銀河鉄道の夜について語るスレ

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932吾輩は名無しである:2006/12/19(火) 18:11:14
今22才だけど今年初めて読んだ。教科書に載ってたが読む気なかったしなぁ。
私も銀河鉄道の夜がこんなに自分にとって大切な作品になるとは思わなかった。
読むと感傷的になっちゃうよ。
933吾輩は名無しである:2007/01/17(水) 17:10:50
わーい♪
934吾輩は名無しである:2007/01/22(月) 22:54:07
アニメを先ほど観終えました。

表現&語彙力が皆無なのでただ一言だけ…

涙がとまらなかったです。
935吾輩は名無しである:2007/01/26(金) 11:28:47
スレを最初から読んで一言。
銀河鉄道から同性愛のニュアンスを感じたと呟くと
すごい怒る人がいるけど(おそらく聖域をゲイなんかに
汚されたくないという、ゲイ嫌悪と自己愛の発展形だろう。
分からなくもないけども・・)、賢治はこのような詩も
遺してるわけで、銀河鉄道を読んでそういう香りを感じた
人を、一方的な意見で糾弾するのはどうだろうと思ったよ。
恋人と親友の境界なんて曖昧なものだし、恋も愛する人との
セックスもしたけど、私には未だによく分からない。

> もしも正しいねがひに燃えて
> じぶんとひとと萬象といっしょに
> 至上福しにいたらうとする
> それをある宗教情操とするならば
> そのねがひから碎けまたは疲れ
> じぶんとそれからたったもひとつのたましひと
> 完全そして永久にどこまでもいっしょに行かうとする
> この變態を戀愛といふ
> そしてどこまでもその方向では
> 決して求め得られないその戀愛の本質的な部分を
> むりにもごまかし求め得やうとする
> この傾向を性慾といふ
936吾輩は名無しである:2007/01/26(金) 22:06:45
賢治の頃は男女が同じ環境で教育される時代ではなかったので
友愛がセクシャルな色を帯びるのは否めませんが
(同時代の作家にもそのような傾向は見られる)

ちくま文庫の何巻何頁ですか?
全部読まないと検証できません
937吾輩は名無しである:2007/01/26(金) 23:01:44
つめくさひともすよのひろば
むかしのラルゴをうたいかはし
くもをもどよもし よかぜにわすれて
とりいれまぢかに ときようれぬ

何故か覚えています(覚えているつもりです)。
どこか間違えていますでしょうか?
938吾輩は名無しである:2007/01/27(土) 13:38:04
ぶらさがった章魚〔たこ〕を品さだめしたりする
あのにぎやかな土澤の冬の市日〔いちび〕です
939吾輩は名無しである:2007/01/28(日) 23:39:48
今BIGLOBEストリームで銀河鉄道の映画を見終えた。
うーんなんだろうこれは…大真面目な映画化じゃなくて、演劇をそのまま映像化したような?
とてつもない棒読み具合は下手なんじゃなくてそういうコンセプトだと理解するしかない。

低予算だということは一目瞭然だけど、歌とか東北の風景とかはいい味出してて、
映像作品としてはこれはこれでアリかな。
それなりに余韻の残る作品だった。

今ならタダで観れるから、興味ある人はここの映画のカテゴリから探してみて。
ttp://broadband.biglobe.ne.jp/
940吾輩は名無しである:2007/01/29(月) 01:13:38
ジョバンニ、僕はもう疲れたよ、、、。
941吾輩は名無しである:2007/01/29(月) 01:17:06
ジョバンニ、僕は眠いよ、、。
942吾輩は名無しである:2007/01/29(月) 10:26:17
>>936
>>935は「小岩井農場」の一節だったよ。「パート九」の真ん中らへん。
http://why.kenji.ne.jp/haruto/122koiwa.html

賢治が1922年5月に農場を訪問した際の詩らしい。
汽車に乗っているときのふたりのインスピレーションは、この旅行で
得たものなのかなと思える。良い詩だな〜・・

かといって別にこれを以ってして、同性愛の証拠だとか、または逆に
賢治に同性愛的な雰囲気などありえないなどと、全否定しようとは思わない。
その読者なりの正しい解釈だろうから。
943春と修羅 小岩井農場 パート九:2007/01/29(月) 10:32:02
すきとほってゆれてゐるのは
さっきの剽悍〔ひゃうかん〕な四本のさくら
わたくしはそれを知ってゐるけれども
眼にははっきり見てゐない
たしかにわたくしの感官の外〔そと〕で
つめたい雨がそそいでゐる
 (天の微光にさだめなく
  うかべる石をわがふめば
  おゝユリア しづくはいとど降りまさり
  カシオペーアはめぐり行く)
ユリアがわたくしの左を行く
大きな紺いろの瞳をりんと張って
ユリアがわたくしの左を行く
ペムペルがわたくしの右にゐる
……………はさっき横へ外〔そ〕れた
あのから松の列のとこから横へ外れた
  《幻想が向ふから迫ってくるときは
   もうにんげんの壊れるときだ》
わたくしははっきり眼をあいてあるいてゐるのだ
ユリア、ペムペル、わたくしの遠いともだちよ
わたくしはずゐぶんしばらくぶりで
きみたちの巨きなまっ白なすあしを見た
どんなにわたくしはきみたちの昔の足あとを
白堊系の頁岩の古い海岸にもとめただらう
  《あんまりひどい幻想だ》
わたくしはなにをびくびくしてゐるのだ
どうしてもどうしてもさびしくてたまらないときは
ひとはみんなきっと斯ういふことになる
きみたちとけふあふことができたので
わたくしはこの巨きな旅のなかの一つづりから
血みどろになって遁げなくてもいいのです
944春と修羅 小岩井農場 パート九:2007/01/29(月) 10:32:30
 (ひばりが居るやうな居ないやうな
  腐植質から麥が生え
  雨はしきりに降ってゐる)
さうです、農場のこのへんは
まったく不思議におもはれます
どうしてかわたくしはここらを
der heilige Punkt と
呼びたいやうな気がします
この冬だって耕耘部まで用事で来て
こゝいらの匂のいゝふぶきのなかで
なにとはなしに聖いこころもちがして
凍えさうになりながらいつまでもいつまでも
いったり来たりしてゐました
さっきもさうです
どこの子どもらですかあの瓔珞をつけた子は
  《そんなことでだまされてはいけない
   ちがった空間にはいろいろちがったものがゐる
   それにだいいちさっきからの考へやうが
   まるで銅版のやうなのに気がつかないか》
雨のなかでひばりが鳴いてゐるのです
あなたがたは赤い瑪瑙の棘でいっぱいな野はらも
その貝殻のやうに白くひかり
底の平らな巨きなすあしにふむのでせう
   もう決定した そっちへ行くな
   これらはみんなただしくない
   いま疲れてかたちを更へたおまへの信仰から
   發散して酸えたひかりの澱だ
  ちいさな自分を劃ることのできない
 この不可思議な大きな心象宙宇のなかで
もしも正しいねがひに燃えて
じぶんとひとと萬象といっしょに
至上福しにいたらうとする
945春と修羅 小岩井農場 パート九:2007/01/29(月) 10:32:38
それをある宗教情操とするならば
そのねがひから碎けまたは疲れ
じぶんとそれからたったもひとつのたましひと
完全そして永久にどこまでもいっしょに行かうとする
この變態を戀愛といふ
そしてどこまでもその方向では
決して求め得られないその戀愛の本質的な部分を
むりにもごまかし求め得やうとする
この傾向を性慾といふ
すべてこれら漸移のなかのさまざまな過程に從って
さまざまな眼に見えまた見えない生物の種類がある
この命題は可逆的にもまた正しく
わたくしにはあんまり恐ろしいことだ
けれどもいくら恐ろしいといっても
それがほんたうならしかたない
さあはっきり眼をあいてたれにも見え
明確に物理學の法則にしたがふ
これら實在の現象のなかから
あたらしくまっすぐに起て
明るい雨がこんなにたのしくそそぐのに
馬車が行く 馬はぬれて黒い
ひとはくるまに立って行く
もうけっしてさびしくはない
なんべんさびしくないと云ったとこで
またさびしくなるのはきまってゐる
けれどもここはこれでいいのだ
すべてさびしさと悲傷とを焚いて
ひとは透明な軋道をすすむ
ラリックス ラリックス いよいよ青く
雲はますます縮れてひかり
わたくしはかっきりみちをまがる
946吾輩は名無しである:2007/01/29(月) 10:33:27
ユリアって誰やねん。
947吾輩は名無しである:2007/01/29(月) 10:34:24
ケンシロー
948吾輩は名無しである:2007/01/29(月) 21:18:06
人はだれでも幸せ捜す旅人のようなもの〜
949吾輩は名無しである:2007/01/29(月) 22:46:47
ラリックスわろたw

性欲はごまかしかよ。うん、そうだね。性欲は本能じゃないしね。
950吾輩は名無しである:2007/01/30(火) 09:38:57
「ラリックス」ってなんだったんだろね。
また「ハルレヤ」みたいな言葉遊びか?
951吾輩は名無しである:2007/01/30(火) 11:06:26
952吾輩は名無しである:2007/01/30(火) 12:36:25
カラマツかよ!
953吾輩は名無しである:2007/03/04(日) 17:58:17
「みんなはねずいぶん走ったけれども遅れてしまったよ。」とか死人が言ってると思うと切ない台詞だな。
「ザネリはもう帰ったよ。お父さんが迎いにきたんだ。」とかも
954吾輩は名無しである:2007/03/04(日) 18:11:59
子どもの頃見たアニメ版の銀河鉄道の夜がよかった。
懐かしい思い出。
955吾輩は名無しである:2007/03/04(日) 20:47:13
細野さんのBGMがいい味わいだったんだ。>アニメ
サントラまだ手元にあるよ。塩ビの板w
956吾輩は名無しである:2007/03/05(月) 00:06:16
この作品関係のスレって、他の板にもあるかな?
957吾輩は名無しである:2007/03/07(水) 13:26:47
何故か地球科学板にあった様な気がする
958吾輩は名無しである:2007/03/10(土) 11:57:44
>>957
あったよ。
なぜか天文板にはないんだな。
959吾輩は名無しである:2007/03/10(土) 20:33:27
プラネタリウムはいいですか?
960吾輩は名無しである:2007/03/27(火) 00:12:07
ttp://gomame.img.jugem.jp/20060619_138811.jpg

カンパネルラの同人誌があるとは
961吾輩は名無しである:2007/03/27(火) 09:57:52
あるに決まってんじゃん。
消しゴムとエンピツで妄想するやつらだぞ。
962吾輩は名無しである:2007/03/30(金) 20:40:43
カ”ム”パネルラなのに・・・
きっとザネリはツンデレ美少女なんだろうな・・・('A`)
963吾輩は名無しである:2007/03/31(土) 11:57:04
>>960
それ違う。同人誌違う。
964吾輩は名無しである:2007/04/05(木) 11:58:11
>>960
カムパネルラはふりむかない('A`)

ジョバンニ:純粋な少年
カムパネルラ:細身で長身のイケメン美少年
ザネリ:中性的なツンデレ美少女

銀河鉄道の同人誌とか実際あるのか?
965吾輩は名無しである:2007/04/05(木) 18:53:32
前スレに猫のジョバンニが掘られる同人誌が
あるとかなかったっけ

つうかザネリにツンデレってイメージが
ついたのは>>108のせい?
966吾輩は名無しである:2007/04/30(月) 07:58:28
カムパネルラー!!!!
967吾輩は名無しである:2007/04/30(月) 20:19:58
>>966
アニメ版のジョバンニがそう叫ぶシーンでかなり萎えた
小説の静かさが好きだったから。カムパネルラが死んだっぽいところで
泣きそうになってるジョバンニにも萎えた
968吾輩は名無しである:2007/05/01(火) 20:28:22
やっぱり賢治の最高傑作はこの作品ですかね?
969吾輩は名無しである:2007/05/03(木) 14:28:39
これが最高傑作だ
970吾輩は名無しである:2007/05/03(木) 14:55:49
アニメ版とか観てるなよ。ガキじゃあるまいし。
971吾輩は名無しである:2007/05/03(木) 21:43:32
銀河鉄道の夜のアニメイイよ。あの暗い不思議な感じがはまる。
972吾輩は名無しである:2007/05/03(木) 22:25:49
映画、細野晴臣の音楽が良いよね。
そういえばジョバンニ→賢治、カムパネルラ→親友の保坂嘉内
と言う説は、既出?
973972:2007/05/03(木) 22:50:24
今過去ログ読んだ。やっぱり既出だったのか…
あと関係ないけどアニメの「イーハトーブ幻想〜kenjiの春」が個人的にかなり好き
974吾輩は名無しである:2007/05/07(月) 10:42:44
>>967
はげどー
私もあの叫ぶシーンはちょっと余計だったと思う
あんな煽るようなことしなくても十分盛り上がってたし
余韻が壊れちゃうんで、止めて欲しかった
あそこだけ何とかなれば、もっといい映画だったかと
975吾輩は名無しである:2007/05/19(土) 19:47:12
kenjiの春みてみたいな。借りよかな。それも猫のだよね
976吾輩は名無しである:2007/06/04(月) 02:39:18
そんなにも私は
「銀河鉄道の夜」を読んだ人、知っている人と
そうでない人とは決定的に何か違うと思っている。
私もジョバンニのように貧しかったけれど
一流大学を二つ出てフォーチュン誌の上位を飾る企業に入って
収入も人並み以上になり生活も豊かになった。
けれども貧しかった頃のようにこゝろがキレイかというと
自信がない。というよりむしろ汚れてしまったと思う。
お金も社会的地位をある程度得た今、
はじめて分かる。ばかだから今まで分からなかったけれど。
本当の幸いはお金でも社会的地位でもない。
誰かのために生き、そして誰かのために死ねるということ、
これに尽きるのではないか。
977吾輩は名無しである:2007/06/04(月) 04:54:29
>>976
はあ?
こいつ馬鹿?
978吾輩は名無しである:2007/06/04(月) 10:34:47
馬鹿とは思わないけど
「読んだ人」と「読んでない人」で分けるより
「読んで何か感じた人」と「読んでもフーンで終わった人」で分けて方が
いいとは思う。
979吾輩は名無しである:2007/06/04(月) 14:12:23
確かに一流大学を二つも出た人の文章とは思えない

冒頭の「そんなにも私は」はどこにかかってるの?
980吾輩は名無しである:2007/06/04(月) 15:11:18
まあまあ。

でも本当の幸いって、ホントになんなんだろうね。
自分にとってのは考えられるけど、世界人類となると
大きすぎて考えられない。
981976
そうですね。
こいつ馬鹿?○大出てんのにそんなことも分からないの?
普通に言われるよ。けど、実際の社会ってそんなもんだよね。
ここのスレにいるだろうこれから巣立つ学生や
国語の先生ならまた話は違うのかもしれないけれど
大学入試で覚えた重箱の隅を突くようなことや
日本語文法なことなんてものはなんの意味もなさない
現実の社会は。自分の伝えたいことを如何に伝えるか、
それでしかない。
そして、自分が正しいと思うことができない。
その方がよっぽど辛い。苦しむよね、そんな時。
悩んだ揚げ句、私は銀河鉄道の夜の扉を開ける。