1 :
吾輩は名無しである:
「姿三四郎」は富田常雄の長編小説。
第1部は1942年9月、第2部は1944年7月に錦城出版社から上梓された。
主人公の姿三四郎は会津に生まれ、17歳で上京した。学士の矢野征五郎の柔道場に入門し、天才児と言われた。
他の柔術家やボクサー、空手家などに勝利しつつ、人間として成長してゆく。
峰の薬師での決闘シーンが有名。同所には石碑も建てられた。
黒沢明監督による映画化もされた。
2 :
吾輩は名無しである:2007/12/11(火) 19:01:21
3 :
吾輩は名無しである:2007/12/11(火) 19:58:03
ネタバレだから言わんが、「姿三四郎」の下巻の結末はあまりにも悲しすぎる。
雲水・・・
4 :
吾輩は名無しである:2007/12/11(火) 20:20:28
最初に読んだのは高一の時
好きなキャラは真崎東天
富田常雄はかなりのロマンチストだよ
「柔」ではそれが全開している
5 :
吾輩は名無しである:2007/12/12(水) 19:08:13
天才児津久井譲介との闘いは手に汗握ったな。
一瞬まんが日本昔ばなしかと思った俺は負け
7 :
吾輩は名無しである:2007/12/12(水) 22:06:53
姿さんこそ「猪木・アリ状態」の元祖だって知ってる?
あと、これって極右だよねw
「椿三十郎」とは関係ないのか
9 :
吾輩は名無しである:2007/12/12(水) 23:29:31
鹿鳴館から脱出するシーンがいいね。谷干城カッコ良すぎます。
空手に対する「陰惨」で「悪」と言ったイメージはこの小説の影響が大きいかも。
10 :
吾輩は名無しである:2007/12/13(木) 04:44:27
11 :
吾輩は名無しである:2007/12/13(木) 18:40:35
兄弟子戸田雄次郎と姿三四郎の友情は、ちょっと同性愛っぽいな。
12 :
吾輩は名無しである:2007/12/13(木) 19:04:06
13 :
吾輩は名無しである:2007/12/13(木) 21:34:36
どんなとこがって・・・読めば一目瞭然じゃん。
戦意高揚小説だよ・・・
14 :
吾輩は名無しである:2007/12/13(木) 21:41:30
それとも「猪木・アリ状態」のこと?
ボクサーとの試合で「猪木・アリ状態」から、焦れて飛び込んできた相手を
巴投げで悶絶させる。
15 :
吾輩は名無しである:2007/12/13(木) 22:32:31
>>15 えーとね・・・所謂釣りって言うヤツ?
まあべつに釣りでもヒヤカシでもいいんだけど・・・
とりあえず貴殿にマジにお伺いしたい・・読んだ事あるの?
17 :
吾輩は名無しである:2007/12/13(木) 22:44:25
答えられないの?
うーん・・・まあ答えられなくもないけど・・・とにかく一目瞭然だからさ・・・
たとえば、厳密に言うと多少不正確かもしれないけど・・・
日清戦争前なんだよ、確か・・・舞台が・・・これはまあ、太平洋戦争もしくは
日中戦争とダブるわけ。あと・・日本の武道である柔道がいかに高潔であるか、
外国の格闘技であるボクシングと比べていかに深い精神性があるか・・とか、
上にもあるけど、欧米にへつらう象徴として鹿鳴館が出てきたりとか・・・
もっと言わなきゃダメ?
あと真崎東天を挙げてる方がいるけど、これなんか満州侵攻の代弁者的な
人物なんだよ・・・あといろいろあるよ・・・
あと鹿鳴館から逃げるシーンを挙げてる方がいるけど、
このときの馬車の中での谷と三四郎の会話なんか、もう決定的に極右だよ・・・
俺が読んだのはかなり大昔だから・・もうあんまり憶えてないけど・・・
解説にもそんな様なことが書いてあったと記憶してるよ・・・
21 :
吾輩は名無しである:2007/12/13(木) 23:26:16
「姿三四郎」を極右などと言ってる時点で読んでいないことを露呈
まあ、映画やドラマしか見てない人が原作を読むと結構びっくりすると思うよ。
だまされたと思って一度読んでみろよ。結構長いけど、とにかく面白いから
あっという間に読みきっちゃうよ。まあ書かれた当時の時節柄、しかたなかったんだろうと
思うよ。
23 :
吾輩は名無しである:2007/12/13(木) 23:36:15
真崎東天とは宮崎滔天をもじったものだろうが、その点をもってしても
原作者が極右とは到底かけ離れた政治信条の持ち主だったことが窺われよう。
24 :
吾輩は名無しである:2007/12/13(木) 23:50:47
戦後書かれた「柔」は若かりし矢野正五郎が主人公の作品で
いわば「姿三四郎」の前史と言うべきものだが、そこにおいては
作者の自由民権運動への憧憬と同情が明瞭に示されている。
これを読んだ後、「姿三四郎」を読み直してみると戦中においては
秘匿せざるを得なかった作者の本音が明らかとなる。
時代が時代ですから。善でも悪でもないですよ。
26 :
吾輩は名無しである:2007/12/14(金) 01:02:17
今日では、知っている人は多いが、読んだ人は少ないと言われる「姿三四郎」ですが、
読めば面白く、得るものも実に多い稀有な名作だと断言します。
是非多くの人に読んでもらいたいですね。
今の日本人の有り様について考えさせられますよ、間違いなく。
異種格闘技小説の嚆矢。ファイトマネーを気絶してるボクサーの上に置いて
リングを去る。それが姿という男です。ヒクソンより強いです。ヒョ-ドルよりも
強いです。
28 :
吾輩は名無しである:2007/12/15(土) 07:55:12
西郷四郎もボクサーと闘ったのか?
29 :
吾輩は名無しである:2007/12/16(日) 05:57:53
30 :
吾輩は名無しである:2007/12/17(月) 05:50:57
31 :
吾輩は名無しである:2007/12/23(日) 20:12:00
>>24 姿三四郎の中でも東天の言葉を借りてチクリと言ってるよね。
「軍備は備えであればいい。備えを越えたら侵略となる」とか
「日本を世界からの憎しみの対象にする戦争」とか。
戦時下に書かれた小説だから戦意高揚の面を完全否定するのは難しいと思うけど、
作者自身はそれをヨシとはしてなかったんだろうね。
32 :
吾輩は名無しである:2008/02/01(金) 23:20:01
た
新潮文庫で3巻(上・中・下)もの持ってるぜ。解説が尾崎秀樹と。
このての本の解説は尾崎秀樹で決まり。(注・読みは、オザキ・
ヒデキじゃございませんの、そのへんご理解よろしく)
これねェ読んだ感想は、「あしたのジョー」に似てると思った。
(逆だわな)ぼんすか・ぼんすか敵が出てきて。 心明活殺流
門馬三郎、良移心当流・村井半助。そして「姿三四郎」の力石
徹こと檜垣源之助。まぁ檜垣は死なないんだけど、あとあと反省
して、最後のほうまででてくる。そして津久井譲介と。津久井は
どうだろカルロス・リベラっうとこざんしょうか。あとヒロイン
の乙美さんてのは乙女から付けたんかな。
ああ、後もう少し早く書店通いが早かったら新潮文庫版「丹下
左膳」全4巻が買えたんだよ俺らの世代は。
34 :
吾輩は名無しである:2008/02/07(木) 18:03:06
病床の乙美の下の世話は三四郎がしたのか?
大変だったと思う。
35 :
吾輩は名無しである:2008/02/11(月) 05:59:49
乙美はオムツしたのか?
36 :
吾輩は名無しである:2008/02/16(土) 07:32:08
三四郎がオムツを替えたのか?
37 :
吾輩は名無しである:2008/02/16(土) 16:35:55
力必達
38 :
吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 07:20:55
右翼小説ではない!
青春小説だ!
39 :
吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 07:24:29
40 :
吾輩は名無しである:2008/04/21(月) 17:22:48
天才津久井に三四郎は勝てなかった。
あの後、再び二人を勝負させて欲しかった。
だけど、津久井に自殺させちゃうんだもんな。
41 :
吾輩は名無しである:2008/06/28(土) 04:50:46
伊藤博文登場。
42 :
吾輩は名無しである:2008/07/28(月) 13:29:18
右翼小説かな?
ここは文学についての話題を扱う、学問カテゴリーの掲示板です。
学問系でない作家や小説については【一般書籍】、
自作の小説等については【創作文芸】でお願いします。
また専用の板がある場合、スレ立てはそちらで行ってください。
>>1 は 一般書籍板 またはウヨク専門板へどうぞ。
44 :
吾輩は名無しである:2008/08/15(金) 08:19:23
ここでもいいんじゃないの?
明治15年嘉納治五郎が創設したのが講道館で、姿三四郎は
「講道館四天王」のひとり西郷四郎がモデルとなった。
当初は新興柔術の一派に過ぎなかったが、警視庁武道大会で
西郷が勝利したことから警察庁は講道館柔道を正式に認めて
以来、全国に広まった。
現在の柔道の正式名称は「日本伝講道館柔道」である。
46 :
吾輩は名無しである:2008/10/28(火) 00:54:39
あげ
⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン
48 :
吾輩は名無しである:2009/02/03(火) 04:56:07
右翼小説ではない。
49 :
吾輩は名無しである:2009/02/08(日) 06:29:54
青春小説だ。
50 :
吾輩は名無しである:2009/02/12(木) 01:59:40
黒澤映画版の藤田進の三四郎は本当にハマリ役だった
いい役者だったな
51 :
吾輩は名無しである:2009/02/19(木) 17:40:33
子どものころに「少年 姿三四郎」読みますた
けっこう良かったよ
獏ちゃんの「餓狼伝」といっしょに本棚に並べてある
52 :
吾輩は名無しである:2009/02/20(金) 13:53:50
age
53 :
吾輩は名無しである:2009/03/06(金) 16:00:32
三浦友和版姿三四郎も面白いぞ。
54 :
吾輩は名無しである:2009/03/07(土) 01:33:46
昭和45年の竹脇無我が主演のテレビドラマが心に残る
age
56 :
吾輩は名無しである:2009/05/16(土) 07:36:42
矢野正五郎編の終盤。
明治の由比正雪を気取った男が逮捕される。
恐らく逮捕は免れない。
そういう時代だったんだね。
57 :
ザ・スミス:2009/05/16(土) 14:36:42
>>1 柔道が柔術に勝つだって?
サブミッションがあるから柔術の方が強いんだよ
58 :
吾輩は名無しである:2009/05/24(日) 06:42:28
59 :
ザ・スミス:2009/05/24(日) 22:00:34
60 :
吾輩は名無しである:2009/05/25(月) 06:16:53
61 :
ザ・スミス:2009/05/25(月) 23:02:11
62 :
吾輩は名無しである:2009/05/26(火) 05:45:22
63 :
吾輩は名無しである:2009/06/16(火) 05:19:18
>>61 あなたと三沢社長。どちらが強いんですか?
64 :
吾輩は名無しである:2009/06/16(火) 17:18:41
大和撫子の象徴的なヒロインの乙美が最後の最後まで
可哀想すぎると思うのは俺だけじゃないだろう。
散々引っ張っておいてあの結末は無いぜ!
65 :
吾輩は名無しである:2009/06/16(火) 17:37:26
エメラルドフロウジョンで粉々だよ
66 :
ザ・スミス:2009/06/16(火) 22:25:54
67 :
吾輩は名無しである:2009/06/16(火) 22:30:52
三沢のスピンキック
68 :
吾輩は名無しである:2009/07/16(木) 05:08:29
合掌
69 :
吾輩は名無しである:2009/07/21(火) 21:38:45
三四郎と矢野正五郎が出会う場面が好きで、何度も読み直した
矢野正五郎かっこ良すぎ
夢枕獏が同じ場面を描写したら、きっと10倍はページ数つかうぞ(^^)
今読み終わった
面白かったけどラスト切ないな
実在の団体をモデルにしちゃった分に、流派の看板を背負った三四郎を負かすわけにいかずに
物語の締めとしてああするしかなかったのかなあ
今まで他人を死地に追いやったツケとしても、武人として殺すわけにいかず、
私人として幸せにするわけにいかなかったというか
乙美さんに幸せになって欲しかった
二次創作的ものや同人作品とかでもいいからラストを幸せに補完できる作品とかないものだろうか
71 :
吾輩は名無しである:2009/09/24(木) 18:35:10
絶版は悲しい
辛うじてネットで「明治の風雪」「姿三四郎の手帖」「柔」と合わせて購入。
この作品に出会えたことは幸運。
もう少しで完全に忘れ去られるところだったと思うと・・・・・・。
興味を持たせてくれた「東天の獅子」に感謝。
NHKで嘉納先生をやってるぞ
NHK総合 今日10月7日(水)16:05〜16:50(45分)
歴史秘話ヒストリア〜柔道を創った男・嘉納治五郎〜(再)
矢野正五郎先生のモデルの嘉納治五郎先生
姿三四郎、そのモデルの西郷四郎についての言及もあったよ
74 :
吾輩は名無しである:2009/10/25(日) 16:58:22
忍者との格闘、剣の達人との格闘、吹矢を使う野人との格闘
とりゃあ!