ルーゴン・マッカール叢書(Les Rougon-Macquart)
1巻 ルーゴン家の誕生(La Fortune des Rougon)
2巻 獲物の分け前(La Curée)
3巻 パリの胃袋(Le Ventre de Paris)
4巻 プラッサンの征服(La Conquête de Plassans)
5巻 ムーレ神父のあやまち(La Faute de l'Abbé Mouret)
6巻 ウージェーヌ・ルーゴン閣下(Son Excellence Eugène Rougon)
7巻 居酒屋(L'Assommoir)
8巻 愛の一ページ(Une page d'amour)
9巻 ナナ(Nana)
10巻 ごった煮(Pot-Bouille)
11巻 ボヌール・デ・ダム百貨店(Au Bonheur des Dames)
12巻 生きる喜び(La Joie de Vivre)
13巻 ジェルミナール(Germinal)
14巻 制作(L'Œuvre)
15巻 大地(La Terre)
16巻 夢(Le Rêve)
17巻 獣人(La Bête Humaine)
18巻 金(L'Argent")
19巻 壊滅(La Débâcle)
20巻 パスカル博士(Le Docteur Pascal)
3 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/13(月) 12:36:48
美術論集の翻訳がでてるんですね。
新聞の書評でみたんだけど、買ってみよー♪
制作読んだ
悲惨すぎて面白かったお
ゾラってあんまり読まれないのかね?
徹底的に悲惨な物語書くので大好きなんですが。
自分も好きなんだけど日本だといまいちマイナーな感じだね
去年何ヶ月もかけてちまちま20巻全部読んだよ
日本語になってないルーゴン・マッカールはある?
8 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/15(水) 00:19:26
ない。すべて日本語でよめるようになったのはここ数年のことだ。
ゾラの読者が増えるのはこれからだ。そのためにも安易に絶版にしないでほしい。
9 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/16(木) 01:06:09
ただ、文庫で読めるのが半分にも満たない。藤原書店や論創社のハードカバー
は4〜5千円する。わたしは社会人だから購入できたけれど、学生だと
ちょっと手が出ないのじゃないか。図書館で借りるという手があるが、
それだと本が売れず、絶版になりかねない。むずかしいね。
高いから全部図書館で借りて読んだよ
百貨店とか生きる歓びとか最後に希望を感じられるのが好きかな
11 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/16(木) 11:12:13
三都市叢書と四福音書も出版してほしい。
12 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/16(木) 14:07:27
落語にあるよね。「ゾラゾラ」っていうの。
あれもルゴーン・マッカーレですか?
14 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/16(木) 15:34:10
おー、しゃれてるねい。
獣人が一番おもしろいよね
まあ、業界のことはよく知らないが、ゾラを褒めるような奴が今では気取っただけのフランス文学者だから
余計敬遠してしまうってことがあるんだよな。本人はゾラの世界とは全く違うと言うのに。
18 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/17(金) 00:56:36
ゾラを読むかどうかはそんなこととは全く関係ない。
19 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/17(金) 01:39:56
『壊滅』これが重要な作品だ。
ルーゴンマッカール全部同じ出版で出してくれないのかな
なんかバラバラで気持ち悪い
21 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/17(金) 10:56:08
バルザックほどの奥深さはないが、パワーは感じる作家。
「おフランス」とか言ってる奴はゾラ全読みしろと言いたい
猥雑さが面白いよな
23 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/17(金) 12:35:00
ゾラはナポレオン同様イタリア人なんだよ。
ポリーヌ健気かわいい
ナナビッチかわいい
アンジェリック妖精かわいい
25 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/17(金) 19:49:26
百貨店て昔原書で読まされてうんざりした覚えがあるけど、翻訳で読んで
みようかな。訳は藤原と論叢とどっちがいいんだろ。
27 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/17(金) 22:04:24
辞書を引くのにうんざり、という意味。話は面白かったから読もうかなと
思ったんだけど。で、翻訳はどっちがいいのさ。
28 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/17(金) 22:32:28
ナナかわいいよ、ナナ
29 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/17(金) 22:32:49
俺は読み比べた結果、論創社版を買った。
大地と壊滅が大作なのにいまいちぱっとしないのは
主役に魅力がないせいだと思うね
31 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/18(土) 09:25:38
清水正和の『ゾラと世紀末』を読んでいたら、『壊滅』は出版当時絶賛の嵐
だったと書いてあった。しかし、今日フランスで良く売れるゾラは『居酒屋』
や『ジェルミナール』だそうだ。『壊滅』はなぜ注目されなくなったのだろう。
近親相姦ネタってどこにでるの?
33 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/18(土) 10:32:35
『パスカル博士』
え?最終巻だろ?いいのかw
35 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/18(土) 17:07:29
パスカルと姪の間にできた子に未来の希望を託すという締めくくり。
藤村の『新生』とはえらく違うな。
二つの血族が交じるってオチか
古典だからネタバレが気にならないな
てかパスカルと姪がどうなるかなんてあんまどうでもいいし
それまでのシリーズの主役たちのその後が書かれてるのが重要だから
一番最後に読んだ方がいい
フェリシテ好きだな
ルーゴン家の黒幕ババア燃える
あとはジェルミナールのマユの女房ババアもいい
素晴らしい逞しさ
39 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/21(火) 02:07:34
『生きる喜び』出産場面の陰毛の描写に萌えた。
40 :
やれやれ、僕は名を失った:2010/09/23(木) 01:20:40
新潮文庫のゾラのカバーは良くなったね。カフカはひどくなったけど。
カフカのカバーって変わったの?
居酒屋の表紙が好き
お値段そのままでもう少し丈夫なカバーにしてくれたら一生贔屓するよ新潮さん
新潮文庫って古臭い文芸イメージを温存しすぎていると思う
43 :
吾輩は名無しである:2010/09/24(金) 02:19:52
それは大事なことだよ。
うまけりゃまだ良いけどヘッタクソな漫画家の絵を使ったり
映画化されたらその出演者の写真をカバーにするなんて野暮やってるとこもあるんだから
新潮のゾラの表紙みたいのが残っててもいい
登場人物を演じた役者の顔を使うのが一番嫌い
最低最悪
47 :
吾輩は名無しである:2010/09/24(金) 12:30:57
俺が持っているカフカのカバーはかっこいいぞ。
杉浦康平・辻修平によるデザインだ。
48 :
吾輩は名無しである:2010/09/28(火) 11:46:11
このルゴーンマッカーレは順番に読んだはうが良いでしょうか?
あと、テレーズラカーンはどういふ位置づけになるんでせうか?
それと、アフェールドドレイフュスはルゴーンマッカーレにはどう関連するんでせうか?
ご教示願へませうかどうぞシィルヴプレー?
49 :
吾輩は名無しである:2010/09/29(水) 00:43:31
好きに読んだらええやん。
あとは自分で勉強しなはれ。
50 :
吾輩は名無しである:2010/09/29(水) 09:19:09
>>49 読んだことないやつに聞いてへんで。
知らん奴はだまっとき。
>>48 > ルゴーンマッカーレ
la fortune des rougonから読みなさい。
マッカーレのプレーちゃん。
52 :
吾輩は名無しである:2010/09/29(水) 12:36:43
53 :
吾輩は名無しである:2010/10/01(金) 15:27:15
『壊滅』すごいね。
54 :
吾輩は名無しである:2010/10/01(金) 16:12:22
最近ちょっと「ボヌール・デ・ダム」が注目されてない?
なんとなく。そういえば、鹿島茂がなにかでちょっと触れてたかな?
ベンヤミン大好きな文化史の影響だと思う
>>48 最初にルーゴン家、シリーズ全部読んだら最後にパスカル。
↓は主役が同じだからこの順で読んだ方がいい。あとはお好きに
獲物→金(サッカール主役)
ごった煮→百貨店(オクターヴ主役)
大地→壊滅(ジャン主役)
プラッサンの征服が一番面白い
最後の盛り上がりが
58 :
吾輩は名無しである:2010/10/02(土) 13:39:08
ゾラのドレフュス事件での獅子奮迅の活躍を読むと熱いものがこみ上げてくる。
それとテクストの評価は一応別だが、かれに第一回ノーベル文学賞をあげたかった。
1902年9月に死んでいるから、第二回以降は無理だった。
確かノーベルが個人的に嫌ってたから受賞できなかったとか
第1回はトルストイも存命だったけど無視されたし
むしろノーベル賞なんかにそっぽむいた彼らに栄光有りと…
61 :
吾輩は名無しである:2010/10/02(土) 14:57:00
20世紀初頭は他にもハーディ、コンラッド、ジェイムズ、チェーホフらが
存命だった。後からなら何とでも言えるというけれど、実際今の受賞者も
首をかしげることが多い。世界的に有名な賞だけに、長く古典として残る
作家を選んでもらいたい。
初期には今のような権威性なかったじゃん
後知恵でなにいってんの
今でもどうでもいい賞だよ
たまーに歴史に残るような作家が取ってるだけで基本的にはその時の流行りだけの作家ばっかだろ
受賞者リスト見たら今でも読まれてる作家の方が少ない
65 :
吾輩は名無しである:2010/10/02(土) 16:44:45
>63
そう言うのは簡単さ。しかし作家やジャーナリズム、文学愛好家たちが
世界中で大騒ぎする賞はこれしかないんだ。賞にはそれなりの意義がある。
>64
流行りの作家が選ばれているわけでもない。そこが問題だ。最近でも
ダリル・フォーやケルテース、イェリネクには首をかしげてしまう。
67 :
吾輩は名無しである:2010/10/02(土) 16:52:36
どこが?
賞なんてどうでもいいよ
作品の話してよ
69 :
吾輩は名無しである:2010/10/02(土) 19:43:50
じゃあ、お前がしてみろよ。
シリーズで一番つまらないのは夢
あんだけ短いのに途中でやめそうになった
71 :
吾輩は名無しである:2010/10/04(月) 00:59:58
どうつまらないんだ?
72 :
吾輩は名無しである:2010/10/08(金) 01:05:34
今年のノーベル賞、バルガス=リョサは順当だ。
73 :
吾輩は名無しである:2010/10/08(金) 09:49:31
ぼくわゾラのルゴーンマッカーレを全部読もうと思って
買ってわ読んでます。しかし、いままでに13冊読みましたが
あと本が見つかりません。みなさんわどこで本を見つけていますか。
74 :
吾輩は名無しである:2010/10/08(金) 12:32:40
どことは?出版社?書店?
75 :
吾輩は名無しである:2010/10/08(金) 12:34:31
THE 自演
76 :
吾輩は名無しである:2010/10/08(金) 13:40:18
書店とかウェブサイトとか、買うところです。
77 :
吾輩は名無しである:2010/10/08(金) 16:03:14
アマゾンでいいんじゃね?
78 :
吾輩は名無しである:2010/10/09(土) 15:41:13
ゾラでいちばん気に入っているのが『生きる喜び』だ。
海辺のポーリーヌの健気さが胸を打つ。
生きる歓びが一番心情は掘り下げてるんじゃない
他の作品の群集劇に対して登場人物がほぼ家族だけだし
ラザールうざすぎ
80 :
吾輩は名無しである:2010/10/13(水) 11:01:19
”J'accuse!”を買ったぜ!
81 :
吾輩は名無しである:2010/10/14(木) 08:52:23
ゾラって日本文学史の中で「自然主義文学」と絡められたせいもあって
なんだか暗いイメージが強くて、読む人なんていないかと思ってたけど
以外と熱心に読んでる方、いるんですねえ。
美術好きのほうからゾラに興味が行くってのがあるかな?
82 :
吾輩は名無しである:2010/10/18(月) 11:52:41
日本を熟知する彼らならではの意見も、私には貴重だった。
ダンゴウについての意見は、まことに彼らしかった。
建設業界を震撼させる、談合のことである。
「日本では、ダンゴウが厳しく罰せられても、なくなりませんね。
発展途上国のように、受注に賄賂が横行するのはおかしい。
国民の税金を任されている省庁は、より安く、より高レベルの信頼できる業者を厳選し、
工事を発注する義務がある。
おやおや?
この文章は、談合と贈収賄の区別ができてねえぜ
最終的に損をこうむるのは、国民なのです。
やはり肝心なのは、僕たちが保証できる業者を選ぶことなのです」
元同級生とは言え役人と建設業者の関係だろうが。
だからジャンは建設会社に入ったんだよな。
官僚に友だちがたくさんいれば、コネを使って有利な条件で事業を受注できるからよ。
首相や大統領にさえなれる道を蹴って建設会社に入ってるんだ、
そりゃ相当なうまみがあるんだろうぜ。
http://fban.blog9.fc2.com/blog-entry-48.html#comment1857
83 :
吾輩は名無しである:2010/10/18(月) 11:57:46
モンマルトルの道路陥没で死者
1909年10月31日(日)
恐ろしい事故が31日夕刻、パリ18区モンマルトルの丘の西側斜面、ダムレモン街とトゥールラク街の角で発生した。
道路の一部が長さ6mにわたって陥没し、通行人2人が生き埋めとなったのである
救出の試みは断続的に続けられた。
地区警察署のデュピュイ署長、地区消防署の署長をはじめ、
警視総監のレーピン氏、県知事秘書官のローラン氏、18区選出の国会議員マルセル・サンバ氏などが現場を訪れた。
http://france100.exblog.jp/14757983/
84 :
吾輩は名無しである:2010/10/21(木) 18:17:10
『パリ』出版されますね。読んだ方いらっしゃいますか?
85 :
吾輩は名無しである:2010/10/22(金) 12:17:57
『ルールド』『ローマ』は?
86 :
吾輩は名無しである:2010/10/22(金) 16:07:06
>>85 わからないんです。『パリ』は11月下旬に出るみたいで・・・ 予約するかどうか悩んでいます
87 :
吾輩は名無しである:2010/10/22(金) 16:27:43
パリ、ルールド、ローマって小説ですか?
ルーゴンマッカールではないわけですよね?
88 :
吾輩は名無しである:2010/10/22(金) 16:30:46
『パリ』は三部作の3作目で、前の2作を読まなきゃねえ。
89 :
吾輩は名無しである:2010/10/22(金) 16:37:21
ルーゴン=マッカールのあと、ゾラは『ルールド』『ローマ』『パリ』
から成る三都市双書と『豊産』『労働』『真理』『正義』から成る
四福音書を書いた。ただし、『正義』は作者の死で書かれなかった。
すべて小説だが、世評はあまり高くない。
90 :
吾輩は名無しである:2010/10/22(金) 17:06:25
>>88 じゃあ、なんでいきなり『パリ』? 出版社は何を考えてるんだか・・・
91 :
吾輩は名無しである:2010/10/22(金) 17:21:32
『火山の下』と同じ白水社のシリーズで上下巻で7000円近くする。
ピンチョン『逆光』より安いが、果たして売れるかね?
92 :
吾輩は名無しである:2010/10/22(金) 23:33:53
ルーゴンは全冊買ったが、『パリ』は買うか迷うね。
93 :
吾輩は名無しである:2010/10/25(月) 01:45:03
まあ、ストーリー的には、『ルールド』『ローマ』はつまらないね。
『パリ』が一番面白い。この作で結ばれる主人公夫婦の4人の子供が
次の連作の各主人公になるという趣向だ。
テレーズラカン初めて読んだけど面白かった(´∀`)
巻末に載ってた誰もこの作品の意図をわかってねーよてゾラの手紙とかも笑えた
『巴里』(全2冊)、杉田次郎訳、春陽堂世界名作文庫、昭和8
をかなり前から持っているが、読むと本が解体してきそうなほどボロだったので、
読まずにいた。新訳を買って読むことにする。
96 :
吾輩は名無しである:2010/10/29(金) 22:16:07
時々稠密なクソリアリズムの小説を読みたくなることがある。
そんな時、まず思い浮かべるのがゾラだ。
ルーゴン=マッカール20巻が手許にあり、
いつでも読めるのは幸せだ。
97 :
吾輩は名無しである:2010/11/01(月) 09:53:54
ゾラの同時代の時点ならともかく、今時、クソリアリズムといって
思いつくのがゾラという人も珍しかろうな。
もっと緻密なクソリアリズムはいくらでも出たわけだし。
結局、ゾラしか読んだことなかったりしてw
98 :
吾輩は名無しである:2010/11/02(火) 00:20:34
そんなわけねえだろ、ボケ!
ロブグリエあたりを思いつけば玄人(笑)だと思ってもらえるんですか?
100 :
吾輩は名無しである:2010/11/02(火) 00:52:33
100ゲット
セリーヌはゾラを称揚した。
101 :
吾輩は名無しである:2010/11/02(火) 13:19:03
>>99 ロブグリエのどこがリアリズムというのかなあ。
どこまで頭が悪いのか、際限の無い、無際限莫迦だと思ってあげます。
今となってはロブグリエはけっこうリアルに思える
リアリズムじゃなくて「クソ」リアリズムなら割と当たってるんじゃないの>ロブグリエ
104 :
吾輩は名無しである:2010/11/05(金) 14:09:34
『嫉妬』最高だぜ。
『嫉妬』、フランス語ができないけど日本語訳は嫌なので
英訳で読みました。英訳題名”Shit”って同じジャン日本語と。
106 :
吾輩は名無しである:2010/11/06(土) 01:46:09
客観と主観の境界が曖昧になって、官能的になる、文学の醍醐味!
「獣人」重いぜ
108 :
吾輩は名無しである:2010/11/09(火) 01:36:06
本の重さか?内容?
109 :
吾輩は名無しである:2010/11/10(水) 10:15:21
ルーゴンマッカールをすべて読破してやろうと決心しました。
なんだかうれしいです。
110 :
吾輩は名無しである:2010/11/12(金) 13:59:07
決心だけで終わらないように。
決心するときが、一番楽しいんだよ
112 :
吾輩は名無しである:2010/11/12(金) 19:00:10
読んでいるときに愉しまなくちゃ。
114 :
吾輩は名無しである:2010/11/12(金) 22:07:56
↑エラソーな奴だな。
↑卑屈な奴
117 :
吾輩は名無しである:2010/11/13(土) 10:40:40
>>113 つまらないこと書いて、今、後悔していますね、わかります。
118 :
吾輩は名無しである:2010/11/13(土) 11:41:05
プレイヤードで。
最近発見したんだが、神奈川県立図書館にはプレイヤード叢書が沢山ある。
↑高そうだ。一冊幾らくらいするの?
>>121 プレイヤッド叢書は、テキスト校正やとりわけ詳細さいな注によって、
研究者にはうってつけの叢書です。
人の性格は遺伝で決まる、とか、いまだったら袋叩きだよね
126 :
吾輩は名無しである:2010/11/13(土) 18:39:28
ということは6000〜7000円か。高い。富裕層しか買わないな。
大学、図書館相手の商売なのかな?
pleiadeは高いけど、たとえばゾラの1巻は5冊の小説が入っているからね。
それに詳細な注はそれだけで買う価値があるほど。
129 :
吾輩は名無しである:2010/11/13(土) 22:20:58
でもねえ、薄紙で辞書めくってるみたいな感覚でねえ
2段で組まれちゃあページがなかなか進まないしねえ(笑)
それに重いしねえ・・・・・結局よむのはフォリオやポッシュ。
わしわし掴んで電車の中でわしわし読めるからね〜
>>129 とかいってるけど、家の収納スペースが圧迫されてくると、
プレイヤードのありがたさがわかってくるぜ
ポイントは正式な全集ってこと
筑摩の世界文学大系みたいなものか
132 :
吾輩は名無しである:2010/11/15(月) 11:42:43
本当は世界中を見渡せばどれだけ自分たちの国が恵まれているかなんてフランス人だってわかっているはず。自分たちは怠け者だとも公言する人が多いし。
しかし、それでも、ダダこねまくって騒ぎまくって、我を通そうとするところがフランス流。
そして、それが実現しなかったとしても、我を通すために大人でもだだをこねるのが大切と思っている、と私はみているが。
私は本当にこういうところが好き。
デモりまくって、テロはよしてほしいけど。
日本では、大人は死んだ魚の目をして、私が住んでいた頃は、五木寛之の本なんかがはやったけど、ああいう物を読んでせめて自分を励ます社会、悲しいね。
こんな事言っても、日本人は、ぶっちぎるどころか、リーダーシップも主張もあまりないし、ダダもこねず抵抗もせず、日本が地図から消滅する日が来たとしても静かにフェードアウトしてくような国民性だと思うけど。。。涙
Brendaさんのブログはこちら→
http://ameblo.jp/brenda0/ http://gekkankiroku.cocolog-nifty.com/edit/2010/11/brenda-5bce.html
133 :
吾輩は名無しである:2010/11/16(火) 02:16:09
むかし春陽堂から出たモーパッサン全集がやはり辞書みたいに薄い紙に
細かい字が印刷されていたな。あれはプレイヤードを真似たのか。
134 :
吾輩は名無しである:2010/11/16(火) 02:23:35
国書の「ゾラと世紀末」にルーゴン=マッカール20作のプレイヤード版
のページ数が載っている。最長が『壊滅』の518ページ、最短が『夢』
の188ページということだ。
夢が一番短いのなんてページ数なんか見なくても一目でわかるだろw
>>131 私も10冊ほど持っているが、プレイヤード版はもっと学究的。
ゾラやバルザック等々など、筑摩に比べ、それぞれ個人全集並みにそろえているし、
それに何より詳細な注解(ヴァリアント、異文なども記されている)が付されている。
並はんばな注解ではない。日本ではこの手にあたる叢書はなく、
フランス文学研究者には必須の叢書。テキストも最も信頼できるとのことだし、
表紙も革製の本格派。
ただし、私はそれほどこの叢書は好まない。私にはこれほどの詳細な注は必要ないし、
小さい本よりは大きな本を好むので(プレイヤード本は小さな本です)。
私の所有する全集はcercle du livre precieux版で全15巻。
字がプレイアード並に小さいのが難点だが、しかし、注も適度な量だし、それになにより、
豊富なイラスト、及び当時の写真が盛り込まれているのが魅力的。
137 :
吾輩は名無しである:2010/11/16(火) 12:20:57
cercle du livre precieux版のゾラ全集ということですか?
いつごろでた物ですか?一冊の値段はいくらくらいですか?
よろしければ教えていただけないでしょうか?
>>137 出版は1960年代の後半。
値段は今、古書店のサイトで調べてみたら、110ユロ〜510ユロあたりですね。
http://www.marelibri.com/ かなりばらつきがありますが、高い方がいいとは限りません。
フランスのebayでときどき100ユロあたりで出品されているときがあります
(現在は250ユロのがありますが、これはebayとしたら高すぎます)。
送料はいくつかあり、書留なし40ユロ、書留あり80から120ユロあたりでしょうか?
売り手は一番高い方法を提示してくる場合ありますので、購入されるのならご注意ください。
また、古書店からの購入でしたら、
送料とともに写真を3〜4枚送ってもらうようにした方がいいですよ。
私はきれいな本革装丁の、それも背だけではなく。本の角も革の書籍を
収集しております。すでにbalzac, maupassant, Flaubert(すべて1910年前後の出版)、
Hugo(こいつは19世紀の半ば過ぎの出版、hugoがまだ生きていたかもしれない・・・)
等々の全集を購入しました。
この、cercle du livre precieuxのzolaは、表紙全部が革製なのですが、本革ではなく、
いわゆるsimili-cuirといわれているやつで、本来なら購入しなかったのですが、
前にも書いたとおり、登場人物のイラストもそうですが、それ以上にzola当時の
風俗に接することのできるイラストや写真が豊富に挿入されていますので、すでに
所有していた、こちらは本革のきれいな装丁の本でしたが(イラスト、写真なし)、
それらを手放したほどです。
以上、ご参考までに。
139 :
吾輩は名無しである:2010/11/16(火) 15:54:24
ふ〜ん、60年代ですか。
そうすると皮装といっても、仮綴本をユ−ザ−が買った後
装丁させたもんですかねえ、かっこいいですねえ。
あ、古書サイトこれから見に行ってきます。
ありがとうございます。
それって本棚に並べる目的で買うんですか?
141 :
139:2010/11/16(火) 16:35:50
ぼくは買いませんよ見るだけ。
買うお金もないし、置く場所もない。
ゾラはペーパーバック(FOLIO他まぜこぜ)でだいたい揃ったし。
ネットで読めるのではないですか?
143 :
吾輩は名無しである:2010/11/17(水) 00:07:06
鹿島茂が降臨してんだよ、鈴木w
144 :
吾輩は名無しである:2010/11/17(水) 09:44:27
電車で読むから。ipadまだもってないしね。
ビブリオマニアの気持ちなどわからないし、
電子化歓迎だけど、
プレイヤードのサイズは十分それに対抗しうると思う
家が超狭い極貧だから痛感する
持ち歩くんすか…
当然
気合い入ってますねえ。俺は基本的に文庫本しか持ち歩かないですわ。
149 :
吾輩は名無しである:2010/11/18(木) 11:12:24
プレイヤッドは重たいから持ち運ぶと意外に痛みやすい。
スグ腰がゆるくなっちゃう。
>家が超狭い極貧だから痛感する
嘘をつきなさい。極貧の人間はプレイヤッドなんて買えない。
おめえ、貧乏人をバカにしてるな、いまにバチがあたるぞ。
>>149 修士で断念した程度の貧民だよ
お前こそ貧乏人を馬鹿にしている
151 :
吾輩は名無しである:2010/11/18(木) 15:44:21
貧民は修士など行ったりしない。できない。
いい加減に貧民をおちょくるのはやめろ!
俺の金のなさは半端じゃないぜ。消費者金融に借金があるレベルだよ。あんたら俺に勝てるの?
>>151 学費全部借金ですよ
あなたこそ階層差を固定する発言だ
年利数%の借金なら俺だっていくらでもしたい!しかも奨学金なんていくらでも踏み倒せるじゃん。美味しいよー。
155 :
鈴木 ◆m0yPyqc5MQ :2010/11/18(木) 17:20:16
∧_∧
ピュー (´・ω・`) <これからも鈴木。鈴木を応援して下さいね。にせものちゅーい
=〔~∪ ̄ ̄〕っv
= ◎――◎
なぜ赤の他人に迷惑ばかりかけるんだ、関西人は! どうして犯罪しても罪悪感を感じないんだろう。
157 :
吾輩は名無しである:2010/11/19(金) 13:58:45
>145
極貧って、今の職業は? 月給いくら?
158 :
吾輩は名無しである:2010/12/04(土) 15:12:43
『パリ』出たね。
159 :
吾輩は名無しである:2010/12/12(日) 02:41:37
高いよね。
160 :
吾輩は名無しである:2010/12/12(日) 20:56:44
なかなか文庫本にならないね
161 :
吾輩は名無しである:2010/12/12(日) 23:51:39
文庫はあきらめた方がいい。単行本を買えないなら、図書館だな。
162 :
吾輩は名無しである:2010/12/14(火) 02:09:48
『パリ』買おうと思えば、買えるけどあまり魅力を感じない。
買っても、積読だな。
163 :
吾輩は名無しである:2010/12/18(土) 14:05:31
そろそろ鹿島さんお勧めの『ボヌール・デ・ダーム』を読もうかな。
藤原書店の「金」と「ダーム百貨店」と論創社の「ルーゴン閣下」を買った。
これでルーゴン・マッカールは全巻揃った。未読がまだ8作あるが・・・
ゾラの「居酒屋」を読んでますが、思い切り鬱な内容ですね
他の作品もこんな感じなのでしょうか?
そうです
制作の前半はとっても爽やかだよ
168 :
吾輩は名無しである:2011/01/15(土) 02:24:57
『ごった煮』や『金』は鬱ではない小説。前者はSEX、後者は金儲けの話。
百貨店やパスカルはハッピーエンドといっていいでしょ
生きる喜びやジェルミナール壊滅とかも最後に希望はあるし
居酒屋くらい徹底的に救いがないのって獣人くらいではw
個人的にはプラッサンの征服が好き
私は
>>165ではないのだが、やはり『居酒屋』を読んで陰々滅々たるな気分になって、
こんな話ばかりだったら嫌だなあと思って、ゾラを敬遠していました。
そうではないらしいので、積読になっていた『ナナ』を読みます。
自分も居酒屋最初に読んで欝になって何年もゾラ敬遠してたので分かるよ
ナナは…まあ主役はあれな事になるけど名作なので最後まで読んでほしい
172 :
吾輩は名無しである:2011/01/15(土) 12:03:19
『居酒屋』はフランスでも人気が高いらしいが、不思議だね。
貧乏な庶民の生活をトリビアルに緻密に描いていて、息が詰まるほどなのに。
新潮文庫がこれと『ナナ』をろくに売れてないのに絶版にしないで刊行
しているのには頭が下がるけれど、もっと面白いゾラの小説がたくさんあるのに
文庫で出ていないために読まれないとしたらもったいないことだと思う。
基本マッカール系は貧乏悲惨な道にいくことが多い
ルーゴンはそうでもない
174 :
吾輩は名無しである:2011/01/30(日) 19:55:35
叢書20作持っているが、まだ半分程度しか読んでない。
死ぬまでに全作読めるか不安。他の作家も色々読みたいのがあるし。
早く隠居したい。
175 :
吾輩は名無しである:2011/02/04(金) 22:19:51
『パリ』読んだ?
176 :
吾輩は名無しである:2011/02/11(金) 01:56:50
読まない。
177 :
吾輩は名無しである:2011/02/17(木) 02:01:35
『パリ』上下巻16時から一気に完読
ワーキングプアの悲惨な境遇やブルジョアの裏事情に定評のある
いつものゾラさんでした。
ゾラさんがフランスでなく現代日本に生まれてたらこの作品の舞台は
現代の東京に、登場人物と爆弾犯人を日本人に置き換えても余裕で芥川賞
を貰ってそう。
178 :
吾輩は名無しである:2011/02/17(木) 17:01:16
四福音書叢書って小説なの?
労働とか真理正義とか思想書っぽいタイトルだけど
179 :
吾輩は名無しである:2011/02/17(木) 19:50:40
>>174 ゾラの小説は結構面白いから、
その気になれば一気に読めるぞ。
今は新訳が出てきて本当にいい。
十年前くらいまでは旧字体の訳を読んでいた。
昔のフランス文学イメージが途絶えてくれたおかげで、
ようやくゾラをちゃんと読める環境になってきたって印象だな
一番有名なのが居酒屋ってのが日本であんま人気ない理由じゃね
欝すぎてあとはもう読みたくないって人が多そう
182 :
吾輩は名無しである:2011/02/24(木) 01:09:43.02
a
居酒屋は鬱だ鬱だという先入観持って読んだせいか
むしろそういう面よりも生き生きとした庶民のたくましさが印象に残った
184 :
吾輩は名無しである:2011/02/25(金) 13:39:59.23
洗濯場の乱闘はワロタ
ルネ・クレマンの映画でも、乱闘シーンは凄かった。
最後の方でほこりにまみれてもう何もする気も起きなくて
周りが気づかないまま餓死ってのがな…
現代日本でも年寄りとかでよくあるよな
『居酒屋』がいちばん有名なのは日本だけではない。
ヨーロッパでも同じだね。
これを面白がれる人は相当な読み巧者だ。
孤独死、無縁社会はまさに現代日本そのものだ。
ゾラは現代日本を予言していたとは偉いねえ。
189 :
吾輩は名無しである:2011/03/03(木) 09:53:07.54
底辺都市生活者の宿命だし
百貨店が一番好き
店の話面白いし終わり方がハッピーでいい
ハッピーでいい
ハリウッド映画かよ
他の作品が欝エンドが多いからね
生きる喜びがいいな。
194 :
吾輩は名無しである:2011/03/04(金) 21:49:29.49
パスカル博士が好きだな。
生きる歓び同意
ポリーヌマジ天使
『生きる喜び』は是非文庫化してみんなに読んでもらいたい。
絶対日本人好みだと思うなあ。海辺のポーリーヌ(ロメール?)の健気さ!
ポリーヌがただの聖女キャラっていうわけでなくて
内心ドロドロした部分も抱えてるのに
自分に打ち勝って希望を無くさないっていうのがとても良い
そうだね。派手な群衆描写はひとつもない。
ひとつの家庭の日常的ないざこざを描くだけという平凡な題材だが、
だからこそゾラの描写のパワーが漲っているのがよく分かる。
人物の心理描写においても、これだけ的確な作品はあまりないのでは。
『壊滅』は炎と血の黙示録だな。全編赤のイマージュが氾濫している。
『夢』は白のイマージュだ。
『獣人』・・・「寝取られ」「鉄道」「不倫」「リョナ」
序盤と終盤の悲劇へ向かう疾走感は面白いけど、描写と伏線を丁寧
にしすぎて中盤あたりで読むのだれてくる。
TVの2時間サスペンスドラマにすると「リョナ」パートがかなり削られそう。
獣人はフロールの全裸仁王立ちがクライマックスだな
おまえらwww
真面目な話、ゾラは大衆小説的な楽しみにも満ちているのがいいよな
面白いからもっと沢山の人に読んで欲しいが
文庫になってるのが少ないからな…
本屋にもあんま置いてないし
漫画化すれば多くの人に読んでもらえるだろうけど少年誌はまず無理
『ボヌール・デ・ダム百貨店』ならなんとか少女漫画の枠に収まるかな
>>204 文庫は読みつくしたから、ハードカバーに手を伸ばそうと思ってるんだけど、
大体4000円近くしてきっついなぁ
幸い遠方の図書館にあるみたいだから借りて読めるけど、やっぱり手元に置きたい
昔の仏文ノリだと一段格下って扱いだったからなあ
フローベールとかなら蓮實重彦とかああいうイメージもあったんだが
木の家系図が好き
今ならフローベールよりゾラを読んでる方がいかしてるよ。
実験小説論とかも、昔は芸術の香りがないとか言われてたけど、
俺はけっこう好きだ
クロード・ベルナールを援用するとかナイス
そのうち四福音書叢書とかも新訳が出るんだろうか
それまで待てないから、あらすじとか概略くらいは知りたいんだけど、
日本語で読めるサイトか本はないだろうか
英語かフランス語のサイトをとりあえず翻訳して読めばいいのでは
『ゾラと世紀末』清水正和著 国書刊行会 これがお勧め。
ゾラの全作品のあらすじとこの本が刊行された時点での全邦訳が載っている。
タイトルにはあまり惹かれないけども
ゾラの映画ってどうなの?
マルセル・カルネの「嘆きのテレーズ」とルネ・クレマンの「居酒屋」は傑作。
ともにキネ旬ベスト・ワン。他にも映画化は非常に多い。
ルノワールの『ナナ』も傑作。
ナナは"ちあきなおみ"みたいだが、ルノワールの奥さん。
腋毛も生やしている。
ルノワールならば『獣人』だろう
映画と相性が良い作家だと思う
でもやっぱ本のがいい
伝記映画もあったよね
TSUTAYAにあったから借りるか迷ったけどやめた
>>213 どうも
絶版っぽいけど幸い図書館にあったから、借りてみる
割と最近では「ジェルミナール」が映画化された。
ジェラール・ドパルデュー主演。
40年くらい前、アラン・ドロン主演で「獲物の分け前」が映画化された。
ちなみに清水正和は岩波文庫『制作』の訳者ね。
愛の一ページ読了
なんだこの母親は…
自分だけちゃっかり幸せになって…
226 :
吾輩は名無しである:2011/03/10(木) 18:52:00.80
>>213 オレも図書館で借りました。国書刊行会の本だけあって面白い。
俺は持っている。よく読み返す。もう20年になるのか。
228 :
吾輩は名無しである:2011/03/12(土) 09:23:05.63
「ゾラと世紀末」読了。これからダーム百貨店を読みます。
俺も次に読むゾラは百貨店と決めている。
いつになるか分からんが。
あっ、百貨店はごった煮の続編ね。
『ごった煮』はたしかジッドが好きな小説だったな。
あの中産階級のセックス絵巻は妙にリアルで、
フランスの生活の細部を覗き見した気分だった。
ルーゴン・マッカール叢書のオチが近親相姦エンドってマジ?
1巻から広がっていった家系が20巻で閉じられる。
234 :
吾輩は名無しである:2011/03/12(土) 16:14:24.28
>>232 第20巻「パスカル博士」は、叔父と姪が子供をつくる。
エロいな
読むか
そういえば、ルーゴン・マッカールの1巻から6巻はほとんど話題に
ならないな。読んでる奴少なそうだしな。
『プラッサンの征服』が一番好きなんて奴いる?
237 :
吾輩は名無しである:2011/03/13(日) 00:09:46.50
一番じゃないけど好きだな、「プラッサンの征服」。
ゾラはワグネリアンだったと思う。
238 :
吾輩は名無しである:2011/03/15(火) 09:28:47.58
ジェルミナールを岩波文庫で読んでいる。これで叢書は13作目だ。
やはり最高傑作の名に恥じない内容だな。
ルーゴン・マッカール以後にゾラが書いた長編7作は
パリが白水社から新訳で出たわけだが、他の作品も
光文社新訳古典文庫あたりから出ないものかねぇ。
>>236 一番じゃないけど好き
最後の盛り上がりはやばい
『制作』って、どうなの?
242 :
吾輩は名無しである:2011/03/18(金) 08:26:52.01
>>240 後半で主人公が自殺。その妻は廃人になる。
ゴッホと絶縁するきっかけになったあれか
セザンヌだよ。
245 :
吾輩は名無しである:2011/03/18(金) 12:30:00.11
ゴッホw
『制作』はバルザックの『知られざる傑作』に対抗して書かれた
芸術家小説。両作家の違いが明瞭で面白い。
『ジェルミナール』そんなにいい?
力強い作品だが、繊細さに欠ける。
主人公エチエンヌの人格、思想が描けておらず、
ストライキのリーダーとしてのリアリティが
感じられない。陰惨な挿話も多く、げんなりする。
>247 主人公の恋敵のキャラが立ってるとこがいい。恋敵視点で読むと
面白い。
どこかのブログで『ジェルミナール』のことを、
資本家と労働者という普遍的問題を描いた作品、
と評価していたな。
『回想のセザンヌ』読んだら本当に『制作』のこと根に持っててワロタ
ゾラのことボロクソや
エチエンヌの人格がよくわからんてのは同意
まああの話は群衆描写が評価されてるんだろうね
男の登場人物だとオクターヴとかサッカールが好きかな
252 :
吾輩は名無しである:2011/03/28(月) 01:02:25.67
ポーリーヌが好き♡
エチエンヌは前半(岩波で言うと上巻)で旅人して登場して中盤になって、急に社会主義の指導者になるから
そこに違和感があったな。勉強したことは書かれてるが、かなり素っ気無く書かれてて
なぜプルードン(だったけな)的な無政府主義に至ったかが強引に感じた。
ゾラにとって作品の主題は闘争だったのだろうから、已むを得なかったのだろうな。
読者を退屈させてもいけなかったのかもしれんし。
ジェルミナールの真の主役はマユ家の爺さんか女房かもしれん。長文すまん。
『ジェルミナール』が最高傑作という評価は謎だ。
一体どこがいいというのか?
労働問題を描いているから、左翼が過大評価したのか?
サヨク憎けりゃゾラまで憎いってか
256 :
吾輩は名無しである:2011/03/30(水) 01:44:13.82
サヨクは好きではないがジェルミナールは傑作だと思う。
サヨク憎けりゃゾラまで憎いってのは確かに野蛮な考え方だ。
制作が一番好き
しかしクロードパリの胃袋から変わりすぎw
エンゲルスがマルクスお気に入りのバルザックとゾラを比較して
ゾラを批判するような文章書いてたから
マルクス主義者からの評判は頗る悪いぞ
それでも資本家と労働者の問題、とか言っちゃうサヨク。
文学作品を読む時に右とか左とか気にすんの?
それも作者が左翼かどうかですらなく
その作品を評価している連中が左翼かどうかを?
別板で高名なネトウヨ様なのか知らんが
自分自身の選球眼にどれだけ自信がないんだ
>>260 人が文学作品を読むとき何を気にするか、お前が気にしているようなものじゃないか?
ゾラの空想的社会主義の傾向が極まったのはやっぱり四福音書叢書なんだろうか
セリーヌもサルトルも好きな俺には関係なかった
その作家・作品がどういう人に支持されてきたかを知るのは
どのように受容されてきたかを知ることでもあるから
紋切り型の読解に囚われないためにも気にして当然だろ。ゾラなんかは特にそう
↑レス番指定できないカス
専門版ってこういうどうでもいいことに固執するアスペ多いよね
sageなかったら顔真っ赤にして怒る奴とか
>>265 反論されるのが怖いだけのチキン、というだけ
スレの流れからふと書いただけで特定の誰かへのレスじゃないのに
勝手に誰かへのレスということにされて変な難癖を付けられたでござるの巻
2chでチキンと言われて悔しいか?
カスだのチキンだの、ドストエフスキースレじゃあるまいし
どうでもいいから作品の内容の話しようよ…
ゾラは暗くて嫌だ。
借金取りに追われたことの無い人が描く、絵空事の貧乏話だ。
貧乏話ばっかじゃないじゃん
ルーゴン系は成功話が多い
『ボヌール・デ・ダーム百貨店』明るい成功話。
277 :
吾輩は名無しである:2011/04/02(土) 10:01:28.72
>>274 知ったかぶりはやめましょう。大臣にまで出世する奴もいるのです。
>>275-276 でも、ゾラは暗い。明るい話でも、なんか暗い。
暗い話でもなんか明るいバルザックとは対照的。
279 :
吾輩は名無しである:2011/04/02(土) 18:22:24.91
居酒屋みたいな暗い話でもオレなんかラヴェルの音楽みたいな
華麗さを感じてしまうのだが。
気分が落ちこむような暗さはない。
悲惨な話を扱っても、人間の生きるたくましさを感じる。
暗いというか意地の悪さは感じるなw
作者の意地悪さだね
作者が意地悪い人間とは思わんな。ドレフュス事件のこともあるし。
しかし、芸術上、人間を冷徹に捉えようとしたとは考えられる。
好きな作家ではあるが、すごい傑作には今のところ出会っていない。
そのうち巡りあえるだろうか。期待しているよ。
蛸壺屋の「けいおん」同人誌や寝取られ系が好きな人はゾラ作品を読む適性
がありそう。
レンタルで「ゾラの生涯」借りてきた。セザンヌとの同居生活時代が
微笑ましい。
「金」読んだ。おもろかった。
>>280 同意
悲惨な状況でもなに糞って登場人物のパワーを感じる
289 :
吾輩は名無しである:2011/04/16(土) 19:05:31.52
このドロドロ感はテレビドラマ向けだ。
経済は仕事柄詳しいから大丈夫だった。
主人公は破産するが、それ以外の結果はあの状況だと考えられないな。
投資の成功の難しさは現代でも同じだ。
サッカールは金のあと復活してるけどね
兄貴のがやばい
293 :
吾輩は名無しである:2011/04/17(日) 07:52:41.46
サッカールが復活ってどの作品で?
兄貴の方がやばいってどの作品で?
パスカル博士?
どれが一等面白い?
それはあなたが決めることだ
296 :
吾輩は名無しである:2011/05/07(土) 16:23:45.29
ゾラのように徹底的に人間の暗部を書いた作家が好きです(もちろんそれだけじゃないんだろうが)
日本の作家でゾラのような徹底して落ちた人を書くひとを教えてくださいおすすめでかまいません
297 :
吾輩は名無しである:2011/05/07(土) 23:26:31.23
岩野泡鳴
ゾラもどきの作家のほとんどは、悲惨さが孤立した現象であることがほとんどで、
じわじわと運命悪化を描く迫力に欠く
人間本性の暴露=自然主義みたいに思われているからだろうけど
299 :
吾輩は名無しである:2011/05/15(日) 09:24:48.25
永井荷風の「つゆのあとさき」に一票。
300 :
吾輩は名無しである:2011/05/15(日) 14:51:48.52
>>296 田山花袋の「田舎教師」は地味に落ちた感じでいいよ。蒲団のせいで評価されてないけど。
日本の自然主義って、人間心理を本能などの欲望部分に解体するものばっかり
そうした人間どもが織り成す群像とかほとんどない
正直、田山花袋先生が自然主義を勘違いしたとか言って叩かれたのはかわいそうだと思いました。新たな目で評価してあげましょうよ
欧米の自然主義文学とは科学主義なので
人為(=文明社会)と自然(個人)の対立を主に心理の側面から捉える
日本の自然主義理解は別物だ
一兵卒の銃殺や重右衛門の最後なんかは明らかに後者の部類に属する
社会の体系的な把握が必要だよ
基本は詩人のS・クレインだってそのへんはおさえていたし
306 :
吾輩は名無しである:2011/07/03(日) 01:09:41.13
過疎ってんじゃねーよ。
最近、新潮文庫の居酒屋を飼って読もうとしましたが、
三分の一よんで挫折しました。
目次がなく、各章も番号で振られているだけで
どこまでこの日常の描写が続くのかと思うと
とても読了できる気がしません。
308 :
吾輩は名無しである:2011/07/23(土) 02:54:03.93
>>307 最後まで庶民の日常描写が延々と続く。
その自然主義が当時は目新しくて暴露的で注目を集めた。
今日読むとかなりダルいけどね。
309 :
吾輩は名無しである:2011/07/23(土) 04:49:07.16
>>307 ページを繰るスピードを2〜3倍にしてみたらどう?
>>308,309
なるほど!少しずつ読んでみます
311 :
吾輩は名無しである:2011/07/23(土) 06:58:35.36
ナナの方がおもしろいよ。展開はやくて
居酒屋に限らず登場人物多くて一気に読まないと訳が分からなくなりそう
当初は遺伝理論に引っかかってたけど、獣人を読んで映画も見たら、付き合い方がわかって楽しく読めるようになった
居酒屋を読めたら、あとは楽だよ。
生きる喜びやごった煮がお勧めだね。
315 :
吾輩は名無しである:2011/08/06(土) 10:49:30.61
ルーゴン=マッカール叢書全巻日本語で読めるなんて20年前は想像できなかったな。
とりあえず獣人とパリの胃袋読んだ、獣人は殺人の云々は置いといて
結構複雑なプロットを破綻なく書き切ってるのは良い
パリの胃袋はかなり気に入った、最後のクロードのセリフは
かなりガツンと来る人多いんじゃないかね
天然痘をググったら画像出てきた死にたい
生きる喜びは人気あるんだなあ
登場人物も舞台も小規模なのに
319 :
吾輩は名無しである:2011/08/26(金) 15:33:55.77
320 :
吾輩は名無しである:2011/08/26(金) 16:01:10.64
あのねえ、気安く日本人の総体を持ち出さないでください。
ゾラは群衆描写に定評があってそういう作品が多い中で
小さな家族の少女の心理描写だけに焦点当ててるからいい意味で浮いている
ゾラ自身は当時の貴族たちの腐敗、労働者階級たちの壮絶な生活を
描写した。膨大な著作によって。それがゾラ自身にとってなんになり得たか。
なんのために書いたのか。
新潮文庫のあとがきで古賀昭一がゾラの成育史に迫っていて、
父親は豪胆で、母親はきわめて繊細で神経質とある。
その性質をうけついだゆえに性格は、内攻的で、外的には違和と隔離があり、
内的には夢想と焦燥があった。それゆえ周囲の環境に適応できず、
学校でも俊敏な英才になりにくい人柄である。
ゆえに詩、絵画、演劇にも挫折し、最終手段としての小説を選んだ。
痛烈なあの本を書いたゾラの精神はどんなだったのだろう
「居酒屋」読み終わった
終盤、すさまじい憂鬱に襲われたが、
グージェのジェルヴェーズに対する真摯な姿が救いだった
プレカリアートに属するであろう自分自身と、
今この国の日の当たらない場所の暗い部分を連想させられた
そしてこれからもっと酷くなるであろう、労働環境に
絶望した、と同時に足掻こうとおもった
>>323 あなたのような読み方をされて、多分ゾラは喜んでると思うよ。
自分は、いわゆるバブルっていうんですか? 景気のいいときに子供だったんで
「遠い昔の話、遠い外国の話」と思って読んでしまいました。
とわいえ衝撃は受けたのは事実だし、今でも時に触れて読んでいます。
ここで評判がいいから生きる歓びポチってきた
1冊4000円もする小説を買ったのは初めてだ
高すぎるよな
全部文庫で出ればもっと読者増えるだろうに
まぁ、「壊滅」、は買って損はしないけどな。
ちくまは「生きる歓び」ぐらいは文庫化して欲しい。
世界文学大系に入ってるわけだし、端本だから1冊1000円以下で入手できるわけだし。
俺も筑摩で『生きる喜び』を読んだ。良い訳だね。
329 :
吾輩は名無しである:2011/09/24(土) 18:45:22.64
4千円くらいでガタガタ言うなよ。
いや、がたがた言う。
俺なんか8万のソープに行くもんね。
20冊買えるな。
じゃんじゃん買ってくれ、そうすれば文庫版でコンプリートできる日も来るかもしれん。
『金』がおもろい。
ジェルミナールも面白い。岩波文庫版は例によって品切れ状態だが。
久しぶりに、再読してみようかな。
「ジェルミナール」は俺にはつまらなかったな。
話や細部の描写がオーバーだし、人物造形も納得いかなかった。
中公版の河内清訳で読んだ。
336 :
吾輩は名無しである:2011/10/19(水) 10:35:03.06
あげとく
337 :
吾輩は名無しである:2011/10/23(日) 00:27:27.23
ぼぬーる買ってきた 初めてのゾラだ
本当に楽しい読書になりそう
ひまだからじゃないの、ここはどこ場違い?
340 :
吾輩は名無しである:2011/10/23(日) 02:34:41.07
>>338 タイトルが気になって本屋で数ページ立ち読みしたら、一気に引き込まれてしまった
341 :
井戸魔神F ◆Tny1JrNujM :2011/11/08(火) 06:05:30.22
ゾーラ、なんだこれは
グリスが固まってんじゃねーか
342 :
井戸魔神F ◆Tny1JrNujM :2011/11/08(火) 06:06:07.53
オレたちが這い上がってこれたのは
ミニ四駆のおかげだってことを忘れるな
343 :
吾輩は名無しである:2011/11/08(火) 09:44:42.66
ゾラなんか読まなくていいよ…暗いんだから
ゾラはすごいよな。
フローベールやよりスタンダールより読まれるべき作家、
19世紀文学の最高峰だと思うんだけど、
なんか意外なほど地味な扱いだよな。
フランスではちゃんと大人気
346 :
吾輩は名無しである:2011/11/08(火) 11:43:26.05
19世紀最高峰はネルウ゛ァル
フランスで、読書とか好きな人の評価は
ユーゴー > バルザック > フローベール > ゾラ
といった感じ。
サンプルは、私の周囲にいた人々。
デュマは?
『クロードの告白』読み上げた
無い内定の苦学生に読ませたくなる
学生の情婦の性格描写が容赦無いな
百貨店に就職する知人に
「ボヌール・デ・ダム百貨店」
勧めた方がいい?
>>350 女性なら特におすすめ
小売業の職場のドロドロした部分とかよく書けててイイ!
百貨店は読後感もいいしな
ラブラブハッピーエンド
でも一冊五千円は流石にぼったくりじゃあありませんかね?
高すぎるよなw
何考えてんだよw
図書館と好事家くらいにしか売れねーからだよ!
読む人も少ないし、文章は膨大。
となると必然的に値段もなあ
ルーゴン・マッカール叢書全部揃ってなんぼなのかもしれないけど、
代表作いくつかは文庫で読めるんだし、まあその辺は贅沢言えないかな
ルーゴン・マッカール1年くらいかけて全部読み終わった時は妙な満足感があった
まあただの自己満足だが…
夢想つまんね
360 :
吾輩は名無しである:2011/12/14(水) 01:27:15.64
安い価格にしてもろくに売れないんだよ。
売れなきゃ出版社は赤字だ。
採算とれる価格にするのが企業として当然だ。
あんまり自分の立場だけで物事を見るなよな。
361 :
吾輩は名無しである:2011/12/14(水) 12:15:55.78
takaga issatu 5,000yen ga takai to
guzuguzu iuyouna yatu ha hon-yomi no sikaku nasi
takakute kaenakereba kaeruyouni isshou kenmei hatarekeba yoi
362 :
吾輩は名無しである:2011/12/15(木) 02:10:31.72
65000円のソープにしょちゅう行っているおいらからすると
5000円なんぞはした金だぞ。
人生ソロプレイの方とは違うんです
365 :
吾輩は名無しである:2011/12/31(土) 10:41:27.84
おれは孤独好きだから結婚しない。
おかげで可処分所得が多い。
本も好きに買える。
女も抱きたくなったら若い美人を買う。
吐気
367 :
吾輩は名無しである:2011/12/31(土) 13:28:20.92
どうぞ、ご自由に。
人生いろいろだ。
マンフレート・グルリットなる日本オペラ創成期の立役者がヨーロッパにいたときに作曲した「ナナ」
学者先生はヴェーデキント+ベルクの「ルル」と比較したがるが男を破滅させる女という共通点以外ナナとルルは正反対だ。
ナナの方が人情味に溢れていて明るい。
最近CDも出た。
ニゾラールに見えた
370 :
帝:2012/01/01(日) 22:30:58.25
ゲスのスレッドを粛清せよ! 関西土人種の血を地上から滅せ。
371 :
吾輩は名無しである:2012/02/03(金) 16:15:56.58
あげ
『パリ』読んだ人いるだろうか?
最近新訳の出たやつ?
俺は伏字まみれの古本でしか読んだこと無いけど、面白かったよ。
個人的にはジェルミナール、壊滅の次くらいに好きな作品だな。
新訳を買って読んでも後悔しないとおもう。
パリは三部作の最後なのがなあ。
全部出してくれないかなあ?
他の2作はつまらないから出ないよ。
そうなのか?
フランス語読めないから、翻訳待ちなんだよなあ。
ゾラ大好きなんだけど、ナナはあんまりだった
他のと比べてずしっと来ない感じしません?
だから日本受けしたんじゃないの
ジェルミナールとかの方が俺は好きだけど
ジェルミナールは俺も好きだ
そうか
ところで、「ゾラは『ナナ』の作家」ってのは日本だけのイメージなんですか?
日本では、自然主義がとても偏った仕方で受容されたと思うよ
だからじゃないの
私小説中心の文芸にとってはナナは好都合だと思う
男性作家にとっては、娼婦的存在との出会いと別れを描く上で、
女性作家にとっては、自分に向けられた視線を適度に受け入れながら跳ね返すさいのモデルとして
私小説的なものへの興味でいえば、モデル小説の「制作」がもっとメジャーになっててもよかったとは思うんだ
何よりあれ面白いし
やはり重すぎたのかな
画学生にセザンヌが受けてた時代だったから、
反発を生んだ可能性もありそう
そのへんよく知らないけど
そういや上の方にも、セザンヌ自身がかなり根にもってたって書いてたな
話かわるけど、パリの胃袋の年齢関係ってどうなってるの?
クロードとフロランが同世代って変じゃない?
今から愛の一ページ読みまふ
>>381 私も制作好きだ
前半の青春の輝きが後半でどんどん没落してくのがたまらん
死んだ赤ちゃんの絵を見上げてる場面が一番印象に残ってる
いつまで待っても文庫化が進捗しないので、ハードカバーを買おうかな。
オースティン作品ばかりを充実させるちくま文庫は、一体何を目指しているのだろうか・・・
オースティンいい作家じゃん
そういう対比の仕方は対立煽りになるからよくない
ゾラは日本ではいまいち人気ないからね
好きだけど
日本の文芸趣味が感傷に傾くからゾラが後回しにされる
390 :
吾輩は名無しである:2012/04/22(日) 08:07:04.22
獣人面白すぎw
スザンヌと同世代なんだと知って、なるほどな、と思った。
ゾラも感傷的だと思うけど日本の感傷とは違うな
何が違うか分析してみてよ
natureと「自然」の違い
ポール・ブールジェの文芸評論読めばどういう文脈で自然主義が発生したかが分かる
それが分かれば日本の自然主義との差異もみえてくる
395 :
吾輩は名無しである:2012/05/16(水) 23:31:05.30
「ナナ」よりも「居酒屋」のほうが日本では一般的じゃないの
居酒屋がなぜ代表作扱いなのか分からない
あれを最初に読んだせいでゾラの他の作品ずっと読まなかった
まあ何年かして結局シリーズ全部読んだけど
日本の文学趣味って、田舎のほうだと新潮・角川文庫の外国文学枠に大きく規定されてたと思うわ
光文社は毀誉褒貶あるけどちょっとその状況を変えている
岩波は買い切りだからね。
大きな店ですら買うのを躊躇してしまう。
品揃えのために、泣く泣く仕入れている店も。
>>398 日本でゾラがしみったれてみえたのは、
新潮が「居酒屋」と「ナナ」だけ出してるせい
あれは逆宣伝だよ
親が文化に詳しくない限り、
新潮・角川イメージを覆すのは難しい
とりあえずボヌールを文庫にすれば一般にも読みやすい思うけどな
当時の百貨店の様子が知れて面白いし
俺は獣人一択
獣人はいいねえ
生きる喜びだろ?
この3つでいいんじゃね
少なくとも居酒屋とナナばかりが目立ち、
しかも日本の自然主義文学の色眼鏡でつまらなさそうに思われる現状は変えるべき
ルーゴン・マッカールの家計図を見たときこれ全部読んでやると
変な使命感にかられた。もっと知られればはまる人ははまると思う
家系図だった…
ポリーヌがラザールのどこに惚れたのか理解に苦しむ。
どうみてもただのメンヘラヘタレ男。
メンヘラヘタレとの退廃的なセックスは燃えるだろ
ルーゴン・マッカール叢書が示す自然主義とはそういうことだ
>>410 でもポリーヌは処女のまま終わった
ラザールに湯水のように金を注いだのに捨てられて、しかも子供まで育てる
底抜けのお人よしだな
>>411 まあそうだろうな
幼馴染という理由意外思いつかない
出産のシーンがすごかった。小説でここまでリアルに描いたものは初めてだな。
415 :
吾輩は名無しである:2012/07/02(月) 06:27:50.74
「金」面白かった
416 :
吾輩は名無しである:2012/07/02(月) 10:36:10.61
417 :
吾輩は名無しである:2012/07/03(火) 09:27:04.88
>親が文化に詳しくない限り、
↑
?
418 :
吾輩は名無しである:2012/07/20(金) 23:40:42.73
ちくま文庫化を待っていましたが、進捗の様子が皆無なので
単行本をコンプリートします。
ユージェーヌルーゴン閣下、プラッサンの征服、金、の3作品、楽しみだあ( ^ω^)
419 :
吾輩は名無しである:2012/07/21(土) 18:00:52.20
文庫化なんて期待するだけ時間の無駄だね。
それより読みたい本は即座に買って読むほうが人生楽しいやね。
やもめの独り言ですか?w
もっと実のあるレスを返せよ。
当時ドレフュス事件で擁護論を展開したゾラだが、バレスとか民族派右翼はゾラに批判的だったらしい
その辺の政治思想史は面白そうだな
そりゃ、右翼はユダヤ人排斥を主張するから、左翼のゾラを攻撃するのは当然だわな。
今の日本における在日をめぐる扱いに近い?
でもゾラがあれだけ科学主義をかかげて遺伝子を過信してたのに民族主義にいかなかったのは何故かを考えると面白い
ドイツはそれでファシズムに向かったろ
遺伝子を過信しても、どの民族の遺伝子が優秀かとはゾラは考えなかった。
でも、ゾラの意図に反して、その小説はあまり科学的とはいえないと思う。
そうでないところにゾラの小説の魅力がある。
ゾラが転校生の常としていじめられていたところをセザンヌに助けられて友情が始まったのに
自分が成功してセザンヌが画家として認められなかったのでだんだんセザンヌを馬鹿にしだしたんだよなあ
ひどいよなあ、ゾラは
人間って、多面的だからね。
良い人、悪い人と区別はできないね。
壊滅は面白かったけど軍隊の移動する地名は全く覚えられなかった
状況を把握するのはあきらめて、単純にフランス惨敗したと要約した
プラッサンの征服を読み始めた。
数ページでいきなり嵐の予感w
じっくり読み進めて、このまがまがしい雰囲気を堪能したい。
プラッサンの征服、面白かった。
でもムーレが閉鎖病棟に幽閉されるまでの経緯が粗雑な感じがした。
それと、のけもの扱いにされた結果、発狂して
放火犯としてフォージャ家族を焼き殺すというのは唐突な感じがした。
マルトが精神に変調をきたしたのは、肺結核が真因と言われても、御都合主義感が…
漱石ばりに、ムーレが発狂に至る葛藤を描写できていれば、間違いなく文庫化されてるとは思うけどね。
432 :
吾輩は名無しである:2012/08/13(月) 14:11:29.30
ゾラにはそういうご都合主義や強引な展開、オーバーな描写が多いと感じる。
そこがバルザックより一段芸術性が落ちる所以でもある。
その辺はバルザックだって相当だろうと思うけどw
フランス文学の芸術性が高くなった時代というか、
極端に知的な傾向を強めてくる時期というのは、
普仏戦争に負けて、アメリカとドイツが興ってきてから、
ようするにフランスの没落が決定的になってからだと思う。
今月中に鬱陶しい仕事をこなさないといけない。
(`・ω・´)自分への御褒美として、未読のルー御ンまっかールをアマゾンで買うことにする。
残すところ、ムーレ神父、とパスカル博士のみとなった。
買っちゃうよー。
4都市聖書、全部翻訳してくれよ鹿島先生。
ゾラを読む体力がない…
ちなみに小説以外の評論とか私は糾弾する!も読んだの?
夢想を収録した戦前発刊の古本が手元にあるが、カビ臭くて読むに堪えないw
新訳を買うわ・・
最近BSで「嘆きのテレーズ」っていう映画観た
テレーズ・ラカンを基にしてるそうだが、おもしろかった
原作読みたいのだが、あるのかな?
441 :
吾輩は名無しである:2012/10/30(火) 07:38:49.32
>>440 私は藤原書店の初期名作集で読んだよ
岩波文庫でも出てるみたい
443 :
吾輩は名無しである:2012/11/23(金) 05:31:05.06
>438 本だけ買ってるから3連休の仕事が終わったら読みたい
>437 百年文庫 巴に短編の『引き立て役』が収録されているよ
あれならページ少ないから体力消耗せずに読める筈
ゾラってせっかく叢書が
新訳で読めるようになったのに
恐ろしくマイナーなままだよな
「壊滅」は世界屈指の戦争文学だと
俺は勝手に思っている
文庫で手に入るようになったら
流れもまた変わってくるのだろうか
変わらん
祖国でもあんまり読まれてないんじゃないの?
人気あるよ
日本の仏文がオサレ路線なので取り上げないだけ
ワイドショーなんかで「○○を食べると血液がサラサラに!」なんて
取りあげられて○○がブームになったりするのがよくあるじゃん
で、そんなブームは当然あっという間に廃れるんだが、
そうするとブームになる前よりも売れ行きが落ちることもあるそうだ
日本の文壇で自然主義が隆盛を極めてその後衰退してていったときに
実質的にはほとんど関係ないゾラまでもが巻き添えでオワコン扱いされて
流行ってもいないのに廃れたのは本当に不幸なことだ
ウィキペあたりでもどこでもかしこでも
いまだに遺伝理論がどうとかこうとかと解説されているが
これほど詰まらなそうに古臭そうに思わせる説明もないよ
たしかに骨格は作ったかもしれんけど
それにとどまるような生やさしい物ではないということを
どうやったら世間に知らしめられるんだろうね
大学教師にフローベールとプルースト好きが多いから割り食ってる
454 :
吾輩は名無しである:2013/02/07(木) 14:38:52.06
>>453 そうそう、あとランボーとマラルメだね。
バルザックやゾラなんか研究するのはカッコ悪いと思っている。
読めば断然こっちのほうが面白いのに。
フランス本国では「居酒屋」「ジェルミナール」がよく売れているらしい。
論創社から出てるのは訳が酷いと作家佐藤哲也のお墨付きだぞ。
456 :
吾輩は名無しである:2013/02/07(木) 22:01:57.82
457 :
吾輩は名無しである:2013/02/10(日) 11:39:38.85
今年は百貨店読むぞ。
>バルザックやゾラなんか研究するのはカッコ悪いと思っている
そうなんだw
人気云々にあまりこだわる訳でもないが
面白いのが余りにも不遇なままなのはやっぱ残念だな
>>458 実際の仏文はもっさりキャラが多いけどな
それでも研究者の層の厚さを考えて、バルザックやゾラを選ばない奴が多い
理由は簡単で、二十世紀の芸術至上主義やモダニズムの流れで、
一番叩かれたのがこの種の「社会を描く」文学だったから
マルクス主義の文学論がバルザックやゾラを好んだのも災いしたのでは
460 :
吾輩は名無しである:2013/02/12(火) 00:16:29.49
クロード・シモンはバルザックを、セリーヌはゾラを称揚してるのにな。
ロラン・バルトとかロブ=グリエの小説論の悪影響だと思うよ
>>459 あれか 現地だといわゆる写実・自然主義がきちんと浸透した上で
シュルレアリスムなどの芸術至高的な文学観が浸透した
だから 前線の文学領域で写実・自然主義が淘汰されても
人気の文学としてバルザックやゾラは残り続けたという構図かねえ
こう考えると 日本じゃ
自然主義が全く違う形で受容されたり
他にも色いろあるみたいだが
とにかくかなり不運な歴史だよな
>>462 不運なのはおまえのオツムの出来のほうじゃないかって気がするよw
>>463 文学板ってこういうコテ(の名無し偽装)が多くて萎えるわ
>>463 うーん的を外してるのか・・・
俺のオツムの出来が悪いと言われれば
そうですかとしか言えん
間違いを指摘してくれといったところで
素直に指摘してくれそうにないしなw
おとなしくROMっとくわw
>>465 別に間違ってないよ
そいつはまさに俺が459で指摘したような、
「日本における仏文趣味の典型」だから、そこから外れる見解を嘲笑してるだけ
「お前わかってねえ」的なセンスの問題に還元しても意味ないし
>>466 なるほど
まあなんにせよ
俺のゾラ好きが変わる訳でもないし
アカデミックの外ながら
これからもゾラとちょいちょい付き合っていくことにするわ
ゾラはなんか暗い
バルザック・ユーゴー・ゾラの系列こそが、
十九世紀フランス文学の勝利
でもこの流れは大衆性と表裏一体だから、大衆嫌悪の人間が多いフランス文学研究者には好まれない。
ボードレール・ヴェルレーヌ・ランボーの系列も、
かなり通俗的な「ポエジー」観の基礎になった。
でもこっちは詩だから研究者の大衆嫌悪をひき起こさない。
マラルメ・ヴァレリーの系譜の方がより好まれるが、
フランス詩は総じてフランス文学研究よりはバランスが良いといえる。
日本のフランス文学研究では、
ボードレールとプルーストが、
本国で通用する学者を多数輩出したのも無視できない。
472 :
吾輩は名無しである:2013/02/13(水) 12:12:35.05
とにかくゾラを読もう。
幸いルーゴン=マッカール20作日本語で読める時代になったのだから。
473 :
吾輩は名無しである:2013/02/13(水) 12:24:42.17
474 :
吾輩は名無しである:2013/02/13(水) 13:06:48.52
>>473 読んでない。小説しか興味がないのでね。
475 :
吾輩は名無しである:2013/02/13(水) 16:35:37.28
ずいぶんせまい世界に自分を限定して生きてるんですね。
もっと知的な興味を広げようとは思わないんですか?
ゾラが好きならゾラの全体像を知りたいとは思わないんですか?
ひょっとしてゆとりくんなんですか?
476 :
吾輩は名無しである:2013/02/13(水) 16:39:23.96
>>475 失礼な奴だな。ゆとりより遙かに年上だ。
自分と興味の対象が違うからといって否定しないほうがいい。
小説家は小説というテクストがすべてだと思うよ。
過疎スレなのになんでいつも喧嘩してるんだよw
ゾラ好きってだけでお互い希少種なんだから
仲良くゾラ読もうぜw
>>457 ラストで落胆しないことを願う
ハーレクインロマンスか?と勘違いするかも・・・
読んでも損はしないけどね
シックスセンスばりの落ちよw
>476
興味の対象がちがうんじゃなく、広がりが違うんだね。
しかし作者が本気で取り組んだことを自分は興味がないと言い切って
見向きもしないというのは大人のやることとは思えない。
480 :
吾輩は名無しである:2013/02/14(木) 16:04:49.35
>>479 勝手に「大人」の定義をして、他人に押し付けるな。
一般に芸術好きって大人気ないよ
「こんなの褒める奴はおかしい」とか本気で言い出すから
何かを褒めるときは大人なんだけども貶すときがやばい
そろそろパスカル博士を読みますか
俺は今『金』を読んでる
タイトルのえげつなさが個人的に好きすぎるw
今読んでいるナボコフのあと『百貨店』を読むつもり。
>>479 いい年して社会的な自我がまったく目覚めないバカもいるんだ!
おとな子ども、とっちゃん坊やでなにが悪い!
小説家は小説、テキストがすべてさ!
それ結局、大半の自称テクスト論者が嘘だって認めてるも同然
「作家の人生もテクスト」なのでこれで作家への関心も説明できるし、
そもそも優れた文章を残して編集しようとする熱意には、
「誰が書いたのか」という欲望があることは自明といえる
「作家の人生もテクスト」とか言ってる
自称テクスト論者が馬鹿ばっかりなのはよく分かった
ロラン・バルトがそうだろうと
489 :
吾輩は名無しである:2013/02/16(土) 00:25:29.03
わたしはゾラの小説に興味があるのであって、ゾラという人間にはさして興味がない。
どっちにしろ一仕事だから頑張って読めばいいと思うよ
ちなみに作家の人生そのものをもテクストとして包摂する議論は
個人的に面白いと思うがな
結局は概念規定と言語表現の問題と言われればそれだけの話なんだが
491 :
吾輩は名無しである:2013/02/24(日) 20:16:07.73
本日、ゾラの「パリ」を読了。他の作品では「金」しか読んだことがなく、ご多分に漏れず暗いイメー
ジが強かったので下巻での明るさや希望が描かれているところが強く印象に残った。晩年のゾラは「自
然主義」を抜け出したというが、こういうところにあらわれているのか。それにしてもよく調べて書い
てあるというのが正直な感想である。しかし小説の真理とは絵画の真理に似て事実に合致しているかど
うかではない。その意味でこの作品を読む者は「ああ、ほんとうだ」とつぶやかずにはおれないアクチ
ュアリティーに満ちている。
『百貨店』読み始めたが、やはりいつものゾラの文体だな。
テキスト教は視野が狭い
ゾラにもっと日本で人気出て欲しいわ
496 :
吾輩は名無しである:2013/03/11(月) 10:08:29.49
どうして?
図書館で『壊滅』『ルーゴン家の誕生』『ウージェーヌ・ルーゴン閣下』
『ごった煮』『ボヌール・デ・ダム百貨店』借りてきた
しばらくはゾラ天国だぜ(*´∀`*)ヒャッハー
>>496 好きな作家は沢山の人に読んで欲しい
居酒屋くらいしか読まれてないのはもったいない
ゾラの小説はパワーを感じる
暗い悲惨な話の場合でも元気が出るのだ
ゾラで元気をもらうとかw
器用なやつだなwww
いや俺も好きなんだけどさ
たまに人に勧めるけどドン引きがデフォだわ
もう慣れたけど
501 :
吾輩は名無しである:2013/03/12(火) 12:16:45.68
居酒屋から入ると、続かないね。獣人がいいかも。
獣人の映画から俺は入ったぜ
あれだとスノッブ野郎にすすめやすい
「ジャン・ルノワール監督」ということでフローベール&プルースト野郎にもおk
居酒屋→制作→1巻から順番にパスカルまで
居酒屋が読みすすめるのが辛くてそのあとゾラ読むのやめた
制作が面白かったから他のも読み始めた
制作は、それこそおフランスな仏文の奴にもオススメ
ルーゴンマッカールの家系樹見ると全部読まないといけない気持ちになるね
文学史的には居酒屋が出世作らしいから
新潮にも常時入ってる形なんだろうが
つまづくやつ多いのな
読みやすさで言ったらとっつきは何がいいんだろ
短い『夢想』とか?読んだこと無いからわからないけど
夢はつまんないよ
百貨店→ハッピーエンド
生きる喜び→ポリーヌかわいい
獣人→リョナ
このへんが最初は読みやすいのではないか
508 :
吾輩は名無しである:2013/03/13(水) 20:05:53.86
株とか金儲けに関心があるなら『金』がお勧め。
「獣人」のハリウッドリメイクでフリッツラング「仕組まれた罠」もお勧め!
そういえばってレベルなんだが
ゾラって割と映像化されてるよね
居酒屋しか見たこと無いが
映画から入るのもありかもな
ゾラは映画化に恵まれた作家だね。
居酒屋、嘆きのテレーズ(テレーズ・ラカン)、獣人、
ナナ、奥さまご用心(ごった煮)、ジェルミナール、
大地、金など。戦前製作で、日本未公開も多い。
フランスではずっと大人気だからね
大衆性もあるし掘り下げても楽しい
日本では実験小説論が仇になって文学畑の人間が偏見をもちすぎ
居酒屋を押し続ける限りゾラが日本人に好かれることはない
ルーゴン・マッカールシリーズとして20巻文庫にしろ
大学行かない読書好きにとっては、新潮角川両文庫の外国文学棚の壁がぶ厚い
だからドストエフスキーが異様に人気あったりする
他方、インテリはこのへんにとどまるやつを馬鹿にする
そういう分断が厳然として存在する
その論理でいけばドスト人気は新潮角川のおかげなのかよw
しかも口振りからすればドストが過大評価されてるようなニュアンスだし…
ドストはドストで偉大だろ
無闇に余計な敵を作るなよww
ところでゾラ文学の研究書とかで
素人にもとっつきやすいものとかあるのかなあ
516 :
吾輩は名無しである:2013/03/17(日) 10:24:43.84
上のほうに書き込みあるがね。
517 :
吾輩は名無しである:2013/03/17(日) 10:37:33.34
アンリ・トロワイヤのゾラ伝の翻訳が出るのを切に望む。
獣人をアニメにしたら受けると思う
519 :
吾輩は名無しである:2013/03/17(日) 17:40:00.42
>>425 一応ゾラは「正義」の人なんですよ(笑)。『パリ』はジャンルとしてはテロ小説になるのだと思うが
(解説によれば)書かれた年に非常に近い年を舞台設定にしている。さすがに社会主義の本場でもあり
当時のいろんな流行思想がでてきてよりどりみどりなのだがテロ行為には反対の立場が読み取れる。今
までにないほどの威力をもつ爆弾が戦争の抑止力をもたらすというあたり作家の想像力もたいしたもの
だと思った。あと、民族主義にいかないのは彼の両親がイタリア人でしょう。
反ユダヤ主義に対する論陣も有名だよな
521 :
吾輩は名無しである:2013/03/17(日) 20:19:15.07
ゾラに限ったことではないが、この時代の小説は階級差がはっきりあるので単純に話が面白いですよ。
その意味で現在はお話をつくるのが難しい。『パリ』では貧しい者と富める者が交互に描かれていて
その交錯点に主人公がいる。この格差について社会派の作家が関心を持たないわけがない。この作品
ではそれはやがて「科学」によって救われるであろうことを示唆しているが、フランスが原発先進国
なのもこの線であろうか(笑)。
ゾラ作品の魅力ってジャーナリズムの側面と芸術家の側面が
バランスよく配合されていることだと思う
日本の作家でこんな絶妙なバランスを持った才能を持った人って
ちょっと見当たらない
強いて言うなら戦後派の野間宏そして高橋和巳や五味川純平くらいか?
でもあれも才能というより時代独特の背景があってそれに押されて
才能を超えた文章をゴリゴリ書いていったという感覚が拭えなくもないんだよな
523 :
吾輩は名無しである:2013/03/28(木) 17:18:29.99
↑
本気じゃないよな。
冗談だと思いたい。
524 :
吾輩は名無しである:2013/03/29(金) 00:12:26.08
>ゾラ作品の魅力ってジャーナリズムの側面と芸術家の側面が
それは平野啓一郎のことでは?
金欠でパスカル博士を買えないお(´∀`)
歴代マムクートの中では大人ぶってるところが新機軸
528 :
吾輩は名無しである:2013/04/07(日) 07:45:52.93
少し話がずれるかもしれないが、3月に『ゼロ・ダーク・サーティ』というテロ映画を見た。テロを指導
したビンラディンを射殺するまでを描いた作品だ。彼の居場所をつきとめるにあたり若い女性CIA捜査官が
活躍する。家に戻ってビンラディンについて少し調べてみると彼はアメリカ側が一方的にいうような悪の
帝王ではなかったことに驚いた。ムスリム同朋団では熱心に慈善活動を行なっている。もちろん多くの犠
牲者を出すテロ行為は決して許されるものではない。しかし、彼を匿った多くのムスリムがいたことも事
実なのだ。「情報」は権力側にたえず操作されているのだ。ゾラは「ドレーフュス事件」で権力に抗して
イギリスに亡命までしている。
アメリカって独善的なところあるよな
530 :
吾輩は名無しである:2013/04/07(日) 18:38:33.32
(国家としての)アメリカはニ元論ですから。そうすると自分達は善となり、相手は悪となる(笑)。
昔ソヴィエトが「悪」であったころパキスタンに侵入、裏でビンラディン等に武器を供給していたのは
アメリカだ!(笑)
531 :
吾輩は名無しである:2013/04/07(日) 19:05:36.41
ドキュメンタリー「ランボー・怒りのアフガン」はでも面白くなかった。
532 :
吾輩は名無しである:2013/04/07(日) 19:42:37.91
フランスには西洋版中華思想のようなものがある。
独善的なのは今の中国政府。
533 :
吾輩は名無しである:2013/04/07(日) 19:59:47.67
中国は清朝末期からの半植民地状態と中共の成立で
自前の思想で西洋近代を取り込めなかった(詰まりアンパンとカツ丼が作れなかった)近代に対しての劣等民族意識があるでしょ?
だから今の(オレさえ儲かりゃいいの)自己中心中国を
文化価値の中心である中華帝国として中国自身が本当に思ってるのかな?なんだけどな。
近くに居酒屋ナナってあるなぁ。
ゾラか…と思いながら通過してるけどありふれた名前だから偶然かもしれない
ジェルミナール読みたいけど新訳高いね。岩波がいいかな。
岩波のは古すぎるから図書館で借りるべきでは
537 :
吾輩は名無しである:2013/04/08(月) 23:09:48.77
中央公論社のやつがベストだと思う。ジェルミナールは。
でも今は入手困難かもね。
538 :
吾輩は名無しである:2013/04/09(火) 00:13:04.55
中央公論版は全集の方を持っている。20年前にはまだ新本で買えた。
1200円也。河内清訳で読みやすい。
>>523 面白いなお前w
残念だが大いに本気だw
どの辺りが冗談だと思いたいのか根拠をきちんと示して欲しいんだが?
とまあそんな下らんことは置いといて
地元の図書館にあった河内清「ゾラとフランスレアリスム」
という本を読んでるが面白い
ミシェル・セールのやつが面白そうなんだが置いてなかった...
アマゾンで買おうかな
セールのは面白いけどそのまえにクセジュのゾラと自然主義おすすめ
クセジュは読んだ
たしかに面白かった
でも最後の参考文献ほとんど邦訳無いっぽくて泣きそうだったんだがw
のんびり仏語勉強するかな
542 :
吾輩は名無しである:2013/04/17(水) 12:08:34.04
>>542 野間や高橋そして五味川がどうのってところか
別にもうちょい語ってもいいが
暖簾に腕押しっぽいやつに詳しく語ってもねえ…
老婆心で敢えて言うなら
もし納得出来ないなら取り敢えずその辺りの小説そのもの
つまり 野間『青年の環』高橋『邪宗門』五味川『戦争と人間』
を読み直してみたら?
そして同時に それらにまつわる評論なんかも
とまあ相変わらずこんなやり取りをしつつ
『百貨店』読んでるんだが ドゥニーズたんが
本当にハッピーエンドを迎えられるのかドキドキ(*´ω`*)
544 :
吾輩は名無しである:2013/04/19(金) 23:25:14.33
そんな長ったらしい小説を今時読む奴おらんやろ。忘れられつつあるな。
>>543 ハーレクインロマンスばりのハッピーエンドだよ。
御安心あれ。
ムーレ神父のあやまち、を次におすすめ。対極の終末よ。
>>544 悲しいが仰るとおり
かろうじて『邪宗門が』たまに大学の講義なんかで取り上げられている程度
いつか復権される日が来るのを祈りたいが…
>>545 ハーレクインばりなのかw安心して読み進めるとしよう
次のおすすめありがとう!読んでみるよ(*´∀`*)
実は結構前にボヌール・デ・ダム百貨店読み終わったけど気になることが1つ
ドゥロシュって結局首になるの?w
なんか色々損な役回りのやつだったよなw
ここも過疎ってるな。
ゾラを読むやつはいないのか?
『生きる喜び』でも読んで、読書と人生の楽しさを満喫してくれ。
ルーゴンマッカールは全部読んだよ
>>548 ゾラの小説は現代の日本でも受け入れられやすい内容なんだけどね。
受け入れられやすいかな?
私はゾラとドストエフスキーどっちも同じくらい大好きなんだけど
前者はスルーされてて後者が人気あるのはわかるよ
ゾラはまず居酒屋が代表作扱いなのが不利だね
>>551 そうだね。アカデミックな評価が高い『居酒屋』は我が国では大衆受けしない。
対して、『金』など日本でもよく書かれる経済小説といっていいし、
『生きる喜び』は貧乏で病弱な一家で健気に生きる少女の姿を描いていて、
共感を得やすいはずだが、いかんせん文庫になってないから、知名度がない。
一方、ドストエフスキーには文学青年から好かれやすい知性や倫理性がある。
553 :
吾輩は名無しである:2013/09/11(水) 17:53:15.43
ナナ=まるきり今の日本じゃないか。
日本に置き換えたらA●Bとかか。枕疑惑(笑)だらけ。
パトロンのいるグループアイドルという感じ。歌がド下手。
そりゃ、第二帝政ではないが…。
翻案小説は受けそうだ
>>553 ナナの場合は娼婦扱いが公然の事実だけどなw
ナナが流産した時
誰の子供かで冷静に論じ合ってたのワロタ
まあAV女優とアイドルを足して2で割った感じか?
高級娼婦なんで、現代の日本で言う風俗嬢とは違うけどな。
だからこそ芸能人に近いってことでは
新潮のナナを読んでいるのだが、開始早々読みづらくてきついわ。
台詞が変だし、登場人物が大量に出てきて混乱しっぱなし。
ナナの序盤は確かに読みづらいんだよね
キャラを出し過ぎ
一堂に会するシーンが多いから、混乱しやすいんだわ。
みんなでわいわい食事をしているシーンが多々見受けられる。
まさにごった煮である。
563 :
吾輩は名無しである:2013/10/09(水) 14:54:05.22
これといった面白さのない稠密な描写こそゾラの生命線
564 :
吾輩は名無しである:2013/10/14(月) 21:03:15.43
「ナナ」ってエロいの?
女装したジョルジュとアンアン。
ゾラでエロさを感じたことは無い
ナナも別に性描写大して無いし
ナナは、現代人からすれば、冗長な部分がかなりある。
568 :
吾輩は名無しである:2013/10/16(水) 09:58:13.50
>>567 君自身、存在自体が冗長な感じがするよ。
登場人物が多すぎだろ>>ナナ
居酒屋、ナナはもういいだろう。
572 :
吾輩は名無しである:2013/11/15(金) 22:07:17.00
コミックにすると…
藤子不二雄A版『プラッサンの征服』
青木雄二版『居酒屋』
手塚治虫版『ナナ』
生きる喜びを高屋奈月で見たい
どろどろモノローグでw
混乱するくらいの
これでもかってほどの登場人物の多さが
ルーゴン・マカール叢書におけるゾラの魅力
でもテレーズ・ラカンのような
少人数内での緻密な描写も捨てがたい
ま主観なんだが
感想なんてみんな主観だよ
自信持って
ゾラのフランス語って現代から見たらやや古さを感じさせるものなんでしょうか?
フランス語の勉強をするなら面白い小説でやりたいと思ってのことなのですが…
定番のカミュとかはいまいち好みではないのです。
577 :
吾輩は名無しである:2014/02/06(木) 19:39:45.87
獣人最高
バルザックは小説技巧はすごいからな。
私は知っている、そのことを書くという馬鹿だが、
テクニックは化け物。そのことは認めないといけない。
まさにそのことこそがバルザックの限界でもあるけど。
一方のゾラは本当に書きたいことがあって書いただけなんだが、
もう今日の目で見るとまさにその部分が読むに耐えないんだよな。
貧困層の過酷な現実とか、富裕層と貧困層の階級差とか、
資本主義や蒸気機関の勃興とそれについていけないで振り回される、
人間の現実とか。
書きたいと思える題材があって書いた結果なんだけどね。
文学のオメー。
文学が何かを表現する、読者がそれを豚のように受け取る。
そういう前時代的な文学の駄目さの象徴だからな。
>>578 こういう見立ては数十年前の日本の仏文の偏見そのもの
今はガラリとパラダイム変わったよ
そのうちまた変わるよ
ジェルミナール
壊滅
ごった煮
何回読んでも、おもしろいじゃん(´∀`)
ルーゴンマッカールに限らず、全作品を邦訳して欲しい
>>580 研究史を考えれば578のような素朴な状態には二度と戻らないと断言できる
研究史で読み方が変わる訳ではなし
変わる。文学史はそういうもの。
変わらん。ゾラとはそういうもの。
ゾラって長編小説しか思い浮かばないんだけど、短編の代表作ってどのような物がありますか?
>>585 真面目に「ゾラはバルザックと較べて駄目」みたいなクソみたいな放言の価値は薄いよ
で、ゾラの短編の代表作って何なの?
このスレには、ゾラに詳しい人っていないの?
>>582の研究史クンでもいいからさ、教えてよ。
短編向きの作家じゃないよ
>>582 で、ゾラの短編って、研究史的にはどうなの?
ゾラ嫌い粘着兄貴きらいじゃないけど好きじゃないよ
592 :
吾輩は名無しである:2014/05/01(木) 11:51:11.92
作家の評価など時代によって浮き沈みする。
ゾラしかりディケンズしかり。
絶対評価などいつの時代もありえない。
文学とはそういうもの。
研究史クンは逃げたから
594 :
吾輩は名無しである:2014/05/04(日) 22:23:09.53
欲望する機械 〔ゾラの「ルーゴン=マッカール叢書」〕 [単行本]
寺田光徳 (著)
価格: ¥ 4,968
出版社: 藤原書店 (2013/3/25)
藤原書店のバルザック・コレクションとゾラ・コレクション、どっちが売れたのだろうか
どっちが売れようが読者には儲けは来ない。
増刷とか古書市場への流出冊数とかいう影響はあるよ
598 :
吾輩は名無しである:2014/07/23(水) 22:06:00.31
「百貨店」数年前に読み始めたが、途中放棄したまま読んでないや。
>>547 超亀レスだけど首になったのがはっきり書かれてた
悪い奴じゃないけど愚図で機転もきかなくて内気な男の美点であるはずの純朴さすら薄くて
結局ヒロインの役にたつどころか危機にたたせたことすらあったし自業自得だなと思ったわ
それよりも親戚の叔父さんとか商店街の敗者の人たちの後日談のほうが気になったわ
ゴッホがゾラの「生きる喜び」を模して描いた作品を知ってる方教えて頂けませんか?
>>601 ありがとうそれですわ
ゴッホがゾラを愛読してたのは興味深いな
ゾラは超人気作家だから全く不思議ではない
「居酒屋」で、ジェルヴェーズとクーポーの結婚式のあと、
みんなで安料理屋で飯食う場面あるでしょ?
俺の遠い親戚も、やっぱり貧乏で(高卒・調理師)、
不良仲間の女(アバズレ)と結婚したんだけど、
その時、結婚式挙げる代わりになにしたと思う?
飯食ったんだよ。安料理屋に集まって、十人くらいで。
洋の東西を問わず、今昔を問わず、
貧乏人のすることって同じなんだな〜って実感した。
金持ち貧乏人関係なく、披露宴って食事出るもんやん
ルーゴンマッカールの中で比較的地味な生きる歓びが人気なのは
日本人特有だと思う
仏文学業界がゾラを嫌ったから、
おとなしめの作品がピックアップされた
いや世間的には居酒屋が代表作だろ
このスレでの話
改行が少ないからキツイ
氏か育ちかの論争はまだ続いてるけど
遺伝学とか心理学とかやってる人から見たら
ゾラの作品ってどの程度、事実を描いてるわけ?
ゾラが遺伝学の専門知識を有するに至った経緯もわからん
>>610 > ゾラが遺伝学の専門知識を有するに至った経緯もわからん
有するに至ってないよ
メンデルの法則(中学校あたりで習うエンドウ豆の交配のアレ)すら
発表直後でほとんどまともに評価されてない時代だから
「遺伝学の専門知識」なるもの自体が確立されてなかっただろう
それだけにゾラには先見の明があったとは言えるかもしれないけど
そもそも遺伝学そのものを題材とした小説群じゃないんだし
現代の専門家から見てどうこう言ってもしょうがないんではなかろうか
BGMがプロフェッショナル仕事の流儀ww
ごめん、誤爆した