422 :
吾輩は名無しである:2008/12/06(土) 11:41:23
太宰の幼児性には気がついていただろうから、「はいはい」と井伏は日頃、
適当にあしらっていたんではないかな
423 :
吾輩は名無しである:2008/12/14(日) 00:56:56
井伏がガンダム好きって本当?
424 :
吾輩は名無しである:2008/12/14(日) 01:34:55
俺が山椒魚だ
425 :
吾輩は名無しである:2008/12/21(日) 15:35:10
井伏邸、庭木をきれいに手入れされておりました
426 :
多甚古さん:2009/01/21(水) 20:38:12
多甚古村は徳島の駐在さんの日記をほとんどそのまま出版、トラブルがあったと
と徳島の地元紙に出ていた
427 :
源爺の想い出:2009/01/30(金) 22:05:51
もうかれこれふた昔も前のことになる。源爺とあだ名された現代国語の先生の授業で井伏鱒二の作品を扱
われたことがあった。大学進学率も学年の半分にも満たない学校ということもあって、作品の段落構成や接
続語の落としどころなどの説明は一切なかった。けれども、余談に走りすぎた先生の授業はいつも魅力があ
って、今は高校教師となったクリスチャンのかつての同級生はこの先生の影響を多分に受けていた。「今日
の源爺の授業のあのところ、どういう意味だったのかなあ・・・」とよく自問をしていたのを思い出す。
井伏鱒二の『黒い雨』。これは確かに凄い作品だ。源爺から指定の文庫本をいやいや読まされたが、今で
はそれが有難いと思う。その源爺も2年くらい前に亡くなってしまった。歳月の早さを感じるが、同級生の
彼の落胆は想像も出来ない。ただ、源爺の古典の授業を受ける機会がなかったので、あだ名の元となった源
氏物語の解説を聞けなかったのはとても残念だ。
428 :
吾輩は名無しである:2009/02/11(水) 14:31:13
誰が岸辺一徳やねん
>>428 読み直してみたけど、そう思えたな。
蛙の最後の「もう怒っては居ないんだ」は、
2年間の幽閉に対する無力感と空腹のために、
一種の諦めと感情鈍磨が生じて
怒る元気までなくしてしまっただけじゃないの?
でもって、それは、山椒魚には、監禁して征服したという勝利感よりも、
相手にされなかったという空虚感をもたらしたのではないか。
あとは、誘拐犯と被害者が奇妙に感情結合するストックホルム症候群とか、
幽閉された蛙自身の二年間の自己正当化とか。
どの要素が何%の割合で含まれてるかは、蛙本人にしかわからんことだけど。
山椒魚は賭のパクリ。
オチと構成と文体と描写と人物が違うだけ。
そ、それだけ違ったら・・・
433 :
吾輩は名無しである:2009/02/21(土) 01:25:47
井伏さんに初めて触れたのは『ドリトル先生アフリカ行き』でした。
最近それを知って感動した。
井伏さんって文学論とかそういう類の文章は書かれている?
筑摩書房の全14巻の全集にはやはり収録されていなかったし、全作品集の方は、うちの地方の図書館には三巻までしか置いていない。
初期のものがいくつかあるのはわかるけれど、晩年には書かれていないのかな?
435 :
吾輩も名無しである:2009/03/25(水) 22:51:23
後になるほど文学概論的なものはないようですね。
個々に対しては推薦文等に書いているようですが。
井川権二
清水宏監督の「簪」の原作「四つの湯漕」はどこに収録されていますか?
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} し !)
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盗作記念日
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/-@-@―!|
} し !)
l / ーヾ / (こいつ、張りとばしてやらうか)
> ィ
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443 :
吾輩は名無しである:2009/09/13(日) 20:50:09
大学卒論のテーマが「山椒魚」だった、との話を何かネット上だったかで見た事あったが
文庫本10数ページ程度の短編について、恐らく数百ページ?の卒論なんて、どんな書く材料が
あるんだろう。。。 釣りでも何でもなく、もし機会があったらぜひそんな卒論読んでみたいな。
444 :
吾輩は名無しである:2009/09/19(土) 06:02:38
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─( ゚ ∀ ゚ )< いんせきいんせき!
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚)< いんせきいんせきいんせき!
いんせき〜〜〜〜! >( ゚∀゚ )/ | / \__________
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 ̄ / /
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色々と漁ってみても結局は井伏さんに戻ってしまう
447 :
吾輩は名無しである:2010/02/12(金) 04:54:03
良スレだね
448 :
吾輩は名無しである:2010/03/07(日) 01:47:35
黒い雨は重松日記のコピー
山椒魚は賢明なスナムグリのコピー
ジョン万次郎は中浜万次郎のコピー
厄除け詩集は臼挽歌のコピー
太宰も手伝った青ヶ島大慨記は八丈実記のコピー
井伏氏は悪人です
>>405 井伏さんは悪人です
と遺書に書いて死んだ後輩の葬儀出すとは
井伏も出来た人間だ
文学界に井伏みたいな常識人も必要だね
太宰をプロデュースした井伏だろうね
井伏鱒二最高
あの時代クオリティ高かったんだな
志賀直哉の事
井伏鱒二好きだったんだな
でも、志賀直哉はおもしろくないな〜
あの頃の作家は志賀直哉を崇拝してる人は珍しくない。
岩波の短編集を読んで心から感動した。
人の心のこんな繊細な一瞬を切り取って言葉にすることができる人がいるのかと。
これが芸術だと思った。
盗作云々を割り引いても残る何かを有り余るほど持ってる作家だと思う。
本当にすごいと思う。
454 :
吾輩は名無しである:2010/05/05(水) 05:45:15
勧君金屈巵
満酌不須辞
花発多風雨
人生足別離
コノサカヅキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトヘモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ
サラバアケマシヨ此盃デ
テフトオ請ヨ御辞儀ハ無用
花ガ咲テモ雨風ニチル
人ノ別レモ此ココロ
自分は盗作とは思わない。
455 :
吾輩は名無しである:2010/05/05(水) 09:01:33
「珍品堂主人」のユーモアと太宰の何とか草子のユーモアはある意味、
対極的だよな。
井伏の腹芸は太宰には出来なかったw
あくまで二人を比較した場合に限ってだが、他人を騙すことにおいて、
井伏はどちらかといえば、騙す立場に立っており、太宰は騙される者に
同情的だったとは言えるかな?
456 :
(o^v^o)鈴木雄介 ◆m0yPyqc5MQ :2010/05/14(金) 16:23:16
「井伏さんは悪人です」って書き残した太宰の方が悪人です
457 :
吾輩は名無しである:2010/05/16(日) 09:22:05
太宰には「悪人」の意味が分かってなかったんじゃないか?
少なくとも、太宰の「悪人」には情感があり過ぎると思うんだなw
太宰の何とか草子では、カチカチ山の兎が狸親爺をいじめていたが。
オリジナルの口承文芸にあった素朴な「悪」が太宰の近代的解釈で
薄まってるんだよな。
458 :
(o^v^o)鈴木雄介 ◆m0yPyqc5MQ :2010/05/16(日) 12:48:20
でもさ、太宰って人殺しじゃん。しかも芸者殺した事を一切恥じてないでしょ。極悪だよ。
459 :
吾輩は名無しである:2010/05/16(日) 13:34:35
太宰は西鶴を研究するより、近松を研究した方が良かったかも。
西鶴は向いてなかった。『新釈諸国噺』じゃ、西鶴にはまったく
歯が立たない。談志が新釈諸国噺を激賞してたけど、落語家は大体、
文学が分からないw
460 :
吾輩は名無しである:2010/06/08(火) 08:11:20
「山椒魚」ってなにを云わんとしているの?
むか〜し学校の教科書に載っていたうろ覚えの授業では、
「自分の殻に閉じこもってばかりいて、
頭でっかちの思考から抜けられなくなった人間の擬人化」って習ったよ
いまはどんな解釈?
当時、「ひきこもり」って言葉もなかったから
いまでいうそういった感じの人なのかと思っていたんだけど
461 :
吾輩は名無しである:2010/06/30(水) 00:10:04
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} し !)
l / ーヾ / (坊やだからさ)
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>>461 病気か?
本田下げて攻めてりゃ延長も大丈夫だ
予定通りPKに賭けろw
あ、あぶね
井伏さんの作品は教科書で読んだのが最初だけど、
代表作を色々読んだのは自宅の居間の戸棚に
飾りで入っていた日本文学全集を読み始めた時だ。
それ以外本を買って読んだりはしてないと思う。
さて二年か三年前の冬に図書館から自選全集を
片っ端から借りてきて読んだ。
既に読んだ小説はたいてい飛ばすつもりでいたが、結局全部読んだ。
でも一番読み直したかったふたつ、波高島の流人の話と
野辺地生まれの男の話は入ってなかった。
あれは気に入らなかった作品は入れなかったり
収録作品もずいぶん手を入れたものだったんだね。
そういうのを「全集」っておかしかないか?
今「尊魚堂主人」という追悼文集を読んでる。
そこで目についた作品を図書館のサイトで検索して
自選全集以外の収録本を選んで借りて読むつもり。
昔はナンセンス作家と言われ、雑誌社から「ナンセンス十枚」とかいって
注文が来たそうだが、どういう作品がそれに当たるんだろう。
もちろんそういうのは「選集」はもとより
代表作を選んだ著作集にも入ってないだろうな。
すまんが「小沼丹」のしたの名前はなんて読むの?
冬の夜 いやです だめです いけません
469 :
吾輩は名無しである:2010/08/30(月) 17:56:38
「井伏さんは悪人です」という言葉は
太宰の逆説的な師に対する感謝の言葉でないかと最近思えるようになった
先の見えない太宰に小説の作法を教えたし、婚約相手まで見つけたわけだし
それに、こんな捻くれた感謝は、太宰の人生観・性格を考慮すれば十分ありえると思う
470 :
吾輩は名無しである:2010/08/31(火) 02:41:40
猪瀬のあれは酷いね。
>>469 精神病院に放りこまれた時の事を思い出したのだろう
敬愛する先輩によって廃人の烙印を押された、という悲しみが
死の直前まで離れなかったわけだ
しかしそれは悲しみであって憎しみではない
甘えなのである
肉親との精神的な結びつきをとうとう持ちえなかった太宰が
その死に際して唯一甘えられたのが“師”井伏鱒二なのである
そんな太宰の遺体を「臭くて臭くて」と後述しながらも
無言で担いだのも“師”井伏鱒二なのである