泉鏡花part2

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>>376
東洋医学ではC暑剤っていうくくりがあって、そのなかには漢方方剤の「清暑益気湯」
も含まれてるし、ごくふつうの瓜科の植物を指すこともあるらしいんだ。

瓜は(身体を冷やすから)夏に食べるとよいというのは、貝原益軒の『養生訓』にも
出てくるから、煎じて飲むくらいは鏡花の時代にも行われていたことかもしれない。
そもそも『山吹』のよろず屋には、ビールやサイダアもあるわけだよね。

あのよろず屋の亭主のイメージからすれば、「C暑水」なるものは、漢方方剤みたいに
キチンとしたものより、ヘチマ水みたいな類のほうが、彼の店にはお似合いだと
わたしは思うな。まあ、清暑益気湯を溶いたものかもしれないけれどね。

「起廃丸」っていうのは丸薬だろうから、その散剤(粉薬)ヴァージョンが
「起癈散(起廃散)」になるとは思うけれど。