【左翼文学の】井上光晴スレッド【巨匠】

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1吾輩は名無しである
反逆的革命作家を表看板にした「うそつきみっちゃん」
こと故井上光晴について語れ!
2吾輩は名無しである:2005/07/19(火) 18:03:34
左翼文学なんてまだあったのか。ぷろれたりあー
3美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/20(水) 23:27:45
>>1
スレタイに井上荒野を加えて父娘スレッドにしたらもう少しレスがついたかも。
スレッド即死ってご存知ですか?
ある一定の時期にある程度(数量)のレスがつかないと消えてしまうという。
その「即死」を防止するためわたしが以前書いた感想文をコピペしても許してくれますか?
4美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/20(水) 23:33:07
「全身小説家」(原一男/キネマ旬報社)*再読
→同名映画の制作ノートと採録シナリオ。
この映画の主人公は文学者・井上光晴。ガンで死ぬまでを描く。
あといかに経歴が虚偽だったかを入念なインタビューで暴いたり。
関係者でこの映画を見て愉快な気分になったものはいないのでは……。
最後の撮影なんて修羅場だったろうと想像できる。
原さんとしては、死をまえにした井上光晴の姿を撮影したい。
でも家族としては、そんな寿命を縮める映画撮影などしてほしくないのは当然。
そんな中にキャメラを持って行くんだから、並みの神経じゃできません。
いや、しかし、表現のためだったら、表現とはそういうもんだろうとつぶやく鬼才・原一男は是か非か。

「小説の書き方」(井上光晴/新潮選書)*再読
→恥ずかしいな、赤線がたくさん引いてある。
よし、恥をさらそう。どんなところに5年前のわたしは赤線を引いたのか。
「いいたいのは、(僕が)漠然と小説家を志望してそれで作家になったわけじゃない、
ということです。ぎりぎりの状況を逆転して前にすすむために、小説を書くしかなかった。
物語の原点はそこにこそ存在する。その意味をはっきりつかんでほしい」
「物語を書くというのは、自分と世の中との関係を新しく作るということです」
「つまるところ、表現とは生き方なんだな。自分の生き方を離れて、
表現の技術だけが一人立ちして歩くわけじゃない。先にも話した通り、
自らの原体験を持続して離さない。その姿勢と思想が表現になって形成されて行く」
「フィクション(虚構)の本質をひと口でいうと、現実よりも激しい物語を
作ることなんですね。事実より強い嘘を吐けるかどうか」
どれもなるほど至極のオコトバ。
ただ例として引用するご自分の小説がどれも、その、言いにくいのですが……。
5美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/20(水) 23:37:02
「辺境」(井上光晴/集英社文庫)絶版
→短編小説集。原一男の映画でだいぶまえから作者は知っていたけれども、
作品を読むのはこれがはじめて。どれもつまらない。
映画で見た作者はあれほどおもしろかったのに、作品はどうしてこんなに……。
くどい風景描写、いかにもな情緒的表現。
はいはい、たしかに文学ではございますね。ただし古き悪しき時代の。
被差別者の暗い情念。作者の売春婦への過剰な詩的ともいうべき思い込み。うんざり。
「小説の書き方」なんて本をだしているのなら、どれほどすごい小説を書くのかと思ったら。

「虚構のクレーン」(井上光晴/新潮文庫)絶版
→この小説を読んで戦争は良くないと思いました。
炭鉱で在日朝鮮人の人が差別されていたことを知り悲しくなりました。
差別はいけません。けれどもこの小説には戦争を扱っているのに明るさがありました。
戦時下でも若い人の青春のエネルギーは抑えきれないのだと楽しくなりました。
最後、「芹沢治子」さんが長崎の原爆で生死不明になるのには泣いてしまいそうになりました。
パパに連れて行ってもらった長崎の原爆資料館のことを思い出しました。
テレビを見ると今もイラクで戦争のようなことが行なわれているようですが、
すぐやめるべきだと思います。なぜ話し合うことができないのでしょう。
日本はもう絶対に戦争をしてはいけないとこの小説を読んで強く思いました。
自衛隊のことなどまだわからないことが多いけど、これから勉強していきたいです。
XX小学校3年1組 美香
6美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/20(水) 23:41:35
「死者の時」(井上光晴/集英社文庫)絶版
→なんかさ、もううんざり。
部落民や鮮人といった被差別者の苦しみを描けばそれが文学になるとでも?
あまりにも安易。舐めきっている。
そりゃ差別は良くないよ、かわいそうだね、不当な差別を受けて。
だけどさ、それを書いて、はい、文学でございー、というのはどうなの?
差別を告発する? 天皇制を問う? ずいぶん楽ちんな小説だこと(w
被差別者の嘆きや怒りを書くなんて、何も書くことがない作家志望者がまずやる手法。
たとえば部落出身の中上健次は一言も差別反対だなんて甘っちょろいことは書いていない。
あ、これがどういう小説かって?
部落民の青年が天皇万歳と特攻隊として出撃していく小説です。読みたい?

「地の群れ」(井上光晴/河出文庫)絶版
→井上光晴の代表作。舞台は長崎。この小説で目をひいたのは「ピカドン部落」。
原爆被害者がよりそって暮らす集落のこと。てっきり実在したのかと思っていたら、
解説を読むとなんとフィクションとのこと。やられた、「うそつきミッちゃん」に!
ピカドン部落の青年。全身に(原爆後遺症の)ケロイドがあり嫁のきてもない。
たまる性欲。当たり前のように部落民の少女をレイプ。このことを誰かに話したら、
おまえが部落だとばらすぞと脅しながら。さて、このことに気づいた少女の母親が、
犯人の青年をつきとめ深夜その家を訪問する。しかし青年もその家族も知らんぷり。
母親は騒ぎ立てる。集まってくるピカドン部落の住民。
こんな真夜中にインネンをつけてくるとは、やっぱエタは怖かねと家族がいう。
切れた母親は言い返す。せせら笑いながら。
あんたらピカドン部落のもんが周囲からどう思われてるのか知らんとね?
ケロイドだらけで血もとまらん。あたいらエタはまだ人間だけど、
あんたらピカドン部落のものは人間でもない、穢(けが)れきっておると!
これを聞いて怒ったピカドン部落住民の投石により母親は死ぬ。
残ったのはピカドン部落民にレイプされ母親を殺されたエタの少女――。
7美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/20(水) 23:43:53
「明日」(井上光晴/集英社文庫)絶版
→第29回青少年読書感想文全国コンクール・高校の部「課題図書」だそうです。
読書感想文ってむかし大嫌いだった。
だって感想なんて「おもしろい・つまらない」しかないじゃん。
だから感想文には決まって戦争物の小説を選んだ。「太陽の子」とか(w
とにかく戦争反対と書いていれば字数が埋まるから。
戦争反対! よーく考えよ、命は大事だよ♪ なんてさ。
教師集団もこれを「課題図書」にするとは読書感想文というものをよくわかっている。
この小説ほど感想文を書くのが楽なのはそうないのでは?
舞台は長崎、8月8日。原爆が落とされる前日の平凡な生活を描写する――。

井上光晴シーズンはこれにて終了。
忘れられた作家。読んでみたけど思い返す価値はなし。
作品よりも映画「全身小説家」で作者を楽しむべし。
それでは井上光晴さん、ご永眠ください。もう決して起こしませんから。





あとは、なんとか。
レス30くらいまでいけば消えないらしいです。
8紫苑 ◆asFxDSUhcg :2005/07/21(木) 00:57:13
あ! ついに井上光晴スレが立ちましたね。待っていました。
>>1さん、乙です。
9美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/21(木) 01:13:04
>>8
すぐ消えないようになんとかしないといけませんね。

紫苑さんは好きですか「うそつきみっちゃん」?
わたしはどちらかというと原一男監督に脚色された井上光晴のほうが好きです。
10紫苑 ◆asFxDSUhcg :2005/07/21(木) 01:19:53
井上光晴は炭坑労働者・在日朝鮮人・部落…
など被差別者を描いた作品が有名だけど
(だから>>1さんは【左翼文学の巨匠】って書かれたのでしょう)
この系列は、いま読めるかといわれると、正直いってつらい。
>>5-7さんがおっしゃっているとおり。

それより、
『胸の木槌にしたがえ』(中央公論社、絶版)、
『紙咲道生少年の記録』(福武書店、絶版)など
<年上の女性に惹かれる少年>の系列の作品を推します。
これはいま読んでも面白いです。
11紫苑 ◆asFxDSUhcg :2005/07/21(木) 01:26:43
あ、リアルタイム美香さん! こんばんは。
でも、また「馴れ合い」とかってお叱りうけそうで怖い〜

原一男の映画『全身小説家』は傑作でしたね。
怪作というべきでしょうか。
井上氏の奥様が出演されていて、当時すでに五十歳過ぎでしょうけど、
とても素敵な女性。なのに井上氏は、
みずから主催する文学講座のファン(おもに中年の女性たち)
をはべらせてご満悦w 井上鬼畜!
そのファンたちが(まるで少女のように)井上への熱い想いを
語る。すごい光景でした。
あと井上氏が「戦友」(ここは御国を何百里〜)にあわせて
ストリップをしたり、もう無茶苦茶。

でもあの映画、故・埴谷雄高が出演していたり
(わたしは埴谷氏を映像でみたのは後にも先にもこれだけ)、
資料的にもかなり貴重です。
12紫苑 ◆asFxDSUhcg :2005/07/21(木) 01:32:06
スレの即死防止のため、さみだれ的に書き込んでいるのをお許しください。

それにしても、うそつきみっちゃん、
あの映画でみるかぎり、一種独特の人間的魅力があるのはたしか。
風采も作家としては悪くない。ファンの万年文学少女たちの気持ちも
ちょっとわかる。
13美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/21(木) 02:04:14
>>11
これを書いてもいいのかどうか。
わたし大学時代、原一男さんに教わっていました。
自称・原一男の一番弟子です。

うーん、「全身小説家」、裁判起こされたらしいです。
公開するなと。
これ書いてごめんなさい。
あの被差別部落のひとがいましたよねトランプ占いの。
あのかたが怒ったようで。
最後の授業で聞きました。

思えば、わたしの師匠といえるひとは、原一男さんだけです。
「もっと過激に、もっと自由に」は原一男監督が好んで用いたフレーズです。
いまのわたしは恥ずかしい限りです。
14吾輩は名無しである:2005/07/21(木) 02:17:10
馴れ合い氏ね
15紫苑 ◆asFxDSUhcg :2005/07/21(木) 03:16:30
原一男さんの話はスレ違いなのですが、
即死防止のレス件数確保も必要なので、すこしだけお許しください>皆様

>>13
原監督、通年とか半期で講義を持ったのですか?
貴重な経験でしたね。うらやましすぎ〜
わたしの大学にそういう授業はありませんでした
(黒沢清を呼んでシンポジウムを開いたりはしてましたがorz)。

原さんはドキュメンタリー作家なわけですが、何より面白い
作品になるのは、彼の映画制作現場のドキュメントでしょう。

『全身…』は波乱を呼びそうな作品だとは思いましたが、
裁判沙汰にまでなっていたとは…。やっぱり部落問題ね…。

そういえば今年2月に、原監督初の劇映画作品『またの日の知華』
をみました。すばらしかった。でもさすがにこの映画のことをここに延々と
書くのはいけないですよね。
どこかふさわしい場所があればいいのですが・・・
16みっちゃん:2005/07/21(木) 04:49:44
30レスめざして保守
17吾輩は名無しである:2005/07/21(木) 15:03:04
即死防止age
18吾輩は名無しである:2005/07/21(木) 17:37:35
全身小説家、DVDあるみたい

http://www.shisso.com/filmgraphy.htm
19吾輩は名無しである:2005/07/21(木) 21:14:58
ずいぶん書いている作家ですね。著作集が3回も出ている。
20吾輩は名無しである:2005/07/21(木) 23:44:57
age
21吾輩は名無しである:2005/07/22(金) 01:01:15
保守
22紫苑 ◆asFxDSUhcg :2005/07/22(金) 02:32:53
なかなかレスがつきませんが、無理もないのかもしれません。
いま新本で手に入る井上光晴の小説はこれ↓だけのようですから。

『眼の皮膚』(講談社文芸文庫 )1999/02出版\1,260(税込)

『明日』(集英社文庫、単行本とも)も目録上は入手可能
となっていますが、実際に手に入るかどうかあやしい。
23美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/22(金) 07:34:27
>>15
「またの日の知華」がすばらしかった……ですか。
ほんと感想なんてひとそれぞれ、ですね。
わたしは人生であれほどひどい映画を見たことはない。
あれほど早く終われ〜と一心に念じながら見た映画はないです。
あ、原監督には通年で教わりました。映画を作ろうとかいう……。

>>22
いちばん入手しやすいのは「明日」かもしれません。
かなりのブックオフで常備されているというか。
もっとも頻繁に古本で見かけるのは「明日」です。
たぶんみんな宿題の感想文用に買って売り払ったのでしょう。

>>21
語れ井上光晴への熱い思いを!
24吾輩は名無しである:2005/07/22(金) 19:24:32
井上光晴って左翼文学なのかな
25吾輩は名無しである:2005/07/22(金) 20:01:42
恐喝団体、といえば、総会屋だの右翼だの暴力団だのと思う方も多いで
あろう。しかし、それらはまだマシなほうなのだ。相手にも落ち度があり、
そこに付け込まれているのだから。

環境団体のグリーンピースとかいう変なのがいるが、あれこそは組織だった
恐喝団体である。何で船だの飛行機だのを豊富に持っているかを考えれば
わかるだろうが、あれは環境を名目に企業に寄付をせびり、断られると
小汚いヒッピーのような連中にギターを持たせて「環境が〜」などと
100人くらいで会社周辺をデモ、座り込みされてしまうのだ。
もちろんそのほとんどは”プロ”であるから、恐喝の具合もよく心得ており、
程よいところで企業の総務担当者と”シャンシャン”手打ちをするのだ。
日本企業でこの手の脅迫を受けているところは多い。

テロや恐喝団体(=左翼)は、「理由なきユスリタカリ」「無関係の人間
まで殺す」と、人に迷惑をかけてばかりだ。右翼の天誅のほうが、
ターゲットは一人であるしまだマシだ。

老人でもうすぐ死ぬのに後の世代に迷惑な法案を作り私利私欲を図るため
だけの政治家、とぼけた顔して税金泥棒をする役人は罰せられず、
一般市民には共謀罪だ人権だと規制ばかりする。

かつて、日本は日本赤軍などの左派が、デモやテロを激しく行ったが、
あと10年位すれば、今度は逆に民族派といわれる人間が普通になるような
気がする。恐喝も利権も、やりすぎてはいけない。
26吾輩は名無しである:2005/07/22(金) 20:44:03
>>25 なんすかコレ?誤爆?コピペ?
27紫苑 ◆asFxDSUhcg :2005/07/22(金) 22:58:25
>>23

>わたしは人生であれほどひどい映画を見たことはない。
えええ? そこまで酷評。ま、ほんと、人それぞれですねw
わたしはDVDが出たら買いたいほどだけど。
桃井かおりにオフィーリアさせるなんて、
なんという定石を無視した配役。

『明日』は、まあ、その類の需要があるのでしょうね。
ほかには、一応、思潮社・現代詩文庫『井上光晴詩集』が
在庫有りとなっていますが、この文庫の在庫情報はいいかげんだから…。
(宗左近詩集を1月に注文したら品切。5月増刷って言ってたのに実現せず)

雑談ばかりでもなんなので、青年と年上女性の心中行の物語
『胸の木槌にしたがえ』のレヴューでも書こうと思います。
近日upします。
28紫苑 ◆asFxDSUhcg :2005/07/22(金) 23:29:51
井上荒野『ひどい感じ 父・井上光晴』(講談社、2002年)、
レヴューがあったのでURL貼っておきます
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062114232/qid=1122041982/sr=1-50/ref=sr_1_2_50/250-0569759-2296265

荒野さんの小説『しかたのない水』(新潮社)も買ってあるのだけど
積読状態orz
29吾輩は名無しである:2005/07/23(土) 03:03:01
保守しときますか
30吾輩は名無しである:2005/07/23(土) 16:34:02
しときませう
31吾輩は名無しである:2005/07/26(火) 18:40:08
あんなに作品多かったのに
亡くなったら、急速に読まれなった作家だよね。
32吾輩は名無しである:2005/07/29(金) 23:54:18
>>1はその後どうしてる?
33吾輩は名無しである:2005/07/31(日) 20:16:49
いやこいつすげーよ
フォークナー取り入れるの早かったし
都市を取り入れるのも早かったし

34吾輩は名無しである:2005/08/01(月) 18:18:04
あげ
35吾輩は名無しである:2005/08/01(月) 22:55:14
所詮、『傾向的』な面が売りの文学者は死ねば忘れられる。
右でも左でも。
36吾輩は名無しである:2005/08/01(月) 22:57:13
井上光晴、晩年というか80年代、何かの週刊誌の企画で
自衛艦に取材で乗っていたのを見た覚えがある。
特に反自衛隊的なことは書いていなかったような・・・
37吾輩は名無しである:2005/08/01(月) 23:18:55
傾向的かなあ?
初期だけのような気がする。
虚構のクレーンだっけ?
朝鮮人が糞をするとニンニクの匂いがするって描写。
あれなんか淡々としてて情緒に頼らないのがいい。
38吾輩は名無しである:2005/08/02(火) 23:40:29
電波兵器技術養成所って面白いな
39吾輩は名無しである:2005/08/02(火) 23:53:03
井上氏のお薦め作品というと、何でしょうか?
40吾輩は名無しである:2005/08/03(水) 02:07:43
おすすめは
『地の群れ』
新品でたまに見かけるのは
『眼の皮膚 遊園地にて』

差別、都市、家族とか。

フォークナーの影響が指摘されてて
崎戸炭鉱が舞台の作品と、都市の家族を描いた作品がよい。
なにげに技巧派。
スレタイ見ると傾向臭いけど、講談社文芸の読んでみ。
41吾輩は名無しである:2005/08/08(月) 20:50:12
あげ
42日雇いくん ◆HIyaTOiQcI :2005/08/08(月) 21:53:11
新潮現代文学の中に入ってる作品を半分くらい読んだ事あったっけかなあ。
妙に面白かったような気がする。なんだっけ、当時の左翼青年の描写とかそういうの。
アツイ時代だったんだなあっていうのは感じたんで(要するに時代性)、それはいいと思う。
43吾輩は名無しである:2005/08/11(木) 17:50:03
妊婦たちの明日ってすごくない?
安部公房みたい
44吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 00:49:57
保守
45吾輩は名無しである:2005/09/05(月) 11:17:45
保守age
46美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/09/05(月) 23:54:31
紫苑さーん♪
47吾輩は名無しである:2005/09/20(火) 21:19:22
0
48吾輩は名無しである:2005/10/02(日) 22:52:08
保守
49吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 20:37:31
保守
50吾輩は名無しである:2005/10/11(火) 23:59:38
いよっ、全身小説家♪
51吾輩は名無しである:2005/10/12(水) 02:46:21
映画『全身小説家』見ると瀬戸内寂聴が井上光晴に惚れていた事が解るってのは本当ですか?
52吾輩は名無しである:2005/10/12(水) 16:19:14
全身小説家は、
大西巨人の三位一体の神話と併読すると乙かと。
53吾輩は名無しである:2005/10/30(日) 23:09:26
保守
54吾輩は名無しである:2005/11/13(日) 14:27:12
age
55吾輩は名無しである:2005/11/13(日) 15:12:14
>>51
惚れてた、じゃなくて付き合ってた
56吾輩は名無しである:2005/11/21(月) 06:27:28
age
57吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 07:18:07
hosyu
58美香 ◆ESCVVanDCU :2005/12/12(月) 18:59:24
みっちゃん♪
59吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 16:52:33
保守
保守
61名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 20:09:58
このスレの伸び具合が正に、現代の井上光晴の位置なんだろうな。
本屋行っても置いてないもん、腹立つ。
偶に取り上げられるとしたら映画「全身小説家」の話題が多いのも、
「それしかないんかい・・・」
と、仕方がないのかと諦めるやら、虚しいやら。
(もちろん「全身小説家」の評価の内容とは関係なく)

この人が今取り上げられたり、復刻されないのは、
"左翼作家"というイメージが、=過去の遺物と捉われているからだろう。
もし、そうであるなら、こんなにもったいないことはない。
左翼作家であったのは事実だが、そういう思想を突き抜けた
唯一無二の怪物的表現力を、今こそ再評価すべきだと思うのだ。
現代だからこそ、社会的な意味を離れ、純粋に作家:井上光晴を
捉えられるのではないだろうか。
それは、映画で喩えるなら、「神々の深き欲望」(今村昌平監督)を、
民俗学的レヴェルで捉えるのではなく、極彩色パノラマとして
捉えるべきだということと似ている。

俺はこの人の書く、会話のシーンが特に好きで、あの
台詞回しのリアル感とシュール感のバランスがたまらん。
全然関係ない会話がノイズとして入ってきたりして、
最初に読んだ時(「紙崎道夫少年の記録」)、
「うわっ、ゴダールか、これ!」
等と映画方面からの形容しか思いつかなかったのだった。
あと、登場人物のネーミングセンス最高です。
「ゲットーマシン」とか「新宿・アナーキー」とか
短編集を文庫で復刻してほしい。

とにかく、一番リスペクトする作家です。
62名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 20:24:25
【暴行盗撮】元キックボクサー庵谷鷹志【強姦恐喝】27
http://anime.2ch.net/comicnews/

関連スレ
<庵谷鷹志vsマボロシの左(2ch)>の試合を望むスレ
http://ex9.2ch.net/test/read.cgi/k1/1137861259/

こんな、クズが社会でのうのうと生きてるのは許せません、皆さんの力が必要です
祭り上げましょう
>>61
古本屋でも価値はついていませんしね。
ファンならかえってこういうほうがいいのでは。

きみの熱い思い入れには火傷しそうになった。
64名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 23:16:38
俺も文芸文庫から出てる奴で好きになった。
別に左翼的じゃないしディティールで読ませる地力もあるよね。
想像力なら同じフォークナー同門の大江中上とタメを張ると思うよ。
65吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 04:09:20
hosyu
66吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 19:07:00
hosyu
67吾輩は名無しである:2006/03/06(月) 22:42:30
保守
68吾輩は名無しである:2006/03/12(日) 00:22:07
井上さんの本、全部持ってるよ。
69吾輩は名無しである:2006/03/25(土) 07:37:11
全部で何冊ぐらいになるの?
70吾輩は名無しである:2006/03/25(土) 22:28:38
日本の純文作家ベスト10に入る出版量だそうな。
71吾輩は名無しである:2006/03/25(土) 23:30:41
ちょい書き過ぎでテーマ的にもカブってるのがかなりあるが
粗製濫造ではないね。
72吾輩は名無しである:2006/05/04(木) 15:48:50
中野重治のほうがいい
73吾輩は名無しである:2006/06/05(月) 10:37:58
hosyu
74吾輩は名無しである:2006/06/25(日) 15:52:24
「全身小説家」で井上光晴がストリップまがいのことをするのは、
「津軽海峡冬景色」だよ。
「戦友」(ここは御国の何百里♪)は、「文学伝習所」の弟子と
阿蘇山に登った時の変え歌だよ。
75吾輩は名無しである:2006/06/29(木) 16:38:03
hosyu


76吾輩は名無しである:2006/06/29(木) 16:40:32
hosyu


77吾輩は名無しである:2006/06/30(金) 16:07:09
hosyu
78だいすけ ◆m0yPyqc5MQ :2006/06/30(金) 16:28:44
補習
79吾輩は名無しである:2006/07/01(土) 00:53:30
「ガダルカナル戦詩集」と「死者の時」を読む。
内容忘れたが、感動した記憶がある。
「地の群れ」は原爆を思想化したと本人が大言壮語したが、
“無思想”の「黒い雨」の方が遥かに上だと思う。
あと、やたらと凄む。
80吾輩は名無しである:2006/08/22(火) 03:59:07
?
81吾輩は名無しである:2006/08/27(日) 10:03:34
しかし黒い雨は盗作らしいじゃん

講談社文芸あたりで復刊しないかな〜?
地の群れ、虚構のクレーン
82吾輩は名無しである:2006/08/27(日) 10:20:38
まあ経歴詐称ぐらい、
政治家じゃないんだから。
83差別されてるのは日本人:2006/08/27(日) 17:43:20
障害者年金→8万
生活保護 →12万
在日の保護→17万

日本人は餓死して

衰弱知りながら給水停止・保護申請却下 障害者が孤独死
http://www.asahi.com/national/update/0716/SEB200607160041.html
朝鮮人はこれ

155 名前:名無しさん@6周年[] 投稿日:2006/07/17(月) 07:52:01 ID:9TPF4QZP0
在日朝鮮人が毎月17万円の生活保護が少ないと悩む
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1133663345/
161 名前:名無しさん@6周年[] 投稿日:2006/07/17(月) 07:53:31 ID:Q8usJ8ya0
朝鮮人や部落民ややくざは、審査なしで生活保護受けれるのに、
日本人の障害者は、死にかけてる状態で生活保護を申請しても
相談段階で蹴られるのかw
179 名前:名無しさん@6周年[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 07:56:55 ID:nP/VKXdL0
死ぬのはいつも日本人。在日は日本人の血税使ってぬくぬくと暮らしている。
187 名前:名無しさん@6周年[] 投稿日:2006/07/17(月) 07:58:55 ID:UCYFP+I90
何の不便もない在日に支給して国民を飢えさせるとはまったく戦後の売国政策の賜物だな
さっさと強制送還して日本国民に回せ
190 名前:名無しさん@6周年[] 投稿日:2006/07/17(月) 07:59:35 ID:3uHtcajm0
いたいけな障害者の生活保護をかすめ取ってベンツ乗り回している在日って
悪魔の民族ですか?
84吾輩は名無しである:2006/08/29(火) 08:37:51
age
85吾輩は名無しである:2006/09/11(月) 01:57:26
井上光晴は、ナショナリズムをめぐる戦中の言説に注目した点で、他の左翼作家と一線を画している。
偽装転向、一視同仁的な天皇制理想主義、徴兵忌避、男色、といった戦時下ナショナリズムの雰囲気が、
生々しく読める作品は、あまりお目にかからない。
彼の仕事は、左翼全般というより、三島由紀夫や橋川文三の仕事に大いに影響を与えた。

意表を突かれた表現としては、「ガダルカナル戦詩集」の出だしの文章で、
戦中の戦争小説(サブカルチャー)のクライマックスから始まって、地の会話に移行する。
戦争体験の普遍化への実験の一環だったわけだが、
こういった遠近感を狂わせるような手法は、ある種の分かりにくさとして受け止められたが、
「戦時中にタイム・スリップ」という、ほとんど想像力を必要としない最近の書き手
(特にかわぐちかいじはひどい)と比べると、むしろはるかに「現代的」であるような気がする。

「超越者としての15年戦争」という問題意識を、根こそぎ無かったことにしようとする動きが、
野放図に横行している現在、井上光晴ら「狭義の戦中派」の放つ言葉は重く響く。
86吾輩は名無しである:2006/10/21(土) 00:49:22
いま『象を撃つ』を読んでるが、かなりおもしろいな。
もっともっと評価されていい作家だと思う。
87吾輩は名無しである
高校の国語便覧にも名前しかなかったぞ!
埴谷、高橋、梅崎、椎名すらちょい解説が載ってたのに。