ボードレール

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1名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中
無いようなのでたてときます。
2名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 18:36:00
関連スレッド
人生は一行のボオドレエルにもしかない
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1111468906/
ランボー、ヴェルレーヌあたりも一緒にしてくれ。
4名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 18:54:24
世にも不思議な物語
映画もあったな
5名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 19:35:27
ユーゴー、マラルメスレもない文学板なのに。いつまで持つやら。
6名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 19:37:36
>>1さん乙!
嬉しい。
7名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 20:19:33
フランス文学の輝かしい時代はボードレールから始まった・・・と信じています。
8名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 22:18:21
フランス詩人スレもあるのでそっちもよろしく
容姿でどうしてもランボーの方を読んでしまう。
詩人って容姿も必要だと思いませんか?
あんなポエジーな作品を書いている梶井は反則だと思いませんか?
この前詩集買った
11名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 01:07:54
ボードレールも容姿は格好いいと思うが
ところでナダールが1850年にあの有名な写真を撮ったとき
まだボードレールは29歳なんだよな
若はげか
むろんその部位について言っているのです。
14吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 12:15:21
2006/02/13(月)
15吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 12:34:51
ボードレール童貞説ってのがあると聞いて親しみがわいた
16吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 15:55:57
あの究極の浪費家がオンナを知らんなんて信じられないな。
17吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 18:30:34
>>15
たしか混血の彼女がいなかったっけ?
A une creoleなんて実際にしてたかしてないかでずいぶん解釈がかわりそう。
18吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 15:29:43
期待age
19吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 16:46:52
このスレには(俺も含めて)まともにボードレールを読んでる奴はいないと見た!
20吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 16:59:30
それはどうかな?
21吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 17:37:48
恋人は当時最も輝いていた踊り子さん クレオール人じゃなかったっけ 名前は忘れたの
22吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 09:15:35
ジャンヌ・デュヴァル
23吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 13:14:36
>>19
まともに読んでない奴はA une creoleの存在すら知らない。
(学術上のこの詩の評価はよく分からんが)
24吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 14:46:13
ポートレートかっこよく決まってるね でもボードレールって写真を批判してたよね 完全なる写実とか、現実を正視することは芸術では無いとか あんまり一貫性がない
25吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 14:49:49
ボードレールの詩の最大の魅力は散文的な明晰さと
ポエジーの共存にこそあると思ってたけどね...
26吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 14:50:59
明晰ならなんでもいいって訳ではないが、谷崎好きなオレは
詩的な表現と明晰な表現は矛盾しないと信じたい。
27吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 22:46:18
谷崎はやっぱりすごいですよね
28吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 01:08:02
けっきょく北上二郎って誰なの?
29吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 11:50:14
「真夏の豪華な真っ盛りの間には、
われらはより深く死に動かされる」

人工楽園
30吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 14:55:15
ミシマの「真夏の死」はここから取った?
31吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 23:55:37
>>26>>27
ボードレールのスレでなぜに谷崎マンセー?
谷崎って詩的か? 明晰か?
気持ち悪い文章じゃん。
好きだけど。
32吾輩は名無しである:2006/02/20(月) 05:02:34
明晰と詩的をわけようとすることないやん 技巧がばちんと通った短歌って明晰やん ランボーの詩も明晰やん
33吾輩は名無しである:2006/02/20(月) 14:48:13
ただ、文学=明晰でないって思い込んでる連中がいるからな...
34吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 02:40:45
小林秀雄の批評はも詩的ながら明晰やん
35吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 08:13:18
この人、詩人と言うより批評家だったって本当ですか?
36吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 14:15:59
生前はそうだったらしいけどね。
37吾輩は名無しである:2006/02/21(火) 18:58:08
美術批評家、文芸批評家で、詩も書くダンディ、といったところ。
38吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 10:55:25
悪の華の邦訳は誰のがいいんでしょうか?堀口大學のと鈴木信太郎のを
持ってるんですがどちらも捨て難いです。他の人のはどうなんでしょう?
39吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 13:33:29
ちくま文庫の阿部良雄のかな
鈴木信太郎のは凝って難しくしすぎ。原文だって決して難解ではなく
むしろ誰でも読める平易な言葉で書かれているというのに
岩波文庫というネームバリューもあって初めて手に取ったのが鈴木訳で
そこで「悪の華」を挫折したという人も少なくない
40吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 23:55:22
詩よりエッセーが好き
41吾輩は名無しである:2006/02/24(金) 01:06:37
俺の中では世界初のコピーライターって感じ
42吾輩は名無しである:2006/02/24(金) 01:22:09
>>41
あ、その説明、うまいかも。
43吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 05:37:20
なんでコピーライターみたいなの?? 美術評論家で詩人、精神病者で恋愛マニアでお金にぐずぐず
44吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 05:38:02
遺産を使い込んで酒びたりで夢みがちで
45吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 10:37:15
ボードレールは、この詩が好きです。
Celui qui regarde du dehors a travers une fenetre ouverte,
ne voit jamais autant de choses que celui qui regarde une
fenetre fermee. Il n'est pas d'objet plus profond,plus
mysterieux,plus fecond,plus tenebreaux,plus eblouissant
qu'une fenetre eclairee d'une chandelle. Ce qu'on peut
voir au soleil est toujours moins interessant que ce qui
se passe derriere une vitre. Dans ce trou noir ou lumineux
vit la vie,reve la vie,souffe la vie.
開かれた窓を通して外から眺める者は、閉ざされた窓を眺める者ほどに
多くのものを見ることは決してない。蝋燭の火に照らされた窓辺ほど、
底深く、神秘的で、内実に富み、闇に満ち、またまばゆいものはない。
陽光のもとに見得るかぎりのものは、一枚の窓ガラスの背後に起こる
ことにくらべ、興味において常に及ばない。この暗く、あるいは光
あふれる穴の中に、人生は生き、人生は夢み、人生は苦悩しているのだ。
『散文詩集』<窓>
46吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 17:56:48
mais mal sain en tout cas.
47吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 18:01:59
Et ca donne le courage.
48吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 18:32:24
お小水
49吾輩は名無しである:2006/02/26(日) 17:53:06
おいっ
50吾輩は名無しである:2006/02/27(月) 18:18:07
ボードレール、読んでる人が、少ないことは間違いない。
51吾輩は名無しである:2006/02/28(火) 04:24:35
句読点がおかしいよ
52吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 14:17:32
>>51
いいの、これで。
53吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 15:15:48
ボードレール全集、人文書院版を持っていますが、最近字が小さいのと、翻訳
に疑問を抱きまして、例えば筑摩の、阿部良雄さんの個人訳はどうなのでしょう
か。因みに悪の華の集英社文庫の安藤元雄さんの訳は嫌いではありません。
また、全集だと古本でも5万円以上しますが、文庫版の全詩集と批評を揃え
れば、全て入っているのでしょうか?批評が現在文庫でも4.5千円するのは
馬鹿バカしくて、買う気はしませんが・・・
54吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 15:49:32
「悪の華」の邦訳は集英社世界文学全集の「ボードレール、ペイター」に収録されたのが
一番いいと思う。安藤元雄のです。これを改訳(改悪?)したのが集英社文庫版。
阿部良雄の文庫版は詩も批評も一応信頼できるものだと思います。センスの良い訳文とは
思えないけど。それにしてもちくまの文庫の批評そんなに高いの?
55吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 17:15:31
金子光晴の訳、読んだ人いる?どう?
56吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 21:54:25
54の方貴重な情報ありがとうございます。「集英社版世界〜」探してみます。
筑摩文庫の「批評」は高い巻は7000円の値が平然とついています。個人的
にはb−オフによってかつての古本屋が淘汰されたことは、非常に残念に思って
いますが、彼らの絶版、初版という理由で、ぎりぎりまで高い値を付けたがる
商売のやり方は、彼らの言い分も充分聞いて知っていますが、好きではありま
せん。「批評」が再販されれば値崩れするわけで、今つけている値段の根拠が
市場で数少ないと言う理由のみであることに、少しは恥かしく思うべきでしょう
ま、結果として、それが今の個人の古本屋の惨状に繋がったわけで、今更、ケチを
つけるのも馬鹿馬鹿しいのですが。ただ、生き残っている古本屋も相変わらずで
あるのを見て、憤りが甦ってきた次第です。
57吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 22:21:32
でもさ、筑摩文庫はすぐ絶版にするから、好きな作者のものが
出たら、とりあえず買っとくしかないと思うよ。さらにいえば、
価格がいくらしようと自分が好きなものなら、買うのが「読者」だと、
私は思う。ブックオフや古本屋も商売なんだから高く値づけすることを
非難することよりも、欲しいものは揃える「気合」が必要だと忠告したい。
でないと、いつまでも後々の後悔が消えないと推測するよ。
58吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 22:51:35
おっしゃる通り。向こうが商売だから好きな値付けをしても自由である
のと同様に、こちらはそのやり方を支持するのも、非難するのも自由で
しょう。まだ10年も経っていない定価12・300円の文庫本が70
00円?冗談じゃない。商売人とは自ら作るものにあらず、それを安く
仕入れて売る、下品な仕事、そのことを承知の上で、銭勘定に勤しむの
が真の商売人。ボードレール当人になら、いくらでも払いましょう。だ
けど、ボッタクリ商人に儲けさせる寛大さは残念ながら、持ち合わせち
ゃいませんぜ。「気合」は少なくとも、古本相場のままに買ってる輩よ
りは数倍持ち合わせてますので、どうぞ、ご心配なく。
59吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 11:32:51
ほしい人の足元を見るような古本屋の値づけはいやだね。
ネットオクでうまく見つかれば利用したい。
地方の大型書店で新刊で売れ残っていればベスト。
60吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 12:05:48
ネットオークション、いろいろ見てますが、出品者も相場はわかってますからねえ。
どなたかいい思いし方、います?
6157:2006/03/02(木) 12:51:15
>>58
ま、そうでしょうけど…。手に入れなければ読めないなら
買うしかないと思うんだけどね、といいたかった。
7,000円でそんなに理不尽だという感覚の人からすれば
とんでもないことだろうけど…。
62吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 13:46:15
ひねくれた人は嫌い。
63吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 14:53:42
スーパー源氏や「日本の古本屋」でも見つかることあります。
値段はほぼ相場だけどどうしてもほしい本があれば買いです。
河出書房の古いボードレール全集(戦前に刊行)は状態良いもの
が結構安く買えます。村上菊一郎訳の「悪の華」、佐藤正彰訳の
批評など訳文も質が高いです。
64吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 15:24:46
参考にまります。とにかく一度は眼を通さないと、話になりませんからねえ。
では、ランボーはどうでしょう。個人的には小林秀雄は好きです。以前、粟津さん
の全詩を持っていて、これで安心と思っていたのですが、先日ほとんど一〇年ぶり
に眼を通したところ、当時「現代語訳〜」と帯に書かれていたコピーが、すっかり
色褪せているのを実感した次第です。粟津さんはルドンのファンで、そのセンスは
今でも合わない訳ではないのですが、ランボーに関しては、ちょっと・・・。
如何でしょう?
65吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 15:29:30
スレ違いだと思います。
66吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 16:04:53
そんなこと言わずに・・・。
では、人文書院の全集は?手元にありますが、可もなし、不可もなし。続けて
言うとカフカ。これも、ひさしぶりに読んで、へえ、こんな程度?という
感想しか湧いてこなかったのに、少なからずショックを受けてます。ま、20年
前の自分のレヴェルに対して、一番ショック、ですが。
67吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 16:22:16
【今は亡きランボーを偲ぶスレ】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1026873929/
68吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 16:35:11
ていうかアマゾンとかの古本の値段を信用するバカがいるのか
69吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 16:37:44
信用なんてするわけはありませんよ。きっと、そういう意見が聞きたかった
んじゃないでしょうか。ただ、現実にそういうサイトがあると言うことは・・・
70吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 17:10:26
ランボーは宇佐美斉訳のちくま文庫がかなり良いと思います。
訳文そのものがわかりやすい現代日本語で原文にも忠実です。
注釈も鑑賞の参考になります。
中地義和の訳本が将来出ればそれが最も良いものになるでしょうが。
中地訳は今のところ岩波セミナーブックス「ランボー自画像の詩学」でも
少し読めます。
71吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 19:19:27
>>70
同意。中地は評伝もイイ!
72吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 19:53:41
中地先生は、翻訳で外国語の詩を読むことの
困難さー不可能なことーを「ランボー自画像の詩学」の
はじめで語っている。翻訳の古本がどうだこうだ言う前に
原書で読まないで、読んだ気になっているのは…
73吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 22:45:30
>>72
そんなこと言ってると中地が苦労して日本語でランボーの本質を説こうと
努力したことが水の泡じゃないか。
フランス語できなければランボーを読むなみたいな生意気なこと言うな。
74吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 22:57:12
脳内で日本語に直してから読んでたりしたら、原書の意味無いしな。
75吾輩は名無しである:2006/03/03(金) 01:10:48
では長年積読だったちくま文庫の6冊(批評4詩2)を読んでみますか。
76吾輩は名無しである:2006/03/03(金) 01:59:27
>>73
翻訳されたものは、ランボーが書いた「詩」とは
違うものだということです。フランス語に翻訳された
源氏物語は、日本人が読むとやっぱり違うものだとしか
思えない。私が読んだ限りの経験ですが…。
(最近、中原中也の翻訳がすごくいい出来だと
宇佐美先生が書いているのを読んだけど…)
77吾輩は名無しである:2006/03/03(金) 14:25:12
フランス詩の翻訳は日本文学の果実の一つだと思う。
ランボーのsensationは永井荷風、中原中也、金子光晴らの訳で親しまれてきた。
ボードレールの「腐肉」は永井荷風、鈴木信太郎、斎藤磯雄らで。
原詩尊重はよくわかるが、翻訳詩も楽しめます。
78吾輩は名無しである:2006/03/03(金) 18:35:05
斎藤磯雄訳はいい。
79吾輩は名無しである:2006/03/05(日) 04:25:29
何かを読んだって書いたって、1文で表せる答えなんてないってことない 詩が一番それを気付かせてくれる 人を味方につけるために見聞ばっか良くする人間が、本質的には格好悪いままだっていう、そういうことでしょ
80吾輩は名無しである:2006/03/06(月) 03:30:51
感情吐露の日記みたいな詩が好きだな 悪い?
81吾輩は名無しである:2006/03/06(月) 14:33:59
↑自意識過剰。
82吾輩は名無しである:2006/03/07(火) 02:47:31
好きなんだからしかたないでしょ
83吾輩は名無しである:2006/03/07(火) 08:42:35
>>77
大岡信の『詩の日本語』で上田訳と福永訳が比較されてたな。
84吾輩は名無しである:2006/03/07(火) 17:19:15
ボードレールの訳ではほとんど言及されないが、富永太郎がすごくいい。
数は少ないけど。大岡昇平がほめているが、忘れられるのは惜しい。
85吾輩は名無しである:2006/03/07(火) 18:29:43
>>84
へぇー。何にその訳ある?書名知りたし。
86吾輩は名無しである:2006/03/07(火) 20:11:33
>>85
思潮社の現代詩文庫「富永太郎詩集」に入っています。
87名なし:2006/03/07(火) 23:07:03
>>86
ありがとう。明日買ってきます。
88吾輩は名無しである:2006/03/11(土) 09:25:14
一昨日、早稲田の某古本屋でランボーの、大学先生訳で、箱入りの、うれしい
活字の大きさの詩集を見つけたけど、何であんなに高いのでしょう。その本屋さん
何故かおくに卓袱台があって、夫婦と思しき方たちが、暗い貌で値付けをしており
ました。今どきの昭和を狙ったセンスは買いますが、入ってきた客を見ても「いらっしゃい」
一つ言わない、むしろ、「何しにきたの?」という態度は、淘汰されていった多くの古本屋
と変りませんでした。実は早稲田のいいところは、価格破壊か、無知か、商売を諦めたかと
疑うような、貧乏人にはありがたい値段のついた本が見つかるところにあるとおもうのですが・・・
89吾輩は名無しである:2006/03/11(土) 21:26:43
ボードレールの訳ではほとんど言及されないが、大手拓次がすごくいい。
岩波文庫「大手拓次詩集」に入っています。
90吾輩は名無しである:2006/03/14(火) 08:41:26
西脇順三郎の詩論ってどうですか。読むべき?
91吾輩は名無しである:2006/03/14(火) 12:59:09
あまりボードレールの理解には役立たない。
ところどころ本質を押さえたことも言っているし、
西脇の理解には役立つ。
92吾輩は名無しである:2006/03/14(火) 18:00:04
西脇先生は全集で読んでね。私は神保町で3万で買った。マラルメの訳も読めるし
お買い得。ボードレールとは関係ないけどね。芭蕉、シェイクスピアなどの評論も
面白かった。
93吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 03:35:38
>>91-92
遅くなってすいません、返信どうもありがとうございます。
ボードレールに言及している部分がたくさんあるとのことだったので、お聞きしました。
ちょっと気分転換のつもりに読んでみます。大学の図書館にあるといいな。。
94吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 12:34:27
西脇さんの本が大学の図書館にあるの?どこだろう。差しさわりなかったら、今度教えて。
ああいうところって、一般人でも利用できるの?わたしもずいぶん前、一時学生してたけど
今の事情は全然わかりません。
95吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 23:26:00
>>94
えっと、極めて平凡な大学ですw
一般の方は身分証明書とか紹介状とか必要みたいですね。。
普通の市立図書館みたいに、自由に利用するのも、制限があって不可能そうです。
ただ、本があるかどうかはまだ・・・
ボードレールと関係ないのでこの辺りで。
96吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 23:39:17
わざわざありがとう。今度、贋学生として・・・いや、冗談です。本は持ってますから。
97吾輩は名無しである:2006/03/17(金) 01:56:02
質問です。
かなり前に何かに転載されていて読んだのですが
タイトルなどすっかり忘れてしまっていて。
作者が彼なのは間違いないはずなんですが。

内容は、通りすがりの人に
私の行く先を君は知らないし、君の行く先を私は知らない、
というようなことをうたったものです

断片的ですみませんがずっと気になっています
出来れば文庫などであるならそれも教えて頂ければ嬉しいです
98吾輩は名無しである:2006/03/17(金) 09:21:16
「ゆきずりの女に」une passante
だと思う。(いいかげんな答ですみませんが。)
99吾輩は名無しである:2006/03/17(金) 14:35:33
福永武彦のボードレール論はどう?
100吾輩は名無しである:2006/03/17(金) 14:43:15
よいと思います。あの方、もう一つのペンネームで書いた小説の方が実は好きですが、
基本的に、シュールレアリスムにも通じるものを持っていて、ボードレールのような
詩人の解釈にはとても肌が合ってるんじゃないでしょうか。
あくまで、勝手な感想です。大して参考にはならんでしょうが・・・
101吾輩は名無しである:2006/03/17(金) 14:44:50
>シュールレアリスムにも通じる

ボードレールもですね。
散文的現実を客観的に描写しているだけなのに、
「結果として」幻想的な世界になっているわけですし。
102吾輩は名無しである:2006/03/19(日) 14:33:00
>>98
a′une passante
通りすがりの女に
だった
103吾輩は名無しである:2006/03/22(水) 12:49:11
堀口大學訳の新潮文庫が復活したね。
104吾輩は名無しである:2006/03/23(木) 12:13:40
堀口さんは名訳も多いが、ボードレールはちょっとね〜という感じ。
月下の一群はまだ生きていると思うが。
105吾輩は名無しである:2006/03/23(木) 13:01:05
「全てを描きつくす」ボードレールと、「「間」で全てを語る」
堀口の齟齬を感じたかも。
106吾輩は名無しである:2006/03/23(木) 20:27:11
でも禁断詩篇のエロさは大學訳が一番だと思う。
「吸血鬼の変身」とか。
107吾輩は名無しである:2006/03/24(金) 11:54:43
堀口の文語体はボードレールの(意外に)古雅な面に合ってるかもしれんな。
108吾輩は名無しである:2006/03/24(金) 12:11:17
spleen et idealも堀口訳でいいのが多かったな。
109吾輩は名無しである:2006/03/24(金) 22:31:19
どうして、最近の翻訳でこれが!ってのが出てこないんだろう?
堀口訳は何年前、どちらにしても意訳でしか詩は翻訳ができないのだから
新しい研究を背景にした新しい日本語のボードレールを読みたい。
それともでているのかな…?
110吾輩は名無しである:2006/03/24(金) 22:37:27
詩の翻訳じゃ喰えないから。
でも、ボーさんはいろいろ出てるほうじゃないの。
エドガーさんなんかに比べれば、まだ選択の余地があるしね。
きっと、原書で読めって、言う奴が現れるよん。
そこから、また大盛り上がりさ、
不毛の熱い論争にみんなワクワク・・・
111吾輩は名無しである:2006/03/24(金) 23:51:30
そういえば、ボードレールの若い学者か聞かないな。
112吾輩は名無しである:2006/03/25(土) 05:54:54
英訳でいいのはありませんか?
113吾輩は名無しである:2006/03/26(日) 17:26:13
>>110
堀口がアルセーヌ・ルパンの翻訳で生活したりね。
114113:2006/03/26(日) 18:41:09
「モーリス・ルブランの翻訳」って言うべきだったかな?まあどうでもいいけど。
しかし、ルパン(リュパン)はルパンで「ダンディー」だし、堀口はどこまで行っても
堀口なのかも(悪口じゃない)。

115113/114:2006/03/27(月) 07:51:59
以上、スレ違い失礼。
116吾輩は名無しである:2006/04/15(土) 19:17:28
「巴里の憂鬱」をはじめて三好訳で読みました。
予想以上に愉しめた。何度となく読み直したくなる訳でした。
詩人の力?
117吾輩は名無しである:2006/04/17(月) 20:34:23
あのなぁ、堀口訳は翻訳じゃなくて、彼の作品だよ。
三好訳か…、う〜ん、あなた歳いくつ?堀口訳も三好訳も間違いなく、
これからの読者を得るものではないわな。懐古趣味では意味あるものと
思うけど、作品が本当に生きているものなら、やはり、新しい翻訳を
読んでみたいけどな…。
118吾輩は名無しである:2006/04/17(月) 21:54:05
何いいテエのかさっぱりわかんねよお。
ゴミ。人に歳聞く前にてめえの歳言ってみろ。
クズ野郎。偉そうな口きくまえに、てめのアホ面、鏡でよく見てみろ。
おめえみてえのが、こういうところに貌だすから、しらけるんだよ。
一人で、マスでもかいてろ。
もう少し、日本語の勉強してから、偉そうな口きけ。
こっちは原文で読んでるよ、アホ!X
119吾輩は名無しである:2006/04/17(月) 21:56:58
>>118

そういえば、この手の莫迦、文学板におおいね。所詮はガキですから。
相手にしないことです。
120吾輩は名無しである:2006/04/26(水) 18:42:36
>>117
上田訳と読み比べれば、堀口訳はかなり原詩に忠実なのだが...
121吾輩は名無しである:2006/04/27(木) 22:42:16
>>120
>原詩に忠実
その視点でなく、各訳者の翻訳にはそれぞれの創意工夫により違いがある。
そして、いくつかの翻訳の中で、私は、堀口訳が好きだ、位ならいいが、
原文に忠実だからといってそれがどうだこうだは、しょせん翻訳は原文とは
異質のものだということを忘れた無意味な議論だ。違うか?
122吾輩は名無しである:2006/04/28(金) 00:23:25
威張りすぎだって言ってんだよ、いい加減、気づけ。
原文で読む頭ヲ持ってんだろうからよ。違うか?
123吾輩は名無しである:2006/04/28(金) 17:53:59
>>122
眠たい話だ
124吾輩は名無しである:2006/04/28(金) 20:28:18
とっとと寝ろ。
125吾輩は名無しである:2006/04/28(金) 22:15:35
>>122
原文でボードレールを読んでからお前も
>威張りすぎだって
と思うか、書いてくれ。別に威張るつもりは
ないよ…。な、
126吾輩は名無しである:2006/04/28(金) 22:18:00
おっと書き忘れ
>>124
>とっとと寝ろ。
そうさしてもらうよ。
127吾輩は名無しである:2006/04/29(土) 12:14:22
まあ、堀口の「リズム」がボードレールと合ってるかどうかはまた別問題だし。
128吾輩は名無しである:2006/04/29(土) 12:47:12
とっくに原文で読んでますから、ご心配なく。威張りやニイサン。
129吾輩は名無しである:2006/04/29(土) 12:49:34
このスレに来るほどの人間ならな...
(オレも読んでるよ)
130吾輩は名無しである:2006/04/29(土) 12:54:12
ちょ、バカしかいない
さすがに2ch
131吾輩は名無しである:2006/04/29(土) 14:50:43
原文で読む際のオススメテキストは何?
132吾輩は名無しである:2006/04/29(土) 19:40:55
>>128
>とっくに原文で読んでますから
なら分かるだろう?それでもこんな
こと書いてるのは…仏語で読んだのか?
エ?見栄張るなよ。お子チャマさん
133吾輩は名無しである:2006/04/29(土) 20:53:40
>>131
とりあえず、ガリマールのプレイヤッド版を読むこと。
銭が無ければ、同じ出版社のフォリオ版で。
134吾輩は名無しである:2006/04/30(日) 01:33:57
>>132
ホリ衛門並みの先生にはぴったりだね、ここのスレは。威張リんぼうオバチャマ。
135吾輩は名無しである:2006/04/30(日) 08:46:08
>>134
中卒は黙ってろ
136吾輩は名無しである:2006/04/30(日) 19:58:19
>135
中卒だろうが、フランス語でボードレールを読む奴がいて悪い
137吾輩は名無しである:2006/05/04(木) 00:01:24
低レベルなスレ。おめでとう良かったね。
138吾輩は名無しである:2006/05/04(木) 00:08:53
135が来てからおかしくなったんだよ
139吾輩は名無しである:2006/05/04(木) 07:09:51
「パリの憂鬱」は誰の訳詞がおすすめですか?
140吾輩は名無しである:2006/05/04(木) 10:48:59
英訳ならエドガー・ポーによる訳業が世界的にも評価高いよ。
そのあたりはユイスマンスの「ヴィジオネール」にも詳しいから当ってみ。
日本語ならば何といっても石川淳訳だね。
丸谷ちゃんもどこかで絶賛してたよ。
齋藤や日夏のゴテゴテしたのにはもううんざりだろ?
141吾輩は名無しである:2006/05/04(木) 10:59:33
石川淳訳、うPキボンヌ! さわりだけでも!
142吾輩は名無しである:2006/05/04(木) 13:11:35
結局、何十年も前の訳しかないか…
143通りすがりの966:2006/05/09(火) 00:50:52
誰もつっこまないので、一応書きこむけど・・・

>英訳ならエドガー・ポーによる訳業が世界的にも評価高いよ。

これって一応ギャグだよね。
ポーがほとんど無視されてたのをボードレールが再発見して、
フランス語に訳したのを逆に言ってんだよね。

>日本語ならば何といっても石川淳訳だね。

これは一体どういうことだろう。上のポーとボードレールみたいに
なにか関連があっての上でのギャグなのかどうか、自分にはわからない・・・
144吾輩は名無しである:2006/05/10(水) 19:01:15
フランス文学の落ち目をこのスレをみて認めるほかない。
145吾輩は名無しである:2006/05/18(木) 14:00:10
死ぬなよ、135
146吾輩は名無しである:2006/05/18(木) 19:58:34
>>145
お前も中卒か?
147吾輩は名無しである:2006/05/18(木) 22:43:15
莫迦は信でも直裸ねえ
148吾輩は名無しである:2006/05/19(金) 22:22:12
>>147
おうよ
149吾輩は名無しである:2006/06/30(金) 11:34:56
保守age点検
150吾輩は名無しである:2006/07/06(木) 13:17:24
'les noirs ennuis'
何と訳せばいいのか
わかる人いますか?
151AmiLaLa :) ◆V0C09R5Pg. :2006/07/06(木) 15:13:00
>>150
たとえば阿部良雄は「真黒な倦怠(アンニュイ)」、安藤元雄は「暗い倦怠」としてるよ。

雪ふる夜な夜なの真黒な倦怠(アンニュイ)の続くあいだ、
(「金で身を売るミューズ」阿部良雄訳.筑摩書房,1983年,1998年.)
雪の夜の暗い倦怠が続くあいだを、君の
(「身を売るミューズ」安藤元雄訳.集英社,1991年.)
Durant les noirs ennuis des neigeuses soirées,
– Baudelaire, Charles. "La Muse Vénale." Les Fleurs du Mal. 1857; 1861; 1869. l. 3.
152吾輩は名無しである:2006/07/10(月) 14:04:32
ど素人ですが何とかボードレールを少しでも理解したいのですが・・・
アイドルの下手な歌全盛期を知らない平成っ子が久保田利伸のすごさを理解できないように、現代文学しか知らない私にとっては、ボードレールの何がすごいかがイマイチ理解できません。
もちろん散文詩だとか現代文学の元になった等は本で読んでいますけど、当時の文学を知らないのでよく違いがわからないのです。
そんな素人が理解するのに役立つ書籍や、比較するのに適している当時の作品等はありますか?
153AmiLaLa :) ◆V0C09R5Pg. :2006/07/11(火) 03:30:19
わたしの場合は、プルーストが書いているボードレール論を以前おもしろく読んだよ。
批評なんだけれど決して堅苦しいものではなくて、会話体や書簡体形式をとっている
ことも手伝ってか、まったくのど素人のわたしにも気軽につき合うことができた。
他の詩人たち――たとえばユーゴー、ヴィニー、ルコント・ド・リール、ネルヴァルら
――と比較したりしながら、彼はわたしたちをボードレールの作品世界に誘ってゆく。

プルースト「サント=ブーヴとボードレール」『サント=ブーヴに反論する』,
同「ボードレールについて」『文体とその周辺』,
『プルースト評論選 I』出口裕弘・吉川一義・鈴木道彦他訳,筑摩書房,2002年,所収.
154吾輩は名無しである:2006/07/20(木) 13:38:44
>>151
150です。レス遅くなりました。
たいへん助かりました。
ありがとうございます!!!
155吾輩は名無しである:2006/07/30(日) 18:20:24
ボードレールというのはヴァレリーのように考えに考え抜いたのか
それともランボーのように即興的なのかどちらなのだろうか?
156吾輩は名無しである:2006/07/30(日) 22:56:46
酔っぱらってヤク決めてグダグダ書いてた
157吾輩は名無しである:2006/08/04(金) 15:21:07
>>153
決める場所だな。
158吾輩は名無しである:2006/08/06(日) 15:26:40
Chez Manuela Marques, tout commence par une scene banale.
Mais derriere l'ordinaire, le pire est a venir. Temoin cette video qui accueille
le visiteur au Centre photographique d'Ile-de-France : on n'y voit,
a premiere vue, qu'un amas confus de pigeons. Lorsque l'on s'approche, les oiseaux
s'affolent, le son s'emballe jusqu'a devenir insupportable.
159吾輩は名無しである:2006/08/06(日) 15:27:47
Les volatiles se jettent les uns sur les autres au rythme exact des mouvements
du spectateur, happe malgre lui dans leur ronde frenetique.
Est-on encore chez les animaux ou chez les humains ?
160吾輩は名無しである:2006/08/06(日) 15:28:23
"Bien sur, c'est une piece politique", resume la photographe. Dans une dizaine
d'images mangees par l'ombre - portraits, scenes d'interieur ou
natures mortes - elle s'applique a semer le doute et l'inquietude.
161吾輩は名無しである:2006/08/06(日) 15:29:16
Dans une cuisine tranquille, la poignee du frigo, la fenetre et la porte
dessinent de seduisantes paralleles. Tres vite, le regard bute sur ces ouvertures
qui ne sont que des reflets, des images.
162吾輩は名無しである:2006/08/06(日) 15:30:29
Et les verticales deviennent des murs infranchissables pour l'oeil autant que pour
l'esprit. En manipulant les codes de la photographie, Manuela Marques construit
des "prisons du regard" ou l'on peine a trouver un sens, un centre, une narration.
163吾輩は名無しである:2006/08/06(日) 15:32:10
Comme si la photographie, pour une fois, refusait de "montrer" quoi que ce soit.
164吾輩は名無しである:2006/08/06(日) 15:32:59
D'abord, dementir une rumeur persistante : non, on ne s'est pas ennuye a
Avignon cet ete. Sauf a dire que l'interiorite, la maitrise de lignes artistiques
singulieres et la relation intime a la litterature qui ont couru tout au long de ce Festival
seraient de l'ordre de l'ennui.
165吾輩は名無しである:2006/08/06(日) 15:34:04
Car c'est un parcours de haut niveau qu'a propose cette 60e edition qui a aussi ete
celle des maitres - lesquels, a part le Russe Anatoli Vassiliev, qui semble peu a peu etre
passe dans une autre dimension que celle du theatre et meme de l'art en general, n'ont pas decu.
166吾輩は名無しである:2006/08/06(日) 15:36:07
Le taux de frequentation est donc de 88 %, ce qui place cette edition au niveau des annees
"historiques" (il etait en 2005 de 85 %). 15 000 entrees ont aussi ete enregistrees aux
manifestations gratuites telles que expositions, lectures, rencontres, films, etc.
167吾輩は名無しである:2006/08/14(月) 16:38:26
過去スレで何度か言及されている
ちくま文庫の『ボードレール批評』4冊って
面白いでしょうか?
今日はいった古本屋にあったのですが
ボードレールは今まで読んだことないので
とりあえずパスしてきました。
168AmiLaLa :) ◆V0C09R5Pg. :2006/08/19(土) 04:29:53
1 は美術批評集、2 は美術および音楽批評集。
ともに『審美渉猟』『ロマン派藝術』所収の作品群から成り立っている。
各巻とも、いちおうモノクロ図版が数葉ずつ挿入されているけれども、もしかすると西洋絵画に関心がないひとにとっては、さほど食指を動かされるタイプの書物ではないかもしれない。
もっとも紙数が割かれている画家は、彼の偏愛するドラクロワで、ほかにアングル、ホイッスラー、ダヴィッド、ドーミエ、ゴヤ、ホガース、ブリューゲル、ジェローム、ルグロなど、多くの画家たちとその作品について触れられている。
ちなみにボードレールの批評は、実証的な近代批評とは異なっていて、むしろ文藝の一分野あるいは言語藝術と思っておいたほうがよさそう。
「最上の批評とは、面白くて詩的な批評のことである」と彼はいっている。「一枚のタブローの最上の解説は、一篇の十四行詩あるいは哀歌であり得るであろう。」(「一八四六年のサロン」阿部良雄訳)
音楽批評は、ヴァーグナーに関する二篇のみ。
169AmiLaLa :) ◆V0C09R5Pg. :2006/08/19(土) 04:39:31
3 は文藝批評集。
『ロマン派藝術』『遺稿集 T』、および『異常な物語集』『続異常な物語集』『ユリイカ』所収の作品群より。
フローベール『ボヴァリー夫人』論、ラクロ『危険な関係』論、ポー論、ゴーティエ論、ユーゴー『レ・ミゼラブル』論、ペトリュス・ボレル論、テオドール・ド・バンヴィル論、ルコント・ド・リール論、などなど。

4 はアフォリズムと書簡。
『愛に関する慰めの箴言集』『ロマン派藝術』『火箭』『赤裸の心』『書簡集』から。
とりわけ『火箭』『赤裸の心』は出色の出来。ラ・ロシュフコーやヴォーヴナルグらとはまったく異なるタイプの作品で、どの断章もボードレール節がきいている。
「恋愛とは、売春への嗜好である。それどころか、高尚な快楽で、〈売春〉に帰着させることのできないものはない。」(『火箭』第一章、阿部良雄訳)
「日本人についてのデュランドーの講演。(私はといえば! 私は何よりもまずフランス人だ。)日本人は猿だ。私にそう言ったのはダルジューである。」(『赤裸の心』第二十二章、阿部良雄訳)
――といった感じ。

絵画に関心がなければ、とりあえずは 3 と 4 だけでもよいようにも思う。
170167:2006/08/23(水) 19:03:53
>>AmiLaLa :) ◆V0C09R5Pgさん

ありがとうございました。
本日、買ってまいりました。4冊そろいで3200円。
帰りに電車の中でぱらぱら読んで見ましたが
面白そうなので、大変満足しております。
171吾輩は名無しである:2006/08/24(木) 22:47:48
臭い自演だなぁ w  
172吾輩は名無しである:2006/08/25(金) 19:59:31
ほんとうんざり…
173吾輩は名無しである:2006/08/31(木) 10:59:55
偽善の兄弟よ…
174吾輩は名無しである:2006/09/07(木) 10:15:04
ボードレールも考えに考えぬいたんだろうね。官能に身を委ねながら…

ジャンヌ・デュバルの写真って残されてないのかな…
175番組の途中ですが名無しです:2006/09/08(金) 12:42:14 BE:83531423-2BP(10)
たいていの男は、誰も自分の妻をさらってくれないことを嘆く。
                  ●
                /ヾ|>
           _| ̄|○ .<      byニーチェ



女房に愛される技術というものは発明されないものだろうか
               ●y一~~
               |ヽヘ
           _| ̄|○ ̄|     byラ・ブリュイエール



結婚をしばしば宝くじにたとえるが、それは誤りだ。
              ●y一~~
             (| へ
              」  ○| ̄|_

宝くじなら当たることもあるのだから。  byバーナード・ショウ



女房は死んだ、俺は自由だ!

            \○ノ
            へ/
              >        byボードレール
176吾輩は名無しである:2006/09/27(水) 00:41:44
::::::l::::l:::::;;;;l、:::::l ';:::::::l  ';::::!:::'、::lヽ;:::::::l;:::ヽ;:::ヽ;::/
::::::l、::l::::::;;;l !::::l  ';:::::l ,  ';::l;:::l';::l 、';::::l i::l:ヽ:::::l/  行ぃ ホ
'、:::!::!:';::::;;;l ';::l _,,.';:::l'"   !:ll:::! ',! `''!::l、ll_l::l:::::|  き   テ
:::'、|::|i:!'、:;;l-''`;! __ ';:!     リ !ノ l _,-!ノ、! l:::ll::::|   ま   ル
':;:::'、:l '、 !;| _,,、`-,-、,!          ,.-i'::::゙i',.! l::i::l|   す  :
:::':;:::'、 ,イ  )::::::゙i `        iゝ ':::::::l 'l,ノ! |::!.  か   :
ヽ;:';::::', i !;:`,´;::;'ヽ!         '、/`'"lノ ノ ノリ::|  :
ィ, ';:':;:::', `'、,__,,ノ         、 `'''"   !/l::::l  :
ゞ、 ';::';:::i,  .........:::::::::::...      冫 :::::::::::::::! ノ|:::ト、?
,_ o ,ヽ;l:::i ::::::::::                /´ .l:::l:l ヽ、
::`7' `ヽ';::l        、, -‐''ア     /、  !::l:!  `ー--
::/   ';:';:l,         `''ー'"    /i i  i:::リ
::!    ゙i::l `-、      `'''''"   /   l l .l/
';:!      !:l   ` -、_       /     ゙i l /
 !     !|     /'' - 、,,_/    l ,ノノ/
      l    ;'`ヽ,   ゙i       l/ i'
           '、  ゙、  l      l /
177吾輩は名無しである:2006/11/04(土) 14:52:58
>>164
D'abord ー>まず、イル プル トレ ジュール。Il pleut tous jours depuis une semaine.
Si elle revenait, je serai plus gentil avec elle.
178吾輩は名無しである:2006/11/23(木) 19:54:24
みすずから出た、「パリの憂鬱」新訳読んだ人いる?
179吾輩は名無しである:2006/11/24(金) 11:28:22
読んでないよ
装丁がいまいちだった

買おうかな…

久しぶりに悪の華読んだらめちゃめちゃカッケー
180吾輩は名無しである:2006/11/24(金) 18:03:24
みんな頭良いんだな
とても付いて行けないよ...
181吾輩は名無しである:2006/11/25(土) 20:25:01
>>179
かなりいい新訳と聞いたんだが…
182吾輩は名無しである:2006/12/13(水) 03:49:08
「赤裸の心」「火箭」等のアフォリズム、お勧めいたします。
183吾輩は名無しである:2007/01/12(金) 19:12:31
なぜにボヴァリー夫人は無罪で悪の華は有罪なのですか?
大二帝政期とういう時代背景の為?
184吾輩は名無しである:2007/01/14(日) 01:30:36
シラネ
185吾輩は名無しである:2007/01/14(日) 23:43:28
近所の古本屋で、佐藤正彰訳「ボードレール評論集全3冊」(創元文庫)が600円だか700円で売っていた。
オレはちくま文庫のを持っているので買わなかったが。
186吾輩は名無しである:2007/01/18(木) 12:48:12
阿部良雄先生お亡くなりになっちゃいましたね・・・orz
187吾輩は名無しである:2007/03/23(金) 14:56:23
ボードレールの『阿片吸飲者』(原作はド・クィンシー『(英吉)阿片吸飲者の告白』)によると、ド・クィンシーが阿片を始めたのは「歯痛を治す為、日頃の習慣(頭を冷水に浸す衛生法)を実行した結果、頭部及び顔面にリウマチ症の痛みが起きた為と胃痛を緩和する為」だったらしい。
彼の書物から当時の生活が見えてくるから面白い。
188吾輩は名無しである:2007/04/20(金) 18:45:45
対話形式で詩にしちゃったやつすごいなと思った。
雲が好きだ!ってやつ
189吾輩は名無しである:2007/04/20(金) 19:45:09
加藤葉子は貧乳だから死んでほしい
190吾輩は名無しである:2007/06/10(日) 13:26:01
191吾輩は名無しである:2007/07/04(水) 03:41:05
今年から仏文に配属になった大学生です。今まで授業でボードレール(散文詩集)を読んできましたが、いまひとつ理解できてません。理解したいのですがまだまだです…
XXXV.FENETRESの解説をどなたかお願い致します。
192吾輩は名無しである:2007/07/15(日) 23:45:11
悪の華は阿部良雄さんの訳が一番わかりやすいですかね?
193吾輩は名無しである:2007/07/16(月) 07:26:35
ご自分で判断してください。
194吾輩は名無しである:2007/07/18(水) 22:02:00
ボードレールとボードリャールって、同一人物ですか?
195吾輩は名無しである:2007/07/18(水) 22:15:41
とにかくミヨシさんの訳は素晴らしかった
彼の世代の詩人達の言葉の鋭さといったら
埋もれてしまった私小説作家たちと一緒です
彼の世代といいましたが少しズレてるかも
196吾輩は名無しである:2007/07/22(日) 23:28:30
>>195
参考になります
堀口大学さんのは小難しくてなかなか理解に時間がかかりました
197吾輩は名無しである:2007/07/23(月) 02:05:22
ボードレールの詩的創作と美術評論の関係って何なのでしょうか。。
まったくわからないのですが分かる方教えてください
198吾輩は名無しである:2007/09/11(火) 13:50:53
199吾輩は名無しである:2007/09/27(木) 13:02:35
ボードレールはビジュ系バンドの歌詞のパクリ。
陳腐で時代遅れ。





巴里の憂鬱は好きだが。
200吾輩は名無しである:2007/09/29(土) 03:55:36
質問。
悪の華は岩波と新潮ではどちらが評価が高いですか?
岩波は鈴木 新潮は堀口です。
表紙は岩波のほうが好きなので、訳がよければ岩波を買いたいのですが、
どちらも取り寄せなければならないので、書店で見比べることができません。
201吾輩は名無しである:2007/09/29(土) 04:17:10
両方そんで筑摩のも
そして必ず原書も買う
202吾輩は名無しである:2007/09/29(土) 09:29:08
>>200
どちらかといえば、岩波だと思う。
でも今読むなら、ちくまの阿部訳が一番確実だと思うけどな。
203吾輩は名無しである:2007/09/29(土) 12:23:34
岩波っていまだに鈴木の古い訳だよね?
「わ」を「は」で振り仮名だったり。
違うの? 
204吾輩は名無しである:2007/09/29(土) 12:46:10
そうだったっけ?
俺の記憶だと改定されてたような…
今手元に無いから、確認できずスマン。

でも岩波のは挿絵が多くて、そこは好きだった。
205吾輩は名無しである:2007/09/29(土) 14:30:15
>>201禿同。
岩波文庫『フランス名詩選』のボードレール覗いたらよけい、そう思う。
206吾輩は名無しである:2007/09/29(土) 19:50:54
鈴木のはお勧め。岩波で良いと思う。
207吾輩は名無しである:2007/09/29(土) 23:34:05


        /´  〃三=、      \三二 ヽ
    /    l|    \\ 、、`Y 二ミ ヽ
   ./      i|  ̄``ヽ、 \ヽ }} jj ! ー ヽ ',
   l    / |l|、二._  \ヽl j〃ノ  二ミ、ハ
   | i i|i  i i|三二= 二.__ヽY∠ 彡 Z彡ハ^ヽ
   | l 川 { l l_l」=ニ三二ン´_,Y⌒ヾ三乙 ,彡jヾ l '、
   ヽヽ\ >'´ _,   川 〈 j. |l || ト三Z 彡/ l l | !
    `┴ヘ yぐ゙   {lリ Y ノj || ト三 彡/  l l | |
         } ヾ〉    ヽ! T´(l || ドミ,/シ′   | l | |  翻訳なんかで
         /           川 l|`Y夭     | l | |!      何が解るというの
       `ヽ        ,  | | l| !  )   | | | l|
        `';=‐       / ||l| l     川|l|!
         `、     ,ィ'   | | l|__」..-─-、lj | l|l|
            ー ´ l __,」 l  l|      ヽ||| l|
              /´ / /   リ       Vl|l|
           ,∠二二./ /   〃          Vl|!
          ,∠二二二./ /   /          Vl_」
          ,イ'´     //  /、         , -ヘ
       /| __∠∠ ___ /ヽ\   , -‐ '´ , -ヘ
        / レ'´     `ヽ、\\\>'´ , -‐ '´ , - >
      /   !         ヽ \\>'´ , -‐ '´ ,イ
      !   ハ          l  \>'´ , -‐ '´  |
208吾輩は名無しである:2007/09/29(土) 23:42:34
>>207
 文学、特に韻文は翻訳不可能、というのは旧くて新しい問題だが、
日本語が母国語で、通常は第二外語以降となる仏語をその水準
まで持っていくべきというのは至難の業。まあ、事実上は訳者の
文芸的センスで決まるんだな
209吾輩は名無しである:2007/10/01(月) 11:25:39
中原>ボードレールかな
210吾輩は名無しである:2007/10/01(月) 13:36:44
>>209
 作風が違うし、単純に好みだな。
211吾輩は名無しである:2007/10/01(月) 22:12:02
中原誠?
212武陽陰士 ◆ATDF4vFZys :2007/10/03(水) 23:39:26
『悪の華』は矢野文夫が一番気持ち良い。
阿部良雄なんか原テクストに対してはいい訳なんたろうけどさ。
ついでにいうと安藤もだめだった。岩波は論外だな。
矢野はいいよ。マジで。研究者は怒るだろうな。「あんなもん」てな感じに。
213吾輩は名無しである:2007/10/05(金) 15:43:38
矢野文夫?
恥ずかしながら知らない…。
俺はちくま文庫の阿部訳で満足してるけど、
一応探してみる。
214吾輩は名無しである:2007/10/16(火) 01:52:44
平岡公彦のブログを読むと、ただ人のことをばかにしているとしか
おもえないなあ
215吾輩は名無しである:2007/10/16(火) 02:19:12
齋藤磯雄の訳が一番いい。
216吾輩は名無しである:2007/10/17(水) 14:25:52
いずこへなりとこの世の外へ
217吾輩は名無しである:2007/10/18(木) 04:07:03
集英社の安藤さん訳の「悪の華」は、
評判はどうですか? 
岩波の鈴木さんは格調が高い、というような評価ですが、
安藤さんのは悪いのでしょうか?
それとも、十分良い訳と言えるものでしょうか?
218吾輩は名無しである:2007/10/18(木) 08:04:48
それは自分で判断すればいいのでは。
219吾輩は名無しである:2007/10/18(木) 12:29:16
>>218
どちらも地元には売ってないので、
評判を聞いて1つを買うつもりです
220吾輩は名無しである:2007/10/18(木) 22:35:42
集英社の方が後で翻訳されてるぶん、かなり良さそうだね
221吾輩は名無しである:2007/10/18(木) 23:36:39
あとで翻訳されたからって良いとは限らないけど、
集英社は比較的良いよ。
岩波はちょっと古いからね。
222齋藤磯雄:2007/10/18(木) 23:43:40
秋なほ暑きゆふまぐれ、双の眼を閉ぢ、
熱こもる君が御胸の香を吸へば、
ひろごり見ゆる幻の楽しき浜辺、
一色の陽光まばゆく照り栄えて。
223吾輩は名無しである:2007/10/18(木) 23:43:54
このスレの名前、かっこいいね。
ボードレール、と、ただひと言。
ボードレールって眺めても読んでみてもかっこいい。
詩は難しくてなかなかわからないけど…
224安藤元雄:2007/10/18(木) 23:46:20
ふと、両目を閉じて、秋のある日の暑い夕暮、
おまえの熱っぽい胸の匂いを吸いこむと、
私には見えて来るのだ、幸福の岸辺がひろがって
単調な太陽の焔にまばゆく照らし出されているのが。
225吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 00:03:45
安藤元雄は、私たちが日常生活でよく使う言葉で訳しています。
ただし、詩というより散文のようになっています。
鈴木信太郎は、それに比べると文語的で、格調高いですね。
齋藤磯雄は、一見難解に見えますが、日本語のリズムを重視していて、
声に出して読むと最も美しく響きます。
226吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 01:59:55
>>225
安藤は知らないけど、岩波の鈴木を呼んだんだけど、
それでも詩よりも散文か?ってくらいに思った。
安藤はそれよりも散文寄りなの?
227吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 02:47:05
>>226
安藤は鈴木よりもずっと散文的だよ。
散文的な訳がいやな人は、齋藤を読むしかない。
228吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 03:44:45
オレは安藤が一番好きだぜ!
229吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 13:34:13
安藤はグラック『シルトの岸辺』の名訳があるけど、
『悪の華』もどこか散文的に思えて俺はイマイチ。
230吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 17:06:04
原文は 齋藤 安藤 鈴木 誰寄りなんだろ?
231吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 17:10:23
それに答えるのは不可能だと思うが…
232吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 18:05:29
誰よりでもない。
原詩はフランス語の美しさを追求しているし、
日本語訳は日本語の美しさを追及しているから。
詩の翻訳というのは、意味を置き換えるだけでは全く不十分で、
その言語の美しさを新たに表現するもの。
ともあれ、自分の好みでは齋藤をとりたい。
233吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 19:43:21
まあ小説の翻訳でさえ、「再創造」といわれるからね。
詩に至っては何と言えばいいものか…。
234吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 19:54:36
齋藤磯雄訳の『ボオドレエル全詩集』は、
我が国の翻訳文学の歴史において、燦然と煌やく傑作である。
古書市場でもあまり出回っていないので、
見つけたらすぐに買うべきであろう。
235吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 19:58:55
図書館でもあまり見かけないなぁ…
リラダン全集はよく見るけど
236吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 21:07:12
齋藤といえばリラダンと思っている人が多いからね。
もちろん齋藤はリラダンを愛したが、
それに勝るとも劣らず、ボオドレエルも愛した。
237吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 22:02:53
日夏耿之介と一緒で、齋藤磯雄の作品になっちゃうからなあ
238吾輩は名無しである:2007/10/19(金) 22:36:54
日夏耿之介のワイルド、ポーの詩の翻訳は最高ですね
239吾輩は名無しである:2007/10/24(水) 11:42:46
↑お前の中ではな
240吾輩は名無しである:2007/10/28(日) 04:52:25
平岡訳を読むとボードレールてつまらなく思える
241吾輩は名無しである:2007/10/28(日) 04:53:03
↑お前の中ではな
242吾輩は名無しである:2007/10/28(日) 23:28:53
箕輪はるかは確実に美人だと思える
243吾輩は名無しである:2007/10/29(月) 11:15:57
↑お前の中ではな
244仮言命法:2007/10/29(月) 12:29:05
245定言命法:2007/10/29(月) 12:30:28
246吾輩は名無しである:2007/10/29(月) 12:31:06
K
247吾輩は名無しである:2007/11/01(木) 09:46:08
悪の華の冒頭格好いい
1ヶ月ぶりのage
248吾輩は名無しである:2007/11/08(木) 16:52:39
堀口大學訳を読んでるんですが『巨女』に出てくる
「愛でやしにけんこのおのれ」の意味がわかりません。
これはどういうことなのでしょうか。
249吾輩は名無しである:2007/11/08(木) 17:11:10
愛で香具師に堅固の己
250吾輩は名無しである:2007/11/08(木) 17:19:41
愛で椰子二軒この尾載れ
251吾輩は名無しである:2007/11/08(木) 17:28:01
けん‐こ【眷顧】
[名]スル特別に目をかけること。ひいき。「―をこうむる」
かな?
<愛でやしに>眷顧の己
今度は「愛でやし」がわからないけど、「愛でる」の「にぎやかし」verみたいな?
252吾輩は名無しである:2007/12/03(月) 07:39:34
age
253吾輩は名無しである:2007/12/25(火) 22:40:37
>>248「愛でやしにけんこのおのれ」の意味
原文は J'eusse aime .. で、私は・・を愛したろう、の意。

愛でや(疑問の「や」)為(し)にけん(水量の「けむ」)此の己

鈴木訳では「俺は・・(遊び暮らすのを)好んだらう」となっている。
254吾輩は名無しである:2008/01/07(月) 23:28:56
ありがとうございます。水量は推量ですね?
しかし難しいですわ。
255いつか:2008/01/13(日) 05:04:03

 『ボードレール批評 4』
 (訳=阿部良雄 ちくま学芸文庫)
 
 どなたか売ってくれませんでしょうか。
256吾輩は名無しである:2008/01/30(水) 13:37:27
悪の華って中二病の極みだね
だから大作になったと思うが
257吾輩は名無しである:2008/02/08(金) 07:36:03
「人間と海」「深遠より呼びぬ」が好き
258吾輩は名無しである:2008/02/08(金) 10:21:26
初めて悪の華を読む人間にはどの訳がお薦めでしょうか?現代文の授業で檸檬を読んでから興味を持った高三です。
よろしくお願いします。
259吾輩は名無しである:2008/02/08(金) 10:29:55
入手し易さも考慮した上で新潮文庫の堀口大学
260吾輩は名無しである:2008/02/08(金) 11:49:58
堀口訳は癖があって読み取れぬ箇所がある。
鈴木訳は上田敏に影響され、現時点での日本語としては
やや難しいと思われる。福永訳がいいのではないか。
安藤訳、阿部訳についてはよく知らないが、
意味を追うには適しているのではないか。
昔の河出のグリーン版(世界文学全集の端本)では、
諸家の訳が一堂に会していた。これが一番かもしれぬ。
261吾輩は名無しである:2008/02/08(金) 12:45:44
堀口のは、現在じゃ滅多に使わない語彙が混じってるからな〜
262吾輩は名無しである:2008/02/09(土) 15:54:29
有名な個所を引用してみよう。
ああ! 燈火(ランプ)の下で見る世界の、なんと大きいこと!(阿部訳)
ああ洋灯(ランプ)の光に照らされて世界は何と大きいか!(福永訳)
ああ、ランプの光のもとにいかに世界の巨(オホイ)なることぞ!(西条訳)
ああ、実に 洋燈(ランプ)の光の下で見る世界の何と大きなこと。(鈴木訳)
ああランプの輝く時に、世界は何と大きく、(エリオットの引用矢本訳)
ああ、ランプの光に照らされて、世界の何と大きいこと。(福永訳に加筆)
263吾輩は名無しである:2008/02/09(土) 15:56:22
鈴木訳はないね
264吾輩は名無しである:2008/02/09(土) 16:08:26
初心者ですがボードレールの伝記ってありますか?

265吾輩は名無しである:2008/02/09(土) 21:04:59
ボードレールの伝記は、日本語で読めるものは何点か出たことはあるが、
現役版はないような気がする(検索してみてください)。
年譜を追って行ってはどうだろう。
266262:2008/02/10(日) 17:00:18
再度、著名な一行の訳の比較をする。原文は「虚無の味」と題する
詩の「誉むべき adorable 春はその香りを失った。」の箇所。
めでたき春はすでに香気を失いてけり!(村上菊一郎訳)
愛らしい「春」も、その匂いをなくしてしまった!(阿部良雄訳)
愛すべき春はもうその薫を失った。(鈴木信太郎訳)
スバラシイ春ハソノ薫リヲ失ッタ!(ベンヤミンの引用、円子訳)
かぐわしい「春」よ、今は色香も消え失せて!(福永武彦訳)
267吾輩は名無しである:2008/02/11(月) 15:53:16
次は「恋人(たち)の死」から3行。
「薔薇色と神秘めく青さを帯びた 或る一夜、
私たち二人は 唯一の電光(イナヅマ)を交はすであらう、
永劫の別離の深く篭められた 長い鳴咽をさながらに。」(鈴木訳)
「不可思議な薔薇色(バラ)と青色(アオ)とでつくられる夕べ、
私たちは二つない火花をとり交すだろう、
長い鳴咽のように悲しい別れを浮べ。」(福永訳)
「神秘的な青と薔薇色でつくられたある夕べ、
私たちはただ一つの稲光を映すだろう、
別れの思いのこめられた、長いすすり泣きのように。」(阿部訳)
「神秘の青と薔薇色の夕べ、
我らは唯一の閃光を交わす、
長い鳴咽さながら、別れを引き摺って。」
268吾輩は名無しである:2008/02/16(土) 20:20:10
悪の華は鈴木訳がベスト! 語彙豊富で五七調のリズム感最高!
各詩の違いもよく描き分けられている。ヴェルレエヌ詩集の訳も
そうだが鈴木信太郎は天才だ! 是非読んでほしい。
次点は村上菊一郎訳・佐藤朔訳が作品の雰囲気よくつかんでた。
堀口訳・斎藤訳は現代人には古すぎてわからない単語が多過ぎる。
特に堀口訳はリズム感もイマイチで良さがわからなかった。
巴里の憂鬱は秋山晴夫訳(筑摩書房・世界文学大系)が
わかりよくい上に原作の雰囲気に合っていてベスト。
269吾輩は名無しである:2008/02/16(土) 20:47:25
>>268に追加です。悪の華、安藤訳は
最もわかりよいけど軽くてワンパターン。
福永訳はいまひとつ肌に合わなかった。
阿部訳、最も正確だが詩情の無さに唖然、
およそ詩の翻訳とは言い難い。
270吾輩は名無しである:2008/02/16(土) 22:06:56
鈴木訳でいいのだけれど、岩波文庫、筑摩世界文学(ポー・ボドレール)
に、「内省」など、重要な詩の訳が含まれていないのが難点。
再版(プラス禁断詩篇)を底本とすると、このような不都合が生じる。
271吾輩は名無しである:2008/02/18(月) 16:58:57
堀口大学訳『悪の華・補遺』 五 反逆者
<<いやでござんす!>>とか笑っちゃう。
272吾輩は名無しである:2008/02/19(火) 23:44:40
「悪の華」1857(F)は、初版の中の6編(X)が風俗壊乱で削除された。F-X
「悪の華 再版」1861(F-X+S)が、詩人の意を汲む最終版。
が、「内省(沈思)」「深淵」など、再版観光後に作られた重要作は、
1864年の「漂着詩篇」と雑誌掲載の「新・悪の華」で活字になった。
岩波文庫の鈴木訳は、F+S が収録されているが、晩年の作が抜けていて、
これは致命的だと思う。なぜ「悪の華以後」の章を設けなかったのだろう?
273吾輩は名無しである:2008/02/20(水) 01:04:30
散文詩の形式で訳している、矢野文夫訳「悪の華」が
最良の訳である、という意見を読んだことがある。
詩人の岩成達也だったかな。古本屋で立ち読みしただけだが、
これは一理あるかもしれない。
274吾輩は名無しである:2008/03/12(水) 11:40:12
齋藤磯雄の訳で「深淵」から。
パスカルに深淵ありて、傍らを離れざりけり。
−−噫、なべて、深き淵かな、、−−行為(オコナイ)も、欲望(ノゾミ)も、夢も、
言の葉も。・・・
同じ個所を福永訳で。
パスカルはつき纏って離れない彼の深淵を持っていた。
−−悲しいかな、一切は深淵だ、−−行為も、欲望も、夢も、
また言葉も!
齋藤訳、無理に5・7の定型にしなくてもよかったのに。
275吾輩は名無しである:2008/03/12(水) 14:00:17
物好きな(or知りたがる)男の夢、から
Plus allait se vidant le fatal sablier,
(the more the hour-glass of doom emptied,)
宿命の砂時計が空しく砂を零すにつれて、(福永訳)
宿命の砂時計の砂があけられてゆけば ゆくほど、(鈴木訳)
ボードレールの翻訳の歴史をひも解いてみる必要があるが、
吉田一穂の「背後(ウシロ)で漏沙(スナドケイ)が零れる」は
ここからヒントを得たのだろうか。
276吾輩は名無しである:2008/03/21(金) 14:37:52
阿部良雄の訳が原書に忠実だと聞いたのだけど
所有してる方、どうなの これは 
277吾輩は名無しである:2008/03/21(金) 17:07:41
原書に忠実かどうかはわからんが読みやすくて初心者向け
278吾輩は名無しである:2008/03/21(金) 20:56:41
>>269 では、
阿部訳、最も正確だが詩情の無さに唖然、
およそ詩の翻訳とは言い難い。
とけなされている。詩としてでなく散文とみなして忠実に訳した
と考えればよいかな。
279吾輩は名無しである:2008/03/21(金) 21:24:45
阿部訳、ん〜、散文っぽくは無かったけど、
初心者向けとも言い切れないような。
福永訳のほうが初心者でも大丈夫です。
阿部訳は詩にしては言葉が硬過ぎる感じ?
(本編の詩の訳よりも注釈の方の詳細さが半端ではなく、
訳としてはどうも注釈倒れの感が免れないような)
280吾輩は名無しである:2008/03/21(金) 22:24:10
阿部の訳は詩の翻訳ではなく詩の研究書だろ

斎藤磯雄の荘重な文語訳をこそ詩の翻訳といふのぢゃ
281吾輩は名無しである:2008/03/21(金) 23:22:14
申し訳ないが斎藤磯雄訳は全然初心者向けとは言えない。
やはり、現代の話し言葉で訳されていて、一番わかりやすい安藤元雄訳が初心者には最もお薦め
282吾輩は名無しである:2008/03/21(金) 23:39:00
で、結局は「原書読めるよーになれよw」と無限のループ
283吾輩は名無しである:2008/03/22(土) 00:46:46
原書って当時の人々が読むのにそれほど難しくない語彙で書かれてたんだろ
原書に忠実に訳すならそこらへんも考慮したやつじゃないと
284吾輩は名無しである:2008/03/22(土) 11:40:03
自分の貧弱な経験で言うと、
それほど難しくない語彙で書かれているとは思うが、
キリスト教関連の語彙など、日本語としては特殊なもの、
初心者には難しいものがちょっとある。
285吾輩は名無しである:2008/03/22(土) 14:21:38
『悪の華』の岩波版と集英社版から判断するに、ボードレールは『悪の華』決定版(ボードレール自身の手になるもの)を所持していたらしいが、それが不世出で未詳なのが悔やまれる。
それよりも寧ろ、俺としては『悪の華』より、デ・クインシーの著書の仏訳とかポーの仏国本国への紹介の方に功績大なるものありとふんでいるのだが。
人それぞれですな。
286吾輩は名無しである:2008/03/23(日) 01:27:12
まあ詩人としてより批評家(というか編集者?)としてのほうが優秀だったからな
287吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 16:59:47
ボードレールの業績は、
詩・散文詩、内面の日記、人工楽園(「阿片吸引者」自由訳を含む)、
美術評論、文学評論、ポーの作品のほぼ全訳、書簡、
に分類される。「悪の華」は日本人からはやや遠い内容であるとも
言えるが、邦訳でも魅力を感じる詩は、数編を下らないだろう。
288吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 18:19:52
そうそう、日本人からはすごく遠いところが逆に非常に面白いんだよね
289吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 20:11:24
>>287
確かに入りこみやすい詩も少なからずありますね。例えば「あほう鳥」「パイプ」「ふくろう」なんかは
雑作なく親しめるでしょうし、「夕暮の調」「秋の歌」は詩的なムードにも満ち溢れています。次いでは
仇敵・不遇・人と海・虚無の味わい・小さな老婆達・通りすがりの女、辺りかな。
290吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 23:13:48
↑お前の中ではな
291吾輩は名無しである:2008/03/24(月) 23:29:57
今、河出の文芸読本「ボードレール」に抄出された50編から
自分の好きなのを選ぶと、「イツモコノママニ」「忍び語り」
「秋の歌」「ベルトの眼」「内省」「深淵」「愛し合う二人の死」
なんかを挙げることになる。
292吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 00:13:51
>>291 「忍び語り(雑談)」は普段あまり注目されませんが私も好きな詩です。

「イツモコノママニ」(訳題は福永訳?)のタイトルは、相も変らず(堀口訳)、いつも御機嫌(鈴木訳)とも訳されてますね。
これはサバティエ詩編の一作ですが同じく「告白」も忘れ難いですね。

50編と言わずに、機会がありましたらぜひ全編お読み頂けると、お気に召した詩がもっと見つかると思います。
293吾輩は名無しである:2008/03/25(火) 00:41:55
あまり注目されない詩では「決闘(一騎討ち)」もイメージが鮮明で親しみやすく面白かった
294吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 01:06:16
↑お前の中ではな
295吾輩は名無しである:2008/03/26(水) 02:02:19
>>294 幼稚園児かお前?
296吾輩は名無しである:2008/03/27(木) 11:29:30
わりと最近「ラ・ファンファルロ」という唯一の短編小説を
読んだのだけど(もちろん翻訳でね)、ボードレールの作品
という以外、そんなに面白い短編ではなかったよ。
297吾輩は名無しである:2008/04/01(火) 00:53:41
詩人だけあって小説のタイトル案は沢山考えてるんだよな
村上春樹の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』の内容と被るようなものを
298吾輩は名無しである:2008/04/02(水) 23:31:49
ボードレールの一巻本の選集があればなぁ。
筑摩の世界文学はポーと抱き合わせ。
1冊本(河出の戦後すぐの世界文学にあったはずだが)は、
訳と値段が適当なら、需要があるのではなかろうか。
299吾輩は名無しである:2008/05/08(木) 12:31:42
300吾輩は名無しである:2008/05/09(金) 09:27:07
300!
301吾輩は名無しである:2008/05/09(金) 09:27:59
ついでに301!
302吾輩は名無しである:2008/05/22(木) 19:34:27
人生を美しく!人生を美しく!
303吾輩は名無しである:2008/06/02(月) 00:10:52
6月になってしまった
304吾輩は名無しである:2008/06/11(水) 00:22:50
秋葉原の事件をTVで見て『パリの憂鬱』の中の
「貧民を殴り倒そう」を思い出してしまった
305吾輩は名無しである:2008/06/12(木) 16:53:48
にく
306( ̄ω ̄)獲らぬ狸 ◆ycr5A7VfSw :2008/06/19(木) 14:20:10
話題にでております平岡某ですが失笑いたしましたよ(笑)アリプロジェクト(笑)此れではボードレールは分かりません(笑)
307吾輩は名無しである:2008/06/22(日) 19:03:54
実際、平岡訳ってどうなんですか?
翻訳の問題って、
日本文学の問題と思うか
フランス文学の問題と思うか
でスタンスも変わってくると思うけど。
もちろん「忠実に」という看板を外していいわけはないけど。
ボードレールのポーの訳として「正確」なんですかね。
昔、授業で先生が、ボードレールのポーの訳は
小林秀雄の『地獄の季節』みたいなもの、って言ってたけど。
308吾輩は名無しである:2008/06/23(月) 07:24:22
授業でボードレールのポーの訳『メール種とローム』がテキストだったけど
厳密に忠実ってワケじゃなかったな
309吾輩は名無しである:2008/06/23(月) 10:19:49
ボードレールの英語力は初級英語程度だったらしく
足りない部分は自己のイマジネーションで必死に訳したそうな(鹿島茂談)
310吾輩は名無しである:2008/06/23(月) 19:53:02
そうなんですか。教えていただいてありがとうございます。
まあ十九世紀だから、翻訳の問題というよりは、
それを通じてフランス文学にインパクトを与えたことが大事なんだと思うんですが、
堀口訳ボードレールもそうだったんだろうな、と。
平岡さんによれば「冒涜」らしいですが笑
フランスのプレイアード叢書のポーは、未だに
散文はボードレール、韻文はマラルメ訳を採用してるみたいです。
日本人の「訳したい」という情熱が、たまに不思議になります。
明治以来、日本語がたえず大きく変わっているというのも理由だろうけど。
加藤晴久『うれい顔の『星の王子様』』みたいな翻訳問題じゃなくて、
ボードレールが、どれだけ日本の詩人を刺激し、その翻訳を通じて、
日本語がどれだけ豊かになったかを、
日本文学の内部の問題として、誰か、本を書いてもらえないかな笑

しかし、どなたか平岡訳、手にされてないですかね?
自分では読む気ないから、申し訳ないんですが。

長文すみません…。
311( ̄ω ̄)獲らぬ狸 ◆ycr5A7VfSw :2008/06/25(水) 01:30:40
平岡はゴミですねぇ(笑)アリプロジェクトなどの名前を出している時点でそこは知れますよ(笑)
312吾輩は名無しである:2008/06/25(水) 03:39:48
まあアリプロジェクトはこの際、関係ないと思いますけどね。
文芸社て自費出版の会社みたいだけど、
東京では平岡訳も本屋や図書館に入ってるんですかね。
313吾輩は名無しである:2008/06/26(木) 03:55:19
文学作品の翻訳はその作品を通じて
読者に読書したい気分にさせてくれるか否かにかかっている
平岡訳じゃ読書したい気分にはなれん罠w
314吾輩は名無しである:2008/06/26(木) 06:05:42
どんな訳なの?
315吾輩は名無しである:2008/06/26(木) 07:31:00
ググってみれば
数編の詩が参照できるよん
316吾輩は名無しである:2008/06/27(金) 03:51:24
ありがとう。ググってみた。
さわりしか読んでないが、比較対象は、堀口、鈴木、阿部訳みたいだね。
10月8日のエントリーでは、
1.templeの訳語として「宮居」堀口、「神の宮」鈴木に対して、
「神社」を連想させるから
「神殿」じゃなきゃダメていうの、どうなんだろうな。
「神殿」と訳せばいいところを、わざわざ文語的な表現に傾くな、
というならわかるが。

2.ことわざや慣用句、宗教用語に気をつけろというのは普通に納得。

なんとなくおもしろそうだ、このブログ。

ただ、
「安藤元雄。謎の翻訳家です。
『悪の華』の文庫にプロフィールが
まったく載っていないので年齢すらわかりません。」
と言ってるけど、
ググれよ、と。てか、ボードレール以外のフランス文学を
読んどらんのか、と。
317吾輩は名無しである:2008/07/27(日) 19:56:19
318吾輩は名無しである:2008/07/30(水) 21:28:24

岩波文庫からド・クインシーが出ててビックリ!
ソッコーで買いww
319吾輩は名無しである:2008/09/04(木) 17:20:56
ボードレール批評はプレミア価格ついて高いけど面白いよ
320吾輩は名無しである:2008/09/10(水) 23:56:01
ちくま文庫はプレミアついて高いから
もう少しお金を出して全集買おうか迷っている
321武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/09/11(木) 00:23:37
『悪の華』は矢野文夫の訳が一番日本語としてはしっくりくるな。
これを主張してるのは日本広しといえども私だけだろうな…。
まあ本も入手できないし。
ただ相当の誤訳があるんだろう、とは思われる。
322武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/09/28(日) 02:24:20
>>273
今初めてレス読んだ。そうか岩成達也そんなこと言ってたんだ…。矢野訳を素晴らしいと感じているのは自分だけだと思ってから、あなたのレスは驚きだった。ありがとう。
323吾輩は名無しである:2008/10/01(水) 23:54:07

フランス国内では今でも読まれてるのかな?
324美神:2008/11/23(日) 00:06:51
あげ

あはれ人間よ 予美貌にして夫の雲根の夢にも似つ
迭みにわが胸に觸るるや人生膚斷ちて去りゆくは
物質めける久遠緘黙の愛を
すずろ詩人に生けし此れの身なればぞかし

予は知りがたきスフィンクスの如く太虚に帝座す
予は深雪のおもひを白鳥の白きにむすぶ
予は線を移すの運動をば惡む
予は絶えても哭かず はた得笑はざりき

詩人は 予が堂々の威風の
傲岸 記念像の概あればこそ
嚴しき研究にその日を折るなれ

蓋し この順良の歸依者を魅打し去るもの
かの萬有を美とする鑑鏡こそ
この眸子 久遠清澄の圓らなる予が雙眸なりければ也
325吾輩は名無しである:2008/11/23(日) 21:55:53
誰の詩? なんか日夏耿之介のようだけど……
326吾輩は名無しである:2008/11/24(月) 03:39:51
>>321
四方田犬彦だって矢野がいいって言ってるし
327吾輩は名無しである:2008/11/26(水) 01:04:45
>>311
せめてバクチクにしてもらいたかった
328吾輩は名無しである:2008/11/26(水) 21:10:43
ポコチンロック!
329吾輩は名無しである:2008/11/26(水) 22:48:17
遊びはここで終わりにしようぜ〜♪
330この世の外へなら何処へでも:2008/11/27(木) 23:29:31
人生とは、病人の一人一人が寝台を変えたいという欲望に取り憑かれている、一個の病院である。
331武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/11/28(金) 00:03:48
>>326
へぇーそうなんだ。知らなかった。
332吾輩は名無しである:2008/11/28(金) 00:39:53
病人一人一人の死にたいを叶えたいといふ欲望に取り付かれてゐる、一個の美容院でR。
333吾輩は名無しである:2008/12/02(火) 21:43:59
ボードレール批評 全4巻
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e87186317
334吾輩は名無しである:2008/12/03(水) 04:34:20
人生は一行のボオドレエルにも若かない。(芥川龍之介)
335( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2009/01/09(金) 17:20:30
http://hp.vector.co.jp/authors/VA011700/litera/fleurs.htm
悪の華新訳と称しつつ堀口役を丸々盗用してくる大胆不敵なやからですねぇ(笑)おやはや(笑)
336( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2009/01/09(金) 17:25:43
↑ミスですよ(笑)堀口訳では無いようですねぇ(笑)おやはや(笑)
337(o`.´o)materialist:2009/01/09(金) 17:56:25
痴呆老人の早とちり(笑) おやはや(笑)
338吾輩は名無しである:2009/01/09(金) 19:01:35
平岡訳はゴミです。下の下でしょう。
翻訳云々の問題じゃない。
日本語がひどすぎる。
あれじゃあ、ボオドレエルがお可愛そう。
339( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2009/01/09(金) 19:04:04
平岡はどこがゴミかといいますれば、その大勢に媚びる態度でしょう(笑)おやはや(笑)あれでは文学者とはいえませんねぇ(笑)おやはや(笑)
340吾輩は名無しである:2009/01/21(水) 18:37:00
ボードレール批評、全4巻が4,980円でヤフオクに
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e87186317
341吾輩は名無しである:2009/01/28(水) 21:57:58
平岡訳は浅はかすぎますな。
一から、小学生から、出直していただきたいですな。
クソ拭き紙にもなりませんですよ。
342吾輩は名無しである:2009/01/28(水) 23:23:17
どのへんが駄目なん?
343吾輩は名無しである:2009/01/29(木) 20:55:16
やはり、ボードレールを訳すほどの人は、詩人とまではいわなくとも、詩人的資質に富んでいることが必要です。
平岡には、悲しいかな、その資質がゼロ、いや、寧ろマイナス方向へのベクトルなのです。
344( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2009/01/30(金) 00:18:46
商売人ですからねぇ(笑)おやはや(笑)
345吾輩は名無しである:2009/01/30(金) 03:26:54
阿部さんの訳はどーよ
個人的にはいいとおもうけど
346吾輩は名無しである:2009/01/30(金) 09:35:41
ソドム イレーヌ マルドレールの系譜にはいるのかな
その想像力の節度のなさはフランス人の右に出るものはいないw
347吾輩は名無しである:2009/01/30(金) 22:05:05
齋藤磯雄訳ってどうよ?
348吾輩は名無しである:2009/01/30(金) 22:50:54
阿部(因みにこの人、作家の息子)>斎藤磯雄>>>>>>>>(……)>>>>>>…
…>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>平岡(平岡より下は未来永劫無いだろうね)
349武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/01/30(金) 23:53:50
結局ここじゃ、
矢野文夫が訳した『悪の華』は誰も読んでないんだね。
350吾輩は名無しである:2009/01/31(土) 00:01:22
351武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/01/31(土) 00:24:41
>>350
だからそれは読んでないでしょレス書いた奴自身はさw
岩成の評をレスしただけでさ
まあ本入手しにくいからね。
352( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2009/01/31(土) 00:30:24
入手困難では(笑)おやはや(笑)
353吾輩は名無しである:2009/01/31(土) 00:30:27
矢野文夫って耕進社の?
それとも白樺書房の?
それとも北上二郎の?
354武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/01/31(土) 00:49:08
あんまり関係ないけど矢野文夫は長谷川利行の友達だった。
私は長谷川利行が好きだから
矢野文夫の『悪の華』が手元にあるんだよね(ひょんなことで)。
長谷川利行は竹橋の近代美術館行くとほとんどだいたいなにかしら常設展示にある。
2ヶ月に一度の割合で来館するけど観るたびに長谷川利行は涙が流れるな。
明日あたりまた行くかな…
355武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/01/31(土) 01:01:03
>>353
どれも違う。
どうでもいいがググッた知見を貼り付けるのは止めてくれ苛つく。
他スレの奴もそうだが
356吾輩は名無しである:2009/01/31(土) 01:17:05
武陽隠士ってなんなの?
357吾輩は名無しである:2009/01/31(土) 01:25:20
>>354
取り寄せて読んでみようかと思うんだけど、金鈴社版と創人社版と学而書院版と耕進社版は訳文同じ?
違うんならどれ読めばいい?
358吾輩は名無しである:2009/01/31(土) 02:22:39
やっぱり戦後に白樺書房から仙花紙本として刊行された矢野文夫の抄訳が
北上訳の優しい滑走感とは対照的に凝縮された堅固な文体が最高だよね?
359吾輩は名無しである:2009/01/31(土) 06:42:41
文語調はとっつきにくい
韻文なんでしょうけど
360吾輩は名無しである:2009/01/31(土) 12:30:24
>>355
どれも違うって全部矢野文夫訳でしょ?
あとどこをググったら出てくるのか教えて
361吾輩は名無しである:2009/02/01(日) 20:33:45
>>355
ググってないで早く答えてよ
ふう…
362吾輩は名無しである:2009/02/04(水) 02:43:23
矢野文夫と北上二郎って同一人物なの?
363早 ◆2lZL.15SIs :2009/02/09(月) 06:37:09

宣伝失礼します。

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364吾輩は名無しである:2009/02/09(月) 07:53:05
ベルククソン
365353:2009/02/17(火) 01:48:29
>>355
ごめんね、私は専門家じゃないからこの3種類しか手元にないのよ
366吾輩は名無しである:2009/02/19(木) 03:44:24
ボードレールの小説のタイトル案と村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」って
共通するものが多いよね
367吾輩は名無しである:2009/04/06(月) 05:14:36
368吾輩は名無しである:2009/04/09(木) 21:42:13
ボードレールよ、誕生日おめ!
369吾輩は名無しである:2009/04/11(土) 14:54:44
「おお、泥にまみれた春よ・・・・」


〜(『悪の華』:「霧と雨」)
370吾輩は名無しである:2009/04/26(日) 15:21:43
悪の華の原書ってどこで買えますか?
371吾輩は名無しである:2009/04/26(日) 19:00:12
○悪の華の原書ってどこで買えますか・便利なリンク一覧(ネット通販)

フランス アンティーク マリアンヌ
http://www.marianne.jp/ym31017002.htm

amazon.jp
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amazon.fr
http://www.amazon.fr/dp/2290339075/

よく知らないけど
フランス語らしいから原書だろう
372吾輩は名無しである:2009/04/26(日) 19:27:51
おおきにー
373吾輩は名無しである:2009/05/12(火) 21:30:22
正直ルバイヤートのほうが好き
374吾輩は名無しである:2009/05/13(水) 02:03:51
ルバイヤートは
内容も分量も薄っぺらい
375吾輩は名無しである:2009/07/11(土) 01:43:06
堀口訳が古めかしくて一番好きだったんだけど
評判よろしくないのね。
376吾輩は名無しである:2009/09/29(火) 16:57:08
377吾輩は名無しである:2009/11/19(木) 01:48:24
378吾輩は名無しである:2010/02/03(水) 21:10:09
プレイヤッド版を買おうか検討中
どこが早く届くかな
379吾輩は名無しである:2010/03/15(月) 19:51:11
「1635年に刊行されたカエサルのエルゼヴィル版の本物は、どこで見分けられるんだい?」
「149頁が153頁に誤植されてゐる。」
「その通りだ。では、同年のテレンティウスについては?」
「104頁が108頁になつてゐる。」
「すばらしい。」
…かうして書物への執念が彼の意識をひととき呼び戻しはしたものの、
忌まはしい「三分の一行」には最後まで勝てませんでした。
今際の際にベッドごと書棚の脇に運ばれた一代の愛書狂は、
愛してやまなかつたデュ・スィユやパドゥルプをひとつひとつ取り出して
見せてもらひながら、両手にはトゥヴナンを握りしめつつ息を引き取ります。
愛書家としての大往生とはかくやと思はれます。
380吾輩は名無しである:2010/03/20(土) 03:57:58
悪の華をフランス語のきれいな発音で聴きたい。
適当な教材・音源があったら教えてください。
381イノウエ・アル:2010/03/20(土) 04:07:36
>>378
シャルル・ノディエっ!! ああ、なんか感動っ!!
382イノウエ・アル:2010/03/20(土) 04:09:10
ごめん >>379 だった。
383吾輩は名無しである:2010/05/19(水) 19:44:27
ボードレールいいな。ぶどう酒の論文みたいなの読んだけど。
384吾輩は名無しである:2010/08/05(木) 21:32:35
ちょっと教えてください。
悪の華の『le madrigal triste』を読んでみてくれと言われたのですが
これは日本語訳でなんというタイトルの詩ですか。
岩波文庫の本を持っていますが見当たりません。
385384
どうやら収録されていない詩のようでした。