【箒】 デヴィッド・フォスター・ウォレス 【髪】

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1吾輩は名無しである
パワーズ・スレが立ったんで、いちかばちかで
スレ立てます。
2吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 14:31:30
「ヴィトゲンシュタインの箒」は、けっこう面白いと思ったんだけど
ヴィトゲンシュタインが引き合いに出されるのは良く分からん。

「自己言及のパラドクス」がキーになってるようなんだけど

たとえば、終盤に、
ヒロインが新恋人に「ねえ」というところで尻切れトンボになって
その後、ヒロインは登場しない。

これは、この台詞に続く言葉が「アイラブユー」であるということか?

その前に、弟が話す「床屋のパラドックス」で、
パラドクスに陥ると、爆発(ドカン!)、っていうくだりがあるけど

もう一人の主人公も、
「僕は言ったことは必ず・・・」で、尻切れトンボ
これも、自己言及的だから、ドカン!ってこと
3吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 14:31:42

こういう顔してる。会ってみたい、つか喋ってみたいな
http://abagond.files.wordpress.com/2007/08/dfw.jpg




4吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 14:36:18
>>1
スレ立て乙!

インタビューどぞ つhttp://www.salon.com/09/features/wallace1.html

5吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 14:42:23
まず本を買って読め。
ttp://astore.amazon.com/thehowlingfantod
6吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 14:44:00
ようやく文学板らしいスレが立ったw
7吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 14:44:53
>>3
「箒」にも近影出てたよ。髭は同じだな。しかし、年取ったからか
本の写真より弛緩してるなw
8吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 14:50:05
>>5
Infinite Jest ってのは、絶対翻訳は無理と言われてるのを見た

宮崎尊訳の「箒」だって、十年以上も経って、突然、講談社から出て
ほとんど話題にもならず。
たしか、ダヴィンチの今年のベストテンで巽孝之が挙げてたな
それ以外に書評は見たこと無い。
ネット上でも、2,3みかけたくらいか?

いちおう日本人というならカクタニ・ミチコのがあるけど
9吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 14:56:24
「奇妙な髪の少女」は
最後の中篇「帝国は西に進路を取る」というのは読んだけど
創作科学生が主人公のメタフィクション自体がテーマの小説って、こんな
屋上屋には誰も登らんよ、という印象
10吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 14:58:10
>>5
翻訳されてるのでいりません。

『奇妙な髪の少女』白石朗訳 白水社刊
『ラップという現象』 岩本正恵/佐藤良明訳  白水社刊
『 ヴィトゲンシュタインの箒 』宮崎尊訳 講談社刊
11吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 15:02:36
Infinite Jest は出てないだろ?
12( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2008/08/02(土) 15:06:50
かのイクシオンさんが絶賛されておられましたけれどもねぇ(笑)
おやはや(笑)
13吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 15:09:52
>>8
注釈が膨大すぎってかw

もう見たかもしれないが
ttp://d.hatena.ne.jp/Gomadintime/20061207/p1
14吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 15:17:39
>>11
概要が
15吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 15:24:37
>>13
「Infinite Jest」 おもしろそうだな。訳本出せよ。

16吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 15:26:31
ttp://d.hatena.ne.jp/Gomadintime/20061207/p1       ”Infinite Jest」”

 『尽きることなき道化』(1996)は批評家に絶賛されたD・フォスター・ウォレスの小説。
この長大で複雑な作品は、近未来のマサチューセッツ州ボストンを舞台としている。
小説が触れている話題は多岐にわたる。例えば、テニス、薬物中毒、更正プログラム、幼児虐待、
広告とポピュラー・エンターテイメント、映画理論、ケベック分離主義などである。
 プロットは消えた映画フィルムを中心に展開する。映画は小説では「ジ・エンターテイメント」と
呼ばれているが、製作者のジェイムズ・インカンデンツァは「尽きることなき道化」というタイトルを
つけていた。この映画はあまりに面白いので、うっかり観てしまった人間は生命力を奪われ、
映画を見続けること以外のすべてに興味を失ってしまう。小説の舞台である近未来世界では、
北アメリカが合衆国、カナダ、メキシコで構成される1つの統一国家になっており、北米国家機構(O.N.A.N)
と呼称されている。この名は精子を無駄にしたために殺された旧約聖書の人物オナンを皮肉にほのめかしている。
企業の日常生活に対する統制は相当進行しており、暦の数字表記は廃止され、
企業が年毎の命名権を買い取るまでになっている。例えば「大人用介護下着の年」、
「アメリカ・ハートランド産乳製品の年」のように名付けられている。
くわえて、かつての合衆国北東部とカナダ南東部は広大な有害廃棄物の投棄用地になっており、
「でっかい穴ぼこ」と呼ばれている。
 小説の題名は、少なくとも部分的には『ハムレット』に由来している。ハムレットが宮廷道化師の
ヨリックについて語ったセリフ
「ああ、あわれヨリック! 彼のことはよく知ってるんだ、ホレーシオ。尽きることなき道化、
並ぶものなき奇想に恵まれたひとだった」である。
17吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 15:27:02
あらすじ読んだだけで読みたくなるね
18吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 15:29:48
>>4
インタビュー、なかなかじゃん。
その顔がふけて>>3になったってか。いいふけ方だな。
19吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 15:35:20
オナンw

ほとんどの厨房が「現代用語の基礎知識」の「性問題用語」で
目にした事のある人名
ヤンキーでも知ってる聖書登場人物ww
20吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 15:38:36
>箒
主人公がクリーブランドのベビーフード会社一族の令嬢って
なんかプロクター&ギャンブル(P&G)をモデルにしてるんかと
21吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 15:43:30
ヴィト好きが箒買ったら… w
22吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 15:57:11
>>3
来日講演しないかな。
23吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 15:57:22
ヴィトゲンシュタインは知らなくてもあんまり困らんのじゃないか?
原題は「システムの箒」
これじゃインパクトに欠けるから
ヴィトゲンシュタインとつければ思想好きが買うかと思ったのか?

24吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 16:17:25
>>22
日本じゃ圧倒的に知名度低い

ヴィト〜復刊記念とか、『尽きることなき道化』出版記念とか
何かにかこつけないとな

『尽きることなき道化』の邦題、「無限ピエロ」っていうのどう?
イサカ出身だから、「重力ピエロ」の伊坂幸太郎と、
イサカ&ピエロつながりで対談とかさ
25吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 16:34:42
「小説はここまで面白くなった」という帯に惹かれて読みました
なんだよ、やっと面白くなったのか、小説、ってことでw

ジョイスの言葉遊び、ピンチョンの多重構造、ナボコフの偏執狂
ヴォネガットのシュールとかなんとか
26吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 16:48:10
>>23
ヴィトの名前に釣られる香具師は案外多いかもしれん。
思想好きじゃなくてもヴィトゲンシュタインは好まれるんでね?
出自が…生涯が…もろもろが…w
3人の姉は才能溢れる美女揃いだしwクリムトが肖像画描いてるだろ

対談でも講演でもいいから学祭企画で招べばいいんだよ。
江崎玲於奈なんてイラネ
27吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 17:21:06
>>16
翻訳が出たら読んでみたいですね
28吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 22:59:02
>>26
片手のピアニストもいたな>ヴィトゲンシュタイン一家

レノア・ビーンズマン一族も、どことなく通じるものがある
弟とレノアの会話なんてそういう感じだな

新恋人との寝物語で
婆ちゃんが老人ホームに入れられて
面会の日じゃなくても待ってる
って話で、レノアが泣き出し
「泣くなよ、俺の悲しい、は、君の悲しい、じゃないんだからさ」
っていうのが、たしか、こいつはテキサスの生まれだったよな
いかにもカウボーイみたいな奴が言いそうな言い回しだと思ったけど
これは原文ではどうなってるのかね。

このカウボーイみたいな奴は、終盤でも、突如
「好きだー!」なんて男らしいストレートな愛の告白をするとか
あのくだりも、なんか笑えて、いい。

冒頭のレノアが寮から逃げ出すくだりも「鼻血が出て、悪くない」とか
いまどきの若者風の言葉遣いが、そこそこ上手に訳出されてるんじゃないかと
想像するけど、どんなもんかね
バージェスの「時計じかけ〜」みたいにさ

「指パッチンだぜえ」ってのは、ダサいと思ったけど
いや、原文もそうだったらしょうがないけど
まさか、ウォレスがポール牧を知ってるわけないしw
29吾輩は名無しである:2008/08/02(土) 23:45:52
ポストモダン文学の中でも、日本じゃ、あんまり話題にならんな

奇妙な髪〜のほうはあんまり面白くなさそうだったが
どうなのかな

「尽きることなき道化」が訳されたらどうかな

どうせ高いんだろうな〜
ヴィト〜も3800円とか

ポモ系のは全部高い
「嫌ならやめとけ」ってのも、題名どおりに高い
5000円以上する小説なんて誰が買う?
30( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2008/08/03(日) 00:02:29
JESTを「道化」と訳すのが引っ掛かりますねぇ(笑)
31吾輩は名無しである:2008/08/03(日) 03:00:43
そういうのを
獲らぬ狸の皮算用
っていうんだよ

まだ翻訳も出てないのに
32吾輩は名無しである:2008/08/03(日) 14:34:27
映画化ドラマ化もされた
傑作短編コメディ小説「遊びの時間は終わらない」(都井邦彦)は
「Infinite Jest」の訳じゃないのか?
ハムレットからのフレーズというから、ありえなくもない
33( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2008/08/03(日) 22:08:53
おやはや(笑)
34吾輩は名無しである:2008/08/04(月) 02:41:15
また読みたくなっちゃった。ヴィト〜
35吾輩は名無しである:2008/08/09(土) 03:06:53
なんだ、やっぱり過疎か?

だいぶ前に読んだから忘れちゃったな、箒
カクタニの書評、誰か訳して

日本では柳瀬とか風間とか巽以外に誉めてる人いるん?
源ちゃんが、パワーズこそポスト・ピンチョンで
ウォレスや、ヴォルマンは違うと言ってたけど
36吾輩は名無しである:2008/08/23(土) 04:03:51
ウォレスを語れや、コルァ
37吾輩は名無しである:2008/09/14(日) 13:47:56
お亡くなりになりました。合掌
38吾輩は名無しである:2008/09/14(日) 14:08:12
??
39吾輩は名無しである:2008/09/14(日) 16:59:12
>>38
12日に自殺されました。LA TIMESとかでご確認下さい。
40吾輩は名無しである:2008/09/15(月) 17:24:39
ほんとだ!!が〜〜ん・・・合掌。。。
Death
On Friday, September 12, 2008 Wallace's wife, Karen Green, found her
husband had hanged himself when she returned home at about 9:30 p.m.
He was 46 years old, and had suffered depression for more than 20
years.

41吾輩は名無しである:2008/09/15(月) 18:01:49
depression が分からなかったのは秘密。
42吾輩は名無しである:2008/09/15(月) 18:40:08
自殺か。
残念だね。
43吾輩は名無しである:2008/09/15(月) 21:00:30
今知った。本当に残念だ。
44吾輩は名無しである:2008/09/16(火) 22:16:21
案外、長編小説って少なかったんだね。合掌・・・
45:2008/09/29(月) 23:12:49
俺がドラッカー・スレ立てたら死んだ
こんどはウォレスか・・・・orz
46:2008/09/29(月) 23:21:02
しかも二人とも、カリフォルニアのクレアモントが死に場所
奇遇なりよ
47吾輩は名無しである:2008/09/29(月) 23:22:16
日本ではあまり知られてないからな
これで、「箒」が復刊ってこともないだろうな
48吾輩は名無しである:2008/09/29(月) 23:26:59
間違いなく薬やりながら書いてると思うんだ
49吾輩は名無しである:2008/09/30(火) 02:11:24
書いてるじゃなくて、書いてただろ?もう書けない(涙
「箒」の冒頭は確かに女子大生がドラッグやってるシーンがあったな
50吾輩は名無しである:2008/09/30(火) 15:42:43
君の悲しい、は、俺の悲しい、だよ、デヴィッド
51吾輩は名無しである:2008/10/01(水) 00:18:22
>>3
元気そうに見えるのにな。

ニューヨークタイムズの訃報記事。
この写真にはどこか消耗の陰影が…  悲しいな  
http://www.nytimes.com/2008/09/14/books/14wallace.html?_r=1&oref=slogin


52吾輩は名無しである:2008/10/01(水) 04:35:04
たしかに自殺しそうなタイプだな。

ヴィトゲンシュタイン兄弟も多くが自殺したんじゃなかったか?
53吾輩は名無しである:2008/10/01(水) 05:46:16
日本であまり知られないうちに死んでしまった
「箒」はけっこうウケル小説だと思うけど。
「ポストモダン世代のライ麦畑〜」みたいなノリで売り出せばいい。
54吾輩は名無しである:2008/10/01(水) 06:02:52
なんと、村上春樹が短編訳してたんだね
55吾輩は名無しである:2008/10/01(水) 06:19:20
Le Conversazioni 2006
http://jp.youtube.com/watch?v=mVzhhvCRTCo
ようつべで動画見れるよ
動くDFW
56吾輩は名無しである:2008/10/09(木) 21:54:30
>>45-46
スレ立てGJだよ、まるで死者を送る花のようだよ。

悲しいよな、いっぺん会いたかった、
日本に招びたかったな、そうすりゃちっと気分も変わったかも。
日本で馬鹿な学生達の議論に付き合ったり一緒にアキバ行ったりすれば
あ、京都とか案内したってよかったのにな、
くそっ、ぼけっとしてる間に過ぎてしまう。

時っていつも妙な手品のようだよ、影が見えたかと
後を追うともう人は去ってしまって足音の余韻すら聴こえない。
57吾輩は名無しである:2008/10/09(木) 22:06:36
>>54
『バースデー・ストーリーズ』
あれは良い本だね。編集も訳も村上春樹が自分でやって、、
きっと気に入りのだけ集めたんだ。
58吾輩は名無しである:2008/10/10(金) 05:40:59
>>56
くそ、いい書き込みじゃねーか、、、、
59吾輩は名無しである :2008/10/25(土) 06:20:26
>>55
動いてる…な
60吾輩は名無しである :2008/10/25(土) 06:23:33
写真より動画の方が悲しいや
61吾輩は名無しである:2008/11/01(土) 19:35:19
>>57
ウォレスの作品だけは春樹ではなく編集者が見つけて来たんだってさ。

「箒」を読んでたころに、
椎名林檎経由でハートバザールというバンドを知った。
まだ、プロデビューしてなかった頃。
バオバブという自主制作盤を聴いてた

だから、「箒」を日本を舞台に映画化したら
ハートバザールが挿入曲がいい、なんて思ってた
そのバンドもプロになってすぐに解散
ウォレスも死んだ。
62吾輩は名無しである:2009/01/22(木) 18:13:24
案外なスレがあるんだな・・

良スレ。認定。
63吾輩は名無しである:2009/02/04(水) 23:19:39
ウォレス死んだのか

翻訳されてないの多いのに
64吾輩は名無しである:2009/03/06(金) 04:45:18
ニューヨーカー誌の最新記事

ttp://www.newyorker.com/reporting/2009/03/09/090309fa_fact_max

65吾輩は名無しである:2009/03/06(金) 05:08:29
>>4
イラストがちょーイイ! ウォレスの本質でてね?
66吾輩は名無しである:2009/03/07(土) 00:04:50
原書手に入れました

ゆっくり読んでみます
67吾輩は名無しである
なんもレスなしとは

文板の低さに驚いた