フジ産経グループVSライブドア概略
フジ産経グループはそもそもニッポン放送(鹿内家)が中核企業であ
った。しかし、フジテレビが「笑っていいいとも」「俺たちひょうき
ん族」「夕焼けにゃんにゃん」で売り上げ大幅増加。そしてフジテレ
ビはテレビ業界ナンバー1の企業にのしあがり、いつしか親会社にあ
たるニッポン放送とその子会社である産経新聞を凌駕する会社になっ
た。そしてしばらくは鹿内家のウハウハの時代が続いた。しかしそれ
ではフジテレビとしては面白くない。そんな時期に鹿内家のドンが急
死、さらにジュニアも急死、そして婿養子が鹿内家のドンになった。
この婿養子が無能だった。そこでフジテレビ日枝会長(現在)を中心
としたクーデター発生。鹿内家はフジ産経グループの取締役の地位を
解任されてしまう。しかし取締役を解任されても以前鹿内家がフジ産
経グループの中核企業であるニッポン放送の大株主であることにはか
わりない。
そこでフジテレビはなんとかニッポン放送の鹿内家の株式保有割合を
減少させようと様々な工作をし、ついに鹿内家は全株式(8パーセン
ト)をフジ産経グループの友好企業(大和)に売却。その時点でフジ
テレビのニッポン放送株の保有率は12パーセント。そしてフジテレ
ビは公開買付で50%のニッポン放送の株式を保有し、フジテレビを
親会社・中核企業としようとした矢先に村上ファンドがフジテレビ株
買占めに入る。村上ファンドは18パーセントの株式保有。この時点
でライブドアも5パーセント保有。特定企業が株式を買占めると当然
株価は上がる。よって現在の株価が公開買付価格を大幅に上回ってし
まった。
だからなかなか公開買付に応じる株主が少なかった。そもそも
外国人投資家が、ニッポン放送がフジテレビを株式保有数の面
では親会社であるといういびつな構造に目をつけ大量にニッポ
ン放送株を保有していた。彼らがニッポン放送株を保有するの
はあくまで投資対象。なので安価の公開買付に応じるようなフ
ジテレビに対する義理は無い。
ニッポン放送株はこれはフジテレビがアホだからなんだけど、
公開買付を実施した時点で既にフジテレビ+フジテレビ友好企
業が保有する株式は50パーセントを割っていたのだ。
そこに、いきなりライブドアの堀江が時間外市場内取引という
あらわざでリーマンブラザーズの斡旋で外国人投資家株+村上
ファンドの株をフジテレビの公開買付の価格より高い価格でわ
ずか30分で買収。これでライブドアはいちやくニッポン放送
株を35パーセント保有し、いちやくフジテレビの筆頭株主に
なる。