1 :
吾輩は名無しである:
2 :
吾輩は名無しである:2005/06/01(水) 15:50:45
新しい書き込みはこの新スレ(泉鏡花part2)にお願いします
前スレは
・1000まで埋めずに、 できるだけ維持しておく
(急いでDAT落ちさせることはない)
・そのために2週に1回ぐらい定期保守する
(単に保守するだけ。話題の書き込みは この新スレに)
ということで(前スレ961-967あたり参照)。
この新スレは、即死防止のため、
すくなくとも今日(2005.5.31)から1週間以内に30レス程度になるまでは、
活発な書き込みにご協力ください。
3 :
吾輩は名無しである:2005/06/01(水) 15:51:17
4 :
吾輩は名無しである:2005/06/01(水) 15:52:22
では、皆様、引き続きよろしくおねがいいたします。
5 :
吾輩は名無しである:2005/06/01(水) 16:24:57
ミスって前スレをageてしまったので、こちらをさらにageます。
6 :
吾輩は名無しである:2005/06/01(水) 17:14:58
7 :
吾輩は名無しである:2005/06/01(水) 17:40:52
>>7 前ズレは2001年から足かけ5年だったけど、さらにその前があったのですね。
9 :
吾輩は名無しである:2005/06/01(水) 22:28:28
10 :
吾輩は名無しである:2005/06/02(木) 01:40:09
「鏡花夢幻」この漫画を読んだ人いますか?
感想を聞かせて下さい。
収録されている三作品どれも好きなので、恐くて読めません、
しかも俺漫画読まないorzけど、やっぱり気になる
波津彬子のマンガ『鏡花夢幻』のこと?
ストーリーはうまくまとめられているって感じ。
ただ絵がいかにも女性マンガなんで、人により好悪がある。
個人的には、オーラが感じられるものではなかった。
12 :
吾輩は名無しである:2005/06/02(木) 21:36:59
>>11 そうですか、、、読むの止めます。ありがとう
七月に日本映画専門チャンネルで溝口健二監督「折鶴お千」
売色鴨南蛮が原作です
14 :
吾輩は名無しである:2005/06/03(金) 18:05:52
溝口の「日本橋」が残ってないのは残念。
15 :
吾輩は名無しである:2005/06/03(金) 21:22:31
>>14 噂では映像収集家、安部善重コレクションにあると、
来年は溝口没後五十年、期待したい。
>>15 その噂が本当でフィルムが現存するなら是非公開してほしいな。観たいよ。
17 :
吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 17:46:57
>>17 『通夜物語』って7年間に3回も映画化されてんのかよ!
19 :
吾輩は名無しである:2005/06/05(日) 02:52:22
>>17 婦系図は去年、日本映画専門チャンネルで放送してた。
俺は忘れていて見逃したけどorz
いつかまた放送してくれるはず
20 :
17:2005/06/05(日) 15:53:53
>>19 あ、そうなんですか。チェックしてみます。情報ありがとうございます。
21 :
吾輩は名無しである:2005/06/05(日) 20:38:38
「高野聖」が映画化されてることを初めて知った。
東宝特撮の胡散臭い「高野聖」なんてのもちょっと観てみたかったり・・・
22 :
吾輩は名無しである:2005/06/06(月) 00:07:01
>>21 高野聖が映画化? 初耳!
>>17の二つのサイト、その他、映画データベースで調べても出てこないorz
詳細おねがいできますか
23 :
吾輩は名無しである:2005/06/06(月) 00:25:05
>>22 >>17の上のサイトの1957年公開「白夜の妖女」ってやつです。
東宝じゃないけど十分胡散臭そう(w
B級臭さがプンプン漂ってる。
ちょっと見てみたい。
24 :
22:2005/06/06(月) 00:38:20
25 :
22:2005/06/06(月) 00:57:34
>>23 その後しらべてみたら、新東宝(『花嫁吸血魔』『女巌窟王』など
キワモノ映画を量産していた)にいた宮川一朗(一郎)が
TV界に移って制作した「日本名作怪談劇場」というTVシリーズで
『高野聖』が映像化されているようです。これもおそらく
期待どおりのキッチュで俗悪な映像なんでしょうねw
http://www.megaforce.org/w-e5kaik.htm このページの真ん中あたりに情報あり。
ご覧になったかた、いますか?
26 :
吾輩は名無しである:2005/06/06(月) 01:47:03
「高野聖」読んでるのだが、この人って変わった読点の打ち方するな。
その読点にしたがって音読すると、鏡花が読んで欲しいと思っていた通りの
リズムで作品を読めるようになっているはず。
黙読だと読む速度が速すぎて趣きが薄れるので、ぜひ音読で。
講談師か何かになったつもりで、抑揚を付けて読むといい感じ。
28 :
無関係:2005/06/06(月) 11:13:14
うわー、いい事聞いた。
この人の小説は読み難いと思っていたから、試してみよう。
29 :
吾輩は名無しである:2005/06/06(月) 15:38:52
>>27 そうだね。原文が総ルビなのも音読されることが前提で、
意図と違う発音をされるのを懼れたからだよね、きっと。
30 :
26:2005/06/06(月) 16:16:55
リズムと音に徹底した作家か、気合入れて読みます。
31 :
吾輩は名無しである:2005/06/06(月) 18:50:31
「舊作の囘顧」と云う、鏡花の随筆の中にこんな文章があります。
*******
始めの間は大凝に凝つて書きました。それに私の癖として、印刷
にならぬ前に、自分が讀んで人に聞いて貰はねば氣が濟まぬので、
小栗君や柳川君などは、随分私の爲に聞かせられたものです。
自分自身は聞いて貰ふ事が嬉しいので、先きでも必ず喜んでるだ
らうと思つてると大違ひ、皆苦い顔をしてゐました。併しそれでも
頼んでは聞いて貰つたものです。
****
ルビについては紀田さんの下記の文章が参考になります。
「行間の魔術師」
http://www.honco.net/japanese/04/page1-j.html
32 :
吾輩は名無しである:2005/06/06(月) 23:02:58
>>31 鏡花、お茶目w
その紀田さんの文章、鏡花に言及して部分以外も、
戦前のふりがな廃止論など、なかなか面白いね。
そういえば無事30突破か。ひと安心。
サクラ大戦の小説に、鏡花本人が出てるね。
あんな感じだったのかどうかは知らないけど・・・
34 :
吾輩は名無しである:2005/06/06(月) 23:21:53
鏡花本人が出ているといえば『帝都物語』だね。
原作(荒俣宏)にも映画版にも出てくる。
映画版では坂東玉三郎が演じていた。
サクラ大戦は、帝都物語からかなり着想を得ているみたい。
35 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 13:03:50
視覚的にはこの字が使いたいけど、読むときはこう読んでもらいたい。
ってことでルビなのか…、リズムと音だけじゃないのね…スゴイよ、鏡花、凄過ぎるよ…orz
36 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 16:40:22
すみません質問です。
泉鏡花の花って、何の花ですか?
オーソドックスな読み仮名論で、
鏡花の総ルビを説明するのは難しい気がする。
読みにくい漢字にだけ、ルビを振ればよいではないか
という意見は、けっこう根強くあるわけで、
実際、学生の頃の私は、友人を納得させられなかったし(笑)。
とりあえず今は、鏡花は漢字に読み仮名を振っているのではなくて、
逆に、仮名に漢字を振ってるんだと思っている。
「振り仮名」に対する、「振り漢字」の考え方だけどね。
鏡花の独特な文字遣い、そのビジュアルな楽しみ。
そういえば、文字についての鏡花のエピソードも
いろいろあったようですね。
>>36 故事に「鏡花水月」というのがある。
鏡に映る花、水面の月。
どちらも綺麗だけど手に取れないもの。
たぶん総称としての花でしょう。
39 :
23:2005/06/12(日) 14:54:31
>>25 いやあ楽しそうですね(w
このシリーズの他の作品も見てみたいなぁ。
保守は月に一回で充分だよ
>>34 鏡花が「もののけ探偵」とかいう役で出て来る少女向け小説もあったぞ。
流石に怖くて読んでないけど。
鏡に映っているものは実体があるのでは???
花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき。
この場合の花にも実体はあるはずだが、それはチューリップか、
パンジーか、はたまたボケの花か……。
ま、大いに悩んでみるのも無駄じゃないかもな。青春!
ついでだから調べてみた。鏡花水月。
詩に解すべくして解すべからざること
鏡花水月のごときもの有り。
『詩家直説』 詩有可解不可解。若鏡花水月。
出典でも具体的な花の名前は出てこない。
そもそも詩的表現にまつわるもどかしさを言うための、
手の届かぬ映像の話がメインなんで、当然といえば当然だが。
花組芝居が10月に鏡花をやるらしい。日本橋と草迷宮の2本立て。
46 :
吾輩は名無しである:2005/06/22(水) 06:13:48
age
マンガでオーラを感じる作家というと、画師丸尾末広だな。
もう10年以上ごぶさたしてる。いま検索してみたら、まだ生きてた。
だって今にも死にそうなイメージが……(笑)
>>34 にある『帝都物語』の角川ノベルス版に挿絵を書いていたのを思い出す。
それの鏡花編をやってもらえたらと思う。丸尾お得意のパスティッシュが見たい。
あの繊細な線で鏡花の世界を描いたらどうなるだろ。
48 :
吾輩は名無しである:2005/06/25(土) 21:26:21
>>47 丸尾の鏡花は見てみたい。
丸尾末広(+月岡芳年+落合芳幾+花輪和一)の画集
『無惨絵 英名二十八人衆句』は図版が大きくてイイです。
あの帝都物語の扉絵(殺される伊藤野枝)も載っています。
発行元がリブロポート(倒産)なので、もう手に入りませんが。
龍潭譚の最後の意味がわからなかったのですが……
どこかに詳しく解説しているようサイトはないでしょうか?
>>48 ざっと見たところ、丸尾末広の旧作は覆刻されていても
新作はあまりないようで、ちょっと気になりますね。
52 :
吾輩は名無しである:2005/06/27(月) 19:49:49
>>51 くだらん、気休めにもならん。
そんなに自分の所を宣伝したいのか。
このスレにURLを貼っても宣伝にならないんだよ。
それくらいのアクセス解析はとっくにできている。
それより、
>龍潭譚の最後の意味がわからなかったのですが……
>>52=49 なら、質問内容をもう少しくわしく。
別人なら、
>>49 へのレスの見本をお願いしたい。
54 :
吾輩は名無しである:2005/06/28(火) 21:51:03
まあ、宣伝でもいいじゃない♪
別に無関係な内容のURLを貼ってるわけでもないんだから。
>>49 は、自分はこういう意味に理解したんだけど、ぐらいのことは
書いてみてもいいのでは。
全集買っちまいました…。
岩波版買う予定だったんですが、このスレを読んで、春陽堂復刻版の方が
お勧めのようなので、そっちを購入。
「青空文庫」で『人魚の祠』を読んで以来、鏡花の文章の美しさに魅せられた。
1巻からじっくり読んでいきますー。
56 :
53:2005/06/29(水) 09:14:14
めずらしく作品の中身に関する話題が出たのに、
野犬のひと吠えで終ってしまうのか?
まあ、作品について具体的に意見を書くのは勇気がいるよね。
安易にキレてみせるだけの御仁はどこにでもいるから、
「くだらん」のひとことで、なおさら中身の話がしにくくなるけど、
これに懲りずに、気軽に鏡花の感想を聞かせて欲しいっす。
「龍潭譚」、古いかもしれないが「水」のイメージャリーというのは
やはり重要だと思う。そこから羊水=母性とか、洪水の暴力性とかの
鏡花的な符牒を取り込んでいく。自分ならそうしますね。
イメージャリーとは英米流の言い方で、仏文だとテーマとも言うけど、
作家がその作品で繰り返し多用するイメージのこと。
次の本はわりと参考になると思う。
『批評理論入門』廣野由美子 中公新書 \819
>>56 その広野さんの本は、なかなかよさそう。
私は一応フランス系の慣習でテーマといいますが、
なんのかんのいっても、テーマ批評はいいですよね。
水のテーマだと、いわずもがなだけどバシュラールですね。
ガストン・バシュラール『水と夢』(国文社)。
四大元素についてそれぞれ著作があって、
『火の精神分析』(せりか書房)『蝋燭の焔』(現代思潮社)
『大地と意志の夢想』『大地と休息の夢想』(思潮社、絶版)
『空と夢』(法政大学出版局)
バシュラールで鏡花を読んでいる本もあります。北明子さんの本。
58 :
57:2005/06/30(木) 21:53:48
訂正。脇明子さんでした。『幻想の論理』(沖積舎)
北明子さんは哲学の人だったorz
59 :
56:2005/06/30(木) 23:11:26
かつてはアルベール・ベガンの『ロマン的魂と夢』なんて
いかにも高そうな大著もどこかから翻訳が出ていたはずです。
バシュラールは筑摩の文庫にもっと入るといいですよね。
とくに『大地と意志の夢想』『大地と休息の夢想』を希望。
テーマ批評、あるいはヌーヴェル・クリティックといわれるものは、
いろいろ翻訳されたあと、その後の暑苦しい批評理論ブームから
自分の身を守るように、静かに避暑地へと旅立った観がありますね。
批評がそれ自身で作品となりえたのは、こうした書物だったわけですが。
脇明子の『幻想の論理』は講談社現代新書で読みました。
当時好きだったネルヴァルと鏡花が取り上げられていて
画期的な好著だったと思います……紛失したけどorz
60 :
49:2005/07/01(金) 00:23:08
すいません、見てませんでした
「かの美しき人」が水の精というか九つこだまの守り神ですよね
そうすると51さんのサイトに書かれていた母性、暴力の象徴も何となく頷けるんです
九つこだまの所で授乳行為らしきことをしていたし。
千呪陀羅尼の章で谷が決壊したらいつ村が滅びてもおかしくないと恐れられている
所からも何となく読み取れます
だけどそのあとの「つぶてを投ずることなかれ、うつくしき人の……」は
最初に出てきた毒虫のことじゃないんでしょうか?
そうだとしたら、毒虫=うつくしきひと=水の眷属ってことになってしまうので
かなり違う気もするんですが。よければ「つぶてを…」の解釈をお願いします。
そしてあげる
62 :
51:2005/07/01(金) 23:04:24
>>60 「龍潭譚」は最後の二行で、あのひ弱な少年が唐突に軍人になります。
ほんとに随分唐突なんですよね。これがどうも分からない。
そこで、主人公は「海」軍少尉候補生となることで水の眷族に連なり、
さらに母なるものと水の暴力性に結びつくのであろう、と自分を納得させたわけです。
最後のシーン。おそらく彼と同じく候補生と思われる友人が、
淵に「つぶて」を投げようとします。
その淵の底には、美しい山姫が眠っている、だから友よ、起こさないでくれ。
そのように、主人公は友をたしなめるわけですね。山姫と淵を彼は守ろうとしています。
同じ軍服を着る青年がふたり並んで立っています。
いっぽうは近代国家の合理的な軍隊の軍人として、
若さいっぱい健康そのもの。「つぶて」を淵に投げる稚気もある。
かたや我らが主人公はどうか。表面上は友人と同じです。
しかし、しかし、あくまでも象徴的な意味でですが、
彼は淵を守護する非合理で神話的な武人、
淵の水の荒ぶる暴力性をみずからの内に秘めている水の眷属だと思うわけです。
これがあの最後の二行の、私なりの解釈です。
えー、毒虫が出てきません。少年が「つぶて」を毒虫に投げるのは、
淵に「つぶて」を投げる行為とは、別のことではないでしょうか。
毒虫=うつくしきひと、こうはならないでしょう。
さて、軍人になるのが唐突だ、などと始めに言いましたが、
しかし、冒頭の躑躅の原の小道を行くシーンにご注目。
少年は坂の上り下りを何度も反復するわけですよね。
これを海軍の艦船の航跡と重ね合わせることができるならば、
後に軍人となる予兆とみることも可能ではないでしょうか。
赤い躑躅の海。水のないところに水のイメージがある……?
63 :
60:2005/07/02(土) 21:55:52
詳しい解説ありがとうございました
カキコの後読み返してみて美しき人が「あれはハンミョウといって…」と
説明している所からも美しき人=ハンミョウが成り立たない事に気付きました。
愚説を晒してしまいお恥ずかしいかぎりです。
軍人に関しては、1度、村の外(共同体の外部=九つこだま、非日常)に取りこまれた千里が
九つこだまが沈んだ事で共同体の内部に戻り、より大きな共同体(国家?)に
入ることができた。という千里の成長とも取れるのではないでしょうか?
もともとは叔父夫婦とも仲が悪かったようですし。この体験がなかったら
軍人にはなれていない気がします。
「海」軍に入っているらへんも美しき人の影響でてますね。
64 :
51:2005/07/03(日) 09:19:19
>>63 たとえば「中心/周縁」という考え方があるかと思います。
もし異界へと通じる周縁なるものが、中心の維持発展に奉仕するだけのものならば、
63さんがイメージされる主人公の成長物語もありうると思います。
この点にややひっかかるものを感じますが、
ひとつの読みとして尊重したいですね。
どうも無理にお引止めしたようで、すみませんでした。Thanx!
65 :
吾輩は名無しである:2005/07/06(水) 02:31:10
夜叉ケ池についての質問ですが、山沢学圓の「ぼたもち」の小話のくだりで、
狐か狸か? ちがうちがう
とか、そういう所は解ったのですが、ぼたもちか?「おう」というのが今一よく解りません
それは、何が面白かったのか?これは歌舞伎や落語、狂言で元ネタがあっての笑いなのでしょうか?
ぼたもちかと訪ねられて「おう」と答えて何がおかしかったのか?はたまた何故おうと答えたのか?
心のもやもやの解消の糸口を分けてもらえませんでしょうか
柳田國男の世界でしょうね。
正体を言い当てられて退散する、いたずら者の(かわいい?)妖怪。
こんなパターンのお話って、けっこう民俗学が蒐集していそう。
柳田好きな人はこのスレにもいるから、詳細はおまかせってことで……
でも、ハシが転んでも笑い転げる私みたいなオジサンには、
じゅうぶん面白いですけどね、この話。
狐か、狸か、違う、獺か、違う、魔か、天狗か、違う、牡丹餅か、おう。
ナンセンスで、いい味出しているじゃないですか。
なんで牡丹餅だと分かったのか、とぼけた感じがステキです。
あと、この話から<反復>や<模倣>のテーマを取り出して
「夜叉ヶ池」や他の作品に当たってみるのも面白いでしょう。
67 :
?a´?y?I´?1/4?3?μ?A°?�?e´:2005/07/07(木) 01:29:03
ありがとうございます 柳田國男ですか!ちょっと調べてみますね
あと、解釈の問題になるんですが
「手品ぢゃあるまいし、磨いでいる米が、飯に早変わりもしそうもないぜ」
『まぁ、あんな事を これは翌朝の分を仕掛けておくのでございますよ』
この百合と晃さんの台詞ですが、ごんすけモードの冗談を言う晃さんの台詞をうけて
お百合さんも冗談で翌朝の分を仕掛けておくといってるのでしょうか…?
普通に、今日の分も仕掛けて明日の分も仕掛けているのかどっちなんだろう…
と、悩んでしまいまして。
皆さんの意見を聞かせて下さい
>>67 悩んだままどんどん他の鏡花作品を読んでいけばいいよ。
そのうちすんなり意味も取れるようになってくる。
ついでに他の昔の作家の小説も読めばなお好いと思うよ。
69 :
吾輩は名無しである:2005/07/12(火) 23:03:04
みなさま、初歩的な質問ですみません。
どうか教えていただきたいのですが、
海城発電の八というところで、
「海野と軍夫と、軍夫と、軍夫と、軍夫と、軍夫の隙より、
真白く細き手の指の、のびつ、屈みつ、洩れたるを、纔に
一目見たるのみ。靴音軽く歩を移して、そのまま李花に辞
し去りたり。」
という文章の最後のところは、「そのまま李花のところから
立ち去った。」という意味でいいんでしょうか?
李花「に」というところが気になったのです。
よろしくお願いいたします。
李花「に」軽く一礼して、立ち去ったのでしょう。
[辞する]を辞書で引くと、少し幸せになれます。
「辞する」は鏡花お気に入りの語だったようで、
あっちこっちで頻出してるねえ
いま青空文庫で通読してきたけど、たしかに、この「に」という助詞の
つかいかたは、すこしひっかかるね。
>>70さんの言うとおりでいいのかな…。
「〜を辞する」とするのが一般的だが、「会釈する」の意味なら可と思われ。
「〜に辞する」の使用例は他にもある。
話相手の欲しかつたらしい美女に辞して、袂を分つたが (『春昼後刻』)
しかし「〜に辞する」という言い方に違和感持つ人が結構いそうだね。
そのことにちょっと驚いた。
以前は書き言葉だけじゃなくて会話でもわりと耳にした言い方だったんだがなあ。
75 :
69:2005/07/14(木) 23:36:00
>>70-74 皆様、ありがとうございました。
挨拶・会釈をする、の意味があるのですね。
辞書で自動詞として「挨拶をする」とありました。
自動詞だから(「〜を」ではなく)「〜に」なのですね
(日本語の自動詞/他動詞は、絶対的なものではないでしょうけど)。
初歩的な質問に丁寧な解説をいただき、感謝しております。
教養がなくてすみません。勉強します。
76 :
吾輩は名無しである:2005/07/19(火) 20:10:37
あげてみる。
77 :
吾輩は名無しである:2005/07/19(火) 20:43:30
すいません。間違えてもうひとつのスレのほうに書いちゃったのでもっかい書きます>-<
泉鏡花の作品の中で、樋口一葉をモデルにしたような人物がでてきて、そしてその人物は一葉と同様に
結核で死んでしまう、という内容のものがあるらしいのですが、なんていう題名の小説か
分かる人いっらっしゃいませんか?
>>77 『薄紅梅』で言及されています。私が知ってるのはこれくらい。
ストーリーの本筋からははずれた、思い出話って感じの部分だけど。
……あゝ惜しい哉、前記の閨秀小説が出て世評一代を風靡した、
その年の末。秋あわれに、残ンの葉の、胸の病の紅い小枝に
縋ったのが、凩に儚く散った、一葉女史は、いつも小机に
衣紋正しく筆を取り、端然として文章を綴ったように、
誰も知り又想うのである。
『泉鏡花集成 10』(ちくま文庫)か『薄紅梅』(中公文庫)で読めます。
79 :
吾輩は名無しである:2005/07/20(水) 13:17:53
>>78
ありがとうございます!!泉鏡花の作品はまだ何も読んだことがないのですが、興味があったので、『薄紅梅』を
読んでみようと思います。ありがとうございました☆
初・泉鏡花で、角川文庫「高野聖」,岩波文庫「草迷宮」「春昼・春昼後刻」
の三冊(いずれも105円!)計八作品を手に入れました。
今日からしばらく鏡花ワールドに浸ります。
83 :
81:2005/07/26(火) 18:28:23
>>82、ありがとうございます。
角川文庫読了しました。既にハマりました。
もともと短篇好きで、梶井や中島敦などのやや文語的な調子とか、
カフカやサリンジャーのたどたどしい訳文にも慣れていたので、
読み始めからスーっと鏡花ワールドに入っていけました。
少しググってみたら、角川文庫の五作品て
すごい有名代表作のセレクションなんですね。
>>83 その3冊は(少なくとも表題作は)たしかに鏡花の代表作ですね。
あとは、戯曲を読むのがいやでなければ、
「海神別荘」(岩波文庫)もおすすめです。
海底人のとらわれた美女のお話。
角川文庫の残り2冊を読まれたあとにでも。
85 :
吾輩は名無しである:2005/07/31(日) 18:35:40
学研の現代日本の文学「泉鏡花集」を105円で拾ってきた。
普通の文庫には入ってない「照葉狂言」がイイッスね。
>>85 旧かなでしたか?
よろしければ、収録作品教えてください。
87 :
85:2005/07/31(日) 19:12:22
>>86 岩波全集を底本にして新字・新かなに改めた、とあります。
「夜行巡査」「外科室」「照葉狂言」「高野聖」「婦系図(前・後篇)」
「歌行燈」「天守物語」「売色鴨南蛮」「眉かくしの霊」 以上です。
>>85 「拾ってきた」の表現が独特で面白いですね。
学研版は写真が多く、新潮日本文学アルバム版が出るまで、
一般人にはけっこうありがたい資料であったろうと思います。
自分も数年前に「拾った」クチですけどね。
あと、文学全集のうれしい点は、やはり注解があることでしょう。
当時('76)新進気鋭だったと思われる三田英彬が注解の担当です。
今、風流線読んでます。
ニンテンドーDSのCMに「夜行巡査」が出てくるね
age
山田章博の「おぼろ探偵帖」に出てくる鏡花せんせいが好きです。
古本屋で全集(全28巻・三万円)買って三年、ちびちび読んで約半分。
持ってらっしゃる方、いますか?
94 :
〓 お知らせ 〓:2005/09/02(金) 22:44:26
95 :
1:2005/09/02(金) 22:49:40
まあ実際サーバーは貴重な資源ですから
前スレは無理に存続させなくてもいいでしょう。
ということで、前スレはもう放っておいて結構です。
みなさま、保守のご協力、ありがとうございました。
1000鳥して喜んでやがる。ったく自治厨にはご苦労なこったな。
97
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100
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180
183 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 12:40:51
186 :
りりか:2005/09/22(木) 05:01:44
泉鏡花は小説もいいですが、紀行文や幼い頃の思い出を描いたエッセイのようなものも
哀切でいいですね。小さいときには教会へ通っていて、英語もならってたようですね。
米国人の宣教師の妹さんに可愛がられたとかで…その妹さんも病気で若くしてなくなられたそう。
その女性の思い出を語る文章も素敵です。
ゆえに、泉鏡花がイチガイに前近代的かといえば、そうともいえないでしょうね。
もう、金沢には泉鏡花の通った教会はないそうですが。
>>186 ずっとスレが荒れていたので。
やっとちゃんとしたレスをしてくれる方がいて感謝です。
いま眠いんでまた後でレスしますが、ひとまずお礼。(一応、わたし
>>1です)
188 :
吾輩は名無しである:2005/09/28(水) 01:21:17
>>25 だいぶ昔に観たのであまり覚えてませんが、
ヒルが木からポトポト落ちてくるシーンだけ
強烈に印象に残ってます。気持ち悪かった。
観たとき、すでに原作は読んでいました。
このTVで市川左団次の名前を覚えました。
「櫛巻」読んだのですが、難しかった…
「高野聖」や「化鳥」など、幻想的な作品が好きです。
191 :
ナルキッソス:2005/10/11(火) 03:17:08
鏡花スレなのに、言語の物質性についての話がないってのはどうゆうことよ。
好きじゃなくとも、朱日記に興味持つ人はおらんのかね。
不勉強にしてそのあたりのことを詳らかにいたしませぬ。
ナルキッソス氏、大いに語ってください。
193 :
吾輩は名無しである:2005/10/14(金) 20:33:28
あげ。
「女客」て作品がとても好きです。
でも、題名の読み方がわかりません…
昔全集か何かで読んだのですが、
かむろのような子供が二人出てきて、前歯へ
黒白の碁石をかちかちかち・・・と当てる、というシーンが
ある作品をどなたかご存じないですか?
読み返したくても題名も筋書きも覚えていなくて。
図書館で全集を借りては、探しているのですが、
なかなか見つかりません。
探してるうちにほかの作品にどっぷり浸って
読みふけってたりしてw
はかどらないし。
196 :
吾輩は名無しである:2005/11/01(火) 01:07:57
紫障子の第十九章に
‥‥‥桐の箱から、眞綿を解いて出したやうな、京の祇園の舞妓が二人、眞暗
な樹の下に立つて、黒白の碁石を一石づゝ手に持つて、玉を刻んだ前齒を敲いて居た。 ‥‥‥ 其の音である。
と云ふ文章がありますから、これのことだ思います。
197 :
吾輩は名無しである:2005/11/01(火) 01:50:42
近所の泉鏡花記念館に時々行きます。春昼のジオラマが何度見ても好きで。鏡花の漱石への追悼文を昔読んで鏡花好きになりました。
198 :
195:2005/11/01(火) 20:24:09
>196
ありがとうございます!!
紫障子ですね、探してみます。
ああ、さすが2ch。
何年も一人で悶々としてたのがうそのよう。
>197
泉鏡花記念館があるってことは、
同郷人かもw
199 :
吾輩は名無しである:2005/11/04(金) 19:33:14
先日何気によったブックオフで岩波鏡花全集(美品)で全巻100円で売っていました。もちろん即全巻買いましたが、棚からぼた餅。
今まで岩波文庫やちくま文庫でしか読んだことがなかった作家ですが、とうとう未踏の暗黒大陸に分け入る気分です。
これからは寸暇を惜しんで読み耽りたいものです。
ついてるなぁ。
いいなぁ。
私もほしい。
>>199 岩波旧版はだいぶ安くなっているとはいえ、それでも嘘みたいな値段だな。
2、3冊欠けているとか月報が無いとか、なんか理由あるとしか思えん。
くそ、うらやましい‥‥
旧版が重版かかる前(80年頃)、10万円以上出して買った……
201
9巻だけ抜けてましたが、日本の古本屋というサイトで買いました。全部で四千円以下でしたよ。
田舎の郊外型古本屋は本当に本が安いです。まぁ殆ど食指を動かされませんがね。
ネットを見ると、鏡花全集結構出てますね。持ち主が死んだりしたのもあるのかな。漏れは死ぬまで手放したくない。
204 :
吾輩は名無しである:2005/11/06(日) 02:52:13
鏡花さん、独特の文章難しいですが
女性の描き方がとても美しくて好きです。
さいきん「売色鴨南蛮」読んだのですが
最後気の狂ったお千さんに剃刀を持たせて泣くシーン…
すごく印章的でした
なにげに名作ですよね。
205 :
吾輩は名無しである:2005/11/06(日) 03:02:31
「姉さんが、魂をあげます」
読み返すと、ここでいつも泣けてくる。
>>199 ブクオフは全集が価格破壊ものの値段で置いてあることが多いけど…うらやましすぎる!
自分のところは『アンナ・カレーニナ』ばかり置いてあるよ。
207 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 01:22:34
鏡花先生に恋をしました。
生きてるうちに、お話がしてみたかったです…
ああ、わたしは若いころ中原中也に恋をしてたわ・・・
なつかしい。
209 :
初心者:2005/11/13(日) 10:17:00
210 :
初心者:2005/11/13(日) 11:41:29
今古本屋です。目当ての話↑が入っている本たまたまありました!
今から帰って読みます。
ありがとうございました。
紫障子、読みました。
ずーっと気になっていたのがすっきり。
ありがとうございました。
鏡花で論文書いたお
この人の作品の構成はドンだけ読みこんでもあたりがこないね。
鏡花に煙にまかれてる感覚だった。
最終的に心理学とか宗教学とかまで手を出したお
辛かったけお
楽しくもあったけど。
213 :
吾輩は名無しである:2005/12/01(木) 00:28:34
214 :
吾輩は名無しである:2005/12/02(金) 19:47:02
でも
■定価 6,720円(本体 6,400円 + 税5%)(未刊)
は高いよなぁー!
別巻2もあるのか
216 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 16:44:53
217 :
吾輩は名無しである:2005/12/09(金) 12:39:21
売色鴨南蛮って題名が謎。どういう意味なんだろ。
黄表紙にはそんな題名がいっぱいあるぞ。
219 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 00:18:24
220 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 15:56:21
夜叉ヶ池に出て来る、雑式、仕丁って何?誰か教えて下さい
>>220 >雑式、仕丁って何?誰か教えて下さい
簡単に言うと、雑色は最下級の役人。仕丁は下働き、下僕。
>221
なるほど、ありがとう
223 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/29(木) 01:18:17
鏡花の小説に出てくるような
一途に女を思うような男なんてもういないんだよね?
一途に慕われるような女もいないんだろうけどさ。
最近鏡花読んでると泣けて泣けて仕方ないよ・・・
224 :
推定少女ファン:2005/12/29(木) 11:30:32
泉鏡花になる前のペンネームっていうのが『畑芋の助』でしょ。
これでつづけてたら今頃、すごいことになってたよねw
225 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 00:48:05
谷崎も泣けるよね(;_;)
鏡花先生、今年は深いお付き合いになりそうです。
よろしくね!
初心者です。皆様おすすめの鏡花作品は何ですか?
227 :
初心:2006/01/02(月) 02:52:08
夜叉ケ池は村人視点からも読んでも
竜女視点から読んでも破綻してないな
しかし、これを扱った論文って少ないのな
知ってる方いたら教えてくんなす
226
月並みですが、高野聖、歌行灯などからはじめては…。
ちくま文庫の日本文学全集、岩波文庫などから始めたら入りやすいのでは。
>>226 草迷宮から入るのも良いかもね。その後、高野聖、歌行灯、日本橋とか。
230 :
*:2006/01/04(水) 00:46:05
*もう高野聖や歌行燈で鏡花を語るのはやめよう(脇 明子・幻想の論理より)*
上記にある古めかしい作品よりは
《21世紀文庫》(渡辺一考編)に収録されている
化鳥・処方秘箋・雪の翼・女仙前記・きぬぎぬ川・雪靈記事・十三娘・
駒の話・絵本の春・貝の穴に河童の居る事
などの方が入りやすいと思います。
「春昼・春昼後刻」がいい。3回は読んでみ、病みつきになるよ。
232 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 01:59:17
あー。
春昼・春昼後刻lに一票かな。
創価学会かよ
春昼はまだ青空文庫にないから読めない。
>>230 高野聖や歌行灯で鏡花を語るのをやめようというのは、これから鏡花に入る
入門者にはあまり関係ないと思う。
幻想作家としての鏡花を強調して最初に称揚したのは三島由紀夫だけど、
それ以降は幻想、幻想で来てるし、むしろ再び花柳ものや芸道ものの鏡花を
見直してもいい時期じゃないかとも思う。
といっても鏡花は本質的に幻想的な作家だから、どんな作品でもふと幻想性
が立ち現れるわけだけど・・・
>>226さんはまず手に入りやすい筑摩文庫の鏡花集成から、自分の知ってい
る作品が入っている巻から読んでいけばいいんじゃないかと思う。
237 :
& ◆0KaKbxr9Z2 :2006/01/07(土) 09:24:51
今号のイブニングの読み切り「艶香に酔えど散りぬるを」(九後G9)で、
泉鏡花が主役になった漫画の読み切りが載っています。
ご参考までに。
泉鏡花「夏目さん」を読んだ。
240 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 12:20:43
泉鏡花さんを読んだけど、アフォな私は昔の書き方の文章が読みにくくて
苦戦しました。氏んできます…。
242 :
& ◆TTLQTUMllo :2006/01/15(日) 20:50:43
歌行燈や 春昼なんて入門者には難しい。こんなもの勧めるなよ。
文庫にある作品が、必ずしも入門者向けとは云えないのでは。
「外科室」はまだ読みやすかった。
朗読テープを聴きながら読むと内容が頭に入りやすいよ。おすすめ。
初心者だけど、初めて最後まで読めた
泉鏡花の作品は「国貞えがく」だったお。
「草迷宮」は映画見た事あったんだけど、
途中からよくわからなくなった・・・。
245 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/16(月) 05:55:58
新潮の高野聖か、岩波の鏡花短編集を龍潭譚を飛ばして読んでいくのがいい気がする
最初に読んだのは草迷宮、次は薄紅梅と山海評判記。
古本屋で並んでた岩波文庫とちくま文庫を買った結果です。
このときはまれてよかったなあ・・・
私も草迷宮から入って、日本橋、薄紅梅・・・
それからあとは短編をあれこれ(夜叉ヶ池とか、外科室とか有名どころ)
って順にはまっていったなぁ。
上にも書いてあったけど、短編を音読するのは楽しい。
独特のリズムがあって、陶然としてくる。
>>244 >「草迷宮」は映画見た事あったんだけど、
>途中からよくわからなくなった・・・。
寺山の「草迷宮」は判りづらいかもしれないね。
小説「草迷宮」の方がまだ入りやすいように思うよ。
249 :
& ◆TTLQTUMllo :2006/01/22(日) 08:00:16
新日曜美術館
2006年1月22日 09:00〜10:00 NHK教育
夢幻の美”鏡花本”の世界▽泉鏡花と三人の画家▽
[出]須永朝彦 [出]岩切信一郎 [出]泉名月 [出]吉田昌志 [司]はな [司]山根基世
>249
ありがとう!偶然、ここをのぞいて良かった。
し、しまった!
夜の再放送を録画だ!
252 :
& ◆TTLQTUMllo :2006/01/22(日) 09:58:10
とても素敵な番組でしたね。
見れなかった人は再放送をどうぞ。
新日曜美術館[再]
2006年1月22日 20:00〜21:00 NHK教育
漱石全集をもう一度読んでるんだけど、大患以前の日記に数度鏡花のことが出てくる
再放送で見た。
鏑木清方の口絵なんかを見ると、鏡花作品を読んだように感じるのがスゴイ。
私も再放送観ました。
>>249さん、ありがとうございました。
はやく鏡花本の展示、見に行かなきゃ。
地元なんで、うれしいな。
筑摩書房の泉鏡花集成が歯抜け状態になっていて全部
を揃えられないんですが、確実に鏡花の全作品が読め
る全集ってありますか?
257 :
#:2006/01/23(月) 19:24:06
>256
そりゃ岩波版の全集しかないですね。
258 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 00:30:44
金沢の人がうらやましい…。
ところで鏡花の劇評、とまでいかなくてもちょっとした舞台の感想なんかは
あるんでしょうか?小説にはよく歌舞伎や能のことがでてきますよね。
自分は歌舞伎好きなんですが、鏡花の生きていた時代は九代団十郎や六代菊五郎等々、
伝説の名優たちが活躍した時代と重なっているので興味があるんです。
259 :
:2006/01/24(火) 23:01:23
能の話では岩波全集巻28(p785)に
能楽座談 明四十四年九月
と云うのがあります。
質問するだけして礼も言わずに知らん顔って
鏡花がいちばん嫌いそうなやつだなあ
261 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 16:23:23
262 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 00:54:14
,
>>257 ありがとうございました。
私の確認不足で、実際は筑摩文庫でも全巻一気に買えば
ちゃんと揃うみたいです。
>>260 反省してます。
2/10 (金) 00:35〜01:05(30分)
フジテレビ (地上波) 【ジャンル:アニメ・特撮】
怪・ayakashi「天守物語」(1)
「声」緑川光 桑島法子 小野坂昌也
情報ありがとうございます!
266 :
& ◆wqG6XtQBrA :2006/02/03(金) 16:20:18
>263
御存知だとは思いますが、筑摩書房の泉鏡花集成は選集ですから
鏡花の全作品が読むことはできません。
きっと、後でまた岩波版が欲しくなります。
だから、出来れば、初めから岩波版の全集 を買われることをお勧めします。
(古本屋で探せば 安価なモノがあると思います。)
´∀`) 誰も書いてないよ
>>264 ああああ〜〜〜
今日の夜だと信じ込んでたよ_| ̄|○
見逃したぁぁあぁ。
立ち直れない・・・・・・
269 :
264:2006/02/10(金) 23:42:19
イキロ。私の地方では放送されてないし。
>>268 そのアニメは見たが、それほど落胆するような代物でもないと思うよ・・・w
うん。
見なくても良かったな・・・
一応最後まで見ようかと思う。
実況では前の四谷怪談より好評だったみたいだし、あのアニメとしてはいいほうなのかも。
話ずれるけど、ちくまの集成の戯曲がちょっと読みにくい。
たぶん台詞も人物の名前も同じフォントで書いてあるからだと思う。
273 :
吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 02:30:25
川本喜八郎の「死者の書」がやっと完成、封切りされたみたいだけど
今度は泉鏡花もやってくれないかな?
274 :
吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 02:31:23
鏡花の学歴コンプ2ちゃんねらーをはるか凌駕します
岩波を一通り読んだ後集成に移ると途端に要求される教養レベルが高くなった(´・ω・)
276 :
吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 19:23:43
きょうの日経夕刊:月は晴れても心は暗闇だ・泉鏡花「婦系図」の舞台
277 :
吾輩は名無しである:2006/03/03(金) 10:05:27
万有引力ってJ.A.シーザーのか
279 :
吾輩は名無しである:2006/03/03(金) 14:43:09
「悄然」と書いて「しょんぼり」とルビを振ってあるのが好きだ
その舞台、初演見たけど、
換骨奪胎もいいとこ、
鏡花の原作の片鱗も無かったよ。
自分産まれてから金沢人18年間やってたけど、今さらになってこの作家の本を読んだ。
とりあえず「高野聖」と「義血侠血」を読んでみた。
”かれ”と読む漢字が解らなくて、ちょっと苦戦したけど面白かった。何で今まで読まなかったんだ…
今から「夜行巡査」読もう。
泉鏡花初心者です。
初めて「義血侠血」というタイトルを見た時、任侠893物かと
勘違いしました。 すいません。 吊ってきます。
あの世界にはまった今では鏡花本探しのために休日には本屋、
古本屋、図書館巡りをしてます。
283 :
吾輩は名無しである:2006/03/10(金) 02:25:21
京都新聞の木曜版名作の扉で、
鏡花の「祇園物語」が挿絵入りで連載されている。
284 :
吾輩は名無しである:2006/03/10(金) 02:57:57
幽 第4号税込価格 : \1,590 出版 : メディアファクトリー
●第一特集 泉鏡花 天狗と姫神の王国にて
巻頭グラビア――霊なる日本/夜叉ヶ池靉靆(あいたい) MOTOKO
北陸怪談紀行1――金沢ノ巻 東 雅夫
北陸奇談随筆――近世加賀怪談の世界 堤 邦彦
特別座談会――鏡花と金沢と怪談と 波津彬子/加門七海/東雅夫
描き下ろし漫画――「化鳥」(泉鏡花/原作)波津彬子
北陸怪談紀行2――夜叉ヶ池ノ巻 加門七海
実録怪奇事件――夜叉ヶ池、その後の怪異事件
作品復刻――「妖怪年代記」
インタビュー――泉 鏡花「怪異と表現法」
ガイド――鏡花怪談読書案内&略年譜
おお、いい情報ありがとう。
「幽」買うぞ買うぞ買うぞ。
鏡花の初期の作品って、読むのが辛かったりしませんか?
特に予備兵とか、海城発電とか、軍隊もの。
登場人物の心情が理解できないなあと・・・。
初心者なので、すべての作品を読んだわけではないんです
が、初めに読んだ高野聖とのイメージのズレに少し驚きま
した。
もちろん鏡花が大好きなのに変わりはありませんが。
心情を理解しようとしてる時点で何かがズレてる。
288 :
吾輩は名無しである:2006/03/13(月) 21:24:03
初期の作品は紅葉先生の朱筆がいっぱい入っていて
共作の様な所がありますから、それも一因かも知れません。
>>287 馬鹿でごめんなさい。
>>288 そうなんですか。
教えてくださって有難うございました。
今度尾崎紅葉の小説も読んで見ます。
290 :
吾輩は名無しである:2006/03/19(日) 02:34:23
鏡花
俺のベスト5(心の底から震撼する小説)
「黒髪」(国書刊行会『鏡花コレクション』所収)
「榲?に目鼻のつく話」(鏡花全集所収)
「陽炎座」(ちくま文庫所収)
「山海評判記」(ちくま文庫所収)
「霰ふる」(鏡花全集所収)
291 :
吾輩は名無しである:2006/03/19(日) 02:36:13
↑
二つめの「榲?」は、漢字が出ない。「マルメロ」と読む。
2字目は、「木」へんに「孛」
292 :
吾輩は名無しである:2006/03/19(日) 23:58:01
私はこんなものが好きです。
化鳥
蛇くひ
龍潭譚
薬草取
繪本の春
茸の舞姫
風流蝶花形
印度更紗
火のいたづら
朱日記
高桟敷
293 :
吾輩は名無しである:2006/03/20(月) 00:38:17
あ、俺も「朱日記」好き。あの男の子が可愛い。
「蛇くひ」は、オーの人たちとか、蛇殺しとか、まじで気色わるい。(だから好き)
「山海評判記」にも、魚の内臓を ビシャッベチャッってたたきつける屋台の店のシーンが気色悪い。(そこが好き)
今まで「高野聖」が初めて読んだ鏡花作品だと思ってたけど、違うみたい。
高校の教科書(おそらく)に載っていた「三角尺」が本当の「初めて」だった。
295 :
吾輩は名無しである:2006/03/21(火) 11:19:13
鏡花ってこの季節になると急激に読みたくなるな、春昼とか。
あの白昼夢的なトリップ感が何とも言えない。
今まで名前が挙がって来なかった所では、「糸遊」「幻の絵馬」「沼夫人」なんかも好きだ。
296 :
吾輩は名無しである:2006/03/23(木) 08:59:16
高野聖って講談の名人芸みたいで、感心はするけど、
これだけしか読まなかったら鏡花ファンにはならなかったろうな。。。
297 :
吾輩は名無しである:2006/03/23(木) 23:04:38
295
うん、『沼夫人』いいね。“水モノ”の代表だよね?
“火モノ”では、『朱日記』より、『鶯花径』が好き。残酷な話だよね(殺し、取り替え子、レイプ、、、)
(その他、“火モノ”では、『黒髪』『池の声』『三枚続』などがあるかな)
295
『糸遊』の中の、「泣いたわ」っていうセリフが好きだ
あと、題名が好きなのは、『X蟷螂鰒鉄道』
「山海評判記」最高。
オシラサマ信仰、傀儡師、箱庭、空中浮遊する地蔵、旅館に巣食う三人の女怪
といった奇怪なイメージの連続で、読んでる内に異界に吸い込まれていくような気がする。
次々にサブエピソードが綴られてはいつの間にか消えていく、この取りとめなさは、
エヴァンゲリオンにも通じるような。
299 :
吾輩は名無しである:2006/03/25(土) 00:07:46
>>282>>鏡花本探しのために
もしかして、小村セッタイとか鏑木キヨカタとかの初版本などを探したりしてんの?
そりゃたいへんだ。
ちなみに、『山海評判記』は、新聞に連載されてたときは、小村セッタイ(?)だかの、奇妙キテレツな挿絵が毎回載っていたのだ。全集にも入れて欲しかった。
あ、そういや、最近出てる岩波の『泉鏡花集』(?)には、挿絵は入ってるの?
新漢字の鏡花なんて読む気にならんから、買ってないが
タイトル
五月の日本映画専門チャンネルで衣笠貞之助監督の婦系図、歌行燈、白鷺
301 :
吾輩は名無しである:2006/04/05(水) 22:08:49
昨日、鏡花記念館に行ったら鏡花本の図録を売っていた。
思わず、買ってしまった。
302 :
吾輩は名無しである:2006/04/05(水) 23:20:05
303 :
吾輩は名無しである:2006/04/05(水) 23:42:51
>>302 12ページの薄っぺらい図録だが、オールカラーで結構満足した。
やはり小村セッタイが好きだな!
304 :
吾輩は名無しである:2006/04/05(水) 23:55:59
わたくしは 鰭崎英朋 さまです。
あの 続風流線 の 口絵はとても/\すてきです。
305 :
吾輩は名無しである:2006/04/05(水) 23:56:50
俺も小村雪タイ 好き
ちくま文庫の表紙になってるね
雪タイの画集など出てないのかな?
「タイ」がテキストで出ないから、検索が難しいね
306 :
吾輩は名無しである:2006/04/06(木) 00:10:08
>>305 セッタイ画集出てるね。
日本の古本屋で検索したら、5万円くらいだね。
高くてかえん!
307 :
吾輩は名無しである:2006/04/06(木) 00:14:00
英朋って「婦系図」初版本にキヨカタと合作で絵書いたのね。
知り合いだったのかな?
308 :
吾輩は名無しである:2006/04/06(木) 23:04:38
英朋と清方は烏合会という日本画の会で一緒だったな。
309 :
吾輩は名無しである:2006/04/06(木) 23:09:14
鏡花記念館の図録っていくら?
311 :
吾輩は名無しである:2006/04/07(金) 20:08:33
312 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 00:47:43
小村雪岱&鏡花
でググってみるとよいでしょう
313 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 11:19:08
「註文帳」読んだ
とぎやの爺さんがいい味出しているが、最後はなぜめでたいのか
よくわからんかった
314 :
吾輩は名無しである:2006/04/13(木) 07:53:13
例のアニメ版の天守物語、7月にDVDが出るみたいだね。
でもこういうアニメのDVDって買うのがちょっと恥ずかしいような・・・
図録注文しようとしたら注文書のリンクが……
316 :
吾輩は名無しである:2006/04/14(金) 01:03:36
315
E-mailで注文したら、3日位で届いたよ
料金前払いしてといわれたけどな
317 :
吾輩は名無しである:2006/04/14(金) 21:33:20
318 :
吾輩は名無しである:2006/04/18(火) 20:03:16
図録きたよ〜
図録というより、小冊子だな、うん。
でも中は、期待以上だったな
319 :
吾輩は名無しである:2006/04/18(火) 22:00:14
つまらなすぎ
睡眠薬だろこいつの
320 :
吾輩は名無しである:2006/04/18(火) 23:03:58
そうか?
清方とか雪岱とか英朋の今まで見たことない絵が
たくさん出てるし、ありがちな知ったかぶりの解説がない分、
好感が持てたけどな
321 :
吾輩は名無しである:2006/04/18(火) 23:09:47
僕は池田蕉園の絵が見たかったね
前に見たことがあるが、「白鷺」の絵は
きれいだった
322 :
吾輩は名無しである:2006/04/18(火) 23:52:02
「白鷺」の絵って、幽霊だったケ?
323 :
吾輩は名無しである:2006/04/19(水) 00:09:07
幽霊話は、眉かくしの霊
さいこー!!
324 :
吾輩は名無しである:2006/04/21(金) 00:08:51
>322
そう、右手に傘を提げた女の人が、
垣根の所に起っているのだけど
足許は煙で見えないね。
で「白鷺」って作品読みました?
ちくま文庫の『集成』で版元品切になってるのってある?
長らく版を重ねていた『夢野久作全集』が重版終了らしき動向を示しているので
『泉鏡花集成』も、もしやと思って。
ぐぐればすぐ出る ぐぐらんバカ 「もしやと思って」スカすんじゃねえ糞が
あまぞん注文すれば24時間で来る
一般にA社の在庫状況表示システムは当てになりません。
ウェブ上では在庫有りであり、発注をしても、たとえば
> 誠に申し訳ございませんがご注文いただいた以下の商品がまだ確保
> できておりません。
> 誠に申し訳ございませんが、大変残念なご報告があります。
> お客様のご注文内容のうち、以下の商品については入手できないことが判明いたしました。
のようなメールが段階的に届き、入手できないことがしばしばあります。
版元の公式ウェブの検索システムは、5年以上たった今も未稼動です。
現時点は他のシステムと在庫データの連動がされていませんので、
Google などを通じての正確な在庫確認はできません。
ぐだぐだ書き連ねる間にさっさと注文してみれ婆?
粘着ねーちゃんw
>>325 1, 3(もしかすると 7 も)は品切れする可能性が高そう。
次点として 5, 6も。
これらの巻は、現に店在庫を切らしているところもちらほら。
(キノクニヤ、7&Y、ジュンクなど)
これらが単なる重版のタイミングなのかどうかは不明。
しかし、ちくま文庫は買っておくのが無難。
330 :
吾輩は名無しである:2006/04/21(金) 23:56:07
ちくまの集成はあまり好きじゃないが、無くなるのか〜?
岩波文庫も絶版が多くなってきたし、寂しいね。
まあ、僕は岩波の全集持ってるので良いけどね。
そーいえば、岩波の新編の別巻1,2はすごいね
調べたせんせ達は、きっとコアなマニアなんだろうね!
331 :
吾輩は名無しである:2006/04/22(土) 00:04:10
>324
「白鷺」読んだよ。
映画を先に見てしまったので、読んでると山本富士子の顔が
チラついて、ちょっとね〜
原作を先に読むべきだった。
順一の弟たかしは、鏡花の弟、斜汀がモデルだと
何かで読んだな。
332 :
吾輩は名無しである:2006/04/23(日) 18:31:08
>330
岩波の旧版は校訂がもう一つだから、安心しないで。
だから新編が出たのだけど、
新編の担当のせんせん達の方がレベルが高いのは確か。
新編版で全集でないのかぁ、出して欲しいけど。
でも、でないだろーなぁ。
333 :
吾輩は名無しである:2006/04/24(月) 22:29:16
新編10冊25000円でゲット!
別巻2冊は残念ながらついてなかった。。。
334 :
吾輩は名無しである:2006/04/30(日) 07:08:20
別巻2冊が欲しいぞ。
歌舞伎座七月
夜叉ヶ池、海神別荘、山吹、天守物語
泉鏡花の作品って、何度読んでも飽きないですよね。
読む度に解釈や世界観が少しずつ変わっていくからかな。
昨年「眉かくしの霊」でレポート書いたけれど
「これだ!」って解釈が見つからなくて苦労しました。
337 :
吾輩は名無しである:2006/04/30(日) 22:49:33
僕は、レポートや論文を書く必要がないので
面白いか、面白くないかが基本!
今日は「註文帳」を読み返してみた
やはり面白い
でも、筋を深く突っ込むと荒いところがある
そういうところを突っ込まずに楽しむ
突っ込みは学者先生たちにお・ま・か・せ・
泉鏡花とは、私にとってひとつの秘密である。
夕暮れに誰にも知られず納屋のなかに隠れ、
蝋燭の仄かな灯りのもと、こっそりと読み耽りたくなる
――そういう作家だ。
>338
満年齢95歳くらいでっか?
340 :
吾輩は名無しである:2006/05/03(水) 23:21:12
四谷まで出たので、
鏡花の下六番丁の家の跡に行ってみた。
コインパーキングになっていた。
「鏡花旧居跡」という看板が針金で
かろうじて留められいたが、
傾いていたよ。
こんなんでいいの?石原さん!!
341 :
吾輩は名無しである:2006/05/04(木) 21:56:59
I原さんは、興味ないんじゃないの?
泉鏡花記念館に新しい看板
作ってもらえば良いじゃん
342 :
吾輩は名無しである:2006/05/07(日) 23:06:52
「義血侠血」再読。
やっぱり設定には無理があるよね。
でもそれを割り引いても面白いのは
鏡花の醍醐味か?
そーいえば、最近「滝の白糸」のお芝居
やらないね〜。
343 :
吾輩は名無しである:2006/05/08(月) 12:48:29
↑ちょっと感覚的に古いからね。
344 :
吾輩は名無しである:2006/05/08(月) 21:32:48
>335
歌舞伎の鏡花ってどんな感じなのかな?
見に行きたいが、ちょっと高いね。
>343
同意。確かにちょっと古い。
でも、好きだけどね。
『夜行巡査』の四章(?)のはじめ、「老人は咄嗟の間に演ぜられたる、
このキツカケにも心着かでや」というのが分かりません。
すみませんがその手前から、簡単に解説していただけないでしょうか。
八田巡査は何に対して「愕然たり」なのか…。
昔の巡査ってどうしてあんなにエラそうなんスかね。いったい何様のつもりなんでしょうか。
ついボコりたくなるじゃないですかw
ま
それは冗談ですが。
さて、伯父さんが歩きながらお香さんにブツクサ語りかけているのですね。
伯父さんは、彼女の愛しい人、八田義延巡査との縁談を壊してやったキモいキモい話をしているわけです。
「なあ、お香、いつぞや巡査がおまへをくれろと申し込んで來たときに、
おれさへアイと合點すりや、あべこべに人をうらやましがらせてやられるところよ。
しかもおまへが(生命かけても)といふ男だもの、どんなにおめでたかつたかもしれやアしない。
しかしどうもそれ隨意にならないのが浮き世つてな、よくしたものさ。
おれといふ邪魔者がをつて、小氣味よく斷はつた。あいつもとんだ恥を?いたな。
はじめからできる相談か、できないことか、見當をつけて懸かればよいのに、
何も、八田も目先の見えないやつだ。ばか巡査!」
(『夜行巡査』三)
ウワサをすれば影が差すってこのことでしょ。なぜならそばにいた巡査は、まさしく八田「ばか巡査」その人だったのですから。
けれどこの変わり者の伯父さんは、そんなことに対しては平然としているのですねw
「老人は咄嗟の間に演ぜられたる、このキッカケにも心着かでや」
(『夜行巡査』四)
ヒネクレ者の伯父さんがこのように「氣に懸くる樣子もな」い一方で、八田義延巡査が愕然としたのは、
やはりこんな想定の範囲外のところでお香さんと彼女の伯父さんに出くわしたこと
に対してじゃないんですか?
それにしても鏡花さんの作品に出てくる巡査というのは、
いかにも昔ふうの巡査ですよーという口の利き方をするので面白いですね。
あたかも舞台演技を観ているような心地にさせられます。
でもまあ、私情を捨てて自らの命を賭してまでニックキ伯父さんを救うなんて、ぼくはちょっと鼻白みますけど。
349 :
吾輩は名無しである:2006/05/13(土) 13:41:59
私は、少しではなく、大いに/\しらみます。
外科室とか夜行巡査とかは、好き嫌いはいろいろですがね、
鏡花の中ではあまり良い作品ではないと思う。
眉かくしの霊みたいに幽霊がでる作品は授業では、
扱い難いだろうけど、こっちの方がずっーと面白いよ。
>>347 ありがとうございます。
三の序盤、「あら、巡査さんが来ましたよ。」でお互い
気付いていたのかと勘違いしてしまっていました。
今気付いたんですがこの頃は
かぎかっこにも句点を打って閉じるんですね。
>>349 眉かくしの霊はとても不思議でいい話ですね。
授業なんかで扱われるなら大抵高野聖ではないですか?
あれは入門書にはどうなんでしょうね。
カギ括弧末尾の句点の打ち方についてですが、たしかに昔の文芸作品には比較的その傾向が強いみたいですね。
けれど現代の作品でも、会話文のカギ括弧末尾に句点を打つかたも多いですよね。
ぼくが思うには、ひっきょう作家や刊行者の編集方針によるところが大きんじゃないですか?
鏡花さんの自筆原稿ではどうだったのでしょうね。たとえば全集の校訂では、そのあたりをどのように扱っているのでしょうか。
まあ、わかりませんがw
夏休みの自由研究なんかで調べてみたら、面白いかも知れませんね。
鏡花さんを繙いていてぼくが気になってしまうのは、たとえば次のようなものなのですね。
「私ですか、」と空とぼける。
(『春晝後刻』二十六)
「へい、四階でございます。」とに開いて揉手をする。
(『革鞄の怪』一)
あっ、もちろん鏡花さんにケチをつけているじゃないんですよw 鏡花さん好きですから。
だって言霊を巧みに操る鏡花さんじゃないですか。きっと句読点たちにも沈黙する魂を宿らせているのでしょう。
バカ?
353 :
吾輩は名無しである:2006/05/18(木) 22:44:32
なんでバカ?
お前がバカ?
354 :
吾輩は名無しである:2006/05/18(木) 22:46:03
おれがバカだ
355 :
吾輩は名無しである:2006/05/18(木) 23:03:51
>347
「日本橋」の笠原巡査も、いかにも巡査という
口の利き方をしているね。
356 :
吾輩は名無しである:2006/05/18(木) 23:07:46
今度、金沢へ行く用事があるので
泉鏡花記念館へも寄るつもりだけど、
行く価値はある?
行ったことある人、いる?
>>356 ノシ
私の場合、期待していたよりはこじんまりしていた、というのが本音です。
しかし鏡花の遺品や原稿(複製だったかも)が見られますし、特別展示(鏡花本の特集でした)も綺麗でした。
展示室に置いてあるペーパーも鏡花自身や作品について色々書いてあって面白いです。
入場料も300円と安いですし、時間があれば一度行ってみるのが良いと思います。
鏡花の生家跡で鏡花にまつわる品々を見ることができる……これだけでも充分価値はあると思います。
358 :
吾輩は名無しである:2006/05/19(金) 20:32:45
>356
初版本、初出雑誌は比較的多く展示してあるが、
遺品はあまりない。
室内は暗めで幻想的だけど、展示品が見えにくい。
時間があれば、行って雰囲気にひたってくればよいと思う。
ただし、話をしたくてうずうずしてる解説ボランティアがいるので
気をつけるべし。取り付かれる危険性あり。
何度かやられた!
論文のネタ探しにいったのだが、
アポなしだったが、担当学芸員と話がしたいと受付で
言ったら出てきてくれた。
年齢不詳(30才位か?)の男性だった。
比較的丁寧に答えてくれたが、読んでいない作品の質問を
したら、「読んでからまたおいで」と言われた。
当たり前か・・・。
359 :
吾輩は名無しである:2006/05/19(金) 21:06:43
>357,358
情報ありがとう、行ってみます。
360 :
吾輩は名無しである:2006/05/19(金) 21:30:45
>358
俺も会ったことあるよ、学芸の人。
ちょっと変わった雰囲気の人だったね〜。
でも、話は面白かった。
確か、Y本という名前だった。
論文作成時に写真貸してくれたよ!
そんな人がいたんですか>話をしたくてうずうずしてる解説ボランティア
私が行ったときには見当たりませんでした。運が良かったのか?
あのときはまだ全集を持ってなかったので受付近くに置いてある岩波の全集を見てドキドキしたなあ・・・
362 :
吾輩は名無しである:2006/05/19(金) 22:40:09
>356
鏡花の生まれ育った家のあった場所なので
行ってみたらよいと思う。
「照葉狂言」の世界を感じられるかも。
でも、玄関前にある鏡花父子像はちょっとねぇ。
『山吹』に出てくる小糸川子爵夫人縫子とかいう淫奔女は、
飛び切りの阿呆だねぇ。
あんな厭らしい瘋癲爺を相手にするくらいなら、
ダンディな画家のほうを罠に嵌めてしばき倒して暮すほうが、
よほど愉快じゃないか。
364 :
吾輩は名無しである:2006/05/22(月) 22:11:49
いろいろアドバイスありがとうございました。
21日に、鏡花記念館行ってきました。
見たかった鏡花本の展覧会は終了していたので
ちょっと残念でした。
今の展示は「註文帳」。
私は読んだことがない小説だったので、
展示内容を理解するのは難しかった。
でも、剃刀や鏡の実物が展示してあったり、
吉原に関する資料など、結構楽しめました。
私が行ったときには、幸い、ボランティアらしき人は
いなかったので、取り付かれることなくじっくり見られました。
アドバイスをいただいた皆様、ありがとうございました。
誰か鏡花賞のスレ立てて
367 :
吾輩は名無しである:2006/05/28(日) 21:10:07
鏡花賞なんて興味ない
って、谷崎スレと同じ流れだなw
興味のある人(
>>365)が立てるべき。
また立てられないとかいうんじゃねーだろうな。
371 :
吾輩は名無しである:2006/06/04(日) 19:39:53
NHKにももんぢい出演中
372 :
吾輩は名無しである :2006/06/11(日) 16:20:49
山吹の清暑水せいしょすい、起癈散きはいさんって何ですかあああ??????
教えて下さい
きちんと調べたことはないからこれは話半分で聞き流してほしいんだけど、
「C暑水」は、東洋医学で用いられる夏バテ解消のための清涼水で、
「起癈散(起廃散)」は、ハンセン病の粉薬だと、わたしは解釈してるよ。
あれはそういう薬剤までも置いている「よろず屋」の雰囲気を出してるんじゃないのか。
374 :
372 :2006/06/11(日) 18:32:17
>薬剤までも置いている「よろず屋」の雰囲気
なるほど、教えてくれてありがとう。
検索してもでてこなかったから、ほんと嬉しい
>>374 上にも書いたけど、それはあくまでもわたしの勝手な解釈だからね。
いちおう根拠だけ示しておくと――
「C暑」が東洋医学の本に上に書いたような強壮の意味で出てくるということ。
「起廃」が昔はハンセン病のことを指していたので、そこからあたりをつけて、
「起癈」の「癈」は、「廃」の正字である「廢」の異体字として使われたのではないか
と解釈したということ。(病気に関するコトバなので「やまいだれ」)
このスレには正解を知っているひとがいるだろうから、また後日のぞいて見てね。
376 :
372 :2006/06/11(日) 19:43:23
>>375 今それをヒントに調べた、漢方かな?
起廃丸、清暑益気湯
>>376 東洋医学ではC暑剤っていうくくりがあって、そのなかには漢方方剤の「清暑益気湯」
も含まれてるし、ごくふつうの瓜科の植物を指すこともあるらしいんだ。
瓜は(身体を冷やすから)夏に食べるとよいというのは、貝原益軒の『養生訓』にも
出てくるから、煎じて飲むくらいは鏡花の時代にも行われていたことかもしれない。
そもそも『山吹』のよろず屋には、ビールやサイダアもあるわけだよね。
あのよろず屋の亭主のイメージからすれば、「C暑水」なるものは、漢方方剤みたいに
キチンとしたものより、ヘチマ水みたいな類のほうが、彼の店にはお似合いだと
わたしは思うな。まあ、清暑益気湯を溶いたものかもしれないけれどね。
「起廃丸」っていうのは丸薬だろうから、その散剤(粉薬)ヴァージョンが
「起癈散(起廃散)」になるとは思うけれど。
378 :
372 :2006/06/12(月) 01:56:58
>>377 おお、勉強になった、何となくイメージできたよ。
正解はわかないけど、ありがと
寝れる
>>378 こちらこそいろいろと勉強になったよ。ありがと。
わたしもそういう細部が気になるほうだし、『山吹』は好きな作品だから
知りたくなる気持ちはとてもよく分かる。
何度か上演されてるから、小道具で具体的なものが再現されてるかもしれない。
スレに詳しいひとがいるといいね。
380 :
吾輩は名無しである:2006/06/12(月) 21:28:53
『起廃』はライ病を意味するようですが
普通の店にライ病の薬が在るのは少し違和感があります。
そこでネットで検索してみると
下の文を見つけましたから、これから思うに
『虫下し』と思いますが如何でしょう。
*********
橘窓書影『幕末の大家 浅田宗伯著』より
1-10
120 御船手頭、江原桂助の弟、山田満介が、、慢性の腹痛を患った。
時々発作を起こすと、口から水ばかりを吐き、右腹の任脈あたりに動悸が甚だしく
任脈は腹の正中線にあり、なにかのまちがいか?
これを押すと、痛みが少し楽になる。
大小便とも、これのために快通しないで、物を食べると、痛みがますます甚だしい。
多くの医者は、腹中に凝り固まった積聚とし、
或いは下腹の痛みである、疝としてこれを治療したが効果がなかった。
私は、「長年積み重なった病気は、急に一朝で除くものではない。
先ずその染み付いて、固まってしまった病気を震わし動かして、お腹の中の回虫を追い出しましょう。」
と言って、七味シャ胡菜湯に、起廃丸を兼用にした。
その痛みは徐々に減って、その後3年経って、その病は全快して、起こることはなかった。
381 :
372:2006/06/13(火) 01:54:19
>>380 『虫下し』か、そうかも、、それもあるかも。
検索したはずなのに、そこまではわからなかったよ。ありがとう
ウィキペディアで浅田宗伯さんを調べてみた。
浅田飴ってそうなんだw凄い人だ、知らなかった
>>380 >>381 いわれてみれば、たしかにそうだね。
いくらよろず屋とはいえ、ハンセン病の薬を置くのは違和感がある気もする。
まず
>>380 が調べてくれたなかにある「七味鷓胡菜湯」なんだけれど、漢方では
虫下し(蛔蟲)の効能があるみたい。和田東郭の『蕉窓雜話』(1821年)のなかにも
「小兒の瘧は鷓胡菜湯囘蟲を下せば妙に癒ゆるものなり」という記述が見つかる。
そして兼用として用いられている問題の「起廃丸」のほう。あれから学校の図書館や
ネットでも少しだけ調べてみたけれど、今のところ分かった範囲で少し書くね。
近代漢方復興の祖として令名高き和田啓十カの『醫界之鉄椎』(1910年)によれば、
漢方方剤「起癈丸」とは、乾漆、桃仁、伯州散、大黄の各生薬を組み合わせた
処方ということらしいんだ。
また他にも生漆、大黄、蕎麦粉を配合した処方も見られる。
それらの各生薬の効能は資料によって異なるんだけれど、まあ概要は次のとおり。
乾漆(カンシツ)の効能――
無月経、腹部腫瘤、寄生虫症など
桃仁(トウニン)の効能――
血行改善、月経困難、月経不順、婦人病など
伯州散(ハクシュウサン)の効能――
化膿性炎症、化膿性皮膚疾患、肛門周囲膿瘍、乳房炎、中耳炎、蓄膿症、歯槽膿漏など
大黄(ダイオウ)の効能――
便秘、腹部膨満、腸内異常発酵、痔瘻、解熱、消炎など
また中国の医学書『本草備用』(1758年)によれば、蕎麦には胃腸清浄作用、下痢、
女性の帯下などに対する効能があるというよ。
ところで
>>380 の調べてくれたページの別の箇所には、次のような記述も見つかる。
「何年も、食物を吐く反胃を患った。今年の冬になって、症状が激しくなり、飲食物を
入れることができなくなった。みぞおちから、臍の上にかけて、耐えがたいほどの
痛みがある。私は、小半夏加茯苓湯橘皮を与え、起廃丸を兼用にした。」
「私は、飲食物を吐いて受け付けない反胃や、久しい腹痛に、起廃丸を用いて、
しばしば効を得た。」
こうしてみると――
漢方方剤としての「起癈丸」は、生薬の成分からするといろいろな効能がある。
寄生虫症にも効くという乾漆も含まれてるし、整腸剤としての大黄も入っている。
別の生薬の作用で月経不順、中耳炎、蓄膿症、歯槽膿漏、痔瘻にも効く。
大衆薬としての「起癈丸」は、胃痛、腹痛、虫下し[
>>380]などに主に使われていた。
こういうことなんだろうか。
# あと「癈(しい)」なんだけど、「身体の、ある感覚を失うこと」(『広辞苑』)
らしいから、「起癈」とは、身体のある感覚を恢復させることなのかな。
385 :
吾輩は名無しである:2006/06/13(火) 12:01:46
清暑水の方は、これも薬と考えれば
清暑益気湯 あたりも候補になると考えられます。
386 :
吾輩は名無しである:2006/06/13(火) 12:47:26
387 :
吾輩は名無しである:2006/06/13(火) 16:18:23
>386
あれ、それは失礼しました。
388 :
372:2006/06/13(火) 17:42:57
>>373 (375) AmiLaLa :) ◆V0C09R5Pg. さん
うわあ、わかりやすい。
起癈丸は正露丸みたいな万能薬ってところか、、ん、正解かな
そうに違いない。
389 :
372:2006/06/14(水) 00:13:41
清暑水、起癈散など、いろいろに認む。
自分なりに解釈出来た。
瓜科の果実の飲み物や、
>あと「癈(しい)」なんだけど、「身体の、ある感覚を失うこと」(『広辞苑』)
>らしいから、「起癈」とは、身体のある感覚を恢復させることなのかな。
このことから、鏡花が携帯していたw宝丹とかの粉薬の類を認めるってことだ
AmiLaLa :) ◆V0C09R5Pg.さん、みんなさん
ありがとう
>>389 あるブログの説によれば「日本政府が普通名詞「起廃病院」をハンセン病治療専門病院
の呼称として採用していた時期がある」らしい。そのソースは未詳なんだけど。
いずれにしても「起癈(起廃)」を特定の病気と結びつけていたのは、きっとわたしの
早合点だと思う。「起癈(散)」にしろ「C暑(水)」にしろ、具体的な代物と
いうよりは、それぞれの字義に語らせて解釈したほうがよいかもしれない。
ちょうど来月七日から歌舞伎座で『山吹』が上演されるというから、
たとえ外観だけであっても、舞台上に「C暑水」と「起癈散」の様子を
認めることができるかもしれないね。
観に行くひとがいたら、オペラグラスを片手に観察してくれると嬉しかったりする。
きっと正解を知っているひとはいると思うし、わたしも気長に探っていこうと思うよ。
こちらこそありがとう。
歌舞伎座の「海神別荘」「天守物語」「夜叉ヶ池」「山吹」の4つは、
これらを歌舞伎でやるってことなのかな?
392 :
389:2006/06/14(水) 17:26:02
>>390 そうだね、鏡花の造語だったら、清暑水も涼しい飲み物ぐらいの意味かもしれない。
で、起癈散は身体の感覚、機能を回復させる、散=粉薬。おお、納得できる。
今のところこれが正解ねw
>>391 気になる、行けないけどさ、、くやしいよお
393 :
吾輩は名無しである:2006/06/20(火) 23:24:57
394 :
吾輩は名無しである:2006/06/20(火) 23:30:42
受けてみようかな
鏡花は好きだけど、徳田秋声や室生犀星はわからないから
無理かな・・・
395 :
吾輩は名無しである:2006/06/21(水) 21:10:17
その3人、すべてを理解している香具師なんていないだろ?
漏れは、年齢制限でアウトだ。
受けられるだけうらやましい。
ありがちな溺レースでないことを祈る!
396 :
吾輩は名無しである:2006/06/21(水) 21:38:41
学芸の人辞めるのかな?
まだ若そうな人だったけどね
397 :
吾輩は名無しである:2006/06/21(水) 22:29:24
大学に移るなら別だけど、この時期辞めないでしょう。
増員なんじゃないの?
・日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で
破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した方
これでおれは駄目だわ。
399 :
吾輩は名無しである:2006/06/22(木) 10:43:04
資格がないのでダメ
400 :
吾輩は名無しである:2006/06/22(木) 18:45:56
400ゲット?
鏡花の戯曲はどうよ。
401 :
吾輩は名無しである:2006/06/22(木) 21:34:59
清水の舞台から飛び降りた
歌舞伎座のチケットゲット
後日、報告します
402 :
吾輩は名無しである:2006/06/22(木) 23:21:17
>401
うらやましい。漏れの希望日はすでに完売だった・・・。
>395
興味はないけど、お役所の試験って溺レースなんじゃないの?
403 :
吾輩は名無しである:2006/06/28(水) 22:10:33
404 :
吾輩は名無しである:2006/06/28(水) 23:19:14
>403
受かるといいね。
ね、
そうだね
407 :
吾輩は名無しである:2006/07/05(水) 23:07:17
401ではないけれど、
夜の部観てきた
山吹 セットがシンプル過ぎ、せっかく単眼鏡持って行ったのにw
殆ど八重桜と山吹(黄)だけだった。
あとはね、馬士の演技が想像を越えてて吃驚したよw、
天守物語もだけど台詞間違えてた、でも笑三郎さん凄く良かった、本当に、
で、天守物語、三階中壇の場面が省略されていて残念だったなあ。
ああそうそう、舌長姥の舌が巻笛でねw酷かったw
最後は何故かカーテンコール、、
初めての歌舞伎座
>>25 高野聖の映像化作品は、小学生のとき
夏休み、昼間の再放送で見た、良く出来てた。
エロもあり。
歌舞伎、昼の部みてきた。
夜叉ヶ池は何度観ても感動する。
足りないものもなく多すぎるものもなく、
脚本として完璧だと思う。
素晴らしい作品だよ。
>>410 昼の部観たいなあ、うらやましい
歌舞伎座遠いし、金がねえから、夜の部だけで
夜叉ヶ池かあ、山吹もね素晴らしかったよ、
幾日か経ってからかなあ何故だか縫子(笑三郎さん)を思い出して涙が、、
悲しいのは、山吹を、泉鏡花を知らない誰かは
性的倒錯、R指定、SM、エログロナンセンス、こればかり、
天守物語には玉三郎さん海老蔵さんが美しい、それだけ、つまらなかったと、
原作が貶されたようで胸が痛かった、歌舞伎じゃねえ
まあ歌舞伎というより一般的な演劇ではありましたね
謡も踊りもないし。
夜の部に備えて山吹再読しておこう。
鏡花って、でもエロさは感じないなあ。
ギリシャ神話とかもやったやられたな話が多いけどエロくないみたいに
神話っぽい感じがする。
そうだね、そう思っていた
414 :
吾輩は名無しである:2006/07/21(金) 13:45:23
そうか?
「海神別荘」とか「海城発電」なんてめちゃくちゃエロいと思うけど。
まあ、猟奇系のエロだが。
それがね、麻痺してるのか、
エロとは違う、何かこう切ないような、母を恋慕うような、、そんな感覚。
読み返す度に、、あ、、、馬鹿だからもう説明できないぽ
感想文チャレンジした人いる?
そうね。胸を突かれるような、切ない、切羽詰ったような感じ。
原始的なものへの思慕っていうか、うまく言えないけど。根源的なものを感じるよ。
そういうのにエロさを感じる人もいるんだろうなあ。
>悲しいのは、山吹を、泉鏡花を知らない誰かは
>性的倒錯、R指定、SM、エログロナンセンス、こればかり、
家を飛び出した有閑夫人がみすぼらしい人形遣いに懇願されて
無抵抗の彼を傘で叩きのめし、自らの居場所を見出すという物語は、
やはりエロティックであると思う。そのエロティシズムの果てに
新たな自我の芽生えがあり、生まれ変わりがあるのだとしても、
その過程はエロティックなものだし、そこを描かなければ意味がない。
>>418さん
縫は「こんな姿になるだけは、堅く止める。」
この一言によって生を、
死んだ鯉の醜い死骸、これは自身で、
人形使が拾ったのはその命ね。
二人
あの、途中だけど、すまん、、、寝る
ああ、間違えた
拾ったのは肉
眠いお
睡眠障害かなあw
続きじやねえけど、
山吹を読めば何となくね、解ると思うんだ、
「畜生、畜生、畜生。ああ切ない、苦しい。苦しい、切ない。」
ここで縫が打ちのめしているのは、人形使ではないと、
そして独鈷(煩悩を打ち砕く仏の智慧を象徴する法具)、
人形使が度々口に出すその意味が、
南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛、おやすみなさい、
弘法様も月もだがよ。銭もあまねく金剛を照すだね。
南無大師遍照金剛、
それにしても、いったい人形使の爺さんの「大い罪障」とは、
当時いかようになされたものであったのかと、しみじみと思う。
「はい、ものに譬へやうもござりませぬ。欄間にござる天女を、蛇が捲いたやうな、
いや、奧庭の池の鯉を、蠑螈が食ひ破りましたさうな儀で。……生命も血も吸ひました。
――一旦夢がさめますると、その罪の可恐さ。身の置所もござりませぬで。」(『山吹』)
いずれにせよ、その結果として彼女は命を落してしまっているのだから、現世の心の苦しみが
堪えられないのも道理で、なるほど彼は磔柱の罪人にはちがいないだろう。
けれども何というか、中世ヨーロッパの我と我が身を打擲する鞭打ち苦行者のごとき
誇示はないにせよ、真言を唱えつづける爺さんは、餌食となった天女の魂を想うよりも、
罪障消滅のヴェールを被った煩悩に甘んじて生きているようにも感ぜられるのだけれど。
夢であるから、誰も裁いてはくれない、
人形使の強迫行為、、
>>AmiLaLa :) ◆V0C09R5Pg. さん
今ね、そう思った、、山吹って凄いね
ああ違う、鏡花って凄いねw
なんかでもなあ、なんで山吹やったんだろう
一緒に観にいった人(鏡花未読)は「わけわからん」と言ってた。
読む分には深くて面白いんだが、演目としてはと地味だし一人のセリフが長いし
乞食爺を打つとか腐った鯉を食べるシーンでちょっとひいちゃうのもわかるし。
歌舞伎座でやるなら日本橋のほうが向いてたんじゃないだろうか?
まあ日本橋は人がたくさんいるしセットも金かかりそうだしな。うーん。
自分が観にいったときは最後の「いや、仕事がある」で笑いが起きていました。
笑うとこなのだろうか…ある種のおかしみはあると思うが…
笑いかあ、あったねえwあれは発見だった
山吹はセットが、ねえ、、、良くない、音も。
俺は笑三郎さんが台詞に心を籠めてるの感じて、それが嬉しかったよ、
歌六さんは暗中模索、自分なりの人形使を表現しようとしてた。
だからこの山吹好き。玉三郎さん、ありがとう。
歌舞伎チャンネル楽しみだね。夜叉ヶ池、視たい、海神別荘
428 :
吾輩は名無しである:2006/08/01(火) 22:19:13
笑い。。。
観ていて辛かった。
山吹も天守も海神別荘も、観客が喜劇にしてしまっていたね。
鏡花の美しい台詞も、現代人には通じないのだろうか?
天守物語、海神別荘は完成された域にあったね。
427には申し訳ないが、山吹は?
「涼しい」という言葉が印象に残った4作でした。
山吹は??、、は、ははwww気にしてないからねww
天守物語 玉三郎さんの台詞回し、所作、心まで富姫だったかそう見えた。
>>428は笑い辛かったかあ、玉三郎さんもかな。可哀想に、
確かに原作とは違う印象で、どうしてくれようと思ったけど
ゲラゲラってほどではないが
クスリと笑ってしまう台詞はふつうにあるように思う
432のような台詞ならいいけど、
自分が行ったときには「今度来ると帰しません。」で笑いが起きたよ。
あと「こんな男が欲いねぇ。」に客の一部が笑う笑う。
女形だとこういうこともあんのね。
あとだれか見た方、
富姫と亀姫ってあんな女子校みたいに仲いいの?
いままで亀が富に張り合ってるのかと思ってたよ。
434 :
吾輩は名無しである:2006/08/09(水) 21:14:44
純粋に姉妹のような仲の良さ
で良いような気がするな。
今回の舞台では433のいうように女子高風になってたね。
少し違和感を感じたな。
俺も、違和感を、
一緒だね、、
原作で覚えた、姉妹ごっこのような、しかしながら愛のある
どうして舞台のそれは、あからさまに同性愛で
些と嫌悪
あれえ、
訂正 一緒だね→一緒なんだね
437 :
「薬草取」再演します:2006/08/11(金) 23:27:39
公演案内させていただきます。
しみん劇「薬草取」
平成18年度文化庁芸術拠点形成事業
知立市文化会館 パティオ池鯉鮒 花しょうぶホール
9月9日(土)開演18時30分
9月10日(日)開演14時
原作/泉 鏡花 上演台本・演出/木村 繁
出演/ シアターカレッジ演劇 鈴木春江(劇団希求)加藤万里子(劇団希求)
ゲスト/ 松浦正幸 北村千谷 野々村明子ダンススペースジムナジウム
美術/水谷雄司 照明/坂下孝則 音響/ノノヤママナコ 衣装/木場絵理香
振付け/野々山明子 舞台監督/近藤朋文 映像/石川登美ニ
【特別料金】全自由席パティオしーと会員・一般ともに1,500円
【後援】愛知県教育委員会
問い合わせ
知立市文化会館
〒472-0026 愛知県知立市上重原町間瀬口116番地
TEL:0566(83)8100 FAX:0566(83)8110
http://www.katch.ne.jp/~patio/jigyo/060910.htm
438 :
吾輩は名無しである:2006/08/22(火) 22:17:57
旧板で
>三島由紀夫の短編「翼」で
>「お祖母様はちょうど午寝からお目覚めになった。
>枕許には初版本の鏡花の小説が伏せてある。
>木版の芙蓉の大輪の美しい装幀である。」
>とあるが、この初版本は何んでしょうか
との質問に
私は「續風流線」では と書き込んだのですが
「鏡花本・装丁美の世界」企画展・図録(泉鏡花記念館刊)を
見ていて
>木版の芙蓉の大輪の美しい装幀
これにぴったりなのは「愛火」の方だと気がついた。
今更ですが、訂正しておきます。
この10月にちくま文庫から刊行予定の東雅夫編『文豪怪談傑作選 4――泉鏡花集 黒壁』は、
『尼ヶ紅』なんかがリストに入っていて、なかなか興味深いアンソロジーになりそうだね。
ほかにも『K壁』『高棧敷』『紫障子』『霰ふる』『甲乙』『幻往來』『淺茅生』
などが収録されるらしい。
標題にもなっている『K壁』。わたしはこれ未読なんだけれど、おもしろいのかな。
440 :
吾輩は名無しである:2006/08/27(日) 22:48:19
黒壁は明治二十七年(1894)に雑誌・詞海に発表されたものですが
未完でもあり、鏡花生存中に編集された春陽堂版に収録されていません。
その為、岩波版にも作者の心を推し量り、再録されていません。
別巻の参考篇に収録されていますが、六ページの小品です。
441 :
吾輩は名無しである:2006/09/04(月) 17:29:50
全集、どこかで手に入らないかなあ。
もう手遅れなのだろうか。
平野っていいよなぁ
443 :
吾輩は名無しである:2006/09/04(月) 23:31:00
403
学芸員の試験落ちた・・・・・
>>441 全集(もちろん古本ですが)ならネットでも手に入りますよ。
とくに岩波版は結構多く売られています。
445 :
吾輩は名無しである:2006/09/09(土) 23:30:47
お、まだ手に入るのか。
ここのをきくと、春陽堂のがいいみたいだね。
447 :
吾輩は名無しである:2006/09/15(金) 21:27:00
普通には岩波の方が無難だけど、
春陽堂版(復刻を含)に興味がって、どちらを先に
と言えば春陽堂を先に買ったらという話。
本文は春陽堂の方が良いけど、岩波版でしか読めない作品もあるからね。
448 :
吾輩は名無しである:2006/09/15(金) 22:18:38
岩波版も初版、2版、3版とあるよ
449 :
吾輩は名無しである:2006/09/16(土) 23:25:52
月報がすべてそろっているかどうかで、金額が上下するよ
特に初版の月報は貴重だね
450 :
吾輩は名無しである:2006/09/17(日) 16:26:24
海異記を読んだんだけど・・・よくわからなかったっす。
読解力のない私に下記の質問について教えてください。
以下ネタばれ予備軍注意
最後に赤子は死んでしまったの?
死んだのは強く抱いていたから? それとも入道に・・・?
おーい
声に出して読むと鏡花がわかるとか言ってるひとぉー
春陽堂版全集の方が本文が良いとか言ってるひとぉー
>>450氏みたいな質問にこそ答えてあげましょー www
私も聞きたい所いっぱいあるから、こういうの
答えてくれる人がいると嬉しい。
ちなみに海異記は、赤ちゃんは死んじゃって、
原因がどっちなのかは、あえて曖昧に書いてあるんだと思う。
453 :
450:2006/09/21(木) 23:16:39
>>451-452 ありがとうございました。
最後の最後に異様な盛り上がりというか薄気味の悪さを感じさせられた話でした。
入道が自分の口を指して「子を・・・」ていうとことか、かなり嫌です。
でも食われたのかと思うとそうじゃなさそうだし・・・
意識を失ってからナニがあったか想像すると、なにやらおぞましいものが
浮かんできそうです。
>>450 今更だけど、私はこんな解釈してましたよってことで。
赤ちゃんは死んでしまったと思います。
読み終わってまず思ったのが「入道に魂を食われた!?」
女房が恐れていたように、海から恐ろしいものがやってきて赤ちゃんを(魂だけ)連れ去ってしまったんだなあ……と。
しかし、この女房さん、いささか気がめいっているようで。
この状態なら赤ちゃんを強く抱きすぎてしまうかもしれませんね。
それから僧が本当に海の神なのか、それとも乞食坊主なのか。ひょっとして女房の妄想?
……と色々考えてしまいました。
455 :
吾輩は名無しである:2006/10/04(水) 20:33:01
渚の砂は、崩しても、積る、くぼめば、たまる、音もせぬ。ただ美しい骨が出る。
貝の色は、日の紅、渚の雪、浪の緑。
11月の歌舞伎チャンネルで「山吹」(H18.7・歌舞伎座)
457 :
吾輩は名無しである:2006/10/20(金) 22:16:18
458 :
吾輩は名無しである:2006/10/27(金) 13:08:33
美の壺「本の装丁」NHK教育
2006年10月27日(金)午後10:00〜午後10:25(25分)
一応
459 :
吾輩は名無しである:2006/11/04(土) 15:32:34
△
○
□
460 :
吾輩は名無しである:2006/11/05(日) 22:11:37
深いね
461 :
吾輩は名無しである:2006/11/06(月) 23:09:07
泉鏡花記念館 展示の感じが変わったね。
学芸員の人、変わったのかな?
462 :
吾輩は名無しである:2006/11/06(月) 23:22:52
そーいえば、学芸員募集してたから
そーかもよ
大昔のカキコにレスが…
>>457 現在書店においてある岩波の作品は私のような理系脳の人間が時代背景等を
知らなくても読める作品が多いように思いました
読んでる途中で挫折した典型的な例が「歌行燈」です
大学の一般教養の講義に潜ってようやく読破できました
すみません、質問です。
岩波書店の鏡花全集なんですが、これって全30巻なんですか?
ネットで調べたら、何故か全29巻のものと全30巻のものと両方
出てきてしまい、戸惑っています。
30巻目の本の内容が分からないので、どなたか簡単で良いので
教えていただけませんか?
あと、この全集は昔の漢字や仮名を使ってあるんでしょうか。
文庫でしか読んだことがないので、そうなら嬉しいんですが。
版によって巻数が違う。
三十巻揃いのが新しくて、月報が一つの巻としてまとめられてる。
勿論旧字旧かな。
教えて下さって有難うございます!
内容的にはまったく同じなんですね。
それなら値段の安い旧版のほうを買おうと思います。
他には、新版と旧版で何か違いってありますか?
春陽堂のをみつけたんだが、これって文字はどのくらいの大きさなんだろ。
468 :
吾輩は名無しである:2006/11/27(月) 04:21:21
岩波版と春陽堂版の活字の字体は異なるが、大きさはほぼ同じ。
岩波版は一ベージに15行で1行は44文字
春陽堂版は少し大版なので、一ページ19行で1行は54文字。
読み易さは岩波版の方が上でしょうが、春陽堂版は天金の綺麗な本です。
丁寧にありがとう。
う〜ん、岩波の方がいいのかなあ。
文字は読みやすいに越した事はないし。
春陽堂のって、岩波文庫よりは大きいのですかね。
たまに書店で見かける、岩波の『鏡花戯曲選集』という本ぐらいの
文字であれば十分良いのですが。
471 :
吾輩は名無しである:2006/11/27(月) 13:19:38
本としての出来は
春陽堂の方がはるかに上。
472 :
吾輩は名無しである:2006/11/27(月) 13:38:34
お金があるなら
断然春陽堂の全集がお勧め。
復刻版だけど非常に素晴らしい全集です。
オリジナルで状態の良いものは入手困難。
(尚オリジナルには、3方金鏡花署名入りの超豪華限定版も少数作られた。)
やはり、春陽堂のは装丁が素晴しく美々しいのでしょうね。
ただ文字だけが気になるのです。
どなたかお持ちになられている方、厚かましいとは思うのですが、
一頁の写真を挙げてもらえないでしょうか。
>>473 岩波版ならあげられるんですけど、春陽堂の全集は持ってないんですよね・・・
春陽堂の活字は私も見たいですねー
ああ、そうですか。
しかし、この春陽堂だけでなく岩波版も買って見たいと考えていたので、
もし宜しければ岩波版の方を挙げて頂けませんか。
おお、ありがとうございます。
まだ505が出るので、見られては居ませんが、少し経ったら快復するでしょうから、
その時分、拝見しようと思います。
ありゃほんとだ
どうもあちらのサーバーが込み合ってるみたいですね…
明日までは残ってると思いますので
503でしたw
あ、見られましたよ。
いや、いいですね。このぐらいの大きさなら十分に読めます。
春陽堂のはどのくらいなのかは分かりませんが、岩波のは買ってもよさそうです。
ところで、関係のない話なので相手にして頂かなくとも構わないのですが、
その年代の岩波全集、例えば、
鴎外だったり漱石の紙面は上のようなものなんでしょうか。
>>476 すみません、後一つ、質問して宜しいでしょうか。
あなた様がお持ちの岩波全集は全三十巻本のやつですか?
483 :
吾輩は名無しである:2006/11/29(水) 05:05:38
春陽堂の全集は不完全でなかったかな。
岩波書店のほうが前作品収録されていると思った。
485 :
476:2006/11/29(水) 19:14:19
>>482 私の岩波全集は全30巻のものです。
月報が別冊としてついているやつですね。
>>483 おお、どうもどうも。
これを拝見すると、春陽堂の方が寧ろ字が読みやすく見えますね。
いったいどういうことだろう。
ともかく、これで春陽堂のも目に無理は掛からないと言うことが分かったので、
先にこっちを買う事にします。
>>485 返す返すありがとうございます。
春陽堂版の後、購入してみようと思います。
名前をつけて画像を保存にしてから、みてみると、やはり岩波の方が大きかったですな。
春陽堂のは鏡花が存命中に出た全集で
大正までの作品しか収録されていないと思ったが違うのですか。
489 :
吾輩は名無しである:2007/01/04(木) 15:22:51
二月に歌舞伎チャンネルで、
「夜叉ヶ池」(H18.7 歌舞伎座)
日本映画専門チャンネルで、
外科室 ニュープリント・デジタルリマスター版
監督 坂東玉三郎
490 :
吾輩は名無しである:2007/01/12(金) 23:40:39
今月のダ・ヴィンチの爆笑問題のコラムで鏡花がとりあげられていました。
内容はちょっと微妙かもですが(´・ω・`)
ダヴィンチ読んでみました。
……鏡花についての簡単な紹介だけ、ですね。こりゃ。
ウサミミ生やしたような鏡花にはちょっと笑いましたけど。
だいぶ前に「幽」で泉鏡花特集がありましたけど、そっちはどんな感じだったのでしょうか。
>>284を見るとかなり盛りだくさんなように感じましたが。
日曜日に、読売新聞でほんの僅か、取り上げられていました。
微妙すら通り越す、ほんの僅かに。
493 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/21(日) 22:33:48
494 :
吾輩は名無しである:2007/02/04(日) 13:44:20
石川淳のスレで誤爆してしまった。両方見てる人、ごめんよ。
ちくま文庫の集成3で「誓之巻」というのを読んだんだけど、
恥ずかしながらよく分からなかったので質問。
「秀」って誰?
これが分からないので上杉とミリヤアドの「誓い」の内容も
分からない。そもそもミリヤアドがどんな人なのかも。
どなたか教えてください。
>>494 誓之巻は鏡花の自伝的連作小説の一部です。
一之巻〜六之巻と続き、最後が誓之巻となります。
ミリヤアドは鏡花が通った北陸英和学校の英語教師
ミス・ポートルがモデルになっています。本編では
新次が通っていた学校で教師をしていましたが、
とある事件で学校を辞めて東京に行く事になり
新次にも上京を勧めますが喀血に倒れます。
秀は時計屋の娘で新を可愛がってくれましたがやがて
良家へ嫁ぐことになります。富の市は彼女に懸想していた
不気味な盲人です。『黒猫』にも同名の盲人が登場します。
新次はミリヤアド同様秀にも亡母の面影を見ている節がある
のでその辺が誓いの内容と関係あるのではないかと思います。
岩波の鏡花全集第二巻に一之巻〜誓之巻まで収録されている
のでご参照の程を。というか自分も集成で誓之巻だけ読んで
さっぱり理解出来ず、全集で漸く呑み込めたという経緯を
辿ったので共感を覚えてつい長々と書いてしまった。
間違いとかあったらすみません。
496 :
494:2007/02/04(日) 19:23:03
>>495 うわー、詳しい説明感謝です!
そうか、連作モノだったんですね。「之巻」ってあるからそんな気は
してたんだけど…。文章の美しさだけですごく胸に迫るものがあって、
それだけに意味が分からず悔しい思いをしてました。
まだ集成を読み始めたばかりなので全集にl手を出すまでには
しばらくかかりそうですが、先の楽しみとしてとっておきます。
ありがとうございました。
497 :
吾輩は名無しである:2007/02/05(月) 10:56:22
>>496 ネットで捜してみれば。
少し読み辛い毛と、全文が読めます。
昔、金沢の鏡花記念館行った。
街には鏡花にまつわるものがあったな
やっぱり荒野聖はエロイよね
そうそう議決供血のオブジェが川沿いにあったね。センサーに反応して水芸するのが
面白かった
500 :
496:2007/02/07(水) 12:45:27
>>497 おっと、レス貰ってるのに気づかなかった。失礼。
青空文庫か?と思ったけどまだ作業中でしたね。
後でじっくり探して見ます。
どうもありがとう。
鏡花記念館は春昼のジオラマがよかったな
502 :
吾輩は名無しである:2007/03/02(金) 12:29:08
こいつ潔癖症の癖に友達と鍋つついたのか
503 :
吾輩は名無しである:2007/03/02(金) 14:24:53
鍋は沸騰していたから安全だったのさ
504 :
吾輩は名無しである:2007/03/02(金) 20:15:44
今読んでるんだけど
「風流線」ってすごいな。
505 :
吾輩は名無しである:2007/03/24(土) 17:08:52
春昼後刻のみをが春の心地についてふわふわ語るシーン、内容は
訳わからないようで、けっこうこの頼りなくて心細い気分がわかる気がする
母親に登場人物のいう気分に共感するの、春は心細くてさびしいってところ・・・
と語ったら暇人だからそんなこと考えていられるのよ!と片付けられてしまった
文学語れない…なんだかなあって思ってしまう
暇なのは事実だけど…こういうの味わえるのって余裕があるからかな
その答えはあまり風情に欠けるというかなんというか
506 :
吾輩は名無しである:2007/04/05(木) 00:00:20
『国貞えがく』なのですが、なぜ小北がこれほどまでに
悪人として描かれなければいけないのか、不思議な気がします。
泉鏡花の正義感みたいなのって、ちょっと変じゃないすか?
日本文化チャンネル桜は、平成十九年三月三十一日をもってスカイパーフェクTV!Ch.767における
24時間放送を休止し、同Ch.241「ハッピー241」の夜の時間帯で放送を続けることになりました。
※「ハッピー241」での放送時間(4月1日?)は、以下のとおりです。スカイパーフェクTV!
の受信環境があれば、どなたでも無料でご覧になれます。
【月?金】18:30?21:30/23:00?24:00
【土・日】21:00?24:00
http://www.ch-sakura.jp/index.html
>>501春昼後刻のジオラマは本当によくできてますよね! 朗読も聞けて好きな展示です。
509 :
吾輩は名無しである:2007/05/06(日) 11:44:42
age
2007.03.11
桜庭一樹さんの『赤朽葉家の伝説』を読了。この小説は素晴らしい! これは凄い!
とんでもなく面白い! ページをめくる手が止まらなかった!
まず、一般文芸小説(純文学・かつての主流文学系の小説)として超一流の仕上がりで
ある! 泉鏡花みたいな感じもあれば、船山馨や水上勉みたいな感じもあれば、
宮尾登美子みたいな感じもあり、しかも、そういう印象が渾然一体となって、
完全に桜庭一樹の文体や文学に昇華している!
今、新しい日本文学全集が編まれることがあったら、
絶対に一巻本として収録されるだろう! いやあ、心底感激しました!
凄いです、桜庭さん!
ttp://homepage1.nifty.com/NIKAIDOU/index.html
鏡花の書斎再現みてきたよ
慶応?
513 :
吾輩は名無しである:2007/05/26(土) 02:16:13
あげ
『若菜のうち』がいいね。
鏡花とすずさんの寄り添って歩く姿が見えるようだ。
夏になると『浅茅生』が読みたくなる。
ちくまの集成もだいぶ品切れになってしまいました
年は狐星は狼ってどういう意味ですか?
518 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 01:49:35
『ピストルの使ひ方』 のこの場面ですね
********
「しかし、それにしてもだね。」
「苦勞性ね、そんな星か知ら。」
「きみの星は!年は?」
「年は狐‥‥‥星は狼。‥‥‥」
「凄いもんだなあ。ーー其處で、今の話だが。」
星は占いの星まわりでしょ、一白土星とか(よく知らないけど)
年は干支でしょうね
だから、狐狼ってのはコケティシュにとぼけたわけ
「凄い・・・」は、それに調子を合わせたんですね
>>519 ありがとうございます。
狐とか狼に何か意味があるわけじゃないんですね。
狐年の生まれで、生まれ月が狼座ってのは興味あるなw
522 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 21:09:02
日曜美術館の鏡花本特集よかったな
あれ再放送して欲しい
523 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 13:32:58
そう、あの放送はよかったね。
私は録画してDVDに焼いてもらいました。
再放送をNHKへお願いしてください。
NHKってネット上のうpとかにやたらきびしいんだっけか?
高野聖の、
凡そ人間が滅びるのは、地球の薄皮が破れて空から火が降るのでもなければ
↑これってオゾン層破壊の事?明治時代から言われてたの?
薄皮が破れて、は大地震の地割れじゃないかな
空から降る火でぱっと思い浮かんだのは、旧約聖書のソドムとゴモラ
世界を焼く火に関する話はインドのマハーバーラタなんかにもあるみたい
「尼ヶ紅」読んだらつられて胸がむかむかしてきた。
529 :
吾輩は名無しである:2007/08/23(木) 03:53:48
今、百日紅も咲いていて『尼が紅』を読むにはピッタリの季節だね。
情景描写とか、何かをしている場面なのか、何をして、一体どうなっているか、
さっぱりわかりません。物とかも昔のものなので何がなにやら・・。
頑張って薄っすらとわかることができる程度です。
でも何度も読み返していると頭が朦朧としてきてしまいます。
もはや本自体が幻想的で読んでいてわからず迷子になってイライラするのは私だけでしょうか。
比較的読みやすい作品があればお教えください。
531 :
530:2007/09/13(木) 02:43:15
ちなみに読んだのは
「黒百合」(これは比較的読みやすかったかもしれません。でも強いやつがなんかむかついた。
鷹との戦いの描写、岩とかどうなっているのか、鷹がどうなったか、詳しくは説明しきれない)
「高野聖」(喋り方がうざかった、じじいだった。左右に分かれた道で、その道自体、一体どうなっているのか、的確には
よくわからなかったが、とにかく本道と違う旧道を薬屋を連れ戻すために入り込むあたりから、苦しかった。
じじいと一緒になって苦しんだ。なにがなんやら、でも、頑張って読み進んだのです。ヒルは怖かった。
とにかく、苦しい描写を抜けたら、じじいと共にさっぱりし、息をついたら、美女が出てきて、
雰囲気が、気分が変わった。でも、馬がごねて、なかなか出発できず、馬を売りに行くおやじが倒れてしまったあと、
美女が、世話が焼けるわ、という風に近づいてから、白痴に何かをやったり、馬の下をくぐるらへんまで、
そのへんがさっぱり。まず、着物がどうなってんだか、さっぱり、衣服の描写がさっぱり。
どこまで脱いだのか判然としない。でも美女はよかった。強くて、優しくて、近づきやすそうで、そうでないような)
「天守物語」(舞台がどうなっているのやらさっぱり。釣り竿をどうたらしてんだか。しっくりこない。でも、まぁ、これも
わからないところは多々あるが、なかなかよかった)
「るこうしんそう」(墓がどうなってんだか。最後の方が特によくわからない。なんか他の人がなんやかんやわいわい
でてきて墓を持ち運んでいくとこらへんとか。漠然としてる。もやもやしつつも読破)
尾崎紅葉の金色夜叉は比較的すんなり読めた。ということは鏡花のほうが難解なのかな。昔の人はすごい。
532 :
530:2007/09/13(木) 02:45:42
ちなみに僕は中学生とかではありません。もはや、私、というのが適切な年齢のおやじです。
夜叉ヶ池とかはどうよ?
534 :
530:2007/09/13(木) 21:10:44
やしゃがいけ?ですか?
今は森鴎外を読んでいます。数年前舞姫を読もうとして挫折したあの。
月日は、あっという間に、何もしていないのに、家にいてるうちに、経ち、
ふと、なにげに紅葉の本を紐解いてみますと、意外といけて、いける口でして、
次に、同じ本に入っていた鏡花を漸く、どうにかこうにか読み終えたのが昨日のこと。
そして、ついに、
あの鴎外先生を、太った小学高学年の男の子が以前、テレビで鴎外を読んだか、好きだか、ぬかして、
挫折した自分には、それは正直、口惜しいこたえる言葉で、頭にきて、でも、忘れていたのですが、
紅葉、鏡花と読み進んだ今の自分なら、今のあたくしならば、、とはっと思い、そうして、
あの鴎外を今、手にとり、読んでいるところです。
これも意外といける口でして、前は恐らく、古文ぽいから、途中で放り出しただけなのでしょう。今、
味わいすすっているところです。まるでブログ記事のように自分語りになってしまいました。すみません。
鴎外をやっつけたら、夜叉ヶ池、いかしていただきます。
その読点の打ち方じゃ、息の長い鏡花の文章はムリかもな
字で圧死するんじゃないかな
合掌
……鴎外も無理だろ。
夜叉ヶ池は一生おあずけですね。
539 :
530:2007/09/20(木) 03:21:13
ひどいじゃないですか!読みますよ!読んでみせますよ!
ドイツ三部作は読みました。意外といけるクチでしたよ。結構読みやすかったです。そ、
そりゃ、たまに躓きましたけど・・・。
今はヰタ・セクスアリス を読んでいる途中です。ぴゅーですよ。
鏡花の文章は、それを絶賛している三島由紀夫や澁澤龍彦であっても
読んでて何がどうなったか分からなくなる事があったと発言してるから・・。
夜叉ヶ池は最高の脚本だと思う
542 :
吾輩は名無しである:2007/09/23(日) 07:13:42
まずは
岩波書店の新編泉鏡花集 第2巻 辺りがおすすめかな。
収録作品は
薬草取/国貞ゑがく/朱日記/時雨の姿/卯辰新地/茸の舞姫
/伯爵の釵/瓜の涙/鷭狩/小春の狐/傘/夫人利生記/河伯令嬢
/縷紅新草/幼い頃の記憶
>>538 夜叉ヶ池に限らず、鏡花の戯曲は小説より遙かに読みやすいと思うが。
>535 その読点の打ち方じゃ、息の長い鏡花の文章はムリかもな
泉鏡花って、むしろ読点はやたら多いけどな。
息の長い文章ってものの具体的な例をあげてくれないか?
ちなみに『春晝』だと、こうなる。どれもたいていこんな感じだが。
通りすがりに考へつゝ、立離れた。面を圧して菜種の花。
眩い日影を輝くばかり。左手の崕の緑なのも、向うの山の青いのも、
偏に此の真黄色の、僅に限あるを語るに過ぎず。足許の細流や、
一段颯と簾を落して流るゝさへ、なか/\に花の色を薄くはせぬ。
翻訳だけどちくまの『失われた時を求めて』は文章が長いな。
>545
>535の言う、息の長い鏡花の文章ってのを見せてほしいわけだがw
547 :
545:2007/09/26(水) 10:01:46
>>546 え、なんで俺がそんなことしなきゃならんの?
535でもないのに。
流れとか空気とか読めないのが一匹(ry w
鏡花とネルヴァルの親近性を脇明子がむかし指摘していたけど、
そのネルヴァルをリスペクトしていたのがプルースト。
そういう薄い繋がりはあるが、ここでプルーストの長文の話はいらん。
550 :
吾輩は名無しである:2007/09/27(木) 06:44:40
鏡花好き同士で喧嘩はやめよう!!
そもそも流れなんてないしな
好きな話を好きなように振って受けてしてればいいさ
>552
それは初耳だが、まあ、ネルヴァルの「シルヴィー」を読めば、
だれでも似てると思うことではある。子供の円環の遊戯のイメージとか。
でも澁澤だったらふつうバルベー・ドールヴィイと鏡花、こっちのはず。
554 :
553:2007/09/27(木) 19:11:25
ベルベーなわけない。むしろ似てない。ホフマンと鏡花、こっちだ。
あー、そうだ。
ネルヴァルと比較されることもあるが私はホフマンだと思う、とかそんな文章だった。
勘違いすまん。
鏡花の作品は難しすぎてワケワカメだ…
557 :
吾輩は名無しである:2007/10/06(土) 18:46:46
村松先生お亡くなりになられましたね。
合掌
559 :
吾輩は名無しである:2007/11/05(月) 18:58:04
鏡花はリズムや語感を楽しめばいいのであって、内容は気にせずに読むもんだと思う。
それと会話文はかなり読み易い、読みづらい=意味を取りづらいのは地の文だったりする。
話は、会話を通して展開していくパターンが多いから、地の文を読み飛ばして、会話を追って行くと読み易い。
あと意外にストーリーは単純だから、余り細かいことに拘らなければ、普通に読めるという印象がある。
地の文を読んでるときに感じる
頭に靄がかかったような、倒錯したような
そんな感覚も嫌いじゃないんだな
風流線、読み終わった。
前編は、目暗滅法、世界を広げてて面白いんだが、続編がな・・・。
収拾が付かなくなって、ちょっと苦し紛れの展開が目立つ。
最後の30頁ぐらいで、強引に話し纏めたって感じだしな。
描いている世界といい、ホント文学者というより、流行作家の小説だと思った。
倫理観とかちょっと変な感じがあったりする。
慈善家=善/工夫=悪という一般的な図式を反転させようという試みが、
かえっていろんなところに無理を生じさせているように思える。
565 :
吾輩は名無しである:2007/11/17(土) 20:02:15
今浅茅生を読んだんですが。。。あの女は幽霊だったんですか
そしてなぜ唯吉は敷居を掴んだり たまらずうつ伏したり(ラスト)
したんですか 彼も死んだんですか さっぱりですが
あの雰囲気は悪くないです 読んでいてうそ寒い幸せを感じました
566 :
553:2007/11/17(土) 21:15:37
それまで言葉を交わしていた女がこの世の人ではないと知ったら、
唯吉みたいに敷居を掴んだり、たまらずうつ伏したりするでしょ?
553って発言番号は無視して。キャッシュが残っていたw
568 :
吾輩は名無しである:2007/11/19(月) 11:35:42
というと…あの美人は幽霊だった…でもうちわはリアルな音を立てて落ちていった(-_-;)なんか死んだか生きてるかつかませない文章だよね でも御大の文章は好き 美人と書いてたおやめと読ませるあたり
569 :
吾輩は名無しである:2007/11/19(月) 22:23:48
通りすがりの者です。鏡花は懐かしい作家です。
春昼そして春昼後刻、痺れるような体験でした。
570 :
吾輩は名無しである:2007/11/19(月) 22:45:30
妖しいでもいい感じな文章が確かに多い。
泉鏡花集成5が欲しくて(収められた取り合わせが好き)しかたがないの
だけれど、アマゾンで探しても見つかりません。
誰か助けてください〜。
新品は現在ないみたいだけど、中古は11点もあるよね、アマゾン。
『泉鏡花集成5』の新本じゃないとダメなの?
572 :
吾輩は名無しである:2007/11/20(火) 00:18:24
当方カードを持ってなくて…。
573 :
吾輩は名無しである:2007/11/20(火) 01:37:53
オワター!
>>568 たしかにあいまいさは誰もが指摘するところだけど、
鏡花の場合「これって幽霊?」はたいてい幽霊w
ここまで盛り上げといて、幽霊じゃなきゃ何なの、って話。
ただ、曖昧さを積極的に楽しむのも読み方のひとつとはいえる。
自分の理解の曖昧さをではなく、鏡花の曖昧さを楽しむのなら。
モロお化けの話を、曖昧に暈しながら魅せる文章にまで昇華できたから、鏡花の文豪・文学者という地位があるんだろうな。
曖昧じゃなかったら、岡本綺堂とたいして変わらん通俗小説家だったんじゃない?
志賀さんとか、時の文学者から毛嫌いされたのも其処にある訳でしょ。
幾ら綺麗な文章で飾っても、所詮はお化け小説に過ぎないって。
576 :
吾輩は名無しである:2007/11/20(火) 10:23:37
学生だし金もなし(;´д⊂)カードもなし…(T^T)
でも彼女or彼氏はいたりする。
578 :
吾輩は名無しである:2007/11/22(木) 13:18:09
いないんだよっっ(;´д⊂)悪かったね うわぁぁあorz
携帯止めるか、ネット止めるか、新聞止めるかすれば、
2,3ヶ月で、全集揃えられるくらいの金はためられるんじゃないか?
580 :
吾輩は名無しである:2007/11/25(日) 21:35:27
全集はどこ出版でお値段はいかほどですか?
…忘れ果ててたけど…はたち過ぎたから今年からお年玉貰えないんだったorz
日本の古本屋辺りで検索なさい
>>580 オレ、学生時代に岩波の全集、古本で揃えたよ。
幾らかは忘れたけど、学生が買える値段だったことは間違いない。
583 :
吾輩は名無しである:2007/11/27(火) 03:44:10
Yahooにも岩波の全集が出品されてるよ。
584 :
吾輩は名無しである:2007/11/27(火) 07:21:53
部屋に置場所が…orz
585 :
吾輩は名無しである:2007/11/28(水) 07:42:32
保守
586 :
吾輩は名無しである:2007/12/04(火) 03:12:41
世の中安い純愛がブームだけれど…純愛語るなら泉鏡花読んでからにしろ!といいたい
大時代的なんだろうが
野菊の花とかも読んで欲しいですな
588 :
吾輩は名無しである:2007/12/05(水) 00:23:49
だいたい、最近の○空とか、イベント起こりすぎだよ…今の子はキスもハグも 手を繋ぐこともない恋なんて耐えられないんだろうな…と思う21歳女でした
589 :
吾輩は名無しである:2007/12/13(木) 19:04:04
春昼の冒頭に出てくる、家に侵入する蛇ってヒロインの使い魔?
…でも溺死するんだから、ただの人間か。
ヒロインって狂ってる?
590 :
吾輩は名無しである:2007/12/21(金) 10:09:25
過疎あげ
ルー語変換サイトで「泉鏡花」を変換したら「スプリング鏡花」になりました
592 :
吾輩は名無しである:2007/12/27(木) 21:03:36
age
明けましておめでとうございます
>>589 亀レスだけど・・・、
春昼が恋に狂った男の話し、春昼後刻が恋に狂った女の話し、という風に自分は受け取った。
どちらも普通の人間でしょ。
この場合、敢えて魔を設定するのなら、恋だと言えるのかなあ。
歩行中に蛇に出くわすのは、鏡花がよく使うモチーフ。
春昼から後刻へのブリッジ以上の意味はないかと。
南地心中と雪柳が好きです。
鏡花の作品、また映画化しないかしら。
三島とか谷崎は割と最近でも映画化されてるのに、鏡花はサパーリですよね。
596 :
吾輩は名無しである:2008/02/01(金) 08:35:24
俳句も詠んでたって?
全集にあるよね、俳句。
・・・読んでないけど。
598 :
吾輩は名無しである:2008/02/01(金) 11:08:32
評論も書いてた?
599 :
吾輩は名無しである:2008/02/06(水) 03:54:01
600 :
吾輩は名無しである:2008/02/06(水) 08:34:30
さんくす
600ゲット
川村二郎さん死んじゃいましたね
602 :
吾輩は名無しである:2008/02/10(日) 10:27:42
>>594 なるほど…
沼夫人、よくわかんねぇ!!
にっちもさっちも動けなくなったところから、なぜ鉄道に飛び込む羽目になったのか…
お房さんも立二が好きで……
でも、この沼に飛び込むのはあの人にキスするのと変わらないじゃないか!
のくだりの迫力は悪くないね
603 :
吾輩は名無しである:2008/02/15(金) 09:14:35
>>603 分んないよね、沼夫人。
心理小説としては凄いと思うんだけどねえ。
現実と妄想の境界が限りなく曖昧で。
ああいうの読むと、鏡花って、本当に物語構成とかそういうのに興味なくて、
殆ど勢いに任せて書き散らしてるんだなって思う。
あそこまで時間軸やら場面やらふっとんでると、
逆に構成を感じちゃうけどな。
606 :
吾輩は名無しである:2008/02/25(月) 06:49:42
沼夫人を読んだあとでは、春昼・春昼後刻の時間推移と状況のわかりやすさは感動ものだった。
607 :
吾輩は名無しである:2008/03/08(土) 06:52:59
>>607 いいね。鏡花×溝口か…。
映画館で見たいなー。
来年「天守物語」のオペラ再演ですな。
初演時に映像化(TV)されたらしいけど今の技術でまた誰かやってくれないかしらん。
新国立劇場にいけば500円位で舞台公演ビデオ観れるけど;。
611 :
我輩は名無しである:2008/03/14(金) 20:15:35
是非観てみたいです。
612 :
我輩は名無しである:2008/03/14(金) 20:17:16
是非観てみたいです。
>>610 NHKのビデオは演技は俳優が演じて歌は歌手の吹き替えだったらしいが。
埼玉のアーカイブで観れるのかな? NHKにアーカイブ番組で放送してくれって葉書出してみるかな・・・
鏡花の文体は翻訳可能なんでせうか?
主述がはっきりしている分下手するとつまらない文章になってしまいそうな;;
>>610 作曲者のCDで交響曲第2番「佐倉」というのがオペラの音楽に近いです。
叙情的な旋律にエロティックな郡音がからみ、チャイム音で別の次元に移行する流れが特徴。
オペラでは上記の音楽に鏡花の言葉遣いが歌唱部として加わっていく。
>>615 物語自体が面白いから、翻訳してもうけると思うが
「貧民倶楽部」も古の前世紀にジュリーと朝丘ルリ子主演で舞台化されてる・・・て原作の設定だけ借りた原作クラッシャーな内容らしいがw
舞台美術の本読んでたら見つけてしまったww
少なくとも現代新宿に帆船が出てくる朝倉摂美術は今舞台に載せても古さを感じさせない。
618 :
我輩は名無しである:2008/04/12(土) 20:40:52
>>616
あんなぁへぇ、鏡花の物語は、体言止が多いし、あの美しい文体をどこまで再現できるかで、
違ってくると我は思ほゆ。
鏡花の戯曲って興味あるんやけど、舞台とかオペラとか全然わからへん。
619 :
我輩は名無しである:2008/04/12(土) 20:41:52
>>616
あんなぁへぇ、鏡花の物語は、体言止が多いし、あの美しい文体をどこまで再現できるかで、
違ってくると我は思ほゆ。
鏡花の戯曲って興味あるんやけど、舞台とかオペラとか全然わからへん。
620 :
吾輩は名無しである:2008/04/13(日) 00:46:28
博識な方、HELPME!
風流蝶花方形の菅原って女だったんですか?
言う言葉がいかつくて、今夜は清香を放さないとか言うから殿方だと思ってしまった…(*/ω\*)
女同士とはいえ、いやに親密だし…
>>620 花魁ですから言うまでもなく女性です。妹分の清香を可愛がっていたのでしょう。
また、菅原のように鉄火肌な女性は鏡花作品ではお馴染みの存在です
622 :
吾輩は名無しである:2008/04/20(日) 04:27:43
妖術を読んで…(´・ω・`)
たぶん一帆に見せた手品…イリュージョンだけでなく、その目を捕えて放さなかった魅了する手管も妖術なのかも。
義理人情系の話よりも妖艶怪奇系の話が好きなんですが、おすすめの作品はありますか?
春昼・春昼後刻はできたら、お棺の中にも入れます…。
陽炎座
玉三郎が7月に歌舞伎座で高野聖をやるらしい。
あれの舞台化かあ・・・。
正直、ちょっと想像できない。
今月末に静岡で夜叉ケ池上演
数年前に金沢に行ってきました
義血侠血の水芸の銅像面白いですね。センサーに反応して水が出る仕掛けでした
実家のあったあたりの句碑や生活していた家のあったあたりの寺とかだったけな?
行きましたよ。鏡花記念館もジオラマの仕掛けが幻想的で楽しめますね
今岩波から出てる鏡花選集(10巻+別冊2巻のやつ)って昔出てた全集と比べて新品で手に入る事以外に勝ってる点ある?
古本屋で昔の買った方が良いかな
628 :
吾輩は名無しである:2008/05/22(木) 02:26:10
金があるなら岩波全集に汁。
もっと金があるなら春陽堂の全集(復刻)に汁。
金が無いなら選集で十分。
全集は糞味噌全て入っているし、手紙やら広告やら批評やら小説以外もかなり入っている。
俺、全集を古本で、集成は別巻だけ買った。
岩波全集は、側にこだわらなけりゃ、三刷の、中身は新本同様の美品が
30冊2万そこそこで手に入るよ。
たぶん、鏡花のすべてをそばに置くための、いちばん安い組み合わせ。
集成の別巻って何が入ってるの?
ずっと探しているのでもし知っていたら教えてください。
「紫陽花」の作品の解説付きの本(サイト)って見たことあります?
有名な作品の解説はあるけどこの作品のものって見たことがなくて…
>>631 菅原孝雄『泉鏡花と花』の第一章で取り上げられています
633 :
631:2008/05/30(金) 12:03:44
ありがとうございます!
「森の紫陽花」はよく見かけるけど「紫陽花」はなかなか無かったので
すごくうれしいです。
早速買ってきます!
634 :
吾輩は名無しである:2008/06/10(火) 11:46:36
「ロマンチックと自然主義」って評論
635 :
吾輩は名無しである:2008/06/10(火) 11:47:09
「ロマンチックと自然主義」って評論?
636 :
吾輩は名無しである:2008/06/10(火) 22:40:12
泉鏡花って女だと思ってた
相当な馬鹿なんだね
638 :
吾輩は名無しである:2008/06/10(火) 22:58:08
イッテヨシ
でも、いまこの名を誰かにつけるとしたら
女の子だろうな
鈴木京香なんていうのもいるし。
佐野史郎は、たしか自分の娘に八雲(小泉八雲から取った)と名づけたはず
山村紅葉なんてのもいるし……
べつに女でもいっこうに構わない
芥川はどうよ?
さすがに娘に龍之介ってつける親はいないだろ?
洋画なら、「ロストイントランスレーション」に
自分に「イブリン・ウォー」と偽名をつけるキテレツな女が出てたナリヨ!
正確には竜之介だから、違うっちゃ
646 :
吾輩は名無しである:2008/06/22(日) 22:20:47
久々に覗いたら変な流れ…(´-ω-`)
鷭狩のお澄さんはなぜ小指を欲しがったのさ…しかも刃物じゃなく食い千切って…。まさに「貴方が噛んだ…」
この際どさが魅力なんだけどね。エロさと悪趣味さが紙一重。露骨なことが書いてあるわけでもなく。
美しい女が指を食い千切り、唇から血がたらり…。壮絶で美しい、戦慄が走る光景ね。恐ろしいのに画になる。
時々鏡花を読んでいると、甘美でおぞましく、今が盛りに美しく爛熟し、そこいらから今から朽ちていくような、恍惚とした悲しみ…を感じます。
647 :
吾輩は名無しである:2008/06/28(土) 05:07:41
648 :
吾輩は名無しである:2008/06/30(月) 17:41:28
334:名無しさん@全板トナメ参戦中 :2008/06/29(日) 22:21:49 ID:GX5HuvCu0 [sage]
不二家は、賞味期限(消費期限ではない)を1日すぎた牛乳を原料にしただけで、
1万人以上の食中毒を出した雪印と「同じだ!」とまでいわれ、叩かれまくった。
社長が辞任しても、商品の全回収と業務の停止をしても、マスコミは追求をやめなかった。
全国1000店ほどのフランチャイズ店は「自己責任だ」と叩かれ、うち200店が廃業した。
不二家は、それら1000店全てに休業補償を支払い、金が足りなくなると銀座の本社ビルまで売却して
必死に耐えたが、ついに力尽き、会社は身売りされて実質倒産した。
それにくらべて毎日新聞はなんだ。そもそも系列のTBSと組んで、捏造までして
もっとも激しく不二家を叩いたのが毎日新聞じゃないか。
しかも不二家はFC店を必死で支えたが、毎日新聞は押し紙を販売店に押し付けて、
損害賠償の裁判を起こされる有様。あげく4億円もの裏金作りが発覚し、国税から追徴を受けてる。
全て今年の話だ。
恥を知れとはいわない。恥など感じる神経はないだろう。潰れろ。消えろ。
うそつき、捏造、反社会的な違法脱法なんでもありのイカサマ新聞。吐き気がするよ。
今日フィルムセンターで『歌行燈』(衣笠貞之助)を見てきた。
傑作です。
原作では謎が徐々に明かされていくというパターンだが、
映画ではそうは行かず、ストレートな物語になっている。
高校生のとき読んで、やたら感動した、という記憶しかないのだが、
この映画にも感動した。
もっと気軽に買える鏡花の全集でないかな
本棚とセットで考えなきゃならんとこがアレだな。
あ、ひょっとして、全集は床に平積みってのが通なのか?
以前は段ボール箱に詰めて、ベッドの下に置いてたな。
部屋が狭かったから…。
655 :
吾輩は名無しである:2008/09/05(金) 03:43:39
age
656 :
吾輩は名無しである:2008/09/05(金) 12:30:06
フランス人の知り合いに「ルコウシンソウ」を教えられた。
657 :
吾輩は名無しである:2008/09/09(火) 10:20:36
658 :
吾輩は名無しである:2008/09/15(月) 14:03:01
質問です。誰か知っていたら教えてください。
29巻の全集と30巻の全集では、活字に違いってありますか?
今日図書館で29のほう、みてみたんですが、あの古い活字(かすれとか
濃淡に少しばらつきがある)だったので、新しいほうでは今みたいな綺麗な
活字に直してあるかなと思ったんですが、実際どうでしょうか?
直してあるなら、30巻のほうを購入したいなあ。
659 :
吾輩は名無しである:2008/09/23(火) 16:42:24
l
660 :
吾輩は名無しである:2008/09/30(火) 04:09:40
春昼後刻に引用されてる、
君にまたみるめ生ひせば…の歌は「どうにかしてでもあなたに会いたい」という意味で合ってる?
君とまたみるめおひせば四方の海の水の底をもかつき見てまし
あってると思う。いちお、あやしげな解釈を。
この広い海のどこかに、あなたとの再会を叶えてくれる海松布(みるめ)が
生えているのなら、水の底であっても潜って行って見つけだしたいのです。
662 :
吾輩は名無しである:2008/10/05(日) 07:35:38
>>661 ありがとう。
潜っていきたいものです(あなたはそこにいらっしゃるの?)
で、獅子の子が海中に飲み込まれた→客人からの回答「イエス」と判断。
→みをその後入水自殺。なぜか時間差があったにも関わらず、子供を腕に抱えた姿で発見。
たぶん散策子も騒ぎを聞いて野次馬しにいっただろうかね。で、最後に見た姿を思い出した、と。
きっと寺の坊さんに「後刻」でのやりとりを話して。他生の縁ってことで冥福を祈っただろう。
ぶっちゃけ、みをの素性って何だと思いますか?
散策子へのからみ方は、いいとこのお姫さんやお嬢さんには見えないような。
663 :
吾輩は名無しである:2008/10/09(木) 14:19:28
草迷宮読みすぎたか、手鞠がほしくなった。色糸が鮮やかな。どっかいいところありますかね?
泉鏡花最近読み始めたがかなりハマった。
全集欲しいけど絶版みたいでちょっと残念…
今岩波文庫ででてる泉鏡花の本揃えれば大体の話は読めるかな?
665 :
吾輩は名無しである:2008/10/25(土) 02:09:29
OKだ
>>665 レスd。
今度かって来る。今からwktkがとまらないwww
667 :
吾輩は名無しである:2008/10/25(土) 19:04:51
愚問でスマソ
「飛剣幻なり」ってどういう意味でつけられたタイトルですか?
てっきり時代小説かと思ったんですけど全然違いますし・・・
668 :
吾輩は名無しである:2008/10/29(水) 21:29:23
バルテュスの日本人の奥さんがお勧めしてた「妙の宮」なかなかいいなあ
すごく短いんだけどね
669 :
吾輩は名無しである:2008/11/19(水) 01:42:53
最近ハマりました。
今はちくまから出てる「黒壁」読んでます。
全集も読んでみます。
『幻往来』こわ美しい。
670 :
吾輩は名無しである:2008/12/14(日) 22:10:47
あげ
671 :
吾輩は名無しである:2008/12/18(木) 03:01:42
鏡花読んでみたいのですが初めて読む場合どの作品が読みやすいでしょうか?
過去レス読むと人魚の祠や草迷宮等が挙がってますが
やはり高野聖でしょうか?詳しい方よろしくお願いします。
672 :
吾輩は名無しである:2008/12/18(木) 12:25:42
高野聖が一番良いでしょう。
草迷宮は慣れてから良いと思います。
龍譚譚でもよいけど、これは文語(難しくは無い)
日本橋、歌行燈、草迷宮は名作だけど、鏡花の独特な文体に慣れてからのほうが無難なキガス
673 :
吾輩は名無しである:2008/12/21(日) 18:30:37
最近書き込みがないですね。だれか見てますか。
ノシ
>>671 二、三羽――十二、三羽。
>>672さんオススメの龍潭譚の入ってる、岩波文庫の短編集でどぞー。
同じく併録の薬草取も佳品でし。
675 :
吾輩は名無しである:2008/12/24(水) 21:13:50
おーーーい、誰か見てるかい?
ノシ
677 :
吾輩は名無しである:2008/12/26(金) 00:06:35
最近の朝日新聞で「外科室」が紹介されていたと聞いたのですが
読んだ方いらっしゃいますか?
掲載日が分かりましたら教えてください〜
>>677 mjdk!自分も知りたいな。知ってる人いる?
とりあえず最近の朝日新聞探してみるよ。見つかったら報告する
679 :
吾輩は名無しである:2008/12/27(土) 16:19:14
おーーーい、誰か見てませんか。
BBWY
去年鏡花のファンだった作家今日泊亜蘭氏が亡くなりましたが
今年創元から氏の鏡花への傾倒ぶりがわかる「漂渺譚」が復刊される予定だそうです。
こちらにいらっしゃる博識のみなさんならご存知かと思いますので、
質問させてください。
岩波の鏡花全集を読んでいるのですが、
巻九収録の「銀短冊」の十二章の終わりあたり(p217)に出てくる
「こひしきだ、ゆかしきだ、」のあとの「〜だわ、〜だわ」という
筆記体のような二つの字が読めません。
(ネット上の鏡花テキストでもここは変換不可の文字になっていました。)
一体なんと表記されているのか、ご存知の方、どうかご教示願います。
683 :
吾輩は名無しである:2009/01/17(土) 16:20:07
>>682 全集見てみたけどこれは確かに読めない。原稿が判読不能だった場合の記号でしょうか?
写植に詳しい人がいたら教えて頂きたい
かなのくずし字でしょうね。
水の上のシーンで、櫂が川面に描く模様をかな文字にたとえてる。
それが「こひしき」だったり「ゆかしき」だったり、にょろにょろだったり w
色恋にかかわる言葉なんだろうけど、でも、読めんわ。
昔、鏡花のべつの作品でこういうのに出会って、
そのときは奇跡的に『広辞苑』で見つけたことがある。
詳細は失念しちゃったけどね。
来月はオペラ「天守物語」上演です。
新国立劇場での上演では簡単なトリックなんだろうけど富姫が鷹を捕まえるとこはちょっとわからん。
あと地上の人間は天守に登る者以外富姫視点(聴点?)なので地獄の喘ぎ様な意味不明な合唱。耳鳴りじゃありませんから御安心を。
686 :
682:2009/01/26(月) 21:55:58
>>683>>684 レスありがとうございます。やっぱり、読めませんよね・・・。
自分ももう少し調べてみたいと思いますので、
引き続き、ご存知の方はご協力お願いします。では、スレ汚し失礼。
鏡花読まずは小説家になれず
鏡花読むも小説家になれず
みたいな事言ったの誰か分かりますか?あと原文も
688 :
吾輩は名無しである:2009/01/30(金) 20:10:33
あげ
689 :
吾輩は名無しである:2009/01/30(金) 22:59:23
ドクラ・マグラを読むと泉という作家はだいぶ幻想度が薄く感じます
690 :
吾輩は名無しである:2009/01/30(金) 23:33:03
この何気ない一言が夢野派と泉派の数年に渡る果てしない罵りあいを招くとは、
誰も想像できなかった。
ないない wwww
先日テレ東の深夜番組で、
ショコタンと東雅夫が進行役で怪談を披露し合う番組があったので、
その後久しぶりに「吉原新話」を読んでみた。
信じられないくらい、こわ面白かった。
ショタコンに見えてしまった……orz
鏡花の決定的な評伝ってないのかな?
中村光夫の『二葉亭四迷伝』や水上勉の『宇野浩二伝』みたいなやつ。
論集はよく見るんだけど。あったら教えて!
決定的な評伝かどうかは措くが
笠原伸夫『評伝 泉鏡花』白地社 1995年刊
この著者にとって鏡花本の四冊目で
「本書は起承転結の結にあたる」とあとがきにある。
「もし、『天守』を上演してくれたら謝礼はいらぬ。こちらでお土産をおくるのだが…」by泉鏡花
オペラ「天守物語」は新国立劇場の公演ではかつての蜷川マクベスみたいに幕の代わりに仏壇みたいな紗幕。
最後に現れるはずの桃六が現れ龍笛と鼓をバックに前口上を述べた後異様かつ官能的なな群音とともに獅子頭が
動きだし紗幕が開くと子守唄と秋草釣りと続く。
>>682 二つ目は「かしこ」変体仮名3字の合字 だそうです。
一つ目の上の部分は「より」に似てますが?
一つ目は 銀短冊 P227にも出現 そこでは「たく」とも読めそうな気が。
「かしこ」の読みについては、
田中栞日記 金属活字 で確認してみて下さい。
698 :
682:2009/02/16(月) 19:34:16
>>697 レスありがとうございます!
確認しましたが、二つ目の方は「かしこ」の合字のようですね。
活字に合字というものがあるのも知りませんでした。
ご教示いただき助かりました。重ねてお礼申し上げます。
一つ目の方は、自己解決しました。
全集を読み進むうち、「無憂樹」の手紙の場面にも頻出していたので
分からぬままもやもやと気になっていました。
さらに先へ進むと「婦系図」の中にも一ヵ所登場していて、
ちょうどちくま文庫の『集成』も持っているので参照したところ、
当該箇所には「そろべくそろ―女性の手紙に用いられた語」と
注釈がついていました。
おそらく「そろべくそろ」の合字なのだろうと思います。
(たしかに「より」にも酷似していますよね)
もやもやがスッキリしました。ありがとうございました!
昨日今日初めてオペラ「天守物語」を観に行った人の顔予想
(゜Д゜;)
怒った人がいてももしょうがないと思います
701 :
吾輩は名無しである:2009/02/28(土) 07:29:55
ずいぶん書き込みがないなあ
>>700のせいでしょうか?
怪異(主に海異記)における京極夏彦・ヘンリージェイムスとの関連というお題はどうでしょ?
703 :
吾輩は名無しである:2009/02/28(土) 13:07:32
京極はこの人からぱくったんですか
704 :
吾輩は名無しである:2009/03/01(日) 17:38:09
この前gyaoで市川崑の日本橋見たけど実に良かった。
原作読んだこと無いけど今度読んでみる
705 :
吾輩は名無しである:2009/03/01(日) 23:25:03
原作読んでみ
最高だわさ
究極の日本語美に触れるだわさ
706 :
吾輩は名無しである:2009/03/01(日) 23:31:15
いまどき、鏡花の文章を読めるほどの日本語力がある人がいることが
不思議。
707 :
吾輩は名無しである:2009/03/02(月) 01:52:34
昔の太陽の鏡花特集号が好きでよく読み返したな。
>京極はこの人からぱくったんですか
自分がそうだからよくわかるけど
京極は最初三島あたりを貪って鏡花にたどり着いてるクチ
そういうお里丸見えなのでいまいち京極は楽しめないんだよね〜
アノ文章量はリスペクトしてるけど…
そうなん?
京極と三島ってピンとこないなあ。
まあ、俺は三島嫌いで、殆ど読んでないから分からないけど。
京極が、自分の文体確立しようと、試行錯誤してた時期は、明らかに鏡花の文体を志向してたね。
総ルビ主張したり、――とか・・・を多用したり。
>>702 怪異は主人公の脳内で発生したかもしれない。
パクリといえば昨年亡くなったSF作家今日泊亜蘭氏も鏡花のファンで
色々文体をまねしたりしてたな。「まぼろし奇譚」の根岸シリーズとか
今年創元で復刊される「漂渺譚」もそう
生田耕作氏って翻訳家として好きなんだが、
「春昼」とか「草迷宮」とか俺の好きな幻想ものの作品を批判してるんだな。
同じ鏡花好きとして、なんだか複雑な気分。
>>711 その2作は自分も好きだ
春だし「桜心中」を読みたくて探してみたけど、やっぱり全集だけなのかな
713 :
吾輩は名無しである:2009/03/13(金) 19:27:45
この作家の全集はどこの古本屋へ行っても大抵置いてありますね。
ん。何度も版を重ねてまつ。
715 :
吾輩は名無しである:2009/03/25(水) 01:33:07
Youtubeに「知ってるつもり?」の泉鏡花の回がアップされてますね
今出てる「暮らしの手帖」39号に、小村雪岱の記事が出てた。
雪岱の手ごろな画集とか出ないかなあ。
昔のやつは古書でも高くて手が出ないよ。
717 :
吾輩は名無しである:2009/04/17(金) 03:41:11
婦系図読み終えたのですが、主税の遺書は物語から切り離して考えた方がいいでしょうか?
事の子細はご存じでしょうから、お好きにすればよいかと。
かくいうボクは、結構好きですね、あの玉虫色の蛇足が。
鏡花が玉虫色を好んだのかどうか、そういう作品がよくある。
『売色鴨南蛮』なんかだと、お千がなんで捕まるのかはっきりしない。
翻案の映画『折鶴お千』では、客の財布を盗んだ件で、と解釈がつく。
あるいは単に、個人での売春が風紀的に取締まられたという話かもしれない。
だけどそんなわかりやすさはかえって不粋で、曖昧なままの方が美しい。
宗吉にはよくわからないが、お千自身は観念してのお縄の様子。それでいい。
自分を置いてどんどん展開していく世界、無力にもめそめそと後を追う宗吉。
この切羽詰まった情景が、殊更に苛烈で、悲劇的に美しいと思う。
そして挿まれる一片のファンタジー。ここに至っては、もう絶句しかない。
『婦系図』の顛末にも、鏡花の真意はさておき、玉虫色の効果を勝手に読み込んでる。
曖昧な描写が孕むその豊饒さこそは、鏡花作品の魔性の魅力の一つではないかしら。
詳しくはないけど婦系図の遺書は単にモデルになった某に配慮しただけのものでしょ?
そうそう、鏡花自身がそういったかどうかは知らないけどね。
721 :
吾輩は名無しである:2009/04/30(木) 11:48:09
『日本橋』に出てくる「サの字」ってなんか謂れがあるの?
722 :
吾輩は名無しである:2009/05/06(水) 19:19:48
>>716 >雪岱の手ごろな画集とか出ないかなあ。
絶版の小村雪岱/アート・ランダム・クラシックスなら某サイトで20%オフ。
在庫2。
質問です。
最近、鏡花に興味を持ち、外科室と高野聖を読んだのですが、どうしても現代語訳しきれない部分が出てきてしまいます。
鏡花作品の現代誤訳版は発刊されているのでしょうか?
724 :
吾輩は名無しである:2009/05/14(木) 21:09:13
修正
現代誤訳→現代語訳
>>723 現代語、じゃないのかな、あれで。
古文というのとも、また違うような気がするし。
まあ、いずれにせよ、君の求めているものは、無い。
あいうのは口語文法ではないのか?
口語文法というと、古文の口語ということ?
まあ、歌舞伎とか馬琴とかに影響を受けながら完成された文体だから、そういう流れの上にあるんだろうけど。
何となく明治の文章って感じだよな、漱石なんかとはまた違ったさ。
明治である以上、現代語でしょって思ってしまう。
それに、鏡花の読みづらさの原因って、あの擬古文的文体じゃないと思うんだよね。
馬琴なんかの方が数倍読み易いし。
鏡花を一語一句理解してる人って、おそらくこの世にいないし、結局、読みづらさこそ鏡花の魅力と思って読むのが一番・・・じゃないかな。
レスありがとうございます。
私の書き方が粗末でした。文体としての現代語訳という意味ではなく、時代背景を補う注釈があるものはないでしょうか?(古文でいうところの古典常識のような)
文章自体は理解していると思います。
注釈が欲しいってだけなら、高野聖あたりは岩波以外の文庫で大抵ついてない?
それともまた違うのかしら…
>>727 鏡花を一語一句理解してる人って、おそらくこの世にいない
なんかすごくほっとした。師匠譲りの衣服描写をぱっと頭に思い浮かべられないのは
単なる勉強不足でしょうが、他に文体とも語彙ともつかない難しさがある気がしていたので
雲が晴れたような気がする。
自分も「サの字」が気になる…
732 :
吾輩は名無しである:2009/05/16(土) 04:38:27
>>729 ありがとう。レス遅れてごめんなさい。
答えてくれた事で合ってます。
自分は青空文庫で読んだので。
ただ自分が考えてる以外にも鏡花独自の難解さがあり、それらが読解する上での靄になってるかもしれないと気づきました。
なんか曖昧な質問してしまいすみません。
鏡花の文章って、カット割りの細かい映画って感じ。
目まぐるしく視点が切り替わる上、情景描写だけでなく、イメージショットが頻出する。
恐ろしいのは、切り替える際に、句点ではなく、読点を主に使うところ。
今の日本語の文章に慣れてしまった人は特に、切り替わったポイントが判断できずに、非常に曖昧曖昧模糊とした印象を受ける。
おそらくそれが鏡花が読み辛い理由。
と思います、感覚的に。根拠ある話では無いので悪しからず。
>>730 自分も同じくほっとしました。
解りにくいと思う箇所の殆どは自分の勉強不足が一番の原因なんですが、
それにしても世のひとは皆理解しているのかなと、本当のところを
聞いてみたいと思っていました。
鏡花の幽玄美の世界が大好きなので、安心(?)してまた浸ろうと思います。
サの字…
・言葉自体にはまったく意味はなく、「突飛な思い付き」感を狙った
・「妻(さい)」のサで、続く清葉へのプロポーズを含ませると同時に、
後のお孝の「私、サの字よ」発言や頻出する「同じく妻」なども意識した伏線
…あたりだと思って個人的には読んでいたけど、
他の可能性も含めて、はっきりしない曖昧さがいいのかも。
「葛木はテキトーに選んだが、お孝はそこに意味を見いだした」とか、
いろんな解釈の余地があって楽しい、おかげで繰り返し読むに耐える。
736 :
ぱ:2009/05/18(月) 21:26:41
泉鏡花の「夜行巡査」
「たとえ汝が、観音様の化身でもねちやならない、こら、行けといふに。」というフレーズについて。
泉鏡花の「夜行巡査」で、八田巡査が、お堀端でぶるぶるとふるえている親子に対して、
「たとえ汝が、観音様の化身でもねちやならない、こら、行けといふに。」というフレーズがあるのですが、
「観音様の化身」という言い回しがここで使用されているのには、何か意味があるのでしょうか?
子連れの女性を責めるときに、何故このセリフが出てきているのでしょうか?
時代的な背景があるのでしょうか?
出来れば至急、教えて下さい。
>>735 なるほど…。「妻(さい)」のサの字という解釈は面白いですね。
ありがとうございます!
もう一度読み返してみよう。
739 :
吾輩は名無しである:2009/06/02(火) 18:13:57
酸漿読んだけど気持ち悪いいいw
三島由紀夫が60年代に「最近の人が鏡花を読んだらサイケデリックの元祖と感じるかもしれない」って言ってたが今でもそんな感じはする
酸漿か 鈴木清順の陽炎座にもあのエピソードは出てきたよね
印象的なシーンだった 久々に観てみたい
鏡花初心者で「春昼」から始めたんだが、頭に入らず、悲しいことに全然わからんかった。
手元に「高野聖」もあるんだが、こっちから先に読めばよかったかな。
742 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 19:03:49
>>739 澁澤龍彦と三島由紀夫の最後の対談は
「鏡花の魅力について」だよね。
743 :
吾輩は名無しである:2009/06/17(水) 19:10:40
一つだけ口語で書かれてる作品を読んだ気がしたが
たぶん文語になれていないのだろうから、それがお勧めだな
>>742 その対談ってどこで読めるの?
読んでみたいっす。
745 :
吾輩は名無しである:2009/06/18(木) 21:50:27
>>743 「鏡花の魅力」なら、
有精堂から出ていた日本文学研究資料叢書の『泉鏡花』と、
谷沢永一・渡辺一考編『鏡花論集成』(立風書房)に再録されています。
746 :
吾輩は名無しである:2009/06/20(土) 21:23:53
>>744-745 そんな図書館にしかない本じゃなくても、澁澤の『三島由紀夫おぼえがき』(中公文庫)に収録されてるよ
748 :
吾輩は名無しである:2009/07/04(土) 10:38:50
NHK朝ドラ『つばさ』の今週のメインテーマが『婦系図』だった。
本当の鏡花ファンが観たら、噴飯物だっただろうが。
749 :
吾輩は名無しである:2009/07/04(土) 19:27:01
今月、海神別荘見に行きます(`・ω・´)
下手に演じると命乞いのためのへつらいに聞こえそうな、あのシーンをどうするのかな、と。
750 :
吾輩は名無しである:2009/07/07(火) 01:28:19
海神別荘、9年ぶりに今回は歌舞伎座で見ました
玉三郎年取った…
でも演出が今回のほうが印象的だった
海老蔵の公子は相変わらず若々しくていい
天野さんの衣装もやっぱりそれらしくてよかった
>>747 それ面白そうだね
鏡花の話だけじゃなさそうだけど
東雅夫はちょっと…
寺山修司の「草迷宮」って観た人います?
754 :
吾輩は名無しである:2009/07/08(水) 00:45:14
あれは寺山ワールドで
鏡花ではないわ。
2011年にモーツァルトの都でオペラと演劇の天守やるそうだがほんとかいな。
春昼、春昼後刻は傑作
それぞれ小野小町と和泉式部の和歌をモチーフに、見事に結晶している
水、入水体、亡き母への思慕、幻想、女
鏡花ワールド満載
うたゝ寝に 恋しき人を 見てしより
夢てふものは 頼みそめてき
君とまた みるめおひせば 四方の海の
水の底をも かつき見てまし
でもそのあと読んだ薄紅梅はイマイチだった
757 :
吾輩は名無しである:2009/07/13(月) 20:23:54
>>756 激しく同意。あの話が一番すき。
春が心持ちが悪い、というのが忘れられない。季節が巡るたび思い出す。
自分もこんなに春が落ち込むものと思わなんだ。回りはまばゆい春なのに。辺りは輝く春なのに。
>>747 鏡花百物語集に清方と雪岱の挿絵が入ってるね。
雪岱のは珍しいな、初めて見た絵だ。
759 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/07/17(金) 23:38:08
案の定、今月の歌舞伎座公演『海神別荘』と『天守物語』についてのレスは皆無だな。
三島スレや福田スレといい、文学板の人間は観劇しないらしい。
演劇も分からない人間が演劇を重要視していた作家や評論家を論じている(いや落書きかな)。
やはりここは2ちゃんねるだ。馬鹿しかいない。
海神別荘見てきたってば
明日泉鏡花記念館見に行くよ
楽しみだ
いいなあ。
死ぬまでに一度は訪れてみたい。
金沢すら行った事無いからなあ。
764 :
吾輩は名無しである:2009/07/19(日) 12:49:33
昨日海神別荘見てきた(`・ω・´)
公子がイメージと違ってちょっと子供っぽい感じだったな。そんでもって体育会系ww
ト書きと違って美女が振袖じゃなかったね。公子は白鳥の湖の悪魔みたいだし。
ハープの演奏が幻想的。三味線じゃあんまり雰囲気出なかったろうな。
文章だけでは掴めなかったニュアンスも感じられてよかった。
「白夜の妖女」を見た方にお聞きします。
女が最後飛び込んだ後は蓮の花が浮かんできますでしょうか?
高野聖を題材にそのような映画を見た覚えがあり、捜しております。
差支えなければお教え下さい。
山口県防府市の大雨被害がすごい…
不謹慎だが「高野聖」の女の村も、こんな大雨に襲われて
全滅したのだろうな、と思った。
767 :
762:2009/07/21(火) 23:15:32
>>763 何回か行ったけど記念館こぢんまりとしていい所だよ
企画展見て久しぶりに草迷宮と春昼を再読しようと思った
記念館を見たのち久保市乙剣神社に詣で、暗がり坂を下りて主計町を彷徨。
浅野川を渡って迷路みたいな卯辰山の路地に入り、真成寺まで登る。
途中で東山の廓を見たり、観音院に行ったり、秋声記念館に行ってもいい。
そして天神橋まで歩いて、「母恋し 夕山桜 峯の松」の石碑をみる。
こんな散策いいね。
それは知らなかった。今度見に行こう。
化鳥の語り手ってどういう大人になるんだろう。。。
771 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 15:44:36
「白鷺」良かったよ保守age
772 :
吾輩は名無しである:2009/09/13(日) 20:33:05
泉鏡花の小説のストーリーを要約している本ありませんか?
学生時代に読んでたのですが、ほとんど忘れてしまって
しかも鏡花の小説は読み返すのは大変です
773 :
吾輩は名無しである:2009/09/17(木) 17:21:49
「今の、あの婦人が抱いていた赤んぼうですが、鯉かすっぽんにでも見えてしょうがないんですね」
「…………」
私は黙って工学士のその顔を見た。
「まさかとは思いますが」
赤坂の見附に近い、とあるカフェの、入り口のすぐ側に据えられたテーブルで、工学士はビールの
グラスを手に持ちながら言った。
私は煙草に火をつけながら答えた。
「ああ、結構。私はその赤ん坊が石地蔵で、今の女が姑護鳥だろうと構いませんよ。けれども、それ
じゃあ、あなたが世間にすまないでしょう」
六月の末だった。渋谷の近辺で、ある茶話会が催さることになり、この工学士が参加するのに、私
も誘われて出向いていた。
談話の聴き手は女性ばかりで、しかも綺麗な人が多く、そういう質の茶話会だったので、もてなし
に出されたものと言えば、ケーキにカットメロン、英国式の高級ポットで入れたレモンティーまであ
ったが――我慢しろ――アルコールは全く出なかった。ただまあ、それは予め分かっていたことであ
って、そのせいで、帰り道にこのようなカフェに立ち寄った訳では決してない。
本来なら、その席で工学士が話した内容を、ここにいちいち書き記した方が読者にとっては有益な
のだろうが、それはご容赦願うことにする。
実は、会場への行き道もこの学士と一緒だった。
会場へ行くのに、レンガ塀やブロック塀が続く細い道を通った。するとやがてその会場となっている
家の生垣、そこで三件の家の外囲いが三方に分かれて三叉路になっていた。
……曲がり角の窪地、日陰でぬかるみになっている箇所が――その日、空は曇っていた――雪が残って
いるのかと見間違えるほど、散り落ち、敷き詰められた花びらで真っ白になっていた。
774 :
吾輩は名無しである:2009/09/18(金) 11:30:05
学士の着ている背広が明るく見えるくらい、花が咲き乱れている。枝もこずえもたわわに生茂り、
見上げてみると、屋根よりも高く伸びた樹が、一対に並んで二株あった。スモモの季節ではないし、
ウツギでもない。そしてモクセイのような甘い匂いが、燻したような香りを漂わせている。楕円形の
葉は、羽状にいくつも折り重なり、真っ蒼に上から可愛い花をはらはらと包んでいる。まるで鷺が緑
のミノをかついで、たたずみつつ、颯と開いて、双方から翼を交わした、比翼連理の風情がある。
私はもとより、……学士にもこの香木の名前が分からなかった。
当日、茶話会の席で訊いてみたが、居合わせた女性達もまた、だれも知らなかった。そのくせ、い
い香りのする花だと言って、小さな枝をグラスに挿して置いていた。しかし、何と言ってもあの樹の
高さだ。枝を取ろうにも、九州の猿が狙うようにスカートをまくり上げた艶めかしい姿でよじ上った
としても、下枝までも届くまい。おそらくは、小鳥がついばんで落としたのを通りがかりに拾ってき
たものなのだろう。
「まるで、おっぱいのようね」
一人の女がそう言った。
なるほど、近くから見ると、白い小さな花の、うっすらと色づいた一つ一つが美しい乳首のような
形に見えた。
さて、日が暮れて、その帰りのことだ
私達は七丁目の終点から電車に乗り、赤坂まで帰ってきた。……最初はそう混み合ってはいなかっ
たが、空模様が怪しくなり、雲足が低く下がって、今にも雨が降り出しそうな気配になってきたので、
人通りも慌ただしくなり、近所への簡単な用事にも電車を使おうとする人がかなりいたのだろう、駅
ごとに乗客の数が多くなった。
775 :
吾輩は名無しである:2009/09/18(金) 11:45:07
で、いつ、どこから乗り込んだのかは分からないが、ちょうど私たちがならんで座った反対側――
墓地とは反対――の所に、年の頃二三、四の色が白い女がいた……。
しかし、色が白いと言っても、雪を思わせるような、冷たさを伴った白さではない。薄桜を思わす、
ほんわりと花の香りが漂ってきそうな白さだ。……こんなのこそ、肌と表現するよりは、肉と表現し
た方がしっくりくるというものだろう。その胸は、ムネの花が雫すように露わになっている。
女は、ブルーに紺のストライプが入った浴衣を素肌の上に着ていた。襟つたいにふっくらと胸をく
ぎるその衣は青かった。その青いのが葉に見えて、さっきの白い花が面影立つ。撫肩を気だるげに落
として、すらりと長い腕を膝の上へ。その膝の上にやわやわと重みを持たせて、二の腕でしなやかに
抱いていたのが、それが赤ん坊で、仰向けに寝た顔に白い帽子が掛けてある。寝顔に電灯の光が当た
らないようにするためだろう。赤ん坊の顔は見えなかった。それが懸念と言えば懸念だったので、工
学士が――鯉かすっぽんか、と言ったのはこれであったが……
この艶めいた胸の持ち主は、顔立ちも際立って美しかった。難を言えば、まるで象牙彫のようで、
つんとした印象が強すぎることだ……かわりに、目をうっとりとさせ、考え事をしているかのように
宙空を見上げるその細面が引き締まって、口許とともに品の良さを崩さず、かつ静かな力がある……
その顔立ちがきりっと帯よりもその細い腰を締めていた。顔で締めているのだ。もし、顔をにっこり
と綻ばせ、その白い歯の一部でも見せようものなら、たちまち帯ははらりと解けて、帯も着物もその
まま消えて、肌の白さが颯爽とむらがって咲きこぼれるだろう。霞が花を包むと言うが、この女の場
合は、花が霞を包んでいるのだ。肌が衣を消さんとばかりに、その衣の青さも、その胸元にほのめく
色を褪せさせることはなく、しかも、湯あがりではないかと思える温かさを全身にみなぎらせ、髪の
艶は滴るのではないかと思うほどに潤い、それがそよいで、窓から吹き込む風で額にまとわりついて
いた。汗ばんでいたらしい。
776 :
吾輩は名無しである:2009/09/18(金) 19:08:49
ふと開いた窓に横向きになって、ほつれた毛を白い指で掻くと、あの花の香が強く香った、と思うと
緑の黒髪に、同じ白い花の小枝を活ける台とばかりに、湧き立つように花びらに覗く雌しべ雄しべを
揺るがせて、鬢に挿していたのだ。
それを見た時、工学士の手が、しっかりと私の手を握った。
「降りましょう。是非、話したいことがあります」
立って見送っていると、その女を乗せた電車は、見附の谷の窪んだ広場へ、すらすらと降りていっ
て、一度暗くなって停まったが、たちまち風に乗ったかのように、宙空を走るようにしてさっと坂へ
と向かい、レールの上を滑って、青い火花がちらちらと桜並木の背景に絡んだかと思うと、暗がりの
梢に消えていった。
小雨がしとしと街に降っていた。
そこでこのカフェに連れ立って入ってきたのだ。
ここでちょっと断っておきたいが、工学士はかって苦学生で、その当時は、方々に薬のセールスで
歩き回っていた。
泉鏡花『人魚の祠 第一章』より 訳・オレ
>>772 自分は時間かけて鏡花の小説読んでいくのも楽しみのひとつだな
読んだ作品数はまだ少ないけど…
778 :
吾輩は名無しである:2009/09/25(金) 20:56:50
現在鏡花の新刊であるのって岩波文庫と新潮文庫くらいですよね?
779 :
吾輩は名無しである:2009/09/26(土) 14:18:00
ちくまって今買えないの?
ちくまの選集はもう店頭在庫しかないんですかね
ちくまの集成は店頭でも見たことないよ
もう十数年前の本だからなあ
有名どころは新潮と岩波で俯瞰できるんじゃない?
782 :
吾輩は名無しである:2009/09/28(月) 01:38:59
歌行灯ぜんぜんわからん
どなたか話の筋を教えてくれ
>>782 映画を見れば?
小説では回想があって時間経過が交錯してるけど、
映画は成瀬巳喜男のも衣笠貞之助のも、ストレートな話だからわかり易い。
三俵法師って何だよ〜そんな言葉わからんよ〜米俵の事か?
天守物語はあのあと洪水が起こるけど、
そこまで書くと品が無くなるから書かなかったって事でしょうか?
それにしても洪水好きだな。
786 :
吾輩は名無しである:2009/09/30(水) 02:55:13
787 :
吾輩は名無しである:2009/10/01(木) 02:04:17
>>784 三俵法師は桟俵法師(さんだらぼっち)のことと思われ。
桟俵法師でググってみなはれ。
788 :
吾輩は名無しである:2009/10/01(木) 03:29:20
ググってみました。
米俵の両端に当てる藁の蓋ですか。
疱瘡の神や流し雛、捨て犬・猫まで乗せて川に流すにも使った…
「人魚の祠」
美しいような憐れなようなふしぎな話でした。
789 :
吾輩は名無しである:2009/10/01(木) 19:45:55
第二章
「利根川の流れが洪水をおこして、田に、畑に、村にその水が引かないまま残って、月を
経て、年を過ぎても涸れないで、そのまま沼のようになったのがあります。
小さいのでは、コウホネの黄色に咲いた花の中を、子供がいたずらに猫を乗せてたらい
を漕いでいる。大きなところでは、材木を積んだボートが、スクリューで水面を濁して進
んでいる。千葉、埼玉とあの流域を行き来してみれば、時々、いや、毎日一つ二つは度々
この水に出くわします。これを利根の忘れ沼、忘れ水などと呼んでおります。
中にはまた、あの流れを、邸の庭まで引いて池とする資産家の家などがあるのです。
今からお話をする、……私が出会いましたのは、どうやら庭に造った大池であったもの
らしい。もっとも、周囲に柱の跡らしき礎のようなものもありません。が、それは埋もれ
てしまったのかも知れません。一面に草が生い茂る荒野原といったその場所が、どうして、
一度は人家の庭だったか、と思ったかと言いますと、その沼の真ん中にこしらえたような
中島の洲が一つ有ったからです。
で、この沼は、この話を聞いてご想像になるほど大きなものではないのです。そうかと
言って、向こう岸とさし向って声が聞こえるほど小さなものでもない。それじゃあ、余程
広いのか、というと、またそうでもない、ものの一四、五分でも歩いたら、容易く一周り
できそうなんです。ただし、一四、五分で一周りといって、すぐに想像するほど、狭いも
のでもないのです。
一体、水というものは、一雫の中にさえ、河童が一匹住んで暮らす国があるというくら
い、気ごころのしれないものです。まして、底が見えるくらい澄んで、少し白みを帯びて、
とろとろと、しかも岸とすれすれに満々とたたえた古沼ですもの。丁度その日の空模様の
雲と同じでどんより淀って、雲が動く方へと一緒に動き、時々、てらてらと空に薄い日が
照ると、その光を受けて、きらきらと光るのが、沼に眼があって、薄目を開けてその白い
目で人をうかがっているようでした。
790 :
吾輩は名無しである:2009/10/01(木) 19:50:10
風はそよりともないが、濡れてもいない袖がなんとなく冷たいのです。
風情はまた一段とよく、水際には、所々、丈の低いカキツバタの、紫の花に交って、あ
ちこちにまた一輪ずつ、約束でもあったかのように、白い花が交って咲く……。
あの中島は、むらがり咲いた卯の花で雪が被っているかのようになっているのです。岸
に、葉と花の影の映るところは、松葉が流れるように、ちらちらと水が揺れます。小魚が
泳ぐのでしょう。
私のいた岸から一番遠い向こうの水際には、こんもりと一本の柳が茂って、その緑の色
を際立てて、背後に一むらの森がある、中へと横に細る雲を白くたなびかせて、もう一む
ら、一段高いところに森が見える。そしてさらにその後ろは、遠い里の淡い靄を曳いた山
なんです――柳の奥に、葉を透かして、小さな丸太造りの喫茶店が見えて、横が街道、そ
してそのすぐ横が水田で、水田の水路の流れにも、はらはらとカキツバタが咲いています。
こっちの方は、薄青い、眉毛のような遠山でした。
と、沼が息を吐くように、柳の根から森の裾、紫の花の上にかけて、霞のような夕靄が、
あたり一面に白く渡ってくると、雲が空から巻き下ろして、水際には濃く、梢には淡く、
枝を透かすようにしてなびきました。
791 :
吾輩は名無しである:2009/10/01(木) 19:53:21
私の立っていた場所の草も、その靄が這うようにしてしっとりと濡らしていきましたが、
靄は袖にはかからず、肩にも巻きつかず、視界なんて水晶を透かしてみるように透明で。
つまり、私の上方と下方は白く曇って、沼の水上一五〇センチくらいからは、かえって透
き通るほどなので……
ああ、あの柳に美しい虹がかかる、と見とれていると、奥の薄靄が二つに分かれ、次第
に三つに切れて、色とりどりのワンピースやらキャミソールやら、派手で涼しい着物を着
た女性が三人。
白い手がちらちらと動いた、と思うと、鉛を先につけた釣り糸が三つ沼に投げ込まれ、
三本の釣り竿が沼の上にかざされた。
『ああ、鯉がいる』
金の鱗を重く輝かせた三〇センチほどの鯉が、水の上へひらりと飛んだ」
792 :
吾輩は名無しである:2009/10/02(金) 02:19:07
微妙に現在風なアレンジを加えてやがる…
793 :
吾輩は名無しである:2009/10/09(金) 06:37:29
上げ
794 :
吾輩は名無しである:2009/10/09(金) 20:34:26
岩波の鏡花全集と新編泉鏡花集の別巻1さえ買えば鏡花は全部揃いますか?
ようやく春昼読みました。
感動。
796 :
吾輩は名無しである:2009/10/12(月) 18:19:34
歌行燈読んだけど難しい
按摩に宗山の霊が乗り移ってたってこと?
違います。
ラストでひっ敷いたのが、うどん屋を連れて出た行き擦りの按摩か、
湊屋の防火桶なのか、わかりませんが、
自殺した宗山も按摩でしたから、その夜のたくさんの巡り合わせのために
そのとき喜多八がそう強く思い込んでいた、ということでしょう。
798 :
吾輩は名無しである:2009/10/12(月) 22:23:59
じゃあなんで喜多八はわざわざ湊屋まで行ったの?
喜多八は源三郎と秀之進が湊屋にいることを知っています。
お三重が湊屋に呼ばれたことも知っています。
秀之進の打つ鼓は、お三重に教えた「海人」です。
源三郎と秀之進が一見の座敷で軽々しく自らの芸を
見せる人ではないことを知っています。
だから、喜多八には、お三重が湊屋の源三郎の座敷で舞って
いることがわかったのだと思います。
これでお答えになっているといいのですが……
ああ、そうそう。忘れてた。
それとね。
喜多八は、お三重が好きなんですよ。なんとお互い一目惚れw
じゃ、おやすみなさい。
丁寧にありがとうございます
すいません喜多八が按摩背負って湊屋に行った理由が分からないんです
今日『活人形』読んでみたら
意外におもしろかった
803 :
吾輩は名無しである:2009/10/13(火) 23:51:59
喜多八が按摩背負って湊屋に行ったって!
どこをどう読むとこうなるのか!?
あれ?すいません
喜多八が按摩に因縁話してから湊屋で合奏するまでの経緯を教えてもらっていいですか?
いや、ここは按摩じゃなきゃ役者が揃いませんからw
これが饂飩屋の親父やおかみさん、薪雑棒の若い衆じゃダメでしょ?
で、引っ立てたのはいいが、按摩はころんで道ばたに置き去りに。
湊屋へ喜多八は一人ぼっちで到着と妄想w
まれに作品が読者を選ぶことがある。
自分が選ばれているかどうか、まずはそこから疑ってみてはどうだろうか。
鏡花ってそんな作者ではないのか。
なんて、挑発してみた。
「選ぶ」が「理解してくれる人を選ぶ」ことに限るかどうか。
作者と読者が互いに祝福しあうような、一種の共犯関係。
最後はみんなで踊ります。
だから鏡花を読むって、とても幸せなことなんだよね。
苦痛をともなうこともあるけど、でも、だからこそw
すいません何回も質問してた者です。
再読したら大体理解出来ました。
答えて下さってありがとうございます。
812 :
吾輩は名無しである:2009/10/15(木) 09:27:09
外で按摩敷いて歌うんだよ
813 :
吾輩は名無しである:2009/10/15(木) 10:26:51
「高野聖」がつげ義春によって漫画化されたら、絶対売れる。
ガロ復活だw
言っとくが少女漫画家風の絵じゃ無理。
814 :
吾輩は名無しである:2009/10/17(土) 06:26:19
>813
花輪和一さんにギョエーと書いてもらいたい。
是マジ
815 :
吾輩は名無しである:2009/10/17(土) 06:46:46
>>814 花輪和一氏の絵を初めて見たけど、この人の絵はどうかな?w
好みは人それぞれだろうけど。
ファンサイト表紙の、男の足にしがみついてる着物の女の顔が
俺は気持ち悪いなw
つげ義春自身が高野聖の主人公のイメージに似てると思うんだな。
つげさんの作品はいつも、夢の中の出来事みたいなんだが。
ちくま文庫の昔の作品からずっとそう。当時は相当、新しかったはず。
あれは鏡花というより「金色夜叉」が出典?
817 :
吾輩は名無しである:2009/10/17(土) 07:48:28
>>816 あっそうか!
じゃ、男は貫一かw
何で貫一があんなハンサムに描かれてるのかw
関係ないけど、花輪和一は「ちびまる子ちゃん」に出てくる、
“花輪クン”のモデルだそうだ
“花輪クン”、”丸尾クン”だな
山本タカトさんに頑張ってマンガ描いてほしいな>高野聖
822 :
吾輩は名無しである:2009/10/18(日) 09:10:34
泉鏡花は文学界の水木しげるでOK?
823 :
吾輩は名無しである:2009/10/18(日) 10:08:46
取りあえず、幽霊とお化けは違う。それに水木はお化けって怖くないですよって
スタンスじゃないかな?
鏡花の幽玄の世界も良いけど、つげ義春の幽玄は自体がサタイアであり、
サキほど辛らつではないが、幽玄さを加味したサタイアであるhenry jamesに
比べられる、日本漫画不朽の金字塔ではないかな?
スレ違いで済まんw
824 :
吾輩は名無しである:2009/10/18(日) 10:11:58
823の訂正
幽玄→幽幻
825 :
吾輩は名無しである:2009/10/19(月) 00:06:13
自分も歌行燈を読んでるのだけど、わからないところばかり。
いまは、三の中の
「案ずるに我が家の門附《かどづけ》を聞徳《ききどく》に、
いざ、その段になった処で、件《くだん》の(出ないぜ。)を
極《き》めてこまそ心積りを、唐突《だしぬけ》に頬被を
突込《つッこ》まれて、大分|狼狽《うろた》えたものらしい。
もっとも居合わした客はなかった」
の「我が家の門附を聞徳に」と「極めてこまそ」は
どう解釈して、いまの言葉に直せば良いのだろうか。
とくに「聞徳」と「こまそ」が辞書で出てこない。
でも、海外にいるから解釈書も手に入らない。
良ければ、どなたか教えてたもれ。
聞徳…タダ聞き。
こまそ…いてこますとかの「こます」。やっちゃうみたいな感じ。
と読んでいた。ちゃんと調べてないから違うだろう。
真面目な人レスを付けてあげてくれ。
>>826 自分もそう読んで、それで意味が通るので、調べたこともないね。
828 :
吾輩は名無しである:2009/10/19(月) 18:03:48
>>825 ありがとう、「歌行灯」があんまり面白いので1時間ちょっとで読んでしまった。
この話は実際にあったと想像されている世阿弥と元雅親子の対立に題材を取っ
た話ではないかな?瀬戸内寂聴の「秘花」も、これから梅原猛が書きたいと願
っている世阿弥の話しも、観世元雅の実像(あえて実像と言う)に肉迫したと
いう点では「歌行灯」に完全に脱帽だろうね。観世元雅はなぜ、世阿弥が失脚
したのかという謎を解くための最大の鍵となる人物ではないかと思って、俺は
注目してるんだが。
気が付いたのだが、鏡花を横書きで読むとは、なんという気色の悪いことだろう。
なに、新たな味が出る。
「黒猫」読みました。
それにしても鏡花はなんでこう、
按摩さんやらを不気味に書くのがうまいんでしょうか。
832 :
825:2009/10/20(火) 02:43:06
>>826 聞徳はタダ聞きかあ。
ふーん、鏡花だから聞くことと功徳の造語かなんかかと思ったけど、
もっと素直な解釈で良いんだね。
「こまそ」は「こまそう」の「う」が省略されてるわけだ。
なんかわかった。
ありがとー
833 :
吾輩は名無しである:2009/10/20(火) 03:50:23
>>832 歌行灯ちゃんと読んだことないのだけど…
「こます」には、与える、だます、ごまかす、〜してやる、
って意味があるみたいだよ。膝栗毛にも出てくるらしい。
話の流れからみて、上手な門附を聞いて徳を得たけど、
いざ金を施す段になって主人がごまかして〈出ないぜ。〉と言ったら、
店に突っ込まれてびっくりした。
というふうに読んでた。ちがったらごめん。
歌行燈を歌行灯と表記するのって、どうよ。
青空文庫がそれやってたと思うけど、けっこう違和感ある。
歌行燈は夜のイメージ。
歌行灯になると、昼に灯っているイメージ。
836 :
吾輩は名無しである:2009/10/20(火) 23:48:13
蛍光灯と蝋燭の違いだな
837 :
吾輩は名無しである:2009/10/23(金) 19:37:52
照葉狂言のあらすじ誰か教えて下さいな
838 :
吾輩は名無しである:2009/10/23(金) 20:29:24
>>837 待ってろ、俺がgoogleの魔法で調べてやるから。
ほんとうに、鏡花先生の文章は何度読んでもあらすじというものがつかめないものが多い。
最晩年の縷紅新草は一読でわかったけど。
なにか、あれだけは独特のサイケデリックが薄れているような気がする。
それでいて他の鏡花作品よりも一層鏡花らしく思えるのはどうしてだろう。
840 :
吾輩は名無しである:2009/10/23(金) 21:16:42
縷紅新草ってどんなだっけ
提灯とトンボが出てきたのは覚えてるが忘れたわ
縷紅新草は絵画的な作品だから
>>840の印象はまちがってないだろうね。
晩年になるにつれ、自由自在融通無碍な語り口に真価が宿って
ストーリー性が希薄に、というかスジが傍らに退いていってる気がする。
842 :
吾輩は名無しである:2009/10/23(金) 22:42:45
縷紅新草を青空文庫で読み直したんだけど
初路を殺した唄の意味が分からん
843 :
吾輩は名無しである:2009/10/23(金) 22:53:47
あとハサミの下りも
夏休みに金沢の鏡花記念館いったら春昼のジオラマが展示してあった。
芝居の場面。
今もあるかな?
今年亡くなった今日泊亜蘭氏が「鏡花の文章は論理的」と発言していたが・・・・
(理由は主語と述語がはっきりしているから、とのことだが鏡花が学んだ英語の影響かしら)
海異記怖ぇぇぇぇ!!
848 :
◆m8/kJauVHE :2009/11/09(月) 21:51:37
まったくだ
849 :
◆3RwLNWOHVA :2009/11/09(月) 21:52:40
へ
850 :
◆ZzLaCuArSo :2009/11/09(月) 21:54:14
ね
あぁ金沢行きたい
鏡花、秋声、犀星の記念館めぐり
井上靖みたいに米原から北陸線に乗って
みやげに金鍔〜
よし、学割で行ってくるか
852 :
吾輩は名無しである:2009/11/10(火) 02:46:28
11月末までに三文豪、近代文学館か金沢文芸館の内4つ巡ると、オリジナル文庫もらえる
行きたいけど1日で周れるかな…
観光用の市内周遊バス使えば周れる。
ただし、複数路線あるので乗り換えを間違えないように。
854 :
852:2009/11/13(金) 05:01:53
雪柳読了。
最初はつまんねーなって思ったけど、途中から鏡花の本領発揮。
一気に読み終えてしまった。
古本よりも新品が欲しい
どこか新しく全集出してくれないかな
858 :
852:2009/12/07(月) 21:17:54
>>857 先月末、スタンプラリー行ってきました。
結局、近代文学館スタート〜兼六園下を歩いて、鏡花・秋声・金沢文芸館。
景品の文庫には「絵本の春」が収録されてました。
859 :
吾輩は名無しである:2010/01/14(木) 16:19:06
意味が掴めなかった行はまた頭に戻って読み直すってなことをしていたんだけど、
鏡花の文章は読むのが気持ちよくてどんどん先まで読んじゃう。
芸術新潮 2010年2月号
1/25(月)発売!
特集 小村雪岱を知っていますか?
泉鏡花の『日本橋』の装幀を行ない、以後、鏡花の作品を中心に装幀、挿絵の仕事を手がける。
神鑿読んだけど、最後の部分で混乱。
結局、妻がさらわれたというのは妄想?それとも、本当に起きていたことなの?
863 :
吾輩は名無しである:2010/02/05(金) 11:54:01
もし鏡花が19世紀生まれじゃなく現在の人物で、
作品を仮名遣いとか以外は全く同じに21世紀の世に発表したとして。
ここまで絶賛されてるのかな。
逆に前衛扱いされそうだな
山尾悠子みたいな扱い?
鏡花ってストーリー作るのそんなに上手くないからな。
鏡花の魅力は、飽くまであの文体。
文語から口語への転換期に筆を執ったというのが、文豪鏡花の最も大き要素。
口語が完全に確立された現在、あそこまでの足跡を残せたとは思えない。
当時の作家の中では、ストーリー作りはかなり上手いと思うぞ。
もっと言うと、話の見せ方や展開のさせ方が上手い。
ああ、話しの盛り上げ方とか、場面切り替えの鮮やかさとか、そこら辺は上手いと思う。
でも、結構ノープランで書き進むところがあるから。
ゴリゴリ展開させていって、結果、荒唐無稽な内容になっちゃたりする。
長編は、そういうの多い。
グラビア文学館/(2)泉鏡花「外科室」(続):さとう珠緒
◆ さとう珠緒、撮影・小澤忠恭、泉鏡花
週刊現代(2010/02/27), 頁:195
870 :
吾輩は名無しである:2010/02/20(土) 15:23:11
岩波から新たに全集が出る可能性が極めて低いことを知って
ショックだった。
古書を求めるしかないのか…
別冊太陽買った人いる?
873 :
吾輩は名無しである:2010/03/03(水) 03:17:09
おれの好きな作家スレは過疎ってるの多いな・・・
というわけで、おれが泉鏡花にはまるきっかけは、
ちくまの日本文学全集の冒頭の、「雛がたり」だったな。
874 :
吾輩は名無しである:2010/03/03(水) 08:16:01
歌行灯かな
875 :
吾輩は名無しである:2010/03/04(木) 03:54:46
三島由紀夫はこんなこといっている。
「さるにても鏡花は天才だった。
時代を超越し、個我を神化し、日本語としてもっとも危うきに遊ぶ文体を創始して、
貧血した日本近代文学の砂漠の只中に、咲きつづける牡丹園をひらいたのである。」
「私はこういう明るい詩[縷紅新草]を、鏡花がその晩年、しかも戦争の影が重くのしかかる時代に書いたことに、
一つの遺書の意味を見ずにはいられない。鏡花の一生の仕事はこのような淡い美しい白昼夢にすぎなかったかもしれないが、
白昼夢が現実より永く生きのこるとはどうゆうことなのか。人は、時代を超えるのは作家の苦悩だけだと思い込んでいはしないだろうか。」
876 :
吾輩は名無しである:2010/03/04(木) 07:10:33
だからどうしたんだ?
877 :
吾輩は名無しである:2010/03/04(木) 07:13:56
どうしたもこうしたも
鏡花は天才だったし、時代を超越し、個我を神化し、日本語としてもっとも危うきに遊ぶ文体を創始して、
貧血した日本近代文学の砂漠の只中に、咲きつづける牡丹園をひらいたじゃないか!
もしかしてお前、時代を超えるのは作家の苦悩だけだと思い込んでいないか?
878 :
吾輩は名無しである:2010/03/04(木) 08:02:00
三島は意識せざる悪人のようなタイプの人が好みだったんだな。
あんまり頭の良い人は好きじゃなかった。
鏡花、南北、友人として澁澤、深沢、武智など。
ところで、鏡花には無意識の毒みたいなものがあるね。
ほとんど何も考えてないw
三島は「人は、時代を超えるのは作家の苦悩だけだと思い込んで
いはしないだろうか。」で、意識的な毒を批判した。その中には
秋成の雨月も含まれてたのではないか?
やっぱ三島は嫌いだな。
鏡花の評論というより、鏡花に賛辞を送る自分に陶酔するような文章。
何一つ共感しないわ。
岩波の買ってどっか放置してたらどっかいっちゃった
鏡花ってゲイ?
いや、むしろマザコン
882 :
吾輩は名無しである:2010/03/09(火) 04:02:23
質問です。「艶書」を読んだのだけれど、わからないところが。
自分の旦那のお見舞い用の花束を、わざわざ青山墓地の他人の墓から取って
こしらえる、その心ってどんななの?呪い?「早く死ね」ってこと?
「この私の心が解って…」を繰り返すっていうことは、そこに重点があるんだと
思うのだけど。その次の「そんなら、御安心なさいまし」から察するに、
この女にも間男がいて、旦那早よ死ねってことなのかな。
見るも浅ましい坂の上の気違いも、手紙一つにうだうだしてる語り手の旗野も、
恋にイカれているのは同じなんだけど、鏡花の典型的な美女が、虫も殺さぬ顔して
一番気味の悪い、えぐいことやっている…と?
「ほんとに殿方はお優しい」ってそういうこと?
最後気違いが電車に撥ねられた後に、百合が薔薇が…とあるけど、骨や血のこと
だったりして…。えぐいシーンを美しく描くのは鏡花の十八番だし…。
883 :
吾輩は名無しである:2010/03/09(火) 08:40:41
えぐいでほんま!
884 :
吾輩は名無しである:2010/03/15(月) 18:16:51
>>882 参考に鈴木清順の「陽炎座」を観ると少し判るかも
あくまでも清順ジジイなりの解釈だけどね。
885 :
吾輩は名無しである:2010/03/21(日) 09:59:24
復刊された「日本橋」を読んだ。
ラストの怒涛の展開にクラクラした。
以前「龍潭譚」を読んだときも、夢の中をさまよい続ける感覚から
ラストの2行で我に返るような感覚に襲われた。
鏡花すごいよ。
陽炎座は松田勇作だけが
美しかった
△ ○ □ △ □ ○ □ ○ △ □ △ ○ ○ △ □ ○ □ △
○ □ △ □ ○ △ ○ △ □ △ ○ □ △ □ ○ □ △ ○
□ △ ○ ○ △ □ △ □ ○ ○ □ △ □ ○ △ △ ○ □
玉脇みを来てるな
今の季節は春昼後刻が似合う季節ですよね
他の季節で似合う話はありますか?
890 :
吾輩は名無しである:2010/04/08(木) 00:52:49
高野聖 冬
日本橋 春
歌行燈 秋
葛飾砂子 夏
>>890 教えてくれて有り難うございます。
葛飾砂子は、まだ未読なので、似合う季節の夏に読みますね。
892 :
吾輩は名無しである:2010/05/15(土) 20:04:59
夜行巡査は駄作だと思う。「悪魔」と云っちゃうあたりが気に入らない。
オマエは講談師なのかと。ついでに言えば外科室もくだらない。
愛し合って狂いそうになってる奴を引き裂けばそれだけで文芸になると
でも思ってんのか。しかもなにが言いたいのかちっともわかんねえし。
893 :
吾輩は名無しである:2010/05/15(土) 20:07:06
高野聖。女が、都の話をせがんでも決して話してはいけませんとか云うが、
あの伏線、そのまま捨て置かれてない? つか考えて書いてるの?
とってつけたようなあの終わり方。親仁の云うことがちっともピンと
来なかったんだけど。
夜行巡査は「義理と人情」の世界だな
町の図書館に子供向けの高野聖のアニメビデオがあったので見てみた。
アニメだけど女の裸は普通に描かれているし、言葉使いも子供向けとは思えなかった。
興味ある方はどうぞ。DVDでも出ている模様。
公共図書館の蔵書検索をすれば出てくると思う。
小泉八雲の怪談とセットで1巻でした。
>>887 これを見せられた思い人は水死じゃ済まないなw
歌行灯読み終わった。 饂飩が食べたくなった
899 :
吾輩は名無しである:2010/06/12(土) 00:52:44
村上春樹とか、泉鏡花の影響は受けていないのかね。
900 :
吾輩は名無しである:2010/06/12(土) 01:18:11
味噌糞一緒にするな!
901 :
吾輩は名無しである:2010/06/12(土) 02:06:36
泉鏡花が広津流浪や横山源之助らの影響を受けてることはあるだろう。
902 :
吾輩は名無しである:2010/06/13(日) 14:47:46
こんなことを書くと荒れるかもしれないけど、仮に鏡花が21世紀に人間の姿で甦るとして
(「人間が人間の姿のままで現世に復活する」ということを鏡花自身は否定するけれど)
今流行ってる「行動する保守」を見たらどう描くと思う?
一つ家の女が近づいてくる物を畜生に、白雪が村人を水の底に沈めて魚や鰌や田螺に変えたのと同様に、
ああいう連中も容赦なく姿を変えさせてしまうと思うのだが。
九条の会の連中は何に変えられるのかな。
904 :
吾輩は名無しである:2010/06/13(日) 23:19:18
韓総理 万歳!
三尺角読んだけど
まったくちんぷんかんぷんだった
人物の関係性を推理して行かなきゃ理解できないから
いっぺん読んだだけじゃ駄目だね
>>895 えーそうなのか?
夜行巡査は四角四面野郎の「悲喜劇」だと思っている。
鏡花を今の青年が読むと、サイケデリックの元祖だと思うに違いない。
鏡花は、あの当時の作家全般から比べると絵空事を書いているようでいて、なにか人間の
真相を知っていた人だ、という気がしてしようがない。
三島由紀夫
澁澤龍彦との対談「泉鏡花の魅力」より
ニヒリストの文学は、地獄へ連れていくものか、天国へ連れていくものかわからんが、
鏡花はどこかへ連れていきます。日本の近代文学で、われわれを他界へ連れていって
くれる文学というのはほかにない。
…谷崎さんも、もうひとつ連れていってくれない。天国へもいかない。川端康成さんは
ある意味で、「眠れる美女」なんかでどこかへ連れていくね。地獄ですかね。
鏡花が連れていくのは天国か地獄かわからない。あれは煉獄だろうか。
スウェーデンボルグ流に言うと天使界かな。
三島由紀夫
澁澤龍彦との対談「泉鏡花の魅力」より
文学をだけ、やってりゃ良かったのになあw三島は。分相応に。
それと、方向付けされてない鬼ってやっかいよねーw シバットケ
「高野聖」がオペラ化されるらしい。
移転ほしゅ
主計町近くの水芸の像に数年前に行った。センサーに反応して水が出てくるのね
鏡花のミュージアムもなかなか幻想的な仕掛けが展示されていたな
溝口健二の『滝の白糸』を見た。
なんと、入江たか子は、最後法廷で自殺してしまうんですね。(方法は不明)
欣弥は判事ではなく、検事。
死刑を言い渡すのではなく、強盗殺人の罪で起訴することを告げる。
最後はどこか小川の近くで寝ている欣弥のショット。
あれじゃあ、自殺とはわからないだろ。