若島正 part2 【ロリータ ロリータ ロリータ】
何だか小説の読み方とも重なり合うようだ。「一枚の駒の配置からすべて
が見えてくるように、作者が意図を持って置いた小説の細部は全体の構図に
つながりうる。ナボコフは『文学とは科学プラス詩』と言ったが、科学の部
分は私には比較的分かりやすい」
現在は詰め将棋よりプロブレムが活動の主軸で、専門雑誌の編集長も務め
る。「論理性、抽象性が強いプロブレムの方が私には向いている。ものを書
くことはやめないと思うけど、早くプロブレム専業になりたいですね」。こ
ちらは半分以上本当なのだろう。 (勝見 啓吾)