俺の大学の図書館ドストエフスキー未読多すぎワロタ
890 :
イタリア研究会:2007/01/23(火) 00:28:24
悲しい時代の流れですね。でもまだまだ、どんな小さな本屋にも大概置いてあるのが
救いですよ。他の外国人作家の本は、ほぼ消えてしまってるし。
891 :
吾輩は名無しである:2007/01/23(火) 00:37:00
でもこの作品ほど長ったらしい古典で読み応えのある本って
無いんじゃね?
892 :
吾輩は名無しである:2007/01/23(火) 00:45:47
戦争と平和があるんじゃね?
俺、トルストイは未読だけどw
その2作品をほぼ同時期に、それぞれ2週間ぐらいで読了しました。
どっちも凄く印象に残ってるんですけど、カラマーゾフはやはり、細部のストーリーが
ぼけてしまいましたね。一回だけだと。それでも、個人的にはカラマーゾフの方が
強烈なインパクトを受けました。読み応えって意味では、カラマーゾフの方があると
思いますよ。
894 :
吾輩は名無しである:2007/01/23(火) 02:28:52
うんこ
>>846 >新潮改版は字が大きくなっただけですか?
違和感があった。。。
おれも違和感あった。
昔読んだ雰囲気と、何か違うと思ったけど、古いのは処分しちゃってるから比較できない。
897 :
吾輩は名無しである:2007/01/23(火) 15:24:25
898 :
吾輩は名無しである:2007/01/23(火) 19:01:41
読了。どいつもこいつも、人格障害者にしか思えなかった
境界性人格障害の特徴
・ 自分の生き方がわからない。
・ 現実を理解する能力が貧弱。
・ いつも場違いな所にいるように感ずる。
・ 自分のすべてを受け入れてもらいたいと望んでいる。
・ 感情の移り変わりが早く人間関係が不安定。
・ 愛し方が不十分であるという理由で相手を責めたてる。
・ 仕事に不満を持ちやすく転職を繰り返す。
・ 一見、周囲にうまく適応して見えることもある。
・ 自分と他人との境界があいまい。
・ 他人への評価が極端から極端へと揺れ動く。
・ 人生の価値観や目標が突然変わったりする。
・ キレやすい。
・ 二者関係にしがみつく。
・ 自殺未遂を繰り返す。
・ アル中、浪費癖、過食、淫乱、ギャンブル狂、暴走行為、薬物中毒
自己愛人格障害の特徴
・御都合主義的な白昼夢に耽る。
・自分のことにしか関心がない。
・高慢で横柄な態度。
・特別な人間であると思っている。
・自分は特別な人間にしか理解されないと思っている。
・冷淡で、他人を利用しようとする。
・批判に対して過剰に反応する。
・虚栄心から、嘘をつきやすい。
・有名人の追っかけ。
・宗教の熱烈な信者。
899 :
吾輩は名無しである:2007/01/24(水) 15:18:29
みなさん何回読みましたか?
僕は八回目だけど新たな発見がまだある。
他の小説ではこうはいかない。
ウィトゲンシュタインは五十回以上!
900 :
吾輩は名無しである:2007/01/24(水) 15:39:20
↑ 暇人なんだな。
901 :
吾輩は名無しである:2007/01/24(水) 16:06:02
まだ3回目。
一生読み返せそうな勢い。
ウィトゲンシュタインのような天才哲学者が50回も読んだんだから、何度読み返しても
新たな発見があるでしょうね。
>>893 おいらも長編では最短記録で読み終えた。
ついスピードにのって爆走してしまうから、ゆっくり読むことを覚えないとなあ。
と思いつつ、また周りの状況さえ見えないくらいにぶっ飛ばしてしまう。
しかし、「カメヤマ新訳」は読み慣れるのに時間がかかった。
>>898 ふむ。でもちょっと違いますね。ドスト氏の人物たちは病んでる人物でも、そういう点には
まるで当てはまらないでしょう。考えてみたのですが、そのうち当てはまりそうなの、
ほとんどないですよ。
>>903 入りこむとすごいペースで読めますよね。「戦争と平和」の場合、「論文」の部分が邪魔
なんですけど、カラマーゾフは何の障害もなくすらすら読めます。裁判の部分はちょっと
疲れましたけど。
俺は2週間でようやく1部が終わった…
亀山訳ならもっと早く読めそうだけど全部出てないもんなぁ
二部面白いよ二部 いや、まじで。
一部を読めたなら、あとは速いぜええ〜
原訳で読んでるの?
907 :
sm:2007/01/25(木) 00:21:59
ゾシマ臨終のくだり、大審問官、最後の裁判をそれぞれボリュームダウンしたらおもしろくなると思うな。
908 :
吾輩は名無しである:2007/01/25(木) 12:05:12
ダメダメ
ボリュームカットなんて・・・・
あれを足しても引いてもいけない
ゾシマなんてカットして良いと思うよ
ゾシマの部分より裁判の方がちょっと疲れた気がするけど、どっちもこの面白い小説の
中では、眠くなる部分ですよね。
反逆〜大審問官は逆にボリュームアップしてほしいぐらいですよ。
ゾシマ不在→アリョーシャもイワンに傾倒→最後二人で発狂→ミーチャ無期懲役
→「ウラー!カラマーゾフ」削除
なんか変だ てか読みたくないなあ
912 :
吾輩は名無しである:2007/01/25(木) 23:54:13
>>907 じゃあそこ斜め読みしてみる。
というか大審問官イミフだったんだよね。
なんでキリストはキスして終わるのかとか
キリストはなんで現世に現れる必要がないのかとか
アリョーシャがイワンにキスして「盗作だ!」って言ったのにはワロタ
大審問官の論点は3つだと思います。
1、人間には自由は重過ぎる。だから、人間の自由を奪ってこそ、真の調和が達成できる。
多くの羊のような人間たちはただ与えられる仕事と楽しみの中で生き、選ばれた人間
が、その分様々な苦労を引き受ける(ラスコーリニコフの英雄論と、シガリョフ主義の
発展系ですね)。キリストは悪魔に奇跡を見せて、人間をひざまずかせるべきだった。
キリストは人間に信仰するかしないかの自由を与えた。しかし、その自由は人間には
重すぎた。キリストは人間を過大評価していた。
2、今さら現れるのは、過去キリストを信じきれずに死んでいった人間たちとの間で、不公平
を生む。キリストを見た人たちとその子供の世代、孫の世代はいい。キリストの記憶が
あるから。しかし、その記憶が薄れ、キリストを信じきれずに死んでいった人間が責めら
れるのか?そこにあるのはとんでもない不公平だ。
3、今まさに、自由を取り上げてこそ達成できる「逆ユートピア」(社会主義のユートピアと
ちょうど逆の発送)が成立しつつあるのに、大昔に人間に抱えきれない自由を与えた
キリストがきて、その事業の成立を邪魔するのは許されない。人間にとっては、キリスト
が現れない方が幸福なのだ。自由を取り上げることでしか人間は幸福になれないの
だから。
模範的で解説書のようなお答え乙
でもあなた真面目でかわいいなあ
キリストのキスについては、ドスト氏の信念がそこに表れているような気がします。
そもそも、反理性を「地下室の手記」で掲げたドスト氏ですから、上記のような自分で
構築した理論にすら、理性の落とし穴を感じていたはずです。
キリストのキスは、それ自体、理論的には説明できない行為ですけど、理論に対して
キスで返したその行為に、理性や理論を超えたものの価値を表現したのではないかと。
ドスト氏の思考は非常にイギリス的ですよね。保守主義の開祖エドマンド・バークや
経験主義者フランシス・ベーコンと強い親近性を持ってると思います。
フランス的な合理主義や理性を嫌っているところも、同じですし。
917 :
吾輩は名無しである:2007/01/27(土) 02:07:26
914さん、ありがとうございます。
何で自由を与えたかということと
キリストはどこまでの能力(治癒や予言など含め)を持っているのか
この2点がわかれば大体わかりそうです。
916さんのは、ひとつの説明としては理解できます。
キスに理論はありませんものね。(あるとすれば戦略的セックスだ。)
918 :
吾輩は名無しである:2007/01/27(土) 13:10:31
でもドストエフスキーは
イギリスの作家にはあまり評判が良くないみたいだけど
どうしてかな?
イギリスの思想家とは思想的に共通してる部分が多いですけど、作家とはそうでも
ないでしょうね。
まず、ジョゼフ・コンラッドのドスト氏嫌いが有名ですが、彼の場合、ドスト氏からの影響
が隠しきれてないですよ。「西欧人の目に」は読みましたが、ドスト氏の矮小なコピーの
ような作品です。似てることを指摘されたら激怒したらしいですが、コンラッドはその程度
の作家なのでしょう。
イギリスの作家でドスト氏と比較し得るのはディケンズだけだと思いますが、ディケンズは
ドスト氏を知らなかったのではないでしょうか?
少なくともモームは『読書案内』でカラマをべた褒めしてるけどね。
>>917 大審問官=奇跡・神秘・権威を駆使して人間を騙し続ける
キリスト=奇跡・神秘・権威を否定して、愛のみを語った
キリストの最後のキスは、愛(赦し)の表れなんだろう。
キリストの名において、人間を踏み外させる行為をしている大審問官に対しても、愛(赦し)を与えた。
922 :
吾輩は名無しである:2007/01/27(土) 20:28:26
ドストエフスキーよりも
ディケンズの方が古いだろ
ドストエフスキーはディケンズが好きみたいだったけど
ディケンズはドストを知らなかったと思う
ミーチャとグルーシェニカのこれみよがしなバカップルぶりが鼻についた
『プラネテス』のロックスミスじゃないが、
「愛なんて簡単に口にするんじゃねえ!」なんてね
だって、やつら、
セカチューかディープラブ(両方読んだことないけど)並に軽薄に酔い痴れてるんだもん
純文学の登場人物なら、もっと奥ゆかしく愛し合ってくれと小一時間…
925 :
吾輩は名無しである:2007/01/27(土) 23:39:27
でもさ、親子で一人の女性を取り合うというのも
ある意味ディープだけどね・・・
現実にはどれくらいこんなケースがあるのかな?
926 :
吾輩は名無しである:2007/01/27(土) 23:45:52
>>925 若い継母と息子ができちゃうとか
AVの見過ぎです
927 :
吾輩は名無しである:2007/01/29(月) 05:18:33
ロシア文学は宗教が絡みすぎ、よってクソ。
宮本輝は創価、よってクソ。
宗教は仏教以外認めない、と言っているオレもクソ。
終わり。
宗教は人間の自意識、生き方、色々な面に深く関わってくるもの。避けては通れない
でしょう。それに対する考察はロシアが一番深かったと思います。
さ・よ・な・ら・さっ グッバイ マイシスター
930 :
吾輩は名無しである:2007/01/30(火) 19:52:48
ロシア正教会はグノーシス主義的教義性が強いゆえに近代を享受出来なかった。
931 :
吾輩は名無しである:2007/02/08(木) 09:06:24
亀山新訳3巻が今日出たぞ!
おお!早速買ってこよう!サンクス
933 :
吾輩は名無しである:2007/02/08(木) 19:04:19
明日、買いに行くか。
でも、四巻がでるのはかなり後なんだろうな。。
934 :
吾輩は名無しである:2007/02/08(木) 21:28:31
3巻ばっちり買いました!
ところでちょっとよくわからないんだけど、
ときどき「まさにロシア的だね」とかって言葉が出てくるじゃない?
「ロシア的」ってどういう感じなんだろう?
知ってたら教えて。
935 :
吾輩は名無しである:2007/02/09(金) 02:04:42
ボルシチってこと
936 :
吾輩は名無しである:2007/02/09(金) 06:57:45
いろんな作品でドスト自身が言及しているじゃないか>ロシア的
ドストを読んでいけば、自然に気付くというか、言及している部分に出くわすよ。
937 :
934:2007/02/09(金) 08:04:27
自分で漠然と感じているのは、ドミートリーみたいな感じのことなのかな、って思っています。
スメルジャコフがこのロシアじゅうにいるキリスト教を信じるもののなかに
一人かふたりだけが山が動かせるとして・・・みたいなことをいうと
「じゃあ一人かふたりはいるんだな!?」ってフョードルが言いますよね。
それがまさにロシア的だっていうことでも感じたんだけれども、
「多くの野蛮で粗雑な物の中に存在する一片の真実・信実」っていう感じかなと。
全然違います?
ほんっと漠然としていて。
938 :
吾輩は名無しである:
俺流の解釈だと英仏、あるいはカトリックに対するロシアだと思うな。