中村真一郎

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463吾輩は名無しである:2008/07/11(金) 20:34:10
イク!A嬢!!
464吾輩は名無しである:2008/07/31(木) 17:33:50
「緑の山の物語 わが回想の軽井沢」を明日から
読み始めます。
465吾輩は名無しである:2008/08/11(月) 10:14:26
「芥川・堀・立原の生と文学」を読んでます。
芥川も堀も中村さんが言ってるほど凄い作家とは
思えないんだけど、中村さんが師匠や友人や知人について
語っている本は好きなのでこの本も無視できませんでした。
466吾輩は名無しである:2008/08/11(月) 10:16:02
立原道造の詩はほとんど読んだことがないな・・・




467吾輩は名無しである:2008/08/11(月) 10:18:05
中村さんが堀辰雄や福永武彦や加藤周一や加藤道夫や
第一次戦後派の面々について書いている本は
どんな薄っぺらな本でも無視できない。
468吾輩は名無しである:2008/08/11(月) 10:28:56
469吾輩は名無しである:2008/08/11(月) 10:42:35
暑い季節にはこれ

  真冬の夜の雨に      立原道造


あれらはどこに行つてしまつたか?
なんにも持つてゐなかつたのに
みんな とうになくなつてゐる
どこか とほく 知らない場所へ

真冬の雨の夜は うたつてゐる
待つてゐた時とかはらぬ調子で
しかし帰りはしないその調子で
とほく とほい 知らない場所で
470吾輩は名無しである:2008/08/11(月) 10:44:05
なくなつたものの名前を 耐へがたい
つめたいひとつ繰りかへしで――
それさへ 僕は 耳をおほふ

時のあちらに あの青空の明るいこと!
その望みばかりのこされた とは なぜいはう
だれとも知らない その人の瞳の底に?




(すれ違い失礼
471吾輩は名無しである:2008/08/16(土) 15:29:19
「火の山の物語 わが回想の軽井沢」を読んでる。
バブル期の88年に筑摩から出た本。
信濃毎日新聞に70回連載されたのを単行本化したもの。
軽いエッセイだろうと思って読み初めたんだけど、
これはかなり重厚で読み応えのあるメモワール文学ですな。
芹沢光治良、野上弥生子、神西清、阿部知二、片山敏彦、折口信夫などが
出てきて楽しい。中村さんが彼らの作品を評してるのを
読むとオレも読みたくなってくるんだけど、読むのが遅い
オレには時間が・・・・
472吾輩は名無しである:2008/08/30(土) 16:52:06
「不思議な微熱」筑摩書房を相互貸借で借りてきますた。
短い文章が百編たまると本にするということを
中村さんは40年もやってたんだね。
40年分全部読んでみたいものだ。
出版社は全部筑摩書房なのかな?
473吾輩は名無しである:2008/09/04(木) 17:41:55
ついに「冬」を読み始めた。1992年に途中まで読んでそのまま埃を被っていた本だ。
1991年に「四季」を読み、93年に「夏」を読み、99年に「秋」を読んだ。
中村の小説を私は長い間恐れていた。だって難解なんだもの。
評論やエッセイや対談ばかりを読んできた。つまり小説以外の作品を。
中村の本は67冊ほど読んでるが小説は7冊ほどしか無いはずだ。
ところで秋野先生は堀辰雄+永井荷風+神西清+西脇順三郎?

474吾輩は名無しである:2008/09/04(木) 17:44:27
「不思議な微熱」は今日読了しますた。
ブルックナーが常人で無いのと同じくらい中村さんは常人じゃないですな。
常人だったらこんなに幻覚を頻繁に見たりはしないだろ。
475吾輩は名無しである:2008/09/04(木) 17:45:53
秋野先生って作家デビューするまでニートだったのね。
476吾輩は名無しである:2008/09/09(火) 16:36:39
中村氏の作品というと小説と評論・エッセイばかり読んで
「頼山陽」「蠣崎の生涯」といった歴史上の人物の評伝は全く読んでこなかったのですが
どんな文体で書かれてるんですか?四季四部作みたいに難解極まりないのか
評論エッセイのように平明で読みやすいのか誰か教えてください。
477吾輩は名無しである:2008/09/09(火) 17:00:00
『この百年の小説』はあれ、加藤の推薦文?が良いよな。友情。
478吾輩は名無しである:2008/09/09(火) 20:54:14
「源氏物語の世界」の円地の推薦文もいい。
「フランス文学者でもある中村さんはカッコよく源氏を着こなしている。」
479武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/09/14(日) 20:55:50
>>476
平明です。
傑作です。
特に『頼山陽とその時代』は恐るべき仕事です。
新しい史料の発見により若干の修正が必要な箇所もなくはありませんが、
必読です。
中村真一郎なんか読みたくない人間でもこれは読まなねばなりません。
私は密かに『頼山陽とその時代』を
“江戸文人伝説第一部”と勝手に命名しております。

ただ西洋かぶれで日本の前近代文学に対して
興味なしどころか
偏見の持ち主は
途中で挫折するでしょう。
挫折する人はまったく文学どころか人文系の才能がありません。
これは断言できます。
480吾輩は名無しである:2008/09/28(日) 16:27:05
「大正作家論」を読了。
これで「明治作家論」「大正作家論」「昭和作家論」の三部作を読み終えたことになる。
「大正作家論」の中に入ってる芥川龍之介論はかつて角川文庫から出てたのと
全く同じものだった。
481吾輩は名無しである:2008/10/02(木) 12:19:45
相互貸借で中村のエッセイ集「記憶の森」と「宴なる宴」を予約した。
この世に中村の読書随想ほど面白いものは珍しい。
澁澤龍彦のマニアックエッセイや北杜夫の初期マンボウに匹敵するほどの面白さだ。
自分の世界が広くなるような楽しさがあるんだよな。
482吾輩は名無しである:2008/10/15(水) 10:43:04
>>458
深夜の散歩、読みました?
483吾輩は名無しである:2008/10/24(金) 15:23:36
読みましたよ。面白かった。
ホラー小説の「サイコ」を中村さんは「気ちがい」と訳してましたな。
ま、差別的な意図は無いと思いますが。

尊敬する大詩人のネルヴァールを講演の中で「気違いの詩人」と
呼ぶ人ですからね。
484吾輩は名無しである:2008/10/25(土) 00:00:57
ハヤカワ・ポケット・ミステリの邦題も『気ちがい(サイコ)』ですから
485吾輩は名無しである:2008/12/08(月) 03:28:40
失恋したせいで中村先生の本も満足に読めない
ひどい状態が長い間続いていたがこれからまた
読め始めるぜ。
486吾輩は名無しである:2008/12/08(月) 13:41:53
ふーん、中村真一郎ねー。
まあ、十代の頃には面白く読んだけれど、
意外に底が浅いことが、だんだんわかるよ。
487吾輩は名無しである:2008/12/09(火) 02:16:05
貴方の読み方が浅い。
488吾輩は名無しである:2008/12/31(水) 09:59:46
そろそろ「冬」の再読を開始せんとな。
489吾輩は名無しである:2009/02/03(火) 09:28:19
中村先生は普段からノイローゼっぽい人だった。

辻邦生の証言
490吾輩は名無しである:2009/03/20(金) 23:09:47
491吾輩は名無しである:2009/03/27(金) 09:36:44
中村さんて自分がどれほど女にもてるかという
自慢話が得意な人だった。

北杜夫の証言
492吾輩は名無しである:2009/04/17(金) 03:20:40
以前に買った「恋の泉」をひっぱり出して開いてみる。
丸谷が妙な持ち上げ方をしたのを覚えていたせいで、
長らく放っておいたのだが、読んでみると結構楽しい。
493吾輩は名無しである:2009/04/21(火) 09:24:19
手持ちのを読むんだったら俺なら、今の気分だと『俳句のたのしみ』かしらん。
…とそういえば先日ブクの100円本コーナーで目にした『美神との戯れ』、
手にとって軽くパラパラとやり、そうしてじぶんはまたそれを、
元の場所へと戻しておきましたとさ。おしまい

494吾輩は名無しである:2009/05/11(月) 12:10:20
「中村真一郎の会」新会長は誰になったんだ?
ググってみたがどこにも出てない。
495吾輩は名無しである:2009/05/13(水) 19:06:24
今、失われた時を読んでおるのだが、中村ファンだったら
読んどかなきゃならないような気がしてならんのよ。
失われた時と源氏が文学的理想だと言っていた人だからね。

失われた時と源氏は、中村さんに個人全訳をやって欲しかった。
もっともそんなことしてたら四季4部作や江戸の文人の評伝なんか
書けなかっただろうな。
496武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/13(水) 23:29:17
>江戸文人の評伝なんか書けなかっただろうな
>>495
↑違うと思うな。
『源氏物語』の現代語訳と『失われた時を求めて』の翻訳を中村がやっていたとしても、
少なくとも『頼山陽とその時代』は書いていたでしょ。
中村は“持病”の神経症が高じて、その露払い的な意味もあって
江戸時代の文人世界に耽溺したらしいからさ(注:『頼山陽とその時代』の冒頭を参照のこと。)
また、頼山陽も神経症だったため、中村には他人事じゃなく頼山陽の事績を辿れたというんだよ。
『頼山陽とその時代』は、中村真一郎の“生活史”にとって欠くべからざる作物だったと言うべき著作。
いわばあの仕事(『頼山陽とその時代』)は中村真一郎の実存に即しているのさ。
だから『頼山陽…』は「あれをやってたらやれなかった云々」みたいなレベルでは語れない訳ね。
497吾輩は名無しである:2009/05/14(木) 01:43:18
なるほど。
498吾輩は名無しである:2009/05/14(木) 09:05:31
ぎゃくに言うと、
プルーストや源氏が中村にとって何ほどの意味があったのか。
プルーストだネルヴァルだといっても、
まともなプルースト論ひとつ書いてないし、
ネルヴァルを本国に先立って評価したと自慢しても、卒論で書いたきり。

源氏だって素人向けの入門書を小使いかせぎに出したというだけで、
なんらかの新しい読み方を提示したわけじゃない。
499吾輩は名無しである:2009/05/14(木) 11:22:55
意地悪な人だね。
新潮文庫「王朝物語」は名著だと思うけど。
500吾輩は名無しである:2009/05/14(木) 11:23:56
500ゲット!!
501吾輩は名無しである:2009/05/14(木) 16:32:16
>>499
たしかにじょうずにあらすじを説明してあります。名著名著。
502吾輩は名無しである:2009/05/15(金) 08:56:34
あれってあらすじ本か?
503吾輩は名無しである:2009/06/12(金) 09:17:09
>>498
自慢してますか?
東洋の島国の一学生のためにつくしてくれたフランスの古本屋さんに
感謝してるだけじゃないですか。
それにネルヴァルを卒論にしろと勧めてくれたのは
小林秀雄や堀辰雄といった先輩たちで
自分でネルヴァルを発見したわけじゃないとはっきり
著書の中で書いてるし。
504吾輩は名無しである:2009/07/22(水) 22:16:24
505吾輩は名無しである:2009/08/05(水) 07:33:49
最近過疎ってるね。
506吾輩は名無しである:2009/08/25(火) 00:50:57
前から過疎ってるね。
507吾輩は名無しである:2009/09/29(火) 22:40:06
508吾輩は名無しである:2009/11/08(日) 20:35:58
中村真一郎がどこかのエッセイで、坊城俊民のことを書いていたが、収録された本が分からない。
80年代以降のエッセイ集は多すぎて、どれで読んだかさっぱり分からない。

坊城はこんな人。三島由紀夫の考えた日本の貴族そのものの人。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9D%8A%E5%9F%8E%E4%BF%8A%E6%B0%91

学生時代以来の友人の坊城のことは何度も書いているが、
その中で昭和天皇との秘話を書いたものがあったと思う。
死ぬ直前の昭和天皇が中村真一郎と坊城のことを
「坊城は良き友を持った」
と言ったという話。(うろ覚え)
死ぬ直前の
509吾輩は名無しである:2010/01/08(金) 18:43:42
『冬』が児童ポルノ扱いされる恐れはないんでしょうか
510吾輩は名無しである:2010/01/09(土) 00:29:14
久しぶりにレスが付いた!
511吾輩は名無しである:2010/03/24(水) 01:52:19
>>508

坊城のことは、筑摩の『火の国の物語』だと思う。軽井沢交友録みたいなやつ。
あの本、かなり名著だよ。
 『春』よんでる人ならわかると思うけど、あの青年たちの家のモデルの写真なんかも
載ってた。
512吾輩は名無しである