【読まずに書評】川上未映子52【読まずに講演】

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10川上未映子さんの作品について 文芸評論家の田中和生氏の見解
>>5
>これは明白な盗作であると同時に、尾崎翠の小説「第七官界彷徨」を読まずにそれを
>紹介している文章であり、わたしはこのような文章を原稿料が発生するものとして書いている
>書き手を文学者と見なす文学観をもっていません。ただし、この文章は川上さんが詩や小説
>を発表される以前のものであり、それ以降の文章がそのように書かれていない、
>盗用コラムは現在の川上さんとは別人のものである、と過去の文章についての
>謝罪あるいは釈明がなされれば、現在の川上さんにその文学観を
>適用することを覆すのに吝かではありません。


>次に小説におけるアイデア盗用疑惑ですが、
>
>・川上未映子さんが2007年に「早稲田文学」0号に発表されて、現在は講談社文庫に入っているもの
>
>と、
>
>・津原泰水さんが2002年に「小説現代」に発表されて改題の上2004年に刊行された
>短篇集『綺譚集』に収録され、現在は創元原推理文庫に入っているもの
>
>の詳しい比較は津原さんご自身の承認を得ているものが、
>http://wave.ap.teacup.com/radiodepart/
>で読むことができます。
11川上未映子さんの作品について 文芸評論家の田中和生氏の見解:2011/02/06(日) 00:25:08
>>10
>思考が脳ではなく歯に宿るという奇想だけでなく、物語展開としての構造も似てしまうというの
>は偶然とは言い難く、これでは川上さんが津原さんの作品からアイデアを盗用していると
>見なされても仕方ありません。今回の津原さんの告発文は、そのことを裏書きするものです。
>
>本来これは作品内で語り手が津原さんの短篇に言及していたり、作品外で作者が
>オマージュやパロディであると公言していたりすれば、出来不出来は別にして
>創作としてまったく問題ないものです。けれども発表から津原さんの公式ホームページ
>の掲示板における騒動をへて現在にいたるまで、作者である川上さんからは
>そのような表明はなく、したがってそれは川上さんがアイデア盗用をする書き手
>であることを示す作品でありつづけています。
>
>わたしが以上の事実を知ったのは、2010年9月に刊行された尾崎翠の映画台本を
>原案とする津原さんの小説『琉璃玉の耳輪』を読んでその公式ホームページを
>訪れてからであり、よってそれまでアイデア盗用の可能性のあるものとしてその
>作品を読んだことはありません。わたしは過去に2度、共同通信の配信記事と
>して担当していた文芸時評「文学の羅針盤」で川上さんの作品を取りあげています。
>ここにその該当部分を採録しておきます。
>(略
>
>取りあげたのはその時点でそれに値すると感じたからですが、もしそのときすでに
>行われていた川上さんのコラムにおける盗作と小説におけるアイデア盗用を知っていたら、
>わたしはこうして取りあげることはしなかったでしょう。なぜならアイデア盗用をする
>書き手によるアイデア盗用の可能性のある作品を、その月における注目すべき作品として
>推薦する文学観をわたしがもっていないからです。