1 :
吾輩は名無しである:
文學界、新潮、群像、文藝、すばるの各新人賞に加え太宰治賞などのローカル賞を受賞した作品の中には、
芥川賞作品を超える作品が散見されるのでそうした期待の大型新人を取り上げみんなで情報共有し、批評するスレ。
2 :
吾輩は名無しである:2011/05/10(火) 18:29:50.23
最近話題になったのは第53回群像新人文学賞『朝が止まる』淺川継太だろう。
これは一つ一つの表現がコピーライティング並に練られている上、幻想的且つ写実的な雰囲気、ユニークなアイデアは新人離れしている。
安部公房を意識してるようだが、スタイリッシュさと感性の豊かさは村上春樹風でもある。
もっと話題になっていいと思うが、純文学ならこんなものか。
3 :
吾輩は名無しである:2011/05/10(火) 18:32:49.38
第41回新潮新人賞『神キチ』にも笑った。
ブラックユーモアな短編集が続いていく感じはあるが、
サービス精神に溢れ、前衛的な試みに溢れた秀作だと思う。
4 :
吾輩は名無しである:2011/05/12(木) 13:48:34.77
今回(第112回)の文學界新人賞受賞2作について。
前者は『甘露』、後者は『癌だましい』。
591 名無し物書き@推敲中? sage 2011/05/11(水) 20:37:17.51
>>590 学生のは姉に魅力が無いのが致命的だったなー
中上健次的な〜とかどこかに書かれてた気がしたけど、どこがだろって思った
しいて言えばともだちの居ない「眠りの日々」、「十九歳、海へ」ってとこかな。雰囲気は。
にしても鬱屈度がだいぶ違うけども
癌のは、あれ悲惨だったなー
今期のカイジの第1話、ビールとポテチと焼き鳥を狂ったように食うじゃん。カイジが。
その時感じたのに近い感じが何故か蘇ったな
書かれてることは結構キツい感じなんだが反対に何故か無性にもの喰いたくなったの
595 名無し物書き@推敲中? sage 2011/05/11(水) 23:37:15.94
個人的にはのののよりは甘露のが好きかも
のののは選者の誰かの白い本の山の解釈が面白かった記憶はあるけど、ののとりとか分身とかになるとちょっと…
599 名無し物書き@推敲中? sage 2011/05/12(木) 11:34:47.77
今回はじめて文學界の作品読んだんだけど、
水原くんの作品のように、描写がうざいくらいあるのが文學界の特徴なの?
文章が巧いのは理解できるけど、いい作品かどうか聞かれたらそうでもないような気がして
小説書き始めたばかりの人が、描写を付けろと言われて、なんでもかんでも描写つけたような
感じだし……
それでいいの?
どこへ逃げたいんだ、文壇ジジイは。
老人ホームでやってほしい。迷惑な上、かねをかき集めてくるから手に負えない。団塊病は救いようがない
7 :
吾輩は名無しである:2011/05/12(木) 13:59:21.01
第42回新潮新人賞について。
○『工場』小山田浩子
専業主婦の作者の写真がなかなか可愛い。
世間的に可愛いかどうかは別にして、俺のタイプw
作品は完成された文章、無駄がない、でもそれだけ。
それ以上の、面白いとか引き込まれるという感情は湧かなかった。
○『ののの』太田靖久
凄く面白かった。作者の写真や受賞の言葉からも分かる通り、彼は筋金入りのロッカーだよw
作品も反骨精神の気概に溢れていて好感が持て、最後まで面白く読めた。
白い本の山は作者自身が自作に対する対処の仕方を模索してるのだと思う、個人的には。
自我が分裂するのは映画「ファイトクラブ」にもある古典的な手腕だけど、
それ以上にサービス精神の行き届いた会話文や比喩が秀逸で全く無駄な部分がない。
停滞した文壇サークルにマシンガンを打ち込む風雲児になってほしい。
8 :
吾輩は名無しである:2011/05/12(木) 14:05:00.95
おーい、だれか延命装置を外してやってくれないか。
9 :
吾輩は名無しである:2011/05/12(木) 14:06:48.33
○第26回太宰治賞受賞作 『こちらあみ子』 今村夏子
新宿紀伊国屋では3つのコーナーでPOPが作られるほどの猛プッシュ。
実はそれだけ面白いんです、この作品は!
読み始めるとまたメンヘラ女の話かぁ、と思いますが、他の作品とは一線を画す。
周りから見るとアスペっぽいあみ子の行動はとても痛々しいけど、本人の視点は極めて楽観的で悲壮感を感じさせない。
社会的弱者の視点に立って、健常者がどう接するべきかという問題を提起する社会派の作品!
これほどうつ病はメンヘラが蔓延する現在だからこそ是非お勧めしたい。
10 :
吾輩は名無しである:2011/05/12(木) 14:12:38.80
事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!
古い死んだ人の作品を語るのも文学かもしれないが、
今現在進行形で生きた文学は作られているんだ。
みんなもっと新しい作品を読もうよ。そこには新しい文学の形とこれからの方向性が示されている。
もしかしてこの板のコテは、最新の文学を押さえないで文学を語っているかい?
11 :
吾輩は名無しである:2011/05/12(木) 14:14:12.19
老いたひと己れの雑誌をゆびさして下品をほめて最新とゐえり
12 :
吾輩は名無しである:2011/05/12(木) 14:18:47.67
>>11 あなたの短歌は素晴らしいよ!
その感性で新人賞に作品を送ってみてくれ!
13 :
吾輩は名無しである:2011/05/12(木) 14:23:47.20
われおもふ審査するものいやしくしてわがたましひのおきばもなきとぞ
14 :
吾輩は名無しである:2011/05/12(木) 14:35:01.13
>>13 相変わらず秀逸だな。趣味は文学じゃなくて短歌?
マイルドセブン
16 :
吾輩は名無しである:2011/05/26(木) 01:12:14.72
第五十四回群像新人文学賞受賞作『美しい私の顔』中納直子
について
※群像新人文学賞47から転載
受賞作誰か読んだ?
>>286 いきなり冒頭でら抜き言葉だから読む気失くしてる最中。
「梅田に買い物に来れただけで」ってなんすか。
頑張って読み進めているが、
顔のヘルペスでここまで悩める自意識にちょっと疑問。
三叉神経痛とか群発頭痛とかのほうが痛いしつらいと思うのだが、
痛すぎる病気は、本当に言葉になりにくいのだろうな。
その意味でも顔のヘルペスは、文章にできる痛みなのだろう、と思う。
なんで私がこんな目に、と右目からだけ涙をだらだら流す女。
幸せそうな周囲の人としか自分を比較しない想像力の狭隘さ。
小説の消費者としては主人公に不快感がつのるばかり。
どこを読んでも「ばーか」としか思えない。
ぼろかす書いてるが、もっともっと文句が出る。
俳句のやつは面白かった。本当に面白かった。
長嶋有の選評も面白かった。
伊藤たかみのつまらん選評は不快だった。
糸糸山秋子の選評はまっとうだった。
田中和生はよくわからんかったが、若いのにおっさんくさいと思った。
松浦寿輝の選評は文學界の選評と違ってずいぶんどよーんとしていた。
みんなの感想も聞きたいな。
>>287顔のヘルペスは本当に辛いよ。死にたくなるもん。
皮膚を剥がして洗い流したい衝動に駆られる。
痛痒いし、精神的にも辛くなる。薬のバルトレックスは高いし。
文学界新人賞を立ち読み。姉と父がセックスするのを覗くやつは、描写がいい。
食道がんのは、どうなんだか。
18 :
吾輩は名無しである:2011/05/27(金) 19:36:28.54
>>17 前者は北大生のやつですね。設定がリアリティがないと言われていますね。
後者は闘病記で暗い話ですね。クレーム回避のために中年を受賞させたと言われてますね。
19 :
忍法帖【Lv=20,xxxPT】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/05/28(土) 03:47:00.90
あげ
20 :
吾輩は名無しである:2011/05/28(土) 11:32:57.89
せっかくageて頂いたので少し前になりますが『舞い落ちる村』谷崎由依の感想でも。
審査員は神話の典型的な構造を用いて完全武装した緻密な作品云々…
仰ってますが、なんか主人公がメンヘラ女になった村上春樹風という印象です。
故郷の村は冒頭では幻想的だけど、夜這いの歴史が残って親族でスワップするエロゲ設定ですからね。
でも面白かったです。それなりに綺麗な作者が書いた、どこまでが実体験か想像するキャラクター小説というカテゴリーでは金原と一緒かもしれません。
21 :
吾輩は名無しである:2011/05/28(土) 11:43:12.60
このスレ、面白い。もっと盛り上がってほしいなあ。貴重な情報で参考になります。
>>21 ありがとう。ほとんど僕の自作ジエーンですがそう言って頂けて嬉しいです。
23 :
吾輩は名無しである:2011/05/28(土) 15:11:26.22
>>22 そう聞くとますます好感が。谷崎由衣のは読みたいと思ってたのですが、村上春樹風とは意外で、とても参考になりました。陰ながら応援してます。
24 :
吾輩は名無しである:2011/05/28(土) 16:43:11.15
第110回文學界新人賞『自由高さH』穂田川洋山
作者はフリーの校閲者だけあり、小説を開くといきなり取説のような文章が始まり、
おそらく没個性が逆に作者の隠れた自己主張なのだろう。
ストーリーはある男が廃れたばねの製造工場を賃借りし改装するだけの話でだが、
この小説の焦点は物語の面白さではないのかもしれない。
描写ではなく説明、人間ではなく属性、フィクションではなくドキュメンタリー、
そうした緻密な文の積み重ねが古いような新しいスタイルを提示する。
それでいて男なら誰でも血が騒ぐ秘密基地への憧憬を誘ったりしてそれなりに見せ所もある。
正確で丁寧な日本語のサンプル集のような小説。
個人的には西村や朝吹よりも文学っぽいし芥川賞にふさわしいと思った。
本気でカスだな。こういうキチガイガラパが発酵すると狂人を産み国の足を引っ張る。石原毎埋めてしまえ
出来の悪い連中は本当は埋めた方がいいだろうよ。これはもう人間業ではない。狂人生活だ
誤爆に見せかけたageは歓迎です^^
29 :
吾輩は名無しである:2011/05/28(土) 21:48:09.07
遠慮なく書くときあげちゃってください。
マグナもageとかやってないで書けやボケ。
作家志望の方なんですかね。年度も入れてくださると助かります。
最近だと、2009年にすばる文学賞受賞の木村友祐「海猫ツリーハウス」が良かったけど、
賞レースからは外れたんだよな。候補くらいなるかと思ったけど。
青森の八戸弁? がいいのと、田舎の人間関係のどうしようもなさがうまく書かれてると思ったけど、
後味が悪いのが難点か。
それと、ネタ的にこの人はこれ一作で終わるだろうって感じもあった。
斎藤美奈子が2010年今年のベスト3みたいなのに挙げていて、気が合うと思ってしまった。
田舎出身者にはウケる作品かな。
31 :
吾輩は名無しである:2011/05/29(日) 10:03:12.24
新人賞作品は芥川賞でも獲らないとなかなか読む機会がないからなあ。
32 :
吾輩は名無しである:2011/05/29(日) 13:02:37.26
>>29 僕は作家志望というか作家挫折組で、新しい才能を掘り起こすことに今は喜びを感じてます。
>>30 貴重な感想ありがとうございます。
木村友祐「海猫ツリーハウス」是非呼んでみます^^
斎藤美奈子の石原慎太郎「再生」評は的確過ぎてワロタ。
>「創作」と呼べる部分があるとしたら、語り手の恋愛体験や性体験だろうが
>(それがまたいかにも石原慎太郎好みの「創作」でゾッとしないのだが)、
>出典との関係を無視しても「再生」には小説としての広がりも深みもなく「さよか」というだけ。
個人的には面白く「再生」読みましたがね。まあ二次創作としてのあのしんちゃんのネームバリューと、
作品そのものが面白ければいいんじゃないかと個人的には思いました。
斎藤美奈子って頭いいよねw自分の立ち居地をいつも測ってて突き抜けたところが足りないのがたまに傷だけど
34 :
吾輩は名無しである:2011/05/29(日) 17:33:37.90
>>32 プロの批評家にもそういうことしてる人はいないと思います。素晴らしいです。
35 :
吾輩は名無しである:2011/05/29(日) 17:40:41.72
こういう雑魚連中の滓溜まりつくっとく
>>1=石原慎太郎、は、豚やも生み出した魔物だが、
何れ心底後悔するよ。おまえ…何度言ってもわからねえし。7年以上説教してるだろうがこっちは
36 :
吾輩は名無しである:2011/05/29(日) 17:47:56.13
豚も淫乱ミニマリズム滓しか出せねえ分際で3億以上もうけてんだよ。てめえの責任だろうが石原。
お前地獄だよ、必ず。なんにもできねえ勘違い譏世書で都知事四選じゃねえよ? お前。石原。最低の部類だお前は
鍵、ここはやめて。今は文学研究者たちのスレが雑談。
38 :
吾輩は名無しである:2011/05/29(日) 18:02:09.51
畜生だな、お前も。他人の実名で犯罪してるやつにのっかってここはやめてじゃねえよ。
神よ。この連中へ裁きをお与え下さい。足を引っ張るしかできない地獄の餓鬼ども。犯罪を少しも反省せぬ畜生ども
39 :
吾輩は名無しである:2011/05/29(日) 18:13:15.68
淫乱殺害ミニマリズム譏世書稼業を延命させたいばっかりに、こんなところまで現れて糞関西人よびこむな?
おまえがぜんぶつれてきてるんだよ魔物を。石原。おまえと大江だ、すべてのはじまりは。死ね馬鹿が
40 :
吾輩は名無しである:2011/05/29(日) 18:18:17.35
豚はさっさと処分しろ! 勘違いした馬鹿教員が学校に呼んでるんだ、あんなクズ以下のエタ犯罪人を。
お前の責任だ糞石原。おまえ。おまえの一族が全員首ちょんぱされて晒されても少しもとりかえせねえよ、馬鹿野郎。
新人発掘ってことだと、「講談社Birth」という無茶なプロジェクトがあったのだけど、
今月で終了してしまった。
なかなか面白い人は出てこないんだよな。
42 :
吾輩は名無しである:2011/05/31(火) 13:07:07.48
>>41 講談社Birthってラノベかエンタメですよね?
何となくそんなイメージが……
>>42 その辺のジャンル意識が明確でないのが失敗の原因だったのだろうけど、
経歴を見ると、群像とかすばるで最終落ちした人が案外多い。
だから、出来の悪い純文学というか、エンターテイメント性の低いエンタメというか、
中途半端な作品が多かったという。
まあ、何冊か図書館で借りて読んだくらいなのだけど。
44 :
吾輩は名無しである:2011/05/31(火) 17:51:48.81
>>43 すげぇ!めっちゃちゃんとチェックされてますね。
>群像とかすばるで最終落ちした人
の作品が読みたいです。
差し支えなければ作品名などのご教示を……(__)
>>44 寒竹泉美「月野さんのギター」がそうだけど、あとは誰だったか。
一時期、創作文芸板に入り浸っていたけど、どうでもいい情報ばっかりだったな。
新人っていうよりデビュー作が好きなんだけどね。
あとは10代デビューの女性作家。綿矢、金原みたいに出世したのはいいけど、
黒田晶とか、佐藤智加、飯塚朝美、三並夏とか消えきってない人は気になる。
悪趣味だけど、島本理生なんかは歳とって作風が変わるのを(というか、
セックスについてあけすけになるのを)、かなり楽しませてもらったよ。
46 :
吾輩は名無しである:2011/05/31(火) 23:10:18.31
黒田晶懐かしい。メイド・イン・ジャパンは衝撃的だったけど。今はアメリカ?
佐藤智加も読んだなー。綿矢たちと同い年だったはず。すっかり差がついてしまった。
47 :
吾輩は名無しである:2011/05/31(火) 23:17:05.47
>>45 情報トンクス。
創作文芸板はラノベ書きと厨房ばっかのイメージがあります。
女性作家かなり詳しいですね。
僕はなんか感情移入できなくて敬遠しがちです。
三並は話題になってたんで読んだけど
あのポエム風の作風では伸び悩むというか
引出しの限界がありますよね。
これは女性作家の多くに言えることですが。
金原みたいな特殊な人生歩んでる人間の作品は面白いですね。
あくまで僕の好みですが。
ちなみに俺も綿矢と金原世代だわ。加えると皆籐愛子も。
輝いてる女性が多かった。一方俺はすっかり糞だわ。
49 :
吾輩は名無しである:2011/06/01(水) 11:58:00.15
実際のところ、新人賞を獲ってもそれっきりって言う人が大半ですよね。
>>47 三並は去年文藝に書いてたけど、ハタチくらいの会社員(デパガ?)が主人公で、
あんまり内容は覚えてないや。青春群像的な感じだったかな。年取って凡庸になったって印象。
出版化されてないってことは、あんまり評判になってないのだろう。
今月号のすばるで、去年すばる文学賞を取った米田夕歌里の受賞一作目が載ってるけど、
これが話題になれば、というか芥川・三島・野間文芸新人賞のどれか候補でもなれば、
延命できるというか。静かな狂気って感じの一人称小説で、個人的には好きだけど、世間の評価はわからん。
で、それっきりというか、デビュー作だけ本になって、その後は文芸誌に数作発表して消える、
ってパターンが多いと思うよ。個人的に注目してた十文字実香とかそのパターン。米田はどうなる?
新潮新人賞だと、一冊も本を出さないまま消えるとか。
でもまあ、創作文学板にはデビューまで行かないまま10年とか居座ってる人もいるわけで。
現実は残酷ですな。
51 :
吾輩は名無しである:2011/06/02(木) 15:52:41.47
>静かな狂気って感じの一人称小説
これ好きなタイプだから、ブッコフですばる探してみます。
芥川賞はコネや話題性がないと厳しいですよねー><
新人賞で芥川賞よりも素晴らしい作品たくさんあるのに。
>新潮新人賞だと、一冊も本を出さないまま消えるとか。
これは酷すぎますよね。『神キチ』早く出版しろ。
あれは短いから作者が次作を書きあぐねているのか…
まだブッコフにはないと思うけど…
53 :
吾輩は名無しである:2011/06/02(木) 16:10:20.06
そもそもブッコフって言うの?
昔、セブンイレブンをブレブンって略すひとがいたなぁ。
新潮は何なんだか。佐藤弘みたいに新潮から本出ないまま、エンタメに流れて、
エンタメでも消えるみたいな。高橋文樹の破滅派もつまんないし。
55 :
吾輩は名無しである:2011/06/02(木) 16:26:58.50
詳しいなあ。高橋文樹はじつは幻冬舎からデビューしてたよね。何とか列車。兄妹の恋愛を描いてた。けっこう面白かった。
アウレリャーノは面白いのかい?
うん、あれは結構おもしろかった。合コンの場面とかあったり。
東大文学部つながりで、佐藤亜有子とかいたけど、最近復活して文藝に書いてたりしてたな。
アダルトチルドレンで有名な精神科医・斎藤学の関係で本出してたり。まあ新人なのかわからんが。
そうだ。東大なんだもんな…
59 :
吾輩は名無しである:2011/06/02(木) 17:00:05.68
実は今の新人賞は新人を潰すために存在してるようなもんなんだな。
今日の管の不信任決議と同じで、揚げといて、梯子を外すの繰り返し
なんだなW
谷垣は管と小沢と鳩山の連携にやられたんだよ。
管も小沢も、鳩山も自民党を貶めて、民主を相対的に浮上させる
ことでは一致していて、小沢が汚れ役を買って出たんだろう。
三人の芝居だ。
先の見通しも全く分からなくて、作品も読めない癖に新人賞なんか
主催してる出版社しか無いとこも、ビジョンの無い自民党と似てるW
60 :
吾輩は名無しである:2011/06/02(木) 17:43:38.88
俺も東大生が書いた創作はレベル高いかと思って駒場祭で文芸サークルの冊子を買ったが糞過ぎて唖然とした。
おそらく創作能力と学歴は関係ないが、売り出すには高学歴に越したことはないな。
>先の見通しも全く分からなくて、作品も読めない癖に新人賞なんか
>主催してる出版社しか無いとこも、ビジョンの無い自民党と似てるW
まさにその通り。あなたはとても賢いですね。
>>56 57の1行目は55に対してです。
アウレリャーノは、わりと面白いよ。コミカルな作風で、ミシェル・ウェルベックを引用したり
適度に衒学趣味で、「文学」に憧れるけど近づけない切実さみたいなのがあって。
手元に新潮あるけど、選評で浅田彰は誉めてる。
「粗雑なところもあるとはいえ、この作品が小説に不可欠な多様性をはらんでいることは確かだ」って。
でも、町田康は「ぬるくて凡庸な小説であると思った」みたい。
62 :
吾輩は名無しである:2011/06/03(金) 00:35:02.99
まあ、小説の好き好きは人それぞれですからね。
浅田彰が褒めてるってことは俺好みということかw
町田康のセンスはイマイチよくわからん。
狭い趣味のサークルでやるならわかるが、
文学とは近代小説でしかない、といった文春独裁権力とつながっているから非難される。
いつまであなた方はそれにきづけないのか?
結局その悪業で綿矢金原の様なわいせつ物陳列罪による金銭悪の富者までうみだし、
一体どこまで社会を馬鹿にすれば気が済むのか。どうしてあなた方はそこまで理解力が足りないままなのか。
石原慎太郎の様な、出版独裁の権限をもつ人物までうみだした魔物の巣。
これが文春独裁権力の本質だ、と何度も指摘されてきたろう。どうしてそれに理解が及ばない?
なぜやめろといわれたときにそれが理解できない?
>>25-26 >>36 >>38-40 現にわいせつ物陳列罪人は数億も、善良な民から金を奪ってのさばっているのだぞ。
なぜ何度も何度もおなじ内容で注意勧告しなければならず、それでもわからぬのか。悪をなしているのに自覚しろ
もう7年以上、わたしは同じ注意と警告をくりかえしてきた。
それでも一向に改善される余地がないばかりか、
こういう「隠れた悪徳発掘」迄堂々とやってのける無神経ぶりだ。一体どこまで低い民族なのか。
自然主義の系譜を引いた一切の小説は間違った商売なのだ。どうしてそれに悟れない?
お前達に悪影響を受けるのは我々、一般文化人だ。お前達はどうして反省し、罪悪を悔い改める能力が欠けている。
もし自分の様に強い意志をもって文芸の独裁権を批判する者がいなくなってみろ。
それは国家と共に民族まで滅ぶときだ。なぜそれにいつまでもいつまでも気づけない?
悪は消え去りはしないのだぞ。それは善とおなじく、永久に宇宙と世界に記録されていく。
お前達は悔い改めてあしき内容の、同じ手法に沿った、ろくでもない商売を続けたくてたまらないらしい。
しかしその悪風をこうむるのはお前達だけではない。全人類が迷惑と損害をうけとるのだ。はやく気づけ
みえもしない世界で、みえもしない様に営まれる蟲類の悪辣。そういうものは知らない方がいい。
厳然と人前で、この様に、議論をすべきものではない。悪風をつくりだす以外に何の効用もない
69 :
吾輩は名無しである:2011/06/03(金) 06:45:09.88
>>62 町田のおっさんはこうゆうセンス
わからないというのが正解かも
「『四十日と四十夜のメルヘン』は思わせぶりばかりが目立つ意味不明の悪戯書きで、
こんなものは駄目だ、と思いっきり×をつけた」(第35回新潮新人賞選評より)2003.11
↓
「ただの雑音がなぜか壮大なシンフォニーに成り変わっていくさまを聴くような、
感動的かつ快楽的な読書体験だった」(第27回野間文芸新人賞選評より)2005.1
↓
「青木淳悟さんの『四十日と四十夜のメルヘン』も、訳の分からない話なんですけれど、先が気になって、ずっと読んでいましたね」(作家の読書道 第52回)2006.2
70 :
吾輩は名無しである:2011/06/03(金) 07:00:58.38
>>61 >>手元に新潮あるけど、選評で浅田彰は誉めてる。
「粗雑なところもあるとはいえ、この作品が小説に不可欠な多様性をはらんでいることは確かだ」って。
それは誉めてるというより、渋々、合格点を与えた印象じゃないかw
浅田彰にしては、それは最上級の褒め言葉
『四十日と四十夜のメルヘン』は単行本化でかなり書き直したみたいだよね。
確か、川上弘美も新潮新人賞ではあまり評価してなかったけど、
野間文芸新人賞では誉める側に回ってたし。
73 :
吾輩は名無しである:2011/06/03(金) 11:25:17.35
青木だっけ? 新人の中では才能があるほうなんだろうけど、徐々に消えつつあるなー。
74 :
吾輩は名無しである:2011/06/03(金) 12:11:47.15
浅田は酷評しそうなキャラだけど、他の審査員よりは甘口だよな。
創作ができなかった自分への戒めもあるのかもしれない。
山田詠美もなかなかだったが、金井美恵子はさらにすごかったらしいね。
76 :
吾輩は名無しである:2011/06/04(土) 04:28:02.13
文藝賞って軽く見られてるけど、近年ではその後も活躍してる作家が一番多いんじゃないか。
江戸の低俗品種にひっつきまわって金漁りの下人界、今日も噂に余念がありません
木村紅美とか今どうなってんだろ。
暇なので抜き書き。08年の群像新人文学賞より。
「そんな鬱屈した気持ちや葛藤と、たとえそれがただ一時であろうと、
決別できる何かを与えてくれるのが、男の子だと思った。
自分とはまったく異なる身体と心の構造を持つ彼らは未知の生き物ではあったが、
その不可解さがより深みに入り始めた時が、私が彼らに女として触れることのできるように
なった時と同時なのだからおもしろい。私がそのことを手を叩いて喜んでいた時、
彼らもまた私を必要としていたのだ。私自身ではなく、妙齢に達した私の女としての性を、
と言った方が正しいかも知れないが、その一面も私自身の一部であることに変わりはないので、
そのことを拗ねる気などなかった。私は彼らと、彼らと渡り合える自分とに夢中になった。
目に見える変化はなくても、自分が変態してゆくような愉快で心強い気持ちは、
私を私が望む別世界に連れて行ってくれるような気がした。」
80 :
吾輩は名無しである:2011/06/06(月) 17:36:08.34
女版太宰みたいですね。太宰はあまりよく知りませんが。
なんか文学的な比ゆというよりも、断定的な語彙とロジックで書かれてますね。
>>79さんはなぜその箇所を引用されたのですか?
作品のクライマックスなのでしょうか。
クライマックスではないけど、内省的なのが好きなのよ。
太宰っていうより三島っぽいんじゃない?
82 :
吾輩は名無しである:2011/06/06(月) 23:36:56.60
そういう意味では(内省≒心の中の葛藤と捉えるならば)金原のアミービックなんかもそうですかね?
規制で書き込めなかったよ。金原はノリ&ツッコミの文体とか面白いけど、ちょっと違うかも。
群像4月号で「新税11人短編競作」というのをやってるが、簡単に。
1.文学プロパー(公募新人賞デビュー)
シリン・デザマフィ(文学界)、丹下健太(文藝)、飛鳥井千砂(小説すばる)、淺川継太(群像)
の4人で、飛鳥井はエンタメだけど、皆文章力はある感じ。シリンが意外と良い。「意識の流れ」系か。
丹下はミニマリズム、淺川は妄想小説って感じ。飛鳥井は普通の良いお話。
2.演劇関係
前川知大(劇作家)、松田青子(役者)、山下澄人(劇作家)
アイディア勝負な感じ。前川は春樹っぽい。松田は不条理劇。山下はお笑い風味。
3.別ジャンルから
古谷利裕(画家)、今橋愛(歌人)、佐藤良成(ミュージシャン)、中島さなえ(エッセイスト、中島らもの娘)
古谷は幻想小説風の二人称小説、今橋は関西弁&女性で一人称が「ぼく」、佐藤は夢の利用があざとい、
中島はわりとオーソドックス。
とはいえ、11作とも大した作品ではないね。木下古栗「本屋大将」が爆笑なので、
あまぞんで中古購入で、まあ満足でした。
84 :
吾輩は名無しである:2011/06/11(土) 12:51:35.48
淺川さんの「水を預かる」だけ読みました。
初稿は編集さんに現実味がないと言われたらしいけど、
完成作はその点が改善されてのあの作品なのね。
もういっそ、妄想小説路線を突っ走ってほしいです。
他の若手とはあまり作風が被ってないと思うし。
初期の阿部和重に似てるかも。二重目覚まし。
86 :
吾輩は名無しである:2011/06/12(日) 06:55:15.72
87 :
吾輩は名無しである:2011/06/12(日) 22:37:31.72
>>86 いや、芥川賞みたいに100枚以上あるような「短編」じゃなくて、リアルに30枚くらいの短編だし。
1枚400字で、日本人の平均は600字/分くらいだから、一篇20分くらい? 本屋大将最高!
「SEX特集号を回転させる人なんて初めて見たわ…」
>>87 二重目覚ましは夢オチ的な部分はある。
しかし夢オチを匂わせながら現実オチという新しいスタイル。
インセプションつまんなかったなあ
91 :
吾輩は名無しである:2011/06/24(金) 23:05:06.44
92 :
吾輩は名無しである:2011/06/25(土) 09:10:14.24
すげー
新人賞の常連が何人もいるんだなあ
94 :
吾輩は名無しである:2011/06/25(土) 17:04:17.97
新人賞くらい取っておかないとな
小説書きとして先がないよ
せめて最終選考くらい残らないと
95 :
忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/06/25(土) 21:19:07.16
純文作家は才能なし
津原さんこそ世界一
純文系が分からない奴が何を
98 :
忍法帖【Lv=9,xxxP】 :2011/06/27(月) 23:28:03.36
いろんなサイトがあるなあ
また賞シーズンがきました
第145回・芥川賞候補作発表:
円城塔「これはペンです」新潮1月号/
石田千「あめりかむら」新潮2月号/
本谷有希子「ぬるい毒」新潮3月号/
戌井昭人「ぴんぞろ」群像6月号/
水原涼「甘露」文學界6月号/
山崎ナオコーラ「ニキの屈辱」文藝夏号
101 :
吾輩は名無しである:2011/07/04(月) 13:06:07.88
ほう、水原涼は21歳か
本谷さんと山崎さんが獲ればいい
103 :
吾輩は名無しである:2011/07/14(木) 23:57:45.09
鈴木は坊主な
オリジナルボーズヘッドプロダクション!!
つーか、そろそろ本谷さんにあげようぜ。俺は一作も読んでないけど、友達にファンがいるんだよ。
広小路尚祈、がちょっとだけ最近気にしている。
2007年に「だだだな町、ぐぐぐなおれ」で第50回群像新人文学賞優秀作。
2010年、「うちに帰ろう」で第143回芥川賞候補。
芥川賞候補になったときは、石原慎太郎が押していた。
しかし、調べたら石原氏は町田康、西村賢太、と駄目男が好きらしい。
広小路も、ちょい駄目な感じ。文体はいいんだけどね。うだつのあがらない男というか。
文学界8月号で「まちなか」という作品が出てるが、これは「うちに帰ろう」という本の「シレーヌと海老」に
近い感じの作品。閉鎖的な地方都市の、商店街の商店主たちというか、そういうのが好きなのか。
ま、今後に期待。文章は好きなので頑張ってほしい。
木村紅美 1976年生まれ。
2006年、「風化する女」で第102回文學界新人賞受賞。
2008年、「月食の日」で第139回芥川賞候補。
デビュー5年で既に7冊も出してるが、ぱっとしない人。単行本未収録作品も多数。
文學界2011年5月号「背中の裸婦」は、昔の純文学風というか、古井由吉みたいに、
主語を徹底して省いた文章。安部公房をちょっと思い出したけど、匿名的な都会をさ迷う女というか、
雰囲気はけっこう好き。ラスト二文も良い。
ただ、健保保険証って有効期限1年なのだし使えるのか疑問、あと税金もどうなんだろう、年金はいいにしろ。
過去の作品と共通するモチーフとして、デビュー作の「風化する女」での同僚OLの死という、
身内ではないが日常的に接する人の死、というのと、「海行き」で、
ひどい作品しか作れない才能の無いアーティスト、というのがあった。
こういうのが好きなのだろうか。すぐ分かるようなの書いちゃあね。
忘備録的な感じでした。今後、新人から中堅に行けないまま消えるのかなあ。
忘備録ついでに、荻世いをら 1983年まれ。
2006年「公園」で第43回文藝賞受賞。
本は2冊。木村紅美みたいに、若い女性向けに書くような作風でもなし、伸び悩んでる感じか。
賞レースにも乗ってないし。
Wikipediaにはあまり載ってないけど、文芸誌にはそこそこ書いてる。
文學界2011年5月号「頭痛のしおり」は、まあつまらない。終了。
そういう人って新人賞はとってるんですよね?
110 :
忍法帖【Lv=1,xxxP】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/07/26(火) 22:21:08.16
ところで誰かさんが最近推している間宮緑、俺もサイトを見つけたんで覗いただが、そこそこよさげな青春を送っているな。
文学を喜んで吸収することになんのためらいもない感じで。
とりあえず群像450枚の感想頼むわ。
112 :
吾輩は名無しである:2011/07/27(水) 05:46:45.23
大体、今の若い文学志望者って、物心ついてから文学一筋の
文学賞狙いで、「文学ずれ」してしまってる気がするんだな。
完全に受験感覚だw
だから、読んだらすぐ鼻につくのではないか?w
113 :
忍法帖【Lv=2,xxxP】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/07/27(水) 12:26:59.99
鼻につくな。間宮の「日曜日の事件」がウェブ上で読めるが全然読めない。
なんと言うか文学めいた言い回しだけ(海外文学の翻訳を多く読んでいたらこんな感じになる)がたいそうご立派だが、空疎な感じも一方では受ける。
114 :
忍法帖【Lv=2,xxxP】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/07/27(水) 12:28:03.01
去年の新潮新人賞の人。インタビューですら読めない。
http://www.shinchosha.co.jp/shincho/tachiyomi/20101007_2.html たぶん、大学生で携帯電話持っていないとか、そういう生活送ってたのが書いてるんだろうな。
上で挙げた木村紅美「背中の裸婦」だけど、タイトルにもなってるけど、後ろ姿をヌードデッサンされる、
というのが一つの主題なんだよね。
絵を描く男(素人画家)に、裸を晒し続ける女、実に文学的だがどうしても古臭い。既視感があるというか。
今だと写真も動画も簡単に撮れるけど、それは作品の設定上難しい。それにカメラは即物的過ぎる。
作品を作るために、あえてヌードデッサンなんて文学的なガジェットを入れたんだろうな、と思わされてしまう。
阿部和重みたいに盗撮ビデオうんぬんを出せとは言わないが、最近のテクノロジー・社会風俗を避けて作品を作ってるから、
新鮮味がないんだろうな。
116 :
忍法帖【Lv=2,xxxP】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/07/27(水) 14:34:05.88
あと、強烈な童貞臭もするな。俺も童貞だからわかるが。
乙。佐藤友哉っぽいのかな。
童貞臭か…自意識過剰な感じだとかか。佐藤は文章が苦手だわ。
何となくヤリチン文学の、森健を思い出したけど、とっくに消えてるのね。
2003年「火薬と愛の星」で群像新人文学賞受賞。2006年に最後の本を出して、その後音沙汰なし。
というかwikipediaに項目すらないし。20年後の「風の歌を聴け」だ、と加藤典洋が評していたのだが。
しかし群像は最近ぱっとしないな。スレの趣旨に戻るとして、森健の回に優秀賞だった、
村田沙耶香が個人的には好き。野間文芸新とったから、まだ生き残るだろう。
本谷とか金原みたいに外向的じゃなくて、内向的なメンヘルなのがリアル。
119 :
忍法帖【Lv=6,xxxP】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/07/31(日) 02:07:36.43
あと間宮はエスペラントの知識があるからな。エスペラント語に翻訳された文学も吸収してるはずだから、少し外国文学的な感じはある。
それなりに調べて書いている気もするがなんというのかな、あまりいいものではないという感じがするんだが。
エスペラント語がわかるってすげーな。
121 :
忍法帖【Lv=6,xxxP】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/07/31(日) 17:27:32.76
芥川候補に次回作ぐらいで挙がってくる可能性はあるな。
122 :
吾輩は名無しである:2011/07/31(日) 17:43:34.85
エスペラント語に翻訳された本なんか読む意味あんのか?
123 :
吾輩は名無しである:2011/08/09(火) 22:05:11.22
1です。ずっと規制で書き込めなかったけどスレが存続してて嬉しい。
みなさんのおかげです。感謝!
124 :
吾輩は名無しである:2011/08/09(火) 22:07:49.46
>>115 太田靖久さんが童貞とかふざけろ!
そこそこイケメンで早稲田なんだから遊んでんだろ。
>たぶん、大学生で携帯電話持っていないとか、そういう生活送ってたのが書いてるんだろうな。
そういう風に思わせるのが作者の思惑ってか力量でしょう。
>>123 規制されていたのですか。ご活躍お待ちしてます。
126 :
吾輩は名無しである:2011/08/09(火) 22:15:55.50
エスペラント語が読めて、エスペラント語の文学が読めるのは引き出しの一つにはなると思うが、
書く言語は日本語で、大半の読者が日本語の知識しかないのだから、
その中でいかに高く評価されるかというのは結局は日本語の表現力が問題になるであろう。
127 :
吾輩は名無しである:2011/08/09(火) 22:20:20.16
>>111 群像スレから転載しるよ。
502 名無し物書き@推敲中? sage 2011/07/07(木) 20:01:26.23
今年の当選作読んだよ。純文の受賞作のはずだが、顔面麻痺闘病記の間違い?って。
選評を読んで、何でこれが選ばれたのかはわかった。前々回も最終に残っていたので
書ける人だと見なされたと云うのは。
女性にとって顔が変形するのは痛いだろう。
職場や大切な人たちにまで波紋が及んで主人公にとっては大変な事件だが、人事ってか。
北野たけしの「顔面麻痺」の方が、すごかったな。
主人公の婚約者が、
「100年残るものを作りたい」と云うのが、作者の決意でもあるのだろうか。
飽きないで最後まで読めたので、俺的には……及第点。
話すように書かれているけど、文が滑らかでないな。
例えば、
「彼はそのうち私を捨てる。この状態で、
彼の前で泣いていることなどできるはずもないのだし。
あの人が去ってしまったらきっと私はもっと泣いて、
どうしてあの人は私を摑んで離さずにいてくれないんだ。
―群像6月号 48P下段3〜6行目」
文法的にどうなのか。理性を失った心情を表すために、わざと上記のように書いているのか不思議になった。
128 :
忍法帖【Lv=15,xxxPT】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/08/09(火) 22:22:01.28
129 :
忍法帖【Lv=15,xxxPT】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/08/09(火) 22:39:50.86
て言うかまさに同属嫌悪的な感じなのかもなこういう人間に感じるのは。
130 :
吾輩は名無しである:2011/08/09(火) 22:44:59.06
>>128 そこだけ読むとポエミーだな。
>墓のような底
底≒墓という完成が文学っぽさを狙いすぎてるというか、
ペダンティズムを感じる。まあそれが文学なんだけど。
今さらながら文学界6月号を図書館で借りたが、谷崎由依(78年生まれ、07年文學界新人賞)、
瀬戸良枝(78年生まれ、06年すばる文学賞)、穂田川洋山(75年生まれ、10年文學界新人賞)、
の新人三人の読みきり作品がどれもつまらん。というか、最後まで読む気になれなかった。
三作とも100〜150枚程度の長さで、芥川賞狙いで書かせたのだろうけど、残念。
谷崎由依はデビュー作で注目されてたけど、その後は微妙だったのか。
132 :
忍法帖【Lv=15,xxxPT】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/08/10(水) 00:44:48.91
谷崎は将来的には翻訳だけやっていく可能性が高い。忘れたころに小説を発表すると。
>>128読んでみたけど僕も途中で投げちゃった。
読んでて空疎な感じを受けるのは、
文章を読んでから脳内に景色が浮かぶまでに
時間がかかるような描写の仕方をしているからかな。
>>130がポエミーと言っているけど、個人的には言葉をテキトーに操ってる感じがしました。
読みづらい(リズムの点から見て)って時点で……
134 :
忍法帖【Lv=15,xxxPT】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/08/10(水) 00:47:25.29
>>133 おお、すまん。こっちが感じて言葉に出来なかったことを的確に言ってくれたな。
>>132 翻訳だけで食ってけるのかね。イギリスのブッカー賞受賞作を訳したのは、普通の翻訳だったけど。
というか翻訳家って、訳す腕というより、柴田元幸みたいに作品を探す審美眼がいる仕事になってるから、
そんな実力あるんだか。まあどうでもいいか。
136 :
忍法帖【Lv=15,xxxPT】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/08/10(水) 01:16:57.88
>>135 若島の弟子でコネがあるから面白そうな作品のリークには事欠かないだろ。
谷崎ちゃんは地方議員を狙ってるフシがあるね。
これ豆な。
村田沙耶香は相変わらず気持ち悪い小説書いてたわ。新潮8月号の話。
独自の世界を築いているとは言えるけど、メジャーにはなりそうにないな。
芥川の候補にもならないか。まあ、野間取ったからいいか。
139 :
吾輩は名無しである:2011/08/18(木) 03:59:53.81
間宮緑って顔写真出てる?どんな顔してるんだろ
140 :
忍法帖【Lv=24,xxxPT】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/08/20(土) 00:03:42.11
確か、早稲田文学の牢獄詩人が載った号には名前が記されていた。
141 :
忍法帖【Lv=24,xxxPT】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/08/20(土) 00:04:40.09
写真だ、すまん。
142 :
吾輩は名無しである:2011/08/20(土) 02:01:28.32
良スレだな。
145 :
v(・x・)v鈴木雄介 ◆m0yPyqc5MQ :2011/08/29(月) 14:14:07.13
146 :
吾輩は名無しである:2011/08/29(月) 22:26:32.55
マ宮さん?
10月号文学界
http://www.bunshun.co.jp/mag/bungakukai/ 中山智幸「リボルバー8」・・・盗んだ自転車がなんちゃらで、不条理系というか。
吉原清隆「ダイヤモンドブレード」・・・会社員の回想形で、断章の最初に「ごめんな」が来る。
北野道夫「道連れ」・・・出来の悪い二人称小説。何で二人称小説って電車ばかり出るんだか。
流し読みだけど、もし「文学」に興味を持った人間がたまたま読んだら、文学への興味を
失うような作品でした。3人ともデビューして数年経つけど、ぱっとしないなあ。
新人でもないけど、ナオコーラのエッセイはなかなか強烈で、相変わらずの感じ。
てす
151 :
1:2011/09/13(火) 20:35:36.92
1です。また規制で書けなかった><
保守してくれた方サンクスコです。
でも運子張った奴市ね!
Janeが記憶して毎回表示されるじゃねーか!
新潮11月号は新人賞の予選通過者の発表とともに
『ののの』の太田靖久さんが『お神』さん書いてますよ!
立ち読みで冒頭しか読んでないので、貸出し可能になったら
早速図書館で借りてこうようと思います^^
152 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/09/15(木) 12:22:25.52
マグにゃんは乙一まで読んでるのか…
いや、顔の話だと思うwたしかに似てる
乙一の顔知ってんのか…
156 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/09/19(月) 23:58:04.52
こういういい方をすると何だが、エスペラントってのはそれほど厚みも歴史もある言語ではないんだよな。
ただ誰もわからない、マイナーであるというところが取り柄といえば取り柄か。
で、間宮の場合エスペラントの日記(英語に移して読んだ)でポーランド文学はマイナー作家でも日本で読まれているのに、日本文学は漱石、三島、春樹ぐらいしか読まれていない、
僕は海外の人に小説を読んでもらいたいから、エスペラント語で書くことにしたのだ。とか言っていたが、
それなら何でポーランド語学んで書かないのか、何故にエスペラントなのか、それに英語でなぜ書かないのか、英語ならば全世界の人が読める。
こういう疑問が湧いてくるもんだよな。
157 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2011/09/20(火) 00:12:51.78
>>126 が言ってたがもう少し掘り下げて、エスペラントってのはあんまり人間の泥臭さを避けている、
国があって、言語があって、そこに生きている人間がいて、そういう人間のドロドロ、まあ言ってしまえば内面のえぐさみたいなものが背景にあるから文学ってのは有効を持つんだろ。
もちろん翻訳であって伝わらない、といいたいのではない。翻訳であってもそういう国それぞれの臭みがあるから、海外の文学は人気が出るんだろう。
間宮ってのはブログを読めば分かるとおり、妙に諦観的、あるいは預言者的な態度を表向き装ってるだけの無邪気な人間に思えてしまう。
ナボコフとかベケットとか例を挙げて反論があるかもしれないが、彼らがエスペラントをつかって書いたか?
エスペラントってのはいかにも胡散臭い言語だ。
158 :
吾輩は名無しである:2011/09/20(火) 21:01:30.67
そもそもエスペラント語は文学とか芸術のために作られたんじゃなくて
合理的な言語を開発する目的で作られたからな。
文学が持つ、曖昧性や非合理的は極力排除しようというコンセプト。
だからエスペラントと文学の関係は数学と国語みたいな感じじゃね?
159 :
ayanarin:2011/09/20(火) 22:05:43.94
将臣君、だよね?本気であまな佃煮マニア叩きはじめたの。
どうなったんだか?
数年前にすばるを受賞した、天埜裕文「灰色猫のフィルム」が、好きなテイストなんだけど、
なかなか読み終わらない。図書館で延滞しっぱなし。
まあ、龍の「透明に近い・・」でやってるような、若者の虚無感を、語り手=主人公の「僕」が、
カメラアイになって世界を描写していって、みたいな感じだけど、
こういう書き方の本って、その語り手=主人公の視点に、同調しながら読まないと面白くないから、
時間がかかるし。まあ、好きじゃない人には疲れるだけというか。
うまいぐあいに、自分もそういう虚無的というか、人間に嫌気が射してるときには、
すらすら読めるのだろうけどね。いかんせん忙しくて、そういう気分に持っていけない。
まあ、エンタメと違って、読む側が作者に寄っていかないといけないのが「純文学」ということか。
161 :
吾輩は名無しである:2011/10/03(月) 19:00:22.51
オッーこんなスレがあったとは!
新人では無いかも知れませんが、小説を書き出したのは最近みたいなので【戌井昭人】
根底にフラットな視線を感じます。
【藤代泉】私は「ボーダー&レス」で芥川を獲ると確信してたんですがダメでしたね
季刊誌「文藝」での「手のひらに微熱」も奥行きを感じられて個人的には好きです。
藤代氏はそれこそ>>1で御紹介下さっている月刊 文芸誌で書評を書いていますが
それも上手いと感じます。
ところで文芸誌系新人発掘にお詳しい皆様
多分新人で、群像 新潮 文学界、いずれかの月刊誌に発表された作品↓
最初、あるパン屋に日参する しかし金銭的な事もありやがてホームベーカリー
を買って来てパンを作りだす女性 多分カップル?男と同棲中 ひたすらパン話し、
を書いた作家と題名を御存知ないでしょうか?また読みたいのですが
いくら検索しても出て来なくて・・・。申し訳無い・・・すまんです。
>>162 パンの話は岡田利規の「楽観的な方のケース」だと思います
>>163さん
オオッッ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
なんて、本当になんて素晴らしい。
本当にゝゝどうもありがとうございます。
恐らくもう二度と解り得ず、再読する事も不可能と諦めておりましたが、
こうして完璧な御回答を頂きました事、心より御礼申し上げます。
本当にどうもありがとうございました。
巨大掲示板ではありますが、こうして皆様の善意で支えられている面も多々あると
改めて感謝致している次第です。
(私も月刊新潮の公式でバックナンバーを調べましたが、全く知り得ませんでした。)
本当にどうもありがとうございました。
>>164 こちらこそお役に立てて嬉しいです
楽観的な方のケース、不思議な作品ですよね
>>165 お教え頂いた岡田利規作品掲載の月刊「新潮」2008年6月号と
単行本「わたしたちが〜(略)」(品切れ中)を無事、購入出来ました。
「楽観的な方のケース」改めて読み直す事が出来ましたが、
何となく妙な感じが実に良かったです。重ねてverydクスです!
>>166 第113回文学界新人賞 鈴木善徳(36)「髪魚」
第113回文学界新人賞 馳平啓樹(32)「きんのじ」
11月7日発売「文学界」12月号に掲載との記事 読売新聞に記載されてました。
168 :
167:2011/10/21(金) 09:56:59.76
連投申し訳ない…
で、朝日新聞を取っている人、羨ましいです…
朝日新聞には4大月刊文芸誌である 文芸 新潮 群像 すばる
の新刊内容広告が、デカデカと一揆にズラッと載るから、
新人発掘にも目を通しやすい
片や読売には、そんな新聞広告無いんですよね
月刊文芸誌、公式サイトを一応チェックして、好きな作家が出てる時のみ
購入するんですが、どうにも見落としてしまう時が多々。
(読売新聞の月1純文学系書評がまあまあ気に入っているので、そこが悩む所です)
皆さん4大文芸誌、毎月全部購入されているのかな…羨ましいな ALL年間購読は一つの夢だ
169 :
吾輩は名無しである:2011/11/20(日) 13:10:39.79
170 :
吾輩は名無しである:2011/11/20(日) 13:12:30.79
>>168 近所の図書館にすばる以外全部あるから借りて気に入った作品コピーしてる。
延滞しても何も言われないから重宝してる。
171 :
吾輩は名無しである:2012/01/09(月) 16:30:33.60
まだスレあったのか、age
なんで吉井も広小路も話題になってないんだ。確かに「まちなか」は大した作品じゃなかったが・・・
円城は興味ないのでいいが、田中はデビュー作の新潮新人賞の選評で浅田彰から「辛気くさい」と言われてたっけ。
それが、まぁ作風自体は幅が広がったにしろ、基本的にはデビュー作から変わってない部分も多いのか。
173 :
吾輩は名無しである:2012/01/18(水) 00:27:29.17
さっきNEWS23で芥川賞作家と直木賞作家が出てたな。
編集が悪くて誰が誰かわからなかったが。
にしても、作家なんだからカメラの前で一発ギャグでもかましてほしかったね。
田中はもう10万部らしいが、そんなもの文藝春秋2月号発売まで待って、選評と楽しむのが文学ファンというもの。
代わりに文学界12月号(2011年)を図書館で借りる。新人多し。どれも芥川の候補にもなってないが。
木村紅美「八月は緑の国」…人が消える、というテーマは前作「背中の裸婦」と同じか、デビュー作から一貫してるなあ。
ちょっとホラー仕立てで、従姉妹どうしの会話とかはやっぱりうまい。
でも、脱臼したエンタメというか、ホラー小説「リング」の1作目の序章だけみたいにも読めるかも。だから純文学なのだろうけど。
荻世いをら「裏地を盗まれて」…若いのに文章が古臭い。タクシー運転手を主軸にした、思索的でストーリー性の薄い「純文学」。
シリン・ネザマフィ「耳の上の蝶々」…孤独な留学生というか、私小説? まだ読んでる途中。
山下澄人「水の音しかしない」…不条理系というか、冒頭だけで読む気なくしました。すみません。
175 :
吾輩は名無しである:2012/01/31(火) 19:57:48.05
>田中はもう10万部らしいが、そんなもの文藝春秋2月号発売まで待って、選評と楽しむのが文学ファンというもの。
激しく同意。どうせすぐブッコフで100円だしな。
シリン・ネザマフィは1人称視点だけど1人称が出てこないだけの凡庸な私小説ってイメージだった。
176 :
まぐな:2012/01/31(火) 22:15:02.06
15万部いったらしい。
177 :
吾輩は名無しである:2012/01/31(火) 22:27:36.84
あんなくだらない本がそんなに売れるのか
俺もそろそろ本気ださねば
178 :
174:2012/02/05(日) 22:00:40.41
シリンは一昔前の小説って感じだったな。タイトルの意味は、頭に巻くスカーフを留める飾り。
留学生向けの女子寮とか、若いイスラム女性のトラディションと自我の葛藤みたいなのは興味深かった。
けど、大手企業の内定蹴って演劇の道に進む男、というのが陳腐というか、むしろ就職させたほうが今っぽい、
なんて感じた。まぁ、今の大学生でも無鉄砲な奴はいるだろうけど。
馳平啓樹「きんのじ」…こっちも「僕」とか主語のない一人称小説。
選評を先に読んで、売れないアイドルグループのブレイクとエンジンのメーカーが傾いてくのと対比してる、
というのでAKBをイメージして読んだらPerfumeですか。でも、彼女らはもう落ち目だしなぁ。
オタクの同僚くらいしか印象に残らなかった。
鈴木善徳「髪魚」は図書館の返却期限で読めず。赤羽に人魚が売ってるとか、マジックリアリズム風味の作品。
なかなか有望な新人は出ないね。円城と田中が取って、なんか目ぼしい新人がいないなぁ。
180 :
まぐな:2012/02/07(火) 23:27:15.48
誰かフラミンゴ読んだか。
181 :
吾輩は名無しである:2012/02/08(水) 22:08:09.94
芥川賞にノミネートされた吉井磨弥さんのゴルディータは食べて、寝て、働くだけを読んだお。
デブ専デリヘルで働く女の子の話だお。
最初はちょいぽちゃだったのに、暴飲暴食させる常連客のせいでどんどん巨大化するお。
まるでぶよぶよの肉塊になる密会の少女患者みたいだお。
そこへカメレオンゲートの恐怖が襲ってくるお。
飲み込まれたら異世界へワープしちゃうお。
どきどきはらはら感が半端ないお。
きっと津波のメタファーだお。作者はすごい予知能力だお。
なんだかんだで面白いお。オヌヌメだお!
182 :
吾輩は名無しである:2012/02/09(木) 04:28:04.07
@rstsh
文藝2011冬号
三並夏「このときを待っていた」
意外と良かった。変なたとえかもしれないが、ヘミングウェイの短編を読んだような感じ。
氷山の一角理論だったか、ある崩壊しかった家族の現在の状況を数十枚の短編で描いて、その裏にあるだろう過去の時間を想像させる。
ただ、主人公が明晰すぎるのが違和感。軽いスケッチという感じ。
1990年生まれで最年少受賞とかで話題になったけど、もう22歳とも言えるし、まだその歳とも言えるか。
一応今後も期待。話題になる作品があったら読むだろう、というくらいだけど。
三並夏ってセーラー服と機関銃で最年少文藝賞受賞したポチャ可愛い子だよな?
まだ作家活動してたんだなー。おそらく処女じゃなくなった彼女の作風がどう変化したか興味深い。
三並の作風は、ゆとり世代っぽい主人公(女)の人間関係の動きを描く、みたいな感じかな。
あんまり性愛は中心に来ない。出身が静岡県ってのにすごい納得させられる。舞台もたぶん静岡が多い。
日本で一番平均的な県で、新商品のモニタリングが多いっていうのが静岡県だけど、
結局そこそこ裕福で、そんなに地方色がなくて、凡庸な場所なんだろうな。
青木淳悟「鎌倉へのカーブ」・・・デビュー作と同じ作風。東京南部〜神奈川の駅名にやけにこだわる。
羽田圭介「隠し事」・・・いつもの下世話なというか、中途半端に下品な感じ。
白岩玄「終わらない夜に夢を見る」・・・「野ブタ」の人だな。貶してるわけじゃなく、小説すばるとかに書けばいいのに。
別れかけているカップルのぐだぐだ感はうまい。ただ、男の側に出てくる新しい恋人候補とかがご都合主義。
今村友紀「クリスタル・ヴァリーに降りそそぐ灰」・・・舞城文体がなつかしい。
新人作家とは何ぞや。どっから新人から中堅になるんだか。なかなか「凄い」って思える作品には出会えないものだ。
186 :
吾輩は名無しである:2012/02/29(水) 01:42:13.82
>>185 めっちゃ貴重なレビューサンクスコです♪
俺の中で新人の定義=新潮群像文学界すばる文藝の新人賞受賞後発表作品1個ないし2個という感じなんですが。
芥川賞の候補になったらもう中堅すかねー。
なぜだろう、フラミンゴの村店頭で読んで、数ページで嫌気が差した。
別に文章こなれてないわけでもないし、下手でもない。
だがなんか嫌になる。拒絶感ではなく、何かこっ恥ずかしさも含んだ嫌さ。
189 :
吾輩は名無しである:2012/03/04(日) 21:54:58.96
高橋文樹の『東京守護天使』
舞城王太郎や阿部和重なんかが好きな人にはお勧め。
東大仏文科卒だけあって上記二人よりも語彙力が豊富・言葉の扱いも巧みで、言葉遊びに長けている。
笑えて泣けるというエンタメ要素も抑えつつ、新潮新人賞出身だけあって純文学の読み手にも満足を与える前衛性と知識、問題提議も含んでいる。
電子書籍でしか読めないが、銀行振込にも対応していて300円と値段も手頃で買いやすい。
多くの人に読んでもらいたい名作である。
結局、「アウレリャーノ」で二回目のデビューしても、出版社からは相手にされず終わりか。
高橋も不憫なやつだな。
192 :
吾輩は名無しである:2012/03/04(日) 22:18:18.92
>>191 『東京守護天使』では実在の企業が実名で出てきて批判されてるからね。
そこを変えないことには商業誌には載せられないと思うよ。
193 :
吾輩は名無しである:2012/03/04(日) 22:22:16.32
194 :
吾輩は名無しである:2012/03/04(日) 22:25:17.63
俺はヌーとか言う人じゃないよ。
>>192 本人が「ポプラ社小説大賞」落選作って書いてるじゃないか。
同人作家の話はどうでもいい。
196 :
吾輩は名無しである:2012/03/04(日) 22:31:09.59
古井由吉も同人誌掲載作品が文芸誌に転載されて芥川賞取ってるし、同人だからと言って馬鹿には出来ないよ。
文学界の同人雑誌評がなくなった今の時代と、60年代70年代を一緒にするな。
198 :
吾輩は名無しである:2012/03/04(日) 22:46:52.11
同人雑誌評の有る無しと同人作品の質は関係ないと思うけど。
それに同人誌に興味深い作品があれば評論家はツイッターにでもブログにでも取り上げるのは自由なはずだ。
今後新しい流れが生まれないとも限らない。
同人作品の質が落ちて、取り上げる価値がなくなったから、同人雑誌評がなくなった。
少なくともそれが文学界(文藝春秋)の判断。
まあどうでもいいよ。高橋も残念なやつだ。
200 :
吾輩は名無しである:2012/03/04(日) 23:19:08.91
面白いと思うんだけどなあ…
201 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 マグナ ◆i.K3ZM.pZo :2012/03/29(木) 01:32:38.01
黒田 晶(くろだ あきら、女性、1977年12月22日 - )は、日本の小説家。
千葉県出身[1]。頌栄女子学院高等部卒業[1]、明治学院大学文学部芸術学科中退、イギリスのユニバーシティ・オブ・ブライトンに留学。
留学中の2000年に「YOU LOVE US」(単行本発売時に「メイドインジャパン」に改題)で第37回文藝賞を受賞[2]。
前年の1999年にも受賞作の原型となる作品「HELL YEAH!」で第36回文藝賞最終候補になったが、ゲイ差別小説だとする松浦理英子の強硬な反対で落選した。
2003年『世界がはじまる朝』で第16回三島由紀夫賞候補[3]。
203 :
吾輩は名無しである:2012/04/02(月) 12:32:41.93
一度消えたら戻れないのかな?
204 :
吾輩は名無しである:2012/04/02(月) 13:10:06.94
ハナレメ消滅(笑)
規制で書き込めなかったよ。
黒田は、若い女がスプラッタを書いたのに、あまり話題にならなかったんだよな。
あと、三島賞の選評で酷評されたのを良く覚えてる。出版する価値がないとかなんとか。
あのころの文藝賞はわりと好きなんだけどな。佐藤亜有子、大鋸一正、あたりの路線というか。みな消えたが。
本職?が司書の大鋸一正もブログはやってるね。
あー、「フラミンゴの村」を本屋で立ち読みした。昔の三人称小説っていうか、谷崎の春琴抄を思い出したけど、
語り手の「私」がいて、なおかつ三人称的に村人たちについて語っていく、安定した文章ではあった。
ただ、なんとなく作者は相当性格が悪いんだろうな、と思った。
次の新人賞シーズンは秋かあ。
利口パン
★えびね=菊田若菜★
家族からも見放された重い統合失調症の四十過ぎの独身小母さん。
有名作家の小谷野氏に正体をばらされてネット論客生活も終了。
無職で当たり前のように働きもせず障害者年金を受給している役立たず。
趣味は2ちゃんねるの完全精神障害者。
209 :
吾輩は名無しである:
黒田晶のブログ、読んでたわ
読者の一人がコメで新作が読みたいですとか書いてて、なんか、うわあ…ってなった
前の青いブログじゃなくて、ジュゲムだったかな、あっちのブログ