ドストエフスキーの「悪霊」を深く語るスレ part 2
1 :
吾輩は名無しである:
ヒュー! 驚いたなー、久しぶりに覗いてみたら「悪霊スレ」がないなんて!
参ったなー、長旅から疲れて帰ってきたと思えばこの仕打ちだもんなー。
いいですか、ぼくをがっかりさせないでくださいよ、ぼくは遊びでここを去っていたわけじゃないんだ!
まあいい僕が無能なあなたたちの代わりにスレッドを立ててあげますよ。
でも後はまじめに語り合ってくださいよ!
過去スレはここにあります
http://mentai.2ch.net/book/kako/985/985674146.html わかりましたね? それでは!
こんな妄想小説のスレなんていらないだろ。
存在しないから、この小説のキャラ。 漫画・漫画。
3 :
吾輩は名無しである:2007/07/10(火) 15:34:02
フリーザーッッッ!!!
神の意思に従わないで、うんげー我が儘に生きる奴が自殺しちゃうんだよ
5 :
大家:2007/07/10(火) 17:26:48
奥の深い作品です。悪とは何かということを考えさせられました。
6 :
シベリア公爵:2007/07/11(水) 13:01:31
このスレは、全然伸びてませんな。
まだシリアスな書き込みがないだけで、スレ自体は結構伸びが速いと思うが?
実際は「悪霊」を読破した人間はあんまりいないんじゃないのかね。
8 :
吾輩は名無しである:2007/07/11(水) 19:02:32
悪霊は怖いと思う。
ゴーストハント
殆んどの癲癇では馬鹿になるなんてことはないと思うが。
あのラストは現代だったら発禁処分になるな
11 :
吾輩は名無しである:2007/07/11(水) 21:29:16
ゴーストバスターズ! ラストはマシュマロマンだぁ
12 :
吾輩は名無しである:2007/07/12(木) 04:19:14
んまぁ
>>1はびっこよ。
びっこが建てたスレだわ。何て汚らわしいスレでしょう。
13 :
吾輩は名無しである:2007/07/12(木) 13:58:17
横溝正史の「悪霊島」も面白いよ!
冷たいお茶を飲みなさい。
15 :
吾輩は名無しである:2007/07/16(月) 11:41:16
つかお前等、そろそろ「悪霊」について一つぐらいマシなレスでもしたらどうだ?
16 :
吾輩は名無しである:2007/07/16(月) 11:51:15
「悪霊」を読んで
「悪霊」を読みました。とても面白かったです。
以上
17 :
吾輩は名無しである:2007/07/16(月) 13:02:48
悪霊と死霊では、どちらが強いのだろう?
紀霊が最強
ごめん三戦板じゃなかった
ドストでは「罪と罰」と「カラマ」より、「ハクチ」と「アクリョウ」
が好きなワタクシは、自らを芸術派と称していまつ。ハイ。
読んでサッパリわからん。おぼえにくい名前と理解しにくい会話と人間関係。トルストイの方がわかりすい?
22 :
吾輩は名無しである:2007/07/17(火) 04:07:02
うん。
23 :
吾輩は名無しである:2007/07/19(木) 23:27:43
ふんじばるぞ!
ふんじばるぞ?
トルストイは「〜光のあるうちに歩め」がよかった。
25 :
シベリア公爵:2007/07/21(土) 18:10:25
トルストイとドストでは、展開される世界と主題がはっきり違います。だから、自分がどちらの方によりリアリティを感じるかだけの話ですね。
26 :
吾輩は名無しである:2007/07/21(土) 21:49:46
死霊の方が強いよ、映画のタイトル多いもん
トルストイは単にわかりやすい。外国人の人間関係はわかりずらいからその奥にある意味も不になる。
28 :
吾輩は名無しである:2007/07/23(月) 12:30:43
>>21 スタヴローギンがわけわかめだよな、単に分裂症の美青年を思わせぶりに、外から描写してるだけだよな
いかにも凄い人間であるかのように書くことで、読者を騙してる
それが今の時代まで語り継がれるんだから凄い
29 :
吾輩は名無しである:2007/07/23(月) 14:36:11
>>20 大まかに前者は救済、後者は救われずに終るが、でも共に重いよ
>>24 トルストイは道徳家として振舞った後期というか晩年の
作品だけでは判らない事が多い。ワザとらしいとは思えども
確かに好きだが
>>26 埴谷雄高には八十余の天寿が約束されていたなら、終らせて
貰いたかったように思える。尤もこの作品を映画化したものは
案外なかったが
>>28 その点が重要なのだと思いますよ。外面的な描写に終始しているけど、内面を探るヒント
をいくつも与えているという構成です。
ドスト氏は他の主人公たちはもっと内面的に書いていますから、スタブローギンだけが
異例です。
31 :
吾輩は名無しである:2007/07/23(月) 21:22:41
誰か殺人を犯した人がいたような・・スタブローギン?
だいぶ前に読んだ事あるが、もう一度読む気になれんよw
最近読んだが俺も読み返す気はしない。ステパン、ワルワーラ、ユリア辺りは1/3の分量で充分。冗長すぎる。
何度読み返しても面白い小説だと思いますけどね。しかし、ユリアに割くページ数が
もっと少なくても良かったのは本当かもしれません。
34 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 08:46:08
>>30 いやだから分かってるよ
それで未成年では、若干ヴェルシーロフに内面を語らせてるが
実際はただの分裂気味のおっさんという風にしか描けなかったわけで
悪霊はわざと語らせないことで、さも凄い人間に見せかけてるだけってこと
それをいまだに、文学史上の伝説みたいに語られるのが痛いんだよ
スタブローギンのどこがすごいのか分からない。
ただのDQNなのでは?
36 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 10:03:05
「悪霊」が好きで、数回読み直しているが、年をとってきて
確かにスタブローギン自身はちんけな高等遊民だと思うようになった。
同じ内実の無いポルポーロフ?(ステパンの息子)の陰画ではないか。
キリーロフの自殺を促したポルと、少女の自殺をじっと感じていた男。
内実、必死が欠けた人間に「悪霊」が付くのではないか。
37 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 10:35:44
で、どっかの馬鹿な批評家がスタヴと三島由紀夫が似てるとか言ってたが全然違うよなw
悪霊だけ唯一よく分からなかったな。ストーリー追うだけで終わってしまった。
しかも「スタブローギンの告白」がなかったら、彼について何も分からなかったと思う。
実際はあの告白は無いものとして完成されてるのだから、告白に依存したくはないのだがね。
>>34 凄い人間?そういうわけではないと思いますよ。
彼は、自分が信仰を持っているとしても、自分が信仰を持っているとは信じていない。
信仰を持っていないとしても、自分が信仰を持っていないとは信じていない。
↑ここ誰か詳説して。
41 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 13:43:29
>>40 何も信じてないってないことだろ
キリストは信じれないし、現実主義者(無神論者)にも徹しきれない
人間なにかしら何かにしがみついてないと生きていけないからね
何も信じれないから、女(情欲)に走るが、情欲も信じられずに
分裂してアポーンって筋書きだから
42 :
ζ:2007/07/24(火) 13:54:44
結構前に読んだので記憶が断片的だが、読んだ当時の私はピョートルに一番魅力を感じていた。
なにしろ彼の行動力と完全利己的なイディオロジーへの情熱は神がかっている。
たしかカルマジーノフが彼はある意味天才だからな、みたいなこと言ってた気がするが、
「ああ、当たってるな」と言わざるを得ない。
「イワン王子」でピョートルがスタブローギンの絶対必要性みたいなこと語ってたけど、
あの時もずっと「お前は彼がいなくてもやってけるだろ。自分の才能に気付けよ。」と思っていた。
43 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 14:17:03
>>42 ピョートルみたいなタイプは何時の時代にも結構いるよな
ホリエモンとかサッカーの中田、オウムの上愉
こいつらも自分のエゴを追及していくためには、人が死のうが屁とも思わない
本質がおなじ
中田をそこに混ぜるのはいくら何でも可哀想だろwww
45 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 17:55:45
>>43 私欲への執念/追求心みたいなところはピョートルと似かよっていないわけではないけど、
やっぱりピョートルとは比にならないだろ。奴のは正に悪魔のそれだ。
46 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 18:32:54
SHINJOも混ぜろよwwwww
47 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 18:51:13
48 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 18:57:15
>>43 よく見てるな
俺も中田の本質は、エゴイズムとコンプレックスの化け物みたいなイメージ
時代的にもこういうやつが出てきてもおかしくない雰囲気だったってのもあるかな
49 :
35:2007/07/24(火) 21:10:49
本当にスタブローギンの凄みというのがわからない。
登場人物が「アイツはスゴイ奴」みたいに口々に言ってるだけで、実際なにがすごかったのかなと。
VSスレでも尋ねたのですが、「スタヴローギンは文学史上もっとも深刻な人間像」とかいう評価があるけれども、
彼のいったいどのようなところがどう深刻だったのか、教えてください。
50 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 21:55:14
教えてくださいよりも、ご自身で納得いくまで考えてはいかがでしょうか。
どう深刻なのかは説明できますが、何が凄いのかは説明ができないでしょう。
何が凄いのかという話になると、腕力に恵まれていて、見た目もよく、頭脳も明晰である
故に、カリスマ性を持っていたのだろうとしか言えません。しかしそれは小説中では特に
示されるわけではない。
そんなに難しく考えなきゃいけない小説なの?
後半のジェットコースター的展開で、
人がバンバン死んでいくのを楽しめばいいんじゃないの?
>>52 そういう読み方もありだよ
実際キリーロフの自殺シーンは深みがあってかなりよかった
でも俺はメインではステパン、ワルワーラ、ピョートル、キリーロフ
などの内面性を楽しんで読んでた
>>51 では、どう深刻なのかのご教示をばお願いいたします
悪霊そのものはたまらなく面白いと思うけど、
スタヴローギンの何が凄いのかは確かに分からなかった。
まず超人的人物ありき、の物語だから問題ないのかもしれないが。
彼の過去の詳細な話も入っていたら、面白かっただろうね。
とても上下巻では収まらなさそうだが。
56 :
吾輩は名無しである:2007/07/25(水) 10:42:24
漫画の「モンスター」を読んだけれど、スタヴローギンにはこの
悪意、支配欲が無いように思う。
何かをやるとなると超人的能力を見せるが、途中で止めてしまう。
今の言葉で言えば「自分探し」をしていたのではないか?
しかしその一面で自己嫌悪や破壊衝動が底にある。
現代人にもありがちな人間に、能力やカリスマ性を与えたらという
設定ではないかと思う。
57 :
吾輩は名無しである:2007/07/25(水) 13:16:40
何でイマジネーターと戦わなくてはならないんだ
58 :
吾輩は名無しである:2007/07/25(水) 13:19:02
それでもぼくはイマジネーターとは戦いたくない
59 :
吾輩は名無しである:2007/07/25(水) 13:24:44
霧間誠一「VSイマジネーター」
捨てパン先生はニートということでよろしいか?
ニコライは結局自分のマンコに耐え切れなくなって自滅したってことでFE ?
62 :
吾輩は名無しである:2007/07/25(水) 17:59:46
お前らニートの代表格だからね
ステパン先生は
そんなものは、ぺっです
そういや、我らがステパン先生とイワン皇子は何ももたらさなかった
という点じゃ同じなわけだ。幼い頃はステパン先生に教育を受けていたこと
だし、もう一度ステパン先生の役回りをワルワーラタソも絡めて考えてみる
ことで理解が深まるかもしれん。
正直ステパン氏以外には、何もリアリティを感じなかった。
浦澤の漫画のモンスターが悪霊のパクリだというのも、イメージがうよくない。
ステパン氏とワルワーラ夫人のリアリティーがすごいのに比べて、若い人物たちの
リアリティーが薄いのは否めないな
皆やけにかっとなる印象はある
68 :
吾輩は名無しである:2007/07/25(水) 20:02:44
リーザはどうな訳?あまりパワーがないけど。最後も少し意味が分からないし。
69 :
吾輩は名無しである:2007/07/26(木) 00:42:00
俺はステパンの本当の息子がスタヴローギンで
ピョートルは本当の息子じゃないと思ってるんだが
作品中にそういう風に解釈できるように匂わせてる部分はないかな?
性格的には、ステパンの遺伝子受け継いでそうな感じだからな
スタヴローギンは
逆にピョートルとステパンは似てない
まあこの作品のは、遺伝よりも、環境のほうが性格形成に大きく影響を
与える世界なのかもな
ついでにいうと、浦沢のモンスターもまったく面白さがわからなかった
71 :
吾輩は名無しである:2007/07/26(木) 11:35:59
>>65 >浦澤の漫画のモンスターが悪霊のパクリだというのも
いや、パクリとは全然言ってないよ。
ただ比較してみてスタブローギンには復習とか悪を好むという性癖
がないと思っただけ。
昔、同時に「源氏物語」(誰の訳か忘れた。)を読んでいて、光源氏
もスタブと同類かなと思ったことがある。
72 :
吾輩は名無しである:2007/07/26(木) 11:43:08
71です。
私もモンスターは虚仮威しに感じた。
スタブ君はステパンの子供では無いと思う。
ステパンは少年スタブを性的虐待した気配がある。
まぁ自分の子供でもレイプする鬼畜だと言えば言えるかも。
73 :
吾輩は名無しである:2007/07/26(木) 11:56:39
リーザはどうなんですかね?マトリョーシカも。この小説どうも女性の描き方が歪だなwwwwwww
74 :
吾輩は名無しである:2007/07/26(木) 17:11:19
浦澤はモンスターだけでなく、その他の作品もコケオドシ。
20世紀少年なんて典型だろう。
その浦澤とドスト氏が似通うなら、幻滅は免れない。
ドストに嵌るのが若年層に多いというのもうなづける。
さすがにそれはドストに失礼では
76 :
吾輩は名無しである:2007/07/26(木) 19:14:58
>>73 リーザてスタブローギンに一方的な愛憎で執着してた美人?
うん、あの人いなくても「悪霊」成り立っていて、もしかしたら
作者の意図とは違ってしまったかもね。
ワダイヲ、カエマショウ
なにがワダイヲカエマショウですか!
ヨハンは超天才だけど、スタブは割と普通だよね。ロリコンで自殺しちゃったんでしょ?
80 :
吾輩は名無しである:2007/07/27(金) 08:35:22
つーか浦沢なんかと比べるなよ・・・
モンスターのヨハンが、悪霊のスタブローギンに似ているってのは昔から言われてきた
ことだな といっても2chでのことだけど
モンスター>悪霊だけどね。
YAWARA>モンスター
すなわち
谷亮子>ドストエフスキー
だけどね。
トルストイ信者の通称、「自演氏」は毎日毎日、ご苦労だな。このようなクソみたいな
人間にならないように気をつけなくては。
85 :
吾輩は名無しである:2007/07/27(金) 16:27:20
モンスターと悪霊にほとんど差を感じないけどな。
どっちも面白いよ。
ヨハンの方により惹きつけられた。
浦沢のほうが時代が近いからな。そりゃ当たり前ともいえる
88 :
吾輩は名無しである:2007/07/27(金) 22:52:17
リーザはなんであんなに必死な訳?
89 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 00:33:02
ドストと浦沢を同レベルと思ってる人は、もうすこし社会勉強しなさい
どうせ最近ドスト読み始めた20代前半のガキだろうが
90 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 11:37:44
>>89 どういう読み方をしても良いよ。
「20台前半のガキ」なら尚素晴らしい。
古典を読むのは一生の宝になる。
40年前にドストエフスキーを知って、まぁどうってことのない半生だが
ドストものの本が出るたび読んで幾度も何かを発見したりして楽しめる。
日本人はドスト氏が好きなんだね。
>>89 必死だなwホントに次元が違うならもっと余裕持ってればいいのに。
モンスター>悪霊ってのを潜在的には感じてるんだろう。
92 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 12:34:32
93 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 12:36:20
>>91 君はモンスター>悪霊と思っているのか?
私は上の90だが、モンスターは2回読み返して(腑に落ちないところがあって)
人にやってしまった。
全然違うのものだよ。浦沢氏だって、そんなこ考えてないと思うよ。
>>91はトルストイ信者の自演氏(通称)なので放置
悪霊つまんねえもん。読んでるときはそこそこ面白かったが、モンスターの方が面白いかな。
ってかヨハン>スタヴはガチ。
スレタイも読めない基地外は放置の方向で。
97 :
吾輩は名無しである:2007/07/28(土) 16:42:06
ヨハン>スタブはガチっては結構多いだろな。
でもステパン氏はヨハン如きが較べようもないほど魅力的。
そりゃヨハンは完璧な人間として書かれていて、スタブローギンは完全な空虚な人間と
して書かれているんだから、序列はそうなるだろう。
99 :
吾輩は名無しである:2007/07/30(月) 00:23:42
いや表現からして、ドストと浦沢は比較にすらならんだろう
ドストは文字通りの歴史的天才
浦沢はただの漫画家
表面だけなぞるんじゃなくて、ドストがどういう意図で
悪霊を描いたか考察していくと、浦沢などとは全く格が違うということが分かるよ
例えて言えば
ドラゴンボールとワンピースの違いかなw
まあ冗談は置いといて
ドストと浦沢が同レベルに見えるなら、あと10年は人生経験つんだほうがいい
自然と深みが分かるようになるから
浦沢は元々は、単なる漫画家で、常に原作者とタッグだったしな。(マスターキートンなど)
モンスターは初の浦沢のみによる作品。
もちろん面白いけど、文学というレベルにすら達していないだろう。
101 :
吾輩は名無しである:2007/07/30(月) 00:44:34
たのもー、誰か、おられますかー。
102 :
吾輩は名無しである:2007/07/30(月) 12:39:37
あ
103 :
吾輩は名無しである:2007/07/31(火) 17:29:58
>>101 いるよ。
なんか書かなくっちゃネ。
印象深い人物にイワンとその昔の恋人。
2人ともイデオロギーとスタブやピョートルに惑乱されて党に入って
イワンは途中で抜けて、恋人に捨てられるようにして分かれた。
その恋人が心身傷ついて、妊娠してイワンを頼ってくるんだ。
恋人は病で死に、イワンは女性を助けるために奔走しているときに
ピョートルに殺される。
哀れで可哀想だった。
104 :
吾輩は名無しである:2007/07/31(火) 20:59:48
>>99 10年年取ったら、大抵の奴はドストの中身の無さに気付くだろw
10年人生経験積んでドストと浦澤に差があるなんて言い出したら、それこそ頭
おかしいんじゃないかと思うよ普通。
どうしたらそんなに頭わるげな文章を書けるようになるんだ?
>>104
漫画キャラと不等号つけて比べてみたり、
浦澤とやらを持ち上げたいあまり
えらい事になってるな。
安くて釣りやすい釣りえさは使いたくなるんだろ。
108 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 13:01:21
読み始めた20代の頃はキリーロフがアイドルだった。
こういう人間がいることが驚きであり生きてゆく便にもなった。
(自分の生活がどうあろうと意識して、自然、生命は美しいと感じる訓練)
善良で優しい人柄で、生命を限りなく愛しながら神よりも人間の意思の力を
信じようとした。
スタブローギンに会わなければアリョーシャだったかもしれない。
キリーロフみたいな人間がいるわけないだろw
ほんと餓鬼受けする作家だわw
そんなことを言ったらファウストやメフィストフェレスもいるわけないだろうが
ほんと文学ってものを分かってない読者だわw
悪霊をファウストの如く読むお前には言われたくねーよw
ファウストの如くってお前w 第一部と二部で全く違うじゃねえかw
113 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 20:54:05
>>109 悪い。 現実での俺の知り合いにいろんな意味でキリーロフそっくりの奴いるわ。
キリーロフみたいな死に方してから言えよw
>>114 はぁ? 普通「そっくり」って言う時、「経験的にそっくり」と意味する奴なんていないだろうが。
お前アホだな。
116 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 09:59:16
>>114 君、そんなこと書いていると馬鹿だと知られちゃうよ。
少しは知的虚栄心を持ってスレに来なくては。
若しくは、自分は馬鹿かも知れないという畏れを持たないと。
友達付き合いも難しいだろうな。
117 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 11:01:49
キリーロフは現世欲が希薄でしかし生命を身体感覚で賛美する。
僧になるべき人だと思う。
若葉に生命の凄さ美しさや永遠を見て、もう少しで神への入り口なのに
意識して避ける。
スタブローギン、ピョートル、イデオロギーの何が彼をして、意思の
死をよしとさせたのか?
自然を愛すのも「死」も選択できる人間に尊厳があってこそ、なのか?
誰かキリーロフのこと教えて下さい。
118 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 12:54:59
序盤のステパン氏とワルワーラ夫人のエピソードで「このことは絶対に許しませんからね!」とかなんとかっていうのはどういうこと?
意味わかんなかった。
119 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 12:56:36
カミュの「シュシュポスの神話」に「キリーロフ」っていう章があるから読めば。
私はカミュの文章がダメでそこまで行く前に放棄したけど
120 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 13:25:15
キリーロフがドスト作品の中で一番気になる。
超人を語るところ、最後の自殺シーン、なんとも強烈。
ニーチェはツァラトストラを書く前に悪霊を読んでいて衝撃を受けたというが、
超人思想もキリーロフの影響かな?キリーロフのは人神思想と言うんだがな
122 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 18:30:21
113
>現実での俺の知り合いにいろんな意味でキリーロフそっくりの奴いるわ。
キリーロフそっくりの奴だから、まだいいよな。
ピョートルにそっくりの奴だったら辛いよ。
ピョートルにそっくりの奴に付きまとわれ、持ち上げられた日には、スタブローギン
でなくても、誰でも人生のさじ投げたくなっちゃうだろう。
123 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 18:39:52
ドストエフスキーが嫌いな人は是非自分が推す作家を理由つきで挙げてもらいたいね。
125 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 10:32:28
>>122 >ピョートルにそっくりの奴に付きまとわれ、持ち上げられた日には、
スタブローギン.....。
初めての視点。
そう言えばそうなんだよね。
スタブローギンはピョートルなど眼中になかったと思う。
手足のように使っているつもりが、毒が回ったかも。
たしかに、その考えは無かった
「このことは絶対に許しませんからね!」
男爵の時は、ウラーでワルワーラタソの顔に泥を塗ったからですよ。
で、はじめのときもまあ同じわけですよ。シェラミ、あの人の性格
を考えてみれば分かりますよ・・・
128 :
吾輩は名無しである:2007/08/07(火) 10:33:43
カラマーゾフのイワンもアリョーシャに若葉を讃えていたと記憶している。
イワンも人神思想だったのかな。
大審問官はキリストの無力を言い、教会(人間)が人間を救っていると主張。
ちょっと違うかな。(キリーロフは純情だもん)
130 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 10:35:36
マトたんはどうよ?w
イワンはスタブで、スメルがキリーロフと予想。
132 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 13:43:37
>>131 カラマーゾフのイワンはスタブ君と違って生活の苦労をしている。
現実を渡っている。この世を生き抜く自信と常識を持っている。
父親殺しの片棒を担いだことをしって崩壊する人間。
スタブなら平気(多分)。
確かにそのとおり。で、思想的にはどうなんです。
134 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 16:07:05
私に訊かないでぇ、、、、、。
多分、イワンとキリーロフには人神思想があった。
スタブ君には最早思想、志というものが根付く大地が無い。
スタブローギンなんて、アホらしすぎてまともに付き合ってらんないよw
異様に冗長だしドスト。 作家として二流すぎなんだよ
自分の低脳さを作家のせいにしなくてもいいのに
トルストイ信者口癖
「ドストエフスキーは2流」
この「ドストエフスキーは」のところには、他の作家が入ることも多い
基本的に、教条主義的で一つの絶対的な基準しか持たないため、モダニズムなど
の形式にはついていけない。芸術の多様性を認めることが出来ない、ある意味
究極的な芸術オンチである
138 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 12:57:36
人神思想て、西欧人にとって大変な重圧の基での思想なんだキット。
日本人には「神々」に対して、「ありがたい」と思いこそすれ、いちいち
神様の顔色うかがわないし、恨みにも思わない。
でもじゃぁ神々様がいないと考えることは、腹の底が震えるような不安を
感じる。(私のこと)
オレサマは夏の特売品。好きなん持って帰ってーや
>>137 ドストエイフスキー信者なんて浦澤ファンと変わらないよw
まあ思想を書くということについては認めるが、作家としての力量は二流が妥当。
思想の書き手としての特殊性に於いて一流とするならまだしも、トルストイと較べた
ら作家として二流というしかないよ。
トルストイ信者のキモさは何なんだろうな まるで意味が分からん
この世界にドストエフスキーとトルストイしか存在してないかのようだ
トルストイを叩く気は全くないしトルストイは超一流だと思ってるが、
いつ読んでも前衛を感じるのはドストエフスキー。「永遠に新しいもの」
というのが存在するなら、それはドストエフスキーのことだろう。
これがどれぐらい芸術において凄い達成なのか、理解できてないんだからなあ。
永遠の新しさじゃなくて、単なる妄想なんだよw
ジョイスのユリシーズなんてもっと妄想じみた内容だけどな
20世紀最高の小説とされてるけど モダニズムは内に内にと向かっていったからな
ある意味ドストは先駆けだった ていうかモダニズムの小説と比べても十分に新しく
感じるから凄いわ さすがにリアリズムの時代のものだから、若干、形式ばったとこ
があるけどね
でもトルストイのような伝記調はいくらなんでも古いだろ
古典として読むなら分かるが、あれを絶対視してるとしたら20世紀のモダニズム、
ポストモダニズムとかにはとても対応できないだろうな
ちなみにユリシーズの形式破壊は凄いぞ なにしろ句読点すらない延々とした
独白が続いたりするからなw
トルストイ信者からしたらこういうのは無理なんだろうな。トルストイは超がつくほど
偉大な作家だが、文学ってのは常にスタイルの刷新を求めるものだから、柔軟に
色んな書き方を認める必要があるんだよ。約束事みたいなもんだ。
文学部出身じゃない人に、有り勝ちな勘違いだけどな。(〜〜は一流だが、〜〜は
漫画みたいだから二流 というような発言。いかにも素人のもの)
ユリシーズなんて嫁ね−よw
まあユリシーズ以前までの作品群には一定の評価は与えるけどね。
ユリシーズやドストが形式・スタイル的に一流w
いかにもオタクの言いそうなことだ。
ポストモダン=知の欺瞞=無価値
たとえデタラメであってもとんでもなく面白いことを言うときがあるのでそれに賭ければいいのです。
>>146 やっぱ無理かw まあきみの考えは考えとして構わんが、文学の世界では
ユリシーズは20世紀の最大の金字塔なんだ 好き嫌いがあるのは間違いないがな
ドストエフスキーが年を追うごとに評価が高まるのは、芸術というものが基本的に
形式・スタイルの刷新という方向に向かうからだろう これは文学だけではない
むしろ文学は最も保守的な芸術と言える
ドストエフスキーはまだ古典の時代(リアリズムの時代)に、既に新しいスタイルを実践
してたのが脅威的なんだ バフチンに言わせるとある種の伝統に忠実らしいがな
ポリフォニー理論は、あらゆる小説に固有な特徴とバフチンは言い切ってるね。
あらゆる小説に固有の特徴の何が新しいのか説明してくれるかな?
あとユリシーズじゃなくてフィネガンな。
ってかジョイスは普通に認めてる。 ユリシーズが何故20世紀細最大の金字塔と
言われてるか知ってるかおまえさんは?
新しいことと価値として普遍であることは全然別問題なんだよ。
ものは言いようだな 新しい言葉を言えたからその普遍性をやらを持つんだが
ドストエフスキーは言ってるね 「新しい言葉」を言えない作家は要らないと
ドストフスキーもジョイスもその「新しい言葉」を言えた典型
もっともドストエフスキーとよく引き合いに出されるのはプルーストだがなあ
どちらも新しい故に、ショックを与えた 全く想定外のものであるというショック
それと、
>>150よ 「ユリシーズが何故20世紀最大の金字塔」かというのは
一言で言えるものではないぞ ただ一言で言えば、「難しさ」だろう あれを実現
するのは極めて難しい それをやってのけてしまったことにヘミングウェイなんかも
感服したんだろう 全く異次元の仕事だと同時代の文豪たちが認めざる得なかった
その事実こそが金字塔たらしめたのでは?最も単純化して一言で言えばな
それとフィネガンは読むこと自体が非常に難しいな 留まることを知らないジョイスは
プルースト以上の天才だろう
しかし考えてみれば「普遍性」にも色々な解釈があるなあ
「カラマーゾフの兄弟」の新訳がわずかな期間で30万部近く売れたのが話題になってる
が、これは実は驚嘆すべき事態と言って良い
なにしろ、トルストイやチェーホフですら、出版した当初、ロシアでは5千部〜1万部という
売上だったんだ トルストイはその後、全集発売時に20万部ほどロシアで売れている
ところがドストエフスキーはというと、異国のここ日本で、没後130年ほど経っているの
にこれだけ売れているんだ 文学の常識には全く当てはまらないことが起きたと言って
いいだろう
まさに普遍性があったからこそ起きた現象ではないかな?
154 :
吾輩は名無しである:2007/08/11(土) 12:05:34
ドストエフスキー好きの日本人。
日本人の面白さ。
中国が落ち着いたら、中国人もドスト研究するだろうなぁ。
現実にスタブ氏やスメル君やスベリ氏が跋扈するんだから。
いや、毛沢東なんかでフィクション超えているか?
ところで悪霊の読み方なんだけど「あくれい」かそれとも「おに」なのか
ついで白痴は「はくち」かそれとも「ばか」か
気になって昼寝も出来ません
あくりょう、びゃくち
あくりょう・はくち・からまーぞふのアニキ
>ただ一言で言えば、「難しさ」だろう
>それをやってのけてしまったことにヘミングウェイなんかも 感服したんだろう
> 全く異次元の仕事だと同時代の文豪たちが認めざる得なかった その事実こそが金字塔たらしめたのでは?
おまえさ、ほんとにジョイスの価値なんて分かってないだろ?
ただ一言で言えば難しさだろうw でヘミングウェイも文豪も言ってますってか?
自分の頭で考えろよ。ほんとうにその凄さを理解してるなら、こんな抽象的な表現しないよ普通。
タイミングが良いな。一応言っておくと、原書で読んだ上で言ってる
逆に日本語訳は読んだことがない 原書で読まないと、ジョイスが強く意識した
ページ上の文字の並びの美しさが分からないだろうからね
原書で読んだのはもう15年以上前になるが、たびたび原典を開いて見つめて
うっとりするほど美しいものだ。
さて、ジョイスのユリシーズの凄さというのを、どれだけあなたが私より知っているのか
知らないけれど、意識を通じて展開されるパロディー、などと型通りの答えをすれば
良かったのかな?私からすれば、その凄さというのは余りにも多肢に渡っているので、
「ああいうのを書くのは難しい。ジョイス以外には不可能だ」という単純な結論に行き着いた
のだが。別に恥ずかしい答えだとも思わないが、笑いたければ笑って良いよ。
すみません。僕は原書でなんて読んでないのであなたが正しいです。
ドストエフスキーに関しても、僕は理解できませんが新しいのでしょうね。
まいりました。
でも解説に唯一付いてるフリガナは悪霊=おに 白痴=ばか
だよ
作中にはフリガナ無いしさ
163 :
吾輩は名無しである:2007/08/17(金) 20:53:09
ピョートルと寝たい!
ステパン先生の方が男前だ
どっちも弱そう&下手そう。
シャートフ君は俺がもらっていきますね
アッー!
スタヴローギンがホモって本当ですか?
ステパン先生が最後に言ってた
髪の黒い貴婦人て、スタヴローギンのこと?
169 :
吾輩は名無しである:2007/08/18(土) 17:39:45
神を殺すことが出来る人は
神を信じていた人だけ
肯定が否定になり、向きが逆になった
いずれにしろ
そのイデオロギーにどっぷり浸かってる
やることが常に極端なのは
純粋さでしか証明する手だてがないから
純粋=完全性への強迫観念?
170 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 09:02:53
>>169 素晴らしい。
>スタヴローギンがホモって本当ですか?
真性ホモではない気がするが、何でもあり、やってみましたの人間だと思う。
生きている実感が欲しくて。
キリーロフの言う所の、生は苦痛、恐怖だというのを
実感してみたかったんですかね?
172 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 18:20:03
スタブ君は、気の毒。
人間の根本要求「食っていかなくては」が先ず無い。
「親に愛されたい。」は挫折している。
生活圏の中で自分の居所を作ることもできなかった。
ステファン先生がまっとうな生活価値観、倫理感を育てなかった。
なんか、普通の人間が生きるのに必要なものを全てを喪失している。
だから生命感が無い。
多分当たり前の煩悩さえ分からない人間。
173 :
吾輩は名無しである:2007/08/20(月) 19:29:33
みんなマトリョーシカの事は興味ないの?
174 :
吾輩は名無しである:2007/08/24(金) 08:39:20
文学カドリールくそわらたwwwwwww
175 :
吾輩は名無しである:2007/08/24(金) 22:14:30
*
176 :
吾輩は名無しである:2007/08/25(土) 00:18:15
わかっているとは思いますが、いくら謝られても、好きと言われても、私は答えられません。仕事でぎくしゃくしないように、普通の距離をとりましょう。
自分の気持ちを伝えているだけと思うかもしれませんが、はっきり断ったのだから、その返事を受け取って、形のうえでいいからあきらめて下さい。あきらめないのは愛ではなくて自分勝手なだけだと思います。
今メール見ました。話の内容を知らないので、私としては何とも判断できません。問題があるなら、落ち着いて取り組めばいいとは思いますが。別に深く気にはしないので、気を遣ってメールくれなくても大丈夫です。
悪いけどまったく可能性はありません。しつこくされると悪意がなくても迷惑です。これ以上つきまとうなら、私は上司に相談することも考えます。
もし気のない相手から何度断っても告白され続けたら、どう感じますか? 強い思いを表しているつもりかもしれないけど、私には思いやりのない押しつけにしか感じられません。
177 :
加藤葉子:2007/08/25(土) 01:03:52
わかっているとは思いますが、いくら謝られても、好きと言われても、私は答えられません。仕事でぎくしゃくしないように、普通の距離をとりましょう。
自分の気持ちを伝えているだけと思うかもしれませんが、はっきり断ったのだから、その返事を受け取って、形のうえでいいからあきらめて下さい。あきらめないのは愛ではなくて自分勝手なだけだと思います。
今メール見ました。話の内容を知らないので、私としては何とも判断できません。問題があるなら、落ち着いて取り組めばいいとは思いますが。別に深く気にはしないので、気を遣ってメールくれなくても大丈夫です。
悪いけどまったく可能性はありません。しつこくされると悪意がなくても迷惑です。これ以上つきまとうなら、私は上司に相談することも考えます。
もし気のない相手から何度断っても告白され続けたら、どう感じますか? 強い思いを表しているつもりかもしれないけど、私には思いやりのない押しつけにしか感じられません。
アマゾンのレビューで死人の数を数えてみるってのがあったんで、
漏れもやってみますたよ。13人か?なんか意味がありそうではある。
なんだかんだいって、ピョートルが一番強く、才能があると思うのは俺だけか?
社会が求めるのはこういう人材だよな。
181 :
吾輩は名無しである:2007/08/25(土) 17:16:05
>>179 ピョートルみたいな奴は現実にも結構いる
やはりスタヴが一番希少価値がある
イタ研はなぜかこのスレにはこなくなったな
すみません。
以前、スタブローギンについて説明がほしいと言われてから、未だ説明せずにいま
した。
スタブローギンの説明については、ウォリンスキイが鉄板とも言えるぐらい、王道に
なっていて、バフチンもさらに新たな視点から、いくつか付け加えたという感じでしょう。
これをいくつか、後日書いてみたいと思います。
主観ではなく、一般的な説明に終始しますが、その方が質問に対応していると思うので、
そうするわけです。実際、ことスタブローギンに関しては、ウォリンスキイ以降、まともに
新たな価値を提示できたのは、バフチンぐらいだと思いますし。
>>184 『偉大なる憤怒の書』、埴谷雄高訳か。
タイトルで検索しても著者名で検索してもなかなか引っかかりにくい作品だね。
明日あたり図書館で探して見ます
186 :
吾輩は名無しである:2007/09/23(日) 02:20:30
読み終わったけどイマイチ入り込めなかったなぁ
ユリア婦人のとこ長い気がして投げ出しそうになった。
なんというか、ピョートルが怖すぎ。
スタブの虚無の深さも実際自分がなったら・・・と思うと怖いんだけど
殺人に何の躊躇も無いピョートルに寒気を感じた。
このスレか前スレで企業で求められる人材はピョートルって誰かが
書いてたのに妙に納得してしまった。
キリーロフとシャートフの最後の瞬間、発狂したリャムシンの辺りは
流石ドスト。次何読もうか悩むな。
下世話な観点で読み始めたんだけど、普通に面白いね。
たぶんもっと高尚に読まなきゃいけないんだろけど・・。
>>187 そんなこと気にしなくていいよ
普通に楽しめるのがいちばん!
189 :
吾輩は名無しである:2007/09/25(火) 19:15:58
下世話な観点で十分おもしろいのに、高尚な何かもありそうに感じさせるところがすごいよね!
190 :
吾輩は名無しである:2007/09/26(水) 02:42:55
キリーロフの最後の場面迫力あって好きだけど
狭いところに納まりつつ棒立ち(?)・・・て所が何度読んで場面想像しても
笑える・・・。噛み付くのも笑える。
こんな読み方なせいで結構笑えるシーンが多いんだが間違ってる読み方だろうか?
笑えるのはいいんじゃない?
笑いはつきものだと思う>ドストエフスキー
>>190 俺はカミュから入ったからどんだけキリロフはクールでかっこいい奴なんだろ
思ってたら最後の最後でドタバタコント繰り広げてくれて唖然とした。
もっとすっと自殺すんのかと思ってたのに。
あのままクールに自殺してたら、キリーロフはキャラとして最強だったぽ
でもまあ、あの死に方はシーンとしては面白いけどね
キャラを傷つけた感はある
194 :
吾輩は名無しである:2007/09/26(水) 17:35:52
読んでたとき、自殺はするがピョートルの思い通りになるのは癪なので
遺書作成時の拳銃自殺ではなく、首吊りで対抗でもしたのかと思った。
ピョートル一人勝ちって嫌な感じだ。
195 :
吾輩は名無しである :2007/09/27(木) 02:25:03
最後のアレが無かったら、逆にキリーロフにリアル感を感じない
小説中、一番印象に残ってるかも
196 :
吾輩は名無しである:2007/09/27(木) 02:46:16
五人組のシャートフ殺害後もリアル感を感じた。
自分だったら途中脱退で上手いこと反抗を避けたアイツ(名前忘れた)に
親近感を覚えるな。
197 :
吾輩は名無しである:2007/09/27(木) 02:51:52
キリロフは確かにあれ以外はあっさりし過ぎな節あるからねー。
最後の最後でテンカン発作でブチギレてくれたのがドストのキャラ付けらしいが。
しかし悪霊が一番キャラの切れっぷりが際立ってるから一番好きだわ。
他のドスト作品はキリスト臭が強いから(そこが内容引っ張って読みやすいとこもあるけど)なんか苦手。
しいてワガママ言わしてもらえばネチャエフ事件?だっけかを土台に据えすぎて、
ストーリーとキャラがうまく噛み合ってない部分が微妙にする。
しかしドストキャラバトルロワイアルあったら悪霊チームが圧勝すると思われるくらいの全員のキャラ立ちぶりがたまらん。
救いようのない殺伐した連中の雰囲気が素晴らしい。
この中にポルフィーリ、マルメラ、スビドリ、ラスコ、イワン、スメルジャコフ、地下室者とかがさらに乱入してくれたらなーとか夢想してしまうのは厨房発想か。
198 :
吾輩は名無しである:2007/09/27(木) 03:05:39
バトロワするとしたら案外スメルジャコフあたりは強いんじゃないかな。
ニヒル度が高い奴ほど生き残りそうな気もするけど。
スヴィドリガイロフが銃弾交わしながら優勝したと思いきや自殺。
すべてが終わったあとに一人で出てくる地下室者。
地下室人の一人勝ちワロスw
「・・・全てが終わった後、それでも地下室人は地下室にこもったままだった。彼は
今も手記を書き続けている・・・」
とかでもいいけどね
悪霊の時代はとっても保守的だったから
スタブローギンのような奴はとんでもなかった
ノかもしれないけど、現代の先進国の都会で
暮らしていると、「だから何だ?」って気にも
なってくる。この程度で何を騒ぐ、というか。
202 :
吾輩は名無しである:2007/09/27(木) 20:44:29
まだ読みはじめたばかりなのに、ネタばらし 乙wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
203 :
吾輩は名無しである:2007/09/28(金) 00:25:19
>>201 それは俺も思った。その当時はそれはあたかも「前例のない」出来事だったのだろうな。
ロシアだったら尚更。
今ならペドフィリアもそれ系の雑誌も腐るほど見つかるし、これと言って際立った罪では
ないように感じる。
スタヴローギンは生まれる時代を過ったのかもな。
何気に彼が今の混沌としたポストモダンな時代に生まれていたら彼の虚無すら
充実していたことだろう。
スタブみたいな奴は
今みたいな時代でも何か理由を付けて
ペドを大変な犯罪みたいにしちゃうんだよ。
スタブの行いは現代では確かにザラ
でもそのニヒリストぶりは、現代でもレア
206 :
吾輩は名無しである:2007/09/28(金) 02:52:49
なんちゃってニヒリストて結構多いからな。
怖いもの知らずな部分に惹かれるのかもしれんね。
test
208 :
吾輩は名無しである:2007/10/16(火) 15:19:46
2wwww
209 :
吾輩は名無しである:2007/11/02(金) 23:23:11
保守
ニコラス様〜
211 :
吾輩は名無しである:2007/11/06(火) 15:55:32
スタヴローギンみたいなキャラはつくれないよ
あれはドストだからこそ
似たようなキャラはあっても、あの味はだせない
私は神を信ずる
しかし断っておくが、私はただ私の中にあって自己を意識する存在物としてのみ、
神を信じているのだ
この文章は
「私」ではなく「私の中にあって自己を意識する存在物」だけが神を信じる
という意味でしょうか?
「私の中にあって自己を意識する存在物として」の神だけを
信じてるって言ってるんじゃねえの?
第一篇第一章
216 :
吾輩は名無しである:2007/11/20(火) 15:38:31
ラスコーリニコフは思想がブレなければピョートルになれてたかもしれんね。
ピョートルはまさに悪霊。
面白い小説に出会えてよかった。
217 :
吾輩は名無しである:2007/11/20(火) 21:36:33
「罪と罰」「カラ兄弟」「白痴」と読み進め・・
なんだ、「悪霊」が一番面白れぇじゃん。
218 :
吾輩は名無しである:2007/11/20(火) 22:20:34
>>212 「我思う、ゆえに我あり」から神の存在証明へと向かっていったデカルトの、いわば「冴えない焼き直し」といったところだと思います。
確かにな。
悪霊が一番おもしろく、圧迫してくる。
マリヤが預言者であることはスルー?
221 :
吾輩は名無しである:2007/11/23(金) 19:28:47
ステパン先生の思い込み凄いな〜と今更関心して2度目読んでる。
1度目は話に付いていくのに必死だった為今は楽しめてる。
222 :
ドスト初心者:2007/11/24(土) 21:39:25
「悪霊」は絶望に継ぐ絶望の連続で
希望は無いの?
223 :
吾輩は名無しである:2007/11/24(土) 22:43:00
ステパン氏が最期に田舎で焼き菓子食べて感動←希望
ステパン先生は最初読んだとき余りにもキモくてびっくりした。
単に女々しいだけじゃなく、おっさんのくせにブリッコしまくりだし
年端も行かぬ美少年寝床に引きずり込んでオイオイ泣いたり
よくあんなキモキャラ作ったなぁと感心した。
そういえば
さっきGoogleでウェブ全体から「Dostoevsky」を検索したら
関連検索に「dostoevsky buddhism」って出たんだけど
ドストエフスキーって仏教と何か繋がりがあるんですか?
(気になって日本語で調べてみたけど特に何も出てこなかった
から誰かが卒論でも書こうとして調べてただけ?)
226 :
吾輩は名無しである:2007/11/26(月) 15:10:31
≫225
ドストエフスキー、age。
fuckman deed 他スレでしょうか?
227 :
吾輩は名無しである:2007/11/27(火) 07:15:34
>>222 登場人物に希望はない。ロシアの民衆の内にこそ希望は存在する。
ロシアの「地に伏す民衆」は、それだけにロシアの大地に根付き、
その大いなる恵みと慈愛を享受するのです。
228 :
吾輩は名無しである:2007/11/27(火) 17:42:56
ドスは悪霊で何が言いたかったんですか?
どういう結論に至ったんですか?
よくわかりません。
読書感想文でも宿題だされましたか?
230 :
吾輩は名無しである:2007/11/27(火) 18:31:17
>>229 いや、ドストエフスキーって何も言いたい事がない受け売りの人かな?
と思ったんです。
ドスよりも昔にもっと優れた思想家や哲学者がいるので。
231 :
吾輩は名無しである:2007/11/27(火) 20:55:01
とりあえず、その優れた思想家や哲学者の名前、
またドストの作品とその人たちとの対応部分を
幾つか具体的に挙げてもらえるかな?
232 :
吾輩は名無しである:2007/11/27(火) 21:15:52
たしかに悪霊を好んで読んだニーチェは、
思想と哲学ではドストエフスキーよりも明らかに上だよな。
ドストファンはニーチェがドスの影響を受けた、なんて勘違いしてるみたいだけど、
ただ自分とは違う部分に感心しただけで、凄いとは思ってないだろう。
233 :
吾輩は名無しである:2007/11/27(火) 21:43:15
>>230は
>ドストエフスキーって何も言いたい事がない受け売りの人
>ドスよりも昔にもっと優れた思想家や哲学者がいる
と言ってるよ。
ニーチェのことではないだろう。
234 :
吾輩は名無しである:2007/11/27(火) 22:52:32
すでに過去の人がもっと凄いことをやっている、って言いたいんだろ。
>>224 それで思い出したけど、
スタヴがヤッたのは子供のマトリョーシャだけだよね。
それも、マトリョーシャが事後に不安がるくらいだからセックスとも言えないのかも。
リーザとの一夜はは明らかに不能で失敗したっぽいし、マリヤ(レビャートキナ)は処女。
ロリとか言われるけど、実はロリですらなくて、女への興味って持てなかったんじゃないの?
江川先生は「ロシア文学は露骨な性の描写をしない」と謎解きで仰っておられたけど、
まさか少年期のステパン先生が夜中に叩き起こした関係と言うのは…
>>235 私も「ほんとにソーヌーまで出来たわけ?」と思ってた。
少女には興味あるロリだけどロリとしては童貞なのか?とか。
まあ、昔の外国のお話だし、男性が書いた話のツボは
男性が考えたものの方が正しいだろうな。それに頭のいい
専門家が、「ロシア文学は露骨な性の描写をしない」と言うなら
それが正しいのでしょう。
そういえば、全然関係ないけど、悪霊を読む以前にどこかで
読んだあらすじに、「ニコライは幼女を陵辱した」だったか、
「幼い子を陵辱した」とか書いあって、私はてっきり3〜7歳くらいの
子供をやっちゃったんだと思ってたよ。
まあ12歳も心は幼いけど、幼女ではねえだろとツッコミ入れた
記憶があるw
一応、子供がいたわけだがと逝ってみる。
スタくんがただの甘ったれにしか見えないんだが。
何も知らない私が暇つぶしに読んでも
面白い小説なんだけど、やっぱ実在の事件が
モデルだから、当時のロシアのふいんき(ry
とか、背景とか知らなきゃ、本当には理解
できないんだろうなあ。
いや、面白いは面白いんだけどね。
キャラ萌え目線で昼ドラの代わりに下世話に
読んでるだけだからさ。
ドラマティックというよりジャーナリスティックな感じっていうの?
影響ありありのユゴーやバルザックを大河ドラマとすると、やっぱり劣るんだよね。
バフチンは「本質的に新しい」などと絶賛するけど、はっきり言って下手の横好き紙一重なんではないかと思ってしまうわ。
びっこ引きのマリヤさんが修道院で院長さんに
「神様は自然とひとつで、聖母は大いなる母」
みたいなことを言うシーンがあったのですが、
これってキリスト教の人からみたら駄目な考え
なんでしょうか?
あまりに初歩の質問ですみません。でも
キリスト教がよく分からないんで、あの答えを
言ったマリアは、修道院の人にバカにされてるのか
感心されてるのか、よくわからなくて、ここなら
詳しい人が多そうなんで、恥を忍んで聞いてみます。
ぜんぜん知らないけど異端みたいに思われるんじゃない?
もっともロシアでは異端と言っても、受け入れられる素地じたいはありそう。
古い神話の神々とキリスト教の神が結びついてるし、
他の作品でも旧教派の商人や去勢派や鞭身派に影響受けたキャラが平気で出てくる。
マリヤみたいな自然と結びついた宗教観のほうが民衆的には近いのかも。
そのあたりは日本ともちょっと似てるかも知れない
日本人でロシアや西洋に詳しくない
私ですんで、
>>241のようなマリアさんの
発言よんで普通にフムフム納得してたのです。
でも、他のキャラたちが微妙な反応
してたんで、「もしやこの発言はロシアでは
駄目な答えだったんかい」と気づきましたorz
もうww駄目だwwwwと思いました。
私には本当の基本的なことが分かってない、と。
どうも私には悪霊を理解する頭がないようです。
ロシアについての基礎知識を読んでおかないと、
アホにもすぐ分かるように説明がきがされてないんで、
このマリアの件のように、作者の示唆を読み
落として、「キャラはかっこいいけど、なんじゃこりゃ?」
という駄目な感想で終わりそうです。
まさか1回読んだっきりでそれ言ってないよね?
まだ読み終えてもいません。
でも、ほんと私あたま良くないんで、無理かなあと思ってます。
最後まではなんとか読むつもりですが、落ち込んできますた。
246 :
245:2007/11/30(金) 14:17:11
ん??
1回読んだだけでは分からない物語なんですか?もしや。
247 :
吾輩は名無しである:2007/12/01(土) 00:14:02
頭のいい人にはわかるよ。いっかいで
>>248 おお、面白そうなページじゃないか!!
ブクマに登録しますた
>>241 俺もロシアの宗教事情や、それどころか『悪霊』での文脈も忘れちゃってるくらいだけど
自分なりにレスしてみます。
>>248のページを読んで行ったらきちんとした解答があるのかもしれないけど、
「自然と神様はひとつで〜」というのがキリスト教的にマズイというのは
一般的にありうる話だと思います。
というのは第一に、神は創造主だから、被造物たる世界/自然と一緒じゃダメ、
被造物と神様を同列におくなんてけしからん、というわけ。
それに、自然/世界には多くの悪が満ちている(病疫や事故や犯罪等)ので、
それも善であるはずの神に含まれてしまう。これもやっぱダメだろう、と。
とりあえずキャラ萌えから入っていくのもぜんぜん無問題だと思いますよ。
素直な感想を持てるのは大事
>>248 大地信仰については「罪と罰」の項で触れられているね。
「白痴」の「ソーニャ・聖母マリア・マグダラのマリア」の項目を読んだが、
東方正教では聖母マリアの無原罪受胎を認めない
井桁先生、
「その結果聖母マリアとマグダラのマリアのイメージが極めて接近するのでは」
と指摘しておられる。
気になってたけど「悪霊」にマリヤ2人出てくるじゃん
1人目:レビャートキナ=処女。大地信仰。罪罰のりザヴェータに似てる
シャートフ一家と「赤ん坊」の運命を予言。
↓殺人後
2人目:シャートフの妻=スタヴの子を孕む。シャートフの元へ帰還
→出産後、夫の事件のあと赤ん坊とともに…
この2人が同名ってのは、明らかに何か意味あるよな。どう言う隠喩だ…
248を貼った者ですが、キリスト教の自然観に関しては特に言及がなかったみたいで…。
既にご指摘もありますが、土着信仰と習合しながら布教・浸透を図っていったのが正教会であり、民衆レベルの自然崇拝についてはそれなりに寛容だったと考えるのがやはり妥当な線かな、と。
もっとも啓蒙主義以降は自然が神の被造物だと真面目に考えてる人は滅多にいなかったようですけど。
253 :
吾輩は名無しである:2007/12/02(日) 05:42:34
ドストエフスキーは革命を批判しているように見えるが、実は革命に期待もしている。
革命というか、ファランステール運動ですよ。
社会を根底から改革しようというものではないです。
ロシアの民間信仰に含まれる自然崇拝や異教的要素について知りたい人には、こんな本とか参考になるかも。
・白石治朗著 『ロシアの神々と民間信仰 ロシア宗教社会史序説』(彩流社 1997年)
中世ロシアの聖ニコラ信仰―農民の神概念と宗教的プラグマチズム;
中世ロシアの異教と教会;
十四世紀ロシアのペスト流行と宗教界;
十六世紀イヴァン雷帝の『百章教会令』;
十七世紀ロシアの魔女裁判;
十九世紀ロシア農民の俗信と旧習―その神経症的症候群を繞って;
十九世紀ロシア農民の犯罪と暴力―その非キリスト教的道徳の世界;
十九世紀ロシア農民の大地信仰―悪魔に抗する母なる神;
ロシアの神々と民間信仰―崩れた民衆の神話
・栗原 成郎著 「ロシア異界幻想」 (岩波新書)
北方の森の民スラヴ人にとっての「異界」とは,キリスト教以前の異教的色彩を色濃く残した
世界である.
夜ごと訪れる亡者や家の精ドモヴォイたちは現代ロシア人の意識の深層に今も息づいている.
そして死神や地獄の生々しい絵画,ロシア思潮の根底に流れる霊や終末のイメージを織り込み
ながら, 世界樹へとつながる壮大な宇宙へと誘う.
「青の炎」 貴志 祐介
って作品は現代の「罪と罰」と言われてます。
殺人を犯す人の心理描写の流れがすごい、と評判ですが
読んでません。これってそれほど心理描写がすごいんでしょうか?
マルチコピペは止めましょう。
>>255 「ロシア異界幻想」読んだけど面白い。
特に家の神(かまどの火の神)ドモヴォイと、
反キリストの出現する終末的世界観。
エピグラムのプーシキンの詩の一節
「家の神が葬られるのか、それとも魔女が嫁に出されるのか」
(江川訳では「かまどの神のとむらいか、それとも魔女の嫁入りか」)
って、
何となく雰囲気は伝わっていたんだけど、
民間伝承や社会的位置づけの大きさを読んで、
ロシアの古き神々が家を失って彷徨う時代状況がより良く分かった。
ロシア神話読みたくなったw
日本の「まぁ最後は神が守ってくれるわ。反キリスト?なにそれ」みたいな、
自然を信頼しきった幸福な世界観との落差を思い知らされたわ。
やっぱあんだけ寒いと神様信じられなくなっちゃうのかねー。
ひでーw
経済発展の南北格差にも共通する理由ですね。
北半球の原人
「うおーー寒いぞーー!怠けてたら死ぬぞー!
頼るものは日々の労働とご先祖のたくわえしかねえだー!」
「なーんてこと言ってたら、2週間ぶりに日光が出たぞ!皆、
裸になって日光浴しろ!早くしないとビタミンつくれないぞ!」
「うおおお寒いけど暖かいーー」「神さまは試練を与える厳しい
父親だぜ!」「神なんているわけねえ!!」
南半球の原人
「お日様あったかいねえ。ふふふ。ちょうちょ飛んでるね。
おなか空いたから芋掘ろうか。ろくに手入れしなくてもゴハンが
勝手に出来るなんて、神様っていいひと〜。あしたも幸せに
違いないね〜」「ね〜」「ぐー」
となりのトトロ
日本「トトロに会っちゃった〜」
ロシア「出たな反キリストめ!」
263 :
吾輩は名無しである:2007/12/11(火) 22:52:13
ドストエフスキーって漫画とかにしたら面白そう。
あ、モンスターは却下で。
265 :
吾輩は名無しである:2007/12/20(木) 20:48:06
ドストエフスキーの悪霊は、
ドストエフスキーの思想の集大成と聞きました。
ドスの思想を知りたければ、悪霊で間違いないでしょうか?
「悪霊」は5大長編のちょうど真ん中です。
267 :
吾輩は名無しである:2007/12/21(金) 12:10:09
真ん中というのは、思想的な部分の偏りが少ないって意味でしょうか?
それとも、たんに出版された年代という意味でしょうか?
俺は読んでもよく分からなかったのでお勧めしない。
白痴・罪と罰あたりから入ったほうがいいと思う
269 :
吾輩は名無しである:2007/12/21(金) 22:28:51
とりあえず読みなよ!
私にとっては「悪霊」が最高の作品
面白すぎて徹夜して読んじゃうよ
戦争と平和 > ドスの全作品
─── 、 ⌒ヽ
(___ノ( )
(ノ ー | /
[・][・]─-6 / ンモー、またそういうこと言う〜
⊂ ソ
(!!!!_,_ /
ヽ、 `/
272 :
一読者:2007/12/27(木) 23:36:07
セミョーン聖者のお話はたしかに笑えますよね。あの話とリーザとスタブロー
ギンの関連ですが、最後に聖者が「遠征の一団」のみんなの前でマブリーキー
に聖油を注ごうとしたことにリーザがある種の(女心ではありますが)満足が
あった思います。リーザはマヴリーキーを心のそこでは試したかった。表現は
しにくいですがリーザはマヴリーキーを女心から試したかった。ある種「満足」?
みたいなものがリーザをおそったんじゃないですか。(あるいは屈服させたかった。)
「砂糖」や「お茶」とは違い「聖油」を注ごうとしたんですから。キリスト教で
「油を注がれたもの」って深い意味がありますからね。
273 :
一読者:2007/12/28(金) 00:20:53
僕はドストエフスキーも現代のたとえば「週刊現代」の記者も違いはないと思っ
ています。所詮人間ですしね。今の時代でもありそうな・あるいはいそうな事
件や人物をただ描写しているだけだと思っています。百科事典やネットや国語
辞典をフルに使って「罪と罰」を完全読破しましたが、べつにぃって感じです。
ただ「罪と罰」をよんで特にラスコーリニコフについて気分が悪かったとか、
自分に性格が似ていて自分の心の底を覗き込まれたとか思う人は読了後、た
とえ物語がさわやかなプチハッピーエンドで終わるにしてもかなり「病的」だと
思います。(自分もソノクチですが。)今は「悪霊」を読書ツールをフル活用し
読んでいます。
なんで「罪と罰」や「悪霊」を読むのに、国語辞典がいるんだ?
小学生?
275 :
一読者:2007/12/28(金) 11:54:42
小学生でけっこうです。
276 :
吾輩は名無しである:2007/12/28(金) 22:38:43
悪霊は他作品一通り読んだ後の方が良いと思うわ
色々読んでドストエフスキーの作風に慣れたあたりで読むと
これが一番面白いと感じるようになった
最初の内に読むと主人公がステパンかスタブかだけでも混乱するかも
277 :
一読者:2007/12/28(金) 23:27:37
↑それはあまり意味がないなww地下室の手記も考えたけど、罪と罰をよんでい
きなり悪霊で終わろうとおもってるんで。そんなに入れ込んでも意味はないで
しょ。流刑暦もあれば借金まみれになったこともあるし。所詮物書きの一人なん
で。つぎはたぶんトマス=マンにしようと思ってるんで。もうドストは調べつく
しましたよ。経歴はもちろん生きた時代も、ロシアのフォークロアも。ところ
で↑は聖書やキリスト教を知っていますかww?ベリンスキー云々ゴーリキ云
々ゾシマ長老云々その他いろいろ云々;;;行間も余裕でよめますよwwしょ
せんタダノヒトリノニンゲンじゃないですか?wハリー王子だろうがなんだろ
うが古今東西どこにもいるような人間ばかりでしょ?刑務所はいったりしてい
ろんな人をみてきたり、まぁニンゲンですよwwドストの本なんて一通り読ん
だらおかしくなるよ↑みたいにwかなりさめてますがもちろんシェークスピア
読む気もないしね はっきり言って新約・旧約ふくめて聖書読むほうがはるか
に精神にいいとおもうけどぉ
>>276 全く同意、キャラが全員濃ゆすぎてストーリーぶれてるからね。
俺はストーリー最初ついていけなかったけど、これはドストも絶対ぶれながら書いたとしか思えない。
白痴も実は似てるような、これは俺だけかな。ただ白痴は苦手。
逆に精神病爆発連中がやりたい放題出てきてドスト好きにはたまらん要素がてんこもり。
書き手の視点もこれだけちょい変なのよね。主観が入りすぎというかなんというか。
279 :
一読者:2007/12/29(土) 00:36:08
いろいろ読み方はあるだろうけど、サスペンスや娯楽物なら間に合ってるし、
ドウデモイイナ。人間観察力とそれを面白くしたてている文章力とたいした
教養があることは認めるけど「悪霊」で最後ですね
280 :
一読者:2007/12/29(土) 17:54:15
いろいろな重層的なモチーフも所詮ほかの作家の作品からもってきた、受け売
り的だし。ゴーストライターってとこだね。独創性がまったくないし。
281 :
吾輩は名無しである :2007/12/30(日) 21:08:23
ウダウダいきがって素直に楽しめないからガキなんだよ
282 :
一読者:2007/12/30(日) 22:36:26
ガキで結構ww
283 :
一読者:2007/12/30(日) 22:40:33
281>>
でも素直に楽しめないってのはあたってるな!おれは破滅したくないんでね
284 :
一読者:2007/12/31(月) 00:09:55
カルマジーノフ(ツルゲーノフ)や一部の連中のいう、ロシア固有の精神の空
洞化と精神の拠り所の空洞化って封建制・専制主義をとっていた日本の幕末に
よく似ているしもっといえば現代の日本のも似ているし。徳川260年無為怠惰
に過ごしてきた日本にも通ずるものはあると思うね。クリミア戦争の敗北から
「上からの改革」がはじまった農奴解放のロシアと明治維新はまったく真っ二つ
に違う方向に進んでいったけど。
285 :
一読者:2007/12/31(月) 12:07:42
淫蕩し悪ふざけに好んで興奮したりするきちがい=悪魔的超人?笑えるね
古典だから。
287 :
一読者:2008/01/08(火) 23:51:16
幸せすぎてこの世では5秒と精神も肉体も持たない男・・客観的に読まないと
ほんと破滅するよww入れ込まみはタブー
288 :
一読者:2008/01/09(水) 00:17:49
↑どちらかというと、シャートフみたいに苦労を苦労と思わない、幸せを実
感したことのなさそうなやつのほうがこういう考えにくるのがしっくりくるけどさ
俺のキンタマをモミモミしてくれないか?
290 :
一読者:2008/01/09(水) 01:40:54
↑そういうやつさがしたら?
ステパン先生は幼いスタさまに何をしたの?
夜中に二人でおいおい泣いて抱き合って語り合っただけじゃなく
そんな凄いことしたの?
↑の書き方だと何か違う風にとられかねないので書き直します
ステパン先生がニコライにしたことって
そんな悪いことだったのかなあ。
何が悪いのかよく分からなかった。
293 :
吾輩は名無しである:2008/01/09(水) 12:57:18
ニコライを貴婦人の様に扱ったんじゃなたっけ?
ステパン先生は諸悪の根源
ステパンはスタヴローギンを甘やかして付け上がらせた張本人。
296 :
吾輩は名無しである:2008/01/09(水) 14:53:12
息子がピョートルだしな
ニコライがなまじ美形だったのが悪い。
もちろん諸悪の根源はステパry
またペテルブルグの当局かボクノテキドモが誹謗中傷の工作を始めたようですね
結局ステパン先生はニコライ少年をやっちゃったんでしょうか。
まだまっすぐな頃に悪霊を読んで、そう思ったんだけど、
のちに腐女子になる素質があったからそう思っただけかもなあ。
やってないにしても、ベッドに連れ込んで抱き合ってって
立派に虐待になりうると思うわ。実際、ニコライは変な大人に
なっちゃったし。変なカタカナ喋るし。
301 :
吾輩は名無しである:2008/01/09(水) 19:49:42
ちょwwwステパンw
本当ろくでもない奴だが憎めないんだよな〜
初めて読んだとき本当にステパンはきもかったw
女々しすぎる。でもあれがロシア人ってものなんだろうか。
同じ名前でも、「アンナカレーニナ」のほうのステパン氏とは大違いだな
ステパンアンチ工作員必死だな。
305 :
吾輩は名無しである:2008/01/10(木) 02:37:12
ステパンが命狙われてるとか、敵対一派がいるとか妄想するのって
現実の自分がしょぼいから大きく見せる為にわざと虚言してるのか、
現実逃避から来る精神病みたいなのか良く分からん。
306 :
吾輩は名無しである :2008/01/10(木) 06:04:35
スタヴローギンはただのニヒリズム大好き道楽息子でつまらんけど
ピョートル・ベルホーヴェンスキーってなんか得体の知れない魅力が漂っちゃってて惹かれるよね
最初読んだ時、ピョートルが主人公かと思ってたよ
みんなステパンのことをそんなに嫌わないで。
お茶を飲みますか?
ステパン先生はするめのように味わい不快んだ。
310 :
一読者:2008/01/10(木) 17:06:35
キリーロフとかニーチェだかしんねぇが、もっと単純に生きれんもんかねぇ
311 :
一読者:2008/01/10(木) 18:31:00
クリスチャンゆえの自殺だけどさぁ・・・なんでふつうにすなおに「生」を受
け入れなかったんだぁ・・
生きてても大して楽しくなかったんじゃね
.==.、` ´,.==.
,,, '
. T T T'
ヽ__ノ
314 :
一読者:2008/01/10(木) 19:19:13
<<312
オオ、アナタハスバラシイ・・実にこれ以上のテツガクハナイ!!グレート
デ・ス
315 :
一読者:2008/01/10(木) 19:35:50
やっと、請け合ってくれましたか
√ ̄ヽ--ヘ
/ ☆ ヽ
0く━=ニニ二>
//(●) (●) \
/ ヘ (__人__) | ■■ 自宅警備員へお知らせ! ■■
/ヽノ彡,,.. .|∪| /
/ 丿,, /\ヽノ/ゝ 丶 2008年1月11日午前6時(日本時間)より
(  ̄jヽ,/_l ヽ 「2ちゃんねる」が12時間にわたって停止
\ ____ ̄{。 _____ } します。自宅警備を強化し待機せよ。
ヽ、,,_, {---} }。 {---} j
http://www.maido3.com/server/
318 :
一読者:2008/01/11(金) 22:55:30
読了いたしました
319 :
一読者:2008/01/11(金) 23:16:13
かなりヘビーなので、従来申し上げていたとおり、「悪霊」でメルシィ
します。自分にはきつかったので自分に対して、ドストを発禁処分に
します。
メルシー!!
320 :
一読者:2008/01/11(金) 23:29:15
しばらくドレスデンに温泉治療にいってきます。
きつい?ヘビー?
ドストエフスキーなんてしょせんただのニンゲンじゃなかったの?
それ以前に、読み終わっていないうちからウダウダ言っていたことに驚くわ。
323 :
吾輩は名無しである:2008/01/12(土) 20:04:32
バカがまた来てもイヤだからそっとしとけよ
324 :
一読者:2008/01/12(土) 20:50:09
ただのニンゲンだったからきついのです。チホンのもとでのニコライとチホン
の問答も次にニコライがどう答えるかも予知できましたし、ステパンのサクラ
メントでの告白も、おそらくはエピローグがなかったならば、ラスコーリニ
コフがあのようになったのかなぁ(精神面で)と思い、私自身持ちこたえられなくなった
のです。
325 :
一読者:2008/01/12(土) 22:27:41
ステパン先生は山上の垂訓や黙示録にあるように、「はい」か「いいえ」や「熱い」
か「冷たい」かをはっきりさせて生きるべきだったように思う
326 :
一読者:2008/01/13(日) 16:26:18
ピョートルはあんなにはっきりしているのになぁ
早く温泉治療に行けw
328 :
一読者:2008/01/14(月) 18:29:43
キリストになりきれず、変態になってしまった聖者
ヘンタイハアナタデスヨ
ニコライって反社会性人格障害?と思ったこともあったけど、
一応、良心の呵責に耐え切れず自殺したんだから、違うか〜・・
331 :
一読者:2008/01/15(火) 18:07:07
良心の呵責?はぁ?
ハヤクどれすでんニイカレテハドウデスカ
333 :
吾輩は名無しである:2008/01/15(火) 21:59:06
ワダイヲ カエマショウ
IBI CUBAVIT LAMIA
ダーシャかわいいよダーシャ
337 :
吾輩は名無しである:2008/01/26(土) 12:56:03
本日午後16時〜17時
NHK教育で『ETV選 21世紀のドストエフスキー』の再放送
はじめて読みました。
ニコライの最期ゾッとした。
タイトルの『悪霊』を一番感じさせる。
ニコライきゃわゆい
341 :
吾輩は名無しである:2008/01/28(月) 19:57:51
ニコライよりピョートルのほうが
ゾッとしたなぁ。
ニコライは自己完結できたけど
奴は他人をドンドン巻き込んでいくからな・・・
ピョートルは悪霊が本人を通過してしまってる。
エルケリとの別れのシーンもなにかに憑かれてるというか、
本人のなかに溜め込んでいるというかんじがしない。
343 :
吾輩は名無しである:2008/01/30(水) 19:33:14
ピョートルは有言実行で実力派ではあるが、完全利己的で他人の意見を聞くことができない。
なるべく避けたいタイプの人間。
スタヴローギンは雰囲気は母親を殺害した後のエド・ケンパーといったところ。害はないが利もない。
344 :
吾輩は名無しである :2008/01/30(水) 23:21:08
なんかピョートルのが針振り切ってる感じがする
普通はスタヴの方がそう感じるんだろうけど
ピョートルは毒害を撒き散らしてスッキリしてるタイプ
おれの大学時代は怪しい政治勢力が学内を跋扈しててまさに「悪霊」の世界だたよ。
内ゲバで殺し合うのがオチだったとは・・・連合赤軍か
学内で夏休み直前に殺人事件が起こる
↓
犯人わかっていたらしいのにセクトを調べるために警察が夏休み中ずっと出入り
↓
夏休み明け直後に犯人の助手逮捕
そんなことのあった俺の母校
それより、ニコライ様の同性愛or不能疑惑の検証は?
とんちんかん亀山さんに聞こうぜ
なんでニコライはあんなに壊れてしまったの?いつ?
>>349 子供できたから不能ではないと思うよ〜
精神は不能だろうけど
353 :
吾輩は名無しである:2008/02/17(日) 18:21:19
agggggggggggge
* *
* + うそです
n ∧_∧ n
+ (ヨ(* ´∀`)E)
Y Y *
355 :
吾輩は名無しである:2008/02/18(月) 21:42:37
あと少しでTV始まるんだぜ
356 :
亡国○ハン:2008/02/18(月) 21:53:59
うちでネズミ捕りにネズミが二匹掛かったわけよ(-_-)
暴れて気持ち悪いから弱るまで待とうと思った訳よ(-_-)
3日たってもまだほっといたわけよ(-_-)
気がついたら一匹いなくなって
残りの一匹の体が風船を膨らましたみたいになってたわけよ(-_-)
近づいて見たら、もういっぴきが頭だけになってたわけよ(-_-)
358 :
吾輩は名無しである:2008/02/18(月) 22:56:47
テレビで見て、読みたくなったんだけど、マトーショリカ?は主人公になんてささやかれ、なんで突然怒りにかた後、自殺したの?
読むとそこんとこ書かれています?
>>358 人に聞く前に自分で読んだ方がいいんじゃない?
キミはショートケーキのイチゴを真っ先に食べる人だね、きっと。
360 :
吾輩は名無しである:2008/02/18(月) 23:18:16
ショートケーキのイチゴは
高級な甘いイチゴは、
使わないんだよね。
361 :
吾輩は名無しである:2008/02/18(月) 23:26:40
362 :
吾輩は名無しである:2008/02/18(月) 23:30:18
イチゴはケーキの「顔」
なので、コンビニのケーキでさえも
トップを飾っているイチゴに関しては
とても高価な品種のものを惜しげもなく使っているものと思う
でも、あれらのイチゴって…
収穫されてからケーキの上にのっけられて店頭に並ぶまで
一度たりとも洗浄措置が施されていないものが殆どのようw
イチゴは水にちょっとでも触れると
とたんに腐敗が進んじゃうものなんだってね
だからどこもかしこも洗浄は一切しないものとw
>>360 どんだけ安いケーキ屋さんで食ってんだYO?
コンビニなんか国産イチゴじゃない
農薬だらけのアメリカ産か安い国産だよ
ちゃんとしたケーキ屋のはふつうの国産
ちなみにイチゴはよく絞ったおしぼりでそっとふいて載せます
ケーキ屋でバイトしたことあります
ああモナミ、お願いだから堪忍してw
367 :
360:2008/02/19(火) 11:29:30
甘〜いイチゴを使うと、美味しくなくなる。
酸っぱいイチゴを使うことで、
本体の甘みが引き立つ。
368 :
吾輩は名無しである:2008/02/19(火) 12:42:47
コンビニのショートケーキは、イチゴも含めて、原料は殆ど中国産でしょ。
369 :
吾輩は名無しである:2008/02/19(火) 15:35:15
で、そろそろ本題。
ケーキ本体の甘みを惹きたてるという
酸っぱい苺の役とは、
悪霊の登場人物の中で誰なんだい?
やはりステパン氏?
悪霊って何種類日本語訳でてるの?
371 :
吾輩は名無しである:2008/02/19(火) 19:06:51
げげっ!?
コンビニの苺って怪しいの?
セブンのいちごサンド大好きなんだけど
シーズンだと借金してでも食べてる!
所さんの目がテンで言ってた・・・苺ショートの苺は甘くない方がイイって!
新手ノ荒ラシデスネ。
374 :
吾輩は名無しである:2008/02/19(火) 22:23:32
豚どもなのかな?
375 :
吾輩は名無しである:2008/02/19(火) 23:02:34
亀山氏はスタブの告白について語っておったが
そこ以外にも紹介すべき見所はあるだろうに
376 :
吾輩は名無しである:2008/02/19(火) 23:51:02
亀山に悪霊を語る資格無し。とっとと宇都宮に帰れ
378 :
吾輩は名無しである:2008/02/19(火) 23:58:02
亀山は宇都宮の餃子が好きなの?
379 :
吾輩は名無しである:2008/02/20(水) 00:01:37
>>378 普通の読解力があり普通に読めば(人によって解釈のレベルの高い低いは当然あるだろうが)
バフチンを亀山のように「誤解」することなどあり得ない。ここから三つのことがいえる。
1:ドストエフスキー研究の理論水準の驚くべき低下。草稿段階で誰も亀山の誤りに気付かなかったということは、亀山の周囲では
誰一人としてバフチンを読んでいないことを意味する。バフチンをどう評価するかはともかくロシア文学が専門だったら必読書だろう。
2:ろくに読んでもいない本の解説を自慢げに書いてしまうという恐るべき倫理観の欠如。そして、それで通ると思っている鈍感さ。
こんなことは理系では考えられない。こんなことしたら一発でアウト。その人の学者生命は終わる。それくらいひどい。
3:あんな粗雑でレベルの低い解説をいくら文庫本の解説とはいえ「傑出したすばらしいガイド=指針」などと宣伝する出版社の良識と能力の欠如。
亀山の詐術的で虚仮威しでしかない記述に気が付かないということは基本的な読解力がないか、そうでないなら原稿をチェックをしていないかのどちらか。
まさか21世紀にもなって、あんなデタラメな解説付きの『カラマーゾフの兄弟』の翻訳が出るとは夢にも思わなかった。魂消たね。
もうちょっと開けよw 読みにくい。
381 :
吾輩は名無しである:2008/02/20(水) 00:38:26
亀山氏の場合、ドストを好きすぎた結果
脳内で歪めてしまったのかもしれんね。
よほど印象に残ったのか、告白の所は熱心に語るけど
ステパン他色々な部分を端折って紹介してるのがどうも好きにはなれん。
亀山氏の露出が多いから特に目に付くのかもしれんが
余り他人の解釈を前面に押し出しすぎるのは良くないような・・・
382 :
吾輩は名無しである:2008/02/20(水) 00:38:38
383 :
吾輩は名無しである:2008/02/20(水) 00:45:01
>>381 dでもが多すぎる。ナスターシャが処女だった説といい
マトリョーシャといいヘンな性癖があるかもな
そうじゃなくって。
「虚仮威し」や「魂消た」がウザかっただけ。
385 :
吾輩は名無しである:2008/02/20(水) 00:57:37
これでも翻訳続けるとはツラの皮が厚すぎ。カラ兄翻訳しなおせばいいのに
386 :
吾輩は名無しである:2008/02/20(水) 01:00:46
逆に地下室の手記辺りをどう訳すのか見てみたい気もする
たぶん地下室は訳さないと思うが
387 :
吾輩は名無しである:2008/02/20(水) 01:04:24
公務に専念しろよ。公約だろ
388 :
吾輩は名無しである:2008/02/20(水) 01:04:37
389 :
吾輩は名無しである:2008/02/20(水) 01:07:26
翻訳やる時間があるなら英語の勉強しろよ
亀さんはドスを使って自分語りをしてるのだ。
391 :
吾輩は名無しである:2008/02/20(水) 13:21:41
おまえらなんだかんだ言って亀のこと好きなんだな。亀亀亀亀・・・。
393 :
吾輩は名無しである:2008/02/20(水) 16:38:34
>>392 真実を皆様にお伝えすべく活動してまいります!
中公よ、池田訳『悪霊』を文庫にしろよ
395 :
吾輩は名無しである:2008/02/21(木) 23:20:22
本が出ますよ
大島一矩『カラマーゾフ兄弟の翻訳をめぐって』光陽出版社、2008年2月[29日頃]刊行予定。 ISBN:�9784876624713 <�
ttp://www.bk1.jp/isbn/4876624712 >.
「ドストエフスキーの小説「カラマーゾフ兄弟」の日本語訳について、
検討を要すると考えられる箇所を部分的に抜粋し、ロシア語の原典、
翻訳者10人の訳、英仏独訳、著者のコメントと試訳を掲載」(取次)。
396 :
吾輩は名無しである:2008/02/21(木) 23:36:45
もっと大きなテーマに関心もてないのかな。。。
確かに
まったくだ
基本的な質問でスマソだが、この作品の題名の読み方は
あくりょう or あくれい
どちらが正しいの?
聖書にちなんだ題名なら “あくれい” と読むのが正しいはずだけど、
一般的には “あくりょう” で通っている。
現在書店で手に入る聖書では “悪霊” には “あくれい” とルビが振ってある。(ただし文語訳は “悪鬼ども”)
三田誠広の『ワセダ大学小説教室』シリーズに “「あくれい」と読む” と書いてある。
“あくりょう” と読むなら、この作品にインスパイアされた埴谷雄高の 『死霊』 も “しりょう” と読まないと(それは無いか)。
枢機卿も確かカトリック的には「すうきけい」だけど、一般的には「すうききょう」ではなかった?
「いきれい」はあるのかといえばないわけだし、「あくれい」と読めばたちまちキリスト教化する自然法則でもあるのかといえば恐らくないんだし…。
どっちでもいいんじゃね?
漢音で「アクレイ」、呉音で「アクリョウ」・・
私は普通に「アクリョウ」と読んでたなあ。
漢音は明治期に西洋語を翻訳する際多く用いられ、
呉音は仏教用語などに残る読み・・っていうのが一般的な解釈でしょうか。
言われてみれば確かに聖書はアクレイを採っているので、そちらが正しいんだろうな。
アクリョウのほうが親しみ深い音なので、なんとなく惰性でアクリョウと読んでますが。
聖書に関して、仏教界に対抗するため漢音を採ったのか、
単に翻訳語として漢音を採ったかは、分かりません。
キリシタンが言い張ってるだけで、専門用語というよりは彼らのスラング、という感覚しかないですけどね、これだけアクリョウの読みが人口に膾炙してしまっていると。
スラングとかではなく、仏教界との決別を意図して
あえて一般的な読みである呉音「アクリョウ」をつかわ
なかったんだと思っているが。
だから、それが「正しい」と言い張られてもね…って感じなんですよ。
普通に読めばアクリョウだし、呉音だから仏教由来なんだろうな、というのが一般的な日本人の感覚でしょう。
一度染み付いたものを後から人工的にどうこうして、すぐに「はいそうですか」とは行かないのが言葉ですから。
ドストエフスキーの「悪霊」の読みは何が正しいかという話題でしょ。
なら、聖書の「悪霊」のことを指してるのだから、日本では「アクレイ」と
読ませるのが正しいだろうな。日本の聖書では「アクレイ」って読ませてる
のだから。
キリスト教徒が読み方を決める是非については、別スレでおながいします。
>キリスト教徒が読み方を決める是非については、別スレでおながいします。
言語の社会性を無視した一方的な押しつけで「非である」ってことになったら「正しい」とは言えなくなるわけですけど?
はあ。
悪霊の読みについてという御案内に従って自分の考えを述べたにすぎないつもりだったのですが、それがいけないとおっしゃるのなら大人しく退散いたしましょう。
では。
キリスト教徒はジョージ・W・ブッシュがそうであるように「世界平和の敵」です。
もうここには来ないで下さい。
金縛りになった時に何度か、悪霊だか化け物だかに襲われつつ目にしたり、その奇怪な唸り声を聞いたりするけど、
それでもその存在は信じられないな。
信ずる者に報いあれ
あくれい が正しい。理由は聖書である。
幽霊の話なら あくりょう だ。
>>410 頭が起きているのに体が寝ているのが金縛りと呼ばれる現象。
体が動かない恐怖から、その時間帯は怖い妄想をみやすい。
具体的には聞いたことの無い声、体をぐっと掴まれる感触、人の気配、
胸の上に誰かが乗る感じ、などなど多岐に渡る。しかし大丈夫。
単なる浅い睡眠時の夢です。みんななるから。
オカルト板の金縛りスレッドをみるといいかも。理論を知れば
恐怖も薄れるでしょう。
ちなみに、ドストエフスキーの悪霊は幽霊の話ではありません。
414 :
吾輩は名無しである:2008/02/23(土) 13:19:24
あくれいってなんか間が抜けてるからあくりょうと読むことにする
415 :
吾輩は名無しである:2008/02/23(土) 14:07:19
亀の悪霊論崩しはじわじわ始まってる。お楽しみに。
言葉など所詮受容されてなんぼ。
正しいもへったくれもない罠
理論的な正しさは あくれい
一般的には あくりょう
それで問題なか。
418 :
吾輩は名無しである:2008/03/03(月) 04:23:14
aaagge
419 :
吾輩は名無しである:2008/03/05(水) 10:36:23
affeeeffapizjjviejfiejfiwofoiwejfoijoidjfidsak;lf
dsafklsafksa
420 :
吾輩は名無しである:2008/03/05(水) 18:54:48
僕亀さんのお兄さんに米文学教わってたけれど、似てるなこの兄弟w。
名誉欲が強くて良い人ぶってるところが。女好きなところが。
でも憎めないところが。亀仙人だよマジで。エロいんだよ、でも可愛いんだよ。
亀ノ悪口ヲイウノハオヤメナサイ。
ぶたごろうというひとがいってた
好色老人ってすごいエロそう
385 :ぶたごろう:2008/03/02(日) 22:55:27
>>377 しかし、みちるの友よ、
おまえさんは、ほんと、見かけ同様、プラスチックだねえ、
人間的味わいってものが、限りなく淡いのよ、
(悪いけど)艶(色気)がない、っていうか、魅力がない、っていうのか…
「亀山さんこそもう老人ではありませんかねぇ」だって?
実に人間を、ちみ、知らんねえ。(ないしは、紋切り型な見かたしか、案の定、できんのねえ)
好色と年齢は関係がないのよ。もし、あるとしたならば、むしろ、爺であるほどに好色度は増すのよ。
まさに、カラマのフョードル(兄弟の父親)がそうじゃねえかよ〜
おめえ、ほんとに、カラマ、通読したことあんのかい。
全く、いろんな点で、おまえさん、深みの欠片もなく、
う〜ん、呆れるばかりだよ。
だからさあ、
センスも脳髄も欠如してるやろうは、
発言してはならない!!!
424 :
吾輩は名無しである:2008/03/09(日) 15:16:45
くいまくってるってほんとう?
425 :
吾輩は名無しである:2008/03/11(火) 00:51:03
悪霊は神視点三人称ですが、
途中で神視点なのに語り手が「おそらくは〜なのだろう」
なんて神視点の三人称ではなくなったりしますか?
つか語り手が生で登場します。
427 :
吾輩は名無しである:2008/03/11(火) 10:06:28
一人称ってことですか?
それはないでしょう。
どうなってるんですか?
>G(アントン・ラヴレンチエヴィチ)
>「わたし」と名乗る物語の語り手。新聞記者である。
>自分の経験に直接関わる部分(例えばステパン氏との交流)については一人称が用いられるが、
>取材によって明らかになったこと等(例えばピョートルの暗躍)については、
>新聞記者としての立場から三人称が用いられる。
>新聞記者であるという設定によって、一人称と三人称を両立させることを、構成的に可能としている。
>この小説は、アントン記者の自己の体験と、アントン記者のかなり主観的な事件についての記述との、
>二重構成になっている。
429 :
吾輩は名無しである:2008/03/12(水) 21:36:15
残念ながら、ドストエフスキーはそのやり方が下手だったってことか。
ドストエフスキーの創作ノートを見ると、
誰からの視点で描写すべきか?とか
色々悩んでいるんだな
悪霊、半分読み終えました
ちょっと難しいです
『悪霊』とは相性が合わない。
2回読んだのだが、2回とも読んでる最中に風邪をひいて、8度くらいの熱を出しながら読んだ。
5月くらいになったら、3回目にチャレンジしてみようかと思っているのだが・・・
悪霊の雰囲気は好きなんだけど、理解しきれないw
楽しくなってきたけどw
カラマは宗教の知識がないと意味が分からないって聞いたけど本当ですか?
434 :
吾輩は名無しである:2008/03/16(日) 21:09:36
相性とか知識とかじゃなくて、
物事を深く考えたことのある人じゃないと十分に楽しめ何じゃないの
キリーロフとか
435 :
吾輩は名無しである:2008/03/16(日) 22:38:53
ドフトエフスキーはロシアの特殊部落民?
436 :
吾輩は名無しである:2008/03/19(水) 02:28:09
岩波の米川訳の評判はどうですか?
437 :
吾輩は名無しである:2008/03/19(水) 10:49:01
キリーロフの「自殺論」のところが非常に面白くて、
何度も読み返してる。
人間が生に固執するのは、苦痛と恐怖を愛するからであり、
それを超越したもの、所謂「神」はそこから現れる・・・
438 :
吾輩は名無しである:2008/03/19(水) 12:32:35
>>438 君のレスもちっとも面白くないと思うよ。
>>437 キリーロフの論については
ニーチェのツァラトウストラと対比してみるのも面白い。
生に固執する人間が苦痛と恐怖を愛するというのは
キルケゴールなどにみられる発想だけど
そこに固執していたのでは何も生まれない。
ならば人間が神となるか神が人間となりうるのか
もしくは開き直る(=悟り、無我?)しかない。
悪霊初めて読みますた。
とりあえずステパン先生は本当にどうしようもないオッサンですね
ワルワーラはよく20年も付き合えたもんだ
441 :
吾輩は名無しである:2008/03/20(木) 14:45:15
442 :
吾輩は名無しである:2008/03/20(木) 15:24:23
>441
分からない人は分からないんですね。
ええ、でも分からなくても別にいいと思いますよ。
感性ですから。恥ずかしがることはありませんよ!
でも君、どうか聞き方はわきまえなさいな。
傲慢になるべきじゃないです。
443 :
吾輩は名無しである:2008/03/20(木) 16:40:58
白痴のほうが好きだな。
悪霊はテーマが地についてない感じがする。
白痴はかなりいびつな形だが一応恋愛小説だからテーマがまだまっとう。
白痴の悪霊の合本って、どれだけ分厚かったんだろうか?
>>440 駄目人間や変人は
ロシア文学にはつきものです
446 :
吾輩は名無しである:2008/03/21(金) 00:02:47
>>442 お前さんは分かったような気になってるだけ。
所詮は小鳥の脳みそ。賢しらぶっても受け売りの知識でしかないじゃんよ、へっへ。
447 :
( ̄^ ̄):2008/03/21(金) 00:12:38
叱咤被りは、ぺっぺっ、ですねぇ(笑)
448 :
吾輩は名無しである:2008/03/21(金) 00:19:04
豚みたいにふい、ふい、ふい、なんて恥知らずな
――『罪と罰』より
「生は苦痛です、生は恐怖です、だから人間は不幸なんです。いまは苦痛と恐怖ばかりですよ。
いま人間が生を愛するのは、苦痛と恐怖を愛するからなんです。そういうふうに作られてもいる。
いまは生が、苦痛や恐怖を代償に与えられている、ここにいっさいの欺瞞のもとがあるわけです。
いまの人間はまだ人間じゃない。
幸福で、誇り高い新しい人間が出てきますよ。
生きていても、生きていなくても、どうでもいい人間、それが新しい人間なんです。
苦痛と恐怖に打ちかつものが、みずから神になる。
そして、あの神はいなくなる。」
(江川訳 ドストエフスキー著 悪霊 キリーロフ氏)
神学の勉強をしたら?
日本はキリスト教圏じゃないから
ドストやニーチェ
キルケやバルトのような文化的前提は無いよ
苦痛や恐怖が生に執着させる大元だろうね。
苦しみなしには芸術もわからなくなるようだし。恋することもできなくなる。
情熱が失せる。生ける死体となる。
生きることが好きな人間は苦しみ恐れることを欲する。
その果てに生の充実の極限を求めて自殺が遂行されるのではないか?
はぁ・・・
じゃあ、失業して列車に飛び込んだり
首を吊るおっさんは
生の充実を求めていたのか・・・
病苦の果てに自殺を選んだ人は
生の充実を求めていたのか・・・
あのう、ロープシンのような傲慢な奴は
そういうことも言うかも知らんけどな
たとえば社会学でのアノミー論もあるわけでね
小説ばっかり読んでたらだめだよ
無論ただ苦しみから逃れたくて自殺する奴は多いだろうがそんな話ではない。
生を愛すればこその自殺というのがあるのではないかということだ。
>>454 >
>>453 > きみの言ってることは詭弁だよ。
きみの言っていることは意味がないよ。
456 :
吾輩は名無しである:2008/03/22(土) 00:37:18
だから原書でよめ
悪霊最高
ロシア語なんて憧れのロシア美女が身近にいないと学ぶ価値がないんじゃね?
ロシアって美人のことばかりいわれるけど
ニコライみたいな美形男子はいないんでしょうか。
ペッペデス!
>>459 ロシア映画とか観るといるよ。でもそれはロシアに美男子が特別に多いという訳ではないけども。
ロシアってブサイクばっかじゃね。
スタヴとリーザの一夜が不能で終わったってレスを見かけるけど
どこで不能だったって判断してるの?
俺はピョートルと同様、二人はヤってたもんとばかり思ってたんだが・・・
464 :
吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 16:40:38
スレヲ、アゲマショウ ワガトモヨ
465 :
( ̄^ ̄):2008/03/24(月) 17:42:16
458
乳首のシャラポアなぞは美女の部類ではないで消化ねぇ(笑)わたくし率的にはloveなのです蹴れど(笑)
ペッペデス!
シャラポワはなんか品が無くて全然萌えない。
シャラポワは女王様っぽいな
シャラポワは打つときのふんばり声に萌えるんだよ?
シャラポワは肩幅があって逞しい
471 :
( ̄^ ̄):2008/03/24(月) 20:30:39
>シャラポワはなんか品が無くて全然萌えない。
わたくしは品なぞ申しておりま戦士(笑)乳首がいいんですよお(笑)
>シャラポワは女王様っぽいな
ラケットで一発ほどしばかれたいですねぇ(笑)
あれは付け乳首だぞ?シャラポワがインタビューで言ってたから間違いない。
ロシアで流行ったんだそうな。
473 :
( ̄^ ̄):2008/03/24(月) 22:34:02
いえいえ、一応知っております蹴れども、その付け乳首の中の本物の乳首がいいのですよお(笑)
まずあのたかが乳首、されど乳首の少し形ズレにも気を使う、彼女のおしゃれなとこがいいで賞に(笑)
474 :
( ̄^ ̄):2008/03/24(月) 22:37:53
おやおや、「悪霊」を深く語るつもりがシャラポワの乳首を熱く語っておりましたねぇ(笑)失礼おば(笑)
シャラポワ奇声がきもすぎ・・
>>463 翌朝のあの気まずい雰囲気をどう説明する?
ロシア文学、分かりヅラ杉だよ。もっとはっきりセックスを描けっての。
ここまでニコライ様の性癖をめぐる疑惑はこんな感じ
↑重症
1、完全不能説 :マリヤ・シャートワ妊娠の事実で争いなく否定?
2、同性愛or両刀説:夜中に叩き起こしたステパン氏との「永遠の憂愁」云々の記述
3、対マトリョーシャ不能説:発行予定のメモからセクースのシーンが抜けてる
ドストの検閲対策か、不能の暗示か分からない
4、対リーザ不能説 :翌朝の会話から
5、マグロorヘタクソ説 :翌朝の会話から
6、潔白説
↓軽症
やっぱ小さい頃にステパン先生にいたずらされて
性的なトラウマをもったまま成長して、、
481 :
吾輩は名無しである:2008/03/27(木) 20:10:24
>>476 俺は早漏だとかヘタだったとか、そういうことだと思ってたよ。
女はそんなことくらいで憧れの男との朝を台無しにしない
と思う
>>463 >>479 スタヴローギンは近付くだけで女が濡れてしまうオーラを身体にまとっている^^;
しかも凄腕のテクニシャン、床上手で丁寧な愛撫をしてくれると思うよ
濡らし、焦らし、此処一番というところで
とてもご立派なオティンティンをあたしに挿入するッ!
しかも超人間的な強靭さをもって何度も何度もなんどもなんどもなんども女の子をイカせてあげるッ!!
でもその後に醒めるのでしょ^^;
きめえw
悪霊は登場人物が多いけど楽しいな
486 :
吾輩は名無しである:2008/04/16(水) 12:03:29
昨日新潮文庫の悪霊を買いに行ったら、そもそもドストエフスキー作品が
棚に無かった。というか外人の作家が置いてない。
ちょっと前まで当たり前においてあったので目を疑った。
3件書店を巡ったが、同じ扱い。取り寄せになっていた。
郊外の大型書店なんだが。
一体何が起こっているんだろうか?
ピョートルは、あの後、どうなったんだろう。
完全に逃げおおせたのか?
>>487 抜け目のない彼のことだ、逃亡に成功した筈。
「結末」の章では3ヵ月後の出来事までしか記されていないよ。
しかし、美あるいは掌中の珠そして愛する対象を失ってしまったので抜け殻
も同然だな。
ピョートルも行き着くとこまで行ったら
虚無の仲間入りしそうだけどな
スターリン主義ってシガリョフ主義に似てるな。
少数の特別な哲人だけが特権的に残りの多勢を支配する。
ただ官僚主義という時代性質はスターリン主義独特のものだが。
キムタコが総理大臣のドラマがやるらしいね。まさにピョートルがやろうと
してたことに近いな。
493 :
吾輩は名無しである:2008/05/06(火) 17:49:53
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう
ピョートル、キリーロフ、シャートフ。
この3人の思想はスタヴの思想断片?
思想断片だけど、3人とも与えられた方向性を自分なりに発展させてしまった。
ピョートルは情熱をもって革命運動を推進している。
キリーロフは思想のためなら命を絶ってもいいと言う。
シャートフも思想のためなら組織を抜けて危険に晒されることも厭わない。
そして成長?した3人みんながスタヴに期待する。
その間、相変わらずグダグダしてたのは結局スタヴだけ。
スタヴとこの3人の会話を見れば分かるが、
内心めちゃくちゃ複雑だっただろうな。
遺書で「心広いキリーロフは自殺してしまったが私には出来ない」
と言ってる。
497 :
吾輩は名無しである:2008/05/08(木) 21:46:18
キリーロフは思想のためなら命を絶ってもいいっていうのはちょっと違うと思うな。
命を絶つことで思想を完成させるっていうか、それが思想のためなら命を絶ってもいいってことなら同じことなんだけど、しかしキリーロフのその思想ってピョートルやシャートフのそれとは全く異質じゃない?
498 :
吾輩は名無しである:2008/05/08(木) 21:51:36
平積み平積み〜 うっれっしぃ〜な〜っ
ゴダール『中国女』
タルコフスキー『ノスタルジア』
ズラウスキー『私生活のない女』
他に『悪霊』の影響受けた映画をご存知有ありませんか?
500 :
吾輩は名無しである:2008/05/15(木) 23:10:17
3回読んだけど、この小説はどうも性に合わない。
おそらく「私」の位置づけが不明で、不安な気分になるのだと思う。
横光利一などはそこが気にいったらしいが。
カミユの戯曲の方が面白かった
椎名麟三版もおすすめです。
ステパン氏に焦点をあてたアンジェイ・ワイダの映画はあまりよくなかった。
504 :
吾輩は名無しである:2008/06/13(金) 04:56:53
あげてやる
柄谷行人が『悪霊』はアナーキズム批判だと言っているが、どうだろう?
まず初期ソ連(1920年代まで)はアナーキズムと未分化だったことが歴史的に認知しなければならない。
その上でアナーキズム批判と言うなら分かる。
ドスト氏は熱狂的社会運動すべてを批判しているということだ。
そしてその批判は部外者からの冷笑的なそれではなく、内在的批判だと思う。
内ゲバのメカニズムを抽象化した
といってた人(政治学者)もいたな
507 :
吾輩は名無しである:2008/06/14(土) 10:12:01
連載ものは惰性で書かれてる部分があるから疲れるよね
508 :
吾輩は名無しである:2008/06/16(月) 02:48:49
>>43 >>48 ホワイトバンドwの次はTAKE ACTION 2008w
どう見てもピョートルです本当に(ry
今日ようやく読み終わった!
分からない単語の意味とか調べながら読んでいたから半年以上かかった!
ステパン氏が笑えたとこと名誉の否定ってとこが印象に残りました!
聖書をまだ一行も読み終わってないのに「あなたは本を読むのが上手いですね」ってとことか
もっとあっただろうけど忘れたあ
アメリカに逝った3人で、シャートフたんとキリは分かるんだけど残る1人
はダレデツカ?
「ぼくらのアメリカになってくれますか」の人ではなさそうだし。
いま公開している映画イースタン・プロミスは
ドストエフスキーの悪霊の影響を受けているらしい。
こんど観に行く予定だけど、もう観た奴いる?
悪霊の影響といっても、ストーリー全般への影響
というよりはキャラクター作りへの影響のようだけど。
512 :
吾輩は名無しである:2008/06/20(金) 02:47:36
スタウ゛ローキンを含めた組織を、悪霊 と言うならば、ニーチエや無宗教の日本人をも
悪霊になってしまう。その当時のまだ”共産的”考えが、”アルカディア=ユートピア”
とする時代の精神的歴史の文学だと私は考えます.ローマ・カトリックとロシア民族の根底にある”神”への
とらえ方に、矛盾がせいじている事を、若者等スタウ゛ローギンが感じたのは、
まさに宗教的考え(=教理・ドグマ)の新境地の様に思える。
今の時代、スタウ゛ローギンは、”悪魔的超人”ではなく、20世紀からのキリスト教の捉え方を示した
”予言者”的存在=ドストの作品が”予言”である、と言われるのは、そこにあると思う。
あっそ!
514 :
吾輩は名無しである:2008/06/22(日) 00:32:28
ヴィスコンティの「地獄に堕ちた勇者ども」がもろ「悪霊」でそ。
515 :
吾輩は名無しである:2008/06/22(日) 18:06:00
結局ピョートルは最後どうなったんだ
ピョートルもラゴージンも生き残る。
「小説のストラテジー」の悪霊についての論考読んだ人いる?
518 :
吾輩は名無しである:2008/06/27(金) 08:49:54
新潮文庫の江川訳だと「スタヴローギンの告白」が一番最後に回されてるんだが
自分の悪行を綴った告白文の露見させまいとしてニコライが一連の犯罪に至った
というチホン神父の予言を見てすげーぞっとしたんだが俺だけかな。
なんかいかにも「驚愕の真実」ってなかんじに書かれているように思えてならないんだ。
江川氏は「スタヴローギンの告白」を、別になくても一向に構わないもの、とみなしていたから
付録という意味合いで巻末に乗せたんだよね。
>>518が感じたような効果をあげるとは思ってもいなかっただろう。
>>519 そうばかりでもありませんよ、ムジャキナ・トモヨ
冷たいお茶はいいキリーロフ萌え
読み始めからステパン氏の鬱陶しさに疲れながら読んでいた
最後までウザイおっさんなのについつい好感をもってしまう
522 :
ステパン:2008/07/06(日) 19:04:08
ワダイヲカエマショウ。
ペッペデス。
523 :
吾輩は名無しである:2008/07/07(月) 00:17:47
最近、悪霊の主人公はステパン様だと思うようになったのですが、どうなのでしょ。
524 :
吾輩は名無しである:2008/07/07(月) 21:51:54
確かに、『悪霊』は物語が多重的だから、はっきりと主人公はこの人と言い難い面がありますね。
スタヴローギンが主人公のはずだけど、ステパンやピョートルも主人公足りうる人物ですもの。
もともとはピョートル(ネチャーエフ)が主人公になるはずだったらしいですが、あまりに喜劇的になりすぎたのでスタヴローギンを創造したそうですね。
525 :
吾輩は名無しである:2008/07/07(月) 21:58:29
それに、『悪霊』を手短に読んだ事の無い人に説明するのは難しいですよね。
『罪と罰』ならば簡単なのですが。
主人公ラスコーリニコフが、「一つの生命と百の生命との交代」という持論のもとに、殺人事件を起こし、良心の呵責から更正していく物語。
なんてね。
誰か『悪霊』をこんな風に手短に説明出来ませんか?
526 :
吾輩は名無しである:2008/07/07(月) 23:17:15
「混迷期19世紀ロシアを舞台に、悪魔的超人スタヴローギンの影響を受く諸人物達の破滅を描く
思想的探求にも通じる娯楽的悲劇!」(55字位)
ステパン氏は古い世代の喜劇的象徴にして物語の設定の背景を説明する為に登場した"愛すべき名脇役"
……何も見ずに5分で書きました、何点位??www
採点してくれる人いれば自分でも書いてみて(><;)
527 :
吾輩は名無しである:2008/07/08(火) 01:08:44
流れとは関係ないけれど、俺は、スタヴローギンが言うほど”悪魔的超人”だとは思わないなぁ。
ピョートルが誇大解釈して勝手に自滅してるだけだと思うんだよ。だから喜劇的になるんだろうな。
ただシニシズムの象徴であると言うことには大賛同できる。
てかスタヴって陰薄いよね。あの濃ゆ〜いメンツの中だと。
主人公って言われると何か違和感を感じてしまう。
529 :
吾輩は名無しである:2008/07/10(木) 19:59:03
ジャン・リュック・ゴダールの「アワー・ミュージック」
の主人公のセリフが、「悪霊」の引用
530 :
吾輩は名無しである:2008/07/14(月) 21:32:30
たしかに、スタヴローギンはよく分からない人物ですよね。
531 :
吾輩は名無しである:2008/07/14(月) 22:50:41
例の「告白」は無いものとして悪霊という作品は完結しているわけだから
本編のスタヴローギンと「告白」でのエピソードは切り離して考えたほうが良いのだろうか?
532 :
吾輩は名無しである:2008/07/15(火) 19:28:29
>>531 告白の無い悪霊は、いまひとつ迫力に欠けると思います。
いかがでしょうか?
533 :
吾輩は名無しである:2008/07/15(火) 21:34:23
>>531 「告白」は作家の思い入れが強い部分だと思います。
雑誌編集者に、「家庭向きには相応しくない」と掲載を拒否されたために、作家は、物語の構成の変更を余儀なくされたそうです。
「告白」はニコライの内面を理解するための鍵となる部分だと思います。
「告白」を読みとばすと、ニコライが本当に訳の分からない人物になってしまうと思います。
534 :
吾輩は名無しである:2008/07/15(火) 21:53:59
『悪霊』未読者への手短な紹介を試みる。
社会主義革命家たちが起こす様々な事件と巻き込まれる人々の悲劇。
西欧思想を受け入れたリベラリストの息子の世代は、手に負えない悪童だった。
放火、殺人、総括、粛清など非人道的な事件。
あるいは、虚無感からの自殺。
混沌とした世界に明日はあるのか?
どうでしょう?
>>533 >雑誌編集者に、「家庭向きには相応しくない」と掲載を拒否されたために、作家は、物語の構成の変更を余儀なくされたそうです。
そう、そこなんですよ。「告白」を掲載できなくなったためにドストエフスキーは悪霊という作品の構成を変更せざるをえなかった。
ということはスタローヴギンの終盤にかけての行動とその結末自体ももしかしたら改変されているかもしれないじゃないですか。
536 :
吾輩は名無しである:2008/07/15(火) 22:11:39
悪霊読んだ事ないんだけど告白っていうのは結局今新潮なんかには載ってないの?
>>536 載ってるよ。ただし訳者の意向で巻末に。
538 :
吾輩は名無しである:2008/07/15(火) 22:50:10
悪霊は絶対米川訳で。
池田訳『悪霊』が手に入らない
540 :
吾輩は名無しである:2008/07/15(火) 23:24:34
>>537 元々の作品には告白というのは収録されなかったの?
541 :
吾輩は名無しである:2008/07/16(水) 20:32:09
>>540 発表時には「告白」は無かった。前にもある様に、雑誌編集者に掲載を拒否されたからだ。
そのために、作家は物語の構成を改めるために、しばらく連載休止せざるを得なかった。
てか、君、『悪霊』を手にしたことあるの?
それに前レス読んでる?
「告白」が発表されたのは1922年。
トルストイもツルゲーネフもシチェドリンも読んでいない。
543 :
吾輩は名無しである:2008/07/17(木) 20:11:21
チホンって「告白」にしか登場しませんよね。
幻の登場人物だったんですね。
544 :
吾輩は名無しである:2008/07/17(木) 20:16:16
『悪霊』の登場人物って、けっこう実在の人物をモデルにしてますよね。
ステパンはグラノフスキー。
カルマジーノフはツルゲーネフ。
ピョートルはネチャーエフ。
ニコライはルソー、或はスペシネフ。
他の登場人物も誰かがモデルになっているのでしょうか?
545 :
吾輩は名無しである:2008/07/17(木) 20:40:32
アンドロポフはチェ・ゲバラ
546 :
吾輩は名無しである:2008/07/17(木) 21:05:59
イワン・カラマーゾフはヴォルテール(フランスの啓蒙思想家)。
キリーロフはドストの知人がモデルだって読んだ事がある。
548 :
吾輩は名無しである:2008/07/18(金) 21:57:20
誰か、「地下鉄サリン事件」をドストエフスキー調に描いてくれないかな。
麻原がスタヴローギン、上佑がピョートル、青山弁護士がリプーチン、なんてね。
レビャートキンやシガリョフやフェージカは誰だろう?
シャートフは坂元弁護士だな。
いずれにしても、『悪霊』は現代社会に置き換えても十分通じる先見性のある作品だと思う。
549 :
吾輩は名無しである:2008/07/18(金) 22:10:02
新美がエルケリだな。
550 :
吾輩は名無しである:2008/07/18(金) 22:17:11
面白いかも。
リーザやマリヤやダーシャなんて教団の中にいそうだし。
新興宗教の犯罪に通じるね
読み終わってから今まで忘れてたけどさ
なんだか妙に現代の犯罪小説読んでるような気になったもんな
スタヴの曖昧な在りようが面白かった
読み手が全く感情移入できないように作られているような印象
狂人か正常か分かってしまったら小説内の人々の期待を裏切っちゃうというか
カリスマではなくなるというか
だから自分は告白はいらんかった
でも少女が顎をしゃくる仕草に魅力は感じた
具体的にどのへんが「深く」語っているレス?あ、マジで。
悪霊読んだ。スタブローギンはインポ型のドンジュアンの定石というかんじだ
った。同じインポでも三島はとことん童貞型であるからずれている、とおもっ
た。対し太宰はビックマグナムゆえににてるなとおもった。
554 :
吾輩は名無しである:2008/07/19(土) 22:28:28
太宰『人間失格』とドストエフスキー『地下室の手記』は似てるように思った。
555 :
吾輩は名無しである:2008/07/19(土) 22:29:24
『地下室』はスレ違いでしたね。すいませんでした。
>>551 「新興宗教」?
ちょっとピンとこない…と思ったが、通じているところはあるかもしれん。
主犯者のピョートルがスタヴローギンに惚れ込んで祭り上げようとしたり。
ただしかし根本的な相違点、日本の新興の場合は、飽和した民主主義社会と日本人特有の宗教に対するメンタリティ薄弱が招いたもので、社会主義はロシアやヨーロッパ諸国を根幹から揺るがす大問題だったという事。
ソビエト化がどういう事態を招いたかは別として、て大多数の人間が社会主義を待望していた。
ロシア革命は、単純に衣食住に関わる民衆の切実さが成功を後押しした。
557 :
吾輩は名無しである:2008/07/20(日) 21:26:13
>>556 『悪霊』の世界を現代社会に置き換えても通用すると言うことが論点であって、
当時の社会主義と現代の新興宗教との差違を論じるのはナンセンスだと思う。
『悪霊』の「5人組」の様なカルト集団は、現代社会に置き換えると、連合赤軍やオウム真理教に通じるものがあるのは、誰でも感じる事じゃないの?
>>557 指摘通りナンセンスだと思いました。
私はスタヴローギンに対するピョートルの執拗なまでの情熱は神がかっていて、それが個人を教祖に祭り上げる新興宗教にほとどみられる傾向に類似点があるかなと。考えてみるとピョートルと新興宗教の1信者の、思想的なバックグラウンドを考慮するとまるで違うな。
歩き回ってお茶を飲む(歩くのは外だが)
キリーロフ式ダイエットに挑戦したら最初は見る見る体重が落ちた。
だが筋力も落ちて何か夏ばて
>>559 家具の隙間で絶叫して頭打ちぬかなきゃキリーロフ式とは言えまい
水分とってがんばってね
>>559
まだ上巻の途中だけどステパンって何であんなに取り巻きが多いんだ?
随分滑稽な人物だが。それとも金持ち夫人に見捨てられたら、周りからも自動的に
見捨てられるような人間なのかな。金持ち夫人あってのステパン?
563 :
吾輩は名無しである:2008/08/01(金) 21:47:52
捨てられた子犬のように惹き付ける何かがあるんじゃないか
まぁ遠巻きに見てたい感じのオッサンだとは思う
565 :
吾輩は名無しである:2008/08/09(土) 21:46:38
548みたいな小説を書けば
命が危ない
>>551 人間のやることはいつの時代も底の方で似通っているな。
つか、逆に底にある同じものが
時代の変遷にあわせて違う形で表にでてくるのだろう、繰り返し繰り返し
悪霊の描写が好き
他の作品とはちょっと違うかんじするよ
スタヴローギンをぼかしてかいてんのも好き
シャートフいいやつだな
568 :
吾輩は名無しである:2008/08/12(火) 15:18:57
>>551 「告白」が在ったので、文学に縁のない自分はスタブ野郎が見えた。
最後、あの「告白」を読んでこいつの正体が分かった。
こいつは「未必の故意」の不作為、無精者。
こいつが手を出すのは、無邪気で一途な心(子供、狂気の娘、田舎の罪のない
名士、シャートフの素朴な婚約者)
そして壊れて行くのをみているだけ。
569 :
吾輩は名無しである:2008/08/14(木) 19:11:28
語ろうとする思想の深い浅いに関係なく、
「罪罰」や「カラマ3兄弟」よりも「悪霊」と「未成年」のほうが
読み「ずらい」と聞きましたが、さらに「悪」と「未」では
どちらがしんどいですか?
570 :
吾輩は名無しである:2008/08/14(木) 19:13:21
読み「ずらい」
ごめんなさい。読み「づらい」ですね。
悪霊前半はあまり本編と関係の無い話が続くので読みにくいかもしれない。
でもカラマ読める人なら余裕だと思う。宗教色の強いカラマより設定もわかりやすいしな。
未成年も比較的読みやすいとは思うが、個人的には悪霊の方が数倍面白いのでおすすめする。
それより「カラマ3兄弟」だとスメルヂャコフがあまりに可愛そうじゃないか…
個人的にはドスト作品では
「悪霊」と「白痴」、それぞれ両極に位置する2作が最高に面白い
カラマも勿論面白いが、総体的な作品なんで成熟さが勝り
上2つと比べると極端さが減っているのがちと物足りなかったりする
「罪罰」は入門編としてはいいと思うが、まだまだ毒が足りていない
573 :
562:2008/08/23(土) 13:15:03
ようやく、下巻の1/4くらいまで読んだ。やっと物語がどっちにむかってるか
わかってきた。
いらない描写と登場人物多すぎ。上巻なんてほとんどカットしても成立するん
じゃないのか。
ドストの長編は「カラマーゾフ」「罪と罰」「未成年」「虐げられた人々」
を読んだが、「悪霊」には一番娯楽性を感じない。
というか、いつもキャラの魅力でドストは引っ張っててくれるんだが、
ニコライとピョートル以外の人物に魅力がない。その割にこの二人がなかなか
物語の中心にこない。(悪霊の主題を代表する人物二人なのに……)
もっと「罪と罰」みたいにずばりとラスコールニコフからカメラがほとんど
離れないみたいな書き方してもいいのに……。
俺はステパン先生が本当の主人公だと解釈してたからあんま疑問には思わなかったけどなー
ちなみに罪と罰はスヴィドリガイロフの自殺シーンが好きだった。
下巻後半になるとキリーロフやシャートフの魅力がぐっと強くなるから心配ないと思うよ
>ニコライとピョートル以外の人物に魅力がない
悪霊はキャラだけは覚えてると言う人が多いけど珍しい人だね
マリヤがシャートフ&Гさんに赤ん坊がどうこうとか言う場面があったでしょ。
深夜、スタヴに向かってお前の○○○なんか怖くない!と言い出して追っ払ったり
覚えといて
面白くなるのはまさにここから
576 :
562:2008/08/26(火) 14:34:59
全部読んだ、最後のステパンの章はすっとばして(これから読む)。
なんだかなあ。スタブ、別に悪魔的超人には全然思えないし、(ただの
無気力野郎じゃん)、シャートフの奥さん、いきなり妊娠してるし。
最初にシャートフと合った時で、腹がふくれてりゃわかるだろ? おかしいよ
ドストの描写。変だろ書き方。まさか書いてる途中で妊娠のエピソード思いついてないだろうな?
まあ、妊娠のドタバタ面白かったけど。
でもこんだけ長い小説でほんとに面白いと思ったシーンは、妊娠あたり〜キリーロフの自殺のシーンあたり
だけ。
これ面白いって言ってる人、小説として面白いと思って読んでる?
なんか思想的な側面から読んで別の面白がりかたしてない?
なんでスタブが文学史上深刻な人物なんて言われるのかわからん。
現代なら、幼女姦してその子の自殺見てる奴なんて、平気で何人もいそうじゃん。
だいたい、こいつ良心の呵責に実は苦しんでるだろ? 幼女の幽霊みたりして。最後自殺もするし。
ラスコールニコフなみの脆弱な神経だね。なんでこいつが「悪霊」で中心人物に
置かれるのかわからん。
ピョートルの方がずっとキャラが立ってて主役にふさわしい。
人を殺す前も後もメシ、もりもり食っちゃって(笑) 実際人殺しを
平気でやれる奴はこういう感じなんだろうな。まったく信念が揺らがない人物で面白かった。
たぶんラスコールニコフは本当はこういう人物になりたかったんだろうな。
だけどピョートルは醜悪なキャラだから、ソーニャに救われてラスコは良かったけど。
ドストにはピョートル中心にもう一度再編集して書き直してほしいよ。
ステパンとか、ワルワーラとかになんでこんなに紙幅を割きすぎるのか
意味、わからん。ピョートル、スタブ世代の一世代前の陳腐さを描きたいのか?
それにしても長すぎだね。
さて、ステパンの章読んだら、ワイダの「悪霊」みよっと。
スタヴローギンの深刻な魂の虚無状態に気付く事も思いを巡らせる事も出来ず詰まらない男と思考停止し
かつピョートルの方が面白い、こいつを主役にしろと主張する奴の意見に限って
見るもの聞くもの学ぶ物など何一つ無いというのがこれまで学んだ事だったりする
>>576 そのチグハグサがいいんだよ、他の作品は再読する気力が出にくい(ある意味完成されている)。
ステファンのグダグダと時代背景ありの思想語りがドストの主観で書き出されてくるから、飽きないというか、読みごたえがある。
ほかの作品じゃ、あまりないからね。おかげで他のは誰にも勧められる。
あと、スタブ持ち上げすぎなのは『悪霊』好きなおれもそう思う。
語りが少ないからねー、まだスビドリガイロフのほうがまし、決して悪魔的超人とは思えんね。
これをやたらと持ち上げるやつって、ほんとにいんのかね?
普通に読めば、まったくもってただの無気力人間、深刻な魂の虚無だとかに捉えれるやつもいるだろうが。
おそらく、ドストも扱いにくかったんでないの?
ピョートルはよく考えるとステファンの息子って設定があってこそ面白さが増すと思うので、ピョートル主役説はまたどうだろ。
なんだかんだでこれの主役はステファンだと思う、死に際まで気合入れてグダグダだし。ここまでグダグダなやつ他の作品いないからなー、ウラー。
悪霊と言う小説は、当時ロシアに蔓延りつつあった様々な思想の萌芽を
各登場人物(特に青年)に負わせて表現している。
代表格は、ピョートル、シャートフ、キリーロフ。
彼らはほぼ同じ時期にスタヴローギンに出会い、その後の人生を変えられて
しまうほどの影響を受けながら、全く違う思想をそれぞれ抱くようになる。
そんな彼らが心に抱いた3つの思想は、彼らの回想や語りから、過去に
スタヴローギンによって植えつけられた種によるものと推測できる。
つまり、作中で語られないペテルブルグ時代のスタヴローギンはまさに神の如く
魅力的で崇拝の対象でありながら、慕ってくる相手によって全く違った姿を見せ
異なった考えを示し思想を吹き込み、種を植え込んだ人物にどのような影響を
与えるかを観察して楽しんでいたとも考えられる。
その姿は、少女マトリョーシカを誘惑し、やがては死に至らしめた事件に見せた
観察者としての姿とも重なる。
一方、「悪霊」に描かれるスタヴローギンには、過去の神の如きパワーが失われている。
妻マリアが看破したように、今のスタヴローギンは抜け殻にも等しい。
しかし周囲の人々は、彼に過去の幻影を求め、活躍を期待し、スタヴローギンも過去に
持ち得た力や信念を取り戻そうと足掻いてみたりもする。(新しい思想、新しい生活etc)
が、彼自身に植えられた虚無(ニヒリズム)の種は、成長するにつれ全ての活力を奪い、
やがて彼が他者に蒔いた種の発芽によって他者を死に至らしめたように、彼自身をも死に至らしめた。
ちなみにスタヴローギンの中にニヒリズムを育てる土壌を作ったのは、ステパン先生の教育の賜物。
骨子を読み解けば、スタヴローギンが主役であり深刻な問題を抱えていると言われるのも分かると思う。
580 :
562:2008/08/27(水) 20:11:59
なるほど。ステパンの思想的息子がスタヴであり、スタヴの思想的息子が
ピョートル、シャートフ、キリーロフらであると。
しかしだからといって、ステパンがらみのキャラやエピソードが退屈で
冗長でいい理由にはならない。
それならもっと「超人」時代のスタヴの超人ぶりを、直接でなくても
ピョートル、シャートフ、キリーロフらから間接的に語らせるのでも
いいから、紙幅を割いてもっと実感としてわかるように書いてほしかった。
ブリンってブリヌイと同じ?
食いたい…
バターと蜜かぁ…
582 :
吾輩は名無しである:2008/09/03(水) 17:46:18
10年ぶりに再読中。故にほとんど忘れてしまっていた。
今日、第一部後半の山場の、ワルワーラ夫人が教会で出会ったマリヤ・レビャートキナを自宅に連れて帰り、
その後この小説の前半の主要人物が一堂に会する場面を読んでいた。
いやー面白かった。兄貴のレビャートキンがリプーチンの入れ知恵で夫人宅に押しかけてからのやりとり、
特に自作の詩を披露するくだりは大笑いしてしまった。
ドストの作品中でも、特に深刻な作品なのに久しぶりに息抜きできた。
583 :
吾輩は名無しである:2008/09/03(水) 22:20:06
>>582 アブラムシ(ゴキブリ)の詩だっけかな。
しかし悪霊そんなに、深刻な作品かね。
実際的な動きが水面下というか、具体描写されないから、ストーリー自体はあーそうって感じが。
その上全員方向が明後日向いてるというか、変人だから、深刻さとは程遠い感じが作品中に漂ってる気も。
基本的になんか変なんだよな、なにが変というかよくわからんが。
ドスト自身は結構真剣なんだろうけど、ドスト自身が変だから、焦点がズレてるというか。
キリスト関連が出てくると、なんか深刻なもんというか、ドストのまじめさがよく出てくるが。
悪霊だけじゃ、キリスト関係というか宗教じみたもんが少ないから、ドストの筆が空回りしてるというか。
だから、一番面白いし、再読楽しいし、好きなんだけど。
いや、ドストのキリスト論も好きなんだけどね、あれ歳とると飽きるんだよね。
584 :
吾輩は名無しである:2008/09/06(土) 20:27:43
こいつ坊主よりも神を信じてやがる・・・
585 :
吾輩は名無しである:2008/09/09(火) 11:55:46
亀山は罪と罰の次は悪霊を訳すらしいけど
期待できる?
586 :
吾輩は名無しである:2008/09/09(火) 12:00:34
583はどういう意味?
悪霊はキリスト教中心の思想では?
>>586 ソーニャ、ゾシマ、アリョーシャ、ムイシュキン系のタイプのキリスト型の人間が登場していない。
アンチキリスト教って形になってしまってる、ってこと。
588 :
吾輩は名無しである:2008/09/13(土) 01:32:34
スタヴはキリーロフと話す時は珍しく真面目だなwww
589 :
吾輩は名無しである:2008/09/13(土) 14:28:46
今、新潮の江川訳読んでいます。下巻にさしかかったところです。江川訳では「告白」が巻末に配置されていますが、
やっぱり当初そう位置付けされるはずだった第二部8章と9章のあいだに在るものとして読んだほうがいいのでしょうか。
それとも訳者の意向を尊重して本筋とは考えず別枠として最後に読んだほうがよいのでしょうか。
このスレでも「告白」が巻末に在ることは言及されていますが、読む順序としてはどうなんでしょう。
アドバイスよろしくお願いします。
>>589 最後に読みました
この小説を最後まで読んだ人だけに与えられる
特典スピンオフ作品という感じで楽しめます
591 :
吾輩は名無しである:2008/09/17(水) 11:45:10
>>590 ありがとうございます。楽しみは最後までとっておくタイプなので、
お奨め通り、後回しにします。
592 :
吾輩は名無しである:2008/09/20(土) 23:06:03
新潮の上巻読み終わったんだけど、ちょっと辟易…。
下巻に進むか迷うなぁ。
>>592 数ヶ月前の自分のようだ
上巻読んでから下巻読むまでにこんなに時間のかかった本は初めて
自分は下巻の方が夢中で読めたよ
下巻読んでから思わず上巻も読み返した
読んでソンはないと思うけどね
594 :
吾輩は名無しである:2008/09/22(月) 22:27:58
結局スタヴローギンって「意志の人」なの「諦観の人」なの?
こめ川本は第二部8章と9章のあいだに在ったと重い増すけれども、翻訳者の判断なので性根〜(笑) ドストの希望はいわずんばで焼死ねぇ〜(笑)
>>594 諦観じゃね?
なんか絶対の意志を持った文学史に残る超極悪人みたいな感じで、引き合いに出してるインテリいるけど。
絶対違うよな。期待して読んだのになんじゃこりゃ?みたいな人いるはず。
ピョートルのほうが百倍コエー、結局逃げてるし。あれがステファンの息子ってのもまた笑えるが。
スタヴローギンは登場させずに、ピョートルを主人公にしたほうがスッキリする。
598 :
吾輩は名無しである:2008/09/23(火) 02:39:51
下巻に突入しました。
ちょっと面白くなってきましたよ。
599 :
吾輩は名無しである:2008/09/24(水) 10:41:20
新潮の江川訳選らんで正解だったね。
自分は米川好き
601 :
吾輩は名無しである:2008/09/29(月) 16:23:54
読了しました。
新潮の背表紙には「悪魔的超人スタヴローギン」って書いてあったんで変な先入観を持ってしまったんですが、
「悪霊」はスタヴローギンではなくてピョートルですよね?
組織のために人を殺す。昔も今もこの真理は変わらないですよね。
次はカラマーゾフ読もうかな・・。
悪霊が誰の中にいたか、もしくは誰を指したかなんて
答えはないでしょう
つーか作中でなくドストエフスキーさんの中に悪霊が巣食ってたんだよ
レイプの話だって大したことないように思えるけど
ロリコンのドストにとっては実感こもったエピソードだと思うよ
ドストのホラかもしれんが、周囲の人間にようじょとヤッた自慢をしてた
カトリックでは「そういう目で見た」事があるだけでも立派な姦淫だから
文豪ドストにもネット上でロリエロ漁ってる人の中にも悪霊はいるんだぜ
って話じゃね
多分
603 :
吾輩は名無しである:2008/09/30(火) 20:59:42
勉強になります・・。
604 :
吾輩は名無しである:2008/10/01(水) 20:50:58
どこが?
605 :
吾輩は名無しである:2008/10/13(月) 09:20:42
なんとなくいろんな言語でWIKIの悪霊頁を見てたんだが、英語版はキリーロフ大プッシュでなんか面白かった。
ピョートルに惚れすぎて学生時代からボロボロになるまで何回も読んでます。
自分はドスト先生の小説は、宗教とか思想とかおいといて、純粋に小説としての
面白さとキャラクターの魅力でぐいぐい読んでしまいます。。
アリョーシャとかロージャも可愛らしくて好きですが、
やっぱりピョートルが最強で最狂。こんなキャラどこにもいないですよね…
自分はあの人が好き
よいしょ!
よいしょ!
608 :
吾輩は名無しである:2008/10/22(水) 09:02:07
まあそうだな。ピョートルの(良い意味での)狂いっぷりは類を見ないな。
ピョートルとスヴィドゥリガイロフを組にしたらどうなっていたことやら。
スヴィドリガイロフの絶望って、ドストのニヒル系キャラの中ではやや異質だよね。
同じピストルをぶっ放されて平気なのでも、ニコライ様とは違う
ドゥーネチカを罠に嵌めたのなら強引に○△×※すると言う発想もあったのに
彼女が震えてるのを見て「どうしても…?」ってショック受ける所とかさ
610 :
吾輩は名無しである:2008/10/24(金) 22:32:53
スヴィ基本はMだから、打たれなくなると、
愕然としちゃうんだよ。
ドニャに支配されたかったんだね、家庭的に。
611 :
吾輩は名無しである:2008/10/25(土) 09:05:24
スヴィのピストル自殺までの記述はどの小説のそれよりも中身が濃く、リアリティーがある。
キリーロフの自殺の時よりも寒気がしたし、スタヴのそれよりも空虚感が残った。
あれが書けるドストは何かを超越しているとしか言いようがない。
スヴィドゥリガイロフに思想が憑いたらどんなに怖い存在になっていたかわからない。
キリーロフの自殺をあんなに滑稽なものにしてしまったドストを恨んだこともあったが
あれ以外に仕方がなかったわな。英雄的に死なせるわけにもいかんし
生き続けさせるわけにもいかんし...
だが生きるべきだったぞキリーロフ。
613 :
吾輩は名無しである:2008/10/25(土) 19:38:24
良スレだな。
キリーロフの自殺って滑稽に見えるのかな?
すごく痛ましかったが
自分でもこの人神理論は何か変だ、何で生きるために死ななくちゃならないんだ
そううすうす感づいているのに理論的には自分が死ぬしかない
僕は恐ろしく不幸だよと言いながら死ぬんだから
意外と日本人ならあの感覚は分かるかも知れないよ
「詰め腹を切らされる」みたいな感じ
インターネットがあればなあ。
人神論を語りながら、ピストル自殺するところを流せば
世界中がショックを受けただろう。
もう少し影響力を与えられたかも。ピョートルしか見てないんだもんな。
(で、なんでGはそのこと知ってんだよ、誰から聞いてんだよ)
616 :
吾輩は名無しである:2008/10/26(日) 08:32:46
小林と埴谷がドストを持ち上げ過ぎたw
617 :
吾輩は名無しである:2008/10/26(日) 09:31:22
割り込みで申し訳ない。
新潮江川訳でフェージカを懲役人って形容しているけれど
懲役人ってどういう意味?何かの役人と紛らわしい。
脱獄囚とか逃亡犯っていうこと?
618 :
吾輩は名無しである:2008/10/26(日) 13:41:52
>612,617
痛ましくて、滑稽だと思うよ。
キリーロフの狂気は、人神論を思いついたところにあるのじゃない。
その人神論を身を以て、自殺で証明しようとしたところにある。
人神論を思いつく人は結構います。
人神論は、思想を持った個人で完結する思想で、その本質は独在論だから
それを公表するのは、思想の本質と矛盾する。
一方で技術者キリーロフは啓蒙思想家です。
真理を身を以て証明しようと言うのは、啓蒙思想のノリなんですね。
啓蒙思想家は、まだ人類の知らない思想を人々に知らしめ、
蒙を啓くのを使命と感じている。ただ、キリーロフの場合この思想が不幸なことに人神論になったわけです。
独在論の極致である人神思想を持ちつつ、
啓蒙思想家の情熱を持ってその思想を自分以外の人々に知らしめようというところに、
キリーロフの矛盾があります。
この狂気は、魚がいないことを知っている水たまりに糸を垂らすような、不条理な論理的狂気です。
スタブローギンはキリーロフの狂気の原因をダーリアへの手紙の中で、「心の寛さ」と指摘します。
自分の胸の中にだけしまって、ただそのとおりに生きればいいだけの思想を、
まして死んでまで人に伝えようという狂気の中に、
例えどのような思想でも真理なら、それを自分だけのものにしないで、
人に広めようとするキリーロフの情熱、博愛をスタブローギンは理解していたのだと思います。
キリーロフもシャートフも根はいい奴なのに、ピョートルの仲間に
なってたのが、わからん。
>自分の胸の中にだけしまって、ただそのとおりに生きればいいだけの思想を、
独在論ってよく分からなくて悪いけど、
でも、そんなことが出来る人間って実際いるのかな?
俺は自分の神で自由に振舞える、って自分で納得してるだけで?
それをやりかけたのがフョードル殺しを黙過したイワンでしょ
悪魔との対話で指摘されたように、
気づいた人間からそう振舞えばいいんだと割り切ってたドライな奴
スメ公との会話も、ミーチャの襲撃も彼自身は何もやってない
ただ何が起きるか感づいていて止めようとしなかった
それでも結局、最後にはその振る舞いを意識して異常を来たし、告白する羽目になってる
そう言うもんじゃないの?
キリーロフってキリスト像を部屋に飾ってたけど、彼自身、人神理論のキリストとして
処刑ではなく自分の意思で磔にかかってる
どこまで逃げても神が追いかけてくるって感じがする
特にロシア人のメンタリティは
キリとスメルは共通点が多いな。
他人の思想を実行に移す
外国帰り
自殺をする
特定の物に異常な愛着を示す
癲癇持ち
人付き合いが好きではない
右と左とか多少の違いがあるが役割的にはキリ≒スメルか。
本日、2ヶ月かかってやっと読破したのですが、
終盤に「リーザの惨死」と書かれてあってとても驚きました。
リーザって惨死したのですか?いつのまに?
読み落としたのか忘れてしまったのか…orz
622です。思い出しました。我ながら情けない脳みそだ。
ニコライ様との一夜の疑惑について新説追加
ニコライ様はマグロでもバイでも下手くそでもなかった
ただ精力絶倫すぎた
相手がヘトヘトになってのに何度も何度も求めて自分は勝手に行っちゃうから、
ついにリーザが怒った
625 :
吾輩は名無しである:2008/11/11(火) 21:08:24
ロシア語の原書売ってないよ(´・ω・`)
626 :
吾輩は名無しである:2008/11/14(金) 13:30:34
原書でよめよおまえら( ´,_ゝ`)プッ
628 :
吾輩は名無しである:2008/11/30(日) 12:40:21
悪霊は腐女子向けだって聞いたような気がする
でもそうでもないですね、寧ろ男の人の方が好みそう
ステパンがニコライに性的虐待(馬鹿の推測)をして
ニコライがマトリョーシャに性的虐待(?)をした
マトリョーシャは自殺して、ニコライも最後に自殺しましたね〜。
テラスで煙草をふかしていると、突然、
いないはずの空間に出現し、
「決して赦しません事よ」とはどう言うこと?
最後の最後もとっちめられていたよね?
これは実体験が土台にあると見た。リアリティを
感じる。「してみるとみんな出鱈目だったんだ」
と見透かされた時の恐ろしさかな。
本筋でない話題で申し訳ない。
すべてよし
631 :
吾輩は名無しである:2008/12/03(水) 23:15:04
すべては許されている
悪霊こそ男のロマンだろ
どこが腐女子向けなの?
殺害:シャートフ、マリヤ、レビャートキン、リーザ、フェージカ、
自殺:キリーロフ、スタヴ、マトリョーシャ
あとシャートフの妻子も事件の煽りだから事実上の変死
10人も主要登場人物が変死する長編なんてほかにないよ
罪罰は3人、カラマは2人、白痴なんて1人だけじゃなかったか
633 :
吾輩は名無しである:2008/12/04(木) 08:20:14
>>632 殺害された人間の数は元ネタがあれだから仕方がないとして、
悪霊の興味深い点、いや真髄は、自殺のケースにある。
1巻で訪れた筆者とシャートフがマリヤの部屋を訪ねるシーン、
あれ読み返してみたら、まんまシャートフと妻と赤ん坊の運命の予言なんだね…
てっきりスタヴローギンの隠し子話だと思って聞いてるシャートフ
何か恐ろしくなった
何も誰も信じてない自分も信じてない自分とかギャクか
636 :
635:2008/12/08(月) 14:12:59
今思ったけど、例えば
>>635の自分の書き込み観て真剣な顔するか鼻で笑うかで人生が決まってしまう。
前者は、不幸者だ。
単純さ程、幸せなものはない。ある幸せ者がいるなら、彼は誰よりも単純だから。
しかし、アリョーシャはどうだろう。
無知の知を知らない方が苦も少ないのだろうか
もうすぐクリスマス
サタンがプレゼント持ってくる
つまりイケメンなら露西亜でもやりまくりということですね
それならスタヴローギンもやりまくりかよ
641 :
吾輩は名無しである:2008/12/10(水) 23:24:33
>>640 あいつやりまくりじゃんか
愛人がいっぱいいたし14歳ともしてるし
というか、あのころのロシアは貞操観念が高いな
いまだと性的に開放してるイメージがある
>>632 罪と罰では少なくとも6人は死んでいる。
1.老婆、2.リザベータ、3.疑惑でスビットの奥さん、
4.事故でマルメラードフ、5.病気でその奥さん
6.自殺でスビット
>>635 コミュニケーションの可能性と限界をとことん凝視すれば、
信じる信じないの問題ではない、とわかってくる。
バカの壁?
645 :
吾輩は名無しである:2008/12/14(日) 01:10:16
悪霊は一番救いがないな
芥川も言ってる
ドストエフスキーの小説はあらゆる戯画に充ち満ちている。
もっともそのまた戯画の大半は悪魔をも憂鬱にするに違いない。
647 :
吾輩は名無しである:2008/12/15(月) 09:29:28
リーザよりダーシャのが好き
後ニコライやピョートルよりキリーロフのが良い
ついでにステパン氏は鼻くそ野郎だと思う
うむ、キリーロフは良い
だが救いの無い死を死んだ
その一方で鼻くそ野郎のステパン先生は勝手に救われて死んでいった
ちくしょう
そもそもの元凶はステパン先生だったのに
この作品で唯一救われた人物でもあるという皮肉
ピョートルの最後が書かれていないのをどう思いますか?
(あまりにひどい人物なので無視したと言う説もありますが、)
ドスト氏は実はピョートルの組織力と行動力を買っていて、現代に必要なのだと言っていると思う。
創作ノートではピョートルに対して嫌悪感をあらわにしていたというのをどっかで読んだけど、
実際はそれが愛情と呼べるかわからないけど丹念に作りこまれている登場人物の一人だし、彼の背景をもっと知りたいとは思いますね。
イヤな野郎なのは間違いないけど、ものすごく人間的。観念で遊んで終わった親父を超えて、
観念を実践して他人を使って遊んでいる。しかも目的は遂行する。
最後でボロが出ちゃうあたりは人間に対する理解のなさなのだろうか。
他者に対する無関心が原因と言いたいけど、そうも言い切れないなにかがあるようにも思う。
しかし付きまとわれたらイヤだろうな。その中にも快楽はあるのだろうけど!
隙間に隠れてピョートルを怒らせるキリーロフカワユス
|,∧
|ェ・) クスクス....
|⊂
|
654 :
吾輩は名無しである:2009/01/04(日) 20:31:55
俺の周りにピョートルみたいなエゴイストがいるんだが、黙らせるにはどうしたらいい?
>>655 黙らないでますますつけあがるのでは(笑)
657 :
吾輩は名無しである:2009/01/04(日) 22:25:16
ちんこ握ってやればいいんだよ
黙らざるを得ない
658 :
ピョートル:2009/01/04(日) 22:41:54
悪霊をイケメン若手俳優でドラマ化すれば絶対腐女子に受けると思う
ステパン先生は西田敏行で
受けるわけないだろう
だいいちR−15指定食らっちゃうよ
ピョートルは北村一輝で決まり。
エルケリが小池徹平なら、あとはどうでもいいです
もうすぐ666ですね
富の威力を持つ人に対する服従という意味では、
ワルワーラ夫人に対するステパン氏と、ニコライに対する二等大尉その他(ピョートルも?)も
似たようなものだったのだろうか。
でもワルワーラ夫人にない何かがニコライにはあるな。
えー?そうかなあ
逆にニコライに無いものをワルワーラ夫人は持ってるんじゃない?
富以外の威力という意味において・・・
退廃的なことばかりしていた仲間内で一目おかれていたのは、美貌、腕力、知力もさることながら
本人がさかんに回想するような、「意識」の有無だったのかな。
ただ欲望のままに快楽を追求する人間と、欲望に流されることを「意識」することに快楽を見出す人間の違いか。
そこに、ニコライは自分達とは違い、はたまた社会の一般常識とも違う一段高い人=神に近い人という位置づけが生まれたのか。
ワルワーラの富以外の威力といったらなんだろう。もって生まれた性格のようなものと簡単に片付けたい気もするが。
ステパン氏との外国でのエピソードなんか読む限りだと完全になめられてもいるし。
ニコライほどのぶっ飛んだ威力を感じないんだよなぁ。
ただのバカな貴婦人であろう、レンプケ氏の妻とは一線を画しているのは確かだが。
ワルワーラ×ステパンは友情で
ニコライ×ピョートルはアッーってことだよね
それは・・・なんていうか否定したいですし・・・
そうですね・・・僕は正直ダーシャが処女のままである可能性もあると思います・・・。
ステパンって本当ろくでもねえな
コイツがたった一人でも良いから真剣に誰かを愛してれば
ピョートルもニコライもあんなふうには成らなかったろ
はい!コニャックです!
ステパンこそは殺されるべき人間だと思う。
それがなんか懺悔っぽく旅に出て、自然に野垂れ死に。
なんか処理が腑に落ちない。
「貴様には地獄ですら生ぬるい」とか言ってピョートルかニコライが殺せばいいのに。
あと、ステパンの知り合いの馬に乗ってる若い娘もなんだか唐突に殺されちゃうけど
あれもなんだかなー。
兄さん、誰それが生きる権利があり、誰それが生きる権利がないだなんて、そんなことをいう権利があるのでしょうか。
権利だって? もちろん、あるさ。神がいなければ全ては許されるんだからな、
アリョーシャ。
「まんがで読破」シリーズの「悪霊」買いました。
ダーリアが、もんのすごい萌えキャラ容姿になってたのにフイタw
シャートフの奥さんは、わかりやすいツンデレキャラに。
リーザは省略されてた。
肝心のスタヴローギンはヴィジュアル的にはまあまあだったけど、最後のマトリョーシャのくだりは
むしろ省いたほうが良かったんではないかと思った。あれで一気に話が薄っぺらに。
スタヴローギンの告白の章の取り扱いは難しいね。
キリーロフの顔が極悪すぎる。ひどい
ひどすぎます
677 :
sage:2009/02/03(火) 10:42:35
まんがで読破の表紙の3人って左からピョートル、スタヴ、キリーロフ?
読みたいけど買うのなんか恥ずかしいな
あんなの買うなよ
>>677 うんにゃ、真ん中の苦悩してる人はシャートフ君。
スタヴは表紙にはいない。
ワルワーラ夫人はツンデレかわいい
>>679 シャートフを西田敏行顔でイメージしてた俺の立場は…
戦争と平和のアンドレイが超イケメンで、かつナターシャがかわいい。
オペラでナターシャが歌うシーンを見たことがあるが、
何でアンドレイがナターシャに惹かれたか、何となく感覚が分かったわ。
前半気を抜いて読んだら誰が誰だかw
読み直したらそういう話だったのかというのがあったけど面白い
684 :
ザ・スミス:2009/02/15(日) 20:14:53
スタヴローギンはかわいそーだね?
685 :
ザ・スミス:2009/02/15(日) 20:33:08
あいつの人生には意味が無かったな
俺の人生よりは!キリッ
スタヴローギンとかチョコいっぱい貰ったんだろうなあ
>>687 > スタヴローギンとかチョコいっぱい貰ったんだろうなあ
お前はあほか?
その時代のロシアにバレンタインデーなんてあったとおもってんの?
689 :
ザ・スミス:2009/02/16(月) 17:30:37
なさそーw
690 :
ザ・スミス:2009/02/16(月) 17:44:44
つーか バレンタインって ヴァンダレイ・シウバみたいだね
691 :
ザ・スミス:2009/02/16(月) 19:19:00
ステパン氏は人殺し以下だな
ピョートルもスタヴローギンもあいつのせいでfuckな生活を歩む結果になっちゃったし
693 :
ザ・スミス:2009/02/17(火) 17:15:47
そうだね 前言撤回しようかなあ
694 :
ザ・スミス:2009/02/17(火) 17:43:09
オレはキリーロフの思想は好きだけどね
キリーロフが、深夜訪れたスタヴに「全ては素晴らしい」と語るシーン
あれは個人的に鳥肌が立つくらい分かる。ゾシマもムイシュキンも良かったけどね
だが何であの幸福感を知ってるキリが、
人神理論で自殺しなくてはいけないのかさっぱり分からない
「全ては素晴らしい」から死ぬのも素晴しいとかじゃないの?
あんなに苦しんでたのに?
あの幸福感を知ってるのに、なぜ人神理論に囚われたまま死に走ったのか
語ってる思想と、味わってる感情があれほど矛盾してる人いないよ
たとえばゾシマが回心して出家したシーンと比べるとほんと分からない
苦しんでても、その苦しみすら「素晴しい」と思ったんじゃないかな
だからピョートルの小指を噛んだのも
いじわるじゃなくて「苦しみ」という素晴しさを
伝えたかったんじゃないの?いや、別にマゾってことじゃないよ
699 :
ザ・スミス:2009/02/18(水) 15:18:05
自殺思想をもつことによって全ての現象に対して先行性を獲得することができる
例えば病気とか
700 :
ザ・スミス:2009/02/18(水) 18:45:22
死ぬという前提が無ければあの生活はできない
701 :
ザ・スミス:2009/02/18(水) 19:28:24
つーか部屋で体操する場面があったけどそーゆー意味でも少なくとも無意識の中では
生き続けるというプランがあったんだろうな
漫画買ったんだが、ステパン先生がジョン・ロックに似ててワロタ
何故かキリーロフとカラマのアリョーシャを一緒に考えてしまう。名前が同じだからかもしれないけど。
思想自体は正反対だけど、キリーロフの全てを賛美するシーンは読んでいて救われたし、アリョーシャの存在にも救われた。
ソーニャやムイシュキンも良いけれど、個人的にはこの2人が一番(自分にとっての)キリストだと思った。
704 :
吾輩は名無しである:2009/02/20(金) 14:55:25
確かに人生は素晴らしいね
705 :
ザ・スミス:2009/02/20(金) 17:36:39
でも亀山郁夫の解説を聞いてるとアリョーシャはスタヴローギンに似てると思えてくる
706 :
吾輩は名無しである:2009/02/20(金) 23:16:42
>>705 郁夫さんは、カラマーゾフ第2部に焦点をあわせて、
解説を書いているからね
これは、真に独創的な立場だよ!
と言って俺は中途で読みやめたけどな
罪と罰、悪霊を翻訳し終えたら、
亀山先輩、カラマーゾフ第2部執筆してくれないかな
現実世界に革命的衝撃を与えるのは、間違いのないところ。
スタヴがキリに、死の恐怖をふくむ人神論を吹き込んだのは本当だけど、
実際に自殺決行と結びつけて、全肯定まで行ったのはキリーロフ自身だね。
スタヴはキリとの会話で茶化そうとしてるけど、実際かなり動揺してるね。
シャートフとの会話でもそうだけど。
709 :
吾輩は名無しである:2009/02/21(土) 09:47:13
熱くもなく冷たくもない人間たちとは違う、滑稽な二人か。
滑稽になるようにしたスタヴローギン。それを利用したピョートル。
710 :
ザ・スミス:2009/02/21(土) 17:23:31
分かりやすい解説ありがとー
711 :
ザ・スミス:2009/02/21(土) 18:52:55
確かに第二の小説見たいなー
712 :
白痴:2009/02/22(日) 03:57:10
ドストエフスキーは第二部について、今この時点の物語が重要だというふうに序で書いている。
『賭博者』の終わりもそうだが、『カラマーゾフの物語』の第二部は読んでいる読者自身の物語であって、
作者はアレゴリカルにそれを浮かび上がらせようとしている。
最初から第二部はない。
強いて言えば読者一人一人の人生が『カラマーゾフの兄弟』の第二部なのだ。
713 :
悪霊:2009/02/22(日) 04:03:39
タルコフスキーの映画『ノスタルジア』には、役名は違うが<キリーロフ>が出て来る。メーキングオブで
「この人物は『悪霊』に出て来る。みんな『悪霊』は知っているよな?」
といったようなことを言っていた。
未見の方はぜひ。
やっぱキリの幸福感って、自殺決意で死までの時間が濃密になって生まれたんだろうね
上で言われてることに賛成するよ
亀山さんはアリョーシャとスタヴのこと何て言ってるの
715 :
吾輩は名無しである:2009/02/22(日) 14:36:12
再読すればすれほど面白さを感じる
とくに新潮文庫版
ユーモアもすごいし。
本当は救いが無い話なのに、喜劇に感じちゃうのはステパンのせい
絶対に許さない(´;ω;`)
と言うか人があまりにも氏にすぎて感覚が麻痺してくるから、
ステパン氏の喜劇が妙に違和感がない
八月の光とはまた違うかも知れないけど
718 :
ザ・スミス:2009/02/24(火) 17:30:13
ステパン氏はぼこぼこだね
719 :
ザ・スミス:2009/02/24(火) 18:01:05
>716
救いは無いですか?
720 :
ザ・スミス:2009/02/24(火) 18:13:21
>717
ステパンの喜劇の場面はヒマだったけどなぁ オレ的に
>>700 キリーロフは、ペトルーシャの 「君はあの世の神になるんですか?」という問いに対して
「違います、この世の神になるんです」と答えた。
地上における奇跡の人キリスト、キリストの言葉、存在さえもが虚偽であり地上の哀れみも受けず死ぬ、大地は自身の生んだ奇跡もいつくしむことない、とすれば、すべてが虚偽となる。
自然の法則という茶番の上にすべてが成り立っていることになる。
キリーロフはここで、万人が神であることを知るには我意を宣言するために死ななければならない。といった。
つまり、キリーロフの完全なる(恐ろしい)自由の前とは自然法則すら無意味であること、服従しないこと。
キリーロフは自由であることを宣言するとは、論理の説明をするかのように自殺した。
キリーロフは死の覚悟を決めていたわけではない。
キリーロフは「すべてが素晴らしい」という境地にあったから、子どもともまり遊びしたり、ああいう人間だった。
>>722 でもガガーノフとの決闘前にキリ、シャートフを訪れたシーンで
ピストルを見せてもらったスタヴが
「君は今でもまだ同じ考えなんですね?」
これにキリは「同じです」と「相手の声音で咄嗟に質問の意味を悟って」
答えてるから、もう自殺の決意はあったんでないの?
>>724 やっぱ覚悟はありますよね・・言い過ぎたごめん。
でもどうもキリーロフは肉体蔑視なところがあるように思えます。
「恐怖とか痛みは人の呪いだよ」(うろ覚えでごめん)といってる。
本能蔑視といったほうがよいか。
キリーロフにとっても死への恐怖は当然ある。
死ぬこと(生死)など覚悟ではなくなる、人間としての科学としての法則から開放されることがキリーロフのいう人神・・と考える。
ここまでキリーロフの幸福感に関する説はこんな感じ
1、自殺決意による先行性獲得説
:
>>700あたり
2、精神異常説
:スタヴのダーリヤへの最後の手紙「彼が心広かったのは健全な理性を失っていたから」
3、自殺無関係説
:独自の幸福感に目覚めたが、スタヴの吹き込んだ最初の思想が最後まで呪縛した
4、独在論たる人神論と啓蒙思想家との矛盾説
:
>>618 4´「幸福を知ったからこそ自殺必然」説
=キリストの奇跡を理解した人にとってそれを慈しまない世界は虚偽
:
>>721 4´は憶測で書いた
ルソーの著書は読んだことないんだけど、どうもニコライのやろうとしたことというか、
ルソーの行った滑稽だが、それ故に貴い行為のようなものを模倣したように思えた。
まあ、読まないとはじまらない、はじまらないよね。
あれほど圧倒的な我意を誇る「地下室の手記」の主人公が、キリーロフの境地まで辿りつけなかった要因って何なんだろうな。
旧友とのいざこざや娼婦への恥の感覚、絶えず人目を気にしていたころの経験が生々し過ぎて、そこまでの万能感に浸ることができなかったのか。
あの皮肉屋がキリーロフの自殺について聞いたらどんな反応を示すか、すごい興味のあるところたな。
地下室の手記書いたのって、女だと思うんだよ
どっかの屋敷で働いてる家政婦さんが男のふりして書いた奴だと思う
なんか娼婦への説教が女の子っぽいんだよ、なんか
ユニークな考え方だな・・・
731 :
吾輩は名無しである:2009/03/09(月) 13:41:48
キリーロフ×スタヴが一番萌えた
キリーロフとシャートフの関係も好きだけど
732 :
吾輩は名無しである:2009/03/14(土) 11:57:59
ロシアの不潔について書きます。
ロシアに居たことのある人なら、食中毒にかかり、寝込んだことのある経験は
誰でもあります。 私もひどい下痢、腹痛に襲われ、なかなか直りませんでした。
日本で食中毒なら、軽症ですみますが、ロシアは何日も寝込む重症になります。
いま思い出すと、あの食べ物だったとわかりますが、ロシア人から「街で売って
いるものは、全部が衛生管理が悪いと思え」と指摘されたこともあります。
日本でなら、食中毒にかかるような食べ物はすぐに想像つくはずです。しかし、
ロシアは想定外の食べ物も多く、一流ホテルの食事が原因になることがあります
若松孝二の「連合赤軍」見たんだけど、一体どこが悪霊と似てるんだろう?
ただ革命軍で粛清があったというのが共通しているだけな気もするが。
森、永田と部下の関係と、タヴローギン、ピョートルとその他の関係とか
似ても似つかないと思うが。
734 :
733:2009/03/14(土) 17:00:36
ああ、だけど数人、せいぜい数十人しかいないグループを「党」と言ってみたり
する滑稽さとか、そういうのは似通っているかな。
だけど、森や永田にはピョートルの信念のぶれなさも、スタブの虚無もない。
何かぶつ切りだよねこの小説
ステパン先生明後日の方向いて演説しちゃうし
スタヴローギンは主役の癖に本筋に総スルー掛けて自殺だし
俺が読んでて一番面白かったのがピョートルだからそう思うのかもしれないけど
ピョートル以外はキャラ設定→結論っていう単調な流れしか書かれてないような気がする
長編に組み込みきれてないというか
スタヴローギンは片っ端からフラグ折っていくからね
逃げおおせたピョートルだけど、自分としてはあの後潜伏生活の後金を使い果たして
外国の安宿で病死するようなイメージがあるな。
ピョートルがあれだけのことをやってしまえたのは憑かれていたからであって、ピョートルの
カリスマに人が寄ってきたわけでもないし、特に信念もないし、取り入り操ることはあっても
もう五人組のようなことはできないのじゃないのかと思う。
これから先何もできないままさまよった末に安宿で死ぬような感じがする。
>>737 トリックスターのスタヴローギンを担ぐピョートル
↓
シャートフ、キリーロフ死亡
↓
ピョートルしてやったり(但し組織瓦解の兆し)
↓
スタヴローギン独りでに自殺
↓
ピョートル「この大事な時に・・・!」
↓
ピョートル逐電
↓
同刻、ステパン先生演説「彼らは間違っていた!でも我々も間違っていた!」云々
ドストエフスキーの絵図面としては、こういうのをやりたかったんじゃないかと思ってる
結構きれいに纏まるでしょ?普通に面白いし。そもそもドスト作品は機能特化型キャラというのが多い
毛穴まで接写するようなキャラ描写はむしろドストの悪癖なんじゃないか
キャラそのものがどの程度哲学的なのか胡散臭いと思う。キリーロフなんて
対スタヴローギンのヤムチャ役としても内ゲバ被害役としても絶妙だったのに
説得力付けるためにドストがやり過ぎただけって気がする
スタヴローギンもトリックスターとしては無類だったのにフォーカスし過ぎたせいで物語がぶっ壊れた
もし告白が掲載されていた場合に、チーホンが言ったさらなる犯罪とはなんだったんだろう。
あの会見はフェージカにマリア殺しをそそのかした後だったから、別のことだよね。
純粋に自殺というキリスト教における最大の罪なのか、それとも別のなにかか。
やっぱり小説としては、かなり完成度は低いと思う。構成とか。
なんで、亀山初め、これがそんなに持ちあげげられるのか……。
>>739 自殺じゃないかな
ドストエフスキーは「群集のど真ん中に俺の糞をぶちまけてやる」みたいな欲望が強い人だったろうと思うんだけど
およそそんな欲望にかまってくれそうにない思想劇の中に、スタヴローギンという超人にその欲望を仮託してぶち込みたかったんだと思う
作品全体(言い換えれば社会や周囲の人間関係全体)のドラマと全く関係のない欲望に突き動かされるスタヴローギンの姿勢が「悪霊」のつもりなんだと思う
地下室の手記の内容とか、罪と罰でラスコーリニコフに白昼の公道で地面に口づけさせた嗜好にも通じてる
で、カラマーゾフその他で「俺のこの欲望は否定されなきゃいけない。でもお前らじゃ絶対無理
ボコるし。本当に俺の欲望を否定出来るのはキリストだけだ!」とか言う
しかも実際今に至るまで全否定されてないという・・・
スタヴローギンの告白の、
「まだ検閲にかかっている二枚目」
のテキストはどこにありますか?
どこにも無いのであれば、
水村美苗の『続明暗』のような、
よく出来たパロディとして誰か書いていませんか?
切実な問題なのでよろしくお願いいたします。
むしろどう言う内容を考えて、チホンに怒られていたかのほうが気になるが
普通に幼女レイプか、それとも他に何かあったのか…
バサッー バサッー
∩ ミ ◇
| |_ ◇◇ ミ 祓いたまえー
|_ _| ◇◇ 清めたまえー
豸 ゚Д゚) / 悪しき力を破壊したまえー
/ づ` つ
| # |
ハ―-ハ
745 :
吾輩は名無しである:2009/04/04(土) 14:31:02
構成はずさんだよね。
でもそんなこたあ、どうでもいい。
エミリー・ブロンテの『嵐が丘』も
小説としての出来は悲惨だが、大傑作だと思う。
どちらも、読むものを引きずり込むパワーがある。
746 :
吾輩は名無しである:2009/04/04(土) 16:36:36
ワダイヲカエマショウ
まだ検閲にかかっている二枚目、チホンなんだかものごっつ読みたそうだったようで何だか笑える。
あとの4枚はスタヴが「持っていた」と書いてあったようだし・・
748 :
ザ・スミス:2009/04/15(水) 16:32:12
チホンっていいキャラしてんのに出番少なすぎでしょ
749 :
ザ・スミス:2009/04/17(金) 23:31:52
シガリョフとかフェージカもそうだけど
750 :
真間一:2009/04/17(金) 23:39:51
セミョーンってのはつまらないたんなるきちがいですよね もっともっとじゃ
751 :
ザ・スミス:2009/04/18(土) 23:53:09
そもそもスタヴローギンの出番が少ない もっともっとじゃ
752 :
ザ・スミス:2009/04/20(月) 21:40:24
スタヴをだせやっ!
753 :
吾輩は名無しである:2009/04/20(月) 22:11:59
こういう
>>1はいいですね。
>>1は変に自己主張しないほうがいいという説がありますが、
そういう自粛ムードでは新しいものが生まれにくくなるので、
世の中を面白くするには表現の自由を最大限尊重すべき。
「やはり太宰治は格が違った」の
>>1も面白いんだよなあ。
754 :
ザ・スミス:2009/04/21(火) 00:29:20
確かにこの1良いね。
かっこいい
755 :
ザ・スミス:2009/04/22(水) 18:59:46
1位 悪霊
明日より悪霊に突入します…
757 :
吾輩は名無しである:2009/04/23(木) 10:19:22
759 :
ザ・スミス:2009/04/23(木) 19:05:28
ドキドキ
760 :
吾輩は名無しである:2009/04/28(火) 09:18:00
悪霊では最初に新約聖書が引用されていた。人々に取りついた悪霊たちにキリストが命じたら、悪霊たちが豚の群れに乗り移って集団で海に飛び込んだという話だった。
ウイルス=悪霊だとすると、今の豚インフルは、豚に取りついた悪霊たちが再び人に乗り移ったのだと解釈することもできる。
さわりの入り難さはカラマの比じゃないな…
ドスト独特の文体には慣れてきたけど
762 :
ザ・スミス:2009/04/28(火) 17:53:50
>>761 最初のステパンの話はヒマで不快そのものだったよ
763 :
фёдор К ◆Ub9VeEbp1k :2009/04/28(火) 18:37:39
>>762 未だステパンとワルワーラ夫人に足を取られています
予感だが、言いたいことはカラマと同じだけれど、カラマより直接的な書き方をしている気がする
764 :
ザ・スミス:2009/04/28(火) 22:10:22
>>763 ステパンと悪ワーラはいまいましかったですw
オレはカラマーゾフとの共通点は見つけられなかったなぁ
765 :
真間一:2009/04/29(水) 02:00:33
言いたいこと:つまるところ、〈悪〉は無意味…ということなのでは。無限や永遠を尺度にした場合。では。
766 :
2009春のニューキャラクター 済州島出身 オレ恨 凡愚:2009/04/29(水) 02:12:56
>〈悪〉は無意味…
ということは、「人間」も無意味だろ。そうでなけりゃウソだ。
性善説はよせ。
高橋源一郎、島田雅彦、星野智幸ら、薄汚い新左翼のお仲間かい?
時代を先取りしたつもりなんだろうけど、汚らわしい思想は今すぐ捨てな!
どうするんだ!!
キンショウニチと運命をともにするのか?
そこまで山賊の首領に義理立てする謂れがあんたにあるのか?
767 :
真間一:2009/04/29(水) 02:21:07
>>766 敢えてもっと根源的に 失楽園のような物語として です 性善説の立場はとりません
「人間」存在一般は 殆ど無意味ですが。希に あなどりがたいてんせいの持ち主が あらわれます
なんでやんねん いつやんねん やんねん3段活用です ぁぅぁぅ
768 :
ザ・スミス:2009/04/29(水) 21:38:37
>>767 真間さんのあうあうギャグはいつ見ても楽しいなあw
769 :
фёдор К ◆Ub9VeEbp1k :2009/04/30(木) 03:00:45
カテリーナが歳くったらワルワーラみたいになりそうだ
770 :
ザ・スミス:2009/04/30(木) 23:40:49
771 :
吾輩は名無しである:2009/05/01(金) 03:03:15
『二重人格』は読みましたか?
俺は第一のゴリャートキンと第二のゴリャートキンの関係が
スタヴとピョートルの関係に似ていると思う
ピョートルはスタヴを自分の理想的な人間として見てた訳で
最後行方知れずで終わるあたり、やっぱり二重人格が原型になってるんじゃないかなと
つまり、二人は周囲の関係や思想が違うだけで、根底にはまったく同じものがあると思うんだ
772 :
ザ・スミス:2009/05/02(土) 14:12:57
>>771 そうか ピョートルもスタヴと同じ「神のまなざし」
を持ってたのか
773 :
фёдор К ◆Ub9VeEbp1k :2009/05/03(日) 20:02:18
さて、ようやくリプーチンやらシャートフやらヴィルギンスキーやらが登場しました
やっぱり登場人物大過ぎて覚えにくい…
774 :
ザ・スミス:2009/05/03(日) 20:22:49
>>773 オレもキャラの名前は二回読まないと覚えらんない。
「カラマーゾフ」なんて二人もリザヴェータが出てきたから
ややこしくって変な感じ
リザヴェータって名前の人物は救われないことが多いよなって
思ったがドスの小説のキャラは殆ど救われてないから当然か
776 :
ザ・スミス:2009/05/06(水) 23:14:09
>>775 少なくともリザヴェータは全滅だよね。ひでえ話だ
中村健之助『ドストエフスキー人名辞典』(朝日選書)によると、ドストエフスキーの登場人物の名前で一番多いのがリザヴェータ
778 :
ザ・スミス:2009/05/08(金) 19:31:15
>>777 リザヴェータ勢が圧倒してるよね。
ドストエフスキーの作品では名前も重要だからしょーがないのかな?
シガリョフはヴィルギンスキー夫人の、耳の長い弟,兄どちらなんですか?。
780 :
ザ・スミス:2009/05/09(土) 21:28:04
>>779 弟だった気がしなくもない。
そしてシガリョフは出番が少ない気がする。つーか悪霊短いと思う
>>780 レス、どうも。いやさ、江川卓訳の新潮文庫読んだんだが、下巻97ページ
には「ヴィルギンスカヤ夫人の弟にあたる耳の長いシガリョフ」とあって、
同じく下巻の619ページには「さらには例の耳の長い兄も」とあるから、
どっちなんだよと。
ロシア語は英語と同じく兄も弟も、brotherみたいに同じ言い方するらしい
から、こういう訳になったのかな?。でも、そんなミスするとは考えられないし
どういうことなんだろ。
782 :
фёдор К ◆Ub9VeEbp1k :2009/05/10(日) 02:40:13
>>781 取り合えず兄弟ってことで。
当時のロシアがそうなのか、ドストの登場人物はやたら血縁関係や姻戚関係がゴタゴタしてるね
悪霊、なかなか進まない…
783 :
ザ・スミス:2009/05/10(日) 13:21:30
>>781 マジで?フツーに弟だと思ってたんだけど。
オレたちゃブラザーだぜっ!てゆー江川さんのメッセージなのかな?
>>782 悪霊にはヒマな場面もいっぱいあるからね。短いくせに
マズイ…うだうだしているうちに暑くなってきて、
ドストにひたる気分ではなくなってきている
…「犬が暑がってドストエフスキーを読もうとしない」
…わん!
785 :
sage:2009/05/16(土) 20:12:02
悪霊読んだ時はあまりに登場人物多くてノートにメモしないと分からんかった
786 :
ザ・スミス:2009/05/16(土) 22:56:57
>>785 メモってのは良い作戦ですね。
個人的には「悪霊」は「カラマーゾフ」より面白かったです
死に方が重要だね。
銃あるいは刃物によるもの。(欲望や恐怖に支配されている)
老衰あるいは病気。(神の不在)
首吊。(最後の審判を認めずに自らを罰する)
こんな感じか。
788 :
吾輩は名無しである:2009/05/28(木) 00:30:02
読み終わった
全然理解できんかった
ただキリーロフの思想には同感だ
理性的、意識的、正常な自殺は神、この言い方が間違いなら何か包括的なものに対する強烈な反抗であると
罪と罰、カラマーゾフの兄弟は読んだしそのうち白痴読もうと思うんだけど白痴も難しいのか?
789 :
ザ・スミス:2009/05/28(木) 00:58:10
>>788 亀山さんは「白痴は難解」と言ってたけど
『悪霊』や『カラマーゾフの兄弟』ほどなのかどうかはわからないなあ
790 :
ザ・スミス:2009/05/28(木) 01:01:19
>>787 亀山さんが言うには死ぬ場所とかも重要だってさ。
屋根裏部屋がどうとか言ってたけどよく思い出せない
791 :
吾輩は名無しである:2009/05/28(木) 02:48:18
虐げられた人々 にも緑色のベンチが出てきて笑ってしまった
792 :
ザ・スミス:2009/05/28(木) 22:30:18
>>791 実はオレまだ『虐げられた人々』読んでないんだよね。
急いで読まねば!
793 :
ザ・スミス:2009/05/30(土) 23:16:10
亀山さんいわく「スタヴローギンはみずから屋根裏部屋を選んだ。
永遠に復活を約束されない棺に彼はみずから入ったのである」
だそうです
794 :
吾輩は名無しである:2009/06/03(水) 17:59:15
>>761 その「さわり」の使い方は正しくない。
「さわり」
(二)その義太夫節(ギダユウブシ)の中で、一番の△聞かせ所(聞き所)とされる部分。
〔広義では、一つの話の中で、最も△感動的な(印象深い)場面を指す〕 さわり文句[4]。
「―を聞かせる」
三省堂 『新明解国語辞典 第五版』
795 :
ザ・スミス:2009/06/03(水) 23:19:21
>>794 知らなかったあ!
>>761 個人的には最初に『悪霊』読んだときは始めのほうはかなり飛ばして読んだ。
で、再読するときにはちゃんと全部読んだ。
796 :
787:2009/06/04(木) 00:27:29
>>790 >>793 情報アリガトン!漏れは解説本はネタばれっぽくて嫌なのであまり読まない
んだけど面白いですね。
新聞で読んだんだけど、聖書で「一粒の麦が…」と「自分の命を憎む人は、
それをいつまでも保つことができる」があるみたいでつね。これも読解に使
えるかもしれませんね。
797 :
吾輩は名無しである:2009/06/04(木) 16:57:33
798 :
ザ・スミス:2009/06/04(木) 22:54:17
>>796 ドストエフスキーって難解なのに解説読まないってスゴイね。
オレは解説が無いとなんもできない(通称 亀山依存症)
亀山は勝手に物語り作るからなあ・・・
800 :
吾輩は名無しである:2009/06/04(木) 23:40:00
踏み込みすぎなんだよね、言われてみればね。
まあでも関心を持たせる一つのきっかけになればそれはそれでいいのではないかね。
処女作の序文ではないけど、文学は妄想を喚起して仕方のないものだしね(笑)
801 :
ザ・スミス:2009/06/05(金) 22:11:24
>>799 思い切った仮説は立てるけどね。
まあいろんな角度からの読み方を教えてくれるからうれしい
802 :
吾輩は名無しである:2009/06/11(木) 01:20:50
プーシキン「オネーギン」より
「事のついでにひところ言えば、ジャン・ジャック・ルソーはなぜ勿体ぶったグリムが、
雄弁な変人である自分の前で大胆にも爪の掃除をやったのか、とんと合点が行かなかった。」
議論中のピョートルの爪きりを思い出してしまった。関連あるのかしらん。
803 :
吾輩は名無しである:2009/06/12(金) 14:25:58
『悪霊』、読みました。(新潮の江川訳)
全体としては大した話じゃないと思うけど、やっぱりステパン氏は面白いね。
思わず「ウラー」って雄叫びを上げちゃって、ワルワーラ夫人に怒られちゃうところとか、
講演でブチまけて、オーディエンスに野次り倒されて泣いちゃうとことか(しかも2度も)は、珠玉のコメディだった。
あと、誕生会に皆が集まったところでの、「わたしはいっそ採決を提案します、
《われわれは会議をしているのか否か》という問題の答えについてです」には、マジで吹いたわ。
<祭り>のシーンは最初から最後までホントに最高だけど、例の楽屋から拳固を振り回してた偏執狂が「ロシアは・・
(中略)・・かつてこれほどの汚辱にまみれたことはなかったのでございます」って叫んで聴衆が熱狂したところでの、
「ロシアが公々然と、公衆の面前で罵倒されたのだもの、どうして狂喜の叫びをあげずにいられようか?」の下りも笑えた。
ただの虚無主義者のスタブローギンより、自己憐憫中毒のステパン氏と、引っ掻き回し役としてのピョートルの方が存在感はあったね。
804 :
ザ・スミス:2009/06/12(金) 22:40:31
>>803 ドストエフスキーのギャグセンスは他を圧倒してるよね!
805 :
ザ・スミス:2009/06/12(金) 22:58:11
「神のまなざし」を持ったキャラクターってのは
ドストエフスキーの作品だけじゃなくて色んな人が描いてるよね。
だからどこにでもいるという意味では
スタヴローギンも大した存在じゃないと思うんだけど
スタヴローギンほど無関心を上手く象徴してる存在も無いと思うんだよね
>>803 初読ではコメディ(喜劇)というよりトラジディ(悲劇)として自分は読み解きました…。
読みは、人それぞれで大丈夫だと思います
スタヴローギンの特異な個性、底知れぬ深淵としての実存的在り方には、旋律すら覚えました。
でも 今は旋律を歌います らら〜ら〜♪
では!!!
807 :
ザ・スミス:2009/06/13(土) 22:53:04
>>806 スタヴローギンとキリーロフはカッコイイって感じだよね♪
かなり人気ありそう♪
俺は振り回されて破滅するスタヴロギンが好き。
809 :
ザ・スミス:2009/06/15(月) 00:08:08
>>808 悪霊の登場人物はレベル高いよね。
チホン神父も好き
810 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 23:27:54
解説読むまでレイープがあったこと分からんかった。
翻訳が婉曲すぎないか?
811 :
ザ・スミス:2009/06/18(木) 22:44:13
>>810 オレもスタヴローギンとリーザの関係は解説読むまではわかんなかった
812 :
吾輩は名無しである:2009/06/19(金) 00:11:55
ドスとF好き
813 :
吾輩は名無しである:2009/06/19(金) 02:50:38
まさにDQN
814 :
吾輩は名無しである:2009/06/19(金) 21:03:58
>>810 俺の鋭敏なティンコはしっかり理解していたぜ。
815 :
ザ・スミス:2009/06/19(金) 23:30:35
>>814 頭で理解するという常識を飛び越えた素晴らしい男だね・・・
と テキトーに言ってみました。
「もし神がいなければキリーロフが神だ
神が存在しなければキリーロフは自殺しなければならない。
つまりキリーロフは自殺して自ら神にならなければならない」
↑
って『シーシュポスの神話』に書いてあった
816 :
吾輩は名無しである:2009/06/22(月) 03:57:21
それそのまんまキリーロフの言葉の引用な気がする
817 :
吾輩は名無しである:2009/06/22(月) 06:03:13
悪霊をふんふん推読中!今真ん中ぐらい
818 :
ザ・スミス:2009/06/22(月) 22:51:14
初読だけど同じくらいかも。
檄文うんぬんピョートルとレンプケが話てるところ。
820 :
吾輩は名無しである:2009/06/24(水) 02:46:23
レンプケの小説をこき下ろすピョートルの長広舌が最高だなぁ。
いやらしさ抜群。
スタヴが火事の翌朝、リーザと喧嘩して
「罪は僕に復讐しているんだ。昨日の幻想のことで」
「何て下劣な考え!」
「じゃどうして僕に贈ってくれたのさ。あれほどの幸福を」
これは、要はセックスが良かったってことかな…
でも普通仲良く達したら次の朝ケンカしないだろう。
822 :
吾輩は名無しである:2009/06/28(日) 16:31:23
悪霊、上巻読んだんですがむずかしすぎて
訳解らず・・・
最後まで読めば多少なりとも解るんでしょうか・・・
823 :
ザ・スミス:2009/06/28(日) 23:21:05
>>822 個人的には『悪霊』って深いところまで分からなくても
表面上の物語を見てるだけでも面白かったです
824 :
吾輩は名無しである:2009/06/28(日) 23:27:52
>>823そうでしたか
カラマ、罪と罰と読んで面白かったので手に取ったんですが・・・
内容自体さっぱり解らずw挫折しそうです^^;
面倒かも知れないけどもう一度読み直して
人物相関図を作成してみるといいよ。
自分は劇的に話がわかりやすくなった。
826 :
吾輩は名無しである:2009/06/29(月) 01:03:53
悪霊読んだとき、スタヴローギンの底なしの深刻さに、
どあたま、かち割られたなあ。
2、3年くらい、自分で作ったろくでもない妄想で、
狂いそうになったよ。
あんまり再読はしたくない本。
成立した時代について勉強しないと難解な作品だと思う。
828 :
吾輩は名無しである:2009/06/29(月) 06:11:42
まだ全文読んでない!スタブーロギンかっこよすぎ!
829 :
吾輩は名無しである:2009/06/29(月) 10:57:00
長編の中では未成年とどっこいどっこいのレベルの低さだよ
830 :
吾輩は名無しである:2009/06/29(月) 18:38:18
>>825 そうでしたか。また一から読もうと思います^^。
831 :
吾輩は名無しである:2009/06/30(火) 00:04:11
アタシは芸術派だから、『白痴』と『悪霊』が好き。
どっちもラストが最高よね。鳥肌もん。
『カラマ』と『罪』はミステリー派にお勧めするわ。
「カラマンボウの紐」
833 :
ザ・スミス:2009/06/30(火) 23:10:55
『悪霊』が好きな人=『異邦人』が好き の法則・・・多分
834 :
吾輩は名無しである:2009/07/01(水) 00:39:17
悪霊が好き=男(女は理解できない)の法則・・・きっと
835 :
吾輩は名無しである:2009/07/01(水) 02:46:40
日本で隅から隅まで読んだ人は1000人いないよ
原語で読んだのは100人位だろ
漏れ東大の露文だけど読んだってヤシ一人も知らない
早大の書き損じだろ…ってか
…間違えただけだろうかな??
838 :
吾輩は名無しである:2009/07/01(水) 04:46:20
白痴は今さらだけどバリッと、
コーエン兄弟かポール・トーマス・アンダーソンあたりが映画化して、
カンヌで撮影賞とかとったらいいんじゃないかと。
839 :
これは間違い:2009/07/01(水) 13:37:05
スラヴ全体の共通性を強調する態度は汎スラヴ主義と呼ばれ、国民楽派
、第一次世界大戦と民族国家、旧東欧の概念などの重要なアイデンティティともなったが、ロシア・ポーランド関係、旧ユーゴスラビアなど
のように血を流し合って対立する矛盾した面を持っている。
人物相関図なんて作らなくても、
魂の燃えたぎるままに読めばいいんじゃない?
悪霊は男たちの祭りなんだから
841 :
ザ・スミス:2009/07/01(水) 22:40:18
>>840 魂が燃えたぎるというよりは ぼーっとしてくる話じゃね?
家は燃えてましたね あの火事の場面なんて感覚が麻痺してきそうだったよ
842 :
ドストエフスキー、:2009/07/01(水) 23:57:01
要は文章がへたなんですよ
843 :
吾輩は名無しである:2009/07/02(木) 00:37:08
白痴、未成年はいい演劇になると思うんだけどなぁ。
844 :
吾輩は名無しである:2009/07/02(木) 07:10:14
>>840 たしかに男祭りw
でも入っちゃうんだよなあ。
ドストがよく書く「うなされたような熱弁して青ざめる思想厨」って好きなんだよね。
845 :
ザ・スミス:2009/07/02(木) 23:25:11
>>842 やっぱり文章の分かりにくさはドストエフスキーが一番かな?
846 :
吾輩は名無しである:2009/07/02(木) 23:53:30
分かりにくいってか詰め込みまくりなんだと思うけどね。
847 :
吾輩は名無しである:2009/07/03(金) 01:44:04
くどいんだよな
ただ、このくどさは
性急な、あるいは真摯(深読みをし勝ち)な読みをしがちの青年ではなく
失敗で9割を固められた中年には
容易に受容できるわけよ
848 :
吾輩は名無しである:2009/07/06(月) 12:57:59
せりふの中の括弧はどういうふうに捉えたら良いのですか?
読者には伝えるけど、会話の相手には聞こえてないってこと?
誰の訳?フランス語じゃないの
>>849 かなり昔に読んだので翻訳者の名前は失念しました。
なるほど、フランス語の部分を括弧でくくってたのかも。
長い間腑に落ちなかった疑問が解決しました。
ドストの新訳もよく見かけるので、また読んでみます。ありがとうです!
851 :
吾輩は名無しである:2009/07/11(土) 23:58:07
再読してわかったけど、スヴィドリガイロフの顔も仮面のようだと表現されてたんだね。
しかしルージンの小物っぷりに比べてスヴィドリガイロフの何ともいえない恐ろしい感じはたまらないね。
って半ばスレ違い失礼。
ドストエフスキー読み始めた厨だが
名前が難しくて話が追えないorz
スタブローギンの愛称がステパンだと思ってた
どうやったらドスト読めるようになりますか
>>852 >スタブローギンの愛称がステパンだと思ってた
それは悲惨。
笑っては悪いのだろうが、笑ってしまう。
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
854 :
吾輩は名無しである:2009/07/13(月) 06:50:20
>>851 スヴィドリガイロフとスタブーロギンって似てるよね。
どちらも悪辣で、仮面をかぶってる。
>>852 あらすじがネットに落ちてるし、
ドストの五代作についてはテレビで解説してるのがYOUTUBEにアップされてるから、
それを見てから読むと良い。
ネタバレになるとは思うけど、混乱するよりマシだろう
まんがで読破シリーズもある。
買って読むのは薦めないけど。
>>852です
ちょっとユーチューブから拾ってきます
857 :
lane ◆Oz/piFw.Ok :2009/07/14(火) 09:57:22
>>848 すさまじいゆとりぶり
ドストなんか読むだけ無駄というものだ
まんがで読破は毛虫になかったか?
いまは活字も大きくなったし、基本的に悪霊って話が単線
ほんとに何も考えずに読めばいいんだよ、萌えキャラが出てこないだけだから
粗筋じゃなくて、短い台詞をぶつけ合う会話が分かんないとかじゃないの?
>>859 逆です
キリーロフの新人類の岩の話とかニコライの月の話は面白い!と思ったけど
あらすじが全く追えない
ユーチューブみてシャートフがニコライを殴った理由が分かった…
861 :
ザ・スミス:2009/07/18(土) 23:13:53
>>860 >シャートフがニコライを殴った理由が分かった
たしかスタヴローギンが結婚を隠したことに対してキレたんだっけ?
シャートフは純粋そうだね
今読み終わった
皆さんありがとう
ステパンの最後の演説みたいなのが良かった
なんかステパンが言ってるのはキリスト教なのに仏教的というか手塚治虫的というか…
最後にスタブローギンが自殺した理由がポカーンだった
というか「死ぬのが恐い」と言ってたのが意外だった
勝手な解釈だけど
キリーロフ「女の子が強姦されてもそれは自分がいい人だって気づかないからなんだ!」
スタブ「あれ?マトリョーシャとやっちゃったけど俺って実はいい奴?」
スタブ「実は俺フツーな人間なんだけど坊ちゃんで農業やったことないから目的ないし拒否しか出来ないお(´;ω;`)死んじゃうね」
みたいな感じなのか…?
下手で底が浅い文ですまない
863 :
吾輩は名無しである:2009/07/19(日) 07:00:00
シャートフが殴ったのは、普通の人間とは違う美しさ、高みをニコライに求めていたからじゃないのかな。
つまりあの無恥というか超越的な感じ。
かつて自分を導いた、それこそ魂をゆさぶるほどの衝撃をもって生き方を指し示した神のような人として、
普通の人間のような行い(恥の隠蔽)に対する失望とでもいうべきか。
シャートフにとってのニコライは、すべてが許された人=神であるべきで、
多重婚的な行為を行おうが、その中に身内である妻や妹が含まれていようが、
すべてが許されている人として君臨していさえすればそれでよかった。
にもかかわらずニコライ自信がそれを踏みにじった。恐らく踏みにじることにも快楽を求めつつ。
より醜悪なものになることで、極地までいくことで救われるかもしれないから。
救われなくてもそれはそれでいい。
864 :
吾輩は名無しである:2009/07/19(日) 07:12:26
ニコライは堕天使だな。
実質的な父であるステパンによって作り出された天使。
理想や美に共に涙した完璧な美しさと知性と力をもった天使。
だけどその父の理想や美の現実での無力や、父自身の無力に対する失望というか、
なんだろう・・・時代に適合できないキリスト教や、
作者自身が失望させられた空想的社会主義に対する暗喩でもあるのだろうか。
引用めいてきましたよ。へ!へ!
堕天使はいつしか、いやらしい蛇となり、賢しい蛇と共に人をそそのかすわけです。
そして二匹の蛇は互いをもそそのかし合う。毒蛇と毒蛇が食らいあうように。
ここでとあるテレビゲームの台詞を思い出しました。蛇は二人もいらない。
・ニコライとリーザの一夜がどんな感じだったのか
・ニコライとステパン氏は同性愛関係を結んでいたのか
・消えていたニコライのメモの3枚目でマトリョーシャを本当に犯したのか
まだ結論が出ないね…
866 :
吾輩は名無しである:2009/07/22(水) 03:46:49
>>865 一夜に関しては亀山さんは不能説をとってるけど、自分としてはニコライは思いっきり楽しんだように読めた。
同性愛は深読みのように思えてならない。自分が浅いかもしれませんけど!ないとは言い切れないけどあるとも(ry
2枚目じゃないっけ?まあそんなことはどうでもいい!ほのめかして楽しんでるけど(ニコライもドストも)
どっちともいえないですねえ。でも自殺するほどのショックの始まりとしては、やっちまってるような気がするけど。
検閲ってのが、国内に戻ったときの検閲ってことなのかしら。ドスト自信のような危険人物とされる人ならともかく、
ちょっと奇矯なおぼっちゃんに過ぎなくて、国にとっての危険人物ではなかろうニコライにそこまで厳しい検閲があるのかしらん。
なんか作者に対する検閲をまぜこぜにしたジョークなんじゃないかと読んでて感じました。あるはずもなかろうけど。
でもねー。何度訂正しても載せられないとなると、ヤケになってバカなこと書きたくもなりそう。
不能説は何度も読んだら消えたな。
翌朝の2人の会話から考えて、何かあったのは確かだけど
そこからスタヴローギン不能説を裏付けることは出来ない。
スタヴの性的な皮肉にリーザも赤くなってるし。
868 :
吾輩は名無しである:2009/07/22(水) 09:57:20
同性愛な訳ないじゃんw
そうだとおもうならその部分を引用してみなよ?
鑑定するから。
869 :
ザ・スミス:2009/07/22(水) 23:00:14
>>865 >消えていたニコライのメモの3枚目でマトリョーシャを本当に犯したのか
犯していないとなるとマトリョーシャが自殺した理由がわからないからなあ・・・
ロシア文学の性表現は分かりにくいんだよ。
いま文庫本がないけど、
1巻の生い立ちの紹介で、ステパン氏が夜中にニコライを叩き起こして語り合ったシーンで
永遠の憂愁を覚えて、優れた感性の持ち主はそれを1回覚えるとほかのものに代えようとは思わない、
とか何とか言う表現が出てきたはず。
中世の貴族社会では同性愛は異性愛より一段高く見られていたから、そのことを指してるんじゃないかと、
前に話題になったんじゃないかな。
871 :
吾輩は名無しである:2009/07/23(木) 16:26:44
新潮版より ここかな?上71P
「もうひとつ、親友同士が深夜、ひしと抱き合って涙にくれたのは、
そういつもいつも家庭内の瑣末なエピソードだけが原因ではなかったことも見ておく必要がある。
ステパン氏は、親友の心の奥底の琴線をかき鳴らして、まだ漠とした感覚のようなものでしかなかったけれど、
人類永遠のかの聖なる憂愁の最初の芽生えを、少年の心に呼びさますことができたのだった。
この憂愁は、選ばれた魂がひとたびそれを味わい知るや、もうけっして安価な満足に見かえようとはしなくなるものである。
(いや、世の中には、最も完璧な満足より、そんなものが可能だしての話だが、この憂愁を大切にする好事家もいる)
だが、いずれにしても、この幼い教え子と教師が、遅きに失したとはいえ、
ともかく引きはなされる結果になったのは、よいことであった。
872 :
吾輩は名無しである:2009/07/23(木) 16:28:52
」
括弧綴じ忘れたwwwwww
普通に読んでたら絶対に分からないです
ドストエフスキー先生
「ドストエフスキー読むときはパンツ脱いでチンチンを逆剥けにするのよ」と
かーちゃんに教わりました。
悪の化身、美青年、少年愛(ホモセクシャル)といったらMWの結城美知夫を思い出す
手塚は罪と罰を何度も読んでたからモデルなんだと勝手に決めつけてみる
でもスタブはやたら自分の手を汚さず傍観者になる事に徹してるけど
カラマーゾフでカテリーナが「あんた」ってイワンを呼んでて、
それは親しい男女関係で肉体関係をも意味するなんて解説されてたら、
ちょっとした表現でも疑ってしまうじゃん…
でもいま読み返してみると、特に同性愛とかそう言うサジェスチョンはないね。
むしろ亀山サンがなぜリーザとの不能説を採ったのか興味がある。
ドストエフスキーが痔になったことがあるから同性愛者という疑いがある書いてたホームページがあった
それだけで疑うのはいくらなんでも可哀想だろ…
それなら俺の漱石先生もホモですか…
でもスタブローギンは何となく危険で両性的な完璧さがあるキャラクターだからホモセクシャル的な見方は間違いじゃないと思う
最大の禁忌=最大の快楽が味わえるみたいな感じ
878 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 23:20:26
子供のころから痔ですよ;;
冬にあぐらかいてファミコンしてたからだろうけど。
>>876 結構確信めいてる書き方だからよほどの自身があるのだろうけど。
理由がもうひとつわからんよねぇ。
>>878 真夜中知らないうちにステパン先生が
アナルをホリホリしてたのかもしれん
マトリョーシャに関して言うと、
全てが終わった時にマトちゃんがちょっとおどおどしてたのが何を意味するか。
スタヴがメモの2枚目をなくしてる設定のは読者配慮か検閲対策なんだと思うけど、
実は勃たなかったorイマイチ合わなかったと言うのは深読みかね…
>>880 マトちゃんは恐らくスタブが自分の事を愛してくれてると勘違いした
それで事がすんでみるとやたらスタブが冷たい
「えっ、お兄ちゃん愛してる私に優しくしてくれないの?」
のオドオドだったんじゃないかなぁ
と勝手な推測
スタブは母親は娘を愛してしたが…って書いてあったけどマトリョーシャの母ちゃん恐すぎ
布一枚で泣くまで子供叩くことはないだろ
しかも道具使って
昔の布は高級品で虫のいどころがたまたま悪かっただけかもしれんが
親から何もしてないのに酷く叱られるってかなりトラウマになるしなあ
それが普通の解釈だが、リーザと不能説のあるニコライ様が失敗した可能性もある
えっお兄ちゃんもう小さくなっちゃったの…
だから恥ずかしくて2枚目のメモをチホンに見せたくなかったと。
>>882 俺がちっちゃな女の子にそんなこと言われたなら逆に自殺するwww
でもかなり面白い説だと思う
でも違うと思うなぁ
そんな恥ずかしい事を自分で考えて書く手紙にあえてかいておいて
恥ずかしくなって見せないとかちょっとおかしい気もする
884 :
ザ・スミス:2009/07/28(火) 22:10:24
スタヴローギンもチホン神父も神経症なのか・・・
映画版のワイダの悪霊が見たいけどどう探せば…
ワイダの悪霊って随分昔でしょ。日本でDVDになってるか?
DVDになってないから困ってる…
ユーチューブかニコニコでこの人の作品みて衝撃うけたからぜひ見たい
金ないからバイトして買おうかな…
ワイダの悪霊はそこそこ有名で昔レンタル屋にかなり置いてあった。
レンタルビデオ店探すか、VHSならレンタル落ちがあるかも知れない
トンクス!実家で探してみる
890 :
吾輩は名無しである:2009/08/02(日) 22:50:24
ワイダの「悪霊」は紙芝居風だったな。わかりやすいといえばわかりやすいが。
ヴィスコンティとか、パゾリーニは結構ドストの影響受けてるね。
ゴダールも確か、主人公がずっと「白痴」を読んでる映画があったと思う。
>>890 >ゴダールも確か、主人公がずっと「白痴」を読んでる映画があったと思う。
『右側に気をつけろ』。
『中国女』のキリーロフも印象的でしたが、より本質的な影響と言えるでしょう。
パゾリーニは具体的な影響ありましたっけ?
ワイダの『悪霊』はステパン氏が前面に出ていて、カミュの戯曲風でしたが、
椎名麟三バージョンの方が戯曲は出来がいいです。
映画に関しては以前も書きましたが『私生活のない女』と『ノスタルジア』が印象に残っています。
アグラーヤ : 矢田亜希子
↑誤爆した
お塩先生か…
しかし漫画や小説でこういう内容やると
「うわあ…リアルな描写だなぁ…」
と思ってるのに実際に事件になってみると
「うわあ…漫画や小説みたいなことってリアルに起きるんだぁ…」
になる不思議
私生活のない女とか、地獄〜とか、全然気づかずに見てた映画が影響受けてた…
896 :
吾輩は名無しである:2009/08/09(日) 12:07:37
>>891 パゾは「テオレマ」で、テンレンス・スタンプがトルストイの「イワン・イリッチの死」を
読んでいて、下男ゲラーシムと同じこと(病気の主人の両脚を肩にかつぐ)をする
シーンがあるけど、構造自体は「白痴」だよね。
ああ、あったね玉三郎主演の白痴。
今そう言う昔の映画をどこかで好きな時間に配信か通販のレンタルしてないかな
忙しくてレンタル店で探すのも億劫だったりするよ
899 :
吾輩は名無しである:2009/08/27(木) 22:14:26
善霊
900 :
ザ・スミス:2009/08/28(金) 00:08:13
スタヴローギンは夢を見た時に涙を流してたよね。
つまり感動することはできたのか
とかなんとか言いつつ900ゲット
901 :
吾輩は名無しである:2009/09/26(土) 01:50:29
しかしこの人の作品は必ず自殺者が出るよな。
特に『悪霊』は死にすぎ
903 :
ザ・スミス:2009/09/26(土) 15:23:37
超人でもないのに超えてしまったラスコーリニコフも悲しいものだけど
超人であるスタヴローギンもなあ・・・
904 :
吾輩は名無しである:2009/09/26(土) 15:47:02
仮面のような顔をもつ人物というのは何を表すんだろうね。
ロシア特有の僭称者という面なのかな。
もしそうだとして、スヴィドリガイロフの顔を仮面のようなと表現したときに、
やっぱり作者にそういう意図はあったのだろうか。
905 :
ザ・スミス:2009/09/28(月) 18:29:31
>>904 う〜む 仮面かあ。
冷たくて不快なものを感じるけど 仮面は神経症からくるものなのかな?
と、予想してみた
906 :
吾輩は名無しである:2009/09/28(月) 21:54:55
スタヴローギンって典型的なA型、さそり座だよね
陰のカリスマ
ピョートルはAB型、しし座か
キリーロフはB型、みずがめ座
シャートフはO型、いて座
ラスコーリニコフはO型、さそり座か
ソーニャ、ダーリヤはO型、うお座か
リーザはAB蟹座
まあこういうの大嫌いな人もいるだろうけど
話のネタに考えてみました
皆結構典型的なタイプだと思う
907 :
吾輩は名無しである:2009/09/28(月) 22:03:26
ごめん、ピョートルはAB,牡羊座だな
奴に情感や他者への共感みたいのは皆無だしな
908 :
吾輩は名無しである:2009/09/28(月) 22:07:32
キリーロフはB型、いて座だな
知性の塊の水がめってイメージはない
哲学者の代表であるいて座だな
>>901 白痴って誰か自殺したっけ?
スヴィドリガイロフの自殺のシーンが一番好きだな
911 :
吾輩は名無しである:2009/09/29(火) 22:16:51
みんな日本の小説は何読む?
912 :
901:2009/09/29(火) 23:33:05
>>909 ちょっと思い出せないけど、イッポリートの自殺にかける思いを考えると、
モチーフとしては十分すぎるほど出てるし、もしなくてもいいかなと思って書いた。
いなかったような気がしないでもない。
>>905 要するに、素の自分と違う何者かを演じているのが素のようになってしまってる人だと思うんだけどさ。
仮面ってのは。
意識的でもあり、無意識的でもある。
だれもがそうだといえばそれまでだけども、この二人、スヴィドリガイロフとスタヴローギンだけが
こう形容されてるから、ロシア特有の僭称者のモチーフを重ねるような、より強烈な何かを描こうとしたのかなぁとね。
僭称者として有名なのは、プーシキンが描いた二人。
戯曲で描いたボリス・ゴドゥノフと、「大尉の娘」で描いたプガチョフね。
んで脚の悪いマリアがスタヴローギンに向かって僭称者だと喝破するシーンと、
仮面から想起させられるイメージとを重ねて、考えている次第。
913 :
吾輩は名無しである:2009/09/30(水) 00:00:34
寝取られ夫のシャー
それでもベビーの誕生を、命を歓び、うかれついでにあっさり殺られて。
せつなすぎる。でも凄い。
914 :
吾輩は名無しである :2009/09/30(水) 00:19:13
ソ連時代は発禁だった
915 :
吾輩は名無しである:2009/09/30(水) 06:28:48
>>912 演じてるってより、無感覚状態だろ
どうみても僭称者タイプじゃない
他人がどうなろうが全然興味ないだろ、彼らは
916 :
ザ・スミス:2009/09/30(水) 06:41:05
917 :
吾輩は名無しである:2009/09/30(水) 07:49:24
僭称者ってより
勝手に他人がそれぞれ期待をかけてるだけだよな
本人は否定もしないし
918 :
ザ・スミス:2009/10/01(木) 20:09:21
つーか 「この世で最も美しい人間」も「この世で最も汚い人間」も
最後には破滅したってことだよね
前にも書いたが作中でピョートルは死んでいない。
書くのも汚らわしいと考えたと解釈出来るかも知れないが、作者はピュートルの行動力に実は期待しているのだ。
ドストエフスキーのアナキズム批判はアナキズム賛美に変わりうる。
920 :
ザ・スミス:2009/10/02(金) 20:12:16
>>919 以外だなあ。
ドストエフスキー自身はピョートルみたいなタイプは大嫌い
みたいなことが本に書いてあったから
921 :
919:2009/10/02(金) 21:51:29
恣意的な解釈ですが、(大審問官への警戒を呼びかけてはいても)ドストエフスキーが社会変革に
まったく期待してないとは思えないということです。
922 :
吾輩は名無しである:2009/10/03(土) 21:50:14
亀山さんがよく使う表現を使うと、作者自身が引き裂かれてるんじゃないのかな。
関係ないけど、今更デスノートという漫画を読んで、これもやっぱり作者は引き裂かれていると感じた。
ドスト自身がどう考えていたかはともあれ、ピョートルはいやらっしくて、そこがたまらなく魅力的な、
悪のヒーローとでもいうべきか。醜いゆえに美しい。
このスレの1はその特徴をうまくとらえていて、何度読んでも笑ってしまう。感心する。
923 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 14:31:02
>>922 デスノートは全然違うだろw
面白い漫画だけどね
924 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 14:32:01
>>906 スタヴ、ラスコがさそり座ってのは分かる気がする
ドスト自身がさそり座だしね
925 :
ザ・スミス:2009/10/06(火) 20:10:33
坊主の人は耳がデカく見えるけど・・・
シガリョフは坊主だったんだな きっとw。
マリヤがシャートフのことをシャートゥシカって呼ぶけれど、ロシアって名字に愛称付ける場合もあるの?
イワン・シャートフだから愛称はワーニャかと思ったんだけど。
927 :
吾輩は名無しである:2009/10/14(水) 02:17:46
わからないなあ。気になりますね。
俺馬鹿なんだけどこの本理解できますかね?有名な本らしいから読んでみようと思うんだ。
カラマーゾフのイワン×スメとか、ゾシマ×イワンとかで、登場人物の心理が、
手に取るように分かる分かる分かる面白い。と思う人にはとても面白いです。
長編では緊迫感的に一番面白いかも知れない
でも1対1の濃い密室心理劇と、カーニバルが同時進行してる変な話だから。
萌えキャラも出てこないし、分かんなくてもあんまり気にすることはない
誰か忘れたけど、登場人物の一人が
「パンが無くてもかまわん。ロシアが無くてもかまわん。
ただ、『美』が無ければ、クギすら作れない」とか言う演説をするところが好きだ。
>>929 どうもありがとうございます。読んで見ます
ピョートルとステパンってそっくりだな。寄生虫っぽいとこが
宿主のいなくなったピョートルがあの後どうなるのか気になる所だ
キリーロフの七年前に死んだ兄が気になる。自殺?
934 :
吾輩は名無しである:2009/12/13(日) 17:28:58
G氏に似ている人だっけ。
935 :
ザ・スミス:2009/12/13(日) 20:36:14
好きな兄が自殺して精神的におかしくなった みたいな?
936 :
吾輩は名無しである:2009/12/14(月) 01:50:44
何か強烈な、常人とは違うことを為す人は多かれ少なかれ病的だろう。
そして滑稽だろう。
シャートフもキリーロフもそういう意味で病的で滑稽だし、地下室人の言った他人より掘り下げる人。
そしてその適正というか気まぐれもあるだろうけど、それを見定めて話し相手になって進むべき道を指し示したのがニコライ。
彼自身にとっては純粋な気持ち半分、面白半分なのかな?
それが生ぬるいのかな?それゆえに苦しむのかな?
937 :
ザ・スミス:2009/12/15(火) 00:19:01
>彼自身にとっては純粋な気持ち半分、面白半分なのかな?
スタヴローギンにとっても単なるお遊びじゃなかったんだね!
938 :
吾輩は名無しである:2009/12/15(火) 01:51:38
確認したいんだけど、シャートフ殺害時の主要キャラクターの年齢って、
ニコラス29歳、ピョートル&キリーロフ&シャートフ27歳前後だよね?
たまにニコラスを25歳と表記してるサイトを見かけるので…
5長編の主人公を年齢順に並べるとすると
ムイシュキン>ニコラス>ロジオン>アリョーシャ>アルカージイになるのかな?
心理学関係の本読んでたら自分の問題を他人に解決してもらう、または解決
させると神経症になるらしい。
スタブ・イワンはこれをこじらせたタイプか。ラス子が再生したのは自分の
手で問題にケリをつけたからだね。
940 :
吾輩は名無しである:2009/12/15(火) 15:28:06
>>937 私にはそう読めたというだけの話。
断定しているわけではないです。
941 :
吾輩は名無しである:2009/12/15(火) 15:31:22
>>938 ムイシュキン27、ロジオン24、アリョーシャ20、アルカージイ20じゃないっけ。
ロジオンはもうちょっと若かったような気もする。
私は今25だけど、アルカージイに一番共感できます。
理想を脇に追いやって快楽に没頭してしまうあたり。
942 :
吾輩は名無しである:2009/12/15(火) 15:44:22
>>939 ニコライは圧倒的な知性でもって生まれた思想をシャートフやキリーロフに代行させた末に、
ピョートルやフェージカみたいな畜生を使い、また使われるような境遇に陥ったあたりがそういえるかもしれませんね。
イワンは父殺しの願望のスメルジャコフによる代行ですか。
イワンといえば江川さんの言う、アル中説が目から鱗の思いでした。
ロジオンが再生できたのは、または再生の機会に恵まれたのは、
ソーシャが無償の愛を与えてくれたからと思います。
ニコライは仮面というか、外面というか、社会的にしか愛されなかった。
よい面も悪い面もです。内面を受け入れて欲しいという激しい欲求が告白を書かせたのではないかと思います。
発表することによる不名誉に対する面白半分な気持ちも否定できませんが、それは強がりのようにも思います。
イワンに対するカーチャの愛も愛というより彼女の独特の性格による気分の高揚・・・
といえるかどうかは別として、イワンがそれを疑ってしまって仕方がないのは確かではないでしょうか。
救いとすれば、無償の愛を与えるアリョーシャの存在ですが、ここもまたイワンの性格的な問題が大きいかもしれません。
映画のピョートルはまりすぎで笑った
キリーロフってなんかアリョーシャに似てる。名前同じだし童貞だし。これは意図的?
>>944 外国人の名前は日本人と比べるとヴァリエーションが少ないから、どうしても重なっちゃうんだよね。
『虐げられた人々』では純情可憐はナターシャが、『白痴』では魔性の女だったりして、続けて読むと変な気がする。
一つ作品の中で、違う人物に同じ名前がつけられていることも珍しくない。
『カラマーゾフ』でアリョーシャの恋人(「おしゃべりオバサン」ホフラーコワの娘)は「リーザ」という名前だが、これはスメルジャコフの母親と同じだったりする。
「イワン」も『鰐』に食われていたりする。
ちなみに、他にドストエフスキーの作品に登場するアレクセイ(アリョーシャ)は、
『虐げられた人々』(ワルコフスキー公爵の息子)
『賭博者』(主人公)
『永遠の夫』(主人公)
他にもいるかもしれない。
このなかで、童貞臭さがあるのは『虐げられた人々』のアリョーシャか?
スタヴローギンの老僕もアレクセイだね。
ドストエフスキーは二男(彼の最後の子供)にアレクセイという名前を付けたのだけど、その子は2歳で死んでしまった。
その子をとても可愛がっていたドストはそのとき構想していた長編の主人公の名をアレクセイにした。それがアレクセイ・カラマーゾフ。
ドストエフスキーにとっても宿命的な名前だったと思う。(カラマーゾフ以前のアレクセイはわからないとしても。)
てかキリーロフって童貞なの?
>>946 お産がだめならセックスもだめなのかと思って
名前の話してくれた人たち、参考になりました。ありがとう
948 :
吾輩は名無しである:2009/12/20(日) 23:18:00
スタブロは100パー境界例。
スタ=ボダ、ピョー=演技性、キリ=てんかん、シャー=アスぺ…
当てはめようと思えばいくらでもできるんだろう
無神論者どもはクリスマスをどう過ごしたんだろう?
新年ウラー!今年こそ中公文庫版ゲットだぜ
池田訳『悪霊』って文庫になっていたのか。
『罪と罰』と『カラマ』は持っているけど。
953 :
吾輩は名無しである:2010/01/02(土) 23:18:02
954 :
吾輩は名無しである:2010/01/03(日) 00:44:31
池田訳『カラマ』は酷いですけれどもねぇ〜(笑) 登場人物紹介に父殺しの犯人を書いてはまずいで笑止ねぇ〜(笑)
955 :
吾輩は名無しである:2010/01/04(月) 02:19:35
久々に冒頭読んだが、ステパン先生の微妙な恥辱的心理分析の話で始まって
面白いよな。
ドフトエフスキーは、深いね。
957 :
ザ・スミス:2010/01/05(火) 20:06:35
>>949 そういえば『罪と罰』のカチェリーナも統合失調症と同じ様な症状があったなあ
958 :
ザ・スミス:2010/01/06(水) 18:35:27
どーでもいいけど
どんな人間でも精神は常に病で 死んだ時に初めて治るものらしい
959 :
吾輩は名無しである:2010/01/07(木) 00:52:22
病こそ個性ともいえるからね。
病の方向性、その多寡の違いが人の差異と。
ピョートルが信仰を捨てたのって10年前に母親のこと聞かされたのが原因なのかな?
キリーロフ登場の時ステパンが言ってたことが本当なら、バリバリのキリスト教徒だったんじゃん
ステパンの田舎だかに預けられたらしいが、一族そろって進歩派だったわけじゃなかったのかな
読み返してみて各人の生い立ちを精読するのが大事だなって思った。序盤も無駄に長いわけじゃない。
初読では思想の理解とストーリー追うのに精一杯だったよ。
枕に〜はステパンへの当てこすりでは?
963 :
吾輩は名無しである:2010/01/19(火) 00:52:02
悪
東浩紀の小説に『悪霊』の話が少し出てくる。柄谷行人経由だが、、、、
965 :
吾輩は名無しである:2010/01/24(日) 20:44:59
スタブは完全にボーダーっしょ。
966 :
ザ・スミス:2010/01/27(水) 21:09:09
エルケリは母親と愛で繋がれていたのにスタヴローギンみたいだな
エルケリの家庭も父親不在
父性的な権力への極端な傾倒って意味ではピョートルと同じか
カラマーゾフのコーリャも似た境遇で社会主義者気取りだったな
968 :
ザ・スミス:2010/01/30(土) 22:23:48
なるほど 父性的な権力か
スタヴローギンは世を捨てて芸術家にでもなれば良かったのに
ところで次スレはどうする
970 :
吾輩は名無しである:2010/01/31(日) 14:44:21
この1ほどの鮮烈な文章が書かれるほどの期待も需要もないとおもうので、
総合スレで話せばいいのでは?
立てるなとはいわぬけど、立てる必要はないと思う。
971 :
ザ・スミス:2010/01/31(日) 19:26:58
「悪霊スレ」と「総合スレ」はかなり雰囲気が違う気がするよ
総合スレの早さが苦手なので、まったりなこっちがあると助かる
アントンGの語りの部分ってかなり主観的ですよね
五人組が他にあるだろうって推測とかピョートルとユリヤ夫人の仲とか
スタヴローギンはまだ無いだろうっていってたけど
974 :
吾輩は名無しである:2010/02/11(木) 00:02:43
久々に読んでみようかな。
何の根拠もないけど、ニコライがマトリョーシャを犯したのではなく、
マトリョーシャにニコライをぶたせたという読みはどうだろうという思いついた。
彼ならやりそうというか、全編にわたる彼のマゾヒズムから考えるとそちらのほうが自然ではなかろうかと。
そんな思いつきが正当化されるかはしらないけど、3度目にチャレンジしたいものです。
最近ハマってるセリーヌ先生が私を離してくれないけれど(笑)
ニコライが不細工だったらこんなことには…
>>974 なるほどマゾヒズムか。
銃口を向けられると快感を感じるみたいに書いてあったけど、
内破壊的なアレだな。
でも、本人はそういう快感を感じてしまう自分が嫌いみたいなことも言ってたね
>>974 ピョートル達をもっと憎んでいたら、行動を共にしたかもしれないとも書いていますね
頬打ちに耐えたのもイエスの「右の頬を〜」の教えになぞらえたようで、実はそうではない
シャートフとキリーロフをそそのかしたのも、後に憎まれることを見越してたんでしょうね
>>975 ニコライという存在は必然的にイケメンなんだよ
2007年TVドラマ版の悪霊すごく良かった
特にエンディング曲。リャムシンのおふざけピアノ曲ですが雰囲気に合いすぎだった
月をバックにブランコ遊びするピョートルもよい。惜しむらくはニコライの顔
ニコライとかチョコいっぱい貰ったんだろうなあ
>>955 タイトル恐そうなのに、いきなり爆笑の連続だもんな>悪霊
ステパン先生、最後も爆笑の連続で、結局、無神論に対するドスちゃんの
揶揄を一身に引き受けてるw
ステパン先生は天国にいけましたかね?
ステパンさんは天国へ。
ニコライさんは地獄へ。
それぞれ行きました。