1 :
吾輩は名無しである:
彼らについて語りませんか。
2 :
吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 22:20:02
勝手に語れば
松枝清顕は多感な高校時代、理想の男子でした。
現実にいたら嫌ですがね。
4 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 15:54:09
『奔馬』の最後の一文は最高だな。飯沼君の切腹シーン。
5 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 22:06:24
三島板、ここ数日難しくなったので、逃げてきました。。。
>>4 「日輪は瞼の裏に赫奕と昇った」
痺れるわ。ちょっと右の匂いが強すぎるが。
>>1 どうでもいいけど、もうちょっとスレタイ考えて欲しかった orz
6 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 22:26:10
松枝が側にいたら多分好きになると思う
7 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 22:30:53
本多=基地外
8 :
吾輩は名無しである:2005/12/14(水) 10:11:42
5へ スレタイに工夫がなかったのはスマン。その通りやわ。
スレタイに「三島」の文字を入れてしまうと、「重複&クソスレ」とか書かれたり
荒らしや煽りが多くなるので、このスレタイにした。このスレタイに反応して
くれるような人がここに集まってくれればいいと思った。
9 :
吾輩は名無しである:2005/12/14(水) 10:13:28
「人違いでっしゃろ」
10 :
吾輩は名無しである:2005/12/14(水) 10:14:58
ジン・ジャンの黒子は見えたり見えなかったりするよな。
11 :
吾輩は名無しである:2005/12/14(水) 17:09:00
本多の覗きのパースペクティブ。
12 :
吾輩は名無しである:2005/12/14(水) 17:29:00
正に刀を腹へ突き立てた瞬間、日輪は瞼の裏に赫奕と昇った
13 :
吾輩は名無しである:2005/12/14(水) 17:34:26
聴き終った門跡は、何一つ感慨のない平淡な口調でこう言った。
《えろう面白いお話しやすけど、松枝さんというお方は、存じもせんな。
その松枝さんのお相手のお方さんは、何やらお人違いでっしゃろ》
(中略)
《いいえ、本多さん、私は俗世で受けた恩愛は何一つ忘れはしません。
しかし、松枝 清顕さんというお方は、お名前を聞いたこともありません。
そんなお方は、もともとあらしゃらなかったのとちがいますか?
何やら本多さんが、あるように思うてあらしゃって、実ははじめから、
どこにもおられなんだ、ということではありませんか?
お話しをこうして伺っていますとな、どうもそのように思われてなりません。」
『天人五衰』
14 :
吾輩は名無しである:2005/12/14(水) 17:39:50
「そんなお方は、もともとあらしゃらなかったのとちがいますか?」
これが三島由紀夫が死ななくてはならない理由だったと
橋本治が書いていました。
15 :
吾輩は名無しである:2005/12/14(水) 19:04:13
俺も松枝清顕に憧れた時期があったなあ。
でも実際にこういうヤツがいたら煙たいだろうな。
聡子に自分の気持ちを素直に表現できない清顕にもどかしさを感じた。
16 :
吾輩は名無しである:2005/12/14(水) 19:15:17
え。
松枝清顕は聡子のことなどちっとも好きじゃあない。
と、そう思ってきたけど。
17 :
吾輩は名無しである:2005/12/16(金) 08:26:30
>>16 「宮家に嫁ぐことになった女」との逢引に萌えた、
という話だよね。
禁断というか不可能性というか、そんな修飾がついて
初めて「聡子」を愛するようになった、という解釈をどこかで見た。
どっちにしろいけ好かない男だ。
やっぱり勲が一番かっこいいし、小説としても面白いかと。
18 :
吾輩は名無しである:2005/12/16(金) 09:20:20
三島は、男女間の恋愛のメカニズムを信じていない人だったから、松枝が恋に落ちるのにもなにか特別な理由が必要だったの
19 :
吾輩は名無しである:2005/12/16(金) 09:21:53
の?
20 :
吾輩は名無しである:2005/12/16(金) 09:26:59
それより、「天人五衰」で老いた本多の覗き行為が「通報しますた」の
原因となった、木陰での情事中に女に斬りつけた老人の正体が気になる。
これを安永透の変装と見るのは、無理があるか?
…… あるよね。。。
>20
確かに無理はある。
が、しかし、3.4巻と進むにつれて、前半部の清顕、勲が齎していた作品中人物としての魅力が薄まって行くのもまた事実。
三島ファンとしての俺でも、やはりこの作品には「三島の才能の枯渇」を感じてしまったなぁ。
3.4巻なんて、美輪明宏がモデルになった(と、美輪本人が言っていた)慶子の描写に着目するのが、唯一、面白味があると言える箇所か。
あとは、本多の堕落ぶりか。
駄作でも、三島の文学は入念に取材、資料調査を重ねているからその辺を楽しむ上でも、駄作に目を通す価値はあるのだが、この作品に限っては、構想段階の骨組み状態、ギスギスした鉄骨の印象が残るだけだ。
最近の、姉歯建築士の話題が連想される・・・。
20のように、安永透には裏があるとでも思い込まねば、とても4巻は読めたものではないな。
22 :
吾輩は名無しである:2005/12/16(金) 12:03:42
>>1 スレタイ意味不明。
三島と何か関係ある人たちなの?
23 :
吾輩は名無しである:2005/12/16(金) 12:23:03
>>21 三巻は面白くないと思うね。俺は澁澤龍彦がモデルらしい「今西」しか、
そそられなかった。
でも、四巻は「傑作」というほど心地よいものではないが、
老残の本多と安永の対決は内容的に深いと思った。
>>22 「豊饒の海」読んで下さい。
「春の雪」の映画だけじゃ、駄目よ。
>23
そんな裏話があるのか。
美輪婆さんの話は知っていたが、今西は澁澤がモデルとはね。
そう考えると、あの作品は、晩年、対人関係に恵まれなかった、見放された三島の恨み節と考えていいのかな。
余談になるが、多摩霊園の三島家の墓に足を運んだ時気になった事について、誰か言及してくれないだろうか。
三島夫人の戒名を見て、非常に驚いたんだが、「三島瑤子刀自命」となっていてね。
あれは一体、どういう意味だろう?
福島次郎の著書出版の一件に関してや、伊藤文学のブログを見ると、夫人がどれほど三島の性癖をやっきになって隠そうとしていたかが分かるんだが、どうもあの戒名名は気になるなぁ。
一見して、俺はぞっとしたんだが。
何か深い意味でもあるんだろうか?
オススメ評論などあれば、ぜひ宜しく。
25 :
吾輩は名無しである:2005/12/17(土) 10:09:34
かなり前に出版された本ですが、浅田彰と島田雅彦の対談集『天使が通る』
(新潮社)の三島に関する対談は面白かったと思います。
‘太陽の法’‘月の法’‘本多の覗きのパースペクテヴ’‘切腹’、
またコジェーヴなど関連付けて三島作品を解読していました。
島田の読解より浅田の読解の法が的確だったと感じました。
この『天使が通る』は文庫本で出ており、値段もお手頃で
買い易いと思うので、お勧めです。
三島だけでなく、ダンテ、ニーチェ、フーコー、ヴェンダースに
ついても語っていて、こちらも面白い。
しかし浅田のあの膨大な知識は一体何処から来るのだろうか。
の色々な
26 :
吾輩は名無しである:2005/12/20(火) 08:24:28
《松枝清顕は、思いもかけなかつた恋の感情につかまれ、
飯沼勲は使命に、ジン・ジャンは肉につかまれてゐました。
あなたは何につかまれてゐたの。
自分は人とはちがふといふ、何の根拠もない認識だけでせう。》
27 :
吾輩は名無しである:2005/12/20(火) 21:55:17
>>23 「三島瑤子刀自命」
三島の性癖とこの戒名のどこに暗合を感じたのか、分からないんだが。
>>26 安永透は、先の三人が肉体的に二十歳で死んだのを、
眼と精神を殺したことで踏襲したと思う?
そしてそれは「三つ黒子の輪廻」からの意図的な
脱出でもあったのかな?
ある意味本多をギャフンと言わせるための。
……ここは、本家三島スレより相当マターリしているよね。良い哉
28 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 03:57:48
『暁の寺』の完成によって、
それまで浮遊していた二種の現実は確定せられ、
一つの作品世界が完結し閉じられると共に、
それまでの作品外の現実は
すべてこの瞬間に紙屑になったのである。
29 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 04:06:00
私はこの第三巻の終結部が嵐のように襲って来たとき、
ほとんど信じることができなかった。
それが完結することがないかもしれない、
という現実のほうへ、私は賭けていたからである。
この完結は、狐につままれたような出来事だった。
30 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 04:07:29
私は実に実に実に不快だったのである。
31 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 20:59:44
春の雪は、絢爛豪華なだけで完成度はイマイチだと思うのだが、どうさ?
三島の作品にありがちな傾向ではあるが、終盤になると粗くなる希ガス。
32 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 14:52:21
澁澤龍彦によると、「奔馬」で
勲が警察の調室で訊問調書を取られている時に、
隣の道場から漏れてくる左翼の拷問の呻き声を耳にして
「私を拷問して下さい!」と係官に叫ぶシーン、
これは拷問愛好、苦痛愛好の右翼的エロティシズムらしい。
うーむ。
33 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 21:11:42
>>24 とうじのみこと。
神道の女性につける名前らしい。
34 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 20:34:22
>>33 三島夫人の戒名が「神道の女性につける名前」であったとして、
>福島次郎の著書出版の一件に関してや、伊藤文学のブログを見ると、
>夫人がどれほど三島の性癖をやっきになって隠そうとしていたかが
>分かるんだが、どうもあの戒名名は気になるなぁ。
ここにどう繋がるの?
35 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 05:24:26
暁の寺はラスト近辺の僅かなページ数で
そこまでに延々と語られた
「段々と生まれてきた本多の『清顕、勲』への所有欲」があっさりと踏みにじられる
ジェットコースター的な感覚がたまらなかった
そしてその芽生えだした所有欲が天人五衰で物語のメインの動力になり
最後の最後でまた数十ページで本多が名誉も、「清顕、勲、ジン・ジャン」も全て失う構造になっているのが
三島は何をしたかったんだろう・・・
36 :
吾輩は名無しである:2006/06/18(日) 14:48:19
でも最終巻で転生を否定した割りには勲は確実にジンジャンに転生する節があるじゃん?
あれはどうなんだ?
37 :
吾輩は名無しである:2006/06/18(日) 16:35:50
まだこのスレあったのね。w
5ヶ月ぶりの投稿ってスゴイ・・・
驚いてないで何か書いてくれよw
「暁の寺」は蓼科が出てきた辺りまでは面白かったけど、
後半はイマイチだった。
41 :
吾輩は名無しである:2006/06/22(木) 15:31:27
蓼科「本多さんもお姫様には思し召しがおありになったのでしょう。わかっておりましたよ」(暁の寺)
42 :
吾輩は名無しである:2006/07/02(日) 17:02:35
age
保守
44 :
吾輩は名無しである:2006/07/30(日) 01:38:58
天人五衰の冒頭の、海の描写が好き。
終わりのほうは、虚ろというか、薄いというか。
夢が覚める前の白い感じに似ている。
誰も書かないからアレだけど
最近「豊饒の海」読み始めたモノです。
この前の東京の停電騒動で片山さつき(だと思う)がTVで
「この停電で、テロのヒントを与えてしまった」
なんて言ってて、で「奔馬」思い出したてしまった・・・
46 :
吾輩は名無しである:2006/10/10(火) 19:41:14
読解力がないからかもしれんのだが
おれには松枝が自分に酔ってる臆病で
ちっぽけなひとりの人間にしか見えん。
慶子は透は贋物だと言ったけど
松枝と透、どこが違うのかわからん。
春の雪はどう?
48 :
吾輩は名無しである: