1 :
吾輩は名無しである:
文学史上、誰が一番かというような事は、雲を掴むような話です。
しかし、文豪を1対1で比較して、どちらが面白いかだったら、
少しは地に着いた議論ができそうです。
そもそも日本の外国文学は、イギリス文学、フランス文学、
ロシア文学、ドイツ文学、イタリア文学、スペイン文学と、
縦割り行政で、相互批判もありません。だから、日本の読者は、
本当は退屈なものを有り難がって読まされている場合があるのです。
という訳で、こういうスレッドを立てました。
2 :
ゾラvsトルストイ:2007/09/25(火) 21:08:30
参考作品、「ナナ」「アンナ・カレーニナ」
やっぱフランス文学は面白いねえ。たまたま、「ナナ」と
「アンナ・カレーニナ」を同時期に読んだんだけど、結論は、
ナナ>アンナ
「ナナ」はだれた所がない。描写ひとつ、会話ひとつ取り上げても、
なんとか人を笑わせよう、盛り上げようとする。娯楽性に徹している。
競馬場の場面なんか、「言葉による宴会」だ。
「アンナ」は登場人物がぐじぐじ悩む割には、アンナが不倫に踏み切る、
肝腎の、一番面白い所が省略されている。まじめな地主レーウィンの
労働の場面は美しく、ロシア革命を導くものと評価できるけど、
余計な議論が多い。世界文学的には、トルストイの名前は大きいんだけど、
「フランス文学」そのものは別格だと思った方が良いと、思い知らされました。
3 :
ゾラvsトルストイ:2007/09/25(火) 21:09:10
ロシアは後進国。
ロシアにはプロレタリアートはいないとは、ほかならぬ
「アンナ・カレーニナ」中のレーウィンのセリフ。
大貴族と農奴だけで、どんな物語が織り成せるか。そこへ行くと、
フランスは、ブルジョワ階級、プロレタリアート階級が充実している。
そもそも、ロシア貴族がフランス語を使っているし。
日本人にとってロシア文学が大きく見えるのは、ともに後進国で、
国情が似ているので吸収する要素が多かったから。また、日本人の
ルーツはシベリアのマンモス狩り種族という事もあって、気候風土的
にも郷愁がそそられる要素は大きいのだろう。
自分は、トルストイ、ドストエフスキー大好きだけど、並べて読んだ
時の面白さで、ゾラに軍配が上がった。手近に本がある人は、拾い読み
して確かめて。
4 :
ゾラvsトルストイ:2007/09/25(火) 22:02:31
ゾラ「居酒屋」は大好きな作品だが、
トルストイ「アンカレ」は
「のたまってやがる」程度にしか思えなかった。
---
ブランショvsベケット
両者大好きなおれには甲乙つけがたし。
誰か裁定してくれ。
5 :
吾輩は名無しである:2007/09/26(水) 01:13:44
オモロイやんけ
第一試合
志賀vs島尾
第二試合
三島vs大江
第三試合
野坂vs花袋
任せた
6 :
吾輩は名無しである:2007/09/26(水) 19:46:12
だから、こっちに書けって!
7 :
ゾラvsトルストイ:2007/09/26(水) 19:47:10
トルストイが偉く見えるのは、当時のロシアが後進国で、
大貴族のほかには農奴しかおらず、モスクワとペテルブルグを
除けば無窮の大地が広がっていただけだから。だから、大貴族で、
財産を投げ打つ覚悟のある人道主義者トルストイは、偉人、
聖人のように奉られる。それは、背景の貧しさ、邪魔な脇役の
不在によるものだ。
そこへ行くと、ゾラの回りには、金持ち、工場主、銀行家、
貴族兼務じゃない本当の議員、女優、売春婦などが勢揃いし、
それぞれ立派に自己主張している。そんな中では、世紀の文豪ゾラも、
一新聞記者、一週刊誌記者として矮小化されて見えざるを得ない。
つまり、
トルストイ>>>ゾラ
と見えたとしたら、それは、
ロシア<<<<<<<<<<<<フランス
である事の裏返しに過ぎない。
ガンジーだって、インドに生まれればこそ偉人、聖者と呼ばれ
うるが、もしあれがアメリカにでも生まれていたら、大統領にだって
なれない。国務長官が良い所だ。
8 :
吾輩は名無しである:2007/09/27(木) 00:04:17
内藤vs亀田の次男坊、どっちが勝つ?
9 :
吾輩は名無しである:2007/09/30(日) 23:26:36
バルザックVSトルストイ
トルストイは、個別作品のスケールではバルザックに勝つかもしれんが、
「人間喜劇」という巨大な叢書全体と比べれば、『戦争と平和』だって小さい気がする。
あとトルストイは説教臭がするが、バルザックにはそれがない。
バルザックの小説では倫理が物語展開に介入しない。
バルザックVSドストエフスキーならどうだろう。
ドストはバルザックの小説を翻訳したり、影響はかなり受けているだろうが。
10 :
吾輩は名無しである:2007/09/30(日) 23:34:03
嵯峨の屋おむろvs二葉亭四迷
11 :
ゾラvsトルストイ:2007/10/02(火) 20:32:54
ゾラとトルストイ、徹底比較
トルストイ
位置――ドストエフスキーとともに、ロシア文学の二大巨頭。
作品――「復活」「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」など、
世界文学と呼ばれるにふさわしい堂々たるラインナップ。
名前――人道主義、博愛主義を体現する宗教的法悦感を伴う名前。
名前と思想とが一致する稀有な例。
肖像――三位一体の「父なる神」のような白い髭。飾り気のない
スモックは、身上とする博愛主義・平等精神を表す。
ゾラ
位置――バルザック、フローベールの流れを汲む者。言わば、
フローベールの非公認の弟子。
作品――ルーゴン・マッカール叢書という企画がペケ。魅力のない
貧しい庶民の生活に、長々と付き合わされるという負の予感がぷんぷん
漂っている。
名前――フランスの下町に多い普通の名前。作家よりはむしろ、
印象絵画の方に進めば良かった。マネ、モネ、ゾラ、というのりで。
肖像――あの斜めを向いている肖像が最悪。しぶちんの質屋、
くどくどとつまらない、退屈な話ばかり聞かされそうな印象がある。
でも、作家は作品で評価されるべきでは?
12 :
ゾラvsトルストイ:2007/10/02(火) 20:35:00
という訳で、このスレッドは、たった今から、ゾラひとりを褒めて、
それ以外の文豪を蹴り落とすスレッドに変わりました。
新しいタイトル
ゾラ>>>すべての文豪
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/02(火) 20:50:34
ウェルギリウスの逆襲
ホラティウスの復讐
14 :
吾輩は名無しである:2007/10/02(火) 23:17:30
yasunari kawabata VS kobo-abe
(こちらを)○にしたい・・・・・・・・・・・・・
オウィディウス「恋愛は戦いだ!のろまな者は身を引け!」
ダンテ「…はい」
16 :
吾輩は名無しである:
貧乳腰パン葉子ダーウィン食い逃げ