モーリス・ユトリロ
曙光が差し始めるとき、闇の王国が
ついに凋落することから
静穏な昼が恐怖の夜と和解しつつ、交替していくように
光から白への移行には、効果的な銀灰色が必要だ。
それはおかしい、とある者は言うだろう
樹木が純粋の緑色をして、青で補強されているから
ではあるが、共和暦芽月になると、それは金をちりばめた輝く灰色になるのだ
そこで、時流を追う俗物の私は黄色やオレンジ色におべっかを使う。
この瞬間は、作家である私は言う
自然がまったくそうでないのだから、限定された色調などはないのだと
私が気違いであろうと、そして、大勢の人々に非難されても
私は気にしない、そして、彼らに口の中でぶつぶつと答える。
その時、青は神の色、そして悪の敵
黄色は嫉妬、そしてときに自惚が強く、月並み
赤は溌剌として、そして残酷な地獄の色
緑は希望、そして薔薇色は甘美な婚礼の色。