1 :
吾輩は名無しである :
2006/10/26(木) 19:01:07
2 :
吾輩は名無しである :2006/10/26(木) 19:12:19
「男の真ん中でいたいじゃないか」〜new MARK-X
『死海写本』の末尾のモルモン教の教祖スミスの解説が絶妙に面白かった。
「死海写本は考古学者が発見したものではない。ベドウィン族がそれを 発見した。そして、死海写本の重要性を広く世間に知らせたのは、これまた 考古学者ではない。それは全く専門外の、きわめて学識の高い エドマンド・ウィルスンによるものだ。一方にベドウィンの、他方に ウィルスンの力がなかったら、およそ死海写本のことが世に知られるに 至ったかどうか疑わしい」。 〜 イスラエルの考古学者イガエル・ヤディン
あるときエンゲルスは、イギリスのブルジョアに随行してマンチェスターに やってきたさい、この都市の悲惨な状況について語り、「こんな造りの 良くない都市は見たことがない」と言った。この紳士はエンゲルスの話を 黙って聞いていたが、別れぎわにこう言ったという。「でも、ここでは たくさん金が儲かりますよ。それでは、また」 〜『フィンランド駅へ』
うーん、正義感溢れる貴公子然としたエンゲルス…。
マルクスが共産主義を学び始めたのは故国ドイツで 新聞の編集に携わってる頃、ふんふん…。
マルクスの女房は四つ年上の引く手あまたの聡明な美人だったらしいな…。
マルクスとエンゲルスは、あらゆる偉大な思想家に共通する 離れ業をやってのけた。つまり知の膨大な蓄積を要約し、多く の思想の流れを結びつけ、新たに観点を提示し、それにいままで にないほどの強い生命力をあたえたのである。 なんて書いてあると、資本論が面白そうに、、、
10 :
吾輩は名無しである :2006/10/28(土) 20:31:23
残念ながら我が国にはエドマンド・ウィルソン級の批評家はいないね。 小林秀雄も象徴主義文學より出発したが、「アクセル」のような批評文學を 書かなかった。
四回結婚した奴はさすがにいないよな・・・。
うーん、妬む神マルクス・・・。
札幌で池澤夏樹が講演会やるらしいぞ(笑
うーん、ルターについてのキルケゴールそこのけの逆説的なレトリケを 用いた評価。
あそーか。マルクスの奥方のご尊父はプロイセンの男爵で顧問官だったね。 どーりでどっかで聞いたことがあると思った。
「弁証法の神話」の章で停滞しちまった。面白くないわけじゃないんだ。 キルケゴールのヘーゲル哲学批判を連想させる。ウィルソンは当たり前に 影響受けてそうだ。
マルクスのナポレオン評が面白そうだな。 知らない内にマルクスの選集で出てるし。
18 :
吾輩は名無しである :2006/11/07(火) 17:18:34
>>1 訳者が悪いのか、ベンヤミンとどっこいどっこいの印象だな
アクセルとフィンランドしか読んでないから全盛期が何時頃か判断がつかない
ベンヤミンの宣伝がしたいのか。 『フィンランド駅』はソ連については全く冷静だな。 国務省が採用したのも分かる。
>>18 俺はたまたま初期キリスト教について勉強するのに『死海写本』から
入ったんだが、あれも面白いぞ。『イロクォイ族の戦い』は絶版らしいな。
アマゾンじゃ注文受け付けてんのに…。
21 :
吾輩は名無しである :2006/11/07(火) 22:53:15
アクセルだけでも読みこなすのは大変。イェーツ、プルースト、エリオット、ヴァレリー、 ランボー、
批評集2じゃカフカも題材にしてんな。まだ目ぇ通してないが。
批評集1の親父の話は面白かった。隠者で腕利きの弁護士で ウッドロウ・ウィルソンにエリオット・ネスばりの働きを 見込まれて、法曹の重要ポストにまで推されたとか。
25 :
吾輩は名無しである :2006/11/11(土) 00:10:15
ウイルソンを評してる日本人の本ってある? 一章でのみ、というのでもよいけど。
篠田一士
坪内祐三も。
佐伯彰一も。
彼(マルクス)は、魅惑的な玩具屋を経営しながら無一文のハンス・レックレという 想像上の人物についての長い続きものを子供たちに話した。 〜『フィンランド駅へ』 何だか面白そうな話だなw
30 :
吾輩は名無しである :2006/11/11(土) 23:45:23
32 :
吾輩は名無しである :2006/11/12(日) 00:48:57
>>31 おめえもわかんないじゃねえかよw
章立てでしか触れてなかったら、効率的に書名聞くのがおかしいのかw
効率のために他人に手間暇かけさせる前に、自力で調べなさい。 著者名→書名→内容目次って辿れ。最近はウェブでも目次が見られるもの多いぞ。
教えてもらったほうが効率がいいと思うが
だから、誰にとっての効率だよ。検索すらせずに 自分の効率のために他人の手を焼かせるのはわがまま。
書き込んでくれた人に質問して何が「他人の手を焼かせるのはわがまま」だよ。 代わりに検索してくれと頼んでるわけでもないのに。 名前を書きこんでくれた人なら書名もすぐ分かるだろ。 そもそもおまえに教えてくれなんて誰も言ってない。
37 :
吾輩は名無しである :2006/11/12(日) 02:04:54
この程度の質問でごちゃごちゃ言われちゃたまらんなw
38 :
吾輩は名無しである :2006/11/12(日) 02:06:29
ビョーキなんだろw
著者名だけでも書き込んでやったんだから感謝しな、あとは自分で探せや。
41 :
吾輩は名無しである :2006/11/12(日) 03:46:16
ありがとうございます!探してみます。
1867年資本論第一巻出版、同年、夏目金之助生まれる。翌年、明治元年。
43 :
吾輩は名無しである :2006/11/13(月) 01:15:07
自分で調べろと言って書名書かないって事は明らかに全部読んだことが無いんだと思う。
検索もしない怠惰を責められたのが、そんなに悔しかったの?
『血糊』は未だに98年初版だな。新聞広告出てたが東京の大書店でも 見かけなかった。
46 :
吾輩は名無しである :2006/11/15(水) 00:57:19
篠田一士、坪内祐三、佐伯彰一あたりの小物より 吉田健一ですよ。
47 :
吾輩は名無しである :2006/11/15(水) 12:48:10
えどうぃるっておもろいか?
48 :
吾輩は名無しである :2006/11/15(水) 21:48:20
ミステリ嫌いの人?
49 :
吾輩は名無しである :2006/11/15(水) 23:33:08
ヴァレリーやエリオットに比べると糞じゃないの
イロクォイ族の本、ついにアマゾンもギブアップ。重版しないかなぁ。
彼(マルクス)はまた、並外れた心理学的洞察の才能を持っていた。 人間は、他人に加える苦痛に − たとえその苦痛を自分が経験する可能性が あっても − 無関心でいる能力を無限にもっているということを、 彼ほど痛切に感じとっていた人はいない。 〜『フィンランド駅へ』
52 :
吾輩は名無しである :2006/11/16(木) 20:32:55
つまらなそう
ああ、高貴な生き方は退屈なもんさ・・・。
処刑はエドが好きか? エドモンドのどこが好きだね? 頭がいいとこか?
精神的な糧は好き嫌いの問題じゃないだろう?
若島正も、嵌っているとかどっかで書いていたような
57 :
吾輩は名無しである :2006/11/18(土) 00:52:34
精神的な糧って一体どういうものだね?
一時の足掛かり。底無し沼の。
テメエの足元もちゃんと見られないクラゲどもが偉そうだな。
60 :
吾輩は名無しである :2006/11/18(土) 19:05:03
つまり一人勝手に暇つぶしを「精神的な糧」だと思い込んでるだけってことだな。
図星だな。
62 :
吾輩は名無しである :2006/11/18(土) 20:59:00
すまん。シューティングスターしちまって。 諸兄にもEWにも特に悪意はないんだが。
首の骨へし折ってやりてえな、糞野郎が。
64 :
吾輩は名無しである :2006/11/23(木) 00:24:29
おやおや、おだやかじゃないな。
はっきり言わないと、いつまでも続くからね。
66 :
吾輩は名無しである :2006/11/23(木) 15:55:14
何が続くんだw
ウィルソンは社会評論集じゃ折節に信仰告白めいた態度を見せるよな。
納得出来ないと読み進まない性質なんで、余剰価値説の辺りで 躓いておる。マルクスはあくまで労働者のための思想を書いた のであって、ウィルソンの客観的ではないという批判はピント がボケている。
まぁ、科学的であることを謳い文句にしている点をウィルソンは 基点にしてはいるけれど。
しかし、マルクスが資本論第一巻は芸術性に拘った点を ウィルソンは強調してもいるな・・・。
うーん、クッキーに残っていたが記憶にない・・・。
L'an mil neuf cens nonante neuf sept mois, 一九九九年 七の月 Du ciel viendra un grand Roy d'effrayeur: 空から恐怖の大王が降ってくるだろう Resusciter le grand Roy d'Angolmois, アンゴルモアの大王を復活させるために Avant apres Mars regner par bonheur. その前後 マルスは幸福の名のもとに支配するだろう
マルクスは旧約聖書の伝統に属していて、新約聖書の伝統には属していなかった。 娘のエリノア・マルクスによると、彼が子供たちに語ったイエスの生涯は、 主として金持ちによって不当にも処刑された、大工の息子としてのイエスの 物語だったそうだ。 〜『フィンランド駅へ』 ・・・キリスト教の左翼的解釈の元祖ハッケン
旧約の伝統に根ざすことと新約の伝統に根ざすことの違いは 何だろうな。キリスト自身は旧約の伝統に根ざしてるように 思えるんだが。 ・・・やっぱパウロ主義かなぁ。
イエスがどうやって新約の伝統に根ざすんだこの白地が
いや、ちょっと遠近法が歪んでる。
半可通なインテリなら「新約の伝統の端緒であるイエスが」とか 言ってしまうだろ。
クリントンの自伝に『フィンランド駅へ』が出てくる? だから何だって? いや、別に何でもないよ・・・。
第二部の終わり近くの結びの一文は、さながらゼウスのいかずちのようだな。 テクストがアタマの中で言葉になることを拒否するような厳しさがある。
出版されたのはトロツキーの暗殺された年だな…。
ある意味、スターリン批判の書でもあるからな。 国書刊行会からラブクラフトについての評論出てら。
ある意味、スターリン批判の書でもあるからな。 国書刊行会からラブクラフトについての評論出てら。
あ、押し間違い。規制かかってるから携帯使ってるもんで。
こういう堅くて重い本は浮っついた世間から自分を隔離してくれて 良いもんだ。
畢竟、トロツキーは生涯にわたり、マルクス主義の合理的な側面に 照らして、非常に教育的なやり方で、何が正当であり、何が非理性的で あるかを証明しようとしたのである。 『フィンランド駅へ』〜歴史を自分と同一視するトロツキー
レーニンの外見のうち、唯一目立った特徴は、鋭く敏捷に光るハシバミの ような眼だ。この眼はいまや、マルクスとエンゲルスによって磨かれた レンズを通してヨーロッパを眺め、戦場の煙の背後にある真の対立に 焦点をさだめる。 『フィンランド駅へ』〜自分を歴史と同一視するレーニン
ヘミングウェイのスレ落ちたぞ。
「アクセルの城」でフランス象徴派の詩人が論じられてるみたい だから、昔からいつか読もうと気になってる。で、このスレひそかに 注目してるんだけど、あまり盛り上がりませんね。
俺も興味あるがポモが群がって絶版らしい。
失礼。 「ポモが群がって〜」とはどういう意味ですか? ポスト・モダン? ? ?
ポスモダ系なら大喜びしそうだがな、『アクセルの城』。 「遠近法…」とか耳元で囁かれると失禁しちゃうだろ。
文学批評集のディケンズの持ち上げ方が面白いな。ブルームズベリー・ グループがドストエフスキーを論じてディケンズを無視するのを非難 してる。
『フィンランド駅へ』、第一回読了。
滅茶苦茶にぶつ切りな終わり方。
ウィルソンを読んでると暗殺の訓練すら素晴らしい。
“The triple thinkers”(1938)に入ってるA.E.ハウスマン論って、 何で邦訳されてないの? みすず書房の批評集の選択基準がわからん。
エドモンド・ウィルスン
…こういう感じ。 「レーニンが開けようとしていた扉が、彼が予想したような世界へ 通じていなかったとしても、われわれは彼が、あらゆる偉大な マルクス主義者のうちで、預言者的な展望を描くことをもっとも好まず、 また、自分の見通しを修正することをもっとも躊躇しない人間だった ことを想起すべきである」
だから何? ひとりごとはよそで。
何も言うな。SFはゴミ箱とカート・ヴォネガットも言ってる。
ここはゴミ箱なのか。
注文したマルクスもまだまだ来ないから『愛国の血糊』でも読むかな。 序文はやっぱり「人物の相対性理論」で始めてる。
↑独り言ならチラシの裏にでもどうぞ。
人の書き込みに文句付けるより自分でネタを振れ。 右翼クリスチャンか何かだろ。
はあ? クリスチャン?
じゃただの右翼だな。 wikiのストウ夫人の項にもリンカーンの言葉「あなたがこの戦争を 始めた」云々が載ってんな。ところが『アンクル・トム』は実際に 読んで見ると「メロドラマ」とは正反対の作品、というのがウィルソンの 主張。
で、だから何なのかト。
>>106 唐突で、トンチンカンな、対話を拒否した書き込みで、
ネタ振りにもなってないでしょ。
ま、アメリカに本当に恐るべき点があるとしたらそれはこういう人物が いるってとこだろうね。破壊しかしない力は実際のところ大した脅威では ない。
ウィルソンはとっくに死んでるのに、なに言ってんのコイツ?
110 :
吾輩は名無しである :2006/12/28(木) 20:40:13
しかも英国人だろ。 馬鹿だなコイツ。
つまり今のアメリカは大した国ではない?
112 :
吾輩は名無しである :2006/12/28(木) 23:07:05
いつのアメリカどういうところが大した国だったんだ?
俺が登場するまでかなぁ。
アメリカ云々がどうして問題になるんだ。 どうでもいいことを、前振りもなく唐突に話題にされても挨拶に困らぁ。
いや、ちょっと読む気が途絶えた。序文の歴史・政治評論だけでも 充分読み応えはあるんだが。
だから、スレッドはひとりごとを書きつける場ではないと何遍言ったら……
ではここで、太公望の密みに倣って、第一問。 問い:餌も針も付けず釣り糸を垂れていると何が釣れるでしょう。 答え:ひま人
推理小説をボロクソに貶して俗受けを拒否するとこなんざイカしてんな。
122 :
吾輩は名無しである :2007/01/04(木) 15:10:31
age
見てもその程度の感想とは、情けない。
「クロスワードパズルと喫煙の中間辺り」は上手いとオモタ
社会評論集で渡米したエイゼンシュタインのやんちゃ振りを 暴露してるな。モンタージュ理論の。
なぜ、このスレはレスが進まないのだろう???
スレッドを私物化して、対話性の無い独語ばかり書きつけてるだからだろ。
まぁ、そう言うな。名無しで立ててやったんだから。
社会評論集が原爆投下作戦の指揮官の苦悩についての 一文で終わってるところは日本人としては我田引水な ところがあって、話題にしたくはないな・・・。
ホイットマンについての評論読みたいな。「アクセルの城」だろうか。
処刑って哲学板では有名みたいね。
ド左翼でもやっぱりアメリカ人。 最悪の意味でアメリカ人。 アメリカの外のことは わかっているつもりでまるでわかってない。 それでも自分は正しいと思ってる。 ウィルソン読むと、 アメリカ人ってほんとにやーね、って 気持ちになりませんか。
ウィルソンの立場はトロツキストに近いから、ネオコンとも思想的に 類縁関係にあるというのは皮肉な話ではあるな。但し、何かが根本的に 違ってる。
>>132 残念ながら拘置所で夜を明かす機会には恵まれていないわけだが。
芥川が「西方の人」で書いた「ジャアナリズム」が良く感じられる人。
137 :
吾輩は名無しである :2007/04/19(木) 20:42:53
今日古本屋で死海写本が600円で売ってたんだけど買いですか
君はエヴァは好きかい?
包茎ライダーてまだ生きてるのかよw
>>137 情報量は600¥程度の出費じゃ賄い切れんだろうな・・・。
142 :
吾輩は名無しである :2007/04/29(日) 01:07:14
おまえの情報はI円の価値もねえな
猫に念仏、馬の耳に小判。
保守。
145 :
吾輩は名無しである :2007/08/18(土) 00:58:03
このエドウィルって奴、すげえつまらん批評家だな
このスレと同じくつまらん批評家だ。
ほんとにつまらん批評家だ。
148 :
吾輩は名無しである :2007/09/14(金) 23:46:03
エドマンド・ウィルソンの日本での受容は本当に遅すぎた。 ちくま学芸文庫あたりで3〜5巻のコレクションを出してくれれば、 と思うけれども、それでもこの遅れは如何ともしがたいな。 『アクセルの城』の最初は苦しい、というかつまらない。 読み始めの頃は何度か捨てようと思ったが、 最後まで読んだときには途中で放り出さなくて良かった、と感じた。
>この他に柳沼「ドロシー・セヤーズの場合」(前掲『西洋古典こぼればなし』) >に言及されたエドマンド・ウィルソンのハウスマン論が面白さうなのだが、 >いかんせん邦譯無し(“The Triple Thinkers”所收とか)。
150 :
150 :
2007/11/09(金) 00:20:23 さりげなくage