952 :
真間一(ままはじめ):2009/06/26(金) 22:34:42
いっひ しゅぷれひど どぃち!!!
953 :
吾輩は名無しである:2009/06/26(金) 22:41:12
>>951 ふむ。しかしカフカを読むと「宙吊り」「道半ば」「中間」「ハイブリッド」
「どっちつかず」といった関連つけられるテーマが頻出しているとは
思わないかい。まあそれをどこにも所属できないと書いたのは修辞なわけ
だけど。
954 :
吾輩は名無しである:2009/06/26(金) 22:43:06
つか ドイツ民族=ドイツ国家じゃないし、ドイツ語=ドイツ民族でもないしね。
ドイツ文学史なんてのは「ドイツ語文学史」であって、ドイツ語はドイツという国が
できる前から存在していて、もちろんドイツ語を使うのはドイツ民族だけじゃない。
>>951 もちろんカフカはドイツ文化史(ドイツ語文化の歴史)には属している。
955 :
吾輩は名無しである:2009/06/26(金) 22:49:30
>>954 個人的にだけど、たとえば長万部と言われても書かれても
それを素直に日本語文化史とは言いたくないね。必ず留保したいね
日本語文化史以外のところをさ。
956 :
吾輩は名無しである:2009/06/26(金) 22:51:33
そりゃアイヌ語の当て字だからね。
957 :
吾輩は名無しである:2009/06/26(金) 23:04:46
>>956 解説ありがとうw
ただ明治入植以降の長万部という書き方と発音は日本語文化史に
おいてどうなんでしょう?例が不味かったんですが、札幌でも
いいですよ。私は札幌でも違和感を感じる。
958 :
吾輩は名無しである:2009/06/26(金) 23:12:49
>もともと「サッポロ」は現在の豊平川にアイヌの人々がつけた名で、その流路一帯の
>地名にも転用されたものであるとされる。由来はアイヌ語の「サッ・ポロ」sat-poro
>(乾いた大きい)であるとする説が有力だが、その意味するところについては「かつ
>ての豊平川が乾季に極端に水量が少なくなる川だったため」、あるいは「一帯が乾燥
>した広大な土地であったため」と意見が分かれる。
だそうだ。函館ならどうでしょう?
オシャマンベはアイヌ語じゃない、サッポロもオビヒロもしかり。
アイヌ語に近い音に、漢字をあてた日本語だろ。
明治期にこの漢字をあてた役人の感性にとても感心する。
武張ったかんじではなくて、詩的なものが多い。
特異な日本語文化があの時期の北海道で花ひらいていた、と個人的に思う。
960 :
吾輩は名無しである:2009/06/26(金) 23:31:58
だからアイヌ語だとは言っていない。ただそれを無条件に日本語とは
私は肯定できない。
>>951の彼が書いたエルザスだけど、フランスで
はアルザス。ドイツではElsaß、フランスではAlsace。結局どっちの
立場から記述、発音されているかだけの違いでしょうこれは。アイヌ
の場合、無文字だから見えにくいが、一方的に札幌あるいは帯広を
特異な日本語文化の開花と言ってしまうのはどうかと私は思うな。
同様にカフカを単純にドイツ語文化史に属すると言ってしますのは
違うというか勿体ないと思うけどね。
>>954 ドイツ人に戴冠してたことがあるくらいだから、ドイツとは密接な関係があるのは確かだろう。
だが、それはチェコ文化だ。
962 :
吾輩は名無しである:2009/06/26(金) 23:33:14
独逸、英吉利、伊太利、土耳古、葡萄牙、倫敦もしかり。
それぞれの言語に近い音に、漢字をあてた日本語だもんね。
武張ったかんじもあるが、詩的なものも多い。
963 :
吾輩は名無しである:2009/06/26(金) 23:36:25
流刑地はホラーです。
トラウマになってしまいました。
>>945 英文学や米文学やクレオール文学等々、英語圏の場合はもっと複雑でしょ
>>950 ならそう訳すべきだ
965 :
吾輩は名無しである:2009/06/26(金) 23:41:45
>>960 属していないとは言い切れないでしょう。彼は官庁語に近いドイツ語で書いているし、
作中にチェコ語やイディッシュが紛れることもない。
ドストやフロベルを愛読していたとしても、もっとも熱中して読んでいたのはゲーテを
はじめスタンダード(というものがあるとして)なドイツ語文学作品なんだし。
ただし
ドイツ語文化史*だけに*属していると言ってしまうのは勿体ないというのは同意。
『城』のクラムはチェコ語に由来と言う説もあるしね。
966 :
吾輩は名無しである:2009/06/26(金) 23:48:53
>>965 大筋それで同意してもいいんですが、ではあえてマイナー文学を
メジャーに属すると言った場合に失うものの大きさをどうしましょうか?
カフカをドイツ語文学史に組み入れてもさして有効だとはどうしても
思えないw
>>945 中南米文学は「スペイン文学」ですね、わかります
969 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 00:05:31
残念ながら良策はないのではないかと。
どう考えてみても、保守本流wのドイツ語文学史と
カフカは異質なわけです。たとえそれがドイツ語で書かれていたと
してもね。折り合いはつかない。では包括的にドイツ語使用圏を
纏めて語ることのできるいいアイディアというものを発案した
としてもカフカも保守本流wも黙っちゃいないと思うな。
「勝手なことを言うな!」って両方から言われるんじゃないのかな。
>>960 カフカをドイツ文学に含めることは、
「単純にドイツ語文化史に属する」と言いきってしまうことじゃない。
そもそもドイツ語文化史(だけ)にきっちりとおさまる者などいないし、
「無条件な日本語」なんていうのもないだろう。
ひとつの立場だけに属する言語などはないのだと思う。
言語はいうまでもなく多層的で、流動的、境界はきわめて曖昧。
そこに面白さを感じるから、意識的に、自覚的に
エクソフォニー(母語の外で行う言語活動)を試みる作家が
近年は増えているのだろう。
日本語文化の「開花」といったのは、確かに適切ではなかった。
深更にひっそりと「歌棄(ウタステ)」とか「月寒(ツキサップ)」
などの漢字を当てはめている役人の姿があったろう、と訂正する。
深夜、孤独に執筆を続けたカフカの姿に重ならないだろうか。
>>969 どう異質なのかよくわからんけどな。解釈と位置付けの仕方の問題。
チェコのひとは、カフカは「チェコ文学だ」っていうし、ユダヤ人は「ユダヤ文学た」
って言い張っていて、本流のドイツ国内の学者どもは「ドイツ文学だ」をゆずらない
現状。
972 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 00:20:41
>>971そこでなんですが、もう一度
>>953について考えてみて
もらえませんでしょうか?ww
あなたが言っている状況は「宙吊り」のテーマに
正に当てはまっており、地下の巣穴でカフカはニヤニヤとほくそ笑んで
いるんじゃないかと思うのですが。
973 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 00:28:52
>>972 ドイツ語文化史に属しているからといって、他には属していないとは誰一人も言って
いないんだけど。
どこかに中途半端に属しているから、「宙吊り」になるんでしょ。カフカ自身日記で述べてるよ。
ま、「チェコ国内の文学」で「ユダヤ人による文学」で「ドイツ語の文学」だもんね。
975 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 00:39:16
>>973 わかりました。とりあえずはカフカはドイツ語文化史のみに属するに
あらずを結論としていいですか。
日記をちゃんと読んでいらっしゃる。私の巣穴云々は分裂の緊張から
死後解き放たれたカフカの姿とでも思ってくださればw
なんだよ?このどうでもいい議論
977 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 01:18:31
日本の劇作家の別役実氏は、カフカに影響をうけたとしますが
名戯曲「眠れる森の美女」は不条理劇ですよね。
在る意味においてカフカの「城」にも似た部分があるような・・・
実は「眠れる森の美女」を上演することになりまして
不条理劇に詳しい方教えてください。
978 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 07:01:01
流刑地はホラー!
トラウマになってしまいました。
>>977 全然詳しくないんだけど。おもしろそうなので、逆に教えてくれる?
不条理演劇って50〜60年代に確立したものでしょ?
ベケットとか、イヨネスコとか。
これを今上演する意味は?台本どおりに忠実に再現するの?
関係ないけど、森のなかのおかしな病院ということで
ラース・フォン・トリアーの「キングダム」という映画は見た?
トリアーの撮った「ヨーロッパ」は、
カフカの「失踪者(アメリカ)」を下敷きにしてるんだっけ?
980 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 12:40:09
>>977 何を教えればいいのかわかりません・・・
何が知りたいのか書いてください。
なんらかの参考になればと思い、カフカの「学会」をリハしているシーンがある
映画を紹介します。ヴェンダースの「ニックス・ムーヴィ」です。
個人的にはあまり好きではないシーンですが。
>>980 ありがとう。「ニックス・ムーヴィー」ってニコラス・レイが
衰弱していくさまを撮った映画だと思ってた。
ヴェンダースは80年代のものまでは見たけど、それ以後はさっぱり。
数年前に久々に「アメリカ、家族のいる風景」を見たけど、
自分にはやっぱりおもしろくなかった。
知りたかったのは、演劇の一回性(というのか)について。
忠実な再現を目指すのかということ。
2000回上演を謳い文句にするような芝居はいざしらず、
不条理劇において、台本どおりに再現するのなら
そうする意味は何か?ということ。なんちゃって。
こんなつまらない質問には、もちろん答えなくてもいいです。
そういえば、映画よりも実際の入院体験のほうが自分には不条理だった。
病院はおかしなところだ。
982 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 17:53:35
>>981 蛇足ではありますが、個人的にカフカテイストの劇作家として
お勧めなのが岩崎了です。えー!?と思われる方もおいでかもしれ
ません。公言はしていない模様ですが、相当のカフカ好きである
ことは脚本、エッセイを読めばわかります。一度体験してみては
いかがでしょう。
983 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 19:54:42
流刑地を読んでトラウマになった・・・
984 :
ぜっとんT世:2009/06/27(土) 20:06:44
別役はんはベケットについても書いてるけど
イヨネスコのほうに近いと思いまんな。
詳しいことは忘れよったけど
イヨネスコの「犀」をアレンジした感じのやつが確かありましたな。
不条理演劇論の古典といえば
「不条理の演劇」マーティン・エスリンでっしゃろな。
カフカの、行けども行けども辿り着かない「城」は
ベケットの、待てども待てども来ない「ゴドー」と
確かに親近性はあるんやけど、
ただ「不条理」という言葉はカミュが特化して使用しよったんで
ちょっと色づけされよったきらいがありまんな。
985 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 20:37:45
>>983 はいはい、わかったよわかったよww
そんな貴方には「判決」をお勧めするよw
986 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 21:40:41
誰か新しいスレをたててくれ
もう20切った
987 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 21:48:56
カフカって中学生で終わるべき作家だよ
988 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 21:59:27
カフカの「万里の長城」あたりは、教科書にもでてきてもおかしくはない
作品だと思われるが・・・
989 :
ザ・スミス:2009/06/27(土) 22:47:19
>>985 結局『判決』は何が言いたかったのか分かんないなあ。
『掟の前で』は抽象的だから人によって感じ方が違うってのは何となくわかる
990 :
吾輩は名無しである:2009/06/27(土) 22:52:01
判決は、あのイミフぶりが痺れるのだが
カフカの中で一番好き
991 :
981:2009/06/28(日) 12:19:26
>>982 ご紹介ありがとう。全然知らない作家(?俳優もしてる?))なので、
ぜひ見て(読んで)みたい。
992 :
吾輩は名無しである:2009/06/28(日) 13:15:08
誰か新しいスレを作ってほしい
993 :
吾輩は名無しである:2009/06/28(日) 14:10:25
>>991 す、すいません。私間違えてました。岩松了です。恥ずかしい。
東京乾電池、「東京日和」でご検索を。繰り返しお詫びいたします。
カフカの変身って、まさにその後のナチスの台頭を予言しているんだよな。主人公
はある朝、突然虫に変身するんだけど(この虫というのが重要で、虫は生物界では
どの種にも属さない極めて異端な存在)、これもヨーロッパでそれなりに共存して
きたユダヤ人が、突然激しい迫害を受けるわけだ。でもユダヤ人からすれば、今ま
で仲良くやってたのに、なぜ急に迫害されるのか分からない。それがある朝起きる
と虫に変身した主人公が、なぜ俺は虫に変身したんだろうと思うわけだ。そして主
人公がわけの分からないまま死ぬと、周りの人々は安心して、再び平和に暮らす。
これを読むと、ナチスは特殊な思想ではなくて、すでに当時の社会の雰囲気として
存在していたと言うことだな。
>虫は生物界ではどの種にも属さない極めて異端な存在
まちがえた。虫はどの種からも遠く離れた異質な種
家族を安易に国家に置換して、わかったように思う読み方はつまらんよ
通りすがりのひと、乙
1000 :
吾輩は名無しである:2009/06/29(月) 22:16:10
1000ゲット。
「皇帝の使者」が良かったかな。
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。