こころ、坑夫と読み出しておっもろい作家だな〜と思ってたら、
この作品で思い切りつまづきました。難解すぎて読み進めません。
1/3読んで本を閉じました。頭が足りないんでしょうか私は。
2 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 18:20:11
根気が足りない
紅(くれない)を弥生(やよい)に包む昼酣(たけなわ)なるに、
春を抽(ぬき)んずる紫(むらさき)の濃き一点を、天地(あめつち)の眠れるなかに、
鮮(あざ)やかに滴(した)たらしたるがごとき女である。
夢の世を夢よりも艶(あでやか)に眺(なが)めしむる黒髪を、
乱るるなと畳める鬢(びん)の上には、玉虫貝(たまむしかい)を
冴々(さえさえ)と菫(すみれ)に刻んで、細き金脚(きんあし)にはっしと打ち込んでいる。
静かなる昼の、遠き世に心を奪い去らんとするを、黒き眸(ひとみ)のさと動けば、
見る人は、あなやと我に帰る。半滴(はんてき)のひろがりに、
一瞬の短かきを偸(ぬす)んで、疾風の威(い)を作(な)すは、
春にいて春を制する深き眼(まなこ)である。この瞳(ひとみ)を遡(さかのぼ)って、
魔力の境(きょう)を窮(きわ)むるとき、桃源(とうげん)に骨を白うして、
再び塵寰(じんかん)に帰るを得ず。ただの夢ではない。
糢糊(もこ)たる夢の大いなるうちに、燦(さん)たる一点の妖星(ようせい)が、
死ぬるまで我を見よと、紫色の、眉(まゆ)近く逼(せま)るのである。
女は紫色の着物を着ている。
↑これは初登場の藤尾を説明するための文章ですよね?確かに根気が要ります。
4 :
(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/07/28(土) 20:26:02
抽象美は感覚的に読めばいいんです。
かれは知性を援用してるだけで、いたずらに字引として漢語を連発しているわけではない。
要するに装飾様式なのですよ。虞美人草は装飾小説と呼ぶべきところがある。
恐らく三島や平野氏の比ではない。
紅を弥生に包む昼 酣タケナワなるに、
春を抽ヌキんずる紫の濃き一点を、天地の眠れるなかに、
鮮やかに滴たらしたるがごとき女である。
夢の世を夢よりも艶アデヤカに眺めしむる黒髪を、 乱るるなと畳める鬢の上には、
玉虫貝を冴々と菫に刻んで、細き金脚にはっしと打ち込んでいる。
静かなる昼の、遠き世に心を奪い去らんとするを、
黒き眸のさと動けば、 見る人は、あなやと我に帰る。
半滴のひろがりに、一瞬の短かきを偸ヌスんで、疾風の威を作すは、
春にいて春を制する深き眼マナコである。
この瞳を遡って、魔力の境を窮むるとき、桃源に骨を白うして、再び塵寰ジンカンに帰るを得ず。
ただの夢ではない。 糢糊たる夢の大いなるうちに、燦たる一点の妖星が、
死ぬるまで我を見よと、紫色の、眉近く逼セマるのである。
女は紫色の着物を着ている。・・・・・・
ーー改めて読むとなんたる名文!描写力! 末尾2行なんか…巧すぎる…
6 :
(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/07/28(土) 20:36:26
きょう韓国せんだよ
9じから
ぼくねーこれ負けられないからさいしゅから観るよ。
韓国って日本と永遠のらいばるだもん、すで。よかれあしあれ。はらほろひれはれ。すで。
(-_-メ){これ、すで負けたらねー
われわれさぽーたーの血のまざった高給で雇っとる白人であるかぎり、
アジアの雄の威信おとしめた責任とらせるよ、すでwwwばか高いんだから給料。当たり前でしょw
( ̄ω ̄){あーたのしみだなー。どっちがレッドたくさん出すかな。これ決戦だよ、歴史的
7 :
(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/07/28(土) 20:37:07
やべwwwすれまちがえごめんなさい
(o_ _)o{この通り
さよなら
8 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 20:37:32
>>4 装飾様式? 何を言ってる、明治期にすればごく普通の形容詞、
当時の知識階級は漢詩漢文を血肉にしていたから
むしろ女の生々しい息吹を感じてゾクッとしただろうよ。
感覚で読むというのは正解で、どんな素晴らしい文学も
鈍い感性の持主には「豚に真珠」ではあるが
漱石の文章は、村上春樹以上に描写力が凄いんだ。
目の前にありありと存在を浮かび上がらせて、読者を物語世界に引き込む。
9 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 20:38:52
漱石の観念をまぜる描写はあまり好きじゃない。
大衆作家としてはそこが巧さなのかもしれんがね。
感覚で読むとのことですが、しっかり噛み締めないと染みてはきませんよね。
こういった言い回しの連続は。それは自分が現代に生きて馴染みがなく、学もない故に
つまづくだけで、当時の人はすらすらと読んで、すいすい飲み込めたもんなですか。
これは大衆向け何ですか。
>>8 そこで村上春樹を引き合いに出す理由がわかりません。
12 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 20:57:44
中野好夫の説ではあの独特の文体はメレディスの影響が強いとか。
どっちみち、普段から漢籍に親しんでる人間じゃないと
あの豊富すぎる語彙は消化できないよ...
いくらなんでも死なせることはなかったと思う
『虞美人草』ってタイトルは「主人公が最後に死ぬ」事を
ほのめかしてたのかも...ってのは考えすぎか。
15 :
吾輩は名無しである:2007/08/10(金) 23:46:03
よっぽど漱石は大塚楠緒子に振られて悔しい思いをしたのだろう。だから一度は殺したかったんだろうな。
藤尾は「虞美人」と呼ぶには悪女すぎる...
17 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 20:03:24
藤尾って名前、姓か名かわからなかった。
藤代だったら名だとわかるのだが。
18 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 20:07:17
甲野さんと藤尾って異母兄妹なの?
それとも互いに連れ子同士なの?
19 :
C ◆7sqafLs07s :2007/08/20(月) 20:20:32
>>17 ギャグ?
ふじしろ、って姓は普通にあると思うが。
書き間違えたんだなって察してやれよ
21 :
C ◆7sqafLs07s :2007/08/20(月) 23:25:44
その自己満足的な寛大は子供をアホにするだけだよ
22 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ :2007/08/21(火) 01:18:28
18
そんなの読めばわかるじゃんww
読解力なしと云われざるを得ずw
>>21 あんた日本語おかしいよ。たいそうなことを言う割には。
24 :
吾輩は名無しである:2007/08/27(月) 17:26:23
この小説ってオチの部分が食い足りない。
藤尾がどういう経緯で、何故死んだのか
どうにも納得できん。
25 :
(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/08/27(月) 17:43:06
そーせきの小説ってわざとあんびぎゅいちいあるよ
つまりあいまいさ
門でもけっきょくおよねさんが親友の嫁だったのか妹だったのかはっきり書かれず
文脈からも類推させるような部分なし
心でもKや先生の自殺の原因は論理的になぞのまま
そーせきってぐびじんぐさみたいな「落ち」を外したりしとるよ、
たぶんたんなるお話やさんじゃないからだよ。文芸家だもん
はるきちがねーすぷーとにくでイミフな終わりすんのといっしょ
26 :
(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/08/27(月) 17:44:38
(^○^){ぐびひとぐさーわー日本語ってよみがゆらぐからおもしらすwしらすぼしーぱくばく
(-.-){しーってねーあぽくりんだよ。えらそうだもん
27 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ:2007/08/27(月) 18:02:16
>門でもけっきょくおよねさんが親友の嫁だったのか妹だったのかはっきり書かれず文脈からも類推させるような部分なし
同感。
文中では妹になってるけど、文脈から違う書き回しをしとる。言葉遣い方言が違うとか。
藤尾が死んだのは、影で姦通誘惑して、それがバレて、みんなの前で
辱められた屈辱でしょ。
28 :
(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/08/27(月) 18:05:06
ちがーよ
そーすけが妹かと思ったって書いてあるだけで、何者かはなぞのまま
つまり第三者には不明
ふじおっちが死んだのは悲劇のセオリーだからだよ
仮想現実のこじつけはどーでもよし
29 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ:2007/08/27(月) 18:16:30
くちがる
おまえ誰にくちきいてんだ?
ぼく漱石文学の伝承者だよ。すでw
十四に安井が
「妹だ」と紹介している。訛りが違うことも。
よく読め。ぼーかpp
(o・O・o){おーまいおーまい
30 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ:2007/08/27(月) 18:19:04
くちがる文盲にして数盲なの判明しましたpp
ご愁傷さまww
(o・O・o){おーまいおーまい死んだら。すでww
31 :
(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/08/27(月) 18:55:56
はるきち仮面、仮面の詐称ざいにも反省せず、台ちゃんにもどらないままで脅しきかせとるwww
(o・0・o){ぺーか。ぼくこの世にこわいもんないよ。きちがいだもん
うんとね、はる坊やってやすいのせりふ間に受けとるwうそかもしんないのに
文面じゃなく文脈よまないと国語センターしけん受からないよ、すで
オマエこそだれに口きーてんだ、仮面のくせに
仮面はずせばまともに口きいてやる。ニセモノなのにでしゃばるなオゲレツ仮面
いっしょうオゲレツ性描写でうげへうげへいって大衆風俗退廃させてげへなに堕ちれwwきもし
32 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ:2007/08/27(月) 19:03:51
あわれpp
>文面じゃなく文脈よまないと国語センターしけん受からないよ、すで
破綻しとるpp
文面よめねー奴がどーやって文脈よむんだwwぼーかpp
だから
6ろうすっだろ。すでpp
だいちゃんきゃら廃業しな。ぼくが二代目襲名してやっからww安心して( ̄艸 ̄){しねー
33 :
(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/08/27(月) 19:08:30
(-_-#){うわー
文面て勘違(differance)しとるから決して確認できないのにあわれw
文学とは文脈についてしか議論不可能なり
文字には確定義ひとつもなし。ただの記号だもん
たとえば妻をごまかして妹と言ってる可能性あり
ぼくは妹だと思うけど、それからの続編的な位置付けから、人の新妻と新潮ぶんこの裏側などにあり
からやんとかもこの文脈採用しとる
ぼくはそーせきは門独自の妹文脈とバルザック的な作品間越境として続編文脈を折衷するべく「隠し」たと思う
34 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ:2007/08/27(月) 19:27:52
くちがるーおまえの解釈なぞどーでもいいw
文面とは[手紙などに]書かれていることがら。
つまり文章。
十四に安井が「妹だ」と紹介している。訛りが違うことも。
書いてある。
ぼくは
しかし、文中では妹になってるけど、文脈から違う書き回しをしとると
妻をごまかして妹と言ってる可能性あり と同感しとるはず。
ところが
くちがるは
そーすけが妹かと思ったって書いてあるだけ
と云っている。
で
十四に安井が「妹だ」と紹介しているの確認した?
じゃあ
ぼくに謝罪か訂正したほーがいーよpp
(o・O・o){だって言い訳みぐるしいもんwwすで
35 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ:2007/08/27(月) 19:29:36
( ̄ω ̄){くちがるの文盲あきらかだもんwwおかしpp
36 :
(o^v^o) ◆m0yPyqc5MQ :2007/08/27(月) 19:45:57
なにひとつまちがってないしw
そーすけがいもうとかと思ったって書いてあるだけじゃん
ほかに証左なし
読解力不足w
37 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ:2007/08/27(月) 20:32:30
十四に安井が「妹だ」と紹介している。訛りが違うことも。
書いてある。
( ̄ω ̄){くちがるの文盲あきらかだもんwwおかしpp
文士失格w
38 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ:2007/08/27(月) 20:35:25
くちがる
無知さらけて脇したに今そーと冷や汗かいとるよpp
千里眼のぼくわかるもん。すでw
39 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ:2007/08/27(月) 20:37:09
ぼく
食後の哲学道散歩してくる。
てつがくしゃだもん。すで
この人、頭いいね
41 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ:2007/08/27(月) 23:59:18
この人てぜーてぼくの事なり。わかるもんすで
「門」十四章より引用。
安井は御米を紹介する時、
「これは僕の妹だ」という言葉を用いた。宗助は四五分対坐して、少し談話を取り換わしているうちに、御米の口調のどこにも、国訛らしい音の交っていない事に気がついた。
「今まで御国の方に」と聞いたら、御米が返事をする前に安井が、
「いや横浜に長く」と答えた。
くちざるあわれww
42 :
C ◆7sqafLs07s :2007/08/29(水) 09:52:15
>>23 日本語はおかしくないよ。君がおかしいだけで。
>>16 悪女というより
美人のプライドに異常に凝り固まった我の強い女性てだけだと思う。
確かに項羽に貞節を通して自刎する虞美人とは程遠いね。
対極にあると言っても良い。
一般的な虞美人のイメージに近いのはむしろ小野の本来の婚約者で
最後に選ばれる小夜子の方。
>>24 本命である小野が結局、小夜子を伴侶に選び、
女性としてのプライドが傷付けられた。
更には自分を愛していると確信していた宗近の下に戻ろうとしたが
皆の前で宗近から拒絶され、致命的なまでに屈辱を味わった。
「皆から賞賛される美女」というアイデンティティが崩壊したから
死を選んだのでしょう。
>>18 異母兄妹。
恐らく兄妹の父親は同一人物で
甲野の母親が先妻で藤尾の母親が後妻、と考えられる。
藤尾と小夜子、及び藤尾母子と小夜子父子の対比は良く分かったけれど
宗近の妹の糸子の存在意義が良く分からなかった。
良心的な安全パイとして登場させられた女性なんだろうけど
甲野さんに愛情を持っている設定があまり生かされていない様に感じた。
甲野の結婚するしないが物語の鍵だったことを考えれば
糸子ももう少し活用の余地があっただろうね。
47 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ:2007/08/31(金) 12:36:32
違う
父親は同一人物ではない。
後妻の連れ子でしょ
父親は同一人物でないから死後
藤尾と母親は家を追い出されるんではないか恐れた。
藤尾の実父ならあれほどの危機感は後妻にもなかったでしょう。すで
>>47 後妻である藤尾母はさておき
甲野と藤尾で少なくとも父親は同じで
血の繋がりはあると考えないと
ちょっと違和感があるような。
藤尾が振り回す「亡父の形見」である金時計は
甲野にとっても「亡父」の物であると考えないと
個人的にしっくりきません。
49 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ:2007/09/01(土) 00:30:31
藤尾が当初、「亡父の形見」として金時計を欲しがっているわけではないでしょう。
藤尾と父親が同一であるなら死後、後妻も藤尾の母として堂々と家にいすわることができた。
後妻がなにゆえに家から追い出されるのを恐れたか。
甲野と藤尾にも血のつながりがないからである。
藤尾が嫁にとついだ後、後妻が甲野の家にいる理由は薄らぐ。
>>49 それなら藤尾を金持ちに嫁がせて
自分も別宅なり何なりを提供してもらえば良いだけの話では。
>後妻である藤尾母
藤尾が後妻の連れ子で
甲野と父親が違うとすれば藤尾の本当の父親は誰なのか
(物語の時点でその実父が存命なのか否か)、
後妻がなぜ藤尾を連れて甲野の実父と再婚したのかが気になる。
あと、当時の感覚からすれば女性側が子連れで
それなりの家柄の人物と再婚するのって難しいのでは。
例えば、志賀直哉の妻は前夫との娘を実家に預け、
いわば一人の状態で志賀と再婚した。
藤尾が糸子に対して
「あなた、私のお姉さま(=つまり甲野の妻)になる気は無くて?」
と問う場面があるけど
ああいう台詞を見ても藤尾の中に甲野に対して
一応肉親の兄妹らしい意識はあるのではないか、という気がする。
51 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ:2007/09/02(日) 01:48:12
50
互いの主観を議論してもしかたないので趣向を変えてみます。
「虞美人草」の主題は何だと思いますか?
>>51 「他者を慮れない程の我執は破滅の元」てことじゃないでしょうか。
もちろん藤尾を通して「新しい女」への批判を書こうともしたのでしょうが
いかんせん藤尾の人格は極端すぎて
「新しい女」のカテゴリに当てはまらない感触を受けます。
藤尾が敗北した結末は認めるとしても
生き残った人々はそれで本当に幸せなんだろうか。
小野さんは一生、藤尾を間接的に殺したとして
重荷と引きずっていくだろうし
妻になった小夜子にしても
彼女の死を聞いていい気分はしないだろうし
一度は別の女性に心を移して自分を捨て去ろうとした小野に
純粋な愛情が抱けるのだろうか。
甲野にしたって一応は妹として共に暮らしてきた藤尾の死に
悲しみや呵責を感じるだろうし糸子や宗近も然り。
娘を失った藤尾の母も抜け殻の様に生きていくんだろう。
こんなマンガみたいな小説そんなに難しく考えることないよ!
確かに藤尾の驕慢ぶりは
描写過剰でちょっと漫画的だね。
もっと藤尾を客観的な存在にして
小野の内面に焦点を当てて書けば成功したのかもしれないのに。
56 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ:2007/09/06(木) 23:45:48
漱石は晩年、虞美人草を嫌っていたらしい。
藤尾は「新しい女」と云うより、上流階級の女はこんな感じだったように思う。
藤尾は金色夜叉の宮タイプなのだろう。
さて
ぼくの返答は、虞美人草の主題は甲野が後妻にも諭す「信用とは? 」と思った。
甲野は後妻に信用されない人物として書かれ、悲劇は信用しない事が起因だとしている。
また
甲野は藤尾の悲劇は予想できたが回避しなかったと述べている。
つまり
藤尾の悲劇は、自業自得だと云う事のようだ。
小野、甲野は一生、藤尾を間接的に殺したとして悲しみや呵責を感じ重荷と引きずっていかない。
ただ、娘を失った藤尾の母だけが抜け殻の様に生きていくだろう。
信用とは?
後妻は何に囚われ、信用を欠いたのか?
漱石は、それを読者に投げかけている……。各自が考えて欲しいと思う。
マンガみたいな小説すら語れない者が、それ以上の何を考えれるのだろうか? (´・艸・、`)ショボプ
以上。
57 :
夏目漱石:2007/09/06(木) 23:49:49
どうとでも勝手に解釈せい
おまいの解釈、それがおまい個人の限界である
類型的な性格を与えられた登場人物たちの人物造形は平坦で単純であり
小野以外の人間にはほとんど内面が存在しないかのようで、
現代マンガのキャラクターと共通のものを持っている。
物語は前近代の勧善懲悪の延長にあり、道具立てによって近代小説的な
イメージを与えているにすぎない。
漱石は読者になにも投げかけていない。この小説がホトトギスではなく
朝日新聞に連載されることを十分意識していたから。
そして娯楽として消費されることも十分理解していたから。
だから後妻の人物造形も非常に分かりやすいものとなっている。
旧時代の江戸の精神を体現したかのようだ。
当時の読者にとって、それは非常にわかりやすい「悪役」であったにちがいない。
このような小説を書いてしまった漱石が、後年それを後悔しても無理はない。
でもサティだってシャンソンを作曲していてそれがいまでも愛されているんだから
恥ずかしがることないよ!よくあることさ。
それより恥ずかしいのはこの小説に無理やり深い意味を汲み取ろうとするようなやつさ!
マンガはマンガで楽しく読めばいいじゃん。宗近くん、かっこいー!糸子萌えー!
そういう意味でおれはこの作品大好きだよ!
59 :
吾輩は名無しである:2007/09/09(日) 01:21:28
hoge
60 :
転載:2007/09/09(日) 01:36:52
989 名前:(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ :2007/09/09(日) 01:31:16
漱石はイギリス留学中、外出しないで
自室にこもり読書や文学論の思索に耽った。
そして、Ffの法則を発見し、歓喜した。
漱石は文学者であり、哲学者でもあった。
ぼくは、漱石の長編はすべて読破したけど、
漱石の小説には主題的解答がない、と云うのが
ぼくの持論である。
故に漱石文学は謎を秘めているのだろう。
61 :
吾輩は名無しである:2007/09/09(日) 01:42:00
990 :吾輩は名無しである:2007/09/09(日) 01:36:16
http://www.amazon.co.jp/dp/4163589201 中条昌平がお前の大好きな漱石を貶してるぞw
こころは内面の貧しさを顕にする痛ましい記念碑にしか過ぎず、
泉鏡花・谷崎潤一郎・江戸川乱歩・稲垣足穂・夢野久作・三島由紀夫・澁澤龍彦・山田風太郎・村上龍・筒井康隆
物語性を追及した者こそが優れた作家だそうだな。文庫化も近々される予定。
62 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ:2007/09/09(日) 01:57:46
990
「反=近代文学史」ですか。
面白そうなら読んでみます。
反=近代文学史ですから内容は批判的でしょう。
ぼくはこういった本は嫌いではない。
しかし中条昌平がどんなに漱石を酷評しても
その存在はゆるぎない、と思う。
あら捜しというのは、理解、分析の上に成り立つものでしょう。
ちんかすっには到底、不可能でしょう。臭いしpp
ぼく自身、漱石を絶対視している者でもない。
63 :
吾輩は名無しである:2007/09/09(日) 02:06:52
1000 名前:吾輩は名無しである :2007/09/09(日) 01:45:27
>>995 君、虞美人草の前に筋立ても登場人物の名前もそっくりな小説あったのは知ってるの?
それに対する批判として書かれたこととか。
蠅。いったいいつまでこんな事続けるんだいいかげんにしろ。
>>62 こいつ本物の白痴だな。あちこちのスレ荒らしまくって何がしたいの?
66 :
(o^v^o) ◇m0yPyqc5MQ:2007/09/09(日) 23:57:07
64=65↑ちんかすっ馬鹿どもには近寄らない事。
近寄らざるを得ない場面も最大限に避けるに如くはなし。人生時間に限りあり。
「肩書き」は仲間を分ける方便となる以上、利用価値あり。
普段の人間の分類には外的付随物しかなしpp
「作者の求めるもの」を追求するのが一般小説
「読者の求めるもの」を追求するのがラノベ
俺はこう考えてる。
純文学とか読むと分るけどさ、腐敗しきってんだよ。一般小説は。
独りよがりなオナニーをタラタラ垂れ流してるだけ。
今の純文学は漱石の文学を基盤に書かれてるわけだし、基本的に明治の文学と言っていいわけだよ。
その証拠に成熟しきっちゃたから進化を止めて保守的になってるじゃん。「純文学とはこういうもの」ってのが確立されてるじゃん。
だからどんどん前に進んでる「日本語」から取り残された。
漱石の文章とかもう読めたもんじゃない。古文書。化石。
「文章は劣化しない」とか言っちゃう馬鹿がいるけどさ、言葉は風化するんだよ。
言葉が風化すれば自ずと文章も風化してくる。
風化した文章って古典と同じだからさ、文章を書いた人がアタマヨサゲに見えるわけ。「それを読んでる俺カッコイイ!」なわけ。
それを美文だのなんだのとまつりあげるんだから失笑モノだよ。
熟れ過ぎた果物をそれと気づかずに食べてる。それが今の一般小説厨のオメデタイところ。
一方、ラノベはまだまだ発展途上だ。
「コレはラノベ」とは言えるけどさ、定義なんて文章の上では見つからない。
漢字が少ない? 文章が稚拙? 高橋弥七郎とかあてはまらない。
ファンタジー? SF? 半月はどうなんだ。
「絵がある」という共通点はあるけどさ、言ってしまえばそれだけ。
文章の上での共通点なんてないし、まだ模索してる最中。
読者の求めてるものがまだわからないから多様化してる。
まだ若い果実なんだよね。みずみずしいとは言わないけどさ。
下がり続けてるものと上がり続けてるものを比べてどっちが優れてるなんて言ってるのは意味がないと思う。
少なくとも俺はそう思う。
いつかは追い抜かされる日が来るからね。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1171251147/206
そんなんじゃだれも釣れないと思うよ。
読破するのに珍しく一週間かかってしまったよ
やっぱりちょっと難解だったんだね
70 :
吾輩は名無しである:2007/11/18(日) 20:54:49
当時の人はすらすら読めたのか?新聞連載だよねコレ?
大衆小説なのか?
美文は定型だから慣れれば全然難しくない。むしろスラスラ読める。
72 :
吾輩は名無しである:2007/11/20(火) 00:01:37
女ですが小夜子よりも藤尾のほうが何倍も魅力的です だけに、あの唐突な最期はなんだかな〜です
73 :
吾輩は名無しである:2007/11/20(火) 00:57:51
俺もそう思った
「藤尾はいやな女です」って言ってるけど
ふつうだと思う
「虞美人」じゃ可憐な女主人公しか想像できないよ...
ゼミの教授♀が糸子マンセー藤尾市ねしか受け付けない人だったが
自分は普通に藤尾が好きだった。美しく傲慢であっさり逝く、これよこれ
温き水打つ白き布ってなに?
77 :
吾輩は名無しである:2007/12/02(日) 03:42:43
美しく傲慢で…そういえば、この作品のおかげでアントニーとクレオパトラを読みました。
御代をしろしめす方の御最期、かくありてこそ(手元にないので不確か)の一文に惹かれたから。
でも口語訳でちょっと凹んだ。クレオパトラも藤尾の性格をほのめかすものだとすると、藤尾はやっぱ自殺なんでしょうか
毒をあおったみたいな描写なかったっけ
でも「もう死んでやる!」っていうテンションがよく冷静に続いたな…
79 :
吾輩は名無しである:2007/12/02(日) 07:51:09
ん〜私としてはあのまま、なんですって…わなわなぷっつん(人事不省)→そのままちーん なイメージだった(ありえないけど)
だって毒飲むにしても、一瞬冷静になりそう 勢いが大事だよね
知的すぎて普通の男性じゃ満足できない女主人公っていうのはオースティンにも通じるな。
まああっちはあんな悲惨な末路は至らないけど...
81 :
(o^v^o):2007/12/02(日) 12:40:16
ヽ(´ー`)ノ{ぐびじんそーってただ具体的に読むと価値半減するよ、素人は仕方ないけど。
あれ美文だから内容より形式が大切だよ。
「高雅絢爛な文体」を読んで味わいうれば内容は問われないよ。
内容と呼べる内容はなし。美女が亡くなる悲劇仕立てにしただけの話だよ、最後の一言で。
あれはただの自業自得のもののあわれだから別に他の理由ないよ、いくら読んでも。
虞美人草の展開形式は予定調和上にあるけど、その中で語られている事は
例えば『三四郎』でこの先日本は滅びますよと断言している、あれと同じだと思う。
内容も理由もまさに上記の通り存在しているよ。
新聞掲載当時の読者も藤尾ファンになってしまったので、漱石が怒ったと
文庫の解説に書いてある。藤尾ファン=日本をだめにする人種。
84 :
82:2007/12/02(日) 14:09:45
でもそりゃ藤尾を魅惑的に書きすぎた所為ではw
85 :
吾輩は名無しである:2007/12/02(日) 19:19:09
残念ですね、大先生
今の若いものが読めば、小夜子より藤尾に人気が出そう かくいう私もその一人
「今の若いもの」じゃないよ。世間はいつもそうなの。
君は藤尾グッズを買って喜んでる明治のお嬢ちゃんと同じ感性なわけ。
漱石は「新しい女」を書こうとし続けたけど、特に明治の結婚において
女は全然自由なんかじゃない。
愛を自覚しても世間と金銭問題が自由恋愛結婚を許さない。『三四郎』の美禰子のように。
女の目線があるなら、例えば大塚楠緒子の書いた悪女ヒロイン達のように
自分のプライドの為に自ら死なないどころか、周囲を破滅させて悠々生き延びる
究極に自己中心的な女性の物語が生まれ得る。
漱石は糸子タイプを書く人で、『草枕』の那美さんなどには傍観者の視線に終始してる。
人と世間を舐めてかかる藤尾を、中身カラッポならそのカラッポぶりを
もう少し突き詰めて書かれたら面白かったと思うな。
88 :
吾輩は名無しである:2007/12/02(日) 20:29:29
なるほど……深いね…
那美さんも私は好きだ。奇妙奇天烈なことやるから、周囲から気違い扱いされてるけど、彼女にも内心深い悩みがあり、でもよくわからない
人を翻弄するという点では藤尾と同じかな
漱石の登場人物で一番会ってみたいのが藤尾だね。
二番目は『それから』の嫂。
行人のお直では?
藤尾は会ってみたいというより、見てみたい。
92 :
吾輩は名無しである:2007/12/02(日) 23:31:42
わかる、巻き込まれないように、巻き込まれても逃げられるように準備して見たいかも。
糸子が好きじゃないのは、生活臭がするところ。小野さんと藤尾の話についていけないところ。いらつくのもわかる。
うちの母を彷彿とさせるからますます嫌。
漱石は、普遍的な真心と 何があってもブレない価値観を個人の「誠実」さとして
皮相な虚飾に踊る新世代人の対極に求めた。それが糸子や宗近くんかな?
この人達は守るべき人の道が見えていて、だから強い。
おそらくどんな境遇にあっても変わらないと思う。
それが人の安心であり、信念であり、幸福であるという漱石の持論かなあ。
藤尾はあのまま突き進めていれば小夜子も小野さんも不幸にしただろうけど
予見されたとおり脆弱で、自ら滅んだ。ぬるいタイプだから同情評が集まるのかもw
本当の悪女なら、甲野くんの財産をむしり取り、宗近くんを袖にして、小野さんを小夜子から奪って、
そして勿論生きている。
>>92 日々の営為を丁寧にこなして子供を育て上げたお母さんは
誰よりもリアリストだよ。人生に自信を持ってると思う。
95 :
吾輩は名無しである:2007/12/03(月) 00:25:01
93が言ってる
糸子や宗近は、どの作品に出てくるのですか?
96 :
吾輩は名無しである:2007/12/03(月) 00:45:01
>>94 …ではそれに反発してる私は、よき妻よき母になれそうにないね…(母がよい母だったか疑問だが)女になり損ねた気もする
チラ裏すまそ
対照的な女の例として、風と共に去りぬのスカーレットとメラニーを思い出した
93はこれが美文で書かれてる意味が分かってないな。
基本的に漱石の文章は美文だよな
美文じゃなければ生き残ってんだよ。ああいう女は。
藤尾は滅ぶべきものなのだから生き残らないよ
102 :
吾輩は名無しである:2007/12/04(火) 06:30:53
漱石の中では藤尾は滅ぶべきもの
文学としてはこう言い切ってしまうと幅が狭くなるような気がするのだが、
それでも言い切るところに漱石らしさがあるんだろうな
後期の漱石作品は心理という面では遥かに成熟しているけど、虞美人草ほど
漱石的傾向を知るのに適した作品は無いのかもしれない
そだね。漱石は、行人の一郎のようなドン詰まり状態も描いて見せられるけど
虞美人草は数式のように斬り口鮮やか。
知的?過ぎて普通の男じゃ物足りない女主人公っていうのはオースティンの影響もあるのだろうか?
(当時の日本の社会状況から言って、ある意味ありえない存在だから)
まああっちとは違って悲劇的末路に進むわけだが...
普通の男じゃ物足りない、というか
(藤尾は自分がときめくか否かのロマンスも求めたようなのでまさにそれだけど)
当時そこそこレベルの女性は、既に出世コース上にいる年配男性に嫁いだ
106 :
吾輩は名無しである:2007/12/13(木) 13:27:55
宗近さんの魅力ってなんだ?振られ役だけど
甲野・藤尾間より糸子とは温かい関係で
宗近くんの魅力はその温かいところじゃないのか
義を重んじるっていうかさ
藤尾相手でなければ振られはしなかったろう
108 :
吾輩は名無しである:2007/12/13(木) 16:02:43
藤尾→小野
詩的な世界を持ち、言いなりになるから好き…?
小野→藤尾
出自のコンプレックスから上昇思考あり、金持ちの娘だから(美人だし)
…かな
109 :
吾輩は名無しである:2007/12/15(土) 17:33:05
なんか読めば読むほど、小野さんは恩という名のもとに、小夜子を押しつけられてる気がする。でも…恩と結婚は別、というのは、現代の感覚なんだろうね…
宗近さんが小野さんの所に行くのも違和感がする…余計なお世話だと思う
ああわからん!
110 :
吾輩は名無しである:2007/12/16(日) 09:13:37
小野は婿になるという含み付きの金を受け取って、下層民決定路線を抜け出すための学業を修めた。
当時の価値観では嫁とりが当然。
宗近はそれに従って動く。不徳義漢になろうとしている友人に助言するのも当時の価値観では当然。
年金も生活保護もない時代の下層民を想像するだけでOK。
当時は上中下層の人口はきっちりピラミッド型。
112 :
吾輩は名無しである:2007/12/17(月) 10:38:50
じゃ、もしあのまま小野と藤尾が結婚していたらどうなった?
>>112 書生と篤志家の娘が結婚をめぐって揉める話は多い。
許婚扱いだったのに他に恋人ができた、とか(小野さんと小夜子パターン)
他に縁談があるのに恋仲になってしまった、とか。
だから恩義に背くケースも少なくはなくて、当時の小説の題材によく見られる。
もし藤尾の相続金で小夜子父娘に慰謝料でも支払って
小野さんが出世の後も金銭的な援助をするとかなら
表向きは問題ないのかもね。けどあの二人にそんな気はあったかなあ。
そこまでして結ばれたい相手だったかな。
とりあえずこうした裏切りの喜劇は、本質的には死者を生む悲劇に繋がってるんだな。
自分的に『虞美人草』のテーマって、ラストの宗近くんの手紙が全てだろうと思うんで。
114 :
吾輩は名無しである:2007/12/17(月) 23:24:43
>>113 確かに…話相手としては張り合いがあっていいかもしれないけど…夫婦はちょっと違うかも
>>114 というか、これはそう責められる事ではないけど
小野さんと藤尾の場合、互いの虚栄心を満たす為の打算があるから
このまま結ばれたなら夫婦としても上手くやったかもしれない。
宗近君の介入がなければ、「驕った新文化カブレが旧文化人を踏みつけにして捨てていく」
という構図がおそらく成立したと思う。
でも、それでいいのかな? 日本は今(当時)いい気になっているが、
いつか日本古来よりの義侠心に立ち返った時、
藤尾のように破滅するしかなくなるんじゃねえの? という話なんじゃないかなあ。
116 :
吾輩は名無しである:2008/01/01(火) 22:18:40
現代の口語文しか理解できない俺にとっては、
「草枕」とこの作品は、えらく読みにくかった。
二度挫折して三度目で読み通した自分。
>>116 樋口一葉と尾崎紅葉を読みまくってから戻ってくれば楽勝
尾崎紅葉は口語文も『多情多恨』という大傑作があるけどね。
ちょっと藤尾をかばってみたい。
そもそも藤尾は、宗近と結婚する意志はないと言い放ち、小野に想いを寄せていることを公に
しているのだから、誰かを持て遊んだわけでもなく、許嫁がいるとも知らずに小野に想いを
寄せ、小野の策略に翻弄された挙げ句に捨てられるのだから非常に気の毒な女ではないか?
反面、5年に渡り寄せた想いを踏み付けにされ、女の面体を砕かれたにも関わらず小野との
結婚を承諾する小夜子は、策略的でしたたかな女なのではないか?
藤尾の自殺の理由は、プライドを砕かれたことではなく絶望だったんだと思う。
想いを寄せた男がインテリのエリートだったばかりに、策略的で狡猾な女と決めつけられ、
挙げ句、周囲の工作によって小野との仲を引き裂かれた絶望によるものだと思う。
うちのゼミの恩師♀は糸子しか認めなかったけど
自分も藤尾って個人的にそこまで酷いとは思わなかったw
悪女って言うのは、大塚楠緒子作品のヒロインです。あれこそ本物の悪人。
しかも極悪すぎて滅びない。どんどん善人を食い物にして尚のさばる。楠緒子テラカッコヨス
漱石の藤尾糾弾はまあ分かるんだよね。
一応虚飾の象徴、義の対極たる存在として描かれているから。
でも美禰子や那美さんとどれほどの違いがあるというのか。
美貌を武器に結婚に夢持って何が悪いんだ漱石先生よ…。
破滅するのが小野さんじゃなくて藤尾だけなのはちょっとね。
あそこで簡単に死を選ぶ浅さについてを甲野さんがくどくど述べていたのだとしても。
ずっと昔、
古手川祐子と古尾谷マサトと石原真理子と坂東八十助だったと思うけど
ドラマでやってたのを見た。
本は飛ばしまくって一応読んでたけど、ドラマで「ああ、こういう話だったのか」とオモてしまった。
今、青空文庫で読み返してるけど、やっぱしんどい。ドラマもう一度みたい。
読み終わった。
やっぱり、ドラマは脚色されてたんだな。
ドラマでは、藤尾が密かに好きだったのは甲野兄で、
最後は甲野兄の腕の中で幸せに満たされながら死ぬ、という美しい話になっていた、確か。
途中で挫折しかけたけど途中から慣れたからか、読みやすくなった。
小野さんは勉強に集中する為にも、お金を持ってる藤尾とある意味
打算的に結婚しようとしていた。
あの場面で宗近君が引き戻してくれなければ、小野さんも
義理を忘れた不真面目な人間になってたはず?(船に乗りかけた時に誰か陸から
引っ張って呉れれば)という例えもこれに繋がったのかな。
まだ1回通して見ただけだから、勘違いしてる部分もありそうなので読み返してみます。
とりあえず全部を頑張って読んだ
結果・話がわからない所が多すぎてここにきて初めて藤尾が悪女として書かれていたことに気付いた
とりあえず一番面白かったのが『真面目になれ』って所だな
藤尾はなんも悪くない。
小野にだまされた可哀想な人。
藤尾を選んでも小夜子を選んでも(どちらが悪いとかこの際関係ない)悲劇は訪れる
甲野さんの手紙が作者の言いたかったことかな?
最後の宗近君の言葉が河豚雑炊の如く〆のセリフ
文章は散文・美文的で虞美人草のイメージとマッチしていて良いけど少し難しい
>>126 「真面目になれ」あたりは事実上のクライマックスだからな
あの「真面目」も禅でいうところの「真面目(しんめんもく)」なんだろうなあ。
ムネチカ君は京都でも「第一義」とか禅語を使っているからなあ。
宗近君はどんな伴侶を得るんだろうかとふと気になったのだった
恋愛をする宗近君の図が意外にも思い浮かばない
しても相手が許されざる女性で、片想いで終わりそうな…
行人の二郎に近いイメージだからかなあ
宗近君は親父さんの決めた素性のいい女性と結婚するよ。
その妻は妹の糸子との関係も良く、幸せな生活を送るにちがいない。
うーんそんな感じ
なんかとにかく義や倫理に背くライフスタイルは無いな
135 :
吾輩は名無しである:2008/07/04(金) 23:38:26
>>1 俺も途中でやめたw
文章が気持ち悪く感じた
ストーリーを追うような読み方しか出来ない低脳な読書者の自分には敷居が高すぎたようだ、、、
これはストーリーを追ってこそおもしろいはず(だって新聞小説だし)。
途中でやめる人は、逆に最初から美文を一字一句まじめに読んでしまったんじゃない?
適当に飛ばして先に進んでみては。
「君。なんだね。ときどき、自分のふるいものを読みかえすと大変ためになるものだね。このあいだ、何の気なしに読みかえして見て、だい分、読んで見たが、いま読むと、自分のいいとこ、悪いとこがはっきりとわかるね。」
「先生はどれが、一番いいとお思いになりました。」
「坊っちゃんなんか、一ばん気持よく読めたね。」
「吾輩は猫はどうです。」
「あれも悪くはないよ。」
「草枕は、いかがでした。」
「草枕かい。あれには、辟易したね.第一、あの文章に。」
「例の智に働けば角が立つ。情に棹させば流されるというやつですか。」
「ううむ。読んでいくうちに背中の真中がへんになって来て、ものの五枚とは読めなかったね。」
みんなが思わずどっと笑った。
「虞美人草はどうです。」
「虞美人草はまだ読みかえしてみないが、あれも駄目だろう。」
江口渙「漱石山房夜話より」
昭和28年7月
138 :
吾輩は名無しである:2008/07/24(木) 19:38:04
やっぱそういうもんなのか。文章媒体特有の面白さでもあるか。
漱石が自分の作品を語る、その内容をストレートに受け取るようでは、
漱石なんぞは読まぬがいい。
虞美人草は、極めてリキの入った作品。辞典片手に読んでソンはない。
鑑賞できるかどうかは、読み手の力量次第。
で、鑑賞できると思われる奴ってのは少ないに決まっている。
140 :
吾輩は名無しである:2008/07/24(木) 21:21:42
やっぱそういうもんなのか。最後の選民意識が気になるが。
ん?
俺が理解している、と主張しているわけではないだろ。
周辺知識の勉強や、辞書なしに理解ができる人士はそういないだろう、ということ。
漱石は漢学の素養も超一流。漱石の漢詩能力はネイティヴ並みと言われている。
(出典ちょっと忘れ)
「文選」を漁った云々の話を読んだことがありますが、
初の連載小説であるし、当時の文壇状況からの気負いもあったのでしょう、
結果、凝りに凝った文体になったのが、数年経って気恥ずかしく思われた、
といった感じでしょうか。
「虞美人草」は当時の評にもあるように、
江戸の読本の明治版、という辺りが正解なのでしょう。
文体に魅力を感じないなら面白さは半減するし、
勧善懲悪の話が嫌いなら、これほど苦痛な小説もないと思われます。
>>142 ま、何読んでもつまんないという人はいるからね(笑
勧善懲悪だけ、とか、文体だけ、にしか眼がいかないんじゃな。
>>141 辞書なしで余裕に読めるだろ。内容が分かる年なら。
潺湲(せんかん)
目暗縞
立憲政体、万有神教⇒雅号で使うとどんなニュアンスかねえ…
牛肉屋がみんないろはになるのもその格だね⇒いろはになるとは?
…
まあ、コピペもできないような漢語や、当時の慣用語がはじめからずらずらと出てくる
>144ほど学がないので、俺は辞書が必要だな(笑
146 :
吾輩は名無しである:2008/07/28(月) 23:10:22
語るに落ちるってやつだな
その程度のことも分からないなら
>漱石なんぞは読まぬがいい。
まあ知識も頭も足りないから
背伸びをしたがり過大評価を下すのだろうが
前後があれば分かる。つーか単語しか読まないんだな。外人か?
虞美人草、端麗な文章で引きもいいし結構読ませる内容だと思うんだ
ストーリーごとに文体設定できるって時点でやっぱ凄いよ
>>146 お、言うねえ(笑
こっちは手の内を明かしたわけだから、
ここは偉そうな>146の、「具体的な」ご高説を伺いたいもんですな。
虞美人草を辞書引かずにすべてわかってしまうって人、
あんまり回りにいないもんだからねえ。
まさか誹謗中傷の空論だけってことはないよね。
辞書はひかなくても読めたなあ
大学生当時だから知識も雑多だったんだろうけど…ってか喧嘩するなお
虞美人草、最初の一行目で辞書引いた私が通りますよ・・・
>>150 こんどは、大学生年齢で、辞書を引かずに虞美人草を読んだ、というわけか。
俺に喧嘩売ってるとしか思えんな(笑
牛肉屋がいろはに〜のくだりが、なんで分からないのか分からない。
「その格だね」の「格」の使い方でひっかかるというならまだ分かるが……。
難しいけど註釈ついてるから学生でも読めるよ
解脱しますた
そばやがみんな藪、みたいな話じゃないの?
今手元にないから
>>145の例文を普通に読んだだけだが
意味の取れないような文ではない。
158 :
吾輩は名無しである:2008/07/30(水) 13:25:19
プッ
なんで人間って見栄張るんだろう・・・
辞書必須だったのは特に文学部とかではなかった人じゃない?
古典講義受けてて近代専攻だと別に学生でも読めますけど…
人間関係の体験が希薄で、書いてある内容がイメージできないのでは。
その場合は辞書必須も仕方ない。
流石にそこまではどうでもいいけど
背伸びしてる自覚がないんだな。
で、いろは、ってのはいろは茶屋、ってのはその辺のガキンチョのようには学がないので、
辞書を引いてわかったんだが、じゃ、いろは茶屋ってのはどんなところか?
ううむ、関東関西で違いがありそうだけど、漱石なら末摘花へシフトはしねーな、
というわけで、百科事典系も引かざるをえないけど、メモだけしとこう…
だから、たどたどしく、やっと読めるってのが俺にとっての虞美人草なわけ。
誤解もあるかも、と、戦々恐々なんだけど、
まあ、流石に2chの文板の住人はちがうね(笑
文学部で普段からごちゃごちゃやってればある程度は読めるというだけだよ
百年も昔の文学を辞書引いて正確に読もうとする事は普通に素晴らしいんじゃない
すばらしいけど、なんかそういうことわざあったよな。
167 :
吾輩は名無しである:2008/07/30(水) 20:03:12
木村荘平の牛なべ屋「いろは」が繁盛して
そのひそみに倣った店が続出したとか。
藪蕎麦もその類だが江戸の話。
文学板は見栄張りが多いから
こういう話題になると伸びるな。
俺は坊っちゃんでさえも辞書片手に読んだ。
さらにグーグルの画像検索も駆使した。
そこまでしないと、当時のイメージが掴めなかった。
169 :
吾輩は名無しである:2008/07/30(水) 21:03:56
夜な夜な辞書片手に注意深く読み進める、なんか趣味って感じだなあ。
よい読書ですね
ちくま文庫のには注釈たっぷりついていて、辞書引くような必要ないけど、
虞美人草は注釈のついていないのなんか辞書引いても意味不明だろ。
全集も註釈はついてるよ
>>167 お、なるほど…。いろは茶屋じゃなくて、牛なべチェーン店「いろは」ってわけだね。
ご指摘さんくす。
ういきにも載ってる話だったね。
ネットの力は大きいけど、百科事典の変わりにするのはちょっと抵抗があるな。
それくらい文脈でわかれよ。頭痛くなるな。
文体にスピード感あって読ませるし、まずストーリーそのものが面白いから
疑問な箇所は付箋してぐいぐい先を読んじゃうけどなあ
最後までいけば註釈もその勢いで読める
小学生時代にちょっと背伸びして、小難しい文庫本に手を出したりしなかった?
結構面白いんだけど読めない漢字も多いなあって時、
適当に脳内補完しながらとりあえず最後まで読んでしまうとかそういう感じ
会話が多いのも読みやすい理由のひとつかな
筋も単純で、飛ばし読みしても話は追える様になってるし
ほんとにこの文から「いろは」は店の名前だろうと推測できないのか?
かなりまずいぞ。
179 :
吾輩は名無しである:2008/08/01(金) 08:27:42
「その鼻を廻ると嵐山どす」
どす、と言うのは舞妓さん言葉かと思っていたら、船頭が言うのはおかしくないか
>>178 店の名前としか捕らえられないのは、日本語の許容レベルが狭すぎ
虞美人草は確かに虚飾表現は多いけど
三四郎読むのと同じだと思うんだけど……
どす、と言うのは、です。
断定の助動詞の丁寧表現。
京都には男もいるわけで(笑
大阪だと、だす、と言うよね。
179どすえ、おとこも使うんですね。ありがとうどす
>>180 「店の名前だと推測する」と「店の名前としかとらえられない」は
外人でも一緒にしないだろ。マジで日常に支障が出てるんじゃないか?
虞美人草は普通に楽しく読了できたけど
ここの一部の人のやりとりが意味不明というか、応酬のテーマは何?
優越感に浸りたがる馬鹿が下らない話題を引っ張る
ありがちな光景だよな
>>185 普通に楽しく読了できるか、辞書を引きながらでないと読めないか。
>>184 類推は正しかったわけだ。よかったね(笑
ここは宗近君がガツンと一言
胸毛出しちゃイヤン
真面目になった小野さんと甲野さんからも一言
明治は遠くなりにけり
涅槃の藤尾嬢からも一言
ホホホホ楊貴妃もクレオパトラもたいしたことないわ
何気に勝ち組の糸子嬢からも一言
欽吾さんたらイムポのくせにインキンなのよ
第三の女、小夜子嬢からも一言
あたしホントはおっぱいもおしりもおおきいのよ
甲野さんの言いたいことは?
「自己犠牲を伴う道義に重きを置くと「社会を真正の文明に導く」ことができる。
快楽に生きる万人に突然に忘れかけた道義を気づかせる故に、悲劇は偉大である。」
200 :
吾輩は名無しである:2008/09/20(土) 17:49:49
『証文による契約 道義による契約』と井上のおっさんが言ってたけど
道義に契約があるってのはその時点で道義でなくなってる気がするのだが。
契約とつくと強制的なイメッジが付き纏うのじゃ。
201 :
吾輩は名無しである:2008/09/23(火) 21:35:26
契約なんて言いたがるのは耶蘇教徒あたりじゃないの
藤尾かわいいよ藤尾
203 :
吾輩は名無しである:2008/10/19(日) 16:56:50
兄貴の嫁に娘がうまれたんだけど名前を小夜にしたそうだ。
虞美人草が大好きとは言ってたけど結構びっくりしたわ。
204 :
吾輩は名無しである:2008/10/21(火) 06:30:26
最近『虞美人草』読了した
美文調、漢文調が読みにくいなぁー、辛いなぁー、と思ってたけど
漱石全集の注解者平岡敏夫さんもそうだったっていうんだから
二流大学の学生の俺は当然そうなんだと安心した
難泣く楽々嫁増したけれども(笑)
207 :
吾輩は名無しである:2008/10/21(火) 17:11:42
208 :
吾輩は名無しである:2008/10/21(火) 17:29:58
平岡敏夫以上の一流、と解してください増し(笑)
戯言でしかないことと解してください増し(笑)
:(o`.´o):2008/10/21(火) 19:49:15
平岡敏夫以上の一流、と解してください増し(笑)
パソコンの画面で両手両足をジタバタさせながら
作家を貶すことでうさばらし、
趣味は嫌味と皮肉をいうこと、脂肪のあつみで
何をしゃべっているのかわからずに
図書館員も来るたびに厭な顔をされる始末。
数々の文学ものに愚作を発表し、一次選考突破もままならず
むかついた姿を酷評されて、ロト6の自慢をされて
またもや両手両足をバタバタさせながら現在に至る。
212 :
吾輩は名無しである:2008/10/23(木) 04:46:03
>>205 是非、今度注解者になって漱石全集発売してください!
音読できたってことだろ。
無理なこと言うなよ(笑
214 :
吾輩は名無しである:2008/10/24(金) 09:54:05
ミステリーとかサスペンスみたいな小説しか読まない友人に『いつまで同じ本読んでんの?』って揶揄する感じで言われたぜ。
虞美人草と東野圭吾の流星のなんたらが同じ速度で読めるもんだと思ってるみたい。濫読すればいいと思ってやがる。
うんざりするわ。
そんな本腰いれて読むような本でもないぞこんなの
まさか辞書とか引きながら読んでないよな?
216 :
吾輩は名無しである:2008/10/24(金) 13:05:44
普通は辞書使うとおもうんだけど違うの?
215はさっぶいな
(俺は辞書引かなくても虞美人草をスラスラよめるぜ・・・でも普通の知識水準の人間だと辞書を引くんだろうな・・・
それを知らない振りして辞書使って読んでないよな?っていじってみるか)
知ってる事を知らない振りして関心、注目を集めたり、奇をてらうってお前小学生かよwwwwww
こんなのといいいながら漱石のような文章を書けといわれても一行たりともかけない215。
場末の酒場で腐る売れないお笑い芸人みたいな臭さを感じるよ。
熱くなってるとこ悪いが意味を全然履き違えとるよ君
まあこれだけでも君の読解力がどれほどかは知れたが
辞書なんか引かなくとも前後の背景や漢字の具合でなんとなくわかるだろいくら馬鹿でも
たとえ意味合いが多少違ってようとそれで十分なのよ小説やらの読書なんてのは
額に脂汗にじませて読むよりさらっと読むもんなわけ
漱石自身もそう言ってるだろうよ
しかし君の言動は愚の象徴だな
とても漱石の作を愛する者の言動とは思えない
自ら惨めな境界に入るこういう銅臭児は何を考えとるんかね
滑稽な取り組みだな
220 :
吾輩は名無しである:2008/10/24(金) 15:33:20
217と218は違う人?
>>217 まーそういう読み方をしてるのだろうかとも察しはついてたよ。もちろん。
でも解らない語句が出てきたら辞書でしらべて語彙を豊かにするっていう読み方があるのを何故お前が否定できるんだ?
推測にも限界があって情景を間違って想像してたりする場合が多々あるのがお前の読み方。解した積もりでいるだけ。
俺は出来る限りそういう可能性を排除したいから精読を心がける。それだけのこと。
まー自由に読んだらいいと思うけど否定されるのは適わんね。
君がそういう機械的な分析気質ならばまあそれでいいと思うよ
けどなにやら解せぬ言語に遭遇したら即座に辞書を引き要領を得てるだけでは君はいつまでたっても進歩しない
引く前に前後の具合を好く読みその枠を自分で作り上げてその型にハマる対象を
自分で想像しなければ出されたものをこなすだけの豚と変わらんよ
意味わかる?
それに漱石は辞書を引かねば読解不能になるような作品は一つも書いていない
慎重になるのは無論悪くはないが漱石の作品はもっと足を崩し羊羹でもつまみながら読むのが楽しい
楽しくなれば自然と頭も和らぎすいすい捗る
その緩さの波に漱石と共に相乗ればもう辞書なぞの出る幕はない
222 :
吾輩は名無しである:2008/10/24(金) 16:22:26
読みたいようによめばいいと言ってるのになんでまた否定しにかかるんだ?自分と異質な者を受け入れられない偏狭な人としか思えない。
友達いないんじゃない?
辞書を引く人は想像しない。想像しない人は豚。辞書を引く人は豚。
誰がそんなの信じるかよ。
あほ過ぎる。
なるほど
アドバイスをしたまでだが否定ときたか
どうやら君との会話は不可能だな
忘れてくれて結構
さらば
224 :
吾輩は名無しである:2008/10/24(金) 16:34:37
222の勝ちだな。
225 :
吾輩は名無しである:2008/10/24(金) 16:35:39
決裂!
完
アドバイスなど出来る柄ではなかったということ
なかなか自分では気付けないことだが
辞書を引かないでわかったって読み方…(笑
ガキだな
朧月
霞む遠吠え
あはれなり
わかったつもりのいい加減な読み方なのに、態度が偉そうなのが痛い。
読みかたがいい加減なら態度もいい加減でなくちゃおかしい。
仲の宜しい用で藁貸し増す(笑)
辞書が無いと解らない箇所を辞書が無くても嫁る輩に意味を問えば、まだ増しな流れに鳴ったで生姜ねぇ〜(笑)
虞美人草が難しい奈良ずんば、草枕謎はより難解で焼死(笑)
232 :
吾輩は名無しである:2008/10/24(金) 23:21:55
どうでもよろしいがうぬがぶっちでつまんないことだけはいちもくりょうぜんだぞよ。じじゅうしる。
>>1 難解というより文体に凝りすぎちゃったんだね
話自体は分かりやすいし超面白いので
面倒な描写は斜め読みでも通読する価値はあると思うよー
なんかお寒い落語を垂れ流してる感じだな
難しいとかじゃなくて癖がありすぎて冷める
236 :
吾輩は名無しである:2009/02/01(日) 22:54:01
癖を楽しむ余裕がないんだな。
237 :
1:2009/04/25(土) 20:44:17
まだあったんですね。このスレ。
そろそろ再チャレンジしようと思います。
238 :
吾輩は名無しである:2009/04/27(月) 14:10:02
本当にもう、馬鹿ばっかり!!
239 :
吾輩は名無しである:2009/04/27(月) 20:44:31
悲劇は偉大なりに蛍光マーカーした覚えがある
この作品だったっけ?
240 :
吾輩は名無しである:2009/04/27(月) 21:17:14
悲劇は喜劇より偉大である。
これを説明して死は万障を封ずるが故に偉大だと云うものがある。
取り返しがつかぬ運命の底に陥(おちい)って、出て来ぬから偉大だと云うのは、
流るる水が逝(ゆ)いて帰らぬ故に偉大だと云うと一般である。
運命は単に最終結を告ぐるがためにのみ偉大にはならぬ。
忽然(こつぜん)として生を変じて死となすが故に偉大なのである。
忘れたる死を不用意の際に点出するから偉大なのである。
ふざけたるものが急に襟(えり)を正すから偉大なのである。
襟を正して道義の必要を今更のごとく感ずるから偉大なのである。
人生の第一義は道義にありとの命題を脳裏(のうり)に樹立するが故(ゆえ)に偉大なのである。
道義の運行は悲劇に際会して始めて渋滞(じゅうたい)せざるが故に偉大なのである。
道義の実践はこれを人に望む事切(せつ)なるにもかかわらず、
われのもっとも難(かた)しとするところである。
悲劇は個人をしてこの実践をあえてせしむるがために偉大である。
道義の実践は他人にもっとも便宜(べんぎ)にして、自己にもっとも不利益である。
人々(にんにん)力をここに致すとき、一般の幸福を促(うな)がして、
社会を真正の文明に導くが故に、悲劇は偉大である。
やはり夏目漱石最高としか…
久々に草枕と道草読もうかなあ
草枕、新潮社のCD文庫を携帯におとして聴いている日々です。日下武史の朗読ですんなりと聴けるなあ!
243 :
吾輩は名無しである:2009/12/04(金) 00:08:40
夏目漱石のこころで
Qつまり私は一般を心得た上で、例外の場合をしっかりつらまえたつもりで得意だったのです。
一般と例外とはなんですか?
Q私はすぐに何をやらなくてはいけないと考えたのですか?
Q奥さんの人柄と性格を教えてください
Qもうとり返しがつかないという黒い光
黒い光とはなんですか?
Q私はついに私を忘れることができませんでした
この意味を教えて下さい
244 :
吾輩は名無しである:2009/12/20(日) 13:45:11
あ
245 :
吾輩は名無しである:2010/03/06(土) 22:53:01
>>242 そう?すげーイメージと違くてがっかりした。
あの気品を感じない話し方は漱石作品には合わない気がする。
246 :
吾輩は名無しである:2010/08/01(日) 12:32:36
藤尾が憤死したって解釈なんだけど、頭に血を上らせて、そのまま頓死したみたいな
イメージ抱く人がいるね。俺は、後ほど自殺したってイメージしたんだけど。
だって、頭に血が上ってそのまま死ぬなんてことは通常ありえないわけだし
想像しにくい。でも自殺って考えると、とことん藤尾がかわいそうになるんだよね。
他の人を呪いたくなるほど同情してかわいそうになる。死をもってして消えない
藤尾の怒りが俺に伝播するんだけど、これがつまり「悲劇は喜劇より偉大」だとうことなのかね。
若くてもショックで急激に体調崩して生死をさまよう人は存在するよ。
そこまでに至る藤尾についての描き方だと不自然には思わない。
ついさっき迄自分が世界の中心だったのに全てに裏切られ否定された藤尾。
それにしてもラストで無理やり勧善懲悪にして一気に安っぽくなってる。
藤尾は虚栄心に満ちた嫌な女だけど、小野に対しては正直だし魅力的だ。
小野にしても金だけではなく藤尾自身にも魅力を感じているし
小夜子に対して古い恩義の疎ましさを感じてるだけでなく本人を蔑んでいる。
道義を重んずる事にしたが、小夜子に対して魅力など感じていない。
そんな小野と小夜子が結婚しても仮面夫婦になるだけで、むしろその方がお互い罪。
小夜子には最後に小野をギャフンといわせてほしかった。