安部公房:COMPLETE WORKS 011

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830吾輩は名無しである
だったら、無理してでも逆の立場から見てみるといい。
歌いたくもない、天皇礼賛の歌をことあるごとに押し付けられる。
国旗自体はただの図案だが、ともあれ全体主義のシンボルとしてのそれを、同じ様に。
個人的には国旗に対してはまぁ、上の様にしか感じてはいない訳だが、
ただし君が代は全く別。誰それの(古代の支配者。要するに火付け強盗人殺しの
チャンプだったってだけ)子孫だからという理由のみで、生まれたばかりの
“その子供”が「公的」に敬称で呼ばれる様な社会は、俺は大嫌いだね。
誰かの子供だから偉いなんてのがまかり通るのなら、例えば同和差別やカースト制を
否定する論理だって全く、成り立たない。肯定・否定のどちらであれ、
血統やら人種、性別などで人の価値が上下するというそんな、価値観
そのものが悪。
だからもっと云うなら、それが判らないお前さん自身が悪。自覚なき、邪悪。
ひとからひととして扱われる資格を持たない者。愚かさは罪だ。
831829:2008/03/23(日) 12:13:22
>>830
おっと・・
>靖国参拝反対、国旗掲揚反対、国歌斉唱反対とかよくわからん
というのは、賛成だということではなく、安部公房が
「靖国参拝反対、国旗掲揚反対、国歌斉唱反対」だとまるでレッテルでも
ぺたんと貼りつけるように言ってしまうことに疑問を感じたということです
832吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 13:23:38
そりゃ失礼。
でもさ安部の公房、エエカッコシイだから生のかたちでのそれを見せることは、
そうはないが、彼がソノセンで間違いのない人間であったことは事実でしょうよ、
なにせかつては、党員だった位。

>>826
>靖国・国歌なんて具体的レベルじゃなくて、抽象・理想について考えた人なんだと思う。

には同意だが、でもそれはそれとして、個々の事象には全く無関心だったって
訳でもないだろうと。
むしろ一旦はそれを現実世界に求めた人間がそののち、自身のそんなを己の内で、
いかに処理して生きていったのかという点に自分は興味がある。

また、現象としてのそれが酷くファッショなものであったのは事実だが、
だがしかしそれらへのイメージと、理念としての社会正義や、更には個々人の
身体感覚までを一緒くたにして考えてしまうのもちょっと、違うんじゃ。
ひとり人間の内にもそれはそれで、いろんな階層というか、常時複数の
思弁の並立があるのは当然。
833吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 13:35:59
安部公房は共産党に幻滅してやめている
834( ̄ω ̄)みちるの友 ◆nCkADzKG8Q :2008/03/23(日) 13:49:32
その時の師匠の花田清輝との確執は有名ですねぇ(笑)
835吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 13:59:04
>>832
共産党員だと間違いのない人間、てのもずいぶん凝り固まったファシズムだな。
836吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 14:01:22
「もぐら日記」の中に、学校での国旗掲揚&国歌斉唱強制への批判的記述があるのだよ。
靖国に関しては読んだことない気がするけど、なにしろ伝統否定者なんだからねぇ……
837吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 15:44:25
長くなりますが、靖国について書かれたもののひとつを引用すると、

「靖国参拝が問題なのは、野党が主張するように信教の自由を
うたった憲法に違反するからではなく、それが「国歌儀式」の
整備だというそのことにあるのです。また国歌や国旗についても、
イディオロギー的な賛成や反発ではもう手遅れででしょう。
 むしろこの際、文部省の通達をそのまま実行して、かわりに
ある特定集団の歌や旗が引き起こすある種の感情・・・集団化の
情緒の発生メカニズム・・・を、深く内省的に見据え、<言葉>
のフィルターに投影し検証する訓練の機会に利用するのが、
もっとも教育の場にふさわしいやり方かもしれません。」(シャーマンは祖国を歌う 全集28巻P.238)
838吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 16:04:02
安部公房の儀式・集団化嫌いは徹底していて、スポーツ大会の
選手宣誓も、まるで脱糞の最中を見せられているようで
寒気がしてくる、とまで言ってるし。コンサートの客も、
意地でも擬似集団に酔おうとしてるのがおぞましいとか。
花嫁衣裳とファッションショーの廃止運動をおこしたら、
女性ははるかに魅力的になる、とか。

とにかく全集28巻はモグラ日記、NHK対談を文字に起したもの、
『死に急ぐ鯨たち』のほとんど、ドナルド・キーンやブレッソン
宛ての書簡など、盛りだくさんでファンなら必読ではないでしょうか。
839吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 19:46:31
倉橋由美子が持っていた、
イデオロギーに縛られる細胞的人間への嫌悪感って、
安部の国歌や国旗に対する嫌悪感と同質だよね。
840吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 21:49:25
安部公房は独特の国家論を持っていたというよりも、終戦時の実体験から
国家とはなにか?日本とは?日本人とは?・・と考えることを強烈に動機づけられた
人なんじゃないかな。その証拠に彼は自分の意見や考えを巫女的神託的に表明する
人じゃなくて、事細かに自分の経験を述べてそこから現在の自分の意見を言う人
だったと思う。彼の中国の奉天の市場あたりの話は、自分だけではない、作家の
リービ英雄も非常に興味をそそられると新聞で感想を述べていた。惜しむらくは
安部公房の作家生命は短かったということだ。自分は安部公房は「未完の」大作家
だと思う。だからこそ、彼が事細かに説明したこと「本」、彼がそここら意見とし
て表明したこと「末」、この本末を転倒してはいけないと思う。安部公房はカオスを
内包した作家だ。だから一通りの言葉で彼をくくることはできない。
841吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 22:01:00
>>838
北朝鮮のマスゲームも嫌いそうだな。
842吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 22:32:10
>>825>>829
単にお前の脳のバルクの問題だなw
想像力や感受性が欠如していて公房の小説がよく読めるねw
843829:2008/03/23(日) 23:04:30
825さんと829は別人です。
自分としてはファンでありながら安部公房を靖国参拝反対、国旗掲揚反対、
国歌斉唱反対だという言葉のみでくくろうとするほうが、想像力も感受性もない
とおもいます。まるで偶像崇拝みたい。あんなに言葉を尽くしていろいろ語って
くれた作家を言葉尻をとらえて縛り上げている。まるで利用しようとする
しているみたいに思える。
844吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 23:14:40
>>843
>靖国参拝反対、国旗掲揚反対、国歌斉唱反対だという言葉のみでくくろうとするほうが
いったい誰が、それのみで安部公房をくくろうとしている?
それらは安部の文学を語るうえで重要な特質であるが、それが全部であるとは
誰も言っていない。

お前の書き方のほうに詐術を感じるね。アホウヨにありがちだね。くくられるべき
なのはお前だよ。
845吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 23:32:26
俺はむしろ逆に、そんな素朴な文学愛?の方にこそよっぽど違和感があるけどな。
自分にとって都合の良い部分ないしは、立ち入ってはこない部分だけのつまみ食い。

>>840には俺はまぁ反対で、安部のああいうのは基本エエカッコシイというか
レトリック、ないしはただの、小説家としての表現上の一スタイルでしかない
ものと見ている。
要するに彼にとっての是と否ってのは当然にはっきりとあって、あとはだから
ディティールやらなにやらは、己の在る「一段上の」位置から、読者に対し
いかにそれを表現するかもしくはポーズを取るかって話でしか、なかったんじゃ
ないかと。もちろん、小説家が小説家であることを軽視するつもりも自分、
さらさらないんだが。
846吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 23:37:07
ああ、>>845>>843へ。

それと>>844、そういったレッテル貼りはあんまり、ブンガクテキじゃないと
俺は思うw 云ってることは俺ともたいして変わらないのかもしれないが。
847829:2008/03/23(日) 23:38:03
>>844
>靖国参拝反対、国旗掲揚反対、国歌斉唱反対
という言葉で安部公房を表現しないでほしい。それだけだよ。
848吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 23:48:23
>>845
自分は安部公房をええかっこしいとは思わない。
むしろ、御自身の実体験に基づいた感覚を大切にしていると尊敬している。
彼が非現実的にみえる小説を書くのは、現実がいかにもろいものか知って
射るからだと思う。まさかと思うことも現実には起こり得ると経験している
からそれを描くのだと思う。
849844:2008/03/23(日) 23:58:41
>>846
>云ってることは俺ともたいして変わらないのかもしれないが。
まあ、あえて…ということも必要であってw

>>847
>という言葉で安部公房を表現しないでほしい。それだけだよ。
ネトウヨなんて言い方が失礼だったかも…しれない。
どうしてそう思うのかを聞きたいな。安部公房がそういう意見を
表明していたのは事実であるわけ。

しかし、彼はイデオロギッシュなことを嫌っていたわけであって、
それがたとえば、靖国であったり国旗であったりとなっていて、
いわゆる左翼におけるイデオロギッシュな側面も嫌悪していたので
はないか? だからステレオタイプ的に「安部公房=左翼=反右翼=
反靖国国旗」という構図にあてはめるのはいかがか?という意味なら、
わかる。冷たい駱駝?は右も左も関係ないというね。
850吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 00:03:38
いずれにせよ、なぜ安部公房が
これだけ盛り上がるのか?
考える必要があるような


三島でも大江でもなく、なぜ、安部なんだろうか?
それぞれに天下国家を論じ、それぞれに天下国家を題材に…
ああ、なぜに中上が死んだのか。。。
851847:2008/03/24(月) 00:07:06
そう、あなたの言葉でいうなら、

>しかし、彼はイデオロギッシュなことを嫌っていたわけであって、
>それがたとえば、靖国であったり国旗であったりとなっていて、
>いわゆる左翼におけるイデオロギッシュな側面も嫌悪していたので
>はないか? だからステレオタイプ的に「安部公房=左翼=反右翼=
>反靖国国旗」という構図にあてはめるのはいかがか

ということ。まさにステレオタイプ。
852吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 00:11:09
ろくすっぽ安部公房や三島由紀夫の小説を読んでない奴が安部を左翼、三島を右翼と軽率に思いこむ傾向あり。
853849:2008/03/24(月) 00:11:46
>>851
そういうことなら、よくわかります。暴言失礼しました。
安部はたしかに左翼でもありましたが、それは右翼がいないときの
左翼でありました。真には、右も左も関係なく、全体主義的なるもの
への嫌悪感であったと僕は理解しています。たとえばチベットの安易な
「独立」をあおる、左翼たちを安部はどう論じたか、興味がもたれる
ところです。
そして文学とは、ステレオタイプを真っ先に破壊、攻撃すべき…で
あってほしい。
854847:2008/03/24(月) 00:12:31
>>852
そう思いますね。同意します。
855吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 00:21:03
>>852
詳しく書いて
856吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 00:28:34
…俺がよく安部をエエカッコシイっつーのはさ、『死に急ぐ鯨たち』や
『都市への回路』等、あくまでエッセーや対談からの、彼のひととなりの
印象をそう、形容しているだけ。だからなんだったら、「スタイリスト」とか
でもべっつに、良いんだけどさ(苦笑
情緒やら情念といった、ひととしての生の感情を安部公房、そのまんまの
かたちでストレートに表すことを好まない人間だったよなぁと。>>837で引用
されているものなんかまさにその口。そこにある屈折やら皮肉(それも大して
複雑なものではない)、安部一流のレトリックが面白いから、雑文の類いは
雑文の類いとして自分やっぱり、安部の書いたものを読むのが好きな訳で。
ただし無論のこと、小説はあくまで小説として、好き。
俺が鯨そのほかを読んだのは彼が亡くなってからだが、小説自体はそれこそ、
ローティーンの頃から読んではいた。もっとも、本当に安部が面白いと思える
様になったのはもっとあと、二十歳過ぎに読んだ確か『他人の顔』からだが。
857吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 01:22:21
ようするに安部公房を左翼のネタにすんなってことだろ
サイン入り夢の逃亡買っちゃった

858818:2008/03/24(月) 14:33:41
靖国や国旗国歌の話題を持ち出したのは私ですが、
それのみを捉えて安部公房であるとするつもりは、
全くありません。

ほんとうに、単純すぎる個人的な疑問があって、
私の周りは「日本を愛するべき、日本人には愛国心がたらない」という
意見の人が圧倒的で、ここ2chでもそういう意見が多いし、
ふと、安部公房を読んでいる人たちはどうなんだろう?と思ったわけです。
そこで私自身が『死に急ぐ鯨たち』を読書中ということもあり、
安部公房がその中で何度か取り上げている靖国国旗国家について質問を絞ってみただけなのです。

ですが、結果として自分が<<840さんの指摘されている通り、枝葉のことを
大げさに取り上げてしまったと反省してます。あと<<819さんのおっしゃるとおり、
どんな意見を持っていようと、すばらしい小説は小説として楽しめるわけで、
私の質問はあらゆる点から愚問であったと思ってます。
859858:2008/03/24(月) 14:42:48
アンカーミスってしまいました。ごめんなさい。訂正します。

ですが、結果として自分が>>840さんの指摘されている通り、枝葉のことを
大げさに取り上げてしまったと反省してます。あと>>819さんのおっしゃるとおり、
どんな意見を持っていようと、すばらしい小説は小説として楽しめるわけで、
私の質問はあらゆる点から愚問であったと思ってます。


860吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 19:35:58
>>859
ぜんぜん愚問じゃないと思います。安部にとって、国旗国家等にどういう
姿勢をとるかは重要であったわけだし。それについての解釈は議論すればよい。
一番愚かなのは隠蔽すること、目を向けないこと、無言の圧力をかけたり、
いやがらせをすることです。そうそう、最近のネット右翼みたいな
861吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 23:03:22
戦後作家というものは大概は若い頃に一度はコミュニズムの可能性を信じた
人たちであったことは事実。ただ共産主義思想そのものに問題があったので
はなく、それを司っていた党やその構成員たちが当然完璧な人間や組織なの
ではなく、その思想自体から人々を幻滅させてしまうような様々な問題を見
て見ぬ振りをして放置していた。それが後に反スターリニズムの時代に来て
ウミのように噴出した。
安部公房は人民を侮蔑するようなブルジョア的カラクリで訳のわからない小
説を発表したとして日本共産党を除名処分された。
安部はだからといって反共主義者になったわけではなく、彼はより越境しよ
うとする自由の探求者として、イデオロギーなどという瑣末なものにこだわ
ることのない、未だみぬものの観念の果てに旅した人だった。
だから安部はすぐに中心軸を築き回帰してしまうような人間の病としての思
考の気質や運動性を撤回し続ける、回路を開いた。
だから安部と大江は本来逆さまの思考法のもとにあった。
862吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 23:20:14
>>860
おまえのような凝り固まった左翼に嫌気がさしたんだよ安部公房は。
863吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 23:23:26
>>862
自らネット右翼だと申し出なくてもいいぜ
864吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 23:27:10
国とか国家とかいうシステムにずっと疑問を抱き続けて来た人なんだろうな。
別に、無政府主義者ではないし、結局個人は国家というシステムに回収されるしかないのだろうが、
それでもあえて疑問を抱き続けることの重要さを教えてくれたような気がする。
865吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 23:51:14
>>863
その発想がトンマだな。
866吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 00:46:45
トンマのマント
867吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 01:04:25
>>862
アホか。安部は一貫してサヨクだったじゃんw 共産党云々は別にして。
君みたいな直情的なウヨクをもっとも嫌ったんだよ、彼は。

安部の言説のどこにウヨク礼賛的なものがあったのか、教えてくださいませえ。
868吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 01:13:14
「好きなものはなんですか。きらいなものは」
「それはたくさんあるよ。でも、やはりきらいなもののほうが多い」
「きらいなものといえば?」
「ゲジゲジ」
「ゲジゲジ以外には?」
「まあそうねえ、ゲジゲジと右翼」

だってさ。残念だったな。
869吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 01:52:24
安部公房にとって、右翼=ゲジゲジだそうであります。
870吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 06:48:20
>>861
はは、概ね同意だわ(苦笑
てか、上手くまとまっていると思います。大江のああいった性質への認識
をも含め、見方、考え方自体には自分、ほとんど異論がない。…ただし
語り口がいささか反共的と云うか、そういったものへのシンパシーを未だ
捨てきれないでいる者(自分も)にとっては少々、耳が痛い感じではあるw
…これは自分語りにはなってしまうが、俺は他人からは何かとサヨク扱い
されることの多い人間なのだが、例えば自分が此処でのべつに腹を立てては
不快がっているのもまずたいていは、そんな理由からであって。――だからこそ
小説とはまた別に、人間・安部公房が自分は、とても気に入っているんだ。
871吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 07:05:24
…だから俺が>>845で云っているのも、小説は小説として徹頭徹尾、
書き手の思想・信条などとは別に、一文学作品としての固有の価値なり、
独自の生命を持つ――、なーんてシンプルな話ではなくってね、
そうではなくて、例えばエッセイ等の雑文において、書き手が表面上、
目に見える(見えやすい)ところに書いたものを額面通りに受け止める
ことが即ち、ものを読んだというか、正しくそれが読めたことには
ならないんだよと。

“読む”ことで生じた、己が内の未だ名付け得ぬ「なにものか」をただ、
まだ、「判らないもの」として「判らないもの」のままに、然れども
あくまで誠実にそれと向き合って生きてゆく、この先もまた考えてゆく、
そうある代わりに、仕組まれたもの、環境によって刷り込まれた
「既にあるもの」の命ずるがまま、ひとはあまりにも安直に、
本当の意味で“考える”その機会を、放擲してしまう。
それはしばしばナショナリズムの様な“判りやすい”かたちを取る
こともあれば、時にはひとがとても大切に思っているものの顔貌をして、
その者の知の“可能性”を、食い荒らしてゆくんだ。
872吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 10:04:49
>>867
右翼が嫌いだった=左翼
にはならないだろ。
ガキかオマエは。
873吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 19:03:05
826さんがまだいるなら>>827の質問に答えてほしいな

>>826
>カント的目的の国
ってなに?
874吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 22:00:25
>>857
いくらぐらいした?
できればうpを、、、
875吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 22:29:44
>>872
何度も言わせるな。安部公房は左翼だよ。彼の評論やエッセイを読んだ
ことないのか? え?

まあ、ゲジゲジくんの脳みそはそんなものかもね。ケラケラ
876吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 22:32:44
本当にもの考えてる人なら右翼も左翼も幻想であることくらいわきまえてるよ。
歴史を良く見てみたらいい。
だが安部公房もそんなこととっくに知ってたと思うな。この作家は物理法則を
理解した上で錬金術に関心があるおかしな人なんだよ。なんというか超能力に
さめながら嵌ってる、というような。
877吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 22:34:15
それと三島由紀夫も右翼だと勘違いされてる作家だよ。
あの人はそもそも戦後の天皇に「違和感を感じている」と
言ってたし。
878吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 22:36:32
三島が安部に
今後必ず右翼革命が起きる、そうしたらお前なんか表歩いて生きていけないから俺の家の地下室に住まわせてやる、そのために今のうち小食になっとけ
って言っていたらしいからな
まぁ冗談だとは思うが
879吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 23:03:37
三島由紀夫と最後の対話を交わした古林尚はその録音の中で「三島さんは今後日本
文学はどういった方向に向かうと考えますか」という問いに、「安部公房君の作品
のようなものが主流となってゆくだろう」と答えていた。
そして自分のような文学はこれから失われてゆく運命なのだと。
三島は自分とはまったく異質なユダヤ的なるものの気質を有した安部文学を羨望も
していたし、尊重もしていたのだ。
私は三島文学が嫌いだが、三島のそういった審美眼と先見の明はやはり本物だった
と感心する。それは例えば黒澤明の映画を「安っぽいヒューマニズム」と言っての
けたように。
そして寺山修司も「路上で活躍した我々も寿命がつき、これからは皆が自分の部屋
の中に自由を見出してゆくだろう」ということを晩年の頃語っていた。
それはまさに安部ワールドではないか。
安部の世界観は、日本では80年代以降その姿を現したのだった。
今現在我々はそれ以降様々な形態をもって、まさにミニマリズムの空間にいき続け
る末裔であるが、人々よ君たちは逃亡しつつ獲得すべき本当の自由の中に、安部の
ように在るだろうか。
880吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 23:09:15
>>876
ほんとうにそうですね。
錬金術師でありならが物理学者というところで、最後の錬金術師
アイザック・ニュートン卿を想いました。
881吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 23:19:55
>>878安部公房って大食漢だったんですか?
882吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 00:08:41
三島はそう思ったようだ。
883吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 00:10:04
三島が失われてよかったよかった。

安部は大食漢かどうかはしらんが真性マゾではあった。劇団員の
真行寺君枝に責められてひいひい言ってたらしい。
884吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 00:13:52
三島ってほんとのとこ誰を「俺はこいつには勝てない」と認めていたんです?
885吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 00:15:08
しょこたん
886吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 00:59:00
三島の小説は嫌いだが評論は好きだな。
個人的に小説家は不器用なほうが面白い作品を書くと思ってるんだが
三島は器用すぎて論理的にしか物語を構築できなかった人だったと思う。
もちろんそれも大事だとは思うけど。

887吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 12:00:12
三島は劇作家としては安部公房以上かも。
888吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 12:40:07
確かに三島の小説はアポロン的って感じがするけど
公房もだいぶ計算されて作られた小説じゃないの?
三島は戯曲やエッセイや軽い作品が面白い
それから代表作と
889吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 13:33:54
ドナルド・キーンの本を読んで初めて知ったんですけど、
安部は角田理論の研究のために本当に資金援助をしていたそうですね。

安部文学(『鯨』とかも含めて)の最大の目的の一つは、
日本語=認識の道具を豊かにすることだったんだろうなあと思います。

ぼくは小説もブログも書きませんが、ふだん生活しているときに頭のなかで流れている文章(←?)が
ふと意識してみると、いやに副詞過剰で、貧しかったりするんですよね。
こういうことって安部が指摘する以前に、谷崎潤一郎が『文章読本』で書いていたりしますよね。

いま脳科学者たちは人間の言語の謎を解明しようとがんばっているそうですが、
素人が興奮したり感動しながら読む『鯨』とか『文章読本』を
脳科学者や言語学者が検証し批判してくれないかあと思います。

ニコ動で福田総理の国会答弁を聞きながらそんなことを考えました。流れを切る長文すみません
890吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 13:57:44
日本語を豊かにしてもらう必要はないと思うけどな。
改革とかよりよくするって、在来のものを壊すのが目的の場合もあるから
別によくしてもらわなくていいし、かまわないでほしいと思う。
891吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 14:15:55
>>886
まったく同意見
三島は小説以外は面白い
対談でも早く死ななければ、とか言っていてほんとに死んでしまった
病的にまで神経質すぎる

安部はその点ちょっと鈍感なところがあったと思う。
892吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 15:04:52
安部公房と三島由紀夫のやりとりの一部

三島「きみは日本語というものはユニバーサルになりうるというけれどもね、
   きみの「友達」という芝居そのものには、日本語の微妙なニュアンスが
   いっぱいかくれている。それをきみは絶対否定できないと思う。
   われわれは日本語というものにつかまれているんだよ。」
安部「それを否定しているんじゃないんだよ。そういうものはぼく好きだよ。
   しかし、好きだという事を、ぼくは否定したいんだ。」
三島「否定したいだろうが、きみはもっている。その限りにおいて、
   きみはナショナリストだよ。」
石川「三島君のほかに、安部君も国士になってきたか(笑)。えらいことになったね。」

冗談っぽいやりとりだけど、世界に向けて(日本も含む)日本語で思考し書く、という
事実に対する、それぞれの考え方の根っこの部分がこのやりとりの中に見えている。
それにしても三島が強引すぎておもしろい。
893吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 15:21:55
石川淳(?)が!
飄々としていて、イイ!!
894吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 15:27:30
↑は「われわれはなぜ声明をだしたか」という座談会
での討論からの引用。(全集21巻P15)

三島が文化大革命での、中国共産党による表現の自由への
圧殺に抗議する声明を出すにあたり、賛同者を募ったところ、
賛同したのが安部公房と石川淳、川端康成のたった3人だけだった。
この事実だけでも、安部公房と三島由紀夫は既成のイデオロギーを
こえて、物事をきちんと見ることのできた人だったと。
それにしても、その後、安部公房はものすごい批判にさらされるわけで、
それを覚悟で声明に署名をしたのは、ものすごい勇気だと思う。
895吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 18:48:21
安部公房、一言で言って、残らない人だね。
相当な年になるまで花田清輝の言うがままになってた人だ。
その後も迷走。小細工だけだったな。
896吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 19:49:24
>>892
それだけを読むとなんか軽々しい会話だ。部活の乗りで声明をだしたのか?
897吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 23:03:44

「イェーン」
898吾輩は名無しである:2008/03/27(木) 16:25:31
しかし今、花田清輝の方が消えたけどな。
899吾輩は名無しである:2008/03/27(木) 19:35:46
花田世紀ってだれだ?
900吾輩は名無しである:2008/03/27(木) 19:37:51
>>889吉川英治の三国志はどうですか?あんまり副詞や形容詞が使われていないのに、
ものすごく面白いですよ。
901吾輩は名無しである:2008/03/27(木) 19:57:28
>898
馬鹿な文学ファンを相手にする虚しさに耐えられないよw
902吾輩は名無しである:2008/03/27(木) 22:14:24
話の流れを読まずに書くが、ついこのまえ復刊された
岩波文庫の花田清輝評論集は買いだと思うぞ
903吾輩は名無しである:2008/03/28(金) 02:21:37
そんなのでてたんだな
本屋で見たことないけど
904吾輩は名無しである:2008/03/28(金) 02:22:39
首相の靖国参拝当然、国旗国歌は強制しないまでも、歌うのも掲揚するのも当然と思ってるけど、
安部公房には全く違和感なんか感じないんだがなあ。
あの辺りの時代の人は、そういう感覚を持っていて当然、というか、それまで集団思考社会で、
いきなり戦後に個人主義社会が来ちゃったもんだから、訳分かんなくなっちゃって、それが永遠の真理だと
信じ込んじゃった人が多かったんだと思うよ。
905吾輩は名無しである:2008/03/28(金) 03:55:40
NHKのアレ見ても、鯨読んでも安部は戦中から個人主義だったぽいがな
現実の戦争は非現実的で、ドストのカラマゾフの懐疑主義に浸ってたというし
906吾輩は名無しである:2008/03/28(金) 15:29:20
戦中、日本が戦争に負けるらしいと知って、一億玉砕とか嫌だから、
それなら満州に帰って満州の馬賊にでも入ったほうがいい、そうしよう、
っていう発想がすごい。安部公房にとっての故郷は満州だろうし、当時は
日本にいるほうが外国にいるみたいな感覚だったんだろう。
コスモポリタンでエスペラント語が堪能だった父親の影響も大きいかと。
子供のときから「国」というくくりから自由な感覚を持っていたと思う。
907吾輩は名無しである:2008/03/28(金) 18:27:08
結局、国家なんていらないってことさ。
安部文学万歳!
908吾輩は名無しである:2008/03/28(金) 20:47:11
発想の周辺文庫化しないかねえ
名だたる著名人ばかりなんだけどねあの対談集
三島との対談が面白いよ
ほんとに仲良かったんだね
909吾輩は名無しである:2008/03/28(金) 20:49:22
天才同士で気があったのかな
凡人と話してても感じる物足りなさを感じなかったりとか
910吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 14:21:51
安部は一時期は対談の相手に三島を指定してたらしい。

その対談、三島の対談集のほうにも入ってるね。
河出かどっかの文庫で出てる。

あるとき三島と安部がバーで飲んでいたら二人とも急に立ち上がって
トイレに行こうとしたらしい。それでよくよく聞いてみると
二人が嫌いな文芸評論家が入ってきたからだったとか。
この二人、思想は違うかもしれないけど、性格云々で似てるところも多いのかもね。
911吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 14:54:53
三島は思想家、大江は政治家、安部はクリエーターって感じだな
俺のなかでは。
912吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 15:06:35
>二人とも急に立ち上がってトイレに行こうとしたらしい。

アッーだろ
文芸評論家云々は口実だ
913吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 15:15:49
>>907
もっと世界の現実や政治を知れ。平和ボケ。
914吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 17:43:42
安部公房が何かで、「自分も三島も世間で認識されているところの
「私小説」というものが大嫌いで、絶対に書かない。」みたいなこ
とを書いてた。私小説作家にありがちな、厭世的で、生活が破綻し
てたり、日々感情を爆発させて生きるみたいなことを毛嫌いしてたし。
お互いに、恥ずかしいと思うこととか、嫌いなもの、そういう感覚が
共通してたと思う。
915吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 17:45:50
>>914
だから三島は太宰に噛みついたのかな?
916吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 17:54:08
三島って私小説っぽいのちょっと書いてるよね
らんりょうおう(変換出来ない)とかさ
仮面の告白も解釈次第じゃそうだし
917吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 18:06:56
アベシの話は一度通り過ぎたら二度目に驚きは感じないアトラクションワールドの装置みたいだ
918吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 18:34:12
>>913
私は>>907ではないのだが、自分の平和ボケを棚に上げたあなたの発言が笑える。
なぜそんなにしてまで争いを好んで扇動しようとするのだろう?
争いの種を撒き、人々を恐怖と混乱の淵へ落とすことがそんなに愉しいとでも言う
のだろうか。
本来危機などというものは、存在しない。あなたのような人が危機の妄想を人々に
振り撒くのだ。そしてあちらこちらで戦争が起きる。
それは国家というものによって苦しめられている人々はよく判っている。そしてそ
ういった人々は暴力のあまりにもあっけない素気なさの持つ薄ら寒い恐ろしさとい
うものをよく知っているのだ。
君こそ、そういったことが平和ボケで解らず、暴力の大義名分である英雄主義の幻
想と妄想の夢に恥ずかしくも浸っているのだ。
もっと想像力を逞しくしたほうがいい。
けれどもここでいう逞しさとは、他者の痛みが理解できるという基本的なことだ。
安部公房文学における想像力の跳躍は君のような人には勿体ないからね。
919吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 20:32:59
勿体も何も引き出せないお前は論外だよ
920吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 20:57:08
一度使ったら、もう使用済みのゴムみたいにしか見えなくなって、悲しい
921吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 21:00:36
>>918
危機など存在しない・・・
地球が楽園とでも思っているオメデタイ馬鹿。
922吾輩は名無しである:2008/03/29(土) 22:46:24
要覧に載ってる公房の写真、スゴイよ〜。
惚れた。
923吾輩は名無しである:2008/03/30(日) 13:13:56
>>922
どんなふうにすごいのか、気になる。
とりあえず、いつ見ても眼鏡デカすぎ。
あんなに大きな眼鏡ってもう売ってないよね?
かけてる人みたことない。もし今の時代に生きてる
としたら、眼鏡変えたかな(笑)?
924吾輩は名無しである:2008/03/30(日) 14:22:37
横光、芥川についで変な髪形してる
925吾輩は名無しである:2008/03/30(日) 20:04:13
>>911
大江は詩人
でも政治力はあるよ
926吾輩は名無しである:2008/03/30(日) 22:57:38
江戸川乱歩みたいなキテレツな小説を書きたかったらしいね。
927吾輩は名無しである:2008/03/31(月) 00:30:32
>>923いかにもSF書いてます、って顔
928吾輩は名無しである:2008/03/31(月) 22:35:43
江戸川も変な髪形だよね。
毛、全然ない。
929吾輩は名無しである:2008/03/31(月) 23:17:02
この人ある意味究極のアナーキストだよな
930吾輩は名無しである:2008/04/01(火) 00:07:53
日本軍が負けて引き上げていった時の満州に居て、
警察機構がないから治安が最悪になるかと思ったら、意外と皆日常生活を送ってた
ってのを体験しちゃってるからな
それがしみついて無政府主義、無国籍主義的になったってのは本人も言ってるだろ
931吾輩は名無しである:2008/04/01(火) 08:14:19
国民国家という新しい概念(ペテンともいう)を制定するためには「物語」が
必要なのさ。「靖国」とか「戦争犯罪」とか「歴史」なんかでその国境内にすまう
人間を「国民」として洗脳するわけだ。未だに三世代も前の出来事でドイツ人や
日本人の子達が戦勝国に搾取されたり、罵倒されたりしても当然と思えるような
国家の立場の植え付けだね。戦後の日本は荒廃から「復活」したことになってる
けど、敗戦直後は信じられないほど整然としていたという。列車も普通に走って
いたし、テレビも放映されていた。こういった「政治」に思いがいたらなければ
われわれは彼ら戦中世代を理解することは難しいだろう。
932吾輩は名無しである:2008/04/01(火) 10:40:15
>>931
そんなことより、俺の金玉どう思う?
933吾輩は名無しである:2008/04/01(火) 22:30:37
安部公房もあと2年生きてればなぁ。
「飛ぶ男」でもある自称超能力者による犯罪が見られたのに。
あれを見たらますます『飛ぶ男』がまとまらなくなったかもしれないけど。
934吾輩は名無しである:2008/04/01(火) 22:54:50
あの闖入者が忘れられない
935吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 00:29:52
右翼はゲジゲジ(by 安部公房)
936吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 01:21:25
メガボールそれもまた可と
937吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 06:57:26
ノーベル賞選考委員「SF作家のくせに・・・。」
938吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 12:52:35
中野重治はかつてこう言った。
本当にみんなが望む差別も貧富もない平等な社会が訪れたのならば自分の著した
文学作品など人々から忘却され破棄されていいのだと。その日のために自分の作
品は書かれていたのであって未練などない。
この考えは、いわば安部文学のエッセンスにも繋がっていることだろう。
やがて人類が歴史や国家というドグマから解放される日を願って。
作品の無記名性を願って。
939吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 12:59:13
Oエ放浪www中国ほっつき歩いてろ低脳www
940吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 16:31:52
安部公房お勧めのエリアス・カネッティ、読んだ人いますか?
ブルガリア生まれのスペイン系ユダヤ人で母語はスペイン語、
育ちはスイスとオーストリア、大学はウィーンで、のちイギリス
に亡命。日常生活は英語、書くのはドイツ語、その他スペイン語
フランス語を不自由なくあやつり、亡くなったのはスイスでお墓もそこ。
安部公房はきっとカネッティみたいに一体何人かわからんって
感じになりたかったんだよね。
941吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 17:50:42
イスラエルは東欧やロシア系ユダヤばっか。
942吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 18:40:51
今思ったんだけどさ、2ちゃんってネウヨやネサヨやお国厨などがいなければ
安部氏の理想にかなり近いんじゃね?
943吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 19:48:56
それはどこの国や、機関、宗教にも言えるよね
944吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 21:50:48
認識は構造であって存在ではないというような意味の文がのってる作品はなんだっけ?
「笑う月」だっけ?
945吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 23:47:39
↑笑う月の98ページだよ。
946吾輩は名無しである:2008/04/03(木) 02:23:28
眩暈は図書館で借りて呼んだけど読破できなかったな
忙しかったのもあるけど
947吾輩は名無しである:2008/04/03(木) 02:23:53
↑カネッティの眩暈です
948吾輩は名無しである:2008/04/03(木) 15:45:31
>>944
ありがとう。
949吾輩は名無しである:2008/04/03(木) 15:47:14
>>945
数字間違えた…重ねてありがとうと言って置く。
950吾輩は名無しである:2008/04/03(木) 20:42:40
>>946
俺も図書館で借りたが、爺さんの部屋の中で若いのがうろうろしてる?冒頭部で挫折したな。。。
カネッティのカフカ論はちゃんと買って読んだけど
951吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 08:48:05
安部「コレコレとソレソレを混ぜると金より輝く『超・金地金』ができるよ」
読者「な、なんだってー!?(AA略)今すぐそれを試すよ」

安部の友人「そんなやり方があるのか・・知らなかった。これで
だれでも億万長者だな」
安部「そんなわけないさ」
友人「驚いたな。君ができるって言ったものだから」
安部「人は誰でもだまされたいという欲求があるのさ」
952吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 10:44:01
>>942
かりに国境、宗教、戦争がなくなって地球が単一国家になったとしても平和なユートピアになるわけじゃなく、
かわりに、家族間殺人、理由なき無差別殺人、快楽殺人、保険金殺人、麻薬汚染、あらゆる犯罪が増加、悪質化していくだけ。
953吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 11:10:07
それは思いこみ
犯罪が増加するか減少するかはわからない。
その単一国家の方針によるだろう。
954吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 11:47:23
まず間違いなくディストピアになるだろうね
955吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 12:37:13
しかしその単一国家の従順な住民の目からしたら
現代の国家群はディストピア的に映るだろう
956吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 13:25:35
きっとその単一国家のなかに、過去にあった
今の国家群にあこがれを抱く人もでてくるだろう。
水棲人間の子供の中に、陸上にあこがれる子供が
出てきたように。
957吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 13:40:53
>>955
何いってるか、分からないよ
単一国家になったって、結局は個々の州や県、地域で規律や法律がないとだめでしょ
そしてその地域ごとに、宗教や仲間意識、連帯や愛郷や生まれ、他の離れた地域の人より愛着感がわくのはあたりまえ
それを無理矢理とっぱらって単純に単一国家をとなえても、身近な人や地域との連帯が薄れ、モラルが低下したら犯罪が増加するだけと思う
958吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 20:18:06
大戦争で人類の何十割かが死んだ後に出来た
人類全員が所属する単一国家での物語を描いたアメコミがあったな
タイトルは「イーオン・フラックス」だっけ?
959吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 21:12:28
>>958
どうでもいいけど「何十%」か「何割」だろ
960吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 22:50:06
>>959
間違えてごめんちゃい☆
でもやっぱりでかい戦争か自然災害でもないと人類の統一化は無理だNE!
961吾輩は名無しである:2008/04/05(土) 00:25:29
>>957
神聖ローマ帝国がまさにそれ。
一応、国というゆるいまとまりの中に、数百もの領邦国家が自治権を持っていた(9割は弱小国家だったが)。
そして皇帝は領邦国家元首の選挙で選ばれていた。
この問題に興味のあるものはぜひ神聖ローマ帝国の国家形態を研究すべし。
神聖ローマ帝国こそ未来の世界連合国家のプロトタイプだという歴史学者もいる。
962吾輩は名無しである:2008/04/05(土) 08:12:25
でもさ奴隷は、いかがしましょう?
963吾輩は名無しである:2008/04/05(土) 12:27:15
>>951
ワラゲンの話を思い出した。
ワラジムシの粉末に利尿作用があるとは、とても思えない。
964吾輩は名無しである:2008/04/05(土) 15:43:19
>>958ケンシロウが出てくるんだっけ?
965吾輩は名無しである:2008/04/05(土) 21:09:01
>>962
未来の連邦国家における
神聖ローマ帝国時代的な奴隷の役割は
僕ら労働者が担うことになるんじゃない?
966吾輩は名無しである:2008/04/06(日) 21:12:56
安部ってボリスヴィアンの影響、相当受けてるよね?
かなり似てると思うんだが。
967吾輩は名無しである:2008/04/06(日) 23:38:36
>>966
たしか「北京の秋」の解説を書いてたと思う
内容は覚えてない
968吾輩は名無しである:2008/04/07(月) 10:45:29
先にいくつかレスがあるが、たしかにカネッティの眩暈は
なかなか読破できないよね。
俺は主人公の爺さん?が家から追い出されたところで
読むのがツラクなった。。
969吾輩は名無しである:2008/04/07(月) 14:47:57
ヴィアンの邦訳が出るようになったのは60年代後半じゃなかったっけ。
でも安部公房はよく外国文学読んでるよな。
『ドーキー古文書』も絶賛していた。
970吾輩は名無しである:2008/04/07(月) 19:53:33
>>968
俺は百年の孤独も孫だかが出てきたところ、6割ぐらい読んで挫折した・・
971吾輩は名無しである:2008/04/08(火) 14:42:18
カネッティの『マラケシュの声』は読みやすかった。旅行記だし。
『群衆と権力』は難しかった。でもおもしろかった。邪道な読み方
だけど、世界にはこんな少数部族がいて、こんな儀式や習慣があるんだ
とか、トリビアな感じでも読めるし。
それにしても、安部公房は読書家だね。
安部公房は、飛びぬけた読書家でなければ、小説家にはなれないって言ってたけど、
今、飛びぬけた読書家である本当の小説家ってどれだけいるんだろうか?
972吾輩は名無しである:2008/04/08(火) 17:49:57
たくさん居るだろうよ
ttp://www.webdokusho.com/rensai/sakka/index.html
973吾輩は名無しである:2008/04/11(金) 22:50:15
安部を読めば読むほど村上春樹が子供に思えてくるのは俺だけか?
974吾輩は名無しである:2008/04/12(土) 00:55:12
オーケー、正直に認めよう。
僕もだ。
975吾輩は名無しである:2008/04/12(土) 20:05:47
ワロタ
976吾輩は名無しである:2008/04/13(日) 20:21:12
春樹?クソが!
977吾輩は名無しである:2008/04/13(日) 22:28:00
初期の公房で、
チョークで描いた絵が本物になるという短編があったと思うんですが、
何と言う題名かわかる人いますか?
どの文庫に入ってるか教えてください。
978吾輩は名無しである:2008/04/13(日) 22:39:22
>>977
「壁」の中の一編「魔法のチョーク」
979977:2008/04/13(日) 22:59:37
>>977
ありがとうございます。
980吾輩は名無しである:2008/04/13(日) 23:01:16
顔の傷
981吾輩は名無しである:2008/04/14(月) 00:34:29
ウェーの設定を見てから、安部公房が沼正三のブレーンだったのではないかと
いう思いが消えない。
982吾輩は名無しである:2008/04/14(月) 09:16:28
ウエー オラの脳みそあべこーべだぁorz
983吾輩は名無しである:2008/04/14(月) 15:43:52
>>982昭和生まれお疲れ様
984吾輩は名無しである:2008/04/14(月) 23:23:08
安部しか読んだことがない。
次は、なにを読めばいいですか?
985吾輩は名無しである:2008/04/14(月) 23:58:29
安部の新作
986吾輩は名無しである:2008/04/15(火) 01:07:58
安部龍太郎
987吾輩は名無しである:2008/04/16(水) 00:28:57
村上春樹を読め、キチガイども!!!
988吾輩は名無しである:2008/04/16(水) 02:35:26
自分でキチガイと決めつけた者に、読書をすすめる、熱心な馬鹿を発見した。どうやら、村上春樹のファンらしい。
しかし、わざわざ追い返すこともないだろう。泥棒だって、錠前の売り上げに貢献しているかも知れないのだ。
それに案外、これくらい馬鹿なほうが、観察に打ってつけなのかもしれない。
989:2008/04/16(水) 02:36:08
きちがい
990989:2008/04/16(水) 02:38:35
>>989>>987宛て
991吾輩は名無しである:2008/04/16(水) 12:38:10
ブックオフの百円コーナーで春樹何冊か買って読んでみたけど全然面白くなかった
主人公がウザイ
全く共感できない
ちなみに俺は26
992吾輩は名無しである:2008/04/16(水) 18:35:25
ドナルドキーンとの対談集、反劇的人間を買いました。やっぱりこの人天才だわ
993吾輩は名無しである:2008/04/16(水) 20:57:09
なんて幼稚な感想なんだ>>991
994吾輩は名無しである:2008/04/16(水) 22:55:47
村上春樹ってだれ?
995吾輩は名無しである:2008/04/16(水) 23:18:32
>>991
俺は安部公房の小説に出会って初めて
小説っていうのは主人公に感情移入してストーリー展開にハラハラドキドキするのではなくて
読み終えて静かにこの小説は全体で何を言いたいのか考えるものなのだ
っていうことを学んだ
996吾輩は名無しである:2008/04/17(木) 06:02:21
>>994
近鉄にいた外野手だったと思う
妹が中村ノリの嫁
997吾輩は名無しである:2008/04/17(木) 09:48:55
>>995思想・哲学関係の本がその役割を担っているのだが・・
998吾輩は名無しである:2008/04/17(木) 13:22:56
ぐだぐだな流れだけどそろそろ次スレを
999吾輩は名無しである:2008/04/17(木) 13:27:26
うめ
1000吾輩は名無しである:2008/04/17(木) 13:28:31
>>1000なら今年志望大学に合格
10011001
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