1 :
1:2007/08/06(月) 08:49:47
作家白川道について語り合いましょう。
2 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 00:23:29
病葉流れては麻雀放浪記に次ぐ傑作。
そして2ゲット
3 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 06:17:07
>>2 わかっていらっしゃる。これは麻雀放浪記と似ているようでも全く違う(まあ時代も違うが)、
それでいて麻雀を通して世の中を見ている、面白い作品ですね。
シリーズは他にも読まれましたか?第一巻が最も麻雀放浪記的要素が強いですが、
続刊も大変面白いです。私は大変大変面白く読みました。
5 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 08:51:47
>>3 病葉シリーズ全部読んだよ。全編一気に読んだ。
麻雀放浪記に次ぐとか言ったけど客観的な評価であって、個人的には麻雀放浪記を超えた。
解説者が書いているように放浪記より現在に寄っているから麻雀シーンに迫力があるし、何よりロマンチックなところがいい。
最後に刺されたとはいえ梨田は流星たちの宴まで生きているわけだから続きを読みたいね。
白川は文学史的に言えばやっぱり無頼派なんかねぇ。
んで代表作は天国への階段?
6 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 12:29:53
>>5 レスを嬉しく読みました。私も病葉、麻雀放浪記以上に共感して読みました。
やはり時代が近いせいですかね。登場人物が近い感じです。
やけにリアリティを感じるというか。
麻雀シーンは迫力がありますね。ロマンがあるっていうのはわかる。
白川作品はそのロマンが大きな要素ですが、それが麻雀とともにあるときに、
やけに輝いて現れますね。
また、先物取引時代のエピソードも、流星たちの宴の中で少々取り上げられていたので、
かなり興味を持って読めましたね。不思議な読み方のできた本でした。
白川道の代表作はやはり、天国への階段と思います。
それは、流星にしろ病葉にしろ、白川の自伝とはいわないでも、
そういった側面が強すぎるからだと思います。
小説家の作品としては、天国へ〜になるのではないでしょうか。
でも個人的には、病葉かなぁ。
でも天国〜も3度ほど読み返しました。
病葉の続き、読みたいです!
7 :
吾輩は名無しである:2007/08/10(金) 01:43:23
梨田はモテていいなぁ。
8 :
2:2007/08/10(金) 19:36:22
今終着駅をよんでる。正反対のふたつの生活を強いられる
岡部の些細な心の変化、理不尽な暴力にあいながらも前向きに
生きるかほるの優しさに涙している。まだ途中だが、
病葉や流星とは違った作品に感心しながら読み進めている。
9 :
吾輩は名無しである:2007/08/11(土) 17:37:26
>>8 そういうえば、私が唯一読んでないのが、終着駅です。
レスを見ていると、面白そうですね。来月あたり、仕事が落ち着いたら
読んでみようかな。
この人の作品なら「海は涸いていた」が一番好きだな
11 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 02:12:49
以前どこかの批評家に、白川作品は「日活映画のよう」と言われたと、
白川本人がどこかに書いていた。
「海は〜」はなんとなくそんな雰囲気を感じてしまったかなぁ。でも面白かった。
でも、なんとなくテーマとか雰囲気とかが、
その後の短編とかにかぶる部分が多い気もします。
これはこれで面白いけれど、魂が震える瞬間を切り取るような、
そんな刹那な描写を
これからの作品には期待したいです。
あの、病葉にしろ流星にしろ、アドレナリン大放出な瞬間に支配されている世界は
かなり独特で面白かった。奇妙な群像も。
12 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 04:13:34
ただの散文じゃん
13 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 07:14:39
ってか、とても後世に名を残す作家とは思えないんだが……。
14 :
2:2007/08/12(日) 10:34:46
>>11 白川の本を「日活映画」と切り捨てたのは福田和也。
「まくりまくられふりふられ」に書いてあった。
競輪小説一本書いて欲しいなぁ。「競輪選手は
どのスポーツ選手よりも過酷な練習をする」って
言ってたな。少なくとも伊集院静よりは競輪を知ってそうだ。
>>13 俺もそう思う。
15 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 19:42:56
流星たちの宴は俺のバイブルだ
しかし、ネタは尽きてる
16 :
吾輩は名無しである:2007/08/12(日) 21:03:43
>>15 ネタとは、やはり白川の今後の小説のネタってことですよね・・・
17 :
2:2007/08/15(水) 16:42:28
白川作品は長編のほうがいいな
18 :
吾輩は名無しである:2007/08/18(土) 19:52:53
19 :
2:2007/08/19(日) 05:12:21
20 :
吾輩は名無しである:2007/08/19(日) 08:23:30
21 :
2:2007/08/23(木) 16:03:29
天国への階段読んだけど、
別にこの題名じゃなくても
良いんじゃないかと思ってしまった。
22 :
吾輩は名無しである:2007/08/26(日) 21:50:58
天国への階段が発表されたのは白川が35位の頃か?
23 :
2:2007/08/27(月) 12:50:06
24 :
吾輩は名無しである:
>>21 そう思われますか?私はこのタイトル以上にふさわしいものは無いと思います。
レッドツェッペリンの「天国への階段」の歌詞を読まれたことはありますか?
これは原文で読んでみても、少々難解な内容です。
難解というか、様々な解釈ができる。ハッピーにもアンハッピーにも読めます。
また、歌詞の中に自分で物語の線を作ることを要求されます。
そういう可能性を残している作り方なのでしょう。
白川作品の中で、若い圭一とあきこがその解釈をしていた、との描写がありますね。
この作品を読んでみて初めて持った私の印象は、
この小説「天国への階段」は
白川道の描いた、
ツェッペリンの「天国への階段」の歌詞の、白川自身の解釈である、ということ。
あの歌の中に流れる物語、言い換えれば白川が歌詞の中に描いた物語がテーマとして
貫かれています。
天国への階段という題名を、白川の世代の人間が使っているというのがポイントです。
それだけで、大きなメッセージになります。
あ、ちなみに私が
>>1です。2週間ほど留守にしてました。