クミコがいなくなった
仕事を辞めた
スパゲティーを茹でた
僕は井戸を見つけることが出来るだろうか?
2 :
吾輩は名無しである:04/06/21 17:05
天才作家の二階堂黎人様が
>>2ゲットだ!
>>3はどうしてそんなことお申しになりますの?
>>4は、何と凄まじい告発であっただろう!
我々に与えたその衝撃は、まさに
>>5が鳴動し、
>>6がひっくり返る
ほどの大変動であった。白日の下にさらけ出された
>>7は、実に凄惨、
酸鼻を極めた事柄であったことか! これは、
>>8の言うとおり、
二重にも三重にも考え抜かれた、まさに地獄さながらの大犯罪だったのだ!
>>9 よくぞ私の正体を見破ったな、二階堂蘭子!
>>10 フフフ、ワタシハマジュツオウ
>>11 ゲドババァ!
さゆちゃん、あんあん
さゆちゃん、じゅんじゅん
おい、いいかげんにしろよ春樹ヲタ
終了
─────本文は2004年6月21日 にちゃんねるに発表されました。
6 :
吾輩は名無しである:04/06/21 19:06
間宮中尉と井戸しか覚えてません!
7 :
吾輩は名無しである:04/06/22 00:43
マジで聞くけど、私、村上春樹は「ノルウェイの森」を途中までよんで
ああ、私には合わないと思って以来十数年読まなかったんだけど、なぜか
「ねじまき鳥クロニクル」だけは噂をきいて読んでみようかなと思い、
数年前に読んで、面白いと思ったんですが、ただひとつわからないのは
あのクミコさんたちがとらえられてる世界ってのは、もう少し言うと
何なんですか?
今夜もクミコは帰ってこなかった
履歴書を書こうとした
志望動機が見つからない
アイロンをかけた
笠原メイはちょっとかわいい
9 :
吾輩は名無しである:04/06/22 03:24
●「つるり」という音
●「彷徨う」という言葉
●「やれやれ」という科白
●「好むと好まざるにかかわらず」という接続
そしてなにより、
●重要なシーンで女が着ている「ワンピース」
一貫して春樹作品に出てきます。
10 :
吾輩は名無しである:04/06/22 03:29
>7
外ツラがよく世間にはうまくとりいっているよな人たちから、
救い出すってことなんだよ。
11 :
吾輩は名無しである:04/06/22 04:58
>>10 外面が悪く世間と上手くやっていけなければ、引きこもりかホームレスか作家だな
12 :
吾輩は名無しである:04/06/22 09:56
>>7 単純に考えれば、誰もが多少なりとも持っている心の闇じゃないかな。
ある一人の人間を知ろうとするのはそれだけ大変なんだよ、ってことを
言おうとしているように感じた。具体的に近親相姦のようなイメージや
性にたいする表現なども深読みできる所があるけど、それらはそれほど
重要じゃないと感じる。あと余談になるけど、霊媒師(のような人たち)
などは良く理解できなかった。でも井戸のイメージを持ってきたのは感覚的に
すごく理解できてよかったと思う。
そうですね。僕は、あの奥さんが知的ですごくいい人なのに、一方で
夫を手ひどく裏切っていて、そこには性的な裏切りも含まれているよ
うだけど、そのことがほのめかされるだけで具体的に言及されないと
ころに、かえって刺激され何が行われているのだろうかと興奮しまし
た。
僕はこの話の非現実性が嫌いです。
とくに、複雑であるかのように誤魔化す曖昧さが嫌いです。
なにも強烈なメッセージあるいは主張が無いのに、惰性で書いて仄めかしの技術で小説を飯に変えたみたいに思えます。
僕は、この話は基本的に社会にとって害だと思います。
15 :
吾輩は名無しである:04/06/22 23:04
上はホントに害悪だな
16 :
上 ◆m0yPyqc5MQ :04/06/22 23:08
>>15 さあ、堂々とその理由を聞かせ給え。匿名で誹謗するとはよい度胸じゃないか。
今日は路地に行った
草がふてぶてしかった
バッタがいきおいよく飛び出した
宮脇さんちに入ろうとすると笠原メイに見られた
まずいと思って家に帰った
それでどうした
19 :
吾輩は名無しである:04/06/23 10:20
>>14 確かに非現実的な記述が読者を混乱させている面があると思いますが、
それは言葉でなくイメージで思考させるという表現でもあると思います。
イメージというのは読者の世界観にも関係してきますから、読み手に
よって解釈も変わってくるのですが、そこは村上春樹さんは確信犯的に
抽象的にしているわけで別に誤魔化している訳ではないと思いますよ。
個人的にはイメージに映った自分を楽しめるところにこの小説の良さを
感じます。
20 :
吾輩は名無しである:04/06/23 12:48
小説、特に純文学というものは筆者の伝えたいことを読者が読み取って
ナンボというところがあると思う。
村上氏の場合氏の伝えたいことが何なのか解かりづらく、従って伝わって
くるものがあまり無い。
文体はとても好きなのでかなり残念、勿論これは、ごくごく私的感想です。
21 :
吾輩は名無しである:04/06/23 16:57
個人的には村上春樹さんの小説ってすごく古い価値観(アニミズム的な)を
現代を表現する道具として使っていると思うんですよ。その点で極めて日本的
だなぁ、と思います。神話や童話がひどく曖昧な世界を描くように、村上春樹
の作品もひどく曖昧で、それゆえに読み応えがあると思うのですが、どうでしょうね。
22 :
吾輩は名無しである:04/06/23 18:28
伝えたい事が丸分かりだったら誰も春樹を読まない
春樹の読者に『何が言いたいの?』と思う人間はそういないだろし
そもそも、『何が言いたいの?』と言う批判は文学では成り立つのかという疑念がある
というか本当にそう思っているのか?
作品がひどく曖昧で、上手く咀嚼できないのを『何が言いたいの?』に無理矢理
還元して悦に入ってるだけだと思うんですよ
で、春樹は何か言ってるのか?と言えば別に何も言ってないんだよ
無の金製造文体機
24 :
吾輩は名無しである:04/06/23 20:13
うん、何も言ってないよな
池田大作全集でも読んでろ
ボッ句オフで100円だよ
26 :
吾輩は名無しである:04/06/24 08:17
何も言ってないと感じることが不思議でならない
>>26 なにか言っていると感じることがオタくさくてタマラン
× 感じる
○ 考える
29 :
吾輩は名無しである:04/06/24 08:45
何か言っていると思いたくない何かがあるんだろうね。ご愁傷さま。
何か意味のあることを言っていると主張したい事情があるんだろうね。ご苦労作家様。
31 :
吾輩は名無しである:04/06/24 10:40
まぁ、いろいろな感じ方があっていいんじゃねーの?個人的には「この作家
なにが言いたいの?」なんてあーだこーだ考えるのも小説を読む楽しみの一つ
だと思うんだよね。
>>31 暇な人だね。
道楽もほどほどにしないと、身を滅ぼすから気をつけよう。
33 :
吾輩は名無しである:04/06/25 12:10
34 :
吾輩は名無しである:04/06/25 21:22
『国境の南、太陽の西』のあと書きにあったけど、ある程度書かれた「ねじまき」を読み返して、結局、一章をまるまる削除する事になった。
その部分が主人公オカダトオルの半生を描いた『国境〜』の冒頭の部分になる。
その部分を膨らませて一つの物語にしたのが『国境〜』である。
よってオカダトオルとハジメ君は極端言えば同一人物になるし、『国境〜』で、高校の時に付き合っていたイズミが、『ねじまき』の冒頭でテレフォンセックス
の電話を掛けてきた子と同一人物である。(本人談)
もっと深く読めば、失踪した時のクミコの行動(ワタヤノボルにかくまわれていた時)
がそのまま、ハジメが昔後をつけた後に知らない男に金をつかまされたときの島本さんとみる事も出来る。
35 :
吾輩は名無しである:04/06/25 21:44
春木くず
36 :
吾輩は名無しである:04/06/25 22:51
最近は詰まらんことばかりだ!
面白くないときは、「こんな春樹は見たくない」を覗くのが
一番だな!
37 :
吾輩は名無しである:04/07/29 04:59
てかみんなでこの物語の時系列をつくらないか?
38 :
吾輩は名無しである:04/08/27 01:04
作っておくれよ
39 :
吾輩は名無しである:04/09/04 10:44
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
40 :
吾輩は名無しである:04/11/16 02:46:15
岡田トオル 間宮中尉 加納マルタ 加納クレタ 本田さん
赤坂ナツメグ、赤坂シナモン、ナツメグの父(新京の動物園の獣医)
笠原メイ
岡田クミコ
イヤらしい電話を掛けてきた女
208号室の女
綿谷ノボル 牛河 皮剥ぎボリス 札幌のバーのギター弾き
真夜中にねじまき鳥を聞いた少年
新京の動物園でねじまき鳥を聞いた若い兵隊
こんなグループ分けしてみた
非現実性が嫌いな人と作者の意図を重要視する人は
参考書でも読んいればいいと思う。
現実的で作者の意図も明確だからね。
と言ってみても、もう見てないだろうな。
ぎーぎーー
43 :
吾輩は名無しである:05/01/02 18:36:16
ぎこぎこ
44 :
吾輩は名無しである:05/02/04 14:10:34
この本で唯一クレームを付けるとすれば、ノモンハンのイメージの記述が中途半端と
いうところかな。
45 :
吾輩は名無しである:05/02/04 23:13:12
>>44 そうかな?あれは本田さんの個人的経験の背景として、それなりの効果を
出してると思ったけど。
46 :
吾輩は名無しである:05/03/05 18:33:55
クレタはクミコだったの?
47 :
吾輩は名無しである:05/03/05 19:42:40
48 :
吾輩は名無しである:05/03/05 22:41:29
ハルキックスとアキラックスはどっちが凄いの?
49 :
吾輩は名無しである:05/03/05 23:29:54
少年が庭の二人の男を見る章はなんだったの?
一人称ってことはこれも夢?
>>47 違うのか。
でもクレタはコルシカって子を生み、クミコとの間に子供ができたらコルシカってつけるって
言ってたし、兄・姉・自分って(クミコの姉は死んだけど)環境も似てるし
マルタはクミコの死んだ姉かな、なんて。
娼婦だったし。
クミコ消えてからクレタが登場して、クミコとアクセスできるようになったら
クレタが消えたし・・・。
>>49 少年が掘り出した心臓と、シナモンのお父さんの臓器は関係あるの?
51 :
吾輩は名無しである:05/03/06 21:39:44
もう僕には何がなんだか訳がわからないよう
52 :
吾輩は名無しである:05/03/06 21:58:16
笠原メイ(*´д`*)ハァハァ
53 :
ピラノ ◆f.VA0mqpzM :05/03/07 17:43:12
春樹?くずですねw
オカダトオル萌えー
>>50 なるほど…。すごいですね、その理解力(?)!!
かなり感動ですー。物語が少しわかりやすくなりました。
そんな私は想像力が皆無に等しいので臓器に関しては何もわかりませんw
>>54 萌えるよねww
56 :
吾輩は名無しである:05/03/13 23:25:45
i
57 :
吾輩は名無しである:05/03/15 23:43:04
結局ねじまき鳥は駄作なの?傑作なの?
俺は、満州とか取ってつけた感じ(無理やり歴史性を捩じ込み重厚さやスノッブを演出)がしてどうも
一つの作品として、均一感がないように思えるんだが
58 :
吾輩は名無しである:05/03/16 00:07:28
定期的に何度も読み返したくなる本だな。
そのたびに印象や解釈が違う。
59 :
吾輩は名無しである:05/03/16 01:09:31
クレタ島ってギリシャ神話で
全能神ゼウスが育った島なんだよね
60 :
吾輩は名無しである:05/03/17 02:27:00
――イエス或村に入り給へば、マルタと名づくる女おのが家に迎へ入る。
その姉妹にマリヤといふ者ありて、イエスの足下に坐し、御言(みことば)
を聴きをりしが、マルタ饗応(もてなし)のこと多くして心いりみだれ、
御許に進みよりて言ふ「主よ、わが姉妹われを一人のこして働かするを、
何とも思ひ給はぬか、彼に命じて我を助けしめ給へ」主、答へて言ふ
「マルタよ、マルタよ、汝さまざまの事により思ひ煩ひて心労(こころづか
い)す。されど無くてならぬものは多からず、唯一つのみ、マリヤは善きか
たを選びたり。此(これ)は彼より奪ふべからざるものなり。」(ルカ伝十章三八以下。)
61 :
吾輩は名無しである:05/03/17 02:45:05
井戸の底で繋がっている
マミヤ=トオル
クレタ=クミコ
マルタ=ナツメグ
ボリス=ノボル=メイ
シナモン=コルシカ
62 :
吾輩は名無しである:05/03/20 23:35:34
>>57 俺もノモンハンと本田さんと主人公のつながりには違和感を覚える。
歴史を取り込むならもうすこし具体的な表現のほうが良かったと思う。
やっと森健スレが全部消えた。
スースーしたよw
64 :
吾輩は名無しである:2005/03/22(火) 20:02:31
>>62 その点については河合隼雄さんとの対談である程度記述されていたと思う。
村上春樹自身が具体的な繋がりを文章化できる段階にはなかったらしい。
ただ、歴史のなかに日本人共通の民族性が現れて、そういうものを現代に
生きる個々人が意識しないまま脈々と受け継いでいるということを描きた
かったとも読める記述がある。
65 :
吾輩は名無しである:2005/03/22(火) 21:26:36
で、その論点からクレタはクミコだったの?
66 :
吾輩は名無しである:2005/03/23(水) 13:27:49
>>65 そこまでは書いてないけど、村上さんにとってそういう登場人物の相対的な
人間関係というのは装置として一応の意味合いを持たしてるけど、それほど
重視してるように思えないんだけどね。ただ、河合隼雄さんとの対話の中で
ノモンハンで不思議な体験をしたという記述があって、現実とイメージがシンクロした
というふうな感じの話なんだけど、そういう体験を物語りのなかに持ち込ん
だんじゃないかな?と思ったりした。もちろん“効果”を狙ったに過ぎない
んだろうけどね。
68 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 00:01:00
t
69 :
吾輩は名無しである:2005/04/07(木) 15:11:40
ほしゅ
70 :
吾輩は名無しである:2005/04/22(金) 19:13:28
hosyu
71 :
吾輩は名無しである:2005/05/13(金) 12:22:24
j
ずっとねじまき島だと思ってたことはヒミツだ
73 :
吾輩は名無しである:2005/05/13(金) 15:22:34
“クロニクル”をねじまき鳥の名前だと思っていたことはヒミツだ
75 :
吾輩は名無しである:2005/05/31(火) 18:15:23
岡田クミコ・・・・・守ってあげたい。
山師?釣り師?
77 :
吾輩は名無しである:2005/06/24(金) 01:30:17
78 :
吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 12:54:10
0
保守
どっちかっていうと高い塔のほうに興味があったんだけど
まるっきりスルーでがっかり
釣りではなく真面目に何を一番伝えたかったの?
自分がアフォなのを認めたうえでいまいちわからんかった。
82 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/09(金) 14:18:04
0
83 :
ねじまき鳥と愉快な仲間達:2005/09/24(土) 22:48:57
「汚された」ってどんなこと?
84 :
無名草子さん:2005/10/16(日) 11:58:30
r
85 :
吾輩は名無しである:2005/10/16(日) 20:13:30
age
>>83 変態男と同じ家に住んだら、誰でも普通に頭の中が汚れると思う。
で、多分、春樹がそういう兄なんだと思うよ。
88 :
吾輩は名無しである:2005/10/17(月) 11:58:33
日本人の現在の立ち位置を表す小説だと思う。
生きて行くヒント満載です。問題解決までは提示されてないけど。
ノルウェーとか世界の終りよりどうしても俺はコレです。
読んでからは何か変な勇気が出てきた。
スレ読んでて「え?そうなの?」と思う所あったので
また読まなくちゃいけなくなった。
今まで3回読みました。最高です。