1 :
吾輩は名無しである :
2006/06/25(日) 05:38:10 たててみた
詩人って印象濃いからな。
バリバリのニーチェ・ファンだったらしいが、 死に方がマルテの手記みたいだったとか。
バルテュスの母親はリルケの彼女だったんだよね。バルテュスがわずか十三歳のときに 上梓したデッサン集 « MITSOU » に寄せた「序文」のなかでリルケがいったのは、 大切な何かは失われたときにいっそうよく見えるようになる、ということ。 はたしてこのスレは失われずに済むであろうか。 ――そのような要らぬ憂鬱と不安のなか、リルケの最後のことばを あらかじめ失われた住人たちに向けて、ここに引用しておくことにしよう。 「ぼくはまだ世の中のことを考えている、 自分が土でこしらえられていることを覚えている器の哀れな破片だ。 しかし、世の中とはいかにわれわれの意識、 そして意識のもつ辞書を酷使するのだろう ――ページを繰る辛さ。」
5 :
吾輩は名無しである :2006/06/25(日) 09:22:42
6 :
吾輩は名無しである :2006/06/26(月) 01:15:41
>>5 いや、おかしい。
俺は『若き詩人への手紙』が大好きだ。
7 :
吾輩は名無しである :2006/06/26(月) 01:17:20
マルテの手記は手記文学の最高峰
8 :
吾輩は名無しである :2006/06/26(月) 10:17:52
薔薇のとげで死んだ人ですね
9 :
吾輩は名無しである :2006/06/26(月) 10:31:50
リルケ論で、何かいいのない?
普通に「リルケ」で立てりゃいーのに。。。 印象批評でロダン神話を無意味に煽った人という印象。 でもこの板のわなびさんたちは『若き詩人への手紙』を読むといいと思う。
11 :
吾輩は名無しである :2006/06/26(月) 10:46:50
12 :
吾輩は名無しである :2006/06/27(火) 00:47:28
はいはいゲーテゲーテ ゲーテはすごいなあ
13 :
吾輩は名無しである :2006/06/27(火) 00:52:14
即死防止age
14 :
吾輩は名無しである :2006/06/27(火) 00:59:47
それではスレさんちのリルケくんだと思われてしまう
16 :
吾輩は名無しである :2006/06/30(金) 08:07:42
河出書房新社さん、全集復刊してくれ。
当然文庫でね♪
18 :
吾輩は名無しである :2006/06/30(金) 09:39:04
リルケってかなりナイーヴじゃない?
典型的ドイツ的文学青年
20 :
吾輩は名無しである :2006/06/30(金) 13:33:31
リルケをいま読み直すポイントはどこにあるのだろうか?
マルテとドゥイノとオルソネを除くとあとは小間物ばっかり、 ドゥイノも特に長大ってわけじゃないから 正直単独スレを保たせるだけの話題はないんじゃないかという気が。 ドゥイノの解釈だけでいつまででも喋ってられるような濃い人が 2〜3人集まりでもすりゃ別だろうけど。漏れはムリ。
22 :
吾輩は名無しである :2006/07/10(月) 02:35:04
バラに刺されたことが原因で死んだなんてロマンティックだね マリアの名を持ってるし・・・ 幼少時女として育てられたって話だっけ? 「美しき人生のために」って本が教会に置いてあって なんとなく読んだのが出会いのきっかけだ
リルケは私の先生みたいな人 詩がいいと思えたのは「ドゥイノ」が初めてだったな 今年の夏はドイツ語で制覇してみたい……
25 :
23 :2006/07/25(火) 10:49:34
>>24 ありがとう、すごい助かる
大学で有名な詩集はコピーしたけど
さすがに全部というわけにはいかなかったから
利用させてもらいます
洋書がバカ高だった時代ならいさ知らず、 今どきこんな(その国で)有名な本を全ページコピペするくらいなら 原書で買えばいいんじゃないの。レクラムにだって入ってる
27 :
23 :2006/08/15(火) 01:10:34
>>26 ドゥイノ、マルテ、形象、新詩集、オルフォイスは
本で手に入れました
問題はStunden Buchと夢を冠りてだけだったので
時間はかかったけどコピーしました
代表作しか見つからなかったんです…
原文は難しい
原書は本文より註釈の方が貴重だったりするから ギリギリの語学力の人は電子化テクストだけでは大変だろうね その意味では文庫本もあんまり役に立たない
29 :
吾輩は名無しである :2006/08/31(木) 02:14:40
『若き詩人への手紙』が大好きだから、 hoshuしておこう。
よくやった
31 :
吾輩は名無しである :2006/08/31(木) 22:02:27
今、このスレ見つけた。 俺は学生時代から十数年来、若き詩人への手紙とゲーテ格言集の2冊は常に持ち歩いている。 リルケとゲーテは真逆ですけどね。 でもリルケの手紙での表現力には常に感動を覚える。
写真で見たリルケの表情は、詩人にありがちな精神の異状を私に感じさせた。
リルケは正常であって欲しいね。 それに、リルケってモテたんでしょ? ゲーテと違って、女性遍歴が凄いという印象があるんだが。 でも、このスレ人気ないね。
リルケの文学的地位は低いのかなぁ。 このサイトのこのスレ以外に見たことないんだが・・・。 めちゃくちゃ詳しく研究してる人とかいる? いたら友達になりたいんだが。
36 :
吾輩は名無しである :2006/09/01(金) 20:51:07
>>35 ナボコフは、低く評価していた。
「カフカに比べれば、トーマス・マンもリルケも石膏の像だ」
みたいなことを『ヨーロッパ文学講義』で言ってた気がする。
37 :
吾輩は名無しである :2006/09/01(金) 21:02:54
ナボコフの評価は軒並み厳しいよ 芸術家肌だし リルケはナボと噛み合うには優しすぎる 日本でデカイ影響受けたらしいのは安部公房 でも後に、リルケは情念に溺れすぎているのでそこは嫌いだと言った。
38 :
吾輩は名無しである :2006/09/01(金) 21:44:32
カフカとリルケとでは傾向が違いすぎて 優劣の比較の仕様がない。
だな。それとは別によくある、No.1以外は無価値、て評価もどうかと思う。
昨日、リルケの生涯を綴った本をパラパラと見てたんだけど、白血病で死んだらしいね。 バラの刺の話は一切無かったけど・・・。 久しぶりに芸術書簡も読んだけど、やっぱりいいね。
41 :
吾輩は名無しである :2006/09/02(土) 19:27:50
リルケとゲオルゲ、という比較なら面白いけどね。 どっちも好きです。
42 :
吾輩は名無しである :2006/09/03(日) 07:46:33
ゲオルゲ知らないから読んでみる。
ゲオルゲもいいけどトラークルも味わい深くていいよ。
昔リルケブームがあったそうだが、最近はあまり読まれないなあ。
入手できない本はネットの古本屋で探して注文したりしていた。
新潮文庫とかちくま文庫とかでもっと翻訳を出してくれると嬉しいのだが。
俺は卒論では「マルテの手記」について書いた。他の作品はあまり詳しくないが、
やはり後期の「ドゥイノの悲歌」と「オルフォイスへのソネット」が傑作だと思う。
>>9 リルケ論では、塚越敏「創造の瞬間―リルケとプルースト」が面白いと思う。
44 :
吾輩は名無しである :2006/09/05(火) 11:17:33
リルケが優男だとしたらゲオルゲはマッチョ。
リルケが旅人だとしたらカフカはヒッキー。
リルケがニートだとしたらカフカやゲーテは勝ち組。 でも援助を受けながら文学だけに生きたリルケが一番の勝ち組。
バカじゃね
バカだけど、無職だからこそあれだけのものを書けた気もする。彼がもし定職を持って普通に定住してたら、俗っぽい作品しか書けなかった気がするよ。
49 :
吾輩は名無しである :2006/09/08(金) 09:59:03
シルレルはどうなの? かなり不運だったんでしょ?
50 :
ウンコ漫画の最高峰 :2006/09/10(日) 13:43:29
異常な母親に女物の服着させられて育てられ…。 『若き詩人への手紙』…。 …三島由紀夫?
「リケルメスレがないのはおかしい」と見えてしまった俺はサッカー見すぎか。
今『マルテの手記』を読んでいる。 けっこうポストモダン小説として読める。 主人公の心情の変化や物語的進展などに気を払わず、 文章だけをおもしろがれば楽しい。
無意味なガジェットの集積 上げておきますね
墓碑銘が好き。
55 :
吾輩は名無しである :2006/12/31(日) 18:48:19
ドゥイノ入力しにくいあげ
56 :
金原文則 :2006/12/31(日) 18:51:14
『マルテの手記』VS『地下室の手記』VS『悪意の手記』VS『人間失格』 手記文学としてbPはどれ?
文學作品としてよりはむしろ哲学書のサブテクスト風味
58 :
(゜_゜) :2007/01/24(水) 03:08:26
レポート手伝ってくれ!
>>58 レポートのテーマは何?
>>56 マルテが一番だと思う。妄想が自由に広がっていき、小説っぽくないところがいいと思う。
太宰とドストはたいしたことない気がする。中村文則の「悪意の手記」は未読。
手記文学には、三島の「金閣寺」なんかも含まれるのかな。
60 :
吾輩は名無しである :2007/04/30(月) 18:36:29
age
61 :
吾輩は名無しである :2007/05/08(火) 22:04:43
おいおまいら日本語で読めるドゥイノの注釈書を全て教えろ! とりあえず岩波文庫(手塚)と弥生書房全集(富士川)以外で!
62 :
吾輩は名無しである :2007/05/09(水) 19:25:47
ドゥイノといえば、第三の悲歌に 「ああ、いかに奇怪なものをしたたらせながらその巨大な頭をもたげたことだろう」 という部分があるけど、 これは勃起したチンコから精液が滴っている状態と解釈して大丈夫? 注釈では後ろにでてくるネプチューンのことだとか書いてあったけど。
63 :
吾輩は名無しである :2007/05/12(土) 22:53:47
>>61 手塚富雄のは筑摩書房「世界文学大系53」に所収。
富士川のは平凡社刊「世界名詩集10」にも入っている。
その他なら
「ドゥイノの悲歌」 武田治郎訳、市井社
「ドゥイノの悲歌」 船木満洲夫訳 存在社
あるじゃん
65 :
吾輩は名無しである :2007/05/24(木) 22:12:43
リルリル
66 :
吾輩は名無しである :2007/06/10(日) 10:06:32
ああ、私がいかにスレを上げたからといって、いかなる人がこのスレを見てくれようか!
67 :
吾輩は名無しである :2007/06/10(日) 13:17:38
すべてのdat落ちは恐ろしい。
またリケルメスレに見えた
そして我々、ageる幸福に思いを馳せるものたちは、 ほとんど驚愕にちかい感動をおぼえるだろう、 sage下る幸福のあることを知るときに。
座布団一枚。
71 :
吾輩は名無しである :2007/06/22(金) 21:14:31
あげ
ゲラールゲラール
俺はマルテの手記で卒論を書いた。そしてその後、無職引きこもり。最近はリルケはあまり読んでないが、彼の書簡には心を打たれる。
74 :
吾輩は名無しである :2007/07/14(土) 13:28:29
あげ
75 :
吾輩は名無しである :2007/07/14(土) 13:42:14
マルテなんかよりウェルテル読め ってリルケが言ってたから読んだけど マルテのほうがすばらしいと感じた
ウェルテル(ヴェルター)は、高校時代に読んで感動したが、24の今では面白くない。 マルテは本当に深くて、最高の書だと思う。 マルテと比肩しうるのは、カフカの「城」くらいか。同郷というのは関係ないけど。 作風はかなり違うけど、「書く」ことそのものへの執念という意味で、似ている気がする。
77 :
吾輩は名無しである :2007/07/28(土) 18:15:24
リルケファンが現存するのか!リルケって本当にいいですね!
78 :
吾輩は名無しである :2007/08/24(金) 05:15:59
大学時代より10年来、若き詩人を愛読してます。 疑問なんですが、リルケが好きな人ってメンヘラが多いのですか? 自分は、ACと回避性人格障害なんで、孤独を語るリルケには共感できるんですが・・・。 久し振りにマルテを読み返してる最中ですが、正常な人が読んでも面白くないし、理解できない様な気がします。 ちなみに未だかつて、リルケを知ってる友人に出会った事はありません。
79 :
吾輩は名無しである :2007/08/24(金) 10:11:08
影響力が一番ある作家じゃね
久しぶりに覗いたら、リルケを語る部屋が。 新潮文庫の詩集をはじめ、いろいろ覗いてて、これだ!と出会ったのがリルケだった。 じぶんには詩としては、リルケのことばがいちばんしっくり来て、安定感のようなものを覚える。 原書で時祷集などの ほとんどわからないドイツ語を静かな夜にささやき声に出して読む楽しみにまで進めてみた。
81 :
吾輩は名無しである :2007/08/24(金) 23:21:54
神様の話って読んだ人いる? リルケについて詳しくないけど何の神様なんでしょう。 ロシアだから東方正教?
神さまの話はイタリア旅行とロシア旅行の経験から生まれた書ですよね。 でもリルケの場合の神様は限定しないほうがよいのでは?
リルケで文語訳ってないのかね。
>>83 この辺をあたってみれ つ谷友幸訳、菊池栄一訳、星野愼一訳、佐藤晃一訳、芳賀檀訳
、武田昌一訳、堀口大学訳
>>81 リルケの「神様」はかなり独特で
キリスト教の世界観からはズレているんだよね
神様の話はあえて言うなら
ロシアの民衆の神様であって
農民たちそれぞれの生活のなかにある存在なのではないかと
東方正教という正式な宗教ではないと思う
リルケ・スレ と、点を打たないと、2ch検索しにくいんじゃ?
高校時代に詩を読んで衝撃受けたなあ 詩集しか持ってないから、小説も読んでみたい マルテが一番おすすめ?
89 :
吾輩は名無しである :2007/10/04(木) 04:08:34
リルケとかゲーテの詩(日本語訳)に曲をつけて歌ってるアーティストいたなあ…
91 :
吾輩は名無しである :2007/10/04(木) 11:25:10
マルテ以外に小説なんてあったっけ
『神さまの話』と『エーヴァルト・トラギー』があるよ。
95 :
吾輩は名無しである :2007/12/07(金) 13:00:10
亀里葉子腰パン
96 :
吾輩は名無しである :2007/12/30(日) 21:43:52
若き詩人への手紙よみおえた 初心者なんだがつぎは何読んだらいい? ちなみにリルケはこれがはじめて
代表作は、「マルテの手記」「ドゥイノの悲歌」「オルフォイスへのソネット」の3作だと思う。 どれも難解だが、ぜひ読んでみて下さい。 「マルテ」は新潮文庫で簡単に入手できる。 訳の優劣は置いといて、ゆっくり少しずつ何度も読んでみて下さい。気が滅入るかもしれないけど。
>>97 やっぱりマルテだよね。
でも新潮文庫でない、今は絶版?の別訳の方がいいみたいだね。
欲しいなあ・・・
放蕩息子の例えは本当によくわからん。
別訳って誰? 川村二郎訳なら集英社の世界文学全集にあるが。
サンクス。
103 :
吾輩は名無しである :2008/02/16(土) 17:30:17
書簡集ひっぱりだしてきて読んでたら 友人の学者を褒めてるくだりで 「彼にはユダヤ的なところがまったくありません」ですと リルケってユダヤ嫌いだったの?
本当? それは初耳です。ちなみにマルテは 角川文庫の芳賀檀訳も雰囲気良く出ててイイです。 解説が良かった。
105 :
吾輩は名無しである :2008/02/22(金) 10:46:52
クララ・ヴェストフ美人ですよね リルケと別れた後の彼女の人生が知りたい
107 :
吾輩は名無しである :2008/04/04(金) 02:11:42
この岩波文庫版は、初期の詩が中心に入っていました。 確か新詩集までの主な詩が収められていました。 私には時祷詩集以前の詩が多く入り過ぎている感想を持ちました。 訳も文語調でしかも上出来とは思えなかったので 新潮文庫版のほうをお薦め致します。こちらのほうが訳も 作品の選び方も遥かに良いです。
109 :
吾輩は名無しである :2008/04/05(土) 23:27:33
110 :
吾輩は名無しである :2008/04/13(日) 18:24:03
キリスト教臭さが苦手
>>110 キリスト教を勉強したほうがいい
リルケの神観はキリスト的ではないよ
モチーフにはそういうのも多いけど
思想が違うからキリスト教臭いとは俺は思わない
>>111 どういうところがキリスト教的でないと思う?
113 :
吾輩は名無しである :2008/04/18(金) 03:28:24
よりコズミックでで非人格的かな? おれは>111ではないけれどね。
114 :
吾輩は名無しである :2008/04/18(金) 03:36:27
ウディ・アレンの映画(「私の中のもう一人の私」だったかな?)の中に、 「豹」が朗読される印象的なシーンがあったね。
115 :
111 :2008/04/21(月) 23:03:39
>>112 遅レスでごめん
リルケの出発点にロシア農民の信仰があると思うんだが
これはキリスト教でありながら、むしろ素朴な土着信仰なんだ
つまり「神さまの話」の時点ですでに異教的だと俺は思う
マルテで、神を子供に与えられたナイフとして喩えたり
ドゥイノで呼びかけられる天使は「美」のパラフレーズになっていたり
モチーフはキリスト教的でも
そこにはリルケ独自の世界観が出ていることが多い
キリスト教では言語道断な部分がけっこうあるとも思う
116 :
吾輩は名無しである :2008/04/22(火) 08:49:06
アンゲロプロスの映画「霧の中の風景」でも 若者のモノローグとして ドゥイノの一節が引用されてます
117 :
吾輩は名無しである :2008/04/23(水) 09:16:09
リルケの単独スレがあったのね。 「噴水」が好きだった。こんなんだったかしら。引用は新潮文庫から。 ああ 上ってはまた落ちてくることから 私の内部にもこのように永遠に存在するものが生まれ出るといい ああ 手無しで差し上げたり受け取ったりすることよ 精神のたたずみよ 毬のない毬遊びよ 間違ってたらごめんねw
118 :
吾輩は名無しである :2008/04/23(水) 10:46:46
そんなこと知ルケ
Webで以下の詩が「後期詩集」と紹介されていたんですが、 弥生書房「リルケ全集3」の「後期の詩」では見つけられませんでした(何度か探しましたが)。 どの本にのってるかわかる方教えていただけないでしょうか。 自分に打ち勝つことなど 究極のことではない。 どんな苦しいこと、どんなに腹の立つことにも 最後には私たちを包んでくれる あのおだやかなもの、 優しいものを感じとるような そういう中心から静かに愛することこそ、究極のことなのだ。
>>119 弥生書房版に載っていなかったなら、
より新しい河出書房版のリルケ全集で探してみてください
ところで岩波文庫のマルテの手記はどうなったんだろう ずっと廃刊のままだが新訳でも出るのかな?
岩波のドゥイノの悲歌復刊希望保守
マルテの手記が一番好きだな
リルケさんの詩はわかんぬいです
新潮文庫のリルケ詩集でいえば、 幼年時代/秋の日/厳粛な時/子供/歌曲/予め失われている恋人よ/ 彼女達を知ったからには/愛の始まり/音楽に寄す/春がまた来た このあたりの詩が好きだ
「時祷集」第三巻より 大山定一訳 僕をあなたの広野の見張りになしたまえ 無言の石を聞くあなたの番人になしたまえ あなたの海の寂黙をひろびろと見渡す眼を 僕に与えたまえ 僕を河の水と一緒に走らせて下さい 周囲をとりまく喧騒な叫びから とおい夜のこえのなかに遁れるために あなたの茫々たる土地へ僕を放ちたまえ そこは遥かな風が吹くでしょう そこは大きな修道院が立っているでしょう 誰も生きなかった人世がまとう着衣のように・・・
岩波のマルテの手記、どうなったんだ
野崎みたいなのにフルのはやめれ!
130 :
吾輩は名無しである :2008/07/12(土) 02:07:22
131 :
吾輩は名無しである :2008/07/14(月) 00:04:53
マルテの手記を読んでいるけれども、さっぱり分からない
○手の酒気の読み方 まずは時間をかけること。心に余裕がないと面白くない。 そうだな、夏なら涼しいところで 珈琲と スモーカーならタバコは不可でパイプかな。じっくりとくゆらせながら、 ゴーシュインか、ベートーベンあたりを、音小さめで、 はじめはワンセンテンス5分。で、牛のように反芻する。 眼を閉じて情景を思い浮かべる… 時間の流れを感じながら… などというのは欺瞞だ!つまんないならやめちまえ!面白いのはたんとある
133 :
吾輩は名無しである :2008/07/14(月) 07:54:13
神様の話もねすっごく苦痛だった 得てして、この、詩人というやつには俺はついていけない
マルテは一読してすごい作品だと俺は感じたけど 読む人を選ぶ作品には違いない 苦痛だと感じるなら読む必要はないぞ 根本的に嗜好の方向が違う文学作品なんて肥やしにもならんよ
マルテは前半よりも後半のほうが面白いよ(アベローネが出て来るあたりから) 前半ではベートーヴェンやイプセンについての覚え書の部分が捨て難いかな
「リルケスレ」って、「リルケ」で検索しても引っかからないね 新スレ立てたほうが良いのだろうか
139 :
吾輩は名無しである :2008/08/25(月) 22:51:00
ひっかかるよ JANE
140 :
吾輩は名無しである :2008/08/29(金) 02:40:02
マルテの手記、物語がつまらない上に比喩表現が乱暴で忌々しく神経を掻き乱された。苛々が限界になって半分で投げ棄てた。
141 :
吾輩は名無しである :2008/08/29(金) 06:30:56
↓因みにおれが憤激の発作に耐えかねて投げ出した箇所 『彼女はさっそく伯爵の真向かいの書き物机に座らされた。 大きな机が、彼女にはまるで広漠たる平野のように見え、 机の上の書物や積み重ねた書類が、ところどころに散々する村落のように思われた。』 こんな下らない共感するに値しない比喩表現が得意気に延々と書かれているんですからね。
142 :
吾輩は名無しである :2008/09/09(火) 01:22:07
リルケは毒になりかねない。初心者にはお勧めできない。
マルテの手記はまさに奇書 何回か読んでなんとなく分かった気がしたけど それも真実にはほど遠いのかもしれない。 ある意味カフカに似ている(方向性は全く違うけど)
144 :
吾輩は名無しである :2008/10/07(火) 17:34:01
リルケは大山定一訳に限るなー と改めて思った 塚越訳では陶酔できない
145 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/10/07(火) 23:19:11
>>142 リルケを毒として飲み込めるのも才能だろうし、またリルケの凄ささ。
毒にも薬にも出来ないで漫然と読むしか能のないバカどもや、
漫然として読むしかない愚劣な書物で世界は満ち満ちているからね。毒は薬だo(^▽^)o
146 :
吾輩は名無しである :2008/10/09(木) 03:54:30
おれは高校時代に新潮文庫のリルケ詩集に傾倒し、 英訳も好んでかなり読んだが、 「○手の手記」だけはどうにもならん。 暗く、くどく、気持ち悪くて100pも耐えられない。
147 :
吾輩は名無しである :2008/11/22(土) 01:32:02
ヤフオクに弥生書房のリルケ全集が7000円で出品されている。 研究者でない限り、河出書房の全集はデカくて邪魔なだけなので、 コンパクトな弥生書房の全集で十分だ。 自分はこれをどこかの古書店で5000円で買った。
148 :
吾輩は名無しである :2008/11/22(土) 01:50:39
マルテの手記が中学時代からの愛読書の 俺が通りますよ
この岩波文庫版は、初期の詩が中心に入っていました。 確か新詩集までの主な詩が収められていました。 私には時祷詩集以前の詩が多く入り過ぎている感想を持ちました。 訳も文語調でしかも上出来とは思えなかったので 新潮文庫版のほうをお薦め致します。こちらのほうが訳も 作品の選び方も遥かに良いです。
諸こ根梢す沌ひ仝
マルテの手記は毒にも薬にもなるような話でした。
>>108 >>151 今更だが、ネガキャンでも貼ってるのか?
茅野蕭々訳『リルケ詩抄』のことなら確かに歴史的価値しかないのは同意。
赤ではなく緑に入れてあることからも、編集サイドもそう理解しての刊行だろう。
岩波で昔出してた星野慎一訳はすばらしかったよ。勿論、今日的観点からは
色々とあるかもしれないが、詩として読むに足る訳になっている。
比較して悪いが、星野訳と比べると富士川英郎の訳が甚だしく凡庸に感じられる。
手塚訳『ドゥイノの悲歌』といい、望月訳『マルテの手記』といい、岩波はどうして
折角の名訳を切るのかなあ。
156 :
吾輩は名無しである :2009/06/17(水) 22:49:12
望月つながりで。マルテの手記」から歌曲。 -君を想ふたび揺籃にゆらるごとく 美し疲れの覚ゆる。 臥床に涙して眼ざめしことを 君に告げざらまし。 我がために眠らざる夜あるも 秘めて告げざる君、 この美しき渇きを 癒すことなく 心に秘めばや。 相思ふ二人を見ずや、 心を告ぐれば 偽りのあるを。 想ひてひとりのいや増すは君のみ。姿を変へしむるは君のみ。 しばし姿をとどめ、いつしか枝のそよぎと聞え、悔いを残さぬ香とにほふ。 契りし者みな去りぬ。 君のみ新たに生れてやむことなし。 君をとどめしことなければ、君を失ふ日はあらじ。- ・・・君をとどめしことなければ、君を失ふ日はあらじ。 これは、愛しあう二人が敢えて愛を語らないことで お互いの想いを純なものとして保とうとする、ということなのか、 あるいは、「君」を想う「我」の切なさを昇華しようとする どちらかというと一方通行な試みなのか、 一体どういうことなんでしょうか?
157 :
吾輩は名無しである :2009/06/18(木) 11:30:15
僕にはみんなが このスレで死んでいくようにしか見えない
マルテ
So, also hierher kommen die Leute, um zu leben, ich würde eher meinen, es stürbe sich hier 「es stürbe sich」となっているから、「みんなが死んでいく」というよりは、 主体のない漠然とした死という感じを受ける
>>156 現実世界において相手を失うことによって
観念世界において相手が新たに生まれて永遠のものとなる
はたから見れば一方通行な試みということだろう
162 :
吾輩は名無しである :2009/06/23(火) 20:57:08
リルケ自体が奇書の連続だよ ポルトガル文、とかフィレンツェだより とかだったらわかりやすいけども 「マルテの手記」は本当にわかりにくい
163 :
吾輩は名無しである :2009/06/24(水) 00:09:30
>>161 お答え感謝。
お手間ついでにもう少し伺いたいです。
「君を得なかったから永遠に君を失うことはない」という感覚(観念?)は
あなたにとって親和性を感じるものですか?近しい感覚ですか?
この感覚はある意味で観念上での君への永続的な愛の宣言に近いと思います。
私自身はなんとなく理解できる、あってもよい美しい感覚だと考えますが。
ただ逆に、君を「得る」ことでなぜ失うことになるのか、
現実に君を得ることが偽りの生成を不可避にするとしても、
偽りが喪失につながるその理路がよくわからないのです。
失うことで永遠に得ることはわかる気がするのに・・・。
美しい事物に近づき過ぎたら灼かれるからじゃね。
161ですが、親和性を感じるかどうかと聞かれれば、個人的な感覚としては、 半分くらいは共感できると思います。理解できるようなできないようなという感じです。 (まあ、小説の中の詩なので、内容をそのまま受け取ってよいかどうかは分かりませんが。) それから、「君を得ることで失う」というのが、どの箇所のことを指しているのか よく分かりません。「得る」というのは、真ん中の3行のことでしょうか。 しかし、ここの「相思ふ二人」というのは、多分、自分たち以外の恋人たちのことを 指すと思います。告白をすることに対して偽りを感じる「私」は、「君」に告白をせず 孤独であろうとするわけです。 というわけで「君を得ることで失う」とまでは言ってないと思います。
166 :
吾輩は名無しである :2009/06/28(日) 10:20:10
リルケは奇書が多い 「マルテの手記」とかを読んでも内容が理解しづらい
「開放性」というのがリルケの好んで使ったキーワードだというのだけど、直接あたったわけじゃないのでよくわかりません。 識者のご教示を乞います。 なんでも、「全体は部分の集合ではない」とかの類の話らしいですが。
「開放性」っていうのはハイデガーの用語じゃなかったっけ? リルケが好んで使ったかどうかはよく知らないけど、 「ドゥイノの悲歌」の中で、「人間以外の生き物は開かれた世界を見ている」 みたいな表現があったと思う。
ハイデガー・・。 機会があったら調べてみます。
リルケ自身は徹底的に「詩人」だから >全体は部分の集合ではない みたいなはっきりした哲学的思考とは距離を置いている気がする 開放性という単語で思い当たる詩もないなあ ハイデガーや実存主義でリルケを分析することはよく行われるから そのあたりの本をあさってみると良いよ
了解です。
というか
>>167 の元ネタを漸く見つけたら、ドゥルーズでした。
彼はベルクソンだと言うのだけど、はてさて。
やはり話半分が無難でしょうか。
172 :
. :2009/09/29(火) 10:34:56
ho
あけおめ
マルテの手記出版100年祭
177 :
吾輩は名無しである :2010/01/30(土) 23:21:24
ドゥイノが岩波で改版されてたぞ すごく嬉しい
178 :
吾輩は名無しである :2010/01/31(日) 13:48:26
リルケスレあったんだ ちなみにリルケ詩集(高安国世訳、赤)が岩波から2月にでるな。リルケ詩抄(緑)は持ってるが、さてどうしようか
179 :
吾輩は名無しである :2010/02/23(火) 21:45:04
>>178 斜め読みしかしてないけど、翻訳は悪くないと思う
原語に忠実に訳そうとして「私」が多いのが目に付いたくらい
オルフォイスをすべて載せてるのは好印象
ドゥイノ、オルフェの二大代表作が手に入りやすいのは嬉しいわ
ランボー、リルケスレの過疎り具合は異常。 ヴェルレーヌについては専用のスレさえない。 文学板、詩板の意味が全く無い気がする。
181 :
吾輩は名無しである :2010/06/15(火) 08:22:59
新潮の全集買ったぞ!それにしても、人いない
新潮から全集出てたっけ? 河出と弥生は知ってるけど
183 :
吾輩は名無しである :2010/06/29(火) 07:12:05
神品訳――すごいぞ。
184 :
吾輩は名無しである :
2010/06/29(火) 10:23:25 詩板のリルケスレとっくの昔に落ちただろ あそこは本当に酷いな