301 :
吾輩は名無しである:
否定する人はほんとそれをいうよなあ
上のほうで「世界の中心で愛をさけぶ」と比べてる人もいるし
実際にコレ読んで泣いたなんて言ってる奴なんか聞いたことないんだが
胸が熱くなるというより寒々しくなるからね。
ラストの場面とかもわざと投げ遣りに書いてると思う。
むしろ「反お涙頂戴」のような気がしたな。ここで読者に
泣いて欲しいなら、もっと他の書き方ができると思った。
amazonのレビューは泣いたやつだらけだが
2ちゃんねるはさすがにちがう。
むしろ森見のほうが萌えだろ
さすがに優生保護的な選択解体ではなく、
くろーんという無難な線をとったな、と。
>>304 泣いた云々より星5ばかりなのが異様だな
これを「セカチュー」に例える奴も泣く奴もなんかズレてる気がする
泣く一歩手前で妄想をやめるラストがいいじゃないのかなあ
泣くとこ1つもないだろ。
もうyoshiの本しか読めなくなってんだな。
今の世代は。
箸が転がるの見ても泣いちゃう年頃なんだろ
俺も「泣ける」小説だとは思わなかったな。
そういう風な先入観でよむとそんな感想になるんだろうな。
佐藤亜紀にはがっかりだ。
泣ける泣けないより
御時世に踊らされる病人呼ばわりされたことが悲しい。
でもって提案ですけど、この件に文句のある人、『小説のストラ
テジー』読んでから来いとか無理難題は申しませんから(いや、
たぶん、無防備に気持ちよく泣いたり滅入ったりするために小説
を読んでおかしくなる人は読んでも怒るだけだから)、もう少し
まともな――つまりは作品に則したご意見ご反論を寄せて下さい。
おれはビョーキじゃない、というならなおのこと。悪口と雑言だ
けじゃ、それこそ病人にしか見えませんよ。
ぷぷ。ここで佐藤馬鹿にしてないで、
ちゃんとわたしを離さないでのよいところを書いて送ってみろよ。
「泣き」以外の要素でなw
314 :
吾輩は名無しである:2007/01/22(月) 00:14:53
じゃあ、酒入ってるが思いつくままに批判してみる、一応ネタバレ有
とりあえず、佐藤亜紀じゃなく翻訳が糞じゃないか
文体はこれでいいの?
あと、”癇癪玉が破裂”とか”先生の元気溌剌ぶり”とか、それは無いだろと感じること多々
で、
>>受け狙いにちょっとホグワーツ入れて
>>(寄宿舎の餓鬼どものちまちました交流、ってみんな好きだよな)
どこがちょっと入れてなんだ?「わたしを離さないで」、つまり
ホグワーツ=心の中で消えつつある古い世界、から離さないでと懇願する少女
というのがこの小説のメインテーマだろ
>>社会性を持たせるべくクローン技術と臓器移植の問題入れて
解説に、
この小説が遺伝子工学における倫理を考える最重要テキストとなるだろうとあったが
こっちも大馬鹿
この小説におけるクローン技術は、さっきいったテーマを描くための装置でしかない
そもそもこの小説世界から、どんな立体的な社会がたちあがるんだ
>>ネタバレ、とか言わないように。最初の四分の一読んで、ははん、と思わないなら、
>>小説なぞ読むのは時間の無駄だ
そんな事いったら
最初のページから介護とか提供者って言葉を出してるんだから、四分の一も要らない
それらの言葉と過去の思い出が同時に語られることに対して違和感を感じ続ける、
ははん、と思うまでの読みは無駄なのか?
反論への反論はいいですから、
この小説が良いと思った理由を教えてくださいよ
泣き以外でね
316 :
吾輩は名無しである:2007/01/22(月) 00:38:19
続き
>>全体は難病悲恋サナトリウム風味に仕上げて、はい出来上がり、
>>という手抜き工事ぶりも情けない
この小説はそんな単純じゃない
ナボコフの「ロリータ」は、純粋恋愛小説か?(amazonのレビューにあったが、白痴か)
解説にもある「記憶は捏造する」というテーマは重要だろ
解説を読んでから再読すると、読み方が変わった
俺には
彼女によって語られる記憶が、黄金色の過去が、ほとんど妄想的領域にあるように読めた
他の提供者の記憶が急速に褪せていくのに、キャシーのそれは鮮やかなまま
だからこそ、ラストの彼女が妄想(のような回想)を
一度でやめることに読者が胸を打たれるんだと思う
この一度というのは、「わたしを離さないで」という回想録のための一度だな
>>315 俺は
反論への反論、への反論はいいと思うよ、してくれ
泣き以外って何?
「泣かせ」るのは駄目だけど、「胸を打たせ」るのはいいの?
長々と書いたけど、俺は要はラストが好きだったの
普通、あそこの妄想でいろんな言葉をリフレインさせるわけでしょ
トミーにもう一回会ったりさw
で
反論ある?泣き以外で
318 :
吾輩は名無しである:2007/01/22(月) 01:19:43
あ、あと「バルタザールの遍歴」はすっごく良かったんだからね!
319 :
吾輩は名無しである:2007/01/22(月) 01:53:01
酔いに任せて連投
>>世界が異様なくらいちまちまと狭苦しく、そのちまちました迷路の中を、
>>作者によって鼠並みの知能しか与えられなかった登場人物が右往左往して
>>可哀想な目に遭う話でも平気な方にはもちろん大いにお勧めできます
世界が狭いというイメージは大事かも、まあジャンルだよ、「キミとボク」
でも、迷路ってのは違うだろ
解説の柴田のいうとおり「不可避な運命」ってのは、どうしようもなく一本道なわけで
キャシーもトミーも運命には最初から気づいてたって書いてあるじゃん
まあ、鼠並みの知能ってのは同意かな
「動物の絵描いて、ご褒美に自由」って「ポイントためて、ご褒美に戦車」並みに馬鹿
でも結局、彼らに与えられている形象は、ベイビーなんだよな、まあ馬鹿なんだよ
(「わたしを離さないで」のキャシーの解釈)
子宮、産道、赤ちゃんか、出来過ぎだな
佐藤の言うお涙頂戴つーのは、エモーショナルな反応だけを狙いやがったってことだよ。
バルタザールでたとき読んだけど、
あれ何かの引き写しだったらしいじゃん。
お涙頂戴はいけないけど人真似はOK?
323 :
吾輩は名無しである:2007/01/22(月) 13:44:59
>>321 いくらなんでも、
それで何かを語ったつもりになってないよな?
ここが2ちゃんねるだとはいえ
って事で向こうに貼りなおしてくるわ
誰だか知らないが佐藤亜紀のブログに投書した奴
出て来てあやまってくれ。
あんな奴の仲間だと思われるのはたまらない。
普通のイシグロファンはもっとまともです。
いつものイシグロファンとは違う層が動いているのは確か。
だからああいう人も出てくるんだよ。仕方がない。
あれ有名なアンチ佐藤だよ。
ほらみろ、お前らが煽るからまた馬鹿が暴れ出した。
328 :
321:2007/01/22(月) 23:43:58
えっと…ガセなんですかあれ?
調子に乗ってあんなこと書いちゃいましたが
バルタザールは面白く読みましたよ。
10年以上前なのでよく覚えてませんが
信じてる人がいるんだから
何百回とコピペしてみるもんだ
331 :
321:2007/01/23(火) 00:48:02
>>331 なんで俺が自分の嫌味の解説しなきゃならんのだ
このテイ脳
>>330は
>>321も例のコピペも、何も語ってないという点じゃ同レベルって意味だ
お前はあのコピペ読んでさ、まず、「これはガセではない」と思ったんだろ?
あ
というか、お前「わたしを離さないで」も読んでないだろ
>>320 しかしそれを言うなら、エモーショナルな反応をしてしまった自らを省みるべきだな。
一見エモーショナルな反応を狙っているように見せて、
実は安易な感情移入(「同情」や「共感」)を強く拒絶するように作り上げられていることを
見逃すとは、若干サトアキらしからぬところだ。
アキたんはエモアレルギーだから
普通なら何ともない程度のエモでも蕁麻疹が出る
エモ入ってるよと教えてやると
ほんとは入ってないものでも蕁麻疹が出る
それより柴田解説の2005ブッカー云々が響いてるとおもた。
受賞者はサトアキご贔屓のジョン・バンヴィル。
確かにあんなこと書く必要はない。
佐藤のイシグロ批判は、「文学的野心がない」この一点につきる。
文学的野心もなく安易で猪口才なエモ狙いってとこが許せないんだろう。
たぶん期待してただけに失望もでかかったんじゃない。
>>337 ナボコフ好きらしいし、そうなんだろうな。ひたすらエモエモ言ってるし。
でも、あそこまで徹底しちゃったらペンペン草も残らない。
文句出しといた
340 :
吾輩は名無しである:2007/01/24(水) 18:33:53
エモいの嫌いだから、サンホラもアリプロも嫌いだってね。
>あとさ、前から猛烈に気になってたんだけど、三十過ぎ、四十過ぎの女を捉まえて「乙女」とか「少女」とか言うのは(「女子」ってのも気持ち悪いな。「文系女子」とか、聞くなり鳥肌立つんだが)馬鹿にしていすぎやしないか?
>人を半人前呼ばわりするほどてめえはお偉いお方かよ、としか返答のしようはないぞ。
>そしてなおさらよく分からんのが、平気で「乙女」とか「少女」とか自称する三十女、四十女だ。大抵は何となく腑抜けた情けなさ漂うキッチュ
(『ロスト・イン・トランスレーション』のちっちゃなおリボン付きデカパン、みたいな)に対する執着を明かす時に使う韜晦のようだが、端で聞いてたって、不気味なものは不気味である。
パブリックスクールで勉強できなくて虐められていたけど
サッカーは得意だったリチャード・ブランソンを思い出した。
腐ってもイシグロと腐っても森川の違いだろ
森見。
345 :
吾輩は名無しである:2007/01/28(日) 14:27:14
age
ただ「age」とか書かれると
次に書く気しないんだよね。
(他のスレにあったイシグロ関係レスを勝手に転載)
>>347-350 16 :吾輩は名無しである :2007/01/28(日) 13:20:43
雑談といえば、
去年話題になった『わたしを離さないで』やっと読んだ。
カズオイシグロは書くたびに実験的な試みをやるが
今度はさすがにアガサの国の…と思わせるミステリー仕立て、
もって行き方が巧くて、思わずいっき読みさせられてしまった。
ページを開いたら最後食事もトイレも惜しんで
最後までいっきに読み通したのは、思えば『海辺のカフカ』以来だ。
18 :吾輩は名無しである :2007/01/28(日) 13:33:06
英国は、クローン羊ドリーを産んだ生殖&先端医学の先進国で
科学的見地からいえば
臓器移植はES細胞から各人の移植用臓器を作ることがじき実用化されるのは
自明の理であって、
臓器移植の為のクローン人間が創られ集団で育てられる…などという
設定自体が、荒唐無稽すぎるのはいうまでもない。
にもかかわらず高い評価を得たのはなぜか。
第一にイシグロの巧みな構成と展開によって作品としての面白さが一級であるから。
そして、それよりも重要なのは、
含まれるテーマが、まさしく人間の本質を衝いていて、
読んだ者は誰でも、それが自分自身のことでもあると、無意識に感知するからだ。
19 :吾輩は名無しである :2007/01/28(日) 13:45:22
>>16 >>18 から続いて
読後の重さ、どこかに底知れない凄みを含んだ砂を噛むような後味…、
それらが、作品自体に秘められた意味を教える。
我々自身が、まさしく、
「次の代」へDNAを渡して消えていくように運命づけられた存在であり、
何故?何時?何の為に?と問うことも
何者によってこの世に存在させられ再び消えていくのかも知らされず、
ただ、ときがくれば全てから離れて
従容と消えていくしかない、それ以外の在り様は許されない存在であるのだと、
それは、したたかに教えている。
20 :吾輩は名無しである :2007/01/28(日) 14:06:14
カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』は
だれもが
地球の有限さを実感し、宇宙の広大さを知り、
ヒトゲノムの解読や心脳問題への科学的肉迫を目の当たりにしながら
自分という卑小な命の生きて死ぬ全体構造を知的に俯瞰できる21世紀の
いっそう先鋭化した存在の不安を
象徴的に描きえた最初の小説かも。その意味で衝撃的である。
かといって永く後々まで残るかどうかは不明。
凌駕するような作品が、これから続々現われると思われる。
どーでもいいレス転載乙
これはひどい
佐藤がまた書いてるぞ。反応してやれ。
今回の批判はまともだね。
前回までは何も言ってないに等しかったが。
「わたしを離さないで」推してる奴ってかなりそうそうたる面子だけど、
まあ、佐藤も嫌なもんは嫌って言えて凄いわ
豊崎じゃ話しになってないな
もしこれが渡部淳一や宮本輝だったら
「ほら読めてないw」って言われるだけなのに
357 :
吾輩は名無しである:2007/02/10(土) 18:45:00
スレ違いもいいとこですみませんが、
フォースターのハワーズエンド、この話のテーマってなんですか?
スレ違い
自分のうんこ食って氏ね
359 :
吾輩は名無しである:2007/03/01(木) 17:23:47
>>347-350 転載乙。
大体言ってることはわかるけども…反論もある。
>だれもが 地球の有限さを実感し、宇宙の広大さを知り、
>ヒトゲノムの解読や心脳問題への科学的肉迫を目の当たりにしながら
>自分という卑小な命の生きて死ぬ全体構造を知的に俯瞰できる21世紀の
>いっそう先鋭化した存在の不安を
>象徴的に描きえた最初の小説かも
存在の不安は原始時代から変わらずあったはずで。情報と知識の共有化が進んで
知的思弁人口が少しは増えたとはいえるだろうけど、
あらゆる時代に先端部の人々が体感する存在の不安は全然変わっていないと思われ。
自分が何処から来て何処へ行くのか、自分とは何か?
何故死ななければならないのか? 一体いつ死ぬのか? …死とは何か?
>>359 なにが「先端部の人々」だよ。
死の不安や恐怖くらい誰もが持ってるよ。
たしかにお前は今ごろ遅まきながら気づいたのかも知れんがね。
みんなが知ってることにいまやっと気づいたことを知れ。マヌケ。
カズオ・イシグロ読んで
頭に「科学」「SF」とか浮かぶ奴はクローン
だから、「中国人の部屋」だろ?
363 :
マロ:2007/03/03(土) 00:24:42
呼び名は石黒かずおじゃ何かまずいのだろうか。
オカズ・カリ黒
366 :
吾輩は名無しである:2007/03/05(月) 18:05:43
必ずしも石黒とは限らないしね。
367 :
吾輩は名無しである:2007/03/07(水) 13:26:57
意志黒加州雄
んなーこたーない
369 :
吾輩は名無しである:2007/03/14(水) 22:46:09
セルヒオ・アグエロかと思った
370 :
吾輩は名無しである:2007/03/18(日) 23:30:59
アイランド
「充たされざる者」文庫落ち。1,260円 05/25
英語で読むなら faber and faber と Vintage International の
どっちがいいですか。
紙の質や書体を比較できる人は居ますか?
1冊洋書(ハードカバー)で持ってるけど、和書と違って裁断面が不揃いであんまりいい印象は持たなかったよ。
374 :
吾輩は名無しである:2007/05/30(水) 22:31:41
あげ
375 :
吾輩は名無しである:2007/06/01(金) 08:46:44
まげ
376 :
吾輩は名無しである:2007/06/02(土) 10:18:25
あげ
さげ
はげ
ペーパーバックで読んでたのですが
chapter2あたりでいつのまにか挫折してしまいました
やっぱり最後まで読みたいと思って
今日、一年ぶりにふたたび本を開いてみますた
380 :
吾輩は名無しである:2007/06/04(月) 22:11:03
わたしも読んでます。2ヶ月かかってまだchapter8です。
なかなか進みませんね。
381 :
吾輩は名無しである:2007/06/08(金) 11:28:57
あ
382 :
379:2007/06/09(土) 12:53:54
chapter2じゃなくて12でした。
また読み始めたらやっぱり面白いかも。
Ruthってやな奴だな。でもなんだか憎めない。
383 :
吾輩は名無しである:2007/06/11(月) 12:33:50
ミス・ケントンはツンデレ
384 :
吾輩は名無しである:2007/06/11(月) 22:59:34
映画版はがっかりでした。
そもそも、満足する映画化といもの自体がありえんのですよ。
文学の場合とくに文章を味わうものだからね
387 :
吾輩は名無しである:2007/06/14(木) 11:40:30
そうですね。でもあのラストは再現してほしかった。
388 :
吾輩は名無しである:2007/06/18(月) 21:48:35
あげ
389 :
吾輩は名無しである:2007/06/19(火) 18:34:59
あげ
390 :
吾輩は名無しである:2007/06/25(月) 21:38:56
石黒ならば
391 :
吾輩は名無しである:2007/06/26(火) 20:27:20
イチグロ
文庫化された『充たされざる者』読了。
疲れる小説だった、、、
読後、スケジュールの確認にちょっと神経質になってしまったw
「わたしを離さないで」やっと読み終わった
やばい泣きそうだ泣きそうだーと思いながらぎりぎりまで引っ張られて
最後のチャプターでどっと涙が出た
394 :
吾輩は名無しである:2007/07/15(日) 10:57:40
コインロッカーベイビーズと永遠の仔のパクリだな。
しかしこいつ日本の小説よくよんでるわw
395 :
吾輩は名無しである:2007/07/15(日) 11:41:25
>>394 だからバレないように日本語できないふりしてるw
ではこれ誉めた人って龍を読んでないんだなw
397 :
吾輩は名無しである:2007/07/16(月) 02:54:28
おれもコインロッカーはちょっと思い出したな。
たしか英訳もされてたと思う。
398 :
吾輩は名無しである:2007/07/16(月) 11:12:13
どこでだか忘れたんですけど
「わたしを離さないで」の原文では
主人公が少し頭の足りない人っぽい感じで語っている
という見解があったんですが、ほんとうでしょうか。
399 :
吾輩は名無しである:2007/07/16(月) 14:28:13
このスレタイ
なんか
にくたらしいな
400 :
吾輩は名無しである:2007/07/16(月) 15:02:39
離すもんか