【JACK】ロッケンローラーの生活【マスダ】

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1吾輩は名無しである
さぁ先生、続きをどうぞ。
2吾輩は名無しである:2005/05/25(水) 04:12:46
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3吾輩は名無しである:2005/05/31(火) 22:12:35
■小説 「ロッケンローラーの生活」 第十四話
 前島さんに意外な反応をされたせいでウキウキだ。さ、夜の飲み会まで
仕事がんばるぞ。私は股間を膨らませながら仕事をする振りをした。
 飲み会では座る位置で勝負が決まる。私は様子をうかがいながら
前島さんの隣につけた。ウザイ川田は私を避けて遠めの位置にいた。
「係長って毎日何かをしょって通勤してましたよねぇ?」と前島さん。
「あぁアレね。ギターだよ。エレキ。」
「え〜ギター弾けるんですか〜なんか憧れるな楽器できる人って」
満員電車の中、もって行った甲斐があったってもんだ。
「リッケンバッカーっていうんだ。ビートルズで有名な。
若い人には分からないかな」
ビールが旨い。「こっち唐揚げ追加ね〜」
前島さんもグイグイといっている。
「私はこう見えても音楽に詳しいんだよ、バンドもやってるしね」
「え〜バンドやってるんですか〜かっこいい!」
「ヴォーカルとギターを担当しているんだけど音痴なせいで
音痴ロックと言われてるよハハハ」
「係長の歌、聴いてみたいな〜」
「今度ライブがあるんだ。来てよ。ついでに連絡先も教えておくよ」
私は携帯とメルアドの書いてある名刺を渡した。
「友達連れて行きますよ!」
前島さんの友達だ。かわいいに違いない。
これで女好きのメンバーに紹介すれば私の株も上がるであろう。クックック。
楽しい時間は早く過ぎるものだ。終電の時間になったのでお開きとなった。
「おつかれ〜」
いやぁ今日はいい飲みだった・・・と電車に揺られていると
携帯が鳴った。メールだ。
「係長、前島です。今日は楽しかったです。ライブも楽しみにしています」
ムフフ。メルアドゲットだ。

4吾輩は名無しである:2005/06/03(金) 17:40:00
だれか一話目〜三話目持ってない?
普通にスルーしてたよ。
5吾輩は名無しである:2005/06/03(金) 21:29:57
■小説 「ロッケンローラーの生活」 第一話

 「お父さん、早くトイレ出てよ!」
 あーうるさい。どうせ私の次にすぐ入って臭いと叫ぶんだろう。
毎朝の事ながら怒りが込み上げてくる。
 「お父さん臭い!最悪!!」 そう言って佳子は私を睨み付けてトイレに駆け込んだ。
 そうかそうか。ウンコは臭いもんだろう。何かと反抗したい年頃なんだな。
しかし佳子も色っぽくなってきたなあ。パジャマなんかでうろつかれたらお父さんムラムラするじゃないか。
さて、新聞でも読むか。と、その時。
 「あなたさっさと食べて会社に行って頂戴。」 最近、妻の美穂は私の目を見て話してくれない。
夜可愛がってやらないせいだろうか。
 食パンだけの朝食を済ませてギターを担いで家を出ようとすると妻が話し掛けてきた。
 「いい歳なんだからいつまでもバンドなんかしないでよね。近所でも良い噂聞かないわよ。全く恥ずかしい。」
 「そうよ、お父さんバンドなんて今時流行らないんだから。時代遅れよ。」
 ムッとしたが言い争いになると二人がかりで攻撃されるので言葉を飲み込んで家を出た。
 妻は出会った時、私のバンドの追っかけだったのにな。佳子もお父さんと結婚すると言っておったのに。
まったく。誰の稼いだ金で飯が食えると思ってるんだ。今晩帰ったらはっきり言ってやろう。
と、毎日思うが言えないのも分かってるんだ。いいさ。私にはバンドがある。
それだけで充分だ。私はロッケンローラーなのだから。
6吾輩は名無しである:2005/06/03(金) 21:31:28
■小説 「ロッケンローラーの生活」 第二話

 会社へは電車一本で行けるので交通の便は恵まれていると言える。但し恐ろしく満員なのだが。
 毎朝同じ時間の同じ車両に乗り込む。女子高生が多いのだ。そこにいつもの顔なじみがあった。
 「桝田さんおはようございます。」 彼は小池さんと言って三十くらいの年齢だろうか。
私よりひとまわり若く見える。別に会社が同じというわけでもない。所謂通勤時間だけの付き合いだ。
今日もニュースやら天気やらのなんとなくの会話が行なわれる。しかし私は満員に揉まれてギターが心配で話半分だった。
そんな時。
 「実は折り入って相談がありまして。今晩お話する暇をもらえないでしょうか。」
 なんと私に相談とは。そんなに親しい間柄でもないのになあ。
そこまで親しくないからできる相談なのだろうか。折角こんな私に相談を持ちかけたいというのだから聞いてやろう。
少し頼られて嬉しいし。
 「では、今晩八時に。」 小池さんは私より一駅早く降りて行った。
7吾輩は名無しである:2005/06/03(金) 21:33:07
■小説 「ロッケンローラーの生活」 第三話

 私はセラミック関係の会社のマテリアル部門というところで勤務している。
仕事の内容はというと、はっきり言って未だに良く分からない。
仕事に遣り甲斐を感じてはいるんだが小難しい話になるとさっぱりである。
不思議な事にそんな私でも何となく結果が出るので続けられるのだろうか。
 「係長おはようございます。」 新入社員の前島さんという女のコだ。
もろ私の好みだ。ふわりと髪の良い匂いが机の上に置かれたコーヒーと相まって妙な気分になった。
すでに年頃の娘までいる私だがこのコと一度飲みに行きたいものだ。できれば酔わせてその続きも。
 今晩飲みに誘ってみよう。会社が終わるまでに話し掛けよう。
と、意気込んではみたものの小池さんとの約束が会った事を思い出して踏み止まった。
 ・・・いいさ明日誘おう。
 実はこんな調子で結局半年前から誘えないでいるのだ。
8吾輩は名無しである
>5-7
アリガトー。これでつながった。続きまってるよ