22 :
吾輩は名無しである:
河出文庫から、やっと出たね。
79年(だっけ?)の『香具師の旅』(泰流社)の初文庫化。
最初の2編「浪曲師朝日丸の話」「ミミのこと」で、直木賞受賞。
『ポロポロ』以降の、哲学的な思考や問いかけを前面に出したエッセイ風の
作風に比べると、かなりキチンとした小説の枠組みの中で書かれている(よ
うに思う)。
特に「ミミのこと」は、かなりセンチメンタルな作品で、終りの一文も
ちゃんとした(普通の)小説の締めという感じ。
ホロリとさせられる。
ただ文庫のカバーイラストが、あまりにダサくて、かなーり萎えた。
23 :
吾輩は名無しである:04/07/09 19:01
>>22 禿同。
河出のホームページで『香具師の旅』表紙見た。
なんじゃあの表紙?