「美しい城」が好きだったな。五木寛之が対談で、立原の作品を「ハードボイルド」
と形容していたが、確かに子供心にそんな風に読んでいた覚えがある。特に初期の
短編なんか、堀辰雄を無頼にした感じとでもいうか。
嫌韓の心情と、立原の作品に惹かれるそれに通底するのは、端的に言えば「威勢のよさ」。
要は流水に引き寄せられるピンポン玉に同じ。慎太郎ならさらにツボじゃねぇの、とか
煽ってみたり。こんな事書くと、すぐに「ホロン部乙」とか来るんだろうな。
生憎、共に日本国籍を持った者の間に生まれた子供として、日本人として「選別」された
身ですがね。
>性別が生物学的性、社会的性、精神的性と分けて考えられたように、
>国籍もまた整理整頓してから考えるべきと思っております
この言葉に嘘偽りが無いのなら、単に理性が刷り込みに負けたんでしょう。
でなければ
>私ははどちらかといえば嫌韓
なんて冗談でも口に出来ないと思うがね。