【アウステルリッツ】W.G.ゼーバルト【移民たち】
ドイツ出身で、イギリスに移住しながらもドイツ語で書き続けた作家であり、将来のノーベル賞候補と
目されながらも2001年に交通事故で亡くなったW.G.ゼーバルトのスレです。日本では、2003年に
『アウステルリッツ』がゼーバルトの著作としては初めて翻訳され、現在《ゼーバルト・コレクション》
全6冊が鈴木仁子氏の個人訳で白水社から刊行中です。今まで日本ではなかなか注目を浴びることは
ありませんでしたが最近『アウステルリッツ』や《ゼーバルト・コレクション》の刊行で評価が高まっている
ゼーバルトについて大いに語りましょう。
《ゼーバルト・コレクション》白水社
『移民たち 四つの長い物語』(既刊)
【続刊】
『目眩まし』
スタンダールの旅、カフカの旅……時を超えて重なる旅のどこにも永遠の漂泊者「狩人グラフス」が影を
落とす。目眩く惑乱が襲う、謎めいた四つの物語。池内紀・解説
『土星の環』
何世紀にもわたる破壊の爪痕……災厄、戦場、虐殺の記憶……がたぐり寄せる連想。文人たち、往古の
出来事、打ち棄てられた廃墟が、禍々しく現出する。柴田元幸・解説
『空襲と文学』
戦後、文学はドイツの惨禍にどう向き合ったのか? ノサック、ヴァイス、アメリーら作家の苦悩と
その作品を分析。普遍的な意義をもつ、秀逸な文学論。細見和之・解説
『カンポ・サント』
遺稿となった表題作など四編の散文作品。ハントケ論、グラス論ほか、ナボコフ、カフカ、
チャトウィンら、作家が愛した文人についてのエッセイ。池澤夏樹・解説
『アウステルリッツ』(改訳)
幼い自分が移送された軌跡を辿りなおし、ヨーロッパの諸都市を訪ねるアウステルリッツ。
そこで幻視したものは? 全面改訳で贈る。多和田葉子・解説
姉妹スレ
トーマス・ベルンハルト(Thomas Bernhard)
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1107216953/
前スレなんてあったのか。知らなかった。まあすでに落ちてるからいいか。
補足どうも。じゃあこれは2スレ目ですね。
それにしても最初のスレは8レスしかつかなかったのか・・・・・・
>>3 スレはどーでもいいが藻前→( ・e・)と友達になりたいぞ
なんかいーなあ、悪いことできなさそうで気が弱そうで。。善人だな
5 :
吾輩は名無しである:2005/10/01(土) 01:13:34
乙! 『目眩まし』が面白そ。
6 :
( ・e・):2005/10/01(土) 13:03:17
>>4 そんな大したもんじゃないですよ。このスレもよろしく。
7 :
吾輩は名無しである:2005/10/03(月) 15:04:52
『移民たち』購入記念age
9 :
吾輩は名無しである:2005/10/03(月) 21:08:06
確かになんでこんなにすぐ改訳するのか謎だけどねえ。
訳者本人にとって納得できないところがあったのかな?
『移民たち』を購入してパラパラ見た感じでは『アウステルリッツ』と同じように
印象的な写真がいくつも載ってますね。早く読みたいけどなかなか時間が・・・・・
感想待ってます。
11 :
吾輩は名無しである:2005/10/07(金) 12:07:46
土星の環ってどう? おもしろかった?
12 :
吾輩は名無しである:2005/10/07(金) 13:47:21
パウル・ベライターがとても良かった。
14 :
9:2005/10/13(木) 01:18:34
よっしゃー! やっと読んだぜ。
地味な印象はあるけど、面白かった。やっぱりテーマ的には『アウステルリッツ』と共通する部分が多いね。
四つの短編どれも甲乙つけがたいな。
あと、「蝶男」いいねえ。
《ゼーバルト・コレクション》なんて出してくれる白水社のためにもみんなこの本を買って読もうぜ!
写真さ、あれ金閣寺じゃないよね?大叔父が忘れようとしていた思い出がわからないんだけど。
あれはどう見ても金閣寺。だから「書くことの胡散臭さ」という訳者の
指摘につながり、それが「語ることの胡散臭さ」にもつながるんでしょ?
17 :
吾輩は名無しである:2005/10/16(日) 22:08:36
おれも金閣寺と似てるけど違うんだろうなあと思ってたんだが、今見比べてみたら
やはり金閣寺の写真のようだ。結構ベタなところもってくるね。そこがよかったりもするんだが。
あと、忘れようとしてた思い出ってコスモっていう金持ち息子のことじゃないかな。
18 :
吾輩は名無しである:2005/10/16(日) 22:09:44
おっと、ちょっとかぶっちまった
コスモと同性愛にあったという含みもあるように読めた。
20 :
19:2005/10/16(日) 22:24:07
だから金閣寺で三島文学のイメージを
うまくかぶす仕組みかとも思ったり
>>19 そうだった? それを匂わす表現とかあった? おれは見逃したのかもしれん。
23 :
吾輩は名無しである:2005/10/16(日) 22:51:25
24 :
吾輩は名無しである:2005/10/17(月) 00:40:39
ゼーバルト好きにはベルンハルト好きが多そう。
>>16 そういうことかー。確かに読んでて、大叔父さん楼閣(金閣寺)に住んじゃったよ、と胡散臭く感じたな。
外国の写真は結構リアルに感じられたんだけど、金閣寺には直ぐ違和感あった。すると、蝶男は胡散臭さの象徴とも感じられるかな。
26 :
吾輩は名無しである:2005/10/17(月) 08:35:45
>>23 忘れそうだ
誰か近づいたら、上げておくれなまし
アンブロースの生い立ちだけ見ると、
14歳で故国→スイス→ロンドン→日本へ(21歳)。
不明な理由で日本からアメリカに渡る。二年目にソロモン家へ。
コスモのカジノ巡り。日記はあるがフィーニには話さず。
帰ってから世界大戦。1923年にエジプトへ「過去を取り戻す」為
旅行するが失敗。コスモはカナダへ療養するがイサカの精神病院へ。死亡。
20年ほどソロモン家の家令をしてママロネックでフィーニに世話を受け、
イサカで電気ショックを「過去を忘れようとするかに」受け入れ死亡。
>>28 何だよ
やっぱりモーホーじゃないってことか
29 :
吾輩は名無しである:2005/10/21(金) 23:10:21
日本の外交官との関係など、それとなく匂わせてあるような気がするが……
30 :
吾輩は名無しである:2005/10/22(土) 01:05:22
>>29 知る手立てが消え去ってしまっているんだよね。
無名の人々の過去の証人自身が単に知らない事は掘り起こし得ない。
ある意味語り手も読者と同じように情報を提示され続ける立場なんだよね。
語り手と読者の知る情報が一致している以上、
ほのめかしは語り手のフィルターを通す訳で、
読者が考えるほのめかされた過去は全て語り手の想像範囲内なんだわな。
この章では「信頼出来ない」のは語り手「私」ではなく、
「証人たち(の記憶)」と「自己を語る当人」(含「日記」)、
であると装う作者なんだろうな。
>>30 そうそう、本当のところどういうことがあったかは今や誰も
語り得る人も知る人もなく、真実は深い霧の向こう…という。
歴史の90数パーセントは、このように無名の人びとの忘れられて
当たり前のことで成り立っている。
そのように読み取れたので、「フィクションなのかノンフィクションなのか
あわいが不明」的な読み取りはちょっと違うと思う。
>>31 どうだろう。消え去って行く無名の記憶たちを描く事よりも、
そこに浮かび上がってくる衝動が主眼だという気がする。
その衝動の原因は一見過去に隠されてしまっているように見えるが、
実はそもそもそのような精神構造を作り上げたものは名指しできるような
ものではなく、一つの要素として移民によるトラウマという説明で
統一されているが、その原因の複数性に読者を引きずり込む手段として、
虚実のあわいをたゆたうという手法を取っている、というように思う。
描かれていること自体は無名の記憶たち、ないしは演出された
過去たちに違いないのでは?
「衝動」というのは、語る際、書く際に意識的・無意識的になされる
作為ということかな?
記憶や過去という書かれた内容より、手法の方が主眼ということかな?
「記憶」か「手法」かの問題ではないと思われ。
うまく説明できないが、虚実間をたゆたうというより、彼の対象とした
記憶はそういう境界線や枠組を超越し、もっと別の世界に放たれて
いるような気がする。
>>33 衝動というのは登場人物たちの行動のこと。何故自殺したのか、精神を病んだのか、
移民のトラウマという簡単な解釈では説明されない。読者は例えば上海の女性との、
悲しい人生の始まりの出来事は何だったのか、コスモとの関係はどうだったのか、
彼はどう思っていたのかを知りたいと思う。しかしそれを知ることは出来ない。
だが、それらが分かったとしても彼らの憂鬱は説明されない。
歴史の間に消えていった、記憶たちというイメージは感傷的な思いに誘いこそするが。
問題はそのような憂鬱を完全に虚構として書くならば、単に作者が憂鬱になるであろう
環境を設定しただけになってしまう。ノンフィクションの形をとるならば、単に憂鬱に
死んだように見える人を選んで憂鬱に死んだ様に事実を取捨選択するだけに過ぎない。
そのような虚構でも事実でも伝えようとする以上その境に位置しなくては表現できない
「説明されえないメランコリー」があるということ。
同時にそれは三人称の問題にもつながる。
彼は、感傷や偶然といった要素、(思わせぶりとも堀江敏幸は言っているが)
そのようなもので作品を包み込んでいながら、表現しようとしたのは別であろうと思う。
そのような手法を無視するわけにはいかない気がする。
「記憶」か「手法」ではなく、「意味」と「手法」なんでないかと。
それも「手法」なしに存在しえない「意味」。
過去である必要はその意味で、手段だとも思える。
37 :
吾輩は名無しである:2005/10/24(月) 01:51:21
何このスレ・・
\<・e・>/
39 :
吾輩は名無しである:2005/10/27(木) 23:28:33
BS−2で紹介される
41 :
吾輩は名無しである:2005/10/28(金) 17:45:42
42 :
吾輩は名無しである:2005/10/28(金) 23:15:26
43 :
40:2005/10/29(土) 03:06:19
いや〜、てれるなあ。
44 :
吾輩は名無しである:2005/11/20(日) 03:10:39
次の本はいつ出るのかな?
確か今月中だったよね。
順風満帆に生きてきたおまえが語ってもな
へどがでる
47 :
吾輩は名無しである:2005/11/20(日) 14:21:28
>>44 お、Schwindel.Gefuel.出るのか。
「目眩まし」品切ればっかじゃないかー。近所の書店で売ってるはずないから、ネットで買おうとしたのによ。
29日発売じゃなかったかな。
たぶん今、トラックで書店に向かっているところ。
>>49 どうやら29日みたいでした。サンクス。
アマゾンの出版日が25日になってたから間違えてまった。
51 :
吾輩は名無しである:2005/11/30(水) 15:58:29
「目眩まし」もう出てますか?
すでに手に入れた方はいますか?
念のためageときますね。
52 :
吾輩は名無しである:2005/12/16(金) 23:49:59
「目眩まし」読了。かなり目眩ましされましたが非常に面白かった。
岩波文庫のカフカ短編集(池内訳)で「狩人グラフス」を読んでおくといっそう楽しめます。
ゼーバルト的な要素がこの作品から出揃っている気がする。
53 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 01:42:53
『移民たち』ようやく読了。Very good!
第三短編の二人、同性愛というより、
主人-従者関係の典型では? この関係を
ユーモアにすると、ウッドハウスのジーブズ
-ウースターになるような気がするのですが。
『目眩まし』はall貸し出し中+予約大杉でス。
54 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 23:51:14
アッペルフェルドはどうじゃ?
>>54 アッペルフェルド、グーグルとアマゾンで
検索して見ますた。なかなか重たそうでスね。
『目眩まし』ようやく借りられました。
楽しみ〜〜
『目眩まし』読了しますた。
第三帝国時代を書くだけの作家ではないという印象でス。
ドイツ語文学に詳しくないとなかなかきついことは確か。
再読用に注釈付きを出してくれないかと無理な希望を。
チロルが作家の故郷とのこと。辺境出身の方だったのですね。
57 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 02:05:51
『アウステルリッツ』が最初に訳されたので
ナチス・ドイツの時代を描く作家という印象が
強かったけど、ゼーバルトの全貌がわかるのは
これからって気がする。鈴木仁子さん、健康に
気を配り、がんばってくらはいね。
58 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 02:58:12
『土星の環』は今年末の発行。
長いので一度上げておくね。
59 :
吾輩は名無しである:2006/03/09(木) 13:20:11
『ブリキの太鼓』のダンツィヒ空襲の場面は
迫力があったが、戦後派ゼーバルトは
空襲をどう論じたのか。『空襲と文学』が楽しみだ。
期待して、age.
60 :
吾輩は名無しである:2006/04/06(木) 03:21:23
アウステルリッツが強烈なイメージを作ったわけだが、
これからどう変わるか、あるいは変わらないのか。
それが一つの見どころだな。
>60
アウステルリッツが最後の作品
作者はすでに死んでる
これから翻訳される作品のこといってるの?
>>61 アウステルリッツでホロコーストを描く作家という
イメージが出来上がったと思うけど、これから
訳される作品で果たしてそのイメージは変わるのか
という意味でした。ドイツ語読めないので……。
by60.
>>1の続刊リストにアウステルリッツ全面改訳ってあるけれど、どういうことなの?
既訳に不備があったとか、訳者が納得いかないとか?
何か知っている人がいらしたら、教えてください。
64 :
吾輩は名無しである:2006/04/11(火) 08:22:00
age
>>63 あくまで想像だが第一作を世の中に出すときには
いろいろ妥協した。全集化にあたり訳者の意思を
通すってことじゃね? 鈴木仁子さんも若くは
ないし(失礼)、お手並み拝見ってところかな。
67 :
63:2006/04/18(火) 06:33:21
>>66 なるほど、
全集の統一感を重視して後発作品に調子を合わせるための手直し
というところですか。
いずれにせよ、楽しみですね。
69 :
吾輩は名無しである:2006/04/27(木) 20:28:45
先週のブックレビューでいしいしんじが「目眩まし」の批評をしていましたね。
面白そうなので、早速読んでみます。
70 :
吾輩は名無しである:2006/04/28(金) 08:43:25
アウステルリッツもおすすめします。
71 :
吾輩は名無しである:2006/05/13(土) 23:15:39
ほしゅ
72 :
吾輩は名無しである:2006/05/16(火) 04:31:33
>>69 『目眩まし』から入るの
いいかもしれないね。
73 :
吾輩は名無しである:2006/05/16(火) 21:35:58
ドイツ語作家…
カフカにスタンダール…
目眩まし…
なんかカネッティ思い出すよ
74 :
吾輩は名無しである:2006/05/22(月) 23:03:53
a
75 :
吾輩は名無しである:2006/05/26(金) 21:01:04
g
e
77 :
吾輩は名無しである:2006/07/05(水) 15:36:27
『土星の環』の発売日
決まったんでスかね?
78 :
吾輩は名無しである:2006/07/05(水) 18:56:45
解約っていうのは、田和だとか言う馬鹿が約すらししぞ。
オレは全然読む気はないな。前の焼くで全然いい。
えー、個人全訳って売りはどうなったのよ。
自分で改訳すると聞いたが、変更になったのか?
81 :
吾輩は名無しである:2006/07/06(木) 12:10:40
田和だがわたしにしかこの本はわからないっていったんだよ。
訳が悪いって。
82 :
吾輩は名無しである:2006/07/12(水) 10:57:12
、
私にしかわからないって、本当に言ったなら絶対読みたくねえ。
ドイツ語がわからんオレとしては
複数訳は助かるけどな。
そもそも本当にそんなこと言ったのかが怪しい
86 :
吾輩は名無しである:2006/07/28(金) 14:53:55
ガセを知ったかで流す厨房が…。
どうせ2ちゃんは遊びの場にしろ、知ったか馬鹿ほど始末に終えないものはない
知ったかといえば、たとえばこういうレス書く奴だろ
>だから本ネタ?といえば
>『コミュニケーション:精神分析の社会的マトリクス』あたりか
88 :
吾輩は名無しである:2006/08/11(金) 11:40:16
目眩まし読書中age
89 :
吾輩は名無しである:2006/08/14(月) 16:18:38
『目眩まし』読了あげ。
史実や旅、記憶などをめぐる四編。
なかなか面白かった。
なんとなく、リチャードパワーズの
『舞踏会に向かう三人の農夫』を思い出した。
『土星の環』の発売日、そろそろ決まったのかな?
『土星の環』
イギリス南部を旅する〈私〉が目にした、何世紀にもわたる破壊の爪痕……災厄、
戦場、虐殺の記憶がたぐり寄せる連想。コンラッドら文人たち、誰も振り返らない
往古の出来事、打ち棄てられた廃墟が、禍々しくかつグロテスクに現出する。
柴田元幸・解説
『空襲と文学』
第二次大戦で都市が壊滅、多数の死者を出したドイツ。戦後、文学はこの惨禍に
どう向き合ったのか? ノサック、ヴァイス、アメリーら作家の苦悩とその作品を
分析し、ゼーバルトの創作姿勢も示唆する。普遍的な意義をもつ、秀逸な文学論。
細見和之・解説
・・・・・・・・・はよ、出さんかいや!
92 :
吾輩は名無しである:2006/09/17(日) 19:48:11
発売日は? age
ゼーバルト、戦後生まれだよね?
ギュンター・グラスのようなことは起きない
だろうから、どこか安心できるな。
94 :
吾輩は名無しである:2006/10/22(日) 10:18:35
まあ若いときの間違いは誰にでもあるからそういうことがあってもかまわんけどなあ。
それより次の作品はいつ発売なんだ? もうそろそろ読みたくなってきた。
95 :
吾輩は名無しである:2006/10/30(月) 10:31:02
微妙だった。作品のレベルに達していない。
97 :
吾輩は名無しである:2006/12/11(月) 07:46:11
自演飽きた?
98 :
吾輩は名無しである:2006/12/17(日) 22:43:23
99 :
吾輩は名無しである:2006/12/31(日) 20:33:37
2006年が終わる。
鈴木仁子さん、どうしたのかな?
100 :
100:2007/01/07(日) 16:32:46
100
101 :
吾輩は名無しである:2007/01/08(月) 00:40:56
3月までには出るかな?
102 :
吾輩は名無しである:2007/01/08(月) 00:44:29
早く出してほしいね。あいだ開きすぎだろ。まあ個人訳で大変だというのは分かるが。
もう2月だよ、2月!!
2月も終わるよ!
105 :
吾輩は名無しである:2007/03/04(日) 20:18:24
三月になりましたな。ぽかぽか陽気で、翻訳にはうってつけの季節となって
きましたので、鈴木さん早めの翻訳出版よろしくお願いします。
3月も終わるよ!
4月になりました。
「でねーなー」とは思っていたが、同じように感じてるひと達が居て安心しますた
5月になりました。
110 :
吾輩は名無しである:2007/05/16(水) 21:56:38
まだかいな?
111 :
吾輩は名無しである:2007/05/23(水) 00:12:35
改訳はなんで
113 :
吾輩は名無しである:2007/06/01(金) 01:04:39
おお、やっと来たか! 遅すぎ。
あげとこう
で、まだなのか?
115 :
吾輩は名無しである:2007/08/01(水) 21:20:03
8月になりました
並びました
行列に
118 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 00:47:24
土星の環、書店に置いてありました。
いよいよこのスレの出番ですね。
さあ皆、書き込むのだ。
>>118 「イギリス行脚」のサブタイ、小さかったね。
オレは図書館入荷待ちだから、
書き込みはもう少し先の話だなorz.
120 :
吾輩は名無しである:2007/08/08(水) 00:42:15
新刊出たのに盛り上がらないね!
あくた川賞とちがって一気に読めないからね!
読み終わるまで保守。
『土星の環』やっと読み終えた。
イギリス東海岸旅行記。ドイツの対岸ね。
『移民たち』『目眩まし』と同レベルの佳作だと
思うけど、何で書き込みが少ないんだろ?
まだ買ってません
125 :
吾輩は名無しである:2007/11/03(土) 01:28:37
まだ書き込みなし…。『空襲と文学』に期待かな。
アウステルリッツ改訳にも期待。
保守。
128 :
吾輩は名無しである:2007/12/22(土) 14:30:28
『土星の環』は傑作でした!
129 :
吾輩は名無しである:2008/01/15(火) 03:12:56
愛してるリッツ
保守
保守
132 :
吾輩は名無しである:2008/03/18(火) 22:17:26
偉大な作家だ。
そして最近また偉大な作家をみつけた。
エンリーケ・ビラ=タマス(スペイン)。
133 :
吾輩は名無しである:2008/03/19(水) 08:37:41
うむ。ビラ=マタスはすばらしい。
ただ、『バートルビーと仲間たち』の全訳は出そうもないな……
英訳で読むか。
134 :
吾輩は名無しである:2008/03/19(水) 09:24:19
>>133 つい最近新潮社から全訳単行本でました。
木村栄一さん訳で。
素晴らしい名著だ。
新たな文学の発見だ。
この人も続々訳してほしい。
135 :
吾輩は名無しである:2008/03/19(水) 10:17:26
それオモロそうだね
136 :
133:2008/03/19(水) 18:21:09
>>134 うおお!嬉し過ぎる。2000年の『新潮』に載った前篇を読んで以来、ずっと気になってたんだ。
これや木村さんと
>>134さんの家の方角にゃ足向けて寝れないや。
これ、ゼーバルト『土星の〜』が好きな人はハマるはず。
マジか。海外文学をあまり調べていない俺には初耳の名前だが、このスレの住人の信頼に期待して、買おう。
138 :
吾輩は名無しである:2008/03/20(木) 09:45:33
おれもー
『バートルビーと仲間たち』読んだけど
ビラ=マタスがこだわってるのはテキスト。
ゼーバルトがこだわってるのはテキストではなく人間と世界。
正反対だと思うけどね。
140 :
吾輩は名無しである:2008/03/22(土) 14:40:16
そうかなー?
確かにフィールドとしての違いはあるかもしれないけれども、20世紀以降のテーマ
であったヨーロッパの終焉やメランコリー、ミニマリズム(歴史の別な捉え方も含
め)といった精神的原風景を、ふたりともしっかりそれぞれの形で表象していると
思うけれどもね。
当分ヨーロッパ文化圏はこの土壌からは離れられないと考えるよ。
141 :
吾輩は名無しである:2008/03/22(土) 16:32:02
物語の尽きるところ、世界の黄昏よ!
>>140 巨視的に見ればそうかもしれないけど、ゼーバルトは
20世紀後半英国でいわば半亡命生活を送ったドイツ人。
ビラ=マタスにはそういう作家本人の場所感覚が希薄でしょ?
『空襲と文学』いつ出るの?
144 :
吾輩は名無しである:2008/05/22(木) 20:51:10
あげ
145 :
吾輩は名無しである:2008/05/25(日) 06:26:09
文学板らしいスレあるじゃね
適当なページ開いて適当なとこから読み始めるだけで
恍惚境に入ることができる稀有な作家だと思う。
『空襲と文学』8月だけど…。
鈴木仁子インタヴューによると、空襲と文学に入ってる論考は、当時論争を巻き起こしたらしいね。
150 :
吾輩は名無しである:2008/08/24(日) 10:40:26
鈴木氏がシュヴェービッシュ・ハルを訪れたときに出会ったという
ゼーバルトとヤン・ペーター・トリップとの画文集、『語られず(unerzhlt)』(2003年)のオリジナル版画
について書かれたエッセーがここに載っているけど、このスレの人ならもう既知なのかな…。
ttp://www.hakusuisha.co.jp/essay/2006/01/post_2.html アウステルリッツ冒頭で出てくる二人の男の目の写真だね。
片方がウィトゲンシュタインだってのは察することができたが、もう一人はさっぱりわからず、
中世の神父の肖像か何かかと思っていたんだけど、
これはゼーバルトの古くからの友人であるトリップ氏自身の写真だったようだ(上の方ね)。
何かといろいろな身近にある素材を取り混ぜて作ってるな、ゼーバルト。
151 :
吾輩は名無しである:2008/08/25(月) 03:50:13
全集のほうで『アウステルリッツ』出るの待ってるんだけど、
ひょっとしたら既刊のを買ってしまったほうがよさそう?
152 :
150:2008/08/25(月) 07:31:20
私は両方とも買うつもりです。
同じ人が全面改訳するってだけで十分興味深い。たぶん両方とも各々の輝きが出てくるんじゃないかと勝手に思ってます。
数作のゼーバルトの翻訳や、ゼーバルトに関わりのある(ややそれよりも過去の)ドイツ文学の咀嚼を経て、
こういう訳もできたのではないか、という内省に基づいて、新訳をやるんじゃないかと勝手に想像してる。
翻訳ってのは新らしければ、違う知見を入れてみれば、即、唯一無二の真の訳となる、
ってわけでもないので(つまり旧訳は誤りとは限らない)、両方とも読んでみたいですね。
改訳出るんだったらと思って、いまのは買わずにずっと待ってるんだが。
いつ出るのやら。
白水社は、今の『アウステルリッツ』の在庫が無くなるまで
出すのを待ってる、と思う。
155 :
吾輩は名無しである:2008/08/29(金) 00:06:31
いい作品だよ。うん。
156 :
吾輩は名無しである:2008/09/05(金) 19:59:59
ゼバコレ表紙汚れやす過ぎる
うん。大型の新刊書店なら何処でも置いてるんだけれど
ジャケットが汚れてないのを探すのが大変。
あと写真にモアレ入ってるのは情けない。
印刷された原書からそのまま写してるんだろうが
なんで原版の写真を借りられなかったのか?
英訳のペーパーバックでさえもっと綺麗なのに。
『空襲と文学』、他よりも薄いのに高いんだね。
売れてないのかなあ‥
159 :
吾輩は名無しである:2008/09/14(日) 17:23:16
もう出てるの?
まだ。
161 :
吾輩は名無しである:2008/09/15(月) 11:16:58
∩
⊂ ̄ ヽ
ヽつ つ ( 。Д*) ☆V"V
.∧_∧ 彡
(`Д´)ーつ彡
.しヽつノ彡
∪
162 :
吾輩は名無しである:2008/09/29(月) 06:47:40
『空襲と文学』昨日、書店で見かけましたよ!
>>162 とりあえずジャン・アメリー論だけ立ち読みしたw
20世紀後半ドイツ文学者が立ち入るべきところに入ってますね。
続いてタイトル同名講演録「空襲と文学」読み終えた。
第二次大戦後ドイツ作家は何が書けるのか、何を書けばよいのか。
これがゼーバルトのテーマだと改めて思いますた。
締めくくり方がお見事(連投スマソ)
>>164 連投、ってw
こちらも「空襲と文学」まで読み終わったが
ゼーバルト節というか、他の作品との違和感がないね。
この作家の場合、小説だとか評論だとかジャンル分けがそもそも意味を成さない。
「空襲と文学」について言えば、偶々講演という形態だったと言うだけで。
残る作家論オワタ。これで読了。
未読の作家ばかりで不勉強を痛感orz.
それにしても鈴木仁子さん、文献チェック
大変だったはず。頭下がりますね。
それだけに46頁のペーター・デ・メンデルスゾーンの生没年
のような間違いがあると萎える。
ん?12歳で小説執筆か?と調べてみたが、
誤 1936-1970
正 1908-1982
だね。割註は編集に任せきったのかな。
>>167 しっかり読んでますね。
1945年に生まれアルプス北部で育ったゼーバルトにとり
都会=空襲の廃墟だったという箇所を読んで(p70)
なるほどと思った次第でス。
169 :
吾輩は名無しである:2008/11/13(木) 12:46:36
『空襲と文学』ブログとかに感想が出始めた。
深読みしてる人、いるね。
170 :
吾輩は名無しである:2008/11/13(木) 21:00:32
個人的にはゼーバルトは傲慢さが透けて見え嫌いな作家の一人で巣ねぇ(笑)まぁ原文に当たっても似たような物だと思われますよ(笑)
単なるオタクにしかうけない文学です(笑)おやはや(笑)
Amazon Japanのカスタマレビュー、素朴でいいですよ。
>>172 あえてマジレスしたいのだが、ゼーバルトの「傲慢」とはどういうことか、
もう少し意見を聞きたいね。
175 :
吾輩は名無しである:2008/11/20(木) 21:12:22
クズにマジレスする必要はないがなあ
176 :
吾輩は名無しである:2008/11/25(火) 23:27:11
>>172 おいクズ、ゼーバルトの傲慢さを説明してみろよ
177 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 22:26:22
ほっしゅ
178 :
吾輩は名無しである:2009/01/18(日) 23:39:29
おいおい、こんなレベルの低い連中の間でゼーバルトを語ったって意味ないよ。
それと、これだけは言っておこう、ゼーバルトは人間性の低いやつらにはてんでに分からないことになっとるのだよ。
てんでにw
揚げ足なんか取るとまた人間性の低い奴らって怒られちゃうよ!
181 :
吾輩は名無しである:2009/01/19(月) 21:29:19
つまりね、いいかい、きみらみたいに、のうみそのまずしい容量のひとびとがでしょばることないってこと。
『移民たち』やっと買ってきた♪
本当は『アウステルリッツ』欲しいのだけど、やはり改訳を待つかなあ。
コレクションが出てからの読者なんで
184 :
183:2009/02/17(火) 00:17:49
中途で送信、スマソ
コレクションが出てからの読者なんで
>>182とご同様 『アウステルリッツ』だけ持ってない。
改訳を入れることを早くから公言してるのって、親切だけど反面罪作りでもあるよね。
まだ半年以上待たされるんだろうな。
185 :
吾輩は名無しである:2009/05/02(土) 02:29:07
『カンポ・サント』予告出ないね。
おれはもう待ちきれなくて読んでしまったよ『アウステルリッツ』
改訳も読むつもりでいる。
カンポ・サントいつ頃かな。楽しみ。
188 :
吾輩は名無しである:2009/09/24(木) 22:00:05
se
189 :
吾輩は名無しである:2009/09/28(月) 15:28:44
元祖、信頼のおけない語り手
やっとゼバコレ既刊揃った
パリコレみたいではないか、とアウステルリッツは語った
192 :
183:2009/10/19(月) 23:13:23
アウステ読みたい。
早く改訳出してくれ。
保守
194 :
ザ・スミス:2010/01/05(火) 21:41:52
『移民たち』がイマイチだったからゼーバルトとはサヨナラだなあ。
悪くはなかったけどね。
195 :
吾輩は名無しである:2010/01/10(日) 01:12:01
『アウステルリッツ』読み始めた。いい文章だね。期待できる。
196 :
ザ・スミス:2010/01/10(日) 15:58:39
『アウステルリッツ』は『移民たち』より面白いのだろうか。。。
俺は既刊のゼーバルト邦訳作品の中では『アウステルリッツ』が抜群に面白いと思ったけど、
『移民たち』も嫌いじゃないから薦めていいかどうかはわからん。
198 :
ザ・スミス:2010/01/11(月) 23:57:11
いや、どうもありがとう!
1作でお別れするのもさびしいから
ベルンハルトの次にアウステも読んでみるよ。
199 :
吾輩は名無しである:2010/01/17(日) 00:44:34
鈴木仁子の訳文は見事だな。
200 :
吾輩は名無しである:2010/01/17(日) 00:46:12
改訳が悪くならないことを祈る。
同一人物がやるんだろうから悪くはならないんじゃね?
202 :
吾輩は名無しである:2010/01/18(月) 02:46:10
多和田葉子は?
203 :
吾輩は名無しである:
簡保まだかよ