李花「に」軽く一礼して、立ち去ったのでしょう。
[辞する]を辞書で引くと、少し幸せになれます。
「辞する」は鏡花お気に入りの語だったようで、
あっちこっちで頻出してるねえ
いま青空文庫で通読してきたけど、たしかに、この「に」という助詞の
つかいかたは、すこしひっかかるね。
>>70さんの言うとおりでいいのかな…。
「〜を辞する」とするのが一般的だが、「会釈する」の意味なら可と思われ。
「〜に辞する」の使用例は他にもある。
話相手の欲しかつたらしい美女に辞して、袂を分つたが (『春昼後刻』)
しかし「〜に辞する」という言い方に違和感持つ人が結構いそうだね。
そのことにちょっと驚いた。
以前は書き言葉だけじゃなくて会話でもわりと耳にした言い方だったんだがなあ。