蓮實重彦や柄谷行人のストーリー軽視の態度が気に喰わん

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926吾輩は名無しである
実作者の立場に拠るのなら簡単に勝てます。
しかし、この場合は主に創作上の方法論をめぐる論争と
註釈という方向に進むでしょうから、
自らの手の内を晒す結果にもつながりかねない。
そう考えると作者は作品の倫理的影響という方向で挑まれない限り
論争に持ちこまない方が賢明なんです。
勝利しても益するものは殆どありませんから。
そして、そういうことが分かっているからこそ批評家は安心して絡める所があるのです。

でもまあ、批評家のあて推量による読解に対して
「実はこういった意図で書いたんだよ」と小出しでネタ解説をする事によって
信用失墜という形でダメージを与えることが可能なんです。
村上春樹のような作風だとそういう情報操作が極めて有効に機能する。
実際、あの人はそういう政治が上手いでしょう。