小中学生読書感想文おすすめ本

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148記憶喪失した男
では、笑える気がする。
 だが、死んだじいさんの死体を前にしたら、
その笑いも凍りつくだろう。ここに、まだ現
代科学では未解明の笑いのからくりの問題が
ある。
 被害のない違反行為は笑える。これが、今
のわたしに思いつく結論である。よって、毒
を入れなかった山下のおかげで、悪人である
河辺は、笑いをとった英雄となるのである。

 死について描かれたこの物語の結論は、被
害なき死は笑いをとる、である。
                了