トルストイ 7

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423吾輩は名無しである
>>421
でも、ロシア貴族の国家への奉仕義務(軍人又は官僚として一定期間勤務する義務)は、
1762年のピョートル三世の「全ロシア貴族への自由付与令」によって解かれたために、
貴族の中には軍人にも官僚にもならず、領地からの上がりだけで安穏かつ閉鎖的に
暮らす、「地主貴族」っていうのが出現した訳じゃん。

社会と関わらず無為に過ごす彼らは、「オブローモフ」に代表されるような単なる社会の
寄食者、社会の余計者に成り下がってた訳で。

それを考えると、トルストイはずいぶん倫理観や問題意識の高い人だったと思うけど。