ドゥルーズ シネマ 読書会

このエントリーをはてなブックマークに追加
80吾輩は名無しである
「理論」「実践」「概念」については
ジャック エルマン著『社会学の言語』(文庫クセジュ)を読めば分かりやすいですよ。

簡単に言うと「実践」とは単に行動そのものを指すのではなく、
概念という形で表されたものも含まれる。 
というのは事柄の概念化というのは事物の序列化を促すものだからだ。
ゆえに「実践」と「概念」とを分離して考えることは不可能である。
そしてこのような「概念」とは秩序化という権力作用に奉仕するものであり
この呼びかけに抵抗し得るものとして理論的実践が宣揚される。
エルマンはこういった理論的実践による抵抗を
“マグマのようなもの”と形容しています。

このような内容が社会行為あるいは実践(プラクシス)の項で3ページ位に渡って説明されており、
確かドゥルーズの“実践”についても『 差異と反復』での使用に限定してではありますが、
短いコメントが加えられていました。
その狙いは権力(権力者ではない)による序列化(=規範化)の解体です。