1 :
◆KcEqepNQxM :
谷崎潤一郎について語るスレです。
前スレ
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1065170937/l50 ●重要なお知らせ
当スレには「講義」「論考」と称する出鱈目な内容の書き込みをするコテハンが居ついています。
スレを荒らそうとする愉快犯にはレスをしないで放置して下さい。
愉快犯は不自然な話し言葉による書き込みをしたり、
自作自演でやり取りを装うことも多いので、無視して下さい。
また、このような荒らしに間違えられたくないのならば、
話し言葉による書き込みや、荒らしに対するレスはしないで下さい。
※当スレにはスレ主、スレリーダーという制度は存在しません。
3 :
吾輩は名無しである:04/11/27 20:11:28
新スレ立てはったんですなあ。
よろしゅうたのんます。
>>1
4 :
吾輩は名無しである:04/11/27 20:19:53
今日二回目の4様
>1
乙です。
6 :
吾輩は名無しである:04/11/28 11:59:51
久しぶりに谷崎先生の作品読み返してみよか、と思うてるねん。
どれからにしよか・・・
あ、おいらもおいらも
『ふうてん老人』の颯子が好きだな。
「始末に悪い不良老年、ジジイ・テリブル!」
ワロタ
9 :
吾輩は名無しである:04/11/28 17:22:09
>>6-7 で、満を持してミス住が「オレはこれを薦める!」と登場するわけですか?
10 :
吾輩は名無しである:04/11/28 21:05:46
わけのわからんことを言うてはる人は放っておいてな。ちっとアレかも知れへんよってに。
うちは「猫と庄造二人の女」(新潮文庫)を読みはじめたとこや。
11 :
吾輩は名無しである:04/11/28 22:25:48
>>10 >わけのわからんことを言うてはる人は放っておいてな。ちっとアレかも知れへんよってに。
そんなこと今更言わなくたってミス住がアレなことは住民一同良く分かってる。
6 名前:吾輩は名無しである 本日のレス 投稿日:04/11/28 11:59:51
久しぶりに谷崎先生の作品読み返してみよか、と思うてるねん。
どれからにしよか・・・
7 名前:吾輩は名無しである 本日のレス 投稿日:04/11/28 12:36:33
あ、おいらもおいらも
ここは妙な言葉で谷崎を語るスレに変更されたのですか?
ちがうよ・・心外だな・・
粘着してる人、どうにかならない?
まったくだ、
似非関西弁でジエンを繰り返す
ミステリ板住人は、とっととアク禁になってほしい
ミス・・七誌の煽りもおまいかよ・・よっぽど暇なんだな・・
やああ、愚民諸君、今晩は。
さっき、恵比寿の高級ホテルから帰還したところだ。
なんか>14で僕とおぼしきカキコを列挙しているようだが、全然別人
だよw
なにせ僕はホテルの一室で彼女に歓喜の声を上げさせていたのだからねww
いやー、燃えた燃えた。
そうそう、来月から某私大で文学の講座を持つことになったよ。非常勤講師
という奴だ。社長業と掛け持ちで忙しくなるから、2ちゃんの講義も減るか
もしれんがご諒解願いたい。
18 :
吾輩は名無しである:04/11/29 00:32:25
>>17 >いやー、燃えた燃えた。
放火魔?
それとも殺人未遂?
どちらにしても犯罪者だな。w
19 :
吾輩は名無しである:04/11/29 12:11:23
いちお前スレの質問に答えておきまひょか。
わては奈良弁ですわ。
わての奈良での活動はテレビ、新聞でもさかんに報道されてますわ。
20 :
吾輩は名無しである:04/11/29 16:39:20
ああ、奈良の方がいてはったの。
よろしう頼むます。
あかん・・・
自分に返事してもうた。
19も20もわてやないか。
22 :
吾輩は名無しである:04/11/29 17:29:56
と思うたら今度は下げてもうた。
このミステリ板住人、最大の不覚や。
23 :
吾輩は名無しである:04/11/29 17:41:51
レスを奈良弁のしゃべり言葉で書かなければいけないスレはここですか?
24 :
吾輩は名無しである:04/11/29 20:05:42
谷崎と芥川の論争についてはどうないでっしゃろ?
わては谷崎のほうの意見に賛成なんやけど
谷崎の方が論旨明快だよね。
>どうないでっしゃろ?
胴無いでっしゃろ?
ああ、あんたバラバラ殺人事件の犯人か。
27 :
吾輩は名無しである:04/11/29 20:43:37
>>24 そういうのは専用スレを立ててそっちでやってくれ。
28 :
吾輩は名無しである:04/11/29 20:58:03
特に話題ないからいいんじゃねえの?
29 :
吾輩は名無しである:04/11/29 22:13:59
そやかて、荒れるのはかなわんさかい、よそへ行てもらえへんやろか。
殺人犯のミス住が奈良弁で荒らすらしいから、
ここはミス住叩きのスレにすっか。
>>31 同意。
寒い関西弁もどきを垂れ流すキチガイが居座っているような場所で、文学は語れない。
排除できるまでは、粘着荒らしであるバカコテの恥の晒しあげ等が適当なスレの利用方法だと思う。
33 :
吾輩は名無しである:04/11/30 01:42:24
関西弁と文学と、どないな関係がおますのやろ?
34 :
吾輩は名無しである:04/11/30 04:42:48
奥さん佐藤春夫にとられちゃったん?
なんか弟子の作品もパクってたぽい。
36 :
吾輩は名無しである:04/11/30 13:38:18
パクるなんて!
そないなこと言うたらあきまへん。
失礼やおまへんか。
そういやカス住は、パクリしかできない能無しだったな。
自分で考えたものといえば「ブリッグス須藤」くらいかw
知能が低く、高校にさえまともに進学できなかったらしいよw
38 :
吾輩は名無しである:04/11/30 16:01:28
わては大学院卒でっせ。
失礼なこと言わんといてや。
( ´,_ゝ`)プッ
おいおいなんだよ、まじでカス住とその煽りたちのスレッドになるのかよ・・
スルーしる
朝鮮語が飛び交うスレでしね。
>>38 なんだ。文学博士(ぶんがくひろし)だったのか…w
44 :
吾輩は名無しである:04/12/01 00:32:45
ええかげんにしておくんなはれ!
いったいどないなスレですねん、ここ!!
>>44 下手糞な関西弁で嫌がらせを続けるバカコテを、みんなで懲らしめたり、嘲笑したりするスレッドです。
>>38 カス住=関西弁男ということの自白ですか?
>>44 掲示板に話し言葉で書き込むドアホがいるスッドレです…
つーか、わざわざ話し言葉で書くのって、面倒臭くないですかぁ?
方言使えば別人ってことでしょ
幼稚園児並の考えだな>ミス住
49 :
吾輩は名無しである:04/12/01 22:32:23
しかし、新スレになっても状況は好転せえへんなあ。
>>49 そうか。君の病状は好転せず、むしろ悪化しているのかw
51 :
吾輩は名無しである:04/12/01 23:43:18
>>50 なに言うてんねん。
うちはこのスレの状況を言うてますのや。うちは心身ともに健康でっせ。
>>49 そりゃ、キミがいる限り好転しないよ。
キミがこのスレだけでなく2ちゃんねる、いや、インターネットそのものをやめれば
好転するだろうね。
つまり、このスレが好転しない原因はキミが作っている、ということだ。
そして、このスレを好転させる為にはキミがインターネットをやめなければならない
ということだ。
分ったかな?
皆さん、谷崎作品では何が好きですか?
私はやっぱり「痴人の愛」です。
↑
で、ここで満を持してミス住が登場するわけですよ
ハイ、どうぞ
↓
カス住はミス板のカースレで、
芥川賞と直木賞を混同したり、
「本格ミステリは直木賞を受賞していない」などという出鱈目をはいた落とし前をつけられていたりで、
このスレに構っている余裕はないようですwww
56 :
吾輩は名無しである:04/12/03 00:26:53
57 :
吾輩は名無しである:04/12/03 01:06:34
また、よその板の話をしはるんですか?
なにが面白うて話を脱線させはるんねやろか・・・???
>>57 キミがいやらしいニセ関西弁での粘着を止めないかぎり、これからもずっと恥の晒しあげは続くでしょうな。
結構まともな関西弁だと思うけれど。
ここで押し通すのはどうかなあ。
地方によっては微妙な意味合いを理解できない
場合もあるから、意見が食い違ってしまうこともありうるよ。
谷崎を論ずるのに関西弁で、というのはひとつの趣向であり
スレをつけるものが全員で関西弁を使えば面白いんだが
そうはいかないだろうから、別スレを立てるなどを考えたら?
みんな感情的になっているようで議論がすすまないようだから
ROMから一言
>>61 言いたいのはその下なんだが...
こないだ神田へいったら、谷崎の選集が
1冊105円でばら売り
読む時間がないよ・・
64 :
吾輩は名無しである:04/12/04 00:23:17
>>62 ずいぶん安うしてはるんやな、そこのお店。
65 :
吾輩は名無しである:04/12/04 00:24:34
>>63 うちも読み始めたのやけど、なかなか先へ進すすめしまへんのやわ。
>>64-65 荒らしコテの分際で擦り寄るのはやめて下さいよ、カス住さん。
気持ち悪いったりゃありゃしない。
>>60 前スレでも複数の方が指摘していますが、粘着荒らしの関西弁はデタラメです。
私も以前関西方面に住んでいましたが、こんな不自然な言葉を使う人間は
大阪にも京都にも奈良にもいませんでしたよ。
もしいるとしたら、神奈川県辺りに住むセンスのない引き篭りくらいのものです。
68 :
吾輩は名無しである:04/12/04 09:30:51
「細雪」ってそんなにいいかな?
俺は「少将滋幹の母」か「春琴抄」が谷崎文学の頂点だと思っているんだけど。
69 :
吾輩は名無しである:04/12/04 10:15:45
70 :
吾輩は名無しである:04/12/04 11:00:24
ここまで(´д`)読んだ
71 :
吾輩は名無しである:04/12/04 11:11:26
>>69 >そやろか
ブブー!
「せやろか?」が正解。
ゆっくり話す時は「そぉやろか?」になる。
どっちにしても、書き言葉では無い!
>うちは春琴抄あかんわ。
「春琴抄」の読み方を知らないんじゃあねw
73 :
吾輩は名無しである:04/12/04 15:49:50
もう、このスレあかんわ。
ほんま阿呆しかいてへん・・・。
74 :
吾輩は名無しである:04/12/04 16:00:39
↑
とアホの代表が言ってます…
75 :
吾輩は名無しである:04/12/04 16:12:19
>ほんま阿呆しかいてへん・・・。
だ〜か〜ら〜
三点リーダーの後に句点を付けるのはミス住くらいのものなんだって…
76 :
132人目の素数さん:04/12/04 17:53:24
もう、このスレあきまへんわ。
ほんま阿呆しかいいひん・・・。
文学歴史の77番=ナオミ
ミス住がジエンで1000を目指すスレはここですか?
79 :
吾輩は名無しである:04/12/04 22:41:47
ナオミ→オナミ→ミをニと一に分解→オナニー
81 :
吾輩は名無しである:04/12/05 15:38:17
ここが文学板て、ちょっと信じられへんわ。
知性のなさ、言葉の猥雑さ、酷すぎるンとちゃいますか?
>>98 それにしては、熱意が足りないようだな>ミス重
83 :
吾輩は名無しである:04/12/05 17:12:24
>>81 なら来なければいいじゃん
ミス住ともども消えろ
>>81 まったく同意。
ブリッグズだの言ってた無知無能デンパ野郎のミス住は酷すぎだね。
>>81 それは「【お帰り】新・文壇BAR第131店舗【QNW】」のことを言っているの?
87 :
吾輩は名無しである:04/12/05 23:30:09
家にチジンの愛あったから初めて谷崎読んだけどおもしれかったもんで他にも面白いのあったら教えてケロ
そうですか「おもしれかった」ですか
今度は何弁ですか教えてケロ
ケロ?
ゲロゲ〜ロ、ゲロゲ〜ロ!
>>87 そこでおもむろにケロロっとミス住が登場、でありますか?
ミス住がケロっとした態度で何事も無かったように現れるって前フリだろ
文学板も強制IDにすべきだね。
気象安っていいね。
>68
『春琴抄』が頂点なんだ・・ふ〜ん(素直にね
読み直すには短いからいいかもね。ふ〜ん(もう一度、素直に
俺の母親は、源氏物語は谷崎潤一郎、与謝野晶子、舟橋聖一の三種類の現代語訳を読んだそうだ。
与謝野訳はよく覚えていないそうだけど、
谷崎訳は読みやすく、舟橋訳は濃厚というよりエロチックだったそうだ。
97 :
お楽しみ弁当屋:04/12/11 23:42:36
「吉野葛」を忘れてもらっては困ります。それから随筆だけど「月と狂言師
」がすばらしい。「葦刈」「蓼食う虫」も良い。谷崎は昭和に入ってからが
良い。
>>97 「蓼食う虫」と同時期に書かれたと言う「卍」の評価はどう?
100 :
吾輩は名無しである:04/12/12 07:13:45
「葦刈」はよいねえ。「吉野葛」よりも好きだ。
101 :
吾輩は名無しである:04/12/13 01:31:23
「卍」はもう一つ。
終盤がテキトーな感じがする。
102 :
吾輩は名無しである:04/12/13 02:56:20
春琴に熱湯浴びせたのは誰かって話あるやんか。
有力なんって、やっぱ佐助犯行説なん?
これってまだ答え出てへんやんなぁ?
谷崎は佐藤春夫と「奥さん取り替えっこ」したけど、こんなの性が乱れてる昨今ですら
スキャンダルものだぜ。俺もやってみたいよ。
で、大東亜戦争のさなかに知らん顔してマイペースで「細雪」書いてた。
たいしたスケールの男だよ。
晩年は女を複数はべらかして膝枕とかさせて、うはうはやって鋭気を養うというか
元気にやってたんだよなあ。
谷崎って一つの成功者の鏡だぜ。
まあ文学は「作品」自体が良ければOKな世界だが、谷崎ほどの文豪チックな生活を
文字通りした奴もいない。
あと、新潮で残ってる文庫の類は少なすぎ。埋もれたもっといいのがある。
全集とか、某出版社の「ラビリンスシリーズ」とかそっちっで読んだ方が面白いだろな。
105 :
吾輩は名無しである:04/12/18 13:06:52
あんたはんは何が言いたいのやろか?
さっぱり見当も付けしまへん。
しっかりしておくんなはれ。
>>105 わかるじゃん
ラビリンスってのは知らんが
しかしNってのも愛想ないな。こてなんだっけ?
CってのがいるけどはやりはC++だろ、やっぱ?
108 :
吾輩は名無しである:04/12/21 23:38:21
Pフォークスレがあんなだから、遊び場を求めてるんだなぁ哀れだなぁみじめだなぁ。
109 :
吾輩は名無しである:04/12/21 23:50:09
谷崎と鴎外は教科書で取り上げるべき作家ではないと思うんだけどな
作品は素晴しいが国語教育とはなじまない
読書感想文で谷崎を挙げる中高生というのは冗談でないならただグロテスクだ
そこを無理して、中学・高校教科書に谷崎作品を載せるとしたらどんな
のが候補になりそう?
111 :
吾輩は名無しである:04/12/22 01:03:36
鍵は?
>>110 文章読本
陰翳礼讃
細雪
くらいならいいんじゃないかな?
113 :
吾輩は名無しである:04/12/22 11:45:54
>>110 麒麟とかじゃん?
あと関西弁の奴とか面白いかもね
114 :
吾輩は名無しである:04/12/22 13:06:00
ミス住」の圧勝だな
文豪ナビ発売カキコ
>>114 変な関西弁野郎がやはりミス住だったということの自白ですか
こないだ谷崎読んだけど、切り落とした人の首に化粧して、イケテルように
したりする話。あれなんか描写がたまらなく素敵で、谷崎が書いたから、いい
作品に仕上がるんだよな。
それから、潔癖性の美少年が娼婦にハマってしまい、追って追って、セクスの
とりことなり、最後、腹上死する(というか腹上死らしい推測)話なんて最高に
面白い。何時読んでも面白いな。戦前は発禁本だったらしく、伏せ字の○○○○
とか一杯入ってる。そこがまたオツ。
これらはでも新潮文庫からは出てない、中公文庫か全集で読める。
谷崎は、今では埋もれた名作が沢山ありすぎ。
もっとスポットを当てればよいのにな。
118 :
吾輩は名無しである:04/12/23 00:30:42
武州公秘話?
117じゃないけど。
>>119 YES
別にもったいぶるわけじゃないけど、○○○○、と最初伏せてあった方が
知りたがりたくもなり、読みたくもなるもんだよなぁ。
谷崎の埋もれた名作類、まだまだお勧めが一杯ある!
121 :
118:04/12/23 04:48:45
>>119-120 ありがとうございます。
よかったらもひとつの方も教えてください。
最近、谷崎作品を好きになりました。「秘密」がすごいいいと思った。
谷崎は「痴人の愛」「細雪」あたりを最初に読んだせいで
入門に失敗する人が多いんじゃないかと思う。現に自分がそうだった。
「春琴抄」「少将滋幹の母」「武州公秘話」のような刺激的な文体、
内容の小説の方が比較的入りやすいと思う。
そうして最後に「細雪」や「蘆刈」を読むと作品の凄さが分るんじゃないかな。
123 :
吾輩は名無しである:04/12/23 20:35:58
漏れは古本屋でたまたま手にした「亂菊物語」で
いかれてしまった。
夢の浮き橋の序盤は神がかっている。
谷崎マザコン文学、至高の到達点。
125 :
吾輩は名無しである:04/12/27 20:52:02
きのう文豪ナビを買っていま読んでるとこなんですが127ページ、
「大谷崎」の「大」にわざわざ「だい」ってふりがなふってるけど
「おおたにざき」だろ(゚Д゚)グォラ
ここのところを書いた島内景二というやつはこの程度の常識ももちあわせてないのか
谷崎精二は「こたにざき」。
デュマは「おおでゅま」。
128 :
吾輩は名無しである:04/12/28 00:40:12
>>122 そやろか。人それぞれやと思うねんけど。
広域荒らし人 ミステリ板住人(別名:書斎魔神) の書き込みは
無視しましょう。
今やこの輩は、あちこちの板で無視され続けるがあまり、
自演レスを多用し会話を偽装成立させている多重人格異常者です。
・ミステリ板住人宛ての名無しのレスも、その内容が批判的なものであれ、
自分自身が書いているのです。
・名無しを語る際も、出鱈目な方言を使って別人になりすまそうとします。
これらをひっくるめて全て無視して行きましょう。
130 :
吾輩は名無しである:04/12/28 21:44:13
そやから、もうミステリなんたら言うのはどうでもよろしやおまへんか?
なんでそないに執着しはるねんやろ???
>>130 執着してるのは お ま え だろ!
冬休みになったとたんに現れるな阿呆! 自板に(・∀・)カエレ!
>>122 人それぞれでしょう。
自分の場合は最初に『痴人の愛』読んで谷崎にはまった。
きっかけは何でもいいと思うよ。
山口百恵が好きだから「春琴抄」を読んだ奴がいても、それはそれでありだろう。
…三浦友和でもいいけど…
読書のきっかけなんて、そんなもんだよ。問題はそれからの読書遍歴だ。
最初からかまえて読み始める奴の方が少ないんじゃないかな。
うちもそう思うわ。
自然体で読んだらええのとちゃいますやろか。
>>136 むしろロリコンストーカーミス板住人風と言うべき。
なんか新潮文庫の薄っぺらい広告冊子の謳い文句につられて
「痴人の愛」を読んだけどどうも卑猥な感じがしなくてがっかりしたなぁ。
まーその後に「少年」を読んで虜になるワケだが…
こんなおれって間違ってる?
いいと思うよ。
140 :
吾輩は名無しである:05/01/06 20:52:32
谷崎、究極の隠喩「むきたまご」
谷崎より川端の作品の方が数段エロい。
いったい谷崎先生の作品に、何を期待してはるんやろか?
アフォのミス板住人には荒らしを即刻止め、自殺してくれることを期待している。
144 :
吾輩は名無しである:05/01/09 12:25:52
分けのわからんこと言うのはやめて欲しいねんわ。
>>104 谷崎は佐藤春夫と奥さんを「取りかえっこ」してませんが。
谷崎の元に友人佐藤春夫が通ううちに佐藤は妻の千代に惚れてしまった。
このときすでに谷崎夫妻の仲も冷め切っていて、さらに千代は美人で優しかった。
このときの谷崎の妻千代と娘鮎子とのエピソードを書いたのが佐藤の「さんまの詩」
佐藤がいい寄ったために一時夫婦の仲は危うくなったが、
結局は別れず、佐藤の横恋慕は終ってしまった。
数年後いろいろとあって一段落し、佐藤に「まだすきか?」と谷崎がきくと、
「まだ好きだ」と答えたので、妻千代と離婚して、佐藤の妻になるようにした。
この離婚と再婚の間の段階を踏めばよかったのだが、
踏まずに、さらにはがきでこのことの挨拶状を出したために、
谷崎が佐藤に妻を与えたという形で書きたてられてしまった。
そもそも「とりかえっこ」とは二人に奥さんがいてそれを交換するという意味。
文豪として生活できたのも戦後の老いぼれてから。
確かにかなりな女好きではあったけどね。
語るなら正確に。
>分けのわからんこと
何て読むんですか?
ぶんけ?
147 :
吾輩は名無しである:05/01/12 21:59:20
>>146 あほちゃいますか? 日本語もようでけへん人がよくまあ文学板に来はりますなあ。
>日本語もようでけへん人
ミス住とか、出鱈目関西弁使うミス住とか・・・
おい。インチキ関西弁野郎!
俺のPC画面には各書き込みのIPが表示されている。
お前のIPが書斎魔神=ミス住のそれと一緒なんだけど。
これについてはどう説明するのかな?
151 :
吾輩は名無しである:05/01/13 13:32:44
ヤバい
>>147 >あほちゃいますか? 日本語もようでけへん人がよくまあ文学板に来はりますなあ。
ハイ、じゃあアンタはこれからこの板には来ないようにね。
自分で言ったことは実行しろよ。
153 :
吾輩は名無しである:05/01/13 23:29:27
うちはミステリなんたらとは関係あれしまへんよってに、からまんといて欲しいわ。
本人からもリクエストがあったからと言うワケではありませんが、
今後はこのインチキ関西弁野郎のレスは 全 て 無 視 しましょう。
何か言いたい場合には最悪板のミス住被害者の集いスレに書きましょう。
それでは!
155 :
吾輩は名無しである:05/01/15 15:38:01
>>154 あんたが一番無視できていないと思われ。
156 :
吾輩は名無しである:05/01/16 00:59:43
ミス重の関西弁は、宮沢りえの関西弁よりいかがわしいな
コテと馴れ合ったら2chは終わります。
158 :
吾輩は名無しである:05/01/16 09:50:10
ま、どうでもよろしいやおまへんか。あほらし
160 :
吾輩は名無しである:05/02/03 00:15:29
「卍」はおどろおどろしくて途中で嫌になる。
「幇間」は面白い。ここまで極端でなくても、こういう奴はいるような気がする。
161 :
吾輩は名無しである:05/02/05 02:59:05
そうやろか? そないな人知らへん
162 :
吾輩は名無しである:05/02/05 05:19:12
「幇間」にしても、「異端者の悲しみ」にしても似たような
小説はたくさん有っても、オリジナルなんだよね谷崎のは。
163 :
吾輩は名無しである:05/02/11 13:33:36
昨日、『少年』を読んであまりの感激と興奮のために
部屋の中で自分で人間燭台やってみたら蝋燭が垂れて
くるのを絨毯に落としたら大変だと思って動けなくな
て、ああ熱いけど気持ちいいって感じでエクスタシー
に浸ってるところをご飯よーとか言って呼びにきた母
に発見されました。
引き篭もりの中学二年生(女)です。
163嬢へ
君は将来大物になるだろう。どっち方面の大物かは言わないで
おこう。
165 :
吾輩は名無しである:05/02/11 14:29:16
ワラタ
次第に俺は搨キして
>>163を奴隷の如く追ひ使ひ、湯上がりの爪を切らせたり、
鼻の穴の掃除を命じたり、Urine を飲ませたり、
始終
>>163を側へ侍らせて、長く
>>163の主人となった。
167 :
吾輩は名無しである:05/02/13 16:15:37
時代劇専門チャンネル 21:00〜
「春琴物語」(1954年)京マチ子
168 :
吾輩は名無しである:05/02/14 21:05:15
しかし、ぶっちゃけ谷崎ヲタにすれば漱石なんて
スーカーにしかみえないと思うのは漏れだけ?
>>168 ほんとに谷崎が分かるヤシはそんなこと、口が裂けても言えないワケ
要するに、おまいは谷崎も理解できていないのがバレてしまったヨ
170 :
吾輩は名無しである:05/02/14 21:19:39
朝日新聞が持ち上げているのを真に受けているわけね、
<<169
>>170 さらにおまいは本を読まずにスレをつけているだけのヒトということもバレてしまたヨ
172 :
吾輩は名無しである:05/02/14 21:40:28
ここにいるやつは馬鹿ってことがバレ戯け
173 :
吾輩は名無しである:05/02/14 22:12:05
そうなの?世間様の評価が谷崎<<漱石なのは
バックが中央公論と朝日新聞って差だと思ってたyp。
174 :
吾輩は名無しである:05/02/14 22:23:33
インテリぶりたいヤシがヒィヒィ泣いて喜びそうな
あざといノを狙って書いた新聞小説芸人と、
一字一句に心血を注いで推敲した大谷崎先生を
比べるのは失礼というものです。
まあ他の作家を貶めなければ
好きな作家を褒められないような人にはなりたくないな、と。
177 :
吾輩は名無しである:05/02/15 01:36:14
「春琴抄」を読んだけど、う〜ん、話の展開に無理があるような気がする。
それと、文に区切りがほとんどないので少し読みづらい。
おでいま「痴人の愛」耽読中。三島由紀夫読んでからこっちきたから読みやすスギル
三島由紀夫ってノーベル賞欲しさに欧米の言葉に訳しやすいように
書いたって人でしょ。趣向としては面白いかもしれないけど、
どうせ頭をひねって読むなら谷崎訳「源氏物語」の方がおススメ。
かなり前の話だけど、先輩が見合いの席で「ご趣味は?」
と聞かれ「読書、谷崎潤一郎が好きです」といったら
相手の女性が( ̄ー ̄)ニヤリッとしたそうな。結局、話は
すすまなかったそうだけど、あの( ̄ー ̄)ニヤリッって、
どういう意味だったのか、名残惜しいってた。
183 :
吾輩は名無しである:05/02/15 23:46:52
>>181「趣味は音楽鑑賞、ドアーズ好きです」っていうのに対する反応と同じだと思う
184 :
吾輩は名無しである:05/02/15 23:53:12
人生ではじめて触れた文学作品が春琴抄だった俺は幸せだったのだろうか不幸せだったのだろうか
ドアーズってのは別に変態チックなバンドじゃねえけどな。ただ『暗い。』
とは確実に思われるだろうが。谷崎は文学的にある飽和点に達した数少ない
作家の一人で別にSMでも何でも無いんだけどな。
変態って言うなら谷崎より川端の方が変態っぽいぜ。作品も私生活も。
でも「川端康成の小説を読むのが趣味です。」なんて答えると「高尚な
御趣味で。」なんて言われるんだろうな。
186 :
吾輩は名無しである:05/02/16 23:56:35
その女が谷崎変態だと思ってたらニヤリなんてしないだろ。(その女が変態じゃない限り)
てか世間一般て谷崎=変態ってイメージあるの?
世間一般は、名前ぐらいしか知らないだろ
細雪痴人の愛春琴抄あたりは常識として読むと思う
>>187 今の世間一般というのは漱石の小説を1冊でも完読してた人がいたなら「へー」
と言える感じだな。40歳以下の人間には特に。
誰が谷崎読む?
え?
新潮文庫の谷崎本の少なさなんだよ。
>>189 クズ本を読んでから過去の名作に行き着くものは幸いである。
>>189 そんなことないだろ。
18の俺でも
>>188あたりは常識だと思う
あと中公文庫を併用しろと
192 :
吾輩は名無しである:05/02/17 21:00:30
最近の若い人はあまり谷崎は読まないんじゃないか。
>今の世間一般というのは漱石の小説を1冊でも完読してた人がいたなら「へー」
>と言える感じだな。40歳以下の人間には特に。
そこまではひどくないでしょう。漱石を一冊も読んだことのない人は少ないと思うよ。
武者小路実篤、志賀直哉あたりだと、20代にはもう読まれていないかも知れないが。
私は谷崎は是非とも読んでおくべき作家だと思う。
私なら「盲目物語」や「亂菊物語」なんか薦めるね。
私小説の出来損ないばかりじゃなくて、文学ってもっと
豊穰なものと気付いて欲しいから。
194 :
大学生:05/02/18 16:11:15
漱石を一冊も読んだことない人間は
多いに決まってるじゃないですか
やっぱおめーら偏ってるね、感覚が
乱菊物語には
圧倒されたね
あの御伽噺のようなフィクショナルな世界に
突如出現する
湯気たちこめる浴場の
どっしりと重い
黒髪の描写ときたら!
しかも蜜柑
197 :
高校生:05/02/19 00:52:54
周りの友人は漱石なんかぜんぜん読んでないよ。
谷崎なんかタイトルも知らないんだから。
198 :
小学生:05/02/19 01:24:29
うるせー商業高校のDQNどもw
あ、ちなみに僕は谷崎を朝の読書リレーで友達に薦められて読み始めたよ
谷崎知らないと友達の間ですげーばかにされるよ
休み時間は「ナオミごっこ」で女の足をなめたりして遊んでるよ
199 :
大学生:05/02/19 14:00:09
キモスwwwwwwww
200 :
吾輩は名無しである:05/02/21 23:11:36
潔癖の人は谷崎は読めないかもしれないな。途中で耐えられなくなって。
そもそも潔癖な人は浅草好きや支那好きや西洋好きやSM好きにならない。
谷崎は潔癖じゃないの。もっとも世間一般で使われている『潔癖』とは
違う意味でね。第一さ世間的に『潔癖』な奴が小説書いたって深みも
面白みも無いんだよね。谷崎はドロドロしたものを書いているように
見えてそれ程内容はドロドロしていない。川端は一見端正なものも書いて
いるかに見えるが実際はドロドロしている。
203 :
吾輩は名無しである:05/02/25 00:56:11
こんなに幸せな人生を送った、というか、幸せな死に方をした『文豪』は日本文学史上いないのでは?
そういう意味でラブ谷崎大先生。
204 :
吾輩は名無しである:05/02/25 00:57:16
谷崎のことを大谷崎と呼ぶのは何故?
谷崎精二が小谷崎?
>>204 三島が盛んに言ってたからじゃないか? 中上健次も踏襲した。
>>202 川端の作品は確かにドロドロというか、深海に吸い込まれそうな小説だったりする。
川端というのは「自分の感情」を優先させて小説を作ったんだよな。
感情小説化だよ。日本ではこのタイプが成功するらしい。
で、谷崎は主に、達者な筆運びでグイグイ推し進めていくタイプで、あまり深い筆者の
感情の入れ込み、なんかは無いよな。
筆の達人の小説だ。
俺の嫌いな村上春樹がちょうど両者をミックスしたようなタイプ(やや感情小説っぽい)な
んだよな。どうでもいいけど。
谷崎の「美食倶楽部」は名作だ。
昨今のアホらしいグルメ小説や漫画(美味しんぼなんて最悪だな)
なんて吹っ飛んでしまうような快作だな。
谷崎は徹底的に快楽、つまり性や食を真剣に追及しようとした人
だったのだと思う。
三島は谷崎を生前物凄く評価していたが(志賀直哉は嫌いだった
ようだが)三島の初期の作品って谷崎の影響を受けているのでは
と思われるものが幾つかあるな。
208 :
吾輩は名無しである:05/02/25 17:44:43
ほんまに美食倶楽部は名作なんでっしゃろか?
うちにはそうは思われへん。
なんかのうけうりやおませんか?
君ね、関西弁で書き込みするのは構わないがもう少し漢字を
使い給え。何かの受け売りとかね。読みにくくて敵わん。
アンタがどう思おうが俺にとっては名作なの。それとも
アンタみたいなアホと価値観を一緒にしなくちゃいけない
のかね?
>>209 知能の低い奴の相手はしないほうがいい。
しかも前スレをメチャクチャにした
>>1で警告されている荒らしだし。
おれは>208ではないんだが、どうも気になるので一言。
別に荒らしてないじゃん。自分の言葉じゃないかもしれないが
一つの表現として大阪弁を使うのは、谷崎スレらしいと思う。
それから、作家の作品群のなかで優劣を感じるのは当然だろ。
猫と...>卍>春琴>...
みたいな序列はそれぞれが持つんだし。いちいち反応して内容が
そっちのけのような気がして残念だ。谷崎に関心があるもの同士、
仲良くやってくれよ。アンチでもいいじゃん。
もし自演かなんかならしょうがないけどな。
マジレススマソ。
213 :
吾輩は名無しである:05/02/26 12:44:12
講談社文芸文庫で
「金色の死 谷崎潤一郎大正期短篇集」というのが出るらしい。
3月10日発売 1,365円
そういえば前に中公文庫っぽいことやるなよとか言われてたな
217 :
吾輩は名無しである:05/02/26 22:07:18
わけのわからんこと言わんといて欲しいわ。
うちが何をしたというねん。
218 :
吾輩は名無しである:05/02/26 23:36:31
219 :
吾輩は名無しである:05/02/26 23:48:33
わけのわかんないのは き さ ま だ!!
キモイ大阪弁つかうんじゃね〜よ。カス
だから漢字で書けって言うんだよ!
「訳の分からん事言わんといて欲しいわ。」とかさ。
関西弁で文章を書くのは個人の趣味だから構わないが平仮名ばかりでは
読みにくいんだよね。一応ここは『文学板』なんだからさ。
もう終わったな。あとはこのスレが崩壊するのも時間の問題だ・・・
谷崎は文豪と呼ぶに相応しい仕事をしてきたが、作品の傾向は多岐に
渡ると思うんだ。怪奇小説や犯罪小説の類も手掛けたしね、どれも
レベルが落ちないのが凄い点だけど。結局、谷崎は日本の古典文学
なんかを一生懸命勉強したから基礎的な部分で狂いが生じないのだ
と思う。江戸時代の猥雑な話の類も彼は良く知っているから小説に
深みが出てくるんだね。結論としては「時代が変化し価値観が変わ
ろうとも人間は何かに隷属し、奉仕するって事にしか真の喜びを
得る事は出来ない。」って事を言いたかったのだと思う。谷崎の
場合それは「美」だったけどね。
松子夫人=ネズミ男=美???
224 :
吾輩は名無しである:05/02/28 00:26:44
谷崎先生は大きな方やったと、うちもそないに思うてますのや。
大きいんじゃないの。「台所太平記」なんて読むと案外人情家だった
ってのが分かるしね。
ただ人の好き嫌いは激しかったらしいな。
>>222 芥川が、そんな谷崎を「芸術性が認められないのは文学じゃない」
と批判したんだよな。
俺は、今という時の流れが経た段階からの意見だが、芥川の負けと言い
たい。多様性を存分に見せた谷崎の勝ちだ。
でも谷崎は不朽の傑作、決定的な傑作も無い。
人物像(キャラクター)も、これといってインパクトが無い。
それ故に、死後は忘れられる作家になるんだよな。惜しいよ。
2チャン風に書けば、
谷崎>芥川であり、谷崎>鴎外、谷崎>太宰でもあるんだがなア。
潔癖症の美青年が、ふとした事から娼婦におぼれて、最後、腹上死を
とげる話「飄風」なんか最高に面白い。
発表当時は伏せ字がもの凄く多くて、黄本すれすれの事をやったらしい。
こんな作品が「新潮文庫」では読めない。なのに文豪ナビ・谷崎を出すのは
おこがましいんじゃないか。
谷崎>鴎外
いくらなんでも、これは言い過ぎだろ…
>>227 鴎外、漱石は近代小説の文体をつくったという点で偉大だけど、
作品をそのまま比べれば、
谷崎>>漱石>>鴎外は常識だと思う。
229 :
吾輩は名無しである:05/02/28 22:39:28
そないなことはあんたはんの中だけの常識でっしゃろ?
鴎外や漱石に比肩する作家かどうかは何とも言えないけど少なくても
志賀直哉よりは優秀な作家でしょうな。
231 :
吾輩は名無しである:05/03/01 16:18:06
廊下のカーテンを開け閉めする時に何となく包まってみる。
で、「むいむい、むい?むい!」と言いながらウネウネ動く。
ついヒートしてしまい、「むぃぉぉぉ!」と盛り上がっていると「何してんの?」と姉の声がした。
息を殺し、動きを止めてやり過ごそうとしたら、無言でカーテンを剥ぎ取られた。
おどけたフリをしながら「OH、見ーつかっちまったか!バッデム!」と言ってヒザを叩いた。
すぐさま、「ガッデムの間違いじゃないの?」と言われた。俺は逃げた。
232 :
吾輩は名無しである:05/03/01 18:44:28
233 :
吾輩は名無しである:05/03/01 23:01:10
みんな谷崎のことを文豪文豪といっているけど、それほど凄い作家だとは思わないな。
俺は「少将滋幹の母」しか読んだことないけど、これ、どう見ても悪文のオンパレードでしょ。
しかも、伊藤整によれば、これが谷崎の最高傑作なんだろ?終わっているよ。
こんなくだらん作家の本を読んでいる時間があんなら、志賀直哉を読め。
「城の崎にて」は神懸かっていて、読んでいて呼吸が乱れる、それぐらい凄い作品だよ。
234 :
吾輩は名無しである:05/03/01 23:08:14
谷崎ファンは志賀直哉も読むが
志賀直哉ファンは谷崎を読まない。
潔癖なんだよ。
>>213 舊字舊かななら中公との重複承知で買ふ。
新字舊かなでも買ふかも。
新字新かなだつたら買はない。
>>235にはかなんなあ。ほんまけったいな日本語使うようて。
ただ自分は博識ちゅうこと見せびらかせたいだけおまへんか。
237 :
吾輩は名無しである:05/03/01 23:57:39
三島由紀夫が自らの死の直前に書いた「金色の死」論は
実に興味深いものであった。
オリジナルは読んだ事ないが。
次は三島ヲタでっか。もうこのスレ終りやわ。
わてらはそろそろまともなスレに引き上げまっしょっか。
239 :
吾輩は名無しである:05/03/02 00:02:50
240 :
吾輩は名無しである:05/03/02 00:04:22
ここは「優雅な関西弁を練習するスレ」か。
まあはんなりいきまひょ。
志賀直哉の小説が神懸り的だという御指摘が御座いましたが、当然でしょ
彼は「小説の神様」なんだそうだから。
谷崎はさしずめ「小説の悪魔」といったところでしょうかね。俺としては
「神様」よりかは「悪魔」に思い入れたいものでね。
其れはまだ人々が「文学が教養」と云ふ愚かな美徳を
持って居て、ヲタクが今のやうに激しく軋み合わない
時分であった。ただ、文章がお上手というだけで、
芸術とは無縁の頑固親父の志賀直哉が持て囃されて
いた。
243 :
吾輩は名無しである:05/03/03 20:56:55
鴎外>>大谷崎先生なんて云ってるヤシは
脚気で氏ね。
244 :
吾輩は名無しである:05/03/03 22:54:56
>>243 自意識に凝り固まった子供っぽいレスですね。
そもそも谷崎と鴎外を比べること自体が滑稽ですが。
245 :
吾輩は名無しである:05/03/03 23:33:57
谷崎は三島のことを慕い、また尊敬さえもしていたが、三島は谷崎に見向きもしなかった。
これが天才と秀才の決定的な違いだ。まあとりあえず「金閣寺」でも読んでみたら。
小説に対する意識が変わるから。古今東西、これよりも優れた小説は存在しないよ。
自分が日本人で本当に良かった、そう思わせてくれる作品だ。
246 :
245:05/03/03 23:39:41
恐らく三島は谷崎の本をあまり読んでいない。
だって谷崎の平凡な文章は誰でも書けるけれど、
三島のような豪奢な名文は天才と呼ばれる人にしか書けないので、
それ程の天才があえて下級戦士である谷崎の本を読む必要はないもんな。
247 :
吾輩は名無しである:05/03/04 00:48:37
>>245
「三島」と「谷崎」を入れ替えたほうが事実に近いでつね。
ついでに「金閣寺」?フ「細雪」も。
248 :
吾輩は名無しである:05/03/04 00:56:44
鴎外の簡潔な文章に身を浴する快楽を覚えた後では、三島の文章は
修飾過多の嫌味なものに見えてしまう。
三島が鴎外や谷崎を尊敬するあまり逆の方向に走らざるを得なかったことを
考慮すると致し方ないことなのだろうけれども。
しかしながら、『金閣寺』が日本文学史上の傑作であることには激しく同意。
249 :
吾輩は名無しである:05/03/04 01:54:38
>>244 「 自意識に凝り固まった子供っぽいレスですね。」って
貴方のことでしょ。少しは過去ログも読めば。
250 :
吾輩は名無しである:05/03/04 02:06:34
|┃三 , -.―――--.、
|┃三 ,イ,,i、リ,,リ,,ノノ,,;;;;;;;;ヽ
|┃ .i;}' "ミ;;;;:}
|┃ |} ,,..、_、 , _,,,..、 |;;;:|
|┃ ≡ |} ,_tュ,〈 ヒ''tュ_ i;;;;|
|┃ | ー' | ` - ト'{
|┃ .「| イ_i _ >、 }〉} _________
|┃三 `{| _;;iill|||;|||llii;;,>、 .!-' /
|┃ | ='" | < 話は全部聞かせて貰ったぞ!
|┃ i゙ 、_ ゙,,, ,, ' { \ このスレに書き込んだ香具師はシベリアに逝ってもらおう。
|┃ 丿\  ̄ ̄ _,,-"ヽ \
|┃ ≡'"~ヽ \、_;;,..-" _ ,i`ー-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|┃ ヽ、oヽ/ \ /o/ | ガラッ
谷崎が三島と違い俺にとっては好感が持てるのは政治に関心を持たなかった
って点においてだな。谷崎は生前多種多様な作品を残してはいるけれど
政治について言及した箇所ってのは殆ど見当たらない。「豆腐屋は豆腐しか
作れない。」(小津安二郎の言葉です)ってのは本当で谷崎は自分の資質
に合った事しかやらなかったんだよね。野心も才能もあった三島は個人的
世界に表現を限定するのを嫌ったので必然的に政治とも向き合う結果に
なったんだろうけど。でも三島の政治活動なんてロマンティズムの裏返し
なんだぜ。
252 :
吾輩は名無しである:05/03/04 10:19:24
谷崎谷崎言っている奴はとりあえず「陰翳礼賛」を読め。
あいつのDQNぶりが分かるから。
DQNはDQNの部分しか理解出来ないっていう好例だな↑はw
254 :
吾輩は名無しである:05/03/04 10:57:02
↑の発言は撤回してもらいたい。
俺は「痴人の愛」も読んだよ。
この作品は悪くはないが、ありふれた小説で、辟易とさせられた。
村上龍の方がよほど過激だと思う。
残念ですが撤回は難しいと思います。
まあ発言は撤回するけどさ、村上龍と谷崎じゃ時代が違うって事を
考慮してね。谷崎が「痴人の愛」を書いた時代に村上龍が「限りなく
透明に近いブルー」で描いた性描写が出来る訳が無いでしょう。
まあ村上龍も昔は良かったけどね、今は問題外だけど。「ありふれた
小説」ってのは谷崎が端緒を拓いた後に同傾向の作品が量産された
結果でパイオニアってのは何時の時代もやはり偉大なんだよ。
257 :
吾輩は名無しである:05/03/04 12:04:05
>谷崎が「痴人の愛」を書いた時代に村上龍が「限りなく
>透明に近いブルー」で描いた性描写が出来る訳が無いでしょう
お前、話にならんな。谷崎が「痴人の愛」を書いた頃、村上はまだ生まれてないんだよ。
村上の方が早くに生まれていても、谷崎に関係なくあの作品を書いただろうね。
超ド級のDQNにDQNって言われた俺って一体・・。
258 :
吾輩は名無しである:05/03/04 12:08:01
もう一つの根拠を、今思い出した。
村上は芥川賞を獲れたけれども、谷崎は獲れなかった。
一応言っておくけど、谷崎の時代にも芥川賞はあったんだよ。
259 :
吾輩は名無しである:05/03/04 12:19:27
あがっていて目に付いたから書くけど谷崎の年齢を考えてみろ。ちなみに芥川より年上。
谷崎よりひとまわり以上年下の川端がはじめの頃審査員をやってたんだぞ。
257=258クン
君がよく理解出来たよ。君は超ド級の『バカ』だねw
村上龍が「痴人の愛」が書かれた時代に生まれてあの小説を書いたとしてもそれを発表
する場があったと思うかね?
芥川賞に関してだが昭和10年に発足したのでね、既にその当時は谷崎は
もう大家だったので新人の登竜門みたいな芥川賞なんてやるには
失礼な存在だったんだよね。
君は歴史認識も甘いし、頭も悪い。まあ村上龍でも読んで分かった
フリしてオナニーでもしてるんだなw
バカを相手して損した。もう少し知能の高い奴だと思ったがやはり
君は筋金入りのDQNだなw
261 :
吾輩は名無しである:05/03/04 12:26:45
芥川賞(1933〜)。
谷崎潤一郎(1886〜1965)。
このスレ、DQNしかおらんのか?
いくらでも谷崎にチャンスはあったんだよ。
もう馬鹿らしくなってきたので、レスはしないことにしておく。
スレ汚して済まなかった。もとはといえば、
>>253が悪いんだけどね。
まあ257=258が『バカ』って事は共通認識って事で今後は
このバカが書いてもスルーしましょうw
じゃあ村上春樹や黒井千次も取るまであきらめずに頑張ってほしいね
利口になったじゃないか、261クンw
君がバカって事はもう既に証明されたからね。
谷崎にチャンス?大家に新人の賞を受賞する勇気のある審査員
がいる訳ねえだろうw
お前って死んだ方が良いよ。もう小説も読むな。谷崎をDQNと
断言した時点で薄々気付いていたが救いようのない『バカ』だねw
265 :
吾輩は名無しである:05/03/04 12:43:43
谷崎が谷崎なら、読者も読者だな。
最後に一言。
書く阿呆に読む阿呆。
雰囲気、悪ッ。
コテハンアンチって気色悪い奴ばっか。
名無し同士で延々やってるのにいきなりなにを言い出してるんだ?
あ、ごめん、レス番130ぐらいのつもりで書き込んじゃった。
270 :
吾輩は名無しである:05/03/04 17:40:08
人様のことを阿呆だの馬鹿だのといわはるのは、いかがなもんでっしゃろか?
271 :
吾輩は名無しである:05/03/04 22:35:08
【細雪が退屈である件について】
上巻読み終わったんだけど、これって面白いの?
縁談を繰り返しているだけの気がするんでけど。。
>271
しまいまでずうっとそれです。
かぐやひめみたいな話だという人も多いようです。
>271
まったくその通りでございます。
しかしその退屈さのなかに忘れえない真実があると、
読み終えたときに感じるはずです。
プロットの妙を知り尽くされている谷崎先生が、なぜあのような
文章の終わりかたをされたのか、分からずも、小説の持つ力の大きさには、
不思議と感服してしまうのです。
『細雪』は俺にとっては面白く読めたけどな。
淡々とした中にも何か味わいがある。起承転結といったものを小説に
期待する人は読まない方が良い。
275 :
吾輩は名無しである:05/03/05 09:25:55
痴人の愛や卍に慣れた者には無理だ
276 :
吾輩は名無しである:05/03/05 14:00:57
俺は痴人の愛から谷崎を始めたけど、細雪は最高だと思った。
永遠にこの物語が続くんじゃないかと錯覚して怖かった。
277 :
271:05/03/05 14:54:41
にゃるほど。とりあえず中巻に取り掛かってみますわ。でわでわ。
278 :
吾輩は名無しである:05/03/05 15:17:11
うちも細雪はええ話やと思います。
うちと同じような感性を持ってはるねんやなあ
279 :
吾輩は名無しである:05/03/06 01:16:15
細雪もいいが俺はやっぱり滋幹だな
滋幹>武州公>春琴>細雪
280 :
吾輩は名無しである:05/03/06 03:51:52
. , .. ∧_∧
' .∴ ' (
>>278)
` . ・,‘ r⌒> _/ /
, . ’ | y'⌒ ⌒i
,,- ''フ ' | / ノ |
∧ ∧ ,,/ ,/ , ー' /´ヾ_ノ
(´Д /⌒) ,,/ ,/ / , ノ
(⌒__/ ノ_,/ ,/ / / /
`(__/ ,/ / / ,'
('' )' ,/´つ / /| |
| ノ / !、_// 〉
{ } / |_/
\_/
______
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
いいかげんにしろ!
好きな作家のスレが荒れてると悲しくなるなぁ・・・
まあ荒らす奴ってのは何処にもいるから気にもしないけどね。
「細雪」で谷崎の小説の創造性は臨界点に達したように思うね。
淡々とした日常を描きながらも実は日本人にとって深く考察すべき
事を描いているという。
283 :
吾輩は名無しである:05/03/07 01:21:09
おい悪食家ども、名文とは↓いうもんを指すんじゃないかな。我非荒。
ある朝のこと、自分は一疋の蜂が玄関の屋根で死んでいるのを見つけた。足を腹の下にぴっ
たりとつけ、触角はだらしなく顔へたれ下がっていた。他の蜂は一向に冷淡だった。巣の出入
りに忙しくその傍を這いまわるが全く拘泥する様子はなかった。忙しく立ち働いている蜂はい
かにも生きている物という感じを与えた。その傍に一疋、朝も昼も夕も、見るたびに一つ所に
全く動かずに俯向きに転がっているのを見ると、それがまたいかにも死んだものという感じを
与えるのだ。それは三日ほどそのままになっていた。それは見ていて、いかにも静かな感じを
与えた。淋しかった。他の蜂が皆巣へ入ってしまった日暮れ、冷たい瓦の上に一つ残った死骸
をみることは淋しかった。しかし、それはいかにも静かだった。
284 :
吾輩は名無しである:05/03/07 01:54:22
名文だと思うけど、読んでて楽しくない、気持ちよくない。俺はね。
俺に言わせると「谷崎は都会生まれの『天才』」「志賀直哉は田舎生まれ
の『秀才』」って事になるけどな。
永井荷風にせよ、三島にせよ、都会生まれの作家は何故か谷崎を誉めるな。
太宰みたいな田舎者は谷崎を評価してなかったらしいけど。
単調だし、同じ言葉の繰り返しが目立つ。子供の作文だな。
「。淋しかった。」なんてかっこつけすぎでこっぱづかすい。
あと、最初の文の「自分は」はないほうが良。
古臭い
288 :
283:05/03/07 22:53:37
おまいら、「文章の神様」に向かって言いたい放題だな。
>>285 へえ〜、太宰の意見が記録として残っているんだ。
できればソースを知りたいね。だって文豪から見た文豪の意見って面白そうじゃん。
>>286 我らが谷崎の『文章読本』を読め。
>>287 そうかな?
これほどの名文でラブレターを書いたら、どんな女だって落ちるよ、きっとね。
>>288 暗夜行路は凄く好きだけど、文章の荒さが少し気になった。
ところどころ息切れしていることが分かる。
志賀ほどの文章家でも、長編ともなると手に余るのか、と。
その点谷崎は「確実」。細雪のだらだら感でさえ、作家の
余裕の息遣いが感じられる。
谷崎の名文というと、春琴抄、蘆刈、少将滋幹の母、あたりか。
春琴抄のラストにはしびれたもんだ。
>288
『文章讀本』讀みますた。
この部分、華がない文の見本として載つてますた。
291 :
283:05/03/07 23:24:19
>>289 滋幹の日本語はいいよね〜。
まあ俺は志賀先生の方が断然好きだが。
>>290 わらた。
先生は「簡潔派」と云う言葉を使っておられるが、
真意はそこにあったのですか!!
つまるところ「志賀直哉の晒し上げ」ですね。
太宰が『文豪』だって言ってる時点で君は終わってるよw
太宰は『文豪』だとか『文壇の長老』だとかの権威を積極的に
ぶっ壊そうとした人なんでね。彼にそんな面映い称号を与えたら
きっと嫌がるだろうな。
釣りか?
太宰は文豪に憧れるも、元来照れ性な人なので
素直にそう言うことが出来ない、だからお道化てみせたわけだ。
文学板の住民なら常識だと思うんだけど。
295 :
吾輩は名無しである:05/03/11 01:01:36
いるよな、自分にとっての『常識』を世間一般の『常識』に当てはめよう
とする奴がさ。まあ若き日に太宰は芥川に憧れていたらしいから『文豪』
に憧れていたとも言えるんだけどね。太宰が小説に書かれている程に私生活
は乱れていなかったのと同様に谷崎も私生活においては常識人だったらしい
よな。三回結婚はしてるがね。昨今のくだらねえSM小説なんかより谷崎のが
芸術的なレベルが数段高いのは彼が基礎教養として江戸の戯作物なんかも
研究していたって理由が大きいんだな。谷崎はなかなかの勉強家で古典に
精通している。
297 :
吾輩は名無しである:05/03/13 00:56:34
細雪を読みはじめたのですが、初っ端からわからない意味がありました。
読み始めて数行目の「襟を塗りかけていた刷毛」とあるのですが、
「刷毛を塗る」とはどういうことなのでしょうか?
そして刷毛を服に使う状況がわからないのですが、着物だと刷毛を使うのは一般的なのですか?
298 :
吾輩は名無しである:05/03/13 01:44:29
うなじにおしろいを塗ることだとおもう
辞書で「襟」を引くと、2番目あたりに「うなじのこと」と書いてあります。
301 :
吾輩は名無しである:05/03/13 19:37:51
ありがとう。
おしろいを塗ることだったのか。
……おしろいを塗るのって、芸者とか花魁だけだと思っていたよ。
時代劇でも大奥とかは、おしろい塗ってないから。
昔の人は、一般の人でもおしろいを塗るのが普通だったんだね。
永井荷風同様「江戸戯作者」を自認していたフシがあるな、この作家は。
田舎者の寄り合い所帯であった「白樺派」に反旗を翻したのは田舎者に
対する蔑視も手伝っての事もあったんだろうね。まあこういう対立の構図
は三島が太宰を嫌悪したのにも似ているんだけどね。
創作した作品より実際の谷崎は洒脱で趣味の良い江戸っ子らしい男だった
らしい。作品は谷崎の願望を誇張したのに過ぎないんだよ。最初に谷崎を
激賞した永井荷風がそうだったように谷崎も相当に人に対する好悪が激しい
男だった。まあ永井荷風があらゆる人間関係を可能な限り築かないように
配慮したように極端では無いにしろ。荷風も谷崎もおそろしく食通だった。
303 :
吾輩は名無しである:05/03/16 07:12:51
↑何デタラメなこといってるんだ。
↑でも本当の事を全然知らないから具体的に反論も出来ないんでちゅねw
可愛ちょうでちゅね、303のお子ちゃまはw
白樺派は学習院出の上流階級ばかり。田舎者は自然主義。
とある田舎の県に住んでいる男子高の生徒だが、谷崎潤一郎を中学の担任に勧めてもらった
話すのを恥ずかしがっていたが、あの「少年」とかいうやつ。
まじ、おもしろい。難しい語があるが、おもしろすぎ。
中学の頃難しすぎて嫌になった。(当時は思春期で、何かとエッチなのが好きであるはずなのだが。)
んで「少年」も途中で読みやめちゃった。
谷崎潤一郎の作品で「これはいい。」っていうのある?
紹介してくれ。
余裕のよっちゃんイカで読んでやる。
あと出てるか分からんが、「谷崎全作品集」っていうのがあるとしたら
なんぼくらいする?
307 :
吾輩は名無しである:05/03/17 10:50:06
>>306 『細雪』『卍』『痴人の愛』『瘋癲老人日記』『盲目物語』『夢の浮橋』…。
全集は確か中央公論社から出ているが入手は困難。
『細雪』が最高傑作だろうな。
谷崎は全然難解じゃないんだよね、ただ彼の感性を理解出来るか
どうかが『鍵』なのであってね。
309 :
吾輩は名無しである:05/03/17 23:44:48
文庫本サイズの全集なら古本で30巻で3000円が相場でしょ。
新書サイズ全集、前は均一ワゴンでよく見たけど、最近見ないね。
揃いだと1万円から1万5千円ぐらいじゃない?相場は。
311 :
吾輩は名無しである:05/03/18 22:40:03
んなこた〜ない。私は三千円で買いましたが、新書判の全集は
状態により二千五百〜五千円くらいでしたよ。もちろん、30
冊そろいでね。
場所を教えてくれるとうれしい。買いに行きます。
神保町ではそんな値段見たことないですねー。
313 :
吾輩は名無しである:05/03/18 23:00:05
私が買ったのは「ナンバ古書の街」で、天牛堺書店や
日本橋周辺で見かけました。
それ買うてヤフオクで売りなはれ。
「細雪」いい。次女の旦那が、よわっちょそうでいて
しっかり家長してる。それを大したことといわない感じがえらくかっこいい。
>>314 6000円以上で買うならそうさせてもらうよ。
でも買う気無いんでしょ。
317 :
吾輩は名無しである:05/03/19 09:44:31
谷崎のことを知らない友人に一冊本を紹介しようと思うのですがどれが良いと思いますか?
今のところ『春琴抄』か『少将滋幹の母』かの何れかにしようと考えています。
皆さんはこの2つのうち、どちらがお好きでしょうか?意見お聞かせ下さい。
俺なら両方贈るね。
谷崎の評価は100年後にはかなり落ちてるだろうな。
もともと過大評価だったんだよ。知的刺激がなくてつまらん。
俺は谷崎好きだが、否定はできんな。
321 :
吾輩は名無しである:05/03/19 16:49:56
痴的刺激ならあるぞ
322 :
吾輩は名無しである:05/03/19 19:17:31
>>318 そうですよね。この二冊なら両方贈ることにします。
>>319 知的な刺激はないかもしれませんが、過大評価だとは思いません。
私は谷崎の絶妙な語り口が好きです。いったん読み始めたら貪るように読み切ってしまいます。
文章もまた超一級で絵に描いたような文豪だと思います。むしろ過小評価されているのではないでしょうか。
>>みなさま
私の選択は妥当だと思いますか?
上記の二冊を選んだ理由は、両者とも刺激的な文体で書かれており、また、
谷崎らしい語りのテクニックが堪能出来るので、谷崎入門に適していると思ったからです。
>>319 知的刺激を「知的」な外観のものの中にしか認められないのは
幼い感覚のように思う。
大学教授?やってた谷崎の弟がそういう指摘に対して
「陰翳礼讃」が兄が知的であることの証明云々と言ったとかっていうの見たことある。
陰翳礼讃ってそんなに凄いの?
別に証明しなくても、どの作品読んでも知的なことは
分かるがなあ。むしろ「知的であることの証明」を
まじめに挙げる「大学教授をしてる弟」がインテリバカなんじゃない?
326 :
吾輩は名無しである:05/03/19 23:50:53
お前らは谷崎を褒める。で、お前らはDQNだろ。
したがって谷崎もDQNになるわけだ。
これでは谷崎が浮かばれんよ。
何が気に入らなくて誰をののしりたいのやら、、。
こういうのがいるとまわりは不幸だろうな。
別に谷崎の弟が証明しなくても、三島由紀夫が作家論で谷崎を絶賛
しなくても谷崎の作品を読み込んでいけば彼の知性の深さってのは
理解出来るけどね。「浮かばれない」奴ってのは326みたいな奴の
事を指すんだよねw
>>317 その選択は、私ならしない。谷崎を実際以上に耽美的なものに
見せる選択だと思うので。一つは世話物的なものにしたほうが
彼の全体像に忠実だと思う。
330 :
吾輩は名無しである:05/03/20 14:35:03
谷崎といったら「卍」だろうが
谷崎精二か。
ポーの翻訳者ね。
332 :
吾輩は名無しである:05/03/20 14:53:14
>>331 兄の七光りで早大教授。小谷崎のくせにw
弟は兄を尊敬して擁護したのにいつの間にか悪者になってて困ったもんだな
成功した兄を擁護してもほめられないのは仕方ない。
むしろ嫌い抜いていたほうが小説的にはかっこいい。
「あんなエロ作家と一緒にするな!」とかね。
吉行淳之介は父親吉行エイスケを小説家としては認めていなかったらしい。
たまに家に帰ってくるアホな親父くらいにしか思っていなかったのだろう。
衛星劇場4月
お琴と佐助
監督・脚本:衣笠貞之助
原作:谷崎潤一郎
出演:山本富士子 本郷功次郎 川崎敬三 長谷川季子 中村伸郎 賀原夏子 花布辰男
1961年
大映
94分
カラー
川崎敬三ってアフタヌーンショーの川崎さん?
川崎の佐助だったら見てみたい。
佐助は本郷功次郎でしょうねぇ。
339 :
吾輩は名無しである:2005/03/24(木) 23:19:52
友人に薦められて『痴人の愛』を読んでみました。
小説って面白いですね。
生まれて初めて小説を読んだわけですが、読書にはまりそうです!
谷崎潤一郎さんってこんなこと言ったら失礼かもしれませんがマイナーじゃないですか。
私も先週までは聞いたことがありませんでした。
でもこの人めちゃくちゃ文章を書くのが上手いと思いました。
こういう人でも有名になれないって。。作家の世界は厳しいですね。
でも私にとっては生涯忘れられない人になりそうです。
読書に目覚めたので、今度は有名人の作品を読んでみます!
って、私の知っている最近の作家と言ったら太宰治、夏目漱石、芥川龍之介、遠藤周作
この程度ですけどね(笑)とりあえず谷崎さんマンセー!!
>>339 最近の作家って…
まあいい。がんばってな。
釣りじゃないことを祈るw
342 :
吾輩は名無しである:2005/03/25(金) 02:45:54
吉行淳之介、三島由紀夫、外山繁なんかもお薦めですな。
谷崎が書いた事を後悔したらしい「黄金の死」って短編が
あるんだけどこれって江戸川乱歩の世界に通じるものが
あるから乱歩も読んでおいた方が良い。
>>339 そうですね。
谷崎潤一郎さん、マイナーすぎて私達も困っているんですよ。
誰かに好きな作家を聞かれたらちゃんと あんまり有名じゃないから知らないかもしれないけど って
断ってから薦めてあげてくださいね
ムシャ |
ムシャ |
∩___∩ | ぷらぷら
| ノ ヽ (( |
/ ● ● | J ))
. (( | ( _●_) ミ ・
彡、 |∪}=) ,ノ ∴
/ ヽ/^ヽ ヽ 。
| ヽ \ |
| ヽ__ノ
346 :
吾輩は名無しである:2005/03/25(金) 21:39:30
谷崎はメジャーではないが、マイナーでもないだろ。
347 :
吾輩は名無しである:2005/03/25(金) 23:14:34
痴人の愛、そんなに面白いかな?
だいぶ前に読んだので話はすっかり忘れてしまったが、
なんか後半あたりで、えっ、それで終りかよ!ってな場面があったのを覚えている。
たしか浜口?という人が妙に譲二の問いかけにおどおどしているので、これは裏があるぞ、
と思っていたら、文面通りでなんの落ちもねーの、そんな場面がなかった?
そのせいで、なんのひねりもない普通の小説、ってな印象しか持ってないわけ。
大正モダニズム真っただ中とはいえ一世紀も前にあのような小説を世に送り出した谷崎が
偉大であることは論を待たないけどな。
>たしか浜口?という人が妙に譲二の問いかけにおどおどしているので、これは裏があるぞ、
>と思っていたら、文面通りでなんの落ちもねーの、そんな場面がなかった?
これは確かに俺も思ったが、ナオミの怖さを際立たせる為にはあれでいいだろ。
取り合えず俺は今読んでも面白かった。
349 :
吾輩は名無しである:2005/03/26(土) 01:08:55
>>344 谷崎のどこがマイナーだ。
いまだに文庫で読める作家って、谷崎含めて数えるほどしかいないだろ。
マイナーどころか超メジャー。
あ〜あ・・台無し・・・・
351 :
吾輩は名無しである:2005/03/26(土) 01:20:25
明治書院の高校用の教科書にも谷崎は載っています。
でも陰翳礼讃だから取っ付き難いかもしれません。
高校生には寧ろ痴人の愛を載せる事で文芸への理解を深めていただき、
それがひいては今日の若者の読解力の低下への対抗策となり、
我が国の文化芸術の向上へ繋がるのではないでしょうか。
「ちびくろサンボ」がだめなら「痴人の愛」もだめな気が
心情的になんとなくする。
353 :
吾輩は名無しである:2005/03/26(土) 09:12:48
>>352 はあ?
「痴人の愛」は傑作だろうが。
あれが駄目だというなら、お前よほど読解力が無いぞ。
差別的かという観点で話しているのですよ。
作品の質は云々してませんので。
ドストエフスキーの「白痴」もきだみのるの「気違い部落」も
そうしたらダメでしょうねえ・・・・。
>>339-355の流れはsageてる奴らと挙げてる奴らでレスの観点がはっきりわかって面白い
で、「痴人の愛」の面白いのか?
俺は「少将滋幹の母」しか読んだこと無いけど、
内容は面白かったし、流麗な文章には言葉を失った。
これよりも期待していいのかな?
レスきぼんぬ。
359 :
吾輩は名無しである:2005/03/27(日) 16:48:15
谷崎論で一番良いのって何ですか?
エロい人教えてください。
360 :
吾輩は名無しである:2005/03/27(日) 19:44:42
中村光夫「谷崎潤一郎論」を推奨します。
昭和27年、河出書房から刊行、
河出文庫、新潮文庫にも入ってましたが今はたぶん絶版。
古本屋か図書館で探してね。
361 :
吾輩は名無しである:2005/03/27(日) 20:50:00
>>359 迷わず、「谷崎潤一郎と異国の言語」(人文書院・野崎歓著)。
理由・おもしろいから。刺激になるから。
362 :
吾輩は名無しである:2005/03/27(日) 22:21:51
野崎嫌い
363 :
吾輩は名無しである:2005/03/27(日) 23:53:12
>>362 しかし、おおまかにいって、国文のおえらさんには世界文学についていけない
アホが多い。
野崎なんかの、畑違いのやつのほうが、よっぽどおもろい視点をもっている。
要は、教養の深さと広さの差なのだろう。
364 :
吾輩は名無しである:2005/03/28(月) 00:12:58
そもそも〜論なんか読んでも仕方ねーだろ。
他人の勝手な解釈を読んでる暇があんなら、谷崎全集でも読んどけ。
「〜論」は、「俺のが読めてる」と優越感と苛立ちのSM的感覚を
味わうために読むもの。つまり谷崎的行為かもね。
そう。
他人の評論なんて「こいつ何を言ってるんだよ!バカだなあ・・・」みたいに
嘲笑う為に読むか、「こういう読み方もあるのか・・・参った。」と敗北感
を味わう為に読むかだからねえw
367 :
吾輩は名無しである:2005/03/28(月) 06:34:13
>>366 365だが、君のは微妙に違うということだけいっておく。
369 :
吾輩は名無しである:2005/03/28(月) 15:31:24
ばかやろう。論文ってのは引用してレポートの枚数を
稼ぐ箇所を探すために読むんだよ。
370 :
吾輩は名無しである:2005/03/28(月) 15:36:46
おれは365よりも366に同意。
なかには読む価値がある評論ももちろんあるよ。
おれのほうが読めてると思うなら自分で書いてみればいい。
そういうのに限って大したことがない。
371 :
吾輩は名無しである:2005/03/28(月) 17:08:39
372 :
吾輩は名無しである:2005/03/28(月) 17:38:55
>>365 おまえの谷崎論とやらを書いて読ませてくれ。
あ一応いっておくと、上の「文章」というのは谷崎の文章ではなく、
レスとか、レス間の関係とかのことを指す。
375 :
吾輩は名無しである:2005/03/28(月) 18:45:43
>>367 新潮文庫のやつですか?
こないだちらっと立ち読みしたら
なんと斉藤孝の記事があったんだけど(笑)
376 :
吾輩は名無しである:2005/03/28(月) 23:52:34
>>375 オススメは本上まなみの解説。
前例のない切り口からの谷崎論は一読に値する。
そこで彼女の博覧強記に驚かされることだろう。
さすがは女優兼読書家だ。天は二物を与えることもある、そういうことだ。
「点は二物を与えず」って、負け惜しみ色の強いことわざだな。実際。
378 :
吾輩は名無しである:2005/03/29(火) 10:05:12
だけども後で気が変になりやしなくって?
うん、本上まなみは谷崎をよく理解している。
谷崎を分かる女は良い女が多いよな。太宰に嵌るような女は少し
おかしいのが多いけどw
そういえば綿谷りさは太宰好きだな
381 :
吾輩は名無しである:2005/03/29(火) 15:25:51
俺も綿谷りさが好きだ
宇多田ヒカルは芥川が好きなのだそうだ。
三島を好きな女の有名人っていねえのかな?
松任谷由美は三島好きだと某コテハンが力説していたような。
384 :
吾輩は名無しである:2005/03/30(水) 01:44:33
ハリボテ仲間?
本上まなみは大阪出身だから谷崎の関西文化を吸収した文学の世界に
惹かれるのだろう。谷崎は生粋の江戸っ子で短気で気質的に淡白で
ある事を作家としての自分の欠点だと考えていたらしくてそれを克服
する為に関西に居住の地を移したらしいな。「細雪」なんてのはその
中から生まれた傑作なんだよね。川端なんて大阪出身のせいか変に
粘り強い。どういう訳か一時期を除いて鎌倉に住んでたけどね。
関西出身の作家って東京の「粋(いき)」に憧れて、東京出身の作家
は関西の「粋(すい)」に憧れるのかもしれんな。山の手出身の永井
荷風が後年やたらと下町を描写したがったと同様に。
>>385 勝手な一般化は不愉快かもしれんが、それは
「何を書いているか」の逆を見れば、その作家の本質が見える場合が
けっこうある、ということでよい?
ちょいスレ違いになるだが
それすごい同意。 多くの日本人作家について
そう考えると、いちいち納得。そうでもないのは鴎外、漱石くらい。
387 :
吾輩は名無しである:皇紀2665/04/01(金) 19:27:16
「悪魔」を映画化したら面白いだろうと空想することがある。
配役が問題だが。主人公を刺し殺す変質者の役は、若い頃の佐野史郎あたりが適役か。
サノのそういう役はもういいかげんうんざりする。
そもそも、悪役だろうが変質者役だろうが、
あの顔画面で見ることになんの喜びもない。
うれしくない役だからといって、見てうれしくない顔がやって
いいのか(それのどこに芸があるの?)という疑問。
389 :
吾輩は名無しである:2005/04/02(土) 10:11:30
女の友達に谷崎の本をプレゼントしようと思ってんだけど、
谷崎の文体は女受けしないというのは本当なんですか?
男の俺から見れば最上級の日本語だと思うのですが。。。
>女の友達に谷崎の本をプレゼントしようと思ってんだけど、
オランダ人の奥さんw
>谷崎の文体は女受けしないというのは本当なんですか?
ビニール製の女体は、何も感じませんw
>男の俺から見れば最上級の日本語だと思うのですが。。。
男ではありません、2ちゃん公認の貴地外ですw
393 :
吾輩は名無しである:2005/04/02(土) 11:05:04
>>390-392 煽られる意味がわからんのですが。。
あほですみません。
ひょっとしてタブーを聞いてしまいました?
394 :
吾輩は名無しである:2005/04/02(土) 11:08:52
友人に薦められて『痴人の愛』を読んでみました。
小説って面白いですね。
生まれて初めて小説を読んだわけですが、読書にはまりそうです!
谷崎潤一郎さんってこんなこと言ったら失礼かもしれませんがマイナーじゃないですか。
私も先週までは聞いたことがありませんでした。
でもこの人、文章を書くのがめちゃくちゃ上手いと思いました。
こういう人でも有名になれないって・・、作家の世界は厳しいですね。
でも私にとっては生涯忘れられない人になりそうです。
読書に目覚めたので、今度は有名人の作品を読んでみます!
って、私の知っている最近の作家と言ったら太宰治、夏目漱石、芥川龍之介、遠藤周作
この程度ですけどね(笑)とりあえず谷崎さんマンセー!!
↑同じ文面を何度も投稿するなよな、ウザいんだよ。
三島のスレでも書いていたじゃねえかよ。
お前は一生涯読書なんてするな!くだらねえ事を掲示板にでも
書き込んでオナニーしてなw
>くだらねえ事を掲示板にでも書き込んでオナニーしてなw
「だからやってるじゃねえか」と返されそうだなw
谷崎の読者に相応しくない下らんスレだね。もう二度と来ないよ。
少将滋幹の母で、滋幹の母が御簾から引っ張り出されて
連れ去られるシーンが劇的だった。
こういうのも狙って書いたんだろうな〜と思いながらも
谷崎は不道徳な場面を耽美に表現出来るのが上手いなあ・・
>>393 変なのにレスされてお気の毒です。
で、以下私からのマジレスですが、あなたが彼女の国語の家庭教師である
などといった特殊事情がない限り(あるいは、読書サークル仲間、とか)
本のプレゼントというのはやめたほうがいいと思います。
少部数しか出回っていない本ならともかく、特に谷崎なんかなら
図書館にいけばいくらでもあるわけで、すすめたいなら単に
「谷崎ってすごくいいんだ。ぜひ読んでみて、俺大好きなんだ」
と言うだけでいいはずです。彼女があなたの意見に価値を見いだしている
なら、じゃ、よまなきゃ! と自主的に読むはずです。
プレゼントするなら、例えば初版の稀少性のあるものだとか、そういう
ものでないと、おしつけがましいだけで意味がありません。
これは谷崎が女受けするとかしないとかと関係ありません。
400 :
吾輩は名無しである:2005/04/02(土) 19:08:11
谷崎の女性崇拝っても、女性をモノ扱いしているようなのが
多いからねえ。聡明な女性なら反感を買うんじゃないかと
余計な心配をしてみる。
聡明な人間は、男女を問わず、他人を
モノ扱いすることの意味に興味があるもの。
相手をモノとして扱う次元がないやつは、つきあっても面白くない。
確かにモノ扱いが反感をそそる場合もある。
やりかたがなってないのに、いいかのように書かれている場合。
が、女性に谷崎をプレゼントするってのは、そういう反感への心配とは
無関係に気色悪い行為のように思うのでやめたほうがよい。
谷崎は女性のことをパーツや制度としてしか見てないけど、
なぜだか女性受けはいいんだよな。
フェチもここまでいくとむしろ気持ちいいのか。
谷崎は男のこともそういう風に見ているからじゃないか。
余裕があるっていうのか。不公平感がないよ。
フェチである自分をもまたフェチ対象にできる男というか。
川端あたりにはそういう余裕を感じない。
404 :
吾輩は名無しである:2005/04/03(日) 00:44:07
>>399-401 なるほど・・。
たしかに本をプレゼントすることは、俺の価値観の押し付け以外の何物でもないな。
ありがとう、目が覚めたよ。プレゼントするのは止めにしておく。
次に彼女と本の話になった時、何気なく谷崎を薦めることにする。
もし十代なら、そういう「押し付けがましさ」もまた
青く美しいパワーの表れなので、がんがん押し付けたほうがいいと
思うけどね。やっとくと、後で楽しく思い出すことができる。
406 :
吾輩は名無しである:2005/04/03(日) 01:32:50
楽しく思い出すような時期になるまでに一度へこむ気もするけど。。
吉行淳之介よりは受けはいいな、たしかに。
>>405 俺26、彼女24。
う〜ん、また決心が揺らいできた。
どうしよう。。
408 :
吾輩は名無しである:2005/04/03(日) 12:33:34
清水博子・若合すう・蒔岡雪子
といった新人女流作家に崇拝されてたりして
けっこう女受けも良いのでは。
三流どころに愛好されるのも良し悪しでしょうが・・・
いや、だからその作家が女受けするかしないかはあまり
関係ないんだってば。意味ありげな本を贈るってことには。
だいたいあんた、その子がどういう子かも
知らないでしょ? 女受け、とかいって一般化すんなよ。
>>408 ちなみに
そういういい方って「他人をへたくそにもの扱い」の典型だね。
「三流どころ」とかもさー。
「三流」って言い方はひどいな
蒔岡雪子って細雪じゃねえかw
すごい作家名だな。
でもお三方とも間もなく消えそうですが・・・
というか、もう消えてる人もいる?
蒔岡雪子はひどい。
>401 403
禿同。自分は聡明でない女だけど、あの典雅な文体も最高だし、
一見女>>>男なのに、つんと押すだけで崩れかねない
男と女の絶妙なパワーバランスが実に面白いと思ってるので、
谷崎作品で感じる「モノ扱い」に不快になったことはないよ。
>>415 おまいはまず日本語の勉強から始めるのが吉かと。
あまり参考にはならんが大谷崎の「文章読本」を薦める。
細雪は物扱いしてなかったけどな。
結婚を家の結婚と捉えているが、戦前という舞台さえ考えれば普通。
他の作品は物扱いしてるのか?
つーか、小説家なんて、どの人間もものとしてみるような視線がなきゃ
だめだ。ものじゃないものをうまく「もの扱い」できるものが芸術なんだよ。
>>417 細雪はなんというか、女性の捉え方があまりにも俯瞰的なのが気になった。
比較的ウェットなシーンでも、人物の一挙一動をドライに描き出してると思う。
それこそ、人物ではなくて、静物や一個の現象を捉えるような書き方だよ。
谷崎の小説に出てくる女性って所謂悪女タイプの妖艶で豊満で男を
男とも思わない人物が多いけど、実際谷崎の小説の登場人物がその
まま飛び出てきたような岡本かの子を谷崎は大嫌いだったそうだ。
谷崎と岡本かの子の兄が学友だった関係から何度か接触したらしい
のだが、何時も嫌悪感を抱いていたらしい。谷崎の世界って女性を
礼賛しているかに見えて仄かに女性を蔑視してるんだよね。川端が
私生活において小鳥等の動物を愛しているかに見えて実は即物的に
しか愛情を持っていないのと同じだな。
423 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 14:01:12
>>117 伏字があって最後腹上死したらしい話って「亡友」って作品のことですか?
図書館に全集があったのでちょっと見てみたんだが。
それとも別の作品ですか?
おせーて!
424 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 14:24:18
ど素人でございます。
少しスレ違いを予めご了承ください。
谷崎さんと因縁があった佐藤春夫さんは没後41年経過して
素人レベルでは誰も知りません。
一方、谷崎さんは依然としてビッグネームです。
谷崎さんを横綱とすると春夫さんは幕下レベルってことでせうか?
どうか回答、おながいします。
そういう格付けして佐藤春夫って幕下なんだー、と
見下すと君が楽しくなるわけ?
アホか。
426 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 15:01:23
ええ アホです あほでもいいから教えて
ヒッキ−の文学版の皆様
427 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 15:24:31
世界のタニザキ
誰も知らない春夫
428 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 15:25:18
文化勲章も互いにもらってるのになぁ
誰も知らないってほどでもない。
これまた文化勲章仲間の里見dなんかよりは
有名なんじゃないかしら。
>>423 横レスだが、多分「飆風」。
中央の潤一郎ラビリンス一巻に入ってるぞ。
秋刀魚の詩だけでも有名だよ、佐藤春夫は。
戦争中の態度が戦後になって谷崎と春夫の評価を分けてるっていうのも
あるでしょ。
まあ谷崎は自分の世界に埋没する作家なんで戦争には非協力的
だったんだけど、別に平和主義者だった訳じゃない。勿論
怜悧で聡明な谷崎はバカな戦争だとは思っていただろうけどね。
同じく谷崎を世に送り出すのに貢献した永井荷風も戦争には
非協力的だったんだよね。書くものが悉く発禁処分になるんで
仕事が無かった。でも別に積極的に反戦を唱えたって訳じゃない。
434 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 16:54:00
>>429 そーいえば 豚さんは誰も知りませんね
>>431 そのサンマと田園の憂鬱しか残っていない
それにしては「門下3000人」とか文壇の重鎮とか
政治力が強かっただけ、ってことでせうか?
芥川賞に反対された恨みか石原都知事はいまだに
良い印象は持っていないみたいだが
435 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 16:55:42
谷崎さんはデブ?で徴兵を免れたのだっけ?
まぁ今、その体格なら、大抵デブになるけど。
436 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 17:02:14
反戦論者も非戦論者も兵役欠格者も偏屈者も一緒くたにして無原罪の聖人扱いする
戦後の文壇勢力地図というのも、随分と偏っていると思う。
…そりゃあ、谷崎も太宰も好きだけど、それとはまた別問題で。
437 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 18:14:57
世界のタニザキ
誰も知らない春夫
なぜ
サトゥの再評価はありえないのかなぁ・・・
439 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 21:41:34
440 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 21:45:34
佐藤春夫…このケレン味のない名前がステキぢゃないか?
441 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 21:47:20
三島>谷崎 には賛同しかねるが、志賀>谷崎 には激しく同意ですね。
442 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 21:53:08
443 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 21:57:03
そして頂点に君臨するのが石原都知事ですよ
444 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 21:58:45
谷崎は読んでいて面白いんだけど、日本語に難がある。
三島や志賀は完璧な文章が書けるけど、作品に面白味がない。
文才と構成力との両方を備えた作家はいないのか?
445 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 21:59:30
綿矢りさ。
>>444 日本語に難がある、は言い過ぎだと思うけど、
この人の書く文章って女々しく気持ち悪い。
紫式部みたいな文章を書くよね。
綿矢とさえ書いておけばウケが取れると思ってる厨房乙。
>>446 紫式部みたいな文章って?(・∀・)ニヤニヤ
449 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 22:59:55
わかのぽんち、たけむらたけこ!
志賀は一つ読むだけでいい。アホ。
谷崎の小説って題材が題材なだけにしつこそうだけど案外しつこくない。
美味い中華料理みたいな印象だな。で、川端って淡い日本文化の良さを
表現しているかに見えて深い部分では暗くてしつこい。生まれ育った環境
からくる気質ってのは簡単には拭い去れないもので谷崎の江戸っ子的気質
と川端の大阪人っぽい気質は表面ではなく深淵な部分に現れる。作家って
のは不思議なもので自分と相対するものに憧れる奴が多い。ひ弱な虚弱
児童だった三島は侍に憧れ、何も不自由なく殿様扱いされて育った太宰は
弱者に憧れた。永井荷風は生まれ育った山の手より下町に惹かれ、貧乏
だった菊池寛は何よりも裕福さに憧れ文芸春秋社の社長になった。
わかったわかった。
453 :
吾輩は名無しである:2005/04/05(火) 16:51:39
454 :
吾輩は名無しである:2005/04/05(火) 22:43:08
>>444 尾崎紅葉の「三人妻」や「多情多恨」を読んでみて。
谷崎、志賀の両方から尊敬されているよ。
455 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 14:41:56
はぁはぁ…
タニザキさんが100とすると
佐藤春夫は23くらいなんでせうか?
馬鹿にしないで教えて下さい。
両者が存命中は当時はたいして評価に差はなかったと思われるが
現在の知名度は差がありすぎなので。
それともチミたちも 知識がなくてわかんない?
456 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 14:44:57
春夫は弟子のタルホにも負けています。
>>455 おまえなんなの? 佐藤春夫の子孫を名乗る女に
「あんた零点」とでもいわれてふられた男?w
点つけたいなら自分で勝手に決めりゃーいいし、格付けスレなら別にある。
458 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 15:02:37
459 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 15:33:27
もういいよ、タニザキさんが100で佐藤春夫は23ってことで。
460 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 15:37:42
459さん冷たい。
タニザキが早稲田政経なら
春夫は大東文化くらいなのか?
それとも、せめて明治?
なぜ私大。
462 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 15:51:33
だって俺、日大なんで
463 :
462:2005/04/06(水) 16:02:11
学者筋の予想
タニザキ 早稲田政経
春夫 東洋大学経営学部
芦屋の谷崎記念館に行ってきた記念パピコ
465 :
462:2005/04/06(水) 20:56:12
だから新宮市にも春夫記念館があるじゃん
466 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 22:14:10
>>450 お前には万人受けする谷崎がお似合いだ。
大文豪志賀直哉を揶揄するとは、大きく出たものだ。
揶揄というよりは、志賀の実力の程が分からない馬鹿という方がより真実に近いんだろうけどね。
467 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 22:35:36
谷崎のどこが名文なんだ?
角の無い流麗感あふれる文章だとは思うが、それ以上でも以下でもない。
そもそもこんな二流作家を「大谷崎」と持ち上げて文豪化した馬鹿はどこの誰だ。
その馬鹿のせいで谷崎が過大評価されているわけだから、そいつの罪は大きいよ。
>467
谷崎は語りの上手さが評価されているわけで、文章が上手いとは誰も言っていない。
むしろ谷崎の文章は悪文だという意見が一般的だろう。
「大谷崎」については、実弟、谷崎精二と区別するため、
兄がそう呼ばれ始めたのがきっかけだ。
誰も敬意をこめてそう呼んでいるわけではないのだ。
469 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 22:56:50
もういいよ、タニザキさんが100で志賀直哉は23ってことで。
470 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 23:06:38
>>469 今は谷崎と佐藤の話なんだが・・。
何で志賀に変わってんだw
>469
評価が逆だろ。
志賀>谷崎>春夫
472 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 23:09:50
マジレスすると
谷崎と志賀の評価は趣味の問題、
そして谷崎100、春夫23は動かし難い真実。
473 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 23:15:07
おまいらもちつけ。
谷崎のような癖のある作家と、志賀のような無難な作家を比べてどうするよ。
最高傑作で比べたら志賀の方が上だが、総合では谷崎に軍配が上がるかな。
城の崎にて>春琴抄
谷崎>>超えられない壁>>志賀
志賀直哉より弟子の藤枝静男のほうが好き…(ボソッ)
あ
つーかさー、ばかのあおりに乗るのやめようよ。この流れでは要するに
日大はばか? という印象が残っただけだな。
君のせい。母校に謝っときな。
日大は爆笑問題みたいなバカが入る大学だってのが結論ですなw
そういえば太田って太宰信者なんだよな。いい年こいて太宰なんざに
騙されるようなのってバカなんだよね。
志賀直哉は好きだが谷崎潤一郎はもっと好きだ。白樺派の理想主義って
何か胡散臭いんだよな。
480 :
吾輩は名無しである:2005/04/07(木) 08:04:26
話し言葉は 「愉快犯」・「不自然」と
決め付けているがここに書き込みしているのは
“はなしことば”
ではナイトでも言うのか?
1 名前: ◆KcEqepNQxM
↑
この人も強引・ラジカルなことを言う。
とても不思議でならない。
481 :
吾輩は名無しである:2005/04/07(木) 08:26:20
>いい年こいて太宰なんざに騙されるようなのってバカなんだよね
太宰が好きかどうかに歳なんかは関係ねーだろ。
自分の感性にそぐわないものを否定するのは、現代の若者の悪い癖だよ。
>いい年こいて太宰なんざに騙されるようなのってバカなんだよね
生涯通して太宰にぞっこん惚れこんでいた奥野健男は馬鹿だったのか…。
483 :
吾輩は名無しである:2005/04/07(木) 11:48:45
奥野健男は馬鹿だろ?当然。
こいつ
>>455 がバカなせいで、その後の雰囲気が悪くなった。
太田がどうのと言ったのもこいつだろう。
太宰みたいな作家に「騙されてた」とか「俺はもう騙されない」とか
考えるのはバカだよ。間違いなく。
奥野健男は飯の種として太宰を誉めそやしたってだけだろうw
アホな太宰信者に共感を得るような評論を書いて自分の糊口を凌いだ
んだから奥野は賢いんだよね。
ま、太宰の小説なんざオナニーにしか過ぎないんだからこういうのを
読んで人生の深淵を見つめただなんて思ってる人間はどうぞ御勝手に
と言うしか無いな。谷崎の作品の方がずっと深淵だし、川端の作品の
方が余程虚無的だ。
おまえらもちつけ
そしてスレタイを5回音読しろ
488 :
吾輩は名無しである:2005/04/08(金) 01:01:25
三波春夫先生も死んだんだよなぁ
あ、ごめんすぐわかった「深遠」の間違いか。
しかし深遠で虚無的だと「いい」って、素直だね。
自分は谷崎も川端も好きだが、別にそれは
深遠で虚無的だと思うからじゃないけどね。
>しかし深遠で虚無的だと「いい」って、素直だね。
ものは言い様ですね。
この場合の「素直」は、「単純な馬鹿」って変換でいいんですよね?
もういいよ、タニザキさんが100で太宰治と川端康成は23ってことで。
人生観というか、本人の希望(設定)精神年齢は
わりとそれくらいのような気がする。
谷崎>百歳
太宰、川端>二十三、四
494 :
吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 10:07:35
「少将滋幹の母」はあまり語られるとことがない気がするんですけど、
気のせいでしょうか?最近、新潮の主要著書のところに「陰翳礼賛」が加わりましたが、
あいかわらず滋幹は蚊帳の外、何か理由があるのでしょうか?
私にはどうみても日本文学の至宝、ひいては谷崎文学の頂点に思えるのですが。。
>>494 文豪ナビでの谷崎ツアーでも滋幹にはまったく触れられていなかったよな。
一方で滋幹を出していない中公文庫においては主要著書に数えられている。
何か訳ありな気がするな。教えてエロい人。
497 :
吾輩は名無しである:2005/04/10(日) 15:34:05
それはまだ、人が「定職」の徳を持っていた、貴き時代の物語。
498 :
吾輩は名無しである:2005/04/10(日) 22:02:25
激しく同意。
新潮は滋幹を意図的に過小評価しているきらいがある。
でも自社から文庫本を出しているよな・・。
わけがわからん。
最高かどうかはわからんが、あれはどうみても谷崎文学の上位に位置する作品だろ。
ほんと、新潮の判断基準が気になるよ。
499 :
吾輩は名無しである:2005/04/10(日) 22:04:35
おいおまえ、歌舞伎町のSMクラブでおこした事件
ばらしてやろうか?
501 :
吾輩は名無しである:2005/04/10(日) 22:14:02
どうして世間一般の人は谷崎と聞くと変態とかSMとかを連想するのかな?
私の場合は大文豪というイメージが先行するけどな。
502 :
吾輩は名無しである:2005/04/10(日) 22:19:29
たとえば映画で有名女優が「必然性があれば」とかいって
脱いだりすればそればかりが話題先行する。小説でもSM
だの変態だのってのは「必然性」とは関係なく独り歩き
してしまうものだからね。
必然性のあるSMなんかねえーよ
あるよ
505 :
吾輩は名無しである:2005/04/11(月) 08:12:30
こんなこと言うとなんだけど、谷崎は馬鹿だよ。
ただずば抜けた文才を持っていただけ。
何の才能もない『馬鹿』である505クンよりは遥かにマシでしょうw
(才能)>>505>>>>(超えられない壁)>>>>506
508 :
吾輩は名無しである:2005/04/11(月) 18:51:50
もうこのスレ終わりや。
ほんま阿呆しかいてへん。
ちいとは精進せなあかんおまへんか?
読売文学賞=日本文学大賞>谷崎賞>川端賞>>芥川賞>超えられない壁>三島賞
過去の受賞作から見積もった俺的ランキング
珈琲=アッサム茶>緑茶>ウーロン茶>超えられない壁>コカコーラ
過去の試飲から見積もった俺的ランキングw
美穂=明美>裕子>佳代>信恵>超えられない壁>啓子
過去の体験から見積もった俺的ランキング
512 :
吾輩は名無しである:2005/04/11(月) 23:46:43
>>509 文学賞っていろいろありすぎて結局どれが凄いんか解らんよな。
実のところどうなんよ。教えてエロい人。
僕の感じでは、芥川を獲ればあとはエスカレーター式に
その他の賞が貰えるイメージがあるんだが、間違ってるかな?
513 :
吾輩は名無しである:2005/04/12(火) 02:24:38
その話は谷崎とはあまり関係なくないですか。
515 :
吾輩は名無しである:2005/04/14(木) 20:42:19
いいじゃないか
516 :
吾輩は名無しである:2005/04/27(水) 11:58:05
517 :
吾輩は名無しである:2005/04/29(金) 00:43:09
最近ラビリンスを読み始めた。
「青塚氏の話」(銀幕の彼方)面白いね。
変態ぶりが炸裂している作品って他にある?
518 :
ミステリ板住人 ◇0FE6khB7i2 のオススメ:2005/04/29(金) 09:51:06
http://www.mandarake.co.jp/information/2005/04/02/spr03/ 、 l _,
ヽ/⌒ヘ~
., 't,_,ノ丶 r ─--ト--ミミミ
/ ! '` |ソ,~~ 三彡
,/ヾ◎ ^'' 'i,
/ 〔 」◎-- i,
'i ⊂スii (∴ 丿
|`:、\ 'ii __,/
'i、 ̄~~ ij 乙__ノi
^-ァ __,ノ
r^ ゝ
!、 )
''!, ,_ ,ノ_
\ l,~^''‐--::,,⊃ ) ) ) )
__ ┼ i i
ゝ | ア ⌒i l -┼--
i,\ ヽ i / i_ 'i |
ノ `:、___ノ i、 i ヽ √ゝ レ ノ
^--ノ `‐ ∠__
519 :
吾輩は名無しである:2005/05/12(木) 06:32:58
>>494に関連して
私も高校時代に『少将滋幹の母』を読んでかなり感動したことがあります。
谷崎の最高傑作だと思っていました。
でも最近、何冊か再読してみて
やはり『細雪』こそが最高傑作だと思います。
個人的な谷崎best 3を挙げさせてもらうなら
@『細雪』A『少将滋幹の母』B『春琴抄』です。
たしかに『少将滋幹の母』は作品の質のわりには比較的有名ではない。
もっと読まれてもいい作品だと思います。
ちなみに『刺青』や『痴人の愛』などの明治・大正時代の作品は
私はそれほど評価しません。
519氏のおっしゃる通りその順位で私も異存はありません。
『細雪』や『少将滋幹の母』は昭和期に入ってから書かれた
もので谷崎文学も円熟期を迎えたと言ったとことでしょうか。
ですが初期の短編にもなかなか味わいがあると思いますね。
谷崎は本来江戸っ子ですから気が短いらしく最初は短編を
主に書いていたんですね。そちらの作品の方が彼の人柄を
反映させた作品だと思ってます。昭和期の作品は研きぬかれた
芸のような感じがしますね。
521 :
吾輩は名無しである:2005/05/19(木) 19:38:25
谷崎潤一郎初心者で悪いんですけど、谷崎の小説で、ミニチュアの町を作る話って、
どんなタイトルでしたか?
>>521 それって佐藤春夫の「美しい町」のことなんじゃないの?
小さな王国
524 :
吾輩は名無しである:2005/05/20(金) 03:26:14
>>522-523 すばやいお答え、どうもありがとうございます!
「小さな王国」ですね。佐藤春夫の「美しい町」も
興味があるので読んでみます。
大正期に書かれた作品って谷崎にしては取りこぼしが見られて
微笑ましくなってくるんですね。谷崎もこの頃は試行錯誤して
いたんだなあと。昭和期になってから無敵になってくるんです
ねえ。もう芸事を究めた谷崎流っていう流派を築き上げた人って
感じです。
526 :
吾輩は名無しである:2005/05/27(金) 21:05:39
『瘋癲老人日記』77歳のジジイ狂っている。
527 :
吾輩は名無しである:2005/06/03(金) 21:08:23
さっき読み終えた「吉野葛」が素晴らしかった。
でもこれ位置づけが難しそうな作品だね。紀行文と小説の両方の要素がある。
谷崎は折衷的な部分が面白いんですよね。古典的なのに現代的だったり
ただの猥褻な小説かと思ったら純文学だったりと。紀行文のように見えて
実際は小説だという『吉野葛』は間違いなく傑作です。
よくいるじゃないですか、随筆にしか過ぎない内容を『小説』として発表
するようなバカな作家が。谷崎とは雲泥の差があるんですね。
529 :
吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 09:16:38
ひとことでいえば、近代を現代に変えた作家でつね。
国際情勢からあえてではなく目を背け、
いちはやくポストモダンな生活を送ってたよね。
谷崎の文章は良かった。読みやすくて艶かしい
スケール感は小さいよね
基本的に。
テーマもじつは矮小だね。
まさに愚が尊かった時代を体現した。
533 :
吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 23:15:53
吉野葛、すごいよなぁ。
534 :
N:2005/06/06(月) 12:42:54
卍久々に読んだ。
谷崎の書き方は、句点(。)までが長いんだよな。つまり一文が長い。
この書き方は、文章の達人でないと成立し得ないスタイルなんだよな。
太宰も割と一文が長いのが多い。三島の「仮面の告白」もそういうスタイル
だった。
谷崎って、そういう風に一文が長いから、読み疲れるって面もあるんだよな。
でも、リズムに乗ってしまえば、読んでる時に爽快感があるんだよな。
卍、たで食う虫、細雪、この辺りがお気にだな。
短篇では、潔癖の美少年が何故か娼婦に恋に落ちてしまい、最後、腹上死する
という、当時発禁になった「瓢風」。
それから、切り落とされた生首に、化粧をほどこす問題作の「武州公秘話」。
開高曰く、「武州公秘話」の猥雑さは三島に書けなかった点だろう、と。
つまり開高は、谷崎>三島だ、といわしめた作品。必見だ。
535 :
吾輩は名無しである:2005/06/06(月) 13:19:44
「瓢風」
これ、ググっても出てこないんだが…?
全集には入ってる?
開高は三島と川端を作家としてあまり評価してなかったからな。
谷崎>三島という公式は正しいとは思うがね。太宰は『俺は
頑張れば谷崎潤一郎にはなれるけど井伏鱒二にはなれない。』
って言ったそうだけど太宰の作品で谷崎の域まで到達した作品
って殆ど無いんだよね。谷崎も太宰もリズムで読ませてしまう
作家なんだけど。
飃飆飃飆飃飆飃飆飃飆飃飆飃飆飃飆
風風風風風風風風風風風風風風風風
538 :
吾輩は名無しである:2005/06/06(月) 20:55:11
>535
「へうふう」は全集の第1巻に入ってるよ
539 :
吾輩は名無しである:2005/06/06(月) 21:52:50
>>538 サンキュー。今度見てみる。
谷崎の伝記・評伝でイイ物あったら教えて欲しい。
540 :
N:2005/06/09(木) 12:52:09
>>536 太宰を”文学上センスでの善し悪しで”語るのは、チト片手落ちだよな。
ちょうどこないだ、宮本輝のエッセイ集読んだんだけど、その中で、
「作家仲間で集まって雑談をして、太宰は(将来も本が絶版にならないで)残る
と思うが、芥川はなくなるかもしれない。谷崎も大丈夫だろう。三島は・・・」
なんて事が書かれてあった。
文豪達の中でも、一番現在に通じて売れ続けているのが太宰ってことなんだよな。
ま、漱石は特例だけど。
要するに、「谷崎が太宰より文学的に優れていても、太宰より売れない」という事実
はあるということ。現在進行形として常に一定して売れてる太宰は凄いと認めねばならん。
谷崎>太宰 そして 谷崎>三島 かもしれんが、そう決められない所難しいな。
541 :
吾輩は名無しである:2005/06/10(金) 03:03:55
三島って中途半端に時代が近いせいで一番古臭い感じがするんだよなぁ。
明治・大正・昭和初期となると遠すぎてむしろ新鮮なのだが。
まあ太宰は自意識過剰の青春期に必ず信者が出現する作家だ
からなあ。だから長い間売れるってのも分かるんだよね。
谷崎の描く世界は表向き独特のものがあるから最初は受け入れ
にくいんだけど実際は普遍性がある内容なんでね。
文章自体は読みやすいし、物語性も充分なんで読み応えがある
んだよ。太宰の文章も読みやすいんだけどね。
三島は物凄く豪華で絢爛な食器に味の無い料理を盛り付けられて
食わされてるような感じのする文章だ。
谷崎は逆。見た目は汚くても物凄く美味い料理を食わせる老舗の
洋食屋って感じ。
543 :
ミユ ◆MIYU/7A.SM :2005/06/10(金) 23:46:30
544 :
吾輩は名無しである:2005/06/11(土) 00:44:36
>>>谷崎の伝記・評伝でイイ物あったら教えて欲しい。
伊吹和子『われよりほかに』講談社文芸文庫
晩年の谷崎の素顔がうかがえて、感動的な伝記
夢の浮橋の
低い完成度が
みょうに
ナマナマしく感じる
京子の語呂
文豪ナビは酷かったな。
そもそも本上まなみなんかは始めから解説する気ねーだろ。
自分の読書遍歴を自慢したいだけちゃうんかと小(ry
あと斎藤もね。
足フェチが最も多く描かれてる作品はなんですか?
548 :
吾輩は名無しである:2005/06/17(金) 18:33:04
ひどいよね>文豪ナビ
あのキャッチコピー考えたの誰なんだろう。
太宰なんて「ナイフを持つ前にダザイを読め!」だって…絶望的なセンスw
549 :
吾輩は名無しである:2005/06/20(月) 01:26:49
>>544 「われよりほかに」、読みました。
いやあ〜…濃いな。めちゃくちゃ面白かったわ…。
550 :
吾輩は名無しである:2005/06/20(月) 18:45:36
中公文庫から「武州公秘話」が復刊されましたね。
なんでも没後40周年記念ageだぞうです。
大ファンの私として嬉しい限りです。
痴人の愛をちょっと読んだらわかった。
日本の純文学はエンターテイメントだったんですね。
552 :
吾輩は名無しである:2005/06/22(水) 23:13:59
>>550 そうだったんか。
知らずに買って、今読んでます。
谷崎の小説で江戸川乱歩が絶賛していた『途上』ってのがあるんだけど
谷崎自身はそれを『語るべき事の無い作品』として葬っていたんだよね。
谷崎は如何なる作品でも書ける『プロの作家』でしかも自分の作品だけに
関しては厳しい批評家だ。
上のほうで本上の解説が良かったなんて言ってるのはネタか?
555 :
吾輩は名無しである:2005/06/25(土) 21:35:12
>>554 間違いなくネタだろ。
武州公秘話を買って読んでみたんだけど、これ凄いよな。
読んでいるとその場面が映像としてありありと頭に浮かんでくる。
よくもまあ文章だけでここまで表現出来たものだ、という感じだ。
大谷崎か・・、然るべきだな。
556 :
吾輩は名無しである:2005/06/25(土) 21:46:49
文豪ナビ <こーいうのを
作品読む前に読む奴は、本物の馬鹿、奴隷。
谷崎の文章は読みやすくていいなあ
558 :
吾輩は名無しである:2005/06/27(月) 04:52:54
谷崎「刺青」レポート提出明日なんだけどもうやだ。ハァ
今日初めて見たけど、文豪ナビ、酷すぎだね。
そんな解釈しかできないのか、と。切なくなった。
559 :
吾輩は名無しである:2005/06/27(月) 08:15:27
本城まなみって、都知事に継ぐ笑顔の不気味さがある。
ついでに「青春物語」も復刊してくんないかなあ。
560 :
吾輩は名無しである:2005/06/27(月) 18:31:19
いや、本上はかわいいだろ。
ヤリてー!!
561 :
吾輩は名無しである:2005/06/28(火) 19:31:07
562 :
吾輩は名無しである:2005/06/28(火) 20:52:30
入札件数0なんだから値切ればいいじゃん
563 :
吾輩は名無しである:2005/06/28(火) 20:57:03
>>561 そんなもん買ったら邪魔で仕様がないぞ。
大方の本は一回読んでそれでおしまいなんだから、
本は買わずに図書館で借りるのはいちばん。
俺が持っている本なんか全部で20冊くらいだぞ。
それでも近所に図書館があるので困ったことはない。
564 :
吾輩は名無しである:2005/06/28(火) 21:41:36
>>563 貧乏人の発想ですね。
>大方の本は一回読んでそれでおしまいなんだから
読書生活も貧しいみたいですね。
この値段なら新書版谷崎全集が5セットは買える
566 :
吾輩は名無しである:2005/06/29(水) 07:04:26
>>565 マジ?
相場はどれくらいなの?
2万以下なら絶対買いだけどな。
>566
2万以上ってことはまずない。
9千円で売ってる店もあった(神保町)
568 :
吾輩は名無しである:2005/06/29(水) 16:01:51
569 :
吾輩は名無しである:2005/06/29(水) 17:30:01
>>567-568 レスありがとう。
一般的に谷崎の知名度が低いのは知っていたが、
ここまで不当(?)な扱いを受けているとは知らなかった。
そのお陰で俺は全集を安く手に入れることが出来るわけだが・・。
早速、今週当たりに神保町に行ってくる、それから読みまくる。
570 :
吾輩は名無しである:2005/06/29(水) 23:11:46
なにが不当な扱いなのよ?
全集が安いってことか?新書版ならこんなもんだべ。
571 :
吾輩は名無しである:2005/06/30(木) 12:39:59
谷崎の知名度が低いって、文学板で初めて訊いた。
572 :
吾輩は名無しである:2005/06/30(木) 15:33:01
知名度で言ったら漱石・芥川に次いで3位くらいじゃない?
文学に興味のない人にアンケートとってみたいねw
鴎外と競る感じかね。一応谷崎も国語の教科書に載ってるしな。
573 :
吾輩は名無しである:2005/06/30(木) 15:52:07
川端康成の次って感じ。認知度。
>>572 あまい!
漱石、三島、川端、太宰、鴎外、芥川などは
文学に興味のない人でも、名を聞いたことはある、と
答えるだろうが、谷崎は、はぁ?誰それ?、って感じだろう。
575 :
吾輩は名無しである:2005/06/30(木) 22:46:37
谷崎のは難しいからだれも読みません
川端なんかはほんとはエンタメだからね間違ってノーヘル賞とっちゃったけど
わかりやすいから
芥川はいうまでもなくエッセイストだし
谷崎はなんか糞真面目でつきあいきれませんよ
>575
細雪なんて読んだ人少ないだろうね。
たいてい、映画とか舞台を見て知ってる、
といったところじゃないのかな。
577 :
吾輩は名無しである:2005/07/01(金) 00:27:03
たしかに文学興味ない人でも知ってる代表作、みたいのはないかもね>谷崎
漱石なら「我輩は猫である」
鴎外「舞姫」
芥川「羅生門」
川端「伊豆の踊り子」「雪国」
三島「金閣寺」
細雪は長いから文学好きでも読んでない人多そう。
578 :
吾輩は名無しである:2005/07/01(金) 05:03:39
谷崎がクソ真面目だとかいってるのって…
あの世で谷崎きっとひっくり返ってる。
579 :
吾輩は名無しである:2005/07/01(金) 07:06:48
痴人の愛を本棚に置いといたらロリコン扱いされますた
580 :
吾輩は名無しである:2005/07/01(金) 07:16:53
痴人の愛をお母さんに取り上げられた
お母さんはそれを寝室で一人読んでいた
581 :
吾輩は名無しである:2005/07/01(金) 09:02:31
「じゃあ仕方がない、友達のキッスでもしておくれよ」
「大人しくしていればして上げるわ、だけども後で気が変になりやしなくって?」
「なってもいいよ、もうそんな事を構ってなんかいられないんだ」
582 :
吾輩は名無しである:2005/07/01(金) 19:00:02
童貞には谷崎の世界はキツイ。
俺もナオミの足に踏みつけられてえー。
583 :
吾輩は名無しである:2005/07/02(土) 11:09:39
>>581 何か知らんけど
変な会話だね小説の中にしか存在しない会話
谷崎も真面目な努力家だけど何もわかっちゃいなかったんだな
だから京都に何十年も住んで京都人に苛めぬかれて
逃げ出す事になったんだな
オマエラも京都に住もうなんて思うなよ
あそこに住めるのは応仁の乱以前から住んでるヤシか
在日だけ
585 :
吾輩は名無しである:2005/07/05(火) 23:24:49
夢の浮橋って文庫化されてないのですか?
川端と三島は本質は評論家。
芥川がエッセイストって意見には異論は無いけどね。
長い生涯において小説家であり続けたのって谷崎くらいじゃないの。
まあ志賀直哉という神様は別にして。
太宰は短編作家に徹すれば長生き出来たんだろうけど自分の丈に合わない
長編を書いちゃったからなあ。だから枯渇しちゃったんだよ。
春琴抄を読んで震えたのですが次は何読むとよいですか。
588 :
吾輩は名無しである:2005/07/06(水) 20:53:07
>>587 「吉野葛」はもう読んだ?
短いから読みやすいよ。紀行文のような、小説のような、随筆のような…とにかく極上の散文です。
589 :
吾輩は名無しである:2005/07/06(水) 21:58:27
私は、小説の味わい方をまだ分かっていないのですが、谷崎潤一郎が好きです。
皆さんは、刺青を読んで、どんな感想を持ちましたか?
勉強にさせてもらいたいので、聞かせてください。お願いします。
590 :
吾輩は名無しである :2005/07/09(土) 08:00:51
「鍵」を読んだんだけど、全然面白くなかった。
文章の方も、もちろん上手いことには上手いんだが、全盛期にはあった艶やかさがなかった。
やはり70を過ぎてからの執筆活動には無理があったのだろう。
591 :
吾輩は名無しである:2005/07/09(土) 11:21:35
「少年」を薦める!おもしろいですよね☆!?
592 :
吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 22:58:10
谷崎のエッセー読みたいんだけど。
どのエッセーが最も評価が高い?
「痴人の愛」をトランプで主人公が負けまくったところまで読んだ。
ナオミってすげーさげマンだな!あんな女とつきあうなアホ!
594 :
吾輩は名無しである:2005/07/11(月) 01:06:49
人間って現実的な恋をするとき無意識に自分に見合った程度の人間を選ぶことが多いらしいね。ちゃんと釣り合いがとれるように。まぁこう改めて言わなくても当たり前かなとは思うけど。
このバランスが崩れてどっちかに片寄ってしまうと こうなっちゃうのかな。
それともGeorgeがサドだったからなのかなぁ?
595 :
吾輩は名無しである:2005/07/11(月) 01:09:13
あ ゴメン
痴人の愛のことね
この前高校一年の姪がこれよんどったぞ
596 :
吾輩は名無しである:2005/07/11(月) 13:14:36
>>593 みんな後悔してる様子ないし(浜さん以外)サゲマソじゃないんじゃなあい?
話かわるけど漏れは谷崎作品に出てくる女に妙に魅力を感じる
春琴ナオミ美佐子光子。。。てる女
597 :
吾輩は名無しである:2005/07/11(月) 13:20:36
また痴人の愛読み始めた。
覚醒前のナオミ萌え
598 :
吾輩は名無しである:2005/07/11(月) 20:56:14
ナオミって相互依存の関係だよね。ジョージの要求に
過大に答えた結果でしょ。
600 :
吾輩は名無しである:2005/07/12(火) 19:46:53
>>599 たしかにサゲかも…お母さんの遺産ほとんどまきあげられるし
あと「鮫人」は既出?結局読み終えてないんだけど…(どうせ未完だからとオモテ途中で投げ出しちゃた)
601 :
吾輩は名無しである:2005/07/12(火) 23:39:36
知り合いの留学生がタニザキの面白い小説を読んだ、と言ってたので尋ねたら
「some prefer lattles」とのこと。
lattlesが何かわかんなくてちょっと悩んだ。
痴人の愛に日本語に混ざって「going」とか出てくるけど、
英語ってスッキリしてて疲れないし読みやすくて音感も良い。日本語は疲れすぎて駄目だ。
英語は成るべくして世界一になった
604 :
吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 21:42:46
同じ「じゅんいちろう」でも
50年後に有名なのは、どっち?
605 :
吾輩は名無しである:2005/07/18(月) 12:22:31
やはり夏厨たらゆう子たちが書き込みするからでっしゃろか?
細雪上巻読破
名作は何度でも楽しめるな
607 :
吾輩は名無しである:2005/07/22(金) 16:07:37
谷崎潤一郎の作品で中国について(中国を背景にして)書かれているものはありますか?
人魚の嘆き
鶴唳(中国での暮らしを家庭に持ちこんだ男の話)
「谷崎はまじめだ」という書き込みが上にあるが
確かに川端に比べれば、まじめというか100倍健康的な感じが
伝わってくる
川端は腐乱死体の匂いがするが、谷崎は曲がりなりにも生きてる人間の匂いしかしないからな
生きてなければサドマゾもできないってことだ
610 :
吾輩は名無しである:2005/07/30(土) 17:01:33
細雪が一番好きです 大阪の昔の金持ちのきらびやかな世界と濃いキャラの登場人物が読ませるー 大阪の薄味美食が食べたくなります 食は大阪〜
611 :
吾輩は名無しである:2005/07/30(土) 17:03:42
春琴も泣きました
う〜ん さげとかあげとか気にしてるようではビッグになるのは無理ですぞ 恋するとわくわくしますな
中公文庫で「武州公秘話」読んだが
なんか最後、中途半端な感じで終わっちゃってるね
一応完結した作品ではあるんだけど。
戦に勝利をおさめて強大な大名になった主人公の
グロテスクな所業がいよいよ頂点に達して
くわしく描かれるのかと思ったら、強引におしまい。
現代の目で見ると、全体にユーモラスな読後感が残る
614 :
吾輩は名無しである:2005/07/30(土) 23:35:38
それよんでみます
615 :
吾輩は名無しである:2005/07/31(日) 00:24:16
谷崎の前期というか悪魔主義系作品は、現代人の感覚で読むと、
特に悪魔的でもグロテスクでもないんだよな
ちょっとエキセントリックな趣味という程度
616 :
吾輩は名無しである:2005/07/31(日) 00:48:42
それも谷崎ヲタからいわせると、現在は谷崎の劣化コピーが
氾濫しているからということなのだが。
617 :
吾輩は名無しである:2005/07/31(日) 01:04:23
でもやっぱり気味が悪いです 痴人の愛なんて もし今あんなのが出てきてもかなり気持ち悪いと思います デモン
618 :
吾輩は名無しである:2005/07/31(日) 01:31:39
阿部和重の『ABC戦争』読んでたら、谷崎は『少年』のピアノの音をはじめ物音や音楽の描写を行っていると書いてありました。
私はいま、身近に谷崎の本が少ししかないので判りませんが、音楽の描写のある作品や箇所などがどこにあるか、教えていただけませんか?
619 :
吾輩は名無しである:2005/07/31(日) 01:41:52
昭和三十三年刊の谷崎潤一郎全集(中央公論社・旧字旧仮名)を
入手したんだけど、これって貴重なものなの?
620 :
吾輩は名無しである:2005/07/31(日) 10:42:50
残念ながらありふれています。
621 :
吾輩は名無しである:2005/07/31(日) 15:41:59
春琴抄読んだが、マゾと見せかけて最後にサド的願望を
佐助があらわにして達成したという印象を受ける
それまで春琴に隷属、被虐して喜びを味わっていた佐助は
最後に、打ち砕かれて鼻をへし折られ、自分に(精神的に)すがるしかなくなった春琴を
完全に支配しえたのだ
まあ、春琴の側にしてみればどっちでもいいんじゃないの。
春琴の命は芸なんだから、自分の役に立ちさえすれば
相手の内面的満足とか支配欲のありようとか、別に興味ないでしょ。
623 :
吾輩は名無しである:2005/07/31(日) 20:45:01
同感
624 :
吾輩は名無しである:2005/07/31(日) 20:47:08
サドとかマゾとか超えてると思う
625 :
吾輩は名無しである:2005/08/01(月) 19:51:08
マゾも複雑なんだよ
そういう小説もあったじゃん
マゾに逆調教されたのを女の視点から書いたやつ。
たまに寝取られ好きで自分の彼女に他の男と付き合わせようとするマゾいるけど
長い目で見れば絶対女の方が不幸になる。
626 :
吾輩は名無しである:2005/08/01(月) 20:35:57
春琴抄は良かった。あれを批判する奴の批判が聞きたい。
627 :
吾輩は名無しである:2005/08/02(火) 00:09:18
マゾな人の恋人がマゾだと逆にサドっぽくなってしまうというのはわかるきがするけど そういうのってスパイスみたいに癖になるから
628 :
吾輩は名無しである:2005/08/02(火) 20:31:11
古いからでは。
谷崎の古い本でも、東郷青児や棟方志功の版画等が
のっていれば話しは別なんだけどね。
棟方の版画が載ってる鍵の単行本は貴重ですか??
>>631 昭和40年頃出たヤツなら、我が家にもあるから、そんなに貴重ではないんじゃない?
633 :
吾輩は名無しである:2005/08/17(水) 22:49:27
★☆★作家ランキング(私大編)決定版★☆★
川端 早稲田政経
谷崎 上智法
志賀 明治文
佐藤 専修法
石原 帝京経
綿谷 萩国際
金原 長崎ウレスレヤン
「痴人の愛」のジョージってナオミにいいように使われてるだけじゃねーか!
映画化するとしたらナオミ候補
・山崎真実
・蛯原友里
・押切もえ
・その他モデルの誰か
・AV女優の誰か
ナオミのハマリ役は風俗嬢と素人の境界線が無くなり性が商品化した現代では誰でもいけるな
エビちゃんいい!!
馬乗りされたい!!
>>634 すでに何度も映画化されてるがな。
ナオミ役は加賀まり子で撮って欲しかったが。
637 :
吾輩は名無しである:2005/08/18(木) 23:22:28
「武州公秘話」を最後まで読むと、
漫画雑誌で、さんざん能書きを垂れておきながら
いよいよ盛り上がるべきところで
「俺たちの戦いはこれからだ!」とかいって
無理やり打ち切られる漫画に似た感覚を覚える。
639 :
吾輩は名無しである:2005/08/20(土) 01:22:24
>>638 谷崎が上智大法学部卒なんじゃなくて
谷崎のランキングを大学偏差値にたとえてるだけだろう
640 :
吾輩は名無しである:2005/08/24(水) 13:24:58
谷崎は東大国文
641 :
吾輩は名無しである:2005/08/24(水) 16:57:53
谷崎賞に詠美
「猫と庄造と二人のおんな」を読んだ。
品子のほうがいい女じゃんかよー。納得行かねー。
643 :
吾輩は名無しである:2005/08/25(木) 02:08:36
えいみはだめ 谷崎最高 愛してる
644 :
ルージュ:2005/09/01(木) 17:57:30
谷崎の源氏物語って原本より難しい…誰か読んだことがある強者いますか?
岩波の改版卍と新潮の卍とどっちを買ったらいいの?
戯曲「腕角力」好きです
647 :
吾輩は名無しである:2005/09/06(火) 23:28:30
地味だが蘆刈はいいぞ。名品だ。
648 :
吾輩は名無しである:2005/09/10(土) 00:10:45
「月と狂言師」という随筆は素晴らしい。騙されたと思って読んで
みて。昔、中公文庫版があったが、絶版、でも全集で読める。
649 :
吾輩は名無しである:2005/09/10(土) 00:45:49
谷崎は文のリズムを絶対外さない作家だから
句読点が極力打たれてない春琴抄も問題なく、むしろすらすらと読めた。
潤一郎すごいよ潤一郎
650 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 21:14:52
>>649 文のリズムを絶対外さないってすごいのか?
句読点少なくて、すらすら読めるとはいいがたい、吉田健一なんてやつもいたな。
関係ないけど、谷崎論でおもしろいのは、野崎歓の「谷崎潤一郎と異国の言語」くらいだな。
651 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 16:53:52
こんにちは。
谷崎の『秘密』という作品を都市論に即して読むと、どのような
結論が生まれてくるのでしょうか?
652 :
吾輩は名無しである:2005/09/13(火) 11:40:51
夢の浮橋の「武」って誰の子供なんでしょうかねえ。秦先生は
源氏物語を引いて糺の子だっていうけれども、本当かなあ、
穿ち過ぎなんではないかなあ。
だとすると、あの小説の話者(糺)って、読者に対して大嘘を
ついていることになるのだけれど、ナレーターの言うことが
信じられない小説っていったい何なんだよって。谷崎潤一郎は
そこまで考えていたんでしょうかねえ。
小説読みの玄人さん、ご意見伺えませんか?「夢の浮橋」は
googleで「夢の浮橋 電子文藝」で検索すれば原文が読めます。
653 :
吾輩は名無しである:2005/09/14(水) 05:24:43
鍵と腕角力、最高!
「鍵」ってさ、ダンナのほうは最後まで盗み読みはしてなかった、という読み方も可能かな?
656 :
吾輩は名無しである:2005/09/18(日) 00:22:08
あげ
657 :
吾輩は名無しである:2005/09/20(火) 12:04:34
>655
そんな読み方はしたことはなかったな。細かいことは忘れたけれど、
とりあえず、テープの位置がずれてたのが読んでた証拠だろ。
読んでなかったとしてなんか面白いことが出てくるかい?
でも確かに、夫の嘘と妻の嘘が錯綜して何が真実かわからなく
なってるのが不思議だった、そういう余韻が残ったのは事実だ。
658 :
吾輩は名無しである:2005/09/21(水) 01:47:25
>657
レスありがとう。655です。
互いに盗み読んでいた、というのが素直な読みなんだろうけど、
こういう読み方は可能か(こう読んだ人はいるのか)
知りたかったんだ。dクス!!
テープの位置がずれた件について、一応ダンナも妻も自身の日記に
「相手の日記帳は開けたけど自分は中身は読んでない!」って
書いてるんだよね。
で、さらに妻はダンナの死後に、
その記述が嘘だったことを日記上で告白してる。
ダンナは死んじゃってるから、ダンナ側の「告白」はない。
で、ダンナは本当に盗み読んでなかった、というふうに読むと、
ダンナ=妻をひたすら愛して、日記上には偽りを書かなかったおっさん。なのに妻に殺されてカワイソ。滑稽。
奥さん=したたか…。
て感じの人物造型が前面に出てくる気がするんだ。
互いに盗み読んでいたとすると、この夫婦のほとんど変態的な秘密嗜好とか
二人の間でだけ成り立つ屈折した愛情表現とかが前面に出ると思うんだけども。
>夫の嘘と妻の嘘が錯綜して何が真実かわからなく
なってるのが不思議だった
そう、漏れも同様の読後感で。「藪の中」読んだ時みたいな、
「ホントはどうなんだかなー」感。
659 :
658:2005/09/21(水) 01:49:43
うわごめん、読みにくいね!!
長レススマソ。。さげとく
鍵は良いな
昨夜はじめて映画の「鍵」見たんだけど、ちょっと原作とズレが馴染めなかったな。
だれか見た人いたら、その人の感想も聞いてみたいけど
だれかいる?
662 :
587:2005/09/29(木) 17:09:19
>>588 ものすごく今更なのですが・・・おすすめのとおり吉野葛から読み、
細雪、卍、痴人の愛まで読みました。吉野葛の文章は忘れられません。
それでもやっぱり春琴抄が一番印象に残っています。
小説を読んでいて、新しい感覚が引き出されるような体験は初めてでした。
>>661 川島なお美主演の『鍵』はよかったと思う。
原作にまずまず忠実だし、川島なお美の演技もよかった。
>>663 俺が観たのもナオミ主演なんだけど、原作と比べると郁子の旦那に対する心情が
やけにハッキリし過ぎてる様に見えたんだよね・・・
あくまで俺個人の感想なんだけど、原作の郁子はそれなりに旦那を愛している(と郁子自身は思ってる)。
だから木村が本当に自分から好きになった相手なのか、
それともセクスのために夫と同じように利用したのかってので、自分の気持ちが
自分でも解らない、それでいざ夫に死なれてみると
そこでゲーム終了みたいな感じで、木村への気持ちが
今までとどこか違う事に戸惑ってるみたいに受け取れたんだよね・・・
日記の最後も何か煮えきらない感じだし
どうかな?
長文でしかも携帯なもんで改行も見苦しくてごめんなさい
665 :
吾輩は名無しである:2005/10/01(土) 22:06:05
谷崎の評論でいい本、面白い本ありますか?
市川監督の「鍵」はケッコウ好きだな。中村雁次郎と京マチ子のヤツ。
他にも岡田真澄+松尾嘉代とか柄本明+川島なお美、とかあったけど。
外国でもイタリアで映画化されたかな。
かなり、映画化されてる原作だよね。
ラクロの「危険な関係」と肩を並べるね。
昔友人で谷崎の小説のモデルともなった辻潤が戦時中に餓死して
死後、辻潤碑を立てようと谷崎に寄付を依頼しに行ったら
「生前さんざん迷惑掛けられた、死んだ後など知るものか」
みたいに言われて拒否されたそうだ。
辻潤は相当ひどかったらすいなぁ…
669 :
吾輩は名無しである:2005/10/04(火) 20:15:02
すちるねる
>>668 ものすごく伝説の多い人らしいな。現実に会ったという爺さんがいってた
谷崎とも関係があったのか
大杉栄の奥さん(伊藤野枝)の元の旦那だよね
672 :
吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 16:02:29
「秘密」の語釈が欲しい…
673 :
吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 16:26:47
>>665 野崎歓「谷崎潤一郎と異国の言語」(人文書院)は面白かったし、
評論文には珍しく格調高かったよ。
筆者は、外国文学者だけど、だからこそ風通しのいい論を展開できたのかな。
大正期の谷崎の作に注目しています。
谷崎潤一郎の文章は源氏物語的とか和文脈とか言われてるけど、実は違うと思う
確かに文章上は流麗で源氏物語と似てるけど、肝心の感情の流れがない
流麗さを重視するあまり、言葉のニュアンス的な使い分けをおろそかにしまっている
そして、それは英文と相通ずるものがある
したがって彼の文章はむしろ英文的だと思う
これは私自身が感じたことですが、同じようなことをどっかのお偉いさん(外国の日本文学者だったかな?)もおっしゃっていました
彼曰く、「谷崎の文章は英文的で訳しやすい。川端の方が紫式部ですよ」
川端も谷崎の源氏物語翻訳には不満だらけだったらしい
つまり、谷崎潤一郎と川端康成を足せば本物の源氏物語文章が出来上がる訳です
まあ、谷崎潤一郎の「文章読本」は結構タメになりましたし、作品も好きなんですけどね
675 :
ミユ ◆MIYU/7A.SM :2005/10/10(月) 11:55:41
676 :
吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 12:24:14
>>674 谷崎の文章は「明晰」のイメージがあるからな。
677 :
吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 23:23:57
聞書抄購入上げ
>>674 何という帝の御代のことでしたか、女御や更衣が大勢伺候していました中に、たいして重い身分ではなくて、誰よりも時めいている方がありました。
確かに、最初から最後まで弱々しくて感情の波みたいなものを感じないね
679 :
吾輩は名無しである:2005/10/16(日) 00:09:54
age
680 :
吾輩は名無しである:2005/10/16(日) 20:44:47
>678
おれは新譯の方が好き。
いつの御代のことでしたか、女御や更衣が大勢祗候してをられました中に、
格別重い身分ではなくて、誰方よりも時めいてをられる方がありました。
>>678 とりあえず、その文を雄々しく感情の波を感じさせるように
訳して見せてくれまいか
>>680 その原文の
「いづれの御時にか女御更衣あまたさぶらひ給ひける中にいとやむごとなき際にはあらぬがすぐれてときめき給ふありけり」
の「いとやむごとなき際にはあらぬが」の「あらぬが」は「ではない方で」という同格だと言われているが、私は「ではない方が」という主格が正しいと思う。
文章上で「すぐれて時めき給ふ」が重要なのに「いとやむごとなき際にはあらぬが」と同格では違和感がある。
つまり、「いつの御世か〜おられることがあった」が正しいと思う
おっと、
御世→御代
685 :
吾輩は名無しである:2005/10/27(木) 08:52:07
既出だけど、
新潮の文豪ナビに「滋幹」が出てこなかったことには激しい疑問を感じた。
「滋幹」「春琴抄」がやっぱ最高傑作でないかい?「滋幹」なんか恍惚感
さえ覚える。
東京時代のはあんまりいいのがないと思う。「痴人の愛」も内容の刺激性に
よるセンセーショナリズム(平成の日本人には大した刺激ではないのだけど)
で発表以来話題と知名度ばかりが先走り、今になってもそれに読者がただ呪縛
されてしまっているだけという感じ。
どの作家が優れているだとか そういうのに目くじらを立てて言い合いを
しているのはみにくい。
686 :
吾輩は名無しである:2005/10/29(土) 12:47:14
「痴人の愛」僕は好きだよ。一旦ナオミと別れた後、徐々にオブセッションに
征服されていく様の描写がすごい。こんなにガッツのある文章、なかなか
お目にかかれない。谷崎が思う存分歌っている感じ。
しかも、最後の最後まで冷静な記述と見せかけて、譲治が殆ど廃人という
のが最後に明かされるのだけど、そういうパースペクティヴがぐにゃっと
歪ませて終わらせるエンディングにも感嘆。
687 :
吾輩は名無しである:2005/10/29(土) 12:51:20
そうだ、誰が中公クラシックスの(中公文庫でないほうね)の
「陰翳礼賛 東京をおもう」の収録作品教えてくれないかな。
買おうか迷っているんだけど、すでに持っている岩波文庫の
「潤一郎随筆集」と重複してても勿体無いので。ネットで検索
してもそこまでわからないんだ。お願い。
688 :
吾猫:2005/11/04(金) 21:57:01
親しい女友達(意中の人)に春琴抄をプレゼントしようと思っているんだけど
止めた方がいいかな?
689 :
吾輩は名無しである:2005/11/05(土) 10:16:46
ああいう世界を理解できる人じゃないとダメだろう。
690 :
吾輩は名無しである:2005/11/05(土) 11:30:57
>>682 別に同格って意味上の優位には関係ないが・・・
「さして高貴な身分というのではない方が、
帝の御寵愛を一身に集めていることがあった」になるの?
全体の主語が桐壷じゃなくなってますます強調されなくなるけど。
その説は文法上なんか裏付けあるの?
同格の「が」の見本みたいに扱われてる箇所だと思うけど。
691 :
Homer:2005/11/05(土) 12:11:34
692 :
吾輩は名無しである:2005/11/06(日) 00:07:56
以前読んだ細雪が好きです。
しかし、ラストの意味が分かりません。
今まで綺麗な文章だったのに、なぜラストは汽車の中でお腹壊してるのでしょう?
693 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 21:15:01
明日までに春琴抄の感想文書かなきゃいけないんだけどまだ2ページしか読んでない(ノд<)
694 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 21:46:51
10月に御園座で「お国と五平」があったが、12月は
歌舞伎座で「盲目物語」がある。観劇予定なので楽しみ。
今度はどこかで「誕生」をしてくれないかなあ。
今日、『細雪』を買ってきたのですが、つまらなそうなの悪寒…。
縁談がどーたらこーたら、どうでもよさそうなことを延々と。それともこれから面白くなるのでしょうか。どなたか教えてください。
>>690 「いづれの〜ありけり」の後に「はじめより〜おとしめ嫉み給ふ」「同じほど〜やすからず」があることから
物語の筋は「女の存在そのもの」ではなく、「一人の女性が身分不相応にご寵愛を受けていた”こと"」なのではないかと思いました。
戦前では「ではないか」という逆接が正しいとされていましたし、必ずしも学者の言うことが正しいとは限らないと思います。
697 :
696:2005/11/13(日) 14:34:11
×「ではないか」
○「ではないが」
どう見てもスレ違いです
本当にありがとうございました
699 :
吾輩は名無しである:2005/11/16(水) 13:47:25
>>695 ずうっとそのまま。若島正スレによい解説があるから読んでみ。
>>692 最高の終り方だと思った。そういうスカトロジアも谷崎さ。
何もかもが堕ちてゆく。官能が支配する。細雪もそんな世界と地続き
ってことだよ
700 :
690:2005/11/16(水) 22:21:38
>>696 学者っていうか、単に文法的にどうなのか疑問に思ったんですが。
「ときめきたまふ(こと)ありけり」と省略する理由がない。
「ときめきたまふ(かた)ありけり」ならばそれまでに
出てきてるから省略できるけど、それまでに出てないのを
突然しかも冒頭で省略することはありうるもんなんですか?
「悪魔」読みました。これって谷崎明治期の最高傑作なんではなかろうか。
単なる悪女もの、マゾヒストものでなくて、照子、佐伯、鈴木っていう三角
関係の設定にするところに谷崎の非凡さを感じます。
702 :
吾輩は名無しである:2005/11/23(水) 07:31:32
彼女に谷崎の本をプレゼントしようと思っているのですが、次のどれが適当だと思いますか?
1:春琴抄のみ
2:春琴抄+痴人の愛
3:春琴抄+痴人の愛+少将滋幹の母
谷崎以外にも4冊プレゼントする予定です。
レスお願いします。
703 :
吾輩は名無しである:2005/11/23(水) 07:47:24
三つともに春琴抄が入っているっていうことは、
あなたはそれが送りたいということだよね。
それなら春琴抄のみがいいと思うな。
インパクト強いと思う。
それが功を奏するかどうかは相性次第かもしれないけれど・・。
704 :
吾輩は名無しである:2005/11/23(水) 07:59:42
7冊だと縁起がよいので3が良いと思います。
705 :
吾輩は名無しである:2005/11/23(水) 08:33:41
やめとくに一票。趣味の押し付け程ウザイものはない。
どうせなら外国語の絵本とかの方が受けがよいよ。
谷崎は人に贈るには適切な本だとは思えない。
そもそも文学なんて個人的な領域なのであり普遍的な名作と
言われる作品でも読む人によっては駄作にしか過ぎないって
事も往々にして有り得るのである。
その問題とは別に谷崎は大作家だと思う。川端康成は巷間
言われてる程大した事無い作家だと思うが谷崎だけは掛け値
なしの天才だ。太宰なんてしょうもない作家だし、言葉を
捏ね繰り回す才にだけ長けている三島なんて無内容な作家の
最たるものだな。
707 :
吾輩は名無しである:2005/11/23(水) 09:33:16
谷崎みたいな駄文読むんだったら川のせせらぎでも聞いておいた方が
余程面白い。
うん、文盲は川のせせらぎでも聞いておいた方が良いよな。
709 :
吾輩は名無しである:2005/11/23(水) 11:40:42
ごめん
どっちが謝ったの?w
本人が送りたいと思っているんだから、送ったらいいと思う。
それを含めて702さんなんだから。
それを押しつけととるか、もしかして谷崎の本が彼女の感性と合致して喜んでもらえるかは、
それこそは神のみぞ知ること。
本当に送りたいたいと思った本を送らず、
適当にウケ狙いで本を送ることのほうがくだらないと思う。
↑
ゴメン、送るは贈るね。
713 :
702:2005/11/23(水) 18:45:29
皆様有用なレスありがとうございます。
>>703 個人的には滋幹が一番好きなのですが、
文章の妙を堪能するには春琴が最も適していると判断しました。
>>704 なるほどです。
ただ冷静になってみると7冊は多すぎる気がして来ました。
もう少し絞ろうかと思います。
>>705 私の相方は、今までほとんど本を読んだことがなく、
本屋に行ってもどれから読んで良いのか分からないみたいなのです。
そこで以前に山崎豊子と村上春樹の本をプレゼントしてみたところ、
「本ってこんなに面白いとは知らなかった」と云ううれしい感想を聞くことが出来ました。
今回はもう少しお堅くはあるが楽しめる作家を紹介しようと思い、谷崎を選んだ次第です。
>>706 谷崎の本にはクセがあるとは思いますが、
やはり一度はあの恍惚感すら覚える文章を経験して欲しいと思い、紹介することにしました。
三島の文章読本に書いてあることですが、盲目物語なんかは推敲に推敲を重ね、
1日あたり1ページ位の割合でしか先に進めなかったそうです。本物の職人だと思います。
>>711 ありがとうございます。
日中は少し気後れをしていたのですが、これで堂々と贈ることが出来そうです。
まさにおっしゃる通りで、彼女に合うか合わないかは運次第、どちらにしても自分に正直に
選本しているので後悔はしない気がして来ました。
昨日までは春琴の次の候補は、話のバランスをとってナオミにしようと思っていたのですが、
そういった小賢しいことを考えることは止めにし、春琴+滋幹で行くことに決めました。
谷崎ってどうも読む気しないんだよなぁ。
唯一作家らしい作家なんじゃないのかい、谷崎は。
谷崎は荷風同様実際は人間嫌いでさ、女体を礼賛したが
その実女性を軽蔑してたし師弟関係なんてのも大嫌いで
川端康成みたいに若い才能の持ち主の面倒を見よう(川端
の場合は文壇への影響力を考慮しての政治的な野心から
だったと思うが)なんて気はサラサラ無かった。
谷崎は自分が天才であると自覚していて自分の天才性を発揮
する為だけに文学活動をしていた気がする。
谷崎作品は凄い。だって比較対象すべきものが無いんだから。
谷崎潤一郎という作品を生涯かけて書いていたような人生だな。
716 :
吾輩は名無しである:2005/11/28(月) 08:54:43
谷崎ってそんなに凄いんだ。
俺も一度読んでみようかな。
一番のお薦めは何?
717 :
吾輩は名無しである:2005/11/28(月) 08:55:58
今、家に武州公秘話ってのがある。
入門の定番としては「卍」、「痴人の愛」かな。
もしくはすぐ読める「刺青」とか。
個人的にオススメなのは、「美食倶楽部」です。
719 :
吾輩は名無しである:2005/11/28(月) 09:23:06
春琴抄も読んでほしい
谷崎って根っから快楽主義者だったんだろうな。女に関しても
美食に関してもさ。ただ谷崎程作家として弛まぬ努力を続けた
存在ってのも珍しくて老境に至っても創作意欲が旺盛だったの
は人一倍快楽に貪欲だったからかもしれないな。
太宰みたいに周囲に迎合して『可哀想な文学の殉教者』を演じて
しまった道化師でもなく、三島みたいに創作意欲が薄れてしまって
いるのを誤魔化す為に幼稚な政治ごっこや軍人ごっこをやったりは
しなかった。死ぬまで書きたい事が尽きなかったらしいな。
722 :
吾輩は名無しである:2005/11/28(月) 14:27:01
>死ぬまで書きたい事が尽きなかったらしいな。
79歳の死の床にあっても「自分は小説を書かなくてはならない」と
起き上がっては、医師に止められていたそうですから。
全ての行為が−マゾヒズムもフェティシズムも、美食も、妻譲渡も
中絶強制も、結婚も離婚も浮気も−ただひたすら優れた小説を書くと
いう目的からのみなされていたのでは。
そう書くと、人格的に高潔無比な人だったと勘違いする人がいるかも
しれませんが、そうではなくて、書かずにおれぬ小説創造のジャンキー
みたいな人だったと思われます。まあそれが才能ってものですよね。
記念館に行って思ったけど、谷崎の引っ越し回数てすごくね?
sage
谷崎は小説を書くと言う事に全てを捧げていたんだよね。
だから結果としての快楽主義だったって訳。野放図な遊び人って
訳でもない。谷崎が矢鱈と引越ししたのも気分を変えて創作に
励みたいっていう思惑があったらしい。関西移住は理由が
あって江戸っ子で短気という欠点を何とか克服して長編小説を
書こうと決意した為らしい。で、結果として生まれたのが
『細雪』。粘り強さを身につけたらしい。要するに谷崎の道楽
や引越しは創作の為の必然的行為で太宰や三島や川端のように
(川端は充分生きたと思うが)途中で投げ出さなかったんだな。
彼こそ小説家の中の小説家じゃないか。
sage
727 :
吾輩は名無しである:2005/11/29(火) 00:56:29
中公文庫で「月と狂言師」が復刊されました。
728 :
吾輩は名無しである:2005/11/29(火) 07:29:28
>727
それって面白いの?
武州公秘話は良かった。
>728
宴会の実況中継みたいなもんです
730 :
吾輩は名無しである:2005/11/30(水) 15:32:46
>728 谷崎夫妻が月見の宴に招かれたことを書いた随筆です。
茂山千作翁(今の千作さんの祖父)とその一門の人たち、芸達者
なお客たちが芸を披露する、それだけの内容なのですが、
筆の魔力と言いましょうか、夢心地になります。名作です。
谷崎ってどうって事ない事を書いてるのにそれを名作の域に
まで上げてしまうよね。例えば『細雪』。古い商家の4姉妹
の日常を描いただけの作品なんだけど見事に名作の域にまで
昇華させている。悪魔主義だとか耽美主義だとかそういう傾向
の作品もあるがそれ程毒々しく感じられないのは谷崎の筆の
魔術だろうな。
732 :
吾輩は名無しである:2005/11/30(水) 17:12:22
毒が感じとれないのはひとえに君の(ry
733 :
吾輩は名無しである:2005/11/30(水) 21:15:15
>>729-730 レスありがと!
なかなか面白そう。
「少将滋幹の母」の宴会の場面での筆の運びには震えるものがあった。
今回も期待して良さそう。さっそく明日買って来る。
734 :
吾輩は名無しである:2005/12/03(土) 19:46:43
春琴抄読んだ。
谷崎ヤバ過ぎ・・。
日本文学史上、最大の文豪じゃないのか?
736 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 16:53:26
737 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 22:39:03
細雪本日からニ回転目に入った(便所専用だけど)
ニ年前に読んだとき面白くて、五日で読みきったからじっくり読んでみる(同じ時期に読み始めた「戦争と平和」は今やっと四巻目)
トルストイじゃないけどドストエフスキーの『白痴』を黒澤明が
映画化した事があってさ、日本人の俺にとってはおそろしくつまら
ない作品にしか思えなかったがロシアでは『黒澤監督はロシア文学
の真髄を真に理解している映像作家だ。』と大絶賛だったらしい。
谷崎作品って市川昆監督によってかなり映画化されてるんだけど
全部ダメだね。市川監督は映像作家としては器用なんだけど器用さ
に走り過ぎて谷崎特有の流れるような文章表現を再現しているとは
言いがたい。そもそも谷崎作品は映画の題材に向かないと思う。
739 :
吾輩は名無しである:2005/12/06(火) 11:55:25
文章力は松本清張に匹敵する
740 :
吾輩は名無しである:2005/12/06(火) 14:01:50
あの読者を独自の世界に引きこむ魔力はすごいよね。
私も細雪は2日で読了したなぁ。
えっ?
細雪死ぬ程退屈だったんだけど・・。
742 :
吾輩は名無しである:2005/12/06(火) 17:30:36
>>740 同意。
谷崎と春樹の作品は、内容はありふれているが、何故かその世界に引き込まれてしまう。
これら両文豪に続く者はおらんのかね?
743 :
吾輩は名無しである:2005/12/06(火) 21:32:46
大村上春樹
いないだろうな。
今の文壇は馴れ合い所帯だし、出版社なんて売れそうな題材なら
どんな文章でも引き受ける所だしな。編集者に小説を分かっていない
奴が多過ぎるぜ。で、ゴミみたいな文章を書いても石原慎太郎みたい
な大家には胡麻をするのさ。
そして巷に溢れるのは小説とは呼べない駄文ばかり。こういう状況じゃ
小説家が育つ訳ないだろ。
745 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 06:43:25
なんで谷崎の対比に村上春樹?全然違うだろ。
746 :
吾輩は名無しである:2005/12/07(水) 22:10:20
少将滋幹の母読了。
泣けた・・。
こんなに泣ける話なのに文章が下手に酔ってないところがいい。
747 :
吾輩は名無しである:2005/12/08(木) 00:37:15
俺は「卍」読了
なるほど、だから卍ね〜
748 :
吾輩は名無しである:2005/12/08(木) 06:56:48
卍=69
749 :
吾輩は名無しである:2005/12/08(木) 07:32:33
>>748 オレも最初はそう思っていた。
違ったけどね...
750 :
吾輩は名無しである:2005/12/08(木) 14:07:21
このスレ、なにげに面白いな。
谷崎好きはセンスがいいのかしら。
751 :
吾輩は名無しである:2005/12/08(木) 16:45:51
谷崎全集を1巻から順に全部読もうかな。
全部で28巻あった気がするので、1年強くらいかかるかな。
752 :
吾輩は名無しである:2005/12/08(木) 17:12:18
全集読むよりは他の作家の作品を満遍なく読む方が周りの人に博識に見られてお得だとおもうぞ。
754 :
吾輩は名無しである:2005/12/09(金) 02:57:25
まだ読んだのは痴人の愛一冊だけだが
それのみ目を通した人間にはただのエンタメ作家で
次読もうと思わせない
文章読本もパラパラとだけめくったが性に合わない
まあごくゆっくり後何冊かは読むつもりではいるんだけど
前期のほうが優れてる人なの
代表作に上がるのは細雪、少将・・後期だよな
中だるみ、箸休め、大衆迎合の時節の少し珍奇な作品であるのか前記一作
最初に読む選択が違ったかな
普通に罵詈が返ってくる書き込みw
755 :
吾輩は名無しである:2005/12/09(金) 02:59:03
若しくは無視。
まあいいや
756 :
吾輩は名無しである:2005/12/09(金) 03:13:43
>>754 俺も痴人から入って
細雪〜卍〜吉野葛〜盲目〜春琴〜猫と庄造〜蓼食う〜老人日記
と読んでいったけど(順番は間違ってるかも)
「読ませる」ことに関しては俺が読んできた作家の中でも随一
谷崎と漱石は本当に魔術的に上手いね
三島由紀夫先生は谷崎は物凄く高く評価していたけれど漱石に
関してはそうでもないんだな。開高健先生も谷崎を『文学の
最高峰』に位置付けてたが、漱石に関しては評価していない。
寧ろ批判的だった。谷崎って孤高の人だったと思う。周囲の
動向に左右される事なく独自の路線を切り開いたという意味でね。
太宰なんかは短編作家として天才的な資質を持っていたにも
関わらず『過剰なサービス精神』の為か周囲が勝手に貼ったレッテル
である『無頼派』という言葉に左右され作風も周囲が期待する
ようなものにしちゃった為に文学的才能を破綻させちゃったけど。
太宰みたいな田舎者はすぐに流行に踊っちゃうけど谷崎みたいな
都会っ子は周囲にも自分に対しても醒めた目を持ってるのかもしれ
ないな。
758 :
吾輩は名無しである:2005/12/09(金) 17:27:43
『聞書抄』を読んだんですが一箇所わからないところがありました。
「その六」に出てくる部分、母一の台の局とその子おみや御前の
「或る不自然な事情」とは具体的に何を指してるのでしょうか?
「関白の享楽の犠牲となる」とありますがなにがあったのでしょう?
その後の古文を読んでもイマイチよくわかりませんでした。
作者はここで何をいおうとしてるんですか?
勘の悪い私にエライ人おしえてくらさい。
759 :
吾輩は名無しである:2005/12/09(金) 17:34:56
大抵の谷崎作品は好きなのに、『蓼喰う虫』だけは楽しめない。
ある意味、後期作品よりも「枯れて」いるし。
760 :
吾輩は名無しである:2005/12/09(金) 22:37:35
谷崎ってただ文才があるだけで、自分の哲学を持ってないよな。
人生は長いようで短いんだから、あんな無思想な駄文を読んでる
時間があるなら、漱石の本を読んだらどうかね。
761 :
吾輩は名無しである:2005/12/09(金) 22:38:50
以上に三島と太宰を付け加えておく。
哲学って? 憂鬱な顔をすることが哲学なのか?
胃潰瘍な漱石が哲学だって? んなバナナ
確かに漱石にはそれとわかる思想がはっきり見えるけれど、だからといって
三島さんまで否定することはないでしょう。
無思想な駄文ねえ・・
好悪の問題だと思いますが。
谷崎を「無思想な作家」などというたわごとは、
1960年ごろまでよくいわれてたなあ。
765 :
吾輩は名無しである:2005/12/09(金) 22:59:21
谷崎は決して無思想な作家ではない。
人間は何かに隷属することでしか幸せになれない
という思想を持った特異な作家でもある。
小説は別に思想を発表する為だけのメディアじゃないんだし・・・。
谷崎は職人的な小説家という感じがする。文を磨き上げて芸術の
域まで到達させるのが谷崎と言う作家の真骨頂だな。
谷崎が生まれ育った日本橋人形町は下町で職人が大勢いたんだろうし
彼にそういう気質を自然に与えたような気がするな。
767 :
吾輩は名無しである:2005/12/10(土) 10:14:04
>>766 それだと「谷崎=春樹」ということにならんかね。
768 :
吾輩は名無しである:2005/12/10(土) 10:38:32
ならねぇよ
760よ。君は、作品のエッセンス(本質)としての思想を求めるの
じゃなしに、現にそこにあるもの、つまり存在としての作品の中の思想を
捉えねばならない。作品の持っていた理念としての思想、それが場に
おかれたものとしてのインタレスト、そのインタレストによって導かれる
経験、それが作品であるが、君はその経験を再経験する以外に思想は
捉えられないのだ。
770 :
谷崎潤一郎:2005/12/10(土) 11:46:45
760よ。藝術は思想の記録ではなく美を創造するのであるから、其処に
生み出された美は一箇の生物で−一箇の有機体でなければならず(中略)
生物である以上は、部分は全体を含み全体は部分を含まねばならない。
技巧という言葉は屡美を表現する方法であるかのごとくに見做されるが
寧ろ表現その物−美それ自身である。恰も皮膚や骨格が人間を作り出す
方法ではなくて人間それ自身であると同様である。
少し話がそれたが気にしない気にしない。
771 :
吾輩は名無しである:2005/12/10(土) 15:21:02
柄谷「谷崎はほとんどマルクス主義者だと言ってもいい(笑)」
蓮實「唯物論者でしょうね(笑)」
772 :
吾輩は名無しである:2005/12/10(土) 19:17:51
唯漫古論だろ
>>766 そんな気がする。
職人気質ってのも思想っちゃ思想だものね。
775 :
吾輩は名無しである:2005/12/10(土) 20:40:28
刺青の唯美主義みたいなのは思想とは言えないの?
776 :
吾輩は名無しである:2005/12/10(土) 20:55:24
>>765 何かの解説に書いてなかったっけ、それ。
777 :
吾輩は名無しである:2005/12/10(土) 21:01:51
好き
778 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 08:25:27
谷崎は、昭和十年代にも変身したが、
どんなに変身しても、日本回帰しても、
反日本的=反自然的であった。
779 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 08:31:08
谷崎にとって、「大正的なもの」、つまり適度に内面的で、
教養主義的、人格主義的な傾向はたんに唾棄すべきものであった
780 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 08:38:36
谷崎は「深い精神性」などになんら関心をもっていなかった。
谷崎の見る「西洋」は皮相的でしかないといわれる。だが、それなら、彼の「東洋」も皮相的であるというべきであろう。
彼にとって、「深さ」は何の意味ももっていなかった。
谷崎の『異端者の悲しみ』という小説は私小説っぽいが
彼が小説を書くに至った経緯が示されている。
谷崎は思想なんてものは信じていなかったように感じられる。
782 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 08:56:48
柄谷「谷崎が震災後ただちに関西に移住したけど、そこで彼が見つけたものは母系制だったのではないか。
大阪の商人の家は母系制なんだから。
彼は東洋回帰とか古典回帰とか言ったりしたけど、しかし、
彼はもはや存在しないものを観念として求める回帰主義者じゃないんです。事実としてそれが存在するところにしか行かない男だから(笑)」
谷崎ってニヒリストで実存主義者だったのかもしれないな。
本人は意識してなかったと思うけど。
784 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 09:25:52
ニヒリストですらなかったような気がする。
「意味」なんか気にもしてない感じ
785 :
ルージュ磊◇l1lan5R3un9852wkdm:2005/12/11(日) 10:56:52
この人文化勲章もらってますか?
永井荷風はもらってるので知りたくなりました。
786 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 12:54:05
依るべきもの、畏れるべきものに対する敬虔な気持ちを
大切にするが、それが「空」であるのが日本の文化だら。
谷崎は国家に誉められるどころか発禁にされまくってるよ。
そんなん貰う奴は駄目だと思う。とは言わないけどさ。
貰ってます。
国家なんてどうでもいいから貰ったんじゃないの。
断わるまでもないかってな感じで。
くれるって言うんだから貰ったってだけでしょ。別に欲しいから
頑張ったって訳でも無いんだし。大江健三郎みたいにスタンドプレー
に走らなかっただけでしょ。荷風は谷崎の恩人みたいな人だけど
文化勲章を貰ったのって谷崎の方が早いんだよね。
谷崎はあらゆる思想を信じなかった人だと思う。川端康成もそうで
流行の思想や文学のスタイルに一瞥すらしなかった。川端は本当の
ニヒリストだけど谷崎はどうなんだろうか?
東大国文科出身ってそうなるのだろうか?仏文科出身の小林秀雄
先生はニヒリストとは思えないし中退の太宰治先生は見掛けだけの
ニヒリストで実際は敗北主義者だったと思うしな。
790 :
787:2005/12/11(日) 15:19:57
そうなんだ。やっぱり谷崎は格好いいね。
大江の演劇的な辞退がダサいって結論でいいですか?
「だって僕は反体制だもん」みたいな。
ノーベル賞なんて外資に握られてるのにさ。
昔からそこが一番強い権力だっつーの。
時代が見えてないか、単なる不誠実か。
関係ない話題すまそ
大江は、天皇は駄目でノルウェー国王ならOKという、ただの反日家だからな。
792 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 16:49:05
川端を讃え、荷風を讃えた保田与重郎にとっても、谷崎潤一郎は手に負えない存在であった
793 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 17:08:32
柄谷「しかし、谷崎がノーベル賞をもらっていたら、変なことになったでしょうね。彼は絶対変なことを言うでしょう。」
三浦「「美しい日本の私」にはならない。」
浅田「「素晴らしい日本のトイレ」とか、そういう講演をするね。」
『近代日本の批評』からの引用おおすぎw
795 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 20:05:49
谷崎さんの『春琴抄』を読みたいんですけど、
これって文庫化されていますか?
私、ハードカバーが苦手なもんですからレスお願いします。
797 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 20:15:49
即レスありがとう!
これってかなりの名作らしいですね。
実は昨日まで「谷崎潤一郎」の名を知らなかったDQNです。
明日早速買ってきます。
>ハードカバーが苦手なもんですから
俺も谷崎潤一郎を読んだことはないが、下剤飲んで下痢を起こさせてから、
誰かの馬になり、そんで両目を針で突きたいくらいに同意。
ハードカバーの意義って何なんだ?単に金になるからか?それなら文庫本を値上げして結構なんだけど。
堅いのは重い上に柔軟性がないから、読んでいて疲れるんだよね。
799 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 20:31:42
その比喩は全く意味がわからないが、同意。
ハードカバー喜ぶのはニートとマニアだけだよ。
800 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 20:34:37
お前らは年寄りを労わるという気持ちが無いのかw
マジレスすると、ながら読みにはハードカバーの方が楽。
801 :
あじさい:2005/12/11(日) 20:57:43
古書で谷崎をあつめてるけど、いいもんだよ。棟方志功の「鍵」や、「春琴抄」の黒装丁・・・活字も、現代のものとまったく違う。・・・楽しい時間が過ごせます。
803 :
吾輩は名無しである:2005/12/11(日) 23:19:03
谷崎の本といえば、棟方志功や東郷青児など、超一流の画家とかの
挿絵があって、それだけでも楽しめるものだが
谷崎は別に『名作』を書いてやろうとか『傑作』を創造してやろう
なんて意図は全く無かったと思うよ。『異端者の悲しみ』を読むと
若き日の谷崎が所謂今で言えばニートで方向性の定まらない無軌道
な青春時代を送っていた事が分かるんだな。で、興味の対象が他人
とまるで異なる自分は作家になったって事らしい。谷崎にとって
創作は必然性が伴うもので頭の中の妄想を文章という形にして
発表しなければ発狂しそうになる状況から生まれたものなんだ。
805 :
吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 08:42:48
>>804 〉創作は必然性が伴うもので頭の中の妄想を文章という形にして
発表しなければ発狂
そんな事あるわけないじゃんか
小説家ってのは自分のあさましい出世欲をそうやって正当化
したがるんだよ
>>805 こういう人って必ずいるよね。
書かずにはおれない!っていう気持ちが自分でわからないものだから、
こう解釈するしかない。
もとより芸術って(谷崎を芸術とするかはおいておいて)、
そういった必然から生まれてくる場合が多いと思うけど。
ってあれ、煽りか。
煽りにマジレスごめん。
内面に何らかの衝動やパッションが無ければ小説を書く
なんて出来ないのよ。開高健が言ってたけど『自分の
小説が発表された雑誌や書籍なんかは数ヶ月は目を通さ
ないんだってよ。つまり内面を曝け出すってのは恥ずかしい
行為なんだよね。それでも発表せずにはいられない衝動
に駆られるから小説ってのが成立する訳。
渡辺淳一先生みたいのは金儲けの為だけに適当にエロい事を
書いて駄文を完成させてお屋敷を買うんだろうけどさ、
谷崎のは全然違う。
808 :
吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 13:05:54
>書かないと発狂しそうになる
中上も似たようなこと言ってたよ。俺は本当だと思う。
三島やジイドも言ってる。逆にいえば、別段谷崎固有の本質でもないって訳だ。
810 :
吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 17:45:04
昔知ってるつもりで谷崎が取り上げられて
最後出演者みんながどう対応していいのかわからない状態になって面白かった
811 :
吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 17:46:42
ほんとに恥ずかしかったら発表する訳ないだろ
書いてしまっとけばいいだけの話
こんな簡単な事がわからないヤシがまだいるんだね
812 :
吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 18:00:33
そんな単純な話じゃない。
自我っていうのは他者との関係性において存在するんだよ。
813 :
吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 18:01:49
こんな簡単な事がわからない奴がまだいるんだね
814 :
吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 18:39:54
811は論破できません
815 :
吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 18:44:00
論破はできるだろ。説得は無理だけどなw
816 :
吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 22:45:17
>>812の回答がそのまま谷崎作品に繋がるじゃん
他者との関係性が「恥」や「愚」を生むんだよ
それと渡辺淳一と谷崎はそれほど変わらないと思うけどな
文を売って儲けたいのは小説家ならあたりまえ
要は質の問題だ
ここんとこ谷崎研究してる小谷野敦HPにある詳細な年譜は便利なんだけど、
研究成果を早く発表してほしいものだ。
818 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 17:28:54
俺、農学部なんだけど、文学の研究っていったい何をやるの?
「春琴にお湯をぶっかけた犯人は誰か?」とかを論ずるわけ?
「雪国」に於いても「指はおぼえていた」みたいな描写があるが、
これは手マンを意味するかどうかの論争があるんだろ?
こんなこと論じて一体何になるんだ?
その時川端は生きていたわけだから、気になるんなら本人に直接聞けばいいじゃん。
俺何か変なこと言ってる?
気になるからレスをくれ。
819 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 17:32:52
文学は独学で習得可能と信じ込んでいる理系の優越感に浸りたいがために文学板にきた俗物
820 :
農学部:2005/12/13(火) 17:38:28
>819
独学もクソも、一体何を学ぶわけよ。
本を読んだ感想は、絶対に文章か出来ないじゃん。
作品を読んだ感想を、言語と云う不完全な器で論じようとすると、
せっかくの感慨がふっとんでしまうと思うんだけど。
そんな危険を冒してまで得られるもんって何よ?
821 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 17:40:45
( ´,_ゝ`)プッ
ガキだな。
じゃあ完全なものって何?
822 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 17:42:07
変化だな。読む前と読んだ後の自分の認識の差異
823 :
農学部:2005/12/13(火) 17:42:46
>821
語弊があるかもしれないけど「絶対的な客観性があるもの」。
824 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 17:43:21
文学研究が無意味とは思わないけれど、創造的ではないと思う。
825 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 17:43:59
ジャックデリダでも読んでなさい。
( ´,_ゝ`)プッ
826 :
農学部:2005/12/13(火) 17:45:20
>>822 まったく同意。
本の価値は、本来その点のみにあると思う。
文学ってそこから一歩踏み出して何かを論ずるわけだろ、
そこで一体何がしたいのかが想像つかんわけよ。
827 :
農学部:2005/12/13(火) 17:47:44
みんなレスありがと。
とりあえずその「ジャックデリダ」ってのを読んでみる。
828 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 17:47:50
でも人に伝えないと、だんだん薄れていくよ。
逆に人の感想を聞いて何かを発見することもある。
829 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 17:57:16
何か本当に伝えたいことがある場合、
芸術作品を通してしか語れない場合が多いのよ。
やはり共通のバックグラウンドがないとコミュニケーションは難しい。
言語や国籍は共通のバックグラウンド(コミュニケーションの触媒)としては弱い
同じ芸術体験っていうのはやっぱりでかいよ。
古典研究の(助詞や漢字の読みの研究)の意味が分からん奴には
文学研究の意味なんて分からんと思う。
831 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 17:59:52
そそ、物語という共通のね、そういう意味で、世界的に評価されるのが優れているわけ。
日本だけで大ヒットしても海外でマイナーだとやっぱだめね。
その逆はいいんだけどね。
832 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 18:03:14
谷崎とかは海外でも高く評価されてるからいいよね。
実際読んでる人はあんまりいないにしても、伝わる可能性は高い。
833 :
吾輩は名無しである:2005/12/13(火) 18:04:47
感性として、ね。
834 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 21:36:15
谷崎ってどうしてマイナーなの?
文豪っぷりでは漱石、鴎外、川端、三島、・・なんか目じゃないと思うんだけど。
835 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 21:44:20
>>834 作家の値打ちは文章が巧いかどうかだけで決まるものではない。
836 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 22:27:09
文豪ってのは文章が巧いって意味じゃないだろ。
少なくとも鴎外よりは上だと思う。
いや確実に漱石より上だな。
あるアメリカの日本文学研究家が漱石の評価が日本で高いのを
不思議がってたぜ。『猫』は良いけど他の作品って凡庸じゃん。
漱石って意外にも小説を書いた期間って短いんだよね。谷崎は
二十代から精進を始めて五十代くらいに文章が神技に近い領域
まで登りつめた。生涯小説を書き続けたのも谷崎の特徴で彼を
後押しして世に出してくれた荷風なんて晩年近くの作品なんて
完全に文学的衰弱のみしか感じないもんな。
838 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 13:51:23
アメリカ人でもわかるようなサービス精神があるってことだろ谷崎は
839 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 14:24:57
「細雪」がイギリスの女流作家、オースティンの「高慢と偏見」と非常に
似ているのは偶然?谷崎氏はこれを読んだ上で細雪を書き上げたようにしか
思えない。もっとも細雪のほうが完成度も面白さも一段上だとは思うのだが。
ちなみにS.モーム曰く「物語で平凡な事柄、日常生活に普通の複雑な事態、感情、人物
を取り扱っていて、これといって大した事件も起こらない。だが、それでいて、
読者をひきつけて放さない作品が書ける。そんなことを読者にさせる力を持っている
者が、小説家として持ち得る最も貴重な才能の持ち主である」と言っていますが、谷崎氏もこれに
当てはまる世界でも稀有な作家の一人であり(褒め過ぎ?)、細雪が、氏の作品の中で上記の
才能が、最も端的に出ている作品だと思います。長文失礼しました。
>>839 谷崎がそういった文脈で評価されたいと思っていたのは確かでしょうね。
841 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 14:38:36
中上が「俺は谷崎以降?唯一の物書きだ」って言ってたね。
842 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 14:48:18
中上は、くどすぎて上記の才能に当てはまらない。
843 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 14:51:33
中上のキャラはくどいけど作品は淡白だろ。真面目に読んだことあんのか?
844 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 14:53:35
好みの問題かな。気を悪くしたならすまん。
845 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 14:57:45
いや気をわるくしてないけど。ごめんね。
ゴメン、俺も谷崎―中上の流れはちょっと苦手だw
夷斎―安部の系統が好きなので。
しかし谷崎スレに限らず、比較対照者として鴎外の名を持ち出してきて、
あっさり鴎外よりも上、とか言える人はある意味すごいね。
848 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 16:54:35
そんな人は、天才的な才能を持った読み手なんでしょう。
もっとも、谷崎だ、鴎外だ、などというレベルになれば、
最後は好き嫌いの問題になるんだろうけど。
849 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 17:25:31
考えてみると谷崎って文才のお陰で得してるよなあ。
だって何でもない日常を書くだけで傑作になるんだもんな。
「春琴抄」なんか読んでいて震えたけど、
しばらく経ってから内容を振り返ってみると・・・。
850 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 17:47:46
ナオミという名前ぐらいしか・・・。
851 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 21:00:09
春琴抄は、十分非日常的で、インパクトのある話だと思うけど・・・。
>>839 遠藤周作もそのタイプだよね。
何でもない日常を書いても読者を退屈させないもんね。
853 :
吾輩は名無しである:2005/12/20(火) 21:11:55
スタインベックの怒りの葡萄や、長塚節の土などを読んだ直後に細雪などを
読んではいけない。ぐいぐい物語に引き込まれるのだが、この本のすべての事柄が些事に思えて、
なんだか無性にやりきれなくなる。
854 :
吾輩は名無しである:2005/12/20(火) 21:26:27
>>853 スタインベック>>谷崎 って言いたいわけ?
>>854 俺は
>>853じゃないが、読解力が足りん。嫌な言い方になるが、
内容の社会性云々って事でしょう。モチーフの違いというか。
>>853は谷崎を評価している。
856 :
吾輩は名無しである:2005/12/20(火) 21:31:54
違います。小説の世界観があまりにも対極でそんな感想を持ってしまうのです。
上の2作品も細雪に劣らず名作なので、ぜひご一読を。
857 :
吾輩は名無しである:2005/12/20(火) 21:50:46
谷崎って何気に駄作が多くない?
新潮文庫だけを見ても、半分以上は「?」なんだけど。
半分以上って( ´・ω・)カワイソス
傑作・駄作の割合は何ともいえないけど、多作だからね。
生前に出た新書版全集では作者自身が気に入らない作品をオミットして
るけど、個人的にはそういう作品のほうが好きだったりするw
作風は随分二十代から晩年に至るまで変化してるんだぜ、谷崎は。
まあ進化とも言えるんだけどその言葉は好きじゃないので熟練して
きたと言おうか。谷崎は頑固な職人気質の作家で生涯弟子を取る
という事もなかった。女好きだから女中さんは大勢いたけどね。
自分の芸は自分一代限りで封印してしまおうという感じで誰にも
継承させなかった。
861 :
吾輩は名無しである:2005/12/21(水) 16:48:31
>>839 モームは何の本で、そんなこと書いてたの?
谷崎が過大評価されている件について
863 :
吾輩は名無しである:2005/12/21(水) 21:29:40
細雪読んでたら眠くなってきた・・
今日は早めに寝て、明日遅れを取り戻すとしよう
864 :
839:2005/12/21(水) 21:46:37
>>861
「世界の十大小説」(上下巻、岩波文庫)です。
上の引用は、オースティンの高慢と偏見の項から抜粋したものです。
ひどい駄作が多いんだよね、確かに。
傑作のときと駄作のときの落差が激しい。
漱石を認めない作家では開高健が代表格か。
868 :
吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 08:12:35
>>839に誰も反論しないね。ということは、細雪は本当にその「高慢と偏見」
とやらのパクリなの?
>>866 漱石の小説の質を疑問視してる人はたくさんいる
870 :
吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 11:29:17
「陰翳礼賛」が駄作だと思うのは俺だけですか?
あれって言っていることは本質的には唯ひとつで、あとは論理の重複だよね。
読んでてかったるいと思った。
『蓼食う虫』は?
駄作とは言わないが、オレはあれが理解できない。
872 :
871:2005/12/27(火) 15:43:39
『蓼喰う虫』だな、失礼。
そうなんだろうが...
オレ的には谷崎が老人趣味を披露しただけとしか思えん。
『痴人の愛』みたいな盛り上がりを全作品に期待はしないが、
ああいう「オチのない」小説ってのは谷崎らしくない。
875 :
吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 19:14:50
>>874 素朴な疑問だけど、君なら
「少将滋幹の母」をどう評価する?
未読。ゴメンこれから読む。
877 :
伊藤:2005/12/27(火) 19:58:55
滋幹は谷崎文学の最高傑作だぴょん
うちの整おじいちゃんもそう云ってたよん
うーん、私はイマイチだったなぁ。
個人的には谷崎文学の最高峰は春琴抄だと思う。
おれもそう思う。
880 :
吾輩は名無しである:2005/12/29(木) 10:03:05
春琴抄>少将滋幹の母>痴人の愛 だよな?
881 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/29(木) 10:19:55
最高なのは老人日記だよ
細雪>痴人の愛>卍>瘋癲老人日記>盲目物語
883 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 07:45:05
老人日記は日本の近代小説の最高傑作。
884 :
吾輩は名無しである:2005/12/30(金) 07:54:27
>>883 まじっすか?
新潮文庫のやつには『鍵』も同時収録されてんじゃん。
で、最初に『鍵』を読んでみたの。
そしたら全然面白くないの。読みにくし。
どうした谷崎?って感じ。
だから老人日記の方を読まずに本をほっぽり出しちゃった。
実家への旅の道連れに、ひさしぶりに谷崎でも読んでみようかな。
ちなみに私が読んだ中では春琴と滋幹の二作が図抜けていると思った。
885 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 14:29:17
鍵のほうが有名だけど。
日記は谷崎の究極の到達点。
物凄い。
886 :
吾輩は名無しである:2005/12/30(金) 16:03:03
最近「名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中」なる
HNを良く見かけるが、これって何か意味があるの?
始めはコテハンかなと思っていたけど、どうやら皆さんが普通に使ってるようなので・・。
月と狂言師購入上げ
888 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 07:15:48
「痛イ、痛イ」
889 :
吾輩は名無しである:2005/12/31(土) 07:54:07
このスレほんまあほしかいいひん。
このスレだけやあらへん。
891 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 16:51:35
「アタシハ今アノ老耄レ爺ノ骨ヲコノ地面ノ下デ踏ンデイル」
892 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 17:13:27
心配せんとってや、あほはあんたさんだけやない。さーふぐふぐ。あつうおすぇ
893 :
吾輩は名無しである:2006/01/01(日) 00:00:07
そう言うくらいならアホでないレスくれ。
894 :
吾輩は名無しである:2006/01/01(日) 10:32:46
今年は潤一郎ラビリンスに取り組んでみようと思う。
でもあれって字がでかすぎるんだよな。
普通の視力の持ち主には、大きい字っていうのはかえって読みにくいんだよね。
字が大きいとザッと行に目を通しても、内容があまり頭に入って来ない。
かといって小さすぎると目から入って来る情報の処理が追いつかなくなる。
俺にとっては「卍」くらいの大きさがベスト。
895 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 21:45:05
このスレ閑散としてるね。
今の若い人は谷崎なんか読まないのかな。
三島スレは盛り上がってるのに。
896 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 10:34:56
谷崎はめちゃくちゃ面白いよな。
内容、文章ともにピカイチだ。
一番好きかどうかは別にして、谷崎を楽しめない奴はいないんじゃないか?
897 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 11:47:47
ラビリンスを編んだ千葉先生の講義を
受講していたけど、谷崎にあまり触れてなかった。残念。
ああ、谷崎は面白いぜ。少なくとも三島や太宰なんかよりは数倍
マシだね。谷崎本人は関西に移住する前の作品の大半を嫌いだ
ったらしく『吉野葛』と『蓼食う虫』がお気に入りだったらしい。
>谷崎本人は関西に移住する前の作品の大半を嫌いだ
>ったらしく『吉野葛』と『蓼食う虫』がお気に入りだったらしい
その二作って、私の中ではワーストに近いんですけど・・。
そういえば、谷崎がノーベルに推された時の候補作が『蓼食う虫』でしたね。
わかる人にはわかるんでしょうねえ、あの価値が。
900 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 17:48:42
900get!
901 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 18:01:46
蓮實重彦は吉野葛絶賛してたね
この人、裏ではノーベル賞に内定していたんでしょ?
903 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 18:51:01
もうちょっと長生きしてたら川端なんかにノーベル賞やらなくて済んだのに。
904 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 18:54:30
そしたら今の都知事は平岡公威だったのに。
905 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 19:22:52
名古屋弁とか福岡弁の小説ってないのかな〜 名古屋弁かわいすぎに
906 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 19:24:19
ノーベル賞取ったら
美しい日本のトイレ
という講演をしたでしょう
907 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 19:45:43
【A型作家】
夏目漱石
谷崎潤一郎
芥川龍之介
川端康成
坂口安吾
三島由紀夫
大江健三郎
村上春樹
日本人はA型が一番多いだけだって。
血液型性格判断なんて迷信だってば。
909 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:16:30
そげん小説あるならデラおもろかろうに。
910 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:17:16
>>908 自分がA型じゃないからってそう僻むなよww
911 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:22:45
B型はゴリラだから文よりも武なんじゃないかな。
912 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:23:46
A型はチンパンジーだから手品とか上手。
>>908 そうなんだけどさ、
不思議と日本の文学史に残るような作家ってA型がやたら多いよ。
大作家率・文豪率は4割(日本人のA型の割合)余裕で超えてそう。
あ、漏れは別に信じてないからねwww
914 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:25:44
猫はA型
ゴリラはB型
統計的根拠がまるで無い。やはり迷信家か。
>>913
916 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:26:57
三島ってよく見ると(よく見なくても)シンバル持ったチンパンジーのお人形に似てるよね。
917 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:28:35
Aが多いのは事実だよ。天才作曲家のモーツァルトもA。音感がいいのかもね。
919 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:31:31
>>915 いや、どっかのインチキくさいスレで見たのよw
文学板じゃなかったかも。
まあA型人の陰謀かもしれんがね、いやユダヤの陰謀か?www
921 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:32:24
922 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:33:08
>>907以外の大作家なんてほとんどいないじゃん。
>>919 ナゼ血液型を尋ねる? まさかのとき輸血でもしてくれるってのかね。
925 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:36:26
>>923隠すこともないでしょ?血液型の話をしているわけだし。
血液型の話なんか意味無いから止めろと言ってるわけだし。
927 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:38:05
森鴎外
928 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:38:54
>>926安心してください。アメリカの文豪ヘミングウェイはO型です。
何でそれが安心になるんだ? 蒙昧な迷信家め。
>>928
930 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:40:42
太宰はABだね。
あとは鏡花、鴎外、荷風、志賀、古井、中上か。
血液型知らないけど。
931 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:41:11
統計めかした血液型言説の虚妄なることは、下記書に明らか。
松田薫『「血液型と性格」の社会史 : 血液型人類学の起源と展開』(河出書房新社、1994)
933 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:44:58
何故誰も
>>907に春樹が入っていることを突っ込まないんだ?
文学板にしてはめずらしいじゃないかw
俺は春樹好きだけどね。
>>931 別に不安も安心も無いだろ。非論理的だな。どうかしてる。
935 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:46:34
日本の文芸批評はA型男をめぐるあれこれなのか。
うーん…
936 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:46:59
でも日本人が単一民族ではないわけだし、人種によって血液型の分布も違ってくるでしょ?地域によって文化の質の差はある。関係ないとはいえないんじゃないかな。
文化の質の差と血液型が関係ある?
なら、碧い眼やや黒い皮膚は文化の質の差と関係あるのか。
こぉの人種差別主義者メが。
938 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:52:08
その人種の発生した地域が違うでしょ。おのおのの環境に対応すべく進化していったわけだから文化の質の差はある。
文化に差異があるのは当り前だが、それが質の差か?
そしてそれが地域環境ではなく人種的体質に基づくのか?
馬鹿馬鹿しい。
このネタで1000までいくの?
941 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:55:44
O型作家=赤川次郎
B型作家=筒井康隆
ぱっとしないな
彼らが駄作家なのは血液型と関係無いっての。
943 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:57:22
それぞれの人種が先祖から受け継いだ行動様式みたいなものはあると思う。
狩猟民族は言葉であれこれ考えないんじゃないかな。直感的というか。そういう人々を先祖に持った人はやはり文体も違ってくる。
>>943 で、文体の差が血液型によるものとでも? 文化が遺伝すると? 阿呆らし。
945 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 20:59:35
優劣の差をいっているわけではないです。
谷崎用の新スレと血液型の新スレww 誰かキボン
当方PCオンチのオヤジにつき
何の差であれ、文化は体質ではない。獲得形質は遺伝しない。
>>945
948 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/03(火) 21:12:19
これは実際作家やその他芸術家を血液型別に分類して比較するしかないな。
>>948 あほか。何かの血液型が多かったとしても偶然であり、有意差ではない。
血液型と文学につながりがない以上は。
950 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 01:17:11
A型作家は褒めがい叩きがいのあるひとばかりだね。
BとOは文学の世界にきても意味がないってことか。
566 名前:名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中 :2006/01/03(火) 23:11:47
血液型うんぬんって恥ずかしいよな
そんなこと言ってるのほぼ日本人だけだし
インディオはO型ばかりで、ヨーロッパ人はB型・AB型が極少数だから、そういう典型性格がいないことになってしまう
952 :
吾猫:2006/01/04(水) 10:16:57
私の崇める大谷崎のスレッドにあるまじき惨状・・。
早急の改善を求める。
血液型云々なんてバカらしい話だぜ。科学的な根拠も無しに
『コイツはO型だからこういう性格なんだ!』って断定する
のってしょうもねえよな。
血液型がA型であろうがなかろうが谷崎の書いた作品には
優れたものが多い。若き日の作品には失敗作が多くそれは
谷崎自身も認めているんだけど40歳過ぎた辺りから良く
なったな。谷崎は三島も書いているが自分自身に対して
最も厳しい批評家で自分の名声に拘泥する事無く一生涯切磋琢磨
した人だったと思う。
954 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 15:33:46
日本の文豪はA型ばっかなんだね。へーそうなんだ。
でいいじゃん。
そんな変に怒らなくても…
955 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/04(水) 19:20:42
>>953 割って入ってすみません。
「刺青」の評価はいかほどに?
956 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 08:42:27
村上龍O
田中康夫O
高橋源一郎B
島田雅彦O
山田詠美O
駄作家ばっかだな
957 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 09:21:36
黙れチンカス
958 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 13:47:46
最近『春琴抄』を置いていない本屋が増えて来たな。
いくら単価が高いからって、『痴人の愛』ばかり目立たせるのはどうかと思うな。
959 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 14:02:21
逝く直前の志賀直哉が、村上春樹の『風の歌を聴け』についての
評論を書いているんだけど、面白過ぎ。
当時はやっぱり異端児扱いだったんだね。
今じゃ一番の売れっ子なのに。
960 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 14:06:45
スレ違い。
一応調べたが春樹の処女作は志賀直哉が死んでから8年後にかかれた
>>961 横レスだが、志賀直哉が死んだのは村上の処女作が発表された年。
志賀直哉の評論は全集に入ってるよ。
あ、因みに渡辺淳一先生と宇能鴻一郎先生もO型だそうです。
エロ作家とは言え金儲けの上手い先生達ばかりですねえw
谷崎って作家というより陶芸家みたいな感じがするんですよね。
つまり自分が好きなように陶器を磨いて愛でるけど時期が来たら
何の拘りもなく壊しちゃうというね。
965 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 17:07:32
>>964 お前馬鹿だろ?
陶芸家にあれだけの文才あるわけないだろ。
966 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 17:17:15
それよりヘルニア痛いぜ
967 :
香良洲:2006/01/05(木) 17:31:34
早めに医者に診てもらった方がいいぞ。
悪化して体にメスを入れると、一生鈍痛に悩まされることになる。
965はどうやら物の例えという事も理解出来ない低能らしいですなあw
陶芸家が自分の作品に対峙する姿勢と谷崎の創作活動は似ているって
言いたかっただけなんですね。こういうバカが文学を語るなんて笑止
ですなw
>>965のボケを理解できなくって谷崎の粋が分かるのか?
970 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 21:56:46
O型作家は文章がしょっぱいな。
971 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 22:26:55
谷崎の変態小説を読んだ後では川端が全然可愛く見えて来る。
川端の小説は至って健全だけれど、谷崎のは死臭が漂っていて息苦しくなる。
老人日記なんか特にヤバ過ぎ。
今日近所の本屋で『武州公秘話』を注文して来た。
一週間後くらいに届くらしい。待ち遠しいなあ・・。
それにしても雪、良く降るねえ。通算積雪2メートルだって。
973 :
吾輩は名無しである:2006/01/06(金) 00:46:19
>>971 逆じゃないの
日本を代表するド変態作家、って言ったら、川端でしょ
974 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 09:26:43
>>973 君は何にも分かっていない
それといい加減にそのHNは止めたまえ
川端三島谷崎安部大江という日本の5大変態文学者はとりあえず
よしとしてたぶん史上最大の変態は綿谷サリーちゃんじゃないですか?
他の人はちゃんと性癖も書くし。綿谷サリーさんは毎回変化(へんげ)して
まるで自由自在の境地じゃないでしょうか。3作しかないから知らないけど。
まあ今まで僕が読んだことのある最大の変態小説は『国境の西、太陽の東』です。
あれは焚書もんじゃないのかな。
言論の自由と青年倫理検閲機関ギリギリの作品だと思ったんだけど。
どっかの国の首相かなんかがあんな変態作家、と揶揄したらしいじゃないですか。
サッチャーさんですか?違うかな。どっちでもいいけど。どうせ海外だし。
性という主題と真摯に向き合う姿勢は尊敬できるんじゃないですか?
それをどう文学化するのかが焦点で、別に性癖自体は非難に値しないでしょ。
人それぞれ、人生それぞれ津軽海峡冬景色じゃないですか。知らんけど。
けど性を書くだけでいいんなら殆ど誰でもできますからね。
だって誰もに性はあるから。もちろん「sex」という意味で、ですよ。
そこにどういう美的感慨を持ち込むか、いつも戦っているのが純文作家でしょ。
谷崎さんは『痴人の愛』を書いた方ですか?
素敵じゃないですか、そういう性癖。昔、
NHKで白黒で三島さんインタビュー受けてるのお見掛けしました。
おじいちゃんなのにすごいリビドーで誉められて叱るべきだったのではないですか。
そういうのが良かったんじゃないですか。ノーベル賞取ったら自殺するなんて、
ヘミングウェイじゃあるまじきwww
ちょっとカッコつけ過ぎたかな。おじいちゃん。
取り敢えず絶対確実に言えるのは鈴木大介クンがどうしようもない
暇人で且つバカだって事だなw
アンタ仕事でもしたら?
>大介
お前、最近いろんなスレを汚染しすぎ。冬休みで暇なんだろうけど。
その持て余した時間を使って、『痴人の愛』でも読め。
それからレスしてくれ
980 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 13:21:11
>>979 どうして痴人の愛なんだ?
春琴抄だろうが。
昨日の夜から今朝にかけて鈴木が発作を起こしたらしい。
もうすぐこのスレも終わるな。
最初はまあ良かったけど終盤に血液型談義等くだらねえ内容に
なったのは残念だな。
鈴木みたいな低能が蔓延りだしたのも残念だし・・・・。
谷崎スレはもう立てるなよな。三島じゃあるまいし延々と続けたって
意味はねえんだからよ。
983 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 00:12:32
↑何プリプリ怒ってるの
985 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/07(土) 03:41:01
歌舞伎の「盲目物語」を観てきました。
「あ〜、潤一郎の世界だなあ。」と感心した。
勘三郎と玉三郎って人気者の競演だった。
男だけの歌舞伎の世界の方が潤一郎の
世界を表現するのに合ってるように思った。
sage
sage
こんにちは
「日本文学の革命」という文学運動をやっている関場というものです
(「日本文学の革命」というホームページを出してます。「日本文学の革命」で検索すれば一発で出てきますので、見てください)
さて 谷崎について書こうと思ったら もう終わりか
みなさん 「日本文学の革命」をよろしく
日本文学を復活させますよ!
このスレ、もう誰も読まないだろうから書いちゃうけど、
谷崎って本当はマゾじゃないよね。
つくってるよ、あれ。
実際女を幸せにするいい男なんだと思う。家庭内ホストタイプ?
ふーん、なんでマゾじゃないって思うの?
あと新スレでやろうぜ。