なぜないんだ!ジョン・スタインベック

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146ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
>>124
日本スタインベック協会監修による大阪教育出版の全集で読むことが出来る。
「疑わしき戦い」は第3巻。
無論、この全集には収録されているが、「チャーリーとの旅」が文庫化されていないのは
残念だ。(サイマル出版会のものも絶版)
小説では抑制されているスタインベックの飄逸なユーモアが感じられる面白い道中記
だと思うのだが。

余談ながら、フォークナーは難しい。この文学板のスレを読んでも「わかったつもり」
になっているようなレスが多いように思う。
当然、執筆当時は無理なわけだが、せめてディープサウスの空気を知らないと、
真の理解には達し得ないと思われ。作品とそれを生み出したところの風土は不可分ゆえ
である。
まあ、この点は、スタインベックについても同様なわけではあるが、
ストーリー、文体共に、フォークナーと比較すれば、はるかにわかり易く
面白く読めるのは確かである。