読了報告スレッド♪3冊目

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211美香 ◆FE5qBZxQnw
「グリークス」(ジョン・バートン&ケネス・カヴァンダー/吉田美枝訳/劇書房)

→戯曲。イギリス産。いや、ギリシア産というべきか。
というのも、この戯曲はギリシア劇を10本くっつけたものだから。
まともに上演しようとすると9時間かかるという(わたしは6時間半で読んだ)。
さて、われわれがギリシア劇を読もうとする際に障害となるものがいくつかある。
劇のスムーズな進行をさまたげる訳注、
現代では意味不明のコロス(ギリシア劇固有の合唱隊)の叫び、
何より迷惑なのが、学問的には正しいのだろうけど、どこかおかしな日本語。
それらをぜんぶ取っ払ったのがこの「グリークス」なのである。
目くじらを立て抗議する学者連中はさておき、
ギリシア劇は果たしてエンターテイメントになるのか。
わたしの答え。なる。
「グリークス」製作過程で削られたものにはわたしもNO。
残したものこそギリシア劇で愛すべき部分だと諸手を上げて賛成したい。
あなたの答えは? どちらを選択する? 正しさか面白さか。