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レディー・ジャネット ◆zHjuTueIApoc :
(このスレの住人には筋の説明は不要だろう)「アンティゴネ」にしても、
謀反人の兄を埋葬するか、ほっておくか、この二つに一つしか選べなかった。
(これを、ヘーゲルからバトラーまでいろんな切り口で論じているが、ここでは脇へ置く)
そういうなかで、禁令を破って兄を埋葬した(とはいえ遺体に土を一掴みかけただけ)。
これをして、ハイデガーは「彼女は運命をおのずから選び取った」といっている。
そうして、死刑を宣告され、自害する。
こういうときに「逃げる」ということが果たしてできるか?
逃走線というものが延びるか?
私としては、はなはだ疑問といわねばならない。