1 :
吾輩は名無しである:
中高年向けが多いためにスルーされがちな新書、
でも買っておきたい佳品・名作・奇書はあるはず。
それにまた以前に比べると出版社数も桁違いに増えた。
岩波新書、中公新書、ちくま新書、文春新書、新潮新書、
白水Uブックス、中公クラシックス、レグルス文庫、
冨山房百科文庫、詩の森文庫、角川SSC新書、学研新書、
集英社新書、平凡社新書、光文社新書、y新書などなど、
ベスト5〜10をチョイスしてくだせい。
新書なんて読まない。一般書籍板へいけ。
ここは文学板です
出て行ってください
4 :
吾輩は名無しである:2008/01/31(木) 00:16:26
@三浦展『ファスト風土化する日本』(洋泉社新書y)
三浦の『下流社会』なんかよりこっちの方が全然面白い。
要は、ファーストフード店や大型ショッピングモールが増えて
日本全土が均質化している状況を危惧する内容。
A福岡伸一『生物と無生物のあいだ』(講談社新書)
生物の素晴らしさや神秘性を再確認させてくれる名著。
生物学史の本としても楽しめる。
B鈴木透『性と暴力のアメリカ』(中公新書)
現代アメリカについて知りたいならばぜひこれを読むべき。
銃規制・妊娠中絶・人種差別などの問題を分かりやすくまとめている。
C数土直紀『自由という服従』(光文社新書)
自由を求めるあまりかえって不自由になってゆく
社会の構造を、ゲーム理論を使って分かりやすく示した名著。
Dチェン・カイコー『私の紅衛兵時代』(講談社)
筆者の文化大革命時の体験を綴ったもの。
集団に埋没した個人が引き起こす悲劇を描いた名著。
5 :
吾輩は名無しである:2008/01/31(木) 23:54:19
新書にも文学結構あるよね
6 :
吾輩は名無しである:2008/02/01(金) 00:12:12
ないよw
7 :
吾輩は名無しである:2008/02/01(金) 00:16:56
白水Uブックスは文学だらけw
8 :
吾輩は名無しである:2008/02/01(金) 00:20:30
ベスト1は冨山房百科文庫の「キーツの手紙」
9 :
吾輩は名無しである:2008/02/01(金) 00:43:31
10 :
吾輩は名無しである:2008/02/01(金) 01:02:55
詩の森文庫も文学だらけw
11 :
名無し募集中。。。:2008/02/01(金) 03:14:48
>>1 良スレの予感
近年猫も杓子も新書立ち上げるしな
12 :
吾輩は名無しである:2008/02/02(土) 02:31:00
大岡の「コルシカ紀行」(たしか岩波新書)
埴谷の「東欧紀行」(たしか中公新書)
寺山の「詩的自叙伝」(詩の森文庫)
このへんは文学的新書としてはベスト10に入れたい。
13 :
吾輩は名無しである:2008/02/02(土) 02:35:24
文庫や単行本は買っても新書は1冊も持ってない奴も多いな。
文学畑の人間は特にその傾向が強いから
新書に文学はないという偏見をいまだにひきづってたりするw
つか、単に世代間ギャップでわ?(苦笑
戒厳令下チリ潜入記
羊の歌
愛と美と文学
自叙伝やルポルタージュが文学なら、この辺りは余裕でこの板の範疇でしょ。
それに『新唐詩選』。これはまぁ新書の括りで語る必要はないと思うが、
そんなもんもあるっつーことで(岩波新書)。
エッセーのたぐいならもう枚挙に遑がない、実篤の人生論やらマンボウやらと。
15 :
吾輩は名無しである:2008/02/02(土) 17:56:33
「戒厳令下チリ潜入記」絶版orz
17 :
吾輩は名無しである:2008/02/04(月) 22:51:01
蓮実の新書はどうよ
18 :
吾輩は名無しである:2008/02/06(水) 21:28:40
柄谷「世界共和国へ」(岩波新書)
これお得
19 :
吾輩は名無しである:2008/02/08(金) 00:21:42
謎解き・風の又三郎 天沢退二郎 丸善ライブラリー
これはベスト10に入る
20 :
吾輩は名無しである:2008/02/09(土) 02:49:48
>蓮実の新書
「われわれはどんな時代に生きているか」も絶版かよorz
⊂ 岩波新書 ⊃
★ 斎藤 茂吉
万葉秀歌 〔全2冊〕
これはガチ
じゃ茂吉秀歌も、とか云い出すとキリが(苦笑 いや、自戒を込めて。
どっちかっつうともっと、新書らしい新書の中でのお薦めがいいんじゃ。
余談だが、今の新書ブームって要するに、長年に渡り岩波と中公が培ってきた
新書なるもののイメージに、おんぶに抱っこで商売してるんだよな。
その読み手をも含めてね、個人的にはちと、見苦しいと思っている。
23 :
吾輩は名無しである:2008/02/10(日) 00:39:37
逆じゃないかと思うんだ。
岩波と中公、そこに講談社も加えた御三家があぐらをかいていた玉座に
筑摩あたりが中心になって新風を吹き込んでいったんじゃないかな。
ちくま学芸文庫が旧態然とした岩波文庫的なものに対する革命だったように。
本棚にはちくま新書、集英社新書がどんどん増えてきてるんだよなあ。
最近買ったのはジジェクの新書。
24 :
吾輩は名無しである:2008/02/10(日) 01:47:37
絓秀実とか川村湊とかの新書は買う気がしない
ビジネス面で云えばそうかもしれないけどさ、
いわゆるヒット商品に関しては上記の理屈が当てはまると思うんだが。
ああいうのが例えば、版型は同じでも謎本やらノベルズものと同じ
パッケージであったなら、あれほどは売れなかったと思うんだよな。
もっとも自分、最近は新書に限らず新刊自体にあまり縁がないのでw
近年に出た良書があれば、どんどんとそれを紹介してくれると助かります。
26 :
吾輩は名無しである:2008/02/10(日) 07:03:28
「草思社新書」立ち上げてれば潰れなかったのに・・・
27 :
吾輩は名無しである:2008/02/10(日) 22:48:28
カッパノベルズとかはださいな
28 :
吾輩は名無しである:2008/02/11(月) 00:37:39
文春新書はやや期待はずれ
春樹と元幸の「翻訳夜話」くらい
29 :
ここまでのリスト:2008/02/11(月) 11:09:11
大岡昇平「コルシカ紀行」(岩波新書)
マルケス「戒厳令下チリ潜入記」(岩波新書)
加藤周一「羊の歌」(岩波新書)
中村真一郎「愛と美と文学」(岩波新書)
柄谷行人「世界共和国へ」(岩波新書)
斎藤茂吉 「万葉秀歌」(岩波新書)
蓮實重彦、山内昌之「われわれはどんな時代を生きているか」(講談社現代新書)
福岡伸一『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)
チェン・カイコー『私の紅衛兵時代』(講談社現代新書)
天沢退二郎「謎解き・風の又三郎」(丸善ライブラリー)
ジョン・キーツ「キーツの手紙」(冨山房百科文庫)
埴谷雄高「東欧紀行」(中公新書)
鈴木透『性と暴力のアメリカ』(中公新書)
寺山修司「詩的自叙伝」(詩の森文庫)
ジジェク「人権と国家」(集英社新書)
村上春樹、柴田元幸「翻訳夜話」(文春新書)
三浦展「ファスト風土化する日本」(洋泉社新書y)
数土直紀『自由という服従』(光文社新書)
30 :
吾輩は名無しである:2008/02/11(月) 19:11:45
31 :
吾輩は名無しである:2008/02/11(月) 23:44:20
入門書的なものでは集英社新書の
「プルーストを読む」「ジョイスを読む」(集英社新書)
思想関係だと
「フーコー入門」「レヴィ=ストロース入門」(ちくま新書)
32 :
無名草子さん:2008/02/12(火) 20:24:29
>>22 >>23 いま発売中の『中央公論』の鷲尾賢也によると、講談社現代新書を立ち上げたときに
東大教授に依頼に行くと「岩波だと初版4万部なのに、なんで初版2万部のオタクに
書く必要があるのか」みたいなことを言われて、そうれならと大学教授以外に執筆者
を捜したのが新書堕落の始まりかもななんて、述懐してたよ
それにしても、岩波以外は書きませんという東大教授はいまでもよくいるそうだが
初版4万部には驚いた いまは初版1万2千部が平均だよ
33 :
吾輩は名無しである:2008/02/13(水) 00:55:51
いまだ岩波信仰があるのは一定の年齢以上だろうね。
少なくとも50歳以上じゃないだろうか。
34 :
( ̄^ ̄):2008/02/13(水) 01:03:19
くちがる50歳なのかw
35 :
吾輩は名無しである:2008/02/15(金) 19:27:27
文春新書とかいいぞー
軽くて
36 :
吾輩は名無しである:2008/02/15(金) 20:03:31
新書ってテレビみたいだよね
なんとなくだけど
37 :
吾輩は名無しである:2008/02/16(土) 01:23:35
文春新書は確かに軽すぎる。。。
新書のネタものはテレビの番組でもよく取り上げられる。
「世界一受けたい授業」みたいな番組の制作スタッフは
結構新書をマークしてたりするんだろうなー。
38 :
吾輩は名無しである:2008/02/16(土) 10:29:48
「ゾウの時間、ネズミの時間」
「さおだけ屋はなぜつぶれないのか」
「バカの壁」
「国家の品格」
新書はあたれば結構でかい。
39 :
吾輩は名無しである:2008/02/17(日) 21:57:15
詩の森文庫では「吉岡実散文抄」は貴重
あ、それは買おう。さんくすこ
そういえば文庫クセジュの紹介がないね。
あのシリーズは、フォントが小さいのがツライw
41 :
無名草子さん:2008/02/17(日) 23:20:44
文庫クセジュか……
あれ、白水社がシリーズ全部の翻訳権を値切って手に入れたんだな
フランスでは、日本はそんなに文化水準が低いのかと驚いたそうだ
いまの新書を見ていると、「そうなってしまいました」と言いたくなるよな
42 :
吾輩は名無しである:2008/02/17(日) 23:53:55
クセジュは確かに読みにくいなあ。
あれじゃ買う気もうせてしまう。
リオタールの「現象学」だけは持ってるけど。
43 :
吾輩は名無しである:2008/02/18(月) 00:51:19
清水書院の「人と思想」シリーズなんかは
全部新書サイズにして売ればもっと部数が伸びる気がする。
清水書院さーん、清水新書作ったほうがいいよ。
44 :
吾輩は名無しである:2008/02/18(月) 01:00:46
岩波少年文庫もほとんど新書サイズだけど
児童文学だからといってなかなかあなどれない。
カルヴィーノがあったりチャペックがあったり。
もちろん「クマのプーさん」もある。
45 :
無名草子さん:2008/02/19(火) 01:51:16
>>43 あれ、ほとんどは大学院生が書いてるんだよ
もちろん、一部にはそうでないのもあるが
46 :
吾輩は名無しである:2008/02/19(火) 10:55:43
>>45 >あれ、ほとんどは大学院生が書いてるんだよ
なわけないバーカwww
47 :
吾輩は名無しである:2008/02/21(木) 01:01:17
サルトル「ユダヤ人」(岩波新書)はまだ生きてるかな?
48 :
無名草子さん:2008/02/21(木) 01:34:14
>>46 おまえ知らないんだ みじめ
院生がバイトで書いて、別の人の名前で出してるんだぜ
とくに、近代文学関係は立教大学の院生が書いていたことは有名
49 :
吾輩は名無しである:2008/02/21(木) 02:51:42
「人と思想」シリーズって教授が院生に書かせてんのが多いのか!?
あまり読んだことがないんで質はわからないんだが。
50 :
吾輩は名無しである:2008/02/21(木) 09:51:58
有名なわりにはgoogleさんも知らないようだが
清水書院の人と思想シリーズは評判いいよ
52 :
吾輩は名無しである:2008/02/21(木) 13:48:04
>>48 たとえばどれ?
君なんか勘違いしてない?
自分が読んだものの中では、古田「親鸞」などは
絶対に自筆である。
54 :
無名草子さん:2008/02/22(金) 00:14:35
俺の知っているのはちょっと古いが、立教大学教授福田某が
弟子に書かせたわけ
>>51 俺は評判が悪いとは一言も言っていない 論点をずらさないでね
大学院生が書いても評判がいいことはあるでしょう
俺は清水書院はゴーストライターを使っていたと言っているだけ
これは、谷沢永一が『紙つぶて』で暴露している
>>52 清水書院のこともう少し勉強してから出直してこい
55 :
無名草子さん:2008/02/22(金) 00:16:57
>>53 はっ?
俺は近代文学関係と入っているんだぜ
『親鸞』って近代文学関係?
56 :
吾輩は名無しである:2008/02/26(火) 02:24:08
まさか清水書院ネタでレスがつながるとは思わんかった
57 :
無名草子さん:2008/02/26(火) 02:56:53
すまんかった
58 :
吾輩は名無しである:2008/02/27(水) 23:46:15
いやいや別に構わんよ>57
中公クラシックスはなんか頓挫しそうな希ガス
>54
『人と作品』シリーズと『人と思想』シリーズとを
混同してないか?
ちなみに『人と思想』シリーズの著者の中に
ゴーストライターがいるかどうかは、私は知らない。
60 :
無名草子さん:2008/03/11(火) 16:06:11
>>59 すまん その通りであった
ゴーストライターが書いたのは、『人と作品』シリーズだった
ご教示、ありがとう
『人と思想』のドゥルーズなんかはいい
61 :
吾輩は名無しである:2008/03/21(金) 21:40:36
今年の最近の新書パッとしないな
62 :
吾輩は名無しである:2008/03/22(土) 00:18:34
63 :
吾輩は名無しである:2008/03/22(土) 00:41:50
一冊だけあげるとすれば、冨山房の石川淳「夷斎筆談」で決まりだな。
安部公房も言ってるが、確かに日本語で書かれた散文の到達点だよ。
中島義道『孤独について』
小谷野敦『もてない男』
永井均『<子ども>のための哲学』
小倉紀蔵『おれちん――現代的唯我独尊のかたち』
小沢牧子『「心の専門家」はいらない』
個人的に面白かったベスト5。最近のはあまり読んでないから分からない。
熊沢天皇のは良かったよ
67 :
吾輩は名無しである:2008/07/07(月) 00:42:57
永井均読む人は小谷野敦も読んでる?
保守しておく。
翻訳夜話は自分もこうた、まだ読んでないが。
それと判型こそ若干?違うが、いわゆるの○×選書(『文学とは何か』、
『この百年の小説』など)やカッパハードカバー(『娘に語る祖国』、
『断筆宣言への軌跡』など。でももう終了した?)なんかもここで良い気がする。
69 :
吾輩は名無しである:2008/10/14(火) 02:54:54
ほしゅあげ
70 :
吾輩は名無しである:2008/10/14(火) 19:42:51
>>67 小谷野敦は読むけど永井均は読んだことない
71 :
吾輩は名無しである:2009/01/06(火) 12:00:14
小谷野は盗作
72 :
理科男:2009/01/06(火) 18:53:23
文学部の人はあまり新書は読まないのですか?「ゾウの時間ネズミの時間」中公新書、「やさしさの精神病理」岩波新書、「お金は銀行に預けるな」光文社新書、あたりはオススメです。
73 :
理科男:2009/01/06(火) 20:38:58
書き忘れ
「生物と無生物の間」には間違いがあります。シュレーディンガーが間違えたと書かれていますが、あれは著者がエントロピーにおける定義の区別が出来ていないことによります。ご注意を
74 :
吾輩は名無しである:2009/02/02(月) 01:21:57
白水Uブックがこれから充実しそう
75 :
吾輩は名無しである:2009/03/04(水) 00:25:27
あ
76 :
ぜっとん:2009/03/04(水) 01:00:02
白水Uやったら
ミルハウザーだけで結構な冊数やで
最近てつがくしょも出し始めおった
77 :
吾輩は名無しである:2009/03/04(水) 11:12:16
中公クラシックス
「悲しき熱帯」
「モナドロジー」
「エティカ」
中公
「西洋音楽史」
岩波
「物理学とは何だろうか」
「名画を見る目」
「世界史概観」
講談社
「美しい日本の私」
「J.S.バッハ」
文春
「外国映画ぼくの500本」
去年読んで面白かったヤツ
78 :
ぜっとん:2009/03/06(金) 00:57:51
白水Uが哲学にも手をのばしたのは
中公クラシックスの影響受けたかもな
モナドロジーは岩波で読む気せえへんもんな
サルトルのユダヤ人(岩波新書)とか
リオタールの現象学(クセジュ)とか
まだあるんかいな?
新書というのは版型だけで新書なんですか?
80 :
せっとん:2009/03/07(土) 12:13:12
解体新書をのぞけば
81 :
吾輩は名無しである:2009/03/15(日) 18:05:55
俺んちにはライブラリー版のほうがいっぱいある
82 :
吾輩は名無しである:
「国家の品格」藤原正彦・著
まあ、有名どこだけどね。