読了報告スレッド♪3冊目

このエントリーをはてなブックマークに追加
1吾輩は名無しである
ひたすら読了した本を書き込むスレ。
読んだ本の報告はなるべく詳しく(訳者・出版社等)
簡単な感想などあったら尚良し。
新スレになったことだし、あなたもはじめてみてはいかが?

あと雑談はほどほどに楽しむ。
長くなりそうなら雑談スレや作家別スレに移行して。

前前スレ↓「読了報告スレッド」
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1058920850/
http://shibuya.cool.ne.jp/mike_cat/2ch/lit/reading_log1.shtml(ミラーサイト)

幻の前スレ↓「読了報告スレッド♪2冊目」
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1088812445/
http://shibuya.cool.ne.jp/mike_cat/2ch/lit/reading_log2.shtml(ミラーサイト1)
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0407/20/1088812445.html(ミラーサイト2)
2うさぎ会長:04/07/20 11:33
赤毛のアン 泣きました
アンの青春 泣きませんでした
これからアンの愛情 読みます
3美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/20 11:36
「星々の悲しみ」(宮本輝/文春文庫)*再読
「二十歳の火影」(宮本輝/講談社文庫)*再読
「命の器」(宮本輝/講談社文庫)*再読

→宮本輝氏こそ天才である。
現代小説を何か読む。たいがいの小説は底を察することがまあできる。
このくらいならわたしだって書ける、
とまで思ったらあまりにそれは傲慢というものでしょうが。
しかし宮本輝氏の小説はあまたある現代小説と根本から異なっている。
底が見えない深みがある。あるいはいくらハシゴをのぼっても、
とうていたどりつけない高みに氏の小説はある。
わたしごときがどれだけ人生経験をつもうが書けないものがそこに書かれているのである。
そうなるとひとりの作家志望者としてわたしは頭をかかえるしかない。
なんであんなすごい小説を宮本輝氏は書けるのだろうか。なぜわたしは書けないのか。
その秘密はどこにあるのかと宮本輝氏個人に興味を持つ。
すると宮本輝氏の裏側に2500年の歴史を持つ仏教が見えてくる。
仏法、日蓮、創価学会――。
宮本輝氏は作家になりたくて創価学会に入信したのではないという。
創価学会に入ってしばらくしてから、この教えを小説で広めたいと思ったとのこと。
共産党には共産主義の作家がいる、キリスト教もそう、なら創価学会からは自分が、と。
かなわないなと思う。わたしが作家になりたいと創価学会に入るのとはわけが違うのである。
宮本輝氏の小説には何か壮大なもの――宇宙的な広がりのある何ものかを信じている
ひとでなければ書けないものが描かれている。信じることから生じる力強さ。
一方で何ものをも信じることができないわたしがいる。書けないなわたしはと思う。まだ書けない。
4美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/20 12:19
「大乗仏教入門」(平川彰/レグルス文庫/第三文明社)
「教学の基礎 仏法理解のために」(創価学会教学部編/聖教新聞社)
「やさしい生命哲学」(聖教新聞教学解説部編/第三文明社)
「現代科学から仏法を見る なぜ祈りが叶うのか」(スタンレーオオニシ/第三文明社)

→ちょっと偉くないわたし? 見てよ、この読んだ本。
偉いとこはふたつ。ひとーつ、物語も娯楽性もまったくない無味乾燥な本を四冊読んだこと。
ふたーつ、ふつう知人から送りつけられる類の宗教本を自腹を切って買ったこと。
創価学会員って半端じゃなく多いらしい。
だから教義も簡単かと思っていたら、とんでもない。すんごい難しい。
「十界互具」、「一念三千」、「心身不二」、「願兼於業」――。
一週間くらいこんな言葉と格闘していたような気がする。
いまじゃそこらへんの学会員さんより詳しくなっているかもしれない(w
書きましょうか、「1分でわかる創価学会♪」。
さてさて、創価学会という宗教団体はとかく胡散臭げに見られおり、
学会員は毛虫か何かのように嫌われているらしいけど、どうしてどうして。
創価学会の教義自体はものすごく深くて中身がある。
たしかに宮本輝氏の創作の根源たるにふさわしい汲み尽くせないほどの深みがある。
古今東西どれだけの秀才が集まったらこんな深遠な哲学を構築できるのかと思うほど。
そんなに誉めるのならなぜおまえは入信しないのかって?
そこなんです。なんでわたしは入信しないんでしょう……。
嫌いなところがある。創価学会に入らないと不幸になるという教義。
ふーん、なら不幸でいいもんと開き直りたくなる。
いきがっているわけじゃない。心底から、あるいは地獄の底から、
不幸? いいよ、おいで、どんとこいと鼻で笑う自暴自棄で冷たいわたしがいる。
5吾輩は名無しである:04/07/20 12:32
美香さん、偉いですね。すごい読書家。
6美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/20 12:50
「熊野誌 第五十号記念別冊 特集 中上健次・現代小説の方法」
(熊野地方史研究会・新宮市立図書館・中上健次資料収集委員会)

→今から20年前に中上健次が東京堂書店でやった講演「現代小説作法」(四回連続)
のテープを文字に起こしたもの。いいでしょ、読みたいでしょ?
あの中上健次先生による「現代小説の書き方講座」ですぞ。
話し言葉だからすらすら読むことができた。でも難しいんだなぁやっぱ。
難しいというのか、うーん、作家ってほんと精神病患者と紙一重だと思った。
話すことが支離滅裂、飛びまくり、精神医学でいうところの「思考奔逸」。
二日酔いの話からいきなり小説の構造へ話が飛ぶ。
しかし中上本人の中ではどうやらつながっているらしいのだからすごい。
というか、あの顔と体で話すことに「わかりません」とは間違っても言えない(w
だけど中上はもう死んでいるし、ここはネットだからわたしは言う。
なに言ってんのかさっぱりわかりませんよ、中上せんせ〜い。
ところどころで「なるほど」とうなずくともう話は別のほうへ飛んでいる。

引用。
「文字を書くというのは、単に書くことが好きだからということじゃなくて、
うめく行為みたいなものとほとんどくっついている」(P28)
7美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/20 13:10
>>5
ありがとう、その言葉を待っていた、「偉い」と誉めてほしかった。

「ガンジス河でバタフライ」(たかのてるこ/幻冬舎文庫)
→インド旅行記。インドにもう一度行きたいな、でも行けない、
だから定期的にこういう旅行エッセイを読み、精神の安定を図るわたし。
こういう本にあーだ、こーだいうのは無粋。
旅行エッセイは文章も写真も内容もどーせどれも似たり寄ったりなんだから。
インド旅行の雰囲気が脳内で味わえればそれで良し。
だけど、この「たかのてるこ」さんはどんなお顔をしているのかとふと思った。
すごいんだこの女性。インド人に声をかけられてほいほい家までついていく。
もちろん男だよインド人は。何度も何度もついていく。
それでレイプされたりはしないんだから、ほんとたかのてるこって何者?
よほどのブスと自分を思っているのか、それともリアル天然ちゃんで、
たまたま人徳があって悪いインド人が寄ってこないようにできているのか。
わたしがインドを一人旅したときなんざ、それはそれは警戒したけどな。
インド人と見たら悪人と思えというくらい。
ちょうどこのたかのてること同じ大学三年生のときに行ったんだけど。
やたらインド人がからだを触ってくるのがいやだったな。なれなれしく。
よもやインド人の家までついていくなんて考えもしなかった。
まあ、類は友を呼ぶということか。
善人のたかのてるこの前にはふしぎと似たような人が集まり、わたしの前には――。
8吾輩は名無しである:04/07/20 13:18
美香サーン、インド人ですが。ワタクシ。
「良寛」の歌を読んでます。暑いので短くて良いですよ。
9うさぎ会長:04/07/20 14:18
美香サンって学会員だったんだ。。
サリンぶちまけないでね。
10タバスコ ◆ZBIi5OJ.UY :04/07/20 21:46
「まるごと図解 最新 XML がわかる」 池田実他 (技術評論社)

まあまあためになった。
基礎が説明されていて、わかりやすかった。
11美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/20 23:00
age
12吾輩は名無しである:04/07/20 23:12
無意味だと思うんだよね。
他人に教えたくない本の感想は書き込まないでしょ。
13吾輩は名無しである:04/07/20 23:17
コテしか報告しちゃいけないの?美香さん。
14うさぎ会長:04/07/20 23:52
他人に教えたい本を読んでいる人が書き込むんでしょ
「鬼無鬼島」
(堀田善衛/新潮社/初版1957年)
堀田善衛は組織と人間をテーマにして批評性の濃い作品をおおく残した。
国際的な場をモチーフに据えた「広場の孤独」は昭和27年に芥川賞を受賞。
この作品はその後の昭和33年に、土俗的社会においてその思想を深化させたものである。
主人公は長崎で迎えた敗戦を期に、自らの独自性を探求していく。
故郷の鬼無鬼島は古来より近親相姦が行われ、外部との接触を極端に避ける風習にあった。
そうした慣習の本源はいったいどこにあるのか。
薩摩半島南端を舞台に、歴史的背景を踏まえつつ物語は展開される。

P.188
故郷の島において土着信仰の長に主人公が詰め寄った際の、長の答え。
「俺(オイ)の考えじゃとな、神道も仏教も切支丹も、みなそれぞれ世の中の歪みと同じ歪みをもっとると。
凸と凹の関係じゃ。どっちが凸でどっちが凹かは言えんと。地の底にあるものは、みな歪んどると。
人間はみな歪んで生きとると……」
16吾輩は名無しである:04/07/21 00:12
>>14
ちがうよ。
「海鳴りの底から」
(堀田善衛/新潮社/初版1961年)
島原の乱の前夜を舞台に、外来信仰の土着化や知識人と戦争などの複数のテーマを注いだ、
一連の創作の集大成ともいえる作品。
実在の人物を主人公にして(天草四郎ではない)、歴史や政治、
風俗や家族などと言った様々な視点を開き、重厚な世界観をつくっている。
前作の鬼無鬼島の主人公が自然と肌を合わせているいわば野生児的な感性をもった
直線的人物であったのに対して、この作品の主人公は芸術家、絵師である。
知識人に語らせる事で、人びとの方向性、アイデンティティなどが、
より主観的な言葉によって語られる。
18美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/21 09:20
「風呂で読む 漂白詩人」(大星光史/世界思想社)*再読
→芭蕉、五行、良寛、一茶、井月、放哉、牧水、山頭火、以上8人を掲載。
この本ではじめて作品に接した俳人・歌人も少なくない。
五行と牧水はとりわけお気に入り。単体の句集がほしくなっている。
でもやっぱ俳句・短歌はお風呂で読むのがいちばんという気もする。
部屋でじっとにらめっこすると疲れそうだから。
お風呂でぽーっとしながら、一句読み、その意味をぼんやり考え味わう。
それは極楽の時間であります。
19美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/21 09:32
>>8
>「良寛」の歌を読んでます。暑いので短くて良いですよ。
良寛はわたしには少しオトナすぎるという感じがある。
こむつかしい。すっと入ってこない。ガキとバカにしてください。

>>9
学会員ではありません。

>>12
>無意味だと思うんだよね。
>他人に教えたくない本の感想は書き込まないでしょ。
意味がなくても人生は生きるに値するかもしれないと考えたことはありませんか?
なーんて、屁理屈はやめて、うーん、感想を書くことで「読んだ」という充足感が増す、
自分の頭の中が整理される、感想を書くという行為の中ではじめて一冊の本と向き合える、
そんな「意味」(メリット)があると思うのです。

>>13
>コテしか報告しちゃいけないの?美香さん。
名無しでもかまいません。だけど、あとで読み返すときにコテにしておいたほうがわかりやすい。
他の人(ギャラリー)もコテになっていると、その人の読書傾向がわかって楽しい。
コテにすると以上二点のメリットがあるかと。名無しでもぜんぜんOKですが。

>>14
>他人に教えたい本を読んでいる人が書き込むんでしょ
そういうわけではありません。

小山内劇場さま、お久しぶりでございます。
20吾輩は名無しである:04/07/21 21:27
>>19
>>12は「他人に教えたくない本」の感想は書き込まないでしょ。
という意味だろう。

それに答えたことにはなっていないが、美香は可愛いから許してやろう。
21美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/21 22:22
新スレ即死を避けたいので、みなさまなにとぞ読了報告をよろしくお願いします。

感想なんていいかげんなもののほうがかえって楽しいのです。

つまらん。泣いた。笑えた。

そんな一言のほうが長文レスより真実を伝えているのかもしれませんから。

>>20
>許してやろう。
ありがとうございます。
たしかに他人に教えたくない本というのは30冊に1冊くらいあります。
22吾輩は名無しである:04/07/21 23:24
読了スレのコテハンはどこも駄(ry
「秋水嶺」
(内村直也/白水社「内村直也戯曲集」収録/初版1966年)
岸田國士に教えを受けた著者の初期の作品をおさめている(生没、明治42年〜平成元年)。
「秋水嶺」は川端康成の推薦を受けて、第一回芥川賞の候補に挙げられた作品で、内村の出世作である。
会社の指令によって北朝鮮の鉱山に出向した主人公と、それに同行する経営者一族の青年を中心にして、青年期の心の機微を書いている。
>>19
スレッド管理ご苦労様です。
密かに宮本輝を読み返しています。
25なお美:04/07/22 04:25
「失楽園」 渡辺淳一 講談社文庫
先日初めて読みました。えへへ。
評判の悪い本だけど、私はそれほど駄目な小説だとは思わなかった。
「時」と「死」の結びつきのせいか、主人公の久木がどこにいても
時間を気にしているのが印象的。
あと、淳一先生のお好きな体位は側臥位のようです。

「失楽園」 ミルトン 岩波文庫
堅物のアダムに較べ、サタンの何と魅力的なことか。
ギリシア・ローマ文学の影響を受けた文体が、退屈な宗教書となるのを
防いでいます。
26美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/22 11:32
「インド怪人紀行」(ゲッツ板谷/角川文庫)
→またもやインド旅行記。なんでわたしこんなのばっか読んでいるんでしょう(w
でも旅行エッセイっておもしろくない? あることに気づいた。
「作者=出会う人・遭遇する事件」という法則があるに違いない。
作者が旅行中に出会う人というのは、ものの見事に作者自身を現わしているということ。
宮本輝が「命の器」というエッセイで書いていたことなんだけど、
どの人にもその人の「命の器」というものがあって、彼は彼女はその器の
似ている人としか出会わないという法則がこの広大な宇宙の神秘のひとつとして
あるのではないか。そう宮本輝は指摘していた。
たとえば、ついている人はなぜかついている人と関係していく。
意地悪な人はどうしてかおなじような性質をもつ人間とつるんでいく。
これを考え尽くすとひどく残酷な思想になるように思うのだけれども、
旅行中に出会う人というのもこの「命の器」が関係しているのではないか
という推測はわたしのオリジナルです。
前述の「たかのてるこ」さんは善人としかなぜか出会わないのにたいして、
わたしのまえには助平なインド人しか現れないというふしぎを解明する法則だと思う。
さて、この本の著者、ゲッツ板谷はどうか。どんな「命の器」を持っているのか。
そのまえに、やだね、ゲッツ板谷だって、恥ずかしい名前、色物じゃんだれが見たって。
と思いきや、このゲッツ板谷は見事天晴れというほかない職人的売文家だったのである。
売文業に誇りをもって、とにかく読みやすくおもしろい文章を書こうとしている。
テレビを見ながら読める文章を書くことのできる人はある意味で天才かもしれない。
文体はひたすら軽く。ガンジス河を見たところで文学者のように深刻ぶることはない。
「きったねえ河」、それで終わりである。著者は1964年生まれ。
ぎりぎりの笑いを取る。たとえば、駅にたむろするインド人の写真の下に、
「ホームに寝転ぶインド人。凶暴なシャチを放ちたくなった」と書くんだから。
結果、彼が出会う人・遭遇する事件もなんとも不可思議かつ豪快で笑えるのである。
だけど、インド人をいきなり殴るのはあまりにもかわいそうですよ。
27美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/22 11:41
なんでだろう。なんでか、書いているうちに長文になってしまう。
いちおう読みやすく書こうとはしています。許してやってください。

初心者板で質問したところ新スレの「即死」情報は非公開になっているらしい。
それと板によっても違うとのこと。
あるところでは24時間以内に30レスつかないとアウトで、
また別のところではそれとはちがった制限があるみたいで。
まあ、50くらいまでいったらさすがに大丈夫なような気もするんだけど。

わたしが建てるスレっていつも必ず粘着荒らしにストーカーされるんだけど、
最近はそれがいなくなったみたいで、
それがうっかり前スレを「即死」させてしまった理由です。
今回は気をつけます。
ふだんはあまり好まない雑談を率先してしているのもそのためです。お許しを。
28美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/22 11:54
>>23-24
>スレッド管理ご苦労様です。
いえ、そんな。
ハイペースな読了報告のご協力に感謝しています。

内村直也ですか。ほんと微妙なところをつきますね。
いぜんどこかの古本祭りで「内村直也名作集」を見つけたことがあります。
買おうか(読もうか)どうか、ほんと微妙なライン上にいる作家でした。
もちろん日本演劇史を語る上では避けられない劇作家ですが、
代表作もあまり知られていないし、どちらかというと文学ではなく演劇のほうだし……。
とわたしは買うのをやめてしまいましたが。
「ドラマトゥルギイ研究」という本を読んだことがあります。

ほんと堀田善衛といい、微妙な位置の作家を発掘しているなぁと驚きます。
みんな名前くらいは知っているけど、読んだことはないという。
ましてや2ちゃん文学板で単体でスレが建つことはないだろうという。
これから小山内劇場さまの読了報告がどういう流れになっていくのか楽しみです。
なんて、たまには馴れ合いレスを。目指せ30レス(w
29ガディワッツ ◆wCv9l5YJ26 :04/07/22 23:29
李 孝石(イ・ヒョソク) 薔薇が病む
 韓国作家の短編を読みました。夭折したんだね、この人。
オニール「鯨」の台詞を普段の会話で使う女優と、男二人の話。
(中島敦+安吾)/2って感じですかね。

これから一日一冊を目標にとりあえず記念パピコしときます。
30美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/23 07:51
前前スレ↓「読了報告スレッド」
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0407/22/1058920850.html(ミラーサイト2)
わたし張り切りすぎ????

>>29
よろしく。
へえ、ユージン・オニールって韓国にも伝わっていたんだね。驚き。
オニールはストリンドベリと並んでわたしの大好きな劇作家です。
「人にやさしい安全運転」
(監修:警察庁交通局/発行:全日本交通安全協会/初版1984年)
財団法人の全日本交通安全協会による、明るいくるま社会を実現する為の啓発本である。
まず、序説にはこうある。
「交通事故のない明るいくるま社会の実現は、私たち運転者一人ひとりの願いでもあります。
 そのためには、交通ルールを守ることはもちろんのこと、更に一歩進んで、先を読み、
打つ手を考えるといった読みの深い運転を常に心がけて運転することが大切ではないでしょうか。」
明るいくるま社会(原文のまま)の実現には事故をなくす事が不可欠である。
それはまた、私たちの願いでもあるのです。ではいったいどうすれば実現できるのか。
この冊子は、ひとつの方法として、読みの深い運転を心がければどうだろうかと書いている。
事故を予測すれば、事故を望まない限り、事故は起こらないのである。これは真に道理である。
以下、五つの章にわたって、主に運転の技術的なコツについて書かれているが、
実際的な、運転技術についてはともかく、ここでは第一章の「人にやさしい安全運転」について、
言及していきたい。
第一章の書きだしはこうである。
「くるま社会と言われる今日、私たちの日常生活の中で、車なしの生活など考える事ができません。」
ここで言う「私たち」とは全日本交通安全協会の職員であろうか。職務熱心な団体には違いありません。
P.14に興味深い記述がある。
「自己中心の心理・自分にとって都合の悪い交通ルールは、危険防止よりも取締りの為にあると
思うようになると、自己中心の心理が働いていると言えます。
自分の都合の悪い交通ルールを不合理だと決め付けるのは、自己中心の心理が働いているからです。」
ここでキーワードとなるのは、不意に現われた「取締り」という言葉である。
取締り。明るいくるま社会の実現には少なからず障害があり、そのうちの一つに、無知な市民が挙げられる。
彼らは自らの無理解を棚に上げ、都合の悪い交通ルールを「不合理である」と主張するのでしょう。
そこで、この警察庁交通局の代弁者、マタイである全日本交通安全協会はその件について、
「それは自己中心的な考えだ」とするのです。
明るいくるま社会の実現には、自己中心的な考えは放棄せねばならないのです。
この、全日本交通安全協会の主な事業は、安全運転の啓蒙活動であり、収入の90%以上を
その事業によって得ている。その総額は約45億円であり、その内、国からの補助金は0.5%である。

>>28
そう真面目に返されると、からかいたくなります。
33ガディワッツ ◆wCv9l5YJ26 :04/07/24 00:20
KAZUO ISHIGURO  わたしたちが孤児だった頃

海外で一番有名な日本人作家は誰だろうね。
もしかしたらこの人かもしれないな。
面白かったよ。
アキラという日本人が出てくるとやたら面白くなるな。
ラストも感動的だよ、ほろ苦い感じのね。
社会派の探偵譚です。

>>30

どういうわけか、戯曲は読んでも全然面白いと思えなくて……
オニールもストンリンドベリも未読なんです。
俺は享楽的な読者だからね。
だけど、美香さんがそんなに面白いというなら一つ二つよんでみるのもいいかな。
34美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/25 10:50
「道行く人たちと」(宮本輝/文春文庫)*再読
「メインテーマ」(宮本輝/文春文庫)*再読

→どちらも宮本輝の対談集。
対談相手は作家もあり、評論家もあり、映画監督もありと多様。
なんであれいろんな分野におけるひとかどの人物たちである。
なんなんでしょう、成功する人と、失敗する人の差というのは。
成功した落語家なんてすごいこと言うもん。ひとことで言えば自画自賛。
貧乏自慢からはじまり、自らが発見した成功方程式を喜色満面に語ること、語ること。
あーあ。わたしも成功したいな。どうすればいいのでしょう。
宮本輝は小説でよく「天分」とか「星まわり」という言葉を使う。
わたしの「星まわり」ってよほど悪いのかな。
どんな「天分」を与えられているのでしょうか。
なんか元気のない読了報告でごめんなさい。こんな日もあるさ。
35美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/25 11:14
>>32
>そう真面目に返されると、からかいたくなります。
がくっ。わたしも携帯電話の取扱説明書の読了報告でもしようかな。
あれ一度も読んだことがないから。
それとも「冷やし中華」の裏面に書かれた「作り方」を熟読しようか。

>>33
それはろくな戯曲を読んでいないから(断定!
あまりに有名だけどテネシー・ウィリアムズでも読めば戯曲観が変わること請け合い。
新潮文庫で黄色い表紙の、よく見かけるでしょ。

オニールとストリンドベリはほとんど絶版か品切れ。古本屋頼み。
オニールは現在ふつうに入手できる作品はゼロ。
ストリンドベリは下記↓で「死の舞踏」を入手できる。
http://www.honco.net/richiesta/books/010.html
戯曲は売れないから特殊な販売方法になっているみたい。
これ、わたしはおもしろかったけど、ひとに本をすすめるのは嫌いだから、うーん。

読んだ直後の感想↓
http://www.2ch2.net/bbs/test/read.cgi/mika/1087782724/71n
36美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/25 11:16
間違えた。

読んだ直後の感想はこっちだった↓
http://www.2ch2.net/bbs/test/read.cgi/mika/1087782724/70n
37吾輩は名無しである:04/07/25 16:45
「マクベス」(福田つねあり訳・新潮文庫)
再読。
大分前に読んだ時は何も感じなかったが、
凄いと思ったね。
何が凄いかって、

原文で読んでみたくなった。別の人の訳も読みたくなった。
舞台を見たくなった。(それも本場物)
それとシェイクスピアの他の史劇を読みたくなった。

これって凄いことだと思うぜ。
38ガディワッツ ◆wCv9l5YJ26 :04/07/25 21:49
アナ・クリスティ オニール 貴志哲雄訳

美香さんは正しかったかも……、食わず嫌いでいたことを後悔しますた。
あと、死の舞踏だのガラスの動物園だの、ああ荒野だのが机においてある。
それと死の舞踏ってハンチントン病のことじゃないよね? ちょっと心配(w
とりあえず、ケープ・タウン行きの船に乗船したつもりで次はマイケル・Kですが。
39ガディワッツ ◆wCv9l5YJ26 :04/07/25 22:23
ああ、書き忘れた>>35
勧めるのが嫌いだって言うから無理にお願いもできないけど、
俺は勧められるの好きだよ。自分一人だとどうしても傾向が
かたよるからね。

で、雑談になるとあれなので最期のほう10P程読み残していた
イワン・デニソビッチの一日 ソルジェニツィン 江川卓訳 読了。
ミーチャが出かけていったシベリアはこんな感じですか?
時代が違うか。
アリョーシカが敬虔なクリスチャンって役所なのに笑ったかな。
40白石昇 ◆T9hpXq3U/6 :04/07/25 23:22
07月24日 居酒屋          ゾラ/古賀照一訳 新潮文庫
41白石昇 ◆T9hpXq3U/6 :04/07/25 23:22
07月25日 銀の匙          中勘助 岩波文庫
42ガディワッツ ◆wCv9l5YJ26 :04/07/26 22:04
戯曲論 ストリンドベーリ 千田是也訳

1952年発行。手元に置いておきたいが残念なことにもう絶版だろうな。
シェイクスピア解釈に七割、ファウストに2割を割いてる。
なかなか面白い。霊感を与えてくれるし、イアン・マキューアンが言うところの
尊敬せずにはいられないような知恵というのもたっぷりとある。
シェイクスピアの項ではどういうわけかボルヘスの神曲論を思い起こしながら読んだ。
ファウスト解釈のところはお手上げでした。翻訳されてないドイツ語が一杯……
おれはイッヒ・リーベ・ディッヒしかしらんて。
あと個人的に面白かった部分
「想像によって生ずる幼稚な不完全な思考が、熟慮、研究、吟味に発展しつつある
現代に置いては演劇は宗教と同様、その享受に必要な諸条件を既に失った
瀕死の形式として、人々から見放されつつある」

マイケルKはいっつも50P読んでスタックしてしまう。ずっと積ん読だ……。
43吾輩は名無しである:04/07/26 22:06
>>33
お、その本面白いよね。映画化なるっていうけど、いつかなあ
44吾輩は名無しである:04/07/26 22:10
「ボクの音楽武者修行」小澤征爾

世界の小澤が二十六才のときに書いた留学日記。
文章はうまいとは言えないけれど、
クラシック好きな人には面白い本だと思う。
当時の小澤の興奮が伝わってきて、色々ものを食べながら読んでしまった。
音楽家の自伝とか読むと、こっちまでわくわくしてきて、
お菓子とか食べちゃうんだよね。
45ガディワッツ ◆wCv9l5YJ26 :04/07/26 22:15
>>43
そうそう、映画化予定らしいですね。おれっちも楽しみにしてます。
46吾輩は名無しである:04/07/26 22:26
>>44
小澤征爾は、それも良いけども、
武満徹との対談、大江健三郎との対談、面白いね。
クラシックファンでなくても楽しめる本。

>>45
「日の名残り」以上の作品になるか…な?<映画化

47ガディワッツ ◆wCv9l5YJ26 :04/07/28 00:24
マイケル・K クッツェー くぼたのぞみ訳

半年間積ん読にしておいてやっと読み終わった。
ノルマを課すのは良いな。飽きるまで続けます。
なんでラスコーリニコフが大地に口づけしたのか判ったかな。
クッツェーはドストエフスキーが好きらしいしね。
あと翻訳があんまり良くなかった。我の強い訳者なのかなぁ。
最期の解説もダスク・ランドに載っていた電話帳の話がそのまんまでてくるし、残念。

>>46

 映画の場合、あの話をどうやって2時間に収めるのかちょっと興味がありますね。
よく考えたらこんなことかいてても仕方ないな……やめたーっと。
49美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/28 08:18
「酒とつまみ 第5号」
→お酒の雑誌といえば、これでしょこれ。
「サントリー・クォータリー」の5倍はおもしろい。
理由はたぶんビンボーだから。
たしかにあっちはサントリーの広告もかねているから、
写真はいっぱいだし、著名作家に文章を書かせている。
一方、こっちはカラー写真なんてひとつもないし、書いているのは無名ライターばかり。
取材費というより自腹で飲んで報告していそうな感じ。
だけど、そのチープ感がたまらないんだなぁ。
限られた書店でしか売っていないけど、見つけたら買ってあげてください。

さてさて。
わたしだめなんだ。寝かさないと読了報告できない。
読み終わってすぐ読了報告スレに書くことなど皆無。
かならず一晩は寝かさないと発酵してこない。
ときには二晩、三晩かかることも。
区切りで読書しているせいだと思う。
この三冊はひとまとめ。そこから読了報告みたいな。
だからレスが遅くなって>>48のようにガディをいじけさせてしまう……。
50美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/28 08:30
>>48
>よく考えたらこんなことかいてても仕方ないな……やめたーっと。
そんなこと言わない。誰かが読んでいるから。自分も賢くなるから。

>>38
>アナ・クリスティ オニール 貴志哲雄訳
さては大学図書館だな。それ「オニール名作集」では?
単体でもでていたという情報はないから。
「オニール名作集」ずっと探しているけどいまだ見つからない。
あっても1万円を超しているとか。
ガディの借りたのが「名作集」だったら最後に入っている「夜への長い旅路」は必読!
これ、わたしのなかで戯曲ナンバー1かもしれないくらい好き。
>ああ荒野
それもわたしの探している本。大学図書館ってすごいね。どこの大学?
>死の舞踏ってハンチントン病のことじゃないよね?
ぐぐってみたけど、ぜんぜん関係ない。

>>42
>戯曲論 ストリンドベーリ 千田是也訳
あーあ。これわたし積ん読していて、そろそろ読もうと思っていたところ。
先を越されたみたいでかなり悔しい。
わかるかなこの悔しいっていう感情、うーん。

>>40
>07月24日 居酒屋
おめでとうございます♪
51マクベス:04/07/28 22:24
「風の又三郎」(他十八篇 岩波文庫)

ぼくは「風の又三郎」よりも「雪渡り」の方が面白かったでつ。
狐の幻灯会に兄妹が招待される話でつ。狐は人をだましません。
そしてお歌がとっても上手なんでつ。
「狐こんこん狐の子、……」
ぼくもみんなに歌を褒められまつ。今度学芸会で歌います。
みなさんも来てください。
だって狐の子の教わったんだから。
52美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/29 07:19
「五千回の生死」(宮本輝/新潮文庫)*再読
→近松門左衛門の有名なことばがある。
「芸といふものは実と虚との皮膜の間にあるもの也。
……虚にして虚にあらず、実にして実にあらず、この間に慰が有たもの也」。
宮本輝が作家として目指した境界はここにあるのではないかと思うのである。
虚にして虚にあらず、実にして実にあらず……。その間に感動がある。
その感動を与える以外に芸というものの存在理由はあるものか。
「五千回の生死」は短編小説集。
ここに収録されている「アルコール兄弟」は宮本輝が全集に入れるのを拒んだという逸話あり。
読んでみるとたしかに失敗作。なにを書いているのかさっぱりわからない。

「避暑地の猫」(宮本輝/講談社文庫)*再読
→宮本輝作品としては異色作。悪人しか出てこない小説を書こうとしたらしい。
この悪人路線は「避暑地の猫」一作でやめてしまったようだが、
これを発展させていったら宮本輝はドストエフスキーに比する作家になったのではないか。
解説でドストエフスキーとの比較がなされているからという理由だけではなく、
しんそこからそう思う。もったいなく思う。
天才にしか書けない小説である。
天才、と書いたが再読した今回は見えてきた裏の設計図があるのも事実。
創価学会の思想から、ある程度までは絵解きすることができる。
といっても、所詮「ある程度まで」。
そこから先は天才にしか見えない「光と闇」があるのだと畏怖するほかない。
53美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/29 07:59
「海岸列車(上・下)」(宮本輝/文春文庫)*再読
→ふと思った。タクシーが宮本輝の小説をダメにしたのではないか。
宮本輝はこれを書く数作前から、小説の質が哀しくなるほど落ちはじめた。
その原因はタクシーにあるのではないか。
登場人物がやたらタクシーに乗る。そのくらいなら歩け。電車を使え。
そう怒鳴りつけたくなるくらい小説内人物は頻繁にタクシーを利用する。
タクシー。安易な交通手段。
金を払っても楽をしたいがためにひとはタクシーに乗る。
宮本文学本来の魅力とは異質の(小説内)道具であるように思うのはわたしだけか。
「春の夢」で金のない哲也は陽子に会うため雨にぬれながら隣駅まで歩いた。
「青が散る」で二日酔いの燎平は夏子がいるホテルまでタクシーに乗らず歩いた。
「海岸列車」では歩くことをやめてタクシーに乗る――。

「海岸列車」上巻を読み始めてすぐ投げ出したくなった。
偶然を簡単に使いすぎるんだもん。そんなことあるわけないじゃん。
無理して読みつづけても、偶然の一致の連続。シンクロニシティ大安売り。
それとやめなさい輝パパ。創価学会思想の抜書きは。「因果倶時」とか失笑。
あと日蓮が二箇所、言及されているのも興ざめ。
やたら長いけどページ数を食っているのはグルメ自慢、日本の悪口、若者への説教。
この後に宮本輝が連綿と書きつづける長編小説の欠点(上記3点)、
その萌芽がすべてこの「海岸列車」にあるといっても過言ではあるまい。
54白石昇 ◆T9hpXq3U/6 :04/07/29 11:22
>>50美香 ◆FE5qBZxQnw 様
 ありがとうございます。一年二ヶ月のあいだ、楽しかったです。
55ガディワッツ ◆wCv9l5YJ26 :04/07/29 21:32
呪い テネシー・ウィリアムズ 訳・たくさんの人

短編集。戯曲だと思って借りてきたら違ったみたい。
基本的に性愛に纏わる話を集めてある感じです。
フロイト的な読み解き方ができそうだけどどうかな。
オニールの場合はピーター・エグリって人が心理学的読み方をしてたな。

>>50

美香氏の読了報告を待っていた。
ばれたか、図書館です。だけど大学図書館じゃなくて公共の図書館。
さすがだと思うのは、一編の題名を当てただけで
借りてきた本まで言い当てられたこと。
夜への長い旅はこれから読んでみます。


あ、あともう一個
ラジオ・アクティブ・ラブ 楠見朋彦 文学界6月号
時間の無駄だった。
56マクベス:04/08/01 08:38
「ホワイト・ホテル」(D・M・トマス  訳 出淵博 河出書房)
再読。(絶版、たぶん)

「白」をキーワードとした重層的な構造の中で、一ユダヤ人女性の現実と幻想、生と死が交錯する。

オペラ歌手であり、フロイトに治療を受けていた彼女は「ドンジョバンニ」によせて詩を書く。
彼女の幻想的な手記という形で、死と性に取り憑かれた人々の宿泊する「ホワイト・ホテル」での夢のようでもあり、
現実のようでもある出来事が、
時に意識的な技巧的な視点の移動で描き出される。

ナチによって殺害された彼女は、
終章ではユダヤ人の死者たちと一緒にイスラエルのキャンプに集っている。
>緑の草地と椰子の木と輝く水のオアシス
彼女はそこで母と会い、フロイトを見る。
ここでは、ほとんど白は出てこない。
それにもかかわらず、
「白い」光の中に悲しみの浮遊感が漂う。
57吾輩は名無しである:04/08/02 23:55
遠藤周作「深い河」新潮文庫
遠藤周作氏最後の大作のはずなのだが、あれま内容スカスカのお話しで
した。
ただ遠藤周作氏の創作活動において拘り続けた問題(というか性癖かな)
は満面に散りばめられていたね。
遠藤周作の人間観なり問題意識ってのは、どうしても小説じゃなければ表
現できないようなものではないような気がする。端的に社会評論・文芸評
論を書くほうがいいんじゃないかな。それでもかなり通俗的な人生訓話も
どきで終わるだろうが‥。
58吾輩は名無しである:04/08/04 19:55
遠藤周作「沈黙」新潮文庫
遠藤周作って本当に大衆レベルの道徳家だよね。
スペイン・ポルトガルが神の名においてインディアンを虐殺した話はしら
ないのか?日本でキリスト教を捨てた宣教師も元々は日本侵略作戦のため
のスパイだってことも知らないのだろうか?
いずれにせよこの作品が日本国内のキリスト教徒に読まれるのは一向にか
まわないが翻訳されて西欧人に都合のいいように解釈されれば困るよね。

もっとも遠藤周作は日本人がキリスト教を真にわかって信仰しているのか
という自分自身の不安感を原点にこの作品を描いたんだろうが、結局物語
りは世界宗教キリスト教がモチーフだからこそうまくまとまる。
もし、主人公が創価学会の勧誘員だったらどうか?日本共産党の赤旗集金
係だったらどうか?
世界宗教キリスト教というモチーフがあってこそはじめて沈黙というテー
ゼが成立し多くの人にその概念が共有されるのです。
59白石昇 ◆T9hpXq3U/6 :04/08/05 00:24
08月04日  聖刻1092A 熱砂の貴公子 千葉暁 ソノラマ文庫
60吾輩は名無しである:04/08/05 19:40
丸山真男「日本の思想」岩波新書
丸山真男は知識人に対する洞察力は鋭いが、大衆に対する洞察力は全くない。
というか大衆を省みようとしなかった。
それが後年吉本隆明&全共闘に首を取られる結果となった。
また小林秀雄→福田恆存→江藤淳という日本近代保守思想の誕生に対しても
無関心というか、これは完全に認識から欠落していたのだろう。

ところで
レフト・ライト・コンサバティブ三面から総攻撃を受けて丸山真男の権威は
すっかり失墜したが、最近復権しつつある。一億総知識人化、学生が大学の
授業に真面目に出るようになったのが原因かもしれない。
61タバスコ ◆ZBIi5OJ.UY :04/08/05 22:47
『図解雑学 ビジネスモデル特許』 守谷一雄 ナツメ社

本を読んで貧乏人になったような気分になって、そのまま貧乏人になってしまう人間の如何に多いことよ。
本を読んで金持ちになったような気分になろうぜ!
19世紀の本を読む奴は、19世紀的な自我しか持てないぞ!

>>58
『沈黙』は、キリシタン弾圧を描いた前半が良かったねえ。
あの救いの無い理不尽さが素晴らしい。
あのまま理不尽なことばっかり書いていたら、ものすごい書になっていただろうなあ。
ところが遠藤が色気を出して「文学的なオチ」を付けようと思ったばっかりに、神の沈黙だの何だのと教科書的な主題が出てきてしまった。
オタク的な文学好きは、あのオチを鼻で笑う。
優等生的な文学好きは、あのオチで感動する。
62吾輩は名無しである:04/08/07 23:09
保田與重郎「日本の橋」講談社文芸文庫
日本の文化なり芸術を学術としてではなく文学として表現する術を勉強する
には良い本。
実はたいしたものではないものをさも凄いものののように思わせるところが
保田美学の真骨頂だな。
63吾輩は名無しである:04/08/07 23:17
ジョルジュ・バタイユ「エロティシズム」ちくま学芸文庫
エロスに対する禁止に対する侵犯は人間が原始的なるものに回帰するわけ
ではない。
禁止に対する侵犯は人間を新たな境地にたたせる。

現代思想家といわれているジョルジュ・バタイユの発想方法が二元論的発
想で人間論を展開しているのは少々驚いた。
64吾輩は名無しである:04/08/07 23:27
山口県教育会「松蔭読本」
小学生向け吉田松陰の伝記。
松下村塾の門下生の多数が明治政府の要職についたのが吉田松陰の
神格化の最大の要因であろうが、それを考えれば自分の名を歴史に
とどめるためにはやはり良い人間関係を持つことが必要だね。
明治維新の頃は各地に無名で終わった吉田松陰のような人材がたく
さんいたと思う。
65ガディワッツ ◆wCv9l5YJ26 :04/08/11 00:03
ケリー・ギャングの真実の歴史 ピーター・ケアリー 宮木陽子訳

2001年ブッカー賞。この人は前にも一度受賞してる。
2回受賞したのはクッツェーに続いて二人目。
で、感想。ページを繰るごとに胸が締め付けられるよママン!

小説の黄金時代 クロード=エドモンド・マニー

評論。セリーヌ「夜の果ての旅」が繰り返し出てくるんだけど、
うーん。うーん。あんまり関係ないのね。
戦後フランス文学の歴史的な流れをまとめましたってかんじです。
独創性皆無。
66美香 ◆FE5qBZxQnw :04/08/11 09:38
「ASIAN JAPANESE アジアン・ジャパニーズ」(小林紀晴/新潮文庫)
→これを読んで、ふいとインドへ行ちゃおうかなと思ったことはたぶん恥ずかしい。
いや、とっても恥ずかしいことだと思う。
難解な仏教書がきっかけだったり、大失恋がきっかけだったら、きっと恥ずかしくない。
だからわたしは恥ずかしい。だけど、人間は恥ずかしい存在なのだから仕方がない。
旅行エッセイ。著者がアジアを放浪するさなかに出会った日本人旅行者を写真と一緒に
レポートしたもの。著者の幼さが、うまく鋭敏な感性へと転化している。
何度も書いたけれども、旅で出会う人はその旅行者の「命の器」によるのではないか。
そう思ってみると、写真が掲載された旅行者はみなどこか一様に似た部分を持っている。
それは純粋さだ。みな一様に純粋で、それがゆえに一本木に悩んでいる。
わたしは今回のインド旅行でいったいどのような人と出会うのだろうか。
わたしは自分の「命の器」が知りたくて旅にでるのかもしれない(てへっ
あー、恥ずかしい文章を書いてしまった。自己陶酔ビーム♪
67美香 ◆FE5qBZxQnw :04/08/11 10:12
「インド聖地巡礼」(久保田展弘/新潮選書)
→今回のわたしのインド旅行は聖地をめぐるものになる。
山頭火に「どうしようもないわたしが歩いている」という句がある。
実に宗教的な句だと思う。
この句は「どうしようもないわたしが/歩いている」ではなく、
「どうしようもない/わたしが歩いている」と読むべきである。
どうしようもない。だから歩くほかない。
この「どうしようもない」こそ古今東西あらゆる宗教の湧き出る泉ではないか。
芸術さえもと思う。この地点から出発していない芸術が古典として後世に残ることは
ごくまれではないか。どうしようもない痛みは人をして宗教へ芸術へと向かわせる。
インドの聖地でわたしは祈ろうと思う。
聖なる大河、ガンガーを河口から源流へとさかのぼりながら、
わたしは何によって現在のわたしたらしめられているのかうんうん悩もうと思う。
釈尊の生誕地、悟った場所、初法転輪の場、入滅地を巡礼しながら
仏教思想について考えようと思う。
現在のわたしがあるのは父と母が出会ったからである。
なぜ出会ったのか。わたしはなぜそのもとで生まれなければならなかったのか。
そこにはどうしようもない力が働いている。
仏教の縁起思想である。今回のインド旅行で持っていく本は二冊。
「山頭火句集」と「ブッダのことば」です。
えーと、本書「インド聖地巡礼」はクズ。
助かったのは、聖地を知るという情報面だけ。
何より文章がまずい。百科事典みたい。旅情みたいなものがまったく感じられない。
ほんと読んでいて苦痛な文章ってあるもんですね。

「タイ怪人紀行」(ゲッツ板谷/角川文庫)
→帰国便で一万円払えば、タイで途中降機できるんです。
だからタイへ行こうか迷いながら読んだのがこの本。
タイ行くのやーめた。なんかわたしのプチ深刻なインド旅行とはあわない。
タイは別口で旅行したい。だから白石さんにビールを奢るのもそのとき。
68美香 ◆FE5qBZxQnw :04/08/13 09:06
「釈尊の生涯」(中村元/平凡社ライブラリー)
→インド行きが正式決定して、いまやばいってくらい勉強意欲が噴出している。
インドに行ったら三ヶ月間、ろくに本を読めなくなるからでしょうか。
出発までのあと九日間、気が狂うくらい勉強してやるぅといささか躁状態。
仏教にヒンドゥー教、インド神話。それにあと完全に忘れている英会話も。
ほんと一分一秒でも勉強する時間が惜しい感じなのです。
だからこの読了報告もいいかげんになるけど、それはもう仕方がない。
本書の内容はタイトルどおり。
仏教って難しいイメージがあるでしょ?
やたら難解な漢字ばかりの専門用語が出てきて。
でもあれって後世の仏教徒が釈尊の教えを解釈したものなんだと。
釈尊自体は「対機説法」というけれども、人を見てその人に会った教えを説いたのだと。
そんな観点から神話化された釈尊の実体に迫っていこうというのが本書。
文章もわかりやすくなかなか勉強になった。
69吾輩は名無しである:04/08/13 09:33
美香はイプセン読まんの?
70美香 ◆FE5qBZxQnw :04/08/14 09:15
「旅の現場(ナマ)の英会話!」
(「地球の歩き方」特別編集/NHK「英語でしゃべらナイト」/ダイヤモンド社)

→なにが哀しゅうてこんな本を読まなあかんのか。
難関私立大文学部を現役で突破したわたしが、
5年ほどまえイギリス男と1年ちょっとつきあったことのあるわたしが。
「May I see the menue, please?」でっせ。
でもすっかり落ちて(忘れて)るんだよね英語。
受験英語は英会話とはちがうし、愛するふたりには言葉がいらなかったし(w
んで、トドメを刺したのが彼との別れ。
彼を思い出させる英語なんてぜーんぶ忘れてやれと思ったもんね。
そしたらほんとに忘れてしまったという……。
昨日、三流大学受験生のための初歩的な英単語集を買ってきたので、
今から1週間でなんとか記憶を取り戻します、英語の記憶だけ。

>>69
6つ戯曲読んだよ。あんま好きではない。
「イプセンかストリンドベリかバーナード・ショーか」
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1075428234/l50
71吾輩は名無しである:04/08/14 09:22
>>69
どこが難関なんだよ(藁
72吾輩は名無しである:04/08/14 09:49
禿同!
ただの芸能人大学じゃん(w
73吾輩は名無しである:04/08/14 19:08
難関大学・・・・・・
本気で言ってるの???
冗談でしょ???

早稲田、しかも文学部でっせ。
74吾輩は名無しである:04/08/14 19:17
100歩譲って難関大学だと認めてもさ
その後はただの引き篭もり。
これじゃ何の為に大学行ったの〜〜??www
しかも性格激悪で頭ガチガチの醜女・・・・・・
こんな社会のゴミなんて誰も相手にしないね。
唯一2ちゃんねるだけが社会との繋がりですか〜〜???wwww
しかも今度はインド行くってねえ・・・親の金でww

美香なんて社会的能力ゼロの無能者だからほっとけば
自滅するだけ。

75吾輩は名無しである:04/08/14 19:19
松尾芭蕉「おくのほそ道」角川ソフィア文庫
俳句ってやはり第二芸術なのかなと思ってしまったが保田與重郎が
絶賛しているので、まあ古典の素養がある人にしかその真贋はわか
らないのだろう。
76吾輩は名無しである:04/08/14 20:10
age
77吾輩は名無しである:04/08/14 20:10
,
78吾輩は名無しである:04/08/14 20:11
tes
79吾輩は名無しである:04/08/14 20:12
test
80 ◆TTtxpqNzhE :04/08/14 20:13
tes
81 ◆.rgrRbWfD. :04/08/14 20:13
test
>>77-81
テーマのしっかりしているスレで
トリップれんしゅうしたらいけませんよ
83吾輩は名無しである:04/08/15 00:04
つーか、インドでは英語もあまり役に立たないぞ。
84なお美:04/08/15 20:17
「お笑い男の星座2」 浅草キッド 文藝春秋 2003
評判がいいから読んだけどつまらない。
褒められすぎ。

「死の蔵書」 ジョン・ダニング ハヤカワ文庫 2001
アメリカの古書業界の様子がわかる。

「文学刑事サーズデイ・ネクスト」 ジャスパー・フォード ソニー・マガジンズ 2003
文学(もっぱら英文学)への愛に満ちたレトロ・フューチャーな冒険活劇。
文学刑事サーズデイが本の中から誘拐されたジェイン・エアの救出に大活躍。
85美香 ◆FE5qBZxQnw :04/08/16 04:25
「万人に語りかけるブッダ 『スッタニパータ』を読む」
(雲井昭善/NHKライブラリー)
→わたしがインドに持参しようと思っている「ブッダのことば(スッタニパータ)」。
これはその解説書。スッタニパータというのはあまり日本では知られていなかったらしい。
理由はその大部分が漢訳されなかったから。
したがって北伝仏教の国・日本では古来、あまりかえりみられることはなかった。
南伝仏教で重視された原典とのこと。スリランカとか。
特徴はブッダの生まれた地方の方言で書かれていること=成立が古いと予想されること。
ブッダ入滅ウン百年後に書かれた法華経などとは異なり、かなりブッダその人の
ことばが入っていると予想されるゆえんである。
以上のことをこの解説書で教わった。
それは感謝するけど、この本自体はゴミというほかない。
というのも著者はその「スッタニパータ」を解説・引用しながら、
いまの日本へありきたりな説教をするだけだから。
最後には例によって気持ちの悪い自作のポエム(自信作2つ)を書き入れたり(w
雲井さん、あなたはわかりやすい解説だけを心がけていたらいいの!
だれもあんたのポエムなんて読みたかないんだから……。

>>82
5さいの言うとおりでR

>>83
うん、知ってる。インド人にこじゃれた英語なんて通じない。
「Go away!(あっち行け!)」とかで十分。
わたしが英会話を復習しているのは他の旅行者と話したたいからなのです。
欧米パッカーに舐められたくない。かわいがられたいためではない。
86美香 ◆FE5qBZxQnw :04/08/20 07:25
「インド昔話抄」(山室静/レグルス文庫/第三文明社)
→わたし古いもの大好き。新しいもの大嫌い。なんでだろう?
むかしは人並みに新しもの好きだったのに……。
昔話いいよね。現代のわけわからん前衛小説なんかよりよほどいい。
昔話。現代まで残ったのにはきっと理由があると思う。
幸福とは何か。生きるとは何か。死ぬとはどういうことか。いかに生きるべきか。
それが端的に誰にでもわかる形で書かれているのが昔話なのである。
思い出さないか。幼少、祖父や祖母から聞いた昔話を。その何ともいえぬときめきを。

「ヒンドゥー教の本」(学研)
→インド人の80%以上が信仰しているのがこのヒンドゥー教。
だけど日本ではほとんど知られていないと思う、少なくとも文学の分野では。
どんな宗教かとわたしが聞かれて、一言で答えなければならないとしたら、うーん。
おかしな宗教だよ、奇天烈宗教、奇想天外、言いすぎかな(w
だって10年間、腕を下ろさない修行者(サードゥー)とかいるし。
ヒンドゥー教を簡単に説明すると、この宗教の究極の目的は輪廻転生からの解脱。
なぜって生きてるのってつらいじゃん。特にインドは暑いし、貧しいし。
というか、生きている限り「苦」はつきまとう。動物に生まれようが、人間に生まれようが。
じゃあ、どうすれば解脱できるのか。悟ればいい。「梵我一如」ということを。
「梵」(ブラフマン=宇宙の根本原理)と「我」(アートマン=個人の本体)が
同一のものであることを知ること、それが「梵我一如」の意味することである。
わたし流の言葉でいうと、自分というものを突き詰めればそれは即宇宙の真理なんだと。
偶然と思えたものはすべて必然だったんだと。宿命のさなかにしか自由がないと。
ぶっちゃけ(こういうのが正しいのかわかんないけど)自分の中にも神がいるんだと。
そのことを発見するのが「梵我一如」ではないか?
そしてそのとき初めてひとは解脱できる――。
87美香 ◆FE5qBZxQnw :04/08/20 07:53
「VITAL 1700 英単語・熟語」(吉田研作/文英堂)
→中学必修語から高校英語1まで、だそうです。
道理で知らない単語・熟語はひとつとしてない。
でも思うんです。英語を「読む・聞く」と「話す」の間には大きな隔たりがあると。
わたしは英語を読める、ある程度までなら聞くこともできる。だけど、話せない。
日本にあまた英会話学校があるけど、そこに通って話せるようになったひとなどいるのか。
英会話とは技術ではないのだと思う。
じゃあ、なんなんだと聞かれたらわたしはこう答える。英会話は欲望である。
話したい。どうしてもこれを伝えなくてはならない。その欲望なくして英会話などあるものか。
「戯曲の書き方」という本に書いてあった。
登場人物のセリフがうそ臭いとしたら、それは欲望に基づいて話していないからだ。
ハムレットは危険なデンマーク城内でどうしても話さなければならないことを話したのだ。
旅とはドラマである。出会いである。別れである。
わたしは話したい、聞きたい、感じたいドラマを劇を人間を。
だから今回、こんな恥ずかしい英単語集で基礎を固めた。
とすると、話せるかどうかはわたしの欲望次第ということになる。
88美香 ◆FE5qBZxQnw :04/08/20 07:54
「ひろさちやが聞く ヒンドゥー教の聖典」(ひろさちや・服部正明/すずき出版)
→まえにも書いたことがあるけど、何か知識を得たいと思ったらこの本のような
対談形式のものがいちばんわかりやすい。話し言葉というのはごまかしがきかない。
書き言葉のように、わかっていないことをさも理解した風に書くことができない。
というのも、目の前に聞き手がいるから。
最低、その人にわかってもらわなくちゃならないから。
この本はいい。わかりやすい。上記した「ヒンドゥー教の本」(学研)で
わかったようなわかんないような、もやもやしていた部分がすべてクリアになった。
宮本輝じゃないけど、難しいことを簡単に言えるようになってこそ本物である。
だからひろさちや氏も、服部正明氏も本物である。
話を難しくしようとする服部正明氏を、わかりやすいほうへ簡単なほうへと
誘導するひろさちや氏の手腕には脱帽するほかない。
ヒンドゥー教を仏教、キリスト教、ユダヤ教などと比較してくれるがたいへんわかりやすい。
だけど、しみじみ思う。勉強ってつながっている。
わたしがギリシア神話で学んだことが、インド神話を学ぶときどれほど役に立ったか。

さあ、インドだ。こんな嘘八百を書いているわたしなどこなごなに砕けよ!
英単語集の例文にあった。Experience is the best teacher.
89美香 ◆FE5qBZxQnw :04/08/21 08:32
「シャクンタラー姫」(カーリダーサ/辻直四郎訳/岩波文庫)品切れ
→戯曲。インド産(w
えとですね、このカーリダーサは4、5世紀の人で、インドでもっとも有名な劇詩人、
「インドのシェイクスピア」なんて西欧で言われたこともあったらしい。
うそうそシェイクスピアなんて大げさにもほどがある。
つまらない。ギリシア悲劇をぜんぶ読んだわたしだから読了できたようなもの。
(=つまらないものに慣れているからw)
王様がお寺で美女と出会って大恋愛して子どもまで作っちゃいましたが、
聖者にふとしたことから呪われて王様の記憶が「あぼーん」。
美女がお城に会いに行っても王様は知らぬ存ぜぬの一本槍。
だけど神様は見ているもの。指輪がきっかけとなって王様の記憶が復活!
ふたりはめでたくむすばれました。だから何なんて言わないのがオトナです。

「ヒンドゥー教 インドという<謎>」(山下博司/講談社選書メチエ)
→第一部はわかりやすくてよかったけど、第二部のインド哲学史がさっぱり……。
世界が鉄でできていようが、夢でできていようが、愛でできていようが、
そんなことはどうでもいいんです。
哲学なんて大っ嫌い。世界の成り立ち? 知ったことか。
酔生夢死だよ人生は世界はわたしは。
文句あるやつぁ飲みなさい(とビールをつぐ♪ドボトボ♪
90ガディワッツ ◆wCv9l5YJ26 :04/08/22 20:49
「やけたトタン屋根の上の猫 T・ウィリアムズ 田島博訳」
「敵あるいはフォー JMクッツェー 本橋哲也訳」
「浮き世の画家 イシグロカズオ 飛田茂雄訳」
「女達の遠い夏 イシグロカズオ 小野寺 健訳」
「現代演劇としてのユージン・オニール 黒川?映編」
「痴人の告白・死の舞踏 ストンリペドリ」
「マルグディに来た虎 ナーラーヤン 神山訳」
「黒い警官・肉の家 イドリース 双田原訳」
「ああ荒野 ユージン・オニール 北村訳」
「すべての神の子には翼がある・樫の木の下の欲望・偉大な神ブラウン・夜への長い旅路
 ユージン・オニール」
「火山の歌 丸山健二」
「ガラスの動物園 T・ウィリアムズ 松岡和子訳」
「The catcher in the rye salinger」
「ユリシーズの主題 ウィリアム・エンプソン」

日本文学が一つだけだ。その割にホームシックにかからずにいたのは
イシグロカズオが入っていたからだ。翻訳されたものを読んだのだが、
完全に日本の小説だっだ。舞台設定ももちろん日本だし、
かといって外側から見た(オリエンタリズム風味のとかいうのか? 知らんが)
美しい日本に墜ちてるわけでもない。
誰かに教えられなければ、イギリス在住の作家とは気がつかないだろう。
だいたい日本人でもカタカナの筆名ははやりだから、モブとか。
マリファナがどーたらこーたら、って話を読んだあとに、
昭和の父親象をもってこられるとあれだわ、へらへらしてしまう。
91吾輩は名無しである:04/08/22 21:21

森達也「池袋シネマ青春譜」(柏書房)
加納豊美「舞台衣裳の仕事」(カモミール社)

共に本年度の刊行。
前者は70年代末を時代背景に、劇団青俳の養成所に通う
立教大の男子学生を主人公にした実録(!?)物語です。
当時の社会風俗が生き生きと描かれていて悪くないけれど、
挫折も悲劇も美化しているかのように映るのは何故だろう。
余談だが青俳と主宰者の末路は「功、大好き」(講談社)に
その婦人(木村梢)が色々と語っておられます。
後者は柔らかい啓蒙書といった趣。
演劇はコスプレなんだから、衣裳担当者の責任は重要なのね。
92白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :04/08/25 18:32
08月20日 鳥頭紀行 ジャングル編―どこへ行っても三歩で忘れる 西原 理恵子/勝谷 誠彦 角川文庫
93吾輩は名無しである:04/08/28 22:02
あばばばば。

意味なくageてやる、:^「¥¥¥¥¥」
94美香 ◆FE5qBZxQnw :04/09/02 19:32
>>90
よく読んだねえ・・・。

「地球の歩き方 インド」
→ほどよいウソと、かるい説教口調がたまらない!
95吾輩は名無しである:04/09/02 19:34
読んだ
96吾輩は名無しである:04/09/02 19:35
YONDA
97吾輩は名無しである:04/09/02 19:35
呼んだ?
98吾輩は名無しである:04/09/02 19:36



99吾輩は名無しである:04/09/02 19:37









100
101吾輩は名無しである:04/09/02 20:05
>>7
ずっと前のレスになりますが、少しだけたかのさんにお会いした
ことがあります。魅力的な人でした。
とても美人ですが、美しさをあえて消しています。
関西芸人のようなしゃべりで、サービス精神が旺盛でパワフル。
良い人が回りに集るというのもありますが、
たかのさんの場合は良い人を直感的に見抜いて
着いて行ってるんじゃないですかね。
102吾輩は名無しである:04/09/02 20:06
101
103吾輩は名無しである:04/09/02 20:07
夏休み、たくさん本読んだ。感想文書いてほめられた。
104吾輩は名無しである:04/09/02 20:07
105吾輩は名無しである:04/09/02 20:09
>103
どんなの?
106吾輩は名無しである:04/09/02 20:10
>>105
書きたくない。恥ずい。
107吾輩は名無しである:04/09/02 20:11
どうして? 書けば?
108吾輩は名無しである:04/09/02 20:13
いや。宿題は提出用に書いたんで。
本の感想は自分のノートに書く。
109吾輩は名無しである:04/09/02 20:14
ふーん。そうなんだ
110吾輩は名無しである:04/09/02 20:16
人に読まれても笑われないようなん
書けたら、書くけども。むずい。
どんな人に見られるかもしれんし。
111吾輩は名無しである:04/09/02 20:17
笑われたらやだよね。
112吾輩は名無しである:04/09/02 20:19
うん。
でもレスあんがと。
113吾輩は名無しである:04/09/02 20:21
どいたしまして。はじめてだよ、
チャットみたくできたの、喧嘩なしで。またね♪
114吾輩は名無しである:04/09/03 12:07
┌―─―──┐
|ち       |
|ん  ●   │
|ぽ       |
└――───┘
115なお美:04/09/03 21:16
「悪魔の文化史」 ジョルジュ・ミノワ 平野隆文訳 文庫クセジュ 2004
神話から聖書・文学、そして現代の音楽・映画まで、西洋における悪魔の変遷をたどる。

「悪魔物語・運命の卵」 ブルガーコフ 水野忠夫訳 岩波文庫 2003
「悪魔物語」はマッチ工場の書記の身にふりかかる奇っ怪な出来事の話。
筒井康隆さんの作品のよう。

「蝿の王」 ゴールディング 平井正穂訳 新潮文庫 2003
少年の心にひそむ悪が怖いのではない。
無人島の少年たちにとっては海軍士官が救い主となるけれど
大人の世界で悪が顕在化したとき、いったい誰が私たちを助けるのか?

以上、小悪魔度100点の
http://www.vidaljapan.com/entertainment/check.html
なお美の読了報告でした。
116みか5さい ◆NGaQPY3pmc :04/09/12 17:45:36
こあくまどテスト
30てん〜100てんまで
じゆうにあやつれるもんみか5さい♪







117吾輩は名無しである:04/09/15 00:13:13
なにこのスレ
なんか臭い
118吾輩は名無しである:04/09/15 00:15:10
金竜飛「チョムチョム」
蝶のように舞ったよ。
119白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :04/09/23 11:43:04
09月05日 海よ島よ 歴史紀行    白石一郎 講談社文庫

09月18日 破戒           島崎藤村 新潮文庫

09月19日 王朝四代記 第一巻 ククリット・プラモート/吉川敬子訳 井村文化事業社

09月21日  聖刻1092B 囚われの聖王女 千葉暁 ソノラマ文庫
120美香 ◆FE5qBZxQnw :04/09/23 15:24:55
>>119
雑食だねノボルは。
121吾輩は名無しである:04/09/24 22:39:40
>>120
あなたもじゃないか。
自分だけ節操がある振りをするな、豚女(w
122なお美:04/10/03 17:23:14
「ボズのスケッチ」上・下 ディケンズ 藤岡啓介訳 岩波文庫 2004
ディケンズの処女作である短編集。他愛無い話が多い。

「ディケンズ短篇集」 小池滋・石塚裕子訳 岩波文庫 2003
これはすばらしい!
ホラーとミステリとユーモアが混ざりあう珠玉の作品集。
まわりのすべての人間から軽蔑されていると思い込んで
いる女の独白「ある自虐者の物語」は傑作。
ディケンズの魅力がわかる。

「コールドマウンテン」上・下 C・フレイジャー 土屋政雄訳 新潮文庫 2004
戦場から恋人のもとを目指し旅をする男の冒険譚。
ホメロスのオデュッセイアがベースになっています。
でも女主人公のエイダはペネロペイアと違い、ただ男を待っているだけ
ではない。同居人のルビーから自然のなかで生きることを学び成長
していくのです。
映画も見た。まあまあでした。
原作にはなかったけれど、「嵐が丘」をたどたどしく読む場面の
ルビー(レニー・ゼルウィガー)ちゃんが可愛らしかったです。
123吾輩は名無しである:04/10/11 00:05:41
井伏鱒二 『 珍品堂主人 』
124吾輩は名無しである:04/10/13 01:13:38
「ドリアン・グレイの肖像」オスカー・ワイルド

自分で快楽を追う生き方を選んでおきながら、
それで不幸になったとか、絵のせいだとか言うドリアンはへたれ。
堕落した人間は破滅するしかないってあたり、結局は道徳話な気がする。
しかし具体的にどう堕落したのかの描写が足りなすぎるな。
125なお美:04/10/14 21:22:26
「水源」 アイン・ランド 藤森かよこ訳 ビジネス社 2004
アイン・ランドといっても志村けんのテーマパークではない。
副島隆彦氏によればアイン・ランドがリバータリアニズムの水源だそうだ。

  彼女の小説で最もアメリカ国民に親しまれているのは、『ファウンテンヘッド』
  であり、今でも、アメリカの多少とも知的な大学生であれば、この本は必読書である。
  (「世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち」講談社)

「水源」は徹底した個人主義的思想をもつ天才建築家をめぐる話です。
訳者の藤森氏はこの本を「政治思想小説」というのですが、小説であるからには
そこにどんなすぐれた思想・哲学があっても、純粋に小説として評価しなければいけない。
叙述をすべて現在形で書く変な訳文は別にして、読んでいるこっちが赤面するような
稚拙でくさい描写の多出するこの本を、すぐれた小説と呼ぶことは私にはとてもできない。
だからアメリカの知的な若者の仲間にもなれそうにない。

「ランドマーク」 吉田修一 講談社 2004
ランドマークといっても舞台は埼玉で、横浜ではない。
らせんの形状をもつ建築中のビル(現代のバベルの塔)を中心に、
建築家と鉄筋工のそれぞれの人生が2重らせんを描く。
(このあと、AネジとBネジの違いについてさっき調べたばかりの薀蓄が続く)
126白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :04/10/18 12:31:34
10月14日 鍵・瘋癲老人日記     谷崎潤一郎 新潮文庫

10月16日 聖刻1092C 黒衣の練法師 千葉暁 ソノラマ文庫
127美香 ◆FE5qBZxQnw :04/10/19 17:38:09
「地球の歩き方 インド」*再読
→かめばかむほど味がでるスルメイカのように読めば読むほど
笑いが込み上げてくる良書。
これできみもインド人の仲間入りだ、といった呼びかけ口調。
日光を受けて石は沈黙する、のような文学かぶれ表現。
インドで酒を飲もうと思うな、と威圧する保護者的姿勢。
どれもこれもうつくしい。
128小山内劇場 ◆02WwexELkE :04/10/19 23:45:06
「火山灰地」
(久保榮/新潮社/初版1938年)
 執筆当時における北海道の亜麻栽培農村を舞台に、インテリ階級が
左翼的自覚に至る過程を書いた作品。プロレタリア演劇運動に身を投じた作者の、
代表作といえる。はっきりと主人公が設定されているわけではなく、物語は
農村の生活を垣間見せる手法で進められる。主な登場人物は、社会的な矛盾
(歴史的経緯ともいえる)の犠牲になっている農民たちと、
それを導くべく派遣されている農場試験場長及びその周辺の人物である。
 冒頭では、火山灰地での亜麻栽培が不作続きであり、試験場からの情報も
頼りにならない状況が語られる。話が進むにつれてわかることには、
こうした不幸は、西洋文化を無理解に取り込もうとする時代性に起因している
ということである。その歪に気づかされた試験場長は、「道義に反する」として
止めようとする家族を振り切り、辞表を胸に学会へと立っていく。
 
「火山灰地」で書かれる人物はどれも、骨筋張り、典型から抽出されたような
キャラクターである。しかしそのことは、「こうした社会にあって、このように
提言したい」ということを、より明確にさせるための手段でもあるだろう。
この作品では、道義的条件と実際が背反したときに、その人間を導くのは
理念である。貧農や左翼思想は過去のものかもしれないが、話の根幹である、
いわば、読むに足る部分においては色褪せないものがあるだろう。
(久保榮:明治34〜昭和33 自殺)
P.343
学会に出席するのを、娘の玲子に引きとめられた際の、試験場長雨宮のセリフ
(妻は雨宮を説得しようと、服毒して寝込んでいる)
雨宮 玲子――さっき、おまへ――残酷だとか言つたな、おれのことを――だが、
   お父さんは、とても弱いところがあるんだ――あのまま、お母あさんの
   枕もとに坐つてしまつたら――それ切りだつたかも知れない……

※トリップ再設定しました。
129吾輩は名無しである:04/10/20 17:29:01
>127
あ、美香帰ってきてたんだ。
インドどうだった?
130白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :04/10/21 12:57:51
10月21日 プールサイド小景・静物  庄野潤三 新潮文庫
131なお美:04/10/23 01:12:16
『「話して考える」と「書いて考える」』 大江健三郎 集英社 2004
大江さんがこの2年くらいの間に行なった講演の記録。
印象に残ったのは「暗闇を見えるものとする」と題された精神神経学会でのはなし。
大江さん自身が一時陥った精神的危機とそこからの復活を、
アメリカの作家ウィリアム・スタイロンのより深刻な鬱病体験記
("Darkness Visible-a Memoir of Madness"という本)を紹介しながら語っています。

「生と死と文学」 加賀乙彦 潮出版社 1996
スタイロンの"Darkness Visible"は邦訳(『見える暗闇』新潮社)が出ていたことを、
このエッセイ集に加賀さんの書評が収められていたことで知る。加賀さんは
専門家の視点から、スタイロンが自殺した芸術家を誰も彼も鬱病に結び付けて
いることにくぎを刺しつつも、心理描写の迫真性を褒めています。
132なお美:04/10/23 01:28:53
「見える暗闇――狂気についての回想」 W・スタイロン 大浦暁生訳 新潮社 1992
短い本ですが、スタイロン自身の体験が赤裸々に語られています。
1985年、習慣だったアルコールを止めたことをきっかけに理由のない
恐怖と不安にとりつかれる鬱病の萌芽が現われ、病気の進行と共に
心と体の機能が失われていく。不眠症のため服用していたハルシオンが
さらに症状を悪化させる。精神科の医師の診察を受けるが薬物治療も
精神療法も効果がない。自殺だけが唯一の希望になっていく……。

スタイロンが強調するのは鬱病の精神的体験は言葉では決して
表現できないものだということ。
作家のスタイロンが言葉では言い表せないのです。
そして鬱病は自殺で解決されることも多い。自殺を本人の心の弱さ、
臆病さの現われだととらえがちな健常者に彼は言う。

  この苦痛の性質が一般に知られないかぎり、多数の自殺を防止する
  ことはむずかしいだろう。時間をかけて手順よく治療し、多くの場合
  には医学の介入や入院加療によって、大部分の患者は鬱病を生き
  のびる。これが鬱病のただ一つの恵みかもしれない。しかし、自らを
  破滅させるほかなくなった一群の悲劇的な人びとに対しては、癌の
  末期にある患者と同じで、非難を負わせるべきではない……。

専門家や当の鬱病患者にとってはあたりまえのことなのかも知れないが、
私は鬱病について何も知らなかったということをこの本を読んで痛感。
もう軽々しく「欝だ」なんて言えない。

この本の後、スタイロンは2000年に再び入院治療を受けたらしい。
ソース:http://www.familyaware.org/familyprofiles/styrons.asp
133白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :04/10/27 12:32:10
10月22日 史実を追う旅       吉村昭 文春文庫

10月24日 a day story THE STORY OF THE MODERN REBEL  ウォンタノン・チャイナロンシン a book

10月25日 文学界 1998年5月号         文藝春秋

10月26日 ディヤオマイクロフォン ONE STAND UP COMEDY ウドム・テーパーニット 月姿出版社(←出版社名はむりやり和訳)
134白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :04/11/01 12:22:50
10月29日 遠い声 遠い部屋     カポーティ/河野一郎訳 新潮文庫

10月30日 初秋           ロバート・B・パーカー/菊池光訳 ハヤカワ文庫

10月31日 小説すばる 2002年11月号         集英社
135吾輩は名無しである:04/11/02 12:34:15
水をさすようで悪いけど、たかのてるこって
ほんとのところは「善人」じゃないよ。
ただ、人を見分けるのがすごくすぐれている。
マスコミ業界に居がちな、超ミーハー。
「世の中で嫌いな人間がいない」と外では言いつつ、
仲間同士では悪口の言い放題。そういう人です。
136吾輩は名無しである:04/11/02 16:43:42
『初秋』、どうだった?
137白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :04/11/03 11:55:36
>>135
 そんなことはどうでもいいんですが、面白い人でしたよ。本は読んだことない
けど。
----
>>136
 そんなことはどうしてもここでは書けないんです。ごめんなさい。
138白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :04/11/03 11:57:00
11月01日 誘拐           ロバート・B・パーカー/菊池光訳 ハヤカワ文庫
139白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :04/11/04 11:32:01
11月04日 通訳訓練         スヤダー・ダンスワン マティチョン
140なお美:04/11/07 23:21:41
「或る女」 有島武郎 新潮文庫 2003
船中で始めての食堂の場面。私は葉子のことは放って置いて
食事のメニューを楽しもうと思った。太平洋航路ではどんな
ご馳走がでるのかなと。ところが食べ物の描写が一切無い。
この場面に限らず作者は食事の内容には興味がないみたいです。
これにはちょっとがっかり。
とはいえ女の内面をあくどいくらいに描いた傑作。
必読書。

「欺かざるの記抄」 国木田独歩 講談社文芸文庫 1999
目立つのはクリスチャンとしての心情の吐露です。
ただこのままの独歩の性格ではキリスト教徒としての彼の
目的は決して成就せず、おそらくニヒリズムに陥るだろうと
思わずにいられない。
不誠実だからではなく、あまりに熱狂的であるが故に。
佐々城信子が逃げ出すのも無理はない。
141白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :04/11/12 11:32:08
11月05日 脱出           吉村昭 新潮文庫

11月05日 当社別状なし       城山三郎 新潮文庫

11月06日 王朝四代記 第二巻 ククリット・プラモート/吉川敬子訳 井村文化事業社

11月07日 サンダカン八番娼館    山崎朋子 文春文庫

11月11日 王朝四代記 第三巻 ククリット・プラモート/吉川敬子訳 井村文化事業社
142なお美:04/11/14 20:23:52
「翻訳のココロ」 鴻巣友季子 ポプラ社 2003
柴田元幸さんとの対談あり。

「翻訳文学ブックカフェ」 新元良一 本の雑誌社 2004
土屋政雄さんは今度「エデンの東」を訳すそうです。

「文豪ナビ 夏目漱石」 新潮文庫 2004
また齋藤孝か。
143白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :04/11/15 11:09:52
11月14日 氷壁           井上靖 文春文庫
----
>>140なお美様
> 食事のメニューを楽しもうと思った。太平洋航路ではどんな
> ご馳走がでるのかなと。ところが食べ物の描写が一切無い。

 僕も『王朝四代記』にちょっとそれ期待してたの。インド洋航路だけど。
 でも見事に期待裏切られてんの。帰ってきたと思ったらフランスかぶれしてパ
ンなんか食ってるしタイ人のクセに。
144白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :04/11/19 11:18:31
11月14日 勝利への道        チャート・コープチティ 芳香出版社
(出版社名は刹那的に直訳)
145なお美:04/11/20 21:31:41
「明暗」 夏目漱石 岩波文庫 2003
前半はよかった。いいテンポで物語が進展していく。
特にお延の叔父である岡本がでてくる場面は楽しい。
でも中盤、津田と妹が病院で口論するあたりから無駄に
はなしを引き伸ばしているような印象をうける。
書きあぐんでいたのかな?
ともかく未完なのが残念な作品。

大江健三郎さんの解説はおもしろい。
本屋で立ち読みした新潮文庫の柄谷行人さんの解説は
意外に凡庸でした。

「続 明暗」 水村美苗 新潮文庫 2004
188回で中絶していた「明暗」を288回まで書きついで
完結させています。
漱石にはあったユーモアがなく、漱石に輪をかけて
展開のまだるっこい「明暗」です。
期待はずれでした。
最終回は「則天去私」の文学的表現か。
146白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :04/11/29 11:33:21
11月27日 正雪記            山本周五郎 新潮文庫

11月27日 ダンス・ダンス・ダンス(上) 村上春樹 講談社文庫

11月27日 失踪HOLIDAY         乙一 角川スニーカー文庫

11月27日 ダンス・ダンス・ダンス(下) 村上春樹 講談社文庫

11月28日 晩年             太宰治 新潮文庫

11月28日 ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編  村上春樹 新潮文庫
147白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :04/12/01 11:06:50
11月30日 響きと怒り           フォークナー  講談社文芸文庫

11月30日 ねじまき鳥クロニクル 第2部 予言する鳥編   村上春樹 新潮文庫
148なお美:04/12/04 11:35:02
「キッス キッス キッス」 渡辺淳一 小学館 2002
作家や著名人のラブレター集です。
紳士的な有島武郎、かわいい芥川龍之介、情熱的な吉屋信子などの
手紙がならぶ本書の最後に、淳一先生は自分自身が若い頃書いた
ラブレターを掲載しています。なんと。

「君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟(コクリコ)」 渡辺淳一 文春文庫 1999
与謝野鉄幹・晶子夫妻の生涯をふたりの短歌を織り交ぜで描く歌物語。
この本は評伝ではなくあくまでも小説なのですが、文学史の事実に則して
書かれているので、私にとっては雑誌「明星」なりたちや晶子の歌についての
いい教科書になりました。
晶子の人生自体もとてもおもしろい。
お勧めです。

「千すじの黒髪」 田辺聖子 文春文庫 1996
これも与謝野晶子の評伝風の小説。
堺時代の晶子のしゃべるきれいな上方ことばがとりえ。

渡辺淳一さんの本の方が資料にめぐまれているためか内容が充実しています。
また対象をときには批判的にとらえる渡辺さんに比べ、
田辺さんは晶子・鉄幹にべったりし過ぎるのが難。
149美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/05 11:37:44
「ブッダのことば――スッタニパータ――」(中村元訳/岩波文庫)
→インドに持っていった本。予定では、インドでこれを何度も読み、
かつ仏跡地をめぐり、たくさんの仏像さんと「こんにちわ」することで、
ニルヴァーナ、「おぎゃあ」と生まれ変わって、さっそうといんちきくさい小説でも
書き始めるつもりだったのですが、甘かった。そんなかっこいい旅はできなかった。
ブッダの教えって、要は人間じゃなくなれということでしょ。
煩悩を捨てなさい、欲望を滅しなさい。そんなこと言われても困っちゃう。
3ヶ月、インドで内なるブッダと会話した。
わたし、難しいことは書けない。だから2行に要約する。
ブッダ「お酒を飲むのをやめやさい」
美香「いやです」

「山頭火句集」(村上護編/ちくま文庫)*再読
→インドに持っていった本。なんか、かっくいくない?
インドでバスに揺られながら山頭火の句を口ずさみ窓外の風景を眺める。
ときに目をつむり人生の深遠に思いをはせる。
――はずだったんだけど、実際はほとんどこの本を開くことはなかった。
バスや列車に10時間以上乗ることなんて多々あったけど、
なにしてたのかなわたし。ぼーっとしてた。
考えることといったら、魅力的な異性と劇的に出会わないかなとか、
次行く町では酒屋があるかなとか、うーん、我ながら哲学的である(w
150美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/05 12:13:45
「ダライラマ自伝」(山際素男訳/文春文庫)
→(インドのダラムシャラーで日本食レストランから借りて読んだ。
以下はインドでつけていた日記からうつしたものです)
おもしろかったです。そりゃあ、一気に5時間で読み終わったくらいだから。
内容は上質な暴露本とでもいおうか。うん、基本的には暴露本。
でもその内容がきわめて国際政治的にデリケートなものをあつかっているため、
緊張感があっておもしろい。文章がうまいとか、語り口がすぐれているとか、
そういうことではない。ダライラマがおもしろいのではなく、ダライラマを
取り巻く環境がおもしろい。これを読んで、へえ、ダラムシャラーって歴史的に
とてもおもしろいとこなんだとようやく知る。ダラムシャラーの風景が一新した
といっても過言ではないくらい。だけど、この本を読んでダライラマに会いたくなった
かと聞かれたら、うーん。
(ダラムシャラーでは運がよければダライラマに謁見できる)
151美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/05 12:31:34
「実践・チベット仏教入門」
(クンチョック・シタル/ソナム・ギャルツェン・ゴンタ/齋藤保高訳/春秋社)
→(インドのダラムシャラーで日本食レストランから借りて読んだ。
以下はインドでつけていた日記からうつしたものです)
3時間で読了。飛ばし読みだけど。そう本気になって読む良書でもあるまい。
因果と輪廻転生をやたら強調しているのが目を引いた。
現在、ある状態にあるものがあるとしたら、それには必ずそうなる原因があったのです。
しかし、それもずっとそのままとどまっているわけではない。
諸行無常だからです、うんぬん。虫に生まれ変わりたくなかったら、
どうこうしなさい、とか。別に目新しいものはなかった。
チベット密教。そういえば河合塾の日本史の先生が、密教とはズルをして
早く悟る方法とか教えていたな……。
この本を読んだことがきっかけで仏門へ? ないない。そんなことありません!
誰かが書いていたな。
仏も神もありゃしない、そこから始まるのが文学なんだと(芸術だったかな?)。
152白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :04/12/08 11:06:35
12月04日 サンクチュアリ         フォークナー 新潮文庫

12月04日 ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編    村上春樹 新潮文庫

12月06日 王朝四代記 第四巻 ククリット・プラモート/吉川敬子訳 井村文化事業社
153美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/09 13:17:07
「ぢるぢる旅行記 総集編」(ねこぢる/青林堂)*再読
→ねこぢるの(他の)漫画はどこがおもしろいのかよくわかんないんだけど、
これはいい。ねこぢるがインドとネパールを旅行したときの想い出を漫画にしたもの。
なにがいいって、うーん、わかんない。笑えるとこかな。
正直、勘弁してほしいの。インドに行ったくらいで、なんかわかちゃったような
ことを書く御仁は。みょうにポエミーな(詩的な)文章でインドを飾りたてないで。
「深夜特急」にも「印度放浪」にも、うんざり。
この漫画でねこぢるは100%インドって国をバカにしている、舐めきっている。
というか、ねこじるはインドに限らず、人間も生命もすべて見下しているわけ。
そこがいい。笑える。
しかし、とーぜん、そんな姿勢で生きるには限界がある。
何年前だったかな、この漫画家が自殺したのは?
ざまーみやがれです。
この漫画がおもしろいのはたしかですが、こういう女は大嫌いなので。
死んでください。ああ、もう死んでいますか。それはよかった。
余談。ねこぢるの元夫、山野一が「インドぢる」という旅行記を書いている。
本屋でぜんぶ立ち読みさせていただいた。笑えた。周囲の視線が痛かった。
154美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/09 13:44:37
「インド怪人紀行」(ゲッツ板谷/角川文庫)*再読
→こんな駄本を2回も読んだのは、書いた本人とわたしくらいでは?
いやね、自分のインド旅行を振り返りたくて。
びっくり。デリーとカルカッタではおなじホテルに泊まっている……。
しかし、この本も笑えるなあ。
笑えばいいんだ、インドもインド人も日本も日本人もつまりは国家も人間も生命も人生も。
笑い飛ばそうぜみんなすべて。
そういう姿勢のインド旅行記。
うん、悪くないんじゃない。
あと、インド料理はまずいと書いていたけど、ちゃんと食べてないのがばればれ。
いつもチキンカレー食べてたみたい。
もっとおいしいインド料理もあるのに、もったいないなあ。
それと酒。あんたたちぼられすぎ!
いい年した男が4人で旅行しているくせに……。
155美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/09 14:51:32
「仏陀を歩く 誕生から涅槃への道」(白石凌海/講談社選書メチエ)
→著者は坊主。群馬県正泉寺住職。
白石さん、インド仏教八大聖地をまわったくらいで悟っちゃいましたか?
おめでてーやつ。
わたしもインド仏教八大聖地を巡礼した。
いろんなお坊さんに会った。スリランカ、ミャンマー、台湾……。
もちろん日本のお坊さんにも。ヴァイシャリーという仏教の聖地で。
かれ、友達の友達が井上陽水なんだって。
あと、自分のドキュメンタリーがBSだかCSで放送されたとか。
なんだかな、生臭いよね。
インドで聖人なんてひとりも会わなかったです。それどころか。
サンカーシャでスリランカ寺に泊まったとき、シャワーをのぞかれ(悔しい)、
寺の小僧には小銭をせびられ(10Rsわたす、しかしおまえは修行僧ではないのか?)。
仏教なんてこんなものかと、かえって嬉しくなった記憶がある。
このへんの心理はちょっと複雑で。
なーんだ、おまえら仏教とかエラぶっているけど、やっぱそんなものか、うしし。
そんな皮肉な笑いをもらす旅になるとは、しかしまさか日本では……。
よく言うじゃない、ブッダは人間のこころの中にある、誰しもブッダになれる、みたいに。
インド三ヶ月旅行の結論を、もし言わなければならないとしたら、ひとこと、
わたしの中にはブッダがいなかった! このことにつきます。
あ、この本の感想? 1600円は高い、それだけ。
156美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/09 15:48:18
>>155
訂正)→よく言うじゃない、ブッダは人間のこころの中にいる

「生きるかなしみ」(山田太一編/ちくま文庫)
「逃げていく街」(山田太一/新潮文庫)
「街で話した言葉」(山田太一/ちくま文庫)絶版
→インドで3ヶ月間、ほとんどまったく読書というものをしなかった。
毎日、あちらこちらと動き回った。
なんにも発見しなかったけれども。インドの風土にも、自分の内面にも。
しかし、ふと思う。3ヶ月、本を読まなかったこと。
それがインド旅行でいちばんの収穫だったのかもしれない。
自分にとってほんとうに重要なものはなんなのか考えるきっかけになった。
日本では書物に囲まれていたため、かえってそのせいで見失っていたこと。
インドで文学のことを考えたか?
否である。文学なんてどうでもよくなっていた。
そんなものより安価で清潔なホテルを、おいしい食事を、わたしは欲した。
でもね、ふっと言葉があたまをよぎる、そんなときがあった。
バスからぼんやり夕日に照らされた村を見るときなんかに。
それは山田太一の言葉であった。宮本輝の言葉であった。
あの小説に書いてあったこと、あのドラマで発せられたセリフ。
大切なことである。
忘れないようにしなくてはと思う。
157純文学団長 ◆xyX.vGXBSY :04/12/09 18:36:01
今週読了本。
石川淳全集一巻(筑摩)
石川淳全集二巻(筑摩)
フランス大革命 上(岩波文庫) マチエ
女房学校他三篇(岩波文庫) モリエール
158吾輩は名無しである:04/12/09 21:03:23
純文学団長 ◆xyX.vGXBSYって美香だよね。
159美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/10 02:04:12
「井上ひさしと141人の作文教室」(井上ひさしほか 文学の蔵編/新潮文庫)
「自家製 文章読本」(井上ひさし/新潮文庫)
「私家版 日本語文法」(井上ひさし/新潮文庫)

→インドで3ヶ月、英語で生活した。
インドとネパールの国境の町、スノワリで会った女性(28歳)を忘れることができない。
なぜって国境のイミグレーションで日本語を話していたから。
「ここは何を書いたらいいの?」「これはどういう意味?」
吹き出しそうになった。顔を見たら、山田花子を3割増、精悍にした感じ(わかんないだろうな)。
同国人のよしみ。力をかしてやる。
そしたらルンビニー(ブッダ生誕地)のガイドブックを切り取ってくれた。
ありがとう。ホテルでいっしょにビールを飲みました。
こういう女(ひと)好きです。日本人、好きです。
日本を離れて40日ごろか。
ブッダガヤーの日本人ホテル(奥さんが日本人)でNHKニュースを見る機会があった。
マリナーズ、イチローの大リーグ新記録を報道していた。なぜか涙が出た。
その後、映し出された日本の映像。涙がとまらなかった。日本語が嬉しかった。
インド人に聞かれる回数、ベスト1。おまえはどこから来たのか?
わたしは日本人です。日本人。日本語を母国語とします。
日本語でなら、まあ、じぶんのことをうまく説明することができるかも。
じゃあ、日本語ってなんだろう。ほんとにじぶんは日本語を知っているのか。
というわけで(長い前フリだが)この3冊の本を読んだ。
井上ひさしは天才。難しいことを、ここまで簡潔に、かつおもしろく説明できるとは。
この天才が作文教室で課題にしたこと。
「いま悩んでいること」を書いてくださいと井上ひさしは受講生にいう。
それを文章で切り開くんです、それは文章でしかできないことです。
わかっているなこの人は、などとエラソーに思ったわたし。
かえりみると、いかに日本語を知らないことか。
でも日本語しかない。これでしかわたしは表現できない。
井上ひさしはいう。何かを読む、書くとは時間に挑戦することだと。
1000年前に書かれたことを、わたしたちは読むことができる。
そして消えゆくこの一瞬! 文章ならそれを書きとめることができる。
160美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/10 03:13:45
「洟をたらした神」(吉野せい/弥生書房)
→読んだのは、宮本輝が大絶賛していたから(「二十歳の火影」)。
70歳をこえた農家のおばあさんがはじめて書いたという小説。
この文章、かなわないと思いました。
宮本輝がじしんの芥川賞作品「蛍川」を、
「『洟をたらした神』から得た何物かによって生み出された」
とまで言うのもなっとく。
書かなければならないという信念が文章の端々からからうかがえる。
現代のいわゆる純文学作家が「書くことがないこと」を書いているのとは対照的。
「洟をたらした神」。地獄からの速達状にして、天国からの遅延郵便。
地獄と天国とはもしかしたらおなじ場所のことをいうのではないだろうか。
そんなことまで考えさせる傑作。ええ、泣きました、泣かされました。
しかし思う。現代の(前衛?)表現(文学も映画も漫画も)とは、
この「洟をたらした神」をクソババアのビンボー自慢と一笑にふすことから
スタートするのではないか。それは不幸だ。
が、内省するにそれはみずからにないといえるのか?
161美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/10 03:58:16
「私の國語教室」(sc恆存/文春文庫)
→積ん読すること1年以上。
日本語ってなんだろうという文脈で今回ようやく読むことができた。
内容を要約するのには1行で足りる。
現代かなづかいは間違っている、だから歴史的かなづかひを使へ!
よく福田信者がいうこと。
福田恆存先生は一度も論争で負けたことがない、うんぬん。
けど勝ち負けでいうなら、福田恆存は負け負けじゃんと思う。
いまどこの雑誌、どの媒体で歴史的かなづかひなんて使っている?
その意味するところは、福田恆存の完全敗北に他ならない。
福田恆存はいう、じぶんは職人の家で生まれた、だから江戸庶民の気質があるなどと。
なら、福田さん、庶民にもわかる言葉で本をお書きなさい。
わたしは声を大にしてそう言いたい。
じぶんをして平均的と称するのはどうかと思うが、
少なくともわたしはそれなりに本を読んできた。読書になれている。
が、この本の主張がさっぱりわからない。
おまえがバカだからと言われることでしょう。
ならと言い返したい。なぜバカにもわかるような本を書かない?
歴史的かなづかひの正統性を証明したい?
福田さん、日本語を使うのは学者や役人だけではございませんよ。
あなたの言葉は私たちに伝わらなかったのです。
あー、こーゆー本読むと、ぶっ壊れた日本語を使いたくなるう^^;)
162美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/10 04:44:27
「私の幸福論」(福田恆存/ちくま文庫)*再読
→先日の福田恆存歿後十年記念シンポジウムにおける山田太一の講演を聞いて、
ようやくなんとか福田恆存との距離が取れるかなと思ったわけでありまして。
と申しますのも、福田恆存という文筆家は強烈な輝きをはなっており、
べったりどっぷり福田先生マンセーと土下座するか、頑固じじいと完全無視するか
のどちらかしかないような、そんな二者択一な事情が読者にはございます。
(余談ですが、あのシンポジウム、まるで新興宗教の集会みたいでした)
山田太一は福田恆存をチェーホフに比します。
なんでも福田恆存自身がどこかでじぶんは日本のチェーホフだと言っていたそうです。
いろいろな意味合いにおいて、福田恆存は冷たいひとではなかったか。
人間にも政治にも実のところは完全に絶望していたのではないか。
何にも期待しない、あきらめている、すべてのものに距離をおいている。
福田恆存に会ったことのない山田太一はそう推測する。
だが、と続ける。それでも福田恆存は発言しようとする。
断念の奥底、絶望のきわみから、言葉を発する。
それがあたかもチェーホフのようだ、山田太一はそう言ったように思います。
シンポジウムの翌日、教育テレビでチェーホフ「かもめ」を見る。
愛読していたこの劇がじつに福田恆存の世界であったことをそのときはじめて気づいたのです。
福田恆存の著作より、この「かもめ」のほうが福田恆存らしい、などと
とんでもないことを思いました。
「私の幸福論」。最初に読んだときは、何を古臭いことをと失笑した覚えがあります。
しかし、今回で三度目。ああ、福田恆存、いいことを言ってるなと思うわたしであります。
163なお美:04/12/12 22:06:09
「晶子曼陀羅」 佐藤春夫 講談社 1955
渡辺淳一さんや田辺聖子さんも参照した、与謝野晶子を題材にした
"晶子もの小説"の元祖というべき本。佐藤氏は巻末の「ふたなさけ」という
文章で、この本を晶子の伝記であると誤解するそそっかしい読者に
「これは事實談ではなく小説といふ作り話」であると強調しています。
けれど若い頃は新詩社の同人で鉄幹・晶子とも親しく接していた著者の
本に、読者が何らかの事実を求めようとするのはしかたがないこと。
一方で単純に小説とわりきって楽しめるほど主人公の晶子は深く描かれて
いないのです。というわけで、伝記を期待する読者にも小説を望む読者
にも中途半端な印象を与える本となっています。この本は講談社文芸文庫
からも出ていましたが、私は昭和30年刊の単行本で読みました。
ひなげしの絵の装丁が美しい本です。
http://red.ap.teacup.com/coquelicot/img/1102852677.jpg

「みだれ髪」 与謝野晶子 新潮文庫 2004
「チョコレート語訳 みだれ髪」 俵万智 河出文庫 2002
「みだれ髪」は難解な歌集です。「やは肌のあつき血汐」のようなわかりやすい
歌はむしろ例外でほとんどの歌は註釈なしには意味不明。呪文を読んでいる
ような気分になります。てっとり早く鑑賞するには俵万智さんの「チョコレート語訳
みだれ髪」がいいです。晶子の元歌と俵万智訳の短歌が並んで表記されています。
新潮文庫の「みだれ髪」にも訳と解説があるのですが、それらがあるのは
399首のうちの70首のみなので俵万智さんの訳ではじめて意味を理解した
歌も多いです。ただし「その訳はいかがなものか?」というのもあるのですが。
 罪おほき男こらせと肌きよく黒髪ながくつくられし我れ(晶子)
 完璧なボディに我は作られた 「男」なるもの懲らしめるため(チョコレート語訳)
新潮文庫の「みだれ髪」には松平盟子さんの「評伝 『みだれ髪』燦々(さんさん)」
が収録されていて、与謝野晶子について主要な知識を得ることが出来ます。

参考Link:与謝野晶子みだれ髪チョコレート語訳の挑戦 http://www.for-you.co.jp/akiko/tawara.htm
164美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/14 13:53:56
「藝術とはなにか」(sc恆存/「評論集1」新潮社)絶版*再読

→不立文字ということばがある。
真に大切なことは文字・言語によっては伝えられないというほどの意、
禅のことばである。
いきなり芸術とは何かなどと問われても、たいがいのひとは困ってしまう。
不立文字とでも答えるのが精一杯。まあまあ、肩の力を抜いて、
と問い手にあいまいな作り笑いをして場を和ませようとするのがわたしたちだ。
悪いもんか。日本人であるゆえんである。
が、福田氏はそれをよしとしない。
まず芸術の起源について検証し(古代人の呪術にあるという)、
つぎに芸術の効果を明らかにする(カタルシス)。
以上、二点を踏まえたうえで福田氏は現代の芸術に苦言を呈する。
その理想とする芸術のありようはギリシア悲劇にあるという。
寸分の狂いもない、わずかの隙間さえも許さぬ力強い論調である。
しかし、その主張が強ければ強いほど、こちらにやりきれぬ思いが残る。
それはコンプレックスだ。福田氏が論じるのはギリシア悲劇であり、
イエスキリストであり、シェイクスピアである。どれもこれも、あちらのもの。
ここで読者の感じるコンプレックスをそのまま筆者に投影するのは誤りか。
福田氏は西欧への強烈なコンプレックスからこれを書いたのか。
否である。というのも、日本には明治まで芸術はなかった。
外来語、アートの訳語を芸術に決めたのが誰かは知らない。
が、そのとき初めて日本に芸術なるご大層なものが輸入されたのは確かだ。
だから福田氏が「芸術とはなにか」と問う以上はこのような書き方しかできない。
本書により、舶来高級品「芸術」なるものが明らかにされた(としよう)。
孤独な現代人はみなが一様にその苦悩を解消せしめる芸術を必要としている、
そう福田氏は主張する。ここがわたしのはつまずく地点である。
不立文字の国民、日本人はほんとうに福田氏のいう「芸術」を必要としているのか。
わたしは芸術なる語をある種の照れ笑いを伴わずして使うことができない。
え、そんなガラじゃないよ、てへへ、芸術なんてガラじゃないです……。
165美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/14 15:59:30
「人間・この劇的なるもの」(福田恆存/中公文庫)絶版*再読

→読んだのは6回目。それでも、わからないところがある。
そういうのは、もう時代的なもので一生わからないのかもしれない。
この本が書かれたのは、革命だなんだとまだ日本に元気があった時代だから(昭和30年)。
本書の内容を無謀にも一行でまとめてみる。わたしのほかできまい。
――人生はお芝居(のごとくではなく、お芝居そのもの)でございます。
ここからあらゆる方面に話をすすめていくという、スタートでありゴールがここ。
もう一度。あなたの人生はお芝居でございます。
ゆえに本書は人間論にして演劇論。一冊で二冊分の内容、お買い得なのです。
三度目は簡潔に書くことにして、人生=演劇と確認します、よろしいですか。
すると、あらふしぎ。
人間=役者、出生=配役、死=閉幕、運命=脚本、神=演出家、なんてことが明らかに。
もうちょっと、お付き合いを。
結婚式=見せ場、ワイドショー=劇中劇、えーと、それから……。
いっしょに考えてください。
とにかく、いいですか、あなたは役者(人間)です。
だから自由ではありません。なんらかの役を演じなければなりません。
かといって、なんの役でも演じられるわけではない。
不満はせいぜい演出家にでも抗議してください(演出家と相談=キリスト教)。
けっしてまわりの役者に不満をぶちまけてはいけません(=犯罪)。
じゃあ、あなたの役者(人間)としての楽しみ(生きがい)はどこにあるか。
役を十分に演じることにあります。
主役ではなくても、たとえ脇役でも演じる楽しみというものが必ずある。
役者はみずからの役を味わい尽くすことに喜びを感じる。ちがいますか。
しかし役者稼業も楽じゃあない。うまく演ずるためには工夫がいる。
だから良いお芝居(シェイクスピア劇)を参考にしましょう。
だって演劇は人生そのものなんでしょう。
とここで「人生=演劇」とスタートした話が、
ぶじ「演劇=人生」と一回りしたわけでありまして。

かなり私見を加えましたが、まあ、こんなことを言っているのでは?
>――人生はお芝居(のごとくではなく、お芝居そのもの)

ショーペンハウアーが書いてる、ていうかエピクテトスも同じこと言ってるし。
167みか5さい ◆NGaQPY3pmc :04/12/14 21:40:08
『Yonda? Z.Z.ZOO』100%ORANGE(SHINCHOSHA) NOT FOR SALE
ヨンダくんは
どうぶつえんのみんなに
ほんをくばってあるきます

にんげんがいないのできっと
どうぶつえんは「きゅうえんび」なのです

こわいかおのライオンさんも
ほんをよんだらなきだしました
ライオンさんはなにをヨンダのかな
きっと、『フランダースの犬』じゃないかなと
おもったけど
あとでちがいました

ヨンダくんは
さいごにどうぶつえんのひとに
つれもどされて
ひとりでほんをよんでいました
みか5さいのこころにのこりました

ヨンダくんがどこにいこうとしていたのか
とてもきになります

みか5さいはヨンダくんがだいすきです
ヨンダくんはみか5さいみたいに
いっぱいほんをよんでいるからです
ヨンダくんはみか5さいみたいに
――だからです

ライオンさんがなにをよんでいたか
みか5さいとヨンダくんのひみつです♪
168純文学団長 ◆xyX.vGXBSY :04/12/14 23:11:27
「ハムレット」読了。
戯曲の古典であり、シェークスピアの代表作の一つであるこれを、じつはシェーク
スピア嫌いで読んでいなかったが、このたび、読んだ。すごい。戯曲を見なおした。
16912月のオルフェ:04/12/14 23:20:19
なんかここは下品なスレッドだな。吐き気がするぞ!
いや、いいんだ。気にしないで書いてくれたまえ。
きっと読んでる人もいるだろう。
170吾輩は名無しである:04/12/15 08:40:41
借り物の言葉/思想で長文書く美香を釜茹でにしたい
171白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :04/12/15 12:32:53
12月14日 有名人五十人といい本 アマリンネットワーク特別編集 アマリン社
(作品題は何の思慮もなく直訳)

12月14日 王朝四代記 第五巻 ククリット・プラモート/吉川敬子訳 井村文化事業社
172なお美:04/12/23 20:03:37
「明るみへ」 與謝野晶子 (定本與謝野晶子全集、第11巻) 講談社 1980
1913年に朝日新聞で連載された小説。
鉄幹のフランス行き前後の数ヶ月間の出来事を、私小説風に描いています。
当時の晶子の心境をはじめ、夫婦の交友関係や家庭内の様子がうかがえて
晶子ファンにとってはおもしろい。作中、有名な声楽家(三浦環がモデル)が
住んでいたという貧相な家を見学して主人公は言う。

  世間が若し一日でも此侘住居(わびずまい)の跡を眺めたら、今の日本の
  状態から云つて兎も角も珍重せねばならない唯一の声楽家に漫然と加へて
  居る非難が、どんなに芸術以外の余計な苦痛を此女に与へて居るかを想像
  することが出来よう。

晶子もこの小説を書くことによって自分の苦しい生活の内情を明かしたかった
のでしょう。連載は100回で終わっていますが、当初は続編も書くつもりだった
らしい。そしてそこでは晶子のフランス行きが描かれたはず。
火の色をした五月のフランスへの旅が。

「灯台へ」 ヴァージニア・ウルフ 御輿哲也訳 岩波文庫 2004
ラムジー夫人という美しい女性を永遠化しようとする試み。
傑作です。
波の音と明滅する灯台の光がいつまでも頭を離れない。
私の読んだ今年最高の本はこれに決定!
173美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/29 12:10:05
「演劇入門」(福田恆存/玉川大学出版部)絶版*多読
→何度読んでもうならされる。
この本はわたしの読書人生を変えたといっても言い過ぎではない。
ストリンドベリ、オニールといった劇作家に出会えたのもこの名著のおかげ。
生まれてこの方(おっと年齢は秘密だ)まったく演劇に関心をもったことが
なかったわたしがこうまで(絶版)戯曲あさりをするようになるとは。
この入門書がどれだけ演劇の魅力、深さを教えてくれたかわかるというもの。
それゆえ一時期、芝居鑑賞にこったこともあった。
だけど、だめ。観劇はわたしの趣味にはならず。
理由は多々ある。役者オタがうざい、上品ぶってるのがいや、チケットが高い。
しかしそれらもこの最大の理由に比べたら足元にも及ばない。
演劇は観客よりも舞台にあがっているひとのほうが楽しそうだから!
ひとが楽しんでいるのを見るために高いお金をはらうのは道理にあわない。
よってわたしは戯曲専門へ。福田恆存も言う。
へたな舞台を見せられるくらいならじぶんで戯曲を読むほうがましだと。
演出も配役もこちらの想像力でなんとでもできる。
なにより戯曲は小説と比べて、読者が創造に参与する余地がより多く残されている。
読者はあたかも建築作業のごとくセリフを積みあげて芸術という城を完成することができる。
わたしが戯曲を好きになったゆえんである。
174おさむ5さい ◆RPZE1eqCoE :04/12/29 12:12:52
えへえへえへ♪
スレッド1にもかいてたねっ♪♪




175 ↑:04/12/29 12:14:43
女の子のスカートめくりばかりしてないで、本読め。
176吾輩は名無しである:04/12/29 12:16:22
うなったり、うめいたり
キモイ奴がいるなあ

地下鉄で、本に顔をうずめるようにしながら、ぶつぶつ言ってる
キモイおばさんとか見かけるんだけど・・・
177吾輩は名無しである:04/12/29 12:23:25
>>173要するに、
ギキョクを読んでる自分が好きってことがいいたいんでしょ。
178美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/29 12:57:56
「日本への遺言 sc恆存語録」(中村保男・谷田貝常夫編/文春文庫)*再読

→哲学、思想のたぐいはアレルギー体質なんだけど(宗教は別)、
なんで福田恆存だけは平気なんだろう、じんましんが出ないんだろう。
考えてみるとふしぎだ。じゃあ、逆に考えてみたらどうだろう。
なにゆえ哲学、思想を忌み嫌うのか。
難しいから。というより、わざと難しく書いているように思われるから。
哲学、思想に何ができる? と思ってしまうのは青臭いの? 低脳なの?
歯が痛いのひとつにしてもどうにもならないでしょ(宗教ならまだ祈ることができる)。
なんか哲学、思想って、悩み事がないひとがわざわざ悩んでるという気がするんだ。
だから嫌い。うん、ここでなぜ福田恆存は別なのかすこしわかってきたかも。
福田恆存の思想は地に足がついている。生活感があるとでもいうのかな。
読了してすぐにスーパーへお買物に行くことができる。
わかるかなこの感じ? だめ? ならごめんなさい。ぺこり。

今回、福田恆存を再読していたく感銘を受けたくだりは理想への処し方。
現実ってひどいよね。人間はみんな薄汚くて、自分勝手で。
政治だってそう。外見のきれいごととは裏腹の私利私欲ばかり。
恋愛もおんなじ。みんなでバカみたいに恋愛賛歌(イブは何をしますか?)。
かように現実は醜く汚い。
しかしここで現実なんてこんなものとシラけないのが福田恆存流。
かかる現実は現実として認め(逃げない、つまり現実主義者)、
それでもあえてなお理想をもつ、理想を失わない(理想家)。
かといって現実を理想と一致させようと四苦八苦する(理想主義者)わけではない。
未来永劫、現実と一致することがない理想だからといって何が悪いものか。
むしろそのような到達不能の理想こそ真に信ずるにたえるものではないか。
福田恆存は現実主義者にして、なお理想家たらんとした。
この姿勢、見習いたい。
179吾輩は名無しである:04/12/29 12:59:38
プッ
180吾輩は名無しである:04/12/29 13:01:46
まあ、一杯のかけそばみたいな話だね
181美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/29 13:29:18
「日本を思ふ 人と思想シリーズ」(福田恆存/文藝春秋)絶版

→コンパクトな文庫版じゃなくて、古本屋で購入したもの。昭和44年出版。
文庫版には入っていないものを中心に拾い読みをした。
日本を思ふ、ずいぶん大きくでましたね。
論客ということばがぴったり。いまじゃ死語になっていますが論客。
福田恆存さんがいまよみがえってテレビを見たらと考えてみるとおもしろい。
予測する。心臓発作を起こしてすぐさまあの世へ逆戻り!
なんせ飯島愛が大きな顔して日本を語っていますから(「サンデージャポン」)。
ああ、見てみたいな。福田恆存さんが心臓発作を起こす直前の顔。
かなり笑えると思う。笑うだと失礼なとあなたは怒るかもしれない。
ええ、笑うですとわたしは断固主張する。
もう笑いしかないんですよ、笑うしかない。
いま若手作家が「日本を思う」なんて本を出したらギャグですから。

まだはっきりとはつかめてないからメモ書き程度に。
福田恆存の思想ってほとんど宗教では?
福田さんのいう「全体なくして個があるものか(=全体の存在を信じる)」
というのは、もうほとんど、そのう、一歩手前というか……。
福田恆存愛読者も「信者」ってことががいちばんぴったりくるし。
182美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/29 13:32:03
訂正)→福田恆存愛読者も「信者」ってことばがいちばんぴったりくるし。
183美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/29 13:59:37
「オイディプス王・アンティゴネ」(ソポクレス/福田恆存訳/新潮文庫)*多読

→古典というだけで、ずいぶん損してるんだろうな。
うん、わかる。だれだって先生から読みなさいなんていわれたら、ねえ。
だけど、これ、やばいって。やばいほど、残酷陰惨、出版を差し止めなくていいの?
残忍な犯罪者が逮捕されたあとホラー映画の影響だとか言われることがある。
え、と思う。どんなホラー映画よりこの「オイディプス王」のほうが怖いと思うけど。
路上で肩が触れた程度で実父を殴り殺すオイディプス王。
かと思えば、実母とセックス三昧。4人も子作り、お盛んですな。
その事実を知るや、オイディプス王はもう何も見たくないと両目をじぶんでつぶしてしまう。
目からだらだら血を流しながら愛娘ふたりを抱きしめる。
PTAのみなさん、こんな本を子供に読ませちゃいけません。
東京都も都条例ですぐさま「オイディプス王」を有害図書指定すべき!
いつものことだがお役所の怠慢には憤懣やるかたない。
184吾輩は名無しである:04/12/29 14:14:06
ファッションセンスのないブスだから、
せめて知的アクセサリーで頑張ってみましたってつもりだろうけど、
しょぼい。
185吾輩は名無しである:04/12/29 14:45:18
>>173
おみごと。
お前はいつまでこんなことを続けるんだ
186みか5さい ◆NGaQPY3pmc :04/12/29 15:01:30
>>184-185
パンダキッーク♪

みか5さいてきゆうがいとしょ:『智恵子抄』

かいしょうなきおとこのじこせいとうか
おんなにふくいちまい
かってやれないから

<をんなが附属品をだんだん棄てると
どうしてこんなにきれいになるのか。>

とは、おそれいるw
やすっぽいことば
やすっぽいおとこのナルシシズム

こどもによませたくないほんナンバー1か2をあらそう
きょうかしょにのって
よにかいしゃしているてんで
「オイディプス王・アンティゴネ」より
つみはおもい
さあ、
よめばあなたのじんせいもまっくらに
ふこうへむけてまっしぐら

これがじんせいだ♪
これがげいじゅつだ♪


187ガディワッツ ◆wCv9l5YJ26 :04/12/29 21:59:55
智恵子が精神を患って、気が狂って、リハビリでちぎり絵やってってのを
前提で言ってるんだよね?
知性を捨てた女を美しいというのは、内向きに語られる言葉だとして、
それがナルシシズムで醜いと言ってるの? 5才は。

つーかまさか、
「おんなにふくいちまい
かってやれないから」
が理由だとは思ってないよね。引くよマジで(w
188吾輩は名無しである:04/12/29 22:02:37
>智恵子が精神を患って、気が狂って、リハビリでちぎり絵やってって
知らない人なんているの(w
引くよ、マジで(w
189吾輩は名無しである:04/12/29 22:12:20
男に見向きもされない売れ残りおばさんの
ナルシズムほど使えないものってないよね
190なお美:04/12/29 22:13:31
こほん♪

ここをどこと心得る。
読了報告スレッドでRよ。
こほんこほんこほん♪♪
191ガディワッツ ◆wCv9l5YJ26 :04/12/29 22:18:59
じゃあ、罪滅ぼしに一個書いていくよ。

「狂気」ハ・ジン

いかれちゃった文学部教授と僕の対話臭。春樹臭がします。
革命が起こった国、興らなかった国それぞれの春樹臭。
全米図書なんたらしょう、受賞らしい。レイナルド・アレナスも取ってる。
ひさびさに面白かったですはい。

罪滅ぼしどころじゃないな、ますます傷が深くなって
192吾輩は名無しである:04/12/29 22:19:36
>>189の女は寂しいんじゃないかなあ。
だから、そんな嫌がらせを(w
193吾輩は名無しである:04/12/29 22:28:51
訂正→>>189は寂しい女じゃないのかなあ。
194吾輩は名無しである:04/12/29 22:34:44
ええええ!!
オドロキ!

まさか>>189が嫌がらせだなんて・・・

思いもしなかったデス!
男に見向きもされない売れ残りおばさん

まさか本当だなんて・・・
195吾輩は名無しである:04/12/29 22:36:45
>>194
くそノボルはどうしてくれようかw
196吾輩は名無しである:04/12/29 22:45:22
なんかムカつくんだよね。
男に見向きもされない売れ残りおばさんが
「文学板なら、なんとかなるかもしれない」
って、振る舞うのが。

文学板はどうでもいいが、文学をなめるなといいたい。
発情して前後が見えない雌ブタに。
197吾輩は名無しである:04/12/29 22:47:07
見当違いもいいところ。
やるなら文壇バーで。
198なお美:05/01/02 00:26:43
「波」 ヴァージニア・ウルフ 川本静子訳 みすず書房 1999
これは前衛的でわかりにくい。
どうやら6人の男女の幼年から中年にいたるまでの人生を
それぞれの内的独白で語らせているらしい。
筋がよくわからないので小説ではなく詩だと思い、我慢して最後まで読みました。
例えば汽車の窓から見た光景を語る次のような言葉にせめてもの魅力を感じながら。

 遥か彼方は絶えず一点に集中し、汽車は絶えずそれをおしひろげていくわ。
 電柱が次々と頭をもたげ、一本が倒れたかと思うと、次の一本が起き上がるの

「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」 オールビー 鳴海四郎訳 筑摩書房 1974
(筑摩世界文学大系85 現代劇集)
どろどろした中年夫婦の愛憎を無理やり見せられてあっけにとられたような気分。

作中に何回か出てくる戯れ歌(ディズニー映画の挿入歌"Who's Afraid of the Big Bad Wolf"
をもじった言葉あそび)がタイトルになっていて、作家ウルフの人と作品とは
直接の関係はなかった。歌われる度に違った意味がこめられています。

♪"Who's Afraid of the Big Bad Wolf"(MP3ファイル)を聞いて見る。
http://www.offshoreechos.com/offshorethemes/Sounds/big%20bad%20wolf.mp3
http://www.offshoreechos.com/offshorethemes/deejays%20T-Z.htm
199美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/02 07:06:45
「魂がふるえるとき」(宮本輝編/文春文庫)
→文春文庫創刊30周年企画。宮本輝が選ぶ日本の名作16篇。
収録作品は――。

◆玉、砕ける(開高健)◆太市(水上勉)◆不意の出来事(吉行淳之介)
◆片腕(川端康成)◆蜜柑(永井龍男)◆鶴のいた庭(堀田善衛)
◆サアカスの馬(安岡章太郎)◆人妻(井上靖)◆もの喰う女(武田泰淳)
◆虫のいろいろ(尾崎一雄)◆幻談(幸田露伴)◆ひかげの花(永井荷風)
◆有難う(川端康成)◆忘れえぬ人々(国木田独歩)◆わかれ道(樋口一葉)
◆外科室(泉鏡花)

贅沢な一冊である。どれもこれもよく言えば珠玉の名品、わるく言えば
これでもかといわんばかりにブンガク・ブンガクしているのです。
げっぷがでそうなくらい。お腹いっぱいで。
幸田露伴、国木田独歩なんぞは有名どころだけど実は読んでいなかったわたし。
(あなたはこんな古臭い作家の小説を読んでいますか?)
ふつーにおもしろいので驚いた(ちょっと読みにくいけどね)。
いちばんひかれたのは永井荷風「ひかげの花」。
ジゴロと私娼の物語。なにがいいって、永井荷風の人間描写です。
人間嫌いなんだろうな、このひと。そこがいい。いいのだ。
永井荷風はしもじもの生活者を観察し著述する。
その女性観は危険ですらある。
「女は男を軽んじて尻に敷くか、さうでなければ反対に男から撲られなければ満足しない」
いまこんな「真実」をさらりと書ける文士がいるか。
永井荷風が文豪たるゆえんである(……たぶんちがうと思います)。
200美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/02 07:49:49
「幸福になれない理由」(山田太一・小浜逸郎/PHP研究所)絶版
→対談本。ろくな本じゃない。この本のイメージ?
おっさんふたりが居酒屋で「いまのニッポンはダメだ」と。
それも声高にではなく、しんみりとぼやくような感じで。肩を寄せ合いながら。
うんうん、おまえのいうとおりさ、よくねえ、なにもかも、ニッポン。
語られるのは、酒鬼薔薇、エヴァンゲリオン、ついでにオウム真理教。
この本の出版された時代がわかるでしょう。
じぶんとは関係ない時事ネタに「あーだ、こーだ」いうのって楽しいよね。
それを見ているのも、まあ、退屈ではない。
なんかわかっちゃった気になるし。ワイドショーの力学です。
山田太一さんも決して堅苦しい文学者などではなく、
流行に敏感でなければならない(ある意味で軽薄な)テレビライターなのだと再確認。
まあ、いいか。ブックオフで105円だったから。

「東京居酒屋はしご酒」(伊丹由宇/光文社新書)
→お酒を飲みながら読んだ。いちおうガイド本らしい(芸能人来店情報まである)。
だけど、紹介されたお店に行きたいなんて、これっぽっちも思わないな。
頑固おやじの店主に気を遣いながら飲み食いしたってね。
そういう店じゃなくても、なんかね、有名店とかどうでもいい。
山田太一の名言がある。食べ物についてうんちくを語りたくない。
それはじぶんが戦争時代にしんそこ食うものがなくて困ったからだ。
食べられたらいいじゃないかという思いがある。
だから声高にグルメを語るひとの前で、刺身にマヨネーズをつけて食べてやりたくなる。
刺身にマヨネーズ(笑)。この男、ほれた! と思った瞬間です。
じゃあ、そんなわたしがなぜこんなグルメ本を読んでいるのか。
矛盾しています。でもいいんです。「にんげんだもの」。
201吾輩は名無しである:05/01/02 09:39:48
あーよくいるね。ガイドブック見てくる客。
きょどってんのw
目障りだからもう来んなよって思うけど、実際二度と見ないね。

刺身にマヨネーズつけて、精一杯のいやがらせしてるつもりだろうけど、
そいつらが、尻尾巻いて引き上げていったあと、
大爆笑の嵐になって、なごむんだよな。

まあ、座興イベント要員くらいの貢献はしてるんじゃない?
202美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/02 09:41:43
「詩学」(アリストテレース/松本仁助・岡道男訳)
「詩論」(ホラーティウス/松本仁助・岡道男訳)
→松本・岡の両先生が翻訳されたアリストテレスのことばをさらにわたしが
いんちき方言翻訳してみる試みはなんら哲学に益することはないだろうと承知しつつ。

アリストテレス氏(年齢不詳)は語る。
「ドラマ(=悲劇、以下同じ)ちゅうのはね、行為なんですよ。人間の行為。
なんでするのかいうたら、そりゃみんなが好きだからでしょう。
好きでしょ? ほら、おままごとだってそうやん。
それに見るのも好き。なにかドラマがやってるとつい見ちゃういうのが人間や。
じゃあ、そのドラマなるものはいかなるものか、いかにあるべきか。
それをわしは語りたいねん。まず、これだけは言っときたい。ええかな。
ドラマはな、観客の恐怖と憐憫の感情を刺激するものなんや。
そんでな、そのふたつのマイナス感情を浄化する、なくすちゅうことや。
これをむつかしいことばでカタルシスちゅう。覚えんでもええわ。
これが目的なわけ。これだけわかればあとはいいんやけど、まあ、
もうちょっとつきあって。あとな、みもふたもない話をすると、
ドラマちゅうのは舞台の上の人間が幸福になったり不幸にすることや。
ええか、それにも、うまい、へたがある。教えたる。
うまいドラマはな、うそくさくないねん。ほんものっぽいわけや。
それに、うまいドラマの中では出来事が必然的に起こる。
しょっちゅう交通事故なんて起きたらあかんのや。
つまり人が不幸になるときは、偶然からではなく、
自らのあやまちによって奈落のそこに落ちなければならないということや。
なによりドラマで大切なことは筋や筋。出来事がどう起こるか。
それを忘れたらあかん。ほんじゃわしの講義はここまで。
もっと知りたければわしの本を買ってくれ。おすすめだ。
哲学書なのに意外とわかりやすいとわしの愛人の美香もびっくりしておった」
203美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/02 09:57:49
>>202
出版元はご存知、岩波文庫。
それと訂正。真ん中へん。
→ドラマちゅうのは舞台の上の人間が幸福になったり不幸になったりすることや。

長文で間違えるとなんか悔しい。

>なお美
なお美の読書法、わたしとおんなじ。
固め読みっていうの?
ある分野の本を興味関心にしたがって読みすすめていく。
ノボルの雑食読書法とはちがって。
うん、なお美、いい。
204みか5さい ◆NGaQPY3pmc :05/01/02 10:13:43
美香よりなお美より、みか5さいいっぱいよんでるもん。

アリストテレスの詩学は、福田恆存がのテープをきいて
みか5さいがすいせんしたのでR。とじこしゅちょう。

ヴァージニア・ウルフの 『波』は鈴木幸夫やくのほうがすき。


205みか5さい ◆NGaQPY3pmc :05/01/02 10:16:48
鈴木幸夫は、「ヴァジニア・ウルフ」とひょうきしています。
ていせいします。

>とじこしゅちょう。
つまらぬことをした(れいしょう
206485:05/01/02 14:05:48
初参加します。
ちなみに私は叩かれるのではなく、褒められて成長するタイプなので
よろしくお願いします。

『パイドロス』プラトン著 藤沢令夫訳 岩波文庫

「ぼくは、あのデルポイの社の銘が命じている、われみずからを知ると
いうことがいまだにできないでいる。それならば、この肝心の事柄について
まだ無智でありながら、自分に関係のないさまざまのことについて考えを
めぐらすのは笑止千万ではないかと、こうぼくには思われるのだ」(230A)

この本の冒頭近く、ソクラテスはこう宣言する。私は哲学史には無知だけど
たぶんこのマニュフェストが、その後の哲学の流れを決定したのではないか。

ただ私は、ここで、外界との接触を絶ち、暗い小部屋でシンネリムッツリと
考え込む「哲学者」のイメージを思い描くのは、ちょっと早計なのではないかと思う。
「パイドロス」において、魂は「常に動いてやまぬもの」なのだから、
魂について語ることは、それが持つ「翼」について語ることなのだ。
そして、「狂気」とはこの翼の同義語に他ならない。
207485:05/01/02 14:06:19
で、「パイドロス」の美しさは、ベートーベンの「第九」の美しさとちょっと
似てはいないだろうか。
「パイドロス」は、極めて卑近で「現代的」な話題から始められる。
ソクラテスとパイドロスは、当時のベストセラーの「ハウツー本」の内容を、
こと細かに批判・検討することから、哲学しはじめるのである。
しかもその本たるや、題して『必ず成功する美少年のクドキ方』みたいな
しょーもない代物なのだ(ただし、これは実在する著者による架空の本で、
プラトンの完全な創作。このへんの悪意とシャレっ気もタダモノではない)

で、素晴らしいのは、この「地に足がついた」話題を延々と繰り広げた後、
「もうこんな歌はやめよう」とばかりに、この書物は、一気に神話的天空に
駆け上がるのだ。
コレだよね。哲学って。もうこれしかないって感じ。
涙出たよ、俺。
確かに、人間だもの、地面を踏みしめてないと生きられない。
でも、自分のショボい頭の上に、無窮の天空が存在することを時々でも
感じないことには、私はとうてい生きてゆく自信がない。
哲学は、「悩むため」にあるんじゃないよ。多分。
それは純粋な喜びであるべきだ、と俺は思う。
208吾輩は名無しである:05/01/02 14:20:47
>>206
がんがれ!
209吾輩は名無しである:05/01/02 16:44:11
「イエスの生涯」「キリストの誕生」遠藤周作 新潮文庫
「キリスト教の歴史」小田垣雅也 講談社学芸文庫

キリスト教とは要はすっごく不幸な人が少し不幸な人を巻き込んで勢力を
拡大し最終的に政治権力を握り幸福な人を打ち倒す宗教なのね。
その過程自体は不幸な人が幸福な人を打ち倒すまあある種のサクセススト
ーリーな訳だがそれがローマ帝国で完全に実現されてしまったわけだ。
一度不幸な人が政治権力を握れば、その後、キリスト教は幸福な人が政治
権力を支配するための道具となる。そして不幸な人は永遠に不幸なまま‥。

結局キリスト教ってのはキリスト教がローマ帝国を支配するまでの運動体
と、近代思想・現代思想の勃興というキリスト教が完全に崩壊するまでの
運動体はすばらしくロマンチックなんだけど、まあ、人生賭ける宗教じゃ
あないね。

唯一絶対神というドグマは一度精神構造にこびりつくとやっぱし危険だね。
ああ、日本人でよかった♪
210おさむ5さい ◆RPZE1eqCoE :05/01/02 20:38:24
>>209
きみは論なの♪

もれのにいちゃんは
このスレに
ひきょうりょくてきなんだ
だからもれも
みぎへならうおっ♪


211美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/05 11:40:40
「グリークス」(ジョン・バートン&ケネス・カヴァンダー/吉田美枝訳/劇書房)

→戯曲。イギリス産。いや、ギリシア産というべきか。
というのも、この戯曲はギリシア劇を10本くっつけたものだから。
まともに上演しようとすると9時間かかるという(わたしは6時間半で読んだ)。
さて、われわれがギリシア劇を読もうとする際に障害となるものがいくつかある。
劇のスムーズな進行をさまたげる訳注、
現代では意味不明のコロス(ギリシア劇固有の合唱隊)の叫び、
何より迷惑なのが、学問的には正しいのだろうけど、どこかおかしな日本語。
それらをぜんぶ取っ払ったのがこの「グリークス」なのである。
目くじらを立て抗議する学者連中はさておき、
ギリシア劇は果たしてエンターテイメントになるのか。
わたしの答え。なる。
「グリークス」製作過程で削られたものにはわたしもNO。
残したものこそギリシア劇で愛すべき部分だと諸手を上げて賛成したい。
あなたの答えは? どちらを選択する? 正しさか面白さか。
212美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/05 12:12:01
「ドラマを解剖する」(マ−ティン・エスリン/山内登美雄訳/紀伊国屋書店)絶版

→165ページの本。2時間ちょっとで読み終わった。
だけど、なんにも印象に残ってないんだなぁ。
同窓会で話題になる、クラスにひとりはいる「あんなやついたっけ?」。
同様、こんな本、読んだっけ? 
あまりにも当たり前のことばかりが書いてあるからかもしれない。
どの演劇書にも書いてあるようなことばかり。
最初の意気込みはすごかったのに残念。
いわく世界はドラマでできている。
映画、テレビ、小説、詩、漫画だけではなく、
首相演説も、ホストクラブも、井戸端会議も、お台場デートも、砂場遊びもドラマである。
だからドラマを解剖するとは――。
あれ、こっから先が肝心なのに……。

いまだ世界は解剖されえず。
213美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/05 12:34:48
「小説とは本当は何か」(中村真一郎/河合文化教育研究所)

→河合塾がだした本。高校生向けの文化セミナーで中村先生が話したことが
もとになっている。しめしめと思うわたしがいる。とすると話し言葉だな、ふふふ。
しかも高校生向けときたもんだ。こりゃ、わかりやすそうだ。
お世話になります河合塾(以前グリーンコースに所属していたのです)。
全4回の講義。うわあ、夏期講習みたいだ(遠い目……。
1、西洋の小説の歴史。2、今度はニッポン。3、近・現代の小説とは。4、これからの小説。
中上スレとかで、みんなバカのひとつ覚えのごとく、文学の自覚化がどうの
といっているのはこういう文脈だったのね。お勉強しました。
えらい? ほめて、ほめて。キャンディーちょーだい♪
でもね、美香ふしぎなの……。 
なんで小説は発展しなくちゃならないの?
なんで全体小説とやらを目指すのがそんなにえらいの?
美香はただ泣きたいだけなの。いい小説読んで感動したいの。
中村せんせーい。
214美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/05 13:21:49
「ユリイカ 詩と批評 特集・ギリシア悲劇 1982年8月号」(青土社)絶版
「週刊朝日百科 世界の文学52 ギリシア悲劇」(朝日新聞社)絶版

→突然ですが、ここで問題です。
どちらが悲劇でしょう?
スマトラ沖地震と夏のパチンコ店前駐車場幼児熱中症死亡事件。
ただしこの場合の悲劇はアリストテレスの定義にしたがうものとします。
215吾輩は名無しである:05/01/05 13:37:31
どちらが悲劇か

夏のパチンコ店前駐車場熱中症死亡事件

理由
スマトラ沖地震の被害者は、「地震が発生した後は津波がおきる」という
経験律によって津波で死ぬという宿命から主体的に逃れる方法があった。
それに対して、パチンコ店前駐車場幼児熱中症死亡事件の場合は、幼児の
命は親の監護に委ねられており、主体的に、熱中症で死ぬという宿命から
逃れる方法がない。
したがって、パチンコ前駐車場幼児熱中症死亡事件の幼児の死の方が主体
が宿命に規律され自由がないので、夏のパチンコ店前駐車場熱中症死亡事
件の方が悲劇。
216吾輩は名無しである:05/01/05 13:43:55
どちらが喜劇か

スマトラ沖地震

理由
喜劇の定義は簡単である。それは笑えることである。笑えないものは
喜劇ではない。したがって、どちらが笑えるかによってより喜劇かが
判断できる。
演出次第では、どちらも充分喜劇になり得るが、「可愛そうな幼児」
と「可愛そうな正月を東南アジアのリゾート地で過ごしていた金持ち」
では後者の方がより人間の悪性を擽るスケールの大きい笑いが取れる
だろう。むろんその分演出も難しいことを付け加えておく。
よって、スマトラ沖地震の方が喜劇。
217美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/05 14:17:36
答え。パチンコの勝ち、です。

>>215さん、正解おめでとう♪

スマトラ沖地震は悲劇ではありません。
言葉を正確に使えば、スマトラ沖地震は悲劇の題材になりません。
舞台で津波に流される外国人を見せられてもカタルシスは得られないのです。
一方で、これから述べる若妻は十分、ギリシア悲劇的であります。
218美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/05 14:20:07
その日、若妻のなお美(仮名)はいらだっていた。
暑い。もう何日、真夏日が続いているのだろう。なお美の住むアパートには冷房がなかった。
それもこれも夫の昇(仮名)のパチンコ中毒が原因。
昇は生活費もろくにくれないのです。生後8ヶ月の子を持つなお美は大変です。
その日の朝もなお美は昇と喧嘩をした。もうパチンコはやめて。
泣き叫ぶなお美に昇は、おれだってやめたいんだ、だけど、だけど……。
ドアの閉まる音がします。今日も同じことの繰り返しです。
今日もなお美は車で15分の大型スーパーへ買い物に行きます。
その帰りのことなのです、なお美がパチンコ店へ入ろうと思ったのは。
夫の昇がどうしてあんなにはまるのかその理由を知りたい。
それがわかれば夫にパチンコをやめさせることができるかもしれない。
虎穴に入らずんば虎児を得ず。そんな心境です。
ちょっとだけ、500円だけやってみよう。
我が子の伸一はそのまま車内に寝かせておきます。
すぐ帰ってくるんだからと店内へ(これが「ハマルティア」=悲劇的あやまち!)。
すずしい、なお美はひとりごちます(ここで気づけば……)。
するとどうでしょう、パチンコで玉が出るわ、出るわ。
これがパチンコの楽しさだったのか。なお美は有頂天です。
夫の気持ちがようやくわかった。これは夢中になるわけだ。
まだ玉が出る。いったいいくらのもうけになるのだろう。
ああ、今日はなんて良い日なんだろう。
夫との関係改善の突破口が見つかり、こうしてお金も増えて。
幸せが来るのかもしれない。自分と、夫の昇と、あ、伸一!
なお美は立ち上がり駐車場へ走ります。
この後の「悲嘆の場」が成功するかは、ひとえになお美の女優としての力量にかかっています。

>>202のアリストテレス爺さんの話と照らし合わせてもらえば、
いかに上記の物語が上質の悲劇たりえているかわかってくださるはずです。
読者(観客は)はなお美に「憐憫」を感じ、じぶんだっていつちょっとした失敗で
大きな不幸に巻き込まれないかと「恐怖」する。
明日をも知れぬ人生をわれわれも送っていることを気づかされそこにカタルシスが生じる。
219美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/05 14:54:57
アリストテレスの「詩学」を読んだことがあるひとなら誰しも、
この「若妻受難劇」がいかに緻密な計算のうえで書かれているかを理解し、
これを書いた作者のギリシア悲劇への深い洞察に感心してくれることでしょう。
アリストテレスは近親間の殺害が効果的だと主張している。
YES。この「若妻受難劇」でもそうなっている。
他にも、いろーんな意味でこれはギリシア悲劇的なのです。

>>215
自由と宿命の配分量に注目したのは正しい。
悲劇の主人公は自由な行動としてそうとは知らずに「あやまち」を犯す。
その結果、宿命としか思えないほどの(「あやまち」に比して過分の)
不幸に見舞われる。これが悲劇だ。アリストテレスのいう悲劇だ。
この「自由(なふとした行動)」から「宿命(と思わなければやりきれぬ不幸)」
への転換が悲劇の秘密としてある。

悲劇=「自由→宿命」

では、自由を宿命になしうるものは何か。それは神だ!
ふう。このへんで今日の有意義な論考を終わりにいたします。

>>215
そうそう。赤ちゃんは悲劇の主人公にはならんでしょ。
それとスマトラ沖地震で近親者を亡くしたひとも悲劇にはなりにくい。
近親者の死に責任がないから。
220美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/05 14:57:19
>>206
>私は叩かれるのではなく、褒められて成長するタイプ
よしよし。いい子だ。がんばれ。
221吾輩は名無しである:05/01/05 15:21:48
おばさーん

パチンコ店が津波にあったら
どうなるんですかあ
222吾輩は名無しである:05/01/08 22:48:15
「痛快!シェイクスピア」松岡・河合 新潮文庫
松岡訳のシェイクスピアはいいとの評判を聞いたので読んでみたがつまんな
いね。なるほどねえと思うのは「ロミオとジュリエット」の解釈、原典では
16歳だったジュリエットを14歳にした理由くらいなか。
松岡のリーチャド三世評、「リチャード三世は悪を実行人物と看做されてい
るのに、何故日本では残虐非道を尽した豊臣秀吉や織田信長が評価されるの
か?」。
結局松岡にとって西欧政治史やシェイクスピアの戯曲は女の子の世界の中の
妄想(バーチャル)なものにすぎないのね。女の子受けはいいかもしれない。
だが、大切な物が欠落している。
223吾輩は名無しである:05/01/13 03:39:50
jx
224吾輩は名無しである:05/01/15 13:52:02
225名無し物書き@推敲中?::05/01/17 01:07:16
pi
226ガディワッツ ◆wCv9l5YJ26 :05/01/17 21:08:46
マリーというコテハンに教えてもらってそんで積ん読しておいた
「空間の詩学」やっと読了しますた。面白かったよう。
バシュラールはこの中で「夥しい思い出は家のおかげで保存されている」
と書いているけれども、これはプルースト「失われた時を求めて」から得た
着想に違い無いんだよね。(こういうのはきっと常識なんでそ?)
C言語に於いてmain関数が自身を再帰的に呼びだす如く
思い出が次々目覚め、進んで行くあの物語の触媒にはまさしく家が使われているんだからね。
「失われた時を求めて過去に遡るとき、時間の飛翔を留めようとする。
蜂巣の無数の小穴の中に、空間は時間を凝縮している。それが空間の役目だ」
バシュラールはプルーストからイマージュを受けたけれど、未来に置いては
(XXXX)が引き継いでる。(XXXX)の短編に干からびた蜂巣のような
脳みその中をうるさく飛び回る蜂が、時間と空間を支配する内容のがあるからね。

ごはんに教えてもらった方は手に入りませんでしたので未読です。すんません。
227485:05/01/17 21:18:00
バシュラール、イイですよね。
アンリ・ボスコという作家が「空間の詩学」で頻繁に引用されていたので
ずっと気になっていたのですが、最近古本屋で「マリクロワ」を見つけて
即ゲットしました。
いいんだこれがまた。
228ガディワッツ ◆wCv9l5YJ26 :05/01/17 21:37:14
>>227
報告よろしく願います。そんでおもしろそーならおいらもいっときます。
つーかとゆーことは、「蝋燭の焔」も既読ってことですよねぇ。
先は長いや。読んでおくべき本が多すぎるよう。
229小山内劇場 ◆02WwexELkE :05/01/17 21:42:15
「雨華庵軼事」
(池田大伍/国民図書/初版1926年)
劇作家。1885〜1942。早大卒。
西欧近代劇を積極的に学び、歌舞伎にも通じていた。
あまり資料を見つけられなかったのですが、逍遥による書評があり、久保田万太郎、市川左團次(二代)、真山青果と繋がりがあったということですから、新劇運動に加わっていたと見て間違いないでしょう。
狂言の代表作「名月八幡祭」は、河竹黙阿弥による「美代吉殺し」を近代風(当時)にアレンジしたもので、この「雨華庵」も同様にして史実(といっても当時にしてはつい先ごろ?)に着想を得て創作された作品。
「軼事」は旧字。いつわ。

 舞台は江戸後期の下根岸(浅草)。雨華庵にて蟄居生活を送る鵬一こと酒井抱一を中心に、身請けをした吉原花魁の加賀川、非人に転じた俳人の宗興、この三人の人間模様を描く。
武家の出でありながら出家し、日本画の大家として名を成した鵬一は世俗的な生活を送った人物として知られる。吉原に足しげく通ったのもそうした逸話のひとつである。
長く吉原にて芸妓生活を送った加賀川はその身を鵬一に引き取られ、剃髪を進められ菩提の道に入る決心をする。彼女をそう決心させたのは、浮世を省み自らの老いを感じ始めているからである。
その加賀川の元に、鵬一は浄立寺の次男である幼子を連れ帰り雨華庵の名跡を継がせるものとして育てるように勧める。
改めて感謝する加賀川に、鵬一は昨夜の心中のことを聞く。「心中といえば……」話の途中でふと宗興の名が挙がる。宗興は風流人でありながら身を持ち崩し、吉原の芸妓と心中を図ったのである。
計画は失敗に終わり、宗興と女は「小屋者に下げられる」という罰を受ける(未詳。恥をかかせる刑罰?心中はご法度であった)。その後、宗興は心中した者の衣服をはぎ、死体をさらして辱めるとともに、遺品を売り払って糧を得るという非人の役についている。
宗興をはじめ、二人の見知った多くのものが凋落または病死した中で、加賀川などはまだ上運であると鵬一は諭す。そうして、この先は「命大事に永らへて移つて行く世を眺めるのだ」と言う。
加賀川は鵬一の言うことに感じ入りながらも、ふと「大抵こんなことならばいつそ生まれぬ方がよし」ともらす。
230小山内劇場 ◆02WwexELkE :05/01/17 21:43:23
表が騒がしくなり、ここで、心中者の始末をした宗興が挨拶に参る。宗興はかつて心中を図った女と一緒になっているのだが、女の容姿が醜く見え、喧嘩ばかりだという。
鵬一は茶をたてて宗興に勧め、水の質についてわざと間違いを言い宗興を試す。難もなくそれを見抜いた宗興に対して、鵬一は身を立て直すために世話をしようという。
ここで宗興の返事は煮え切らない。理由を問う鵬一に宗興は、心中しようなどという気はなかったのだが、草庵で婆を相手に面白くもなく暮らすのかと思うとふと気が変わったのだという。
「義理人情もすててしまやあ、悲しいいことも何にもなく、己が勝手にしたい三昧、元より好んでなつたわけぢやあありませんが、後悔する気もごぜえません」と心中を明かす。
鵬一は宗興の加賀川と似たような心持に感じ入る。
お情けをかけるならばと、三味線を一曲弾いていると、加賀川と同様にして閑寂な家へと引き取られる途中の芸妓が挨拶に入る。芸妓の身の上話を聞いているうちに、鵬一は若いときを知った女の落ちて行くのが惜しく感じ始める。
そうして、「待て、待て、」「其の方をやるのが惜しくなった」と言葉をかける。
しかし、それを鵬一の戯れと捉えた芸妓は、寂しい笑いを残して去って行く。
この様子を見ていた加賀川は発作的に髪を切り落とし、「つくづく世の中が恐ろしくなりました」と覚悟を決めた。

 浮世の念は絶ちがたし、といったところでしょうか。俗なことを否定してその後に何が残るのでしょうか。
231小山内劇場 ◆02WwexELkE :05/01/17 21:49:06
訂正:いつわ→いつじ
232485:05/01/17 22:36:36
>>228
改めて、はじめまして。485です。
「蝋燭の焔」は積読のままです。澁澤孝輔の訳は読みづらい。
実はバショラールに関しては、夜、思い出したように紐解いて、チビチビやりながら
数ページパラパラ読むというだらしない読み方をしているので、読了したのは
「水と夢」と「空と夢」のみで、「空間の詩学」と「大地と意思の夢想」は
まだ半ばという体たらくです。バシュラールの本は、私にとって読む宝石箱という
感じで、どこから読んでもいいし、どこで終わってもイイ感じです。だから、
全体的構成とか、まるで考えずに、ただディテールに淫しております。
口唇的宝石群、口で転がす宝石群という感じかな。フランス語が出来ないなのが
残念ですが、翻訳でも、バシュラールの言葉(とういより「語」と言ったほうが
しっくりくるでしょうか)への、触覚的で官能的な愛が伝わってくるような
気がします。発声されるというよりは、口の中で転がされ、愛でられる言葉。
233485:05/01/17 22:59:22
で、「マリクロワ」ですが、かなり大部な本なうえに、読んだのが去年のことで、
しかも記憶力が乏しく、読んだ本のことをすぐ忘れてしまう私としては、
的確な「報告」はムリです(w
ただ、この書物は、登場人物たちの運命と、「家」と、それをとりまく「自然」の
話であるということに加えて、幾つかの「名前」の話だと言うことは出来るかも
しれません。私の記憶からは、漠然とした雰囲気を残して、この小説のディテールは
ほぼ失われつつありますが、いくつかの人の名前と、幾つかの土地の名前ははっきりと
残っています(これは幾分プルーストに似ているのかも知れない)。
姓名である「マリクロワ」「メグルミュー」(これは主人公の母方の苗字と父方の苗字です。
この物語は、一方の名から他方の名への移行の物語でもあります)そして登場人物たちの
名、「ドロミオール」「バランドラン」「オンクル・ラー」「アンヌ=マドレーヌ(!)」
土地の名である「ラ・ルドゥース」。物語は、この土地の「継承権争い」がメインテーマ
の一つになっています。
なにやらさっぱりわからない「報告」になってしまいましたが、言いたいのは、
この小説もまた、バシュラールの著作のように、ウイスキーと一緒にこれらの名を
口の中で転がしながら愛でられるべきだということです(ハイ、今酔っ払っています)。
この「報告」で判断されないように。
本当にいい小説なので。
234485:05/01/17 23:05:51
>>232
× バショラール
○ バシュラール
235美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/18 14:01:14
「擬曲」(ヘーローンダース/高津春繁訳/岩波文庫)品切
→なにこれ、よくわかんなーい(大口を開けて媚を売りながら)!
いいもん、専門家に聞くから。
――擬曲とは「物真似」の意味で,いわゆる喜劇とは異なった伝統の劇の一形式である.
エジプトの砂漠より出土したパピルスから回復されたヘーローンダースの擬曲は,
この形式の完全唯一の伝承作品として珍重されている.古代ギリシアの市井日常の茶飯事を
写実的に描いており,その軽妙さは現代の読者をも十分に捉えるであろう――
へえへえ、ふーん。
文学板で聞いたらおもしろいというひとがいたから読んでみたら、がっくし。
つまらない。わからない。
もうこんなの書くひと死んでって感じ(てゆーか、死んでるし二千年も前に、きゃは♪

「ギリシア・ローマ神話」(ブルフィンチ/野上弥生子訳/ワイド版 岩波文庫)
→文学板のころにゃんというコテからすすめられて読んだ。
ひたすら読むのが苦痛だった。たぶん日本語がおかしいからだと思う。
でもまあ、ギリシア神話はだいぶ前にけっこうお勉強して内容も頭に入っているので、
その知識で意味不明部分を補いながらなんとか読了に成功する。
違う訳のが角川文庫と講談社学芸文庫からでている。
これから読もうと思っているひとはそのどちらかにしたほうが良いかと。
むしろこんな本は読む必要がないのではと思ってしまう。
巷間、絵や図を用いたもっとわかりやすいギリシア神話入門書がでている。
もはやわかりにくい本をありがたがるような幻想は残ってはいまい。

追伸)ワイド版の岩波文庫で読んだことについての「つっこみ」はご遠慮願う。
おばさん? 老眼? ノン・ノン。大きい字のほうが読みやすいでしょう?
昨今、新潮文庫がやっている大活字化は歓迎。さすがヨンダくんの故郷である。
236美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/18 14:32:59
「加藤健一の俳優のすすめ」(加藤健一/劇書房)絶版
→俳優(志望もふくむ)ほど嫌いな人種はない。
目立ちたがりや、ただそれだけで、頭の中はといえば空っぽ。
そのくせその反対のように振舞いたがるのが俳優というやつら。
芝居はお客さんが主役ですなどと謙虚なそぶりを表でも裏でも始終して、
インタビューでもされようものなら、じぶんでもよくわかっていないような
演劇論・演技論をよどみなく話す流暢さは、台本にあるセリフ以上。
が、加藤健一はちがう。引用してみる。

「芝居って観るもんじゃなくて演(や)るもんだ
観に来てくれる客には悪いが、そう思ってる
俺は人の芝居なんて観に行くのは大嫌いだ
時々、義理で人の芝居を観に行くことがあるけど、何が嫌だって
そこに俺が出てないのが一番嫌だ」

この愛すべき正直者からの引用をもう少し。

「客なんか楽しんだって仕様がない、自分が楽しめなきゃ
俺が戯曲を選ぶ時はまず、自分がやれる役があるか
次にその役でせいいっぱい遊ぶことができるかってことを考える
(中略)
俺は客を笑わせるために芝居をやっているんでも、楽しませるためにやっているんでもない
俺自身が楽しむためにやっているんだから――」

いいね、いいね、加藤健一。
みんな、なんで、うそつくのかね。感動を与えたいだの。
繰り返しになるけど、いちばんいやなのがお客様が主役という例のあれ。
そうまでして観客を座席に座らせておかなければならない理由がきっとあるはず。
一度舞台にあがったらわたしにもその理由がわかりそうな気がします。
237美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/18 15:31:39
「アンチゴーヌ」(「アヌイ名作集」/芥川比呂志訳/白水社)絶版
→戯曲。フランス産。いちおうギリシア悲劇つながりなんです。
ソポクレスの「アンティゴネ」を下敷きにしているというのがその理由。
どっちがおもしろいかと問われたら、だんぜんこのアヌイのほう。
だけど、この「アンチゴーヌ」のおもしろさは古典劇「アンチゴーヌ」を
読んでいないとわからないのだから、かんたんに勝敗はつけられない。
少女はいつかおんなにならなければならない。
しかしアンチゴーヌは成熟を拒否する。おとなの世界をかたくなに受け入れない。
永遠の少女たることを選ぶ。それは死を意味するのを知っていながら。
読みながら、わんわん泣いた。

「ひばり」(「アヌイ名作集」/鈴木力衛訳/白水社)絶版
→戯曲。バーナード・ショーの「聖女ジョウン」とおなじの、
いわゆるジャンヌ・ダルクもの。もうひとつ有名なものに、
シラーの戯曲「オルレアンの少女」がある。持っているけど、まだ読んでない。
思うのは、日本人にはジャンヌ・ダルクものはわからないのではないか?
ショーの「聖女ジョウン」を読んだときにも感じたことだけれども。
絶対神イエス、カトリック教会、信者。
この三者が複雑に関係する背景がどうにも理解できない。
だから、無宗教のわたしはこんな背徳的な感想をもらすしかない。
シェイクスピアの「十二夜」もそうだけど、男装する美少女ってなんかエッチでよろしい!

「唖のユミュリュス」(「アヌイ名作集」/鈴木力衛訳/白水社)絶版
→アヌイの処女戯曲。寓話的。とっても短い。
一日に一言しか話せない唖のユミュリュスくん。
一週間話さないと七単語、話せるようになる唖のユミュリュスくん。
そんなユミュリュスくんが恋をしました。
必死になって短い愛の告白をするユミュリュスくんだが、実はその彼女は――。

白石昇が似たような小説を書いていたっけ? 勘違いだったか。
白石さーん、読了報告をさぼっちゃいけませんよ!
238美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/18 16:19:11
「演技と演出」(平田オリザ/講談社/講談社現代新書)
→新書っていいよねえ。思いません?
わかりやすくて(大概は、ね)コンパクトで、さくさく読めて。
それに、まあ、安い。なんとかセミナーなぞに行くよりはるかにいい。
じぶんのペースで学べる。知っているところは軽く読んだり。
そんなことを本書を読みながらしみじみ思った。

「酒場歳時記」(吉田類/生活人新書/NHK出版)
→酒場エッセイ。お酒を読みながら読んだ。けど、だめだめ。
売文なんだから、もっと読みやすい文章をお書きなさい。
変な(ゲージュツ的)下心は捨てなさい。
売文家は読者をもてなすことのみを考えていればよろしい。
なのに自作の酒場俳句なんぞいれて。じぶんが楽しんでどーする。
気持ち悪い素人丸出しの俳句を読まされては、酒がまずくなる。

「ゴーゴーインド」(蔵前仁一/凱風社)
→インド旅行本のもはや古典。多くのバックパッカーがこれを読んで、
インドに旅立ったらしい。文庫になってないから、ブックオフで百円で
買えたときは嬉しかった。たかが旅行エッセイに1500円も払うのはねえ。
もうインドから帰国して2ヶ月か。ほんとにわたしインドに行ったのかな。
それも3ヶ月ものあいだ。なにしてたんだろうと写真を見てみる。
なんか世界各地のお坊さんに囲まれてにっこり笑顔のわたしがいる。
ガンジス河源流のゴームクで意味不明の万歳をしているわたしがいる。
そのわたしといまのわたしは同一人物なの? にわか信じられぬ。
239美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/18 17:10:26
「週刊ギリシア神話」(週刊ギリシア神話編集部・編/日本文芸社)絶版
→ねらいはすごくいいと思うのほんと。
ギリシア神話を女性週刊誌の体裁でスキャンダラスに取り上げることで、
ギリシア神話を窮屈な学問の世界からワイドショー的空間に解放する試みというのか。
こういうの、いかにも好きそうでしょわたし。うんうん。
貪欲にギリシア神話の世界を楽しみ尽くそうという意欲には拍手ぱちぱち。
でも雑誌記者風の文章がまずい。もっと似せてやったらおもしろかったのにな、残念。
今一歩というのか、あと少し、力を入れていたら、もっと遊べたのに。
が、この姿勢は肯定する。幻冬舎の社長ではないけど、顰蹙(ひんしゅく)を買え、である。
学者の顰蹙を、世間の顰蹙を。そういうものほどおもしろいからである。

「図解雑学ギリシア神話」(豊田和二監修/ナツメ社)*再読
→以前、文学板のどこかでこの図解雑学シリーズをほめたらえらくバカにされたことがある。
それも粘着で、かなりねちねちやられた記憶が。
今でもギリシア神話についてゼロからスタートしたいひとにはこれがお薦め。
再読して改めてこの本のよさを思う。
ギリシア神話は複雑な系譜があるから文章オンリーより図になっていたほうがわかりやすい。
それにどうしたってなじみのないカタカナの神様。
横に絵画や彫刻の写真、イラストなんかがあったほうがすんなり入ってくる。
「ヘラクレスの12の難行」も文章でいちいち教えられるより、
ぱっと一覧になっているほうがどれほどわかりやすいことか。
でも神話板とか見ると、初学者に呉茂一の「ギリシア神話」を薦めているひともまだいるわけで。
学問板では、わかりやすいというのは嘲笑の対象なのでしょうか。
240美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/18 18:07:06
「ヘラクレスの12の難行」→「ヘラクレスの12の難業」>>239

「週刊朝日百科 世界の文学51 ギリシア神話」(朝日新聞社)絶版
→さて、わたくし、ギリシア神話のどんなところにひかれているのかね。
ひかれている? うん、たしかにキリスト教や仏教よりもギリシア神話が好きだ。
イエスや釈迦よりも、ディオニュソスやアテナと文通したい、するならの話だが。
何よりいいのはギリシアの神々はイエスや釈迦のように「あーせい、こーせい」とうるさくない。
それどころか神様のほうが失敗の連続。
嫉妬から人間を殺すなんぞは日常茶飯事なのである。
ギリシア神話に残酷なエピソードはたしかに多い。
それなのにどうしてこんなにギリシア神話の世界がやさしく見えるのだろう。
恋に落ちたら、それはエロスの矢にあたったのさ。
ストーカー被害? アプロディティを怒らせたんじゃないか。
インド洋大津波。ポセイドンが怒ったんだ、哀しいが仕方がないよな、神様のしわざだもん。
あらゆる偶然を必然に落ち着かせる機能がギリシア神話にはある。
うーん、それだけじゃないんだけど、わたしがギリシア神話にひかれる理由は。
でもまだうまく言語化できない。それでよいのかもしれない。
カレーを好きなひとの何人がその理由を説明できるのだろうか。

「図説ギリシア神話【神々の世界】篇」(松島道也/河出書房新社)*再読
「図説ギリシア神話【英雄たちの世界】篇」(松島道也・岡部紘三/河出書房新社)*再読
→二冊あわせて3600円+消費税。
むかしのわたし、よくこんな贅沢な買い物できたな。
本に金を惜しむな、すべては自己投資だとじぶんに言い聞かせたんだったか。
ギリシア神話にまつわる絵画や彫刻などがカラーでいっぱい紹介されている。
残念ながらわたしに美術の才能は(も?)皆無なのでどこがいいのかよくわからない。
でも、なんか、ぼーっと見ていると楽しい。こころが落ち着く。
今回、このように再読してすこしは元を取れたのかもしれない。満足じゃ。
241美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/18 19:23:13
>>237
訂正)→だけど、この「アンチゴーヌ」のおもしろさは古典劇「アンティゴネ」を
読んでいないとわからないのだから、かんたんに勝敗はつけられない。

まあ、だれも真剣にこんな読了報告なんて読んでないでしょうが(w
242小山内劇場 ◆02WwexELkE :05/01/18 19:32:16
>>241
いや、何のことかと思いましたよ。
243なお美:05/01/23 15:40:00
全訳源氏物語 上中下 與謝野晶子訳 角川文庫 1998
源氏物語の登場人物はみな恵まれた上流階級の人々ですが、
常に人生の無常さを感じ、生きることを儚いものと思っている。
人の幸不幸は生活の豊かさとは無関係なのです。
それにしても彼らの悲観的で後ろ向きの人生観、宗教観には
ちょっとうんざりする。内村鑑三が源氏物語を根絶やしにしたい、
と言った気持ちもわからないではないです。

この物語で私が気に入った人物は玉鬘。
もっぱら屋内で過ごし、御簾のうしろで「いざって」ばかりいる
女が多いなか、玉鬘の巻で彼女は2本足で歩いています。
また好きな場面はまぼろしの巻で源氏が亡き紫の上の手紙を
読むところ。ここは感動的で、小説の技巧としてもすばらしい。

あと琴や笛などの楽器を演奏する描写が印象的。
意外に音楽に満ちている物語でした。

与謝野晶子は源氏物語の現代語訳を2種類出している。
「新訳源氏物語」(1912)と「新新訳源氏物語」(1938)。
この「全訳源氏物語」は「新新訳源氏物語」です。
晶子の訳はてきぱきとして読みやすい。
ただ作中の和歌が原文のままで、注釈もないのが残念。
244なお美:05/01/23 15:53:02
「文豪の古典力」 島内景二 文春新書 2002
漱石、鴎外、一葉、紅葉、そして与謝野晶子らと源氏の係わりを探る本。
源氏物語には古くから注釈本がある。17世紀に北村季吟がそれら古注釈を
取捨選択し源氏本文に傍注・頭注として付して公刊したのが「湖月抄」。
http://www.nijl.ac.jp/~t.ito/kinoshita/
以降、源氏を読むということはつまり「湖月抄」を読むことだったのです。
1929年、有川武彦が「湖月抄」に本居宣長の「玉の小櫛」等、
季吟の「湖月抄」の後に出された注釈を新たに加え「増註源氏物語湖月抄」
として出版する。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406158314X/qid=1106453433/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/250-0595426-6589824
これらを踏まえた上で島内氏の言葉を聞こう。

 はっきり言わせてもらおう。晶子の『新新訳源氏物語』には、一ページにつき、
 少なくても二箇所、多ければ三箇所の「誤謬」(及び意味不明箇所)が含まれる。
 これは、最初から最後までまんべんなく存在している。(中略)
 もしも晶子がすでに出版されていた『増註源氏物語湖月抄』を座右において、それを
 信用して口語訳したとするならば、それらの「誤謬」や「意味不明」はほとんどが
 防げたはずなのだ。

晶子は「増註源氏物語湖月抄」は読まなかったかも知れない。けれど、この本の
注釈の肝となっている本居宣長の「玉の小櫛」は読んでいたのです。
以下、竹西寛子さんの本からの孫引きですが。

 一体源氏物語の在来の註釈書と云ふものが何(ど)れだけ読者を誤つてゐるか
 知れない。今日活版本に成つてゐる湖月抄には他書の註釈まで網羅してあるが、
 どの註釈も八分までは間違つてゐるのである。昔の学者に完全に源氏物語の
 読めた人は無かったのであらう。本居宣長翁でさへ『玉の小櫛』に書かれた
 零砕(れいさい)なる解説が二分通りは間違つてゐる。(明治44・7刊「一隅より」所収)

与謝野晶子の自信には恐れ入る。
245なお美:05/01/23 16:10:05
実際に若紫の巻で検証してみた。

供人が明石の入道親子について語る言葉
「新発意(しばち)のむすめかしづきたる家いといたしかし」(本文)
「いといたしかし」を古注では、
「かたはらいたき也。余りにつくろひたる様体事過たると也。片腹痛ほどなりといふ也」
「玉の小櫛」で宣長は、
「いたしは、さしもあるまじき物の、思ひの外に、ほどよりはよきを、ほめたる詞也」
晶子訳では、「……娘を住ませてある家はたいしたものでございます」
晶子は古注の解釈に引きずられてはいない。

逃げたスズメについての尼君の言葉。
「いとをかしうやうやうなりつるものを」(本文)
古注では「なりつる」に「馴つる歟」と傍注を付けてある。
それに対し「玉の小櫛」では、
「やうやうをかしうなりつるとつづく意也。傍註は、此意を得ずして、なりを、
馴と思へるにや。ひがごと也」。
晶子訳は、「だいぶ馴れてきてかわゆうございましたのに」。
ここは宣長が正しいのでしょう。

わかりやすい例を挙げました。
古文に関する宣長の該博な知識には感心するけれど、上の例以外の
多くは文法や語源に関する薀蓄めいた註で、必ずしも翻訳に影響を与える
ものではないのです。
そもそも晶子は古註釈を信用して訳していたわけではないので
全面的に「増註源氏物語湖月抄」の解釈に従ったとしても
今の訳とはそう変わらないのではないかというのが私の印象。

専門教育も受けず、協力者もなしに晶子はよくこれだけの
仕事ができたと思う。彼女に対する敬愛の念がかえって増した。
246あぼーん:あぼーん
あぼーん
247吾輩は名無しである:05/01/24 10:49:43
127 名前:美香 ◆FE5qBZxQnw [] 投稿日:05/01/24 07:37:07
いちばん反転をされては困るところにやられてしまった。
もう読了報告することができない。
あのスレは「傷物」になってしまった。
一時期、読了報告を控えていたのは反転者を刺激したくなかったからです。

>反転者
もう自暴自棄です。死にたい。
あなたは文学が好きなの? 文学板を読んでるの?
わたし、かたっぱしから反転やってやろうか?
あなたの好きな作家のスレにもあたるかもしれない。
そうしたら読めないひとが出て来る=そのスレは衰退する。
そうなってもいいの?
あなたが反転するのは文壇バーだけだと信じていた。
どうして読了報告までやった?

あたまにきた。
今後、文壇バーに反転が続くようなら、
わたしも各優良スレッドに反転をかけていくかもしれません。
248白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :05/01/26 11:43:10
01月26日 島の果て            島尾敏雄 集英社文庫
249485:05/01/27 01:17:24
「津軽」太宰治

この絵に描いたようなハッピーエンドこそ、太宰の力の源であり、同時に弱さなのだろう。
旅とはまず、土地や事物や人物を隔てる諸々の距離、想念と現実を隔てる距離、
どこまでも物質的で残酷な、充ちた徒労感で埋められる距離のことであるはずなのに、
「津軽」では、最後の最後に至って、これまでの全行程が嘘のように消えうせてしまう。
距離の甘美なる廃棄。自らのルーツとの、嘘のような合一。これは旅行記として始まり、
口づけにきわめて近い何かとなって終わる。
これでいいのか。よくわからぬ。たぶんこれでいいんだろう。
250美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/27 11:42:52
映画「またの日の知華」パンフレット(原一男 その他/シネマスクエアとうきゅう)

→ただ純粋に映画目的でひとり映画を観にいったのはいつ以来だろう。
ドキュメンタリーの巨匠・原一男監督がはじめて手がける劇映画!
そんな宣伝文句に胸を高鳴らせ、「ゆきゆきて、神軍」。
間違えた、ゆきゆきて新宿は公開翌日の早朝。
理由は日曜日の早朝だけその映画館、1000円で観られるから。
この映画の「売り」はひとりのヒロインを4人の女優が演じるということ。
これは世界初の試みで、革命的な実験作品になるらしい。
私見では、実験は失敗。目も当てられないほどの大失敗。
スクリーンを見ているのが精神的のみならず肉体的苦痛にまでなった。
思うはひとつ。早く、早く、終わってくれ!
これほどひどい映画を観たのは生まれて初めて。
こんな映画、どうやったら誉められるのかというのがパンフレットを買った動機。
みなさんたいへんそうでちょこっと笑った。
そして原一男という映画監督はどこまでもアマチュアなんだなと思った。
この映画も自主映画なのね。つまりスポンサーがいるわけではなく、
あちこちから借金をして映画公開時の収益でお金を返しましょうという。
だから、突き詰めて二者択一、観客と芸術のどちらを取るかという問いに、
スタート地点ではっきり芸術と答えている映画なわけ。
しかし、まあ、ここまで観客を無視して映画を製作できる原一男の才能には恐れ入った。
そう、才能。それは才能である。
251美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/27 13:09:23
「中世騎士物語」(ブルフィンチ/野上弥生子訳/ワイド版 岩波文庫)
→同著者の「ギリシア・ローマ神話」の続編。
だから仕方なく読んだ。こういうのを「やっつけ読書」というのでしょうか。
どうしよう……。何も書くことがない……。
ええ、ちゃんと読みましたよ。
むかーし、弟から借りてちょっとだけやったドラゴンクエストの世界でした。
王様がいて、選ばれた勇者が冒険をする――。

「医学生」(南木佳士/文春文庫)
→青春小説。久しぶりに「楽しむ読書」を満喫する。
ここ数年、どーもガツガツしていていかん。
すべて「勉強の読書」になってしまっているような気がするのだ。
わたしの読書のきっかけはこういう青春小説からだったのを忘れてしまっている。
読みやすい文章でわかりやすい物語を追う快楽を。

「古本生活読本」(岡崎武志/ちくま文庫)
→息抜きに古本エッセイでも読もうと思った。今月の新刊。
そしたら違うのね。最初と最後はたしかに古本エッセイなんだけど、
真ん中は著者の「トリビアの泉」的知識の紹介で、それがかなりの分量を取る。
三流ライターが一丁前に研究者ぶっているのをかわいらしいと
見守ることができるほど、わたしは人間ができてはいない。
買って損をしたと思った。780円は高い。金額分、楽しませてくれ。

「大阪下町酒場列伝」(井上理津子/ちくま文庫)
→お酒を飲みながら読んだ本。
へえ、大阪には「大阪人」という雑誌があるんだね。
「東京人」だけかと思っていた。
これはその「大阪人」に連載されていた酒場エッセイ。
わたしは東京在住だからグルメガイドとして読んだわけではない。
うん、満足。芸になっている。ゼニを取れる文章。
読み終わるのが惜しいくらいだった。これ最大の賛辞です。
252美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/27 16:20:42
「オイディプース王」(「コクトー名作集」/澁澤龍彦訳/白水社)
→コクトーとわたし。似合わないでしょう?
いいのだ。高級フランス料理におしょうゆをかけて食べてもいいのだ。
おいしければすべてが許される。それがわたしの食事だ。
おもしろければすべてが許される。それがわたしの読書だ。
この戯曲はソポクレスの同名戯曲からの翻案。というか、短くしただけ。

「オルフェ」(「コクトー名作集」/寺川博訳/白水社)
→戯曲。お高くとまっている(ように見えた)コクトーを読むようになったのは、
ギリシア神話つながり。コクトーも大のギリシア神話好きとのこと。
この戯曲も下敷きにギリシア神話のうちのひとつ、オルペウス神話がある。
ところで戯曲を二種類にわけることができる。
対立構造を基底に持つストーリー重視の戯曲(たとえば山田太一のドラマ)と、
あたかも夜見る夢のごとくイメージ重視の戯曲(たとえば寺山修司の演劇)とに。
前者は戯曲で読んでも十分に楽しめるが、後者は舞台で直接見るか、
よほどうまく想像力を用いて戯曲を読むかしないと楽しめないことが多い。
どちらが好きかと問われたらもちろん前者の戯曲である。
(一部の文学板住民にバカにされるゆえんである)。
さて、この「オルフェ」は後者、あるイメージを観客にぶつけるタイプの戯曲であります。
まさにぶつけるという表現がふさわしい。爆弾のように。
で、被弾したら、ああ、うまいなと素朴に感心することができた。
わたしの好きなタイプの戯曲ではないが、ある種の才能をしかと感じる。
少しはわたしも進歩したのでしょうか。

「声」(「コクトー名作集」/岩瀬孝訳/白水社)
→戯曲。一人芝居用。女優一人で演じる。
昨日、恋人と別れたばかりの女。しかしまだ元恋人を愛している。
その元恋人から自殺でもしていないかと電話が(まさに彼女は昨晩、自殺未遂をしていた)。
受話器を持ちながら女優は舞台をあちこち移動する。
電話でしか、このか細い電話線でしかもう愛しい彼とはつながっていないのだから。
それが切れたとき女は――。
253美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/27 17:30:56
「恐るべき子供たち」(コクトー/鈴木力衛訳/岩波文庫)
→骨(ストーリー)はがっしり骨折知らず。
血潮(詩=イメージ)は沸き立つ湯気もでるさ。
皮膚(文章)はなまめかしい欲情するな。
完全無欠の健康体、しかし精神不健康、騒げ狂気、荒れよ狂気!
恐るべきコクトーはきみの大麻だわたしの阿片だ。
吸え、読め、吸うんだ、読むんだ、吸うしかないぞ、読むしかないぞ。
わたしも吸うさ読むさラリるさ、角川文庫で再読予定だ、いえーい♪

「恐るべき親たち」(「コクトー名作集」/鈴木力衛・大久保輝臣訳/白水社)
→戯曲。コクトーは天才だね。
イメージ型の戯曲も、ストーリー型の戯曲も書くことができるのだから。
ウェルメイドプレイ。よくできた戯曲。
芸術的センスのない(わたしのような?)人でも誰でも老若男女を楽しませる
ことのできる家庭悲喜劇。数式を連想させる緻密なプロットには脱帽。
ふと思うは、数学のセンスと作劇の才能は等式で結ばれるものかもしれない。
対立構造のはっきりした妙なる味の戯曲なるかな。

「エッフェル塔の花婿花嫁」(「コクトー名作集」/安堂信也訳/白水社)
→戯曲。さっぱりわからない。ストーリーもイメージも。
アヌイが影響を受けたという情報をもとに読んでみたのだが。
あと、おまけ。「コクトー名作集」は絶版だけど、
この名作集から「バッカス」を抜いたものが、
「声・怖るべき親たち ベスト・オブ・コクトー」として入手可能。
「バッカス」は解説につまらないと書いてあったからわたしも読まなかった。
254美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/28 07:25:28
「山師トマ」(ジャン・コクトー/河盛好蔵訳/角川文庫)絶版
→2ちゃんねるの文学板のあるスレッドでわたしの読了報告にダメだしされた。
いわく、簡単なあらすじと、おもしろい・つまらないを書いているだけじゃないか。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1077005504/135-140
これがえらくこたえましてね。ええ。ほんに。きっついこと言わはるおひとや。
あんたんせいで今日は、いつもの倍くらい、読了報告に時間かけてん。
だって、そんなら読まんでもええわ、なんて開き直ること、うち、できへんねん。
読んでくれて、ありがとう。でも、堪忍な。許してや。
うち、批評用語、好きでないのん。だから、おもんない作品で遊ぶこと、無理や。
――「山師トマ」。うそつきの少年が血縁を偽り軍隊で成り上がる。
が、それゆえに戦死するはめに陥る。感想。つまらない、眠くなる――

「大胯びらき」(ジャン・コクトー/澁澤龍彦訳/河出文庫)
→自伝的小説「大胯(おおまた)びらき」と短編戯曲を4つ収録する。
戯曲はどれも佳作。読む喜びを存分に堪能させてくれる。
が、青春小説「大胯びらき」はいただけない。
フランスの小説が嫌いなるゆえんのオンパレードなのだ。
おおげさなもってまわったような表現。
まず言葉から言葉への距離が広すぎる。言葉が飛びすぎる。たとえば、
「夜のヴェニスは、安物の宝石で肌身をかざり、浴槽で死んだ黒ん坊女である」
こういうのを詩的で美しいと感心する余裕は持ち合わせていない。
まだるっこしいと感じる健康をわたしは恥じない。
それとあれだ。あれが嫌いだ。気違いめいた恋愛の神聖視。
たとえばだ、この小説の主人公ジャックくんが失恋したときの描写を見てみよう。
「この時からジャックの生活は、疾走中にひっくり返った自転車の車輪のように、
あるいは写真機を半開きにした時の乾板のように、ぼんやり曇ってしまった」
いいかげんにしろとこの少年を怒鳴りつけたくなるわたしは心が狭いのか。
愛を知らないとでも言われてしまうのか。
「大胯びらき」。つまらぬ小説である。
コクトーの小説でおもしろいのは、阿片中毒治療中に17日間で書き上げたといわれる
あの「恐るべき子供たち」だけである。
255美香 ◆FE5qBZxQnw :05/01/28 10:01:01
「読書と私 書下しエッセイ集」(文春文庫)絶版
→ブックオフ105円コーナーに2冊並んでいたからてっきり絶版ではないと。
良さそうな本だから新品で買おうと調べたら絶版ということで再びそのブックオフへ。
1980年刊行。芥川賞・直木賞の受賞作家が29人ずらり。
顔ぶれを見ると、井上靖、井伏鱒二、池波正太郎、石川達三……とそうそうたるもの。
各人がじぶんの読書体験や、作家ならではの創作と読書の関係を開陳する。
ほぼ全員に共通しているのが、幼少時に宝石のような読書体験を持っていること。
解釈や分析の不要な、書物という別世界への完全なる没入を経験していること。
わかる、わかるとむち打ち症になるまで首肯したい。
小学生のころの読書って、完全に別世界にトリップすることができたよねえ。
わからないのが、みなさんが一様に述懐する戦中、戦後の書物欠乏状態。
それゆえの書物への飢餓感。わからないよな、生まれたときから情報過多の時代だったから。
わたしなんか本に囲まれて、次に何を読もうかで悩むくらいだけど、
むかしはそんなのは贅沢で、1冊の本を何度も読み直したりするのが当たり前だったとのこと。
それにむかしはほんと読書くらいしか娯楽がなかったみたい。
いまじゃパソコンにゲーム、テレビ、ビデオ、漫画……。
だけど、うん、この本を読んで1冊の本をもっと大切にしようと思いましたよ。
なんか小学生の読書感想文みたいだけど、たまにはこういうのもかわいらしくはないかい?
256485:05/01/29 01:06:08
『女生徒』太宰治
(角川文庫版、女性の一人称で書かれた短編を集めたもの)

「女生徒」も「燈籠」も「葉桜と魔笛」も好きだけど、
一番は「饗応夫人」。これは図抜けている。

心理の美ではなく――心理など、所詮理解だの共感だのの対象に過ぎぬ――
行為の美。唯物論的な鑿で彫刻された人物の美。
太宰のいつもの饒舌な自己憐憫がない。これはハードボイルドなのである。

「燈籠」のクライマックスが、少女が盗みを犯した後の独白であるのに対して、
「饗応夫人」は行為そのものを描く。
「奥さま」は、何も言わずに切符を「そっと引き裂い」て、自らの退路を絶つ。
たった一つのつつましい身振りで、破滅に向かって身を投じる犯罪映画のヒロインのように。
行為は理解も共感も呼ばない。そんな水っぽいものではない。
それは憧憬を、予感を呼ぶ。
257485:05/01/31 20:01:01
『人間失格』太宰治(新潮文庫)

奥野とかいう馬鹿者の巻末解説を、イライラしながら読み終えたところ。
「太宰に対しては全肯定か全否定しか許されない」だと?
「太宰治は『人間失格』一編を書くために生まれて来た文学者」だと?
何て恥知らずで愚鈍な言葉の群であろうか。
太宰が生きていたら、さぞやきまり悪げに顔を背けたのではないかと思う。

何だか今、小説なんて、かなりいいかげんなものなんじゃないかという
気がしてきた。
ちょっと長い戯れ歌なのだ。夏目もドストも太宰も。
もちろん、放言である。いま少し、酔っ払っています。
言いたいのは、小説は生き物であって、神様ではないということだ。
太宰は、その死は神格化しちゃいけない。
同時に、作中の女性たちのように、グダグダに同情するのも違う。
そうした態度へのウンザリ感こそが、太宰の小説のモチーフなんだし。
馬鹿な友達が一人いる。しょうもないやつだが放っておけない。
多分、これが太宰に対する付き合い方なのではないかと思う。
258485:05/02/02 00:04:39
『ルバイヤート』オマル・ハイヤーム/小川亮作 訳(岩波文庫)

『人間失格』の中に引用されていたのが、やたら気に入ったので、即買って
読んでみた。
引用されていたのは、堀井梁歩による、フィッツジェラルドからの重訳。
小川亮作は、巻末の解説で、堀井訳を「少し放逸に過ぎたきらいがある」
と評しているけど、原典訳であるこの訳は、今一つ歯切れが悪い気がする。
それに、太宰が引用した部分が見つからなくて、何だか損した気分がする。

堀井訳の一節

みんな聖典をよみ違えてんのよ
でなきゃ常識も智慧もないのよ
生身の喜びを禁じたり 酒をやめたり
いいわ ムスタッファ わたしそんなの 大嫌い

小川訳の一節

もともと無理やりつれ出された世界なんだ、
生きてなやみのほか得るところ何があったか?
今は、何のために来り住みそして去るのやら
わかりもしないで、しぶしぶ世を去るのだ!

私は堀井訳を愛する。
原典とか、どうせ読めないんだし。
でも、ネットで調べたら、78年に再販されていることだけは分かったんだけど
どうも入手は困難そうだ。
259名無し物書き@推敲中?::05/02/04 14:18:40
8
260ゆ☆☆:05/02/04 16:26:56
わあ、上のほうにジャン・コクトーファン発見!
私もファンで
特に「恐るべき子どもたち」しょっちゅう読んでるよぉ
なんかうれしい
261吾輩は名無しである:05/02/04 17:07:57
コクトーは「阿片」が傑作だったな。
本文に添えられた挿画も気味悪くて
秀逸だった。
262吾輩は名無しである:05/02/04 20:51:51
コクトーは映画も面白い。
263吾輩は名無しである:05/02/06 07:39:26
そういや、コクトースレないね。誰か勃ててよ。俺浄土真宗なんですまんね
264吾輩は名無しである:05/02/06 10:15:10
ころにゃん5さいは前にコクトー風の絵を描いて遊んでたね
265白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :05/02/09 11:50:29
02月08日 千年の愉楽           中上健次 河出文庫
266美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/09 12:54:49
「楽しい古事記」(阿刀田高/角川文庫)
→ある日、ふと思った。なんでわたしギリシア神話にはやたら詳しいのに、
日本神話についてまったく知らないんだろうと。神話を持たない民族は
ないらしいから、とすると日本にも神話というものがあることになるわけだ。
なんで知らないんだろう。なんで今まで関心を持たなかったのだろう。
すぐに理由がわかった。ああ、そっか、日本の神話は天皇制にダイレクトに向かうからか。
つまり例のウヨサヨ(右翼左翼)のわずらわしいあれ。
だから無意識的に日本神話を敬遠していたのかと国語便覧を閉じ汗を拭くわたし。
一般的に日本神話とされているのは、古事記の上巻に書かれた神々の物語。
で、この古事記は7世紀に天皇が命令して作らせたものだから、
当時の天皇家に都合がいいように書かれてあるわけで、その点、
ホメロスなんかの吟遊詩人が伝えてきたギリシア神話とはいささか毛色が異なる。
まあ、そんなわけで日本神話にはギリシア神話にはない政治性とでも呼ぶべきものが
あるわけですが、とりあえずどんなものかを見てみようとお世話になったのが今回も阿刀田さん。
267美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/09 13:20:42
「わかりやすい日本の神話」(出雲井晶/中公文庫)
→1月の新刊。
前述の阿刀田さんの本を読んでわかったのは、じぶんが本当に何も日本神話
について知らないこと。そのため「楽しい古事記」は2回読みました。
まったくのゼロから日本神話というものを頭になじませるのはかなりたいへんでした。
で、日本神話2冊目がこれ。
本書は、うーん、微妙というほかない。
いい本なんです。幼児に話しかけるようなわかりやすい文体、大きな活字、
絵まで入っている(これにかなり助けられたことを告白)、……ただ一点をのぞけば。
著者のおばあさん、絶対的な天皇崇拝者なんです。
真性右翼とでもいうのでしょうか。
かなりの電波がでてるんですけど、笑ったなんていったら失礼かな。
天皇陛下は神様です。なぜなら陛下の祖先は天照大神だからです。
ええ、そうですか。そうですか。そうですか。
268美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/09 13:49:31
「日本神話の英雄たち」(林道義/文春新書)
→かっこよくいうと、日本神話をユング心理学で読み解こうとする知の冒険書。
ふつうにいうと、日本神話をユング心理学で遊び尽くしましょうという本。
だから、あらかじめ日本神話のあらすじくらいは知っておかないとつらいかも。
ふむ。お客さんとしての評価は高い、わかりやすくて非常に満足。
(余談だけど、日本のユング紹介者の文章ってどうしてこんなにわかりやすいのだろう。
原典はあそこまで難解なのに。)
で、この新書。読んでいる間は、すらすら頭に入ってくる。
もうわかってわかってしょうがない、てな感じで。
だけど、読了して1時間もたつと、え? と思えてくる。
なんか狐か狸に化かされたような。
おなじユング学者の河合隼雄の本を読んだ後にも似た。
なんなんでしょうかねえ、この感じ。ユングの胡散臭さ?
おっと、こっちの林道義は河合隼雄と一緒にはされたくないようで、
著書の中で何度も河合隼雄批判をしていました。……内ゲバはやめなさい。
269美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/09 14:18:57
「日本神話」(上田正昭/岩波新書)
→学問てえやつは、重箱の隅をつつきつづけるものなんやね。
まいった。岩波新書だからと信頼していたら(考えてみたら信頼する根拠なんてないか)。
上のほうで書いたよね。
「一般的に」日本神話とは古事記の上巻に書かれた神々の物語だと。
だけど学者さんはこんなことを納得したら飯が食えなくなるわけで、
日本書紀やら、その異聞、また出雲風土記やらを持ち出してくる。
そしてA(古事記)にはこう書いてあるが、B(日本書紀)にああ書いてあるのは
どうしてかというと、それはCを見なければわからないのだが、しかしここで
注目したいのがDにこのような記載がある点で、なんとか教授の新説の根拠となった
Eともこれは矛盾しないから……、とこう延々とやっているのが本書。
感想は1行目に書いたことに尽きる。
この著者に読者を楽しませようなどという気持ちは微塵もない。
あとがきによると、本当は新書など書きたくなかったとのこと。
なら書かないでくださいよ……。
京都大学名誉教授か。生前は先生、先生とちやほやされたのかねえ。
上田正昭。その講義は不眠症の学生にさぞありがたがられたことでしょう。

>>260-264
コクトーの話は、コクトースレでも建てて、そこでお願いしまーす。
270吾輩は名無しである:05/02/09 18:55:23
うるせー豚処女
271吾輩は名無しである:05/02/10 21:07:52
まじでうぜぇこのバカ女ここお前のスレかよw
272白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :05/02/11 16:17:38
>>216様,>>217>>219美香 ◆FE5qBZxQnw様
 まああなた達がそんな風に楽しそうにお話ししている二日後の週末にバンコク
から自腹でわざわざ十時間以上も車運転して来て一日何十体もの遺体のお世話を
したりするかっこいい人も存在するわけですよ。
ttp://blog.goo.ne.jp/melody777_001/e/c45305a0f47cee9dd23ce65793a578aa
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1105251384/

 本当ににっぽん人にもいろんな方がいらっしゃるものですね。

 ごめんなさいスレッド違いです。本読んだらまた来ます。
273吾輩は名無しである:05/02/12 00:43:56
白石はスレ違いのことをカキコしても美香からは責められないからいいよなW
274吾輩は名無しである:05/02/12 22:02:47
つうか美香の文章よみづれー
275なお美:05/02/13 15:45:07
「国語辞書事件簿」 石山茂利夫 草思社 2004
日本の辞書の表記における50音配列のはじまりはいつ?
『大言海』の正確な収録語数は? 増補版ってどの程度の増補?
そんな辞書にまつわる謎を解明していく本。
この本の白眉は『広辞苑』のルーツを明らかにしているところ。
『広辞苑』の元になった戦前の辞書『辞苑』はライバル辞書の『広辞林』の口語訳で
出来ているようなものだと「明解物語」(武藤康史、三省堂)ですでに指摘されて
いるらしいけれど、ここでは『辞苑』の語釈のほぼ7割は『広辞林』、『言泉』、
『大日本国語辞典』の3種の辞書のパッチワークによってつくられていることを
例を挙げて鮮やかに証明しています。
著者は元新聞記者で、引用元がわからないように数種のネタ元から文章の一部を
つなぎ合わせ、パッチワーク式に記事を書く習いだったのでピンときたらしい。
276なお美:05/02/13 15:54:35
「源氏に愛された女たち」 渡辺淳一 集英社文庫 2002
渡辺先生による源氏物語に登場する女たちの品定め。
登場人物それぞれについて、言わずもがなの解説と
埒もない感想をダラダラと書いています。
源氏ブームに乗ったやっつけ仕事です。
「失楽園」のなかで、光源氏が六条御息所に冷たかったのは彼女の「秘所」に魅力が
なかったからだというセリフがありましたが、ここでもまた同じことを言ってます。
こういう人をのけぞらせるような「卓見」がもっとあった方がむしろ良かったのかもしれない。

「愛する源氏物語」 俵万智 文芸春秋社 2004
源氏物語にある和歌を元にして物語を読み解いていく。
源氏物語を与謝野晶子の現代語訳で読み、どうせ意味はわからないと作中の歌を
ほとんど読み飛ばしておきながら、この古典を読破したつもりになっている人
――つまり私――には得るところ多いです。
源氏物語だけでなく短歌についても教えられます。
これは良書。
277なお美:05/02/13 16:16:03
「トリアングル」 俵万智 中央公論新社 2004
源氏物語に関する本を書いて、俵万智さんも歌人として歌物語を書いて見たくなったに違いない。
主人公は妻子持ちの男との愛人関係を続けながら、同時に年下の男ともつきあう、30代のライター。
彼女の日々が短歌を織り交ぜて語られています。源氏物語では男女のコミュニケーションの手段
でもあった歌が、ここではもっぱらひとり言のポエムになっているのですが。
作中にある82首の短歌のうち半数以上は俵万智さんが今までに出した歌集にもあるもので、
「サラダ記念日」から7首、「かぜのてのひら」から13首、「チョコレート革命」から32首採られています。
(見逃しもあるかもしれない)
そのうちいくつかは小説に入れるときに語句を変えています。

 夕刊のようにあなたは現れてはじまりという言葉を思う p. 8
 朝刊のようにあなたは現れてはじまりという言葉かがやく(サラダ記念日)
夕刊に連載されたからかな。

 九度目の春を迎える恋なればシチューを煮込むような火加減 p. 299
 三度目の春を迎える恋なればシチューを煮込むような火加減(かぜのてのひら)
6年経過したのですね。

 文庫本を開いて缶のまま飲むビール一人暮らしは旅にも似るか p. 19
 あかねさす昼は缶のまま飲むビール一人暮らしは旅にも似るか(チョコレート革命)
かなりの酒飲みですね。

物語としては可もなし不可もなし。いたって普通の現代小説。
生活の為に書いた与謝野晶子さんの小説よりはよほど上手です。
男にタイ料理をご馳走したあとに挿入される次の歌が私は気に入りました。
 辛い顔すっぱい顔が見たかったトム・ヤム・クンのクンはエビだよ

 愛人でいいのと綴る万智ちゃんに言ってくれるじゃないのと思う
                                   なお美
278美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/20 10:20:00
「理由」(宮部みゆき/新潮文庫)
→去年の夏にこれを買ったのはヨンダくんのブックチャームがほしかったから。
わたしね、読書のきっかけって宮部みゆきなんです。
高校生時代。「レベル7」や「龍は眠る」。
どうしてこんなにおもしろい小説が書けるのだろうとふしぎでしょうがなかった。
はらはらどきどきの連続で、読み終わるのは惜しくてねえ。
もしかして幼稚? 世の天才は高校時代にニーチェやらリルケにはまるらしいから。
あー、ことばがでてこない。成熟が遅いのをなんていうんだっけ……。
あ、大器晩成だ。大器晩成なんですわたし。
さて「理由」。ご存知、直木賞受賞作。風邪を引いたから読んだ。
なんていうのかな、たまには心底から娯楽の読書をしようと。
ふだんの読書はどうしても、なんだかな、勉強というのか変な計算が入ってしまう。
だけど、残念。この「理由」はあんまおもしろくない。
でも、うーん、大衆の評価(ベストセラー)も識者の評価(直木賞受賞)もある小説だから、
それをわたしがいま鬼の首でも取ったかのように「くさす」のはどうもねえ……。
そういう気取った行為って嫌いなんです。
じぶんの評価だけがただしい、大衆も知識人もわかってない、みたいのはちょっと。
だから、まあ、沈黙ということで。はい、終わり。
279美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/20 11:01:24
「図解雑学 日本の歴史」(前沢桃子/ナツメ社)
→文学板にはやたらこの図解雑学シリーズを目の敵(かたき)にするひとがいるけど、
うーん、いいと思うんだけどね。1日で古代から現代までさらえるから。おさらい。
大学受験、日本史(と地理)だったから、それは基本知識くらいなら一度は詰め込みました。
だから今回は図解雑学シリーズでかるーく。
覚えなくていい日本史は楽しい。
さて、ちょっとだけおかたい話を。
わたし、思想やら哲学といった知的遊戯は大嫌い(宗教は別ね)。
そんなもので人間がわかるもんかと思う。
信じられるのは人間の劇的な行為のみだとどこかで思っている。
あるいは劇的な生き方をしようとする意気込み。
劇だ。激しく劇的に生きたい、生きる、生きてしまった人間。
そこに思いをはせるときだけ、人間が信じられるような気がする。
ために戯曲が好きである。
今回、神なる手によって書かれた戯曲=日本史をふたたび学ぼうと思ったゆえんである。
280美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/20 11:26:37
「新詳日本史 地図 資料 年表」(浜島書店)
→これ、ほら、あれです。高校生が授業で使う副読教材。
だからだと思う、890円、格安ではあーりませんか。
中を見れば、日本文化史上重要な仏像、絵画、寺院が盛りだくさん。
明治以降は写真まで入っている。総カラー337ページ。
ぼーっと眺めてるとおもしろいですよ。
唐招提寺金堂虜遮那仏像なんて覚えなくていいんですから。
もちろん漢字で書けるように書き取りなんかしなくていいです(w
口をあんぐりあけて、ほお、へえ、などと嘆息しているとよだれがぽとり。
なんていう日曜日の午後もなんだか文化的で悪くないとは思いませんか。
さあ、今から本屋の学習参考書コーナーに行くがよろしい。
出版社はどこでも大差はない。
そうそう、裏に名前を書き忘れないこと!
281美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/20 12:55:27
「日本史の考え方 河合塾イシカワの東大合格講座!」
(石川晶康/講談社現代新書)

→石川先生、こんな本を書いてたんだね! いやはや、驚いた
いまは参考書を何冊も書いて、日本でいちばん有名な日本史予備校講師になりつつあるらしいけど、
わたしが講義を受けたうん年前はそれほどでもなくて、知るひとぞ知るという感じだった。
衝撃だったのですよ、必死に年号を記憶していた美香18歳にとっては。
大化の改新のあとに壬申の乱が起こって……
と歴史を事件の積み重なりと思っていたわたしはガツンとやられました。
そうじゃないんだと。古代の構造をまず理解しろと。それこそ東大が求めているものだと。
無味乾燥だった日本史学習が一気に有機的で味のあるものへと変わった。
懐かしいな。河合塾駒場校での講義。
で、帰宅したら録音テープを聞きながらテキストにびっしり書き込む。
えへへ、そのテキストまだ持っています。
思ったもんです、浪人生はいいなと、こんな講義を通年で聞けるんだから。
282美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/20 12:59:26
ちょっと想い出話が長くなりすぎたようです。
この新書の感想でしたか。はい、実によろしい。
高校生だけではなく、大人の読者も満足すること確実。
簡単にまとめると、天武天皇と明治天皇のアナロジー(類似)を指摘している。
外国に負ける→日本国内の内乱→強い天皇のもとでの国家体制強化(外国の真似)。
白村江の戦で中国に敗れる→壬申の乱→天武天皇が中国を手本に律令国家づくり(「記紀」)。
ペリー来航で欧米諸国に屈服→戊辰戦争→明治天皇を中心に欧米を手本に近代国家づくり(憲法)。
上記の指摘後、黒船来航を境に「中国時代」「欧米時代」と日本史を二期区分する。
「中国時代」官僚になるには漢詩文の知識が不可欠だった。
いまは明治以来の「欧米時代」。
だから官僚になるには(大学に入るには)英語の学習が欠かせない。
こういう捕らえ方が石川先生の日本史なんです。
日本という国の構造をつかまえる。
外国に負けたら、日本の権威をきちんと確認した上で(天皇!)、
恥じらいもなくその外国からいいところをぱくる。いやあ、おもしろい。

あ、東大の日本史がどういう問題か知らないひとのために例をこの新書から。
でも答えは載ってないので、次の書き込みまでに考えてください。
わたしも一緒に考え、いちおう解答らしきものを書いてみます。

「なぜ平安末、鎌倉という時代にのみ、すぐれた宗教家が輩出したのか。
ほかの時代ではなく、どうしてこの時代にこのような現象が起こったのか。
理由を240〜390字で説明せよ」(1983年)
283吾輩は名無しである:05/02/20 13:25:29
「なぜ平安末、鎌倉という時代にのみ、すぐれた宗教家が輩出したのか。
ほかの時代ではなく、どうしてこの時代にこのような現象が起こったのか。
理由を240〜390字で説明せよ」(1983年)
 飛鳥時代から平安時代前期、江戸時代、第二次世界大戦以前の我が国は、仏教・神
道にせよ国家の宗教に対する管理能力が強く宗教の多元性・発展性の余地があまりな
かった。しかし、平安末期に武士の台頭等、我が国は、天皇を中心とした律令国家と
いう一元的政治体制が衰退し、鎌倉時代になって京都を中心とした律令国家体制、鎌
倉を中心とした武士政権と国家の政治権力が分裂した。かのような政治体制の分裂が、
国家宗教であった仏教に対する国家のコントロールを弱め、様々な階層のニーズに答
えるために様々な教義を主張するすぐれた仏教家(庶民階級を中心に広まった親鸞
の浄土真宗、武士階級を中心に広まった道元の曹洞宗、その他、日蓮の法華宗、一ぺ
んの時宗等)を誕生させた。

所要時間8分30秒 参考文献 無し 推敲 無し
 
284吾輩は名無しである:05/02/20 13:40:49
今読み返したけどこれは受験生として書いたのであり、俺の個人的見解では
無いよ。俺が最も尊敬している宗教家は空海(真言宗)だからね。だから、
この問題の前提自体が受け入れられない。
しかし、1983年の東京大学文学部歴史学てことを考えるとやっぱし論点
は、「国家による宗教の管理の是非」じゃないかな?当時の東京大学歴史学
はマルクス主義歴史観とは相容れない考え方とは思わないけどね。いや、
1983年だと「階級闘争」を全面に出さなけりゃいけないのかな?よくわ
からん。

所要時間 10分 参考文献 無し 推敲 無し 語り相手 美香QNW
285美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/20 14:15:46
問題文に不備があった、ごめんさい。
まず網野善彦の文章をリード文として流してから――。

「なぜ平安末、鎌倉という時代にのみ、すぐれた宗教家が輩出したのか。
ほかの時代ではなく、どうしてこの時代にこのような現象が起こったのか。
歴史の流れを総合的に考え、自由な立場から各自に見解を240〜390字で述べよ」(1983年)

(解答例1)
「百済から伝えられ隋、唐の影響を受けながら貴族を中心に浸透した日本仏教は、
平安末期、中国からの影響が薄れ、蔓延する末法思想の中、
天台宗内で日本独自の信仰世界を形成するにいたる。
その成熟した教義は民衆にも理解しやすい易業として結実する。
折しも貴族政治から初めての武家政権へと移行する過程での戦乱、社会不安の中、
厳しい現実と向き合う民衆は救いとなる新しい教えを渇望していた。
加えて、古くは私度僧、平安期には聖(ひじり)と呼ばれる
非公認の僧侶が諸国遍歴を継続していた。
そのため信仰母体の土壌が成立していたことも、
新宗教家の登場を歓迎する前提として好都合だった」 (300字いってないくらい)

(解答例2)
「バカじゃない東大の学者って。
そんなのわかるはずないじゃん。
だって神様が決めたことなんだから
(以上3行を文字制限到達まで反復)」
286吾輩は名無しである:05/02/20 14:21:39
正直>>283のほうが優れた解答だと思うんだが
287美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/20 14:49:15
>>285訂正)→歴史の流れを総合的に考え、自由な立場から各自の見解を240〜390字で述べよ

「河合塾テキスト 東大日本史 夏期講習 冬期講習 直前講習」
→なにやってんだかねわたし、あはは。
いい年して予備校のテキスト読み返してどうすんのって感じ。
笑えない? これがわたしの個性だなんて誇る気持ちはぜーんぜんない。
だけど、おもしろいんだもん。
もう一度東大受験をして今度は合格しようとか、
そういう打算を抜きにしてこのテキストの問題と解答、
それにじぶんでうつした板書や石川先生の言葉、
そんなのを読んでいるとすごくおもしろかった。
歴史の表面には現れない構造が透けて見えるというのか。
まあ、予備校講師なんてしょせん子供だましの「チョーク芸人」なんだけど、
それでもどうして、この石川先生はおもしろいと思うんですが……。
あ、テキストはすべて石川先生が作った東大予想問題。

「96年度 東京大学(前期)入試問題 社会 日本史」
→年齢がばれちゃうけど、まあ、いいや。
わたしがうん年前に実際に駒場で受けた試験問題。
まさかまた見る機会があるとは思わなかった……。
あ、当時はね、河合塾と代ゼミ、入試問題と解答を無料配布していたの。
今回、やってみた(読んだ?)のはそれ。
おもしろくない? 東大予想問題を計38問やった後で本番。
まったくヒマ人というのか、笑ってやってください。
当時は答え合わせとかしなかったんだよね。
もう入試問題を見るのもいやだったんです。
で、今回。発見、石川先生、一問も予想問題で当てていない(w
だからわたし東大に落ちたんだ。わたし悪くない。石川先生が悪い。
と、失敗を他人のせいにするのはおとなになってかえって悪化したような。
でも、おとなの目で見ても東大の問題って難しいね。
これって1/3でもできたら十分(日本史では)合格ラインなんじゃないかな……。
288美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/20 15:46:47
「天皇家はなぜ続いたか」
(今谷明・網野善彦・山折哲雄・横井清・阿部泰郎・赤坂憲雄/新人物往来社)

→きわどいことを言わせていただければ、日本の歴史=天皇の歴史かと。
かといって別に右翼思想からそういっているわけじゃーない。
頭のちょっぴり弱い、いち日本史学習者として思うわけ、やっぱ天皇だと。
一見、無意味な事件の連続のようにも思える日本史も、
天皇を支柱として見直すと実にクリアに様相を転じる。
ときの支配者と天皇の力関係を見ることで、時代時代の相違、共通点がはっきりする。
天皇が権力の中心だった時代、
藤原氏が権力、天皇が権威、と分散した時代、
天皇が上皇になることで権威を取り戻した時代(院政)、
源頼朝がなぜわざわざ東国に幕府を設立したか、
南北朝でふたつにわかれた天皇の権力と権威、
なぜ豊臣秀吉は征夷大将軍になれなかったのか
(秀吉は天皇家の血筋のまったく入っていないサルだからw)、
徳川家康がなぜ源頼朝を尊敬し、おなじく東国に幕府を構えたのか、
薩摩、長州の田舎侍が天皇を利用すると政府高官にまでなれる秘密、
軍隊の指揮は天皇しか取れなかったから、あの未曾有の大戦争が起きたこと、
なぜマッカーサーは天皇制を消さなかったのか、
アメリカの幸せファミリーのような演技をテレビカメラの前でするいまの天皇家――。
こんな感じで、歴史がいとも簡単にまとまりがつく。
289美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/20 15:47:22
「天皇家はなぜ続いたか」。興味をそそるタイトルでしょう。
だから古本屋で買った。したらどうでしょう、とほほ。
歴史学者ってやつはつまらないねえ。
対談で気にするは学界のことばかり。
肝心なところでは、私の専門は中世なので……などと逃げ足だけは速い。
そのくせじぶんへの批判だけはどんなマイナー誌にもよく目を通している。
ぜんぜんおもしろくない。タイトル負けもここまで来ると詐欺でしょう。

あ、追記。この本、絶版かどうか調べがつかない段階で古本屋で定価の約半額(600円)で購入。
いまネット「日本の古本屋」で調べたら2000円の値がついている。
当然、絶版かと紀伊国屋書店HPで調べたら、なんと在庫有りとでた。
なんだろうね、新刊で買える本に定価以上の値段をつける古本屋って。許せない。
290吾輩は名無しである:05/02/20 17:48:41
ブログでもやれば?
291吾輩は名無しである:05/02/20 19:29:00
東大には不相応に入学してしまったが漏れに>>283がかけたとは思えん
292小学生:05/02/21 10:30:23
>>283の方が「ほかの時代ではなく、どうしてこの時代にこのような現象が起こったのか」
の理由がちゃんと相対的に述べられてるから優れているとおもいまーす
293485:05/02/25 22:57:38
『風車小屋だより』(ドーデー/桜田佐 訳/岩波文庫)

「老人」の章を読み終えて、ずっと長く水に潜ったあと、ぽっかり水面に頭を突き出すように、
ふと我にかえって顔を挙げ、あたりをいぶかしげに眺めながら自問する。
「ここは一体どこだろう、私は一体何者だろう」
今日の昼時、とある駅前のドトールで、私に起こった出来事。
294美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/27 14:02:27
「日本史を読む」(丸山才一・山崎正和/中公文庫)

→日本史っておもしろいよおん、と泣きたくなった1冊。
贅沢な知の饗宴(きょうえん)。ご馳走が次から次へと出て来る感じ。
日本史という素材からここまでおいしい料理を作ってくれるとは。もう満腹。
いい料理人はやっぱり素材を見る眼が確かである。
本書は各時代を論じた代表的な歴史書を数冊取り上げ、そこから対談をスタートさせる。
そのまま食べてもおいしい素材をプロの料理人が調理してくれるんだからたまりません。
そんなインテリジェーントな雰囲気のなか、わたしの目を引いたのは、
徳川家康は実は非人(エタ・ヒニンのあれ)の生まれで、
明治時代にそのことを暴露した歴史書が出たが、それは徳川一家に買い占められ、
以後も圧力をかけて出版させなかった、なんていう卑賤なエピソードなんだから、
あはは、わたしという人間の本質がわかるでしょう。
ダメなんですアカデミックなアトモスフェアって。
茶の間のワイドショーで生きている人間なんですね、救いようもなく。
(あ、家康の例の本はその後、筑摩書房から出版されたそうです)。
295美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/27 14:34:22
「世阿彌」(山崎正和/新潮文庫)絶版
→戯曲。舞台は室町時代。
なんか知識吸収の読書ばかりしていると、たまらなく役に立たない読書が恋しくなる。
だけど、イエスがどうのゼウスがどうのという本を読むあれではない。
そこで本棚をごそごそ。おっ、こんなものがあったとは。
100円で買ったんだ。まさか読むとは思わなかった。歴史劇は嫌いだからわたし。
感想。いいね、戯曲は。想像力をふんだんに蕩尽することによりもたらされる快楽。
この戯曲は著者・山崎正和のデビュー作といってもよい。
つまり20台で書いたのがこれ。だから、ちょっと鼻につく部分もある。
というか、うーん、学者肌なんだ。頭で書いてる。
評論を戯曲にでっちあげた、そんな感じもしなくはない。

「野望と夏草」(山崎正和/新潮文庫)絶版
→戯曲。舞台は平安時代。
上記の文庫に同時収録されていたもの。「世阿彌」から7年後の作。
だからか、なんとも、じんわり良い味わいの史劇になっている。
後白河法皇と平清盛の対決がメイン。
思い直した。歴史小説や歴史劇への毛嫌いはやめることにする。
考えてみれば、異国のことゆえこちらがあまり意識しないだけで、
シェイクスピアの「マクベス」も「リチャード三世」も歴史劇(英国史劇)なんだよね。
「野望と夏草」。おとなが楽しめるドラマです。
天下を取りたいという野望は蛍の光のようなものだ。
ご存知、清盛は天下を取り、そして散る――。
そこに何か意味はあるのか。
野望が散ったあとの夏草。こりずに蛍は今年も光っている。来年も。
おそらく百年後も千年後も。蛍は美しい。
296美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/27 15:30:22
「日本神話入門―『古事記』をよむ」( 阪下圭八/岩波ジュニア新書)
→こんな本があったとは!
みなさん新しい分野を勉強するときどうしていますか。
大書店の専門コーナーに行っても文庫や新書は別扱いというところがほとんど。
(たまにそうではないというところがあり、そういう書店は重宝する)。
わたしは独学派だけど、こういうときだけ指導者がほしくなる(あとはいらない)。
やっぱり万人向けの文庫や、初心者向けの新書から入りたいじゃない(それに安い)。
岩波ジュニア新書って高校生向けですよね?
なら阿刀田さんの「楽しむ古事記」ではなく、これから日本神話に入るべきだったのか。
そんな後悔をしながら今日も孤独な毒学者(独学者)は杖もつかずに歩く。
どこを目指しているのやら我とて知らずに。
(わたしのあとを続くひと、日本神話初学者はこれから入るといいかもしれません)。
297美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/27 16:27:29
「なよたけ」(加藤道夫/現代日本文学全集92「現代戯曲集」/筑摩書房)絶版

→戯曲。舞台は平安時代。この戯曲が発表されたのは昭和19年。
いやあ、読了報告を書くのって難しいね。
だんだん書くひとがいなくなって、いまや485とわたしだけというのも無理はない。
作品の成立過程を書いて逃げるか、あらすじを紹介して逃げるか。
いま、わたし、タイトルだけ書いて30分も何も書けないでいる。
今日は時間を短縮して短い読了報告にするつもりだったもですが。
んで、書けないと、何かヒントはと「なよたけ」をグーグルで検索。
かといって、見つかるものとてない。
この「なよたけ」がそんなに難解な文学作品というわけでもないんだけど。
参ったな。困ったな。これで読了報告じゃダメ?
あ、あの手があった。出版社が書いた紹介文をコピペ(w

「なよたけは夢じゃ! 現し身の女として愛してはなりませぬ!
幻想と現実が交錯する、美少女なよたけと青年文麻呂の美しくも哀しい恋物語―。
西欧的教養の灯を掲げ、わが古典の森に踏み入って、
演劇の可能性を大胆に拓いた劇詩人の代表傑作。」
298美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/27 16:53:22
「AERA MOOK 日本史がわかる。」(朝日新聞社)
→アエラムック、いいじゃないですか。
池袋のリブロが平積みにしていてくれたおかげでこの本の存在を知る。
アエラムックは以前「シェイクスピアがわかる。」でもお世話になったんだ。
それを書いたら国内最大のネット匿名掲示板2ちゃんねる文学板でえらくバカにされた。
いまだにどうしてなのだかわからない。
アエラムックは各方面の識者にあらゆる方面から日本神話を語らせる。
うん、グーです。日本神話学習のシメにふさわしい。
おかげで、イザナギ、イザナミ、アマテラス、スサノオ、オオクニヌシ、ヤマトタケル、
みーんな身近な友達みたいに感じられるようになった。
なかでもアマテラスは愛子様のご先祖さま。
わーい、皇族に友達ができたぞー。これでえばれる、えっへんどうだい!

「役の行者」(坪内逍遥/岩波文庫)品切れ
→戯曲。舞台は平安時代。
「役の行者」の伝説にヒントを得て書かれた純粋な創作戯曲で、
明治大正の戯曲界を通じての最大傑作でもあるともいわれているらしい。
とにかく字が小さいのには困った。おまけに旧字体。
この小冊子は読まれるのを拒否していると思った。
なら読んでやろうと天邪鬼なわたし。
ふーん、こういうのが哲学的ともてはやされる時代があったんですね。


いま読了報告というシステムが危機に陥っているように思う。
何が読了報告になるのか。なんのために読了報告をするのか。
そんな迷いのさなかにあるので今回はsageで――。疲れた。
299485:05/02/27 19:48:50
>なんのために読了報告をするのか。

あんまり深く考えなくていいんじゃないかな。
書きたいときだけ、書きたいことだけ書けばいいと思うんですが。
俺的には、ひとと雑談するよりも、ブツブツ独り言をつぶやく方が
性に合っているので、こういうスレの存在はありがたい。
300美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/27 20:01:13
訂正)
>>298
「AERA MOOK 日本史がわかる。」→「AERA MOOK 日本神話がわかる。」
どうしようもなく疲れていたんだねわたし……。

>>299
はーい。
今度ぜんぶ一行感想で済ませるかもしれません。
むかしは読了報告が楽しかったんだけどな。
いまはなんか義務みたいになって、うんとこしょとやるようになってしまった。
よろしくない。
書いているわたしが楽しまなくては読んでくださるかただって……。

300をト書きさまへ♪
301485:05/02/27 20:05:31
『グット・バイ』(太宰治/新潮文庫版)

表題作が未完なのが、あまりに惜しい。すごく面白くなりそうなのに。
「饗応夫人」「男女同権」などを読むにつけても、太宰の死は惜しいと思う。
必然の死などそうそうあるものではなく、結果としての人の死は、
自殺であろうと他殺であろうと、本質的には不幸な偶発事か、理不尽な暴力に
よってもたらされるのではないか。
もちろん、死への意志は一つの必然でありうるが、それと結果としての死とは、
実は何の関係もない出来事なのではないか。
302白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :05/02/28 12:04:19
02月26日 くもの巣の小道  イタロ・カルヴィーノ/米川良夫訳 福武文庫
303吾輩は名無しである:05/03/02 13:16:28
自意識過剰もほどほどにね♪
304なお美:05/03/05 11:09:44
「藤壷」 瀬戸内寂聴 講談社 2004
瀬戸内版「輝く日の宮」。
この本には現代語と古文の二つのバージョンが収められています。
紫式部は男女のエロチックなからみを具体的には描かなかったのですが、
寂聴さんは意欲的です。

 抱きたてまつる御胸の宝珠、ふくよかにまろやかなり。
 御手にささげ持ちて、 これぞ亡き母君のそれならんと、御顔を埋め、
 やがてわが息の根も止まれかし と思ひ続けたまふ。

藤壺は立派な胸をお持ちだったのですね。

「雁」 森鴎外 岩波文庫 2003
これはいい!
「伍」にある、末造が将来の妄想をふくらませる独白の部分(p. 26-28)は最高。
これこそ声に出して読みたい日本語。
ただ最初と終わりの語り手の「僕」が出てくる部分はいらないと思った。
作者は通俗小説のように見られるのを嫌ったのだろうか。
この本を読んだのは島内景二さん>>244が「雁」と源氏物語の「夕顔の巻」の類似を指摘
していたからなのですが、その点に注意して読むと、「弐十弐」の石原の次の言葉
に目が留まります。

 「そう物の哀(あわれ)を知り過ぎては困るなあ。君が投げんというなら、
 僕が投げる」(p. 141)

石原を制し岡田がいやいや投げた石の先にあるのは、雁やお玉の暮らす世界だけではなく、
ときに通俗的でもある「ものがたり」なのかもしれない。
305なお美:05/03/05 11:24:11
「渋江抽斎」 森鴎外 岩波文庫 2003
それは蔵書印からはじまった……
http://www.ndl.go.jp/zoshoin/zousyo/14_sibue.html
蔵書印をきっかけにして、歴史に埋もれたひとりの人物の姿を明らかにしてゆく。
掃苔家が苔むす石碑の文字をなぞるように、こつこつと過去を調べるあげる
ことの面白さ、スリリングな楽しみはわかります、私にも。
とはいえ抽斎亡き後、遺族の事跡を語る後半はちょっと飽きた。

「本居宣長」 小林秀雄 新潮文庫 2004
「源氏物語湖月抄」で古注の誤りを指摘する本居宣長はかっこよかった。
おのれの力だけを頼りに多数の敵に対峙し、当たるを幸い切りまくる剣豪の
趣がある。決めゼリフは「注ども皆たがへり」。
博覧強記でありながら、儒教・仏教的な「事々しい」解釈を嫌い、作者の本意
を重んじる作品鑑賞の態度にもしびれる。
そんな宣長に習って小林秀雄は宣長の肉声を聞くということに重点をおいて
います。この本には引用が多く小林秀雄と宣長を素読している気分になる。
宣長の入門書には向きません。でも小林秀雄が書く気のなかったことを
書いてないと文句をつけない限り、これはいい本です。
306美香 ◆FE5qBZxQnw :05/03/06 12:53:01
「7日間で基礎から学びなおす カリスマ先生の日本史」(石川晶康/PHP研究所)
→奥付を見ると「2005年3月9日 第一版第一刷」。
新刊をスピーディーに読むのも悪くない今日この頃、みなさんいかがお過ごしですか。
そうです、例の河合塾、石川先生の本です。
講義形式の本、好き。なんかこうメリハリがあるっていうのか。
気分を盛り上げようと、ちゃんと章のあいまには休憩を入れて読んだ。
この本では7章に日本史を分けている。
だから7回分、講義を受けるようなもの。気分は冬期講習。
時間をはかったら読み終わるのに7時間かかっていた。
ちょうど1章に1時間かけているということか。
でも、220ページの本を読むのに7時間では遅すぎるのかもしれない。

うん、このシリーズいい。
「7日間で基礎から学びなおす カリスマ先生」シリーズ。
既刊は「英文法」「英作文」「数学」「物理」らしい。
数学あたりもう一度、今度は娯楽として勉強したいかも。
わたし東大を受ける直前、センター試験が終わった頃から、
それまで嫌いだった数学が俄然おもしろくなったんだ……。
数学か。復習すれば、少しは論理的思考力が取り戻せるかな。
手塚治虫先生があれほどのストーリーテーラーだったのは、
ぜったい先生が理系(医学部)出身だったことが関係していると思う。
数学。なんか算数からやり直さなきゃならなそうだなわたし。
「図解雑学 算数・数学」、本屋で立ち読みしたらけっこう面白そうだった。
307美香 ◆FE5qBZxQnw :05/03/06 13:19:21
「写楽考」(矢代静一/「矢代静一名作集」白水社)絶版
→戯曲。舞台は江戸時代。
さて、東洲斎写楽。聞いたことがないでもないが、はて。
そこで取り出すは日本史資料集。巻末の索引で調べてみる。
と、ああ、浮世絵か。ほうほう、こんな絵を描いた御仁でいらしたか。
浮世絵はどこが良いのかてんでわからぬが、ふむ戯曲のほうを読んでみよう。
と、こうなる。なんか精神的贅沢をしている気分。たぶん自己陶酔なんだろうけど。

読売文学賞受賞作品。
この読売文学賞の戯曲部門はかなり参考にしている。
この賞を受賞した「龍を撫でた男」(福田恆存)「オイディプス昇天」(山崎正和)、
どちらもとびきりの絶品だったから。
しかし、この「写楽考」は……。
なぞの人物とされている写楽の実像を描く――。
お上品すぎるんだ。お勉強の成果をおひろめしてるというのか。
図式が見えちゃう。
だから批評家が論じるにはいいテキスト(ちなみにこの言葉大嫌い)なんだろうけど。
さすがに読売文学賞を取っているだけあって退屈はしなかったけれども、
この「矢代静一名作集」に入っている他の戯曲(7作)を読む気があるのかと問われたら、
うーん、ごめんなさい、矢代静一はもういいです、となってしまう。
オニール、ストリンドベリ、ウィリアムズのように骨までしゃぶりたいという欲望は起きない。
ま、江戸時代の空気がなんとなく吸えたし、うん、これはこれで良しとしよう。
308美香 ◆FE5qBZxQnw :05/03/06 13:53:50
「日本仏教の思想―受容と変容の千五百年史」(立川武蔵/講談社現代新書)
→覚えていますか。1983年東京大学日本史試験問題。

「なぜ平安末、鎌倉という時代にのみ、すぐれた宗教家が輩出したのか。
ほかの時代ではなく、どうしてこの時代にこのような現象が起こったのか。
歴史の流れを総合的に考え、自由な立場から各自の見解を240〜390字で述べよ」

あなたが忘れていても、わたしは忘れません。
ええ、粘着体質ですから。
忘れませんよ、名無しにわたしの解答例がダメだしされたことなんてとくに。
受けた侮辱は決して忘れぬ。臥薪嘗胆、これこそ我が人生なり。
というわけで、読んだのがこれ。
……が、失敗。これ歴史本じゃなくて哲学本なんだもん(かわいく「だもん♪」)。
つまり歴史ではなく哲学のほうにウェートを置いているわけ。
歴史事項はさらっと教科書レベル。哲学考察はピンセットで隅々まで。
わたし哲学オンチだから、この本、よくわかんない。
著者いわく、仏教に本来備わっていた世界構造の認識が日本ではうまく浸透しなかった。
その最大の転機となったのは、例の鎌倉新仏教。
あそこで難解な世界構造認識をすぱっと切り落とした形で民衆に布教してしまった。
そう指摘した上でオレ(著者)は、その世界構造認識論をわかっている。
どーだ、すごいだろう、という本だと思う、たぶんね。
世界構造認識論というのは、うーん、ここに「赤い花」がある。
この花の存在は何層ものレベルで論じることができる。
赤という性質、においという性質……。
よくわかんないでしょう。とーぜん。だって書いてるわたしがわかってないんだから。

「図解雑学 仏教」をさらっと読み直す。
図解雑学シリーズのいいところは左ページが文章、
右ページが絵・図になっているところ。復習がしやすい。
すなわち右ページの絵・図だけぱらぱら見て、あいまいなところは文章で確認。
ちなみに前回の東大問題の解答はこれを参考にして作成しました。
309美香 ◆FE5qBZxQnw :05/03/06 14:51:29
「ヒンドゥー教巡礼」(立川武蔵/集英社新書)
→新刊。この本をまえにしてため息。
読みたくないなぁ。買わなきゃよかった。
著者名を見て。前述の哲学オヤジですよ……。
いやいや半ば義務のような感覚でページを開くと、おお!
なんか文体がくだけていて悪くないじゃん。読みやすい。
>>308の本を書いてからこの本を執筆するまでの10年間に何があったのでしょう。
世界構造はどーたらとあれだけわけのわからんことを語っていたオッサンが、
この本ではオカルトに走っている。
病気は邪悪なものに憑依された結果である、ヨーガは効くぞい、うんぬん。
若輩ですが、立川さんがかわいらしいおじいさんになったことは「おめでとう」と祝福させて。
本もなかなか悪くなかった。払った金額分は、まあ、元が取れたと思う。
内容は、インド旅行エッセイとヒンドゥー教紹介のミックスグルメ。
あー、ここわたしも行った、とひとりはしゃいでみたり。
懐かしいなヒンドゥーの神々。
インド行くまえ詰め込みですんごい勉強したんだ。
でも実際に行ってみたら、とにかく暑くてね、どうでもよくなった。
そんなこんな想い出と、かつて仕入れた知識がないまぜになってかなりよろしい読後感。
このあとインドを思い出しながら、お土産のインドウイスキーで頭をほぐしました。
あ、でも、この本、万人向けではない。
ヒンドゥー教の基礎知識が入ってないとちんぷんかんぷんかも。
310吾輩は名無しである:05/03/07 00:10:22
rr
311485:05/03/07 00:38:50
太宰治全集6(ちくま文庫版『右大臣実朝』『新釈諸国噺』等)

『右大臣実朝』について

アカルサハ、ホロビノ姿デアロウカ。人モ家モ、暗イウチハマダ滅亡セヌ。

こう述べる実朝の「アカルサ」とコントラストをなしている「暗さ」は、
実朝を暗殺する公暁の芝居がかった堕落ではなく(あの蟹の場面の半ば
通俗に足を踏み入れた鮮やかさ!)、相州のいくぶんくすんだ影に
他ならない。
存在の耐えられない醜悪さ、というものを、話者はこの生真面目な実務家の
横顔に、これ以上ないほど簡潔に、容赦なく、提示して見せる。
意味や心情としての悪や堕落(公暁の人物像は、この範疇を出ない)ではなく、
ただ物質的に、打ち消しようも、遁れようもなく存在している、唯物論的な
醜悪さ。
アカルサは、暗さによって滅ぼされるのではなく、自らのアカルサによって
滅ぶのであって、相州の暗さは、本質的にはその劇に交わることがない。
ただそれは、鼻先にゴロンと異物として存在しているだけなのだ。
これは、鴨長明のどこまでも不透明な人物像にも当てはまる。
どこまでも透明であろうとする読者の視線をさえぎる影としてのコトバ。
「知」ではなく、「知られ得ないもの」の周囲をなでさすり、その感触を
生きるコトバ。
この異物感こそ、おそらく文学のふるさとなのだろうかと、ふと思う。
郷愁を拒む、荒荒しいふるさと。
たぶん、『斜陽』に何度となく出現する蛇も、こうした領域に住んでいるのだろう。
312吾輩は名無しである:05/03/08 19:27:20
美香さんてコテハンの人読むの早いんですね。
313吾輩は名無しである:05/03/08 20:56:03
読んでないもんw
314吾輩は名無しである:05/03/08 23:39:37

よろしかったら、一言下さい。

学歴板 【草のみどり】中央大学総合すれ【タマでお昼寝】

http://tmp4.2ch.net/test/read.cgi/joke/1107019095/l50

315白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :05/03/10 20:26:37
03月10日 空劫の大河 タイ民主革命奇綺談  ウィン・リョウワーリン/野中耕一訳 燦々社
316白石昇 ◆qQTNJoOiQQ :05/03/16 11:45:22
03月11日 地球で最後のふたり  プラープダー・ユン/吉岡憲治訳 ソニー・マガジンズ
317白石昇 ◆ywq0.8TYV6 :05/03/16 11:46:13
>>316
 ごめん旧トリップで書き込んじゃったあ。
318なお美 ◆CWSXaXEcqU :05/03/19 10:58:54
「スティング」 スティング 東本貢司訳 PHP 2005
スティングの自伝です。
1977年、演奏旅行でパリの安ホテルに泊まっていたスティングは
周辺の路地にたむろする売春婦とロビーに貼ってあったフランス国立劇団の
破れたポスターからインスピレーションをうける。

 その夜、部屋に戻った私は、ひとりの少女にまつわる歌を書いた。
 彼女をロクサーヌと名付けた。ホテルの窓の下の通りで稼ぎもない
 まま立ちすくむ少女を思い浮かべ、ロスタン作の哀しい劇に重ね合わせた
 ロマンスの主役に仕立てた。

――ポリスを世に知らしめたハイブリッド・タンゴ、"Roxanne"の誕生です。

スティングは元高校教師だとばかり思っていたけど、実際は
カトリック系の小学校の先生だったらしい。
スティングが音楽で参加した映画「コールドマウンテン」>>122のDVDの特典映像には
彼が原作を表現豊かに朗読する場面があります。俳優よりうまかった。
スティングが朗読上手なのも、8才の子どもたちに冒険小説を
読み聞かせていたという経験の賜物でしょうか。
319なお美:05/03/19 11:09:08
「悲劇の哲学」 シェストフ 近田友一訳 現代思潮社 1971
演劇としての「悲劇」を論じている本ではありません。
タイトルは「悲劇的な哲学」というニュアンス。
哲学の苦手な私がこの本を最後まで読めたのは
文芸評論としても読めるから。
原題は"ДОСТОЕВСКИЙ И НИТШЕ"「ドストエフスキーとニーチェ」
「地下室の手記」の主人公を作者の編み出した作中人物ではなく
作者自身の姿と捉える著者のシェストフは、バフチンの
「ドストエフスキーの詩学」ではドストエフスキーをモノローグ的に
扱う批評家のひとりとして1行で片付けられています。
また太宰治の「虚構の春」にも名が出てくるように、
戦前の日本ではよく読まれたらしい。

「異邦人・シーシュポスの神話」(カミュ全集2) 中村光夫・清水徹訳 新潮社 1972
「異邦人」
これは再読。以前は感激した小説ですが、今回はそれほどでもなかった。
第一部の淡々としたクールな描写はいいのですが、
第二部の理屈っぽさはいただけない。アラビア人を殺したところで
物語を終らせてもよかったとさえ思う。
「シーシュポスの神話」
キルケゴールがどうしたとか、ヤスパースがどう言ったとかいう箇所は
私には馬耳東風。タイトルになってる「シーシュポスの神話」部分だけは
なんとか理解できた。
落ち込んで、毎日の暮らしが無意味な営みにしか感じられなくなるときの
心象は、まさに岩を運び続ける不毛な労力につとめるシーシュポス。
320なお美:05/03/19 11:14:40
「闇の中に横たわりて」 ウィリアム・スタイロン 須山静夫訳 白水社 2001
崩壊していく家族を描いた、陰鬱な話。
気の滅入るような人物たちを描きながらも、作者が彼等と過剰に一体化せず
文章まで辛気臭くならないところに好感。
描かれているのは人生の虚無なのにもかかわらず、
身振りの大きなパワフルな文体と構成によって
読んだ後に不思議な高揚感を感じさせてくれる秀作です。
321吾輩は名無しである:05/03/19 11:27:57
io
322美香 ◆FE5qBZxQnw :05/03/20 13:31:13
「日本古典入門」(池田亀鑑/講談社学術文庫)絶版

→良書。わずか130ページの本ながら、実に内容が豊富。
そして嬉しいのが「入門」という名にふさわしい平明な叙述。
これはそこらの大学教授にできる仕事ではありません。
どうしても内容を濃くすると難解になり、反対にわかりやすくしようとすると
中身が薄っぺらいものになってしまうもの。池田博士、天晴れですぞ!
この本のすごいところは読んでいておもしろいこと、言葉がきれいなこと。
何より秀逸なのは、読者に原典を読みたいと思わせること。
併読していた国語便覧とは大違い。あれは原文を読む気をいちじるしくそぐ。
この本の最初の出版は昭和27年。
日本の古典を21選び、内容をその味わい方も含めて紹介する。
著者は東大教授。
でも教授職につくまえ、生活費&研究費のために偽名で娯楽小説を書き飛ばしていたとのこと。
その道ではかなりの流行作家になっていたらしい。
これで納得。なぜこの本がこうもおもしろく、かつわかりやすいのか。
読了した3日後、すぐに再読しました。
こんなことをした本は初めてです。
小著ながら十分に再読に耐える深みを持っていると改めて敬服しました。
323美香 ◆FE5qBZxQnw :05/03/20 14:33:07
「原色 小倉百人一首」(鈴木日出男・山ロ慎一・依田泰/文英堂)

→百人一首に今まで興味を持ったことは一度もなかった。
恥ずかしながら、百人の歌人の秀歌をそれぞれ1首集めたから百人一首ということすら
知らなかったくらいで。まさに本屋&出版社の営業に買わされたというか。
新宿紀伊国屋書店で平積みになっていて、「たったの560円」というポップが。
はい、ええ、それに釣られて買ってしまいました。
こんなもん2、3時間で読み終わると思っていたのが甘かった。
一般書じゃないんだ、学習参考書なんだ、きれいな風景写真にまんまとだまされた。
先日、書店で日本古典コーナーをのぞいて、大量に百人一首関連本があるのに驚いた。
だけど、どの本もまず歌をあげてその横に「歌意」、それからエッセイを追加という感じなのね。
この「原色 小倉百人一首」のように品詞分解(!)しているのは一冊もなかった。
つまり一般書は歌がなぜその意味になるかを逃げているわけ。
比して、この本ではそこに徹底的にこだわっているわけで。
「已然形+ば=確定条件」や「名詞+に、で続く場合=理由」とか、はあ(ため息。
とても2、3時間で読了できるはずもなく、はい、毎日少しずつ学習しました。
でも、はあ、年なんだろうな。前の日に勉強した歌を読み返しても忘れてるんだ……。
だから、また品詞分解と単語の意味を確認して――。
二十おっと年齢は秘密だ、いい年して何やってんだかと思いつつ(「つつ」は「反復」とかw)。
昨日は百首連続して音読した。
それでも、まあ、ようやく百人一首の世界になじんだかなという程度。
おもしろいのかって? わかんない。ただ負けたくないと……。
まだお勉強は続ける(こうなったらぜんぶ覚えてやる!)けど、このへんでひとまず読了報告を。
324美香 ◆FE5qBZxQnw :05/03/20 15:12:09
「頭の回転をよくする読書術」(加藤周一/光文社カッパブックス)

→日本でいちばん有名な(おそらく)読書法の本。
いまは岩波現代文庫に入っている(千円)。
光文社カッパブックス版が近所の古本屋に2冊百円で売っていたので、ついこっちを。
岩波版はいかにもおかたい感じなんだけど、オリジナルのカッパブックスは笑える。
ちゃんと読者層(知的弱者!)にあわせて絵がついてるんだ。
活字だけの本は読みづらいでしょうと。その心遣い、なんともありがたいじゃないですか。
参考になったのは最終章「むずかしい本を読む読破術」。
まず、わからない本は読まないこと、と言い切ってしまう。
作者ですらじぶんの書いていることをわかっていない本が世の中にはごまんとある。
そんな本にかかずらうのは時間の無駄だ。いやあ、威勢がいいね!
それでも、それがなにかと有名な書物でそうしても読みたいときはどうするか。
単語の定義を明確に頭にたたきいれてから読むことを加藤さんはすすめる。
いいかげんにわかったような、わかんないような単語の正確な意味をとらえよと。
それから徹底的に具体例にまで頭の中でひきずりおろす。
経済論文だったら、焼き芋屋さんの話に置き換える、など。
それでもわからない本というのがある。それはどうしてか。
経験の問題だと加藤さんはいう。こればっかりは仕方がないと。
書き手の持った経験を読者も持たないとわからないことがる。
その例として、医学生時代の話をする。
解剖学の教科書。最初は読んでもさっぱりわからない。
だけど、一度、解剖の実習をして人骨やらを見ると実によくわかるになる。
「すべての活字が生きてくる」とまで加藤さん、書いている。
なるほど、とうなることしきり。たいへん参考になりました。
325美香 ◆FE5qBZxQnw :05/03/20 16:47:06
「本はどう読むか」(清水幾太郎/講談社現代新書)絶版

→加藤さんの本と違いこちらは絶版。それも納得。だって古臭いんだもん。
清水さんは読書を3つに区分する。
実用書=生活が強制する本。
娯楽書=生活から連れ出す本
教養書=生活を高める本
こんな考え方が当たり前のように流布していた時代があったんだねえ。
生活を高めるだって。口に出していってみよう。生活を高める、教養書。
なんかニヤニヤしちゃわない? しないとしたら、あんたジジババくさい。
なんてふざけている場合ではない。読書とは神聖な行為なのだから(また笑いが……
わたしは基本的にすべての読書が娯楽書。
あるいは実用書。2ちゃんでバカを叩きのめすための、というのはウソで、
えーと、その、恥ずかしくてここではいえません。
著者が推奨しているのが、読後に感想を書くという方法。
これは納得。結局、人間ってじぶんで書けることしかわかってないんだ。
文学板でよくある煽りに「〜〜くらい読め」というのがある。
これがいちばん嫌い。読むだけだったら、多少の体育会的根性があれば誰でも可能。
でも、その内容をいざじぶんで書くとなったらそう簡単ではない。
いわんや内容をふまえた上で、それに対する感想を書くとなったらである。
著者が大学でそういう感想文の課題をだすと、半分くらいの学生がこんなつらいことは
初めてだったと書いてくるらしい。うんうん、わかるわかる。
わたしもこの読了報告でどれほど頭を悩ませてきたか。
だけど、書くしかないんだ。書くことで、じぶんの理解度がわかる。
あんなにすいすい読めたのに、いざ内容を書いてみようとしたら難渋する。
それって実はわかっていないということなんだ。だから考える。書くために考える。
よく文学板にいるのが「敵に塩は送らぬ」タイプ。それ、ちがうのにねえ。
書くことでもっとも得をするのは書き手。読み手はただ書き手のために存在する。
というのは、書き手は読んでくれるひとがわかるように書かなきゃならないでしょ?
そういう意味でのこと。別に読み手を軽視しているわけではないんです。
なんか支離滅裂だけど、最後はビシッと主張でしめる(うん、いい文章w)。
みなさま、どーぞ読了報告してくださいませ♪
326美香 ◆FE5qBZxQnw :05/03/20 17:46:00
「NOW and THEN 柳美里―柳美里自身による全作品解説+51の質問」(角川書店)

→あれよあれ。ビジュアル系若手作家が芥川賞を取ると売り出される期間限定のあれ。
とすると京都大学の平野氏が受賞したときもこんなのが出ていたから、
出版社はかれをビジュアル系として売り出すつもりだったのだろうかという問いが生じるが、
それへの答えはここでは留保し、なんでこんな内容がすかすかとわかっている本を買ったかというと
ブックオフで百円だったから、という明快すぎる理由のほかに、わたしが生まれて
初めて文学の力(笑わない、そこ!)を体感したのが柳美里氏によってだったからである。
……ふう、疲れた。
この本も当時、立ち読みしたような記憶がある。
インタビューで言っちゃってるね。わたしの記憶だとこの本だけカミングアウトは。
エッセイで「ありえねー」と思ったかた、ごめんなさい、そういうとこ創作(ウソ)ですって。
あー、言っちゃった! という感じ。
柳美里のエッセイがわたしいちばん好きなんです。
ありえないと頭では思うんだけれども、もしかしたらと心でリアルを感じてしまう、そのスリル。
柳美里。同時代作家で唯一、その才能に嫉妬する――。
327美香 ◆FE5qBZxQnw :05/03/20 17:48:05
「しょっぱいドライブ」(大道珠貴/文芸春秋)

→現代文学は柳美里以外はつまらないと他の作家を読みもせずに断定している、
そんな独善的で偏狭、しかるゆえに古典愛好者のわたしがなぜこんな小説を買ったのか。
はい、はい、そうですよ、あたりです、百円だったからです近所の古本屋で。
まいった。ごめんなさい。脱帽だ。いや、上着くらい脱がなきゃダメか。
すごいおもしろかったです。日本現代文学、ぜんぜん終わってないと思いました。
小説を読むのが実は楽しいんだってことをひさびさに思い出させてくれた。
楽しかった。おもしろかった。笑ったな。
すべてが終焉を遂げたような現代日本を舞台にしてもあんないい小説が書けるとは。
いや、違うんだ、そんな現代日本だからこそ、というふうに大道珠貴さんは書いている。
わたし、現代文学事情にうといけど、大道珠貴っていま売れているの?
この本、1年後に文庫化されたら、大道珠貴は大ブレイクすると予言しておく。
けどね、大道さん、文庫では目次のまえにじぶんの写真を入れないほうが……。
いえね、芥川賞受賞の表題作が「もてない女」の物語だから、わかるんですけど。
じぶんはブスじゃないんだと、小説より何より先にアピールしたいってことは。
328美香 ◆FE5qBZxQnw :05/03/20 19:01:19
>>327訂正)→そんな独善的で偏狭、しかるがゆえに古典愛好者のわたし

「おじいさんと自由の女神」
(アーサー・ミラー/菅原卓訳/「現代世界戯曲選集・アメリカ篇2」白水社)絶版
→短いラジオドラマのシナリオ。こういうのの感想を書くって……。
よし、使い慣れぬ批評文体でも。
ミラーがこのドラマで描いたのは自由の象徴としての女神ではない。
ミラーほどの作家が自由が象徴としては現出不可であることを知らぬはずがない。
傷病兵と自由の女神が対置されるときの磁場の高まりを、
ラジオのまえにいる見えぬ観客に伝えるためにはミラーは感傷に頼るほかなかった。
それが成功したとき失意に暮れるであろうミラーにわたしはアメリカ劇作家の悲哀を見る。
(あ、じぶんでもなにを書いてるかわからないから。一見、もっともでしょう(w
でも、こーゆー批評を書いて何かわかっているような気になってるプロもいるよね最悪)

「橋からの眺め(一幕版)」
(アーサー・ミラー/金丸十三男訳/「現代演劇8」南雲堂)絶版
→戯曲。早川書房から出版されている二幕版よりも前のバージョンらしい。
古書店でこれを発見するまで、こんなのが存在することも知らなかった。
今まで目にしてきたアーサー・ミラー関係の文献にも出できていない。
二幕版との違いは、こっちの一幕版のほうが荒削り。
相違の詳細をここに書いてもいいけど、誰も興味ないでしょう?
二幕版のほうが明らかに優れている。翻訳者の力量の違いもあるのかも。
そんなことはもういいのだ、これを読んだのは遅ればせながら「追悼アーサー・ミラー」なのだから。
はい、これでアーサー・ミラーの邦訳戯曲はすべて読んだことになります。
アーサー・ミラーさん、ご冥福をお祈りします。
329吾輩は名無しである:05/03/20 22:58:49
谷崎潤一郎「鍵」
読んでみた。根暗な夫婦のエロ話。
体力に衰えの見られる夫と性欲の面では生まれつき強いという妻の二人の話に
妻の浮気を進める共犯としての娘、そして夫本人がからむ。陳腐なのは私の能力のせい。すいません

小説はお互いの日記を順に示していく形をとっている。
夫は妻に、妻は夫に自分の日記が見られていることを意識しながら文を綴っていて
日記であるがゆえに文体は簡素だが、物語るということを不自然にしない形式としてかなり面白い。

似たストーリーの痴人の愛などよりははるかに良い。
またこういった物語行為の必然性は今では阿部が芸にするがそれよりずっと上手い。
読まれている方がほとんどかもしれないが本当に良いと思う。
330白石昇 ◆ywq0.8TYV6 :2005/03/21(月) 11:43:27
03月18日 時  チャート・コープチッティ/岩城雄次郎訳 財団法人大同生命国際文化基金
331なお美:皇紀2665/04/01(金) 23:20:04
「サラマンダー」 トマス・ウォートン 宇佐川晶子訳 早川書房 2003
印刷をめぐるファンタジー。
迫害から本を守るために身体に本一冊分の文章を彫りこんだという、「刺青人間」の
エピソードが印象に残った。
レイ・ブラッドベリに、やはり書物を守るため本を丸暗記していた話があったけれど
それを思い出しました。ブラッドベリの小説ではサラマンダー(火トカゲ)とは
本を燃やす放火車でしたが、ウォートンのサラマンダーは作中の印刷屋のシンボルマーク。

「書物の敵」 ウィリアム・ブレイズ 高橋勇訳 八坂書房 2004
19世紀イギリスの書誌学者が本の敵をあげつらっていくエッセイ。
軽い読み物で、わざわざ買うほどのものではないです。
第一章は「火の暴威」

「ある愛書狂の告白」 ジョン・バクスター 笙玲子訳 晶文社 2004
たしかに著者は愛書狂かもしれない。
けれどこの本は基本的に自伝であって、タイトルから連想されるような
本の収集にまつわる話ばかりではないのです。
ちょっとがっかり。

「愛書狂」 生田耕作編訳 白水社 1980
これは楽しい。
ビブリオマニアを扱った短篇のアンソロジー。
http://red.ap.teacup.com/coquelicot/img/1112362528.jpg
おすすめです。
私はこれを古書店で買ったのですが、
見返しに誰か落書きしてる。
http://red.ap.teacup.com/coquelicot/img/1112363450.jpg
しかも本文を勝手に修正したりして。
http://red.ap.teacup.com/coquelicot/img/1112363519.jpg

愛書家の風上にも置けない!
332吾輩は名無しである:2005/04/02(土) 12:00:04
h
333美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/03(日) 10:56:47
「古典の森へ」(田辺聖子・工藤直子/集英社文庫)

→どこかに貴重品を落としてきたような、でもそれはわたし自身が捨てたはずなのに。
ばっさりと切れているわけね。18歳を境に。
大学受験という通過儀礼で捨ててくるもの、それが日本古典(古文)。
あれ以来、顔も名前も忘れてしまった。なんて親不孝な!
ドストエフスキー、トルストイ、シェイクスピア、ギリシア悲劇を親だと思いたくて。
こんなお父さん、恥ずかしくて人前にだせないと思ったのでしょうか。
異人さんと養子縁組をかわしたわたしは青い目の両親にくったくもなく笑いかけた。
時は流れ皇紀2665年、ふと目覚めて泣き出したわたし、ほんとうのパパやママに会いたい!
けどね、ごめんなさい、不肖の娘・美香はパパやママの話すことばがわからないのです。
いきなり源氏物語を原文では読むことはできません。
パパ、ママ、こんな娘をお許しください。
本著はおそらく日本でいちばんやさしい古典入門書。
ああ、(慟哭しながら)父よ母よ、(がらりと明るく)「いま、会いにゆきます」♪
334美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/03(日) 11:25:29
「古典を楽しむ 私の日本文学」(ドナルド・キーン/朝日選書)

→あなたに質問。
生まれてから今までに読んだ本、日本人が書いたのと異人さんの、どっちが多い?
異国のはもちろん翻訳でいい。比率はどれくらい?
わたし。下手をすると5:5か、いや6:4で日本のほうが多いかな、それでも。
何が言いたいのかというと、この本がやたらわかりやすいってこと。
これはいいのかわるいのか。たとえば芭蕉の「古池や蛙飛びこむ水の音」。
著者はこの情趣を日本人以外には説明できないという。
だからどうしたんだ、フロッグがポンドにフライしたサウンド?
それはファクトだろう、ポエムではない、それを作者はどう思ったんだ?
とこう返答が来るらしい。それそれ、それよと手をたたくわたし。
わたしもそう思うわけ。「古池や蛙飛びこむ水の音」? どこがいいの、こんなの。
蛙が水に飛び込んだら、そりゃあ音くらい出るでしょうね、そんで? だから?
考え方がすっかり外国人になっているわけ。
小さい頃から外国文化に囲まれて育ってきたからやむをえない部分もあるでしょうが。
そこで、この本がわかりやすい、とこうなるのはわかっていただけます?
つまり外人さんの目で日本文学を見ている、この視点がわたしと同じだから。
近松をシェイクスピアと比較して語ってくれるから、わかりやすいのなんのって。
さて、冷静になり、ふと考え込む。こういう現象はいかがなものかと。
335美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/03(日) 11:56:22
「日本・日本語・日本人」(大野晋・鈴木孝夫・森本哲郎/新潮選書)

→癖のある本。ある意味で良書、別の意味では悪書。
おっと、そのまえに。こんな本、定価で買ったわけではありませんよ。
またしてもブックオフ105円コーナー。
でもね、ほんと新品以上にきれいで、だれかに買われるくらいならわたしが、と。
読む予定はなかった。だって右翼きらいだし。
軍服(迷彩服?)着て、大音量で騒ぐ右翼、死ね。そのくせどもるな、笑わせんな!
それがなんで読んだのだろう、なんかね、ものすごいわかりやすそうだったから。
実際、わかりやすい。著者はもう学者として確個とした地位のあるご老人ばかり。
だから若手学者のようにわざと難解なことを言う必要はないわけ。
この本をたとえるなら、うーん、最後っ屁、棺桶(かんおけ)に入るまえにぶちかますかと。
読みながら、何度もこれらご老人の背中を蹴りたくなった、早く落ちろ棺桶へ!
なんのデータも提示しないでむかしは良かった、いまは悪い、そればっか。
たとえばとして、むかしは子が親を殺すことなんてありえなかった。
これは教育の荒廃の結果だなどとご主張なさるが、ほんとかいな。
むかしから一定程度あったんじゃないの、ただ今のように華々しく報道されないだけで。
読んでいて何度、「爺(じじい)は死ね」とひとりごちたことか。
でも、わかりやすいんだ、事実の説明は。主張はいんちきだけど。
日本語の起源の説明とかほんとうにわかりやすく書かれている。
困るなこういう本は。思考力の低下した中年がこんな本に洗脳されるんだ。
そんで、日本語を守ろう、だの、日本を愛そうだの、気持ちの悪いことを言い始める。
こうしてみると、わかりやすい本というのも手放しでは喜べないのかもしれません。
336美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/03(日) 12:41:08
「頭痛の話―片頭痛から遺伝子異常まで」(古井倫士/中公新書)

→頭痛、ひどいんですよわたし。
3月から始まったんですけど、わかるでしょう?
最近、読了報告の頻度も分量も落ちていますから……。
そこで、まあ、敵を知ろうと。
まずわたしの頭痛は「片頭痛」だと確認。次に知りたくなるのは、そうですよね。
なぜ片頭痛が起こるのか。……あはは、わからない、だそうです。
いろんな学説があるらしいんですけど。
それらの学説、ひとつとして理解できませんでしたけれども、ええ、はい。
意味不明の字面を目で追いながら、こんなことを考えるわけです。
医学=文学ではないかと。
医学部卒の手塚治虫先生が、自分は魂の医者になると漫画家人生を決断したのは有名ですが。
古来、医学の進歩とは思いつきと冒険の所産であります。
アオカビを飲ませたら、なぜか下痢が治る。はい、抗生物質誕生のいわれです。
最初、だれが患者にアオカビを飲ませたのか。すごいですねえ。
まあ、とにかく患者を治せばいいんです、これが医学の原点ではないでしょうか。
なんで治るのかは患者としてはわかんなくてもいいんですね。
もう一歩進んで、別に医者のほうもわかっていなければならない必要はないんです。
(こういう考え方が東洋医学、漢方治療の基礎としてあります)。
いちばん重要視すべきは「痛み」ではないかと。
文学も同じではありませんか。原点に、「痛み」に還るべきではありませんか。

読み返してみると、なんか文章にまとまりがない。
まあ、いい。これは頭痛のせいにしておこう。早く治らないかな頭痛。
治ればいいんです、霊能者のおはらいでもなんでも。
この際、「痛み」を知らないものにはなんとでも言わせておく、頭痛よ治れ――。
337美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/03(日) 13:28:01
「古典の読み方」(藤井貞和/講談社学術文庫)

→こんなやつでも東大教授になれるんだ。
いくらわたしだってこれを読んだからといって、
古典の原文をすらすら読めるようになるとまでは思ってはいませんでしたよ。
でもさ、もう少しね、タイトルに見合った内容をお書きなさい。
古典といえども情報に過ぎない、その情報を読み取る方法を書く、とは最初の弁。
けれども実際は方法のほうは受験参考書以下、
内容のもっぱらは古典=情報だということをやたら難解な表現で述べることに終始。
引用。242ページ。
「『源氏物語論』は紫式部研究から離乳されるのがよい」。
バッカじゃない、こいつ。「離乳」ってなにそれ。きゃはははは。
そんなことばを使うのがかっこいいとでも思ってんのかね、田舎の高校生ですか?
「源氏物語の研究と、その作者・紫式部の研究は別々のものとしてやるほうがいい」。
こう書いたほうがどれほどわかりやすいか。ちがいますか。
しかし「離乳」をありがたがるバカが多いんだろうね大学って。やだやだ。

メモ。筆者は柳田国男の説を前提にした物語論を展開する。
「文学は神話を源流に持つ」というのが柳田国男の「竹取物語論」。
つまり日本神話における(神々のいる)「高天原」が、
竹取物語ではかぐや姫の帰っていく「月」になったのだと。
この観点において竹取物語はまだ神話の要素が残っているとする。
比して後の落窪物語(日本版シンデレラ)はどうか。
竹取物語のかぐや姫は絶世の美女(神話的!)として書かれているが、
落窪物語のヒロインは決してそうはなっていない。
結果、たとえば女性読者はヒロインに感情移入しやすくなる。
ここに「神話→文学」の過程を見て取ることができる。
以上、ふむふむと思った内容。例によってことさら難解に記述されていたけど。
338美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/03(日) 13:52:08
「アエラムック 勉強のやり方がわかる」(朝日新聞社出版局)
→やられました、だまされました、東京駅近く、八重洲ブックセンターに。
当店だけで売れている隠れたベストセラーとのポップに釣られました。
本来は大学生に向けて書かれた内容だけど、おとなにも役立つと書かれていたので。
わたしには役に立たなかった。
ここに書かれているのは、アカデミックな勉強の仕方。
作家(志望者)の勉強とはまったく別なものなんですよねえ。
「正しさ」よりも「おもしろさ」を取るのが、
学者ならぬ作家の誠実だと思っているからわたし。
ふう。大学教育にわくわくしながらこれを読むのか高校生……。
大学で学んだことで役に立ったことなんて、思えばひとつもないかも。

>>331
>私はこれを古書店で買ったのですが、
>見返しに誰か落書きしてる。
古書店なんだから、まだいいじゃん。
その落書きの分、「書き込みあり」で安くなったんでしょ?
問題なのは新刊書店にも落書きされた本があること。大型書店。
なんでそんな欠陥品を平気で売れるのか。署名本? なにそれ。知らない。
――ふう、なお美大好きなんだ、そういうとぼけたとこ。
339吾輩は名無しである:2005/04/03(日) 17:54:55
美香ってマニュアル本というか実用書というか、
ひどいものしか読んでないんだな。。。
340究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/04/03(日) 22:37:25
「ファウスト博士」(トーマス・マン、関泰祐・関楠生訳)
私には「天才」アドリアンより語り手のツァイトブロームの方が魅力的だった。

独文の先生は関氏の訳はあまりよくないと言っていたがそうはあまり感じなかった。

「ワイマールのロッテ」はトーマス・マン節全開で、ちょい笑ったがこれはそんなことはなかった。
341究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/04/04(月) 00:15:38
入院中は本読む時間がたっぷりあって
よかったな。
気違いばっかりで閉口したけど。
読んだ本を
たいくつしのぎに
思いだしながら
書いてみよう。

「続ムツゴロウの無人島記」「ムツゴロウの絵本」(畑正憲)
ムツゴロウさんは好きだ。異常人格らしいけど
その強い(強すぎる?)バイタリティーと行動力、発想力、自我に惹かれる。

「妻を帽子とまちがえた男」(オリバー・サックス、高見幸郎・金沢泰子訳)
独文の、>340と同じ先生から借りてきた本。入院する直前に借りて、シャバでは読む暇なく、
病院に持ち込んで読んでた。
第一話の失認症の男が
私も何度か失認に近い状態にいったことがあったので
共感がもてた。状態がよくわかった。
ほかに、過去30年間?の記憶がない男の話や
感覚神経の麻痺した女の話など
興味深かった。
342究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/04/04(月) 00:21:22
「他人の顔」(安部公房)
再々読了。
他人の顔は安部公房の
もっとも安部公房てきな作品だと思ってる。
ひたすら内につぶやいてく作品。
俗に言う「社会派」作家なんかは
私の独断だけど
内の世界から出発して外へ、外へと世界を広げていく。
安部公房も社会派と言えば言えるけど
やっぱり
外の世界から出発して内へ、内へと進んでいく点で
「社会派」にとどまらない、
なんか教科書をそのまま読んでるみたいな見解で自分でも嫌だけど
「観念てき」な
作家だと思う。

モーム・グリーン全集のモームだけ(お菓子と麦酒・雨・赤毛・物知り博士・奥地駐屯所)
モームは人間を見る目が
批判的でありながら優しい、
その人間をあたたかく受けいれているようなかんじがして
好きだ。
グリーンは読みかけたんだけど
隣の部屋でつかみあいのけんかが起こって
とても読める状況じゃなく
うるさくて
萎えてたら読む気なくなって読まなかった。

「死の迷路」(P・K・ディック、山形浩生訳)
夢オチかよ…
どんな風にこの話に決着をつけるのかと思っていたら夢オチだった。
話は面白かったけど。
343究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/04/04(月) 00:34:02
「やつあたり文化論」(筒井康隆)
再読了。
この人はこれがいい、これでいいと思う。
幼いなーと思うけど。
この人の作品は高校の頃
安部公房・石原吉郎とならんで
よく読んだ。影響は受けなかったけど。

「アントニーとクレオパトラ」(シェイクスピア、福田つねあり訳)
本当は「トロイラスとクレシダ」が読みたかったんだけど
病院の図書室になくて読めなかった。
病院で読んだのはほとんどが備え付けの
病院の本。
退院する頃には家から大量に
本を持ち込んで読んでたけど。
せりふが芝居がかっていて
それでいてクサくない。
いや、クサいのかな?
私にはよくわからない。

「狐狸庵閑話」(遠藤周作)
「しかし、胸に手をあてて良く考えよ。親切はすべて意地悪の見かた以外には
成立しないのか。意地悪ではなく意地良しの見かたをすることによっても
成立することがあるのではないか。見るということは相手の偽善を剥ぎ、
そのエゴイズムをあばき、その虚栄心を浮上らせることだけではなく、
もう一つの面もあるのではないか。」

ああ、好きだ。私もこのように人間を捉えていきたい。
私がモームを好きなのはモームの小説中にこの心が、
(遠藤周作は「人間に期待する心」と言っている
あふれているからだ。一つの親切の中に、虚栄心があることを認めながら、
その人間の「親切」、心からのものをも認めているからだ。
344究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/04/04(月) 00:46:09
「明暗」(夏目漱石)
はじめつまらなかったがどんどん面白くなっていった。
中学生・高校生の頃は夏目漱石がつまらなく
なんでこんなつまらないものをみんなありがたがって読み、
文壇の神様のように言われているのだろうと思っていた。
今では面白みもちょっとはわかってきて
好きこのんで読むようにもなった。
未完なのが惜しい。

「にっぽんほら話」(和田誠)
いいのもあり、悪いのもあり。
一話目がいちばんよくて、それで手に取ったのに、
期待はずれだった。あんまり期待もしてなかったけど。

「牧歌」(遠藤周作)
留学していた頃の、小びとのエピソードが心に残った。
故郷を失った、小びと、
醜く、意地が悪く、悪意のある行動ばかりする、
言葉にも底意がある、
かれが虐殺の現場に行きたいと言い、
遠藤周作についてくる、
同じ故郷の女性、ダンスの先生もついてくる、
現場で小びとが「ここでぼくたちはすることがあるから」と
言い、遠藤周作を林へ追いやる、
気がかりになって現場に戻ってみると、
小びとが「世界にはこういうことばかりだ」といって
わんわん泣いている。
345究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/04/04(月) 00:54:50
「SFショートショート 変な男」(眉村卓)
眉村卓の作品集ははじめて読んだ。
特に感想なし。
筒井康隆や小松左京の方が
発想が好きだ。

「殺される側の論理」(本多勝一)
本多氏はつとめて事実を問題にしようとしていた。ブレント氏は事実を取り扱う時の態度、
姿勢と言ったものを問題にしようとしていた。議論がかみあわないのはあたりまえだ。
どちらがより勝っているかは読み手側によってまちまちだろうと思う。
私は本多氏の掲げる「事実」(少なくとも本多氏は事実と標榜している)にショックを受けた。
けれどその事実を取り扱う「態度」はあまり好ましいと言えないと思った。
だからブレント氏の指摘は当を得ていると思う。
それを受けいれようとしない本多氏は固陋だと思う。
けれどだからといって本多氏が誤ったことを言っているとは思えない。
ある一面の真理はついていると思う。
またブレント氏がそういった、問題を取り扱う「態度」に不快を感じたのは
明らかなのに、その不快感を「事実への反論」に結びつけようとしているところにも疑問を感じる。
346究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/04/04(月) 01:15:37
あ、「殺される側の論理」タイトルに何か問題でもあったか、
一時詰所預かりになっていた。主治医と相談の上、返された。

「安部公房全集007」(安部公房)
一年くらい前に古本屋で
500円で買ったやつ。
001も700円で出てたけど
001は高校の頃図書館で読んだから買わなかった。
高校では001〜006まで読んだところで根も尽き、
尽きたところで卒業してしまった。

「富豪刑事」(筒井康隆)
このあいだテレビで「富豪刑事」というタイトルのドラマのCMをみた。これのドラマ版なのだろうか。

「氷点」(三浦綾子)
退屈ではあったが読んだことを後悔はしていない。
読み終わり、続編を読んでみたいという気にもなった。

「ムツゴロウの動物巷談」(畑正憲)

「模造記憶」(P.K.ディック)
あれ、夢オチだったのはこっちの方か?いや違ったはず…よくわからない…
347究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/04/04(月) 01:17:06
「居酒屋」(ゾラ、古賀照一訳)
貧乏で、貧乏で、私の家と重なって、暗い気持になった。
そのことを回診のときに院長先生に言ったら、
「昔読んだが、そんなに暗い話だっけ?」と言われた。
私が暗い気持になったのは貧乏だからだよ。
うちも貧乏だからだよ。

「ビアス怪談集」(ビアス、中西秀男訳)
解説では訳者が
ビアスのこの怪談集のことをほめちぎっていたけど、
そんなにいいとも思われなかった。
怪談独特の風味がない。なまあたたかい空気がなくて
妙にあっさり、さっぱりしてる。
それとも原語で読んだら「オチ」の一文が効いたりして、
ぞっと背中を悪寒が走ったりするのだろうか?

「朝夕」(里見とん)
作者が「私は文章に思いのすべてをぶつける」と書いているとおり、
この人は文筆家であって文筆家以外ではありえないと思った。
淡々としてるようでけっこうくどい。
昔古本屋で買って
ハードカバーだから持ち歩くのが嫌で
つんどくにしてた本でした。
旧字体は苦にならない。

「小説 アルト・ハイデルベルク」(マイアーフェルスター・番匠谷真一訳)
面白かったとはいいづらい。ドイツの町の大学生たちの
伝統というか、しきたりがわかってそのへんは面白かったけど、
短いし、主人公が町に戻ってきたときの
すでに青春の感動(うわあ)を失った境地は私にもよくわかったけど、
短いし、読みごたえがなかった。でも妙に心に残る一冊ではあった。
348究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/04/04(月) 01:24:08
ながながと、スレ汚し失礼しました。
気が済みました。ありがとう。

入院中は、首吊り自殺未遂で自殺したのだけど、
明け方首吊って意識失ったところで起きてきた妹に見つかって、助けられて、
もう一生薬を飲み続ける統合失調症という病気もいやだったし、
卒論も書きたくなかったし、就職も院行きもしたくなかったし、
人生が不毛すぎて、一週間後にはヘビーなレポートの発表が待ってたし、
入院したら精神安定剤を大量に投与されて頭はぼうっとなって
本もろくに読めなかったけど時間だけはいっぱいあった。
一生読書だけで過ごせるのだったら、
病院が糞臭くなくて気違いもいなくて静かで
誰も悪口を言い合う人がいなくて看護士さんたちがもうちょっと
気違いでも人間として扱ってくれたら、
一生入院していたいのだけどなあ。
349白石昇 ◆ywq0.8TYV6 :2005/04/04(月) 12:09:56
03月26日 everybodyeverything ウィスット・ポンニミット タイフーンブックス
(邦訳:everybodyeverything ウィスット・ポンニミット/ワチラポーンリムビプーワッド 木村和博訳 マガジン・ファイブ)
350美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/04(月) 21:28:05
なんとか1日で1冊読もうと思ったけど無理でした。
とにかく頭痛がひどくて。
ナロンエースもまったく効かなかった。

>>340-348
今朝、急にスレが伸びてるのを見て新手の荒らしかと。
一気に読みました当スレへの新規御参入ありがとうございます退院おめでとうございます。

>>349
たまには感想でも書いたら? ふ、おそれているのか、「白石、うるさい!」を。

>>339
わたし外堀から埋めていくタイプなんです。
過去ログをお読みになっていただけますと。
あるいは今後のわたしのレスを。
351白石昇 ◆ywq0.8TYV6 :2005/04/07(木) 13:26:40
04月06日 インモラル・アンリアル ウィン・リョウワーリン/宇戸清治訳 サンマーク出版
352究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/04/07(木) 23:23:26
梅崎春生「幻化」
どうしてもウメザキのことをウメサキと読んでしまうなあ。どこかですりこまれたのか?
面白かったけど正直、期待してたほどじゃなかった。
「絶筆にして最高傑作」という宣伝文句に期待を寄せすぎてたかも。
私には「黄色い日日」の方が魅力的だったなあ。

梅崎春生は、思うんだけど、ラストシーンがうまい。
なんかこう、あいまいな、不安な、芥川の言う「ぼんやりとした不安」みたいなものが
あとに残る。
あと、なんか書こうとしたんだけど、メール打ってるうちに忘れちゃった。
353究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/04/12(火) 18:25:05
内田百けん「御馳走帖」
「めそ」が印象に残った。
小串、筏より小さなうなぎを「めそ」というらしい。
神田を通りかかったとき、鰻屋の店先でめそを見た。
その時は買わなかったが、食いたくて、どうしても気にかかる。
後日、人に頼んで買ってきてもらった。
あまりおいしくなかった。という内容だったと思う。
何で印象に残ったかというと、「めそ」がいい。名前が。
「めそ」というとどうしても「すごいよマサルさん」のめそを思いだしてしまうのだが、
めそにはファスナーあったっけ。
あと、戦時中酒が手に入らなかった話や
たばこを幼時から吸っていたという話、
航空部の進空式で飛行機の翼にシャンペンをかけた話など
よく出てきた。
さまざまな随筆集から、食べ物
(というより、たばこやお酒も含まれるから、「口に入るもの」と言った方が正確だ)
に関する話を取り出してきて、一冊にまとめたものらしい。
354吾輩は名無しである:2005/04/14(木) 12:38:10
p
355究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/04/14(木) 17:06:32
「文体練習」(レーモン・クノー、朝比奈弘治訳)
再読了。
やっぱりいいよ。これ。
訳者がいいんだろう。
私てき傑作は
「古典的」「ちんぷん漢文」「複式記述」「主観的な立場から」「別の主観性」
「頓呼法」「さかさま」「聞き違い」「イギリス人のために」。
傑作多すぎるって?だって本当に多いんだも。
「ちんぷん漢文」なんて
小生意気青二才
発見空席大歓喜
ああうける、ああうけるw
356なお美:2005/04/15(金) 21:50:22
「感情教育」 フローベール 生島遼一訳 岩波文庫 2004
1840年代の社会情勢を背景に青年の人妻への恋を描く。
ふたつの"肩掛け"が恋を取り持ちます。
はじめは船の手すりから落ちかかって青年に救われることによって。
2度目は旦那の浮気を夫人に気づかせることによって。
そして物語の終り近く、競売にかけられる夫人の持ち物のなかに
肩掛けがあるのを目にするでしょう。

「ブヴァールとペキュシェ」 上中下 フロベール 鈴木健郎訳 岩波文庫 1955
遺産を手にした2人の中年男が田舎の土地を買う。
都会人の田舎暮らしの失敗談、で話は終らない。
知識はなくても好学心は人一倍の2人。
化学に医学に生理学、あらゆる学問の素人研究に精を出す。飽きるまで。
このキテレツな2人組のやることは常軌を逸しています。
犬の体に針をうちこんで血だるまにしたり、岩を掘って崖を崩壊させたり。
ただのドタバタ喜劇のようだけど、そうじゃない。
読者は、とどまることを知らない2人の暴走に、呆れ、笑いながらも、
自分自身や社会を省みるようになっていく。
フロベールの凄味がわかったような気がする。
新訳で復刊希望。

「フロベールの鸚鵡」 ジュリアン・バーンズ 斎藤昌三訳 白水Uブックス 1993
フロベールの本のモデルになった鸚鵡の剥製をもとめる話。
フロベールに関するミニ情報満載です。
それも薀蓄の披瀝に終らず、ちゃんと小説とからんでいるところがいい。
評論家についてのおもしろい考察もある。
(評論家は本が身内の者同様になってしまうので、論じている作家に対して
保護者然とした横柄な態度をとったりするようになるとか)
オチも決まってます。
小憎らしいほどの傑作。
357白石昇 ◆ywq0.8TYV6 :2005/04/15(金) 21:53:44
04月12日 路地の行き止まり     チャート・コープチッティ 芳香出版社
(題名及び出版社名は刹那的に直訳)

04月13日 リアル鬼ごっこ      山田悠介 幻冬舎文庫

04月15日 O・ヘンリ短編集(一)  O・ヘンリ/大久保康雄訳 新潮文庫
358美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/16(土) 09:24:32
「日本の古典 ゼミナール」(大野晋他7名/朝日新聞社)絶版

→むかしむかし、それはわたしもまだ生まれぬ昭和49年、
朝日新聞社主催の文化講演会がありましたとさ。テーマは「日本の古典」。
わたしでも名前くらいは知っているようなチョー有名な国文学者が7人も勢ぞろいして、
一週間に一度、計七回、朝日新聞購読者のまえで語った内容を採録したのがこの本。
いかにもわたしが好きそうな本だと思いませんか?
著名な学者(権威に弱い!)が、(きっと)わかりやすい語り口調で(ええバカですから!)。
ところがどっこい、読み終わるのに時間がかかったなぁ……。
当時、猛威を振るっていた頭痛のせいなのかはわかりません。
ひとつわかったのは、語り口調ノットイコールわかりやすいってこと。
語り口調かならずしも平明にあらず。
講演がへたくそな学者さんってけっこういるんだ。
やたら「あの論文を参照してください」とかいうドアフォ。
一般人が大学の紀要なんて読むはずないだろうがこのハゲ。
まあ、学者の本分は研究だからね。「チョーク芸人」の予備校講師とはちがう。
仕方がないのかな。そんな中でひとり輝いていたのが加藤周一さん。
このひとすごいね。古事記から明治文学まで一回の講演でやっちゃうんだから。
それもわかりやすく。斬新に。なるほどと何度もうなった。
ページにしてわずか30ページ。翌日、もう一度読み返しました加藤周一のだけ。
359美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/16(土) 09:58:38
「ハートで古文を読む方法」(高橋いづみ/飛鳥新社)

→どえらい本を見つけてしまった、ブックオフ105円コーナーで。
まえをぱらぱら読む。う、うわ、うわわぁぁん、これこそわたしの求めていた本では?
いぜん読んだ「古典の読み方」(by東大教授)は最悪だったけど……。
著者は駿台予備校の講師。
「古文を理解するのに、品詞分解も現代語訳も必要ない」らしい。
文法、めんどくさいでしょ? うんうん。
単語、おぼえたくないでしょ? うんうん。
そんなあなたのためにあるのがこの本。
この本1冊を読めば古文文法&単語の知識がいっさいなくても古文が読めるようになる!
うっそお、ほんと、たった218ページ読むだけでいいの?
ふむふむ。古文はハートで読むべし。古文だってむかしの人がハートで書いたんだから。
ハートに古いも新しいもない。ハートが通じれば文法・単語がわからなくてもOK。
なんていう著者の主張は高校生ならぬ大人のわたしには通用しないが、
とにかく読みましたよ高橋いづみ先生! ありがとう高橋いづみ先生♪
これでもうどんな古文も読めるようになっているんだね。
古文のアンソロジーを買ってあるので近々試してみます、楽しみだな!
(始終にやにやしながらこの読了報告を書いていたことを最後にご報告)

予備校講師ってある意味、宗教の教祖(=詐欺師)だと思う。
じぶんについてくればかならず合格させてやる!
脱線。どうせだまされるなら、もっとうまい詐欺師に出会いたいな……。
一生わたしをだましてくれるようなすばらしい詐欺師にはどこで会えるのか。
やっぱじぶんが詐欺師になるしかないのか。それでじぶんもだますという方法。
はい、ということでお次は宗教。
360美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/16(土) 10:54:15
「神、この人間的なもの―宗教をめぐる精神科医の対話」(なだいなだ/岩波新書)

→あー、このひとと「ひろさちや」混同していたかも。
おなじ「ひらがな5文字」だから、ま、仕方ないよね(おいおい!)。
内容。スタート地点は「なぜむかしは精神分裂病がなかったのか」。
ゴール地点を知りたい? わかった、でも、乱暴だから注意。
ゴール、宗教団体と精神科医はおなじ客層を奪い合うライバル関係にある。
だから新興宗教なんかに負けないで我ら精神科医ゴーゴー、ハッスルしようぜ!
スタートからゴールまでは一本道ではなく、あっちへ行って、こっちで休んで。
読み物として楽しいよ、なによりわかりやすいから。
たとえば。イエス、ブッダ、ムハメドは呪術医だった。
彼らは今でいう心身症の患者を治す(当時の奇跡)ことで信者を獲得した云々。
あと、あれも印象的。宗教っていうとわたしたちまず教義を知ろうとするじゃん。
仏教というのはどういう教えか。カトリックとプロテスタントはどう違うのか。
でも実際に入信するひとは、その宗教団体の教義ではなく人間にひかれたことがきっかけになる。
そして入信で得られる安心感とは、集団への帰属意識に他ならない。
このなだいなださん、みじんも宗教意識を持ちあわせていない、そこがおもしろい。
笑ったのは、創価学会への揶揄。
どの日本史(現代史)の本も書けないあの「折伏大行進」について言及している。
当時、たいへんだったらしい。
看護婦にひとりでも学会員がいると、同僚の看護婦、患者とあっという間に広がり――。
とくに精神科領域だと信心すれば治るとだいぶお客さんを取られたとのこと。笑える。

いま世界史を勉強している。ふしぎなわけ。
なんで人間ってこんな人殺しが好きなの。
そのひとつの答えを「神、この人間的なもの」から引用。

「人間の歴史は、狂気と正気の戦いでも、正気と正気の戦いでもなく、
狂気と狂気の戦いだ。集団の狂気ほど強い正気意識を持つものはない。
それが宗教だ。(著者は国家も民族主義もマルクス主義もひとしく宗教とみなす)
だから平和主義者を始祖に持つ宗教同士が戦い合った」(184ページ)
361美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/16(土) 11:21:39
「人のセックスを笑うな」(山崎ナオコーラ/河出書房新社)

→笑うな。100円でこれを買えてちょっと喜んだわたしを笑うな。
読むのに75分もかかったわたしを笑うな。
アマゾンのレビューでこれを誉めているバカを笑うな。
このくらいならじぶんも作家とやらになろうかと日本文学を舐めるな笑うな。

タイトル(だけ)がよろしい。
タイトルの命令形って、おそらく実用書が起源。
「いまマンションを買うのはやめなさい」
「やせたいのなら好きなものを食べなさい」
「買ってはいけない」
「人のセックスを笑うな」
うん、実にタイトルがよろしい。
今までの命令形は上からなんだ。上の立場から命令する。
でも本著のタイトルは下からの命令形。
いじめられて、バカにされ、嘲笑される対象が最後に言うのだ。
「人のセックスを笑うな」。
うん、「立ち位置」がよろしい。
的確に今現在における文学の文化的位置を把握している。
お笑い芸人(ダウンタウンのどっちだったか)が「読め!」という本をだしているのと
実に対照的ではありませんか。すばらしいタイトルだと思う。100円の価値はある。
「人の宗教を笑うな」「人の政治を笑うな」「人の文学を笑うな」。
どれもいまいちぴんとこない。やっぱこれに限る。
「人のセックスを笑うな」――。
362究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/04/16(土) 14:55:22
「ナジャ」(アンドレ・ブルトン、巖谷國士訳)
うーん。これほんとにほんとの話?というだけの感想かな。
でもほんとにほんとの話らしい。研究者達に検証されてるらしい。
精神病院について考察してるところには共感。そうそう、精神病院なんて患者の病状を悪化させるだけのところだ。
363美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/17(日) 07:33:47
「世界地図なら日本史と世界史がひと目でわかる!」別冊宝島1111(武光誠)

→こーゆーのばっか読むからバカにされるんだよな、とほほ。
今までじぶんは高校で世界史を学んでいないと思い込んでいたけど、
それは誤りであることが判明。そういえばやったかも、覚えたかも試験前日に。
で、試験が終わった翌日にはすっかり忘れているという……。
さて、なんでいま世界史か。答えは簡単。知りたかったから。
海外文学を読むなら最低限の世界史くらいは知っておこうと。
宗教にしろ、哲学にしろ、学ぶためには世界史が大前提としてあると。
しかし、そこで迷うわけ。どうやって世界史を独学すればいいか。
どの本から入ればいいのか。もうはなっから覚えようとは思っていない。
受験なんてないんだから。

本著は独創的な構成。
紀元前20Cから現代までひとつの世界地図を使う。
つまり5世紀なら5世紀に、どんな国がどこに勃興していたか、何が起こったか、
を世界地図でひと目で見ることができるようになっている。
いわゆる横から見る世界史ってやつ。
ぱらぱら見てると、なんかね、じぶんが神になったような気分にさせてくれる。
ほう、下界ではおろかな人間どもがこりずに戦争をしておるな、ふぉっふぉっふぉ。
はい、神様ならぬ美香様が世界史を見ると――。
気づいたこと、ひとつ。
人間って戦争が大好きな生き物なのねー。宗教が出てはいがみあって殺し合い。
おなじ宗教でもあれはちがうこれはちがうとすぐに分裂して。
どうしてもっとみんなで仲良くできないんでしょう。
気づいたこと、ふたつ。
日本っておかしな国だと。ヨーロッパから見るとほんと東の果てにあり。
日本以外のどこでも国と国とが血なまぐさい殺し合いをしているのに。
すべては海で守られたこの地形のせい、というのはこの本で見るとよくわかる。
だから、日本史と世界史きれいにわかれるのかと納得。
日本史と世界史がまったく別々なものとして成立しうる。少なくとも明治維新までは。
世界史学習、もうちょっと続きます――(あ、この本は2日後に2時間半で再読)。
364ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/04/17(日) 15:30:19
『綿の国星』大島弓子1〜7巻(白水社)

一気に再読。
やっぱいいよね。大島弓子。
365究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/04/17(日) 21:20:28
「『エロイカより愛をこめて』の創りかた」(青池保子)
ご存知漫画「エロイカより愛をこめて」著者青池保子のエッセイ本。
キャラクターの誕生秘話から始まって、制作プロセスの公開、自伝など。
巻末には「綿の国星」のチビネコが登場し
少佐の長髪をおさげにするおまけ漫画(蔵出し)もついてました。
読んでよかった。うん。
「エロイカより愛をこめて」は
私の友人(もう18年付き合ってる)が
勧めてくれたもので
私にも面白く
クラスメートのAkaに貸したら
彼女も、彼女の妹もはまり、
特に妹が青池保子にファンレターを出すほどのはまりようで
その妹がこのエッセイ本を買って
私にも貸してくれた。
お気に入りのキャラクター、ジェイムズ君の
誕生秘話があっさりしててちょっと物足りなかったけど。
キャラクターが生まれるのなんてきっとこんな、
あっさりした発想やらなんやらが元になって、
それ以外説明のしようがないんでしょう。
エロイカ、ジェイムズ君、ボーナムの3人が
レッドツェッペリンの
プラント、ペイジ、ジョン・ボーナムがモデルであろうことは気づいていたけど
青池保子がレッドツェッペリンファンだったとは知らなかった。
アシスタントとして来たという電波女(アンドロメダ星雲に行ってきたと自称する)
の話が面白かった。
366美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/22(金) 06:45:28
「山頭火 うしろ姿の殺人」(日下圭介/光文社文庫)絶版

→何年ぶりだろう、こういう純粋な推理小説を読むのは。
ここ5年は読んでいない、いや、へたをすると10年?
おもしろいんだねえ、推理小説ってやつは。
読み始めたらとまらなくて425ページ一気に読んでしまった。
で、読み終わった感想が、はーあ、こんなもんか、なんだから矛盾している?
そんなもんなんじゃないかな推理小説って。
読んでいる最中がいちばんおもしろい、文学作品のように後にひかない。
だから日常生活になんら差し障りがない。
推理小説の登場人物はある枠から決してはみだそうとしない。
喜怒哀楽が単純なのね。複雑な人間はでてこない。
どこにでもいるようでいて、決してどこにもいない、そういうタイプのお人形ばかり。
久しぶりにそれもたった1冊推理小説を読んだくらいで言い切れるものではないかもしれないけれども。
しかし他に書くことがない。だって推理小説だから。
トリックやらをばらしたら犯罪でしょ?
うん、推理小説の書評・解説を書くひとは白髪ふえそう。
本著は奇抜な山頭火論と殺人事件をミックスさせていて、これがなんともおもしろい。
山頭火をかなり読み込んだわたしだからか、山頭火年表を片手に謎解きに夢中になった。
山頭火を知らないひとにはありきたりな推理小説に見えるのかもしれないけれども。
絶版だけど電子書籍とやらで読めるらしい↓
http://books.bitway.ne.jp/shop/mt-detail_B/trid-main/ccid-0201/cont_id-B0300500386.html
367美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/22(金) 09:42:48
「うしろ姿のしぐれてゆくか」(宮本研/晩成書房)

→絶版マークをつけたいんだけど、これジュンク堂で買ったのね新刊書店。
発行されたのは1986年。約20年まえなわけだが……。
返品されて倉庫の奥に眠っていたのが発見されてでてきた、そんなところか。
実は池袋ジュンク堂書店、けっこうそういう本がある。さすが都内最大売場面積!

本著は山頭火をあつかった戯曲。
いたって凡庸。だれにでも書けるといったら言い過ぎかな。
山頭火を人間として舞台のうえにだしちゃダメなんだと思う。
かれの句だけが山頭火なんだから。
種田正一(本名)は自由律俳句を作ることで山頭火になった。
種田正一はあるときから山頭火という役を全身で演じきった。
別の言い方をすると、山頭火は種田正一を殺しちゃったわけ。
俳号というものがある。
ふだんは銀行で働く実直な田中さん、でも俳句を作っているときは別のひと。
俳号というのはそういう構造のもとでの雅号なのです本来。
が、山頭火はそれをよしとはしなかった。
そして日記。山頭火は大量の日記を残している。
ものすごく演戯過剰だと思う。
日記でも頻繁にじぶんのことを山頭火と書いている。

「……私はとうとう私自身に立ちかへることが出来たのだ、
私はやうやう本然の私を取りかへしたのだ。
山頭火が山頭火を祝福する!」(昭和10年9月4日)

種田正一は山頭火を演じることでしか生きられなかった。
そしてそこからこぼれてくるのがかれの俳句。
役者、種田正一、山頭火――。
この三者の関係を演戯をキーワードにしてとらえたらおもしろい舞台ができると思うんだけど。
そのためには決して山頭火を舞台にだしちゃいけないわけで、うーん、難しいね。
タイトルは「種田正一殺人事件」でいいかしらん(w
368美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/22(金) 10:36:59
「図解雑学 世界の歴史」(岡田功/ナツメ社)

→いやあ、この本には時間を取られました。
「図解雑学 日本の歴史」ほうは一日でいけたけど、こちらは……。
何日かかったんだろう。この本では世界史を十章にわけている。
最初の日に1、2章。
次の日に1、2を復習してから3、4、5章。
三日目は1、2、3、4、5を一気に復習して6、7、8章を。
四日目は6、7、8を復習後にようやく9、10章へ。
五日目は9、10章だけさらりと復習。
ということは、うーん、5日もかかったのか。
まあ、無理もないか。高校生が1年かけて学習する内容なんだから。
世界史、難しい。よくわかんない。
わたしは受験生じゃないから戦争の名前なんかは覚えなくていい。
たとえばアフリカの植民地化なんていちいちチェックしない。
列強各国が弱いものいじめ。それだけで終わらせられる。
難しいのはこまごまとした用語ではなく、全体像がつかめないこと。
王国と共和国の違いとか、王制の意味するものとか。
あとイスラム教一派の盛衰がよくつかめない。
それと自由主義ってどういうこと? だからフランス革命ってなんなの?
なんで市民革命の後にナポレオンが出て来るわけ?
基本的な用語に秘められている深いところでの歴史構造が見えてこない。

書店で売られている高校の世界史教科書を立ち読みしてみた。
あれはひどいね山川出版社。1ページですら立ち読みできなかった。退屈で。
起こった出来事を強引に日本語文法で接着しているだけ……。
この本の著者は高校教師。アマゾンにかれの教え子のレビューが載っていた。
なんでも授業でこの図解雑学本を使っているとのこと。
教科書は使わないで。それもどうだか(w あ、世界史学習はまだ続きます。
369美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/22(金) 11:22:21
「目でみる医書シリーズ 徹底図解 ぜんそく」(多田寛/法研)
→頭痛の本を読んだから、ついでに喘息のほうも、というわけなのかどうか。
インド旅行中は喘息なんてほとんどでなかったんだけれども(頭痛も)。
それをお医者さんに言ったら、よほど日本の空気は悪いのでしょうだって。
笑っちゃう。ドクターったらインドの山奥想像してるもしかして。
インドのほうがよほど日本より空気が悪い。
あっちの車やらバイク、排気ガスものすごい。
とくにカルカッタ。でも喘息でなかったよなカルカッタで。
それが帰国したとたん、喘息ぜいぜいなんだから。
さて、本著はわかりやすい。バイキンくんやヘルパーくんが登場して。
あ、喘息は治らないんだってさ。カンカイするのを待つのみ。
まあ、わたしのは軽いから。重症の患者さんはたいへんだ。ブックオフ105円本。

「本―起源と役割をさぐる」(犬養道子/岩波ジュニア新書)
→本が好きで仕方がない。
読むのも、買うのも、(読了報告みたいに)語るのも。
本棚を眺めるのも好き。なんともいえぬ幸福感につつまれる。
読んだ本、これから読む本。なでなでしたい。
そんなわたしのまえにこのタイトル! 読まないわけにはいかないじゃーないですか。
2時間半で読了。なんだかな。説教口調が鼻につく花粉のような(鼻と花w)。
むかしのひとはえらかったんです、すごいですねえ、見習いましょう、みたいな論調。
ありきたりなベストセラー批判と、じぶんもベストセラーくらいだしたことがあるという自己顕示。
こういうおばあさんは早く死んでもらいたいですね。
あ、2005年度・開成中入試でこれが出題されたらしい。いかにもって感じ。
370美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/30(土) 09:19:12
「酒中日記」(吉行淳之介編/中公文庫)
→いまはどういう時代か? なんて大風呂敷は広げられないわたしだけれども。
マックでハンバーガが100円で買える時代。
ブックオフで本が105円で買える時代。
文庫の新刊が800円もする時代、文庫ですよ文庫! わずか219ページ。
本著は文壇バーというものがあった時代の文壇交遊録的な酒飲みエッセイ集(の復刊)。
文士があいつとどこで飲んで、それからこいつは実はあんなやつで――。
そんな感じの馴れ合いがえんえんと続くという。
でもそれが悪くないんだな。こちらもお酒を飲みながらこれを読む、その至福のときよ。
800円でも、まあいっかと思ってしまった。

「また酒中日記」(吉行淳之介編/講談社)絶版*再読
→上記の本の続編。中央公論新社はこっちも文庫化するのかな?
これはかなりまえにブックオフ100円コーナーでひろったもの。
おもしろかったので、ずっと「酒中日記」のほうを探していたら今回文庫化され――。
どうせ覚えてないだろうと再読したら案の定。
これのページ数は310ページもある。
とすると(文字組み・フォントの違いはあれ)「酒中日記」もそのくらいあったはず。
文庫化するにあたり再編集をしたと書いてあったから、
中公文庫版「酒中日記」はかなり内容がカットされての復刊だったのかもしれません。
あなもったいなや。こういうエッセイを読みながらお酒を飲んでいるときがいちばん幸せ。
371美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/30(土) 10:10:49
「キャラクター小説の作り方」(大塚英志/講談社現代新書)

→古いのばっか読んでいるせいで脳にカビが生えると困ると思いオタク文化評論家の本を手に取る。
こういう本だけは読まないぞとずっと決めていたのですが、いやそれが壁だ、のりこえろと。
が、最初からつまずく。キャラクター小説ってなに?
筆者いわく「スニーカー文庫のような小説」のことらしい。
あちゃー、わたしスニーカー文庫も知らないんですけど。
スニーカー文庫とはカバーにアニメの漫画(?)が書かれた文庫のことだそうだ。
そんな本が出版されていたとは知らなんだ。
じゃあ、なんでこの本を買ったのかって?
いやね、この本の帯には「純文学、ミステリーからライトノベルまで」と書いてあったもんで。
それと「多重人格探偵サイコ」という漫画はそんなに大ヒットしたのでしょうか?
筆者が原作者だそうで、ことあるごとにこの漫画のことが言及されますが。
聞いたことないな、「多重人格探偵サイコ」?
まあ、そういうやつの書き方を、文学史とからめて教えましょうという本です(たぶん)。
で、技術指導書のはずが、なぜか結論があって、
「スニーカー文庫のような小説」がいま最も新しい文学だと(あるいはそうなる可能性を秘めている)。
本書で何度も「文学」(自然主義文学がどうのだの)が論じられるのには苦笑。
そりゃあ、アニメや漫画にしか接していないひとにはもっともらしく思えるでしょうけど。
なんか胡散臭いんだ。じぶんはアニメや漫画の住人だけど文学もわかってるんだと?
もうアニメや漫画がのほうがかつての文学の位置にいるのに筆者の脳内は旧態依然としているようです。
372美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/30(土) 10:45:33
訂正)→筆者の脳内は旧態依然のようです。


「評論家入門―清貧でもいいから物書きになりたい人に」(小谷野敦/平凡社新書)

→ちょーおすすめ。今年読んだ本のなかでいちばん笑った。
著者がどれだけ笑わせる意図をもって書いたのかはわからないけれども。
小谷野氏(「こやの」と読むらしい、何度確認しても忘れる……)の自己イメージは
舌鋒鋭い論客のようで、みずからを「獰猛な生き物」と形容しておられる(209ページ)。
でも、ほら、ベストセラー作家(「もてない男」!)小谷野氏のお顔を見たことある?
……ふふふ、まあ、そういうズレがこの本の魅力なわけです。
小谷野氏、笑わせるのがうまいわけでは決してない。
しかし笑われるのが天才的にうまいというタイプ。
まあ、結果的にはどっちも笑いが取れているんだからこれは芸でしょう。
本著の内容? うーん、まとまりはないし、著名な評論家への納豆的揶揄が大半。
決して「評論家入門」ではない、最後はみんなエッセイストになろうと結んでいるし。
ダメだ。かぶとを脱ぐ。負けた。
当方非力ゆえ、この本のおもしろさを的確に表現することができません。
ぜひ書店でお手にとってみてください。

あ、情報。ベストセラー「もてない男」で700万円稼いだとのこと。
373美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/04/30(土) 12:02:22
「朝日カルチャーブックス45 世界史への招待」(河野健二/大阪書籍)絶版

→世界史教科書の対極にある本。
著者はこれを書くにあたって高校の世界史教科書を入手して驚いたという。
よくもまあこれだけ詰め込んだものだなと。これではみんな世界史が嫌いになると。
だからこの本では細部にとらわれず、歴史の構造を明らかにしようとする。
それが、なんとも大胆というのか。
まず歴史の過程を「軍事化」「産業化」「政治化」にわける。
そして世界史全体をこう位置づけする。
世界史は大まかに「軍事化」→「産業化」→「政治化」と進んできたと。
最初は何よりも軍事力がものを言う時代であったと(古代文明やら中世やら)。
次に各国の産業力が重んじられる時代が(産業革命、大航海時代)。
その結果、資本主義(共産主義)の成立、帝国主義、世界規模の戦争といった
政治が重視される時代になった。
上記は全体的に世界史を見た場合。
でも各国史別に見ても、各時代ごとに見ても当てはまると著者はいう。
まず力でもって征服(軍事)。経済基盤を安定させる(産業)。
それから宗教などを利用した人民の統治(政治)。
時間がたつとかならずそれもほころびを見せ(腐敗)、
また軍事力でもって体制がくつがえされる。
歴史というのはこの「軍事化→産業化→政治化」のサイクルである。
このサイクル構造を見極めたうえで世界史を勉強しようというのが本書。
この本のもとになったのは朝日カルチャーセンターでの講座。
なんと受講者は20人ちょっとだったらしい(著者は別に恥じてはいない)。
もったいないというか、贅沢の極みというか……。
374ahow ◆HIJtgwoSXY :2005/05/02(月) 20:04:26
良スレ発見しますた。
375白石昇 ◆ywq0.8TYV6 :2005/05/03(火) 11:38:16
04月30日 女神           三島由紀夫 新潮文庫
----
>>371美香 ◆FE5qBZxQnw様
 まあでもうちの本を買っていただいたという点では美香様も大塚様もあたしに
とっては同じように大事なお客様なんですけどね。
376なお美:2005/05/05(木) 11:20:41
「アエネーイス」 上下 ウェルギリウス 泉井久之助訳 2004
映画「トロイ」を見ました。最後の方でアエネーイスがちょこっと出てきて、
王子パリスからトロイの剣を託されていました。
「トロイ」はホメロスの「イリアス」を元にしているのですが
ウェルギリウスの「アエネーイス」はその後日談。
ローマ帝国の権威付けの意図があからさまな叙事詩です。
ホメロスの作品に比べると神様たちが上品になっています。
馬もしゃべったりしません。

「神曲」 ダンテ 平川祐弘訳 河出書房 1998
深遠な神学理論を格調高く歌った詩かと思ってこの本をひもとくと
故郷を追われたダンテの恨みや、初恋の人ベアトリーチェへの愛に彩られた
かなり私的な体験と思想を基にした作品であることに驚くのです。
ダンテ自身が語り手となって登場する、私小説ならぬ私(わたくし)叙事詩です。
岩波の「図書」6月号から河島英昭さんによる「地獄篇」の新訳が連載されます。

「ダンテ・クラブ」 マシュー・パール 鈴木恵訳 新潮社 2004
舞台は南北戦争後のボストン。『神曲』の地獄篇をなぞった連続殺人犯に、
詩人のロングフェローをはじめとする「ダンテ・クラブ」の面々が挑む。
本筋のミステリとは別に、「カトリック的」である『神曲』のアメリカでの受容の状況や、
随所にある詩文の解釈が興味深い。

”Nel mezzo del cammin di nostra vita’ われらの人生の旅路なかばにして”(中略)
“われらの人生”。『地獄篇』の第一行目から、ぼくらもその旅に加わっているんだ。
ダンテと同じように遍歴の旅をし、ダンテと同じようにおのれの地獄に直面する定め
にあるんだ。わかるかな。p. 74-75

個人的であることで普遍性をもたらしているのが『神曲』の魅力で、それが冒頭の
一人称複数(nostra)のある文で象徴されているというわけですね。
377吾輩は名無しである:2005/05/07(土) 02:36:58
美香ってまだ生きてたんだ。
あいかわらず無職?
378吾輩は名無しである:2005/05/11(水) 02:44:05
退屈
379吾輩は名無しである:2005/05/11(水) 04:19:12
美香>死ね
380美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/05/12(木) 13:46:43
「最後の切札」(福田恆存/「新文学全集」河出書房)絶版
→戯曲。おかしいじゃないかという反抗が行き着くところこそ「型」である。
俳句の「五七五」という型を否定した自由律俳句はついには主流にはなりえなかったが。
演劇、おかしいじゃないか。なんで舞台のうえでは役者が別の人物になりかわって、
結末の決められた人生を、さも知らないようなそぶりをしながら演じるのか。
舞台のうえでは実際には役者は死なない、しかし観客は死んだとみなさなければならない。
ならば劇空間とは何か。というように追求していくと演劇の型にたどりつく。
この戯曲は型そのものを舞台にあげてしまおうとした意欲作、
前衛劇といってしまってもよいように思われる。
後年、前衛劇を一笑にふした福田恆存が劇作の初期にこのような戯曲を書いていたことは、
一見、ふしぎにも感じられようが、実は当然の帰結とも思えなくもない。
タイトルに注意。これは「最後の切札」なのである。
舞台に登場するのは、(芝居すべての鍵をにぎる)ドラマティスト、
まだ名を与えられていない文字通り無名の役者たち、さらには劇評家まで。
福田恆存がこの芝居で挑戦したことの一端を垣間見られよう。
この芝居を「最後の切札」と名づけ、福田恆存は以後、二度とこのような実験をすることはなかった。
昭和23年。シェイクスピアの翻訳を開始するのはこの7年後のことである。

「現代の英雄」(福田恆存/「新文学全集」河出書房)絶版
→戯曲。駄作。救いようがないほど退屈。
なんかね、上からこれで笑いなさいと強制されている感じがするわけ。
口八丁手八丁で成り上がった関西人の社長さんが妻を亡くし会社も倒産。
クライマックスは「おれは負けとらんで」と日本刀を振り回す社長さん。
えええ。これで笑わなければ近代的知性の持ち主ではないと、福田さん?
なら笑いますよ。あはは、いひひ、うふふ、えへへ、おほほ♪
381美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/05/12(木) 14:12:47
「源氏物語入門」(池田亀鑑/現代教養文庫)

→いま筑摩書房「日本古典読本」というものを読んでいる。
読む、というより、勉強している、のほうがただしいかも。
古事記から江戸時代までの主要文芸作品を100選択。
さらにその中での名場面といわれるところを詳しい(注)もつけて収録したのが
「日本古典読本」。もちろん現代語訳はついているんだけど、楽じゃーない。
ちなみに源氏物語からは7場面(7つ)。
これがとてつもなく難しいんだ。まるっきりわからない。
そこで、まあ、日本人の常識でもあるし……と手にとったのが「源氏物語入門」。
池田亀鑑先生には以前もお世話になったことがあります(>>322)。
この入門書、さすが池田先生というほかない。
あー、源氏物語ってすごいおもしろそうじゃない、なんて思わせてくれる。
源氏物語のどこらへんが世界に誇る文学なのかということも実にわかりやすく教えてくれる。
これを読んで、もう一度「日本古典読本」を開いたくらいだから。
すると以前はちんぷんかんぷんだったのが、あらふしぎ、源氏物語がおもしろく読めたのです。
池田マジック? ……源氏物語はいつか読みたいけど(誰かの翻訳でも)、うーん。
382美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/05/12(木) 15:15:22
「 シラノ・ド・ベルジュラック」(ロスタン/岩瀬孝訳/旺文社文庫)絶版
→戯曲。フランス産。
岩波文庫版ではなく、絶版のそれより新しい訳であえて読むのが美香クオリティー(w
読後、ひとりわめいた。ブラボー! ブラボー! ブラボー!
それから拍手。いったいだれに拍手しているんだろうとどこかで思いながら。
やっぱロスタンさんにかな。岩瀬さんの訳もよかった。
ご存知、テーマは、人間これ顔か中身か? 
イケメンの阿呆(あほう)か、ブサの天才詩人か?
筋運びにおける古典的なおっとりとしたノリがなんとも味わい深い。
戯曲っていいなと再確認。このあと、次々にフランス演劇を読む羽目に。ブックオフ105円本。

「セヴィラの理髪師」(ボーマルシェ/進藤誠一訳/岩波文庫)品切れ
→戯曲。フランス産。
老医者に閉じ込められたる美少女あり。それに恋する伯爵は、あえてご身分お隠しに。
老医者はとうとう結婚するという。ここで出ますは、理髪師フィガロ。
身分は低いが、かなりの知恵者。伯爵、フィガロに助けられ、
さてさて、にっくき老医者から、いとしの少女を救出できるか否か〜〜♪
舞台で見たら退屈なんだろうけど、ここで観客を笑わせようとか演出家気分で読むと、
それほど悪いもんでもない。すれた読者ではある。ブックオフ105円本。

「フィガロの結婚」(ボオマルシェエ/辰野隆訳/岩波文庫)品切れ
→戯曲。フランス産。
屈折しているわたし。この戯曲のクライマックスは「取り違え」。
演劇の古典的手法。伯爵さまはフィガロの婚約者を横取りしているつもりなのだが、
実はそれは伯爵の妻が変装した姿であり、観客はすべて知っているから大笑い〜〜♪
客席でこんなのを見せられたらバカじゃんとあくびをしそう。
ふつうは正反対なんだ、きっと。戯曲で読んでもイメージがわかない。
だけど舞台で見たら腹を抱えて笑うという。結論、屈折した自意識ってやだね。ブックオフ105円本。
383美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/05/12(木) 15:51:35
「カリギュラ」(カミュ/渡辺守章訳/新潮文庫)絶版
→戯曲。フランス産。
子どもに読ませたくない一冊。でも、それ、本物のブンガクってことじゃない?
わかんなーい。でもね、ひどいの、カリギュラさんたら、王様なんだけど。
大臣の奥さんを売春婦にするだけのみならず、目の前で手篭めにしたり。
そうかと思えば、うら若き詩人の父親を殺しておきながらいまの気持ちを詩にしてみろ、だの。
うーん、きてる、きてる、やばいっしょ、これ。
ほーれ、わが王国は不条理であーると高笑いするカリギュラさま、いい、いい。
良い子のみんなは真似しないでね!

「誤解」」(カミュ/鬼頭哲人訳/新潮文庫)絶版
→閑散とした村で宿屋を営む陰鬱な母娘。
たまには宿泊客を殺してお金をいただいちゃう。
そんなにまで落ちぶれたのにも理由があって、むかし長男が家出をしたから。
十なん年ぶりかで帰郷した長男(お金持ち!)は身分を明かさずその宿屋に泊まる。
母娘は長男とも気づかずにかれを殺してしまう。
コクトーの戯曲にも似たようなのがあったな。フランス人、こーゆーの好きなの?
嫌いだねフランス人は。まだるっこしいんだ。
「A=Z」といえばいいものを「A=B=C=……=V=W=Z」といわなきゃ気がすまない。
なに? それを文学っていうの? ならいらない。ぽいっ。
384美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/05/12(木) 20:23:33
>>383
訂正)→「A=Z」といえばいいものを「A=B=C=……=X=Y=Z」といわなきゃ気がすまない。
アルファベットくらい覚えろわたし……。


「女中たち」(ジャン・ジュネ/渡辺守章訳/「現代劇集」筑摩書房)

→戯曲。フランス産。
演劇ってどこがおもしろいんだろうとふと考えてみる。
ほら、わたしはどっちかというと文学ジャンルとしての戯曲に興味があるわけで。
演劇の法則っていくつかあるんだ。
まず半分くらいはこのパターンというのは「じらし」。
主役級の(もしくはキーになる役柄の)役者を最初から出さない。
さんざん他の役者にうわさをさせてから、ようやく登場させる。
もうひとつのパターンは、舞台上の住民はやたら演技をしたがる。
変装とか。役者が演技をして出来上がっている劇内人物がさらに誰かになろうとする。
これをやると演技の二重性で、ひときわ演技が輝くらしい。
なんでこんなことを書いたかというと、この「女中たち」がそのお約束ふたつを使っているから。
まただあ、と思うわけ。お芝居を見に来る客なんざ、だまされにきているようなもんだから、
これでいいのかな。別に演劇のパターンを軽視しているわけではない。
へたな前衛劇やブレヒト劇なんかよりよほど好感が持てるのは事実。
だけども、うーん。
姉妹の女中たちは序盤、これでもかと女主人(奥様)の真似(演技)をする。
そして登場する奥様。破局へ――。
わたしはこれを戯曲で読んで、ふーん、こんなものかと鼻で笑ったけど、
実際に舞台で見たらすんごい衝撃とかあったりするんですかねえ?
385吾輩は名無しである:2005/05/12(木) 23:59:00
セビリアの理髪師もフィガロの結婚も
演劇っていうよりも思い出すのはまずオペラだし

そう考えてみると、384の発言はオペラにぴったりだと思わんかね?
まってましたとばかりに主役級の歌手が登場して
周囲も華やかに盛り立てる
歌のトーンを変えてほかの役の歌をその地の声で歌ってみたり
最後には悲劇の独白として主人公が切々とアリアを歌い上げる

戯曲と演劇と歌劇について歴史的に調べた?

386吾輩は名無しである:2005/05/13(金) 00:27:41
>>385
>戯曲と演劇と歌劇について歴史的に調べた?

浅くて薄っぺらいブタ美香がそんなことをするはずなかろう。
387吾輩は名無しである:2005/05/13(金) 03:38:17
>>386
ttp://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1028948537/1
男らしいいい性格してると思うけどねw

ファンになりそう...
388吾輩は名無しである:2005/05/13(金) 11:28:32
>>387
新人女コテをいじめて追い出そうとする人ですが
389吾輩は名無しである:2005/05/13(金) 22:56:47
>>388
え、そうなのか。
まさか、美香さん女かな?あれだったんじゃ^^;
390吾輩は名無しである:2005/05/19(木) 22:17:00
|д゚)
391吾輩は名無しである:2005/05/20(金) 00:36:00
司馬遼太郎 空海の風景 読み終えました。
密教に関する知識が大まかにですけどつきました。
仏教系なだけあって漢字が多くて疲れました。

高野山観光のために読み始めたので、夏休みに訪問するのが楽しみです。
392吾輩は名無しである:2005/05/21(土) 23:03:17
580 :吾輩は名無しである :04/02/27 09:36
司馬遼太郎「空海の風景」上・下 中公文庫
歴史小説作家の書く人物像は史実にそって書かれているわけではない
ので、司馬遼太郎の描いた空海が史実における空海というわけではな
い。
完璧で荒が無くそれでいて権威主義者でもない空海という人物に対す
る著者司馬遼太郎の少し穿った見方をしてやろうといった姿が微笑ま
しい。が、最後は空海に対する自然な敬愛心を発露する。
空海については、今後歴史小説家、純文学者、思想家なりがもっと本
格的に論じてしかるべきであろう。司馬遼太郎の空海では奈良仏教・
平安仏教の教義の詳細、何故当時それが日本に必要であったのかがほ
とんど論じられていない。
393吾輩は名無しである:2005/05/21(土) 23:39:05
井沢元彦「逆説の日本史 12 天下泰平と家康の謎」
いままでのシリーズに比べて随分論考が荒くなってきた。江戸幕府官僚機構・
宗教政策は現代日本を知る上で極めて重要なのにほとんど論じられていない。
後、戦国編を通じてほとんど忍者官僚について論じられる事がなかった。
逆説の日本史シリーズも信長編以降とたんに面白くなくなってきた。天下人
徳川家康の生涯・政策・政策の変化を詳細にキャッチアップしていくことこ
とのほうが織田信長のほんとかどうかまゆつばものの伝説や、if本能寺の
変が無かったらよりもよほど重要なのにね。
394吾輩は名無しである:2005/05/22(日) 06:25:58
>>392
391ですが、仏教に関して全くの素人大学生でしたので、入門編には丁度
良かったですよ。ただ知識を深めるなら私も他の本も読んでみた方が良いと思います。
それは、上下と読んでいくうちに自ら気付くと思います。
ここの部分をもっと掘り下げて知りたいな・・と。

仏教に興味を持つきっかけになると良いと思います。
395吾輩は名無しである:2005/05/22(日) 09:55:15
>>394
大学卒業後、高野山大学通信大学院正科生、科目等履修生になるのもひとつ
の手だ。
結縁灌頂がある5月、10月に行くのがベストだがまあ遠出なら仕方が無い。
どうせ高野山を訪問するなら、ついでに京都によって教王護国寺(東寺)を
参拝するのもいいだろう(標準観光所要時間 約60分)。本物曼荼羅は高
野山ではなく東寺が所有。
396美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/05/22(日) 10:47:46
「新版 歴史新聞」(歴史新聞編纂委員会/日本文芸社)

→世界史学習計画の一環。売れたらしいねこれ。
世界史・日本史を一緒くたに新聞の紙面(どちらかというとスポーツ新聞のノリ?)
形式で遊ぼうという。遊び。だからこんな広告も載っている。
「ただいま万葉集編纂中、秀歌募集しています!」みたいな(w
日本史はいいのだ。なんとかして世界史を身近なものにしたいとわらにもすがるつもりで、
こういうおちゃらけた本にまで手を出してしまうわたし。
売れたのはわかる。とっつきやすそうだから一見は。
だけど、これを読了したひとは少ないのでは。
わたしもかなり難渋した。よく考えたら遊びながら歴史がわかる、
そんな都合のいい話などあるものか。
のべ5日かかった。5章にわかれているから1日1章ずつ。
読まない日もあったから読了までに1週間以上は経過している。
かといって読後、達成感があったかというと、所詮は歴史新聞だから……。
アマゾンでは絶賛されているけど、なんかあれ自演くさいな。
売れているはずなのにレビューも2つしかなかったし。
どうなんでしょう、いい年をしてこういう本を買って、
しかももったいないという理由だけで読了してしまうメンタリティーって?
397吾輩は名無しである:2005/05/22(日) 11:18:00
大隈重信侯誕生地記念会「実業之日本 大隈侯哀悼号(復刻版)」実業
之日本社

大隈重信生誕地(佐賀県佐賀市)観光の際に購入したもの。
大隈重信の生涯、オモシロエピソードで満載。
実は大政奉還を画策したのは土佐藩ではなく、大隈公だった!成功しな
かったのは朝廷サイドの担当公家が馬鹿だったからだとさ。興味深いこ
とにここでは大政奉還をなしたのは土佐藩の後藤象次郎になっている。
坂本龍馬なんかは全く触れられていない。坂本龍馬とは司馬遼太郎が後
で作り出したほぼフィクションに近い人物であることがよくわかる。

薩長土肥有力者・軍幹部・政党幹部・内閣総理大臣・財界・皇族・近代
文学者、当時の大日本帝国(大正11年)すべての派閥から追悼の言が
寄せられている。その後大日本帝国は派閥間パワーバランスが崩れ、30
年後滅亡し、アメリカ合衆国の植民地である日本国が誕生する。

広告も当時の時代状況を知る上で貴重な資料だ。
*「婦人世界」倉田百三氏の芸術生活の広告
「出家とその弟子」の著者倉田百三氏は今不治の病で鎌倉の病院に静養
しています。「出家とその弟子」がかくも悩める若き心を惹くかは何に
よるかそれは作者倉田氏が悲痛なる人生の悩みの経験者であるためです
記者は倉田氏と語り父君に逢い俳優を訪ね或いは本願寺の僧侶を訪ねて
倉田氏及び「出家とその弟子」について一切を網羅しました。

後、異様に痔の薬と神経衰弱の薬の広告が多いのも興味深い。ホワイト
カラーの登場と文化大変革が痔と神経衰弱を引き起こしたのだろうか。
しかしこれほど大々的に広告しているということは、かつては痔と神経
衰弱という病は勝ち組の証だったのかもしれない。
398美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/05/22(日) 11:41:10
わたしもここ2ちゃんねる文学板の質問スレッドで教えてもらったんだけど、
サルトルを読むなら「新潮世界文学47」がいいと思う。収録作品は――、
「嘔吐」「壁」「部屋」「エロストラート」「水いらず」「一指導者の幼年時代」
「蝿」「出口なし」「恭しき娼婦」「汚れた手」「アルトナの幽閉者」(1.4kg!)。
ほぼ主要作品が網羅されている。新刊で買うと4500円+消費税。
でもこの新潮世界文学シリーズはよく古本屋のワゴンに落ちているから。
それもたいがいは読まれていない新品同様の状態のが(w 
わたしもきれいなのを600円で買った。まさか読むとは買った当時思わなかったと告白。

「汚れた手」(サルトル/白井浩司訳/「新潮世界文学47」)
→戯曲。たぶんサルトルの劇作の代表作というのはこれになるんじゃないかな?
映画化もされた。うん、時間がない、でもサルトルの戯曲を1つだけ読みたい、
そのようなかたにはこの「汚れた手」がおすすめ。
だけど、この手の推薦情報って重宝しません? 
この作家は、まあ、これだけ読んで気に入ったら読み進めばよし! みたいな情報。
わたしがサルトル作品にはじめて触れたのは、実は長編小説の「嘔吐」のほう。
10ページでギブアップして、戯曲もダメなのかと次に読んだのが「汚れた手」。
これもつまらなかったらもうサルトルは切ろうと思っていたら、ところがところが。
政治劇。主役はコードネーム「ラスコーリニコフ」(「罪と罰」!)の青年左翼活動家。
妥協的な政治方針をおしすすめる委員長を暗殺しようとするが――。
政治力学というものが、まことうまく劇内で取り扱われている。
極限のドラマ、それは秀逸なエンターテイメントと同義なのである。
399吾輩は名無しである:2005/05/22(日) 11:41:42
柄谷行人編「近代日本の批評」T.U 講談社文芸文庫
保田與重郎と吉本隆明の評価が柄谷と浅田・蓮実で分かれるところが面白
い。保田については蓮実が、吉本については浅田が反発する。ところがそ
の反発が感情論そのままであり、お話にならない。浅田は吉本の論理のお
かしさを指摘し読めないとまで闊歩するが具体的論証が何も無い。
保田はさておき未だに吉本隆明が左前の連中の一部に狂信的信者がかなり
いるのは、浅田・蓮実達ポスト吉本世代が決定的に吉本を叩ききっていな
いところに原因があるのかな‥と思ってしまった。
文壇の頂上を目指すにはやはり柄谷のようにとりあえず有名どころはすべ
て一定の理解を示すことが重要だ。
400美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/05/22(日) 12:49:28
「アルトナの幽閉者」(サルトル/永戸多喜雄訳/「新潮世界文学47」)

→戯曲。ふと気づく。そういえば芝居の登場人物ってよく狂わない?
少なくともわたしたちが暮らしているこの世界よりもはるかにパーセンテージが高そう。
いま、さりげな〜く、書いているけど、これもしかして大発見じゃない?
なぜ芝居の世界の住人は精神病の罹患率(りかんりつ)が高いのか。
シェイクスピアのリア王、オフィーリア、マクベス夫人。
チェーホフ「かもめ」のトレープレフは典型的な鬱病で拳銃自殺。
答えは、ハムレットにあると思う。ハムレットはなぜ狂ったふりをするのか。
狂気を既存の関係性への反抗と取るのは間違いか。
芝居というものは(よほどの前衛劇は別として)登場人物の関係性を「せりふ」と「動き」であらわすものだ。
そのとき関係性の否定、組替え、変容を指向する狂気が頻出する意味はどこにある?

なんて、なんて。
めずらしく堅苦しいことを書いたのはこの「アルトナの幽閉者」がやたら退屈だったから。
つまらないとしか書きようがないんだもん。
戦争で心に傷を負ったひきこもりの青年が例によって狂うわけ。
サルトル信者なら、そのキチガイの意味不明なセリフにも感心するのかもしれないけど。
雑踏とかでたまにキチガイが吠えてるじゃん。
あーゆうのを盗み見るのって、けっこう楽しかったりしない?
それには及ばないけどテレビに登場するリアルなキチガイも見ごたえある。
周りの慌てぶりとか。じゃあ、なんで舞台で演じられるキチガイは退屈なのか。
いや、ちがう。キチガイを出しても成功している芝居は山とある。
劇空間に頻出するキチガイ。それが成功するか否かは何が関係しているのか。
そんなことをいま考えている。
401美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/05/22(日) 15:14:28
「嘔吐」(サルトル/白井浩司訳/「新潮世界文学47」)

→長編小説。まあ、だれでも名前くらいは知っている、いわゆる名作のひとつかと。
この全集の月報で、開高健が書いている。
「はじめて『嘔吐』を読んだときには文学はここで終わったと思った」。
ある時代のひとには強力なインパクトを与えた小説なのだと思う。
難解な小説をありがたがる時代がかつてあった。
知識人と大衆が分離していた時代。だれもが知識人の真似をしたかったのかどうか。
そして現代。アマゾンのレビューを見てみる。
はっきり書かれているわけね、赤面することもなく、
「気だるいストーリーは読み手にも吐き気を催させる」(無断引用)と。
わたしも最初のトライは10ページで放り出した。
二度目でなんとか読了。確かに吐き気がするほどつまらないわけ。
それを見越してサルトルは「嘔吐」というタイトルをつけたのかと笑っちゃうくらい。
こんな小説は大嫌いである。二度と読み返すことはないと思う。

……でもね、だけどなの、「嘔吐」なんか読まないほうがいいとはここに書けない。
嫌いだけど、これがすごい小説だというのはどうしたって認めざるをえない。
孤独、孤独、孤独――。
これほど孤独な小説は読んだことがない、だから退屈、だから嫌いなのだが。
ひとはここまで孤独になりえたのか。それはもう不快感に近いわけで。
サルトルが天才なのも、この「嘔吐」の破壊力も認める。十分に。
しかしそれでもこの小説を嫌いというのはどこか矛盾したことなのだろうか。

あ、情報。これ人文書院から単行本で出ている。おなじ訳者。
なんでも新潮版の訳を新しく(改訂)したとのこと。
まあ、わたしはそこまでのサルトル信者ではないから別に古いほうの訳でもいいかと。
402吾輩は名無しである:2005/05/22(日) 16:48:31
>>395
現在大学で下宿していますが、実家が奈良なので京都も高野山も
日帰りで行ける範囲です。関西の風土や文化が好きなので
それで自然と高野山にも興味がわきました。
空海の風景には東大寺に関する知識も載っていたので面白かったです。

実家から1時間程度で高野山には行けるのですが、折角なので
宿坊に泊まろうかと考えております。
京都は私みたいな若造にはまだまだ未知の世界ですが、
東寺もたずねてみようと思います。
403美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/05/22(日) 16:53:58
「恭しき娼婦」(サルトル/芥川比呂志訳/「新潮世界文学47」)
→戯曲。どういえばいいのかね。ふつうに退屈もしないで読み通せました?
べつに魂を揺り動かされもしないけど、かといって怒り出したいほど退屈でもない。
1時間弱。まあ。時間つぶしくらいいはなったと。テレビを見てるよりは有益だったかと。
テーマはアメリカの黒人差別。分類するなら、問題劇とかいうジャンルに入るのか。
へえ、あの、有名なサルトルさんの作品ですか、ありがたやありがたや……。

「蝿」」(サルトル/加藤道夫・白井浩司訳/「新潮世界文学47」)
→戯曲。恒例のギリシア神話(悲劇)変奏もの。オレステス神話。
ラシーヌもコルネイユもコクトーもアヌイもオニールもやったあれ。
成功してるかって聞かれたら答えに窮しちゃうところがある。
だってわかんないんだもん、オレステスの言っていること。
これ致命的じゃないかな。読んでわからないものを、はたして聞いてわかるか。
観客はみなサルトルの哲学? 思想? に通じていなければならないとでも?
いまだにわたし実存がどうのってわかんないし、それでいいと思っているから。

「出口なし」(サルトル/伊吹武彦訳/「新潮世界文学47」)
→戯曲。これはよろしい。
現代の日本人にもっとも受けるサルトル劇はこの「出口なし」では?
テレビドラマ「世にも奇妙な物語」を100倍、おもしろくした感じだから。
舞台は死後の世界。さてさて、ここは天国か地獄か。
男女計三人。だれもが生きていたころの行為(責任)について考えさせられる。
サルトルは哲学者というイメージが強いから、
作者名を知らさずにこの芝居を見せたら、あとで観客は驚くこと請け合い。
404吾輩は名無しである:2005/05/22(日) 17:02:22
>>402
俺も宿坊泊まったことがある。自分の田舎の寺の宿坊(奈良県の宿坊)の
方がいいかもしれないね。奈良の寺はほとんどが真言宗所属だと思う。
天台宗に放逐されそうになった奈良仏教をすかさず真言宗傘下に入れると
ころに空海のダイナミズムを感じてしまうね。後、真言宗製作の「空海」
というビデオも販売されているはずだ。確か主役は北大路欣也だったと思
う。
405美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/05/22(日) 17:34:00
「歴史・科学・現代 加藤周一対談集」(平凡社)絶版

→対談相手は丸山真男、湯川秀樹、久野収、渡辺一夫、西嶋定生、笠原芳光、
白井浩司、サルトル。これは世界史学習を見据えながら、サルトルも射程にいれて(w
世界史を大づかみにとらえたいんだ、無数の事件の連続としてではなく。
たとえばそう、クリミア戦争なんていう名称はどうでもいい。
それが意味している、その背後にある、宗教的文化的事情を深いところでつかまえたい。
西洋史とはなんなのか、東洋史は太陽の西洋史に対する月のようなものなのか。
まえに加藤周一さんの日本文学史に関する講演の記録を読んで、
すんごいわかりやすかったから期待していたんだけど……。
対談相手が悪かったのかな。話し言葉なのにさっぱりわからないわけで。
でもサルトルとの対談は大笑いした。サルトルさん、あなた、おかしいって。
来日して2週間のサルトルに対談の冒頭、かるーくこう質問するわけ。
日本料理はどうでしたって。これ天気の話をするようなもんでしょ。
それに対する返答。
サルトル「ええ、もちろんその話をするのはやぶさかではありませんが、
ただそのかわり、あなたがたには私の疑問に答えてほしいのです。
(……) 日本で外国人旅行者が一番奇異に思う食べ物は刺身です。
フランスではレヴィ=ストロースという有名な社会学者がいて、
生物と焼物について著書を著わしていますが、……(延々と続く)」。
んで、結局、刺身がおいしかったのか、日本料理を気に入ったのかは最後まで言わない。
それをありがたそうに拝聴している加藤周一さんと白井浩司さんがいじらしくて……。
この対談が行なわれたのは1966年。当時、サルトルは日本で神様みたいな存在だったのがよくわかる。
わたしだったら、わけわかんないこというまえに刺身は好きか嫌いかと問い詰めるけど(w
講釈はいらん、好きか嫌いか! これはサルトルに限らず全哲学者に言いたいことでもある。
御託はもういい。きみは人生が好きか嫌いか。生きるのか死ぬのか。
406みか5さい ◆NGaQPY3pmc :2005/05/22(日) 17:43:01
>生きるのか死ぬのか。
それだけが ひげきです
ほかは みんな きげきです(うけうり ぼうよみ
407美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/05/22(日) 18:31:35
「狂気と天才 キーン」(サルトル/鈴木力衛訳/人文書院)絶版

→昨日ですよ土曜日。ふらっと神保町へ寄ったんです。
つい足は悪名高き(が、安い)田村書店のワゴンへ。
サルトル全集の端本がちらばっている。
さて、この偶然どうすべきか。買うか、買わぬか。
サルトルにそこまで心酔しているわけではない。
が、新潮文学全集に収録されている戯曲はもうぜんぶ読んでしまった。
どこまでサルトルと向き合うべきか。
金額じゃない。田村書店のワゴンは格安なんだから(これは200円)。
読むはあとがき。いつからあとがきを先に読むようなスレた読者になったのでしょう(w
おなじみ鈴木力衛さんの解説にこうあった。

「サルトルのこれ(『キーン』)以前の戯曲は、実存主義者として、
なんらかの問題を提起したかなり難解なものが多かったが、
『キーン』において作風はガラリと一変する。作者はここでは、
実存とか、自由とか、善とか、悪とか、神とか、悪魔とか、そんなむずかしい問題を、
読者なり観客なりの前に提出しようとはしない。(……)
『うまくこしらえた芝居』という言葉がある。
フランスでその種の芝居が流行ったのは十九世紀の後半のことであるが、
わたくしはこの作品を読みながら、ふとその言葉を思い出した。
それにしても、さまざまな論争をしたり、政治的な活動をするかたわら、
こんな楽しい芝居を書きあげるサルトルは、なんという驚嘆すべき才能と精力の持主であろう!」

昨晩、禁酒した。眠れない。23時から2時まで一気にこの戯曲を読んだ。
楽しかった、笑ったさ。キーンは実在したイギリスの有名なシェイクスピア俳優。
そのかれをサルトルはじつにおかしく料理する、その腕ときたら――。
検索してみたら、6年前に江守徹が中心となってこれを再演したらしい。
そりゃあ、役者ならこの芝居をやってみたくもなるでしょうと納得。劇作家サルトル万歳!
408吾輩は名無しである:2005/05/23(月) 03:43:26
>>407
私は社会のゴミ まで読んだ。
409吾輩は名無しである:2005/05/24(火) 23:42:34
劇団四季 演出 浅利慶太 原作 福田恆存 「解ってたまるか!」

今から37年前、保守派論壇・演劇界の大御所福田恆存が劇団四季のために
書き下ろしたキンキロウ事件をモデルにした喜劇の再演。演出は同じく浅利
慶太。
37年前、福田恆存は、ライフル魔村木をつかって文化人・知識人・日本社
会の偽善と欺瞞を風刺する世界「解ってたまるか!」を作り出した。しかし、
今や文化人・知識人・日本社会の偽善と欺瞞を風刺することはもはやインタ
ーネットでは当たり前の世界である。いや、インターネットの風刺の方がよ
ほど巧妙で面白いとさえいえる。
しかし、37年前も現代も何も変わっていない。
いくら偽善と欺瞞を風刺しても現実は何も変わらない。いや、むしろガス抜
き機能を果たし、文化人・知識人・社会状況はより強固なものとなるとすら
いえる。

だからこそ我々は最終的には文化人・知識人なりでなくライフル魔村木を笑
いとばし自分自身を笑い飛ばさねばならない。「解ってたまるか!」が喜劇
として観客にカタルシスを得させるためにはそれ以外の方法はない。
もしもそれを拒むなら、我々はライフル魔村木のように、この社会を抹殺す
る手段として自ら死ぬことを選択せざるを得ない。
さすがにここまで言い切れば極論か‥。
まあいずれにせよ、これが「解ってたまるか!」が喜劇であると同時に現代人
の悲劇であると二面性があり、今いち観劇後釈然としない気持ちを引き起こし
てしまう要因でもあろう。

以上が「解ってたまるか!」を今再演することの意義なのであろうが、さら
に、「解ってたまるか!」は自称革新派・人権擁護派を揶揄する手段のオリ
ジンであるという歴史的意義も忘れてはならないであろう。
410吾輩は名無しである:2005/05/27(金) 22:22:28
安部公房「人間そっくり」新潮文庫
娯楽SF小説。
現実と架空、本物と偽物といった二元論の世界を右往左往し最後は狂人の世
界で幕を閉じるのは、自我同一性・自我の統合に対する危機・不安・懐疑を
表現するスタンダードなパターン。うまくいけば精神の深淵に届く作品にし
あがるかもしれないけど、これはまあ娯楽小説だね。それ以上のものはない。
火星人ってのは所詮作者が自由に操れるシロモノ。
これがヒットラーや大日本帝国将校とかであれば、作者は自由に操れはしな
い。どう作者が責任逃れをしようとも思想性・意味を問われるざるを得ない。
それがありえない安全な世界で、いくら現実と架空、本物と偽物といった二
元論の世界を右往左往しても所詮娯楽小説。
でももともと娯楽小説として発表されたわけだからそれはそれでいいんだろ
うな。
411究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/05/27(金) 22:56:18
>>410
なんか論先生のにおいをかんじる。
412究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/05/28(土) 18:32:40
「道頓堀川」(宮本輝)
面白くて一気に読んでしまった。
歓楽街に生きる、人間らしくも人間らしい人間たちの哀歓。

 船に乗って行く
 別々のところで生まれた
 別々の心の
 俺という数千人が
 同じ船に乗り合わせて
 流れて行く

これ一言。
413究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/05/28(土) 20:24:31
追記。
この作品において結末は決して描かれない。描かれるのは人生の、と言ってしまっては言いすぎだ、
日常この日の一コマ、二コマである。
様々な「人」の人生模様が「この日」に要約されて描かれきっている。

道頓堀川はこの作品で「それは歓楽街に伸びて行く底深い一本の道に見えた」と描写されているが、
この道がまがりくねって彼方へ消えていくのと同じように、登場人物たちの人生も曲がりくねって、彼方へ消えていくようだ。
登場人物たちの人生も曲がりくねって彼方へ消えていき、
描かれるのは見えている道頓堀川だけ、「この日」だけで、
だから結末は描かれない。
このメタファーといい、暗く「流れない」川の描写といい、
そこに映りこんでいるネオンといい、まったく、この作品の、
道頓堀川は、この作品を象徴するものとしてふさわしい。
414究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss :2005/05/28(土) 20:30:45
なんかつたない文章だな。やだけど仕方ないか。
415吾輩は名無しである:2005/05/28(土) 22:30:12
675 :吾輩は名無しである :04/03/25 20:37
宮本輝「道頓堀川」新潮文庫
場末の人間のけなげな生き様を場末の人間の立場にたって書かれた作品。
あわく美しく人間愛的なものを感じる作品だ。
宮本輝の作品のあわい美しさなり人間愛的なものを感じさせる要因は
第一に自分を高みにたたせて書いていないこと
第二に人間の他人に対するやっかみ、蔑み、憎しみといった悪の要因を
オブラートにつつませるなり思想を介して美しく装うといった文章作法
をとらずにそのまますっぱり削除しているからだと思う。ただ人間の悪
の要因を感知することができるからこそそれを作品の中から削除するこ
とができるのであり、実際の宮本輝氏は案外賤しい心性の持ち主なのか
も知れない。もっともそれは作家をやる上で極めて重要なファクターで
あるが‥。

人によって感想は変わるものだね‥。
416吾輩は名無しである:2005/05/28(土) 22:46:19
安部公房「水中都市 デンドロカカリヤ」新潮文庫
娯楽不条理小説。読みやすい。2時間で300ページ読める本は
短編集といえどもそうそうない。
やけにこの本、政治と思想がからんでるなと思えば、ほとんどが
昭和20年後半に発表されたもの。この時期、福田や平野や吉本
等が「近代的自我」、「政治と文学」、「革命が先か人間革命が
先か」とみんなが熱く議論していた。文学や政治で真剣に悩んで
いる人、悩んでいるふりをしている人達こそが素晴らしいとみな
された時代。そんな時代にこれらの作品を発表した独自性は評価
されていいだろう。
ただ所詮は娯楽小説なんだよね。それ以上のものにはなりえない。
安部公房の魅力はスピード感あふれる予想のつかない奇妙なストー
リーの展開。しかしそれ以上のものは無い。それ以上のものを無理
に探し出すとおかしな批評が跳梁跋扈することになる。「面白いね、
お終い。」で充分な感想だと思うけどね。安部公房はおそらく人間
存在とか社会とか政治問題とかで苦悩した人ではない。もともとそ
ういう脳構造をしていなかったのだ。
別に苦悩する作家が偉いわけではないので、これはこれで優れた文
学だろう。

417火事手伝い:2005/05/29(日) 14:27:49
ソポクレス「オイディプス王・アンティゴネ」新潮文庫 

久しぶりに再読しちゃった。
最初に読んだときはどうにも手強い文章だったけど再読してみたら
スッと文章が頭に入ってきたので自分でも少し驚き。
しかもちゃんと楽しんで読めてしまった。
う〜ん、ギリシア悲劇侮り難し。

内容は今更説明するまでもないよね。
戯曲のお手本みたいな作品だしね。
418火事手伝い:2005/05/29(日) 14:33:32
山岡信行「忘れてしまった高校の地理を復習する本」 中経出版

内容はタイトル通り。
教科書見たいな感じ。どうせなら写真なんかも入れてほしかったな。

このシリーズは他に物理や化学や数学とかあるんだけど
次買うかどうか迷うな。
1500円の価値は無いような気がしないでもない。
419火事手伝い:2005/05/29(日) 14:37:45
「学校で教えない教科書 面白いほどよくわかる日本史」日本文芸社

日本史をわかりやすく纏めてる本は沢山あるからどれにしようか
迷ったけどこれにした。

読了した感想としてはこれがベストだったと思う。
420吾輩は名無しである:2005/05/29(日) 22:44:05
美香QNW、お前は何をえらそうなこといってんだ。
ここはお前の私物じゃないぞ。
自分が思うようにやりたいのなら自分でブログをつくれ。
421吾輩は名無しである:2005/06/02(木) 20:22:15
遠藤周作「母なるもの」新潮文庫
若い頃の自分・今の自分と天正使節団・隠れキリシタンをかさね合わせて
キリスト教に対する思いを綴る私小説的作品。
まあどうってことはない小説だけど安心して読めるね。
それだけかな、感想は。
422なお美:2005/06/03(金) 20:08:14
「ペール・ゴリオ――パリ物語」(バルザック「人間喜劇」セレクション 第1巻)
鹿島茂訳 藤原書店 2005
この小説のおもしろさは悪のヒーロー、ヴォートランの魅力につきる。
毛むくじゃらの胸、<不死身>という通称、ラスティニャックの
心中を読む能力、これらの徴はヴォートランが角や尻尾を隠して、ごくありふれた
人間の装いで現れた悪魔だとほのめかしているかのようです。

「神聖喜劇」全5巻 大西巨人 光文社文庫 2002
1942年の対馬、召集された若者たちが体験する3カ月間の訓練を描く。
本来大砲を保管する倉庫である「新砲廠」で寝起きする新兵たちは
まさに生きた兵器であるけれど、主人公の東堂は
「おれの個性が消えてなくなってたまるか」という気概で
上官の理不尽な命令や、彼らが体現する軍国主義に挑んでいく。
兵隊たちのリアルな人物造形がすばらしい。
特に大前田軍曹は、よくある戯画的な鬼軍曹像から隔たっていて
とても複雑で深みがある。
傑作。
2005年度上半期、私が読んだ本のベスト1です。
423美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/07(火) 15:00:15
「歴史を考えるヒント」(網野善彦/新潮選書)

→久しぶりに日本史の本を。
読んでいる最中、こんな本を読んでいる場合かという強迫観念にとらわれ、
1ページも読めなくなってしまう。早く小説を書かねばという。
こんな本、なんの役にも立たないじゃないかと。
3日して落ち着く。なんとか読了。
まあ、雑学本の類でしょ。江戸時代まで日本は農業中心だったというのはウソだ。
じつはその頃にはかなり貨幣経済(商業)が発達していた。
そーゆー教科書的な常識をくつがえすことが眼目。
ふーん、歴史学ってこんなことを研究するものなのかというアウトラインがわかった。
424美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/07(火) 15:22:03
「東洋の発見」(岩村忍/講談社学術文庫)絶版

→これは「講談社学術文庫66」だけど、この文庫、初期に名作を多数発刊している。
これも隠れた名著。世界史をなんとか身近にという目的で手にとったら。元は講演。
東西の交流を中心にすえて世界史全体を捉えなおそうというのがこの本。
薄い。わずか123ページ。だけど、世界史をすっきりまとめている。
世界史って1000ページの本を書くのは実はあんがい楽ではないか。
起こった事件を書き連ねていけばいいんだから。
こうやって100ページ強にまとめるのこそ作者の技量が問われると思う。

ほんとわかりやすい。
ギリシアは独創的、ローマは凡庸だがギリシア精神を広める実務的な能力があった。
キリスト教の普及は文化レベルの後退であった。
キリスト教はじぶんの主張とはあわない学問・思想をすべて抹殺したのだから。
こうゆうふうに教えてくれて、次にルネサンスの意味へと入る。
ね? もやもやしていた世界史像がはっきり見えてこない?

西欧=「ギリシア・ローマ」→「キリスト教」→「ルネサンス」→「産業革命」。
中国はこのパターンとはまったく無縁。
始皇帝が統一したときから何度も王朝は変われど、支配構造はみんなおんなじ。
インドはアーリア人が入ってきて作ったカースト制が現代まで生きている、それだけ。
7Cにイスラームの「キリスト」として現れたモハメド。戦争を繰り返すイスラム教。
しかしイスラム教世界にはルネサンスも産業革命も起こらず現代にいたる。

こういった世界観のもと、東西交流を見てみる。
東西交流=「アレクサンドロス大王の遠征」→「モンゴル帝国」→「大航海時代」
大航海時代までは上記ふたつの例外をのぞいて、西は西、東は東でやっていた。
西はゲルマン人が暴れまわりw、東はずっと中国がじぶんこそ世界の中心だと言い張って(w
それが西の産業革命、大航海時代を経て、東の本丸=中国が植民地化されることで、
利益衝突が生じ、世界戦争のかたちで大規模な東西交流が行なわれて今にいたると。
ちなみに、わたくし、わずかこのひとつのレスで世界史をぜんぶ語ったつもりでいます。
不遜ですな我ながら(w そんな気持ちにさせてくれたこの本に感謝、感謝。
425美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/07(火) 16:05:37
「一億三千万人のための小説教室」(高橋源一郎/岩波新書)
→まあ、100円だったから。
高橋源一郎の小説は読んだこともないし、読む気もないけれども。
なんでわたしの好きな作家は小説作法の本を書いてくれないのかなと思った。
内容? べつに革新的な方法論はなし。結局、好きな作家をぱくるしかないのね。
あと失笑。これ見よがしに「AV女優」とか「セックス障害者たち」とか、
そういう類の(サブカル鬼畜系?)文章例を持ち出してくるとこが痛い。おっさんくさい。
(ちなみに「AV女優」も「セックス障害者たち」もはるかむかしに読んでいる)
「まーあ、高橋源一郎さん、奇抜な髪型、でもそのカツラずれていますよ」、
そんな本。わかんないよね。まあ、読むなってことさ。

「文章教室20講 朝日カルチャーブックス」(馬場博治/大阪書籍)
→これもワゴン100円本。著者は朝日新聞のえらい記者。
これもダメだ。持ち出してくる「参考文例」がどうして良いのかわからない。
傑作な参考文例はじぶんが書いた「天声人語」(朝日新聞の有名なコラム)。
わたしそれ退屈で最後まで読めなかったから(w
おいおい、自信満々にだしといてそれでいいのかと。
「天声人語」って学校で読まされたけど、なんでどれもあんなにつまらないんだろう。
あ、そうか。この本は「天声人語の書き方」に改名すればよろしい。
どう書いたら、あのいかにもな「くさい」文章になってしまうのかがよくわかった。
426美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/07(火) 16:36:41
「図解雑学 世界の歴史」(岡田功/ナツメ社)*再読
>>368で読んだをもう一度。
なにかを学習するのって、おなじ参考書を何回も読むに尽きると思ったから。
受験生時代は新しい参考書に目移りしてばかりいたけど、もうおとななのだから。
だけど、何回読んでもイスラム史はよくわからん。
東洋史もそう。あれ基本的におなじことの繰り返しでしょ東洋史。
国ができて衰退して滅ぼされるという。名前がかわるだけで。
あと、つねに遊牧民におびえつづける。
それでも、こうして何回も読んでいると、なんとなくわかったような気にならなくもない。

「ニューステージ 世界史詳覧」(浜島書店)
→あれですあれ。学校で配られる副教材。
書店で買うと890円。信じられない。安すぎだって。
こんなにたくさん写真が載っていて、しかも総カラー、詳しい解説までついている。
で、わたしは1ページ目から最後まで読んでいくわけです。
たいがい授業では、あ、ミケランジェロはこれね、と参照するくらいだろうけれども。
おとなのわたしはしっかり読む。作成者もわたしみたいな読者がいて喜んでいるのでは?
うん、おもしろい。世界史にはすべてが包まれているとおもう。
哲学、科学といったあらゆる学問。
絵画、彫刻、音楽、文学といった芸術もそう。
宗教も。仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教……。
この「世界史詳覧」を読んでいると実感させられる。
古今東西、あらゆる人間の営みの集積が世界史なんだなぁと。
なんか読み終わるころになると、わたし勇ましい音楽(?)を作曲していた(w
口笛でぴいぴい吹いてた。人間ってすごいな、世界ってひろいな。
427美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/07(火) 16:52:18
「酒呑みの自己弁護」(山口瞳/新潮文庫)絶版

→お酒を飲みながらこのようなエッセイに目を通す。
至福のときである。
エッセイ大好き。ことば、大好き。
ほんとはあさましい読書なんてもうしたくない。
がつがつした読書なんていやいや。
知識吸収のための読書は汚らわしい。
物語(小説)を読むのも、なんか意地汚い気がする。
物語乞食ってかんじ。
読書なんてそもそも無益。
その読書の中でももっとも役に立たないのがエッセイでは?
だから、あんなに楽しいんだ、うううう〜♪
428吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 17:04:41
宮本テルルの「青が散る」、「星々の悲しみ」を読みました。
無性にテニスがしたくなった。

彼は創価学会ということで批判されてるけど、それと作品のよさはまた別の話だと思います。
というのも、「創価学会」のような腐った宗教はまるのはある意味テルルが純粋で過去の暗い思い出を引きずっているからでしょう。
私のように邪悪な心を持った人間はそう簡単に人にはだまされなし宗教心もほとんど持たない。
つまらない詐欺や宗教に引っかかる人ほど心が弱かったり、優しかったり、純粋だと思う。

作品を読んでいてそれがひしひしと伝わってきた。
日本人作家特有のねちっこさがあまり感じられ無い。
文章が非常に心地よく、活字を読んでいる感じがしなかった。
429吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 17:11:26
宮本輝をテルルと呼びたくて仕方が無い。
430吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 17:12:43
ツマンネ
431吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 17:14:46
カギカッコの閉じるは原稿用紙の先頭に来ても大丈夫ですか?
432吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 17:18:33
子供の宿題なんですけど
「ありがとう
」と言いました。でも文法は大丈夫ですか?
すいません。教えてください
433吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 17:27:46
先頭にはこないのが正しかったような気がしないでもない
434吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 17:30:16
「ありがとう
」と言いました。

は間違い。

「ありがとう」
と言いました。

もしくは

「ありがと
う」と言いました。

435吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 17:30:57
つーか、「文法」じゃねぇけどな。
436吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 17:32:01
他に質問は?
437文学噛ませ犬 ◆Se8QkAHL2o :2005/06/10(金) 20:18:34
『世界大地図帳』(平凡社)

ショックなんだONE!

今まで日本列島なんて、エーゲ海にすっぽり入っちゃうと思ってたんだONE!

そしたら、シチリア島からワルシャワまで、鹿児島から釧路くらいの距離なんだONE!

巴里(嗚呼!)と伯林も、新幹線で行けちゃう距離なんだONE!

拙者、ヨーロッパってもっともっと広いと思ってたんだONE!

がっかりなんだONE!

嗚呼、騙されたんだONE!

438美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/13(月) 20:40:29
「アジアロード」(小林紀晴/講談社文庫)
→結局さあ、などと悟ったようなことを語りたくなってしまうのはオバサン化?
結局、二種類しかないのではと思う。読了報告って。
文学性なんか問題じゃないんだ。芸術性も問題じゃないんだ。
本を読む。その本に読者は満足したか、満足できなかったか、このふたつに行き着くのではないか。
純文学も大衆文学もエッセイも戯曲も、結局はさあ……。
はらったお金、つかった時間とつりあっているかという、そこに尽きるのではないか。
この本はアジア旅行エッセイ。
アジア各国で著者が同世代の若者と会話をするという。
きざな文章にうんざり。800円をどぶに捨てた気分。
売文なのに(読者ではなく)じぶんが気持ちよくなってどーする?

「インポケット 1985 10 特大号 <特別企画> 村上春樹 vs 村上龍」(講談社)
→「ウォーク・ドント・ラン」だけではなかったのね、このふたりの対談。
前回の対談とは異なり、どちらの作家も自信にあふれているのがなんともほほえましい。
対談の内容を要約すると「あんたは特別、だからおれ特別と言って」。
じぶんこんなに従来の作家と違うんです、おれもです、ぼくもです、の繰り返し。
どこがちがうかというとアメリカ万歳主義。
ふたりともアメリカが好きで好きでどうしようもないらしい。
これ単行本に収録されたことあるのかな。なければ貴重品かも。
内容はまったくおもしろくなかったけれども。
あ、これは春樹が「ノルウェイの森」を書くまえ。だからまだ(比較的)マイナーな時期。
トリビア的な情報としては、あの大ベストセラー「ノルウェイの森」、
三浦哲郎「忍ぶ川」を意識して書かれたものらしい。まったく似てないけどね、うーむ。
439ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/06/17(金) 03:03:35
『マルーシの巨像』(ヘンリー・ミラー全集 8 新潮社)

ミラーは大戦が勃発した1939年にギリシアを旅している。
これはその記録。
しかし、自ら「賢明な人間は旅に出る必要がない。虹の端に金の壷があると思って
探しに出掛けるのは馬鹿者だけだ。(・・・)航海は人間の内部で成し遂げられる。
そして最も危険な航海は、言うまでもなく、現在いるところから一歩も動かずに
行われるものなのだ」と書くミラーの手になる書物が、観光ガイドとも歴史探訪
とも風土記ともなりえないのは言うまでもないのであって、読むものは、「私の
前にはもはやどんな目標もなかった――私は<進路>と一つになった」と語る
ミラーと共に、かくかくの地理上の土地ではなく、「新しい精神の緯度と経度の
中への前進」を行うのである。
 でも、一方で、ここに綴られているのは、決してミラーの個人的心象風景
ではないことも確かなのだ。ここでは「いま、ここ」が、単にいま、ここにある
ことが、同時に目も眩むような神性を帯びることになる。
ミラーは線分AB間を移動する観察者ではなく、あらゆる瞬間に生まれ、同時に死ぬ。
ミラーはだから、人間がどこか他の所にある何かを欲望してしまうことを、
ことあるごとに激しく糾弾する。この書物は、アメリカ批判、文明批判としての
一面を持っているのだけど、それは、この際限のない欲望、この埋められることの
ない空隙、つまりこの行き場のない精神の放浪に対する批判なのだ。
ミラーは、アテネで、巧妙かつ執拗に金をねだる寸借詐欺師を頑固に撃退した後、
何の卑下もなく率直に手を差し出した乞食に「250ドグラマ」(結構な金額らしい)
を手渡し、こう続ける。

 「求めよ、」とわれらが主、救世主イエス・キリストは言った。「されば
 与えられん」。求める(原文では傍点)、それが大切なことだ。強要するのでも、
 哀願するのでも、甘言を弄するのでも、煽てるのでもない。きわめて簡単なことだ、
 と私は心の中で言った。簡単すぎるほどだ。とは言え、それ以上の方法があるだろうか。

。。。難しいよ、バカ。
440吾輩は名無しである:2005/06/18(土) 00:55:27
トルストイ「光あるうち光の中を歩め」新潮文庫
なんですか、これは、世界的大文豪の作品とはとても思えない。
感想はそれだけ。
441吾輩は名無しである:2005/06/18(土) 10:08:09
トルストイ「光あるうち光の中を歩め」新潮文庫の感想を一応きちんと書く
か。

結局俗世でいろいろあって信仰を求めても、俗世できちんと成功しない限り
俗世を捨てて信仰の道へ入れないってことか。しかも老人になってから。
セカンドライフになってからの信仰の道であれば、定年後のNGOボランテ
ィア活動とかわらないじゃん、信仰は。
やっぱり信仰物は信仰に入るか入らないかで葛藤する夏目漱石の「門」とか
信仰の中で信仰を懐疑し模索し葛藤する遠藤周作とかの方が面白い。
442なお美:2005/06/18(土) 21:00:13
「シナリオ 神聖喜劇」 荒井晴彦 太田出版 2004
小説の世界を追体験できます。
また語句の注釈や三八式野砲の図版・写真等があって「神聖喜劇」の理解に役立ちます。
けれどシナリオとしては全然だめ。
実質的には原作からの抜書きをシナリオ形式にしただけです。何の創意工夫もない。
監修者はこれをさらに圧縮して映画撮影用のものにするつもりらしい。

「ノルウェイの森」上下 村上春樹 講談社 1988
作者が気の利いたことを言おう、書こうと必死なところに、
英語が不得手の人の英会話を傍らで聞いているときのようなむずがゆさを感じる。
また「素敵」という言葉を使い過ぎなのが気になった。
装丁の色は村上さん自身が選んだそうですが、金色の帯は出版社の意向だそうです。
この本は古書店で購入。上巻の帯はついてなかった。
http://red.ap.teacup.com/coquelicot/img/1119093850.jpg
この配色は私に言わせれば、ポプラ社と偕成社のジュニア向け文学全集を
書棚に並べたときの色合いです。
http://red.ap.teacup.com/coquelicot/img/1119093875.jpg

「懐かしい年への手紙」 大江健三郎 講談社文芸文庫 2002
「作家自作を語る」的な側面があって、そういう点は旧作に精通した読者には
おもしろいのかも知れない。大江さんはこう言っています。
  『懐かしい年への手紙』とほぼ同時に、同じ講談社から村上春樹さんの
  『ノルウェイの森』が出た。僕の小説も、五,六万部は売れたんですが、
  村上さんの本は百万部を超えるベストセラーになった――。
  これが僕の作家人生を決めた「『ノルウェイの森』事件」です(笑)。(「IN POCKET」)
今回2人の作品を読んで、村上さんの方が売れて当然だと思った。
誰だって肛門にキウリを刺されたり、風呂場を覗いてマスタベーションしたりする
物語よりも、キウリに海苔を巻いてポリポリ食べて、赤い鳥の飛ぶ草原で
アレを手でしてあげるストーリーの方を好む。
443小山内劇場 ◆02WwexELkE :2005/06/19(日) 06:57:03
「雪沼とその周辺」(堀江敏幸/新潮社/03年11月)
七編の短編からなる作品集。
タイトルの雪沼とは架空の地名だが、これは作品の所在を表現している。
全編にわたり喪失感の漂う内容で、主人公たちの過去の記憶というものが
流れのない沼に堆積して還元状態にあり、彼らの「今」は四季で言う冬であって
雪が静かに降っているのである。
喪失感が基調であるためか、どの作品も「死」と「回顧」に
多くの字数を費やしている。
「死」については他の作者も頻繁に用いるように、作中では常に
主人公たちの生活におけるターニングポイントとなっている。
「スタンス・ドット」においては妻の死が難聴の悪化する契機となり、
また趣味であり寄る辺とするような『音』を響かせるボーリングから
遠ざかる理由となっている。
「イラクサの庭」においては親しい付き合いのあった料理の先生の死が、
それまで「触れようとすると、ピリッと電気が流れて近づけなくなってしまう」
という先生の過去に光をあてる契機になり、
これは「その影の部分に惹かれて」といった主人公の性格と生活に沿っていた
暗渠を晴らす契機になる。
一々あげるのを避けるが、他の編においてもまるで同様である。
堀江は四十代の節目にこの作品を書いているが、人の死に遭って
「たち還りという方法的欲求」を提示することは
時代性に対する裏切りともとれる以上、
文体に見られる「落ち着き」の裏には彼の悲鳴が聞こえるようで、
あまり魅力のある作風とはいえない。
444小山内劇場 ◆02WwexELkE :2005/06/19(日) 07:12:57
「立ち還りという方法的欲求」市村弘正『逆向きに読まれる時代』より

>>442
これ、おもしろいですね。私には書けない。
445吾輩は名無しである:2005/06/19(日) 10:29:53
小林よしのり「新・ゴーマニズム宣言 沖縄論」小学館
米軍統治下の沖縄の本土復帰運動をメインに描いた沖縄歴史物。
瀬長亀次郎日本共産党元副委員長の復帰運動について100頁近くをさいて
いるね。小林よしのりはついに赤になってしまったのかとラベリングしたい
ところだけど、
昔は右翼も左翼もみんなナショナリストだったんだよ。それが戦後の高度経
済成長のおかげでみんな豊かになりナショナリズムに関して無自覚になり反
国家とか国家の消滅といったポストモダニズムが唱えられるようになった。
沖縄は米軍の長い統治下にあったから内地では昭和20年代で消滅してしま
ったナショナリスト左翼が生き続けたんじゃないかな?
右翼でも左翼でも天皇抜きでもとにかくナショナリストでありその具体的活
動をしている奴が一番優れているという境地に小林よしのりは達してしまっ
たが、その主張が現代のわが国にどれくらい受け入れられるかは微妙だね。
わが国の国家主権が脅かされている・日本の国柄が解体させられているとい
う状況を認めたとしても、敵は軍隊という目に見える敵ではなく国際関係と
いうシステムだろう。先進国・大国同士の争いは軍事戦争ではなく、関係を
どううまく自国に有利にもっていくのかという諜報戦だからね。それも国主
体ではなく、国・企業、民間団体、国民各個人が親日、反日、結果として親
日、結果として反日といったバラバラに活動して結果として我が国に有利な
状況に持っていけるか否かだ。もうこの世界になると漫画で描くのは無理だ
ね。
尤も現代日本について漫画で表現することが無理だからこそ沖縄に自分の思
想の理想郷を築いただけのことかもしれない。しかしその行為は時代遅れだ
ね。吉本とか島尾とか中上がもうやっている。案外沖縄・沖縄人を愛してい
る存在は沖縄観光のリピーターじゃないかな?観光客は肉感的に雰囲気をキ
ャッチして良し悪しを判断するからね。政治と思想が絡めれば沖縄が沖縄で
なく自分の思い込みの沖縄になってしまう。
感想としては結局、「沖縄のトリビアな歴史が漫画でわかる教養本です。」
で終わりかな?
446美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/19(日) 11:12:58
「小説作法(全)」(丹羽文雄/文藝春秋新社/1958年)絶版

→この本の存在を知ったのはエッセイ集「読書と私」(>>255)。
三好京三という直木賞作家がべた褒めしていた。
この本のおかげでじぶんは作家になることができたと。
実を言うと丹羽文雄も三好京三もほとんど知らなかったわたし……。
だけど、そんなすごい本なら、いや、ええ、はい、正直にいいます、作家になりたいんですぅぅ。
読後、検索したら三浦綾子も「氷点」を書く際、この「小説作法」を参考にしたとのこと。
(中学生のわたしは「氷点」で小説を読む喜びを知った)

「小説作法(全)」は本来二冊にわかれていた「正編」「続編」を合体させたもの。
活字は二段組かつ旧字旧仮名でたいへん読みにくい366ページ。
「正編」ではまず自作「女靴」「媒体」の創作過程を公開する。
(この二作は「参考作品」として収録されている)
モデルはなにで、どういう発想からその元ネタがこの小説になったのか。
続いて、小説全般における創作指導へと移行していく。
この「小説作法」がおもしろいのは、むしろ「続編」のほう。
ある新人賞で最終候補まで残って落選した小説(原稿用紙100枚)をぜんぶ添削する。
一気にその落選小説を読ませるのではなく、少しずつ分割して。
合間に丹羽文雄が、ここがいけない、ここをこう直せ、と指導する。
それが実に的確な助言なのである。うなってしまう。
プロはこういうふうに小説を読む(=書く)ものなのかと。
その落選小説がつまらないかといえば、意外や、けっこうおもしろいのもポイント。
もっとおもしろいのは、丹羽文雄がこの落選小説を著者に許可を取らないで添削していること。
(「小説作法」は「文学界」に連載された)
そのためあとからこの落選小説の著者から手紙がくる
当然、それも公開される。丹羽文雄のそれへの返答も。
その後も読者との一問一答、読者の書いた小説の一部分を添削というように「小説作法」は続く。
勉強になりました。うまい小説を読むよりも、はるかに勉強になる。
へたな小説をあえて読む。そこに確かな指導者の手が入る。この過程で学ぶことが多かった。
それに芸になっている。笑えるんだ。へたな小説にツッコミを入れる丹羽文雄さん、おかしいんだから。
447美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/19(日) 11:59:46
東京に住んでいるのはやっぱりよろしい。
丹羽文雄、丹羽文雄とつぶやきながら神保町でも歩けば、
100円や200円で文学全集の端本やらなにやら、すみやかに回収できるから。
ちなみに丹羽文雄、ほとんど絶版になっています。

「鮎」「菜の花時まで」(丹羽文雄/新潮日本文学28)
→「小説作法」の「参考作品」なんか読むより、よほどこの「鮎」を読むほうが勉強になる。
「鮎」は丹羽文雄28歳の出世作となった短編小説。
丹羽文雄が全力でこの「鮎」を書いたのがよくわかる。
同時に、これを書かなければならなかったことも。
この小説を誉めるためなら「鮎」一作だけが純粋で、
あとの丹羽文学はおまけとまで言いたいくらい。
「私」の現実に真正面から対峙する抜き差しならぬ緊張は、
読者に作者の痛みを伝えるには十分すぎるほど。

丹羽文雄の「小説作法」を一言で要約したら、
「私(じぶん)をよく見ろ、その私を描け」ということになる。
丹羽文雄は「鮎」でそれを見事に実行している。
この作家は信じられる。
丹羽文雄は決して軽薄な風俗作家ではないことが「鮎」でわかった。

さて、わたくし。わたし。わたしわたしわたし。
わたしがわたしの「鮎」を書く日は来るのか(ため息。
448美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/19(日) 12:31:24
「厭がらせの年齢」(丹羽文雄/新潮日本文学28)
→多くの追悼記事で代表作にあげられていたのがこの短編。
日本文学ではじめて老人介護の問題を取り上げたともいわれている。
発表は昭和22年。タイトルが流行語にもなったらしい。
読んでいて笑いがとまらなかった。
第一にこの小説自体のおもしろさ。ぼけ老人の描写が笑えるんだ。
第二は、丹羽文雄といえば、ほらあのアルツハイマーで有名なわけで。
丹羽文雄は81歳で発症して20年間、ボケまくったのです。
介護疲れが原因で娘はアルコール中毒に。
その娘さんも4年前に亡くし、それでも生きつづける丹羽文雄はじぶんの名前もわからず、
大と小を毎日定量垂れ流すだけの生命体へ。
文学者ってすごい。
そんなじぶんのすがたをを60年近くもまえに小説で予言していたのだから。
丹羽文雄っておもしろいな〜と涙を流さんばかりに笑いながらふと思った。
いるのかも神様とか仏様って。

「蛾」(丹羽文雄/新潮日本文学28)
→犯罪小説。なぜ男は妻の連れ子を殺したのか。
興味があるのは、偶然が必然に変わるとき。
なぜ行為はなされなければならなかったのか。
ニュースに登場する犯罪者だって昨日までは新聞をにやにや眺めていたはず。
それがどうして犯罪を起こしてしまうのか。
偶然? あるいは必然なのか。宗教の領域である。
丹羽文雄は晩年、宗教文学に行き着いた。このような小説を書くのは道理である。
449美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/19(日) 13:07:36
「こおろぎ」(丹羽文雄/現代文学大系46/筑摩書房)
→短編小説。お勉強として丹羽文雄の中・短編小説をいくつか読むことにした。
だけど、なんだかな。やりきれない暗い話が多いんだ。
これは終戦直後の田舎。都会育ちの未亡人が村の男に慰み者にされる。
最後は肺病をうつされて、あぼーん。あぼーん。

「柔媚の人」(丹羽文雄/現代文学大系46/筑摩書房)
→短編小説。文学ってなんのためにあるんだろうね。
人間を知るため? 知ったからといってどーにもならないと思うけど。

「雪」(丹羽文雄/日本文学全集21/河出書房)
→だとすると、文学って娯楽? つまり時間つぶしの一形態?
これなんかいい娯楽作品だと思うな。読んでいてわくわくしたから。
雪山に閉じ込められた温泉宿の従業員。さてどうなるのか。

「浜娘」(丹羽文雄/日本文学全集21/河出書房)
→いまどき丹羽文雄の小説なんて読んでいるのわたしだけだろうな。ふふふ。
そんな特権意識、自己愛撫のために文学ってあるのかもしれない。
わたしが特別になるための文学。ある作家を英雄視する→その読者のわたしも特別、みたいな。
でもベストセラーとかはちがうよね。みんなが読んでいるから読むという形式も文学にはある。
え? 「浜娘」? えーとね、これも未亡人もの。
妻子ある男の子をはらむけど、堕胎したからぜんぜんOK。
現代はすばらしい。生まれてくる不幸を未然に回避できるのだからという話。
よく考えればそれ正しい。生まれてこなければ不幸なんてないんだから。
さすが丹羽文雄さん! いうことがちがう。
450美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/19(日) 13:44:18
「無慚無愧(むざんむき)」(丹羽文雄/集英社文庫)絶版

→情痴作家といわれた丹羽文雄が終生こだわったのが生母の問題。
丹羽文雄は寺の長男として生まれる。7歳のときに母が家出。
その原因というのが、じぶんの夫(養子)と実母がはるかまえから通じていたこと。
わかりにくい? つまり丹羽文雄の父(養子で寺にきた)と祖母ができていた。
うーん、愛欲地獄! で、血は争えぬというわけで、家出した丹羽の母もかなり
エキセントリックな性格で丹羽を困らせるわけです。
そのへんを書いたのが出世作の「鮎」。
その「鮎」から約40年後に書くのは「無慚無愧」。
この小説で丹羽文雄はかれの「不幸」(創造の源泉w)の原因たる祖母を描き切る。
いいね、いいね。文学ってすばらしいもんですよ。
家出した母が文雄少年と会うために戻ってきたシーンがいい。
舞台は寺から追い出された祖母の隠居家。みずからの業にのたうちまわる祖母。
どこからか太鼓の音が聞こえてきた。太鼓どんどん。
寺の鐘が鳴る音も。鐘はがんがん。
「太鼓どんどん、鐘はがんがん」これこそわたしの読みたいものなのである。
「太鼓どんどん、鐘はがんがん」わたしはこれを書きたいのである。
それいけ、それいけ、「太鼓どんどん、鐘はがんがん」。
鳴らせ、鳴らせ、「太鼓どんどん、鐘はがんがん」。
451美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/19(日) 15:35:44
「有情」(丹羽文雄/集英社文庫)絶版

→小説に思想がないとずっと丹羽文雄は言われていたらしい。
いま考えたらおかしな話だけど。小説は哲学や思想とは別物なのだから。
だけれども、そうは答えられず丹羽文雄がたどりついたのが親鸞。
実家のお寺が浄土真宗だから、結局、親鸞から逃げ出して(家出=文学立身)、
親鸞に帰ってきたという。まあ、元のさやに収まったということでしょうか。
なんでも亀井勝一郎に「丹羽文学の真髄には無救の思想がある」と指摘されたのがきっかけとか。
この小説でもたびたび親鸞が言及されるけど、そこがなんか許せない。
親鸞を「落としどころ」にしているような気がするから。
親鸞という便利なフリーパスを使うことで何者かから逃げているように思える。
そのような感想をもつのはわたしがまだ若いためだとは知りつつも。

なら現代の若者らしく口汚くののしってみようか。
「なーにが親鸞だ。親鸞はこういった、ああいった、それで解決、楽でいいね
悟ったようなことを語ってあれですか。原稿用紙に向かえば丹羽文雄と
じぶんの名前を書きつづけるだけ。それからじぶんの名前も忘れるようになって。
奥さんもまだらボケ。晩年、ボケとボケで壮絶だったらしいじゃない丹羽さん。
あなたが小説を書かないとわたしたちは生活できないんですと奥さんはヒステリー。
でもわめきちらしているおばあさんがじぶんの妻だということもわからない丹羽さん。
愛欲地獄の次は痴呆地獄ですか? すべては親鸞のおかげですね。あはははははは」

あれ? なんでこんなことを書いているのだろう。
「有情」はとってもおもしろかったのになぁ……。
決めた、わたしもがんばって有名作家になって悟ったようなことを言ってやるんだ!
452美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/19(日) 16:05:16
「この世には、手の出しようのない途方もない大きな力があり、それで人間が
あやつられているという考えが私にあった。どこからそれが来るのかわからない。
抵抗のしようのない力である。そのものは善悪をわきまえていない。
ときには理不尽にあらわれることもあり、感謝しないではいられないようなあらわれ方もする。
この世には人間以外の何ものかがいる。しかし、つきとめることはできないのだ。
人間の形をしたものを求めていたので、わからなかったのかも知れない」(「有情」P92)

なんか慰められるのはわたしだけ?
大きな力なんてあるのかなほんとに。
これからどうなるんだろうわたし……。

「佛にひかれて」(丹羽文雄/中公文庫)絶版
→すべて見せます丹羽文雄。
小説のネタにしつづけてきた丹羽家の恥ずかしい過去を大公開。
そんなエッセイである。
おもしろいね、ひとの不幸って。笑えるね、ひとの秘密って。
実際にあったことは、ただそれだけでおもしろいものだとうなった。
丹羽文雄のお父さんもやるなあ。
義母と密通。檀家の未亡人ともやりほうだい。
4回も妻をとっかえて、最後の奥さんは自殺ですか〜。
丹羽文雄のお母さんも、不倫相手を自殺させているから負けてない。
そんな両親を畏怖していた丹羽文雄自身も立派なアルツハイマーになって
しっかり娘を殺しているんだから(娘・本田桂子は4年前に介護疲れが原因で死去)。
とりあえず丹羽文雄はここらで、一区切りにするけど、いや、ほんとにすごいですね文学♪
ブ・ン・ガ・ク♪ 文学万歳〜〜〜〜♪
453美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/19(日) 16:47:36
「改訂 文学入門」(伊藤整/講談社文芸文庫)

→読んだよ、ええ、読みました。
ただ、あんまり記憶に残ってないんです。
丹羽文雄があまりにおもしろすぎたからかなぁ。
そういえば丹羽さん書いていた。文芸評論などあまり読まないほうがいいと。
あんなのを読んでいると小説が書けなくなるとまで。
その理由は、文芸評論で論じられることと、小説を創作するメカニズムはまったく別のものだから。
そうすると伊藤整は丹羽文雄と正反対の考え方だったのか。
かれは批評から新しい小説を書こうとしたのだから。
この「文学入門」はその過程なわけで。

えーと、記憶に残っているのは、文学と社会構造は密接に関係しているという主張。
文学史は、社会構造の変遷のいわば影絵なのだと伊藤整はいう。
源氏物語以後、長い間、日本文学が低迷した原因も社会構造に求める。
多様な階層の交流が文学の母胎になるのだというのがその前提にある。
まあ、わたしから言わせたらだからどーしたと?
伊藤くんはどんな小説を書きましたか。あんま読みたくないけど。
だってこの「文学入門」わかりにくいんだもん。

ところで2ちゃんねるって文学だとは思わない? 最先端の文学。
これほど「多様な階層の交流」が行なわれたのは有史以来初めてでは
454美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/19(日) 17:42:14
「私の読書法」(岩波新書)品切
→執筆者は清水幾太郎、杉浦明平、加藤周一、蔵原惟人、茅誠司、大内兵衛、
梅棹忠夫、中村光夫、八杉竜一、田中美知太郎、都留重人、吉田洋一、
宮沢俊義、開高健、渡辺照宏、千田是也、鶴見俊輔、松田道雄、松方三郎、円地文子。

ふう。この中で何人名前を知っていますか? わたしは9人。少ないのか多いのか。
こういうエッセイ集は大好き。これも大満足。みなさんに一様に苦労されているのが忘却対策。
せっかく読んでも忘れてはねえ……。 わたし7、8年前は本に書き込だりしていた。線引きも。
わたしの書き込みのある宮台真司の本なんぞを他人に読まれた日には死にたくなるはず。
5年前は読書ノートをつけていた。1、2年くらい。
こころに残ったことばを書き写してじぶんの考えを付記したり。
で、いまはこの通り。我ながらよく続いていることに驚く。

引用。
「だいたい、本というものは、読者が金を出して買い、時間をつぶして読むものなのである。
読者のわかりやすいようにと、渾身の努力をするのが著者のつとめであるべきであって、
わけのわからない書き方をするくらいなら、はじめから本を書かないほうがいいのである。
ところが、そういうわけのわからない本をかえってありがたがって、随喜の涙さえ
流しかねない人がいるのだから、世の中は妙なものである。わからないとなんだか深遠なような
気がするのでもあろうか。わたしにいわせれば、わかりにくい本の著者は、
実は、自分自身でもよくわかっていないのに、それをごまかして書いているのだとしか
考えられない。ほんとによくわかっているのなら、著者が努力しさえすれば、
読む人にもよくわかるように、書けるはずであろう」(P114)

「……わかりにくい本を深遠な本だと思いちがいしてありがたがるのも困りものではあるが、
文芸作品を読むとき、額にしわを寄せたり何かして、その作品のなかからむやみと
深刻な思想をよみとろうとするような行き方も、また、大いに考えものである」(p116)

吉田洋一さん。数学者なんだって。このひとなら飲んでみたい。
1898年生まれ。まだ生きていますか〜♪ 吉田さーん♪
455小山内劇場 ◆02WwexELkE :2005/06/20(月) 07:39:37
「容疑者の夜行列車」(多和田葉子/青土社/02年7月)
この作品を読んで第一に感じたことは、無条件の前向きさである。
主人公のあなたはどの地においても不案内の旅行者であるのだが、
彷徨や省察にかかずらい内奥に沈むことがない。
つねに目的地があり、その時々で出会う関心事にたいする適当な(それに相応しい)
姿勢を保っているのだ。これはなにもルポルタージュ形式であるとか、
旅行記ではないかというのではない。
初めての地でトラブルに遭遇したときの、人間味のある対処法を案内されたようだ。
不出来な感想ですが、久しぶりにいい気分です。
456小山内劇場 ◆02WwexELkE :2005/06/21(火) 06:36:58
「彼岸祭」(佐藤洋二郎/集英社『イギリス山』収録/00年4月)
老人は死んだ妻を、若い日に愛した女性の身代わりにして死なせたのではないかと
負い目を感じながら老境を枯寂に過ごしている。同居する次男夫婦は自分と妻とで
働き詰めで築いた酪農の家をいったい理解しているのだろうか。
作者の五十歳のとき(これもまた節目)に書かれた作品で、中国地方の酪農家
を舞台に、そこで人生を過ごした男の内証を書いている。
彼岸市の風習、自然に対する畏敬の念、過疎化の波や若い世代との断絶など、
その場所に起こりうるさまざまな要素を盛り込もうとしているが、どれも半端だ。
そもそも、主人公の老人があまりに泰然としているのでいきつくところがない。
また、そうした性格を話の中心に持ってくるだけの説得力もない。
挿入されるエピソードはちぐはぐで余韻もない。終盤の出来事は陳腐でさえある。
こんなものか、と思う。
457ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/06/22(水) 01:26:34
ポール・クローデル『朝日の中の黒い鳥』(内藤高訳/講談社学術文庫)

例えば、バルトの「表徴の帝国」についてもほぼ同じことが言えると思うのだけど、
「外国人の見た日本」なるものから我々が得るのは、決して新たな角度から見られた自己イメージ
などと言うものではない。それらは鏡を提供するわけではないのだ。例え観察者の文化的背景に
よって、グロテスクに、あるいはエキゾチックに歪められた鏡を想定するにせよ、である。
いずれにせよ反射は光=真実の透明な等価交換を前提としていて、この考えから言えば、
鏡たる著者の「反射率」は、高いにせよ低いにせよ常にいくぶんかの減衰を生じることになる。

一方、この著書に現れているのは、純粋なる観念の力とでも言うべきであり、問われるのは、
書かれていることが果たして事実に照らして正しいか誤っているかではない。
「能」の冒頭の断定、

「劇(ドラマ)、それは何事かの到来であり、能、それは何者かの到来である。」

にせよ、地謡を

「人間の言葉になろうとして暗闇の中で努力する動物の叫び声、発せられては
絶えず裏切られるあの声、絶望的な努力、苦痛に満ち定まることのない証言」
458ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/06/22(水) 01:29:15
と捉えることにせよ、事実の表土の地下深くに真実が埋もれているすれば(真実は、
その相補的存在として虚構や誤謬や嘘も含んでいる)、これらの言葉は、重力のくびきを
遁れて、いわば事実の上空を舞っているのである。

重ねて強調すれば、それらをフィクション=虚構と見なすのは不正確である。なぜなら
それらはある時、真実=虚構の地下のシステムと正反対の位置から、すなわち座標を
欠いた輝かしき天空から、獲物めがけて急降下する猛禽類のように、暴力的かつ理不尽に
地表の事実に「折り重なり」、瞬時のうちに、その事実そのものを、どことも知れぬ
場所にさらってゆくからだ。
その意味でそれらは「実在する力」である。
つまり、日本人にせよ、西欧人にせよ、この書を読んだ後、能の見方がわずかなりとも変容しない
とは考えられない(とは言え、私はまだ能は見たことがないのだけど)。

ふと、昔ドイツ文化センターで見た、フリッツ・ラング監督のサイレント映画「ハラキリ」
を思い出す。いわゆる「国辱映画」なのだけれど、あそこにも、美しき誤謬に彩られた、
純粋な観念としての日本があった。
おそらく大西洋岸で撮影されたと思われる日本の浜辺の風景に、紛れもない日本の太平洋岸の
うらうらとした陽光が降り注いでいて、あれはどういう魔法だろう。
未知なる何かへの強烈な郷愁。
459小山内劇場 ◆02WwexELkE :2005/06/22(水) 05:50:03
「ダイヤモンドダスト」(南木佳士/文芸春秋/文春文庫/89年2月)
内科医の作者が死のありようを見つめた作品。
母親、妻をなくした主人公は、故郷の地で息子と老いた父親の三人で暮らしている。
そして今また、父親の死を見送ろうとしている。
作者の視線は人々の死を淡々と見つめるものである。「あとがき」によると、
そうした姿勢は「自己検証の作業」の結果として現れている。
彼にとって、小説を書くということは「内面の浮き揚がろうとする足を
大地につけさせるためのものかもしれない」という。
死を見つめて「内面が浮き上がる」とは、そのものを見つめ続けることが出来ず、
いつのまにか、今の立ち位置から見て異形に落ち着いてしまうということだ。
人間性の回復を信心の内に見出す作家がいるが、信心とは前向きでなく、
いわば上向きの姿勢である。
仰げば青空があり宇宙が広がって星星が光っているのかもしれないが、
どれだけ探ったところで人間らしい何かが映るわけではない。
上向きの視線とは文字通りの虚空を見つめる姿だ。南木はこれを恐れた。
結果として現れたこの作品では、死は救いを内包するものではなく、
また悲劇を色濃く従えているわけでもない。
死に逝かんとしている者は、泰然としている。
460小山内劇場 ◆02WwexELkE :2005/06/22(水) 06:13:05
「人間がしっかりと書かれている」と評される作品では、
ことあるごとに人間性が社会に滅ぼされたような人物が登場する。
精神が老いて消費者で無くなった人間は、日本で生きるのはつらいことばかりで、
追憶にしか生の価値を認められないと言うようである。
これが、反面教師としての彼岸(あるいは破局)の描写であるのならばともかく、
現代社会にそうした生き様しか思い浮かばないのだとしたら、
「人間をしっかり書く」ということはいったいなにを成し遂げるのか。
すくなくとも、そうした作品を選んで作者に勲章を与えるということは、
その中に特異な価値を認めるということだ。
多和田の作品にたいする感想で、無条件の前向きさ、という点を挙げたが、
こうした視線が国内に根を下ろした作家でなく、
日本社会から半ばはみ出した、言語文化間にあると考えるキシミを見出そうとする
といった姿勢の作者からしか見出せないという事が残念だ。
堀江も佐藤も最近の著作に見られる「おちつき」を追求するならば、魅力は無い。
こうした作品を読んだときに「何がやりたい?」と疑問に思うのは私だけだろうか。
木山捷平文学賞の選者は前後不覚の老人だ。
そうでなければ、「人間が書けている」とは誤記であり、
正しくはこうだ。
「死んだ人間がよく書けている」
461ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/06/24(金) 23:43:09
『太宰治全集 2』(ちくま文庫版)
「創世記」から『愛と美について』まで。

感想のかわりに幾つかの引用。

 むりもないことだ、なぞと理解せず、なぜ単純に憎むことができないのか。
                                 「姥捨て」より

 「ひとことでも、ものを言えば、それだけ、みんなを苦しめるような気がして、
 むだに、くるしめるような気がして、いっそ、だまって微笑んで居れば、
 いいのだろうけれど、僕は作家なのだから、何か、ものを言わなければ
 暮らしてゆけない作家なのだから、ずいぶん、骨が折れます。僕には、
 花一輪をさえ、ほどよく愛することができません。ほのかな匂いを愛ずる
 だけでは、とても、がまんができません。突風の如く手折って、掌にのせて、
 花びらむしって、それから、もみくちゃにして、たまらなくなって泣いて、
 唇のあいだに押し込んで、ぐちゃぐちゃに噛んで、吐き出して、下駄でもって
 踏みにじって、それから、自分で自分をもて余します。自分を殺したく思います。
 僕は、人間でないのかも知れない。(。。。)」
                                 「秋風記」より

 彼は、そのような状態に墜ちても、なお、なにかの「ため」を捨て切れなかった。
                                 「花燭」より

 「(・・・)真理は、感ずるものじゃない。真理は、表現するものだ。(・・・)」
                                 「火の鳥」より

好きな文を打ち込むのは精神衛生によい。
462吾輩は名無しである:2005/06/25(土) 19:21:07
豚美香は、まもなく捕まるよ
463吾輩は名無しである:2005/06/25(土) 20:46:56
村上龍 『半島を出よ』上下

日本版トム・クランシーというところでしょうか。村上龍氏の大作
『半島を出よ』上下巻を読了して、そういう意気込みを強く感じました。
冒頭、近未来の東京の惨状がホームレスの生活地から描かれ、ついで平壌、
労働党中枢で計画が語られ、そして内閣情報調査室のお粗末さを分析する。
見事なほどのお約束の出だしで、芥川賞作家がここまで定番小説を踏襲した
勇気には拍手をしたくなります。

作者が一番張り切るのは、占領下の日本人達の醜悪さを書く時です。
近未来の、経済的に破綻した日本を舞台に、日本人のダメさを描くという
構図は、『愛と幻想のファシズム』、『希望の国のエクソダス』と同じもの
ですが、さすがに三番煎じともなるとかなり薄味で、ニュアンスも陰影も
無く、ストレートに日本人に対する軽蔑が露呈している。

同属への軽蔑、もしくは憎悪と対になった、自分は賢い、毅然としている
という優越感からなる不愉快な情熱をどれほど持っているかが、本書を
楽しめるかどうかの境目でしょう。軽蔑と憎悪に身を任せることが出来れば、
不自然さ、浅薄さは気にならないかもしれません。
もちろん、この優越感は、救い難い劣等感の裏返しでもありますが。

464美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/28(火) 12:43:37
「加藤周一対話集〈第4巻〉ことばと芸術」(かもがわ出版)

→対話のお相手は以下。
桑原武夫、中村真一郎、針生一郎、吉田秀和、大町陽一郎、大岡昇平、渡辺一夫
小林秀雄、木下順二、野上弥生子、井上ひさし、武田泰淳、一海知義、大野晋、渡辺守章。

対談対話は気楽に読み流せるところがよろしい。
さて。小林秀雄はひどいやつだね。
大家意識丸出しで加藤周一を格下扱いしているのが、なんとも。
「〜〜はどうですか」と話を振るのはきまって加藤周一のほう。
それを小林秀雄ときたらこう返す。
「僕はそれを読んだことがないからちょっと説明してくれないかな」
懇切丁寧に説明する加藤周一。
それを聞き終わって小林秀雄「それは違うと思うな」。理由は言わない。
こんな対話が何回も繰り返されるんだから。笑いがとまらなかった。

勉強になったのは木下順二との対話。
近代劇は個人対個人のドラマである。
が、ギリシア悲劇では、(個人は)もっと大きなものに対峙している。
個人の力ではどうにもならないものと向き合っている。
どうにもならないもの、それを運命と呼ぶか歴史と呼ぶか。
ここで「歴史」ということばが加藤周一からでてきたのが新鮮だった。
個人のドラマがある。
それをいとも簡単に破壊できる大きなドラマ(=阪神大震災、イラク戦争など)。
歴史である。最近、なんでこうも世界史にひかれるのかわかったような気になった。
465美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/28(火) 14:40:08
「インド夢幻」(瀬戸内晴美/文春文庫)絶版
→描写ってなんだろうね。
インドで瀬戸内晴美が行った場所、わたしもみんな行ったことある。
まあ、瀬戸内さんの行ったのは今から30年近くもまえという違いはあるけれども。
ならタージ・マハル。インドでたぶんいちばん有名。あれなら30年まえから変わっていない。
で、瀬戸内さんが感動して一生懸命にタージ・マハルを描写しようとしているのがわかる。
しかしぜんぜんおもしろくない。それならおまえはどう描写するのかって?
描写しようという気にならない。ガイドブックでも見てください。あれですあれ。
そんなことを書きたくなってしまう。無感動なんだなわたし。よくない。つまんない。ごめん。

「夢見る沼」(井上靖/講談社文庫)絶版
→いきなり引用。小説内の会話から。

「運命というものか。そりゃあ、あるだろうね。人間には、各人にこうなるように
初めからできていたというものがあるだろうね。だが、しかし、それはある程度
人間の力で変えられるものだと思うね」(P133)

小説家ってすごいと思う。神様でもないのに他人の人生を描ける(=わかる)んだから。
どんな根拠をもって小説の中の人物を動かしていくのでしょう。
努力と運命の配分をどうやって決めているのか。
私小説や歴史小説のメカニズムならわかるんだけれども。
つまりは実際に起こったことを書くのだから。
もしかして物語作家って神様? 井上靖は現人神(あらひとがみ)?
466美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/06/28(火) 15:10:51
河合塾テキスト「見えてくる現代文」「東大現代文」「早大現代文」
→日本史と現代文のテキストはなぜか捨てられなかった。
とくに現代文は大川邦夫という先生にはまってね。プリントもぜんぶ保存している。
うん、大川先生、好きだった。変なカリスマ性があって。
高3のとき現代文ばかり勉強していた。さっぱり現代文の偏差値は上がらなかったけど。
今回、約10年ぶりに読み返してみた。テキストプリント全部。問題は空所補充以外はパス。
なにをやってんだかとじぶんでも思うのではありますが。
感想。子供だましだったんだなぁ、受験科目現代文。
あんなもの百害あって一利なし。
誤読こそ読書の愉しみなのに、正しい読み方を教えられるなんてまっぴら。
高校生を悩ます難問なんかも今のわたしならばっさり。
いや、わかるんじゃないよ。指摘できるというだけの話。
「これ難問とは言わない。こういうのは悪文っていうの!」

「1996年度 東京大学入試問題 現代文」
「1996年度 早稲田大学第一文学部入試問題 現代文」
→10年後に気づいた。大川先生、すご〜い。
東大の第一問、当ててる。テキストの創作問題と内容がおんなじ(文章はちがう)。
ふええ。なんで落ちたんだろうわたし。
あと東大よ。第五問、あれはなんだ。おとなのわたしが読んでも意味不明だぞ。
それから早稲田。文学部。あれを作ったやつの顔が見たい。
あんなつまらない文章出すな。眠くなって最後まで読めなかった。数奇屋造りの説明文。

総評。読書というのはこちらの関心が大切。
じぶんのなかに何かしら問題がある。そこから読もうとするのが読書。
他人からこれを読めなどと強制されるのは屈辱以外の何ものでもない。
467なお美:2005/07/01(金) 23:32:20
「うたかた/サンクチュアリ」 吉本ばなな 福武書店 1989
「サンクチュアリ」は恋人を失った男と、夫と子を失った女との交流を描く。
この小説には擬態語が多い。最初の3ページから抜き出してみる。
「なにもかも忘れて毎晩心ゆくまで飲んで、ぐーぐー眠って……」
「……それでそのままぐだぐだと、一週間もそこに滞在していた」
「星がはるかにちかちかまたたく」
「智明は声の方へ向かって、ぶらぶら歩きはじまた」
「……酔っていたのでおもわずじろじろ観察してしまった」
飾らない普段着の言葉づかいが良さなのかも知れないけれど、
私にとっては子供っぽい。

「サンクチュアリ」 フォークナー 加島祥造訳 新潮文庫 1984
殺人容疑をかけられた男を救うために手を尽くす弁護士のはなし。
弁護士は男の内縁の妻――作者は常に「女」と表記していて、ルービーという
名を呼ぶのは夫だけ――にちょっと惹かれているらしい。
でも弁護士の一番の目的は世間の偏狭と偽善との対決。
ハードボイルドです。
468なお美:2005/07/01(金) 23:45:32
「アブサロム、アブサロム!」上下 フォークナー 高橋正雄訳 講談社文芸文庫 1998
黒人の一団とひとりのフランス人建築家をひきつれて現れた謎の男サトペンと
その一族の興隆と衰退の物語。
上巻164ページにある文章がそのままこの作品のスタイルを表現しています。
計算し、外科医のような注意深さと冷静な態度を持って、露出を少なくし、
謎めかしく、ほとんど断片的に見えるほど少なくし、原板の方は出来あがった映像が
どういうものになるか知らず、それは外からはほとんどみえないがそれでいて根深く
ひそんでいるのさ
複数の語りで話を浮き彫りにしていくのはいいのですが、それがおもしろさを減退させて
いる面があると思う。
凝りすぎ、という言葉をフォークナーに捧げたい。

「響きと怒り」 フォークナー 高橋正雄訳 講談社文芸文庫 1997
It is a tale told by an idiot, full of sound and fury です。
(このマクベスの言葉は大西巨人さんの「神聖喜劇」のエピグラフでもあります)
無垢な白痴のベンジャミンとキャディとの交流、召使の黒人たちの描写がすばらしい。
白痴を使うなんてあくどいなと思いつつも、感動せずにはいられない。
クェンティンの自殺の理由、彼と妹のキャディとの関係等、
よくわからないところも多いけれど、「アブサロム、アブサロム!」にくらべたら
手法と内容のバランスがとれた秀作。
469ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/02(土) 00:05:18

「ピンチランナー調書」 大江健三郎 新潮社 1976年

恥ずかしながら初大江。
何だろう、決して退屈はしなかったのだが、最初から最後まで、
安心して読めてしまう。充実したスカスカ。
この印象はたぶん、この作家のある種の良心に由縁するのだろう。
作品に良心は邪魔であり、作品に必要なのは愛と倫理であり、
そして、結局愛と良心とは不倶戴天の敵である、ということを
知らしめてくれる、という意味では、この書物は教訓的なのかも知れない。
でも、ちょっと期待していただけに残念である。
470美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/08(金) 11:14:54
「文明の生態史観」(梅棹忠夫/中公文庫)

→間違っていないか。これ浜島書店「国語便覧」で紹介されている。
「高校生が読んでおきたい評論50」みたいなかたちで。
おい、浜島書店編集者。ほんとうにそれでいいと思っているのか。

これは学術論文でもなんでもない。わたしから言わせればインド本の亜流。
インド本。はじめてインド旅行をしたひとがカルチャーショックを受け、
異様な興奮状態で熱に浮かれたように書いてしまうエッセイのこと。
50年前、著者はインドを旅して悟っちゃったわけです。世界の仕組みがわかったと(w
以下、梅棹忠夫の「世界史モデル」。
世界は第一地域と第二地域にわかれるという。
これが大前提。第一地域とは西欧と日本。第二地域は西欧と日本の中間に位置する地域。
そして世界の歴史は進んだ第一地域が牽引してきたとつづける。
第一地域が第二地域よりも常に進歩(産業革命など)しているのは地理的に見て必然。
西欧、日本ともにユーラシア大陸のはじっこに位置しているその利点を梅棹は説く。
西欧史と日本史(=第一地域の歴史)の類似を指摘しながら梅棹は言い放つ。

「鎖国のために、東南アジアに対する日本の侵略と植民地化のうごきは、
200年以上おくれることになってしまった。(……) 鎖国なんかして、
おしいことをした、といっているのではない。日本という国は、歴史のすじがきからいうと、
東南アジアにとっては、しょせんイギリス、フランス、オランダなどとおなじ役わりを
はたすような国なのだ、ということである。それはかならずしも、
明治以来の軍国主義のもたらした結果ではない。それは、本来的には、
日本と東南アジア諸国との、文明史的なシチュエーションのちがいによるものであり、
また、日本と西ヨーロッパ諸国とのシチュエーションの類似にもよることである」(P223)

なんでこんな本が古典的名著のあつかいを受けロングセラーをつづけているのかさっぱり。
おそろしいことにこの本を契機として「比較文明学会」なるものまでいまはあるという。
いいんですか? やっちゃっていませんか大失敗を! これが学問ですか(w
471吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 11:59:23
>466
君は96年度(97年2,3月)に東大受けたの?
すごいね。俺はあの浪人差別のセンター試験で壊滅的な得点を取りあえなく地方国立になってしまったよ。
(もちろん浪人差別だけが原因ではないし、力を100%発揮しても東大なんて絶対無理だったけど)
文学とは何の関係もない横レスでした。
472美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/08(金) 12:01:32
「北村想の劇襲」(北村想/而立書房)
→戯曲「寿歌」「寿歌U」「火の日のじけん」の3作品を収録。
匿名掲示板2ちゃんねるの「C」というコテハンにすすめられて読んだ。
3作品とも退屈だった。学芸会のお芝居、その台本を読まされたとでもいうのか。
とにかく子供っぽいんだ。そう漫画だ。少年漫画。ギャグ漫画を舞台にあげたらこんな感じ。
核戦争勃発後だの(「寿歌」「寿歌U」)、精神病患者の妄想でしたオチだの(「火の日のじけん」)。
おとなが楽しめるドラマではない。

「ゲゲゲのげ」(渡辺えり子/白水社)
→戯曲。描かれるのは子どもの世界。
子どもの世界ではなまじ教師よりもゲゲゲの鬼太郎がよりリアルに実在する。
いじめられっ子のマキオのまえにあらわれる鬼太郎。
現実と虚構がいりまじるとき、失われた世界がよみがえる。
読後、なみだがこみあげてきた。
「ゲゲゲの鬼太郎」をもっとよく知っていたらと残念。
473美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/08(金) 12:33:32
>>474
計算してみたら96年2月の試験を受けたみたい。
だからきみが大敗したまえの年ということになる。
ご愁傷様。なにか変わったのかなあの1年で。覚えてない。


「インストール」(綿矢りさ/河出書房新社)

→おもしろいねえ。これこそ新しい文学。
龍とか春樹のデビューをリアルタイムで経験していたらこんな感じだったのでは?
新しいものに触れえた衝撃とでもいうのか。
生きる確固たる目的はない。かといって不幸でもない。
周囲に広がるはどこまでもまったいらな地平。
そんな世代に世界の遊び方を教える。うん、これは啓蒙小説である。
この小説で著者が見せる、世界とのつきあいかた、じぶんとのつきあいかたはなんとも新鮮。
作者の内奥に無尽蔵のことばがあふれているのも文章の端々から感じる。
まちがいない、綿矢りさは天才である。
474吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 12:51:29
>>473
おまえ勘弁しろ。
寝言もたいがいにしとけ。
475吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 12:52:23
池沼だから仕方あるまい。
476吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 12:54:03
受験勉強だけできてバカ の典型例
最近いるフジツボもそうだが
477美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/08(金) 13:41:20
「図解雑学 哲学」(貫成人/ナツメ社)

→哲学へのスタンスは一貫している。
たいした悩みごとのないひとがわざわざ苦悩したいがためにするもの。
じぶんだいすき。おのれの周辺をぐるぐるぐる〜りお散歩。
おのれはあるだの、おのれはないだの、せっせとおのれに砂運び。
いつのまにか小高くなったおのれから見えるものはなんですか?
おっと暴走した。とにかく哲学がきらい。哲学好きもきらい。
でも、まあ、その、なんだ、あれだあれ。
哲学者の名前がでてきてもビビらないよう最低限の知識くらいはと。
うん、「図解雑学」シリーズはよろしい。
このわたしまで、なんかわかったような気になるくらいだから。
世界の本質を求めた古代哲学者。
キリスト教のいんちきくさい世界観に賄賂を払いつづけた中世哲学。
疑えない「私」を発見したデカルト。わたしわたしわたし。
実存が本質に先行する不安におののいたサルトルも古くなってしまった現代。
行方不明の「私」は言語の内部に隠れていると推理した名探偵たる現代哲学者。
え、え? もしかしていまわたし哲学してない、うっそ〜ん♪
「図解雑学」バンザーイ! 苦手分野を克服したのか?
478美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/08(金) 13:47:17
「アエラムック 新版 哲学がわかる。」(朝日新聞社)

→哲学がわからない。やっぱり。
たくさんの哲学者(哲学学者?)が寄稿しているが、どれも鼻につく。
むかつく。あわない。
あーあ。こんな大学の先生がいたらいいのにな。
授業のはじめ。そわそわ挙動不審。
薄笑いしながら開口一番「哲学なんて、なんの役にも立ちませんから」。
「でも、とかいうと思ってるんでしょう?」と定まらぬ視線をさらに迷わせる。
「でもはない。いまどきの学生さんはデモなんて知らないでしょう。だから、デモはない」
突然、奇声をあげる。ヒヒヒヒヒ。笑っているようである。
笑いすぎかむせる。セキがおさまると、ぼそっ。
「哲学者なんてみんなキチガイですから」
しばらく沈黙したのち「見てると楽しいですよねキチガイって」と恍惚とした笑みを。口からよだれ。
「これから1年そんな授業をします。出席はとりません。評価は全員Aです」
いないよな、こんな先生。アエラムックの先生、みーんな眠りそうな授業しそう。
見せかけの非凡は凡庸の裏返しであり、真理というものは常に一見凡庸然としたところにあるわけで、
それは古代プラトンのイデアがどーたら、こーたら……。

哲学者、うるさい!
479吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 14:02:14
うるせー馬鹿
480吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 14:07:10
>>487
キモイ上につまらない
481美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/08(金) 14:33:05
「比較文明の社会学」(米山俊直・吉澤五郎編/放送大学教育振興会)絶版

→放送大学のテキストが安く(古本で)買えると嬉しくないですか?
入学試験のない大学。だれでも入れる放送大学。
そんな放送大学のテキストはものすごーくわかりやすいのではないだろうか(妄想)。
でもやたら高いのね放送大学テキスト。いちばん薄いのでもいまは2000円とる。
そんなテキストが200円で買えてとってもうれしかったのであ〜る。
流れとしては、「文明の生態史観」(梅棹忠夫)のつづきというのか。

執筆は15人の学者さんが分担。
「宗教と文明」「音楽と文明」「都市と文明」……と、
いろんな切り口から文明を比較してみようという構成。
なんかにはひどい学者もいた。
専門用語を注釈なしで使って、参考文献にはじぶんの今までの著作を(おそらく)全部。
まあ、比較文明学の始祖・梅棹忠夫そのものが(学問的に)胡散臭いやつだから(笑)。
比較文明論はたぶん主観の要素が強いのだと思う。悪くいえば妄想。
このテキストでも「海と文明」を担当した学者さんがなかなか質のいい妄想を展開している。
いままでは陸を中心に世界史をとらえていたけど、それを海中心に見たらどうなるか。
つまり陸地史観から海洋史観へ。
歴史教科書の眠くなる物語とはことなり、かなり斬新な物語になっていた。
482美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/08(金) 14:37:19
>>481
なんかにはひどい学者もいた→なかにはひどい学者もいた

>>479-480
ご批判は文壇バーで承っております。
そちらでお願いします。
ここは荒らさないでください。

文壇バー↓
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1120307376/l50
483吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 15:21:49
美香さんよ、君は松岡正剛にでもなるつもりかい。
やめとけやめとけ、ざっと読んだがセンスないよ。
女子高生に毛が生えた程度で、思い上がってないか?
484吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 16:29:11
森鴎外の舞姫読みました!
古文の辞書を引っ張り出して読んだんですけど
あまり役に立ちませんでした。
でもわからない文は三回ほど繰り返し読んでみると
ほとんど理解できました。
感想はエリス萌えと、苦悩の描写が座って雪が積もっただけで
かわいらしかったです。
485吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 19:07:07
さお竹やはなぜ潰れないのか?を立ち読みしてきました。
題も中身も面白かったよ♪たけやーさお竹ー♪
486小山内劇場 ◆02WwexELkE :2005/07/08(金) 20:37:38
綿谷の作品を読み終わって笑っていられなかったのは、
やはり恥ずべきことなのでしょうか。
私が読んだのは『蹴りたい背中』ですが、あれはなんと言ったらいいか、
完成した誤解というか、目をつぶって描いた日本社会というか。
何か気味が悪いのです。
487美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/08(金) 21:33:48
>>483
お読みいただきありがとうございます。
ご満足いただけなかったのはひとえにわたしの力量不足。
今後いっそう精進していつか483さまにご満足いただけるようつとめますです。

>>486
「蹴りたい背中」よりも「インストール」のほうがおもしろく感じられましたわたし。
まあ、すべてはひとそれぞれ。
わたしもあれを定価で買っていたらあの感想には。105円のワゴン本です。
さすがに1時間もかからず読める本に三桁は払えません。
小山内劇場さまもブックオフ等に行かれたときに見てみては。
さて、思った。批評ってうそくさい。プロの書評も。
だって身銭を切ってなさそうじゃない? 経費で落としたり。
いちばんの真実は作者となんの関係もないのに、
わざわざお金を払って時間をかけて読んだひとの感想にあるのではないか。

「泰国パパイヤ削り(仮題)」(白石昇)
→この白石昇という男、ここ文学板のコテハン。何度もレスを交わしている。
感想を書くのがどれほどたいへんだったか。おかげで悟ったもん。
文芸評論家なんて信じるのはバカ。一度でも作者と会ってしまったら(ましてや飲んだりしたら)
客観的な批評なんてできるはずがない。作者の顔がちらついて。
(わたしは白石くんとリアルで会ったことはないのにかなり混乱した)
じぶんでも対象の小説がおもしろいかつまらないかわからなくなってしまう。
おもしろいような気もするし、作者を殴りつけたいような気もする。
だからわたし、二種類の感想を書いた。
ひとつは罵倒。もうひとつは作者のHPにべた褒め感想を。
わたしとしては、どっちもまあ真実なわけで。
この小説がおもしろいのかどうか知りたいって?
ならお手数ですがごじぶんでお読みください↓ ただし未完ですよ。
http://ana.vis.ne.jp/ali/antho.cgi?action=article&key=20050618000038
タイの芸能人本を邦訳・出版するまでの過程を赤裸々に書いてあります。
488吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 22:10:17
蹴りたい背中もインストールも蛇にピアスも見るに耐えなくて
途中で挫折してしまいました。
飯島愛のプラトニックセックスのときもそうだった私は負け犬です。
489吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 23:18:14
美香の私物スレ
つまりは糞スレ
490吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 23:20:49
>>481
>このテキストでも「海と文明」を担当した学者さんがなかなか質のいい妄想を展開している。
いままでは陸を中心に世界史をとらえていたけど、それを海中心に見たらどうなるか。
つまり陸地史観から海洋史観へ。
歴史教科書の眠くなる物語とはことなり、かなり斬新な物語になっていた。

あのなあ馬鹿女。海中心の歴史というのは20世紀最大の歴史家である
フェルナン・ブローデル先生がすでにやってることなんだよボケ。
491ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/09(土) 01:31:37

『壁の中』(後藤明生 中央公論社 1986年)

なんかよくわからないけど、スゴイ。
同時に限りなく明晰。
つまり怪物的書物。
うう、血が騒ぐ。。。
492吾輩は名無しである:2005/07/09(土) 02:47:23
栗原はるみ「幸せのレシピ」

マジで旦那が幸せな顔してた。
はるみ恐るべし
493吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 11:58:36
>>487
リンク先読んでみた。
私的プロジェクト]のライブ感がすばらしい。とても楽しめた。

ついでに白石昇氏のホームページで公開されてる短編小説を読んだ。

『抜塞』
RADIOHEADの「creep」で鳴らされる有名なギターの響き。おもわずそれを
思い出したほど、衝撃的な落ち。出だしも素晴らしい。

『和合日和』
1990年代に書かれた最も重要な小説のひとつであるソローキンの「ロマン」を
思い出した。後味の悪さを考慮しても、とてもカッコイイと言いたい。

『死ぬまでの暇潰し』
終始、なまなましくて、汗臭くて、暑苦しくて、息苦しい。読み終わってしばら
くしたら、T・S・エリオットの「荒地」を思い出していた。

『仄かな言葉』
終始、A・ジッドの「田園交響楽」が思い起こされた。いつカタルシスが来るのか
ドキドキしたけれど、意外にもハッピーエンド。COLDPLAYの曲がBGMにぴたりと
嵌まった。
494吾輩は名無しである:2005/07/11(月) 18:49:16
ここはオナニースレか?
495おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/12(火) 18:57:23
このスレも破壊対象スレッド認定されました。
496吾輩は名無しである:2005/07/12(火) 21:42:56
>>495
やってくれ。
美香とかいう馬鹿が私物化してるのを見ると虫酸が走る。
497あぼーん:あぼーん
あぼーん
498あぼーん:あぼーん
あぼーん
499あぼーん:あぼーん
あぼーん
500あぼーん:あぼーん
あぼーん
501あぼーん:あぼーん
あぼーん
502あぼーん:あぼーん
あぼーん
503吾輩は名無しである:2005/07/13(水) 03:40:26
卑劣だ。このスレまで荒らすことないぢゃないか。
504吾輩は名無しである:2005/07/13(水) 03:48:30
荒らしやめれ。
たしかに何人かのコテハンの私有独占状態なのはまずいのかもしれんが、
まがりなりにもちゃんと本の内容のことを書いている
数少ないスレなんだから。
505吾輩は名無しである:2005/07/13(水) 03:55:14
でも黙々と読了した本の感想書くだけなら家で一人でやってろ、と思う。
荒らしは嫌いだが、このスレがいらないのも事実。
506ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/13(水) 03:57:42

『詳注版 月世界旅行』
(ジュール・ヴぇルヌ W.J.ミラー注 高山宏訳 ちくま文庫 1999年)

 ヴェルヌは、広大無辺の未知の空間、というよりも、親密なものに取り巻かれて
閉じこもる快楽、というものを、常に与えてくれるような気がする。
 ノーチラス号の中の図書館やら博物館やらまでが完備されたほの暗くて快適な
小宇宙は、そのままヴェルヌを読むことの、贅沢な快楽そのものではないか。
ヴェルヌの「百科全書的」スタイルは、全宇宙を子宮のほの暗い温かさの中に
閉じ込めてしまう。ところで、私たちが最初に出会う読書の快楽は、こういうもの
ではなかっただろうか。どこかの隅っこで、体を丸めて読む挿絵入りの本。
 この本の注釈者にして英訳者は、このことを完全に理解している。なにせ注釈の
分量が、明らかに本文よりも多いのである。
 頁の上下を真っ二つに割る2段組で、上段が本文、下段が注釈になっていて、
その注釈は本文より小さな活字で組まれており、それが500頁を越えるこの本
の中を、図解を多用しながら、ほぼ途切れることなく流れているのである。
 最初、この構成を一目見て、正直ちょっとヒいたのだが、読み始めるとこれが
素晴らしいのだ、まったく(ただし、時々挿み込まれる言わずもがなのフロイト的
解釈は除く)。
 これらは、注釈というよりは、とめどもなく連なってゆく百科全書的な薀蓄に
近い。つまり、それ自身が百科全書的な薀蓄の集積に他ならないヴェルヌの著作と
「共に生きている」注釈者が、気持ちよく本文とデュエットを奏でているのである。
詩人でもあるらしいこの注釈者は、ちゃっかりと自分の詩を引用したりもしている
のだが、こういう饒舌は美しいものだと思う。
 で、先ほどこの本を読み終わって、満ち足りた子供のような気分でこれを書いて
いるのだけど、唯一惜しむらくは、この本が文庫であることだ。こういう本は
岩波書店や福武書店の児童書みたいな、どっしりした函入りの上製本で欲しいもの
である。単行本は1981年に出ているのだけど、どんな装丁か気になってネットで
調べても文庫本の情報しかヒットしない。どのみち入手は難しそうだな。
507ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/13(水) 04:11:09

私有独占バンザーイ!
ぬくぬく。
508吾輩は名無しである:2005/07/13(水) 04:43:51
>>507
ガンガレ〜!!
509あぼーん:あぼーん
あぼーん
510あぼーん:あぼーん
あぼーん
511あぼーん:あぼーん
あぼーん
512吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 14:17:27
美香は害虫
513吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 14:51:58
美香が叩かれるのは自業自得。反省しろ
読了スレに書き込まないと誓えば荒らすのやめてやる
ここはお前の日記帳じゃない

誓うか?
>美香
514あぼーん:あぼーん
あぼーん
515あぼーん:あぼーん
あぼーん
516吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 15:05:08
美香は自分のHP作れ
そこでオナニーしてろ
2ちゃんはお前の公開オナニー場じゃない
517吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 15:09:34
そうだHP作れ
荒らしにいくからW
518吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 15:16:45
オナニースレでもいい。
ただageるな。
コテハンのやつらはなぜageる?
結局、観客が欲しいからだろ?
だが観賞に堪えないオナニーは不快だ。
だがらせめてsageろ。
見えないところでやってくれれば、文句はない。
519吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 15:21:37
美香の書き込みは不愉快
美香の存在自体が不愉快
520吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 15:29:15
こないだ、ガムをクチャクチャ噛んでたら、
普段俺のことキモイとか言って避けてる女が寄ってきて
「私にもガムちょうだい」って言ってきやがった。かなりむかついたんで、
女の首根っこ掴んで口移しで自分の噛んでるガムをやるフリをしてやった。
殴られるか、悲鳴をあげられるか、どうでもいいが二度と近寄るなと思った。
ところが、驚いたことにその女は目を閉じて唇を少し開いたんだ。
俺の方がビビッて、あわててちょっと離れた。しばらくの間があった後、
その女は、「マジでするのかと思った」と小声で言って、ガムを奪って走り去った。
それから何日か後、その女がキャンディーを食ってたので今度は俺の方からひとつくれ
と言ってやった。そしたら俺をからかうように、なめてたやつを唇にはさんで口をとがらせた。
俺はその女の唇ごとキャンディーをほおばってやったよ。
今ではその女も俺の彼女。
その時なめてたキャンディーはもちろんヴェルタースオリジナル。
なぜなら彼女もまた、特別な存在だからです。
521吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 15:36:52
自分に人を惹きつける文才ないのを人のせいにしちゃ駄目。
中学生の読書感想文以下の駄文をだらだら垂れ流すスレ立てちゃ駄目。
汚い、臭い、きつい、キモい、居心地最悪な豚じゃ何処行っても駄目。
522吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 15:40:03
美香は二度と書き込まないでください!
おさむだけじゃない
お前を嫌ってるのは
523吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 15:41:22
美香はとにかく謝罪
まずはそれからだ
524あぼーん:あぼーん
あぼーん
525吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 16:26:56
自分のHPなんかでやるつもりはない
身の程知らずな思い上がりナルシストの醜悪オナニーだから。

みんなに見て欲しい、でも荒らして欲しくない。
やめる気はないし謝罪する気もない。

汚い、臭い、きつい、キモい、居心地最悪
526吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 16:50:43
藻前らどうやらムーとかいう糞コテも同類、こいつも一緒に皿仕上げろ。
527吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 16:56:47
糞コテムーは私有独占マンセー野郎。>>507
おさむニ伝令、直チニむーを始末セヨ。
528吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 17:25:52
直チニむーヲ始末セヨ!!
529あぼーん:あぼーん
あぼーん
530あぼーん:あぼーん
あぼーん
531おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/14(木) 18:26:57
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1103605828/l50

↑ムーの根城はここ。言われる前からやってま
532おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/14(木) 18:33:53
もれの条件はひとつ。
文壇barの終了。

あともう一つ。
カギとハゲは今すぐ誌ね。
533あぼーん:あぼーん
あぼーん
534あぼーん:あぼーん
あぼーん
535あぼーん:あぼーん
あぼーん
536あぼーん:あぼーん
あぼーん
537おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/14(木) 19:05:19
>>513
それはおまいがきめることじゃない。
538あぼーん:あぼーん
あぼーん
539吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 19:21:09
神聖なこのスレッドを荒らすな!ボケが。
ここを楽しみにしている人間もいるんだよ!
540吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 19:22:34
>>539
もはや虫の息だがな。
541おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/14(木) 19:23:08
邪悪なこのスレッドをageるな!ボケが。
ここが気色悪い人間もいるんだよ!
542吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 20:09:52
>>537
それは俺がきめることなんだよボケが!W
543あぼーん:あぼーん
あぼーん
544あぼーん:あぼーん
あぼーん
545吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 20:53:09
大介こっちも荒らせ!
546吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 20:57:51
大介の童貞エロスパワー>>>>>>>>>>>>>>>>美香の捩れた自己顕示欲
547吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 20:58:26
土森智典
548吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 21:03:15
大介がエロスマンの本性あらわしたら誰もかなわないwww
549おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/14(木) 21:07:58
芥川賞決定おめ!
550あぼーん:あぼーん
あぼーん
551あぼーん:あぼーん
あぼーん
552あぼーん:あぼーん
あぼーん
553あぼーん:あぼーん
あぼーん
554あぼーん:あぼーん
あぼーん
555あぼーん:あぼーん
あぼーん
556あぼーん:あぼーん
あぼーん
557あぼーん:あぼーん
あぼーん
558あぼーん:あぼーん
あぼーん
559あぼーん:あぼーん
あぼーん
560あぼーん:あぼーん
あぼーん
561あぼーん:あぼーん
あぼーん
562あぼーん:あぼーん
あぼーん
563あぼーん:あぼーん
あぼーん
564あぼーん:あぼーん
あぼーん
565あぼーん:あぼーん
あぼーん
566あぼーん:あぼーん
あぼーん
567あぼーん:あぼーん
あぼーん
568あぼーん:あぼーん
あぼーん
569あぼーん:あぼーん
あぼーん
570あぼーん:あぼーん
あぼーん
571あぼーん:あぼーん
あぼーん
572あぼーん:あぼーん
あぼーん
573あぼーん:あぼーん
あぼーん
574あぼーん:あぼーん
あぼーん
575あぼーん:あぼーん
あぼーん
576あぼーん:あぼーん
あぼーん
577あぼーん:あぼーん
あぼーん
578あぼーん:あぼーん
あぼーん
579あぼーん:あぼーん
あぼーん
580あぼーん:あぼーん
あぼーん
581あぼーん:あぼーん
あぼーん
582あぼーん:あぼーん
あぼーん
583あぼーん:あぼーん
あぼーん
584吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 23:39:38


















585吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 00:16:01
過疎カリカリカリカリカリカリカリカリカカリカリカリww鈴木雄介wwwww
鈴雄w鈴木雄介wwwww
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカカリカリ
586ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/15(金) 00:52:26
まあいいけどさ。

『月世界へ行く』(ジュール・ヴェルヌ 江口清 訳 東京創元社 創元SF文庫 1964年)

『月世界旅行』の続編。というか、『月世界旅行』は、砲弾に乗った主人公3人が、300フィート
のコロンビアード砲から発射されるまでの話なのである。続きはあとのお楽しみというやつ。
『旅行』の原書が刊行されたのが1865年で、本書が刊行されたのが1869年なのだから、
当時の読者は数年の間、さぞやキツい蛇の生殺し状態を味わったことだろうと思われる。
で、私はというと、『旅行』を読み終えた翌日(つまり昨日)、仕事が終わるや神田は三省堂
に駆け込んで、本書を手に取ったというわけだ(この幸せ!)。本は古本屋で行き当たり
ばったりに買うというのが普段のやり方なのだが、続きが読みたくて、居ても立ってもいられずに
本屋に駆け込むというのもなかなかいいものである。
 ところが、いざ読み始めると、現在新刊で入手可能な唯一の完訳本である創元版は、残念ながら、
ちくま文庫の詳注版に比べると(比べるのが酷というものだけど)相当見劣りがする代物だと
言わざるを得ない。訳文は(「SFモノ」であるためか)明かなヤッツケ仕事で、最低限の訳注すら
ないばかりか、誤訳としか思えない部分が幾つも見うけられる。でも、最も許しがたいのは、
原書の銅版画の挿絵がないことである。要は、訳者や編集者の愛が全く感じられないのだ。
ミラーが『旅行』の詳注版を出した動機が、英米でヴェルヌのまともな翻訳が存在せず、
まともに評価されていないことへの「優しい怒り」だったことと比べるに、やっぱり翻訳は愛だなあ
と思うのである。
 でもまあ、うろ覚えである評論家のマネをすれば、「ミロのヴィーナスの美が、両腕を欠いている
ために失われることがあろうか」というわけで、やはり良いものは良いのだよね。一気に読んで
しまった。
587吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 01:06:27
>>586
なにそのクソ感想。
馬鹿じゃないの?
588吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 01:06:56
荒れてるね
589吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 01:16:32
横光利一の機械を読みました。
あれは、機械的に精密な良心と機械的に精密な時間が
同居しているというおもしろ矛盾の話ってことでOK?
590吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 01:20:15
>>589
わからない頭しか持ってないなら読むな。
馬鹿じゃないの?
591吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 01:22:05
>>588お前がなw
592吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 01:22:19
>>590
わからないなりに必死なんです。
わかる日がくればいいなと。
593ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/15(金) 01:23:30
>>587
今続き書いてるからね―。
カツモクして待て。
594紳士:2005/07/15(金) 01:25:00
>>590
で、おたくの解釈は?
595おさむ ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 01:26:23
>>589
だめ。

>>593
あいよ♪
596吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 01:26:39
ムーが煽ってるな
597589:2005/07/15(金) 01:28:40
>>595
ヒントください。
598おさむ ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 01:34:48
ヒントはまず初めから読み直すことだ。
作者の一句一言を取りこぼさないことだ。
そして勘違いしないことだ。
あとがきを先に読まないことだ。
599吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 01:40:24
なるほどいい意見だなw
600吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 01:48:17
>>593
馬鹿はどこまでいっても馬鹿な感想しか書けないから無意味。
601589:2005/07/15(金) 01:48:36
>>598
了解しました。
あとがきもカバーの裏に書いてある説明も読まないんですが、
どうもダメです。
ちなみに機械について簡単に説明しろと
言われたらレスで言うところの、何行くらいで説明できるものですか?
602ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/15(金) 01:54:03
 続き。
 で、『詳注版』の脚注の中で、W.J.ミラーは、ヴェルヌの諸作品では、未知の世界に旅立つ
主人公たちが、かならず元の世界に戻ってくることにふれて、「一本の直線が――アルダン
(引用者注:本書の主人公)の砲弾さながら――ぐるっと円環を描いて、元に戻ってくるのである」
と述べ、この「帰還」のテーマを、ヴェルヌが、厳格だった彼の父親から受けたトラウマに帰して
いるのだけど(毎度のオイディプス・コンプレックス!)、私はちょっと異なる意見を持って
いるのである。「帰還」のテーマは、ヴェルヌの場合、幻想小説というものが、構造的に要請する
ものだと思うのだ。
 金井美恵子のエッセイからの孫引きなのだけれど、入沢康夫が、幻想的作品一般についての、
「二流品の感覚をもたらす」「うさんくささ」について語っているということである。
 彼によれば、そのうさんくささは、「いわゆる幻想的な作品における<語り>は、語り得ざる
『幻惑』に対して、時間と形式とのわくを課するという意味で、本質的な矛盾をはらんでいる」
ことに発していて、「幻想的作品がうさんくささが脱却する一つの道は、それが未完であること、
あるいは未完であるという印象を与えること(この二つは、せんじつめれば、多分同じことだ)」
とのことである。
 つまり、乱暴に要約すれば、「人知を超えた何か」をツジツマが合うやり方で語るのは
ごまかしでしょ、ということなのだ。
(さらに続く)
603吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 01:55:26
>>602
なにそれw
それでも感想?wwwwwうはwwwダサスwwwww
604ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/15(金) 01:58:52
>>595
つーか、お前今日やりすぎ。
中学生じゃないんだからさあ。
革命はもうちょっと違う方法でやってください。
barならいくら荒らしてもいいけどねw
605吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:02:24
>>604
barもココも一緒だろ
つーか文学板から美香が消えてくれるならなんでもいいよ
606吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:02:37
>>604
お前が反省しろ
607吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:05:41
>>605
ムーとかいうクソ感想書きもなwww
オナニーは家でやってろってのwwwww
608吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:07:18
ムーと美香は削除根絶対象でよろしいか?
609吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:08:57
>>608
できることなら全てのコテハンを根絶したい
610ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/15(金) 02:14:04
>>605
多少生真面目に反論させていただきますとですね、
今日の削除要請は、このスレについては二人の人からされておるのですよ。
美香とか俺とか以外にも、ここのスレに強い愛着を持っている人はいるわけ。
おさむも君も、美香しか見ていないんだよね。
やっぱりここを荒らすのはスジ違いだよ。
おさむの思惑はどうあれ。
611おさむ ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 02:15:23
>>604
やり過ぎないよりかはやりすぎた方がよい。
反省材料にもなるしね。
まあ、反省はしていないし、効果も徐々に出ている。

>>609
だよね♪
612おさむ ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 02:18:58
>>610
もれは美香なんてどうでもいいよ。
文壇スレが消えれば。

でも、ここを荒らしている人間は漏れ以外にも何人かいる。
削除以来が二人からなら、多数決的にはこちらの勝ちだ。
そもそも、この現象は表面的に見えているものとは大分異なるよ。
そこら辺が見えてこないとね。
613吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:20:46
>>610
証拠は?
614吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:21:48
ムー>死ねよ
615おさむ ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 02:22:02
もれはもれなりにせいっぱいやる。
おまえはおまえなりにやりなさい。
616吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:22:41
まずね、あれだ、あれ。
なんというかね、このスレのね、スレタイがね、むかつくわけ。
なぜにね、スレと書かずにね、スレッドと書いているのかね。
それがね、こうね、人の感情をね、ひじょうに逆撫でするわけだよ君。
あとね、スレッドの後にね、なんで♪がついてるのかね、これ。
これもまたね、スレタイをね、見るだけでね、不愉快になるわけだこれ。
617吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:23:53
>>610
>おさむも君も、美香しか見ていないんだよね。

僕ちゃんも見てくだちゃいバブーってことかwww
糞は相手にすらされねえんだよwwwwwwwwww
618吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:25:52
スレ立てたのが美香だからだろう。匿名で
>>5に調子いいこと言われて図にのる美香>>7が醜すぎる
619吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:27:38







ムーも攻撃対象に決まりました






620おさむ ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 02:27:46
>>616
正解!
もれも♪←みるとひじょうに魚でされるおっ♪
621ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/15(金) 02:28:15
>もれは美香なんてどうでもいいよ。

まあ、そういうことにしとくけどさ、
他人に期待しすぎたり、多くを求めすぎるのもどうかと思うよ。
というわけで、個人主義者の俺は、感想文の仕上げに専念します。
雑談以上。
622吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:29:13
>>621
>個人主義者の俺は

だったらチラシの裏にでも書いてろっつーの。
本当に馬鹿なんじゃないか?
623吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:29:50
美香を叩け!不愉快だ!美香土下座してあやまれ!
624おさむ ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 02:30:56
まあ、ムーは大勢に影響ないしいい奴ではあるんだよね。
ただちょっとわかってないんだな。

論はこういった破壊活動については友好的に見ている。
一言でいうなら倦怠だね。別の言葉を使えば旅立ちだね。
たかだかネットだね。
すき放題やっちまって、あとはどうなろうとかまわないってスタンス。
いいじゃん♪
625吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:32:20
>>622意義なし!
ムー>死ね
626おさむ ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 02:33:44
>他人に期待しすぎたり、多くを求めすぎるのもどうかと思うよ。

こうのって決定的にわかってないんだな。
感想文なんて、アマゾンにでも上げればいい
もれは文壇barが消えるまで続けるよ。
続けることに意義がある。
627吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:34:05
美香を吊し上げろ!
メッタ討ち!ボコ殴りにしろ!
邪魔する奴は容赦なしだ!
628吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:36:26
ぶっちゃけムカツキの度合いでいったら
圧倒的に 美香>ムー なんだよな。

美香に匹敵するのは懐かしのミス住くらいだな、俺の中では。
629あぼーん:あぼーん
あぼーん
630おさむ ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 02:37:55
>>628

¬=ハゲ>美香>五さい>ム

ミス板は身かよりちょっと上。
631吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:39:48
俺たちは美香のむくろを求める!
なめんじゃねえぞ!
632吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:41:43
美香をフクロだ!マワしたれ!
俺たちのやり方にNOは言わせねえ!
633おさむ ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 02:45:10
口だけの野郎は爆弾コピペで黙らせる    HEY!
削除人でも止められない          HEY!
もれらは本物のワルだから         HEY!
キレると自分でも止められない       HEY!
634INTEL入ってる ◆Y4gkFT/xZc :2005/07/15(金) 02:47:45
邪魔だからBarでやれよクズども
635あぼーん:あぼーん
あぼーん
636吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:50:00
>ムー
美香なんざかばったら藻前も道連れだ
わかってんだろうな?www
637あぼーん:あぼーん
あぼーん
638吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:52:31
>>634
BARもここも一緒だハゲw

我々はクソコテの謝罪と引退を要求する!!
639吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:55:16
俺たちの指名はもうひとつ!
万年浪人の引きこもり鈴木雄介の精神を
綿矢りさを装ったエロカキコで破壊することだ!
マインドコントロールだ!
640吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 02:56:05
最高じゃんこのスレ
641吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 03:04:34
文学板が変わろうとしている……良いことだ。
642吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 03:05:42
雄介は今日ついに綿矢りさ殺人予告にまで至った
あと一歩で発狂だよ
俺たちを怒らせるとこうなるという見本だな
気をつけたほうがいいW
643吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 03:08:29
長いお別れfor美香w
644吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 03:11:08
盛りをすぎた枯れ尾花美香は発狂した無職高卒の狂人鈴木雄介に処女を奪われる。
その瞬間が高齢処女美香の人生で最高のクライマックスだ。
645道士:2005/07/15(金) 04:15:30
>>629とか>>635とか、やりすぎ。いいかげんにせい。
646ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/15(金) 04:49:39
>>602の続き

 「未完であること」から、直ちに思い出されるのは、ポーの「ナンタケット島出身のアーサー・
ゴードン・ピムの物語」なのだけど、南極に旅するピムの手記という体裁を取ったこの小説は、
南極洋にぽっかりと空いた奈落になだれ込む瀑布めがけて、小舟で流されてゆく主人公の行く手に、
奇怪な何かが現れるところで、唐突に断ち切られてしまう。
「だがわれわれの行く手には、凡そその形が比較にならぬほど人間よりも大きい、屍衣を着た
人間さながらのものが立ち塞がっていた。そしてその人間の姿をしたものの皮膚の色は、
雪のように真っ白であった(大西尹明訳)」
 手記はここで終わり、ポーはピムの手記の最後の数章が「紛失した」と語るのである。
 見事に、未知なるものは、おぼろなその姿を垣間見せた次の瞬間、再び未知の領域に還って
ゆくのだ。
 一方、ポーの精神的な息子であるヴェルヌは、もう少し使いまわしの利く方法を取る。
 それが、未知なるものが現前するやいなや、あるいはその直前で、主人公たちが心ならずも
Uターンしてしまうというやりかたなのだ。未知の深淵は、主人公たちの鼻先で閉じられる
ことで、己の存在を全うするのである。『地底旅行』では探検者たちが更なる地下へ降りて
行こうとすると、筏ごと地表におし戻されてしまうのであり、『月世界へ行く』では、
主人公たちは結局月面に降り立つことなく、月をめぐる軌道を一周した後、地球に戻ってしまう
のである。主人公たちは、地球から見て満月の時に月をめぐる軌道に到着するので、月の裏側
に達したときは、そこは全くの暗闇である。と、たまたま隕石が至近距離で爆発し、
その花火に似た強烈な閃光によって、一瞬月の裏側をかいま見るのである。最もヴェルヌ的な
美しさは、こうした瞬間に現れるのだ。主人公たちは、一瞬、信じがたく、美しい光景を
目にする。そして「ついにエーテルは、いままでの暗がりをとり戻し、星は瞬間的に姿を
消していたが、ふたたび輝きはじめ、ちょっと顔を出した月の円盤は、またもや深い闇の中に
姿を没してしまった。」
 かくてヴェルヌ的存在は、再び既知の世界へと戻って行くのだ。

(もう一丁)
647ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/15(金) 04:50:35
 ところで、ポーがヴェルヌの精神的父であると書いたのは、一つの比喩以上の意味を持つ。
というのは、ヴェルヌは大胆にも「アーサー・ゴードン・ピム」の後日譚を小説化している
のである。『氷のスフィンクス』がそれで、筋立ては、ポーの書いた小説が、実は正真正明の
「事実」であることが明らかになり、主人公たちが行方不明になったピムを救出せんとして、
小説に記されたピムの足跡を逐一辿るというものなのだが、とにかく陰気な小説なのだ、これが。

(以後ネタばれあり。『氷のスフィンクス』は集英社文庫から出てるけど、現在は絶版。)

 何というか、芝居の全てが終わってしまい、観客が去り、照明が落された後の、冥府じみた舞台を、
ひたすら筋を追ってさまよう、というか、既に読まれてしまい、書棚に戻された「死んだ小説」
の中を、幽霊となってさまようと言えばいいのか。で、この幽霊じみたヴェルヌの登場人物は、
ポーの小説のクライマックスをなす、色々不可思議な現象が起きる島についに達するのだが、
ヴェルヌはポーの幻想を逐一「科学的」に説明するどころか、それらを無傷で永遠に保護するために、
大胆な解決策を取るのだ。何と、一行が島に辿りつくと、島は地震によって見る影もなく崩壊した
後なのである。以上、ちゃんちゃん。私は、この「肩透かし」に出会って、一種異様な負の感動を
覚えたものである。醒め切った、苦い感動。「そうだ。こうでなければならぬのだ。。。」
 もちろん、この小説においても、主人公たちは「ぐるっと円環を描いて、元に戻ってくる」のだ。
ただし、『月世界へ行く』や『地底旅行』の主人公を待ちうけていた輝かしい凱旋ではなく、
その帰還はひたすら苦いものである。ただしこの苦さには、ミラーの言う「一度はユートピアへの
逃亡を企てながら、『父親』に連れ戻された少年ヴェルヌのあの心の傷」などというフロイト的
主題が介在する余地はない。
 父親が厳しかろうが、優しかろうが、あらゆる読書には「終わり」がある。
 ヴェルヌ的帰還者を待ちうけるのは、その厳然たる事実が持つ苦さと残酷さに他ならない。

(おわり)
648ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/15(金) 05:08:21
あ、あとおさむへ。
一応俺、お前の敵ね。
ケジメとして。

おやすみ。
649吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 05:58:17
>>646
ツマンネw
650小山内劇場 ◆02WwexELkE :2005/07/15(金) 06:38:29
>>646
ヴェルヌはよく読みました。あなたほど真剣に読みませんでしたが。
精神的な求道や劇的さを文学に仮託しているとヴェルヌ、ホーソン
ポーの諸作は、いくらか消費的・サービス的な色合いを感じますが、
その点についてはどのように思われますか?

私はチャンセラー号の筏が気に入ってます。ヴェルヌの理想とする、
理知的な人物と悪魔的人物の対立、動物的小物の扇動など、
彼の得意とする「物語」の構図が端的に達成されているからです。
651吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 08:09:48
小山内、きえろ
652あぼーん:あぼーん
あぼーん
653あぼーん:あぼーん
あぼーん
654あぼーん:あぼーん
あぼーん
655あぼーん:あぼーん
あぼーん
656あぼーん:あぼーん
あぼーん
657吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 14:02:04
????????
658吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 14:07:41
自分でサイトやbbs運営して、駄文を垂れ流せよ。豚

だれも文句いわねーっつうの。
ただし、文学板にコピペしに来たら、ただじゃおかねえが
659おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 14:12:02
660吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 14:15:17
自分の書き込みが、
無垢なチューリップのように美しいという
思い上がった前提はどこから来てるの?

変な宗教でもやってんのか?
661あぼーん:あぼーん
あぼーん
662吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 14:20:10
ブスは引き際も醜い。
おおいやだ。
663あぼーん:あぼーん
あぼーん
664吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 15:00:01
美香は謝罪しろ
665吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 17:28:45
美香は2ちゃんから消えろ
ブログでもやれよ
666あぼーん:あぼーん
あぼーん
667あぼーん:あぼーん
あぼーん
668あぼーん:あぼーん
あぼーん
669あぼーん:あぼーん
あぼーん
670あぼーん:あぼーん
あぼーん
671あぼーん:あぼーん
あぼーん
672あぼーん:あぼーん
あぼーん
673あぼーん:あぼーん
あぼーん
674同情されるくらいなら消えてしまいな惨めな美香:2005/07/15(金) 21:42:35
660 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:15:17
自分の書き込みが、
無垢なチューリップのように美しいという
思い上がった前提はどこから来てるの?
変な宗教でもやってんのか?
661 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
662 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:20:10
ブスは引き際も醜い。
おおいやだ。
663 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
664 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 15:00:01
美香は謝罪しろ
665 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 17:28:45
美香は2ちゃんから消えろ
ブログでもやれよ
666 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
667 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
668 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
669 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
670 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
671 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
675おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 21:50:34
ああーーーーーーーーーーーもれのソングと美香の断末魔が消されてる!!!!

節操ないな削除人!!!!!
これは多くの人に見せて判断を仰ぐべきではないのか?
革命だーーーーーーーーー♪
ウラーラウーラララーー♪
676同情される惨めな美香♪28歳処女ニートです♪:2005/07/15(金) 22:00:31
964 Reply 。。。。 美香 2005/07/15 12:17
中学時代のいじめがリアルに思い返される。
おんなじことを繰り返してんのかな。
結局は自業自得。
また吐き気がするのでちょっと失礼。

吐け、吐け、28歳美香、処女のゲロで興奮しないでねー☆☆☆

964 Reply 。。。。 美香 2005/07/15 12:17
中学時代のいじめがリアルに思い返される。
おんなじことを繰り返してんのかな。
結局は自業自得。
また吐き気がするのでちょっと失礼。

吐け、吐け、28歳美香、処女のゲロで興奮しないでねー☆☆☆

964 Reply 。。。。 美香 2005/07/15 12:17
中学時代のいじめがリアルに思い返される。
おんなじことを繰り返してんのかな。
結局は自業自得。
また吐き気がするのでちょっと失礼。

吐け、吐け、28歳美香、処女のゲロで興奮しないでねー☆☆☆


677おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 22:09:45
さっさとこのすれ消してくれ。


3. 固定ハンドル(2ch内)に関して
叩きについて
 最悪板以外では全て削除します。

スレッド
 固定ハンドルが題名に入っている・固定ハンドルが占用している・閉鎖的な使用法を目的としている
                 ―――――――――     ―――――――――
・等は、自己紹介板・最悪板・夢・独り言板・おいらロビー・なんでもあり板・PINKのなんでもあり板以外では、
原則として全て削除または移動対象にします。
 ただし、固定ハンドル個人が一群または二類に属する時は、他の削除規定に触れない限り様子見となります。
678吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 22:11:34
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
美香と大介はセックスしろ!wwwwww
679同情される惨めな美香♪28歳処女ニートです♪:2005/07/15(金) 22:14:38
ごめん。ごめん。正直いって笑いがとまりません。サイコー美香。
早く氏ね♪
ごめん。ごめん。正直いって笑いがとまりません。サイコー美香。
早く氏ね♪
ごめん。ごめん。正直いって笑いがとまりません。サイコー美香。
早く氏ね♪
ごめん。ごめん。正直いって笑いがとまりません。サイコー美香。
早く氏ね♪
ごめん。ごめん。正直いって笑いがとまりません。サイコー美香。
早く氏ね♪
ごめん。ごめん。正直いって笑いがとまりません。サイコー美香。
早く氏ね♪
ごめん。ごめん。正直いって笑いがとまりません。サイコー美香。
早く氏ね♪
ごめん。ごめん。正直いって笑いがとまりません。サイコー美香。
早く氏ね♪
680同情される惨めな美香♪28歳処女ニートです♪:2005/07/15(金) 22:17:14
おらおら、美香、削除人なんかに頼らなくてどうどうとここへでてこいよ。
それができないならとっとと2ちゃん、いや人生リタイア、いや命リタイア
しな♪
おらおら、美香、削除人なんかに頼らなくてどうどうとここへでてこいよ。
それができないならとっとと2ちゃん、いや人生リタイア、いや命リタイア
しな♪
おらおら、美香、削除人なんかに頼らなくてどうどうとここへでてこいよ。
それができないならとっとと2ちゃん、いや人生リタイア、いや命リタイア
しな♪
おらおら、美香、削除人なんかに頼らなくてどうどうとここへでてこいよ。
それができないならとっとと2ちゃん、いや人生リタイア、いや命リタイア
しな♪
おらおら、美香、削除人なんかに頼らなくてどうどうとここへでてこいよ。
それができないならとっとと2ちゃん、いや人生リタイア、いや命リタイア
しな♪
おらおら、美香、削除人なんかに頼らなくてどうどうとここへでてこいよ。
それができないならとっとと2ちゃん、いや人生リタイア、いや命リタイア
しな♪
おらおら、美香、削除人なんかに頼らなくてどうどうとここへでてこいよ。
それができないならとっとと2ちゃん、いや人生リタイア、いや命リタイア
しな♪
おらおら、美香、削除人なんかに頼らなくてどうどうとここへでてこいよ。
それができないならとっとと2ちゃん、いや人生リタイア、いや命リタイア
しな♪
681おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 22:26:43
ムーへ。


もし、読了報告が今度潰れたら、
題に、♪を使うのをやめろ。
それと、カウントを入れるのをやめろ。

そうすれば、漏れはノータッチを約束。たぶん、ね♪
682吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 22:26:45
おい!いいかげんにしろよ。

何もこのスレは閉鎖的ではないぞ。
美香って人がアクティブなだけだ。そうだろ?
このスレのタイトルを見てみなよ。読了報告スレッドだぜ。
読了を報告して何が悪い。俺はそれを楽しみにして覗いている。
お前の行動はなんだよ。このスレにふさわしいものとは到底思えないがな。行動を慎め。
文壇バーは興味ないからつぶしてよろしい。
だけど、このすれは非常に有意義なんだ。
君にしょうもないコピペで埋めないでくれよ。

個人的な恨みなら他でやって欲しい。ここはそういう場所じゃないからね。君たちの関係がどういうものか知ったことではない。けれどもこのスレを汚すことはやめにしてくれ。

以上
683美香♪享年28歳処女ニートでした♪:2005/07/15(金) 22:27:32
まあ仕方が無い、マジレスするかな。
美香はもう終わりだよ。決定打はフジツボだよ。フジツボはもうタイムリー
ヒットを打った以上今後引退しても流れは変わらない。
人生いろいろ。ストレスたまってる奴も多いだろ。
美香はノックアウト寸前。
美香はマジでここしか居場所が無い奴なんだよ。
文学板の美香をノックアウトすることは現実の美香をノックアウトすること
なんだよ。
ねっ♪気持ちいいでしょ。みんなで美香を処刑しようよ。
黙ってロムっていると美香はもう消えてなくなっているよ♪♪♪


684おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 22:29:07

スレッド
 固定ハンドルが題名に入っている・固定ハンドルが占用している・閉鎖的な使用法を目的としている


コテハンの占有スレッドだよここは。>>507
バカかおまえは?

507 :ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/13(水) 04:11:09

私有独占バンザーイ!
ぬくぬく。
685吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 22:32:12
そうやってお前はこのスレを恣意的なものにするのか?
お前のものにしようとするのか?
個人的な争いは他でやってくれといっているじゃないか。
もしかして美香の才能に嫉妬しているのじゃないか、と勘繰りたくもなるがね、ハハハ
686吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 22:34:13
通りがかりですが、ちょっとマジレスします。

昨日から美香さんへの誹謗中傷レスを見させてもらったんですが、
もういい加減やめませんか?
詳しい事情とかはよく分からないですけど、こういう卑猥なレスが
続いていると、ただ見ているだけのこちらの気分まで悪くなります。
もう美香さんに対しての誹謗中傷(革命らしいですけど)はやめて
この板を前の健全な場所に戻してくれませんか。
お願いします。
687おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 22:34:20
7 :美香 ◆FE5qBZxQnw :04/07/20 13:10
>>5
ありがとう、その言葉を待っていた、「偉い」と誉めてほしかった。

13 :吾輩は名無しである :04/07/20 23:17
コテしか報告しちゃいけないの?美香さん。

504 :吾輩は名無しである :2005/07/13(水) 03:48:30
荒らしやめれ。
たしかに何人かのコテハンの【私有独占状態】なのはまずいのかもしれんが、
まがりなりにもちゃんと本の内容のことを書いている
数少ないスレなんだから。

507 :ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/13(水) 04:11:09

私有独占バンザーイ!
ぬくぬく。


688おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 22:36:26
>>685


>>686
今だけだよ。いずれ元より良くなる。
689吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 22:39:11
おさむの正体:土森智典
修士論文:「アンリ・マティスの実験時代における絵画―モダニズム再考と批評の可能性」

武蔵野美術大学出身の天才

690吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 22:40:53
私有独占なのは、コテハンがアクティブだからでしょう?
閉じられたスレだとは判断し難いけれども?
決して開かれていると僕は思う。
なんなら名無しで報告すればいいんじゃないか。
コテハンで報告することにどれだけの意味があるの?
それを私有独占などと言わないでくれ。
それより君のその捻くれた汚らしいレスがひしめき合っていることが問題だよ。
691おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 22:42:24
 固定ハンドルが題名に入っている・固定ハンドルが占用している・閉鎖的な使用法を目的としている


507 :ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/13(水) 04:11:09

私有独占バンザーイ!
ぬくぬく。


↑これについてはどう思うね。
身かは、これだけじゃなく多くの人の恨みを買ってるからね。
それがたまたまここに来たのだろう。

まあ、関係ない人を巻き込むのは心苦しいが、
ここが「2ちゃんねる」であることを考えれば、「ここは、そういう場所だ」と返すよ。
みんなに開かれていないスレッドは、個人のホームページでやってくれ。
ここをみて不愉快になっている人間も少なからずいるんだ♪
692吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 22:44:01
>691
来なきゃいいじゃん♪
馬鹿だね。
693おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 22:47:24
>>692
おまえもな♪

>>690
美香はなんどもそういわれているよ。
それを聞かないからこうなった。自業自得。


694吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 22:47:37
むしろ美香がいなくなることでこのスレの質が随分と落ちると思うんだがな。君はこのスレとは関わってこなかったわけだろう?
その君がこのスレに横槍をいれることについて少しの罪悪感も伴わないとすれば辟易するよ。
とにかく、僕は君を嫌悪するよ。このスレからおとなしく出て行ってくれないか?それが筋というものだろう。
695ズン ◆ieCndECQ1E :2005/07/15(金) 22:49:18
美香は馴れ合ったりもしているが、
ちゃんと文学的なレスもしているんだよな。

ろくなことも書かないでいて、
自分の気分を害したといちゃもんをつけるおさむの方が、
よっぽど多くの住民の気分を害していると思う。

このスレはこまめに削除依頼を出している人がおられるので、
おさむのレスはことごとく削除されるであろう。
だから、おさむに反応するのも、迷惑なレスかも知れないが。

おさむの文学板に対する知的貢献は、ゼロに等しいよ。
消えなければならないのは、お前だ。
696おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 22:49:41
412 :吾輩は名無しである :2005/07/14(木) 14:53:02
美香が叩かれるのは自業自得。反省しろ
読了スレに書き込まないと誓えば荒らすのやめてやる
ここはお前の日記帳じゃない

誓うか?
>美香

414 :吾輩は名無しである :2005/07/14(木) 15:24:14
美香さんよ、読了スレにも書いたが、せめてsageろって。
見て欲しいがためにageるのは、公開オナニーと同じなんだから。
身の程知らずな思い上がりナルシストの醜悪オナニーなんて見たくないんだよ。
それでもやりたきゃ、せめてsageろ。
仲間全員と示し合わせて、せめてsageろ。
見えないとこでやれ。
みんなに見て欲しい、でも荒らして欲しくない。
そんな都合のいい話は通用しないということを悟れ。
697吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 22:52:15
おさむの声さんへ
>>690さんの言う通り、問題は革命で文学板がもっとよくなるとかじゃなくて
卑猥なレスがひしめき合っていることなんです。
あまり自分もこの論争に関わりたくないんですが、あえて言うと、
あなたが美香さんのレスを汚く思っているように、自分もあなたのレスを汚く
思っています。というか、自分の気分を害しているという点であなたのレスは
美香さんのレスよりも酷いものです。
もう一度あなたにお願いします。
もうやめませんか?
698おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 22:52:37
↓論先生のご意見です。

681 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 20:32:26
ふう今日は飲み会だった。いい気分だぜ。
美香QNW、いやもう二人の関係は終わったので美香でいいや。
いよいよ美香は惨めコテハンに失墜したね。
正直もう美香はよう済みだ。
これからはがんがんいたぶってここから追放するしかないな。
それが美香の最期の役目だ。
美香によれば読後完了スレが自分の最期の砦らしいからこれからは
そこをアタックするぜ♪
美香の最期のビジターの皆様へのご奉仕だ。
ちなみに読後完了スレの25パーセント弱のレスポンスは俺のレス
ポンスだ。だから俺には読後完了スレを荒す権利、潰す権利がある♪
699吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 22:54:18
>>694
藻前が出てけよクソが!WWWWWWWWW
700吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 22:56:01
700♪
701おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 22:56:54
>>697
まあ、もれはコピペなんかはあんまりしてないんだがな。
もうこのスレッド中は止まらないだろう。漏れだけの問題ではなくてね。
で、次のスレッドについてだが、

↓もれはこう言った。

もし、読了報告が今度潰れたら、
題に、♪を使うのをやめろ。
それと、カウントを入れるのをやめろ。
そうすれば、漏れはノータッチを約束。たぶん、ね♪

あとは↓の意見がある。
412 :吾輩は名無しである :2005/07/14(木) 14:53:02
美香が叩かれるのは自業自得。反省しろ
読了スレに書き込まないと誓えば荒らすのやめてやる
ここはお前の日記帳じゃない

誓うか?
>美香

414 :吾輩は名無しである :2005/07/14(木) 15:24:14
美香さんよ、読了スレにも書いたが、せめてsageろって。
見て欲しいがためにageるのは、公開オナニーと同じなんだから。
身の程知らずな思い上がりナルシストの醜悪オナニーなんて見たくないんだよ。
それでもやりたきゃ、せめてsageろ。
仲間全員と示し合わせて、せめてsageろ。
見えないとこでやれ。
みんなに見て欲しい、でも荒らして欲しくない。
そんな都合のいい話は通用しないということを悟れ。
702吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 22:58:17
レスなんかどうでもいいんだよ、このスレは読了報告で成り立っているのだから。従って潰す権利なんてないよ。
それからお前、せめて自分の言葉でレスしろよ
703おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:00:10
>>702

コテハンの独占スレッド、閉鎖的スレッドはアウトです。
704吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:01:16
706 :同情される惨めな美香♪28歳処女ニートです♪ :2005/07/15(金) 21:59:11
660 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:15:17
自分の書き込みが、
無垢なチューリップのように美しいという
思い上がった前提はどこから来てるの?
変な宗教でもやってんのか?
661 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
662 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:20:10
ブスは引き際も醜い。
おおいやだ。
663 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
664 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 15:00:01
美香は謝罪しろ
665 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 17:28:45
美香は2ちゃんから消えろ
ブログでもやれよ
666 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
667 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
668 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
669 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
670 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
671 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

705吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:01:17
>>701
恣意的な自分の判断でこのスレを操作しようとしていることに早く気づけ、バカ
706おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:02:31
>>705
恣意的な自分の判断でこのスレを操作しようとしちゃいけないの?

ウララッラー
707吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:03:22
>>703
どこが独占して閉鎖的なんだよ。ちゃんとわかるようにみんなに説明しろ
そうすることで自分がいかに誤解してたか、認識不足だったか気づくだろ
708おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:04:43
507 :ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/13(水) 04:11:09

私有独占バンザーイ!
ぬくぬく。
709ズン ◆ieCndECQ1E :2005/07/15(金) 23:06:22
>>708
それはここを「コテハンの占有」と言い張るお前に対して、
ちょっと逆説的に開き直っただけの発言じゃん。

そんな言葉尻をとらえて楽しいのか?
710吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:06:26
>>706
それってつまるところ閉鎖的だろが
♪のどこがいけないんだよ。ageてもみなければいいだけ。
君はそれを強迫的に嫌っているけれども、嫌っている人ばかりじゃないぞ
711吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:07:23
>>706
>恣意的な自分の判断でこのスレを操作しようとしちゃいけないの?
いけないの♪
いいの♪いいの♪
おさむちゃん、破滅したいんだもの♪
ヒットラーおじさんみたいに、追いつめられて自決するんだおねっ♪
712吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:07:27
おさむってやつまじでうざい
もう消えて
713はやく泣いて土下座しろよ美香:2005/07/15(金) 23:08:58
さあフジツボ、撃て!美香を撃て!
人は人を節目節目でやらねば大きくなれない。
自殺ごっこする暇があるなら今こそ美香を処刑しな。
そうしないとお前は永遠に負け犬だぜ。
いつまでも負け犬か、おぼれた犬を叩き殺さないと上にはいけないんだよ♪
これはリアルワールドでのあくまでも予行演習だ♪

さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!


714おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:10:08
自決もなにも、もれ2ちゃんに人生かけてないもん♪

>>710
でも嫌ってる人も漏れだけじゃないWWW

>>712
あいよ音符
715おさむ5さい ◆RPZE1eqCoE :2005/07/15(金) 23:10:30
れんごうぐん ノルマンディーじょうりく マダーーーーーーーーーー?

おさむヒットラーつきにいちゃんを ひとおもいに やってください もれといっしょに(ぐずんw
716おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:11:56
ヒトラーかぁ出世したなぁ。
717吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:12:03
まあ、♪=文壇バー=美香というのはこの板の常連には定説だからね
おさむはその美香の自己顕示欲が気に入らないんだろ
それは何となくわかるよ
718吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:12:49
>>701 でおさむが引用したレスの414です。

ちょっと冷静に、もう一度意見を述べておくよ。
このスレに常住している人がそれなりにいることは、一応知ってる。
それなりに楽しんでいることも。
荒らしは抗議の方法としては賛成はできないが、
君たちのほうにも耳を傾ける努力が少し足りないんじゃないかとも思うよ。
たまたま美香を名指ししたため、ムーがそのことでかみついてきたが、
おれが言ってることは君らみんなに対してだ。
それで、せめてsageろと言ってる。
普通、荒らされたくないからsage進行ってのは、どこでもやってるだろ?
それを君らは読了レポを見て欲しいがために、あえてageっぱなしにして、
人目につくようにしてる。
普通に考えれば、あたりまえにsageてから、荒らすなって言うもんだろ?
719吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:15:29
sage信者っていうのは違うんだよなぁ
ピントがずれてんだよなぁ
720美香、終わりなものは終わりなの、あきらめなさい:2005/07/15(金) 23:15:57
713 :はやく泣いて土下座しろよ美香 :2005/07/15(金) 23:08:58
さあフジツボ、撃て!美香を撃て!
人は人を節目節目でやらねば大きくなれない。
自殺ごっこする暇があるなら今こそ美香を処刑しな。
そうしないとお前は永遠に負け犬だぜ。
いつまでも負け犬か、おぼれた犬を叩き殺さないと上にはいけないんだよ♪
これはリアルワールドでのあくまでも予行演習だ♪

さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
さあ、フジツボ、美香を撃て!
721吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:17:47
ブラウザーの機能であぼーんしろよw
おさむってやつどこかぬけてるよなw
722おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:17:49
くいーん♪
とか、
おはよー♪
とか、
もううんざりなんだよね。

争いたくないのはお互い一緒。
だから「♪」はやめときなよ♪

あと、わたしわたしわたし♪ って奴ね。

723吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:18:29
706 :同情される惨めな美香♪28歳処女ニートです♪ :2005/07/15(金) 21:59:11
660 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:15:17
自分の書き込みが、
無垢なチューリップのように美しいという
思い上がった前提はどこから来てるの?
変な宗教でもやってんのか?
661 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
662 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:20:10
ブスは引き際も醜い。
おおいやだ。
663 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
664 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 15:00:01
美香は謝罪しろ
665 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 17:28:45
美香は2ちゃんから消えろ
ブログでもやれよ
666 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
667 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
668 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
669 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
670 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
671 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
724おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:18:51
>>721
おまいがそうすりゃ良いじゃん?

もれはPC重くなるのいやだ派だからね♪
725吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:20:03
もう美香はいいよ。
現実に帰ってさっさと寝ろ。
726吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:20:26
706 :同情される惨めな美香♪28歳処女ニートです♪ :2005/07/15(金) 21:59:11
660 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:15:17
自分の書き込みが、
無垢なチューリップのように美しいという
思い上がった前提はどこから来てるの?
変な宗教でもやってんのか?
661 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
662 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:20:10
ブスは引き際も醜い。
おおいやだ。
663 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
664 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 15:00:01
美香は謝罪しろ
665 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 17:28:45
美香は2ちゃんから消えろ
ブログでもやれよ
666 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
667 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
668 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
669 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
670 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
671 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
727吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:20:27
なんだwおさむが美香に嫉妬してるだけじゃん
そんなんでレス消費してはた迷惑なクズ=へなちょこポンコツおさむ
728吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:21:04
706 :同情される惨めな美香♪28歳処女ニートです♪ :2005/07/15(金) 21:59:11
660 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:15:17
自分の書き込みが、
無垢なチューリップのように美しいという
思い上がった前提はどこから来てるの?
変な宗教でもやってんのか?
661 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
662 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:20:10
ブスは引き際も醜い。
おおいやだ。
663 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
664 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 15:00:01
美香は謝罪しろ
665 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 17:28:45
美香は2ちゃんから消えろ
ブログでもやれよ
666 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
667 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
668 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
669 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
670 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
671 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
729吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:21:42
>>724
そうすりゃいいじゃんとかいっておきながら自分はしないんだよね
ほんとガキのやり口だぜ
言葉尻だけの能無し野郎だ
まあ君がちゃんとしたボキャブラリーもってればこのスレの住人を説得するようなことができたのかもしれないねwww
730吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:22:08
鈴木雄介の歌(歌:鈴木雄介)

YO!俺は精神異常者
鈴木雄介 雄介の介はスケベの介
なぜなら 俺のパワーの原動力
それは MYチンコビンビンパワー24cm!
つまり 俺は エロスマン つねに妄想全開
無限大のオナマックス・マーラしごきまくる変態 なんだ
キチガイパワー全開の童貞教教祖は高卒
でも妄想なら芸術家並み 爆発してるぜ
土方の見習い 鈴木雄介 は 女とキスしたこともないけど
エロチャットでは神に早変わり
まさにサイバーエロのマエストロ 変態オナマニア
じゃまする奴には殺人予告 キチガイパワーでぶち殺す!
それが鈴木雄介

セリフ
「馬鹿にしねえでやっておくんなさい(涙)
可哀想な男なんでやんす鈴木雄介って奴ァ……(号泣)」

おいらは下着ドロ ストーカー のぞきの常習犯 ネットで逆ギレ 殺人予告
わかっちゃいるけどやめられない
ご〜め〜ん〜な〜さ〜い〜
731吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:23:31
>>729美香祭りの、もりあげ役!>>729美香祭りの、もりあげ役!>>729美香祭りの、も
りあげ役! >>729美香祭りの、もりあげ役!>>729美香祭りの、もりあげ役!>>729美香祭りの、も
りあげ役! 0_0^)(^0_0^)(^0_0^)(^0_0^)(^0_0^)(^0_0^)
美香 >>729美香祭りの、もりあげ役!>>729美香祭りの、もりあげ役!>>729美香祭りの、も
りあげ役!
732おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:23:51
>>727
ワオ!見抜かれちゃったなWWW
クリティカルだよぉキミィー♪

それよりも、おまえらは漏れより良識派の
>>718まで無視するのかな?WWW


733吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:25:25
ちゃんと言葉で応酬しろよ!
文学板にふれまわってもいいよ

おさむはボキャブラリーが貧困だ、ってことを

そんなんでよく文学板の常連コテハンやってられるなぁ
734おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:25:52
>>729
もっと盛り上げてくれよ♪
735吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:26:32
964 Reply 。。。。 美香 2005/07/15 12:17
中学時代のいじめがリアルに思い返される。
おんなじことを繰り返してんのかな。
結局は自業自得。
また吐き気がするのでちょっと失礼。

吐け、吐け、28歳美香、処女のゲロで興奮しないでねー☆☆☆

964 Reply 。。。。 美香 2005/07/15 12:17
中学時代のいじめがリアルに思い返される。
おんなじことを繰り返してんのかな。
結局は自業自得。
また吐き気がするのでちょっと失礼。

吐け、吐け、28歳美香、処女のゲロで興奮しないでねー☆☆☆

964 Reply 。。。。 美香 2005/07/15 12:17
中学時代のいじめがリアルに思い返される。
おんなじことを繰り返してんのかな。
結局は自業自得。
また吐き気がするのでちょっと失礼。

吐け、吐け、28歳美香、処女のゲロで興奮しないでねー☆☆☆



736おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:27:04
>>733

わーーーい♪
文学板にふれまわってよ♪
おさむはボキャブラリーが貧困だ、ってさっ♪

で、>>718への返答はマダーーー?
737ロックンロールスーサイド:2005/07/15(金) 23:27:47
おさむってのはさびしいのか?
738吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:27:53
>>734
おさむが盛り下げちゃったもんねえ(プッ

おさむの「良識」=「非良識」でしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
739吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:28:50
>>7>あげ役! 29美香祭りの、もりあげ役!>りげ役! 29美香祭りの、もりあげ役!>り祭りの、もりあげ役!>>729美香祭りの、も
>祭りの、もりあげ役!>>729美香祭りの、も
りあ祭香祭りの、もりあげ役!>>729美香祭りの、も
りあげ役! 29美香祭りの、もりあげ役!>りの、もりあげカメカメカメカメカメカメカメ役!>>729美香祭りの、もりりあげ役! 29美香祭りの、もりあげ役!>り729美香祭りの、ーイ(●^o^●)(●^o●)美香祭カメカメカ
メカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメりだおー♪美香 い香祭りだおー♪香祭香だおー♪
りだおー♪
美香祭もりあげ役!>>729美>729美香祭りの、もりあげ役!>>729美香祭りの、も
りあげ役!
740吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:30:33
ボコボコにやられながら一矢報いようとするおさむ→情けは禁物→息の根を止めた方がいいタイプ=おさむ

支離滅裂を垂れ流しながら、「もっともらしい一言」を織り交ぜてどんでん返しを狙うタイプ→殺すしかないタイプ=おさむ
741おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:31:12
ランララランラランラrッラアラっつ♪

革命ーーーー♪
かっくめいーーー♪
とまらなーいーーーーー♪
742おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:32:16
「大佐!革命であります!!!」

ハイルルルルル!!!
「大佐!革命であります!!!」

ハイルルルルル!!!
「大佐!革命であります!!!」

ハイルルルルル!!!



743吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:32:32
8 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 08:43
いまだにいじめで脱がされたときのことを夢に見ることがある。悪夢。
9 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 08:44
というか、昨晩の夢なんだけど。
10 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:02
>>5
>美香にセックスアピールがあり過ぎた為に
クラスの女子からわざとパンチラして男子の気を引いてるとか露出狂とか言われた。
そんなに見せたいんなら脱がしてあげるといじめられた。
小5のときに母が亡くなったことが大きかったと思う。
中1で生理がきたときもすごい怖かった。
ブラつけるのもまわりと比べてかなり遅かった(男子にうわさになっていたらしい)。
だから女子から露出狂とか言われていじめられたのだと思う。
そういうのを相談できる年上の女性が身近にいなかった。暗い想い出、なんだかな。
11 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:06
>>6
>性的魅力は時に、そういう数奇な運命を辿るのかもしれませんね。
無防備な性的魅力と訂正してみたり。
12 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:10
自分大好き、ナルシストだったからな(今でもかw)。
いじめられても当然だったのかも。
カギも中学生のころやらなかった?
家にだれもいないと鏡の前で裸になって自分に見とれたり…。
13 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:16
>あなたが自分を鏡で見てあるいは写真で他人に見せて、
>皆が口をそろえて「美人だね」と言うならば可能性は上がるでしょうね。
中学生のときの写真を見るとなんかとんがっているというのかな。
顔は笑っていても目は笑っていない。
その攻撃性はおびえの裏返しなんだろうけど。
美人かどうか? 自分じゃ判定できません。いまとまったく違う顔をしている。
たぶんカギが見てもわかんないと思う中学生のわたしといまのわたし。
744吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:32:35
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
745吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:33:00
そんなオナニーみたいなことして面白いか?
匿名性の掲示板の中でそんなに自分を誇示する必要は無いだろ。
もっと現実を見ろよ。
じゃなきゃ、他の板でやれ。
746吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:33:14
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
カメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ
747おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:34:41
12 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:10
自分大好き、ナルシストだったからな(今でもかw)。
いじめられても当然だったのかも。
カギも中学生のころやらなかった?
家にだれもいないと鏡の前で裸になって自分に見とれたり…。


748吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:38:45
8 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 08:43
いまだにいじめで脱がされたときのことを夢に見ることがある。悪夢。
9 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 08:44
というか、昨晩の夢なんだけど。
10 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:02
>>5
>美香にセックスアピールがあり過ぎた為に
クラスの女子からわざとパンチラして男子の気を引いてるとか露出狂とか言われた。
そんなに見せたいんなら脱がしてあげるといじめられた。
小5のときに母が亡くなったことが大きかったと思う。
中1で生理がきたときもすごい怖かった。
ブラつけるのもまわりと比べてかなり遅かった(男子にうわさになっていたらしい)。
だから女子から露出狂とか言われていじめられたのだと思う。
そういうのを相談できる年上の女性が身近にいなかった。暗い想い出、なんだかな。
11 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:06
>>6
>性的魅力は時に、そういう数奇な運命を辿るのかもしれませんね。
無防備な性的魅力と訂正してみたり。
12 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:10
自分大好き、ナルシストだったからな(今でもかw)。
いじめられても当然だったのかも。
カギも中学生のころやらなかった?
家にだれもいないと鏡の前で裸になって自分に見とれたり…。
13 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:16
>あなたが自分を鏡で見てあるいは写真で他人に見せて、
>皆が口をそろえて「美人だね」と言うならば可能性は上がるでしょうね。
中学生のときの写真を見るとなんかとんがっているというのかな。
顔は笑っていても目は笑っていない。
その攻撃性はおびえの裏返しなんだろうけど。
美人かどうか? 自分じゃ判定できません。いまとまったく違う顔をしている。
たぶんカギが見てもわかんないと思う中学生のわたしといまのわたし。
749吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:41:15
どんどん自分が無能だってことを晒していくよなWWW
自分の言葉でいいなさい。何かいいたいことがあるのだったら。他の人に甘えてばかりじゃいけませんよ。とかいわれなかった?w
現実見なきゃ大人にはなれないぞ。そのまま子供のまま一生を終わらす気か?
750吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:42:33
大介はまだなんか!?
751おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:42:54
だれも>>718には答えないのね♪

さすが、荒らされるだけのスレッドだわさ♪
752吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:43:21
8 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 08:43
いまだにいじめで脱がされたときのことを夢に見ることがある。悪夢。
9 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 08:44
というか、昨晩の夢なんだけど。
10 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:02
>>5
>美香にセックスアピールがあり過ぎた為に
クラスの女子からわざとパンチラして男子の気を引いてるとか露出狂とか言われた。
そんなに見せたいんなら脱がしてあげるといじめられた。
小5のときに母が亡くなったことが大きかったと思う。
中1で生理がきたときもすごい怖かった。
ブラつけるのもまわりと比べてかなり遅かった(男子にうわさになっていたらしい)。
だから女子から露出狂とか言われていじめられたのだと思う。
そういうのを相談できる年上の女性が身近にいなかった。暗い想い出、なんだかな。
11 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:06
>>6
>性的魅力は時に、そういう数奇な運命を辿るのかもしれませんね。
無防備な性的魅力と訂正してみたり。
12 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:10
自分大好き、ナルシストだったからな(今でもかw)。
いじめられても当然だったのかも。
カギも中学生のころやらなかった?
家にだれもいないと鏡の前で裸になって自分に見とれたり…。
13 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:16
>あなたが自分を鏡で見てあるいは写真で他人に見せて、
>皆が口をそろえて「美人だね」と言うならば可能性は上がるでしょうね。
中学生のときの写真を見るとなんかとんがっているというのかな。
顔は笑っていても目は笑っていない。
その攻撃性はおびえの裏返しなんだろうけど。
美人かどうか? 自分じゃ判定できません。いまとまったく違う顔をしている。
たぶんカギが見てもわかんないと思う中学生のわたしといまのわたし。
753おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:43:52
>>749

うんうん。盛り上げ役がいないと盛り上がらん。
ガンバレ!
754吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:44:14
8 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 08:43
いまだにいじめで脱がされたときのことを夢に見ることがある。悪夢。
9 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 08:44
というか、昨晩の夢なんだけど。
10 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:02
>>5
>美香にセックスアピールがあり過ぎた為に
クラスの女子からわざとパンチラして男子の気を引いてるとか露出狂とか言われた。
そんなに見せたいんなら脱がしてあげるといじめられた。
小5のときに母が亡くなったことが大きかったと思う。
中1で生理がきたときもすごい怖かった。
ブラつけるのもまわりと比べてかなり遅かった(男子にうわさになっていたらしい)。
だから女子から露出狂とか言われていじめられたのだと思う。
そういうのを相談できる年上の女性が身近にいなかった。暗い想い出、なんだかな。
11 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:06
>>6
>性的魅力は時に、そういう数奇な運命を辿るのかもしれませんね。
無防備な性的魅力と訂正してみたり。
12 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:10
自分大好き、ナルシストだったからな(今でもかw)。
いじめられても当然だったのかも。
カギも中学生のころやらなかった?
家にだれもいないと鏡の前で裸になって自分に見とれたり…。
13 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:16
>あなたが自分を鏡で見てあるいは写真で他人に見せて、
>皆が口をそろえて「美人だね」と言うならば可能性は上がるでしょうね。
中学生のときの写真を見るとなんかとんがっているというのかな。
顔は笑っていても目は笑っていない。
その攻撃性はおびえの裏返しなんだろうけど。
美人かどうか? 自分じゃ判定できません。いまとまったく違う顔をしている。
たぶんカギが見てもわかんないと思う中学生のわたしといまのわたし。
755おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:45:02




さっさと美香出てこいよ。





756吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:45:38
おさむの正体:土森智典
修士論文:「アンリ・マティスの実験時代における絵画―モダニズム再考と批評の可能性」

武蔵野美術大学出身の天才
757吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:45:52
おさむの正体:土森智典
修士論文:「アンリ・マティスの実験時代における絵画―モダニズム再考と批評の可能性」

武蔵野美術大学出身の天才
758吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:49:48
706 :同情される惨めな美香♪28歳処女ニートです♪ :2005/07/15(金) 21:59:11
660 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:15:17
自分の書き込みが、
無垢なチューリップのように美しいという
思い上がった前提はどこから来てるの?
変な宗教でもやってんのか?
661 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
662 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:20:10
ブスは引き際も醜い。
おおいやだ。
663 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
664 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 15:00:01
美香は謝罪しろ
665 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 17:28:45
美香は2ちゃんから消えろ
ブログでもやれよ
666 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
667 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
668 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
669 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
670 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
671 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
759おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:51:09


革命だね、革命。
夏は革命の季節ですよ、実にね、暑いからね。
760吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:52:33
おさむの正体:土森智典
761おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/15(金) 23:54:47


かもねかもね♪そうかもねっ♪W


762吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:55:42
だから、お前そうやって逃げてばかりいないで
自分の言葉でなんとか言え!!!!
うんうん、じゃねえんだよ。盛り上げ役とかそんなことはどうでもいいんだ。自分の言葉で語ることはここまでこのスレを汚したお前の義務だ。そうでもしない限り、許せないし納得も出来ない。俺は真剣なんだ。
コテハンだかなんだか知らんが、勝手なことはするな。そうやって匿名で悪意のあることをするのは静かに楽しんでいる僕たちを侮辱している他ない。これ以上するのだったら、自分の身を晒せ。その論理がまかり通るか自分の身を晒して行え。
モニタの向こう側には、人間がいるってことを忘れるな。お前は俺らを侮辱している。
このスレを汚したくないので、もうこれ以上はレスしない。
本当に忘れないで欲しい、遊びで構ってるのではなくて侮辱された怒りで反応しているということを。
763吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:55:54
706 :同情される惨めな美香♪28歳処女ニートです♪ :2005/07/15(金) 21:59:11
660 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:15:17
自分の書き込みが、
無垢なチューリップのように美しいという
思い上がった前提はどこから来てるの?
変な宗教でもやってんのか?
661 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
662 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:20:10
ブスは引き際も醜い。
おおいやだ。
663 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
664 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 15:00:01
美香は謝罪しろ
665 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 17:28:45
美香は2ちゃんから消えろ
ブログでもやれよ
666 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
667 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
668 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
669 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
670 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
671 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
764吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:56:03
松浦寿夫の薫陶を受けて、この体たらく
765吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 23:57:24
おさむの正体:土森智典
修士論文:「アンリ・マティスの実験時代における絵画―モダニズム再考と批評の可能性」

指導教官:松浦寿夫
766書斎魔人:2005/07/15(金) 23:58:12
mmmmmmm
767吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 00:00:30
いまだにいじめで脱がされたときのことを夢に見ることがある。悪夢。
9 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 08:44
というか、昨晩の夢なんだけど。
10 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:02
>>5
>美香にセックスアピールがあり過ぎた為に
クラスの女子からわざとパンチラして男子の気を引いてるとか露出狂とか言われた。
そんなに見せたいんなら脱がしてあげるといじめられた。
小5のときに母が亡くなったことが大きかったと思う。
中1で生理がきたときもすごい怖かった。
ブラつけるのもまわりと比べてかなり遅かった(男子にうわさになっていたらしい)。
だから女子から露出狂とか言われていじめられたのだと思う。
そういうのを相談できる年上の女性が身近にいなかった。暗い想い出、なんだかな。
11 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:06
>>6
>性的魅力は時に、そういう数奇な運命を辿るのかもしれませんね。
無防備な性的魅力と訂正してみたり。
12 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:10
自分大好き、ナルシストだったからな(今でもかw)。
いじめられても当然だったのかも。
カギも中学生のころやらなかった?
家にだれもいないと鏡の前で裸になって自分に見とれたり…。
13 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:16
>あなたが自分を鏡で見てあるいは写真で他人に見せて、
>皆が口をそろえて「美人だね」と言うならば可能性は上がるでしょうね。
中学生のときの写真を見るとなんかとんがっているというのかな。
顔は笑っていても目は笑っていない。
その攻撃性はおびえの裏返しなんだろうけど。
美人かどうか? 自分じゃ判定できません。いまとまったく違う顔をしている。
たぶんカギが見てもわかんないと思う中学生のわたしといまのわたし。
768吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 00:00:35
>>762プッ馬鹿はサッサと死ねよXWWWWWW
769おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 00:01:48
>>762
うんうん。
怒っているんだね。
一晩寝て、頭を冷やせ。言いたいことを整理しろ。言ってることがむちゃくちゃだお♪

それと、>>718へのレスポンスは忘れずによろしくな。
770吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 00:15:59
>718はひと言もおさむを弁護していない。
771おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 00:17:10

弁護を聞きたいわけじゃない。

お前らがまともに会話も出来ないから不憫におもっただけだお♪



772吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 00:24:49
と、会話の出来ないおさむが申しております。
773ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/16(土) 00:38:13
>>718
いくつかのレベルで反論申し上げます。

1、ageはルール違反であるどころか、この掲示板の機能の一つとして欠くべからざる
ものであります。ageるかsageるかは完全に個人の自由であり、他人からとやかく
言われる筋合いはございません。また、あるスレがageてあることが苛立ちを生む
というのも、あくまで「あなた個人の美意識」の問題であります。

2、ただし、たしかにageれば目立ちますし、荒らしの対象となる確立が増大するのは
事実であります。しかし、忘れてはならないのは、「荒らされるのが悪いのではなく
荒らすほうが悪い」ということです。ただ、荒らしに対する直接的な防御方がないが故に
荒らしがでかい面をしているだけなのです。そこをお間違えなきよう。

3、しかし、1と2はあくまで原則論であり、事実上、ここでの最近の書き込みは
sageが殆どです。最近は美香も時々しかageてません。それに、つい最近までは、
このスレも、ageてあるからといって、大掛かりな荒らしの対象とされることは
ありませんでした。それは他の作家スレがageてあるからといって攻撃の対象
とならないのと同じです。それとも>>718氏は、他のスレに対してもage反対論を
唱えていらっしゃるのでしょうか。
 いずれにせよ、もしこのスレが、将来sage進行を基本にするにせよ、それは、
われわれスレ住人の自由意志に基づいて決定されるべきことであり、第三者の
「美意識」に指図されるべき問題ではありません。

 ただし、このような事態になった以上、今後は自然とsage進行となるでしょう。
 このスレを大切に思っている人は少なからずいますので。
 これで満足でしょうか?

>>771
で、君は>>762>>763
友達にするならどっちかいいの?
774吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 00:45:43
>>770
>>718だが、方法は弁護するつもりはないが、動機は同じだと思うよ。
おれだって、一通りは読んだんだ、そのあいだ、何人も不満ぶちまけてるのは知ってる。
そういう気分がたかまれば、荒らされる流れができたって不自然じゃない。
なのに、なぜ荒らすなといいながら、sage進行しないのか。
読了レポを見て欲しいからsageたくない、荒らして欲しくもない、
だったら荒らしくらいにめげずに続けろよって、思うだろ?
ムーに言った「たかが掲示板」なら、「たかが荒らし」と思って自分の美学通せよ。
それが面倒なら、sageろ。
間違ってるか?
775吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 01:01:34
>>773
ニアミスしたな、すまん。
流れを見れば、まあ、そうなるだろうな。
ただここまで荒らされる前に、個人の自由の範囲で、sageたほうがいい、と
判断つかなかったものかな、と思うんだが。
sageを強制するつもりはないよ、おれは文学板でない他のスレでテンプレ役やってるけど、
そこではsage推奨にとどめて、まったりage sageしてる。
荒らしは完全スルー。
荒らすな、って言うやつは、sageくらいしてるぜ。
美香を名指ししたのは、たまにでなく、定期的にageてるっぽかったからだな。
まあ、あくまで君ら住人の自由だってことはわかるよ、外から強制するつもりはない。
ただそれで荒らされても、>>774で言ったとおり、仕方ないけどな。
もうせいぜい頑張れとしか言いようがない。
776おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 01:13:21
>>773
もちろん763だよ。破壊と創造には美しさが備わっている。
対して、2ちゃんの荒らしぐらいで真剣に怒れるようなバカとは友達にはなれないね♪
777吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 01:14:32
>>773
つけたし。
「美意識」と「手段」の区別ができれば、
おれが美意識で言ってるんじゃないってことくらい、わかるな?
美意識というなら、むしろこのスレになんか期待してる君らが持つものだろ。
>>774でおれが「美学通せ」と言ったように。
もっとも、そういうもんがあれば、な。
778おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 01:18:58
>>773
漏れらはインターネット、2ちゃんねるというルールの中で遊んでいることをお忘れなきよう。

ここでは一般社会での倫理とはまた違ったルールで物事が動いている。
郷に入っては郷に従え。
今までだって、こんなことはいくらでもあって、そこから生み出された処世術があるんだからね♪

779ムーッソリーニ大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/16(土) 01:29:42
>>778
うるせえ。
せっかくの静かな夜を引っ掻き回しやがって。
なーにが「破壊と創造には美しさが備わっている」だ!
ウンコバエが!
とにかく、暴れるならbarにしろ。
カギと論は殺してよし。
俺は寝る。
780おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 01:33:10
さんしたは向こうに沈んでいなさい。
781吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 02:05:34
>>779
>とにかく、暴れるならbarにしろ。

「押すなよ、絶対に押すなよ!」みたいなものか。
もっと暴れてほしいんだね、おっけwwww
782おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 02:34:22
志村ーーーうしろーーー♪
みたいな?みたいな?
783吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 03:12:56
おさむ真面目にキモい
784おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 03:17:17
791 :吾輩は名無しである :2005/07/16(土) 01:35:49
最終通告。
通報スレッド。
削除議論板のみなさまからOKがでました。
期限は明朝まで。
荒らしをやめるとお約束いただけないなら……。
たとえ「あぼーん」されても個人情報は消えていませんよ。
ご存知ないとは、これまたとんだ失態で。
あと「正義」を自称しているかたがた。
荒らし専門の板ではみんなそうは受け取っていませんから。

規制されますよ、そろそろ。
785おさむヒットラー ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 03:18:01
でも、、、実のところは・・・↓

http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/sec2chd/1120927923/l50

453 :文学板住民 :2005/07/15(金) 22:33:59 ID:JYeuu1KQ0
マイナー板からの質問です。
最近、ひどく荒らされています↓
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1090287357/l50
いちいち削除を依頼して「あぼーん」してもらっているのですが、
対症療法というのか、きりがありません。
いままでは平和だったのにここ数日できゅうに荒らされて……。
今後、荒らしがつづく場合、この板のどのスレに相談すべきなのでしょうか。

と書いて>>1をじっくりと読み、これがありふれた質問(悩み)だと。
放置されるんでしょうか。放置してください。
でも、まあ、はい、このスレタイに釣られてきたわけで。
この板にはいっぱいスレッドがあってなにがなんだかわからないこともあり……。
スルーされて当然の気持ちで書き込みます。
もし、もし、親切なかたがいらしたら。
786吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 07:32:38
読了スレの25パーセントは俺だ。
作者名・題名・出版社名は全部俺だ。
読了スレは美香と俺でほとんどの割合を占めている。
その俺が今、潰す権利を行使しているわけだから外野は黙って欲しいな。
それよか外野の奴こそ荒しに加担してるんじゃないかな?
787吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 10:44:45
豚がやってるのは、ドブスが悩殺ルックで
わざと人目のつくところを、うろつき回ってているようなもの。
無防備な性的魅力とかほざきながら。

「キモイんだよ、ブス」と言うものなら、
「私がせっかく悩殺してあげてるのに、どうして意地悪するの」などと泣く。
自演のサクラで「美香セクシー!」と声援を送る。


…それ、おもてじゃなくて、お前んちの中でやってくれよ。
誰も文句いわねえから。
788告知:2005/07/16(土) 12:11:43
  名前            レス数
美香 ◆FE5qBZxQnw     162
吾輩は名無しである        37
なお美    33
白石昇    32
ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2       20
小山内劇場    19
究極生物フジツボ ◆1.B9AyV3Ss   18
ガディワッツ ◆wCv9l5YJ26    15
:485               14
みか5さい ◆NGaQPY3pmc      7
うさぎ会長    3
火事手伝い             3
タバスコ ◆ZBIi5OJ.UY      2
マクベス              2
ゆ☆☆               1
ahow ◆HIJtgwoSXY         1
文学噛ませ犬 ◆Se8QkAHL2o     1
                   (統計誤差、2程度)
あぼーん :あぼーん        74

>>493以降 >>589
ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2>>(506・586・602・646・647)だけで読了報告されている

美香 ◆FE5qBZxQnw の最後の報告は>>487時点の全レスにおける
ほぼ33%が、美香 ◆FE5qBZxQnwのもの。
名無しでの読了報告は37レス(5%未満)だから、荒れる前でも30%近くのレスは煽りや
冷やかし。

雑談スレではないがコテハン中心のスレであったことは事実。
789告知:2005/07/16(土) 12:13:46
>>786
>読了スレの25パーセントは俺だ。
>作者名・題名・出版社名は全部俺だ。
>読了スレは美香と俺でほとんどの割合を占めている。

数字に関しては勘違いもはなはだしいが、>>493以降荒れ始めたこと、
493のレスが特定のコテハンに関わるものだったこと、などから、
おさむ以上に潰す権利を行使しているのは、白○昇?
勝手にURL晒されて怒ってるんか?それなら理解できる(見当違いだったらゴメン)
790美香は消えます、確実です:2005/07/16(土) 13:47:03
706 :同情される惨めな美香♪28歳処女ニートです♪ :2005/07/15(金) 21:59:11
660 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:15:17
自分の書き込みが、
無垢なチューリップのように美しいという
思い上がった前提はどこから来てるの?
変な宗教でもやってんのか?
661 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
662 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:20:10
ブスは引き際も醜い。
おおいやだ。
663 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
664 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 15:00:01
美香は謝罪しろ
665 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 17:28:45
美香は2ちゃんから消えろ
ブログでもやれよ
666 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
667 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
668 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
669 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
670 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
671 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

791おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 15:15:40
いじめられっこはっけ


1001 Reply 言っても 白石昇 URL 2005/07/16 12:18
 仕方がないひとなんだから言ってもしょうがないよねっ。


1002 Reply うん。 美香 2005/07/16 12:20
そんな何人も寄ってたかってたたかないとかなわないほどの巨大なコテではないと思うんですけどねわたしわたしわたし♪


1004 Reply Re:言っても 美香 2005/07/16 12:26
>  仕方がないひとなんだから言ってもしょうがないよねっ。

でも言いたくなっちゃうのが人間。
ヒットラーおさむだとか、名無しを先導している気分なのか。
ハンサムなおさむくんがそんなかっこわるいことしちゃダメでしょう。


1005 Reply いいんじゃないの。 白石昇 URL 2005/07/16 12:29
 なんか最近あのひとにとっての権威が何なのかを質問した上で勝手に想像して自分の糧とさせていただいてる、って感じ。

 だから何も言うことはないの。言っても仕方がないし。
792高齢者ニート処女生物美香は消えます、確実です:2005/07/16(土) 15:19:47
いまだにいじめで脱がされたときのことを夢に見ることがある。悪夢。
9 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 08:44
というか、昨晩の夢なんだけど。
10 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:02
>>5
>美香にセックスアピールがあり過ぎた為に
クラスの女子からわざとパンチラして男子の気を引いてるとか露出狂とか言われた。
そんなに見せたいんなら脱がしてあげるといじめられた。
小5のときに母が亡くなったことが大きかったと思う。
中1で生理がきたときもすごい怖かった。
ブラつけるのもまわりと比べてかなり遅かった(男子にうわさになっていたらしい)。
だから女子から露出狂とか言われていじめられたのだと思う。
そういうのを相談できる年上の女性が身近にいなかった。暗い想い出、なんだかな。
11 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:06
>>6
>性的魅力は時に、そういう数奇な運命を辿るのかもしれませんね。
無防備な性的魅力と訂正してみたり。
12 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:10
自分大好き、ナルシストだったからな(今でもかw)。
いじめられても当然だったのかも。
カギも中学生のころやらなかった?
家にだれもいないと鏡の前で裸になって自分に見とれたり…。
13 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:16
>あなたが自分を鏡で見てあるいは写真で他人に見せて、
>皆が口をそろえて「美人だね」と言うならば可能性は上がるでしょうね。
中学生のときの写真を見るとなんかとんがっているというのかな。
顔は笑っていても目は笑っていない。
その攻撃性はおびえの裏返しなんだろうけど。
美人かどうか? 自分じゃ判定できません。いまとまったく違う顔をしている。
たぶんカギが見てもわかんないと思う中学生のわたしといまのわたし。
793おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 15:21:56
文学緊急避難所でのことだけど、身かはもう読了スレに未練ないみたいだね。
いいことだ。悟ったらしいね、安い悟りだけどw

まあ、5才あたりとじゃれ合ってからはもう全然ダメだったからね。
それまで多くの荒らしをしていたくせに、荒らされると泣き言をいうなんて、バカだよ。
最近しか見ていない人はわからないだろうが、あんなことしてたのにぬくぬくしてるの笑っちゃう。
794吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 15:26:17
706 :同情される惨めな美香♪28歳処女ニートです♪ :2005/07/15(金) 21:59:11
660 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:15:17
自分の書き込みが、
無垢なチューリップのように美しいという
思い上がった前提はどこから来てるの?
変な宗教でもやってんのか?
661 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
662 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 14:20:10
ブスは引き際も醜い。
おおいやだ。
663 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
664 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 15:00:01
美香は謝罪しろ
665 :吾輩は名無しである :2005/07/15(金) 17:28:45
美香は2ちゃんから消えろ
ブログでもやれよ
666 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
667 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
668 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
669 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
670 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
671 :あぼーん :あぼーん
あぼーん
795自分で死体といった以上もうくんな!美香:2005/07/16(土) 15:30:23
407 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:28:40
もうわたしなんて死体なんだから。
たたく価値もない死体なんだから。
読了スレだけはやめて。
あそこ雑談スレではないし。
わたし以外にもまじめな書き込みがいくつもある。
408 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:32:38
やめてといったらうれしそうにもっとやるのでしょう。
わかっている。それがたのしい。
讃岐うどんがいまのおさむを見たら泣くよ。
白石もあのレスはたまに書き込むんだ。
おさむが天才なのはもうわかったから荒らすのはやめてください。
ほんとはレスしないでおこうと思ったけど……。
火に油をそそぐことにならないといいです。
409 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:36:23
なにが不満なのおさむ。
もてるんでしょ? 才能もあるんでしょ?
人生、楽しめばいいじゃない。
そっちはそっちで。
こっちは、わたしは、もう死体なんだから。
大金持ちがベンツで死体を何度もひくようなことはやめてください。
410 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:39:43
かなり精神的に参ってる。
読了スレは教会みたいなとこだったのに。告白をする――。
それがいまではくだらない落書きをされ、大量のゴミを投げ入れられたよう。
ほんとに精神的に参ってますから。
もう荒らすのはやめてください。
796おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 15:53:49


さっさとツブレネーかなこのすれw



千ゲッツは美香にとっておいてあげても良いよ?w

797おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 15:56:16

文学板的避難所ももうすごい腐臭がするけど、やっぱコテ率が高いスレッドって
気持ち悪いんだよね。
だって美香の周りってみんなメンヘルなコテハンじゃん?
メンヘルが集まってるの見てるだけで不快だよ。
798吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 15:59:44
不快なら読まなきゃいいのに。
799おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 16:01:56

やっぱこれだけ2ちゃんが流行るのって、ネットコミニティにありがちな
閉塞感にたいするアラシの自浄作用が大きいとおもうんだよね。
だからね、漏れはアラシはやっぱり必要なんだとおもいますよ。
むしろ、一定のアラシは必要だね。
まあ、スクリプト爆撃はどうかともおもうけどね。

それがいやなら、ブログなりなんなりやってください。
800おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 16:03:18
>>798
もちろん読んでないですよw
801自分で死体といった以上もうくんな!美香:2005/07/16(土) 16:06:03
407 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:28:40
もうわたしなんて死体なんだから。
たたく価値もない死体なんだから。
読了スレだけはやめて。
あそこ雑談スレではないし。
わたし以外にもまじめな書き込みがいくつもある。
408 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:32:38
やめてといったらうれしそうにもっとやるのでしょう。
わかっている。それがたのしい。
讃岐うどんがいまのおさむを見たら泣くよ。
白石もあのレスはたまに書き込むんだ。
おさむが天才なのはもうわかったから荒らすのはやめてください。
ほんとはレスしないでおこうと思ったけど……。
火に油をそそぐことにならないといいです。
409 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:36:23
なにが不満なのおさむ。
もてるんでしょ? 才能もあるんでしょ?
人生、楽しめばいいじゃない。
そっちはそっちで。
こっちは、わたしは、もう死体なんだから。
大金持ちがベンツで死体を何度もひくようなことはやめてください。
410 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:39:43
かなり精神的に参ってる。
読了スレは教会みたいなとこだったのに。告白をする――。
それがいまではくだらない落書きをされ、大量のゴミを投げ入れられたよう。
ほんとに精神的に参ってますから。
もう荒らすのはやめてください。

802吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 16:06:18
>>799
一生懸命頭を使ってこの程度の文章ですか?
803自分で死体といった以上もうくんな!美香:2005/07/16(土) 16:07:11
いまだにいじめで脱がされたときのことを夢に見ることがある。悪夢。
9 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 08:44
というか、昨晩の夢なんだけど。
10 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:02
>>5
>美香にセックスアピールがあり過ぎた為に
クラスの女子からわざとパンチラして男子の気を引いてるとか露出狂とか言われた。
そんなに見せたいんなら脱がしてあげるといじめられた。
小5のときに母が亡くなったことが大きかったと思う。
中1で生理がきたときもすごい怖かった。
ブラつけるのもまわりと比べてかなり遅かった(男子にうわさになっていたらしい)。
だから女子から露出狂とか言われていじめられたのだと思う。
そういうのを相談できる年上の女性が身近にいなかった。暗い想い出、なんだかな。
11 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:06
>>6
>性的魅力は時に、そういう数奇な運命を辿るのかもしれませんね。
無防備な性的魅力と訂正してみたり。
12 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:10
自分大好き、ナルシストだったからな(今でもかw)。
いじめられても当然だったのかも。
カギも中学生のころやらなかった?
家にだれもいないと鏡の前で裸になって自分に見とれたり…。
13 : 美香 ◆5qBZxQnw :04/08/06 09:16
>あなたが自分を鏡で見てあるいは写真で他人に見せて、
>皆が口をそろえて「美人だね」と言うならば可能性は上がるでしょうね。
中学生のときの写真を見るとなんかとんがっているというのかな。
顔は笑っていても目は笑っていない。
その攻撃性はおびえの裏返しなんだろうけど。
美人かどうか? 自分じゃ判定できません。いまとまったく違う顔をしている。
たぶんカギが見てもわかんないと思う中学生のわたしといまのわたし。
804おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 16:11:17
>>802
ですおっ♪
805おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 16:11:46


でもやっぱり漏れは天才だね♪



806おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 16:13:23
「おはよー」「おやすみー」ってスレタイ見るとホント反吐が出る。
何馴れ合ってやがんだよクソが!てめえのサイトでやれよ!

何が「文壇」だよ。アホか。俺が分断してやるよ
「おはよー」「おやすみー」ってスレタイ見るとホント反吐が出る。
何馴れ合ってやがんだよクソが!てめえのサイトでやれよ!

何が「文壇」だよ。アホか。俺が分断してやるよ
「おはよー」「おやすみー」ってスレタイ見るとホント反吐が出る。
何馴れ合ってやがんだよクソが!てめえのサイトでやれよ! 何が「文壇」だよ。アホか。俺が分断してやるよ
「おはよー」「おやすみー」ってスレタイ見るとホント反吐が出る。
何馴れ合ってやがんだよクソが!てめえのサイトでやれよ!

何が「文壇」だよ。アホか。俺が分断してやるよ
「おはよー」「おやすみー」ってスレタイ見るとホント反吐が出る。
何馴れ合ってやがんだよクソが!てめえのサイトでやれよ!

何が「文壇」だよ。アホか。俺が分断してやるよ
807おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 16:14:13
鈴木雄介の歌(歌:鈴木雄介)

YO!俺は精神異常者
鈴木雄介 雄介の介はスケベの介
なぜなら 俺のパワーの原動力
それは MYチンコビンビンパワー24cm!
つまり 俺は エロスマン
つねに妄想全開 無限大のオナマックス・マーラしごきまくる変態 なんだ
キチガイパワー全開の童貞教教祖は高卒
でも妄想なら芸術家並み 爆発してるぜ
土方の見習い 鈴木雄介 は 女とキスしたこともないけど
エロチャットでは神に早変わり
まさにサイバーエロのマエストロ 変態オナマニア それが鈴木雄介

セリフ
「馬鹿にしねえでやっておくんなさい(涙)
可哀想な男なんでやんす鈴木雄介って奴ァ……(号泣)」

おいらは下着ドロ ストーカー のぞきの常習犯
わかっちゃいるけどやめられない
ご〜め〜ん〜な〜さ〜い〜
808おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 16:14:59
--------------------------------------------------------------------------------
[Plain] - [Tree] - [Index] - [Thread]


1025 Reply いやんねむいのにい。 白石昇 URL 2005/07/16 13:45
 確かに雑談には不向きだな。重いし。うん。



1024 Reply   美香 2005/07/16 13:43
>ここから登録すればいいのさたぶん。
http://d.hatena.ne.jp/register
メールアドレス登録か。
いきなりへんなメールとか来ないかな。
美香死ねとか。
まあ、うん、ありがとう。

>今わたくしが作ってる本を著作者本人が持ってって販売
なら買います。詳細は白石HPで読むから。

よし。ほんとに落ちる。さよなら。寝るなよ白石(兄)!



1023 Reply   美香 2005/07/16 13:37
ここで雑談は不向き。
やたら重い。
たまに落ちるしパソコン。

809吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 17:52:30
美香をいけにえに大介の童貞喪失
それがハルマゲドン
810おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 18:01:28
言語センスがいいね。
久々の名無し逸材だw

811吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 20:39:22
『鈴木雄介の歌』を検証!

YO!俺は精神異常者(←事実)
鈴木雄介(←事実) 
雄介の介はスケベの介(←事実)
なぜなら 俺のパワーの原動力 それは MYチンコビンビンパワー(←事実)
24cm!(←事実)
つまり 俺は エロスマン(←事実)
つねに妄想全開(←事実)
無限大のオナマックス・マーラしごきまくる変態(←事実)
キチガイパワー全開(←事実)
童貞教教祖(←事実。但し信者はゼロ)
高卒(←事実)
でも妄想なら芸術家並み(←事実。アウトサイダーアーティスト)
土方の見習い 鈴木雄介(←事実)
女とキスしたこともないけど(←事実)
エロチャットでは神に早変わり(←事実)
まさにサイバーエロのマエストロ(←事実)
変態オナマニア(←事実)
じゃまする奴には殺人予告(←事実)
キチガイパワーでぶち殺す!(←事実)
おいらは下着ドロ(←?)
ストーカー(←ほぼ事実。女性コテに粘着し性的妄想を披露、交際を迫った)
のぞきの常習犯(←事実)
ネットで逆ギレ(←事実)
殺人予告(←事実)

結論。鈴木雄介の歌はほぼ99.9%事実によるノンフィクションである。
812吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 20:46:00


いきなり黄金伝説! ゴミ屋敷スペシャル
813吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 20:48:58
おさむの正体とかいって
狂豚に
実名さらされたT森さんも迷惑だろうに。

狂ブスは、やることなすことが、醜悪
814高齢者処女美香の最期の哀れな姿:2005/07/16(土) 20:51:54
407 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:28:40
もうわたしなんて死体なんだから。
たたく価値もない死体なんだから。
読了スレだけはやめて。
あそこ雑談スレではないし。
わたし以外にもまじめな書き込みがいくつもある。
408 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:32:38
やめてといったらうれしそうにもっとやるのでしょう。
わかっている。それがたのしい。
讃岐うどんがいまのおさむを見たら泣くよ。
白石もあのレスはたまに書き込むんだ。
おさむが天才なのはもうわかったから荒らすのはやめてください。
ほんとはレスしないでおこうと思ったけど……。
火に油をそそぐことにならないといいです。
409 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:36:23
なにが不満なのおさむ。
もてるんでしょ? 才能もあるんでしょ?
人生、楽しめばいいじゃない。
そっちはそっちで。
こっちは、わたしは、もう死体なんだから。
大金持ちがベンツで死体を何度もひくようなことはやめてください。
410 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:39:43
かなり精神的に参ってる。
読了スレは教会みたいなとこだったのに。告白をする――。
それがいまではくだらない落書きをされ、大量のゴミを投げ入れられたよう。
ほんとに精神的に参ってますから。
もう荒らすのはやめてください。
815ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/16(土) 20:58:12
>>650
遅レスですが(いやそうでもないかw)
『チャンセラー号の筏』は未読です。
ポーやヴェルヌは、その「精神的な求道や劇的さ」とやらの
いい解毒剤だと思うのですよ。私的には。
「人間」だの「精神」だのなんて、そう大したもんじゃないのです。
816吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 20:59:35
>>815
うるさいなあお前は。早く祭りに参加しろよw
817高齢者処女美香の最期の哀れな姿:2005/07/16(土) 21:00:27
407 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:28:40
もうわたしなんて死体なんだから。
たたく価値もない死体なんだから。
読了スレだけはやめて。
あそこ雑談スレではないし。
わたし以外にもまじめな書き込みがいくつもある。
408 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:32:38
やめてといったらうれしそうにもっとやるのでしょう。
わかっている。それがたのしい。
讃岐うどんがいまのおさむを見たら泣くよ。
白石もあのレスはたまに書き込むんだ。
おさむが天才なのはもうわかったから荒らすのはやめてください。
ほんとはレスしないでおこうと思ったけど……。
火に油をそそぐことにならないといいです。
409 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:36:23
なにが不満なのおさむ。
もてるんでしょ? 才能もあるんでしょ?
人生、楽しめばいいじゃない。
そっちはそっちで。
こっちは、わたしは、もう死体なんだから。
大金持ちがベンツで死体を何度もひくようなことはやめてください。
410 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:39:43
かなり精神的に参ってる。
読了スレは教会みたいなとこだったのに。告白をする――。
それがいまではくだらない落書きをされ、大量のゴミを投げ入れられたよう。
ほんとに精神的に参ってますから。
もう荒らすのはやめてください。
818高齢者処女美香の最期の哀れな姿:2005/07/16(土) 21:04:01
960 Reply おさむへ 美香 2005/07/15 11:41
読了報告スレッドはおさむのせいでもう取り返しのつかない寸前までいっています。
つらい、です。かなしい、です。
こんなことをするひとに仕返ししたい、と思います。
けれども仕返しをする術はありません。
わたしは宗教を信じていないので、こんなひどい所業をしたおさむにはかならず罰(ばち)があたると自らを慰めることもできません。
おさむはわたしや他の読了スレッド住民を成敗したといい気分でしょう。ストレス発散です。最高ですよね。無抵抗の弱者をいたぶるのって。
一方、わたしは大切にしていたスレッドを破壊され、どうにもならない怨恨の思いを抱えるしかありません。かといって、この恨みを晴らすことはできない。 
なにもおさむに報復する手段を待たないからです。住所がわかっていたら包丁をもって乗り込みたいくらいです。が、住所など知らない。だからできない。
かくしておさむは笑い、わたしは泣きつづける。



819吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 21:05:31
おさむをNGワードにすれば綺麗になりますよ
820おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 21:05:35
HEYHEYHEY!!!

文学キッズの皆さんお待ちかね!


おさむちゃんおだお♪
821おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 21:07:08
革命!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さいこーーー!
革命!!!さいこーーーーです!!!!1ウラーーーー!


                           まわ
美香のマンコこんなに濡れてる・・・みんなで輪姦して!早く〜!!
             / ̄           
            /                ' ̄\
           /             ::::       \
          /              ::::::::        \
         |              ::::*:::::        ヽ
         |              ::;;;;:          l
         |             ノ::ii:ヽ::          l
         |            /::::;リ:::l::::         |
          l           ...l::::;リ:::/::         /
          l          . 從U/:::        /
          l          ./::|U:::        /
          l         /::::::::O       /
          l        /:::::::::::::      /
          i       /;;;::::::::::::::  ....::::/
822おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 21:10:14
カリカリカリカリカリカリ
鈴木雄介は性犯罪革命!!!!!!!!!!!!!1
鈴木雄介は性犯罪革命!!!!!!!!!!!!!1 鈴木雄介は性犯罪革命!!!!!!!!!!!!!1 鈴木雄介は性犯罪革命!!!!!!!!!!!!!1 鈴木雄介は性犯罪革命!!!!!!!!!!!!!1
鈴木雄介は性犯罪革命!!!!!!!!!!!!!1
鈴木雄介は性犯罪革命!!!!!!!!!!!!!1
鈴木雄介は性犯罪革命!!!!!!!!!!!!!1
vv鈴木雄介は性犯罪革命!!!!!!!!!!!!!1
823ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2 :2005/07/16(土) 21:11:57
>>816
ほー、2、3人の廃人が、黙ってマウスをカチカチしたり、
キーボードをカタカタすることを「祭り」というのか。
日本語も変化してるんだね、ほー

さてメシ。
824吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 21:12:13
読んでるとふつうに美香が気の毒になるんだが?
825高齢者処女美香の最期の哀れな姿:2005/07/16(土) 21:16:25
407 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:28:40
もうわたしなんて死体なんだから。
たたく価値もない死体なんだから。
読了スレだけはやめて。
あそこ雑談スレではないし。
わたし以外にもまじめな書き込みがいくつもある。
408 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:32:38
やめてといったらうれしそうにもっとやるのでしょう。
わかっている。それがたのしい。
讃岐うどんがいまのおさむを見たら泣くよ。
白石もあのレスはたまに書き込むんだ。
おさむが天才なのはもうわかったから荒らすのはやめてください。
ほんとはレスしないでおこうと思ったけど……。
火に油をそそぐことにならないといいです。
409 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:36:23
なにが不満なのおさむ。
もてるんでしょ? 才能もあるんでしょ?
人生、楽しめばいいじゃない。
そっちはそっちで。
こっちは、わたしは、もう死体なんだから。
大金持ちがベンツで死体を何度もひくようなことはやめてください。
410 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/14(木) 14:39:43
かなり精神的に参ってる。
読了スレは教会みたいなとこだったのに。告白をする――。
それがいまではくだらない落書きをされ、大量のゴミを投げ入れられたよう。
ほんとに精神的に参ってますから。
もう荒らすのはやめてください。

826おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 21:23:45
カリカリカリカリカリカリ
鈴木雄介の性犯罪革命!!!!!!!!!!!!!!!
オナネタ革命!!!!!!!!!!!!!!1
妄想革命!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
センズリ革命!!!!!!!!!!!!!!!1
ワタヌキりささん革命!!!!!!!!!!!!!111


うおーーーーーーーーーーーーーーーーー
まいったかーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
827おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 21:24:58
480 :文学板住民 :2005/07/16(土) 01:23:04 ID:jqS66zs+0
とにもかくにもありがとうございます。
くだらぬ相談にのっていただき。
ほんとうに感謝しております。ぺこり。 480 :文学板住民 :2005/07/16(土) 01:23:04 ID:jqS66zs+0
とにもかくにもありがとうございます。
くだらぬ相談にのっていただき。
ほんとうに感謝しております。ぺこり。 480 :文学板住民 :2005/07/16(土) 01:23:04 ID:jqS66zs+0
とにもかくにもありがとうございます。
くだらぬ相談にのっていただき。
ほんとうに感謝しております。ぺこり。
828吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 21:30:54
>>823
そうだよそうだよのってきたじゃん!やればできるじゃんお前www
バカが頭の悪い感想文と自己顕示欲たれながすのが文学っていうのか?www日本語も変態してるんだねW
ほれほれなんか言え
祭りだ祭りだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぎよラWWWjなapりWWWWXW
829ミニス ◆pofhvgEbZ. :2005/07/16(土) 21:48:03
読了報告スレは過去の悪習として閉鎖されました。ご了承ください。
830おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 21:49:58
がんばんなくてもいいんです、さあ、いっしょに頑張りましょう!!!
ハイ!ハイ!ハイハイハイ!!!
がんばんなくてもいいんです、さあ、いっしょに頑張りましょう!!!
ハイ!ハイ!ハイハイハイ!!!
がんばんなくてもいいんです、さあ、いっしょに頑張りましょう!!!
ハイ!ハイ!ハイハイハイ!!!
がんばんなくてもいいんです、さあ、いっしょに頑張りましょう!!!
ハイ!ハイ!ハイハイハイ!!!
がんばんなくてもいいんです、さあ、いっしょに頑張りましょう!!!
ハイ!ハイ!ハイハイハイ!!!
831おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 21:51:15
791 :吾輩は名無しである :2005/07/16(土) 01:35:49
最終通告。
通報スレッド。
削除議論板のみなさまからOKがでました。
期限は明朝まで。
荒らしをやめるとお約束いただけないなら……。
たとえ「あぼーん」されても個人情報は消えていませんよ。
ご存知ないとは、これまたとんだ失態で。
あと「正義」を自称しているかたがた。
荒らし専門の板ではみんなそうは受け取っていませんから。

規制されますよ、そろそろ。

791 :吾輩は名無しである :2005/07/16(土) 01:35:49
最終通告。
通報スレッド。
削除議論板のみなさまからOKがでました。
期限は明朝まで。
荒らしをやめるとお約束いただけないなら……。
たとえ「あぼーん」されても個人情報は消えていませんよ。
ご存知ないとは、これまたとんだ失態で。
あと「正義」を自称しているかたがた。
荒らし専門の板ではみんなそうは受け取っていませんから。
832吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 21:56:49
>>831
もうとっくに明朝すぎてんのになw
833おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 22:12:08
文壇バーをぶっつぶせ〜 お〜

文壇バーをぶっつぶせ〜 お〜

文壇バーをぶっつぶせ〜 お〜

チンポ革命!!!!!!チンポ革命!!!!!!チンポ革命!!!!!! 文壇バーをぶっつぶせ〜 お〜

文壇バーをぶっつぶせ〜 お〜

文壇バーをぶっつぶせ〜 お〜

チンポ革命!!!!!!チンポ革命!!!!!!チンポ革命!!!!!! 文壇バーをぶっつぶせ〜 お〜

文壇バーをぶっつぶせ〜 お〜

文壇バーをぶっつぶせ〜 お〜

チンポ革命!!!!!!チンポ革命!!!!!!チンポ革命!!!!!!
834おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 22:14:16
791 :吾輩は名無しである :2005/07/16(土) 01:35:49
最終通告。

最終通告791さん!!!!!!!!!!
昨日のあれはウソだったの?ひどいよ!!!!!!うおおおおおおお!
↓の人と同一人物じゃないよね?ね?ね?

うおおおおおおおおおお!
革命ーーーーーーーーーーーーーーー!


http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/sec2chd/1120927923/l50

453 :文学板住民 :2005/07/15(金) 22:33:59 ID:JYeuu1KQ0
835おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 22:14:51
453 :文学板住民 :2005/07/15(金) 22:33:59 ID:JYeuu1KQ0

453 :文学板住民 :2005/07/15(金) 22:33:59 ID:JYeuu1KQ0

453 :文学板住民 :2005/07/15(金) 22:33:59 ID:JYeuu1KQ0

出てきて釈明してください!!!!!!!!!!!!!!!!!!


836吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 22:20:21
読了報告は、ジャイアンリサイタルなんだよ

違う、じゃ慰安じゃない!とは、お前が決めることではない。

この場を共有する住人の審美眼が決めることなんだよ。

退場しろ剛田
837道士:2005/07/16(土) 22:21:54

>>815
おぬし、この嵐のさなか、見上げたものよのお。
いつもおぬしのレス、楽しみにしておるぞ。

>>833 etc
喝!
838おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 22:22:31
マリア愛すべき人ーがいてーーーー♪

マリア愛すべき人ーがいてーーーー♪

マリア愛すべき人ーがいてーーーー♪

マリア!!!!!!!

うおおおおおおおおおおおおおおおお
839吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 22:27:13
>>837は文学王
840吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 22:33:35
豚がやってるのは、ドブスが悩殺ルックで
わざと人目のつくところを、うろつき回ってているようなもの。
無防備な性的魅力とかほざきながら。

「キモイんだよ、ブス」と言うものなら、
「私がせっかく悩殺してあげてるのに、どうして意地悪するの」などと泣く。
自演のサクラで「美香セクシー!」と声援を送る。


…それ、おもてじゃなくて、お前のサティアンでやってくれよ。
誰も文句いわねえから

白石とかいうカスと会員制ヌーディストクラブやってろよ

わがまま通そうとすんなよ、露出狂
841吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 22:35:00
>>840その通り!!!
842吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 22:37:04
文学王━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!! か????
843おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 22:37:28
きもいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい

103 Reply おはよー♪ 美香 2005/03/28 07:50
みか5さいが すくすく すこやかに そだちますように

104 Reply ひとおおすぎ みか5さい 2005/03/28 21:47
ぶんがくいた ひとおおすぎ
えっ うそーw

105 Reply わたしも♪ 美香 2005/03/28 21:57
一瞬「ひとおおすぎ」が出たので驚いた♪

106 Reply ♪ 美香 2005/03/28 22:43
みか5さい大好き。決して離さない! 
だけど、みか5さいほどひかれる存在はいません……。

107 Reply ♪ みか5さい 2005/03/29 00:42
どうして 美香をだいすきか わかる
それは 美香が みか5さいの おねえたまだからでR♪
844吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 22:37:58
キモイんだよ、ブス!!
845おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 22:40:27
美香のマンコにも挿入して・・・みんなで輪姦して!早く〜!!

      ::::} ヽ   .} ::       ヽ  ::::( /    ::/      ノ
      ::::!  ヽ /     i        /     ::::!       :::|
      ::i   ヽ     ⌒     /     :::::::::!       ::i
     ::l::    ヽ         /      :::::::::::i      ::|
     :|:::     ヽ      ,/       ::::::::::::::!     :::!
     :l:::: U    Y .,.,.,. Y         ::::::::::::::::i,     ::|
     :!      ゜  , 災、  。  ()     :::::::::::/ i,    :{
     i    .ノ  ! .}.i.゚.i }。 .!         ::: ./   !,    |
     {ヽ、 ()ノ o ..|.| |.| ノ o  (つ    /    i,   .i
    ::|  ヽ、    ノ .! ヽ        ノ      .|   |
     |    --ー''"( .λ  ) "'' ―--''"        |   .{
これは気持ち良さそうなAAですね
846私は惨めな高齢者処女美香です:2005/07/16(土) 22:41:52
994 :吾輩は名無しである :2005/07/16(土) 22:38:07
>>981
まとめサイトなんてものはいらねえだろう。
空気の流れだよ。空気。空気。
しかし決定打は究極生物フジツボの登場だよ。
ここで24歳処女から28歳処女(ホントは乙竹のひとつ年下だから30
歳なんだけどね♪武士の情けでいままで黙っていたよ☆)、そして究極生
物フジツボに最後に残った学歴ブランドもかっさわれてしまった。ここで
美香は男の性的共同妄想幻想の対象から完全に滑り落ちた。
滑り落ちた以上、究極生物フジツボが消えてしまっても新たな妄想幻想を
築きあげるのは不可能。
まあ止めをさしたのは精神病患者ってのもなんだか哀れな末路だね。美香
も。まあ本望かな。虫けらとしての人生、これは一貫していたね。

995 :おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 22:38:50
103 Reply おはよー♪ 美香 2005/03/28 07:50
みか5さいが すくすく すこやかに そだちますように

104 Reply ひとおおすぎ みか5さい 2005/03/28 21:47
ぶんがくいた ひとおおすぎ
えっ うそーw

105 Reply わたしも♪ 美香 2005/03/28 21:57
一瞬「ひとおおすぎ」が出たので驚いた♪

106 Reply ♪ 美香 2005/03/28 22:43
みか5さい大好き。決して離さない! 
だけど、みか5さいほどひかれる存在はいません……。

107 Reply ♪ みか5さい 2005/03/29 00:42
どうして 美香をだいすきか わかる
それは 美香が みか5さいの おねえたまだからでR♪
847吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 22:42:38
クソのつまった肉便器にすぎないんだよ。
汚臭ぷんぷんで誰にも見向きもされない。
見向きもされないのがしゃくにさわって仕方がないから、
糞尿まみれの古新聞をむこう三軒両隣の郵便受けに投げ込んでまわる。

害虫
848おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 22:43:14

ちんちんまんまんみてみておっき♪

ちんちんまんまんみてみておっき♪

ちんちんまんまんみてみておっき♪

ちんちんまんまんみてみておっき♪

ちんちんまんまんみてみておっき♪

ちんちんまんまんみてみておっき♪
849おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 22:44:33
makimo.to/cgi-bin/search/search.cgi?q=%95%B6%92dBAR&D=book&sf=2&andor=AND
850おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 22:45:35
キモイんだよ、ブス!!

キモイんだよ、ブス!!

キモイんだよ、ブス!!

キモイんだよ、ブス!!

キモイんだよ、ブス!!

キモイんだよ、ブス!!

キモイんだよ、ブス!!

キモイんだよ、ブス!!

キモイんだよ、ブス!!
851おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 22:46:43
拾い物です
-----------------------------------
まず、この事実を知っていましたか。
在日特権
地方税→ 固定資産税の減免
特別区→ 民税・都民税の非課税
特別区→ 軽自動車税の減免
年  金→ 国民年金保険料の免除
       心身障害者扶養年金掛金の減免

都営住宅→ 共益費の免除住宅
        入居保証金の減免または徴収猶予

水  道→ 基本料金の免除
下水道→ 基本料金の免除
      水洗便所設備助成金の交付
放  送→ 放送受信料の免除
交  通→ 都営交通無料乗車券の交付
       JR通勤定期券の割引

清  掃→ ごみ容器の無料貸与
       廃棄物処理手数料の免除
衛  生→ 保健所使用料・手数料の滅免
教  育→ 都立高等学校
       高等専門学校の授業料の免除

ほとんどの日本人が知らないでしょう。
852吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 22:55:00
ブスがタンクで退場する♪
853おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 22:56:21
ブスガスバクハツ

ブタガスバクハツ

ブスガスバクハツ

ブタガスバクハツ

ブスガスバクハツ

ブタガスバクハツ
854おさむの頼み♪ ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 22:57:13
【革命ですよ】文壇ばr♪【公開処刑】

↑だれかたてて!!!!!!!!!

【革命ですよ】文壇ばr♪【公開処刑】

↑だれかたてて!!!!!!!!!

【革命ですよ】文壇ばr♪【公開処刑】

↑だれかたてて!!!!!!!!!
855吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 22:57:38
【梅雨が】文壇BAR♪156店【明けるよ】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1121521859/
856おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/16(土) 23:04:51


さああ、盛り上がってきましたよおおおおおおおおおおお


857吾輩は名無しである:2005/07/17(日) 02:56:50
豚女美香の謝罪まだー?
858吾輩は名無しである:2005/07/17(日) 22:35:22
糞スレage
859吾輩は名無しである:2005/07/17(日) 23:02:59
『鈴木雄介の歌』を検証!

YO!俺は精神異常者(←事実)
鈴木雄介(←事実) 
雄介の介はスケベの介(←事実)
なぜなら 俺のパワーの原動力 それは MYチンコビンビンパワー(←事実)
24cm!(←事実かどうかは不明だが本人が24cm近くあると断言した!)
つまり 俺は エロスマン(←事実)
つねに妄想全開(←事実)
無限大のオナマックス・マーラしごきまくる(←事実)
変態(←事実)
キチガイパワー全開(←事実)
童貞教教祖(←事実。但し信者はゼロ)
高卒(←事実)
でも妄想なら芸術家並み(←事実。アウトサイダーアーティスト)
土方の見習い 鈴木雄介(←事実)
女とキスしたこともないけど(←事実)
エロチャットでは神に早変わり(←事実)
まさにサイバーエロのマエストロ(←事実)
変態オナマニア(←事実)
じゃまする奴には殺人予告(←事実)
キチガイパワーでぶち殺す!(←事実)
おいらは下着ドロ(←?)
ストーカー(←ほぼ事実。女性コテに粘着し性的妄想を披露、交際を迫った)
のぞきの常習犯(←事実)
ネットで逆ギレ(←事実)
殺人予告(←事実)

結論。鈴木雄介の歌はほぼ99.9%事実によるノンフィクションである。


860おさむの声 ◆YST1av./UU :2005/07/17(日) 23:37:02


さっさとここ埋めてあげないと、美香哀れじゃない?
いいの?放置で

861吾輩は名無しである:2005/07/17(日) 23:48:57
お前が埋めろ。
862綿矢りさ:2005/07/18(月) 00:12:15
大介くん、大好きです。
863吾輩は名無しである:2005/07/18(月) 00:22:04
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
864吾輩は名無しである:2005/07/18(月) 00:22:42
美香ブあ ワクワクo(^o^)oなあ ワクワクo(^o^)o
美香ログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかな゙ログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o美香ブログ早く始まんないかなまんないかなあ ワクワク
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
あ ワクブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかな美香ブログ早く始ワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
美香ブログ早く始まんないかなあ ワクワクo(^o^)o
865吾輩は名無しである:2005/07/18(月) 00:53:38
八つ墓村、名前でピンときて図書室で探して読んだ。
金田一耕介は初めてだったので面白かった。
授業中にも読んでたら先生に怒鳴られた・・・。
866おさむ ◆YST1av./UU :2005/07/18(月) 01:00:01
ンコをおっびびろげっ香をぶっ殺せー!美香をぶらクッサイ臭いでたでたコをおっびろげたらクッサ殺せ!お
ー! 美香っ殺せ!殺せ!おー!香をぶんぞ!美!おー美香をぶっ殺せ!おー!ー! 美香をぶっ殺せらクッ
をぶっ殺せ!おー!美イ臭いでた美美!香のマたま死んじまえせ!おー!をぶっ殺せ!おー!まらたらまらん
ぞ!まらんぞ!香のマンコをおっでたでっ最高!らん!香のマ香のマンコをおっびろげたらクおー香をまらんぞ!香のマンコをおっ
びろげたら臭いクッサイ臭いでせ!おー! 美香をぶっ殺らんぞ!のマンせっびろげたらクッサをらクッたま
臭いでたまろげたらクッサイ臭いたまッサイ臭い 美香をぶっ殺せ!おらんぞンクサイサイ美香をぶっ殺らん
ぞ!人殺しンコをおっびろげたらクッをまでたまらんぞ!マン香らんぞ!でたでたまをぶっ殺サイ臭いでた美
香をぶ らんぞ!香美マンっ殺せ!ー!香せ!おー! 香を殺せ!おー!イ臭いでた美香美美香のマンコをお
っびろげたらクッササイ臭いを美香をぶっまらんぞ!のコをおっびろげ臭いで臭いコをおっびろげた殺せ!お
ー!美香美コをおっびろげたらクまらんぞ!のコをおっびろげ臭いで臭いコをおっびろげんぞ!のコをおっびろ
867おさむ ◆YST1av./UU :2005/07/18(月) 18:34:10
たらまらんぞ!まらんぞ!香のマンコをおっでたでっ最高!らオマンコん糞!香のマ香のマンコをおっびいでたでたコをおっびろげ
死んざまえでいでた美美!香のマたま死んじ狂人ンコをおっびびろげっ香をぶっ殺せー!美香をぶらクッサイ臭ぶっ殺せ!おー!美
イ臭まえせ!おー!をぶっ殺せ!おー!オマらたらクッサ殺せ!おー大介! 美香っ殺せ!殺せ!お死ねよー!香をぶんぞ!美!お
ー美香をぶ鈴木!屁のマンせっびろげたらクッサをらクッたま屁臭いでたまろげたらクッサろげたら臭いクッサイ臭いでせオ雄介っ
殺びぞナニー!おー! 美香をぶっ殺らんイ臭いたまッサイ臭い 美香をぶっ殺せ!お屁らんぞンクサイサイ美マン香らんぞ!でた
でたまをぶっ殺サイ臭いでた美尿香をぶ らんぞ!香美マンっ殺せ!ー!香せキチガイ!おー! 香を殺せ!おー!イ臭いでた美香
美美香のマンコを香をぶっ殺らんせ!おー!ーンコま! 美香をぶっ殺せらクッをろげたらクおー香をまらんぞ!香のマンコをおっ
糞ぞ!人殺しンコをおっび屁ろげたらクッをまでたまらんぞ!お異常っびろげたらクッササイ臭いを美香をぶっまらんぞ!のコをお
たらまらんぞ!まらんぞ!香のマンコをおっでたでっ最高!らオマンコん糞だか!香のマ香のマンコをおっびいでたでたコをおっびろげ
死んざまえでいでた美美!香のマたま死んじ狂人ンコをおっびびろげっ香をぶっ殺せー!美けぬ香をぶらクッサイ臭ぶっ殺せ!おー!美
イ臭まえせ!おー!をぶっ殺せ!おー!オマらたらクッサ殺せ!おー大介! 美香っ殺せ!殺せ!お死けつのアナルねよー!香をぶんぞ!美!お
ー美香をぶ鈴木!屁のマンせっびろげたらクッサをらクッたま屁臭いでたまろげたらクッサろげたら臭いクッサイ臭いでせオ雄介っ
殺びぞナニー!おー! 美香をぶっ殺らんイ臭いたまッサイ臭い 美香をぶっ殺せ!お屁らんぞンクサイサイ美マン香らんぞヌプ!でた
でたまをぶっ殺サイ臭いでた美尿香をぶ らんぞ!香美マンっ殺せ!ー!香せキチガイ!おー! 香を殺せ!おー!イ臭いでた美香
美美香のマンコを香をぶっ殺らんせ!おー!ーンコま! 美香をぶっ殺せらオチンポクッをろげたらクおー香をまらんぞ!香のマンコをおっ
糞ぞ!人殺しンコをおっび屁ろげたらクッをまでたまらんぞ!お異常っびろげたらクッササイ臭いを美香をぶっまらんぞ!のコをお
868おさむ ◆YST1av./UU :2005/07/18(月) 18:36:51
たらまらんぞ!まらんぞ!香のマンコをおっでたでっ最高!らオマンコん糞!香のマ香のマンコをおっびいでたでたコをおっびろげ
死んざまえでいでた美美!香のマたま死んじ狂人ンコをおっびびろげっ香をぶっ殺せー!美香をぶらクッサイ臭ぶっ殺せ!おー!美
イ臭まえせ!おー!をぶっ殺せ!おー!オマらたらクッサ殺せ!おー大介! 美香っ殺せ!殺せ!お死ねよー!香をぶんぞ!美!お
ー美香をぶ鈴木!屁のマンせっびろげたらクッサをらクッたま屁臭いでたまろげたらクッサろげたら臭いクッサイ臭いでせオ雄介っ
殺びぞナニー!おー! 美香をぶっ殺らんイ臭いたまッサイ臭い 美香をぶっ殺せ!お屁らんぞンクサイサイ美マン香らんぞ!でた
でたまをぶっ殺サイ臭いでた美尿香をぶ らんぞ!香美マンっ殺せ!ー!香せキチガイ!おー! 香を殺せ!おー!イ臭いでた美香
美美香のマンコを香をぶっ殺らんせ!おー!ーンコま! 美香をぶっ殺せらクッをろげたらクおー香をまらんぞ!香のマンコをおっ
糞ぞ!人殺しンコをおっび屁ろげたらクッをまでたまらんぞ!お異常っびろげたらクッササイ臭いを美香をぶっまらんぞ!のコをお
たらまらんぞ!まらんぞ!香のマンコをおっでたでっ最高!らオマンコん糞だか!香のマ香のマンコをおっびいでたでたコをおっびろげ
死んざまえでいでた美美!香のマたま死んじ狂人ンコをおっびびろげっ香をぶっ殺せー!美けぬ香をぶらクッサイ臭ぶっ殺せ!おー!美
イ臭まえせ!おー!をぶっ殺せ!おー!オマらたらクッサ殺せ!おー大介! 美香っ殺せ!殺せ!お死けつのアナルねよー!香をぶんぞ!美!お
ー美香をぶ鈴木!屁のマンせっびろげたらクッサをらクッたま屁臭いでたまろげたらクッサろげたら臭いクッサイ臭いでせオ雄介っ
殺びぞナニー!おー! 美香をぶっ殺らんイ臭いたまッサイ臭い 美香をぶっ殺せ!お屁らんぞンクサイサイ美マン香らんぞヌプ!でた
でたまをぶっ殺サイ臭いでた美尿香をぶ らんぞ!香美マンっ殺せ!ー!香せキチガイ!おー! 香を殺せ!おー!イ臭いでた美香
美美香のマンコを香をぶっ殺らんせ!おー!ーンコま! 美香をぶっ殺せらオチンポクッをろげたらクおー香をまらんぞ!香のマンコをおっ
糞ぞ!人殺しンコをおっび屁ろげたらクッをまでたまらんぞ!お異常っびろげたらクッササイ臭いを美香をぶっまらんぞ!のコをお
869美香☆nx8ewyh7x8777wshduwh:2005/07/18(月) 18:39:22
ンくい3絵hy87vf42ny不hぴ有縁xyf8c7y3259t
jcン2yb49785ty9b5ヂうfqb5tゲンcwkfgw
xqmwぬえyfrhb8c43t5ンvc34う5cjmン3247y5ウtン
ンフェnyrfhb絵うrhgtmxfンq3crhフェrhfg
ヂdmjヴィエヌfybgr痔mjぢうwイェhfべrンd氏うqへ恩
dscねyhb利鵜へdcじぇkhン時痔cdmじぇhヴィ絵鵜4wy痔部落
ン視↑yh
870美香☆nx8ewyh7x8777wshduwh:2005/07/18(月) 18:43:59
ブログ開設したよこれで賞とるぞ!
            。:゜ ◎:03 ☆∧_∧☆。∂03 ゜
             /。○。∂.ミ,,゚Д゚彡O◇。☆
           /  ◎| ̄ ̄∪ ̄∪ ̄ ̄ ̄|:◎:
  '´    ` ,  /    ☆。| 直木賞受賞(予定).|☆
  |,_i_/i|__| ▼      。○..io.。◇.☆____| 。.:
⊂(Д@⊂∠▲―――――☆ :∂io☆ ゜◎∂:.
前々スレ
871おさむ ◆YST1av./UU :2005/07/18(月) 18:45:30
たらまらんぞ!まらんぞ!香のマンコをおっでたでっ最高!らオマンコん糞!香のマ香のマンコをおっびいでたでたコをおっびろげ
死んざまえでいでた美美!香のマたま死んじ狂人ンコをおっびびろげっ香をぶっ殺せー!美香をぶらクッサイ臭ぶっ殺せ!おー!美
イ臭まえせ!おー!をぶっ殺せ!おー!オマらたらクッサ殺せ!おー大介! 美香っ殺せ!殺せ!お死ねよー!香をぶんぞ!美!お
ー美香をぶ鈴木!屁のマンせっびろげたらクッサをらクッたま屁臭いでたまろげたらクッサろげたら臭いクッサイ臭いでせオ雄介っ
殺びぞナニー!おー! 美香をぶっ殺らんイ臭いたまッサイ臭い 美香をぶっ殺せ!お屁らんぞンクサイサイ美マン香らんぞ!でた
でたまをぶっ殺サイ臭いでた美尿香をぶ らんぞ!香美マンっ殺せ!ー!香せキチガイ!おー! 香を殺せ!おー!イ臭いでた美香
美美香のマンコを香をぶっ殺らんせ!おー!ーンコま! 美香をぶっ殺せらクッをろげたらクおー香をまらんぞ!香のマンコをおっ
糞ぞ!人殺しンコをおっび屁ろげたらクッをまでたまらんぞ!お異常っびろげたらクッササイ臭いを美香をぶっまらんぞ!のコをお
たらまらんぞ!まらんぞ!香のマンコをおっでたでっ最高!らオマンコん糞だか!香のマ香のマンコをおっびいでたでたコをおっびろげ
死んざまえでいでた美美!香のマたま死んじ狂人ンコをおっびびろげっ香をぶっ殺せー!美けぬ香をぶらクッサイ臭ぶっ殺せ!おー!美
イ臭まえせ!おー!をぶっ殺せ!おー!オマらたらクッサ殺せ!おー大介! 美香っ殺せ!殺せ!お死けつのアナルねよー!香をぶんぞ!美!お
ー美香をぶ鈴木!屁のマンせっびろげたらクッサをらクッたま屁臭いでたまろげたらクッサろげたら臭いクッサイ臭いでせオ雄介っ
殺びぞナニー!おー! 美香をぶっ殺らんイ臭いたまッサイ臭い 美香をぶっ殺せ!お屁らんぞンクサイサイ美マン香らんぞヌプ!でた
でたまをぶっ殺サイ臭いでた美尿香をぶ らんぞ!香美マンっ殺せ!ー!香せキチガイ!おー! 香を殺せ!おー!イ臭いでた美香
美美香のマンコを香をぶっ殺らんせ!おー!ーンコま! 美香をぶっ殺せらオチンポクッをろげたらクおー香をまらんぞ!香のマンコをおっ
糞ぞ!人殺しンコをおっび屁ろげたらクッをまでたまらんぞ!お異常っびろげたらクッササイ臭いを美香をぶっまらんぞ!のコをお
872おさむ警報!!! ◆YST1av./UU :2005/07/18(月) 18:47:47
468 名前:美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/18(月) 18:30:53
おさむに会ったことなどない。

あと。
いまのところプログをはじめる予定はない。
読了報告もこれまでとおり継続する。
荒らしに屈するつもりはない。
468 名前:美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/18(月) 18:30:53
おさむに会ったことなどない。

あと。
いまのところプログをはじめる予定はない。
読了報告もこれまでとおり継続する。
荒らしに屈するつもりはない。
468 名前:美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/18(月) 18:30:53
おさむに会ったことなどない。

あと。
いまのところプログをはじめる予定はない。
読了報告もこれまでとおり継続する。
荒らしに屈するつもりはない。
873吾輩は名無しである:2005/07/18(月) 19:57:39
にゃはは
874おさむ徹底抗争 ◆YST1av./UU :2005/07/18(月) 20:38:41


481 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/18(月) 19:00:05
だいいちわたし文壇バーと読了スレだけじゃないから。
もっといろんなスレに書き込んでいる。
そこも荒らすって? 文学板を敵に回すことになるから。
まともに文学を論じることもできない荒らしが革命家ですか?
雑談コテのおさむくん。
481 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/18(月) 19:00:05
だいいちわたし文壇バーと読了スレだけじゃないから。
もっといろんなスレに書き込んでいる。
そこも荒らすって? 文学板を敵に回すことになるから。
まともに文学を論じることもできない荒らしが革命家ですか?
雑談コテのおさむくん。

481 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/18(月) 19:00:05
だいいちわたし文壇バーと読了スレだけじゃないから。
もっといろんなスレに書き込んでいる。
そこも荒らすって? 文学板を敵に回すことになるから。
まともに文学を論じることもできない荒らしが革命家ですか?
雑談コテのおさむくん。
875おさむ徹底抗争♪ ◆YST1av./UU :2005/07/18(月) 20:49:00
>読了スレはどれだけ荒らされても次スレは建てる。

回答します。
次スレがどれだけ建てられても、荒らし続けます。
約束します。
いい加減にしないと他のスレも荒らすよ。
876おさむ徹底抗争♪ ◆YST1av./UU :2005/07/18(月) 20:56:21
美香へ告ぐ。
最終通告!!最終通告!!

山頭火スレに照準が向いていますよ!!!


革命ウラーー!♪
877おさむの声♪ ◆YST1av./UU
71 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/18(月) 18:54:40
IP見たら驚くから。
読了スレ。わたし名無しで一度も書いてない。
あの複数いた支援者は決して自演なんかじゃない。
71 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/18(月) 18:54:40
IP見たら驚くから。
読了スレ。わたし名無しで一度も書いてない。
あの複数いた支援者は決して自演なんかじゃない。
71 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/18(月) 18:54:40
IP見たら驚くから。
読了スレ。わたし名無しで一度も書いてない。
あの複数いた支援者は決して自演なんかじゃない。
71 :美香 ◆FE5qBZxQnw :2005/07/18(月) 18:54:40
IP見たら驚くから。
読了スレ。わたし名無しで一度も書いてない。
あの複数いた支援者は決して自演なんかじゃない。