小説の黄金時代☆大江、クンデラ、ラシュディetc

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338フィッシャーマン:2005/07/17(日) 11:16:25
さて、いい具合に下がってきたので
ちょっと落ち着いて第2ステージにそろそろ入ろうと思う。

スカルペッタ『小説の黄金時代』の解説からやるか、
それともこの本で取り上げられてるシモンと大江の論争についてやるか、
それともまたスカルペッタの大江論への批判から始めるか、
少し思案してみよう。
339吾輩は名無しである:2005/07/24(日) 21:22:06
沖縄守備隊長遺族、大江氏・岩波を提訴へ 
「自決強制」記述誤り、名誉棄損

先の大戦末期の沖縄戦で日本軍の命令で住民が集団自決を強いられた
とする出版物の記述は誤りで、名誉を棄損されたとして、当時の
守備隊長と遺族が著者でノーベル賞作家の大江健三郎氏と岩波書店を
相手取り、損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こすことが二十三日
分かった。

訴状などによると、米軍が沖縄の渡嘉敷島と座間味島に上陸した
昭和二十年三月下旬、両島で起きた住民の集団自決について、
大江氏らは、これらの島に駐屯していた旧日本軍の守備隊長の命令
によるものだったと著書に書いているが、そのような軍命令はなく、
守備隊長らの名誉を損ねたとしている。
座間味島の集団自決についても、生存者の女性が「軍命令による自決
なら遺族が遺族年金を受け取れると島の長老に説得され、偽証をした」
と話したことを娘の宮城晴美さんが『母の遺したもの』(平成十三年
、高文研)で明らかにした。
340イラストに騙された名無しさん:2005/07/24(日) 22:45:38
-
341吾輩は名無しである:2005/08/05(金) 22:48:38
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20050805/20050805a4870.html
岩波書店と大江さんを提訴 「軍が自決命令」の記述で
2005年 8月 5日 (金) 19:00


 第2次大戦中の沖縄戦で「日本軍の指揮官の命令で慶良間諸島の住民が集団自決した」とする本の記述は誤りで、
名誉を傷つけられたとして、当時の指揮官と遺族が5日、出版元の岩波書店(東京)と作家の大江健三郎さんに、
本の出版差し止めと計約2000万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。

原告は座間味島の守備隊長だった梅沢裕さん(88)と、渡嘉敷島の守備隊長だった故赤松嘉次さんの弟秀一さん(72)。

訴状によると、両島では1945年3月、米軍の攻撃を受け、多くの住民が集団自決で死亡。岩波書店が出版した
大江さんの「沖縄ノート」や歴史学者の故家永三郎さんの「太平洋戦争」など3冊の本で「集団自決は守備隊の命令で起きた」などと書かれている。

2人は「命令はなく、住民自ら自決した。誤った記述で多くの読者に非道な人物と認識される」と主張している。
342フィッシャーマン:2005/09/22(木) 00:00:31
アンチくんごめんよ。
しばらく忙しくて相手ができなかった。
ちょっとさびしい思いをさせたかな。
さて10月に入ったらスカルペッタ批判でもするか。
343吾輩は名無しである:2005/09/22(木) 00:46:25
スカルペッタの『小説の黄金時代』はなかなかいい本だよ。
344吾輩は名無しである:2005/09/22(木) 01:00:07
>1
こんなスレがあったのか。いいね
345吾輩は名無しである:2005/09/23(金) 09:04:46
http://www.jiyuu-shikan.org/frontline/sonota/0506-3.html
沖縄戦集団自決事件をめぐる「反日神話」の背景(2)
椿原 泰夫

▽「集団自決」神話の真相
 「確信犯」的執筆者について言うべきことは多いが、その前に事実関係を概観しよう。
(中略)
真実を語れば村民の「戦後補償」のからくりを暴露することになるのをおそれて沈黙を守り、冤罪を晴らせぬまま他界した赤松大尉(渡嘉敷島駐屯第三戦隊隊長)の場合は、その心中は想像に余りある。

 『鉄の暴風』(前記)や、他の類書は今日なお、堂々と書店の書架を賑わしている。汚辱にまみれた赤松大尉の名誉はいったい誰が晴らすのか。

 因みに、筆者がつい先日某書店で見つけた大江健三郎著『沖縄ノート』(岩波新書)に、次のような記述がある。

《生き延びて本土にかえりわれわれのあいだに埋没している、この事件(=座間味村、渡嘉敷村の軍命令による集団自決を指す・筆者註)の責任者はいまなお、沖縄にむけてなにひとつあがなっていないが、
(中略)かれが本土の日本人にむかって、なぜおれひとりが自分を咎めねばならないのかね?と開きなおれば、たちまちわれわれは、かれの内なるわれわれ自身に鼻つきあわせてしまうだろう》六十九〜七十頁)

《新聞は、慶良間列島の渡嘉敷島で沖縄住民に集団自決を強制したと記憶される男、どのようにひかえめにいってもすくなくとも米軍の攻撃下で(中略)「命令された」集団自殺をひきおこす結果をまねいたことのはっきりしている守備隊長が、
戦友(!)ともども渡嘉敷島での慰霊祭に出席すべく沖縄におもむいたことを報じた》(二百八頁)

《かれは他人に嘘をついて瞞着するのみならず、自分自身にも嘘をつく。そのような恥を知らぬ嘘、自己欺瞞が、いかに数多くの、いわゆる「沖縄戦記」のたぐいをみたしていることか》(二百九頁)

 長々と引用したが、この新書の、二十五頁からなる最後の章の随所には、赤松元大尉に向けられた言葉の限りを尽くした呪詛が書き記されている。
 もう一つだけ、同書の最末尾の数行を転記しておこう。
346吾輩は名無しである:2005/09/23(金) 09:05:59
《僕はまた、集団自決をひきおこすことになった島を再訪しようとして拒まれた旧守備隊長に、おまえはなにをしにきたのだ、と問いかける沖縄の声のひきだした答が、「英霊をとむらいにきました」というものであったこと、
抗議の列をすりぬけて、星条旗をつけた米民間船に乗った旧守備隊長が、ついに渡嘉敷島にいたり花束を置いていったという報道をグラフ誌に見い出す。
日本人とはなにか、このような日本人ではないところの日本人へと自分をかえることはできないか、という暗い内省の渦巻きは、新しくまた僕をより深い奥底へとまきこみはじめる。
そのような日々を生きつつ、しかも憲法第二二条にいうところの国籍離脱の自由を僕が知りながらも、なおかつ日本人たりつづける以上、どのようにして自分の内部の沖縄ノートに、完結の手だてがあろう?》(傍点は引用者、二百二十八頁)

 ところが、ひょっとして無実ではないか、という露ほどの懸念もなく、これだけの罵声を浴びせた元戦隊長に、
直接にインタビューをしたことも、その島を尋ねた形跡も、文化勲章を日本の天皇から受け取ることを拒否し、ノーベル賞は、異国の王様の手から拝領したこの作家にはなかった、という。

【付記】
(中略)
 さきに紹介した大江健三郎著『沖縄ノート』(岩波新書)のように、何の証拠もないのに、一人の元軍人をさして、嘘つきだの恥知らずだのと罵るようなことがどうしてできるのか。

 大江自身これを書いた時点(昭和四十五年初版発行)ではまだ本当の事は多分知らなかったのだろう。
 しかしそれにしても、当事者がまだ存命中であったのに、本人から直接話を聴くこともせずにあれだけのことが書けるということ、
そして実際は「軍命令」などなかったのだということがはっきりした現在、依然として、一字一句の書き換えもせずに出版されていることに驚きを禁じ得ない。
347吾輩は名無しである:2005/10/04(火) 01:19:05
スカルペッタの『小説の黄金時代』読了。
たしかになかなか面白い本だった。
大江論もフランス人にしてはかなりいいと思った。
348無名草紙さん:2005/10/05(水) 21:48:33
大江健三郎賞ってのができたんだってね。審査員は大江一人!
受賞者は一生サヨクのレッテル貼られて生きなきゃならなくなりそうだな・・・・・・
349吾輩は名無しである:2005/10/06(木) 00:29:48
>『小説の黄金時代』の大江論
大江とシモンを並べて論じてたのが意外というかね。
350吾輩は名無しである:2005/10/06(木) 01:30:05
>>348 確かに色眼鏡で見られるかもしれないけど、受賞作品は英語に
翻訳されるってのは、うらやましい気がする。
351吾輩は名無しである:2005/10/06(木) 21:53:44
国歌・国旗・戦後民主主義者
野村勝美:2002.07.03
大江健三郎氏のレジオン・ドヌール勲章授章を考えてみます。
大江氏は自らを、「私は戦後民主主義者である」と公言するノーベル賞文学者です。
彼は「文化勲章」を拒否しました。「戦後民主主義」なるものの定義を私は知りませんが、印象的には戦前戦中の日本を「全面悪」と捉えている人たちのように思います。

さて、レジオン・ドヌール勲章はフランスの、民間人に与えられる最高の勲章だそうです。やるのも受けるのも勝手です。
ノーベル賞についても、やるのも受けるのも勝手です。我が「文化勲章」を拒絶したのも、勝手です。
「文化勲章」は日本国民が最高の栄誉としているものですが、
それを拒絶する大江氏の理由は、「僕は戦後民主主義者、国家の勲章は受けない」ということであると伝えられました。
根底に、氏の長年の発言から、1.日本の戦争責任,、2.反皇室があると想定できます。「悪いもの」からの勲章は貰えない、ということでしょう。
反「日の丸」、反「君が代」、反「核」の人です。そのこと自体を非難する積りはありません。
私が嫌うのは、この方面の人たちの得手勝手な論理です。一般的にダブル・スタンダードといいます。
352吾輩は名無しである:2005/10/06(木) 21:54:51
レジオン・ドヌール勲章は明らかにフランスの国家としての勲章です。
価値の源泉はそこにあります。
シラク・フランス大統領は11日夜、パリ郊外で行われたサッカー・フランスカップ決勝戦を観戦しました。
試合開始前の国歌ラマルセイエーズ演奏の際に一部サポーターが口笛を吹いたのに対し、「フランスへの侮辱」と激怒、退席したそうです。
大江さん、あなたに勲章を授ける人物は、こういう(すばらしい!)男ですよ。
「君が代はキライだけど、ラマルセイエーズは好きですか?」

フランスは「核兵器」保有国です。最高レベルの原子力発電実施国です。かつて多くの植民地を持ち、アルジェリアにおいてもヴェトナムにおいても、苛烈な政治を行いました。
第2次世界大戦後日本軍が撤退した後に、インドシナの再植民地を目指してインドシナ戦争を起こしたフランス。
北アフリカの植民地を弾圧によって維持しようとして起こったアルジェリア独立戦争。第2次中東戦争(スエズ戦争)で英国と連合してエジプトに派兵してアラブ諸国と戦争したフランス。世界中の反対を押し切って南太平洋で水爆実験を続けたフランス。
その国の勲章は受けるけれど、わが日本の勲章は受けられないという。

大江さんが文化勲章を拒絶した理由のすべてがより強く、レジオン・ドヌール勲章には含まれています。
それを、片方は断り片方は受けるとすれば、論理を整合させるには一つの根拠しかありません。
日本(日本人)をバカにしている、のです。

http://www.nomusan.com/~essay/essay_vatican_11.html
353吾輩は名無しである:2005/10/07(金) 00:35:16
アンチ大江の生態を観察するスレッドはここですか?
354吾輩は名無しである:2005/10/07(金) 21:06:45
大江ってやっぱすごい作家なんだね。
355吾輩は名無しである:2005/10/07(金) 21:14:03
【さようなら】大江健三郎☆最終部【私の本よ!】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1110556297/

上のスレ
980にして「このスレッドは512kを超えているので書けません!」とは
熱心な書き込みが多かったんだね。
356吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 16:10:27
大江賞の記事が今朝の朝日にも出てたよ。
357吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 20:00:09
http://www.hamaguchi.ne.jp/activity/040725.html
「9条の会」発足に一言(平成16年7月25日)
本日の新聞に以下の記事が掲載されていた。
憲法改正への動きに反対する学者、文化人ら約680人が賛同する「9条の会」の発足記念講演会が24日、東京都内のホテルで開催された。
まず井上ひさしさんが、「憲法とは、時の政府に発する国民からの命令である」という吉野作造の言葉を引き、憲法9条の重要性を訴え、続いて大江健三郎さんら6人が約100人を前に講演をした。
以上が記事の全文であります。
私は来年、戦後60年を迎えようとしている中、未だに、日本が占領され主権が無かったころに作られた憲法の改正に反対する人達の思考回路が理解できません。
(フセイン政権崩壊後のイラクでさえ、主権移譲後にイラク人自身の手で憲法制定を行います)
また、大江健三郎氏をはじめとする9条の会に賛同している学者・文化人の多くは今まで、ソ連邦、中国、北朝鮮などの共産主義国家の核兵器開発や軍拡、少数民族に対する虐待に対しては一言も抗議をしてこなかった。
一方、アメリカの核(実験)に対してのみ抗議をするというスタンスであった。特に北朝鮮を「地上の楽園」とし、金日成を賞賛してきた。
日本人拉致を北朝鮮が認めてからも今までの、自分達の発言の誤りを認めようともしていません。
358吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 20:01:31
もしかしたら、9条の会に賛同している学者・文化人はソ連邦に日本を侵略してもらい、日本に共産主義国家を建設したかったのだろうかと思えてならない。
憲法9条を素直に読めば、条文と現実との違いに誰でも、気づくはずです。
第1項の「平和主義」は日本国憲法だけでなく、世界の多くの国の憲法に謳われていることであり、変える必要はない。
問題は第2項です。自衛隊は戦力でありながら、第2項では「陸海空の戦力は保持しない」と謳っています。明らかに現実と条文が乖離しています。
どちらかに合わせるのであれば、私は条文を現実(自衛隊を戦力として明記する)に合わせるべきだと思います。
大江健三郎氏は、かって将来の幹部自衛官になる防衛大学校の学生のことを「現代青年の恥辱である」と言ったことがあります。
日本国憲法では差別なく、職業選択の自由についても謳っているはずです。大江氏自らが憲法を守るといいながら、憲法違反を犯している張本人ではないのでしょうか。
(それに加え、日頃、学校の現場で子供たちに同和教育や人権教育を行っている教師が、自衛官の子供に対し差別を行ってきた歴史があります。)
私は憲法9条が戦後日本の全ての嘘の象徴であると思っています。9条を改正することが「戦争への道」と思っている人達は自分達と同じ日本人を信用していなのだろうか。
359吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 00:03:12
大江が今度政治家になったら面白そう。
バルガス=リョサもそうだっけ?
360吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 01:06:33
大江賞に、辻本清美「へこたれへん」がノミネートされた模様
361吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 13:39:00
辻本清美って誰だ?
362吾輩は名無しである:2005/10/13(木) 00:16:28
ラシュディ、ロス、クンデラ、リョサ、シモン、ゴイティソーロ、
キシュ、ロブ=グリエ、ベルンハルト、フェンテス、オーエ、
これらの作家をランク付すると、
Aグループ・・・シモン、ラシュディ、ベルンハルト、ロブ=グリエ、
Bグループ・・・リョサ、クンデラ、フェンテス、オーエ、
Cグループ・・・ロス、キシュ、ゴイティソーロ、
363吾輩は名無しである:2005/10/13(木) 01:28:36
ロブ=グリエなんて一部の読者以外からすればそんなに高くもない
364吾輩は名無しである:2005/10/13(木) 08:51:52
左翼盲目病患者、大江健三郎(上)

米国同時多発テロ以降の情勢をめぐり、各国の左翼系文学者は、米国の軍事力によるテロリズ
ムへの対応を批判する発言を発表している。
ドイツのギュンター・グラス、英国のルシュディー、米国のスーザン・ソンタグのほか、日本の大江健三郎もまたそのひとりである。
大江は、フランスの11月27日付け『リベラシオン』紙で談話を発表している(多維網インターネットの報道による)。

グラスの発言は、自国内で多くの批判を浴びている。同国の文芸界の重鎮マルセル・ライヒ=ラニツキーなどは、公開の場面でグラス氏の共産主義を理想化した小説を思想性ゼロ、芸術性二流と評したうえで破り捨てる挙にでた。
ルシュディーは、途中で米国支持に態度を変更した。
ソンタグは『ニューヨーカー』誌において、世界貿易センター爆破は米国のイラク空爆と同じである、自らの命をかけて他者の命を奪う人間は卑怯者ではないと主張した。
同誌の編集長の語ったところによれば、この文章の掲載後、100通を超える抗議の手紙が寄せられたそうである。
これはひとつの文章に対する抗議文としては創刊以来最高の数だそうだ。
ほか、さまざまな米国のコラムニストや批評家がソンタグのこの発言を批判しているが、たとえば『ワシントン・ポスト』のチャールズ・クラウスサマーは、ソンタグを批評するコラムの題に「鈍磨した道徳の声」と付けている。
『ワシントン・タイムズ』のデイヴィッド・リンボーに至っては、米国の強大な力があるからソンタグやその同類たちは安全な場所
でそんな話をしていられる自由を享受できるのではないのかと厳しく批判している。(そのほか、『ニューヨーク・タイムズ』に
もソンタグの発言をめぐって多くの批判の投書が寄せられた由である。)
365吾輩は名無しである:2005/10/13(木) 08:53:00
大江の意見は、これら左翼人のそれと基本において変わるところはない。
骨子は、米国によるタリバンおよびビンラディン氏への攻撃は、"疑わしい戦争"であり、"この戦争は、アフガニスタンの人々を苦しみに陥れ、アフガニスタンという国家を混乱に陥れるものである"ということと、
同時多発テロの発生後、米国は"自らの失敗を認め"て反省すべきであった、軍事的手段による報復はかならずさらなるテロを生むという点に尽きる。
軍事行動のはじまる前にこの発言がなされたのであれば、知性と常識に欠けた人間のたわごととしてまだ笑ってすませられたであろう。しかしタリバンは崩壊して戦争はほぼ米国の勝利に決まった今頃、これははたして正気の言か。
今回の戦争でアフガニスタンにおける民間人の死傷者はほぼ皆無にちかいのである(民間人が米軍の攻撃によって死傷したという情報はほとんどタリバン側の主張によるものであり、第三者の情報源によって真偽が確認されていない。
つまりタリバンの宣伝なのであり、タリバンの宣伝が全く信用できないのは定評がある)。
それにアフガニスタンの民衆はいま、街頭でタリバンの崩壊を歓喜して祝っているのである。男は強制された髭をそり落とし、女は顔の被いを脱ぎ捨て、子供達は、5年間禁止されていた映画やテレビに夢中になっているのである。
そして国家としてのアフガニスタンは国際社会の監視下で新政府発足の準備に入っている。
この新政権には同国の各方面の政治勢力が参加してその意向が反映されるのはもとより、これまで社会的に抑圧される地位に置かれてきた女性にも門戸が開かれるはずである。
このただいまの現実を前にして、大江が"疑わしい戦争"と主張するのはいったいいかなる了見か。どういう根拠があって彼は、「この戦争は、アフガニスタンの人々を苦しみに陥れ、アフガニスタンという国家を混乱に陥れるものである」などと断言するのか。
大江の目には世界が反対に映るのか。それとも、大江は、タリバン政権支配体制が継続してアフガニスタン国民は中世そのままの生活をしていればよい、専制支配のもとで呻吟し続けていろといっているのか。まさかそうではあるまい。
366吾輩は名無しである:2005/10/13(木) 08:54:04
大江の、西側の軍事行動がさらなるテロの危険をもたらすという主張は、左翼の好む論法である。
米国は自らの失敗を認めて反省すべきだというが、どういう失敗を認めなければならないのであろうか。
彼の論理に従えば、米国が"反省"して軍事的手段以外の方法でテロに対処すれば、テロリストはテロ行為をやめて二度とテロは起こらないというのだが、相手の誠意に感じてテロをやめるようなテロリストがどこの世界にいるか。
大江は、武力行使はテロに応えるにテロを以てするということであり、邪悪に対して邪悪で応えることであって、事態を悪化させるばかりだと言う。
それを避けるためには、いかなる軍事行動も一切取らず、それによってみずからが文明人であることを証明せねばならないと主張する。
では、ひとつ尋ねたい。真珠湾攻撃の際、米国はそれまでの対日政策の"失敗を認め"て、対日石油禁輸政策を"反省"して止めれよかったのか。米国が対日戦に踏み切ったのは誤りだったか。
――その場合、おそらくアジア全域に日の丸の旗が翻る結果になっていたであろう。さらに多数の中国人や韓国人の生命が失われたであろう。そしてより多くの日本人の生命も失われていたはずである。
米国が日本と戦い勝ったおかげで、"事態を悪化させる"ことから免れたのではないのか。米国が氏の非難する武力を用いた結果、日本は降伏し、アジア地域は大日本帝国の支配から解放された。
氏がその存在を長年批判し続けているところの核兵器を使用したことによって日本の降伏は早まり、核を使わなかった場合よりもアジア諸国の国民はもちろんのこと、日本の軍人や民間人の死傷者も少なくて済んだのではなかったか。
367吾輩は名無しである:2005/10/13(木) 08:55:08
解決方法を持っているというのであればまだよい。しかし彼らにはなんらの具体的な代案もない。
それでいて反対ばかりする。没論理性と無責任さは、左翼の顕著な特徴である。
私は、日本人である大江が自国の軍国主義とアジア侵略の歴史を厳しく批判する態度を賞賛するのにやぶさかではない。しかしその彼が米国の核兵器を非難し、さらにはこのたびのアフガニスタンに対する軍事行動に反対するのはあきらかに矛盾である。
日本の軍国主義を打倒するために、武力のほかにどのような方法があったのか、氏にききたい。
ドイツ人グラスがヒトラー時代のファシストドイツを強烈に批判するのもまた賞賛に値するが、彼が東ドイツの社会主義を賛美し、西ドイツの資本主義を批判するのは理解に苦しむ。
グラスは東西ドイツの統一にすら反対だった。共産主義とファシズムは残酷さという本質においては同一の存在である。これがグラスに分からないのは不思議である。
だいたい左翼陣営の人間の知的水準はそんな程度だから仕方がないと言ってしまえばそれまでだが。

今回の米国のアフガニスタン軍事攻撃は、第2次世界大戦における日本との戦争と同じである。
戦後の日本は軍国主義国家から民主主義国家へと変貌することができた。アフガニスタンとの戦争は、さらなる危機ではなく自由のための戦争であり、未来の平和と民主主義のための正義の戦争なのである。
大江、グラス、ソンタグをはじめとする左翼文学者の最大の誤りは、"平和主義"を振りかざしてあらゆる戦争に無差別に反対することである。
彼らには正義の戦争と不正義の戦争の区別ができない。寛容と善意は、邪悪をかえって保護助長するだけである。
その結果、人類はさらなる災難に見舞われ、払わねばならない代償はさらに莫大なものになる。
368吾輩は名無しである:2005/10/18(火) 18:10:23
この本読んだよ。キシュに興味持った
おもしろかったけど、なんか読みにくかったな。バルトの翻訳っぽい読みにくさだった
ところで新作が出たのに、大江のスレはないの??
369吾輩は名無しである:2005/10/25(火) 00:51:24
大江健三郎を読むぐらいだったら、奥本大三郎を俺は勧めるな。
何がそんなにすごいの?
読売にいっとき書いてた小説、ありゃ何じゃ?
お前らおおげさに持ち上げ過ぎとちがうか?
370吾輩は名無しである:2005/10/25(火) 01:23:55
>>368
新作て『さようなら、私の本よ』? スレまだない。俺未読だし、、ウチュ

河合隼雄との『日本語と日本人の心』はどーよ?読んだ?
371張吉山:2005/11/25(金) 16:18:36
 今週のLe Monde書評特集に大江のインタビューが載っております。仏語の分る
方はご一読を。

http://medias.lemonde.fr/mmpub/edt/doc/20051124/714022_sup1.pdf
372吾輩は名無しである:2005/11/25(金) 16:35:57
いまフランスにいるみたいですね、大江氏。
どうやら昨日パリで講演をやったようだ。
ガリマールから最近本が出たらしい。
Le Faste des mortesって『死者の奢り』か?
今頃出たのかね

インタビューは東京の自宅で行ったものだけど。
373吾輩は名無しである:2005/11/25(金) 17:27:12
大江の作品は

「厳粛な綱渡り」

だけでいい。

あとはくだらん。

374吾輩は名無しである:2005/11/25(金) 21:39:15
作家の大江健三郎氏が中国の大学での講演で石原慎太郎氏の東京都知事当選は
都民の恥だと述べたことが4日、中国の官営マスコミで報道された。
大江氏は9月27日、北京の精華大学で講演し、自分がいまもっとも気にしている
のは日本の最近の国家主義的傾向と日本が過去の侵略や残虐行為を謝罪していない
ことだと語った。国家主義傾向への批判のなかで石原都知事に言及し、「石原氏は
当選したことは東京都民の恥だ」と述べたという(10月5日付産経新聞)。
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大江健三郎といえば、戦後日本を堕落させてきたいわゆる「進歩的文化人」、
「戦後民主主義者」の巨頭である。
彼は、スウェーデンの王立アカデミーが授与するノーベル文学賞はもらうが、
文化勲章は辞退した。外国の王室がくれるものはもらうが、日本の皇室が授与する
ものは辞退する。典型的な日本蔑視、西洋崇拝の態度である。なんら一貫性はない。
また、彼は、北朝鮮を賛美し、日本人であることを後悔していた。原爆が落とさ
れたのは日本人の責任であると主張してもいる。
そのくせ、日本の豊かさの恩恵を受け、外国に亡命することなど露ほども考えない。

彼の特徴は、今回の件でもわかるように、日本国内においてはあいまいな言葉を
使ってソフトに日本を非難する論調をとるが、ひとたび国外に出ると悪し様に日本を
罵ることである。フツウの愛国心がある者なら、国外に出て母国の悪口は言わない
ものである。彼は反日外国人にありがたがられているが、外国人は、自国を悪し様に
罵る大江のことを内心では軽蔑していることに気づいていない。
375吾輩は名無しである:2005/11/25(金) 21:40:24
中国と日本と、いずれが国家主義的傾向が強いかなど比較すれば明らかである。
中国は、核兵器を製造・配備し、近隣諸国に圧力を加え、チベット・ウイグル・
旧満州などを侵略し、言論を弾圧し、結社を抑圧する。そんな中国を非難する言葉など
ひとことも言うことはなく、ありもしない日本の国家主義的傾向のみを非難する。
また、侵略や残虐行為の謝罪にしても、中国政府の侵略や、現在も行われている
裁判なしの銃殺刑、反体制運動家への拷問などは全く非難しない。
他方、民主的に選挙でえらばれた地方自治体の首長を「恥」と罵る。

いったい、恥知らずとは誰のことか?

こういう恥知らずな人間が、日本には腐るほど存在することを考えると、アタマが痛くなってくる。
376吾輩は名無しである:2005/11/25(金) 21:58:32
なんで馬鹿はコピペしかできないのかね
377吾輩は名無しである:2005/11/25(金) 22:29:47
つか、元ネタ自体がカサカサとした、魂の抑揚を感じさせない寒々としたもの。
内容以前に読む気がしない。

人間性の評価はともかくとして、大江の小説は純粋に面白い。
378吾輩は名無しである:2005/11/25(金) 23:41:57
この本ででてるゴイティソロの翻訳を買った
まだ読んでないけど。
379吾輩は名無しである:2005/11/26(土) 18:33:50
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4584391122/249-0232107-8903518
こんな日本に誰がした―戦後民主主義の代表者大江健三郎への告発状 ワニ文庫
谷沢 永一 (著)

進歩的文化人達の化けの皮を剥ぐ, 2005/05/03
レビュアー: 九思 - 自分が書き込んだレビューをすべて見る

 大江健三郎に限らず、進歩的文化人の言動を目にして思うのは「卑怯、卑屈、醜悪」です。
 一例ですが、彼らがかつて北朝鮮をどのように礼賛してきたのか。日本の防衛については論ずることさえも封殺してきた彼らが、中国の軍事大国化一辺倒に対しては口をつぐむ。
北朝鮮の凶行が判明しても、かつての自分達の発言については一切口を閉ざして反省のことばも語らない。
アメリカの外交政策は帝国主義であると決め付けるが、ソ連(ロシア)や中国がそれぞれの国内外で行ってきた戦争や弾圧行為については決して批判しない。
 一貫して公正な判断基準に立つことなく、御都合主義で責めたてたいところだけを責め、みずからにとって痛いところは目をつぶって口を閉ざし、それに対する批判を受けたら黙殺して嵐が静まるのを待つ、
こういう言論人としての姿勢を「卑怯、卑屈、醜悪」と表現せずにいったいなんと言うのでしょうか。
 谷沢氏が舌鋒鋭く彼らの言動のおかしさ(それがどれほど敗戦後の日本そのものを傷つけてきたことか・・・)をえぐってくれて、溜飲が下がりました。
380吾輩は名無しである:2005/11/27(日) 03:07:14
また馬鹿のコピペか
381吾輩は名無しである:2005/12/02(金) 00:40:08
ダニロ・キシュはかなり面白い作家だと思うな。
382吾輩は名無しである:2005/12/02(金) 06:09:09
>>379
アマゾンのレビュアーも捨てたもんじゃないなぁw

内容自体は、雑誌『噂の真相』を卑しくした感じです。
文章からも沢谷氏の品性が滲み出ており、読後感は最悪です。
徹底して単なる無知、八つ当たりに過ぎず、名を書名に利用された大江氏
にすればいい迷惑でしょうが、この著者のように、己の傍若無人なる振る
舞いを棚上げし、著名人に罵詈雑言を吐くことでストレス解消を図る心貧しい人が多いみたいです。
因みにこの本の著者は大江健三郎の小説を読んでいません。しかし流石に
気が引けたのか慌てて一冊、『性的人間』といふ小説を読んで、「大江は痴漢を
ヒーローとして描いている」との感想(妄想)を抱いたそうです。
383吾輩は名無しである:2005/12/02(金) 09:17:33
作家の大江健三郎氏がフランス政府からレジオン・ドヌール勲章コマンドールを受賞した。
大江氏は、95年にシラク氏の核実験再開に抗議して、フランスでの文学シンポジウムを欠席したことがある。
今回は、シラク氏の、米英と異なる核軍縮の役割に期待して受けることにしたという。

フランスは、核実験を行い、アラブ人や黒人への差別をやめず、
植民地支配に対してなんらの反省もない。
自国の戦争美化をしている国。

大江は受け取る勲章が「レジオン・ドヌール勲章」という
世評の高いものだということで、それを受け取る。
いかにも大江らしい。

大江が文化勲章辞退のときの「税金を使った賞は貰わないことにしている」との弁。
フランス政府が授与するレジオン・ドヌール勲章は、当然フランス国民の税金が使われている。

大江はフランスの植民地支配、歴史歪曲、戦争美化、
核実験は許すくせに、
日本のそれらは問答無用で悪とみなし
根拠ない批判を繰り返す。

384吾輩は名無しである:2005/12/02(金) 23:25:04
やはり大江が日本代表ってことか。
385吾輩は名無しである:2005/12/14(水) 00:46:58
大江は日本国内より世界的評価のほうが高いし。
386吾輩は名無しである:2005/12/14(水) 03:35:42
まあ普通に考えて海外には日本みたいなアンチはいないからな。
387吾輩は名無しである
人間的な評価で大切なのはより近い人の評価だとすると、

1.文学で言えば文学無関心者よりは他の文学理解者の評価
2.生活者の立場なら赤の他人よりは友人
3.職業人なら読者よりは出版関係
4.日本人としてはフランス人よりは日本人

1.についてはかなり高いということは異論はないだろう。
2.については知らない。
3.については非常に低そう。
4.については最低だと思う。