●●●芥川賞候補予想→受賞作予想13●●●

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沢見は東京の教育映画制作会社で助監督を勤めていた。若くてやる気のある男だ。
仕事仲間であるカメラマンが副業として女児のヌード撮影をしており、沢見も一枚噛むようになる。
沢見はやがて監督になり、教育映画のオーディションにやってきた女児を
ロリコンヌードの撮影にスカウトするようになる。出演した女児と性関係も持った。
一方私生活では、知り合いの女性と結婚して、娘が誕生した。
娘が小学校に上がった年に、妻が沢見のパソコンを盗み見て、沢見のロリコン仕事がばれてしまった。
沢見は娘のヌードも数百枚撮っていたし、娘の友人のヌードも撮っていた。
すぐさま離婚になり、裁判により娘に会ってはならないことになった。沢見は退職し、東京を離れ、田舎の実家に帰省した。
地元で小学校教師をやっている幼馴染の男が、無職の沢見にボランティアを勧めた。
男の担任するクラスの女子で、いじめられっ子がいる。
彼女の兄がトキセンターに入り込み、トキを逃がして、警備員を殺害したのが原因だ。
彼女の家族は地元にいられずに、引っ越すことになり、最後の記念に唯一の女友達と、町のお祭りで芝居をやるのだ。
その芝居の責任者になってほしいと頼まれて、沢見は引き受けた。二人の少女は芝居の後、自殺をする気だ。
沢見は二人の少女との交際を通じて、過去に自分が犯した女児たちが、決定的に傷つけられていた事実に気づく。
芝居の練習をする公民館で、沢見の演出のもと、二人の少女のグランド・フィナーレが幕を開ける。(了)