>>671 Joseph Roth は散文の名手。フローベールにも喩えられるほどで
原作は、佐藤亜紀の悪文*とは似ても似つかない。<*『バルタザールの遍歴』
佐藤亜紀がヨーゼフ・ロートから盗んだのは、文体ではなく、
>>634の言う通り
物語を支える時代背景と雰囲気、ナチス台頭前後のウィーンの光景等々…だ。
自らその中を生き延び国境を越えて放浪したヨーゼフ・ロート自身が書いたものの
パクリ…なるほど、道理で歴史的跡づけと時代相だけは巧みに描かれていた。<*
一肉体の双子という設定は、萩尾望都の漫画からか。
貴族の家門にまつわる諸々と遍歴の細部、そして章立ての手法は、
イーヴリン・ウォー『ブライヅヘッドふたたび』から仕入れて盗んだ知識か。
ならば、佐藤自身の手になるのはただ、女性下着のフリルやレースめいたチマチマ飾りと
下手なユーモアもどきのみ。…得体の知れなさの正体は「盗作」だったか…呆れたね。