☆★☆★ドストエフスキー☆★☆★Part34

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578吾輩は名無しである
カラマ米川訳1巻読了

ドミートリィ→徹底的な自己肯定を起点にして徹底的な自己破滅に向かうキャラ
イワン→徹底的な自己否定を起点にして徹底的な自己実現に向かうキャラ
アリョーシャ→中庸。現在のところ傍観者。

劇的描写の解説役としてアリョーシャが存在していて
彼は『カラマーゾフの兄弟』という大きな物語の中に展開されている劇中劇に対する批評家として機能している。
その批評家目線での語り口が「物語を覆い尽くそうとする支配欲の顕れ(=カラマーゾフ気質)」として描かれる。
特に面白いところは二等大尉(あれ明らかに原型は地下生活者だよなw)との間に起こったエピソードを分析して
リーズに対して聞かせる件のなかで、アリョーシャが二等大尉の心情描写を誤読している点にある。
僕はドストの心理描写の精密さを鑑みるに、この誤読は意図的に行われたものと見る。
すなわち、アリョーシャの分析に対して批判的な目線を向ける読者もまた「物語を覆い尽くそうとする支配欲の顕れ」に囚われるカラマーゾフの兄弟なのだ。


この作家マジで狂ってるだろ。どういう事なのよ。どうしてこういう物語が組めるの?
下書きとかコンテとか残ってないの?無茶苦茶読みたいんだけど。感覚だけじゃ絶対書けねえだろ、これ。