【覇権国】アメリカ文学総合スレpart2【チアガール】

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80吾輩は名無しである
>>75
てかなんだか、某スレで目にした本棚ともちと、被るかもな書き込みかも(笑
…んでまずは、文学作品にはなるが、とりあえずそこには名前の挙がっては
いない作家として、コールドウェルを薦めてみる。良いよーコールドウェル
っつーか、俺もちくっと前にね、新潮文庫のじゃない方で「朝日にひざまずく」
(『世界短編名作選』新日本出版社。新潮文庫の『コールドウェル短篇集』
であれば一巻目の「昇る太陽に跪く」)を再読したばかりなんだが、とても
良かった。――短い中にも確かな予兆を、「怖れ」を伴って顕れる数々の事件と、
それに否応もなしに巻き込まれてゆく者たちの心理描写なんかがね、まさにそれ
(サザンゴシック)って感じがする。まぁ元々短くもあるんだが、飽いている
もしくは他のことに気をやる、暇を読み手には与えない作品。スリリングだし、
読後感にまたね、深みがある。

それと、エンタメかぁ。――まぁあれだ、そこに名の挙がっている「コユイ」
作家たちのと比べちゃうとなーってな感じではありますが(笑 …まぁでも、
ノワールや一部ハードボイルドに特有のあの「冥さ」やら、例えばオコナーの
「善良な田舎者」での如く、(登場人物たちには)一切、避け様もなく起きる
アクシデントのその「唐突さ」、「暴力性」なんかがねわりっと、近いかなぁと。

郵便配達は二度ベルを鳴らす/ジェームス・ケイン
殺人保険/〃
呪われた者たち/ジョン・D・マクドナルド(ロス〜じゃなくって)
夜の終り/〃
361/ドナルド・E・ウェストレイク

辺りがとりあえず自分が今、思いついたやつ。――てかまぁポピュラーな
ジャンルではあるんで、「ノワール」でググれば他にもいろいろと、出てくる筈。
…っつー感じで次へとw
81吾輩は名無しである:2008/08/29(金) 14:39:04
あ忘れてたw
『世界短編名作選』の、その「アメリカ編」ねと一応訂正。んで続きを。

サザンゴシックっぽい? もうちょっと――ってどの位なんだか(笑――
文学よりな作品のお薦めとしては、トマス・マッゲインの『スポーツ・クラブ』
(表紙が茶色の、源義時代の角川文庫で、浅倉久志が訳してる)やホレス・
マッコイの『彼らは廃馬を撃つ』(同じく旧角川文庫/常盤新平・訳)、そうして
これはもうアメリカの小説ですらないwwボリス・ヴィアンの『墓に唾をかけろ』
(早川文庫NV。まぁこれは、嘘っこwのアメリカ文学では、あるっちゃああるがw)
なんかを挙げてみる。――どれもねとにかく、いろんな意味で「外れた」作品たちで
あるのは間違いない。

とあとはスリップストリームか、てか俺よく判んないんだケドwwディックも
入るの? だったらディックが序文でべろんべろんに褒めてる『ドクター・アダー』
の著者のK・W・ジーター(とか、『ブレードランナー』(映画の方の)続編を
二つ書いてたりも)の、けれど『ドクター〜』じゃなくって個人的にはこっちな、
『グラス・ハンマー』をお薦め。あと、手元にはないが同著者の『悪魔の機械』も
相当に、ヘンテコな作品だったっけ。――でもたーしか、自分には大して面白くも
なかった気がするんんだがww ただねこれだけは、「パガニニコン」この名前
(いわゆるオートマタの)だけは何故だか、忘れられないんだが。

それとおまけ。
土曜に買ったばかりで(まだ読んではないんで当然に)内容はさっぱりなんだが
ハヤカワ文庫FTの『未来少女アリス』(ジェフ・ヌーン)はこれは、風間賢二が
訳してる。“英国の気鋭が特異な感覚で描く、ノンセンス&超サイケデリックな
『不思議の国のアリス』完結篇(?)(俺注:ウラの解説のままw)”らしいが、
面白そうだ?!