道端でレモンかじったら、女子中学生に浮浪者をみるような目つきで見られたぜ。
通報される勢いだった……。
檸檬いいねー。子供にはまだ分かんないけど
大人ではもう通りすぎちゃってるであろう
あの微妙な鬱感がたまんなく良いわー。
初めて読んだ時は気になるものの心情的にどうも理解できなくて
後々、気になって再度読み直したらヤバいくらい共感してハマって
今読むとこんな頃があったよなぁ〜、って微笑ましい感じ。
374 :
名無しさん〜君の性差〜:2009/09/17(木) 00:32:34
丸善の本棚の上にレモンが置いてあったら爆弾だと思うのは、氏の『檸檬』を読んだ人。
?全然、爆弾だと思わないんだけど。
普通にレモンだと思うだけだけど。
レモンから爆弾を連想するかな
資本主義社会を批判してるんだろ
376 :
匿名希望さん:2009/09/17(木) 22:40:53
レモンから資本主義?
連想出来ないなあ・・
レモン自体が、爆弾や資本主義の象徴には思えない。
高村光太郎の、レモンだったら
鮮やかな黄色いレモンが、愛の象徴、と言われると
納得できるんだけど。
作者が、レモンを爆弾に見立てたのは
イメージの落差が大きくて面白いと思ったんだろうが
現代では、どうかな。
この作品を批判するのが、何となくタブーになってるのかな。
378 :
弧高の鬼才 ◆zD.tvziESg :2009/09/17(木) 23:25:03
ボケしかいないコントか?
おもしろいね
梶井を捨て切れないのは未熟な証拠
スレ覗いてるおまえがいうと説得力ゼロだよな
381 :
吾輩は名無しである:2009/09/24(木) 00:40:57
初めてこの人の作品本格的に読み始めたんだけど、何で主人公の名前がみんな「たかし」なの?
丸善にはときめきがあったよ。若いころ、洋書とか、美術書とかいっぱいあって。
それをレモンとかけているだろうだけど。
昔はレモンはときめいた食べ物だったんだろうし。
383 :
吾輩は名無しである:2009/10/25(日) 23:24:21
雰囲気小説
384 :
吾輩は名無しである:2009/10/25(日) 23:58:43
檸檬が似合う者と似合わない者がいることは確かw
385 :
吾輩は名無しである:2009/10/26(月) 00:01:31
ブックオフで「ゴーマニズム宣言」のとなりに、私じゃない誰かがわざわざ挟んでいった『ブレヒト詩集』を見て、檸檬だなぁと思った。
露骨過ぎる雑多な主張よりも、その行為がなんとも檸檬な感じ。
蠢く牛刺し。生姜のかほり
「ある心の風景」が梶井ベストなのって俺だけ?
昔の夜遅くの情景、華やかな京都の昼ではなく夜にしか生きる事のできない男の心が描かれてて
感情移入しやすい作品なんだが…
私のベストは愛撫
ぬこハァハァハァ
猫の可愛さ神秘性愛情をこれだけ端正に短く美しく書いた作品は他に無い
禁烟日記ってどこで読めるの?
390 :
吾輩は名無しである:2009/11/17(火) 23:21:05
俺のベストは「Kの昇天」
391 :
吾輩は名無しである:2009/12/03(木) 20:49:35
あげ
392 :
吾輩は名無しである:2009/12/12(土) 11:26:33
うまく言えんけど、梶井基次郎を否定する世の中であってはほしくないな
人間は愚かで、時に悪魔のように堕落する悲しい生き物だけど、
こんな宝石みたいなモノを生み出すから、
希望、救いがある。
そう思いたい。
梶井の人生はあまりに短く、決して健全ではなかったかもしれないが、
魂を搾り出す様に創り出されたその作品は永遠に輝き続ける。
残酷な現実の前には、その輝きは無力なのかもしれないが、
人間を肯定出来る何かがあるはずだ。
梶井の苦悩、悲しみが紡ぐささやかな美には、確かな価値がある。
394 :
吾輩は名無しである:2010/01/27(水) 01:57:47
檸檬が爆弾っていうのは、ようするに丸善という空間にそぐわない異物なんだからだろうな。
詰まれた本と檸檬は、そこだけ異世界のようで、見た人は通常の空間を破壊されたように感じる。
また丸善そのものが現在の主人公を圧迫する象徴であり、檸檬は過去の自分の象徴であると思う。
だから檸檬という爆弾が丸善を破壊すると空想することで、鬱屈した現在を抜け出そうとしているのかもしれない。
主人公にとっての過去とは何らかの失った感覚なんだろうな。その喪失感。
395 :
由希 ◆YUKI2.V6mk :2010/02/04(木) 23:33:14
ゴリラ言うなw
396 :
吾輩は名無しである:2010/02/05(金) 11:13:41
>>375-376 遅レスだがな。「丸善=既存の価格体系」として見れば、
檸檬を仕掛けた悪漢である「私」はそれを破壊しようとする
テロリストだよ
ちくま文庫の一冊物の梶井全集には、宇野千代の秀逸なエッセイがついてるね。
当時、梶井は宇野が好きだったんだが、
ブサイクな自分を宇野が好いてくれるはずもないことを痛烈に自覚していたし、
宇野のほうではそれを十分に見抜いていたんだな。
そのへんのところを、80の婆さんになった宇野が回想してるんだ。
ああ、人生って・・・・
398 :
吾輩は名無しである:2010/02/11(木) 22:07:15
一緒に歩いて檸檬買ってるような気分になる。
爆弾って言われてぎょっとして読者に戻るんかな。
こういう味わいの短編は、ボードレールの「パリの憂鬱」にもあるな。
「不都合なガラス屋」とか。
もっとも、こっちは散文詩で、梶井のような温かみはないかわりに、
殺伐感はふんだんにある。
401 :
吾輩は名無しである:2010/02/12(金) 00:20:09
梶井が好きな人は、三好達治の初期詩集や散文も好きだよね。
レモンで皮からもプシュッって香りがでるよね。
403 :
吾輩は名無しである:2010/02/27(土) 02:44:16
基次郎は滅びない
404 :
吾輩は名無しである:2010/03/07(日) 02:54:57
資本主義とか価値体系云々ってのは、昔、柄谷行人が言ってたんだよ
406 :
吾輩は名無しである:2010/03/09(火) 21:35:54
白樺派を人道主義とかもてはやしている程度に、荒唐無稽だな
407 :
たろふ ◆tsGpSwX8mo :2010/03/09(火) 22:26:59
この作家、檸檬しか面白くないもん^p^
408 :
吾輩は名無しである:2010/03/10(水) 21:18:39
冬の日もいいじゃん
愛撫、冬の蠅、Kの昇天などもいいよ。
愛撫大好き。ラスト最高。
松橋登の朗読は、もう話題になってるのかな。檸檬のほか冬の日とかもある。
あれオススメ。声は甘いけど実にいい。
今日は梶井基次郎の命日。
松阪城址に梶井の石碑があるのはいいんだが
近くに檸檬の木が植えてあるのは違うと思う
梶井の顔を見ると落ち着く
415 :
吾輩は名無しである:2010/06/08(火) 14:09:08
416 :
吾輩は名無しである:2010/07/30(金) 17:47:08
イケメン
ある崖上の感情を読んだ。やっぱ梶井はたまらんわ。
もっと長生きして、鴎外みたいに色々な題材を扱ってみて
欲しかった。あの心理描写の巧みさは、漱石や鴎外、太宰にも
負けてないと思う。
梶井の顔は反則
419 :
吾輩は名無しである:2010/08/11(水) 21:32:46
梶井基次郎はどうしてあんなにゴリラなのか?
事実にゴリラだからじゃない?
端からじぶんを人間だとは思っていないから。
421 :
吾輩は名無しである:
なんの話だったか、猫の耳の裏が竹の子の皮に似ている、と言って、『その耳を、駅員が使う切符切りでパチンと打ちたい衝動にかられる』
とか書いてあって、おれは、ここ読んでいて大笑いしてしまった。
たしかに、猫の耳の裏は、竹の子の皮に似ているよ。パチンと切符切り(と言っても、もう通じないか)で云々は、実に実感でき、
この残酷というより、絶妙なユーモアには脱帽さ。
ともかく、梶井は『檸檬』で不滅になったな。これは上質な散文詩だよ。
なんど読んでも飽きない。物語ではなくて、詩だからさ。