1 :
吾輩は名無しである:
この人のスレがないのはおかしいと思ったので立てました。
適当に使ってやってください。
2 :
吾輩は名無しである:2007/06/17(日) 03:43:38
誰も取らないので自分で2Ghetto
お、復活してる。
スレ立て乙3
乙です
5 :
吾輩は名無しである:2007/06/17(日) 07:50:53
赤い坊主だって?
6 :
吾輩は名無しである:2007/06/17(日) 11:16:23
富士
7 :
吾輩は名無しである:2007/07/04(水) 01:30:30
ひかりごけでしょ、やっぱ。
8 :
吾輩は名無しである:2007/07/04(水) 02:36:37
そうでもない
9 :
吾輩は名無しである:2007/07/04(水) 06:07:24
黒沢清「カリスマ」との関連は?
全集を2万円で売ってるの見かけたがこれは買いか?
11 :
吾輩は名無しである:2007/07/20(金) 22:49:35
奥さんがキャラ強すぎるよね
12 :
吾輩は名無しである:2007/07/23(月) 00:15:01
泰淳好きだ!!
保守。
14 :
吾輩は名無しである:2007/10/09(火) 19:42:09
さっき古本屋で富士ってのを見つけて、
何となく面白そうだから買ったんだけど
このスレの感じだとあんまり人気ないのかね。
まあとにかく読んでみよう。
富士はいいね。読んだらぜひ感想を。
16 :
吾輩は名無しである:2007/10/20(土) 13:58:02
第二ボタン贈与の元ネタだって作品はどれなのでしょう?
17 :
吾輩は名無しである:2007/10/20(土) 16:24:54
武田麟太郎のスレもないから、武田総合スレにしてくれたらよかったのに。
18 :
吾輩は名無しである:2007/10/23(火) 04:02:43
講談社文芸文庫よ、
『快楽』を今すぐ復刊しろ。
19 :
吾輩は名無しである:2007/10/24(水) 05:44:29
ひかりごけは震えたなあ
20 :
吾輩は名無しである:2007/10/28(日) 03:14:05
三島が恐れていた唯一の同時代人だな。
21 :
吾輩は名無しである:2007/10/29(月) 03:23:08
質問です。
戦地から帰った将軍が自分の銅像を堀に落としてしまおうとしたら、
ババアに襲われるという場面のある話。
なんという題名の作品なのでしょうか?
22 :
吾輩は名無しである:2007/12/02(日) 16:31:04
リンゴが腐っていく描写が印象的で、入院している少年が死の恐怖を語る作品名が分かる方いませんか?
また読みたいのですが題名を忘れてしまって
奥さんの書いたものが好きだ。
武田泰淳に関しての記述も面白い。
このあいだはじめて武田百合子の写真を何枚も見たけど
けっこうすごい目をしてた。
24 :
吾輩は名無しである:2007/12/02(日) 17:36:51
柄谷行人『マルクスその可能性の中心』を初めて読んだ頃には泰淳は未読だったんだけど
その後『ひかりごけ』とか読んでから泰淳論の部分を読み返したらなかなか面白かった。
25 :
吾輩は名無しである:2007/12/11(火) 03:10:02
Wikiを読んだが、この人出来ちゃった婚だったのかw
26 :
吾輩は名無しである:2007/12/24(月) 10:57:13
クリスマスなので坊主age
27 :
吾輩は名無しである:2008/01/07(月) 23:14:45
age
28 :
吾輩は名無しである:2008/01/08(火) 08:03:20
この人作品はほかの名を残した文学者たちと同じくらい面白いのになぜ世間的には知られないんだろうか
文庫も一冊しかなかったし
埴谷雄高も知られてないけど左翼扱いで弾圧されてるの?
ちょw
左翼って弾圧されているのか?
チョソに層化、左翼は各メディアで特別扱い
だと思っていたがwww
ただたんに文学自体が低調なだけだろwww
30 :
吾輩は名無しである:2008/01/08(火) 12:43:08
草加が左翼だって?
新潮社も文芸春秋社も右寄りなわけだが・・・
と釣りにマジレス
32 :
吾輩は名無しである:2008/01/08(火) 13:13:24
暴力団、右翼政治団体には在日の人が滅茶苦茶多い訳だが。
33 :
吾輩は名無しである:2008/01/08(火) 17:27:26
29
左翼の質が違うだろ
在日とかと同じに見てるのか?
武田や埴谷を?
34 :
吾輩は名無しである:2008/01/08(火) 17:29:52
そういう単純な図式でしか考えられない子供なんでしょ。
まともに取り合ってやることはないよ。
35 :
吾輩は名無しである:2008/01/08(火) 20:48:31
サヨのどこが弾圧されてんだよカス!
武田や般若なんかより、ラノベやケータイ小説のほうが
売れるっていうだけだ
金にならないものは無価値
それがいまの傾向だっての!
出版社のなかの人間だが、たしかに売れない作家は洋梨なのが現状ですね。
37 :
吾輩は名無しである:2008/01/08(火) 21:07:40
知名度の問題ではないのか?
昔の左翼と今の左翼は違うぞ
マスコミが庇護するのは今の左翼
武田泰淳は司馬遷とめまいのする散歩を文庫でカバーしとけば
世間一般的には充分だろう、と思われる。
39 :
吾輩は名無しである:2008/01/09(水) 00:03:39
例えば村上春樹とか恋空と比べてみればいいよ。
売れていない→求められていない→価値がない。
この論理、最高だろ?かなりハイセンスだよな。
名無しさんが言ってたぜ。
40 :
吾輩は名無しである:2008/01/09(水) 00:30:19
ひかりごけと富士を忘れるな
41 :
吾輩は名無しである:2008/01/09(水) 00:59:36
>>39 赤字になるような作品は出さない
内容なんてどうでもいい
金になるものだけが世にでる
42 :
吾輩は名無しである:2008/01/09(水) 01:01:21
43 :
吾輩は名無しである:2008/01/09(水) 01:01:34
それは出版社の論理だろw
44 :
吾輩は名無しである:2008/01/09(水) 01:02:27
だから中の人として言っているのですよw
45 :
( ̄ω ̄)みちるの友 ◆nCkADzKG8Q :2008/01/09(水) 01:04:31
「女族の哲学」は良いですねぇ(笑)ダラダラと長編を書くより、こう言う短編がいいんじゃないでしょうかねぇ(笑)
46 :
吾輩は名無しである:2008/01/09(水) 01:05:57
純文なんてキョービはやんねーんだよハゲ
しかも泰淳なんて寝言は寝てから言ってくれ
47 :
吾輩は名無しである:2008/01/09(水) 01:06:18
>>44 編集者?マジで堕落してるね。恥ずかしくないのか?
48 :
吾輩は名無しである:2008/01/09(水) 01:08:22
ケータイ小説にラノベかよ。よく耐えられるなw
49 :
吾輩は名無しである:2008/01/09(水) 22:38:01
泰淳ちゃんは、戦後日本を代表する、偉大なる作家です。
そのへんのショーベン臭い、にわか作家と一緒にされちゃー
かわいそう。
50 :
吾輩は名無しである:2008/01/09(水) 22:54:29
泰淳はマジで格好いい。
51 :
吾輩は名無しである:2008/01/11(金) 01:27:19
読んでもいない奴に泰淳を馬鹿にする資格はない。
馬鹿にするなら、読んでからにしてくれ。
52 :
吾輩は名無しである:2008/01/13(日) 17:16:06
三島由紀夫
「僕はいつも思うのは、自分がほんとうに恥ずかしいことだと思うのは、自分は戦後の社会を否定してきた、
否定してきて本を書いて、お金をもらって暮らしてきたということは、もうほんとうに僕のギルティ・コンシャスだな。」
武田泰淳
「いや、それだけは言っちゃいけないよ。あなたがそんなこと言ったらガタガタになっちゃう。」
三島
「でもこのごろ言うことにしちゃったわけだ。おれはいままでそういうことを言わなかった。」
武田
「それはやっぱり、強気でいてもらわないと…」
三島
「そうかな。おれはいままでそういうことは言わなかったけれども、よく考えてみるといやだよ。(略)」
私は三島さんを懸命にナダめにナダめる武田氏に、つよい共感で(感傷的にも)涙ぐみたくなる。
しかし同時に、三島さんがもの書きとしての恥部をここまで口にする激しい自己意識に心をうたれずにいられない。
それはまたそっくり三島さんの社会への批判でもある。
田久保英夫
53 :
吾輩は名無しである:2008/01/13(日) 17:18:24
息つくひまなき刻苦勉励の一生が、ここに完結しました。
疾走する長距離ランナーの孤独な肉体と精神が蹴たてていた土埃、その息づかいが、私たちの頭上に舞い上がり、そして舞い下りています。
あなたの忍耐と、あなたの決断。あなたの憎悪と、あなたの愛情が。そしてあなたの哄笑と、あなたの沈黙が、私たちのあいだにただよい、私たちをおさえつけています。
それは美的というよりは、何かしら道徳的なものです。あなたが「不道徳教室講座」を発表したとき、私は「こんなに生真じめな努力家が、
不道徳になぞなれるわけがないではないか」と直感したものですが、あなたには生まれながらにして、道徳ぬきにして生きて行く生は、生ではないと信じる素質がそなわっていたのではないでしょうか。
武田泰淳
三島由紀夫を追悼した言葉
54 :
吾輩は名無しである:2008/03/14(金) 01:56:37
アラン・シリトー
55 :
吾輩は名無しである:2008/03/14(金) 01:58:00
隠れた対談の名手。
57 :
吾輩は名無しである:2008/06/11(水) 16:56:38
保守
58 :
吾輩は名無しである:2008/06/16(月) 23:19:07
快楽、いいね。
富士もいい。
森と湖のまつりや貴族の階段もよかった。
わが子キリスト、最高。
滅亡についてや目まいのする散歩などのエッセーも良し。
十三妹、いいかもしんない。
総じて、良し!!
十三妹、イラストが気になって買っちまった。
60 :
吾輩は名無しである:2008/06/22(日) 19:06:09
風媒花はどうなの?
61 :
???:2008/06/22(日) 19:24:41
【風媒花】も名作だと思います!
「体系」を超えた「混沌」を「混沌」のまま描き尽くす…
泰淳!こそ近代日本文学の大樹!です…(^^)v
62 :
吾輩は名無しである:2008/08/01(金) 11:46:26
双文社出版から「上海の蛍」の注釈本が出たね。
欲しいけど、それにしても高いな。
読んだ人、いる?
ちくまの全集買った。17巻の方。
臼井吉見に宛てた罵詈雑言の手紙って全集に入ってたりする?
臼井本人はコレは近代文学館に納めなくてはなるまいって書いているけど
65 :
吾輩は名無しである:2008/09/22(月) 11:33:56
武田泰淳と竹内好の晩年の関係って
どんな感じだったでしょうか。
おおむねおなじころに亡くなっているようですが
66 :
吾輩は名無しである:2008/09/23(火) 04:11:41
「わが子キリスト」って、面白いの?オコナーみたいな感じかな?
今日文庫版「快楽」を200円で買ったけど、読みどころなど教えてくだ
さいな。
67 :
柴咲コウ(本人でない):2008/09/23(火) 04:16:03
武田泰淳が谷崎潤一郎より深い作家だとおもう人、手を挙げてっ。
眠いからつまらない書き込みしかできない。でもまじめにレスしてね。
石原慎太郎の障子にチンコって異形の者からのパクリなの?
69 :
吾輩は名無しである:2008/09/23(火) 14:43:15
穴山だっけ?
当時はアレが仮想膜破りとして一般的だったりしたんじゃないの?よく知らんけど
>>64 ざっとみたけど書簡の類は入ってないみたい。
臼井の文章はあったけども。
71 :
吾輩は名無しである:2008/10/12(日) 17:58:36
>>64 臼井吉見って、そうとう厭味なヤツなんだね。
ところで、泰淳とこのウスイっていう人とは、どういう因縁なの?
72 :
吾輩は名無しである:2008/10/29(水) 21:47:12
73 :
吾輩は名無しである:2008/10/29(水) 21:50:33
武田泰淳はくだらんSFを書いてる。思想がないw
74 :
吾輩は名無しである:2008/10/29(水) 23:35:21
>>73 思想がない、なんてトンダ勘違いだよ。
思想性の深さではピカイチなんじゃない?
75 :
吾輩は名無しである:2008/10/29(水) 23:55:26
滅亡について
76 :
吾輩は名無しである:2008/10/29(水) 23:57:44
そうだね。埴谷なんかより全然深いよ。
77 :
俺だ。:2008/10/30(木) 00:08:11
ほんとだ。
何が指令だ、馬鹿。
埴谷に戦場体験はあるのか?
軍属になったことがあるのか?
兵隊はつらいぞ。
チンピラ作家より生と死を考えさせられる。
ひかりごけの洞窟に観光したことがあるけど、
鉄格子で中に入れないんだよねw
78 :
吾輩は名無しである:2008/11/05(水) 11:21:22
今こそ、泰淳の思想が世間で必要とされてるって思わないか?
おやはや(笑)いわせて貰いますれば思想性など何の価値もありませんよ(笑)
80 :
吾輩は名無しである:2008/11/14(金) 21:59:27
泰淳和尚の魂は、いつも善悪の彼岸にあらしゃいました。
でも、肉体はしっかり世俗の塵芥にまみれてあらしゃいました。
30代で「司馬遷」を書いた精神は既に老成されてあらしゃいました。
いまは無限宇宙で哄笑されてあらしゃりましょう泰淳和尚に、心から合掌。
私と彼(三島)とは文体もちがい、政治思想も逆でしたが、私は彼の動機の純粋性を一回も疑ったことはありません。
武田泰淳
82 :
吾輩は名無しである:2008/11/15(土) 02:23:31
>>79 お前の思想性ってのは政治思想のことだろう?
83 :
吾輩は名無しである:2008/11/15(土) 05:00:56
泰淳の思想の真髄は、変転を常とするこの世において、
孤高や脱俗によらず、厭世に逃げず、
すべてを受け入れ、世俗にまみれてしぶとく生き抜く点にある。
国粋思想よりは共産思想に近いんあろうが、
だからといってどちらかに強く与するというものではない。
84 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/11/15(土) 12:14:44
>>79 もしかするとシブタツ好き?社会に対しても(曖昧な言い方だが)シブタツみたいなスタンスなのかな?
85 :
吾輩は名無しである:2008/11/15(土) 14:05:38
サドが好き
86 :
吾輩は名無しである:2008/11/15(土) 14:08:55
おい雑談は雑談スレでやれチンカスども。
87 :
吾輩は名無しである:2008/11/15(土) 23:59:30
この話が雑談に聞こえるキミ、
勉強が足りねーぞ。
東大行って、勉強し直して来い!
同世代の作家で武田に近いのは梅崎のような気がするが
とにかく、国家主義や共産主義のような政治思想にで
論じるべき作家じゃない
基本的に政治的人間じゃないからな
>>84 まぁそう言った感じですかねぇ(笑)はじめは避けておったのですが(笑)余り語りませんが私には結構オブジェ偏愛がありますからねぇ(笑)
球形の物が昔から好きでしたよ(笑)ですから自然と重なってきた、という訳でしょう(笑)
もちろん澁澤自体に古びた所が無いではない、とは思いますが(笑)作家の評価のしかたに関しても随分と違いますしねぇ(笑)おやはや(笑)
90 :
吾輩は名無しである:2008/11/23(日) 19:01:31
諸行無常。これがこの人の思想の根幹だ。
でも、方丈記や平家物語に見られるそれとは異なる。
当たり前のことを当たり前として受け入れただけなのだが、
生れた数だけ死んでいく人間というものを
それでも生き続けるという方向に向かわせるであろう克服の思想なのである。
「生きることは恥である」これが泰淳文学の本質的動機である。
「男であること、人間であることの恥ずかし」これがドルーズ哲学の本質的動機である。
二人は資質が似ている。
>>66 >
>「わが子キリスト」って、面白いの?オコナーみたいな感じかな?
>
太宰風だけど
あえて言えばニーチェ的
>今日文庫版「快楽」を200円で買ったけど、読みどころなど教えてくだ
>さいな。
主人公のインテリの友人は丸山真男がモデル
教養小説だが泰淳が自分の青年時代(肉欲と宗教の葛藤)をさらけ出している。
ヒロインが魅力的。時代背景と本来の仏教の姿に興味がないと面白くないかもしれない、
未完だし、、
>>67 >武田泰淳が谷崎潤一郎より深い作家だとおもう人、手を挙げてっ。
泰淳は『富士』などではDNA二重螺旋のような誰もみたことのなかった構造を小説にしようとしている。
谷崎は完成度が高いが既視感がある。
>>21 >戦地から帰った将軍が自分の銅像
武田泰淳さんの「信念」ですね
手元の教科書によると
出典 「武田泰淳全集」第二巻(昭和四十六年刊)によった
だそうです
>>93 情報ありがとうございます。
映画『森と〜』は高倉健主演の傑作で、原作よりいいのではないでしょうか?
ちなみに、
『黒澤明と木下惠介 素晴らしき巨星 』(キネマ旬報臨時増刊1998年)には黒澤と泰淳との激論?が所収されているのですが入手困難なようです、、、
95 :
吾輩は名無しである:2009/02/26(木) 02:08:50
>>92 「信念」でしたか。
誠に有難う御座いました。
あの作品から泰淳にはまりましたが、出典がわからなくて困っていたのです。
96 :
猫の花子:2009/04/25(土) 19:01:41
泰淳氏好きです。百合子夫人作「富士日記」の中の泰淳氏が好きなのです。
この日記から彼のお人柄が偲ばれます。どのような作品を書いていたかは
伺いしれませんが、執筆の様子とか執筆の時間帯など知ることが出来ます。
97 :
吾輩は名無しである:2009/04/26(日) 16:15:24
泰淳読めばいいじゃん
98 :
吾輩は名無しである:2009/05/16(土) 01:47:45
新潮日本文学の武田泰淳集を百円で購入。快楽ってだいぶ長いんですね。
99 :
吾輩は名無しである:2009/05/20(水) 21:55:32
100 :
ぜっとんT世:2009/06/16(火) 22:39:42
「新・東海道五十三次」読んだけど、
あれはたいしたことありまへんな
101 :
吾輩は名無しである:2009/06/21(日) 19:00:04
>>100 それって今ではなかなか入手できないんじゃない?
102 :
ぜっとんT世:2009/06/21(日) 21:11:32
>>101 古本屋で150円で買いましてんけど
百合子夫人が運転する車での東海道ドライブ日録でしたわ。
103 :
吾輩は名無しである:2009/06/21(日) 21:30:52
みんな買い物上手だねぇ。
ぼくも!ぼくもかいものじょうずだよ!
古書店で「武田泰淳全集※8巻欠」を7000円で買って、8巻の森と湖のまつりはAmazonのマーケットプレイスで800円で買ったんだよお!
えっへん!いいでしょお!
ありゃ、7巻だったわ
わー、ちゅごいちゅごい
よかったでちゅねー
正直羨ましい
全集なんて端本数冊しかないが、一冊2000円はしたぞ。
三島:僕はいつも思うのは、自分がほんとうに恥ずかしいことだと思うのは、自分は戦後の社会を否定してきた、
否定してきて本を書いて、お金をもらって暮らしてきたということは、もうほんとうに僕のギルティ・コンシャスだな。
武田:いや、それだけは言っちゃいけないよ。あなたがそんなこと言ったらガタガタになっちゃう。
三島:でもこのごろ言うことにしちゃったわけだ。おれはいままでそういうことを言わなかった。
武田:それはやっぱり、強気でいてもらわないと……。
三島:そうかな。おれはいままでそういうことは言わなかったけれども、よく考えてみるといやだよ。
武田:いやだろうけど、それは我慢していかないと……。
三島:それじゃ、我慢しないでだよ、たとえば、戦後社会を肯定して、お金をもうけることは非常に素晴らしいことだ、
これならだれに対しても恥ずかしくない、と言えるかな。
武田:言えないでしょう、それは。
三島由紀夫
武田泰淳との対談「文学は空虚か」より
三島:言えないでしょう。そうすると、われわれだってどっちもいけないじゃないの。どうするのよ……。
武田:だから最後まで強気をもつということよ。
三島:強気をもつということは、もう小説を書くことじゃないだろう、そうすれば。
文学じゃそれは解決できる問題じゃない。
武田:だって、小説だって、あの長いもの書くのに、強気でなければ書けないよ。
三島:しかし僕は、それは絶対文学で解決できない問題だと気がついたんだ。
…たとえば政治行為というものはね、あるモデレートな段階で満足できるものなら、自分の良心も満足するだろう。
たとえば、デモに参加した、危険を冒して演説会をやった、私は政治行為をやったということで、
安心して文学をやっていられる。私は自分の良心にこれだけ忠実にやったんだぞ、ということで、文学をやる、
小説が売れる、お金が入る、別荘でも建てる、犬でも飼う、ヨットを買う、そんなことほんとうにいやだな。
武田:それは、あなたはいやでしょうね。
三島:ほんとうにいやだな。
武田:だけども、つまり政治行動というものは、ほんとうはそうじゃないからね。
三島由紀夫
武田泰淳との対談「文学は空虚か」より
110 :
吾輩は名無しである:2009/10/01(木) 21:55:06
快楽って読む価値ある?
>>108 >自分は戦後の社会を否定してきた、
>否定してきて本を書いて、お金をもらって暮らしてきたということは、もうほんとうに僕のギルティ・コンシャスだな。
お布施だと思えばいいのではないか?めぐんでもらっているんだと考えるべきだろう。
ジョン・レノンは生卵をぶつけられて、めぐんでもらっているのさと言ったと言うが、、、
>>110 >快楽
教養小説のノリだが、泰淳が若いときの自分を冷静に描写していて面白い。
未刊でも納得できる。
『富士』が文字通り高い山なら『快楽』はなだらかな丘のような、、、、
>>100 東海道おもしろいじゃん
目まいのする散歩とかの路線が好きな人にはおすすめ
113 :
吾輩は名無しである:2009/10/23(金) 16:00:38
あ
114 :
吾輩は名無しである:2009/10/26(月) 21:12:24
三島のかつての仲良しである澁澤龍彦、武田泰淳、沼正三、深沢七郎ら
すべてが色褪せてしまった。
元々、三島の好きだったリラダンさえもたいした作家ではなかったのだ。
彼等は三島も含めて結局は、「奇譚クラブ」の同人を若干洗練させた程
度の作家ではなかったのか?
>>114 世間に宣伝されてないから色褪せたというのも変。
116 :
吾輩は名無しである:2009/10/27(火) 08:40:23
>>115 武田泰淳が深淵な思想を持ってるように批評家達が見ていたのは1970年代まで
かな?
武田と同時に神秘性を失って行ったのが保田与重郎、芳賀檀、竹内好だったと
思う。
と思わないか?w
117 :
吾輩は名無しである:2009/11/29(日) 20:27:06
>>112 独特の軽妙さというか透明感あるよね。
最晩年の作品群には。
118 :
吾輩は名無しである:2009/12/01(火) 23:20:27
作品を読みたいと思っても、せいぜい新潮の「ひかりごけ」、文芸文庫の何冊か。(中公からも出てたか)
主要な作品も絶版でなかなか手に入りにくいですね。
…現代の読者には受け入れられないのでしょうか?一部のファナティックなファンだけのもので同時代性も失われているという事でしょうか?
是非皆様方のご意見をお願いいたします。
119 :
ザ・スミス:2009/12/01(火) 23:22:08
いや、永遠に残すべきでしょ。
120 :
吾輩は名無しである:2009/12/31(木) 19:13:14
武田百合子は今でもよく読まれているようだよ。
ひかりごけ読んだが正直人間性を疑う。
カニバリズムというテーマは問題ではない。
作品構築において噂などを頼りにしその結果事実と確定もしてないことを
人々に事実と認識させてしまった。
人の罪を糾弾するのは結構だがこの作品自体とそれを生み出した自分が罪深いとは思わなかったのか。
船長を弁護するどころか結局、作者は船長を喰らってこの作品を生み出した。
122 :
吾輩は名無しである:2010/01/16(土) 13:32:37
『審判』という短編を読みたいな。
そういえば支那で殺人経験があった、という話ですが如何でしょうかねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
兎に角いろいろ点で他の日本作家を圧倒しておるのでは(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
124 :
吾輩は名無しである:2010/01/16(土) 15:24:06
それを書いたのが『審判』だ。埴谷雄高は高く評価していた。
125 :
吾輩は名無しである:2010/01/16(土) 16:58:25
泰淳の醍醐味は、昭和20年代から30年代初期にかけての短編だね。
あの濃密さがたまらない。
126 :
吾輩は名無しである:2010/01/16(土) 17:24:52
全集を手に入れないと読めないな。
127 :
吾輩は名無しである:2010/01/16(土) 17:53:53
古書サイト調べれば、単品でも入手できるだろう。
全集でいうと、2〜5巻あたりかな。
128 :
吾輩は名無しである:2010/01/16(土) 18:48:27
大島渚が映画化して成功した『白昼の通り魔』も読みたいな。
129 :
吾輩は名無しである:2010/01/17(日) 01:47:37
とりあえず『快楽』読もう。
130 :
吾輩は名無しである:2010/01/17(日) 13:09:39
「快楽」は、自伝的要素とエロがあって興味深い(面白い)んだが、作品としては破綻してるな。
ちなみに、二人姉妹との関係は作り物だけど(座談会で泰淳が言っている)。
131 :
吾輩は名無しである:2010/01/17(日) 23:12:13
武田の長編はみな破綻している。まとめ方が下手だ。
花田清輝全集が手に入ることになったから代わりにほとんど読まない武田泰淳全集を処分しようと思ったのね
2、3年前は最低でも2万5000はしてたはずだから1万7000で出せば買い手がつくだろうと思ってね。
前の持ち主が大事にしてたのか(≒ほとんど読まなかったのか)割合状態よかったしね。
そんで相場調べてみたら今は快楽入ってない版が1万4000で手に入るのな。ばかばかしくて売るのやめたよ。
と、数日前の顛末をカキコしようと調べなおしてみたら件の品物はもう売れててないでやんの。
たしかに某八王子の○つおか書房で1万4000のが2セットも出てたはずなのに。ほんと、ほんの数日前。
133 :
吾輩は名無しである:2010/04/11(日) 12:30:50
134 :
吾輩は名無しである:2010/04/12(月) 07:36:55
これから文芸評論をやりたいという若者達の負担を軽くするために
武田などはシュレッダーにかけた方が良いw
近代から戦後文学まではほとんどお払い箱にすれば良い。
135 :
吾輩は名無しである:2010/04/12(月) 08:55:35
森と湖のまつり、面白かったな〜。
文芸文庫で最近読んだんだけど。
136 :
吾輩は名無しである:2010/04/12(月) 14:00:31
○つおか書房の本はボロ杉て変えた者では無いで笑止ねぇ〜(笑) 荒れには痛い目に愛増した殻ねぇ〜(笑)
137 :
吾輩は名無しである:2010/06/18(金) 21:55:28
ひかりごけ読んだ
この人、繊細な文章でどぎついこと書くね
けっこう好きな作家かもな
138 :
吾輩は名無しである:2010/06/18(金) 22:17:54
十才以上も年下の三島に媚びてた時点で既に駄目だろう。
139 :
(o^v^o)鈴木雄介 ◆m0yPyqc5MQ :2010/06/18(金) 23:58:59
媚びてねえよ。追悼文もどぎつい事を書いてるぞ。
140 :
吾輩は名無しである:2010/06/19(土) 00:33:51
142 :
吾輩は名無しである:2010/06/19(土) 07:42:25
>>139 対談じゃ、普段の新日本文学で同輩に話し掛ける時以上に、
ていねいな言葉づかいだったがw
どう見ても卑屈だったよw
言葉遣いって…一定以上の敬意を払っていればそうなるだろう。
三島は泰淳を高く評価していたしね。言葉遣い云々を
言うなら、蓮實重彦も作家に対して「卑屈」なのか?
144 :
吾輩は名無しである:2010/06/19(土) 12:08:15
別に卑屈になってるわけじゃなくて
年下相手には異常に丁寧に優しく話す人っているよね
145 :
吾輩は名無しである:2010/06/19(土) 17:52:36
どのようだったかはしらんが
タイジュンの芸術が三島のそれに遜色があるのは明らかなんだから
三島の芸術に心服するところがあって、それを言葉に出しただけなんじゃないか
これは酷い
147 :
吾輩は名無しである:2010/06/19(土) 20:11:58
武田が三島に一目置いていたことをどうしても認めない隠ぺい体質が
2chにはあるのか?w
一目置いていたよ。それは媚びてたっていうのとは全然違うけどな。
三島が恐れていた作家、深沢七郎、島尾敏雄、武田泰淳。