1 :
吾輩は名無しである:
A:ガルシア=マルケス、ナボコフ、ロブ=グリエ、大江健三郎、古井由吉等
B:ル・クレジオ、ソレルス、オースター、村上春樹、遠藤周作等
C:パウロ・コエーリョ、吉本ばなな、村上龍等
川端はBとCの間くらいの作家だと思うんだけど。
どこをどう見ても三島や中上(AとBの間くらい?)より下だよね。
ここ何年かいろいろ意識操作をしてみてもこの結論は変わらなかった。
なぜに大江がAやねん
でもBじゃないだろ?
4 :
吾輩は名無しである:04/12/26 17:35:16
どう考えても、川端康成 > 村上春樹 じゃないのか?
だったら、Bより上だよね。
5 :
吾輩は名無しである:04/12/26 17:39:37
大江はAでいいだろ
6 :
吾輩は名無しである:04/12/26 17:44:02
>>1 というか、そのA・B・Cのリスト面白い。
同じように詩人・劇作家でもABCランク付けしてくれよ。
>>4 そうか? 俺は村上(春)の方が表現に幅があると思う。
本人が自覚してるように、川端、会話下手っぴだしね。
翻訳者が良かったから。
はい、結論がでたね、終了。
9 :
吾輩は名無しである:04/12/26 18:12:00
三島が書いていたからに決まっとろうが。
その後三島本人のほうは結局受賞できずに、地団太踏んだらしい。
皮肉な話だねw
>>1 考え方が間違ってると思います。
文学的に優れているか……そんなことよりも、自分たちの知らない東洋の文化を
自分たちの期待通りに書いた作家だったから。っていう理由かも知れないじゃないですか。
当のスウェーデンアカデミー(だっけ?)にはそんな自覚ないと思いますけど。
それか、あなたが気づかないようなよい点があるのかも知れない。
日本文学の未来を担う平野啓一郎、舞城王太郎、綿谷りさ等は如何ですか
12 :
吾輩は名無しである:04/12/26 18:43:59
次に受賞するのは春樹でもばななでもなく、日本国内でもあまり知られて
いないような、左翼系の社会問題を扱う作家だったりして。
万が一にもばななが取れるわけねーだろッ!
日本の文壇の救世主!!
平野啓一郎
村上春樹
森健
ノーベル文学賞候補!!!
平野啓一郎
村上春樹
森健
16 :
吾輩は名無しである:04/12/26 19:22:53
森健 (もりたけし)
73年愛知県生 慶應大中退 『火薬と愛の星』で第46回群像新人文学賞
単行本発売 『女の子と病気の感染』 角川書店 『火薬と愛の星』 講談社
,.-ーーーー - 、
. / .'""""""""i
l ゝ |
| | / \
| / ‐ ‐
(6 \
ヽ ),,, ─' ))
,.-ヽ.  ̄ ̄l
/ / '''''''○ヽ
| ( ┌----┐_)
| ̄ ̄ヽに○◎。◎| l  ̄|
|___l | ○ .| ヽ__|
|\ ヽ.└----┘) \
|| ̄ ̄ ̄|_| |_|  ̄ ̄ ̄||
(_ヽ(_ヽ
【文芸誌掲載】 「後藤からの手紙」 「楽園の夜に」 「種を蒔く人」 「アンチ神様」
「もしも願いが叶うなら
17 :
後は足したり入れ替えたりして:04/12/26 19:29:33
(注)このランキングはあくまで俺の主観です。
S: メルヴィル、ジョイス、カフカ、トルストイ、ドストエフスキー、ラブレー、ムージル、ポー、
ゲーテ、フローベール、バルザック、紫式部など。
A+:フォークナー、ガルシア=マルケス、ボルヘス、ナボコフ、クロード・シモン、ピンチョン、ベケット、
サルトル、ヴァージニア・ウルフ、夏目漱石、森鴎外、谷崎潤一郎など。
A:ロブ=グリエ、ジュネ、ガスカール、サロート、コルタサル、カルヴィーノ、カルペンティエール、
ヘミングウェイ、グラス、フォースター、ソルジェニーツィン、大江健三郎、安部公房など
B:ル・クレジオ、ソレルス、トゥルニエ、アップダイク、ジョン・バース、ヴォネガット、プイグ、
レム、ラシュディ、サラマーゴ、エリアーデ、坂口安吾、三島由紀夫、中上健次など。
――――――ノーベル文学賞レヴェルの壁――――――――――――
C:バーセルミ、エリクソン、アジェンデ、ケルアック、バロウズ、オンダーチェ、ドン・デリーロ、
パワーズ、古井由吉、川端康成、横光利一、石川淳など。
・
・
J:コエーリョ、村上ドラゴン、吉本ばなな
18 :
吾輩は名無しである:04/12/26 19:30:43
中指がマンコの感触を覚えてたって下りが毛唐ウケしたんだろ
19 :
吾輩は名無しである:04/12/26 19:37:10
>>17 うーん。かなり妥当なランキングだな。
ランク付けをしたとき、最上位の作家がノーベル賞とは限らない。
そのときに世界最高の作家に与えられる賞というわけではないからな。
>>17 せっかく主観だって断り入れてるんだから本音言おうぜ、川端はもっと下だろ?
21 :
吾輩は名無しである:04/12/26 19:49:18
宗教学者としてはともかく小説家としてのエリアーデはかなりつまらないと思うんだが。
すごーく卑近なレベルで、綿谷りさとか平野啓一郎を語るような基準で見て、
彼の小説は単に下手糞で低水準だと思う。
フランス語で小説家かなくてよかったね。
22 :
吾輩は名無しである:04/12/26 20:48:17
中上は国際的にはそれほど評価されてないし
>>22 そうなの?
フランス人が書いた「二十世紀を動かした思想家たち」に出ていたから、
結構有名なのかと思っていたよ。
24 :
吾輩は名無しである:04/12/26 21:05:06
フランス人が書けば鵜呑みにするのか
誰が書いたかが大事なんじゃないのか
25 :
吾輩は名無しである:04/12/26 21:06:46
川端はおもしろいとおもうよ。
フェティシュな感じの表現が生々しくてイイ。天然な感じ。
谷崎とかだとそのへんが巧すぎて逆に生々しさに欠けるんだけどね。
ああ・・三島もそうだねえ。
26 :
吾輩は名無しである:04/12/26 21:11:28
>>24 中上の国際的な評価について、ちょっと感じたことを述べたまでだ。
著者を忘れた私も褒められたものではないが、
誰が書いたかは、ここではさほど問題にすべきではないだろう。
28 :
吾輩は名無しである:04/12/26 21:15:31
ばななは日本でのみ過小評価。
29 :
吾輩は名無しである:04/12/26 21:17:45
>>27 日本で小林信彦が誰かを「20世紀を動かした政治家」という本に紹介したからといって
日本での評価が高いとは言えないだろう?
30 :
吾輩は名無しである:04/12/26 21:19:23
>28
笑ろた・・
32 :
吾輩は名無しである:04/12/26 21:48:29
>文学的に優れているか……そんなことよりも、自分たちの知らない東洋の文化を
>自分たちの期待通りに書いた作家だったから。っていう理由かも知れないじゃないですか。
まあこれに同意かな。エキゾチック・ジャパーン。
ある程度、地域的な意味でアジアに取らせたかったようだ。
ミシマも充分候補には挙がっていた。
著者はおろか、本の題名すら忘れたが、そう書いてあった。
34 :
吾輩は名無しである:04/12/26 22:00:12
著者も題名も知らないのに信用するの?
35 :
吾輩は名無しである:04/12/26 22:00:24
文学賞ってどこまでいってもくだらないよなあ……
36 :
吾輩は名無しである:04/12/26 22:03:25
>>4.6
内容についてちょっとしたコメントとかつけてもられるとすごく嬉しい。
ごめん、誤爆。
安部っちもAとBの間ぐらいに入れてちょんまげ
40 :
吾輩は名無しである:04/12/26 22:23:06
古井芳吉が過大評価
三島はBだと思う。
三島と安部が生きてたらとはよく言われるけど谷崎はどうだろう。
43 :
吾輩は名無しである:04/12/26 22:46:01
おまえら太宰もどっかに入れてやれよ。
44 :
吾輩は名無しである:04/12/26 22:51:19
太宰は海外での知名度が足りないと思う。
実力も足りません。
どうして綿矢りさごときが芥川賞を取れたのか?
ひとみタンにはノーベル賞あげるんるん♪
47 :
吾輩は名無しである:04/12/27 00:26:46
17のランクづけは説得力あるな。ほぼ完璧じゃないか。
川端をDくらいにすれば…
どんなに優れた作品書いても、デビュー作で受賞は無理だろうと思うのですが、どうでしょう。年齢とかも関係ありますよね?
49 :
吾輩は名無しである:04/12/27 03:33:59
フランス人がラシーヌやモリエールがシェイクスピアよりも格上だといっていることについて
50 :
吾輩は名無しである:04/12/27 06:54:56
>>48 ソルジェニーツィンは、実質的にはデビュー作でノーベル賞を受賞したようなもんじゃないか?
「イワン・デニーソヴィチの一日」を発表してからわずか8年でノーベル賞を受賞。
その間、次々と作品を発表はしていたものの、受賞の決め手になったのは「イワン・・・」だろう。
51 :
吾輩は名無しである:04/12/27 14:26:54
この板の看板の人だって似たよーなもん
52 :
吾輩は名無しである:04/12/27 16:04:42
川端はBくらいでしょう。三島もB 中上もなんとかB
ロブ・具理恵もB
春樹はC Bになるかもしれんが。
53 :
吾輩は名無しである:04/12/27 16:59:49
中上はぐんと落ちるだろう
54 :
吾輩は名無しである:04/12/27 17:02:26
三島は良くてもB。実質Cかな。駄作が多いし。
55 :
吾輩は名無しである:04/12/27 17:03:40
交換可能な技術レベルでみたら川端はばななと同レベル。
56 :
吾輩は名無しである:04/12/27 17:08:32
ばななが高レベルだということでは?
57 :
吾輩は名無しである:04/12/27 18:14:55
ぶっちゃけた話、ホントの中上健次の評価はどうなの? 国際的に。
日本では中上批判は皆無だよね。というかタブーかな?
海外に詳しいひとおしえて。
58 :
吾輩は名無しである:04/12/27 18:17:23
ぶっちゃけた 話
59 :
吾輩は名無しである:04/12/27 18:19:50
紫式部がS?
60 :
吾輩は名無しである:04/12/27 18:30:12
枕草子がM?
61 :
吾輩は名無しである:04/12/27 18:31:42
>54
ちゃんと代表作を残していれば駄作はいくらあってもいいとおもう。
金閣寺とかサド侯爵夫人とかが残ればいいのだから。
逆に、平均点が高いが、代表作がない作家は危ないよ。
例えば、中上健次とか。平均点は、三島より断然高いけど、
誰でも知ってる作品ないよね、中上健次。
62 :
吾輩は名無しである:04/12/27 22:00:35
個人的には中上は好きだけどノーベル賞の壁は越えてないな
63 :
吾輩は名無しである:04/12/27 22:02:41
まあCどころかDにもならない作家全体の90%を占めてるんだけれどね。
64 :
吾輩は名無しである:04/12/27 23:43:07
中上は壁を超える云々は別として、日本以外では大して読まれてない。
良くも悪くもドメスティック。
川端や三島は海外から見て面白い要素に満ちている。
65 :
吾輩は名無しである:04/12/27 23:48:14
西洋の小説技術うをどれだけ巧くフィードバックさせられたか、
みたいのだと川端は水準低い。
漱石・大江>春樹・三島>龍>川端
こんな感じだろ。龍以下。
三島は日本浪漫派を気取れるだけの技巧があったんだよ。
川端とは違う。
66 :
吾輩は名無しである:04/12/27 23:52:55
龍以下はさすがに…
龍のどこに小説技術があるのだろう
67 :
吾輩は名無しである:04/12/28 00:48:08
S: メルヴィル、ジョイス、カフカ、トルストイ、ドストエフスキー、ラブレー、ムージル、ポー、
ゲーテ、フローベール、バルザック、川端康成など。
A+:フォークナー、ガルシア=マルケス、ボルヘス、ナボコフ、クロード・シモン、ピンチョン、ベケット、
サルトル、ヴァージニア・ウルフ、夏目漱石、森鴎外、谷崎潤一郎など。
A:ロブ=グリエ、ジュネ、ガスカール、サロート、コルタサル、カルヴィーノ、カルペンティエール、
ヘミングウェイ、グラス、フォースター、ソルジェニーツィン、大江健三郎、安部公房など
B:ル・クレジオ、ソレルス、トゥルニエ、アップダイク、ジョン・バース、ヴォネガット、プイグ、
レム、ラシュディ、サラマーゴ、エリアーデ、坂口安吾、三島由紀夫、中上健次など。
――――――ノーベル文学賞レヴェルの壁――――――――――――
C:バーセルミ、エリクソン、アジェンデ、ケルアック、バロウズ、オンダーチェ、ドン・デリーロ、
パワーズ、古井由吉、横光利一、石川淳など。
D:村上春樹など。
・
・
J:コエーリョ、村上ドラゴン、吉本ばなな
68 :
吾輩は名無しである:04/12/28 01:02:49
プルーストは?
69 :
吾輩は名無しである:04/12/28 01:06:30
米アマの日本文学売り上げみると大江のが不思議
70 :
吾輩は名無しである:04/12/28 01:07:07
死んだ人間ばっかじゃねぇか。
71 :
吾輩は名無しである:04/12/28 01:09:47
とーますまんとかへっせとかじっどとかどうした
72 :
吾輩は名無しである:04/12/28 01:15:24
S: メルヴィル、ジョイス、カフカ、トルストイ、ドストエフスキー、ラブレー、ムージル、ポー、 プルースト、ジッド、マン、ヘッセ、
ゲーテ、フローベール、バルザック、紫式部など。
A+:フォークナー、ガルシア=マルケス、ボルヘス、ナボコフ、クロード・シモン、ピンチョン、ベケット、
サルトル、ヴァージニア・ウルフ、夏目漱石、森鴎外、谷崎潤一郎など。
A:ロブ=グリエ、ジュネ、ガスカール、サロート、コルタサル、カルヴィーノ、カルペンティエール、 ヴォネガット、
ヘミングウェイ、グラス、フォースター、ソルジェニーツィン、大江健三郎、安部公房など
B:ル・クレジオ、ソレルス、トゥルニエ、アップダイク、ジョン・バース、プイグ、
レム、ラシュディ、サラマーゴ、エリアーデ、坂口安吾、三島由紀夫、中上健次など。
――――――ノーベル文学賞レヴェルの壁――――――――――――
C:バーセルミ、エリクソン、アジェンデ、ケルアック、バロウズ、オンダーチェ、ドン・デリーロ、
パワーズ、古井由吉、川端康成、横光利一、石川淳など。
・
・
J:コエーリョ、村上ドラゴン、吉本ばなな
73 :
吾輩は名無しである:04/12/28 01:17:10
小説技術の具体的にどのへんがA.B.Cをわけるのか詳しく教えてください
74 :
吾輩は名無しである:04/12/28 01:23:43
坂口安吾を世界的に見てその位置にランク付けするのは冗談にしか思えない。
75 :
吾輩は名無しである:04/12/28 01:24:54
っていうかこれだけ時代が違う人間をごっちゃにすること自体がギャグ?(笑
76 :
吾輩は名無しである:04/12/28 01:25:49
春樹がそのうち受賞しそうな予感が。悪寒か?
受賞前に死んだ作家はどうなるのか、と思う今日このごろ。
77 :
吾輩は名無しである:04/12/28 01:36:28
春樹はあと一作渾身の傑作長編を書ければ受賞してもおかしくない。
島田雅彦が憤死してしまうのでできれば避けて欲しいが。
78 :
吾輩は名無しである:04/12/28 01:42:52
S: メルヴィル、ジョイス、カフカ、トルストイ、ドストエフスキー、ラブレー、ムージル、ポー、 プルースト、ジッド、マン、ヘッセ、大江健三郎、
ゲーテ、フローベール、バルザック、紫式部など。
A+:フォークナー、ガルシア=マルケス、ボルヘス、ナボコフ、クロード・シモン、ピンチョン、ベケット、
サルトル、ヴァージニア・ウルフ、夏目漱石、森鴎外、谷崎潤一郎など。
A:ロブ=グリエ、ジュネ、ガスカール、サロート、コルタサル、カルヴィーノ、カルペンティエール、 ヴォネガット、
ヘミングウェイ、グラス、フォースター、ソルジェニーツィン、安部公房など
B:ル・クレジオ、ソレルス、トゥルニエ、アップダイク、ジョン・バース、プイグ、
レム、ラシュディ、サラマーゴ、エリアーデ、坂口安吾、三島由紀夫、中上健次など。
――――――ノーベル文学賞レヴェルの壁――――――――――――
C:バーセルミ、エリクソン、アジェンデ、ケルアック、バロウズ、オンダーチェ、ドン・デリーロ、
パワーズ、古井由吉、川端康成、横光利一、石川淳など。
・
・
J:コエーリョ、村上ドラゴン、吉本ばなな
79 :
吾輩は名無しである:04/12/28 01:42:55
>>73 豊崎由美お嬢様に言わせればメタフィクションなら優れてるらしいよ。
80 :
吾輩は名無しである:04/12/28 01:43:54
龍よりはばななのほうがはるかに上。
というか龍は論外。
81 :
吾輩は名無しである:04/12/28 01:46:07
島田雅彦はFくらい?
82 :
吾輩は名無しである:04/12/28 02:01:32
ガルシアマルケスとバルガスリョサはSだと思う
クラス分けは不毛だと思うが
S: 川端、大江 (賞取った人たち)
A+:安部、三島、大岡、遠藤、井上靖(取れそうだった人たち)
――――――ノーベル文学賞レヴェルの壁――――――――――――
A:中上、筒井、谷崎、古井(賞はもらえないけど日本では別格)
B: W村上、バナーナ(世界で読まれとるけどなんか読む気しない)
C: 島尾敏夫、辻邦生、小川国男、野上弥生子、日野啓三、武田泰淳
開高健、後藤明生(外人が読んでも判りそう)
J:有象無象(世界から隠しておきたい人たち)
84 :
吾輩は名無しである:04/12/28 02:47:36
つ、筒井w
85 :
吾輩は名無しである:04/12/28 02:48:55
>>83 なんとなく、「A+」だった作家に魅力を感じるな。
最終候補になった作家には、日本人からすると意外なメンツがいるかも。
ん、それは突っ込まれるのがねらいです
日本の重要作(作家ではなく作品)主観で
S:雪国、万延元年のフットボール(受賞作)
A+:砂の女、豊饒の海四部作(受賞したならこれか?後は生涯の仕事を評価か)
A:細雪、羅生門、こころ、斜陽、檸檬、堕落論(単純に国内知名度)
B:こっから先はあなたが読まれるべきだと思う小説を入れてね。
88 :
吾輩は名無しである:04/12/28 03:19:36
芥川賞受賞作
89 :
吾輩は名無しである:04/12/28 03:24:39
日本の重要作(作家ではなく作品)主観で
S:雪国、万延元年のフットボール(受賞作)
A+:砂の女、豊饒の海四部作(受賞したならこれか?後は生涯の仕事を評価か)
A:細雪、羅生門、こころ、斜陽、檸檬、堕落論(単純に国内知名度)
B:芥川賞受賞作
ちなみに芥川賞の傑作を決めるスレでは
「杏子」「月山」「普賢」「飼育」「壁」なんぞが
人気のようですな
90 :
吾輩は名無しである:04/12/28 03:26:37
「日蝕」「蛇にピアス」「太陽の季節」だろ
91 :
吾輩は名無しである:04/12/28 03:44:57
飼育はA+ぐらいはいくだろうな
92 :
吾輩は名無しである:04/12/28 04:45:44
島田雅彦が、海外では、
大衆より上の知識人など5千人に読まれればよい、
とか言ってるらしいが、
島田雅彦は、海外では無名? どうなの?
日本の洋書店では島田本見かけないから。
93 :
吾輩は名無しである:04/12/28 04:59:50
梶井基次郎は海外での評価はどうなの?
94 :
吾輩は名無しである:04/12/28 05:44:59
コエーリョって読んだことないんだけど、
龍やバナナと並べられててかわいそうだと思った。
95 :
吾輩は名無しである:04/12/28 09:43:48
>>92 日本でも海外でも見捨てられた(苦笑される)
作家(との認識もない)です。
96 :
吾輩は名無しである:04/12/28 18:16:01
遠藤周作高すぎ
ばなーな低すぎ
俺の留学先ではばななは凄い知名度だったよ
教授も評価してたし
97 :
吾輩は名無しである:04/12/28 18:34:19
ばななはそんなに凄いのか?
先日NHKに出てたが、バカっぽかったぞ。
98 :
吾輩は名無しである:04/12/28 19:44:03
S: メルヴィル、ジョイス、カフカ、トルストイ、ドストエフスキー、ラブレー、ムージル、ポー、 プルースト、ジッド、マン、ヘッセ、大江健三郎、
ゲーテ、フローベール、バルザック、紫式部など。
A+:フォークナー、ガルシア=マルケス、ボルヘス、ナボコフ、クロード・シモン、ピンチョン、ベケット、
サルトル、ヴァージニア・ウルフ、夏目漱石、森鴎外、谷崎潤一郎など。
A:ロブ=グリエ、ジュネ、ガスカール、サロート、コルタサル、カルヴィーノ、カルペンティエール、 ヴォネガット、 安部、大岡、遠藤、井上靖
ヘミングウェイ、グラス、フォースター、ソルジェニーツィン、安部公房など
B:ル・クレジオ、ソレルス、トゥルニエ、アップダイク、ジョン・バース、プイグ、
レム、ラシュディ、サラマーゴ、エリアーデ、坂口安吾、三島由紀夫、中上健次など。
――――――ノーベル文学賞レヴェルの壁――――――――――――
C:バーセルミ、エリクソン、アジェンデ、ケルアック、バロウズ、オンダーチェ、ドン・デリーロ、
パワーズ、古井由吉、川端康成、横光利一、石川淳など。
・
・
J:コエーリョ、村上ドラゴン、吉本ばなな
99 :
吾輩は名無しである:04/12/28 19:47:02
S: メルヴィル、ジョイス、カフカ、トルストイ、ドストエフスキー、ラブレー、ムージル、ポー、 プルースト、ジッド、マン、ヘッセ、大江健三郎、
ゲーテ、フローベール、バルザック、紫式部など。
A+:フォークナー、ガルシア=マルケス、ボルヘス、ナボコフ、クロード・シモン、ピンチョン、ベケット、
サルトル、ヴァージニア・ウルフ、夏目漱石、森鴎外、谷崎潤一郎など。
A:ロブ=グリエ、ジュネ、ガスカール、サロート、コルタサル、カルヴィーノ、カルペンティエール、 ヴォネガット、 大岡、遠藤、
ヘミングウェイ、グラス、フォースター、ソルジェニーツィン、安部公房など
B:ル・クレジオ、ソレルス、トゥルニエ、アップダイク、ジョン・バース、プイグ、
レム、ラシュディ、サラマーゴ、エリアーデ、井上靖、坂口安吾、三島由紀夫、中上健次など。
――――――ノーベル文学賞レヴェルの壁――――――――――――
C:バーセルミ、エリクソン、アジェンデ、ケルアック、バロウズ、オンダーチェ、ドン・デリーロ、
パワーズ、古井由吉、川端康成、横光利一、石川淳など。
D:宮本輝
・
・
J:コエーリョ、村上ドラゴン、吉本ばなな
100 :
吾輩は名無しである:04/12/28 19:55:30
これはなかなかいい表だな
ランク付けてる香具師、フランスに弱すぎだな
102 :
吾輩は名無しである:04/12/28 19:57:56
パリは文化の中心地
103 :
吾輩は名無しである:04/12/28 20:05:07
Sのヘッセって車輪の下でのヘッセでしょ?
難しい文学のランク付けはよくわからんがヘッセってそんなに評価高いの?
駄目だよ
ヘッセは旧弊な教養主義者に人気が高い
それにサルトルが高すぎ
作家としてはカミュ以下だろ
ノーベル文学賞ランキングなら、
チャーチルとかベルクソンも入れないとな
106 :
吾輩は名無しである:04/12/28 20:52:42
S: メルヴィル、ジョイス、カフカ、トルストイ、ドストエフスキー、ラブレー、ムージル、ポー、 プルースト、ジッド、マン、大江健三郎、
ゲーテ、フローベール、バルザック、紫式部など。
A+:フォークナー、ガルシア=マルケス、ボルヘス、ナボコフ、クロード・シモン、ピンチョン、ベケット、 カミュ、
ヴァージニア・ウルフ、夏目漱石、森鴎外、谷崎潤一郎など。
A:ロブ=グリエ、ジュネ、ガスカール、サロート、コルタサル、カルヴィーノ、カルペンティエール、 ヴォネガット、 ヘッセ、サルトル、大岡、遠藤、
ヘミングウェイ、グラス、フォースター、ソルジェニーツィン、安部公房など
B:ル・クレジオ、ソレルス、トゥルニエ、アップダイク、ジョン・バース、プイグ、
レム、ラシュディ、サラマーゴ、エリアーデ、井上靖、坂口安吾、三島由紀夫、中上健次など。
――――――ノーベル文学賞レヴェルの壁――――――――――――
C:バーセルミ、エリクソン、アジェンデ、ケルアック、バロウズ、オンダーチェ、ドン・デリーロ、
パワーズ、古井由吉、川端康成、横光利一、石川淳など。
D:宮本輝
・
・
J:コエーリョ、村上ドラゴン、吉本ばなな
K:綿矢りさ
108 :
吾輩は名無しである:04/12/28 21:07:57
川端の良さがわからないなんて、どういうドンカンな感性してるんだろうね
大味小説だけがブンガクじゃないでしょう
モームはないのか...
セルバンテスもないのか...
デフォーは?
ゴーゴリもゴーリキもないのか...
ケストナやエンデは?
中国文学はないのか?
...
シェークスピアピアや、ディケンズなんて問題外なんだな
で、なんのリストだっけ?
110 :
吾輩は名無しである:04/12/28 21:38:39
>>1 ノーベル賞創設以前の作家はどうしましょう・・・
111 :
吾輩は名無しである:04/12/28 21:44:20
>>109 読まずに作った権威付けランキングリスト
>>111 じゃ川端と紫式部、はずしといたほうがいいんじゃね?
114 :
吾輩は名無しである:04/12/28 22:06:09
なんで春樹がなくなっちゃったの?
115 :
吾輩は名無しである:04/12/28 22:12:53
ケストナだのエンデだのはずいぶんと落ちるだろう。
さっき、英語でしゃべらナイトを見ていたら、
「知っている日本人の名前は?」という問いに、
イギリスのおっさんが村上春樹を挙げ、
ローマの少年が「三島由紀夫とセーラームーン」と答えていた。
作家はその二人だけだった。
117 :
島田雅彦:04/12/28 22:24:40
外人とは言え愚かな大衆のことは知らんよ。
私が問題にしているのは、あくまでも世界で5000人の知識人なのだ。
118 :
吾輩は名無しである:04/12/28 22:36:47
ローマの少年が「島田雅彦」って答えたら、笑うよな。
それより
ローマの少年が川端康成って答えたら
身震いするよ
120 :
吾輩は名無しである:04/12/28 22:50:38
>>118 そうしたら島田は10年はそれを吹聴し続けることだろう
121 :
吾輩は名無しである:04/12/28 22:52:22
島田雅彦は爆笑だなw
田中康夫でもおもろいな
122 :
吾輩は名無しである:04/12/28 23:56:12
フランスの作家ばっかりだな
ま、川端の作品は好きだけどね。
124 :
吾輩は名無しである:04/12/28 23:58:54
外人から見たらオモロなエキゾチックジャパーン
125 :
吾輩は名無しである:04/12/29 00:05:11
>>109 だからどんどん足せって書いてあるだろうが文盲め。
126 :
吾輩は名無しである:04/12/29 01:01:03
バナーナはもっとレベル高い!
とか
川端をバカにするなー!
みたいなレスは出てきたけど
ドラゴンを救うレスはでてきてないね。
127 :
吾輩は名無しである:04/12/29 01:27:46
>>108 川端の良さがわからないとは言ってないよ。嫌いじゃないしね。
ただ好意的に見てもこんなもんだろ、ってハナシ。
128 :
吾輩は名無しである:04/12/29 01:32:31
>>126 りゅ、龍もすごいと思うよ、
世界の坂本や中田ともマブダチだし…
作品は…あれじゃないかな、これからだよ。
129 :
吾輩は名無しである:04/12/29 01:45:51
今年の受賞者の話題は?ということでage
131 :
吾輩は名無しである:04/12/29 07:05:33
対人恐怖症を理由に欠席したそうだね。
そう言えば、日本の大○も、カール16世グスタフ国王から
メダルと賞状を授与されてたね。日本の国王には文句いってるのに・・・。
132 :
24:04/12/29 10:33:57
そういえば今年の受賞者の作品も映画化されたよね。
ピアニスト。なぜかドイツ語の作品がフランス映画。
ところが、大江の映画化とかはあまり聞かないね。
最近のノーベル賞作家の映画化はあるのだろうか。
トニ・モリソンのbelovedは評判良いのでそのうち見たいのだが。
133 :
吾輩は名無しである:04/12/29 10:47:26
S…ル・クレジオ
『物質的恍惚』の「沈黙」で、僕が死んでしまう時〜消えることのない全的物質の現存があるだろうは素晴らしかった
なんでB?
134 :
吾輩は名無しである:04/12/29 12:54:51
だから足したり入れ替えたりしろっつてんだろうが。
>>133 Sは無理がある
「物質的恍惚」はベケット「名付けえぬもの」には劣る
大江ってなんか評価高いな。俺の中では川端の方が上なんだが。
>>132日本の映画界のレベルじゃあ無理だろう。作ったとしても駄作。客も来ない。
137 :
吾輩は名無しである:04/12/29 14:40:29
ル・クレジオなんてのはせいぜい自転車のハンドルの
角度を変えてみた程度のもんだ……石原慎太郎
ケルテースイムレをA+かSに。
つべこべ言わずに『生まれなかった子どものためのカディッシュ』を読もう。いや読んでください。
>>138 それは思い入れが高すぎ
ならハインリヒ・フォン・クライストをSにしてもらわないと
自由にしていいんだと。
自分のを作ってコピペしろよ。
SでもMでも。
で、川端がノーベル賞とれたのは、実力はひとまず置いておくと
文壇に力があったからということなんでしょうかね?
ペンクラブでもいろいろ飛び回っていたという話も聞いたし。
大江はそういう意味では文壇権力はあったんだろうか?
彼はそんな気はききそうにないんだが。
面倒見がよさそうにも思えないし。
このへん事情通の意見をマジで聞いて見たい。
141 :
吾輩は名無しである:04/12/29 16:51:20
僕が死んでしまう時、僕の知り合いだったあれら物体は僕を憎むのをやめるだろう
僕の生命の火が僕のうちで消えてしまう時、僕に与えられていたあの統一を僕がついに四散させてしまう時、渦動の中心は僕とは別のものとなり、世界は自らの存在に還るだろう
……もはやなにものも残らないことだろう
僕があっただろうところのものの彼方に僕を運ぶような傷跡一つ、思い出一つ残りはしないだろう
そして、いつの日か…
−その日は必ず来るのだが−
世界からは人間の姿がみえなくなるだろう
人間の文明や征服の数々は人間と共に滅びてしまっているだろう
人間の信仰、疑惑、発明等の数々は消え失せていて、もはや人間のものはなに一つ残っていまい
他のたくさんの事物が生れ、そして死んでゆくだろう
他の生命形体の数々が姿を現わし、他の考えの数々が流通することだろう
そしてその後無定形の存在の共同体のうちに再び統合されてゆくのだ
それでも世界は常に存在するだろう
それでも常になにものかがあることだろう
およそ考えうる限り遠い時間と空間との奥にも、なおも物質、消えることのない全的物質の現存があるだろう
J・M・G Le Clezio
from L'EXTASE MATERIELLE
142 :
吾輩は名無しである:04/12/29 16:54:05
自意識過剰の中学生が書いたポエムだな。
ル・クレジオはDでいい。龍未満。
143 :
吾輩は名無しである:04/12/29 17:14:23
>>142 ゴルァ( ;∀;)=●
一応
>>141は俺が出逢った文章の中では最上級のものだ
死に対する感じを本質的に真っ正面から鋭くついてる
144 :
吾輩は名無しである:04/12/29 17:16:18
龍未満なんてそうそういないぞ
龍いじめすぎだよ。誰か擁護しろ。俺は無理だ。
147 :
吾輩は名無しである:04/12/29 18:43:11
>>146 ある評論家が春樹批判に比べ龍批判があまりないのは
業界の暗黙の了解事項って言ってた。
春樹は批判しても問題ないが龍はヤバイ。
業界人の保護対象作家。
擁護になってるかオレの書き込み?
議論できるほど読んでない...
152 :
顔面偏差値:04/12/30 05:55:10
80 丹羽文雄
70 島田雅彦 太宰治 芥川龍之介
60 中谷彰宏 乙武 森村誠一 藤本義一
50 三木卓 村上龍 吉行淳之介
40 色川武大 赤川次郎 スティ−ブンキング
30 井上光晴 落合信彦
20 団鬼六 埴谷雄高 川端康成
10 村上春樹
5 和田勉 松本清澄 田中康夫 宅八郎
0 白木みのる 川端康成
153 :
吾輩は名無しである:04/12/30 07:47:28
なんで二人いるんだよ。
154 :
吾輩は名無しである:04/12/30 11:44:22
スレから外れるが、今日本で「文学」を書けてしかも
それを海外に評価されうる資質を有しているのは
乙武ではなかろうか。
乙武が小説を書いたら中上も評価しただろう。
155 :
吾輩は名無しである:04/12/30 16:47:44
ランク付けは日本人からやってはどうか?
ノーベル賞って出来レースだけど世界の目は確実に引くし、
世界に読ませたい日本人の小説家は(少なくとも俺は)三島や川端じゃないよ。
156 :
吾輩は名無しである:04/12/30 16:59:42
編集長:『ファウスト』Vol.4の発売日、11/26は今週末です!
というわけで今日は製本所さんまで『ファウスト』の製本立ち合いに行ってきたところです。
野々村:本がマテリアルに完成していく瞬間は何度見てもいいものですね。
編集長:美しい!
野々村:それにしても、表紙のリードが「早くも独走態勢! 文芸雑誌推定実売部数No.1達成!」だなんて、
Vol.4はいつにもまして挑発的ですね。いいんですか?
編集長:そのリード、まあ半分は洒落だけどね。
野々村:残りの半分は皮肉でしょ! また余計な敵をつくるようなことやらかしちゃって……。
いつものことながら編集長は傾奇(かぶき)すぎです。
編集長:しかし、これでVol.1の刊行から一年間、『ファウスト』の編集をやってきたことになるけれど、
文芸雑誌の世界って、単純に数字だけでみたら本当にしんどい世界だね。昨年一年間を通して、
雑誌単体で採算がとれた雑誌は『ファウスト』だけだと思う。
野々村:読者の目線から見ても、なんとなくそんな窮状は察してはいましたけれど……それは純文学、
一般小説、ライトノベルの世界を問わずですか?
157 :
吾輩は名無しである:04/12/30 17:01:17
編集長:そうだね。僕のいう「文芸雑誌」とは小説が半分以上掲載されている、
小説を売り物にした雑誌すべてのことだけれど、
そこでナンバーワン雑誌になった『ファウスト』Vol.3の数字から察するに……
通年で雑誌単体で商売になっている編集部は『ファウスト』以外には確実に存在しないだろうね。
これは『ファウスト』が最高の「作り手」と「受け手」に恵まれた結果ですけれど。
野々村:なんだかただの自慢話に思えますけど。
編集長:いやいやいや、違いますよ。率直にいって、ある種の「奇跡」が起こったと思うわけです。
まあ、Vol.3で『ファウスト』が数字的に文芸雑誌の世界の頂点に立ったとき、
その世界の現状に対して空しさすら感じてしまったことはまぎれもない事実だけど……。
野々村:ふむふむ。
編集長:まあ、今やまんが雑誌だって雑誌単体で商売になっているところは少ないらしいから、ね。
「寒い時代だと思わんか……」
野々村:我々はやりたいこととやるべきことをしっかりやっていくしかないですよね。
編集長:そういうこと。数字は気にしなきゃいけないことだけれど、気にしすぎるのは馬鹿げている。
膨張政策をとらないかぎり成立しない商品は、企画として成立させてはならない。
野々村:数字の奴隷になってはいけない、と。
158 :
吾輩は名無しである:04/12/30 17:02:10
編集長:そのとおり。つまり……数字的には立ち行くことが難しい世界だからこそ、僕たち「送り手」側の人間は、
なにを・なぜ・なんのために発信していくのかを自覚的に、
つきつめて考えていかなければならないんだな、と……。
野々村:なんだか編集長が輝いて見えますよ! (珍しい!)
編集長:照れるなあ。さて、ここで話がもどるけれど、返品になった本がマテリアルに裁断されていく瞬間は
何度見ても悲しいものだからね。僕はああいう光景をすこしでも少なくするためだったらなんだってしたいね、
微力だけど。……って、ちょっとしめっぽくなってしまいましたが、「Live at『ファウスト』@講談社」に
多数のご応募ありがとうございました!
野々村:なんと国境を越えて遠路はるばるタイから参加される方もいらっしゃるという……。
その人、万が一抽選に洩れてしまったらいったいどうなさるおつもりだったんでしょう……?
編集長:その抽選ですけど、今回は会場に席をちょっと多めにならべれば、なんとか全員お招きできそうです!
当日はちょっとばかり窮屈になってしまうかもしれないけど、
それもまた「ライブ」ということでどうかよろしく!
招待状はすでに全員に発送済みです。
野々村:そういえば今日、乙一さんから編集長宛に宅配便が届いていましたけど、あれは何なんですか?
編集長:『ファウスト』Vol.4第一特集の「文芸合宿」の光景を収録したDVDです。撮影はオール乙さん。
編集も乙さんがしてくれたの。ありがたいね。おそらく、このイベント以外では二度と見ることができない
スーパー・レア映像です!
野々村:(どれどれ……と、iMacでDVDを再生して)いやー、すばらしいですねえ。乙一さん、多才だなあ!
これはウケますよ!!
編集長:なんだよ、僕にも見せてよ。
なんと乙一・北山猛邦・佐藤友哉・滝本竜彦+西尾維新の五氏がそろいぶみ!
159 :
吾輩は名無しである:04/12/30 17:03:04
野々村:いや、これはすぐにイベントスタッフのところまで僕が持っていきますよ。
編集長がなくしちゃったりしたら一大事でしょ?(ククク……)
編集長:(?)
野々村:とにかく、当日はみんなで盛り上がりましょう!!
編集長:ライブにいらしてくれるみなさん、どうかよろしくお願いします。
[email protected] まで質問メールを送っていただければ、イベント中に(恒例の?)質問タイムで
あなたの質問メールを取り上げるかもしれません。
小説家の皆さんに「これぞ!」という質問のある方はどうぞ! ……というわけで
今回はもうひとつ、ビッグニュースがあります。
『ファウスト』Vol.4の刊行を記念して、11月28日(日)に合同サイン会を開きます。
160 :
吾輩は名無しである:04/12/30 17:14:10
誤爆?
>「文芸合宿」の光景を収録したDVD
内輪受けっていうかマニアックだね相当。
売れようと思ったらヲタクに頼るしかないのか。
161 :
吾輩は名無しである:04/12/30 17:20:25
俺たち凄いぜ凄いよな凄い凄いっていってるファウストはなんか憎めない。
162 :
吾輩は名無しである:04/12/30 20:30:29
なんか不快だな、いきなり宣伝見せられるのって。
せめて冒頭に一言あれば、ちょっとは印象ちがうのに、強引にだからな、オレは無視だ。
>>155 読ませたい日本人って誰なんだろう
ランク、作ったら、たたき台としてまずは。
ところで今の若い作家の人は、洋書を原語で読んでたりするのかね?
村上春樹が読んでるのは知ってるが・・・
164 :
吾輩は名無しである:04/12/30 21:25:39
舞城は読んでる。
言語じゃない洋書があったら、ワシに読ませろ。
大笑い。もう訂正もしないよ。
ごめんね。
167 :
吾輩は名無しである:04/12/30 21:36:35
いまの若い子はそんな頭いいほうじゃなくても普通に英語読めるでしょ。
作家になる子は読んでるんじゃないの。
169 :
吾輩は名無しである:04/12/31 02:11:46
村上龍の厚顔無恥さはノーベル賞に値すると思う。
170 :
吾輩は名無しである:04/12/31 02:19:10
村上龍の顔のでかさもノーベル賞級だと思う。
171 :
吾輩は名無しである:04/12/31 02:58:05
村上龍は身長164cmくらいでちゅ。ちっちゃいでちゅ。
172 :
吾輩は名無しである:04/12/31 07:30:37
神田・三省堂で村上龍のサイン会あったとき、村上龍みたけど、
顔でかくて、背ちっちゃくってもうビックリ!!
明けオメ
叩き台というわけじゃないですが…
川端の日本日本した小説がオリエンタルな外人ウケで受賞しているという前提ね
(大江のくりあがり受賞はまあいいとして)
A:脱民族、人間的普遍性を掲げる作家として左派系安部公房(日本では絶後)
B:欧米的な神に日本的寛容さを提示できた中道左派遠藤周作(これも絶後か)
C:川端を突き詰めたような右傾向三島由紀夫(平野が標榜してんのか?)
D:創作の量と質を保てた、プラス歴史小説から大衆物まで幅広く書けたエンターティナー井上靖(世界からの目はわからん)
E:戦争と向き合い、ヒロシマオキナワには頼らん硬質作家大岡昇平(ごめん代表作しか読んでないや)
一応候補者を僕の好きな順に並べました。
後は83のCランクに挙げた人達も好き
井上靖って死後評価がどんどん下がっていると思う
169〜172
電波っぽい喋りかたが美香っぽいねw
文壇BARからきたの?
哀愁のエクリチュール
いいじゃないか。川端がノーベル賞取ったのは妥当じゃないか。
他に誰が該当するんだよ。
日本初のノーベル文学賞だぞ。日本の美を十分伝えられる作家じゃないと
ダメだ。書いてる事も真面目じゃないとダメだ。
「雪国」「伊豆の踊子」
川端が最高じゃないか。
で、受賞した時のスピーチが「美しい日本の私」。
最高じゃないか。
亡くなった作家も含めて、ノーベル賞に一番値する作家が川端じゃないかと
いう気もする。この賞をやれるのは川端、漱石、三島くらいだろう。
小倉優子主演「伊豆の踊りんこ」
>>178 元旦にBSで「伊豆の踊子」放送してたな。(潮騒と続けて)。
吉永小百合バージョンだった。俺的には山口百恵の方がいい。
文豪ナビとかいうのを出すのはいいが、
そのくせ新潮は、川端、谷崎、芥川に限っては相当数絶版にしているだろう。
谷崎は、中公文庫が一杯だしてくれてるが、川端作品は、書店で探そうと思って
も有名作品しか無い。
新潮文庫の発行ナンバー「1」がついてるのが川端の「雪国」だろ。
今回、文豪ナビに当然その川端も入ってる。
それなのに、川端作品は少ししか刊行されてないのは酷いんじゃなのか?
「東京の人」は?「川のある下町の話」は?
「浅草紅団」だって新潮からは無いしな。話にならんよ。
本来なら新潮文庫の棚に三島由紀夫と同じくらいの分量が並んでてしかるべき
なんだが。
かなり不満だな。
70年日米安保の2年前にノーベル賞受賞。
テレ朝のたけしの番組によれば、西側社会同化政策の一環としての
日本人ノーベル文学賞受賞ということになるのか。
当時存命中の作家で海外にも紹介されていて、
年の功からすれば川端だろう。
181 :
吾輩は名無しである:05/01/03 16:55:14
川端は、15歳までに両親、姉、祖父母が全員死んじゃった。
母子家庭とかでも大変なのに、完全な孤児・・・。
かわいそうだろう。ノーベル賞くらい受賞してもいいだろ。
ただし、孤児にはなったけど遺産はたくさんあったので生活には
困らなかったというのはちょっとうらやましいかも。
逆に考えると、15歳、今でいえば中学生・高校生くらいで、親に
も干渉されず自由に生活して、文学の勉強を思いきりできたから
ノーベル賞受賞にまで到達できたのかもな。
日本文学の本質と運命
『古事記』から川端康成まで
マリア=ヘスス デ・プラダ=ヴィセンテ 著
http://www1.ocn.ne.jp/~kup/sinkan/809nihon.html この本では、「川端>>>>>三島>(越えられない壁)>>有島武郎ら白樺派糞文学の数々」
と評価されてました。
外国人の日本文学研究者である著者にとって、有島武郎なんてのは
読んでも ち っ と も 面白くないのだそうです。
「日本文学らしさ」が全く無く、どこの国の小説なのか分からんと。
ということは、そういう「幻想の日本文学らしさ」が受賞の鍵だったという可能性は
ますます強くなるね。
もっとも、川端、三島、谷崎が「エキゾチックさ」を兼ね備えた文学として海外に受け入れられ、
春樹、ばなななどはもっと普通の文学として浸透した、などという言説は今に始まった
ものではないけれども。
もう日本にオリエンタリズムは生きてないし
そう考えると受賞させといて正解かな
大江みたいなタイプはたっぷり増えるぞ逆に
185 :
吾輩は名無しである:05/01/04 15:22:11
とりあえずノーベル賞受賞作は全部文庫で読めるようにしてよ
186 :
吾輩は名無しである:05/01/04 16:48:52
187 :
吾輩は名無しである:05/01/04 23:32:22
雪国ってたしか未完じゃなかった?それでノーベル賞なんて美味しすぎ。
今の世によるべなく、索漠としたその日暮しをする一人「末期の眼」
なぜ戦争が川端の作品に影響を及ぼさなかったのだろうか。
階級闘争への志向はなかったのか。
雪国は昭和12年、日華事変の年。
平和に対する文化人としての活動も、大江と比較してはるかに日本人らしく、
共感をもって迎えられたと思う。
定本雪国となるまでの経緯を見ると>187のように簡単には貶められないな。
多くの作品に対して川端は蜜柑発言をしているしね。
まあ、大した作家だった、というのが一般的な評価だろうな。
敵は龍胆寺にあり、くらいかな。ダークサイド。
189 :
吾輩は名無しである:05/01/05 02:53:06
川端康成の「眠れる美女」は
三島由紀夫が代筆したとの噂もありますが本当ですか?
『雪国』あたりは伊藤整の代筆らしいですし・・・。本当ですか?
うそ。
新潮文庫の「眠れる美女」では巻末に三島由紀夫が解説えお書き、
「雪国」では伊藤整が書いてる、とそういう偶然性はある。
俺的には川端が、他人(しかも著名な作家)なんかに代筆させるだろうか?
の疑問がある。そういう部分で川端はしごく潔癖な男なはずだから。
雪国は未完のようだけど十分ラストらしいラストになってると思うんだがな。
二人の女とはその後どうなるのか?という部分で続きは読みたいけど、そうすると
作品がだんだんセコクなっていくような気もする。同じ意味で言えば漱石の「こころ」
も未完という事になるんじゃないのかな? 先生の未亡人と「私」は結ばれるなんていう
想像上のストーリーなどが出てくる。でもつまらなそう。
雪国もあれでいいよ。
訂正。
解説えお書き→解説を書き
代筆でもいいじゃない
作品は生きたし
川端の名前で読むわけじゃないし
>>193 そうそう。そのように思える気持が大切だよなァ。
穿った見方をすれば、どの作家のどの作品だって、ゴーストライターが影にいた
なんて可能性はあるわけだし。
「川端康成 眠れる美女」で発表されたんなら、俺らは素直にそれらを楽しめば
いいだけだ。
「古都」が代筆なのは公然の秘密だけど、「雪国」については知らない。
代筆ならあんなに何度も直さないんじゃないの?
>>195 「古都」って代筆なのか...
初めて知った。
根拠あるんでしょうか?
>>198 ☆ チン マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < 根拠まだ〜?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 公然の秘密 |/
根拠って言われても、ネット上のソースは知りません。あるのかどうかすら。
そのほかに根拠をと言われても提示できません。
私などが簡単に入手できるような証拠があるわけないでしょう。
とにかく、ある研究者の方から、実際に代筆した人と会って話をしたと聞いたのです。
それでは「公然」の秘密にならない
202 :
吾輩は名無しである:05/01/07 17:10:27
大江はマルケスをえらく尊敬しているようだが、
マルケスは日本の作家では川端を最高に評価している。
203 :
吾輩は名無しである:05/01/07 17:28:55
>202
ということは、川端 > マルケス > 大江、ってことですね。
大江は悪い意味での外国の作家かぶれで彼の小説の手法ってのは
先人の海外の作家の真似事にしか過ぎないんですねえ。
川端先生はエロ作家だと思いますが、彼独自の文体というものが
ありますから評価に値します。大江は論外ですが。
205 :
吾輩は名無しである:05/01/07 18:14:48
実際、ガルシア=マルケスのような作家から見て
中途半端に手法が似てる大江とか面白いわけがない。
まぁ西洋オカマよりいいだろう。
207 :
吾輩は名無しである:05/01/07 22:51:10
ノーベル賞を受賞してからもテレビドラマの台本なんぞ書いているガルシア=マルケス
マルケスは「眠れる美女」が好きらしいね。
吉屋信子が川端の代筆してたって聞いたことあるけど。
三島じゃないの?
昔は大家の弟子が師匠の名前で作品を書いたりしたらしい。
内田憲太郎や中里恒子、梶山季之なんかが代作したようだ。
でも代表作はどうだろう?近しい人たちとの対談なんかを読むと
そうは思えないけどねえ。
代作
代筆
口述筆記
紛らわしいね。
学術書だと監修ってのは名前貸しだけどね。
代作しても死後はさらすものだよ。それが礼儀。
>>211 あいまいな表現だね。だれがだれにたいする?
公表については出版社(川端の場合は新庁舎かな)からの圧力はあるだろうね。
川端が亡くなっても関係した人たちは生きているわけだけど、
統一的に礼儀で括れる性格の話題ではないな。
>>212 作品は商品でもあり芸術でもあり文化でもある。
商品としての面だけをみればあなたの言うとおりだよ。
>>213 いやね、作家本人は亡くなっているわけだ。
代作したひとが、川端が亡くなってから
実はあれは私が書いたんですってさらせってか?
芸術文化を言うなら、日本の風習としては
故人に対して失礼ではないのかな?
親族はそっとしておいて欲しい。故人の
名誉にかかわることなら波風立てないで、と思うだろうし
研究者は事実関係を当然知りたいとおもうだろう。作品論、作家論
書いてたらやり直しだもんね。
だけど優先順位からはやむをえないかもしれない。
以上のようなことを踏まえて言っているわけ。微妙じゃないか?
そりゃあ代作したひとが墓の中まで持ってゆく秘密だとでも思っていたなら、
好きにしてくれてかまわないけどさ、
こういうところで話題になっているところを見ると、あることないこと喋ってるんだろ。
「公然の秘密」なんて言っているんじゃダメだよ。
>>215 代作者のことを言っているわけだね。まあ、そのとおりだとおもうけど。
>195の話が事実なら、詳細を明らめてほしいものだね。
もれは「古都」が大好きだし、川端の言動からは代作とは思っていなかったから。
>194のように単なる読者としてならそれでもいいと思うけれどねえ。
>>210 二葉亭四迷の「浮雲」の表紙には坪内雄蔵って書いてあったしね。
昔は、それほど著作権というか著者が誰であるかを
気にしてなかったらしくて、仲間内ではよくあったみたい。
硯友社なんかでも名前を貸したり、そのお礼に他の作品で名前を借りたり
ってことがあったらしいよ。
だから川端の場合死んでずいぶん経ってるのに
いまだに噂ばかり流れているのが変なのさ。
あれはわたしが書いたんですなんて目の前の男が告白したって
オレだったら信じないね。
そう主張したいなら堂々と発表して、
川端の遺族に嘘つきとたたかれろよ。
そうしないなら黙ってろ。
今、「小説の研究」を読んでいて、これはすごいと思っているが、
まさかこれは代筆ではあるまい。
後半の作家と作品のところで川端にとって先輩にあたる作家をけっこう
「斬って」いるので、おいおい、大丈夫かよと思ってしまう。
ノーベル賞作家も、中堅作家だったときがあったんだなと思わせる。
>>217 菊地寛は川端や横光の兄貴分であったところから、川端が菊地の
代作をしたって話も読んだことがある。
>>218 おれは代作はあったと思う。活字で公表している人もいるしね。
問題は代表作と目されている作品群(文庫化されているようなもの
もその一部と考えていいかもしれない)の中に代作が含まれている
かどうかってところだと思う。「雪国」を>195のように言うのは論外だ
と思うけれど、「古都」や「眠れる美女」のその手の話は、同時代に
生きているものの責任として明確にしておくべきだと思う。
できればね。
>>219 いい作品だから代筆じゃないという理屈は成り立たないだろ?
だから三島が...なんて話が出てくるわけだ。
大体、川端の作品をいじくれるのは編集、出版関係、弟子と
されている連中だと思うけれど、みんな文章に関しては
一家言をもつ専門家ばかりだろうから、作風を故意に
合わせようなんぞと考えたとしてごらんよ。藪の中になっちまう。
>>220 そのとおり。「古都」「眠れる美女」クラスになると、はっきりしてもらわないとな。
どうせデマだろう。
菊池寛の新潮文庫「藤十郎の恋・恩讐の彼方に」の解説の署名が吉川英治となってるけど、
実は菊池寛自身が書いてるんだよね。
これは大学の講義で知ったことだけど。
代作の逆か。名義借り。
ttp://www.orcaland.gr.jp/~morris/nikki/0310dry.htm 【口きかん】矢崎泰久 ★★★☆ 「わが心の菊池寛」と副題にある。著者は「話の特集」の
編集者としてくらいしか知らずにいたが、菊池寛とはかなり深い係わりを持っていたようだ。
父が菊池寛の側近で、母は菊池寛の愛人の妹、筆者の名付け親が菊池寛で親しく謦咳に
親炙していたとのこと。
Morris.は菊池寛といえば中学の国語教科書で彼の短編を読んで感心したものの、その後は
どちらかというと軽んじてきたような気がする。「文藝春秋」のボスとして、交友関係が広く、
豪快な金の使い方や、競馬会の大立者だったり、戦争中は大政翼賛会的活動したりと、
なんとなく胡散臭くすら感じていた。
本書を読んで菊池寛観が変わったわけではないが、それなりに面白い人物である事には
間違いないことがわかった。若い日の男色好みや、友人であった物集高量とのかけあいなどは
興味深かった。
しかし、本書で一番印象に残ったのは、菊池の愛人の佐藤碧と梶山季之が川端康成の
新聞小説の大部分を代筆していたということだった。戦前にも龍胆寺雄が川端の代作を
したという話は読んだことがあるが、戦後も同様のことが公然の秘密みたいに行われていた
ことに驚いたのだった。
>>225 ありがとう。でも孫引きだね。ウェブサイトの記事は読書感想文のようだ。
「口きかん」というのは一応フィクションという位置付けで書かれているね。
戦後の年譜をみると、新聞小説はあまり無いね。
主なものをひろってみると、
舞姫 昭和25,6年 朝日
東京の人 昭和29,30年 北海道、中部、西日本各新聞
女であること 昭和31年 朝日
古都 昭和36,37年 朝日
くらいかな。梶山が亡くなったのは昭和50年だから、
ここに挙げたものは代作の可能性がある、といっているわけだ。
眠れる美女は新聞発表ではないので除外する。気になっているのは「古都」だ。
...続く
「古都」については、新聞社の原稿を見れば一目瞭然なんだが、残ってるんだろうか?
反証として、北條誠「川端康成ー心の遍歴」二見書房 を上げておこう。
...
「古都」執筆中が、氏の最近での健康の谷間であった。そのころある日、
福田屋にうかがうと、
「困ったことになりました。」
ゲラ刷りに手を入れられておられた氏が、珍しく苦い顔であった。
「時々こうやって、手を入れて直さないと、登場人物の名前も
しょっちゅうまちがってしまってね。」
...
しかしよく聞けば、「困った」というのは、そのことではなかった。
...
他人まかせにしているようには思えないけどな。
228 :
吾輩は名無しである:05/01/12 19:18:29
【日本の恥部】ノーベル賞も『団塊』飛ばし【50代】
日本人のノーベル賞受賞者で、はじめての戦後生まれ(田中さん)が現れました。
しかし彼は、1959(昭34)年生まれ。
受賞者一覧をみて判る通り、1940〜50年代前半がすっ飛ばされてしまいました。
世代人口も多いというのに、彼らは一体何やってんでしょう??
官庁・企業や教育界では、今現在この世代がトップとして君臨していますが、
隠蔽等の不祥事ばかりです。
彼らには既に研究心や向上心は無く、今の地位を守る事しか考えていません。
はやく引退して頂かないと、日本が駄目になってしまいます。
団塊世代の方々は、この表を見て恥じていただきたい。
【ノーベル賞日本人受賞者と生まれ年】
湯川秀樹 1907 朝永振一郎 1906 川端康成 1899
江崎玲於奈 1925 佐藤栄作 1901 福井謙一 1918
利根川進 1939 大江健三郎 1935 白川英樹 1936
野依良治 1938 小柴昌俊 1926 田中耕一 1959
( ´,_ゝ`)プッ
>>228 ほんとだねえ、がんばらなくちゃねえ。(恥;
ほら、>228レジュメをさっさとだすんだ。
え、わからない?どこがわからんのだ。見せてみろ...
かくして冬の研究室の夜は更けていくのであった。
>>227 梶山や碧子さんだって、いくらなんでも作品を冒頭から結末まで全部代作したってわけではなかろうよ。
見通しだけは川端がつけて、あとはまかせたとか。
井原西鶴みたいなもんじゃないの?
碧子さんはまだ生きてるよね……。
>>230 菊地、川端の事情はそんなものだったと思うんだけれどねえ。
作品=F(作家)
でしょ。作品論怖くて書けないんじゃないかと。
>>224 ちょっと探したけど、見つからなかった。
「菊池寛の航跡」か「菊池寛のうしろ影」かに出てると思ったんだけど。
もっと前の研究かもね。
>>231 ええっ、そうなの?
だから川端研究ってノーベル賞作家なのにあまり盛り上がらないのかな。
>>232 話題にしていたのは新聞小説。
>226
川端の研究・論文は非常に多いと思うよ。
○最近の研究書
田村充正+馬場重行+原善「川端文学の世界」全5巻 勉誠出版
もれは3巻目しか持っていないが¥3200 高かった...
○論文集
川端文学研究会編「川端康成の人間と芸術」教育出版センター
これは¥4000(古書で¥2000でした)
○文献目録
林武志編「川端康成戦後作品研究史・文献目録」教育出版センター
これも¥6800。古書もかなりの値段だと思う。
○全集
全35巻で古本でも20マン円前後。買えない...
「定本雪国」と「古都」、羊牧社から岡鹿之助装丁の豪華本が出ている。
代作でこんなものを作るかなとおもうんだけどねえ。
>>234 へぇ。けっこう出てるんだね。
川端が専門、っていう先生を一人も知らないから、あまり盛んな気がしなかった。
>>235 ノーベル賞受賞が1968年
亡くなったのが1972年
30年以上も前になくなっているからねえ。
だけど膨大な量の関連文献があるよ。
いま流行の研究対象作家はだれなんだろう。
誰か川端康成の雪国について教えてくれ〜
夜の底が、白くなった。
240 :
坑夫:05/01/18 17:30:02
明かりをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、...
文が完結していないという意見を聞いたことがある。
今週発売のSPA!の坪内祐三と福田和也の対談で
川端の盗作について話してるよ。短いけど。
坪内によると、川端が若手から小説を買ってたって。
>>241 誰から何をいくらで買ったんだ?
領収書でもあるんなら新事実だな!
同じこと蒸し返すのはやだぜ。
ドナルド・キーンの「日本を理解するまで」新庁舎
川端と三島の、美の受け取り方の違いを述べていて
外国人の視点が興味深かった。
誰からいくらで買ったかは書いてないよ。
坪内ってここ見てるのかな?
福田さんに作家の値打ちって作品がありますよね。
川端はどんな評価なんでしょうか。
作家の値打ちは生きてる作家しか扱ってないよ。
247 :
吾輩は名無しである:05/01/19 15:30:09
まあ大江健三郎ごとき駄文書きが受賞してる時点でノーベル文学賞なんかクソだけどな。
>>247 おれは川端がもらってよかったと思う。
西欧諸国はもちろんだけど、川端の研究者が
中国や韓国にも増えてきているようだしね。
日本の文化を理解してもらうという意味で
貢献しているからそうバカにしたもんでもないとおもうよ。
大江はねえ...
雑誌浪曼1973.11号に川端の「日本小説史小論」という卒論が
見つかったときのことを香男里さんが書いている。構成は
序論21枚
平安時代27枚
鎌倉時代8枚
室町時代13枚
江戸時代13枚
計92枚(400字詰め原稿用紙)
滑稽本言及で中断だそうだ。
最近の東大文学部の卒論ってどんな感じなんでしょうか?
250 :
吾輩は名無しである:05/01/20 15:39:27
雪国今から読みます
川端は下手でもキチガイだから受賞したんだよ。
252 :
吾輩は名無しである:05/01/20 18:13:10
遅レスで悪いが、
>>132 >ところが、大江の映画化とかはあまり聞かないね。
調べたら大江原作の映画は4作品あります。
静かな生活(1995)
飼育(1961)
偽大学生(1960)
われらの時代(1959)
さらに??なのは、出演作品もあるみたいなのです。
http://movie.goo.ne.jp/cast/109211/ >>219 >今、「小説の研究」を読んでいて、これはすごいと思っているが、
>まさかこれは代筆ではあるまい。
残念ながら、代筆です。「新文章読本」「小説の構成」ともども、
川端の理論的な文章は、彼の周りにいた批評家たちが書いてたらしいです。
序文だけは本人が書いているのは間違いありませんが……
代筆については実しやかに「定説」扱いされてるが、
ソースがないじゃん。「なんか川端っぽくない」だとしたらどうしようもない。
川端は新進作家見つけてきたり、小説批評家としても認められてたんだから、
論理に重きを置いた文章を書いてもおかしくないと思うけどなあ。
それと川端自身の文章はまた別の問題だし。
>>252 「小説の研究」って川端の書いた序文あるんですか?
講談社学術文庫には収録されていないのかな?
ちなみにまえがきは香男里さんが書いているけれど...
「新文章読本」の解説は伊藤整が書いているけれど、
「...この書は、珍しく進んで書いた積極的な気配の強いものである。...」
とありますよね。
「新文章読本」は他者の筆になったとは考えにくいのでは?もっとも
珍しく、とあるからほかの「理論的な文章」は伊藤らが書かされていた
可能性、高いよね。
それから新聞発表の「舞姫」も執筆当時の状況があとがきに
詳しく書かれているので、代作はないと思う(16巻全集)
256 :
吾輩は名無しである:05/01/20 19:52:40
>>254 いますぐ出てきたのは「小説の構成」だけなので、
「小説の研究」の方は分かりませんが、
「小説の構成」スティルス社、1983年には、
川端の昭和16年7月付けの署名入り序文がついています。
あたかも、私が書いたのはここまでですよ、という感じです。
「新文章読本」が代筆だというなのは、
誰かがはっきりと書いていた気がするので、
ちょっと本棚探してみます。
一般に(昔の)文壇ギルドの中では、代筆は、
名前を貸した方が好意を持って、
売れずに食うのに困っている仲間を助けるために、
行っている場合が多いのでしょうね。
>>254 いますぐ出てきたのは「小説の構成」だけなので、
「小説の研究」の方は分かりませんが、
「小説の構成」スティルス社、1983年には、
川端の昭和16年7月付けの署名入り序文がついています。
あたかも、私が書いたのはここまでですよ、という感じです。
「新文章読本」が代筆だというなのは、
誰かがはっきりと書いていた気がするので、
ちょっと本棚探してみます。
一般に(昔の)文壇ギルドの中では、代筆は、
名前を貸した方が好意を持って、
売れずに食うのに困っている仲間を助けるために、
行っている場合が多いのでしょうね。
ごめん、ごめん、同じもの投稿してしまったわ。
>>257 文壇のそういう慣習はあったろうし、川端の人柄考えりゃ当然かもしれない。
おれは川端が書いてないなら作品リストからはずしたいだけ。
やむをえず妥当と個人的に考える基準は口述筆記のみ。
下書きや代作(代筆と同じ意味と考えている)は少なくとも
協力者の氏名がわかるとありがたいんだがな。
雪国で川端が参照しているというので
鈴木牧之編撰「北越雪譜」岩波文庫。
雪が生活に編みこまれているよう。寒がりなので
雪国には住みたくないと思ってしまった。
逆のケースで、川端が仲間の作家の代筆をしたこともあったんだろうな。
>>261 (1)板坂剛 「極説三島由紀夫」と「真説三島由紀夫」夏目書房
(2)矢崎泰久「口きかん」飛鳥新社
(3)佐藤碧「人間菊地寛」新潮社と「瀧の音」東京白川書院
で
(3)は(2)で言及のあったもの。
(2)には川端が菊地の代作をしたと読める記述があるね。
「東京の人」については、かなり代作確定的な表現をしていると思った。
(1)を見るとちょっとショックだった。
「古都」については、川端の遅筆をもとに、第三者が助けたと読める
記述があるけれど、明言はしていない。三島が「眠れる美女」を書いた
かもしれないというのはこれにある。
情けなくなってきた...
この問題は結構難しいと思う。
どこまで誰が何をしていたか、明確にはできそうも無い。
本人と関係者がやむをえないと判断して現状があるわけだ。
名誉や著作権もからみそうなので、傍証が提示できない以上、
俺は議論をやめにする。いくつかの関連著作を揚げたが、
真偽は不明(誰が読んでも事実を確信できる表現になっていない
という意味で)なので、無定見に話をすすめた不明を恥じるばかりだ。
「御免なさいね。私考え直して来たの」
266 :
名無し物書き@推敲中?::05/02/12 01:04:22
yi
268 :
名無し物書き@推敲中?::05/02/12 01:25:30
8y
269 :
吾輩は名無しである:05/02/12 01:33:40
多分典型的な日本人だったから
>>263 「代作はある程度は確かに存在する」って知っておけばいいよね。
私らは別に研究者じゃないんだし。
「川端だから素晴らしい」と思ってた作品が、代作だと分かった途端につまらなくなるんなら、
最初からたいして読めてないってことでしょ。
一読者にとって、大事なのは作者よりもまず作品のはず。
それに、「作者」っていうのは、代作でもその人っぽければよしとされてしまうような、
境界のあいまいなものだと分かっておくべきだろうし。
井原西鶴が実際に筆を取ったのは「好色一代男」だけで、あとは西鶴が筋を提示した後、
執筆自体は弟子がやっていたんじゃないかっていう説(森銑三だっけ?)は有名だけど、
だからといって「一代男」以外の作品価値が下がるってことはないわけで……。
やっかいなのは「作者」に入れあげてしまっているファンくらいでは。
>>270 なぐさめていただいて?ありがとう。
読者は研究者、批評家、PR担当など、あらゆる顔を持つ可能性があると思います。
川端の時代、代作はあった。若手の飯の種であろうが、理由はどうでもよいけれど、
誰かが言っていた通り、作家が故人となったら、著作権者が、同定できるものと
できないものを区別するくらいはするべきじゃないのかな。
龍胆寺によって「空の片仮名」は代作だ、と公言されているのに、川端の全集に
入れるのはおかしいでしょう。最新のもの、もっていないのでわからないけれど。
作品理解のうえで、誰が書いたのか、は非常に重要な要素だと思います。
それは作家の個性が作品に反映する可能性があるからです。
君子面するつもりはないけど、凶悪殺人犯の手記がいくら面白くても、買って読んだり
批評したりはしたくない。そしてそれが芳しくない読み方だとは思っていないのです。
正しく作者を伝えることって、後世への基本的な責任だと思いますけどね。いまは
面白半分レベル、物好きのあら捜しみたいな状態だと思う。
ついでなんだけれど、龍胆寺の「M・子への遺書」で空の片仮名の代作暴露が
川端の逆鱗にふれて、文壇を追い出されたってどこかで読んだけれど、その
うしろに秀子さんに川端と離縁したら俺のところへこいといったらOKした、
のような冗談表現があって、怒ったのはむしろこちらの部分じゃないかな、
という気がする。失礼だよね。
川端が実際になんと発言したかはしらないけれど、文芸時評では文才を評価
していたし、三島にしても川端を内心はどう思っていたか定かではないけれど、
残された文章を読む限りでは先輩作家に対する表敬がよくわかる。
それがまあ、大人の対応でしょう。
一応読んではみたけれど、たんなる暴露話の部分に目がいくので、文学作品
としてはどうなんだろうか。
そこへいくとやっぱり「古都」や「雪国」はいいなあ、となったところで。
結局さ、川端なんて志賀直哉と同じブランド名だけで幅を利かせていた
だけの「小鳥を飼ってのどかに生活しているだけ」の親父だったんだよ。
川端の小説に出てくる男って実際にいそうでいない男ばかりじゃん。
まあ政治力だけはあって地位を安定したものにする手段には長けていた
んだろうけどね。でもこいつが日本を代表するような作家かねえ。
274 :
吾輩は名無しである:05/02/12 13:02:33
>>273 川端の文章が読めるかどうかは、川端から読者への挑戦と考えてもいいと
思う。雪国なんぞをぱらっと読んだくらいで分かるのは年季の入った、老人だけ
かもしれない。確かに川端の代表作は取説じゃない。達意を主眼に置いては
いないね。夜の底が白くなっただなんて、なにを言っているんだろうと思うよな。
でも、そのワンセンテンスがいまだに話題になるわけで、「あのあざとさが、けっこう
年増の点数を稼ぐのよ。」(KATSUbyあだち充)的な部分はあるね。
戦前は横光の弟分だったくせになあ。偉くなったもんだ。
本人も「私は横光君の追随者として記憶されるだろう」などと言ってたものだが。
>>276 世話になったらしいからね。
横光さんももっと長生きしていいのを書いてほしかったね。
「頭ならびに腹」なんて面白くて好きだな。
278 :
吾輩は名無しである:05/02/13 05:38:08
川端みたいなのを「これが日本ですよ〜」って売り出していくのって馬鹿みたい。
279 :
吾輩は名無しである:05/02/13 05:40:53
「新文章読本」読本読めばわかるけど川端はただの馬鹿。
谷崎の読本は別格だとしても、読本の出来は
井上ひさし=丸山才一>三島由紀夫>>>川端康成
281 :
吾輩は名無しである:05/02/13 10:22:45
生きた川端康成を知らないから、その人となりは伝聞でしかなく
今となっては知るよしもないが、川端康成の文章を読むと、いつも
その感受性の鋭さに驚かされる。そのキラキラきらめくような天才が
日本文化のセピア色の映画のような、地味でその文化のなかに生い立ち
をもたないと習得できない習熟性をもった枠のなかにきっちりと矛盾
なくはめこまれている。
天賦の才能と日本文化への習熟が自然に地味に合わさることで、世界では
異質に見える日本文化が普遍性をもつことを世界の人たちに気づかせた。
東洋のはての国のユニークな文化のなかでも、人間はやはりどうしようも
なく人間である。そしてその人間のやりきれなさが東洋のはての国では
西洋とは違った方法で取り扱われている。西洋人からみたら、とっても
信じ難い東洋人であるが、川端康成の世界を通してみたら、日本人の
やり方には、西洋人にない「洗練」があり、西洋人が日本文化について
目を見開いて、「彼等(日本人)の流儀」に共感と新しさを感じたの
だろう。川端康成の作品は地味だが、地味であるということがまた価値
がある。派手に日本文化の洗練を強調した作品よりも、地味さがより
日本文化の洗練をひきたてていると思う。
282 :
吾輩は名無しである:05/02/13 14:22:53
>279
丸谷才一のその本に、川端の文章読本は代筆だそうだ、
と注意書きに記してあったな。
断定はしていないけど、わざわざ書いているところをみると、
ほぼ真実だろう。
どうでも良いけど、「眠れる美女」のような大傑作が三島?or誰かの
代筆を含んでいるなんて、ちょっと信じられない。。
しかし川端本人は嫌っており、反面、三島は公に絶賛していることから
怪しいところもあるのか、、作品の価値は下がらないはずだけど。
>>281 地味かな?
普遍性ねえ...日本と言う国がある限り、日本文化という枠組みは
存在するけれど、川端が描こうとしていたのは伝統的な日本の美
だと思う。それの消滅に危機感を抱いていたんじゃないかな。
美そのものは普遍性をもつかもしれないけれど、
伝統的な日本の美はなくなってしまったら
二度と取り返せない。そんな類のものだと思う。
いいものがかならずしも生き残れないのは事実だろう。
新しいものがどんどんと出てきて、文化は常に変質している。
車、薬品、コンピュータ、思想など、多くの文明文化を必要以上と
思えるほどに日本は輸入している。安吾は喜ぶだろうけどね。
でも、できれば100年後の人とも「雪国」の感銘を共有したい。
多分漱石はそんなものは「ほろびるね」と言うだろうけれど。
このへんの苦悩は同根と思う。
284 :
吾輩は名無しである:05/02/13 17:49:01
>>283 普遍性・・というのは、かわらないという不変性とはちがいます。
すべてのものに共通して存することです。ただ日本文化を書こうとしても
東洋のはての変わった文化だと色眼鏡でみられがちですが、川端康成の
燦然たる天才が合わさることによって、日本文化が理解できるユニークと
言い捨ててしまうことが出来ない、世界的に普遍性をもった文化だと
理解されることになった、川端康成はその功労者のひとりだと思います。
そして、彼の天才が表に出すぎないところが日本文化の洗練をより印象づけて
いると思います。それは外国人に対してだけではなく後世の人が読んでも
同じ感動を与えるのではないかと思います。はしばしにキラキラ光る
鋭い感受性。それがきっちりと昔の日本の生活のなかに組みこまれてある。
昔の日本人は仮面のような静かな表情のしたで、こんなにも感受性豊かに
暮らしていたのか、時代や風俗は変わっても、今の自分たちの気持ちの動きと
少しも違うところはないではないか。と、遠い昔に共感と興味をかきたてられる
ことでしょう。
285 :
吾輩は名無しである:05/02/13 18:27:16
左翼ってなんで北朝鮮の話題を避けるん?
286 :
吾輩は名無しである:05/02/13 18:28:56
太宰治に糞味噌に叩かれてたけど
仲悪かったの?
芥川賞の選評か何かで、自身の作品を否定的に評価されたからだったような・・・
記憶がおぼろげなので違うかもしれない。
>>284 おれも川端は好きなんだが、あなたの言っていることが
さっぱりピンとこない。
無理に文化に普遍性を持たせようとしていないか?
>>285 スレ違いじゃないか?
大江スレにでも行くと返事が返ってくるかも。
>>286 青空文庫に太宰のカウンタクレームが収録されてるね。
昔太宰が芥川賞欲しさに選考委員だった川端に「賞を取らせて下さい。」
と哀願したにも関わらず川端が無視したから悪口を言うようになった
んだろう。川端が太宰の私生活を批判したんで太宰も負けずに「小鳥を
飼う生活が・・・云々。」ってやり返したんだよな。
川端の言い分の方が正しいと思うけど、太宰って案外攻撃的な性格なん
だよな。その攻撃的な性格が最後は自分の方に向いちゃったと・・・。
しかし川端はその後、太宰の「女生徒」を絶賛したよ。
ほとんど手放しの誉めよう。
時評家にとってこんな作品に出会える喜びは一生にそう何度もないとかなんとか。
太宰は、芥川賞事件以後に川端についてなにか発言してるんだろうか。
>>291 川端の人柄は知らないけれど、後進の作家を育てようとしたこと
は確かだろう。時評を読むと無名には優しく、有名にはかなり手厳しい。
日本は和の社会だから、川端が力量以上の評価を受けているとしたら
それは世話になった仲間たちが恩義を感じていたからかも知れない。
文壇政治かもしれないが、別にいいんじゃないかと思う。
ほかの世界も似たようなものだし。下を見ればきりがない。
上は、、、あまりないんじゃないかな。
「名人」は碁を知らなくても読めますか?
294 :
吾輩は名無しである:05/02/20 17:53:10
>>291 理解してくれるのは川端だけだとか言ってた気がする。似かよるものがあるとか
太宰って案外簡単に尻尾を振っちゃう男だからなあ。川端は太宰を手懐けられると
誉めてみたんじゃないの。まあ『女生徒』はそういう思惑とは関係無しに優秀な
作品だとは思うけど。三島なら「僕は太宰さんの文学は嫌いなんです。」と
本人の前で言い、終生その態度は殆ど変わらなかったけど太宰は昨日の敵とも
今日は簡単に握手出来ると思う。川端は三島に「楯の会」の結団式に来てくれ
るように依頼されるんだけどもそれを断固として断ったらしい。きっと三島
の精神状態が極限まで来ている事を敏感に察知したんだろうね。
川端が若かりし頃の三島を気に入って、それなりにプッシュしたり贔屓にしてやって
たのは、一重に三島が真摯で誠実な態度を持って川端に接したからだろう。
一方川端は、太宰に対しては、ちょっと精神分裂気味の若手作家という部分を見抜き、
且つあまり律儀でもない接し方及び態度でこられたので、放っておいた。そしたら(太宰に)
もの凄い敵意を持って嫌われたんだよな。逆に川端はこの太宰の妙なキレ方を知って、
「やっぱりあいつに近づかなくてよかった。」と改めて思ったわけだよ。で、三島のような
律儀な青年には心を許していく。
川端も後年三島がどんどんビッグになっていくのを焦りながら見つめるわけだけど、それが
68年のノーベル賞、どちらが貰えるか、で両者激突のような図式が図らずも出来てしまった
んだよな。皮肉だよ。でも人生の縮図じゃないか。で、川端がもぎ取った。三島が自決した。
川端もその後自殺した。・・・・・。
>>294 それ言ったの太宰じゃないだろ。
檀一雄が太宰に「川端なら理解するはずだ」って言って、川端に見せることを薦めたんだよ。
川端への文句は太宰らしい文章なものの、そのあざとさも目に付いてガキの戯言になっちゃってる。
>>296 何の本の受け売りだ? それとも妄想か?
298 :
吾輩は名無しである:05/02/28 10:09:45
>>297 あ、まじ?すまぬ、これからは気をつけて書き込む。
川端さんはうちの高校の先輩なんだ。馬鹿にするな。
お前らのほうが馬鹿なくせに。
俺も馬鹿だが、自覚してるから違う。
お前らは自覚せずに、他人の批判ばかりしている。最低だ。
川端ほどこの世を軽蔑していた作家は他にいないだろ。芥川以上だな。
三島は川端のことをしつこいくらいに厭世家と評している。他に退廃的とか背徳的とも。
厭世的で人間嫌いって言えば永井荷風だろ。
荷風は谷崎潤一郎の作品を激賞した事があったけど谷崎の作品は昔
退廃的で背徳的だと非難された事があったな。実際は川端作品の
方が厭世観が伴っているせいか退廃的で背徳的なんだけどね。
谷崎の方が寧ろ何処かで人間を信じていると感じさせる面があるな。
302 :
吾輩は名無しである:05/03/01 10:01:01
永井荷風なんて、親の財産で好き放題生きていたボンボンだろ。
川端の悲惨すぎる生涯にくらべたら……。
> 永井荷風なんて、親の財産で好き放題生きていたボンボンだろ。
それも1つの人生のあり方
どんな状況であれ
304 :
吾輩は名無しである:05/03/01 12:42:33
親の財産で生きてたボンボンは萩原朔太郎もそうですね。
親は世間体も考えていい就職口でないと働かせなかったらしい。
今で言うニートかもしれないが金の苦労だけが苦労では無いのだ。
金と引き換えに大事な物を失っている人間は沢山いる。
太宰も大金持ちのボンボンだろ。だけどその生涯は幸福とは思えなかったぜ。
第一さ傍から見て悲惨そうに見える奴でも心の中では幸福感に浸って生きて
いる奴もいるんだし、逆に裕福で何も不自由の無い環境に育った奴にだって
不幸な奴は大勢いるんだよ。川端の文学は厭世的だ。川端小説に登場する
男っていそうでいないような奴が多いし、リアルに事象を描写するって事
に興味が無かったんだろう。まあだから彼の文学作品は魅力があるんだけど。
306 :
吾輩は名無しである:05/03/01 17:44:06
いや、実際はそうなんだろうけれどね、
だからこそ川端は太宰を好まなかったんじゃないかな。
つまり、金持ちのボンボンのくせに不幸面してるあたりが。
川端って、あれでしょ、13歳かそこらで、
親、兄弟、祖父母をすべて失って孤児になったんだろ。
お互い不幸だったとはいえ、やっぱりその質が違うわな。
307 :
吾輩は名無しである:05/03/01 18:05:49
たまたま着物を着ていたから
308 :
吾輩は名無しである:05/03/02 13:18:55
>>306 不幸というより、甘えてるように感じたのかな?
まあ、当然「甘え」もあっただろうな、太宰には。
子守のタケさんが言うには依存心が凄く強い子供だったらしいし。
川端みたいに幼少の頃に係累の殆どを亡くし、頼る者が誰もいな
いという育ち方をした子供は自立心が早く芽生えるのだが、大人
の顔色を読む性格になるらしい。結果として彼は厭世観を持つに
至るのだが。川端の小説が何処かしら幻想的なのは現実という
ものを嫌悪しているからかもしれない。
310 :
吾輩は名無しである:05/03/02 15:36:43
川端が大宰を嫌ったのは同族嫌悪なんじゃないかな?
どっちも女的な臭いがする。
311 :
吾輩は名無しである:05/03/02 17:29:38
三島の太宰への同属嫌悪はわかるが、
川端は違うと思うなあ。
いや、根拠はないけどね。
あ、でも川端は言うほど太宰を嫌ってたわけでもなさそうだよね。
太宰が一方的に川端に逆恨みしてた感じがする。
川端は太宰の「女生徒」とか絶賛してたらしいし、
三島の極度の太宰嫌いには、ちょっと辟易してたとも聞く。
当時、川端は既に大家だったんだからさ、好きになれない人種とは
考えていたとしても同じ次元で喧嘩はしないでしょ。三島が太宰
に噛み付いたのはやはり「似過ぎていたから」だろうね。
川端は三島の師匠格に当たるが流派は違うような気がする。三島
は寧ろ谷崎潤一郎に近い感覚を持った作家だと思う。
313 :
吾輩は名無しである:05/03/02 18:45:21
川端のような作家は、もう日本には二度と現れないだろうな。
彼の作品価値がどうであれ、川端がいなかったら、
三島も梶井も北条もなかったわけだし、芥川賞だってなかった。
日本文学の発展に貢献したという点では、
少なくとも白樺派が束になっても、川端にはかなわないだろう。
314 :
吾輩は名無しである:05/03/02 18:45:41
三島は寧ろ谷崎潤一郎に近い気がする
↑これすごいわかる
だって三島は谷崎と鴎外をもっとも尊敬してたんだもの。
川端康成の功績は多くの新人を世に輩出するのに一役買ったって
事もあるよな。まあそれが自分の文壇での地位を安泰にする為の
政治活動の一環だとしてもさ、三島みたいな才能を送り出した
ってのは川端の慧眼だぜ。三島が尊敬して止まなかった谷崎だけ
れど、彼はデビュー作を激賞してくれた永井荷風同様に文壇と
積極的に交流しない作家だったんだよな。だから弟子らしき作家
は誰もいない訳。川端は自分と作風が違う作家でも積極的に押し
出したよね。案外クールな人で、三島が川端の「みづうみ」を
「破綻した作品で評価出来ない。」って言っていたのを伝え聞いて
(石原慎太郎からね)「ああ、三島君にはあの作品はダメでしょう。
ダメに決まってます。」と言ったらしい。川端と三島って作家同士
の距離を置いた付き合いだったんだな。
太宰の芥川賞への執着は異常だよ。
師匠格の佐藤春夫に、もし取れないのなら死んでやるみたいなことを書き送ってる。
田舎者だから都会で成功しましたって報告する為にも賞が必要だった
んだよ。それに実家から散々仕送りを受けていた手前、プー太郎を
やってますとも言えないしな。まともな理由で太宰を落選させた川端
だったんだけど被害妄想的に逆恨みされて迷惑だったろうな。
まあ太宰って人は遺書にまで公私に渡って世話になった井伏の事を
「井伏さんは悪人です。」って書くような人だったからなあ。
319 :
吾輩は名無しである:05/03/03 13:20:42
しかしあれだな、BとCの間って低いな
320 :
吾輩は名無しである:05/03/03 13:36:29
太宰って「人間失格」読むと達観してそうなのにね。
川端は冷ややか。でもどっちも最後は自殺。
人間って分からないものだ。
321 :
吾輩は名無しである:05/03/03 13:49:42
大江よりは全然マシ。どうして大江健三郎ごときがだろ。
安部公房や遠藤周作が取った方がよかった。
322 :
吾輩は名無しである:05/03/03 17:27:04
いや、大江もなかなかすごいぞ、実際。
あんな妄想大爆発の作家は、そうはいない
323 :
吾輩は名無しである:05/03/03 17:36:49
つか、川端も大江も、マニア向けなんだよな。作風が。
なんつーか、大衆受けはしない感じ。
それだからノーベル賞なのか、それなのにノーベル賞なのかはわからないが。
安部、遠藤、谷崎、(三島も入れてもいいかな)あたりは、
別に文学好きじゃなくても、面白く読めると思うんだが。
伊豆の踊り子はどこがいいのかまったくわからん。
雪国もそれほどよくなかったな。
山の音、千羽鶴、片腕、禽獣とかはかなりいい。
325 :
吾輩は名無しである:05/03/04 00:44:01
>>323 安部は余り一般ウケしない気がするんだが…2ちゃんでは(も)評価高いけどさ。
遠藤・谷崎・三島・太宰あたりが誰でも読む作家じゃない?
とか言ってみた。
326 :
吾輩は名無しである:05/03/04 02:03:07
ノーベル賞は、外国語に移植しやすい書き手に有利でしょ。
古井由吉なんて絶対無理。
そういう意味でも、次の日本枠は春樹。
327 :
吾輩は名無しである:05/03/04 02:15:09
安部なんかは確かに外国語に移植しやすそうな文体だな。
つか、安部の文章じたいが翻訳みたいな感じだ。
村上春樹はなんていうか、うわなにをすrjごhgやめfd
谷崎は作品的に考えてもノーベル賞は獲れないでしょ、川端に
比肩する作家だとは思うけども。大江は個人的には好きじゃ
ない作家だけど翻訳者が有能だったんだね、彼は元三島作品
の翻訳者だったんだけど。だから三島は「(川端の)次に
ノーベル文学賞を受賞するのは俺じゃなく大江だよ。」って
予言したんだなあ。その通りになったがね。
329 :
吾輩は名無しである:05/03/04 06:46:41
なんつうか川繋がりってことだな。
いや、谷崎が初めに貰うと目されていたわけで。その前に死んじゃったけど。
331 :
吾輩は名無しである:05/03/04 12:55:11
西脇順三郎はどうなん?
確か、ノーベル候補になったよね。
でも俺、こいつの詩を読んだけれど、
さっぱりわからなかった。
こまった。
332 :
吾輩は名無しである:05/03/04 13:43:04
>>324 待たせてる女ができて、雪国の良さがわかった。
333 :
吾輩は名無しである:05/03/04 14:11:03
>>1 文壇の権威だったからでしょ。
太宰がそれに一人で立ち向かったけど
ものの見事に抹殺された。
今は春樹が太宰とは違うやり方で一人でがんがってる。
太宰は川端のことを芥川賞落選の腹いせ以外になんか言ったか?
むしろ志賀直哉のことをさんざんけなして仲間の坂口安吾にたしなめられた
エピソードの方が有名だと思うけど。
太宰が一人で立ち向かったとかほざいてるアホな太宰信者がいる
ようだが、立ち向かっちゃいねえんだよw
ただ芥川賞獲得を川端に哀願して冷淡にあしらわれたので
後に逆恨みして川端の悪口を書いただけの話だろ。
どう考えても川端の方が道理が通っているんだよな、太宰は
お坊ちゃまの傲慢さで「僕がこんなに頼んでいるのに無視し
やがって!」とか考えたんだろうな。
「如是我聞」で志賀直哉を批判したのは納得出来るけどね。
太宰は過去が過去だから文壇の主流に属するのは不可能だって
悟って大家を批判する事にしたんだろうな。
336 :
吾輩は名無しである:05/03/05 00:50:09
まあ、川端が太宰を落選させたおかげで、
今日の太宰治の評価があるわけだな。
太宰が芥川賞をとってたら、
はたしてここまで大物になっていたかどうか。
337 :
吾輩は名無しである:05/03/05 01:47:22
>>335 文壇の主流を位置付けるのは,その書き手ではなかろう・
そして,その位置付けに反駁した訳ではない・・・・太宰は・
>>336 まぁ,そのあたりだな!
よくぞ言ってくれた!
そこまで言えるのだから
>>335二反問の一つでも言って!
そこまで言えるのだから,
338 :
吾輩は名無しである:05/03/05 01:51:03
太宰は実家に対するテイメンがあった。
つまり<金>を欲望していただけだな。
339 :
吾輩は名無しである:05/03/05 02:03:18
で、スレタイとずいぶん話がずれたけれど、
川端ははたしてノーベル賞にふさわしかったの?
俺としては、川端康成という人物にはかなり魅力を感じるわけだが。
ノーベル文学賞が人に与えられるなら、川端はあり。
ノーベル文学賞が作品に与えられるなら、川端はなし。
ってところ、です。
340 :
吾輩は名無しである:05/03/05 02:07:17
ジャパンマネーだろ
341 :
吾輩は名無しである:05/03/05 02:13:40
>>339 に反問はないですな。
まさに,そのとうりですから・・
しかし,そのあたりを理解していない人があまりにも多数かと,
いま,思ってます。
>339
しっかり作品読んだことないだろ。
駄作は多いけど、評論家筋も恐れた作家だよ。
海外での評価でいうと谷崎より上、大宰、三島と同じくらいだったか。
とにかく、川端で駄目なら、ほかに誰もいないんじゃないの。
「雪国」が最高傑作だろうが、「眠れる美女」、超短編の「心中」
などの凄さが一般にはあまり理解されていないのが残念。
343 :
339:05/03/05 04:36:26
>>342 ああ、ちょっと図星です。
いや、でも「山の音」「雪国」「古都」
「伊豆の踊り子」「掌の小説」あたりは読んだ。
でも、俺の感性が鈍いのか、どうも印象が薄い。
文体も上手いっていうより、なんか変だ。(褒めてるんだぞ)。
でもなんだろ、この人には底知れぬ孤独というか、
狂気に近いものがあるってのは、なにかしら感じるし、
三島や谷崎以上に、俺は評価してるんだが。個人的には。
あー、だからさ、
前にも出てたけれど、一般受けしないのよ、川端は。
だからね、ノーベル文学賞を谷崎か三島にしておけば、
異論はなかったと思うんだ。
あったかもしれないけど、川端以上にはなかったと思うよ。
三島と安部がとってればなぁ…
本当になあ。奥底深い孤独感と言うか、厭世観を感じさせるよな
川端作品には。実際はドロドロしたものが内面に渦巻いている
のだろうがそれを上手くぼかして表現するのが川端文学の真髄
なんじゃないかな。三島や谷崎ってのは案外分かりやすい。
川端作品は一読しても何を志向しているのかが分かりにくい。
何もかも詳らかにしない点が良いんだよね。
346 :
吾輩は名無しである:05/03/05 08:55:02
川端康成の雪国は、ヘミングウェイの一連の作品を完全に凌駕するほどに
凄い作品だよ。ノーベル賞なんて貰って当然。
というか、それこそ太宰ごときと一緒にすんなよな。
新感覚派とか言ってただけあって前衛的だな。
掌編はシュールなのも多いし。水晶幻想とかはなんじゃこりゃ?って感じだった。
349 :
吾輩は名無しである:05/03/05 13:27:54
受賞できなくて三島は相当凹んでいたと聞くけど、やっぱり自分が受賞できると思ってたからだろうな。大江の受賞を予想できるくらいならさ。と何となく思った。あんま詳しくないから、こんな事しか言えないが
自分は川端の方が、好きだけどね。短編も勿論いいし。
350 :
吾輩は名無しである:05/03/05 13:49:53
500万円のバイオリンと2億円のストラディバリウスを聞き比べて、
500万円のバイオリンのほうがいいと言い張っているみたい。
川端康成のノーベル賞受賞で思うことは、世界には日本文学に対しても
「目利き」が沢山いるということの驚き。世界には優れた人たちが沢山いる
のだなあという尊敬の念。こと文学ということに関する限り、それぞれの文化の
枠は枠にすぎず、共通するなにかは変わらない。
川端を選んだひとは「目利き」だと思うし、「川端康成ごとき」と言ってしまって
省みる気持ちがないというのは、なんともったいないことなのだろうかと思う。
351 :
吾輩は名無しである:05/03/05 15:39:03
ああ その事
スウェーデン大使館から届いた賞状みたらね
先頭に小さくIGって印刷してあったって
352 :
吾輩は名無しである:05/03/05 16:18:49
>>351 それは、賞状に印刷していたのではなく、その人のメガネに
IGって小さく印刷してあったというのではなかったっけ?
七 みんなで荒らそう2ちゃんねる掲示板
人
女 ●各板で話題に沿わない荒らし方をする。
監 ●ポイント:過去レスを見ずに書き込むとうまくいく。
禁 ⇒新入りはなくなるだろう。
殺 ⇒普通にスレ返すのはプロ固定。
害 ⇒妙な荒れ方するのはプロ固定。
・ ⇒とりあえず2ch擁護するのはプロ固定。
犯
人 ●2、3書き込んだら後は寒く無視。
‖ ⇒すると東京プラス会社潰れる。
西 ⇒監禁中の女プロ固定も解放される。
村
博
之 ______________________________________
>347
評価もそうだが、作品自体に人気があったようだ。(芥川のように)
川端は逆にプロ向けだね。
もっとも大宰は早くに亡くなったから、ノーベル賞とは縁がないままに
終わってしまったのだが、今でも海外で読まれてる。
「海辺のカフカ」の文庫が出てたので、買おうと思ったのだが、
「海外でも云々」と裏表紙にあって買うのをやめた。
たしかに海外で絶賛とか全米が泣いたとか絶対に負けられない戦いとかはうざいな。
357 :
吾輩は名無しである:05/03/05 23:01:21
どうしてノーベル賞ごときが川端の評価を左右できるのか?
358 :
吾輩は名無しである:05/03/05 23:06:41
ノーベル章ごとき、とか言うなら、ry
賞的には意味の無い賞だからね、ノーベル文学賞。今年はどこの国が取るって決まってんだから。
川端の凄い点はあらゆる観念の呪縛に捕らえられなかったって事かな。
だから時代によっていろんな思想が流行しようがそれらに囚われずに
創作出来たんだよね。川端は根本的に人間を信じていないので人間が
作り出した主義、主張や思想なんぞを寄せ付けなかったに違いない。
だからある思想に耽溺する事無く意識が明敏なまま小説を書く事が
出来る。作家ってのはファナティックな部分も持ち合わせていなければ
創作ってのは極めて困難な作業になる事が多いんだけど、川端だけは
醒めた視線で事物を描く事が可能だった。おそらく「文学」という観念
すらも相対的に処理していたのかもしれない。
「右手」とかいう短編、村上春樹ぽかった
年代順から言えば逆だろ、村上春樹が川端の「右手」という短編の
文体を真似したと・・・・。
春樹の手法の何パーセント分かは(なんかこの表現まで春樹みたいになっち
まった・・)、川端から盗んだものだろうな。しかも多くの割合で。
だが春樹はそれ以上に、アメリカ文学の影響を受けてる奴だから。
川端が凄いのは、日本人的な、日本人チックな小説を創作し続けたこと。
漱石とか明治の作家は、英語の(モーパッサンとか)作品を読んでヒント
を得て、それを模倣して小説を作っていた。
だから、少し西洋チックな小説だった。
だが川端は、そのラインを超えて、日本人独自の小説を作った事に大いに
貢献し、また傑作も残したわけだ。
まどろっこしい説明になったが、要するに西洋人が漱石や荷風の小説を読んで
も面白くないが、川端のを読むと、いかにも日本的で衝撃を受けるそうだ。
だから川端は日本人初のノーベル文学賞に値するんだ。
川端だから可能なんだよ。
川端は達観した厭世観の持ち主だから何らかの影響を西洋文学
等からは受けているのだろうがそれが決定的に自分の創作の
血肉とはなり得なかったんだろうな。多分川端は凄く影響を受けた
作家ってのも殆どいない筈だよ。「文学」という観念に耽溺する
のでは無しに「文学」すら距離を置いて接しようとしているかの
ように見受けられるんだな。同じくノーベル賞を受賞した作家
の大江健三郎が外国文学を臆面も無くパクってたのとは対照的
なんだな。
>>362-363 なんか、「ぼく」の前に魅力的な女の子が現れるところとか
そしてそこから起こる奇妙なファンタジーとか文体の軽妙さとか、
なんつうか世界観が激似だなと思いました。
宮本輝の選んだ短編集に入っていたのでたまたま読みました。
もうひとつ「ありがとう」っていう超短編も入っていたのですが
これもよかった。すごい短いんだけど、風景がカラフルに浮かんでくる。
そういえば過去に吉本ばななも川端康成好きと言ってたような。
春樹とばななにも共通するものがあるし、それはもしかしたら
川端康成とも関係あるんかしらと気になりました。
それは『右手』ではなく『片腕』だ。
『ありがとう』は正しくは『有難う』。
アラヤダしつれいしますた
川端は研ぎ澄まされた鋭敏な感覚を持っていたのだろうが、本人は
何処か物憂げで投げやりな感じが見受けられたんだよな、文学作品
にも。根底に潜む厭世観が文学作品に反映されているような気がする。
谷崎の文学作品の世界は歪んでいて、如何にもアブノーマルな世界を
描いているかに見えるが根底に何処かストイックなものが流れている。
谷崎自身は私生活においても極めて常識人だったらしい。ところが
川端の描く世界はかなり危なげなのだ。谷崎は限界で抑制が利いている
のだが、川端のは地の果てまで流れていってしまうような印象がある。
私生活においても「眠れる美女」のような世界とまでは言わないが、
それに近い娯楽も持っていたようだ。
369 :
吾輩は名無しである:05/03/07 21:49:13
川端より大江の受賞に疑問を持つのはガイシュツ?
ガイシュツだけど、良いんじゃない?大江みたいなのが
日本を代表する作家なんて思われたく無いしね、俺も。
371 :
吾輩は名無しである:05/03/07 22:16:53
川端分からないって言ってるやつは、自分がトウシロだということに
気づいてすらいない
読書家にプロも素人もいない。
第一読書のプロになってどうするつもりだい?
評論家でも始めるのかね?
373 :
吾輩は名無しである:05/03/07 22:25:26
>>372 で、君は川端が理解できる人なのか、できない人なのか?
話はそれからだ!
まあまあ、仲良くしましょうよ。
大江、福田恒存あたりは川端アンチだと思うんですが、
どんなところがまずいといっているんだろうか?
375 :
吾輩は名無しである:05/03/08 00:03:39
パウロ・コエーリョの評価が異常に低いのにワラタ。すでに一般認識のレベルなのか。
全然読んだことないが。
>>98からの評価も凄いな 大江がなんでそんなところに紛れ込んでるんだよ
いかに大江が自信家だとしても見たら驚くだろ。
377 :
吾輩は名無しである:05/03/08 02:31:46
川端すげーけどな
「理解出来る」と「好きだ」ってのは微妙に違うと思うけどな。
川端の描き出す世界ってのは独特のもので他の追随を許さない。
まあ川端の真似事をしている作家も大勢いるがね。川端の書いた
小説は好きなんだけどそれを100%理解出来るかと訊かれると
自信が無い。理解したつもりでももっと深淵な意味が隠されている
ような気がするね。
>>378 同感なんだけれど、しょうがないね、そればっかりは。
それに、その時代の暗黙の了解みたいなものが前提
になっていたら、それこそお手上げだ。
古いものはもっとそうだよな。
通りがかりの者ですが一言よろしいでしょうか?
>>1 ( ´,_ゝ`) プッ
>>380 人間的には、なんであれ、わからない、つまらないとはっきり言う
ヤシのほうが、わかったふりをするDQNより遥かにイイとは思うんだが、
「雪国」をつまらん、なんぞと言われると、どうしてもなあ。
いや、>378の言うとおりなんだけどね。
川端の作品は教えてくれるよりは考えさせるものだと思う。
美は雪のように冷徹なものだろうか、それともやけどするよ、
というほどに熱いものだろうか、とかね。
川端の求めた美の本質を非常に知りたい。
382 :
吾輩は名無しである:05/03/18 12:02:16
uy
川端の描く美は虚無だな。
川端は究極のニヒリストでその心の奥底には破滅願望が
渦巻いていたに違いない。谷崎の世界は変態っぽいが
未だ理解の範疇にあるんだけど、川端は分からない。
384 :
七個:05/03/18 12:17:41
>>384 川端っていうより春樹の文体に影響受け過ぎじゃない。表現、情景描写ともに稚拙すぎ
まあ、作者本人かは知らんけど
大江健三郎も受賞しているが、既に忘れられている。
あいまいな…で、ちゃかしたから嫌いになって大江のはほとんど読んでいない
んだけれど、大江が「川端の文(体?)の多義性」ってのをどこかで書いていた
んだけど、みつからない…。
やっぱり一番面白い川端評は小林だと思う。「現代のエスプリ」の川端特集号で
去年亡くなった長谷川泉さんの、川端ファンにとっては心地よい批評のすぐあとに
小林が例の調子で冷たい理知とか美しい抒情なんてのは化かされた阿呆だとか、
川端は小説なぞ一つも書いていない、なんていうもんだから、ショックだけど、
読み直してみないと小林の視点がわからなかった。まだ不明箇所があって
理解できないのもある意味楽しい。
でも評論家仲間としての川端をかなり高く評価してもいるようですね。
最近はエロスなんぞで新しく売り出し中のようだけど、二十歳前後のそれとは
若干異なるような気もする今日この頃...
文豪ナビってののノーベル賞なのにこんなにエロス?だっけ。ちょっと笑った。
388 :
吾輩は名無しである:05/03/19 20:53:02
川端の娘婿(ロシア文学研究者)が川端の文学を一言でいうとハードボイルドと言ってました。
>>388 かおりさんって男性だよね^^;
かわいい名前だけど、写真みたらちゃんとおじさんしてた。
家族の意見って尊重せざるをえないよね。かかれたものを読んだら
川端に文章見てもらったりしているし。ひえー、川端が添削かよって感じ。
しかし家族はウザいだろうな、こういう眼で他人に見られるのも。
ハードボイルドか、
時代考証がはいるとジャン・ギャバンのマーロウってとこですかね?
あんまり知らないなあ。作品でいうとどのあたりか聞きました?
川端って永井荷風同様に『人間嫌い』でさ、本当の意味で人を近寄せなかった
雰囲気があるんだよな。川端の作品が虚無的なのはその為かもしれんな。
だから人間的情緒が入り込む余地が無い訳。よって『ハードボイルド』なんだ
よ。
太宰が哀願したって無理な相手な訳よ。太宰ってお坊ちゃまのせいか何処か
甘さがあって誰にでも泣き落としが通じると思ってたフシがあったけど
「ハードボイルド」川端に通じる訳無いでしょ。そして弟子筋にあたる
三島に対しても何処か醒めた距離を置いた感じで接していたしね。
>>391 ハードボイルドについては、香男里さんに聞かないと分からない
けれど、強くなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない、
だっけ?そんなイメージじゃないのかね。義理の息子がハードボイルドって
言ってるわけだから、否定的じゃないはずだよね。
禽獣にハードボイルドを感じます。逆に伊豆の踊り子に優しさを。
小林秀雄が川端作品に2系列あるという風に書いているのは
そういうことでしょうか?
「禽獣」が中期の名作であることは附言するまでもないが、あの作が校了日がせまって
編集者に川端家で泊まり込まれてやむなく書いたものだというのである。
私も一度だけ原稿の出来上がりを待って川端家に泊まったことがある。
川端さんの仕事部屋の隣室で寝ていて、夜中に目が醒めた。気味の悪い音がする。
「ゲーッ、ゲッ……ゲーッ、ゲッ……」川端さんが吐いているらしい。
深夜の静寂をえぐるようなひびきが、途絶えたかと思うと、再びひびく。
起きあがって隣室を覗くのも怖ろしくて、私は身震いしながら蒲団の中にもぐりこんだ。
吐き気の響きは数回続いたが、やがて再びしんとした静けさの中で原稿用紙をめくる音がした。
作品のために骨身を削る作家の姿にじかにふれたような実感に、もう睡気も失せて
私は長い間身を縮めていた。
(木村徳三「文芸編集者の戦中戦後」)
川端康成自身は『禽獣』が嫌いならしいけどね。骨身を削るような心境で
書いただけに愛着のある作品かと思ったらそうでも無いらしい。
谷崎もそうだけど川端も自分の作品に関しては極めて厳しい批評家であった
という事だな。そういう点がハードボイルドなんじゃないのかな。
396 :
吾輩は名無しである:2005/03/24(木) 15:25:24
禽獣は作品の出来に不満があるというわけではないだろ。
三島も人間嫌悪が自分に向かって創作をあやうくするとか書いていた。
という事は谷崎もハードボイルドでしょうか。
って言うか谷崎は自分の作品以外には点数は大目にしちゃうんですね。
つまり自分の作品に関しては極めて厳格な批評家なんですが、他の
作家の作品についてはあまり辛辣では無いと。おそらく彼は他の作家
の作品に然程興味が無かったのだと思いますよ。川端は自他共に
厳しい批評家です。三島が嫌いならしい「みづうみ」が一番のお気に入り
の作品らしいですな。
399 :
吾輩は名無しである:2005/03/25(金) 13:29:02
ノーベル文学賞って何語に訳して審査してるんでしょうか?
スウェーデン語?それとも英語?もしかして原語のままとか。
英語じゃないか。snow countryだろ、参考は。
川端さんのノーベル賞受賞近辺の気持ちを綴った「鳶の舞ふ西空」に
スウエデンのアカデミイ会員の話を紹介しているんだけれども、
審査には英訳、仏訳、独訳などを併読、検討したとあるね。
新潮社刊「竹の声桃の花」
やっぱり川端さんもかなりいろいろ考えていて、面白い。
三島さんが書いた推薦文もプロの仕事でとても素敵な内容だった。
作家としては無頼だから、名誉は重荷だとか、自分がお先に、という感じで
ノーベル賞にふさわしいひとは日本に沢山いる、とか書かれていて、
すくなくとも仕事の上では(作家だから著述においては)礼節をまっとうしている
のが、これは三島さんも同じで、とても好感が持てる。名をなした人、こうあってほしい。
黒い服で裏が真っ赤なのを買いたかったんだが、奥さんに難色を示され、
ノーベル賞のために、みっともないまねをしないようにということで買うのを
控えた。残念だ。というところには思わず声をあげて笑ってしまった。
403 :
N:2005/03/28(月) 11:40:13
川端ってのは過去の人で、当然書かれた年代も古い。
現代人の俺らにピンとこない部分が多くても当たり前だよな。
ピンと来る作品読みたいんだったら宮本輝とか春樹とか読んだらいい。
川端のは賞味期限切れてるもんなー。
現代にタイムスリップさせて書かせてみたい作家が川端だな。
面白い作品書くんじゃねーか。
ピンとこないのはお前が馬鹿だからなんじゃ……
高価な全集はとても買えず、古い16巻本を読んでいます。5巻目に
「それを見た人達」という短編があります。昭和7年とありますので、
70年くらい前の作品ですが、これもかなりショッッキングな作品です。
最後の2行
それは燃える虹のように、獄舎の彼の思いを飾った。美しい女の
肉体につかえる奴隷の喜びが、時折彼を訪れる度に、
つるの幻は天使に近づいて行った。(新かなに改悪)
川端さんの作品って題名だけみても、異常指向の気がしますね。
407 :
名無しのオプ:2005/04/07(木) 13:23:16
r
美しい日本の私の終に
私の作品を虚無という評家がありますが、西洋流のニヒリズムという言葉はあてはまりません(新かな改悪)。
とあります。前後の文脈からは禅と関連していそうなのですが、川端さんのこの辺の思想的な背景は、
一番大きなものはやはり禅でしょうか。
んんー、禅を完璧に理解してないので断言はできないが、
川端のそれは嘲笑や冷笑じゃないってことだよ。何もかもがだめだ、無駄だ、虚無だ、ああなんてことだ、
というような方向ではなくて、美しい、愛しい、儚い、切ないということ。
何も無いのではなくて、あるからこそ暗い。むしろ有りすぎるし愛している。うん。俺の文章わけわかんないね。
>>409 んん〜、コメントありがとうございます。なんとなく訳わかるよな気がします^^;というか禿同です。
ニヒリズムって普遍的な真理の否定みたいな意味のほうだとは思うんですよ、
そのーニヒルな男前みたいなのではなく。
美しい儚い切ない系はその通りだと思うんですけどね。そのへん印象じゃないですか。
表面に出てくる感覚というか、書き表されたものはまさにそう感じさせますよねえ。
それのよって来るべきものはニヒリズムではないってわけでしょう?
じゃあ、それはなんなのかってことで。
禅にはなんとなく胡散臭いものを感じていて(関係者すいません)、川端さんが引用している
のを読むと、でもそんな感じは少なくとも私はしないんですよ。不思議なことに。で、禅を川端さんがデフォルメ
というか、自分なりに解釈してでもいるんじゃないだろうかと思ったりするわけです。
川端・横光が新感覚派ということになっているけれど、新感覚派という名前は千葉亀雄によってつけられた
そうですね。
1924(大正13年11月)の「世紀」(雑誌かな?)に「新感覚派の誕生」という評論が初出のようです。
ところで、千葉亀雄については、全集5巻が刊行されています。
春秋社「大思想エンサイクロペジア10」に千葉亀雄の「現代北欧文芸思潮」が掲載されているんですが、
全集の目次を見るとそれらしいのがありません。
春秋社刊行本については、目次は
1.スウェイデン現代文学思潮と人
2.近代ノオルウェイの文学と人
3.近代デンマアク文学思潮と人
4.オランダ近代文学と人
5.その他の北欧諸国
となっています。千葉亀雄全集に、この論文が入っているでしょうか。もしご存知でしたら教えてください。
スレ違いはご容赦ください^^;
412 :
吾輩は名無しである:2005/04/26(火) 13:15:51
o
413 :
吾輩は名無しである:2005/04/26(火) 14:22:52
でもどうしても好きなんだよー。
「昔は流れ星を見ると、願い事をつぶやいたものよ」
「今はしないの?」
「今は願い事が多すぎるわ」
こんな会話サラっと書けちゃう川端先生!凄すぎ!
安っぽい映画みたい
415 :
吾輩は名無しである:2005/04/26(火) 14:42:23
違うの。これ女ふたりの会話で人生色々あったんだなあ〜と
思わせてくれるから。
詳らかに書かないのが川端作品なんだよね。
「ぼかしの文学」ってのが彼の文学。だからガキは読んでも
無駄でしょうなw
418 :
吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 17:30:17
川端がノーベル賞を取ったことに驚くのは、川端がそれにふさわしくないとか
ではなく、ノーベル賞選考委員が川端の作品が本当に理解できたのかな、と思
うからだ。見栄坊ではったり屋の大江よりは内容がある。大江は同じ日本人と
して恥ずかしい。外国人にあいつと同じにはみられたくない。
419 :
N:2005/05/05(木) 21:00:43
「川のある下町の話」って何年か前までは新潮文庫で出てて、遂にというか
やっぱりという感じで絶版になっちゃったけど、あの作品、皆どう思った?
雪国とか古都なら川端の凄さが伝わるんだけど、ちょっとこの「川のある・・」
は厳しいよなア。どちらかというと川端がもう一つの顔として持っていた
少年少女作品の範疇に入るんじゃなかろうか。
太宰治は川端のこういう作品をバカにしてたんだよなア。
短篇の「禽獣」と「片腕」のような神秘的で難解な作品が川端ってイメージある
けど、このよ
420 :
吾輩は名無しである:2005/05/28(土) 19:08:13
ほしゅ
421 :
吾輩は名無しである:2005/05/29(日) 15:33:36
「浅草紅団」は史上最低の小説。
ってことでおK?
non
423 :
N:2005/05/30(月) 10:41:59
>>419にも書いたが、川端の作品(作風)って、いわゆる少女漫画ならぬ
「少女小説」の要素が強いんだよな。
例外的に「名人」なんていう硬派な作品もあるけど、だいたいロマンチック
な乙女心に触れるようなタッチのものが多い。長編なんかだいたいそうだろ。
で、まあ、それを太宰にバカにされたりもしたわけだ。太宰は筆者を女性に
して書いてく作風が特異でもあったしな。
前置きが長くなったが、川端を評価しない連中ってのは、上記のような生ぬるい
スタイルがどうも馴染めないからだろう。まあ、そういう奴はしょうがない、それ
でいい。三島でも読んでくれ。
俺的には、色んな作家の小説を読んだ日、その最後の締めくくりに川端ものを読む
と、もの凄くホっとする何かがあるな。開高や中上はキツい。どうしても川端でなけ
りゃダメなんだよ。
424 :
吾輩は名無しである:2005/05/30(月) 11:55:04
女性蔑視してるから嫌い。川端好きはそれに鈍感だから嫌い。
ロマンチックだとは思わない。冷徹だと思うがな。
単純な女性蔑視ではないし、人間と世の中に対する蔑視のうちの一つに過ぎない
426 :
吾輩は名無しである:2005/05/30(月) 19:34:40
やっぱ「心中」はすごいよ。。
太宰の場合は逆恨みで難癖つけてる部分が結構でかいけどな。
川端がぬるいっつーのは体育会系の、強固な社会的観点から見てるんだろ。
それとロマンチックだというのは否定しないけど、そのロマンは多分にサイケだと思う。
川端は基本的に主観的なフィルターを通して物を語ってる気がする。(もちろん客観性が無いということじゃない)
428 :
吾輩は名無しである:2005/05/31(火) 23:12:27
川端康成の小説はすぐに情景が浮かぶところが凄いと思う。
まぁ他の人でもうまい人なら浮かぶんだけどね。
個人的には雪国は出だしがいいと思ったけど、好きにはなれなかったなぁ。
あと、どうしてノーベル賞が取れたか。なんて簡単なことだろ。
この人が言葉(日本語の壁)を超えたからじゃないのか?誰にでもわかるって言うのかな?
日本語と外国語は、異質なものだしね。
それを外国人に理解させたのは凄いと思う。
日本人の誰もがこの人が一番の作家だ!と感じる人でも海外の人からみたらまた違うものなんだと思う。
>>425 半分同意。だけどロマンチックではあるような気がする・・・
少年少女の初恋?を描いた作品もあるしね
429 :
吾輩は名無しである:2005/06/02(木) 23:13:03
>>1 大江の作品は確かに重みがあるが、重すぎて普通の人には理解できない気がするんだけど。
高校の時呼んだけど難しかった、挫折したのを覚えてるよ。
今でも難しいなぁ、とは思う。
430 :
吾輩は名無しである:2005/06/02(木) 23:24:10
映画化する女優があいさつに行くと必ず手を出すそうだ。
行く前に我慢しなさいと言われてるらしい。
大江のどこが難しいんだよw 重くもないよ。
大江なんざ大半が外国の文学作品をパクって自分なりの血肉を
付け加えただけの作品でしょ。まあ川端同様可愛げのない作家
ではあるけどねw
川端先生は女性に対する探究心が人並み外れて強いんで女優も
味見したくなるんだよ。川端作品の根底に流れるものはニヒリズム
だけど、生涯を賭けて探究すべき課題は女性だったに違いない。
433 :
吾輩は名無しである:2005/06/03(金) 18:09:11
そろそろ死にそうだったから。
今のうちに与えておかないとやばいかも、とノーベル委員会の気を引いた。
434 :
吾輩は名無しである:2005/06/03(金) 20:00:20
ノーベル賞受賞したときの演説みたいなので
やっぱり凄いなと思ったのがあった。
美しい日本の私?だっけ・・・
感動というか、凄いなって感じだった。
詳しく中身は覚えてないけどそんな感じの題で演説してた気がする。
きみは中学生か何かかね。
435は言葉足らずの小学生に違いないw
437 :
吾輩は名無しである:2005/06/27(月) 12:07:53
r
438 :
吾輩は名無しである:2005/06/27(月) 13:14:44
それをいうなら何で大江ごときがノーベル賞獲れたんだ
439 :
吾輩は名無しである:2005/06/28(火) 01:17:33
天才は自殺するからいいんじゃない?
440 :
吾輩は名無しである:2005/06/28(火) 15:55:55
雪国の駒子 葉子 行男の名前にはどんな象徴性があるの?
今回はアジアの番かい。
日本がたまには入れろってうるさいね。
この間ご馳走になったし。芸者遊びもいいね。
442 :
吾輩は名無しである:2005/06/28(火) 20:12:54
大江がAと言ってる時点で
>>1は糞虫じゃんw
虫ケラは死んじまえ!
大江じゃなく安部タンにノーベルあげればよかったのに・・・
ノーベルはあげる国にちょっとした周期っぽいのがあるし
安部タン死ぬのちょっと早かったからあげ損ねたのか?
444 :
吾輩は名無しである:2005/07/20(水) 11:17:47
^
>>443 その通りそのまんまだよ。安部が候補だったのに死んじゃったから大江になった。
446 :
♯捨身飼虎♯:2005/07/20(水) 19:20:50
川端先生がノーベル賞をもらってなんで不満なんですか???
あのすばらしき三島由紀夫さんを師友としてもつ川端康成をけなしてはなりません。
正直のところわたしは、三島由紀夫さんがノーベル賞をとってほしかった。。。
447 :
吾輩は名無しである:2005/07/20(水) 20:54:28
それはなぜ?
ただ三島由紀夫が好きだからか?
ノーベルはそんなに偉いの?
てかノーベル賞とったのって小説なの なんなの わからん
安部公房にあげてほしかった。砂の女すごいもん。
「大江ではなく安部」という意見が多いが、むしろ、「川端ではなく」
安部が受賞すればよかったんだよ。
当時、すでに安部は海外で評価されていた。
川端よりも三島よりも、安部のほうが先に海外で評価されたという説も。
作品を発表して数年でノーベル賞受賞した作家もいることだし。
1970年頃・・・安部が受賞
1980年頃・・・三島が受賞(つまり、自決しないで生きている)
2000年頃・・・大江が受賞
これで日本人3人。納得できるメンツだろう。
451 :
吾輩は名無しである:2005/07/21(木) 15:09:29
安部はカフカの二番煎じだからだめだな。影響がはっきりしている。
452 :
吾輩は名無しである :2005/07/21(木) 15:32:06
浅草紅団は当時結構連載楽しみにしている人々がいると聞いたが・・
453 :
吾輩は名無しである:2005/08/07(日) 23:55:44
川端文学はずば抜けている ランクをつけるとしたらAAだよ あの素晴らしさはノーベル賞に十分匹敵する もっと川端文学を吟味してもらいたい
454 :
ルージュ:2005/08/08(月) 00:05:07
芥川全集第5巻の大江健三郎の次の受賞者なしの時の候補者に川端康夫という人がいました。その時選考委員だった川端康成の選評で「私と似た名前の人がいるが全く無関係である。」とあり、それを見て爆笑してしまいました。ユーモアもある方なんだなって。
455 :
吾輩は名無しである:2005/08/08(月) 00:09:00
>>454 それユーモアって言わないしw
川端は普通に不快に思ってたはずだし。
456 :
吾輩は名無しである:2005/08/08(月) 00:17:49
ルージュはそんなこと分かった上で言ってると思うし。
余計な口出ししたらルージュに失礼だと思うし。
457 :
吾輩は名無しである:2005/08/08(月) 00:22:18
川端は女々し過ぎて嫌いだ。
458 :
吾輩は名無しである:2005/08/08(月) 00:49:34
>>457 女々しい?
「みずうみ」「眠れる美女」「片腕」
男のド変態っぽくていいじゃない
459 :
吾輩は名無しである:2005/08/08(月) 01:05:46
川端は男らしい
>>458 そこらへんの変態ベクトルは男らしいというより女々しいような。
なんつーか、ちまちまお人形さん遊びをしてるような感じ。
461 :
吾輩は名無しである:2005/08/08(月) 01:16:57
>>460 君はよく川端を読み込んでいると朕は思う。
462 :
吾輩は名無しである:2005/08/08(月) 02:19:19
川端は、マイナーポエットではあるが
女々しいというのとは、異なると思う
463 :
吾輩は名無しである:2005/08/08(月) 02:26:34
川端はいいね
女々しくはない
464 :
吾輩は名無しである:2005/08/08(月) 03:18:53
晩年のオールバック髪型がイカシテルぜ。
あげ
大江はあれ、金原と同じで目立たない只のゴミ。
467 :
吾輩は名無しである:2005/08/08(月) 10:29:42
川端さんはビジュアル的にも他の作家とは違う何か超越した格好良さ、渋さを感じることができるそこにまた痺れる。
468 :
吾輩は名無しである:2005/08/08(月) 11:45:36
>>460 ダイヤモンドに、漬物石のようなダイナミックさ(男らしさ?)が
ないと言われても・・・
469 :
吾輩は名無しである:2005/08/17(水) 16:37:08
古都読んでる
470 :
吾輩は名無しである:2005/08/17(水) 16:52:37
川端康成と東山魁夷の往復書簡読んだらやっぱり
常人と美意識が違うなぁと思ったよ。
生きづらかったのではないかな。
471 :
吾輩は名無しである:2005/08/29(月) 15:02:37
高行健はどこらへんになるんだ?想像しにくいが。
472 :
417:2005/08/29(月) 15:37:45
473 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 01:28:38
最近になって川端読み始めました
「禽獣」凄いですね
ビビリました
474 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 02:05:55
川端作品って若人にはその真髄とか凄みって理解し難いんじゃないでしょうかね
自分も若い頃は、ふ〜ん・・・つまらん、って感じで太宰や三島を好んで読んでましたが
三十路になってみると特に三島あたりはガキ臭くいかにも作り物めいていて滑稽で
読むのが恥ずかしいほどです
475 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 03:01:34
三島がガキ臭いなんてさすがに高校生でも思うよ
476 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 03:12:48
すいません^^;
477 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 07:24:44
>>474 若い頃はつまらなくて、三十路になったら餓鬼臭いって・・・
それって理解できてないだけでは?
若い頃嵌って、大人になったら餓鬼臭いならわかるんだけど。
478 :
↑:2005/09/02(金) 07:34:09
ウザイ
479 :
>>478は:2005/09/02(金) 07:34:44
480 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 08:15:42
481 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 08:23:48
太宰はともかく、三島は30越えてからの作家だろう。
どっちかつーと、川端に近い作家。
482 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 08:41:22
川端が理解できて、三島が理解できないのは理解できない。
物語作家は太宰。三島は太宰を馬鹿にしていた。
いいつくされていると思うが、
三島の太宰嫌悪は、やっぱ反動形成というか、
太宰のなかに自分を見てしまって、それが耐えられなかった
んだと思うよ実際
484 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 08:53:29
そうか?俺は三島と太宰はまったく別モンに見えるけどな。
太宰には美意識がないよ。ここが決定的に違う。
三島の美意識を幼稚と感じるのは自由だが、三島は物語主体の構成作家
ではない。太宰は構成優先の小説家。
まったく、作家としての質が違う。川端の世界観は、三島の美意識に通じる
ものがあると思うよ。
うん。おおむねそのとおりだと思うんだが、
三島もじつは物語で勝負したかったんじゃないか
という気がするんだよね。
物語と文章の様式美ってのはべつに排他的な二者択一
ではないはずだけど、三島もほんとうは物語を
とりたかったんだよきっと。でも彼は文章がうますぎた。
川端が三島に通じるのはそうだとおもう。
>>1 日本の美しい情景のみを主に抽出し、自らの文藻を以てしてこれを昇華させ、
作品の根幹とした。それが海外の評者にしてみれば、自分たちの知らない、
エキゾチックな世界観として目に留まった。オリエンタリズムに幻想を抱くが
如く・・・ってこんな意見は既出でしょうか、やっぱり。
487 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 20:24:49
>>482 三島は理解できるけどつまらない、と言ってるわけ
>>486 みんな平気で「日本の美しい叙情」って書くけどさ、
なにその美しい叙情って。俺にはさっぱり分からない。
「戦後の世相なるものを〜」発言も受けてるんだろうが、
まさに日本のオリエンタリズム! という解釈には疑問を抱かざるをえないな。
489 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 23:24:44
川端の「日本の美しい叙情」ってその小説世界のごく表面にすぎないでしょ
それしか感じられない未熟かつ愚鈍な読者こそ川端を軽んじる
490 :
吾輩は名無しである:2005/09/03(土) 13:20:34
三島は結局俺は太宰と同じなんだと泣いたとか泣いてないとか
491 :
無名草紙さん:2005/09/05(月) 12:25:57
川端のほうが大江よりずっと偉い作家でしょう。大江は日本を売ってノーベル賞
もらった売国奴だもの。それに作曲家としては無能でしかない長男の光は
ただウザイだけじゃねぇか。
492 :
テレビ見ました。伊丹の免許センターって全国的にひどいんですね。:2005/09/05(月) 13:30:02
テレビ見ました。伊丹の免許センターって全国的にひどいんですね。
更新に行くのが欝だ。以下私の前回の体験。
安全協会婆「では免許更新料と安全協会費で○○○○円です。」
私「はあ?安全協会には入りませんよ。」
安全協会婆「協力してもらえませんかね。」
私「脱税事件がありましたので協力できません。」
なんの疑問もなく払っている人が多い。こんな状態では日本では改革なんて不可能ではないかと思ってしまう。日本国民の意地を見せたい。
ZAKZAKより>>誰も読まないベストセラー」と揶揄される交通安全テキストを発行している警察庁所管の財団法人
「全日本交通安全協会」(全安協=東京都千代田区)=写真=が、東京国税局の税務調査を受け、
約4億7000万円の所得を隠していたことが発覚した。ただでさえ、「警察官の天下り機関」と
批判されている全安協が脱税で作った裏金を「警察官との飲食に使っていた」というのだから、開いた口が塞がらない。
改めて、その“不要論”がクローズアップされているのだ。
493 :
吾輩は名無しである:2005/09/05(月) 20:14:05
川端康成の評価ほどはっきり二分化されるものは
ないとおもいます。
感性の優った人には高く評価する人が多いでしょうし、
論理的な人は嫌う傾向が高いと思います。
私は美しい文章だと思います。
494 :
吾輩は名無しである:2005/09/05(月) 20:23:10
美しいか?初めて「雪国」読んだ時は、とんでもねえ悪文だと思ったよ。
今はまあ悪文とは言わんが好きにはなれん。
平仮名の使い方が気持ち悪いんだよなぁ…
なんでもかんでも美しい美しい、醜い物もそれもまた美しいって、ちょっとくどいなって感じる。
川端好きってのは叙情〜というコピーを頭から信じる素朴な人か、
歪んだ性格の変態か、スノッブかのどれかだな。
で、おまえはどれだ?
498 :
吾輩は名無しである:2005/09/06(火) 02:00:47
俺、アイデンティティとスノッブって、
いくら辞書で読んでも、人に聞いても
わからないんだよね。
馬鹿な私に「わかった!」と思わせる説明を
してくれた人に、私の心の中のノーベル賞を
贈呈します。
雪かきの道具だろ
>>497 べつに川端好きじゃない。でなけりゃ危うくてこんなこと書かん。
>>498 自尊心を満足させるのを目的に知識を求める人たち〜知ったかぶり
複雑で、ノーマルな性癖で、スノッブじゃないあなたの好きな作家がぜひ知りたいね。
こういうアホに説明してもきっと逆上されるのだが、、
まず俺は俺が今まで現実及びネットで見てきた川端ファンを客観的に見た感想を語っている。
よって俺の性癖も素朴さもスノッブかどうかも一切表明していない。また読み取れない。
なぜならば俺は客観的に書くことでのみ
>>496のような考えを持てるのであって、
俺がどのような性癖を持ちスノッブなのか否か素朴かそうでないかは
俺が判断することではありえない。ということも
>>500から理解できず、
あるいは理解したうえそんな文章で皮肉を吐いているつもりなら
文学板なぞに来るまえにやるべきことが明らかではないかと思う。
俺の好きな作家は谷崎だ。勝手にお前の中の谷崎ファン像を当てはめてくれ。
別に逆上しないよ。
500を読む限りかなり慎重な性格のようだから、わざわざ自分が
該当するようなことは書かないと思って鎌をかけた。
谷崎ファンか。2ちゃんだと某コテハンの印象が強いな。
川端よりは遥かに健康でしょうね。
504 :
502:2005/09/06(火) 21:22:19
>>502読み直すとそうとう気持ち悪いな。
徹夜テンションだと思って見逃してください。
>川端よりは遥かに健康でしょうね。
でも健康的だからってなんだという話ではある。
谷崎は肉体に還元されるのが俺の考えに合っているのだが、
川端は身体から1cmだけ離れた場所を延々なぞっている気になる。
谷崎は身体が先であるのと反対に、川端は頭が先なんじゃないだろうか。
「片腕」で語られる身体感覚なぞには観念的視点を強く感じる。
505 :
吾輩は名無しである:2005/09/08(木) 00:29:44
ガルシアマルケスは、日本が世界に誇る変態小説家の「眠れる美女」に
触発されて作品を書いてますよね
大江に触発されて、書いた作家っているの?
506 :
吾輩は名無しである:2005/09/08(木) 01:31:51
「眠れる美女」すごいよなぁ。こないだ読んだばかりだけど、びっくりした。
好きではないけど、凄いとは思う>川端
でも「眠れる美女」の結末を読むと
耽美的なものに溺れる一方で
そうした方向の行き着く先に絶望を抱いていた観がある。
もともと若い頃竹久夢二の家を訪れて
夢二の愛人が夢二の絵そのものの立ち居振る舞いをする様子を見て
「芸術の勝利なのであろうが、また何故か敗北のようにも思われる」
と書いた人だから。
508 :
無名草子さん:2005/09/08(木) 23:43:33
14歳ですが、「みずうみ」と「眠れる美女」で
川端に嵌ってます
509 :
吾輩は名無しである:2005/09/08(木) 23:54:37
中学生は2ch見ちゃいけませんよ。
510 :
吾輩は名無しである:2005/09/09(金) 16:22:18
「眠れる美女」や「みずうみ」を好きな女性は少なそう
511 :
吾輩は名無しである:2005/09/09(金) 17:04:59
眠れる美女の男と女を入れ替えて、中年のババアが眠り続ける美少年と添い寝する話にしたらどうだろう。
>511
ゲェェェ
∧_∧ 〃⌒ ヽフ
(ill ´Д`) / rノ ∧_∧ ぅ゙ぉぇぇぇ ぉぇぇぇ
ノ つ!;:i;l 。゚・ Ο Ο_);:゚。o;:,. 〃,(||i´┌`) ∧∧ ○
と__)i:;l|;:;::;:::⊃ / ,つ ィ;,゚;:δ゚,,. ビチョビチョ ⊂(´Д`⊂⌒`つ
⊂;::;.,.';;;;'::.:.;::.⊃ ⊂こ_)_)',;:゚。o;:,..,゚.,。 ⊂;:.,.。o,;⊃
,,;:;;。.:;;゚'。o.,
>>1 本当は谷崎が取る予定だったんだけど、その前に死んじゃったから日本人繋がりで
川端になったんでしょ。三島の伝記で読んだことある。
514 :
無名草子さん:2005/09/10(土) 20:07:56
>>511 ちょっと内容が違うが
石田衣良が、「眠れる美女」へのオマージュということで
「娼年」という、若い男が、オバサンに身体を売る話を書いてる
なんか笑うにも気の毒なんだよね。
本人は、なんか反逆の英雄気取りで、親の七光りの裸の王様に理知的な知恵を武器に噛み付いたつもりかもしれないけど、
あまりに馬鹿で幼稚で、傍目にはキチガイおばさんの見世物としか見えてないし、
実際に、福田逸サイドにその通りにあしらわれてるんだよね。
西尾なんとか先生の士官候補生気取りのスパサピオ君が、
丁重に退場の方向にもてなされる「大先生」(もろ皮肉)の扱いで門前払いされるように。
まんま銭金でオンエア間に合わせ要員だった工藤伸一なんだよね。
よくがんばったと思う。
もうこれは、本人の努力うんぬんの問題ではなく、名もなく消えていく雑魚DNAが骨の髄までプログラムされた
生体機能としての問題だと思う。本当にご苦労さま。
ふたりが、このささやかな決起を、
なしえなかった天皇暗殺計画の代償として決行したのも、そのこぢんまりとした雑魚さ加減を象徴していて、
笑うに申し訳ない。あはは。
516 :
無名草子さん:2005/10/01(土) 12:06:36
精神衛生に悪い
>>1 三島由紀夫がノーベル賞委員会に対し
文壇を代表する形で推薦状を書いたから。見事な英文。
518 :
吾輩は名無しである:2005/10/02(日) 01:17:13
川端康成
禽獣 時代に迎合しておりだめ
伊豆の踊り子 よい
雪国 よい
みづうみ よい
眠れる美女 よい
谷崎
蓼食う虫 よい読みものだが小説ではない
春琴抄 禽獣と同じく時代=軍国奉公主義に迎合しておりだめ
痴人の愛 ソープドラマ だめ
鍵 どうでもいい
蘆刈 よい
三島由紀夫
仮面の告白 生煮えでだめ
潮騒 なんか浮いててだめ
金閣寺 ひどい だめ
午後の曳航 よい
切腹する話 よい
ところで三島で最高はどれよ おまいら教えれ
三島と川端で長年三島のノーベル受賞に向けて活動してきたのに川端が
とったから三島が自殺。死後残された川端への時限爆弾が川端をおいつめ
川端のガス自殺、って思てたが....
>518 仮面の告白かな。
その次に少し落ちるが豊饒の海の部分部分。
憂国は駄作。金閣寺もあまり良くないね。
潮騒は普通。午後の曳航はまずまずだけど、
川端と比較すると底が知れてると思う。
国別の順番が昔はあったの
you know?
521 :
吾輩は名無しである:2005/10/09(日) 22:57:55
「いや、人の死ぬのみるなんか」
それは冷たい薄情とも、余りに熱い愛情とも聞えるので、
「眠れる美女」
赤いビロードのカーテンに包まれた部屋、とか水死体めいた美女、
畸形児が生まれてくる夢と、デビッド・リンチの世界に近いもの感じた。
(「みづうみ」もかな)
ネクロフィルの表現は軽々と国境越えるな。
523 :
にんじん:2005/10/10(月) 18:08:25
<<491
大江が日本を売ったって・・・。
それを言うなら、川端は欧米人が喜ぶような日本的(と欧米で思われてる)
世界を書いたという意味で「媚」を売ってるって言えるのでは?
日本ってなんだ?そんなの関係ねえよ。
525 :
吾輩は名無しである:2005/10/14(金) 23:32:43
>>524 日本的?
作品を読んでないでしょ、あんた
526 :
吾輩は名無しである:2005/10/15(土) 02:27:42
>1
しょーがねーだろ、文壇の天皇だったんだもん、
順番が日本に回ってきたら、天皇がやっぱ一番に取るべさ
>>511 なんか、すでに書かれていそうな気がする…河野多恵子とか森茉莉とか…ウップw
川端もわからんが三島もわからんなあ。
仮面の告白の褌男の描写で気持ち悪くなってしまったよ。
久しぶりにのぞいたんだけど、相変わらずだね。
三島の推薦文よかったよね。
まあ、大江みたいなのも取ってる賞ってことで、三島がとってたらなんだかなあ。
大江が取ってから興ざめになってしまった気がする。
大江は川端の格下だってことを
「あいまいな…」で自らさらけ出しているわけだから。
心理的に、追いつきたいってのがみえみえでみっともない。
職人の質としてはいいものだと思うけど、日本人の資格ないし(笑
日本文化の個性ある描き手としては、三島川端谷崎あたりがやっぱり最高でしょう。
世代的には谷崎>川端>三島で、川端三島が先輩には気使ってるのもほほえましい。
いま「雪国」を読んでいるのだけど
どうも川端康成の女性観が好きになれないYO
意識が裏返されるような描写そのものは、すごいと思うのだけど
この人の、女というものに関する考え方(理想みたいなものか?)には
なにかとても得体の知れない気味の悪さがある気がした。なにかがキモイ。
他の短編を読んだときにもそう感じた。
>>530 もっと健全な人の作品がいくらでもあります。
そっちを読みましょう。
>>531 この人の独特の女性観というのは
母親を早くに亡くしたという生い立ちにも関係してるのだろうか
となんとなく思いました。
いい意味でも悪い意味でも、ものすごく日本的で
外国の人が読んだら感動するかも、とちょっと思った。
>>533 ブックガイドってなに?
若い頃の川端康成の写真イケメンだった
535 :
吾輩は名無しである:2005/11/21(月) 02:24:18
次に受賞する日本人は誰だろ
536 :
ルージュ◇l1lan5R3un9852wkdm:2005/11/21(月) 03:07:46
>>535 死んでなかったら日野啓三とかいけそうだったと思うんですが…
今生きてる人では…ORZ
537 :
吾輩は名無しである:2005/11/21(月) 17:51:58
川端康成の「山の音」は戦後の日本文学の中で最高の作品と評価されておるらしいのだが。
538 :
ルージュ 磊:2005/11/21(月) 19:13:55
それはないんじゃないでしょうか。山の音が最高傑作なら山本健吉さんが受賞していいと思いますが・・・
駄文ってあるけど、そりゃ駄煽り
漏れは北一輝あたりが旬だと思うぞ。
山の音はエロい。それだけだと思う。川端はエロい。
エロいのが文学なら確かに彼が最高の文学者だ。
エロイというかロリでは
ロリじゃないよ。まあ西洋的な意味では
日本の性愛全体がロリなのかもしれないが。
西洋が日本に期待するのはエログロ的な趣向でしかないんだよね。
543 :
吾輩は名無しである:2005/11/26(土) 17:49:12
ノーベル賞作品ではないのでスレ違いかも知れないが・・・
伊豆の踊り子を始めて読んだのは中学生の時だった。
それから10年以上経って今日久々に読んで見た。
内容は覚えてなかった。蘇ってくるものもなかった。
中学の時「よくわからない」という印象を持ったのだけは覚えている。
今日になっても、やはりそんなに素晴らしい作品なのか?という印象は変わらなかった。
一つは、自分自身の中で大正時代の情景、世相、人情、道徳、そういったものを
リアルに再現できないのもあるだろうと思う。
が、淡々とした進行の中から、妙に感傷的になる主人公の気持ちがいまひとつ
汲み取れなかった。そんなに泣くか、そんなに人の体温が恋しいか、とラストでクビをひねってしまった。
説明させるではなく感じる作品なのだろうな、と。
となると、上に書いたような理由からかやっぱり自分には響いてこないらしい。
川端作品の謎が、これから先自分に解けるのかあんまり自信がない。
近代文学の大家として押しも押されもせぬ存在感を持つ理由が、やはりよくわからない。
544 :
吾輩は名無しである:2005/11/26(土) 18:15:43
俺は、伊豆の踊り子で、全てが解けた感じだった。
なんだろうね、感傷の内側に、侘び寂びや友情・果ては恋情まで、少女と青年の間に
名状しがたい感情のうねりが感じられたよ。
あの淡々とした世界観がまた、それらの拠り所のない感情のうねりを後押ししてる
感じだったな。 それらを感じれた時は、凄まじいな川端と思わず叫んでた。
雪国初めて読んだ時は意味不明だったけど。
545 :
吾輩は名無しである:2005/11/26(土) 20:32:45
「余計なもの押し付けられて不幸になった」
と見せつけるために自殺したのかな?
かっこいいな川端。
546 :
吾輩は名無しである:2005/11/26(土) 20:45:07
かっこいいけどおれにとっては作品が女々しすぎる。
麻薬だあれは。
547 :
吾輩は名無しである:2005/11/26(土) 21:04:07
川端康成って最初は西洋風の書いてて、日本のやつの方が世界的に価値があるって気付いたから日本の作風に変えたんでしょ?
しょせん川端の日本の美とか価値観に対する態度はその程度。
もとから注目してたわけではない。
それでノーベル受賞理由が日本の美がどーたらを文学に昇華させたとかですからね。
どうかと思います。
>547
世界的視野で、日本の美を文学に昇華できただけで、
十分過ぎるくらい十分だと思いますが。
その国の文化は、逆に西洋風のものを書いていなければ、
そのまま剥き出しの日本的なものは、逆に海外にとって意味不明ですよ、恐らく。
だからこそ、逆に日本人にとっても、日本的な美を含有したまま、
同時に異国情緒のような物も溶け合って日本人にとっても
海外の人にとっても同時に体験できるんだと思います。
と言っておきながらなんですが、川端康成は、まともに読んだ事無いんですがw
549 :
吾輩は名無しである:2005/11/26(土) 21:17:19
>>548 その先見の明とでも称すべき勝瑞には感嘆的朗報でもしからずんばよしもなく、
せれども意味不明いかばかりかと線ずれる。ササクレだった解釈幾許かの明暗を見る。
550 :
吾輩は名無しである:2005/11/26(土) 21:18:40
>>543 伊豆の踊り子の最後の涙の意味が、性格的に分からないという人は必ずいると思う。
多少感情の量が多め、というタイプがあの淡々から何かを読み取れたときは、
一緒に泣けると思うんだけどね。
情緒は感じても涙にはつながらない、という人には向かないと思う。
川端自身は絶対泣かないタイプだと思う。
552 :
吾輩は名無しである:2005/11/26(土) 21:42:10
芸術家は泣かない。
553 :
吾輩は名無しである:2005/11/26(土) 21:49:41
太宰治なんか実際はどうだったんだろうな。
作中の投影人物はしじゅう泣きじゃくっているけど。
泣いてちゃ書けないだろうが…
吐いてはいたな。
どこかの虫学校(かな?)から、
伊豆の踊子のはしけがひどく揺れたあとの部分で、
さよならを言おうとしたのは誰か、
という疑問が寄せられたというのを読んだことがある。
557 :
吾輩は名無しである:2005/11/26(土) 22:49:18
海外で、話題にされる川端作品って、何なの?
「眠れる美女」は、ガルシアマルケスが愛読し、オーマージュ作品を書き
「美しさと哀しみ」は、フランス人の監督が映画化してる
558 :
吾輩は名無しである:2005/11/26(土) 23:02:41
川端は哀しさと透明な美しい恋愛ロマンとして読みましょう。
そういう点から読むと超一級品です。
「伊豆の踊り子」は白黒映画にピッタシな小説です。
ちなみに拙者はカミュの「ペスト」のような小説を書きたいと思って大挫折しました。
もちろん川端のような美しい文章も書けません。
559 :
吾輩は名無しである:2005/11/26(土) 23:03:39
「踊り子」は俺も初読ではぜんぜんわからなかった。
二度目でなんとなく。3度目でようやくわかったし、初めて淡い感動があった。
一語一句も読み落とすことなく熟読、でなければこの小説は色んなものを見落としてしまうと思う。
主人公の旅の動機さえも、作中のたった一行。
これが例えば村上春樹などならこの心の動きを叙情的な比喩を用いて描くに違いないが、
この小説では平易で、極めて抽象的に、ともすれば見落としてしまいそうに記すのみ。
こういう淡々さが初読では異様に淡白にしか思わなかったわけだが、
2度目、3度目でこれが極めて巧妙な表現であることに気づいた。
全ての虚飾を廃し、そこはかとなく読み取れる心の機微みたいなものが見えてきた時、
初めて淡く深い感動があった。どんな美文からも得られなかった気持ちだったな。
川端の凄みを感じた。
川端って絶対まぶたないよね。
561 :
吾輩は名無しである:2005/11/27(日) 10:11:58
俺は「温泉宿」が一番好きだ。
あれほど美しい情感を湛えたものはない…
川端康成とフィッシュマンズのボーカルは顔が似ている気がした
俺は川端はバッタに似てると思う。
チワワだと思うがなぁ…
FBI?に手をつかまれている宇宙人にも似ている気がする
566 :
吾輩は名無しである:2005/11/27(日) 21:20:36
ジェンキンスと川端はなんとなく近い気もする
567 :
吾輩は名無しである:2005/11/28(月) 02:46:38
あの人ってまばたきしなそうだよな。
あの顔のまま生まれてあの顔のまま死にそう。
大江はどうなんだろう。個人的に好きでないが。
川端みたいな体型も顔も殆ど変わらない奴が一番怖いんだよ
ね。友人や弟子が亡くなってもあのじいさんだけは生き長らえて
いただろう。自殺しなければあの姿のまま現在でも生きていた
ような気がするぜ。小説家としては大した事なかったが何せ
ライバル達(谷崎潤一郎等)が勝手に脱落しノーベル文学賞
まで授与されたんだからラッキーそのものさ。弟子の三島も
勝手にコケてくれたしな。
570 :
吾輩は名無しである:2005/11/28(月) 12:38:41
小説家としては大したことなかった・・・?
571 :
吾輩は名無しである:2005/12/02(金) 11:50:38
特S:シェイクスピア、トルストイ
==絶対に誰も超えられない壁==
S :ダンテ、ゲーテ、メルヴィル、ディケンズ、バルザック、スタンダール、ジョイス、
プルースト、ロマン・ロラン、カフカ、安部公房
==天才作家の壁==
A+:ユーゴー、ゾラ、フローベール、ランボー、ボードレール、カミュ、サルトル、
ジイド、ロブ・グリエ、トーマス・マン、ゴーゴリ、チェーホフ、
ヘンリー・ジェイムズ、マーク・トウェイン、フォークナー、ヘミングウェイ、
ナボコフ、ピンチョン、ガルシア・マルケス、紫式部、谷崎潤一郎、三島由紀夫
==超一流作家の壁==
A :ジョルジュ・サンド、モーパッサン、マルタン・デュ・ガール、ジャン・ラシーヌ、
セリーヌ、サン・テグジュペリ、クンデラ、オースティン、エミリー・ブロンテ、
イェーツ、ウィリアム・ブレイク、ジョン・ダン、E・M・フォースター、
ゴールディング、リルケ、ヘッセ、ギュンター・グラス、プーシキン、
ドストエフスキー、ヴァージニア・ウルフ、ヘンリー・ミラー、スタインベック、
フィッツジェラルド、サリンジャー、魯迅、夏目漱石、森鴎外、大江健三郎、
埴谷雄高、大西巨人
572 :
吾輩は名無しである:2005/12/02(金) 11:53:01
上の続き
B+:セルバンテス、アべ・プレヴォー、ラファイエット夫人、モーリヤック、サガン、
デュラス、マルロー、フィールディング、シャーロット・ブロンテ、デフォー、
スティーブンソン、ロレンス、トマス・ハーディ、グレアム・グリーン、チャーチル、
グレアム・スウィフト、イアン・マキューアン、ジュンパ・ラヒリ、クッツェー、
ハイネ、ケラー、ノヴァーリス、レールモントフ、ツルゲーネフ、ゴーリキー、
ショーロホフ、ソルジェニーツィン、パステルナーク、ホーソーン、
テネシー・ウィリアムズ、パール・バック、マーガレット・ミッチェル、
トニ・モリスン、ヴォネガット、タゴール、高行健、松尾芭蕉、小林一茶、
芥川龍之介、石川淳、吉本隆明
==ノーベル文学賞の壁==
B :デュマ、ボーヴォワール、レマルク、ポー、スティーブン・キング、宮澤賢治、
坂口安吾、井上靖、大岡昇平、深沢七郎、中上健二、開高健、井上ひさし、
遠藤周作、北杜夫、松本清張、宮部みゆき、山田詠美、町田康
573 :
吾輩は名無しである:2005/12/02(金) 11:53:57
上の続き
C+:ジュール・ロマン、サマセット・モーム、川端康成、島崎藤村、村上春樹、
吉本ばなな、平野啓一郎、阿部和重
==歴史に残る文学の壁==
C :太宰治、村上龍、池澤夏樹
D :武者小路実篤、柳美里、宮本輝
==文学としての合格ラインの壁==
E :辻一成、吉行淳之介、桜井亜美、吉田修一、綿谷りさ
F :渡辺淳一、唯川恵、パウロ・コエーリョ、シュリンク(『朗読者』のヤツ)
ということで川端は、実力的には、どう考えてもノーベル文学賞レベルではありません。
あ、俺、ドストエフスキーはSやA+には入らないと本気で思ってるからね。
あと、『アルケミスト』と『朗読者』は、チンカス以下の作品だと確信してるからね。
チラシの裏にでも書いてろ
このスレが終わるころに自分の書き込みみて恥ずかしいと思ったら成長した証しだ
575 :
吾輩は名無しである:2005/12/02(金) 23:28:36
川端作品には超短編小説が結構ありますよね。そういうのやる人って、詩人のけがあるんじゃないですか。
おなじアジアですけど、唐の耽美派の李賀の詩とか、何か近いものを感じます。うpしたいけど漢字が大変
小説にA〜Fのランク付けすることになんの意味があるんだ。
勿論、文章力や構成力というのはある。が、ある一定のラインを超えて
それぞれが表現する世界に上下などないはず。
577 :
吾輩は名無しである:2005/12/03(土) 04:39:29
いや、結構面白いランクだと思うけど、川端をAかA+のとこに入れとけば
もっと信憑性あるよ。川端理解できない段階で、相当眼力は疑われるけどw
ドストはそんなもんでいいよ。太宰と三島のランクとかなかなかいいと思う。
578 :
吾輩は名無しである:2005/12/03(土) 04:57:54
ウィリアム/ブレイクどう考えたってもっとうえだろ
学校の机によくこういうランキングが彫ってあったなあ。かつ東西対抗に
なってたりすんの。
>>573 太宰より吉本ばなな、平野啓一郎、阿部和重が上か?
581 :
吾輩は吾輩である:2005/12/03(土) 12:21:09
どうでもいい意味のないランキングだけど、ロマン・ロランや
マーガレット・ミッチェル、スタインベックはどう見ても過大評価
じゃないでしょうか? それから、安部公房って、そんなに凄い
作家ですか? 「壁」、「砂の女」、「友達」など、高く評価する
作品は多いけれども、それ以降は印象に残らないですしねえ。
川端康成への低評価は、このスレの題名からして仕方ないのかも
知れませんが、最低でもB+は行くでしょう。読んでいてあんなに
居心地の悪い、気味の悪い作家は余りいないと思います。底知れなさ
ということでは、三島などより上でしょう。
>1
川端作品を読み通していないずら。
日本文学全体をたいして読んでいないずら。
川端のノーベル賞授賞は、
極東の神秘の国日本にもあるという「日本文学」の代表としてだった。
当時、最もふさわしい受賞者。
いっぺん川端の受賞講演とか読んでみれ、極東のマイナー文化が
世界の舞台へ登場していくそのとき…。
授賞式に川端は羽織袴の伝統的正装で臨んだ。
湯川秀樹のモーニング姿とは意味が違っていた。
583 :
吾輩は名無しである:2005/12/03(土) 15:45:31
平野啓一郎が次に取ります
584 :
吾輩は名無しである:2005/12/03(土) 19:43:42
雪国しか読んだことないけど退屈杉。
歳とるとこの人の良さが分かって来るっていうよね。
しばらくしたらまた読んでみよっと。
高校の国語の便覧に康成のエピソード載ってた
ある日、強盗と部屋の中でバッタリ出くわしたのだが
康成がすごい目力で睨んだために
強盗が「すいませんでした」って謝って帰ったらしい。
あの目で睨まれたらたしかにこわそう
魔界の人間に末期の目で見られたら編集者も泣き出すわな
587 :
吾輩は名無しである:2005/12/03(土) 22:50:47
雪国を読んで退屈だと思う男と結婚したいです。
その気持ちちょっとわかるかも。
「雪国」読んで萌える男の人はやだ
なら千羽鶴あたりがいいんじゃない?
もう新感覚派は滅びたのですか
小林麻耶にハァハァしているおれだが、雪国は退屈なので、
いつまでも独身ってことはありえないってことだな。
592 :
吾輩は名無しである:2005/12/03(土) 23:51:28
>>591 単純細胞で美的なものに不感症な男というのは、それなりに魅力がありますよ。頑張ってね
>592
すまん。実は雪国も好きなんだ。「みづうみ」はもっと好き。
「単純細胞」って何のことだろう?
「単細胞」なら知ってるけどな。
まあ、馬鹿は許せても、美的感覚の違いも個性のひとつなのに、
それを「不感症」と決めつける根性を見習いたい。
「結婚」云々という女の武器を使って、作品を批評したつもりでいるブスは、
この世から永久に消えてしまった方がいいと思う。
喪男に言われても説得力ゼロ
ブスは否定できないのか? プ
意見の個人的裏付けすらしない人間に説得力と言われても名。
今日も寂しい土曜日だったんだね。
今日もヒマな土曜日だった。
寒いから外出たくなかったし。
そろそろ忘年会のシーズンだけど、会社のやつしか予定はないわ。
はあ、結婚したいな。
伊豆の踊り子とか読むと、やっぱすごいと思うけどな。
村上春樹あたりのこねくり回した技巧のあと、これを読むと虚飾が全くない潔さに
舌を巻く。しかもそれで充分過ぎるほど心情が伝わって来るし。
正直悔しいのだが、文学に関しては俺らの爺さん、曾じいさんの代のがはるかに上手だったような。
>>594 まぁ今日では障害も個性と言われてますから・・・
>>595 結婚〜女の武器 と流れるように連想できる、おっさんですね
>>597 美的感覚は個人によって違いがあるとのことなので、沈黙
>>598 意見の個人的裏づけ?ばか丸出ですね
女性的な欠点を丸ごと内包したようなバカだなあ。
604 :
吾輩は名無しである:2005/12/04(日) 15:45:38
たしかに「伊豆の踊り子」は凄いね。文体に無駄がなく研ぎ澄まされている。
言葉の配置は絶妙。読み手の意識の流れを操る杭のようだ。
「伊豆の踊り子」は思想性もないし、社会性もない。物語性も作品がかろうじて成り立つ程度の筋書き。
ただただ情景を描いている。本当に最小限の文学という感じがする。
605 :
吾輩は名無しである:2005/12/04(日) 15:48:59
超絶技巧のカルア文学。
606 :
吾輩は名無しである:2005/12/04(日) 15:57:17
村上春樹はDランク以下だろ?
607 :
吾輩は名無しである:2005/12/04(日) 16:35:17
伊豆の踊り子の映画などみれたものでない。どれもこれも12chの時代劇以下のできばえだ。
これは筋書きが退屈なものだからだと思う。であるから文学だとも言えるのだが。
川端好きな人って他の作家だったらどの辺りが好きなんですか。
また、嫌いな人はどういう作家が好みなんでしょう。
ちょっと興味あるので聞いてみました。
筋書きにドラマティックさや派手さを求めたら
「後には何も残らないような甘い快さ」なんて感じられるはずが無い。
これに共感できるかどうかだと思う。
夏目漱石は「草枕」のなかで東洋の文芸についてこう言ってますね、
「苦しんだり怒ったり、騒いだり泣いたりは、人の世にはつきものだ。余も三十年の間それを仕通して飽き飽きした。
飽き飽きした上に、芝居や小説で同じ刺激を繰り返しては大変だ。余が欲する詩はそんな世間的の人情を鼓舞する
様なものではない。俗念を放棄して、しばらくでも塵界を離れたこころ持ちになれる詩である」
この感じを小説で表現したのが川端なんじゃないですかね
いやむしろ、「人の世」にも「塵界を離れたこころ持ち」を発見している人だと思う。
漱石のそれは漢文学からの影響が大きく、
対立項として東洋⇔西洋を捉えている節はあるし、
川端も東洋を意識してはいるものの、
川端の時代というのはごく自然に外国文学を読んでる時代。
だから川端の中では明確な二律構造にはなっていないと思う。
612 :
吾輩は名無しである:2005/12/04(日) 17:26:26
610です。おっしゃる通りだと思います。
川端が塵界を抜け出す契機は、女の透き通るような声だったり、夜汽車の硝子窓だったり、あくまで人の世の日常です。
対立項として西洋を措定させるような臭いも、作品中に感じられません。
614 :
吾輩は名無しである:2005/12/04(日) 17:59:52
臭いといえば、川端の作品は臭いの印象が少ないねぇ
視覚や聴覚、触覚を刺激するような表現はぱっと頭に浮かぶんだけど。
615 :
吾輩は名無しである:2005/12/04(日) 18:21:07
大好き:綿谷りさ
好き:川端康成、永井荷風、泉鏡花、芥川龍之介
やや好き:谷崎潤一郎、中島敦、阿部公房、森鴎外、江戸川乱歩
ふつう:島崎藤村、志賀直哉、夏目漱石
嫌い:三島由紀夫、太宰治、大江健三郎
>>613 俺は
>>611だが、そのように「人の世の日常」に「塵界を抜け出す契機」を見ているのか?
という点についても「二律構造」として背反的に捉えているようには思えない。
美をそこに見ているのは確かなのだが、
>>609が指摘する「あとには何も残らないような甘い快さ(伊豆の踊り子)」
加えて、雪国・新潮文庫版に載っている伊藤 整の解説では、
主人公島村の想念を「変化する瞬間の美であり、その瞬間が過ぎると空白になる」
と分析しているが、ここで空虚さを兼ねている人物像が浮き上がってくる。
川端の生い立ちについて説明する必要はないと思うのだが、
彼が「塵界を抜け出す」などと言うレベルで半ば夢想的であるとみるのは、
理解を妨げる原因になりかねないように思う。
話は変わるが、年をとると雪国が分かるようになるというのは、
登場人物たちの生き様の切実さ、切なさを実感できるようになるからで、
その点においてだけ見れば雪国は温泉旅情人情物になりかねない。
>>616 「塵界を抜け出す」などと言うレベルで半ば夢想的であるとみるのは、
理解を妨げる原因になりかねないように思う。
その通りだと思います。全く同感です。
「抜け出す」という言い方がよくありませんでした。抜け出る場所があるみたいで
・・・ヘルダーリンの天上世界のように。
私も川端が夢想的だとは思っていません。
また私の場合、漱石のいう「塵界を離れる」も決して日常と対立する夢想的な世界へ
逃れる、もしくは飛躍するというような意味ではないと理解しています。
陳子昴の詩に曰く
「前に古人を見ず 後ろに来者を見ず 天地の悠々たるを念い 独り愴然として涕下る」
ショウヨウの詩に曰く
「月 天心に至る処 風 水面に来る時 一般の清意の味わい 料り得たり 人の知ること少なるを」
という意味での「塵界を離れる」ということなのだと思います。
この意味での「塵界を離れる」「契機」として、川端のほうが日常に近いというのが私の感想です。
加えて言うと、川端の作品には、
それまで息を潜めていた美がふと心に忍び寄って、抉り、光を増して、絡め取っていくような残酷さを感じます。
東洋(華厳)哲学が一種の救いと捉えた美というものが、川端の作品の中ではさらに突き詰められて、
その冷酷さまでもよく描かれていると思います。
サドが描ききれなかったその真意を川端は完全に描き切ったといったら言い過ぎでしょうか。
思いつきで書いてますので、ご専門の方がいたら恥ずかしいですけど・・・
川端って英文→国文だっけ?法→国文だっけ?
いずれにせよ、川端の文学的なbackgroundはどのへんにあるのかなぁ。
川端は『源氏物語』をライフワークと考えていたらしいから
多分彼の文学的なバックグラウンドはそこら辺りだと思うね。
同じ国文科の先輩である谷崎が『源氏物語』に着手したのと
同様にね。川端に言わせると谷崎源氏は『江戸庶民が書いた
源氏物語』なんだそうだけど。
そもそも作品に煮詰まって自殺しちまうような作家は
漏れの好みではない。
あの年で「煮詰まって自殺」もない。ああいう死に方以外に
死ねそうにない自分を感じたんじゃないの。
きっと自殺してなければ現在106歳で生きているんだろうな。
死ぬ事を許されなかった怪物は自分で死ぬしか方法が無かった
のだろう。
625 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 14:22:19
確かに谷崎は町人っぽい。
627 :
吾輩は名無しである:2005/12/06(火) 00:54:46
みずうみ。
日本的な叙情を背景にした川端文学のファンはこの作品を全く否定。
誰?否定するのは?
ゆきおくん
>>624 106くらいなら寿命のうちだと。川端なら百二十はいく。
100歳過ぎた川端の作品ってのも読んでみたいよな。
川端が交際した作家達の話だけでも一冊の本が出来ちゃうじゃん。
まさしく『生きる日本文学史(近代編)』みたいなもんだよな。
『三島君との思い出』なんてのを出せばベストセラー間違いない
だぜ、現在では。
631 :
吾輩は名無しである:2005/12/06(火) 08:20:37
>>630 往復書簡集なら、出てるよね。
しかし三島も川端も、両極端の「日本的」を体現したと思う。
面白い二人だよね。
俺は、印度旅行中に現地の古本屋で
「美しい日本の私」に出会って初めて、
川端の描く「枯れた日本的情緒」というのを
(少し)理解した気がした。
川端って若い頃から殆どルックスが変わらないんだよね。
で、文章も若気の至りなんてのは微塵も感じられない老成した
文章だしさ。三島は死ぬ一年前位だったか武田泰淳との対談で
『俺は最近川端作品の根底に流れるニヒリズムがやりきれなく
なってさ。』と苦笑したらしいんだけどこの二人何処かで相容れ
なかったと思うよ。川端は若き日より多くのものを喪失してきた。
家族然り、友人然り。川端の作品は儚さを描いている、日本の美
とも言えるんだけどね。
青年のミイラ
ミイラの夢
幽霊の眼
634 :
吾輩は名無しである:2005/12/08(木) 20:05:58
戦時中の通信指令室かなんかで、爆撃を受けて瓦礫に埋まってる上司の女性から
「早く逃げなさい」みたいな事を言われる少年の物語を読んだ事がある気がするんですが、
そんな短編はありますか?
635 :
吾輩は名無しである:2005/12/08(木) 21:52:37
スレタイから離れて、しだいに単なる川端好きの溜まり場と化してきたなぁ
「ごとき」と「好き」も紙一重なんだよね。
>>635 そういえばここって、アンチの場所だっけ。
これも川端さんの、人徳かと。
美しい日本の私
文化人・文明批評家としては大江の方が断然上だが作家としては川端の方が凄い
639 :
吾輩は名無しである:2005/12/10(土) 15:12:04
たしかに大江の悪口はいくらでも思いつくが、川端作品の批判は難しい。
また褒めようとしてもどうしてもセコクしか褒められない。
640 :
吾輩は名無しである:2005/12/10(土) 15:26:31
「みずうみ」って、ほとんど、川端の実生活じゃないの?
>>536 日野啓三・・独特ではあった。半島モノの透明な空気感は、他の追随を許さないふうで。
海峡をはさんで自在に入り混じる感性の代表のような…。
東京の上空高層住宅から見渡す視点がそのまま、白い岩石の連なる半島も捉えていた。
病を得てからは、自然に個人的内攻へ移行したが、それも全うした感はある。
愛読した作家、
だが、ノーベル賞の見地からは、小粒か。
>>582 川端の受賞理由については、その通りだと思う。
そこで、次の受賞者を大江と予言した三島由紀夫の真意や、
この次は誰か?それは何故か?という問いが、意味をもってくる。
次取るとしたら春樹だろ 龍や阿部が取れるわけがない
643 :
吾輩は名無しである:2005/12/10(土) 21:44:48
川端の短編をいくつか読んでみたが、どうも好きになれない。
いくつかの作品はとってつけたような回想シーンだらけで話が進まないし、
そのせいで雰囲気が中途半端なものになってる気がする。
例えば「眠れる美女」は、眠っている少女の怪しさ美しさを書ききる前に
回想シーンに結び付けてるから、現実にも回想にもどうものめりこめない。
あと書かなくてもいいような細かいことまで説明的に書いてるのも
気に入らなかった。読むのに疲れるしテンポが悪い。
「片腕」なんかだと指の動き一つ一つに説明を加えてるが、
しかしそのために情緒を表せているわけでもなく、無意味な感じが強い。
説明を後回しにする文体もダメだ。
急に知らない登場人物が重要人物として書かれていてどういうことだと
思って前のページを見ても何も書いてなく、仕方なく読み進めていると
後でやっとどういう人物なのか説明がくるという文体。
これは人物だけでなく状況などにも同じことが言える。
説明以前の段階では感情移入がほぼ不可能なので、面白味が半減する。
バカは死ななきゃ治らないわな
片腕っていつごろの作だっけ?
後期のものは、本人の文脈みたいなものが出来上がっているから
特に短編は、それだけ読んでもあんまり分からないと思う。
といいながらお勧めは「十七歳の日記」(だっけ?)。あれはいい。
非川端的に川端の原点を読める。川端嫌いであればなおさらおすすめな名作。
>>643 大江でも読んだら?
向いてないんだよきっと。
647 :
吾輩は名無しである:2005/12/10(土) 22:56:02
>>643 が嫌いなポイントがそのまま好きな人から見た良いところだったりする。自分はあの構成が好きだ。
648 :
643:2005/12/10(土) 23:08:37
ただ題材はすごくいいと思う。
でもそれを本気で感じるためには、それなりに年をとって思い出を増やし
人生経験を積まなければいけないのかもしれない。
俺はまだ若いからか、「伊豆の踊子」の爽やかな感傷や、「散りぬるを」の
寂しさなんかは、なんとなくは分かるが泣けるほど感じることができるか
というとそうではない。特に「眠れる美女」は本当に老人になってから
でないと理解することはできなさそうだ。
>>645 それはまだ読んだことないな。
なんだか面白そうだから探して読んでみよう。
>>647 つまり、川端作品を好きになれば自然と長所になるということか。
それならばまた数年後にも読んでみるとするかな。
数年後読んで理解できるというのはあるのかもしれない。
川端は高校生くらいの時から好きだったが夏目漱石や森鴎外は読む気がしなかった。
三十路を過ぎて仄かによさが分かってきた。この調子で行くと死ぬまでには大江のよさがわかるのかと期待している。
それは分からなくてもいいんじゃない
651 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 00:49:23
古典・漢文の素養があり、加えるようにして、ヨーロッパ文学を読む。
方法は学ぶとしても西洋にはない独特のものができあがる。
この時代の作家は小説を書く前の勉強量が今とは違う。
別に勉強の問題じゃないと思うけど。教養の問題ではあるとしても。
それならそれとは別の教養が現代にはあるしね。
653 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 02:27:55
次は村上春樹だな
654 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 03:13:49
今年のノーベル文学賞のスピーチは、大半が政治的メッセージに
なるらしいじゃない。あんまり芸術とは関係なさそうだね。
そういう文学賞はおかしくないかな。
川端康成は長編でも短編でもその作品が持つ濃度が変わらないと
いう珍しい作家なんだな。太宰なんかは短編の方が断然良い作家
で長編は無理して書いたんだなとしか思えないけどさ。三島も
どちらかと言えば短編向きだな。
656 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 14:28:28
コラム ーミュージシャン・平野啓一郎ー
「日蝕」で第120回芥川賞を受賞した平野啓一郎氏は東筑高校の92期生で
あることはご存じてあることと思う。実は平野氏、この平成4年度の文化祭では、
なんとバンドのボーカルとして参加していたのだ。
内容はDeepPurpleというバンドのコピーバンドであったようだ。バ
ンド演奏の話は聞いていたが、東筑高校の体育館で歌っている平野氏を想像する
となぜか楽しい
657 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 18:05:31
川端康成の小説はむしろ19世紀末の西洋的デカダンスに近いと思うのだが。
あれは虚無であって西洋的なデカダンやニヒルでは読み解けない。
関係ないけど、「○○でもって読み解く」というのは
どういう行為をさすの?
文学的なキーワードが、書類を開くアプリケーションになってるってこと?
読んだ結果が「○●に似ている」というのは分かるけど。
内容的に賛成はしないが、657の思考形態は分かる。
多分、内容的に賛同できる658だが、その思考形態が謎。
カレーのレシピを使ったらハヤシライスにならへんねん。
川端の文学世界を読み解くキーワードが『虚無』ってのは
納得するなあ。川端の小説って清楚な日本を描いているか
のように見せながら根底では何処か堕落したものを感じ
させるんだよね。
別に普通に、虚無を書いているだろ。どう読んでも、
清楚なんか書いていない。「読み解く」?必要なし。
「読み解くキーワード」って言葉、使って気持ち悪いと思わないのかね
訳知り顔のハウツー物みたい
>662に同意
そう、そういうふうにいいたかった。すっきり書いてくれてありがとう。
こんなことでこれだけレスがつくのも凄いな。
「読み解く」とかいうやつむかつく、っていうようなことのほうが
個々の作家に対する感想なんかより根本的だからなあ。
667 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 20:19:10
あえて流れに逆らってみるが、
読む上で予備知識としての「読み解く」キーワードが
もし与えられていれば、同じ作品を別の角度からも
解釈出来るようにはなると思うが。
例えば川端作品だったら「孤児根性」なんか、
「読み解く」キーワードになりうると思う。
……確かに、純粋に文章から得られる感興とは違ったものだろうけど。
話は飛ぶけど、川端の短編だと「叙情歌」が一番いいと思う。
川端は孤児だった。
だから、ここにその影響がでてますね
ってか。
最近この手の思考停止が多くてな。
つまんない評論ばっかり。
ちなみに根性という表現は品が悪いという印象を与える?
せいか、孤児性なんぞと言っている人もいるらしい。
じゃあ革新的な面白い評論をどうぞ!
こと評論に限ってはこの返しが通用するね。
希望
1.妻はなしに妾と暮らしたいと思います。
2.子供は産まず貰い子の方がいいと思います。
671 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 21:30:05
>>668 あくまで自分が読んでいくための補助として「読み解くキーワード」や
評論 ( ← 確かに面白いものにはあんまり出会わないが ) と
いうものを利用すればいいと思う。
ただ評論の陥る「思考停止」というのは、ちょっと分かる気がする。
枝葉の現象・類似だけを追いかけてしまう感じね。
書いている方は機械的に出来るから、楽なんだろうが。
672 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 21:35:20
12月10日発売
『X-nowledge HOME 特別編集No.5『PUBLIC SPACE』
(平野啓一郎責任編集号)』(株式会社エクスナレッジ)
平野啓一郎責任編集によるエクスナレッジムック『PUBLIC SPACE 都市のささやき』。
これすげーぜ
まるでひらのは浅田になりたいんじゃないかって感じだ
オランダの建築家と対談し
空間について論じてるよ
>>671 「このへんの事情が鍵だな」と思うことがある、ということを否定
しているのではなくて、「読み解くキーワード」なんて言葉を
使えちゃう感じを嫌っていたんだが。その辺の差は、ない人にはないのか。
674 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 23:02:18
>>673 難しいことを云うね。
『「読み解くキーワード」なんて言葉を使えちゃう感じ』が、
傲慢ということ?
どうでもいいが、そろそろ川端氏について話しを戻さないと、
氏が化けて出そうだ。
彼は死んだ後のことには興味なさそうだよ。
>>674 微妙に自意識に都合良く「傲慢」にしてるけど「バカ」だよそこは。
677 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 23:52:42
川端は小説なんか書いてない。ヨーロッパの基準から言えば詩なのだ。
みたいなことを小林秀雄が書いていたのを読んだ記憶がある。
678 :
↑:2005/12/13(火) 23:53:56
ちなみに川端のこと美男子と書いてたので工工エエェェ(´Д`)ェェエエ工工って感じだった
679 :
吾輩は名無しである:2005/12/14(水) 08:31:56
>>677 確かに「濃密」という言葉の似合わない文体だよね。
散文詩的ではあると思う。
>使えちゃう感じ
この言い方にむかついた!
美男子じゃん。川端。
でも女性観がキモイ
682 :
吾輩は名無しである:2005/12/15(木) 09:24:25
猛禽のような、或いは爬虫類のような目の力が凄い
683 :
吾輩は名無しである:2005/12/15(木) 09:37:57
アイアイに似てる気がする あいあいあいあいおさーるさんだよー
684 :
吾輩は名無しである:2005/12/15(木) 09:57:10
上田晋也がうんちく王で語ったうんちくが『知泉』という本から盗んでいると
でネット上で騒ぎになり、結果、上田が深夜放送の「うんちく王慰安会」の中
で酔った上「知識の泉と書いて知泉という本があるんですが、これを読めば
んちく王になれますよ」とカミングアウトした。しかしその後は相変わらず
「うんちくは周囲の人間から」などとお茶を濁す発言を繰り返している。
その上それがすべてテレ朝スタッフとの共謀によるやらせだというから悪質だ
テレ朝では「霊長類ヒト科最強頭脳」という番組で、上田を別室でカンペを
読ませて「暗記力1位」に仕立て上げるやらせも発覚している
滅びゆく日本を描いたってことで受賞できたんですよ。
世界遺産の中の危機遺産(バーミアン遺跡、エルサレム旧市街など)と同じだと思います。
686 :
吾輩は名無しである:2005/12/15(木) 17:19:33
雪国の舞台である湯沢では芸者の募集をハローワークでしてました。
ちなみに事業者の業種の欄には「置屋」と書いてありました。
687 :
80:2005/12/15(木) 17:33:51
>>685 過小評価しすぎ。
川端の繊細な世界が分からない馬鹿女の感想を
勝手に書かないでください。
あれを「繊細」というのも馬鹿な感想のような。
689 :
吾輩は名無しである:2005/12/16(金) 12:19:49
氷の世界だな
陽水なんて甘い甘い
690 :
吾輩は名無しである:2005/12/16(金) 12:31:29
川端の世界って、美ではない気がする。
幽ではあるが、もっと透徹としている。
その意味で
>>689に同意。
ふーん。
なんというか各位の「美の本質」の講義を聴いているような気がしますね。
読者にこういうことを考えさせるってのも、ある意味すごいね。
川端は美を蔑んでいる。
だから美を描いているように見える、
むしろ美だのなんだのどうでもいいと思ってるんじゃないの。
ひらすら自分自身の感覚を鋭くしていっただけで。
美の本質なんて概念自体が無為だと考えてそうだ。
舞踊、アクロバット好きも鍛えてるほうがセックスがいいから。
ある意味での美の機能主義。
695 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 03:49:44
大江健三郎はどういった点が評価されてるの?
思想がぶっ飛んでいるので作品に集中できなそうなのだが。
696 :
ルージュ磊 ◆LlspKw1cuY :2005/12/18(日) 09:06:50
>>695 現代の人間を文学的に表現。
川端は日本文学の閉鎖性で受賞したのに対し、大江は普遍性で受賞したのは興味深いですね。
後者はほかの活動も含めて受賞したらしいですけど。
春樹はもっと素をさらさないと
対談、インタビュー、社会的発言をしてどの程度の考えがあるか
見えてくるんだがね
アメリカに逃げて、ファンタジックな作品を深読みされて
持ち上げられてという循環ももう持たなくなってきてるよ
698 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 11:16:58
それは読者の視点だろ。
春樹は読者満足度の点では一部のフリークの要望なんて関心ないんだよ。
いや寧ろこれ以上書けないんだよ。
699 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 11:20:00
春樹才能梨
700 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 11:34:33
美しいものを「美しい」と表現しようとした川端って甘い。
>>696 大江の作品が普遍性?
ほかの活動?→あ、これはわかった。朝鮮とフランスにへつらうってことだね。
>>697-699 大江よりははるかにマシだろ。日本人してるし。
>>700 なんか深そうな意見。続きは?
702 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 11:55:36
703 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 12:03:25
新刊のニューヨーク風は本棚に飾っとくだけでも退屈しのぎに拾い読みするのに軽くていいじゃん。
春樹ってセンスいいよ。
704 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 12:13:44
読んでも何も無いから
読む気が起きない
705 :
ルージュ磊 ◆LlspKw1cuY :2005/12/18(日) 12:25:48
ファンには悪いけど、村上春樹ってヤマなしオチなしイミなしだと思う。最初ピンボール読んだ時ライトノベルかと思ってしまいました。
>>700 「美しい」というものがどれほど恣意的かを考えたら
ああいうやり方をするのは川端らしい。
708 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 15:56:40
春樹は才能あるのは明確だ。春樹の中傷自演は止めれ。
709 :
700:2005/12/18(日) 16:31:57
虚栄心強いやつの文学は概ねつまらんのだ。
710 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 20:19:51
川端は世間的に美しいものを美しいとは言ってないでしょ
大江は小説以外完璧に駄目だからな。
小説は良いんだが。
713 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 21:58:52
谷崎潤一郎が受賞するよりはマシだろ。
あんな変態エロじじいは日本から出しては駄目だ。
714 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 22:01:01
春樹はもっと素をさらさないと
対談、インタビュー、社会的発言をしてどの程度の考えがあるか
見えてくるんだがね
アメリカに逃げて、ファンタジックな作品を深読みされて
持ち上げられてという循環ももう持たなくなってきてるよ
>>714 日本語が不自由だな。春樹のレベルだとこんなもんか。
コピペしたやつのセンスのなさを露呈するようなものだ。
718 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 00:45:53
眠れる美女って別にエロくなくない?
あと一歩のところでエロには入ってない感じ。
エロは分からないけど、確かに、別に平凡って感じがする。
海外受けはいいだろうが。
720 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 08:41:19
三島由紀夫か谷崎潤一郎がとってたらこんな論争はなかっただろうな。
721 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 08:48:28
つーかノーベルありがたがるの日本くらいだよ。
いかんせん受賞者が少なすぎる。米国では多いから話題にもなんないだろ。
阿部公房とか村上春樹とか中上とかじゃんじゃんもらえば
そんなに話題にならなくなるんだがな。
722 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 09:00:09
平野啓一郎にあげるべきだね
723 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 10:46:06
次に受賞するのはどう考えても春樹じゃない?
別に春樹の肩を持つわけじゃないけど、「日本人から一人推薦して下さい。」って
言われると、やっぱり春樹しかいないと思うよ。
724 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 10:47:45
春樹を押す人なんているかい?
もう化けの皮がはがれてひさしいのに
725 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 11:02:57
村上春樹がもらえば、ああこんなもんかな、とありがたがるひと
いなくなってイイんじゃない。
726 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 11:35:47
既出だと思うけど、谷崎に上げようとしたら、死んじゃった。
そこで、じゃあ次誰だ?
取り敢えず、川端かな。
で受賞。
俺は野坂昭如にあげたい。
727 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 11:38:00
既出だと思うけど、公房に上げようとしたら、死んじゃった。
そこで、じゃあ次誰だ?
取り敢えず、大江かな。
で受賞。
俺は村上春樹にあげたい。
728 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 12:09:04
ノーベル賞より大江賞のほうが価値は高い
村上春樹センセイはノーベル文学賞を受賞したらやはり
文化勲章受賞は拒否するのでしょうか?楽しみだな。
第一回大江賞はいつ決まるのですか?
731 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 17:56:01
結局、明治以降最高の文学者が受賞したわけだから、結果オーライ
大江みたいなのしか貰ってなかったら最悪だろ
732 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 18:01:19
ノーベル賞はかなり恣意的だよ。弱ってる国、困ってる国を励まそうと上げてるね。
敗戦後の日本を湯川秀樹がどれだけ励ましたか。
オリンピックに似てるかな。
大江以上となると
平野しかいないか
734 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 18:15:05
湯川の受賞には原爆開発の責任者オッペンハイマーが強力に推薦したってことがある
原爆製造の罪の意識がそうさせたっていうのもあるかもしれんが、実は戦前から湯川や朝永のことを紹介していた
野口英世が受賞できなかった背景には差別があったというのは定説
川端は日本文学の粋ということでだが、大江は日本及び日本人を痛烈に批判し続けたことが受賞につながった
川端と大江の生まれた年が逆だったら難しいだろうね
そういう空想は別として川端は谷崎、大江の場合は安部や遠藤が受賞してもおかしくなかった
735 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 19:05:42
野口の業績が間違いだらけなのはみながしっている
差別ではないよね
湯川はノーベル貰うはるか前に史上最年少で文化勲章受賞してるし
朝永も受賞前に東京教育大学長になり、日本学術会議議長になり
日本一偉い学者になってたからね
野口は海外のノーベル賞の歴史ドキュメンタリーでは有色人種であるために受賞できなかったって紹介されて、
同じ番組内で利根川進が野口が受けなかったのは数少ない選考ミスのひとつだって言ってた
野口、北里以外に日本人絡みでもうひとつ明らかな回避があったはず
>>736 野口の業績は現在ではほとんどが否定されている
渡邊淳一が「遠い落日」で書いたとおり
ナベジュンってw
梅毒と黄熱に貢献したことは間違いないだろ
それに賞は当時の判定基準なわけだし
739 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 20:32:08
黄熱も間違いだね
人道的な活動だから
平和賞の対象なら分かるが
740 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 21:35:20
日本人だからもらえる文学賞、平和賞
日本人だからもらいにくい自然科学系
ドンだからもらえるノーベル賞
こと理系に関しては戦前の日本はノーベル賞級の学者は結構いたんだけどね。
長岡半太郎とか志賀潔とか北里柴三郎とか。
特に長岡は時代の先を行き過ぎてたなと思う。
まあ板違いだが。
マルケスの「大佐に手紙はこない」は読んでいて、驚きとため息と感動と寂しさと同情と忍耐といろいろなものが零れ落ちてきた。
見出されし時の「すると偶然がやってきて〜」のくだりとおなじぐらいすごかった。
745 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 19:03:29
そのマルケスがもっとも好きな日本の作家は川端康成だよ
眠れる美女のオマージュも書いた
ほかの作家でもあることなんだけど、
川端が好きだ、といっても、一番好きなのとして
「眠れる美女」をあげられると、
それは川端好きじゃないんじゃ、といいたくならない?
747 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 19:40:12
わかってないなあw
748 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 19:47:21
ほんと、わかってない
749 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 20:33:34
安部公房とドナルドキーンの対談が面白かった。
日本人の安部公房が川端の作品のどこが日本的かわからないって言ってて、
川端の作品は十九世紀の西欧小説の流れだよって安部が言ってたら、
碁の達人とか芸者とかそういう題材が日本的なんですってキーンが教えるという…
西洋人の目からは映画「sayuri」も川端も同じものを
描いているように見えるのかと考えるとウツ。
751 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 22:10:26
>>750 日本人から見てもかなりおおまかに考えれば
おなじだとおもいます
752 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 22:36:30
そう考えると
日本人は外国的なものを
かなり奥深く観察してることになるね
外国人は日本を上っ面しか見てないのに
753 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 22:42:12
外人は想像力が貧困だからな。
そう?三島もサイデンステッカーもかなり好きだったそうだが
>>751 まあショーウィンドーにいる白人のマネキンと、道歩いてるそこの白人も
おおまかに考えれば同じだからね。
756 :
吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 10:24:23
「雪国」の良さがさっぱり分からなかったので、それ以来ずっと川端を避けて通ってきた。
でも一作読んだだけで作家を評価するのも何だかなと思い直し、「伊豆の踊り子」を読んでみた。
そしたら素晴らしいのなんの、たったの40ページでよくもまあ
あれだけの物語が構成出来たもんだと、思わず感心してしまった。
概して現代の作家が書くものは、内容の割に長過ぎるんだよな。
もちろん、そんな冗長な作品でも、「ノルウェイの森」のように
雰囲気が良いものは評価されて然るべきだと思うよ。
でも「伊豆の踊り子」には現代の作家が忘れている何かがあるような気がする。
これは小説としてあるべき姿の、ひとつの完成体じゃないかな。
757 :
吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 10:58:07
安部公房のほうが川端より全然わけわかんないだろ。w
>>749 エキゾチシズムってそんなもの。
にしても子供の多いスレだな。
バルテュス見ると川端っぽいなと思う。
761 :
吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 14:13:08
ショートショートの星新一が
掌の小説の心中だったと思うが
将来、雪国や伊豆の踊り子よりも
こちらの作品群の方が、評価されるだろうと
書いてた
「心中」は凄いよ。
でもやっぱ「雪国」だね。
763 :
吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 21:40:27
毎日少しずつ読んでいるところなんだけど、心中が話題になっているので、
今読み返してみた。
よくは出来ていると思うけど、川端の超短編作品の中では程ほどの出来では
ないかと。それなら「有難う」「神います」「馬美人」あたりをとりあえず
挙げておきたい。他にも不思議な超短編がいっぱいあるので、手に入る人は
ぜひ手に入れて欲しいと思う。
ただ、「雪国」より「掌の小説」(の全体)の方が世間的に評価されるとい
うなら、それは同意するかもしれない。だけどそれは、「雪国」が劣ってい
る事を示すものでは決してないともおもう。
>>763 お前の素性は知らんけど、偉そうなのにワロス
765 :
吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 22:27:09
>>764 普通に書いてみただけなので、そういうつもりはない。
766 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 20:09:53
↑
馬鹿は、自分が偉そうなのがワカラナイノネw
767 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 20:15:33
川端って文章下手クソじゃね?
よく美文調の代名詞のように云われるけれど、みんな本気でそう思っているわけ?
普通に読みにくいんだけど。ただ会話文は純日本的な色気があって好感が持てる。
>純日本的な色気
この意味不明の用語の解説をよろしく♪
769 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 20:25:10
俺はわかるよ。
770 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 20:30:14
>>767 ごめん、俺文才ないから上手く説明出来ない。
手元に川端の本があるのなら、会話文だけ拾って読んでみてくれ。
いかにも日本的だと感じられたら、その感覚が俺のいう純日本的な色気だ。
説明になっていなくてすまそ。
772 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 20:33:22
というか、これほど良いのと悪いのとで差が出る人も、珍しい気がする。
良いのの代表 → 「山の音」、「千羽鶴」
悪いのの代表 → 「愛する人達」
数から云うと、悪いのの方が多いとは思うけどね。
仮に川端がノーベル賞取ってなかったとするなら、
彼は今の半分の頻度も話題にならないに違いない。
2ちゃんスレの進展具合で、「三島圧勝」という現状が、
全てを物語っている気もするけど。
ただ、川端の二、三の作品は、確かに日本を代表するものだとは思うし、
これは川端にしか書けないものだとは思う。
↑にちゃんのスレの進展具合に全てを語らせる人も珍しいが、
それはおいといても、三島はある種のバカにバカ受けするから
「圧勝」っぽく見えるんじゃないの。
774 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 20:46:55
両者に関して何の予備知識も持ち合わせていない読者に作品の点数を付けさせるとおそらくは川端圧勝だろうな。
775 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 20:46:57
>>773 それは超換言すれば
三島 → 華がある
川端 → 枯れすぎ
ということか。
このスレ、タイトルはアンチなのに、集まっている人には
川端見守り隊が多くて、ちょっと和む〜
「絲山よ この本を読め」感想文です。
第一位「海辺のカフカ」(村上春樹)新潮文庫
読書にもいろいろな種類があって、喜読、嘆読、耐読、苦読などと私は名付けて
いるが、このHPで最も多くの方が票を投じて下さった「海辺のカフカ」は、残
念ながら私にとって「苦読」作品だった。まあ、相性が悪かったということです。
常に感じたことは「『海辺のカフカ』に書かれているこいつらは人間じゃない」
ということだった。テーマパークとしてはよくできていると思う。
それにしても「メタファー」ってコトバ、一体何回使ってあるんだろう。
せっかく選んで下さったのに、こんなことですみません。やっぱり無理な企画だ
ったのかなあ、でも嘘つくのはまずいし。ちょっと反省しています。
777 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 20:53:21
>>770 そんなので何か喋ったつもりかこのピエロ。
三島は
(1)性的な描写が、大江と同じで分かりやすい
(2)用語が華やかに凝っている
(3)政治的なシンパ
(4)ホモのシンパ
(5)猟奇的
川端は
(1)省略の文学
(2)和モノ風味の味付けが絶品
(3)太宰的に、俺にしかわからん、という読者を製造する
(4)興味深い人柄
(5)猟奇的
川端読者は人をあけすけに罵らない。ので荒れない。
芥川、三島、村上春樹、大江健三郎の読者は罵りを好むような。
782 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 00:16:01
川端の読者は
一見大人しいが
何もなく穏やかに別れた夜、突然首を吊ったり
火に包まれ焼け死のうとしている女を揺れる火影に顔を染めながら助けもせずに
ただ見ていたりする。それが川端読者・・・
783 :
吾輩は名無しである:2005/12/30(金) 00:55:14
784 :
吾輩は名無しである:2005/12/30(金) 02:48:18
川端のファンの女性読者は
結構、いるけど
後期を代表する
眠れる美女、みずうみ、片腕、
なんかも好きなんだろうか
あまり、見たことがないけど
785 :
吾輩は名無しである:2005/12/30(金) 02:54:30
中学生の時、
川端の「女であること」を読んで
生理のことを上手に書いていたので
ビックリした
男の作家で、小説に女の生理のことを
書いた本を読んだことがないのと
想像もできない事を何で自然に書けるのか
印象的だった
『片腕』はいいですね。とても無気味な書き出しが好きです。
「片腕を一晩お貸ししてもいいわ」
そういえば、佐川一政が『片腕』を愛読してたと、
なにかで読ん記憶があります。
最近『山の音』や『千羽鶴』を読み返したんだが、ひっくり返ったよ。
漏れは文学オンチだから内容云々はわかったとは言いかねるけど、
あの文体つーか日本語は何よ?
詩とか俳句とかで小説書いてみたらこうなりましたって感じだったな。
もうさ、行間から何やら匂いまくってくんのよ。
あんなの翻訳できるのかね?
スレタイとは違った意味で、なぜ川端はノーベル賞とれたのかと思っちゃったよ。
「絲山よ この本を読め」感想文です。
第一位「海辺のカフカ」(村上春樹)新潮文庫
読書にもいろいろな種類があって、喜読、嘆読、耐読、苦読などと私は名付けて
いるが、このHPで最も多くの方が票を投じて下さった「海辺のカフカ」は、残
念ながら私にとって「苦読」作品だった。まあ、相性が悪かったということです。
常に感じたことは「『海辺のカフカ』に書かれているこいつらは人間じゃない」
ということだった。テーマパークとしてはよくできていると思う。
それにしても「メタファー」ってコトバ、一体何回使ってあるんだろう。
せっかく選んで下さったのに、こんなことですみません。やっぱり無理な企画だ
ったのかなあ、でも嘘つくのはまずいし。ちょっと反省しています。
↑脈絡のない、このゴミはナニ?ウゼーよ
790 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 21:29:13
脈絡はないけど関係はあるんじゃないの?
村上は川端に似てるって何度か聞いたことあるよ
文章はまったく違うけど、登場人物とか世界観・雰囲気が似てるそうだ
全然違うと思う
川端は春樹のような誤魔化しはない
川端は文芸時評の名手だったが
春樹には出来ない
792 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 22:35:05
>>785 「掌の小説」を読んで(これらは大半は若書きだが)ノーベル賞当然だと思った。
川端の中には男の人格と女の人格が住んでいた。
>>790 日本人の作家だし、男だし、共通点はあるよな。
めげずにガンガレ!
しかし、世界観なあ...
794 :
吾輩は名無しである:2005/12/31(土) 23:54:27
昔、梅原猛が、川端さん、ノーベル賞取ってからも
「みずうみ」のような、生活行動、絶対とってたでしょうね
と言っていた
795 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 23:57:21
浅田さんは大江の不誠実さも川端の異常さも、そして春樹の軽さも理解できていないと思います。
彼は文学にのめりこめるような人間ではない。出された問題を解くのがうまいタイプでしょう。
797 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 00:34:20
川端があの感性であの年まで生きたことが奇跡だ
798 :
カギ5さい ◆jGxxZwDX1s :2006/01/01(日) 00:37:33
>どうして川端康成がノーベル賞を取れたのか?
三島がとりそこなったからじゃん
それだけじゃん
三島がとるはずだったでしょ ほんとは
799 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 00:42:33
はじめは谷崎と川端が争ってたんだよ。
で、谷崎が死んだんで川端に落ち着いたんだよ。
800 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 00:47:58
川端と三島じゃ川端で当然。
801 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 00:49:35
まあノーベル委員会の意図は知らないが日本最高の作家が取ったんだから結果オーライ
802 :
吾輩は名無しである:2006/01/01(日) 01:29:39
>>795 川端康成の空虚な日本的美学
?
もう、全然分かってない!!
この思想ドロボー
「絲山よ この本を読め」感想文です。
第一位「海辺のカフカ」(村上春樹)新潮文庫
読書にもいろいろな種類があって、喜読、嘆読、耐読、苦読などと私は名付けて
いるが、このHPで最も多くの方が票を投じて下さった「海辺のカフカ」は、残
念ながら私にとって「苦読」作品だった。まあ、相性が悪かったということです。
常に感じたことは「『海辺のカフカ』に書かれているこいつらは人間じゃない」
ということだった。テーマパークとしてはよくできていると思う。
それにしても「メタファー」ってコトバ、一体何回使ってあるんだろう。
せっかく選んで下さったのに、こんなことですみません。やっぱり無理な企画だ
ったのかなあ、でも嘘つくのはまずいし。ちょっと反省しています。
春樹のからっぽさがでてるね
804 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 13:29:41
ノーベル賞を取ったから死んだ川端
ノーベル賞を取れなかったから死んだ三島
805 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 14:38:35
作家をバカにしすぎ
川端も三島も作家を目指してから作家生命の大半を終えるまでノーベル賞など意識してなかった
とくに川端世代は海外に翻訳されるとさえ思わずに創作を続けていた
>>803 春樹がからっぽというのを否定するわけじゃないが、
なんで春樹以外の人が書いた文章に
「春樹のからっぽさがでてる」と思うのかよくわからない。
807 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 14:53:15
これはコピペだろ
他スレでも見たぞ
コピペでもバカにはどこがバカなのか指摘してあげたい新年。
809 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 20:43:49
>>804 三島が腹切ったの、ノーベルが原因なの?
それならどうして長生きしなかったんだろう。
絶対に次のノーベル獲れたのにね。
810 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 22:13:47
>>809 川端がノーベル賞穫った時に「次は自分ではなく大江だ」と分かってしまったらしいですよ、三島さん。
811 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 22:19:01
>とくに川端世代は海外に翻訳されるとさえ思わずに創作を続けていた
著作権はどうなってんだ?
812 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 22:43:17
ふと思ったが、吉本隆明は詩人だろ。ノーベル対象外か?
813 :
吾輩は名無しである:2006/01/01(日) 22:45:51
英訳されてるのか?
ホントかどうか知らないが
詩人の西脇順三郎が候補になったと聞いたことがある
814 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 22:52:52
英訳されてるのか?
ホントかどうか知らないが
詩人の西脇順三郎が候補になったと聞いたことがある
815 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 00:29:00
>>811 アメ公が日本占領しなければ明治以降の日本文学が海外に紹介されることはなかったと思うよ
源氏や芭蕉は訳されていたけどね
818 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 02:41:53
川端のノーベル賞は彼が日本ペンクラブ会長で、国際ペン大会を開いたのも原因の一つだったと思うけど。
僕は川端の文章は、そこそこ好きだ。
しかし、小説が書けなくなって、自殺したと聞くので、馬鹿馬鹿しい。
他の人に代作させていたという噂も聞くしね。
ちなみに大江健三郎がノーベル賞を取ったのは、羽澄不一の平和活動のお蔭だ。
おまえ羽澄だろう。
820 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 06:57:28
>>810 大江が貰えたのは安部が死んだからだろ?
それなら所謂三島の予言なるものは、厳格な意味で外れているよな。
だって安部の真価を見抜けなかったんだもん。
三島は安部の急逝をも予想していた、なんてふざけたこといったら駄目だよ。
>>820 10年前くらいに横尾忠則がインタビューで言ってたんですよ。本人がそう洩らしていたらしい。
安部さん急逝まで予測していたかという件は全然調べた事がないから分からないです。
822 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 11:46:48
>>820 三島がもっともライバル視していた作家は安部だよ
思想的にも作風も前々違うけど意識してた
ノーベル賞予想は安部が同世代だからじゃないの?
823 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 12:48:15
安部はSF作家だろw
なら、カフカもSF作家、ポーはミステリー作家、村上やアービングは大衆作家
間違ってないね。そんな区分は全部無駄な証拠だ。
826 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 15:21:48
安部公房をありがたがる奴の気が知れない・・。
あの人の作品って、内容の薄さの割に読んでて疲れる。
読者を撒こうと必死なのが気に食わない。
同じ観念小説でもカフカの場合は難解な論理を振り回さずに、
自然に読者を異空間に導くよね。
安部は過大評価されてんだよ。あんな奴、理屈っぽいインテリに過ぎない。
それを鬼才、三島由紀夫と比較しようなんて、笑止千万だ。
>>826 最後の一行以外同意。
三島は「理屈っぽいインテリ」じゃないかもしれないが
芸術家気取りの小役人。ただその気取りの程度に鬼才があるだけ。
828 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 20:52:57
>>826 おいおい、安部こそ「日本」の枠を越えているという点で本来は
最もノーベル賞候補にふさわしい。
少なくとも若い頃の小説・論説は素晴らしかった。
三島が実力を認め、負けまいとしている人間を腐せるほど立派な住人がいるとは!!
東欧では東洋のカフカと呼ばれ、脚本を担当とした砂の女は各国で絶賛なのに
830 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 21:15:57
東洋のカフカ、って時点でもうパクリってラベル貼られてるじゃん。w
三島は東洋のオスカーワイルドですが何か?
832 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 21:34:53
「砂の女」ってどこが凄いの?
人間が砂穴に閉じ込められたら執るであろう行動をそのまんま文字にしただけじゃん。
安部を読んでいると、俺でも大作家になれるような気がして来るw
834 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 22:17:15
>>834 私は832さんじゃないんですが、それは安部についてどうすごいかを知る事には
なっても砂の女がどうすごいかを知る事にはならないような気がするんですが。
どうせ書くなら砂の女について書いて欲しいです。
836 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 10:12:35
「砂の女」はまだマシ。
最悪なのは「方舟さくら丸」。
あの無用な長さは一体何なんだ。
読者をおちょくっているのか?
あと何だかんだいっても川端は偉大だよ。
837 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 10:30:19
砂の女とか方舟さくら丸なんて安部の作品としてはゴミ。
そんなもので安部の評価はできない。
まだ箱男や友達のほうがマシ。
安部公房なんて所詮はカフカごっこや実存主義者ごっこをやれば
食えた幸福な時代の作家にしか過ぎないんで文章は下手だし
内容も無いんだよな。まあ三島も作品に内容があるとは到底思え
ないんだけどさ。流行のスタイルで目くらましして内容の無さを
誤魔化そうとする作家が安部なら、仰々しい程単語を羅列して
一応文体を絢爛に見せて誤魔化す作家が三島だな。似たようなもん
だからライバル視してたんだろうな。
839 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 19:10:50
↑安部はサービス精神豊かな作家だよ。
840 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 19:26:58
【A型作家】
夏目漱石
谷崎潤一郎
芥川龍之介
川端康成
坂口安吾
三島由紀夫
大江健三郎
村上春樹
841 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:07:37
川端は三島を高く評価していた。
川端は安部は全然分からなかっただろうな。
842 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:23:55
なんせ安部はSF作家だからな。w 川端には理解不能だろう。
843 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:32:37
安部は文章力がねえからな。
実際、この人翻訳本ばっかり読んでいたみたいだし。
安部公房が壁で芥川賞取ったのは川端が推したからって話もあったりする。
ttp://www.horagai.com/www/abe/contemp1.htm さて、「壁」を積極的に推したのは、瀧井孝作と川端康成の二氏である。
瀧井は「このやうな寓話的風刺的作品にふさはしい文体がちやんと出来てゐるからです」と評価し、
川端は選評の表題を「「壁」を推す」とした上で、「堀田善衛氏の「歯車」か安部氏の「壁」を私は推薦したかった。
理由は簡単である。堀田氏や安部氏のやうな作家が出て「歯車」や「壁」のやうな作品が現はれることに、
私は今日の必然を感じ、その意味での興味を持つからである」と書いている(堀田は次回、受賞している)
安部の芥川賞受賞を推したのは川端康成 と瀧井孝作
847 :
846:2006/01/03(火) 22:10:32
スマソ 思いっきりかぶったw
848 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 22:34:45
川端も安部もしらない奴が批判しているってことで。
川端の初期短編と安部の初期短編は意外と通じるものがあるかもな。
849 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 22:41:41
川端は完成された達人。
安部は未完の大器。
今でも安部が存命だったらどういうふうに日本を見るだろうか?
二人に共通していることは、後継ぎがいなかったこと。
それだけ二人ともある意味それぞれぬきんでた存在だった。
自分は彼らの後を継ぐ人間の再来を待っているがまだ影もない。
850 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 22:43:18
三島の後継ぎは平野。
851 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 22:45:43
川端は生まれながらの鋭い感覚を持っていて、人が気がつかない
なにかがこの世の中にあるのだと感覚していた。
安部は成長する過程のどこかで目覚め、人の見えないものの正体を
掴もうとしていた。
852 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 23:14:49
川端って保守的なイメージあるけど創作的には新感覚派wといい貪欲だったじゃん
掌の小説とかでもシュールなの多いよ
853 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 23:24:26
安部公房は新潮文庫でなくハヤカワSF文庫から出すべきだろ。w
854 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 23:26:24
川端は全然保守的じゃないよ。
「文壇の大御所」というところからそんなイメージになるのか?
川端作品が保守的?
全然そう思えないけどな。寧ろシュールだぜ。安部公房なんてのは
作られたワザとらしいシュールさだけど、川端のはマジにぶっ飛んで
いるぜ。三島もそうだな、ワザとらしさが鼻につく。太宰の『恥の
多い人生を送ってきました。』とか『僕って可哀想な人間なんです。』
ってのもワザとらしさの極北を行ってるが、川端は家族が皆死んで
しまう等の悲劇的な人生を歩んできたからな。
856 :
就職戦線異状名無しさん:2006/01/04(水) 13:03:01
>>855 お前のレスの方がワザとらしくて鼻につくよ。
私が面接官だったら、君は即落第だね。
若者は謙虚じゃなくっちゃ!!!
857 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 13:30:44
>安部公房なんて作られたワザとらしいシュールだけど
これは全然違う。
安部のシュールは現実だし、壮大な実験だ。
安部公房は川端康成に勝るとも劣らない大作家だ。
それが理解できないとは日本のレベルも落ちたもんだ。
安部公房は少年の時、今の中国東北部で終戦をむかえた。ある日を
境に180度急変した人間たち。彼はそれを悲惨な体験として、被害者として
受け取ったのではなかった。少年の目の前で人間たちが仮面をぬぎ、お面を
入れ替えてまるで魔物か動物のようにそれまでの既成概念を崩していく。
そこには日本人も中国人も朝鮮人もロシア人も同じように存在していた。
しかし大陸生まれの少年の目には日本人がとても他の人たちとは違って
みえた。日本人とはなんなんだろう。そして人間とはなんなんだろう。
なにをもって日本人というのだろうか。そして人間はどこまで人間で、どこからは
魔物になったり動物になったり神になったりするのだろうか。
彼の作品は日常の既成概念がまるで実験の条件つけのように、ひとつふたつ
とりのぞかれたり、たとえば、「顔」が日常生活から除外されたり、付け加え
られたり、たとえば「壁」が日常生活に付け加えられたりする。いろんな架空の
条件下での日本人を描いている。
シュールにみえてシュールですらない。それはわたしたちが条件つけされたら
そうなる現実の世界なのだ。社会も人間もあやうい。多くの幸運な条件がかさなって
わたしたちはこのような平和な社会にいられるだけなのだ。条件がひとつ、ふたつと
欠けていけば、全く異なった社会になってしまうのだし、人間自体も神にでも修羅に
でも変わる。
終戦という得がたい体験をしたのに日本人はそれを全く活かせていない。
そこには日本人だけではなく人間の本質をさぐるなにかがあったはずなのに。
安部公房の文学は人間の本質をさぐる壮大な実験だったと思う。彼を理解できる
人間が日本にいなくて外国にいるということは大変残念なことだ。
858 :
就職戦線異状名無しさん:2006/01/04(水) 13:38:43
>>857 そういったことは思春期には誰でも一度は考えるだろ。
別に安部公房の専売特許じゃないよ。
あと君は日本人日本人うるさいけど、安部は別に意識していなかったと思うな。
君の論点だと、日本人はむしろ遠藤周作を読め、ということになるな。
でもその前に就活は怠るなよ。
859 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 13:41:26
結論、ハヤカワSF文庫に収録されるべきでしたね、安部公房。
860 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 14:10:07
いや、安部公房は激しく日本人とはなにか?と意識していたよ。
彼の生きる原点の一つだと思う。
ただし日本人であることを誇らしく思うという態度なのではなかった。
まるで興味深い検体に対するような実験の被験者に対するような
態度だった。その突き放した態度のおかげで、ただ日本人のみに止ま
らず人間の存在の追求にまで彼の作品を広げている。日本人のみに
止まらず、人間そのものにまで達したことで世界の目利きに
認められた。川端もその類稀な感覚の鋭さにより、人間の本質に
迫っているところが世界の目利きに認められたのだろう。
安部公房の業績はまだ未完である。しかし彼が実験で積み重ねた
業績は不動で後世の足がかりになる。安部公房も川端康成も理解
できないひとにはできないだろうが、必ずわかる人にはわかる。
理解できなかったからといってなんの不足もない。しかし川端康成や
安部公房を理解できたら世界の目利きがなにをもってよいとするか
ということがわかるだろう。彼らへの理解は大きな世界に通じていると思う。
861 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 14:22:46
ハヤカワSF文庫から世界の安部公房へ。
>>860 日本文学についての考え方なんだけど、
世界に認められること > 日本国内で認められること
って考えていないか?
公平に見て、日本文学の評価は日本国内での評価が一番正しく、
イギリス文学の評価はイギリスが一番正しいと思う。
普段日本語を操作してないヤシの評価が、そのへんの日本人高校生の評価より高いとは思えない。
高校生が自分の評価を過不足なく表現できれば、その評価のほうが重要でしょう。
翻訳読んで作品の評価ができるわけないんだから。
わかるのはストーリーくらいだろ。
それから、大勢の評価が高いからといって、
それが作品の評価として正しいかというのも疑問だ。
でも出版社の評価ってそれだろうな。売れてなんぼだもんな。
863 :
就職戦線異状名無しさん:2006/01/04(水) 17:18:15
>>862 同意。
どうせ就職するなら一流企業に入って、巷の美女達をブイブイ云わせたいな。
864 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 20:03:41
>>862 ノーベル賞については以下で当然だろ。
世界に認められること > 日本国内で認められること
865 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 20:08:27
佐藤栄作、ノーベル賞ですが・・・
866 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 20:12:32
文学書なんかは
周りに誰も読むひとがいない僕だけの本か、
世界的評価の高いものしか読みたくない。
特殊と普遍のふたつしかありえない
867 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 20:14:49
どこかに書いていたけれど、川端の短編と阿倍の短編が意外とどこか似た味があるというのは
何となく分かる気がするね。阿部もどこかで川端の短編は非人情で面白いと書いていたよ。
それはそれとして、川端や美島や阿部を比較して優劣を論じても不毛な議論だよ。彼らのもっといい点を称揚しようじゃないか。
868 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 20:16:26
>>862 >普段日本語を操作してないヤシの評価が、そのへんの日本人高校生の評価より高いとは思えない。
>高校生が自分の評価を過不足なく表現できれば、その評価のほうが重要でしょう。
少なくともこれは大間違い。
高校生はまだ未熟だよ。日本の高校生のほうが外国人よりも上だなんて考えは
聞いていてこわいよ。
869 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 21:40:17
佐藤栄作は敗戦でアメリカに取られた沖縄を平和的に取り戻したんだから、
誰が見てもノーベル平和賞ものだろ。
川端と安倍が似ているって? どこが?
>>868 いや、論点はそこではなくて、翻訳を読んで作品を理解する、という行為の無謀さを言っているわけだ。
それに比べればオリジナルを読んでいる日本人の未熟者のセンスのほうが作品に近いと思う。
日本語の言語特性や日本独自のセンスが世界中で普遍的ならばいいけれど。
エスプリってのを粋という言葉で置き換えることに違和感がないなら、まあ言うことはない。
でも所詮翻訳は翻訳だし、翻訳でも素晴らしさが理解されるのは作品が優れているからだなんてのは
ビジネスマンの次善の発想だ。それしか方法がないからそれに頼っているだけだろう、翻訳に。
872 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 22:16:05
嫁じゃなくて説明しろよ、川端はほぼ全て
安倍だって砂の女くらいは読んでるぜ?
874 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 22:58:07
阿部工房ってカフカのパクリだろ?
875 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 23:23:45
KAWABATAは新感覚で、超現実主義で、昭和のモダニズムだ。
「水晶幻想」「掌の小説」「片腕」世界で初めてストーカーを題材にした「みずうみ」
「美しい日本の私」にだまされるな。
876 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 23:28:47
川端を「美しい日本の私」で評価するやつ
安部を「砂の女」で評価するやつ
877 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 23:39:53
スレ違いなんだけど
ばななの新作が「みずうみ」だったよ
878 :
吾輩は名無しである:2006/01/04(水) 23:44:14
誰か、川端のことを日本的と言ってるバカ有名人一覧を作ってくれませんか
879 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 23:47:09
日本的だろw
伝統芸能的な日本ではないだろうけど
そこんところの「日本的」なるものを分析しないと話にならんよ。
881 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 12:31:27
>>880 日本的かどうか問われたら、「日本的」だろうが。
>>878に反芻する上で他に何の情報が必要なんだ?
饒舌は慎もうよ。
882 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 12:39:35
KAWABAKAはすんごく好き!
やっぱり「伊豆の踊り子」が図抜けているよね。
なんじゃこりゃ〜って思ってしまった。
まさに小宇宙です!!
2時間あれば読めるので、皆さんもぜひ読んでみてください。
これを読まずして文学板にいるのはモグリですよ。
883 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 16:00:24
後期はもうだめだめ。
「山の音」クラスなら井上靖でも書ける。
884 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 16:03:56
タイプが違うね
885 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 16:15:51
老人文学。「山の音」は還暦になるまで読んじゃだめだ。
もの覚えが悪くなる頃読むといいんだって。
確かに『山の音』は老境に至るまでは理解し難い小説だろうね。
舅と嫁のアブノーマルな恋愛関係を描いた作品とも言えるんだ
けどな。
887 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 16:49:47
「息子の嫁」か、うーん、微妙だ。一緒に住みたくないね。
「山の音」が面白い自分は老境なのかw
息子に玄人の愛人ができたら嫁の体や夜出す声が変わる
なんて観察は「眠れる美女」の数倍やばい。
数十年前の嫁同居家庭ではどうこれを読んだんだろうか。
往事の日本人にはそんな同居舅像が当たり前だったんだろうか。
>>871 ミラン・クンデラの新刊「カーテン」は読んだ?
>>881 いやだから、日本的ってなんですか。全然意味わかんないよ。
おまえまともな研究なんてしたことないだろう。
891 :
吾輩は名無しである:2006/01/05(木) 18:36:28
>>890 ここは、研究の場じゃないんだから、いいんだよ
重箱の隅をつつくような議論は、紀要で書いてくれ
892 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 21:24:46
しかし、川端康成でこのように盛りあがるとはなんて喜ばしいことなんだろうか。
みんなに川端康成を読んで欲しい。
893 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 21:46:49
まあ最初に「掌の小説」を読むべきだろう。
川端らしさが端的に出てるしね。
軽々に断定するのが恐いのが川端じゃないの?
川端らしさは端的には出ないだしょ?
「水晶幻想」の才能のキラメキも川端だし
「千羽鶴」のエログロもしかり
>>893,
894にも同意だけど、それ以上に、
「らしさが出てる」ものこそ、それ以外のものを
ある程度読んだ後でじゃないと価値が分からないんじゃないかと。
896 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 22:31:07
そうだね、なかなか尻尾をつかませないのが、川端の川端たる所以さ。
川端はあわてて読む必要ないよ、共感するためには一定の人生経験がいるしね
高校時代、読書会(昔はこんなのがあったね)のテーマが「雪国」だったが、今なら指導していた国語教師の見識を疑うね。
897 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 22:31:49
>軽々に断定するのが恐いのが
掌の小説の多様さで明らかじゃん。
掌のらしさと以外のらしさとは同じではない。
踊り子のらしさは片腕や禽獣のらしさとは相容れない。
>>898 断定できないってのは、そういうこととは違うんじゃないかな。
全部同じだからこそ断定できないっていうか。曖昧ですまん。
「片腕」キモイ
そのキモさが「伊豆の踊り子」やら日常を書いた文章を
はっきり裏うちしてるところがたまんない。だから
きもさ自体をはっきり書いたものはそんなに面白いと思わない。
ちょうど谷崎と逆かな。
902 :
吾輩は名無しである:2006/01/06(金) 01:08:50
>>901 普通、
「伊豆の踊り子」を読むときに、キモさが裏うちしてる
と、感じながら読まないよ
キモいのを面白いと思わないのは、わからない、だろ
谷崎は、ノーマルなドスケベだよ
別に、逆じゃないよ
「伊豆」がきもいの知らないのか?
変質者文学の白眉だろう。ちなみに
ドスケベってのは基本的に変質者じゃないからね。
川端文学は『ぼかしの文学』でストレートに書いちゃえば相当に
ヤバい事を上手く表現しちゃうのが妙技なんだよな。
実は川端作品ってかなりアブノーマルなんだよ。『みづうみ』だって
ストーカー趣味と言えなくもないし。『伊豆の踊り子』だって
ロリコン趣味全開だとも言えるんだな。谷崎のよりずっとヤバい。
905 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 07:14:36
恋愛は犯罪なんですか?
三角関係で悩んでいます。
レスよろしくお願いします。
906 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 07:18:16
ぷ
907 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 07:31:53
ダンテもいれとけ
いいんじゃないですか?
村上春樹さんは大江健三郎さんより下のランクで。
だってノーベル文学賞も取れない、
世界規模で初の大衆的純文作家じゃないですか。
もちろん大江さんがね。
歴史ってそういうものでしょ。
芥川賞も大江さんが春樹師匠を貶したせいで獲り逃したし。
サイコーの神聖悲劇の構図で、カタルシス♪じゃないですか。
909 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 07:40:56
商売女を睡眠薬で眠らせてインポ男が嘗め回す話なんかよくも
書いたよなあ。
910 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 07:42:21
ところで「国境のトンネル」は「こっきょう」と読むか
「くにざかい」と読むかという議論があったな。
古井よしきちさんって、古くないですか?誰も読んでないのに
まあAランクに将来永劫に相当で、サイコーでしょうけどね。ダサくて。
>>1さんも若くないし。
オースターと春樹師匠を同列に並べて恥じる余地も反省の猿みたいな仕草もないし。
いいんじゃないですか?それで。
912 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 07:54:21
>>905 おまいにぴったりの本があるぞ。
つ夏目漱石『こころ』
カギ=大介=鈴木。5浪してひきこもってる病人。廃人寸前。
、
カギ=大介=鈴木。
トリップ変えてないし、それ以前に幼稚な内容でわかるだろ。
5浪してひきこもってる病人。廃人寸前。
>>912 そんなの高校2年くらいの授業で分析し、その話題で
普段あんまりしゃべらない友達と議論した思い出がありますよw
まぁ高校1年くらいのときに勝手に一人で読んだ後に
そういうことやったから、さらに理解が深まりました。
あれでしょ。
たしか先生の儚い恋と、親友の自殺そして生徒の師弟愛の絡む一大悲劇。
素敵じゃないですか。構図が複雑で。
Kでしたっけ?彼の死が先生の奥さんとの知識人的生き方を暗くしたのは、
ある種のバカらしさじゃないですか。
だって人なんてそんなに深刻に生きなくてもいいじゃないですか。
漱石が親友の子規を亡くしても、そんなに考え込む必要ないでしょ。
たかが結核でしょ?あれ
肺炎だっけ?どっちでもいいけど。担当外科医以外。
小学生のおんなのこがクラスメイトを刺殺して大衆テレビ観て平気じゃないですか。
そんな時代にどうしてあんなのが高校の教科書に載るんです?
日本文学って不作なんじゃないですか。
けっきょくは、
ノーベル賞選ぶ人が勉強不足なことの方が多いんじゃないですか。
だから不条理だらけなんじゃないですか、賞与制度なんて。
センスないから生涯現役作家になれなかった研究者が大半なのに、
どうしてそんな高級な選別ができると大衆は考えているんです?バカじゃないの。
____/ / _ __/ /
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918 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 10:57:28
【結論】
ノーベル賞は、物理、化学、生理学医学、以外評価のしようがない。
>>918 おお
なかなかいいんじゃないですか?
日本国の民度も多少は先進国に並べるくらい上がってきた証拠になる書き込みじゃないですか?
知らないけど。
どうせ審査員は大したもん書けないのに、どうして
そこまで上から批判できるんですか?立場が偉過ぎるんじゃないですか?審査員。
920 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 11:34:35
>>918 はあ?
数学賞と経済学賞もかなりの客観性があるだろ。
何も知らん文系の分際で、偉そうなこと言うなよ・・。
921 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 12:22:09
プッ 数学賞??
寧ろノーベル賞全般についての受賞基準である
『人類の平和に貢献するもの』の判断に対して常に、
批判的であるべきなんじゃないですか?
文学賞の場合は『最も優れた理想主義的傾向を持つ作品』でしたっけね。
いいんじゃないですか?テキトーで。
川端さんが理想主義者だと思えばそれで。
アインシュタインも人類科学史において古今東西最も重要な相対性理論より光電効果で受賞だし、
殆どノーベルさんの賞だけに矛盾だらけなんじゃないですか?
いいじゃんいいじゃん、サイコーじゃないですか☆あほあほ
923 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 13:18:48
川端康成は実に日本的で情緒に溢れていて西洋的ではないのに
どこかリリカルで純粋。掌の小説は特にそう。
日本の人情話って泥臭くて嫌いなんだけど、川端康成は
そういうセンチメンタリズムと一線を画している。
924 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 13:19:20
>>921 お前行間も読めんのか?
ノーベル数学賞=フィールド賞 の意味で言ったんだ。
これだから文系は・・。たまには安部公房のような理系の本も読めよ。
925 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 13:50:31
プッ フィールド賞??
926 :
吾輩は名無しである:2006/01/06(金) 14:29:24
渡辺淳一も医学部で理系
927 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 15:46:39
928 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 15:53:28
>>925 意味不明な煽りは止めてくれないかな?
フィールド賞っていうのは、偉い数学者しか貰えない、もの凄い賞なんだ。
いくら文系だからって、フィールド賞の価値くらい知っておこうよ。
こんなもん一般教養の範囲だぞ。
929 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 15:56:01
フィールズ賞は、ノーベル賞に数学賞がないことから、カナダ人数学者ジョン・
チャールズ・フィールズ (John Charles Fields) の提唱によって1936年に作
られた賞のことである。
4 年に 1 度開催される国際数学者会議 (ICM) において、顕著な業績をあげた
40 歳以下の若手の数学者に授与される。
数学のノーベル賞といわれることもある。しかし、「4 年に一度」「40 歳以
下」といった制限がついていることから、賞としての性格は異なる。すなわち、
ノーベル賞は功なりとげたその分野の権威が受賞することが多いが、フィールズ
賞はいままさに活躍中の数学者が受賞している。実際、ほとんどのフィールズ賞
受賞者は受賞後にも著しい成果をあげている。なお、ノーベル賞は業績に対して
贈られるので、一人で何回か受賞することも可能だが、フィールズ賞は人に対し
て贈られるため、複数回受賞することはできず、賞金もない。
日本人ではこれまでに、小平邦彦(1954年)、広中平祐(1970年)、森重文(
1990年)の 3 人が受賞している
930 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 15:56:18
フィールズ、じゃないの?
>>923 川端は日本文化を上から「選んでる」からじゃないかな。
審美的に。西洋的合理主義の観点から。
最終的には純和物が多くなったにせよ、
篠の器もバレリーナも浅草の踊り子も彼が選んだ点で同等。
追加。小鳥も。バレリーナと小鳥の
その平等さが変態でたまらないんだよな。
933 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 19:39:56
『雪国』読んだんだけど、さっぱり意味がわからない。
川端の書く会話文ってぶつ切りトークが多くない?
どの場面をとっても駒子の話が支離滅裂でぶっとんでいる気がするんだけど・・。
あとこの作家は、何事にも明言することを避け、ぼかした微妙な表現でごまかすよね。
多分自分に自信が無いからなんだろうけど、男ならビシっと言えって思う。
まだ一作しか読んだことが無い分際で偉そうなことを言ってすまん。
最初のうちはみんなそうさ。これからいっぱい読んでってくれ。そうすりゃわかるよ。
実は川端って行間に意味があるんだよね。
『古都』なんて睡眠薬中毒で意識朦朧としている状態で
書かれた小説なんだけどその行間の使い方は面白いと思う。
936 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 20:12:26
結果横光の勝ち
937 :
米押達磨:2006/01/06(金) 21:18:57
>>935 ?
意味のあるのは、書いてる文章でしょ
文章読まずに、行間だけ読んで、文字のレイアウトが美しいから傑作!?
938 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中 :2006/01/06(金) 21:21:52
行間が素晴らしいから、ノーベル賞
939 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 21:28:30
仙人みたいな容貌なので西洋人にウケた
940 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 21:44:17
行間よりも菊池寛のおかげだろ。
>>933 現実に異性とびしっとしたトークする日本人なんかいないし、
いたら絶対にもてない。
942 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 00:28:34
結局川端がノーベル賞取ったのは当然でOK?
OK
944 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 00:39:36
次スレのタイトルは、どうする?
このスレタイの結果をみるに、アンチっぽいタイトルが
いいんじゃない。これの2でもいいのでは。
>>944 アンチ系のネーミングのほうが人があつまりそう。
批判もないと健全な気がしないけど、今のスレタイはちょっとなあ。
雪国一作しか読んでなくて、しかも意味がわからないつう輩がカキコする
みんなみんなスレタイが悪いのだ、たぶん
そら雪国は難しい、山の音に繋がっているのかも知れない、が
最初に汽車のなかで出会い、車窓に映る女が、最後に落ちて死ぬんだ
自殺だろう? でも駒子は死なないんだ、駒子は…
>>948 あらすじ書くのに何をそんなに盛り上がっているのだ。
951 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 01:07:30
川端は「くにざかいのトンネルをぬけると」と書いたそうだ。
間違えるなよ。
>>951 あ、それ、誰かが川端に聞いたらどっちでもいいって言ったらしいよ。
日本国内だとくにざかいのほうが適切には思えるけれど。
なんか、早稲田とスレタイが二重構造になっているニョガン
確かに「国境」だとスイスみたいな感じがする。
どうでもいいけど、
早稲田っこって、何かにつけて自(大学)意識過剰。
954 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 02:00:33
>>951 おれは「こっきよう」と読んでいた。そのほうが響きがいいぞ。
康成が「くにざかい」と書いたという典拠があれば教えてくれ。
>>946 なんで唐突に早稲田なんだよ。
川端は東大だろが。
956 :
こっきょう派:2006/01/07(土) 02:10:08
>>952
川端が「どっちでもいい」と言ったという典拠を示してくれ。
気になって眠れそうにもない。
957 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 02:17:20
ヨーロッパじゃないんだぜ。日本は....
958 :
952:2006/01/07(土) 02:22:55
>>956 対談でくにざかいでもいいって言ったんだろ、たしか。
武田さん(あ、早稲田かな?!)との対談だったと思う。
清音・はつおんのほうが響きがいいってのは、川端向きかな?(笑
伊豆の踊子だと同意なんだが、雪国だとちょっと考えるな。
地の文を島村の視点と考えると...ううん、どうかなあ。
意味からすると国の境だからなあ。
959 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 09:09:27
>>958 有り難う。
泰淳さんとの対談だね。(冗談だよ。)
日本で最も権威のあるといわれている小学館の「国語辞典」は、「こっきよう」の用例として
この一文を載せている。「くにざかい」では間のびした感じだが。
まとめると、
意味重視ならくにざかい、語感というか、音韻重視ならこっきょうってとこかな。
作者は一応どっちでもいいと言っている。
>>959 >日本で最も権威のあるといわれている
また、物議をかもす発言を(笑
962 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 11:02:08
>>960 同感。そこいらが妥当なところかな。長年の疑問が氷解しました。
>>961 そうだね。せっかく落ち着いているのに。以後気をつけます。
本人の朗読ではこっきょうだったりするんだな、これが。
964 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 11:44:47
965 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 13:35:59
世界の川端康成、のスレが、
どうして川端康成ごときがノーベル賞を取れたのか?
だけとは・・・。
その、秘めた感じwが結構いいと思うんだが。
こんにちは
「日本文学の革命」という文学運動をやっている関場というものです
(「日本文学の革命」というホームページを出してます。「日本文学の革命」で検索すれば一発で出てきますので、見てください)
川端康成について書こうとしたら もう終わりか
まあいい 川端康成についてなんかあまり書きたくなかったからな
みなさん 「日本文学の革命」をよろしく
必ず日本文学を復活させますよ!
それより関場みたいな奴が死ねば良いなあw
お前如きが革命だって!笑わせるんじゃねえよw
970 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 08:54:36
>>963 昔新潮社の「カセットブック」というものあり、基本は「伊豆」の朗読なのだが、
この中に、付録として、川端の自作朗読あり、その中に「雪国」がある可能性がある。
971 :
関場 ◆dhJAsyE57E :2006/01/08(日) 12:46:31
>>968 死んではいませんが
重症の危篤患者です
>>969 昔から革命というものは、どこの誰か分からない奴が起こすものなんですよ(笑)
まあ、頑張れや関場君。
革命を起こすの楽しみに待ってるぜ。
どうでも良いがこのスレって川端について語るんであって
関場の応援をするんじゃねえんだよなw
>まあいい 川端康成についてなんかあまり書きたくなかったからな
技量明白
言葉は恐ろしい
何様だこの豚は。
975 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 15:31:33
雪国の中古CD(朗読 滝田栄)買ったよ。駒子は場末のオカマみたいだよ!!
俺的には、駒子=内山理名 だったので・・・
>>975 こ、駒子のふりせを男が読むの?
やめれ〜
ああ、イメージが、イメージがあ〜
片方が大きくなったの。
あら。いやだわ。嘘。いやな人。
まるっきりオカマやん...
977 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 16:41:31
>>975 それは「こっきょう」ですか、「くにざかい」ですか?
978 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 17:08:21
「伊豆の踊り子」ロリータ売春婦の物語 でOKですか?
それだと微妙に違う。君は白夜行でも見て興奮しててくれ。
980 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 17:29:31
新潮の雪国朗読CDは最悪だ。
ふつうに読めばいいのに、
朗読のおっさんが、駒子の台詞になると裏声を使って必死に若い女になりきっている。
「うふ」とか言う。まじキモイ。
982 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 17:46:50
>>981
「駅長さぁ〜ん」という葉子の悲しく透き通るような声が、明らかにおっさんなんですよ。
これだけは言わせてください。
ゲェェェ
∧_∧ 〃⌒ ヽフ
(ill ´Д`) / rノ ∧_∧ ぅ゙ぉぇぇぇ ぉぇぇぇ
ノ つ!;:i;l 。゚・ Ο Ο_);:゚。o;:,. 〃,(||i´┌`) ∧∧ ○
と__)i:;l|;:;::;:::⊃ / ,つ ィ;,゚;:δ゚,,. ビチョビチョ ⊂(´Д`⊂⌒`つ
⊂;::;.,.';;;;'::.:.;::.⊃ ⊂こ_)_)',;:゚。o;:,..,゚.,。 ⊂;:.,.。o,;⊃
,,;:;;。.:;;゚'。o.,
984 :
関場 ◆dhJAsyE57E :2006/01/08(日) 20:08:06
>>972 「日本文学の革命」は日本文学を復活させるためにやっているものです
川端も関係ありますよ(笑)
985 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 20:15:13
バカ984は氏ね
986 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 23:06:25
阿部公房、井伏鱒二、遠藤周作、井上靖。
ノーベル賞を獲れなかった理由は何ですか?
順番が日本じゃなかったなんていう答えはno thank you。
987 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 23:30:00
実力が足りなかったから。
三島由紀夫が推薦文を書かなかったから。
988 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 23:38:08
>>986 阿部公房、井伏鱒二、遠藤周作、井上靖。
毎年日本の作家になるではないか。
989 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 00:42:10
ひそかにノーベルを狙っているS雅彦
990 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 19:26:38
俺は別に春樹を支持するわけではないが、消去法で最後に残るのはやはり春樹だとおもう。
991 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 21:16:38
ひそかに春樹に嫉妬する島田課長。
スレタイからノーベル賞ってのを外したほうがいいかもな。
993 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 22:59:09
どうして川端康成ごときが取れたのか?
994 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 23:06:45
どうして川端康成ごときが?
995 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 23:07:35
どうして?
996 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 23:10:25
春樹みたいな糞にやるくらいなら
小島信夫か大西巨人にあげてほしい。
The train came out of the long tunnel into the snow country.
いやなひと
気がちがうわ
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。